264: ◆lbKlS0ZYdV.M 2013/06/18(火) 23:18:26.09 ID:fMuM0kGLo


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです

前回はコチラ




正義のヒーローや悪のカリスマといえど、常日頃から争いばかりを行っているわけでは無い。
彼女たちも変身を解いてしまえば、中学生の女の子。
学生生活というものがある。


光「もうすぐ期末テストか~。麗奈、勉強してるか?」

麗奈「アンタねぇ、このアタシが学校のオベンキョーなんてつまらないことに興味あると思ってる?」

光「でも、勉強しないとテストで悪い点を取っちゃうぞ?」

麗奈「アンタ、バカのくせになにイイコぶっちゃってんのよ」

麗奈「オベンキョーなんてしなくたって良い点数を取る方法なんていくらでもあるじゃない!」

光「もしかしてカンニングか?卑怯な真似はダメだぞ!」

光「それにこの前のテストの時、思いっきりバレてたじゃないか!」

麗奈「あ、あれは…予想以上にカンニングペーパーの量が多くなっちゃって…」

ガラッ…!

先生「よーし、みんな席につけー」

光「おっ、先生。麗奈、また後でな!」

麗奈「はいはい…」









それは、なんでもないようなとある日のこと。


その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
 
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

 
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――
たくさんのヒーローと侵略者と、それに巻き込まれる人が現れました。

その日から、ヒーローと侵略者と、正義の味方と悪者と。
戦ったり、戦わなかったり、協力したり、足を引っ張ったり。

ヒーローと侵略者がたくさんいる世界が普通になりました。



「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
・一発ネタからシリアス長編までご自由にどうぞ。


・アイドルが宇宙人や人外の設定の場合もありますが、それは作者次第。





シリーズはここからご覧ください
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズ一覧
    




266: 2013/06/18(火) 23:19:02.63 ID:fMuM0kGLo
先生「それじゃあHRを始めるぞ」

先生「と、その前に…今日は突然だけどみんなに紹介したい子がいる」

先生「転校生だ」

ワイワイガヤガヤ…

麗奈「転校生?また変な時期に入って来たものね」

光「おぉ、転校生かー!どんな奴なんだろうなー!」ワクワク…

先生「ほら、静かに」

先生「…よし。それじゃあ入ってきて」

ガラッ…

麗奈「ん…?」

光「お…?」

267: 2013/06/18(火) 23:19:55.67 ID:fMuM0kGLo
聖「……」

光「(…綺麗な子だなー)」

先生「…じゃあ、望月さん」

聖「…はい」

聖「望月聖、です…」

聖「皆さん…よろしくお願いします…」ペコッ…

麗奈「……」

麗奈「(これから夏本番だってのに…)」

麗奈「(なんだかアイツの周りだけ雪でも降ってるのかって雰囲気ね…)」

麗奈「(その雰囲気に呑まれたのか知らないけど教室全体が一気に静まり返っちゃたわね…)」

268: 2013/06/18(火) 23:20:46.49 ID:fMuM0kGLo
先生「…さて、望月さんはお家の方の都合で突然の転校ってことになってしまってな」

先生「まだ慣れないことも多いだろうから、みんな仲良くしてあげるように」

先生「それじゃあ、望月さんの席は…」

光「先生!アタシの隣、空いてるぞ!」

先生「おっ、そうか」

先生「望月さん。あそこに髪の長い小さい奴がいるだろ?」

光「むっ!?アタシはチビじゃないぞ!?140㎝あるんだからっ!」

麗奈「(十分チビじゃないの)」

先生「あー悪かった悪かった…」

先生「アイツの隣の席に座ってもらっていいかな?」

聖「……はい」スタスタ…

269: 2013/06/18(火) 23:21:29.21 ID:fMuM0kGLo
聖「……」スッ…

光「あ、アタシは南条光」

光「よろしくなっ!聖!」

聖「……ひかる」

聖「素敵な…名前…」

光「え?へへっ、そうかなっ…!」

聖「うん…名前通りの……人…」

聖「これからも……光となって…この世界に平和を、導いて……」

光「…うん?」

光「(光…?平和に導く…?)」

光「……」

光「(あっ…!)」

光「(もしかして、聖も特撮ヒーローごっことか好きなのかな!?)」

270: 2013/06/18(火) 23:22:07.20 ID:fMuM0kGLo
光「あぁ、任せとけ!」

光「この世界の平和はアタシが守るっ!」

麗奈「…げっ!?」

麗奈「げほっげほっ…!!」

麗奈「(な、なに言っちゃってんのアイツ!?)」

麗奈「(自分の正体とかバラしちゃっても良いわけ!?)」

聖「……」

聖「うん……期待してる…」

麗奈「(アイツもなに普通に返してるのよ…)」

麗奈「(全く…南条ほどじゃないとはいえ変な奴が転校してきたもんね…)」

先生「あー南条。世界の平和も良いけど、授業の方も大切にしてもらえるか?」

光「あ、はーい」

271: 2013/06/18(火) 23:22:41.67 ID:fMuM0kGLo
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キンコーンカーンコーン…

光「よっし!放課後だ!」

光「なぁ、聖!一緒に帰ろうっ!」

聖「ごめんなさい……」

聖「私…寄らなきゃいけないところ…あるから……」

光「む…そっか…」

光「まぁ、転校したてだし色々あるんだろうな!」

聖「……ごめんなさい」

光「なに、気にするなっ!」

光「また今度一緒に帰ろうな!」

聖「…うん」

光「それじゃあ、また明日!」

光「おーい、麗奈!しょうがないから一緒に帰ろうぜー!」

麗奈「しょうがないってなによ!?」

272: 2013/06/18(火) 23:23:24.99 ID:fMuM0kGLo
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

聖「……」テクテク…

黒猫「…なー」ピョン…

聖「…!」

聖「……雪美…お迎えに来てくれたの?」

黒猫「……」

シュン…!

雪美「……そば、いないと……心配……」

聖「大丈夫……何も問題…無かったから…」ナデナデ…

雪美「……♪」

雪美「……どうだった?」

聖「……」

273: 2013/06/18(火) 23:24:02.20 ID:fMuM0kGLo
聖「…うん」

聖「間違いは…無かった」

聖「私の能力……彼女ならきっと正しく使ってくれる……」

雪美「……」

雪美「…聖」

聖「…どうしたの?」

雪美「……歌、聞きたい」

雪美「おうち帰って……聞かせて……」

聖「……」

聖「うん…帰りましょう…」

274: 2013/06/18(火) 23:25:52.73 ID:fMuM0kGLo
望月聖(人間の姿では13歳程度)


職業:地球では中学生
属性:聖なる乙女
能力:詳細不明

南条光が変身能力を手に入れるキッカケとなった空から落ちてきた光の正体。
光の能力を自分の能力と語っているが、彼女自身が何者なのかは謎に包まれている。
少なくとも人間とは別の生物であることは間違いないだろう。

現在は地球で暮らすために、とある一般家庭の記憶を操作して中学生の娘としてその家に寄生している。


佐城雪美(人間の姿では10歳程度)

職業:黒猫
属性:猫
能力:変化

人間に変化する黒猫。
望月聖に懐いているが、その関係性は不明である。
望月聖と共に記憶操作された家庭で飼い猫として寄生している。

275: 2013/06/18(火) 23:27:35.03 ID:fMuM0kGLo
おわりです
やっぱりヒーロー物には変身するキッカケとなったキャラが欲しいなって感じで、光属性でぱっと思いついたのが聖でした
雪美は趣味です

276: 2013/06/18(火) 23:30:10.21 ID:t1T6iDon0
麗奈サマの明日はどっちだ!

277: 2013/06/18(火) 23:30:24.61 ID:anvFtjww0
乙ー
ひじりんやっぱり大いなる存在だったか―雪美と合わせてこれからの展開に期待だな…どれほど強いのだろうか




【次回に続く・・・】



引用元: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」