47: ◆3Y/5nAqmZM 2013/06/17(月) 02:00:12.69 ID:MbdKhkOWo


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです

前回はコチラ



 ・とある中学校にて

『はーっはっはっはっは!どうだおそれいったかー!!』ピピッ

「・・・あー、うん。まぁ、困るっちゃ困るんだけど」

『ふっふっふ、調理実習で使うたまねぎを全て長ねぎにすり替えてやったぞ!これではおいしいカレーは作れまい!』ピピッ

「うん、確かにたまねぎの入ってないカレーはなんか物足りないけどさ。なくてどうしても困る、って程でも」

『さぁさぁかかってこいヒロイン!!私は逃げも隠れもしないぞー!!』ピピッ

「・・・何でこう毎回やることが微妙にショボいんだろう、このロボ」

「胸のモニターで意思表示してくれるから、話が通じるのは良いんだけどねぇ」

「あと、何でヒーローじゃなくてヒロイン限定なんだろーね?」

―――そこまでです!!―――









それは、なんでもないようなとある日のこと。


その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
 
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

 
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――
たくさんのヒーローと侵略者と、それに巻き込まれる人が現れました。

その日から、ヒーローと侵略者と、正義の味方と悪者と。
戦ったり、戦わなかったり、協力したり、足を引っ張ったり。

ヒーローと侵略者がたくさんいる世界が普通になりました。



「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
・一発ネタからシリアス長編までご自由にどうぞ。


・アイドルが宇宙人や人外の設定の場合もありますが、それは作者次第。





シリーズはここからご覧ください
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズ一覧
    




48: 2013/06/17(月) 02:01:47.15 ID:MbdKhkOWo
ロボ『むっ、来たか!!』ピピッ

「たとえ小さな悪事でも、誰かに迷惑をかけるというのなら!!」しゅたっ!!

アヤカゲ「このわたくし、正義の忍者アヤカゲが、あなたを成敗いたします!ニンッ!」

「おー、今回はニンジャだ」

「というかあのニンジャが来ることが一番多い気がするけど。ヒマなのかな」

「まぁこの辺りは比較的平和だしね。いいことなんじゃないかな」

ロボ『ええいまた貴様かアヤカゲ!毎度のことながら懲りないヤツめ!』ピピッ

アヤカゲ「それはこちらの台詞です!毎回毎回ひとさまに迷惑をかけて、いい加減心を入れ替える気はないのですか!」

ロボ『それが私の使命なのだ!たとえこの身が朽ち果てようと、私は使命に殉ずるのみ!』ピピッ

「朽ち果てようと、ってアイツ機械じゃん」

「ちょっと前にプールに落とされても平然と帰って行ったから防水対策もバッチリっぽいよね」

ロボ『そこ!外野うるさい!』ピピッ

「あ、ごめんごめん、ちょっと気になったもんだから。続けて続けて」

49: 2013/06/17(月) 02:02:38.41 ID:MbdKhkOWo
アヤカゲ「こほん、では気を取り直して。―――どうしても、退くつもりは無いと?」

ロボ『愚問だな。このたまねぎを取り返したくば、私を倒してみるがいい!!』ピピッ

アヤカゲ「ならば、そのように致しましょう!秘儀、『隠密万華鏡』!」どろんっ!!

ロボ『ぬぅっ!?分身の術とはこしゃくな!!ヒーローならもっと正々堂々とだな!』ピピッ

アヤカゲs「「「ヒーローである前に、わたくしはニンジャです!ニンッ」」」ババッ

ロボ『ぬっ、この、わ、ちょ、わぁぁ』ピピピッ

アヤカゲs「「それそれそぉれっ!!」」ババババッ

ロボ『ぐぬぬ、相変わらず見事な身のこなし・・・敵ながら惚れぼれする』ピピッ

アヤカゲ「お褒めにあずかり恐縮です、ニンッ」

ロボ『・・・あ、あっ!いつの間にかたまねぎが取り返されてる!?』ピピピッ

アヤカゲ「分身に気を取られているうちに、ささっと取り返しておいたのです」

分身s「「ニンニンッ」」

50: 2013/06/17(月) 02:03:26.85 ID:MbdKhkOWo
ロボ『こ、こうなっては仕方が無い、今日の所はこれで勘弁してやろう!!覚えていろ、正義の忍者アヤカゲ!』ピピッ

「あ、帰るんだったらこの長ねぎ持って帰ってねー。あってもたぶん使わないし」

ロボ『あ、これは失礼。・・・では、また会う日まで、首を洗って待っていろ!!』ピピピッ ガシャガシャガシャ

「ねぎの入った段ボール担いで、走って帰っていくヒト型ロボット・・・相変わらずシュールだなー」

「いいかげん飛行機能付ければいいのにねー。あ、ニンジャの人ありがとー」

アヤカゲ「いえ、この位は正義の忍者として当然のこと。調理実習、がんばって下さいね。ではわたくしはこれにて、ニンッ」どろんっ

「おぉ、煙のように消えていった」

「こっちはかっこよく決まったね」

「あ、あやめちゃんどこ行ってたの?」

あやめ「いやぁ、教室にエプロンを忘れてしまっていて。お恥ずかしい」

あやめ(どうやら、今回も正体がバレることはなかったようですね。ニンッ)

51: 2013/06/17(月) 02:04:12.57 ID:MbdKhkOWo
・その後、とあるマンションにて

ロボ『ただいま戻りました』ピピッ

「おぉ、お帰り」

「待ちかねたよロボー!!さぁ早くこっちに!ハリーハリー!!」

「少し落ち着きたまえ愛海。さ、ロボ、こっちに来るといい。映像の出力が終わったらメンテナンスしてやろう」

愛海「おっと、ごめんね晶葉ちゃん。ロボ、今回もお疲れ様!」

晶葉「・・・ふむ、よし。撮影に問題はなかったようだな。私はラボでメンテナンスをしてくるよ」

愛海「うん、じゃーあたしは早速コレを・・・うひひ♪」

晶葉「あまり大声で騒がないでくれたまえよ」

愛海「わかってるよー、大丈夫大丈夫・・・うひひひ♪」

晶葉「やれやれ・・・まぁ、ごゆっくりどうぞ」

愛海「おっけーおっけー・・・おぉ、今回はアヤカゲだー!!ふふふ、相変わらずちょっとキワドい忍者服がたまりませんなー♪」

52: 2013/06/17(月) 02:04:57.00 ID:MbdKhkOWo
晶葉「まったく、『ヒロインが戦ってる姿が見たいなら、敵役を自分で用意すればいいんじゃないかな!?』とは、改めて思うがとんでもない発想だね」

愛海「おー分身した!!うひひ、よりどりみどりー♪」

晶葉「聞いちゃいないな・・・まぁ、愛海が楽しそうでなによりだよ。さて、メンテナンスメンテナンス・・・」

愛海「あ、そうそう晶葉ちゃん」クルッ

晶葉「む?」

愛海「いつもありがとね、あたしの無茶苦茶に付き合ってくれて!」

晶葉「ッ・・・・・・まぁ、その。友達の頼みだし、な。いたずらの延長ですむくらいの事までなら、その、なんだ、協力しないでもない、と言ったのは私だし」

愛海「お、照れた?照れてるね晶葉ちゃん?もー可愛いんだからー♪」ガバッ

晶葉「わ、ちょっ、こらやめろ抱きつくんじゃない!?」

愛海「ふふふー、よいではないかよいではないかー!」

ヤメロ、コラ、ドコヲサワッテイルー

コレハシンアイノアカシダカラー

ロボ『・・・・・・あの、メンテまだですか?』ピピッ

53: 2013/06/17(月) 02:05:52.70 ID:MbdKhkOWo
棟方 愛海(14)

職業:中学生、兼、悪役?
属性:女の子大好き
能力:特になし

とにもかくにも女の子が大好きなちょっと困った子。
『バトルヒロインがかっこかわいく戦ってる姿が見たい!』という願望から、
『じゃあ戦う相手を自前で用意すれば見放題じゃない!?』という斜め上の発想に辿りついてしまった。
ただし、苦笑いで済むレベルの事しかしない分別はついており、いざというときのフォローも欠かさないなど根っこは良い子。

池袋 晶葉(14)

職業:中学生、兼、ロボット博士
属性:天才少女、兼、巻き込まれ型苦労人
能力:ロボット製作技術

幼くも独学でロボットを作り上げた天才少女。愛海とは小さな頃からの親友。
愛海の頼みで(割としょうもない)悪事をはたらくロボットを作っている。
当人としては性能テストにもなるので許容しているが、行きすぎた行動をとりそうなときは時は止めに入るつもりでいる。

浜口 あやめ(15)

職業:中学生、兼、ニンジャヒーロー
属性:等身大ヒーロー(変身はしない)
能力:秘伝の忍術と恵まれた運動能力

小さな頃から修行をこなしてきた忍者の末裔。
様々な悪人たちから大切な日常を守るため、『正義の忍者アヤカゲ』として、陰に日向に活躍する。
『成敗』とでかでかと書かれた布で顔を隠しているため、正体はバレていない。つもり。・・・が、感の良い子には気づかれているかも?

54: 2013/06/17(月) 02:07:23.53 ID:MbdKhkOWo
以上、お粗末。師匠から若干コレジャナイ感がしたらごめんなさい。
『活躍が見たくて悪役を用意する』設定は元ネタありきですが、通じないかな・・・




【次回に続く・・・】



引用元: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」