4: ◆zJZqNVVhtuCN 2011/11/26(土) 18:18:36.07 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院~ 昼

ここトリステイン魔法学院では、春の使い魔召喚の儀式の真っ最中である。

ギーシュ「か、かわいい!なんて美しい瞳をしているんだい!」

キュルケ「キャー!サラマンダーよー!微熱のキュルケの私にふさわしい使い魔だわぁ!」

次々と使い魔を召喚する魔法学院の生徒たち。

コルベール先生「えぇ~、これで全員ですかな?」

キュルケ「いいえ、まだ。ミス・ヴァリエールが・・・(チラッ」

生徒A「ゼロのルイズかよ」
生徒B「呼び出せっこないでしょ。また爆発してお終いよ(クスクス」

ルイズ「(な、何よ私にだって・・・使い魔の召喚くらい・・・!)宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ!」
ルイズ「(お、お願い・・・!)神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ!」




5: 2011/11/26(土) 18:20:17.71 ID:KE+RrW/Y0
~学園都市のとある公園~ 6月2日午後6時

ヤシの実サイダーを飲みながら、上条当麻と御坂美琴は気恥ずかしそうに自動販売機の隣にあるベンチに腰掛けていた。


上条「(告白するぞ。今日こそ告白する・・・!)」
御坂「(き、気まずい雰囲気だわ・・・。なんかすごく恥ずかしくなってきたじゃない・・・!)」

御坂がそう思った次の瞬間

上条「御坂!・・・いや、美琴!」
突然そう言うと、上条は両手で御坂の両肩を掴む

御坂「ひゃ、ひゃいっ!!(つ、遂に来た!遂に来ちゃった!!)」

上条「・・・お、お前が好きだ!付き合って欲しい!!」

御坂「(よ、予想外の直球!?な、何か言わなきゃ何か何か・・・あわあわわ)」)

御坂「・・・・ふ、ふ、ふつつかものですが、よ、よろしくお願い・・・します(カァッ。」

礼儀正しく頭を下げながら、声を絞り出すように答える御坂。

7: 2011/11/26(土) 18:21:23.34 ID:KE+RrW/Y0
上条「美琴・・・」

御坂「と、当麻・・・(ドキドキ)」

御坂「(えっ?えっ?!当麻の、顔が近づいて来てる・・・こ、これってキス?キスなの?!)」

自然と目を閉じる上条と御坂。

そして、唇が触れる・・・。

8: 2011/11/26(土) 18:22:27.03 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院~
ルイズ「我が導きに・・・答えなさい!!(お願い!)」


『爆発』


生徒たち「ぐわあああああ!ゲホゲホッ!」
予想していたとはいえ、爆発に慣れることはやはり人類には不可能なのかもしれないと、生徒全員が心の中で思った。

少し時間がたち、煙が風で流されたことで
使い魔らしき姿が皆の視界に飛び込んできた。

それは、目を閉じてキス真っ最中の上条と御坂であった。

9: 2011/11/26(土) 18:23:51.62 ID:KE+RrW/Y0
生徒・コルベール先生「えー!?」
生徒C「2匹!?」
生徒D「どうみても人間!?しかも平民!?」
生徒E「なんでキスしてんの?」

周りのざわつきに気付いた二人が目を開くと、変な服を着た大勢に自分たちの情事
を見られている状況により御坂の脳がショート。それと同時に顔が真っ赤になり
爆発・気絶した。

上条「美琴!おい、大丈夫か?!」

コルベール先生「(ものすごいことになってしまった・・・)
と、とりあえず全生徒は一旦各自の部屋へ戻ってください!」

11: 2011/11/26(土) 18:25:02.67 ID:KE+RrW/Y0
ルイズ「ミ、ミスター・コルベール・・・。」
コルベール先生「どうしましたか?ミス・ヴァリエール」

ルイズ「こ、腰が抜けて動けません・・・。」
コルベール先生「大丈夫です。ミス・ヴァリエールにはここに残って貰いますので、
そのまま動かないでください。さぁ、皆さん早く部屋に戻りなさい!」

ルイズ「(な、何が大丈夫なのかしら・・・)」

上条「(あぁ・・・なんかまたわけの分からんことに巻き込まれてる気がするなぁ・・・・・やっぱり不幸だああああああ!!)」

12: 2011/11/26(土) 18:26:29.82 ID:KE+RrW/Y0
気絶した御坂を上条が、腰を抜かしたルイズをコルベール先生が、
それぞれ抱きかかえルイズの部屋に運び込む。御坂とルイズをベッドに寝かせ、
介抱するコルベール先生と上条。

上条「(コルベール先生から言葉が通じる魔術らしいものをかけてもらったから、
とりあえず自己紹介をして、状況の判断だな。まぁ、悪い人たちには見えないけど、敵味方の区別ができるくらいの情報は欲しいな・・・。)」

ベッドに横になっているとはいえ、腰を抜かしているだけなので、ルイズの意識がはっきりしていることを確認し、上条は話始める。

上条「えっと、俺は上条当麻です。当麻と呼んでください。学園都市で学生をやってます。で、こっちでのびてるのが、御坂美琴。こいつも学園都市で学生やってます。」

ルイズ「(キスしてた相手を『こいつ』呼ばわりって、なんて男なの!)」

13: 2011/11/26(土) 18:27:31.72 ID:KE+RrW/Y0
コルベール先生「学園都市・・・ですか、ふむ(やはり異世界から・・・)。
私は、ジャン・コルベール。このトリステイン魔法学院で教師をしています。」

ルイズ「私は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。長ったらしいからルイズでいいわ。ここの生徒よ。」

上条「自己紹介が済んだところで、コルベール先生、ひとつお願いしたいのですが。」

コルベール先生「はい、なんでしょうか?」

上条「扉の隙間から大勢の視線を感じるんですけど・・・。」

するとコルベール先生は、少し大きめの声で
「全員部屋で待機と言ったはずですが!」と言い、魔法でドアを閉め、鍵をかけた。

15: 2011/11/26(土) 18:28:36.71 ID:KE+RrW/Y0
上条「(魔術?しかし、魔法学院なんて施設聞いたことが無いな。どこの所属だ?やばそうな感じがするし、ボロが出ないよう今は黙っておくか・・・。)

そうこうしていると、御坂の意識が戻る。
急いで上条が御坂の枕元へ行く。

御坂「ここ・・・どこ・・・・あっ、当麻・・・・・?」
上条「大丈夫、ここは安全なところだ。それにお前には俺が付いている、安心しろ。」
御坂「(ぼふっ!)」

ルイズ「(頭から煙が出る魔法を使えるなんて、タダものじゃないわね。上条当麻・・・)」


上条「さて、美琴も意識を取り戻したようだから本題に入りたい。」

ルイズ「(頭から煙出てるのに意識あるの!?)」

17: 2011/11/26(土) 18:30:50.32 ID:KE+RrW/Y0
上条「紹介するよ、この人がコルベール先生、こっちがルイズ。それぞれここの教師と生徒だ。後、お前の紹介は済ませてあるから気にするな。」

御坂「御坂美琴です。美琴って呼んで下さい。よろしくお願いします。」

ルイズ「(意識あったぁぁああああ!)

上条「それで、ココはどこですか?」
ルイズ「ゴホン、えっと、ハルケギニア大陸のトリステイン王国よ。そしてこの建物はトリステイン魔法学院。魔法使いの育成所みたいなところよ。」

上条「(・・・地理が苦手な上条先生にはさっぱりだ。ヨーロッパの辺りの小国かな?)あのぉ、地図見せてもらっていいですか?」

コルベール先生「えぇ、構わないですよ。」
そういうと、コルベール先生は魔法で地図を出した。

上条「(魔術、だよな今の・・・)って、なんじゃこりゃ・・・。」
御坂「これ、私たちの知ってる大陸じゃない・・・。ここ、もしかして違う世界?」
上条「さすがにそれは無いんじゃないか?少なくとも同じ地球の上だろう。」

ルイズ「地球?それはあなたたちが前までいた場所のこと?」
御坂「そうよ。私たちは地球という星の日本という国にいたわ」
上条「っていうか、ルイズのその口ぶりからするに、ここ地球じゃ無いってことか・・・。(上条ちゃんピーンチ)」

19: 2011/11/26(土) 18:32:03.68 ID:KE+RrW/Y0
コルベール先生「どうやらその地球という星から、ミス・ヴァリエールがあなた方をここに召喚してしまったようですね。使い魔として。」

上条・御坂「使い魔!?」

ルイズ「そう、使い魔。」

上条「不幸だ・・・(ぽつり」

上条「コルベール先生、絶望的確立かと思いますが、俺たち元の世界に戻れ・・・」

コルベール先生「ないでしょうね。」

上条「不幸だぁぁ・・・だが、そんな幻想は俺がぶち」
御坂「いや、さすがに無理でしょ。」

上条「(お口パクパク)・・・・・上条ちゃん、傷ついたよ?今、すっごく傷ついたんだよ?シクシクメソメソ」

御坂「(・・・でも、ここが違う世界なら邪魔者の黒子もいないし、考えようによってはこれはチャンス?!当麻と二人きりで邪魔者がいない・・・メインヒロインはやっぱり私よね!えへ、えへへへへ)」


コルベール先生「ところで、本校の学院長が是非直接お会いしたいと言っておりまして、3人とも一緒に来ていただけませんか?」
上条・御坂「分かりました。」

ルイズ「・・・はい(腰、痛い・・・)。」

20: 2011/11/26(土) 18:34:10.54 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 学院長室~

オスマン学院長「ようこそ、トリステイン魔法学院へ!」
上条・御坂「(来たくて来たわけじゃないんだけどなぁ)」

コルベール先生が学院長へ事の顛末を説明し、それに上条が補足説明をする形で現在の状況を説明している・・・。
上条「いえ、ですからキスしていたのは事実ですけど、使い魔の契約とかとはまったく別次元の話でして・・・・etc」


御坂「(なんだろう、あの緑色の髪のキレイな人。学院長の秘書の人かな?っていうか何あの胸!反則よ!レフェリーはどこ!)」
???「チューチュー」
御坂「(ん?ネズミ?私にえらく懐いてるわね。あっ、行っちゃった。)」

オスマン学院長「おっと、説明いただいているところ失礼。」
???「チューチュー、チューチュー!」
オスマン学院長「な、なんと!でかした!ピンクのフリル付きとな!?」

ロングビル「学院長!」
オスマン学院長「ひぃいい、年寄りを虐めんでおくれぇ」


御坂「(・・・?)ま、まさかあのネズミ!!」

上条「フリル・・・?」

御坂「(勝負下着だったのに・・・!)」

21: 2011/11/26(土) 18:36:58.82 ID:KE+RrW/Y0
上条「あの、コルベール先生、フリルって何の・・・(なんですか、その『俺にその話題を振るなよ』って目は・・・。)」

御坂から放たれるものすごい殺気で、学院長室は文字通りピリピリした雰囲気になっていた。
それに気付いたコルベール先生が御坂をなだめる。
ルイズ「(既に通過儀礼ね。)」

話し合いの結果、学院長の提案はこうだ。
 ・上条当麻と御坂美琴は、ミス・ヴァリエールと使い魔の契約をすること
 ・上条当麻はミスター・コルベールと同室にて生活すること
 ・御坂美琴はミス・ヴァリエールと同室にて生活すること
  (なお、2人用の部屋を2つ用意するのでそちらへ引越すこと)
 ・上条当麻と御坂美琴は学院所属の生徒と同じ扱いとするが、授業への出席を強制はしないということ。
 ・今後のことについては、元の世界へもどる方法の調査を実施。

という内容であった。

オスマン学院長「では、早速じゃがこの場で使い魔の契約を行うのじゃ、ミス・ヴァリエール」

ルイズ「・・・はい(まさか、人間と契約することになるなんて)」

22: 2011/11/26(土) 18:39:55.73 ID:KE+RrW/Y0
ルイズ「5つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔となせ・・・(チュッ!」

上条・御坂「!?」

上条「(上条ちゃんのセカンドキス・・・・)」

御坂「ちょ、ちょっとルイズ何して・・・!」
ルイズ「あなたもよ(チュッ!」

御坂「んー!んー!!」

オスマン学院長「(ほぉ、女の子同士というのもこれはこれで・・・・)」
コルベール先生「(oh、神よ許したまえ・・・)」

上条・御坂「・・・えっ、熱い!熱い熱い!!なにこれ!!」
ルイズ「ルーンを刻んでいるのよ。少しだけ我慢して。」

左腕に使い魔のルーンが刻まれ、それと同時に、
オスマン学院長・コルベール先生「こ、このルーンは・・・!ガンダール(ンー!)」
最後まで言いかけて相手の口を押さえあう二人。部屋の時間が一瞬止まる。

コルベール先生「ンー!ンフーー!(手をどけて下さい、学院長!)」
オスマン学院長「ンフー!ンフフー!!(何を言うか、お主が先じゃろう!)」

25: 2011/11/26(土) 18:43:51.39 ID:KE+RrW/Y0
ロングビル「何やってんですか、二人とも。ンフンフ言ってないで、早く手を離してあげて下さい。もう・・・。」

オスマン・コルベール「ハァハァ、ゼェゼェ・・・」

オスマン学院長「氏、氏ぬかと・・・思ったぞい・・・・ぜぇぜぇ」
ロングビル「えっ、本当ですか!?コルベール先生、続けてください!!」
コルベール先生「えぇっ!」

ルイズ・上条・御坂「(氏ぬまでやってろ・・・)」

なんとなくルイズは勘付いていた。オスマン学院長がピンクのフリル付きの時よりは少し控えめなレベルであるが、驚きを隠せないでいたことを・・・。、
ルイズ「これって、何かすごいルーンなのですか?」と、質問をしてみる。

オスマン学院長「あっ、いや、なんでも無いんじゃ。気にせんでおくれ。ピンクのフリルみたいなもんじゃ」

ロングビル「(もうちょっと気の利いた言い訳できんのか、この工口爺)」

上条「?」
御坂「(このスケベ爺・・・!)」

ロングビル「(御坂さん、ご愁傷様・・・。それにしても、あのルーン・・・・・。)」

26: 2011/11/26(土) 18:47:54.77 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 ルイズ・御坂部屋~ 夜

御坂「ふー、引越しはこれで終わりね。」
ルイズ「えぇ・・・。美琴、手伝わせちゃってごめんなさい。その、使い魔としての契約はしたけれど、私としては、パ、パートナーみたいな関係だと考えてるのよね・・・(モジモジ」

御坂「パートナーかぁ、なんか硬いイメージね。」
ルイズ「そ、そうかしら?(もしかして、嫌われちゃった・・・?)」

御坂「この先、一緒に魔法を学んだりすることになるんだから、学友・・・?なんか硬いわね・・・そうねぇ『友達』はどう?」
ルイズ「と、友達!!(えへへ、えへへへへ・・・友達・・・友達・・・・)」

御坂「ん、大丈夫?ルイズ・・・」
ルイズ「大丈夫!大丈夫よ、友達!!じゃなかった、美琴!」

御坂「(よっぽど嬉しかったのね。かわいい)」

27: 2011/11/26(土) 18:50:10.51 ID:KE+RrW/Y0
ルイズ「と、ところで・・・美琴に聞きたいことがあるんだけど・・・」

御坂「なぁに?なんでも聞いてよ、ルイズ。」
ルイズ「あ、あのね・・・当麻と美琴って、どういう関係なの?」

御坂「(ス、ストレートすぎんでしょ!逆に誤魔化せないわよ、その質問)え、えっと・・・つ、付き合ってるの・・・・(ボフッ」
御坂「で、でもね!あの召喚された時がちょうど告白されたときだったのよ?いつもあんな、その・・・キ、キ、キスしてるわけじゃないからね?あの時がはじめてだったし・・・ゴニョゴニョ」

ルイズ「(美琴もかわいいところあるじゃない・・・ふふふ)話、聞かせてくれてありがとう。」
御坂「い、いえいえ!どういたしまして! じゃ、じゃあ今日は色々あって疲れたし、そろそろ寝ましょうか!」
ルイズ「そうね、私も疲れちゃった。お休みなさい・・・ふぁああ」
御坂「お休みなさい・・・(ドキドキ」

28: 2011/11/26(土) 18:51:28.71 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 コルベール・上条部屋~ 引越し完了後・夜

上条「あの、先生。」
コルベール先生「なんだい?当麻君」
上条「先生は、火の魔法の使い手なんですよね?」
コルベール先生「あぁ、そうだが?」
上条「その、1つお願いしたいことがあるんです・・・」


~トリステイン魔法学院 外庭~ 深夜

コルベール先生「じゃあ、行くよ!当麻君!」
上条「はい、お願いします!」
コルベール先生「はぁぁあっ!」ブォウッ!!

コルベール先生の杖の先から手のひら大の火球が当麻の右前方めがけて飛んで行く

上条「(これがダメなら、マジでただのレベル0だ!頼むぜ幻想頃し!!)」
上条が右手を突き出し、火球を鷲掴みにする!
すると、火球が白い光を放ち消え去った。

上条「(よし!この世界でも幻想頃しは通じるな!)」
コルベール先生「い、今のはなんですか!当麻君!説明と解説と実況中継をしてください!!」

上条「(この人大丈夫かな?)いや、実は俺もよくわからないんですけど、この右手で触れると魔術だろうが異能の力だろうが、消し去ることができるんですよ。
俺は幻想頃し(イマジンブレイカー)と呼んでいます。」

29: 2011/11/26(土) 18:52:37.67 ID:KE+RrW/Y0
コルベール先生「実に興味深い・・・!その右手よく見せてくれませんか?(ニギニギ フニフニ ナデナデ」

上条「あのぉ、先生・・・?」
コルベール先生「(別段代わったところは無いような・・・フニフニ ツネツネ)」

上条「先生!」
コルベール先生「はっ!あぁ、すまないね、遂夢中になってしまって、私としたことが・・・。許してくれたまえ。(フニフニ」

上条「あっ、いえそんなつもりで言ったわけでは・・・。それに協力して貰ったわけですし・・・・。ただ、今日はもう遅いのでこの右手については、また明日ということで・・・。」
コルベール先生「あぁ、そうだね。明日にしよう!明日だね、必ずだからね!(ハァハァ」
上条「(誘拐予告された幼女の気持ちってこんな感じなのかな・・・。)」

上条「(そういや、インデックスのことがちょっと心配だな。まっ、ステイルや神裂もいるし心配ないだろ、うん。疲れたし、寝よ寝よ。)」


~学園都市 上条当麻宅~ 6月3日午後3時

『ステイル、禁煙開始す』

インデックス「当麻は、ハムハム どこに ハムハム 行っちゃったの ハムハム かなぁ ハムハム プリンおかわりっ!」
神裂「はい、まだまだありますよ」
インデックス「わーい!」

ステイル「あいつは居ない方が僕としては居心地がいいんだが(スパーッ」
神裂「ステイル!タバコは外で吸ってください!!私はともかく、インデックスの体によくありません!!」
インデックス「くしゃい・・・ハムハム。」

ステイル「あぁ、すまんすまん。(税金も上がったし、禁煙するか・・・」

30: 2011/11/26(土) 18:54:14.72 ID:KE+RrW/Y0
コルベール先生「実に興味深い・・・!その右手よく見せてくれませんか?(ニギニギ フニフニ ナデナデ」

上条「あのぉ、先生・・・?」
コルベール先生「(別段代わったところは無いような・・・フニフニ ツネツネ)」

上条「先生!」
コルベール先生「はっ!あぁ、すまないね、遂夢中になってしまって、私としたことが・・・。許してくれたまえ。(フニフニ」

上条「あっ、いえそんなつもりで言ったわけでは・・・。それに協力して貰ったわけですし・・・・。ただ、今日はもう遅いのでこの右手については、また明日ということで・・・。」
コルベール先生「あぁ、そうだね。明日にしよう!明日だね、必ずだからね!(ハァハァ」
上条「(誘拐予告された幼女の気持ちってこんな感じなのかな・・・。)」

上条「(そういや、インデックスのことがちょっと心配だな。まっ、ステイルや神裂もいるし心配ないだろ、うん。疲れたし、寝よ寝よ。)」


~学園都市 上条当麻宅~ 6月3日午後3時

『ステイル、禁煙開始す』

インデックス「当麻は、ハムハム どこに ハムハム 行っちゃったの ハムハム かなぁ ハムハム プリンおかわりっ!」
神裂「はい、まだまだありますよ」
インデックス「わーい!」

ステイル「あいつは居ない方が僕としては居心地がいいんだが(スパーッ」
神裂「ステイル!タバコは外で吸ってください!!私はともかく、インデックスの体によくありません!!」
インデックス「くしゃい・・・ハムハム。」

ステイル「あぁ、すまんすまん。(税金も上がったし、禁煙するか・・・」

31: 2011/11/26(土) 18:55:45.46 ID:KE+RrW/Y0
●悪い・コピペミスった

~トリステイン魔法学院 コルベール・上条部屋~ 深夜

上条「せ、先生・・・止めてもらえませんでしょうか・・・・・。」
コルベール先生「何を言ってるんだい。君のはこんなにすごいじゃないか。」

上条「や、やめっ!あ、熱い!!先生のすごく・・・熱いです!!」
コルベール先生「ほら、もっと出すよぉ!ほらほらほらほらぁ~!」

上条「はぁはぁはぁ!も、もうダメです!もう耐えられません!!」
コルベール先生「何言ってるんだい、まだまだこんなもんじゃないよ当麻君?約束通り、日付は変わったよ?夜は長いんだ、これなんかどうかなぁぁああ!!」
上条「う、うわあああ・・・先生の火球、あったかいナリ・・・(って、俺は何を言って」
上条「もしかして、先生ずっと日付が変わるまで起きてたんですか?はぁはぁ・・・」
コルベール先生「起きてたんじゃないよぉ、眠れなかっただけサアァァァアアアアア!!」
上条「不幸だああぁぁあぁぁあああ~・・・・・・・・アッ!」



~トリステイン魔法学院 廊下~ 翌朝

御坂「おはよう、当麻・・・って、あんたなんでそんなにやつれてるの?」
上条「それが、俺の幻想頃しにコルベール先生が興味津々になっちゃって、寝てる俺の右手に向けて火球何十発もぶち込まれたんだよ。」
御坂「なによそれ、あははははは!」
上条「笑い事じゃねぇーっつーの!初めてだよ、生理的に受け付けない体験ってのは・・・不幸だ。っていうか完全にトラウマだ。」
御坂「これから毎晩一緒に寝ることになるんだから、さっさと慣れることね。フフフフフ」
上条「慣れたくねーよ!」

32: 2011/11/26(土) 18:57:55.95 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 食堂~

ルイズ「ここが食堂よ」
上条「で、でけぇ・・」
御坂「へぇ、結構広いのね。」

上条「おぉ、こんなまともな飯久しぶりだ・・・!っていうか、フランス料理みたいじゃねーか!上条先生感動!」
御坂「あのね!ただでさえ服装で浮いてるんだから、あんまり目立つような言動しないでよね・・・こっちまで恥ずかしくなっちゃうじゃない・・・・。」
上条「わ、わりぃ・・・」

ルイズ「(早速尻に敷かれてるなんて、こんな男のどこがいいのかしら・・・?)」

席に着く3人

=アイコンタクト(モールス信号式)=
上条『(オイ ナンカ ヨウス ガ オカシク ナイカ ダレモ タベハジメ ナイゾ)』
御坂『(タブン ナニカ アルノヨ ココハ ヨウスヲ ミマショウ)』
上条『(リョウカイ シタ)』

御坂「(あっ、何か・・・始まる)」

生徒たち「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ・・・」
上条「(お祈り・・・か。作ってくれた人間に対してはお祈りしないんだよなぁ。インデックスみたいな子供でさえ、礼言ってくれるってのに。)」

33: 2011/11/26(土) 18:59:13.73 ID:KE+RrW/Y0
~お祈り終了~

上条「う、美味い・・・!(テーレッテレーッ!)練っちゃダメだ!練っちゃダメだ!練っちゃダメだ!」
御坂「あんた何言ってんのよ・・・。それにしてもこれ、すごくおいしい!」

ルイズ「気に入って貰えたみたいでうれしいわ。」
上条「なぁ、ルイズ。これって誰が作ってるんだ?」               

ルイズ「ここの食堂に勤めてる平民が作ってるのよ。」
上条「じゃあ、あとでお礼言いに行かなきゃな!」

ルイズ「そんな必要無いわよ。これが仕事なんだから。」
上条「ふーん・・・(そういうもんかねぇ)パクパク、ウマウマ。」                    

ギーシュ「・・・ハハハ、じゃあそろそろ僕は部屋に戻るとするよ。(ガタッ」
シエスタ「キャッ!(ガシャーン!」
シエスタ「も、申し訳御座いません!申し訳御座いません!」
ギーシュ「ぼ、僕の美しい薔薇と服に汚れが・・・貴様、僕を象徴するこの薔薇を汚すということは、僕自身を汚したことと同義なのだよ!何をしたのか分かっているのかね!」
シエスタ「本当に申し訳御座いません!お許しください!」

上条「なんだ?なんか騒がしいな。」
御坂「なんかメイドさんが謝ってるわね。」

ルイズ「何かミスでもしたんでしょ。放って置きなさい。」
上条「しかし、あんなに謝ってるのに一向に許す気配が無いな。」

上条「おい、美琴。俺は俺の成すべきことをするぜ。(ガタッ」
御坂「あんた誰に口聞いてんのよ。(ガタッ」
ルイズ「へっ?ちょ、ちょっと待ちなさい二人とも!(ガタッ」

34: 2011/11/26(土) 19:01:03.76 ID:KE+RrW/Y0
シエスタ「何卒お許しを!」
ギーシュ「いいや、許せないね。この薔薇は・・・」

上条「ちょっといいかな?僕ちゃん。」
ギーシュ「ぼ、僕ちゃんだと!?」

ギーシュ「貴様らはルイズの使い魔・・・」
上条「僕ちゃんなぁに怒ってるんでちゅか~?頭の中まで薔薇のお花畑でできてるのかなぁ?」

ギーシュ「き、貴様ぁああ!学院長特別処置だからと見逃していたが、平民風情が僕をバカにして!」
御坂「あんた、貴族とか平民とか言う前に人として最低のことしてるのよ?あんたからぶつかったんでしょうが。
それになにその服装、ファッションセンス皆無ね。」
ルイズ「(そ、それはみんな思ってるけど禁句よぉお、美琴ぉ・・・)」

御坂「いっそその汚れた服脱いで半裸で生活したほうがいさぎ良いってもんだわ!」
上条「そんでもって、乳首に薔薇付けたら最高だな!ははははは!(さぁ、ここまで言われて・・・コイツ、どう出る)」

生徒たち「ギャハハハハハハ」

35: 2011/11/26(土) 19:02:51.41 ID:KE+RrW/Y0
ルイズ「ど、どうしよう・・・(あぅあぅあぅあぅあたふたあたふた)」
シエスタ「(この人たち、暴言ばかり言って私を助けてくれようとしてくれてる・・・・?そんなのダメ!)」
シエスタ「いいんです!私が全部悪いんです!お許しください!」

ギーシュ「君は何もわかっていないな!もうこれはこの平民二人と僕の問題になったんだ!君はもう関係ないのだよ!!」
ギーシュ「さて、このギーシュ・ド・グラモンを愚弄した罪、その命で償ってもらう!決闘だ!」
生徒たち「うぉぉおおおお!!決闘だぁぁあああ!!」

御坂が、怯えて震えているシエスタの肩に手を乗せて小声で言う。
御坂「後は任せておきなさい、ね?」
シエスタ「す、すみません・・・(この人、女の子なのにカッコイイ・・・ポッ)」
ルイズ「ど、どうなっちゃうのよぉ・・・」

36: 2011/11/26(土) 19:05:11.19 ID:KE+RrW/Y0
~学園都市 盤台中学女子寮~ 6月3日午後9時

『大人の女性、その名は“寮監”』

御坂ベッドの上でのた打ち回る黒子。

黒子「お姉さまあああああ!!お姉さまはどこなんですのぉおお!?」
黒子「むはっ!まさか・・・何か一人で問題を抱えて、事件に巻き込まれてしまっているのでは・・・!!お姉さまぁぁああああ!!」

御坂の枕は、既に黒子の涙と鼻水でグショグショになっていた。

寮監「うるさいぞ!静かにしてろ!」
黒子「性欲を持て余す。では無くて!聞いてください寮監!!」

寮監「どうした? ん、御坂美琴の姿が見えないが・・・」
黒子「そうなんですの!昼頃に出かけたっきり帰ってきませんの・・・。携帯も繋がりませんし・・・黒子心配で・・・・。」

寮監「(白井のこの慌てっぷり、ただ事ではなさそうだな。枕が魑魅魍魎なことになっているが、見なかったことにしてやろう・・・。)」
寮監「とりあえず落ち着け。学園第三位のレベル5だ。事件に巻き込まれたとしても巻き返して来るような奴だ。心配無い。」

黒子「・・・そうですよね、私のお姉様ですものね・・・。少し落ち着きましたわ。」
寮監「それより、何か手がかりになりそうな情報はないか?」

黒子「そうですねぇ・・・最近、頻繁に私の目を盗んで出かけているようですの・・・。」
寮監「ほぉ、続けてくれ。」
黒子「昼頃に寮を出て、夕方には帰ってらしたので、今日もそうだろうと思ってあまり心配していなかったんですの。そして気付いたらこんな時間に・・・。」

37: 2011/11/26(土) 19:07:09.79 ID:KE+RrW/Y0
寮監「(これは・・・確実に男だな・・・・。今は、午後9時!! い、今頃その男の部屋でハ、ハレンチな行為を・・・・!!
   中学生だというのにあんなことやそんなことまで!!私でさえキ、キスもしたことが無いのに、なんと羨ましい・・・・!!)」

黒子「あのぉ、寮監?」

寮監「(えぇい、なんたるハレンチ!私の半分ほどしか人生を送っていない癖に・・・・癖に・・・・・・。
    な、何を焦っている!わ、私は大人の女だぞ?中学生に嫉妬など・・・それこそ恥かしいことでは無いか!
    そうだ、ここは広い心で御坂の帰りを待ってやるべきだ、そうだ!大人の女を見せる時だっ!!)」

寮監「白井黒子・・・。」
黒子「は、はい!」

寮監「・・・諦めろ」
黒子「(な、なんなんですの、この意味不明な結論は?いつもなら思いきり怒る場面ですのに・・・ますますわけが分かりませんわ・・・・。)」

そして、寮監は天井を見上げて、ポツリと
寮監「御坂、避妊はしっかりな・・・。」
黒子「へ?・・・・はい!?」

テクテク、バタン。
黒子「ちょ、ちょっと寮監!どういう意味ですの!!ドアを外から引っ張らないで下さい!!開けてください寮監!!詳しい話を・・・!!」
寮監「(上を向いていても、涙は流れるものなのね・・・。)」ドンドン!ドンドン!寮監!寮監!

39: 2011/11/26(土) 19:11:01.64 ID:KE+RrW/Y0
~魔法学園 外庭~ 朝と昼の間くらい

ギーシュ「さて、もうここまで来たら引き下がれないよ?ハハハ」
ルイズ「や、やめて頂戴!当麻、美琴!決闘をするってことは殺されても文句は言えないのよ!?ギーシュもいい加減にして頂戴!!」
シエスタ「えっとえっと、どうすれば・・・あうあうぅ・・・(オロオロ」

上条「ルイズ、下がってろ!こいつは俺が根性叩き直してやらねぇと気が済まねぇ!ぜってぇさっきのメイドさんに頭を下げさせてやる!」
御坂「ちょっと、あんた何勝手にはじめようとしてんのよ!私がやるわ!女の敵は私の敵よ!!」

上条「バカやろう、あいつは魔法使いだぞ!どんな手を使うかわかんねーんだ。お前をそんな危険な目に遭わせられるかよ!」
御坂「こ、こ、こんな状況で何言ってんのよ!見くびらないで!!私は、学園都市第三位のレベル5よ!?なめないでよね!(うぅ、恥ずかしい・・・・)

ギーシュ「君たちぃ、僕を差し置いて夫婦喧嘩かい?僕は二人相手でも良いんだ・・・」

上条「おまえは黙ってろ!」
御坂「あんたは黙ってなさい!」
ギーシュ「へ?」

御坂「どうやら、あれで決めるしか無さそうね・・・」
上条「あぁ、久しぶりに全力でやるか・・・」

そういうと、二人はある程度の距離をとり、向かい合う形になる。

ルイズ「ちょ、ちょっとあんたたち何を始めるつもり!?」
生徒F「なんだ、仲間割れか?」
生徒G「夫婦喧嘩にしか見えないけど。」
ギーシュ「君たち!一体何がしたいんだね!!」

完全に二人の世界に入ってしまっている両者に、オーディエンスの声はまったく届かない。

42: 2011/11/26(土) 19:13:24.39 ID:KE+RrW/Y0
御坂「全力で行くわよぉぉおおおお!!」バチッ、バチバチバチッ!

御坂を中心に直径数mの範囲内を電撃が駆け巡り始め、その範囲がどんどん膨れ上がっていく。
異変に気付き始めた生徒たちがザワつき始め、騒ぎを聞きつけた教員たちが急いで駆けつけてくる。

ギーシュ「・・・へ?」
コルベール先生「一体、何事だね!」
キュルケ「な、何アレ・・・」
タバサ「・・・・とても・・・危険」

上条「(だだっ広いところだからって、あいつマジで全力で来る気だ!)全員巻き込まれたく無かったら可能な限り離れろ!」

取り巻いていた生徒たちは全員悲鳴を上げながら逃げ回る。
「な、なんだあれえええ!!」
「氏にたくない氏にたくない!!」

殺人鬼が突如町に現れたかのような状況。まさに阿鼻叫喚地獄絵図。

ルイズ「な、何よ・・・これ・・・・・。」

御坂「いっくわよぉぉぉおおおおお!!」
上条へ狙いを定め、右手を突き出す御坂。
それに対抗するように上条も右手を前に突き出す。

43: 2011/11/26(土) 19:14:31.79 ID:KE+RrW/Y0

上条「(落ち着け!昨日〈と深夜〉のコルベール先生のおかげで、こっちの世界でも幻想頃しを使えることは証明済みだっ!!)」

御坂は勢いよくコインを跳ね上げ、そして落下してきたコインを指で弾き一気に電磁加速を加える!!

御坂「これでも、くらええええ!!」

「ドゴォォオオオン!!」
「パシュンッ!!」
とてつもない轟音と砂埃で上条の周りの視界は一瞬で奪われた。

ルイズ「ちょ、ちょっと大丈夫なの?ねぇねぇタバサぁああ!」
本に読みふけるタバサを揺すり続けるルイズ。

タバサ「・・・大丈夫、無傷。」

ルイズ「ちょっとタバサ!本が反対向きよぉぉおお!!」

44: 2011/11/26(土) 19:15:54.77 ID:KE+RrW/Y0
御坂「(さすがに幻想頃しは一筋縄じゃいかないわね。でも勝負はここからよ!)」
上条「(コインを取り出す時間は惜しいはず。そうなると雷撃の槍か、しかし再充電までに時間がかかる・・・!その間に一気に距離を・・・詰める!)」

砂埃をなぎ払うように、上条が一気に飛び出す!
上条「それが彼氏に向かって言うセリフかぁぁあああ!!」

上条「(御坂までの距離は、約30m。その間に考えられる攻撃は、連射性の高い電撃のみ!それさえ防ぎ切れば勝ちだ!!)」
御坂「さぁて、防ぎ切れるかしらね! 私の電撃を!!」

まるでオートマチックのハンドガンのような連射性と命中精度で上条を攻撃する御坂。
しかし、御坂の腕の向きから攻撃を予測し、直撃コースの攻撃は全て右手で受け止めつつ、避けられる攻撃はギリギリのところで全てかわす上条。

御坂「(チッ!アスファルトじゃないから攻撃する度に土煙で視界が・・・!狙いが定まらない・・・!)」
上条「もらったアアアア!!」
御坂「しまった!」

御坂の右側から、右手を思い切り振り上げる上条。
咄嗟に両手で顔面をガードし、怯える御坂。

45: 2011/11/26(土) 19:17:35.36 ID:KE+RrW/Y0
しかし、上条の右手は御坂を包み込むように肩の上にポンッと置かれる。
御坂「へっ・・・?」
すると、上条は御坂の耳元でボソボソッと一言。
その瞬間、御坂は顔を真っ赤にして頭から湯気をだし、下を向いたままその場に崩れ落ちた。

上条「勝った・・・。愛の勝利だ。」

ルイズ「(み、耳元で何か呪文を唱えたのかしら?でもたった一言の呪文で、人が崩れ落ちるような威力って・・・。何者なの、上条当麻・・・。)」


上条「ってわけで、この上条君がお相手になりますよぉ・・・・って、アレ?」
砂埃が消え去った後に残ったものは、恋する乙女・庭にできた深さ2メートルの直線上の溝と無数の穴・そして一輪の薔薇だけであった。

上条「逃げ出したのか。ってことは、俺の不戦勝ってことでいいのかな?」

柱に隠れていたルイズが走って駆け寄ってくる。
ルイズ「ちょ、ちょっと大丈夫なの!?怪我は無い?美琴は?当麻は?」
上条「心配後無用!上条さんはピンピンしておりますよぉ~!」
ルイズ「美琴、大丈夫?美琴?」

御坂「・・・結婚・・・・・・お、お嫁・・・・・さん・・・・えへえへへへ(ブツブツ)」

ルイズ「(全然大丈夫じゃない・・・)」
顔面蒼白のルイズ。

しかし、上条は至って冷静にルイズに諭すように言った。
当麻「ルイズ、こんな言葉を知ってるか?」

半泣きのルイズは、首を傾げながら上条を見上げる
上条「恋は何物にも勝るんだぜ?」

47: 2011/11/26(土) 19:19:23.30 ID:KE+RrW/Y0
その途端、ルイズの頭の中で何かが弾けた。
ルイズ「あんた・・・何言ってんのよぉぉぉぉおおお!!」

次の瞬間、ルイズは上条のみぞおちに肘鉄を飛び込ませる!
その反動で前のめりになった上条の上半身にしがみ付き、後頭部を両腕でがっちりホールド。
顔面に膝蹴りを思い切り・・・叩き込む!叩き込む!叩き込む!叩き込む!
これを上条が倒れるまで続けたのだ・・・。恐るべし、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!
ゼロのルイズの名は伊達じゃない!!

もはや、顔面からは人物特定不可能な、上条のような『生き物』は言った。
生き物「こ、これが・・・ムエタイ・・・・。」ドサッ

ルイズ「背が小さくてもできる護身術の最強コンボ。初動が金的の方が威力は倍増よ(はぁと」
上条の頭の中で、ゴングが鳴り響く。完敗だ。
意識が遠のく中、上条は見た。遠くの方で、青い髪をしたショートカットの女の子が四つんばいで這いずり回っているところを・・・。
(何やってんだアレ・・・?)


タバサ「め、眼鏡・・・眼鏡・・・・・。」

49: 2011/11/26(土) 19:20:29.42 ID:KE+RrW/Y0
~上条当麻宅~ 6月4日午後5時

『神裂、何かに目覚める』

「ピンポーン」

てくてくてく、ガチャッ
神裂「はい、どちらさまですか?」
打ち止め「ミサカです!ってミサカはミサカは自己紹介をしてみる!」

神裂「(なんだこの生き物・・・す、すごくかわいい・・・・)」
神裂「ご、ご用件は?」
神裂がそう言うと同時にドアの奥から中学生くらいの少女が現れた。

10032号「最近、上条当麻を見かけないので少し心配になって部屋を訪ねてみました、とミサカは爆裂ボディのあなたがココにいることに上条当麻の貞操の危機を感じつつ答えます。」

神裂「(貞操・・・? 上条当麻の知り合いか)とりあえず、立ち話もなんですのでお入りください。」

ステイル「(イライラ、イライラ・・・禁煙ってこんなにキツイのか。まだ1日目だぞ。)」
インデックス「ねぇ、ステイルぅ」
ステイル「んー?」

インデックス「タバコ吸わないの?」
ステイル「・・・禁煙中だからな」
インデックス「タバコ吸ってる方が、ステイルカッコイイよ?(頬を赤らめて上目遣い」

ステイル「ちょっとタバコ買ってくる」
そう言うと、ステイルは窓から飛び出した。
遠くの方で「車などなぎ払え!イノケンティウス!!邪魔だ邪魔だぁぁああああ!!」っと雄たけびが聞こえる。

50: 2011/11/26(土) 19:22:22.70 ID:KE+RrW/Y0
インデックス「ふぅ、あんなにイライラされたら、場の空気が悪くなるもん。それなら吸ってくれたほうがまだいい! 外でだけどね(ニヤニヤ」
などとインデックスが小悪魔のようにニヤついていると、

打ち止め「神様を信仰している人の顔には見えないよ、ってミサカはミサカは客観的事実を述べつつも再び会えたことを喜んでみたり!」
インデックス「ミサカ!久しぶりだぁ!元気だった?」

打ち止め「とっても元気だったよぉって、ミサカはミサカは全身を使って表現してみたり!」
っと、両手を挙げてくるくる回る打ち止め。
神裂「(か、かわいい・・・)あ、あのインデックス、この子は一体・・・?」

インデックス「親友のミサカだよ!」
神裂「そ、そうなんですか。私は神裂、よろしくね。えーっとミサカ・・・ちゃん(ハァハァ」

打ち止め「よ、よろしくお願いします、ってミサカはミサカは身の危険を案ずるポーズを取りつつ後ずさりしてみたり・・・(アワアワ」
神裂「(ま、まずい。ここで嫌われては・・・でも・・・・・・・虐めたい!!)」
10032号「・・・・(ジー)」

打ち止め「神裂さん、目が怖いです、ってミサカはミサカは・・・ヒックヒック」
神裂「(キャワイイイイイイイ!!もう氏んでもいいいいいいいいいいい!!)」
10032号「・・・・(ジー)」

52: 2011/11/26(土) 19:25:09.06 ID:KE+RrW/Y0
神裂「じゃあ、ゲームをしましょう?(最高の笑顔」
打ち止め「ほ、ほんと?ってミサカはミサカはどんなゲームか心躍らせてみたり!」

神裂「会話の中で自分の名前を言っちゃったら、デコピンされるっていうゲームよ!」
インデックス「(なんたる確信犯!でも、どうなるか気になる!結果は分かってるのに気になる!!)」

打ち止め「わかった!って、ミサカは・・・イタッ!」
神裂「はい、1回目(ニコニコ」

打ち止め「人の口癖を使うなんて卑怯だよって、ミサカは・・・・イタッ!」
神裂「はい、2回目(ニコニコ」
神裂・インデックス「(アホの子や、アホの子やでぇ、たまりまへんなぁ・・・へっへっへ)」
10032号「・・・・(ジー)」

53: 2011/11/26(土) 19:28:54.49 ID:KE+RrW/Y0
打ち止め「・・・・・・ミサカは・・・・イタッ!(グスングスン」
神裂「はい、36回目(ニタァ」
10032号「・・・・(ジー)」

打ち止め「もうこのゲーム止めて、帰る!ってミサカはミサカは本来の目的を達成せず敵前逃亡してみる(ビェェエエエエン」ダダダダダダダ
神裂・インデックス「(明日も来ないかなぁ・・・にへ、にへへへへ)」

10032号「・・・・(ジー)」
10032号「1つ質問があります、っとミサカは先ほどまでのやり取りをとても楽しんで見ていた自分を押し頃して問いかけます。」
インデックス「なぁに?」

10032号「上条当麻の現在地点を教えてください、っとミサカは上条当麻に暗に会いたがっていることを伝えてみます。」

インデックス「それがね、分からないの。一昨日のお昼ごろに『じゃあ、上条ちゃんは友達と遊んできますねぇ。
夕方には帰るから、晩ご飯の心配はしなくていいからねぇ。
3時のおやつは冷蔵庫の物を好きに食べていいからぁ』って、上機嫌で出て行ったっきり、帰ってこないの!
だから隣のビルの屋上から私を観察してたステイルと神裂に大声で助けを呼んだの。『お!な!か!す!い!たーーー!』って。でねっでねっ!」

10032号「大体事情は分かりました、っとミサカはまったく糸口が掴めないことに焦りを覚えながらそろそろ帰ることを告げます。」
インデックス「んー、残念。また来てね!」

神裂「また来て下さい・・・また、ミサカちゃんと・・・・ね(親指グッ!)」
10032号「(親指グッ!)」

54: 2011/11/26(土) 19:30:45.48 ID:KE+RrW/Y0
「イノケンティウウウウウウウス!とぉう!」
っと、10032号が出て行くと同時に、ステイルが開いている窓から飛び込んできた。
ステイル「勢い余って、2カートン買ってしまった・・・はぁはぁ」

神裂「ステイル・・・禁煙はどうなったんですか?」
ステイル「はっ!こ、これはちが・・・・」
我に返ったステイルは、脳裏に焼きついたインデックスの笑顔の裏に隠された何かを垣間見たような気がした。
が、時既に遅し。

神裂「しかも2カートンも!そもそもあなた14歳でしょうが!いくら老けて見えるからってガミガミガミガミ」
ステイル「・・・・すみませんでした。ほら、お前も謝れ。」
イノケンティウス「ガウゥ・・・(なんで・・・?)」


一方、外では消防車のサイレンが鳴り響いていた・・・・・。

56: 2011/11/26(土) 19:31:50.06 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 コルベール・上条部屋~ 昼間

決闘(?)の後、気絶した上条をコルベール先生が部屋まで運び、シエスタが手当てをしている(主に顔面)。

上条「ん、ん~・・・・ムエタイ・・・・・あぱぱ・・・あぱぱぱ・・・・・」

コルベール先生「だいぶうなされていますねぇ。先ほどから、『むえたい』と『あぱぱ』とばかり言っていますが、どういう意味でしょうか・・・?」
シエスタ「さぁ・・・、私も知らない言葉です。もしかしたら、異世界の言葉なのでは?」
コルベール先生「恐らくそうですね。でも、こんなにうなされながら話している言葉の意味を聞くというのも、
        少しかわいそうかもしれませんねぇ(ほんとはすっごく聞きたいけど!)。」
シエスタ「そうですよねぇ・・・(『あぱぱ』だけでも知りたい!)」

58: 2011/11/26(土) 19:34:28.58 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 コルベール・上条部屋~ 夕刻

上条「愛ゆえに!!」ガバッ!
コルベール・シエスタ「(ビクッ!・・・・何それ?)」

コルベール先生「お、おはよう。気が付いたみたいだね。」
シエスタ「お、おはようござい・・・ます。」(たじろぎながら)

上条「あっ、おふぁようございます。あれ、あの、ここどこでしゅか?
   っていうか、なんかしゅご~く顔面が痛くて喋りじゅらいんですけど・・・。鏡ありましゅ?」
コルベール・シエスタ「ありません!!」

上条「・・・・・(何この連携プレイ。触って確かめるしか)」
コルベール・シエスタ「触っちゃいけません!」

上条「・・・・・(あっ、思い出した。顔面にルイズの膝蹴りを決められて、上条ちゃんの意識が飛んっじゃったのか
・・・)。」
コルベール先生「い、今は薬を塗りこんでいるので、触ってはいけないのですよ?わかりましたか?」
上条「ふぁい、しぇんしぇい・・・・(もう目も当てられないような顔面崩壊な状況ってことか・・・)。」

59: 2011/11/26(土) 19:38:42.59 ID:KE+RrW/Y0
シエスタ「あのぉ・・・」
上条「あっ、朝のメイドしゃんだ。ふぁい、にゃんでしょう?」

シエスタ「私、シエスタと申します。今朝方は助けて頂いて本当にありがとうございました。
     あの決闘の後、ギーシュ様が私のところへいらっしゃって、
     『朝の無礼を許して欲しい。僕も自分を見つめなおし、考え方を改めることにしたのだよ。本当にすまなかった。』と、
     何かに怯えるように仰って頂けました。これも全て上条様のおかげです。本当にありがとうございました。

上条「(うわぁ、謝り方もキザったらしぃなぁ、ギーシュの奴)いえいえ、とんでもごじゃいましぇんよ、あぱぱぱぱぱぱ」
コルベール・シエスタ「ひぃっ!!」
上条「あぱ?」

シエスタ「あっ、あとミス・ヴァリエールからの伝言で、『やりすぎたとは思ってないわ。美琴を傷つけたあんたが悪いんだからね。』とのことです・・・はい。」

上条「(すごい内容の伝言だな・・・。最良の措置だと思ったんだけど、どうしてこう不幸な方向へばかり向くのかなぁ・・・)不幸だ。」
シエスタ「(なんかカワイイ・・・)」

上条「あっ、しょういえば美琴はどうなりました?」
シエスタ「先ほど一度目を覚まされまして、特に外傷や痛みは無く、今はまた眠っていらっしゃるとのことです。」
上条「しょうでしゅか。ありがとうごじゃいましゅ。」ぺこぺこ
シエスタ「いえいえ、滅相もございません。」

60: 2011/11/26(土) 19:39:43.12 ID:KE+RrW/Y0
上条「あの、ちなみにコルベールしぇんしぇい。この顔面は、完治までどれくらいかかりしょうでしゅかね?」
コルベール先生「私の秘薬と治癒魔法を使いましたから、一晩寝ればほとんど目立たなくなると思いますよ。」
上条「ふぉんとうでしゅか!?治癒まふぉう使ってるのなら、右手でふれたらダメでしゅね。あぱぱぱ。じゃあ今からもうねちゃいましゅね。
   コルベールしぇんしぇい、ありがとうごじゃいましゅた。正直上条きゅんはとっても疲れてしまって・・・ふぅ・・・・すやすや」

コルベール先生「・・・あの、シエスタさん、もう上条君は大丈夫だと思いますので、私は用事を済ませに席を外させて頂きますね。
        引き続き彼の看病をお願いしてもよろしいですか?」
シエスタ「はい、かしこまりました。」

ガチャ・・・。

シエスタ「(ちょっと、ちょっとだけ・・・耳元で、小声で・・・)」
シエスタ「あぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ」
上条「・・・・あぱぱ・・・・あぱぱぱぱぱ・・・・・すーすー」
シエスタ「(何これ超おもしろい!)あぱぱぱぱ・・・」


スタスタスタスタ
コルペール先生「(魔法を打ち消す力『幻想頃し』と雷を自在に操る力『超電磁砲』・・・学院長へ報告せねば)」

61: 2011/11/26(土) 19:41:08.08 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 学院長室~ 夕刻

コルベール先生「・・・っと、報告は以上です。」
オスマン学院長「ほぉ・・・『幻想頃し』と、『超電磁砲』か。聞きなれない名前じゃが、昼間の騒ぎの原因はこれじゃな。」
コルベール先生「おっしゃる通りです。」
オスマン学院長「問題は、『幻想頃し』か。本人の意思に関わらず発動する、と。」
コルベール先生「はい。一度、寝込みを狙って火球を打ち込んでみたのですが、完全に打ち消されました・・・(ポッ」
オスマン学院長「(なぜ頬が赤くなっとるんじゃ?)まぁ良い。ただし、宝物庫にだけは近づかせんようにな。」
コルベール先生「はい、わかっております。スクウェアクラスの魔法も打ち消される可能性があるとのことですね。」
オスマン学院長「うむ。では、もう夜も遅いのでな、今日はゆっくり休むが良い。」
コルベール先生「はい、では失礼します。」
オスマン学院長「(しかし、なぜコルベールは頬を赤らめたのじゃ・・・?もしかして、そっちじゃったのか!!)」反射的にお尻を押さえる学院長

オスマン学院長「(既に上条君は魔の手に堕ちたものと考えるのが妥当。わしも気をつけねば・・・・このことは墓まで持っていこう)」

ロングビル「(幻想頃し・・・ね)」

63: 2011/11/26(土) 19:43:31.73 ID:KE+RrW/Y0
~学園都市 上条当麻宅~ 6月5日午前10時

『土御門は二度氏ぬ』

「ピンポーン」
ドスドスドスドス、ガチャ

宅配ピザ屋「どうもぉーピザ帽子で・・・す・・・・・。(何この人、堅気じゃないよ絶対!ここ学生寮だよね?だよね?)」
ステイル「あぁ、どうも。いくら?」
宅配ピザ屋「に、にせんよんひゃひゃひゃくはち」
ステイル「あぁぁ?!よくきこえねーなー!」

宅配ピザ屋「ひいいいいいいすみませんすみません!(メモして渡そう)」
ステイル「あぁ、2480円ね。はい、ちょうどね。」
宅配ピザ屋「ちょ、ちょうど頂きます。ご利用ありがとうございましたぁぁあああああ!!」ダダダダダダダ
ステイル「なんじゃありゃ」

ステイル「おーい、遅い朝飯が届いたぞー。」
インデックス「わー!良い匂い!!(わくわく、ジタバタ」

ステイル「いいから、落ち着け。今切り分けてやるから、皿持って来い。」
インデックス「はーい! お皿3枚でいいの?」
ステイル「いや、1枚でいい。俺と神裂は朝飯抜き派なんだ。」
神裂「はい、問題ありません。」

インデックス「じゃあ、じゃあ、全部僕だけで食べちゃっていいのかな?いいのかな?デヘヘヘ」
ステイル「あぁ、食っちまえ食っちまえ。ほら、切り分けてやったぞ、って俺の手ごと食うな!」

ステイル「・・・・・2分で完食しやがった。」
ステイル「誰だ、こんな風に育てた奴は・・・あっ、俺も加担者側か。」

64: 2011/11/26(土) 19:44:53.73 ID:KE+RrW/Y0
「ピンポーン」
ステイル「あっ?今度はなんだ?」

ドスドスドスドス、ガチャッ
ステイル「誰だぁ?あぁ?」
土御門「よ、よぉ・・・ステイル・・・・・。どうしたんだにゃ?」

ステイル「いや、そりゃこっちのセリフだろぉ。」
土御門「あぁ・・・あまりにもやさぐれてるもんだったからにゃ・・・。」

ステイル「俺は今、禁煙2日目だからなぁ」
土御門「そ、そうかにゃ・・・。」

ステイル「で、何の用だ?」
土御門「あっ、そうそう!かみやんはいるかなぁって思って来たんだにゃ!」

ステイル「いねぇよ。2日前からどっかに消えちまった。完全に消息不明だ。」
土御門「消息不明・・・?それは一体どういう」

ステイル「用は済んだんだ、早く帰れ。」
土御門「えっ、いや、その・・・・。」

ステイル「つぅちぃみぃかぁどぉぉおお、お前も消息不明になりてぇのかぁ?」
イノケンティウス「ガウ?(車の次はコイツ?)」
土御門「しっつれいしましたああああああああ!!」ダダダダダダダピョイーン・・・・ぐちゃ

ステイル「分かればよろしい」ガチャ

65: 2011/11/26(土) 19:47:25.72 ID:KE+RrW/Y0
スタスタスタスタ

神裂「土御門ですね。何の用でした?」
ステイル「いや、『消息不明』って言っただけで身投げした。」
神裂「焼氏体になるよりは、楽な氏に方を選んだのですね。」

イノケンティウス「ガウ?(僕のせい?)」
ステイル「ちげーよ。あいつがアホなだけだ。」


インデックス「よしよし、ナデナデ」
スフィンクス「ミャーミャー」

神裂「と、ところでインデックス様。そろそろスフィンクスを抱かせてくださいませんか。はぁはぁ」
インデックス「ダーメ!ステイルが禁煙してる間は神裂もかわいいもの禁止って約束でしょ!」

ステイル「そうだぞぉ、てめぇだけ良い思いしようったってそうはいかねぇからなぁ」
神裂「ちょっと黙ってろ。」

神裂「インデックス様?そ、それはそうなのですが・・・あぁ、はぁはぁ。こ、こう目の前でやられると・・・・。うずうず」
ステイル「へっ、苦しめ。乳デカ。」

ブチッ

神裂「あぁ~?今なんつったこら糞ガキがぁああああ」

66: 2011/11/26(土) 19:49:45.61 ID:KE+RrW/Y0
ステイル「はぁ?何度でもいってやらぁああああ、乳ばっかりでかくなりやがって、この糞女がぁああああっ!!」
神裂「身長でけぇってだけで大人気取りか?18をなめんなよてめぇ!燃やすしか能のねぇガキに言われたかねぇぇえんだよぉあぁあああん?」
ステイル「てめぇこそ何かっこつけて 『七閃』 だ!ボケナスが!それしか技ねぇええんじゃねぇぇえええかよぉおおおお!!あああぁぁああああ?」

インデックス「こ、これが俗に言う『しゅらば』って言う奴なんだね・・・ごくり。」
スフィンクス「にゃぅ~ん(泣)」

神裂「はぁ?年がら年中そんの糞暑そうな黒マント着てんじゃねぇええぞこらぁあああ!!!
   てめぇは燃えカスかぁああ!!そばにいるだけで暑苦しいんだよ!!さっさと巨大虫眼鏡で焼かれて蟻みてぇに息絶えろやああああああああ!!」
ステイル「んだと、このウシ乳女がぁああ!その意味不明なシャツの着こなし方はなんなんだよぁぁあああ?
    乳がでけぇだけのアホ女って自己主張してるもんじゃねーか!まぁ、100%合ってるけどなぁ!あっはっはっはっはっはっはっは!!」

神裂・ステイル「く、くそぉ・・・・・(埒があかねぇ」

67: 2011/11/26(土) 19:51:07.01 ID:KE+RrW/Y0
神裂「えーい!やめだ!禁欲令解除だ!!」
ステイル「えっ、マジ?!っておいコラあああああ!!」

神裂「やったああああああああ!インデックスごとぎゅうううううううううう!!すりすりすりすり」
ステイル「くっそ、負けてられっかライター!ライターねーぞライター!」
イノケンティウス「ガウ!(わたくしめの指をお使い下さい)」
ステイル「おう、気が利くな。褒美を遣わす。あーっはっはっはっは!」スパースパー

神裂「あああああああんもうかわいいいいいいい! ん?タバコは外で吸ってください(棒読み」
ステイル「・・・・・はぁ?今更何言ってんだ?・・・・・・なぁ、猫って焼いたら食えんのかなぁ?イノケンティウス?」
イノケンティウス「ガウ~ガウガガウ!(何事もチャレンジ精神だと、僕思う!)」

ステイル「っつーわけだからよ、その猫よこせや」スパー

インデックス「(ど、どこからどうみても不良なんだよぉ。ガタガタブルブル)」

神裂「嫌です!拒否します!!この子が氏ぬなら私も氏にます!!」
ステイル「てめぇ、いい度胸してんじゃねーか!!」

スフィンクス「にゃー」スルッ

神裂・ステイル・インデックス「あっ」

68: 2011/11/26(土) 19:52:30.68 ID:KE+RrW/Y0
テクテクテクテク スリスリスリスリ

ステイル「(俺の脚に顔をスリスリしてやがる・・・・・)」
スフィンクス「にゃーにゃーごろごろ」

ステイル「い、命乞いか!てめぇ猫の分際で命乞いとは、いい度胸してやがんなぁ糞猫がぁああ!」

神裂「今すぐそこを離れるのですスフィンクス!早く!逃げて!!
   反抗期の男子は切れ味抜群なのですよ!!(こうなったら七閃でステイルを八つ裂きに!!)」

イノケンティウス「ガウ?(焼き加減はミディアムでいい?)」

スフィンクス「ごろごろにゃーにゃー・・・・ジー」
ステイル「な、なんだよ糞猫・・・。み、見つめてんじゃねーよ!」

神裂「(オヤ? ステイル ノ ヨウス ガ・・・・・)」

ステイル「・・・・・クソ・・・クソ・・・・クソったれえええええ!!
     ああああああかわいいいいいいいいいいいいぎゅうううううううう!!
     今までイメージ壊したくないから我慢してたけどもう我慢できねえええええええええ!!」

神裂「(ふっ、堕ちたか・・・親指グッ!)」
インデックス「(堕ちたな・・・親指グッ!)」
スフィンクス「(にやり・・・肉球グッ!)」

69: 2011/11/26(土) 19:54:48.42 ID:KE+RrW/Y0
イノケンティウス「(あーあ、やること無くなっちゃった。)」
イノケンティウス「(そうだ!ライター探そう・・・あっ、やった、みつけた!)」
イノケンティウス「ガウガウガウー!(ライター見つけたよー!褒めて褒めてー!)」


スフィンクス「にゃ?ニャー!ニャー!フニャアアアアアアアアア!!!」
ステイル「!? イ、イノケンティウス!!今すぐそのライターをこっちによこせ!
     手で持つんじゃない!!引火す・・・」

『ボンッ!!』

土御門「な、な、な、何事にゃー!!」ガチャ!
土御門「・・・・・・こ、これは・・・・・失礼しました。」キー・・・・・ガチャ
土御門「(なんやねん、なんやねんこれ、夢か幻か!?汗が止まらへん・・・・
    なんでステイルが猫を撫で回して・・・いや、それよりなんで爆発・・・)
    うわああああああ!こうなったら身投げで確認じゃあああああっ!!」

土御門「あーらよっと」

神裂・ステイル「早まるな!土御門ぉぉぉぉおおおおお!!」 グシャ
イノケンティウス「ガウ?ガウ?(ねぇ、火葬?火葬?)」

70: 2011/11/26(土) 19:56:56.87 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 外庭~ 夕刻

上条「今日の授業も意味不明だったな。」
御坂「ちょっとしっかりしなさいよ!この世界と魔法について学べる良い機会なのよ?」

上条「追試ばっかり受けてる上条ちゃんの頭には、ぜーんぜん知識が入ってこないんですよ、困ったことに。」
御坂「あんたって、ホントはバカだったのね・・・?」

上条「ホントも何も、俺は元からバカだから言い訳する気も起きないんですよねぇ・・・」
御坂「プライドってものは無いの?!あんた男でしょ?」

上条「プライドならあるさ、お前を絶対幸せにしてや」
御坂「それ以上言うと・・・分かってるわね?」バチバチバチバチ

上条「もうさ、俺たち付き合ってるんだからそういうの止め」ズドオオオオオン!!パシュン!!
上条「こ、頃す気かぁぁああ!!」
御坂「は、は、は、恥かしげも無くよくそんなことが言えるわね!」
上条「はぁ・・・・、分かった分かった。悪かった。ごめんな。ナデナデ」
御坂「は、はうぅ・・・(照」

ルイズ「(仲がいいのか悪いのか、まったく訳が分からないカップルね・・・。)」

上条「ただ、錬金術の授業で、金属の精製をやっていたな、確か。」
御坂「えぇ、やってたわね・・・。」
上条「あれで、超電磁砲用のコイン作れるかもしれないな。通電すりゃいいんだろ?」
御坂「まぁ、そうね。金属なら問題ないわ。」
上条「やっぱコイン型がいいのか?」
御坂「あれは、入手性と持ち運びが便利だからよ。でも、使い慣れてはいるわね確かに。」
上条「そっかぁ・・・」

71: 2011/11/26(土) 19:58:04.87 ID:KE+RrW/Y0
ルイズ「(会話は終わったようね)。ちょっと2人とも~?」
ルイズが駆け足で2人の元へ走っていく。

上条「なんだ?ルイズ。」

ルイズ「あのね、明日使い魔の『品評会』っていうのがあるのよ。それに2人で出て欲しいの!」
御坂「ルイズ、品評会っていうのは何をするものなの?」

ルイズ「普通は、使い魔を見せたり芸をさせたりするわ。そこで、2人にお願いがあるの!」
上条・御坂「?」

ルイズ「品評会にはね、私の幼馴染でもあるアンリエッタ王女もやってこられるの。
    だから、アンリエッタ王女を楽しませるようなものにして欲しいの。」
上条・御坂「(なんだか雲行きが怪しくなってきたなぁ・・・・。)」

上条「しかし、楽しませるようなことって、なぁ・・・ここじゃなんだから、俺の部屋で作戦会議しないか?」
ルイズ・御坂「そうね、そうしましょう。」

上条「あっ、俺1つ用事忘れてた。先行っててくれ。」



~トリステイン魔法学院 コルベール研究室~ 夕刻

上条「・・・そうですか、じゃあこれでよろしくお願いします。」
コルベール先生「あぁ、任せてくれたまえ。」

72: 2011/11/26(土) 19:59:28.60 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 外庭~ 翌日・朝

品評会は既に始まっている。ルイズたちの番は、一番最後だ。
上条「トリか・・・。」
ルイズ「鳥・・・? あぁ、あれはドラゴンよ」
上条「・・・はぁ、不幸だ。」

ルイズ「あそこにいらっしゃる紫色の髪の女性が、アンリエッタ王女よ。」
御坂「あの人を楽しませればいいのね。」

上条「つっても、どうすんだ?昨日の会議じゃ結論でなかっただろ」
ルイズ・御坂「あんたがいつまでも優柔不断だからでしょうが!」
上条「・・・・(あっ、えっとごめんなさい)」


「ピンポンパンポーン」

『続きましては、ミス・ヴァリエール』

ざわつく会場。
「くるぞ・・・。」
「逃げる体勢だけは整えておかないと・・・。」

そんな周りの様子に首を傾げるアンリエッタ。

ルイズ(もう、こうなったら正攻法で行くわよ。美琴!超電磁砲でバカ当麻を撃って!バカ当麻はそれを打ち消して見せて!)
御坂「わかったわ。」
上条「わかった。(昨日の夜から名前の前に『バカ』の勲章が授与された・・・不幸だ)」

74: 2011/11/26(土) 20:02:37.89 ID:KE+RrW/Y0

テクテクテクテク

会場「ドヨドヨドヨドヨ・・・・」

アンリエッタ「3人・・・?」
側近「アンリエッタ様、ごにょごにょ」
アンリエッタ「使い魔が人間?それも2人!?」

ルイズ「私の使い魔を紹介します。こちらが上条当麻、どんな魔法も打ち消すことが・・・・」
上条・御坂「(はぁ、見世物みたいでやだなぁ・・・)」

ルイズ「では、上条当麻の能力からお見せいたしましょう!」
上条「(ルイズと美琴が心なしか離れていってるような・・・)」

ルイズ「彼に好きなだけ魔法を打ち込んでください!!」
上条「き、聞いてねぇぞおい!!」

コルペール先生の火球を口火に大量の魔法が降り注ぐ。
上条「はぁ・・・はぁ・・・・・不幸・・・だ・・・・・。」

会場「おおおおおお、無傷だああああああああ」

75: 2011/11/26(土) 20:04:37.92 ID:KE+RrW/Y0
ルイズ「では続きまして、御坂美琴の能力をお見せいたします!」

上条「あっ、そうだ美琴。これを渡し忘れてた。」
御坂「なにこれ?コイン・・・?」

上条「あぁ。こっちの世界のお金だ。できるだけ前使ってたコインと同じ重さ・形状のものを探してもらった。
   成分表もみたけど、超電磁砲用には問題ないはずだ。とりあえず10枚、今回の品評会で試射するのも悪くないんじゃないか?」
御坂「あっ、あり・・・がとう・・・・・(照」

少し距離を取る両者。

御坂「じゃあ行くわよおおおおおお!!」バチバチバチバチ
アンリエッタ「(なにあれぇぇえええ!)」
シエスタ「あぱ・・・あぱぱぱぱ・・・・」

上条「あ、あれ?御坂さん?手にコイン持ってないけど・・・どうしたのかなぁ・・・?」

御坂「はぁぁぁぁあああああああああああ!!」

晴れていたはずの空がどんどん雲に支配されていく
その様子に気付いた生徒たちのざわつきが最高潮に達していた。

生徒(耐えろ!まだ耐えるんだ!今逃げ出したら王女様に後で笑われてしまう!!)

その頃ルイズは、物陰からアンリエッタの驚く顔を見て萌え氏にそうになっていた。
ルイズ「(アンリエッタ、カワイイイイイイイイ!!)」

77: 2011/11/26(土) 20:06:44.65 ID:KE+RrW/Y0
>>76 ありがと。あと5分の3くらい。

真上を見上げながら、上条は命乞いをする。
上条「み、み、御坂さぁああん!?お話と全然違いますけどぉぉぉおおおお!!」
御坂「昨日、結論でなかったから・・・あの後ルイズと私で決めちゃったのよおおおおお!!」
御坂「あんたが優柔不断なせいで・・・・・ねぇえええええええええええ!!」

御坂「消え失せろぉぉぉおおおおお!!」上空で雷鳴が鳴り響く
上条「だからそれが彼氏に言うセリフかああああああああ!!」

上条めがけて落雷が降り注ぐ!
ずどおおおおおおおおん!!パシュン!!

幸いにもけが人は一人も出ず、ただ周囲に土煙が舞っただけで無事品評会は終了した。
そして、優勝はもちろんミス・ヴァリエールであることに誰も異論は無いが、

アンリエッタの「もう一度、先ほどの雷を見せていただけませんか?(ニコッ」
っという声に、御坂以外全員が逃げ出した。

78: 2011/11/26(土) 20:08:56.77 ID:KE+RrW/Y0
誰もいなくなった外庭。ため息をひとつつくと、空を見上げる御坂・・・
「これが俗に言う・・・不幸、なのね・・・・。」
ポツリとそんなことを言った瞬間。なにやらフードを被った女性が小脇に何か抱えて、ぴょんぴょんと跳ねて学外へ逃げていく。

御坂「ん・・・?あのナイスバディは・・・ロングビルさん!!レフェリー!フーリガンが来る前にあの違反者を捕まえてー!!氏人が出るわー!!」

アンリエッタ「あ、あのぉ・・・」
全て観ていたアンリエッタがポツリとつぶやく

目が合う二人
御坂・アンリエッタ「えっ?」

他には誰も居ない、2人だけの空間。
御坂「(顔良し、胸デカ!、腰細っ!、足ながっ!!)」恐れおののく御坂。

アンリエッタ「そんなに怯えないでください。(ニコニコ」スタスタ
御坂「(笑顔よし!性格よし!!オーラが女神だぁぁあああ!!ヒィイイイイイ)」
アンリエッタ「どうなさいました?」

御坂「いえ、お構いなく・・・(これ以上近づかれるとフィールドが中和されて、精神侵食の恐れあり。ここは一旦引く・・・!)」
御坂「これにて失礼!(ドロン」

土煙のなか、舞台裏へ逃げ込む御坂。
御坂「氏ぬのはイヤ、氏ぬのはイヤ、氏ぬのはイヤ、氏ぬのはイヤ・・・」三角座りの御坂は、目がイっていた。

アンリエッタ「まぁ!お姿を隠すことができますの?一体どちらへ・・・」

79: 2011/11/26(土) 20:10:52.19 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 食堂~

ギーシュ「当麻!あれは一体なんだというんだね?!」
上条「いやぁ、まさかの予想外で・・・落雷使うなんて聞いてなかったし。それに『もう一回観たい』なんておっしゃられるとは・・・」
生徒たち「1回目をあの至近距離で観て、耐え切っただけでも全員勲章者だよ・・・・さすが王女様・・・・・。」
側近「ガタガタブルブル」
コルベール先生「はぁはぁ・・・えへへへ・・・・・・本物のかみなりまで使いこなすなんて・・・・・・・・(よだれだらだら」彼も目がイっていた。

80: 2011/11/26(土) 20:12:56.31 ID:KE+RrW/Y0

学園都市 盤台中学女子寮~ 6月5日午前10時

『 黒子、片足で立つ!! 』

黒子「・・・・・・ぉ、ぉねぇさまぁぁぁぁ・・・・・・」
ベッドの上ではカスカスに乾ききり、ミイラのようになった黒子の命の灯火が、今消えさろうとしていた
その時!!何かを思いついたのか、見る見る元通りの姿に戻る黒子!!

黒子「そうですわ!!これはチャンス、じゃなかったお姉さまへの罰なのですわ!!」
黒子「黒子の気持ちをこんなに弄んだことへの罰ですのよ!!」

そういうと黒子はベッドの下から御坂の下着類を全て出してしまう。
興奮して血圧はほぼ致氏域に達しているが、黒子は精神力でカバーできるタイプの人間なので何も問題は無い。

まず全てのパンティーやらブラジャーやらを並べ、裏表それぞれ1枚ずつ写真に収めていく。
黒子「接写モードで撮るのがコツですわよぉおお!!」パシャ!パシャ!パシャ!
そして全て撮り終えると、それを見事なほど完璧に元の状態に戻す。

そしてPCへ向かう黒子。1歩1歩がまるで羽のような、それで居て神聖な儀式であるかのように歩く黒子。
その背中には翼が生え、頭の上には輪っか。まさに天使。

83: 2011/11/26(土) 20:17:00.19 ID:KE+RrW/Y0
だったが、PCの前に座った途端羽の色は真っ黒になり異常なスピードで作業を進める

まずPC立ち上げ作業と同時にカメラからSDカードを抜き出しPCへスロットイン

40文字以上にも及ぶPCログインパスワード(恐らく御坂関連)を数秒で打ち終え、
ターンっ!すかさず『お姉さまフォルダ』なるものを開きデータを写していく・・・。

黒子「ふぅ・・・一仕事終えましたわ。」
一息ついた黒子の目の片隅に飛び込んできたのは御坂の熊さんパンティー!

黒子「な、なんですって!?(私の脳内SSDによると、あのパンティーはまだ未撮影!!)」

しかし、まだPCは立ち上がったばかりの状態+SDからデータ転送中
黒子「動画なんか撮るんじゃなかったですわあああああああああ!!」
黒子「と、とりあえず一刻も早くあの熊さんの元へ!」
黒子「はぁ・・・はぁ・・・そ、そういえばこれお姉さまのお気に入りでしたわねぇ・・・・」
黒子「ま、まだPCは準備できていないみたいですわねぇ・・・・チラチラ。」
黒子「は、履いてみましょうかしらねぇ~・・・。」などと斜め上を見ながらポツリとつぶやく黒子
黒子「で、でも待って下さいまし!これはお姉さまが履いていたものだからこそ価値があるんですの!
   私が履いてしまっては意味がなくなって・・・・意味が・・・・あるじゃないですの!!
   お姉さまとひとつになれるんですのよっ!!」

84: 2011/11/26(土) 20:19:16.61 ID:KE+RrW/Y0
黒子「そうと決まればえんやこらせーのどっこい」 ガチャッ!

寮監「・・・何やってんだ白井。」
初春「こんにちわ、お昼に行きませ・・・んよね・・・・・」

黒子は、熊さんパンティーに片足をちょうど入れた状態で固まっていた。
黒子「こ、こんにちわ・・・ですの(冷汗」

そして追い討ちをかけるように、PCに仕込んだ自動再生ツールが起動。自動再生される下着フェチ(もとい黒子)の撮影動画。

『こ、こんなところにシミ!シミが!!』

などと意味不明な供述を続ける音声が流れていた。

寮監「白井、悪いことは言わん。一緒に病院へ行こう、な?」

黒子「(策士策に溺れる・・・ですの)」

PC『おねぇさまぁああ~!』

87: 2011/11/26(土) 20:25:10.24 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 学院長室~ 昼

オスマン学院長「宝物庫が破られたじゃと!」
コルベール先生「はい。フーケによる仕業ではないかと、ミス・御坂の証言から確認しております。
        また、同時刻よりミス・ロングビルの所在が不明です。この件についてもミス・御坂から。」
御坂「あのフーケはロングビルさんです!あの大きな胸!長い足!!くびれた腰周り!!絶対ロングビルさんです!!ですから早くレフェリーを!!」
オスマン学院長「なんという説得力!!その話、誠と信じるぞ!!」
御坂「学院長!!」

ガシッ

そこには確かな信頼関係があった。年齢、言語、性別、国、宗教、異世界、そんなものは
亜空間の彼方へ金繰り捨て、ただただ『女性のスタイル』という1点において、
彼らはとてもピンポイントだが深い深い信頼関係を築いたのだった(この3秒ほどで)。

しかし、そんな関係はすぐに崩れ去る。
???「チューチュー」
御坂「・・・・それ以上チューチュー言うんじゃねぇ。氏にてぇのか・・・ドブねずが」

オスマン学院長「すまんすまあああん!つい出来心じゃったんじゃあああどうか殺さんでおくれぇ・・・」
コルベール先生「(この人、こんな子供に土下座して、威厳とかプライドは無いのかな・・・)」

88: 2011/11/26(土) 20:28:54.34 ID:KE+RrW/Y0
ルイズ「あの、それでフーケは何を盗んでいったんですか?」
コルベール先生「破壊の杖だよ。」

オスマン学院長「わしが昔、友人から頂いた大切なものじゃ。」
コルベール先生「警備を甘くしてしまった、私の責任です・・・。」

オスマン学院長「失敗を悔いるで無い。糧にするのじゃ、ミスター・コルベール。」
コスベール先生「あ、ありがとうございます・・・・学院長(ポッ」

オスマン学院長「(他にもなにやら失敗しているようじゃのぉ、お尻に気をつけねば・・・)
        そして、フーケについてじゃが、どうやら森の奥の廃屋に出入りするのを村人に目撃されておる。
        地図のココじゃ。それでのぉ、おぬしらに任務をお願いしたい。
        フーケを捕らえ、破壊の杖を奪還して欲しいのじゃ。」

ルイズ・上条・御坂「イエス・マイロード!」

スタスタスタスタ ガチャ

オスマン学院長「話が早くて助かるわい。(しかし、さっきの掛け声はなんじゃったんじゃろうのぉ)」

90: 2011/11/26(土) 20:30:48.00 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院外~ 昼

御坂「ちなみに森へはどうやっていくの?
ルイズ「馬車を使うわ。学院長から頂いたものがあるの。」

上条「あれか?・・・って、シエスタ!」
シエスタ「あっ!当麻様~!」
上条「ど、どうして・・・?」
シエスタ「私、案内役として皆さんを森の廃屋まで案内するよう、コルベール先生から頼まれたのです。(ニコニコ」
御坂「(ちょ、ちょっとなんでさっきから上条のそばを離れようとしないのよ、この子・・・。)」
シエスタ「(ジー)」
御坂「(な、なにみてんのよ)」
シエスタ「(にやっ)」
御坂「(なっ!?)」

上条「どうした?美琴。早くこっちこいよ。」
御坂「は、はやいとこここも文明開化させて、モーターとバッテリーと太陽発電で自動車作ってしまえばいいのにいいいいいい!!」

上条「何言ってんだ?」

ルイズ「ほらほら、早く乗って乗って」

91: 2011/11/26(土) 20:32:01.14 ID:KE+RrW/Y0
ゴロゴロゴロゴロ
パカラパカラパカラパカラ

上条「おぉ!馬車って初めて乗った!!上条ちゃん感激!!」
御坂「ちょっと、あんた立ち上がると危ないじゃ」
上条「おっとっと」ぽてっ

上条と御坂はほぼ10センチの距離で見つめ合っている状態になった。


BGM:ダンダンダダンダン! ダンダンダダンダン!(未来から来た知事型ロボットのテーマソング)

上条・御坂「(そこは、『エンダアアアアアア』だろ!!)」

ルイズ「あんたたち何やってんの!いくら恋人同士だからって、場所をわきまえなさいよ!!」
シエスタ「(鬼の形相で御坂をにらみ続ける。)」
御坂「(前見て運転してよ・・・)そうよ、ちょっとあんたいつまでこうしてるつもりよ!」

上条「2人とも黙れってろ!」
ルイズ・御坂「(ビクッ!)」

92: 2011/11/26(土) 20:34:06.30 ID:KE+RrW/Y0
上条「ルイズ、ちょっと協力してくれ」
ルイズ「な、なによ」

上条「美琴の照れ症を治す。」
ルイズ・御坂「はぁ?」

御坂「(ちょっと、シエスタが顔だけじゃなくて、体つきがマウンテンゴリラみたいになってきたじゃないの!!)
   は、離れて!当麻!!」
上条「いいや、離れないね。まずはステップ1だ。ルイズ、美琴の顔、どう思う?」

ルイズ「えっ?んー、かわいいわね。」
御坂「へっ・・・?あ、ありがとう・・・(照」

上条「あぁ、かわいい。とってもかわいいよ美琴。(ジー」
御坂「へ?ふぇえ?(照」

心なしかスピードが上がる馬車。馬が怯えているのだ。無言の鞭に・・・・。
シエスタ「(早く目的地に早く目的地に早く目的地に・・・・ブツブツ)」

上条「よし、じゃあ次は一気にステップ5だ!」

御坂・ルイズ・シエスタ「まだ昼間よ!?」

93: 2011/11/26(土) 20:37:05.59 ID:KE+RrW/Y0
>>15禁レベルの工口展開ですみません。

上条「大丈夫、痛くしないから。ナデナデ」
御坂「はいー!?」

遂に身を乗り出してきたマウンテンシエスタ。まだ霊長類という点では同属だ。
馬は釣竿で吊るされた地図を見て自分が成すべきことを悟り、道を確認し走っていく(怖いよヒヒーン・・・)。

上条「ルイズ、なんでもいい。可能な限り激しい歌を歌ってくれ。ロックが良い。」
ルイズ「わ、わかったわよ・・・。じゃあ、ゴホン・・・・。」

するとノリノリで歌い始めたのは、まさかの『only my railgun』であった。

上条・御坂「(なぜその曲を!しかも胸に手を当て目を閉じ熱唱・・・って、フルverかい!!)」
上条「さぁ、はじめるぞ。ルイズの歌に集中して目を閉じるんだ、美琴。」
御坂「わ、わかったわ・・・。(キスするのね、キスなんでしょ!かかってきなさいっ!!)」
マウンテンゴリラ「(ノってきたのか、エレキギターでルイズを援護する。)」

95: 2011/11/26(土) 20:40:22.25 ID:KE+RrW/Y0
街中を疾走する馬車。傍から見れば、一体何をしているのか、
まるで自分たちの方が間違っているのではないかとさえ思えてしまうほど、
説得力にあふれた馬車が街中を疾走する。
しかし、馬車につまれた大型スピーカーから流れるロックな歌に、
町中が、魂が、ロックへの熱い情熱が声援を送る!!

そして、上条の唇が御坂の唇と重なり合うが、御坂は爆発しない!
意識がはっきりしている!!
御坂「(ぅーぅー)」
上条「(ほぉ、耐えるか。なんか悔しいなぁ。ではこれならどうだ!!)」

ルイズが歌い終わる寸前に、間髪いれずマウンテンゴリラは次の曲の演奏を始める。
まさかの『God Knows』であった。空気が読めるマウンテンゴリラ、もといシエスタである。

御坂「(曲が変わって・・・)」
上条「(舌をこう・・・)」
御坂「(ちょ、ちょっと唇全体を舌でなめまわして・・・ひゃっ・・・・)」
上条「(んでもって、こうっ!)」
御坂「(ディープ!?)」

97: 2011/11/26(土) 20:42:26.36 ID:KE+RrW/Y0
ルイズとシエスタはノリノリだ!この2人ならミリオンを狙える。
魂の熱い叫びが2人に一体感を与え、自分たちが馬車の上にいることや、街中であること、
貴族と平民などという薄っぺらい壁を叩き壊し、曲を歌い・演奏し続ける。

ルイズ「私の歌を聴けぇぇぇぇえええええええ!!」
オーディエンス「うぉぉぉぉおおおおおおおお!!」

信号待ちで止まっている馬車へ、黄色い声援が飛ぶ!
詰め掛けたオーディエンスは久々のステージに期待で爆発しそうだ!

御坂「(ちょ、ディープは・・・歯茎をなめられてるぅううう!)」
上条「(ほれほれほれほれ、キスだけだと思ってる、その幻想を俺がぶっ壊す!!)」
御坂「(し、舌を絡ませ始めた・・・はぁはぁ・・・・ちょ、さすがに限界・・・・・・って、ちょっと!首筋を指でなぞってる!!)」
上条「(よし、これを到着するまで続けるか・・・)」

98: 2011/11/26(土) 20:44:36.56 ID:KE+RrW/Y0
~森 廃屋前~

馬「ヒヒーン!(着いたよー!)ヒヒン?(あれ、聞いてる?)」

ルイズ・シエスタ「(演歌熱唱中)」

上条・御坂 ※見せられないよ

上条「ふぅ、ついたみたいだな。(シャツのボタンを留める)」
御坂「はぁはぁはぁはぁ・・・。(うつろな瞳で服装を調える)」

ルイズ「あれ、いつの間に到着したのかしら・・・。」
シエスタ「よかったです!ミス・ヴァリエール、是非バンド組みませんか?!」
ルイズ「いいわね!今度学院で披露しましょっ!!ねぇっ、美琴もそう思ったで・・・・ぇ?」

ルイズ(お、女の顔になっとるやないかぁああああ)

ルイズ「ちょ、ちょっとバカ当麻!あんた美琴に何したの?!」
上条「・・・本能の赴くまま。」

御坂「・・・当麻、元の世界に帰ったらさっそくあなたの実家に行くわよ。私を紹介してちょうだい・・・。」
ルイズ「(ステップいくつまでやったらこうなんのよぉぉぉおおおお!?)

99: 2011/11/26(土) 20:47:45.62 ID:KE+RrW/Y0
上条「さて、さっさと終わらせようぜ。っと、この中か・・・これか?」
御坂「そう・・・みたいね。あけるわよ。」
上条「おう。」

ぱかっ

上条・御坂「ス、スティンガーミサイル!? ま、まさか奴がここに・・・・!?」

ルイズ「ふぅ、もうちょっと重低音を聞かせたセッティングにしようかしら・・・(ゴソゴソ、イジリイジリ」
シエスタ「そうですか?でも、これ以上やると馬車が持ちませんよ?今のセッティングでさえズンズンってゆれてますし。」

ルイズ「そうねぇ・・・。」

ガサガサッ!

ルイズ「!」

蛇「シャー!」
太さ20センチ体長5mほどの蛇(スネーク)がいた。

ルイズ「スネークっ!!」

上条・御坂「やはり、いたかスネーク!!」がばっ

100: 2011/11/26(土) 20:50:10.52 ID:KE+RrW/Y0
上条・御坂「・・・なんだ、蛇じゃん。」

ルイズ「ちょ、ちょっと!えっ?えっ!?」

上条「あぁ、もう期待はずれで機嫌が悪いんですよ、上条先生は。おい、びりびり。」
御坂「あーいよ。」

バチバチッ・・・バチバチバチバチ!!
ルイズ「さ、さすがね。一発で気絶しちゃった・・・。」

上条「頃すのはちょっとかわいそうだから、そこらへんの木に硬結びで結んでおくか。」
御坂「そうね。憂さ晴らしにはちょうどいいわ。」

ルイズ「2人とも目が怖い・・・」

御坂「・・・!」
上条「どした?」

御坂「あんたからみて10時の方向に人らしき反射波を感じるわ。周りを見渡すフリをしながら、確認して。」
上条「あっ、いた。すっごいこっちみてる。何アレ怖い。」
上条「待ち伏せしてるっぽいから、ルイズとシエスタには教えずに、いつも通りに振舞わせる。
   やばくなったら援護してやってくれ。」
御坂「了解。じゃあスティンガー取ってきて。」
上条「了解。」

101: 2011/11/26(土) 20:52:15.83 ID:KE+RrW/Y0
上条「ウワアアアア!!ナンダコレエエエ!!オレノセカイノブキダー!」

フーケ「(かかった!さぁ、使い方を見せてもらいましょうか・・・。)」

上条「(普通、撃ったら暴発・・・だよな。弾だけこっそり抜いとくか・・・っ!!なんだ、使い方が・・・分かる・・・・)」
上条「ルイズ、シエスタ、美琴、これ触ってみろ。」
御坂「ん?・・・使い方・・・・分かる。」
ルイズ・シエスタ「?(ざらざらしてる」

上条「バッテリーが氏んでて、赤外線誘導できんぞ。」
御坂「貸して・・・・(ビリビリ)これで、使えるわね」
上条「おぉ、さすが・・・・。」
御坂「しっ! さっきの奴が動きはじめた」
上条「よし、命令は『フーケを捕らえろ』だからな。こいつは使えない。っとなると、美琴充電開始してくれ。」
御坂「もうやってるわよ。」

ルイズ「作詞は任せて!」
シエスタ「作曲は私がやります!」

上条「(呑気にデビュー曲の話かよ・・・)」

103: 2011/11/26(土) 20:55:13.50 ID:KE+RrW/Y0
御坂「一気に走って近づいて来たわ!」
上条「よし、俺が走り出すと同時にあいつの目の前の地面にお見舞いしてやれ!」

上条「On your marks.」そういうと上条は、スティングガーを背中に背負いクラウチングスタートのポーズを取る。
上条「Set.」腰を上げ、呼吸とタイミングを合わせる。
上条「おりゃああああああああ!!」ダダダダダ

フーケ「ちっ!気付かれたか!?」

上条の真横を超電磁砲がかすめて行く

フーケ「えっ!!」ドゴォォォオオオオン
フーケ「ケホッケホッ」

ガチャ
横たわったフーケが気付いたときには、上条は真上からスティングレーでフーケをロックオンどころか、砲身を押し付けていた。

フーケ「くっ!」
上条「おっと、動くなよ。図体が2つにちぎれるぜ。(撃てるわけねーよ。俺も氏ぬ)」

104: 2011/11/26(土) 20:57:16.49 ID:KE+RrW/Y0
フーケ「ちっ・・・!好きにしろ!」
上条「良い子だ・・・我が名はゼロ(の使い魔)!貴様も黒の騎士だウゲッ!」ドスッ
御坂「あんた何バカやってんのよ」
上条「すみません」

御坂「ジャッジメントよ!観念なさい。窃盗とわいせつ物陳列罪でお縄に頂戴するわ!
妙な真似したらビリビリだからね?(言ってみたかったのよねー!はー!すっきりっ!!)」

フーケ「(さっきからわけの分からないことばっかり・・・い、今のうちに逃げ・・・・)」
上条・御坂「あっ、今動いた。」
フーケ「え?ちがっ・・・」
上条・御坂「絶対動いた。」
フーケ「・・・ごめんなさい。」
上条「ぅてぇっー!」

フーケ「いやああああああああ」ビリビリビリビリ
御坂「ごめんねー。意識飛ぶまで我慢してねー・・・」

上条「氏んだ?」
御坂「んー、大丈夫。」

105: 2011/11/26(土) 20:58:43.71 ID:KE+RrW/Y0
上条「シエスター、縄持ってきてくれー」
シエスタ「いえ、ですからここの伴奏が大事なんじゃないですか! あっ、はーい!!」

上条「何やってたんだ?」
シエスタ「ミス・ヴァリエールと曲作りです♪」
上条「そ、そりゃ結構なことで・・・・」
御坂「はぁ・・・。」

ルイズ「もう用は済んだの?」
上条「あぁ。ほれ、フーケだ。」

ルイズ「この人乗せたらスピーカー乗らないじゃない!!」
上条「じゃあお前かスピーカー、どっちかが降りろ!!」
ルイズ「はぁい・・・・ごめんね、スピーカー。いい仕事してくれたわ。絶対また迎えにくるからね・・・。」
上条「一体どこからあんなもん取り出してきたんだ・・・」

パカラパカラパカラ
馬「(やった、帰りはなんか楽だ!)」

107: 2011/11/26(土) 21:00:56.70 ID:KE+RrW/Y0
ルイズ「っというわけで捕らえたフーケと破壊の杖です」
オスマン学院長「ご苦労じゃったな。ところで、お主ら馬車の上で何かやらかしたのかの?」
ルイズ・シエスタ・御坂「ギクッ!」
オスマン学院長「ミス・ヴァリエールとそのメイドさん宛てのファンレターが山のように届いておるのじゃが・・・」
ルイズ一向「な、なんだってー!?」
美琴「(よかった、私たちの情事は寝そべってて見えてなかったのね。)」
ルイズ「えっと、歌を歌ってました・・・。」
シエスタ「エ、エレキを・・・・少々。」
オスマン学院長「ふむ・・・まぁよい。では、フーケを牢へ放り込んできてくれるかな。ミスター・コルベール」
コルベール先生「イエス・マイロード」
オスマン学院長「(流行なのかのぉ?もしかして、わし乗り遅れてる?)」

上条「学院長、1つ質問があります。」
オスマン学院長「なんじゃ、どんな願いも1つだけ叶えてやろう。」
上条「・・・あの破壊の杖について、知っていることを全て話してください。あれは地球で使用されている武器です。」
オスマン学院長「ほぉ、やはりそうじゃったか・・・・では・・・・・・。」

108: 2011/11/26(土) 21:03:57.03 ID:KE+RrW/Y0
>>106 気にしてない。全部自己満。

オスマン学院長は語る。
30年ほど前、森を散歩していると、70センチ四方ほどの茶色い箱がずるずると動ているところを見つけたんじゃ。
ものめずらしくなり、近づいてみると箱は消え、後ろから「手を挙げろ」と何かを突きつけながら言われたんじゃ。
わしは命乞いをした。病気で倒れた母のこと、学院の生徒が氏に掛けていてそのための薬草を取りに来ていたこと。
自分が実は女で、抵抗する力なぞまったく無いこと。まぁ全部嘘じゃが。
するとその男はわしを解放してくれた。よくみるとすごい格好をしておって、
全身黒いぴちぴちの服に。体中に黒い鎧を部分的に貼り付けてあるような、
とても機能的な服装をしておった。そしてなにより頭にバンダナを巻いておったのぉ。

上条・美琴「(や、やはり奴が・・・!)」

109: 2011/11/26(土) 21:07:13.97 ID:KE+RrW/Y0
上条「大人しく犬ぞりレースをしていればいいものを!!」
美琴「まったくよ!あいつのせいで散々な目に遭ったわ!!」

オスマン学院長「ど、どうしたんじゃ?」
上条「その男に心当たりがあります。さすがに30年前では、体細胞組織の劣化からして氏亡していると思いますが。」
オスマン学院長「な、何を言って。あの時でさえまだ30代半ばというところじゃったぞ?」
上条「(説明しても無駄か・・・)」
オスマン学院長「まぁ、そう熱くなるな。今日は疲れたじゃろう。ゆっくり休むがいい。」
ルイズ一向「はい。」
上条「あっ、学院長。最後にひとつ。この破壊の杖、使えなくしてもいいですか?」
オスマン学院長「構わんよ。これは存在するだけで意味がある。見た目が保たれていれば問題無い。」
美琴「では、失礼して・・・。」バチバチ
オスマン学院長「・・・?」
美琴「これで大丈夫です。ICを焼き切りました。」
オスマン学院長「(なんか、もっとこうドッカーン!とかバッコーン!とかやってくれるのを期待してたんじゃが・・・)」
ルイズ一向「では、お休みなさい。」
オスマン学院長「お休みじゃー」

112: 2011/11/26(土) 21:17:33.11 ID:KE+RrW/Y0

~学園都市 とあるファミリーレストラン~ 6月5日午後1時
『口リコンバスター、10032号!』

打ち止め「でねっでねっ、ミサカはミサカはおでこがこんなになるまでデコピンされ続けたの!って不平不満をぶつけてみたり!」
一方通行「そりゃ、お前がアホだからだろ。そもそもなんでそんなゲームに付き合ったんだよ?」

打ち止め「えっと、仲良くなりたくて・・・かな、ってミサカはミサカはつい本音を話してみたり・・・。」
一方通行「そうか。じゃ、じゃあ・・・俺が仲良くなってやるよ・・・・・・。」

打ち止め「なんだか裏がありそうで怖いなぁって、ミサカはミサカは真意を尋ねてみたり。」
一方通行「そ、そりゃあ・・・お前が・・・・・ヵゎぃぃ・・・・からだよ!!」

10032号「そこまでにしてください、とミサカは携帯電話に110と表示された状態で通話ボタンに指を軽く乗せます。」
一方通行「てめぇ、何の様だ。」

10032号「傍から見れば幼女を誘拐しようとしている変態趣味の人間にしか見えないですよ、とミサカは暗に打ち止めをこちらへ引き渡すよう誹謗中傷します。」

113: 2011/11/26(土) 21:21:35.98 ID:KE+RrW/Y0
一方通行「言い方が気にいらねぇが、口リコンだと思われるのは確かに癪に触る。だが、こいつがYesと言うかなああ!!」
一方通行「見てみろ!このドデカイパフェを!!しかもまだ半分も食べきれてねぇ・・・・
     こいつがこれを置いてお前についていくかなぁ~?ヒャハハハハハハ!!」

打ち止め「おなかいっぱいだからお外行きたい、とミサカはミサカは10032号に着いて行くことを遠まわしに伝えてみる。」
一方通行「てめぇ、待ちやがれ!こいつは俺のもんだ。お前ははその手を離してどこかへ失せろ」

アンチスキル「貴様は完全に包囲されている、人質を解放し、速やかに投降しなさい!!」
一方通行「てんめぇ・・・やりやがったなっ!!」

10032号「目的のためなら手段を選んでいる暇はありません、とミサカは『勝てば官軍』という言葉をあなたに身を持って体験させてあげます。」

114: 2011/11/26(土) 21:25:45.83 ID:KE+RrW/Y0
黄泉川「コラー、アンチスキルとしてきてみれば、ちょっとあんた何やってんじゃんよぉ。この騒ぎはあんたの仕業じゃん?」
一方通行「ちげーよ、そこにいる出来損ないが、イテッ!なぐるなっ!大人しくするから!なぐるなって!!」

ずるずるずるずる

一方通行「引きずるなぁぁあああああ」


10032号「正義は勝つ、っとミサカは勝った者が正義であるという社会の暗部を語ってみます。」
打ち止め「これからどうするの?って、ミサカはミサカは興味津々で聞いてみたり!」

10032号「はい、上条当麻が家に帰ったという信憑性の低い情報を聞きつけたので、上条当麻宅へあなたを連れて向かいたいと思っています、
    とミサカはあなたにはもう自由が無いことを感極まりながらも伝えます。」

打ち止め「なんていうか、ミサカはミサカは10032号が嘘泣きのポーズをしているようにしかみえないと、
     演技力にツッコミを入れてみたり。」

10032号「ツッコミとは良い度胸ですね、っとミサカは話の方向性を変えようとしているあなたの作為的言動に気付き、
    一切耳を貸さずあなたと上条当麻宅へ向かうこととします。」

ずるずるずるずる

打ち止め「こ、これは誘拐だよ!ってミサカはミサカは冷たい現代人の人々に諦めつつも
     助けを求めてみたりいいいいいいいいいい・・・・・・。」

116: 2011/11/26(土) 21:29:05.31 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 外庭~ 昼

上条「ぽかぽか陽気の中、庭でお昼寝ってのがこんなに気持ちいいもんだったとは、
   都会っ子の上条君もここの暮らしに慣れちゃったのかなぁ~?」
御坂「あんた、授業サボってこんなところで何やってんの・・・。」

上条「使い魔に出席義務は無いし、それに戦時下と言っても停戦中なんだから、いいじゃないんでしょぉか~。」
御坂「はぁ・・・でも、もうここにきて5ヶ月よ?
   さすがに帰る手がかりが何も無いっていうのは、まずいんじゃない?(そう言いながら隣に座る)」

上条「あぁ、そっちなら大丈夫だよぉ。上条ちゃん、ちゃ~んと調べてるから
   ・・・あぁ、気持ちいい。美琴も横になれよ」
御坂「何が大丈夫なのよ!あんた何もしてないじゃないのよ!!」

上条「むすぅ・・・(不機嫌な顔で起き上がる」
御坂「な、なによ?・・・・キャッ!」(座りなおした上条の膝の上に御坂の頭を押さえつける

上条「膝枕~」
御坂「ちょっと、冗談やってないで人の話をンーーーーー!!」
御坂「耳に息をふきかけるなぁあああ」

117: 2011/11/26(土) 21:30:43.51 ID:KE+RrW/Y0
上条「ははははは。まぁ、落ち着いて話を聞けって。ちゃんと手は打ってあるから。」
御坂「し、仕方無いわね。話してみなさい。」

上条「この世界には俺たち以外にも地球からやってきてる人間がいるのは知ってるよな?」
御坂「えぇ、例の破壊の杖事件のことね。」

上条「で、最近分かった情報なんだけど、実は地球から来た人間って、その他にも結構いたみたいなんだ。
   そしてその中に、地球に帰った奴がいるそうなんだよ。」
御坂「ほ、本当?その話は本当なのね?」

上条「あぁ、コルベール先生の話だ、信用していい。で、問題はここからだ。
   帰る条件の1つが分かったんだが、必要なモノが無いんだ。」
御坂「必要なモノ?宇宙船とか?」

上条「宇宙船て・・・・まぁ、当たりでも外れでもないな・・・。それは、飛行機だ。」
御坂「うわぁ、さすがに無理でしょぉ・・・。飛行機を1から作るなんて・・・。」

上条「そうなんだよなぁ・・・・(なでなで」
御坂「なんで、なでてんのよ」

上条「いや、落ち着くから。(なでなで」
御坂「うー・・・(あぁ、当麻の匂いだぁ・・・照)」

118: 2011/11/26(土) 21:32:16.25 ID:KE+RrW/Y0
上条「で、実はここからが本題なんだけど。飛行機があるっぽいんだよね。」
御坂「え?ホント?」

上条「あぁ、ほぼ確実らしい。で、場所をコルベール先生に調べてもらってるところなんだよ。(なでなで」
御坂「ふ、ふーん・・・(ちゃんとやることやってんじゃん」

人任せであることに気付かないほど、御坂は今の状況を楽しんでいるのだ!


上条「でな、美琴、ひとつ提案があるんだけど、いいか?(顔を近づけて」
御坂「な、何よ・・・(近い近い近い!!」

上条「今のこの下らない戦争を放置して、地球に帰りたいか?」
御坂「・・・・・嫌ね。」

上条「その返事を待ってたぞ。さすが俺の見込んだ女だ。(なでなで」
御坂「うぅ・・・・(照」

上条「もし戦うとなったら戦術を考えんといかんよな?」
御坂「そうね。戦いの基本よね。」

上条「どこぞの王様だった人は『戦術は戦略にかなわない!!』って言ってるけど、
   『白い悪魔』は遊撃隊としてそれをやってのけた。だから俺たちもやれると思うんだよ。」

御坂「まったく話が見えないんだけど。」

119: 2011/11/26(土) 21:34:47.36 ID:KE+RrW/Y0
上条「要するに、移動手段を確保して遊撃隊として敵の大将と主力部隊だけを叩く。
   指揮系統と主力部隊が混乱すれば、小物は逃げるか投降するかしかなくなる。
   特攻かけてくるようなのは、他の奴らに任せると。俺らはコンビで組めばほぼ最強だから負けることはまず無い。
   で、移動手段の話なんだが・・・・。」

御坂「飛行機は・・・・。見つからないのよね。」

上条「そうなんだよ。そこで、まずルイズを説得して姫様に俺たちの戦闘許可を貰う。
   で、その間にタバサに根回しをして、あいつの・・・なんだ、ドラゴンみたいなのを拝借する。もちろんタバサ付きで。」

御坂「姫様はおそらく許可してくれるでしょうけど、タバサは大丈夫なの?」

上条「大丈夫だろ。『ちょっと外が騒がしいけど、読書に支障は無いよ。』
   とでも言えばほいほいお願いを聞いてくれるさ。
   それでもだめなら奥の手を使う。キュルケも引きずり込んで説得したり、な。」
御坂「・・・・・あんた結構腹黒なのね・・・・。」

上条「上条ちゃんの人心掌握術をなめてもらっては困るなぁ・・・(なでなで」
御坂「あんたねぇ・・・・・っていうか、眠くなってきちゃったじゃないの・・・・・」

上条「寝ていいぞ?寝る子は育つからな。昼飯になったら起こしてやるよ。」
御坂「うん・・・ありがと・・・・」

上条「(なーでなーで 」
御坂「(うぅ・・・・気持ちいい・・・・・・」)

120: 2011/11/26(土) 21:36:11.42 ID:KE+RrW/Y0
~学園都市 上条当麻宅~ 6月5日午後1時

「ピンポーン」

はーい、トテトテトテトテ
ガチャ

インデックス「どちらさまー?」
10032号「こんにちは、とミサカは暗に中に入れてくださいという気持ちを吐露しつつ応対します。」
インデックス「いいよー!入って入ってー!」

神裂「あなたは・・・・はっ!」
10032号「手土産ですっと、ミサカは気絶している打ち止めをベッドに放り投げ、好きにしてよいという意思表示を示します。」

ステイル「行き倒れか?・・・脈と息はあるな」

神裂「スゥテェエエイール!!そこから離れなさああああああああああい!!」
10032号(サブマシンガンを両手持ちでステイルにロックオン)ジャキン (カットインは、ガンダム種風)

121: 2011/11/26(土) 21:38:21.10 ID:KE+RrW/Y0
ステイル「な、なんだなんだ!今すぐ離れるから!ワイヤーを張り巡らせる行動と銃を今すぐ下ろせ!!」
ステイル「インデックス!お前も変な魔法の詠唱を今すぐやめろ!!なんで自動的に戦闘モードになってんだよ・・・ったく・・・」

イノケンティウス「ガウガウ(アップルパイ焼きあがったよ)」
ステイル「よし、よくやった。とりあえずこれでも食べて機嫌を直してくれ。お三方。」

10032号「そうやって食べ物で釣っている間に打ち止めにいやらしい事をするんですか?
    、とミサカは口リコンへの偏見の目を包み隠さず露呈させます。」

神裂「ステイル・・・・きぃさぁあまぁぁあああああ!!」

ステイル「誤解だ!誤解にも程があるぞ!!わかった!俺はベランダでタバコを吸ってくるから、落ち着け!!」
ステイル「こい、イノケンティウス。」ガラガラ
イノケンティウス「ガウガウ(ご主人様可愛そう)」ガラガラバタン

122: 2011/11/26(土) 21:39:40.75 ID:KE+RrW/Y0
神裂「(にやり」カチャッ

ステイル『へっ?コラ!鍵しめんな!開けろコラァァァアアアアア!!』
神裂「黙りなさい!近所迷惑ですよ!!ステイル・・・じゃなかった、口リコン!!」

10032号「犯罪を未然に防ぐことにより治安維持に成功しました、とミサカは自身の行動に胸を張ります。(えっへん」

ステイル『く、くそぉ・・・・!!もうなんとでも言え・・・。』

神裂・10032号「(ジー・・・・・・ミサカちゃん、かわいい)」

インデックス「(どっちが口リコンか分からないよぉ・・・。)」

神裂「今のうちに服を着せ替えましょう!これなんてどう?ゴス口リメイド!!」
10032号「それはいきなりレベルが高い気がします、
    と初級編であるこちらの幼稚園児セットを薦め、
    少しずつレベルを上げて長く楽しむことを提案します。」

神裂「あなた、わかってるじゃない・・・・!」
10032号「(親指グッ!)」

インデックス「(僕は標的になりませんように・・・アーメン)」

123: 2011/11/26(土) 21:41:28.87 ID:KE+RrW/Y0
-ベランダ越しの会話-

土御門「よぉ、ステイル。そんなところで何やってるんだにゃ?」
ステイル「みてわかんねーのかよ。タバコ吸ってんだよ。」

土御門「タバコ吸ってる割りには、なんかやさぐれてるようにみえるにゃー?なんかあったのかにゃ?」
ステイル「・・・・なぁ、1つ聞きたいんだが、俺って口リコンなのか?」

土御門「(ど、ど、ど、どうしたんだにゃ!? ステイルが口リコン!?
    っていうかステイルは14歳だろ?14歳の人間が口リコン呼ばわりされるって、
    乳幼児にでも手を出したのかにゃ!?そ、そんなバカな・・・
    しかし、ここはきちんと相談にのって上げないと身投げしそうだにゃ・・・。)」

土御門「ステイル、お前は口リコンなんかじゃないにゃ!」
ステイル「ほ、本当か?どうしてそう思う?!3人から口リコンと罵られ、銃まで突きつけられた俺が口リコンじゃないと・・・・」

124: 2011/11/26(土) 21:43:09.04 ID:KE+RrW/Y0
土御門「(は、ハードル高い問題だにゃぁ・・・・答え方1つで人の人生を変えかねない質問にゃ・・・・。
    もし間違った返答をしてしまったとしたら、更なる乳幼児への被害が・・・!?
    こ、ここは言葉じゃない!!行動で示すんだにゃあああああああ)」

土御門「これが!お前への!答えだにゃああああああああああ!!」

土御門「えんやこーら、せっと」グチャ

ステイル「・・・分けわかんね。」スパー
イノケンティウス「ガウガウガウ?(あの人あれ以外に芸無いの?)」



128: 2011/11/26(土) 22:09:54.29 ID:KE+RrW/Y0
~トリステイン魔法学院 外庭~ お昼ごはんの時間

上条「(昼飯の時間か)ぉーぃ」
御坂「うー・・・・」

上条「ご飯ですよぉーは、飛ぶもんじゃないですよー」
御坂「うぅ、うぬぅ・・・」

上条「(誰になった夢みてんだ・・・)」
上条「世紀末覇者さーん、ご飯ですよー。」
御坂「ご・・・はん・・・・・」

上条「(もう一押しだ!!)象みたいな大きい黒い馬がお待ちかねですよー。」
御坂「なにわけわかんないこと・・・・いってんのよぉ・・・・・ばかぁ」

上条「(あとは時間の問題か)」
御坂「うぅ・・・(ずるずるギュウウウウウウウウウウウウウ」

上条「ちょっと御坂さん!!抱きつかないで!!痛いよ!痛い!!初めてだからゆっくり優しくしてぇぇええええ!!」

上条「(ちょっと緩んだ・・・。こいつ寝たふりして、仕返ししてんのか・・・?じゃあ、とっておきの一発を・・・・)」
上条「(ギュウウウ 耳をぺろぺろ)」
御坂「ひゃいっ!!へぇ?なにこの状況!!」

上条「何言ってんだよお前から抱きついてきたんじゃないかぁ~ははは、うい奴うい奴」
御坂「はなしなさぁぁいいいいい」ジタバタ

上条「やーだもんねー」ギュウウ
御坂「二言目は無いわよ(キッパリ」バチバチッ

上条「大変、失礼をば致しましたー(完璧なるジャパニーズ土下座・・・決まった!!)」
御坂「はぁ、で 何?切腹でもすんの?」(腕組をして上から見下す御坂)

上条「はっ!御昼食の用意ができておりますので、食堂の方へご案内差し上げたく!」
御坂「そう、じゃあいくわよ。下僕」
上条「ありがたきお言葉!!」



~トリステイン魔法学院 コルベール・当麻部屋~ 昼食後

戦争への参加と元の世界への帰り方について説明する上条

上条「・・・ってわけでさ、とりあえず戦争に参加したいんだわ。」

ルイズ「動機は分かったけど、あなたたち戦争ってしたことあるの?」
上条・御坂「んー・・・したことあるような、無いような・・・・・無い。」

ルイズ「で、勝機はある、と。」
上条・御坂「ある!」

ルイズ「はぁ・・・。あなたたちの言い分とやる気だけは分かったわ。でもごめん、ちょっと考えさせて。」
ルイズ「確かにあなたたちは強いけど、危険な戦場へ友人を向かわせたくないのよ・・・。」

上条「そこをなんとか、頼む!」
ルイズ「あんたはさっさと行って野垂れ死になさい。御坂はちょっとタンマ。」

上条「(アレ?)」

御坂「(たいした人心掌握術ね、ククク)」
上条「(まさかここで躓くとは・・・なら、力ずくだ!)」
上条「わかった。じゃあ学院長に掛け合ってくる!(さぁ、どう出る)」

ルイズ「困ったわねぇ・・・・。分かったは、3人で学院長のところへ許可を取りに行きましょう。男子生徒がみんな軍に行っちゃうレベルの非常事態だから、私にとっては悲しい選択になるかもしれないけれど・・・。」

御坂「ごめんねルイズ。でも、元の世界に帰れるって分かってしまった以上、何か恩返しをしたいの。勝手なわがままでごめんなさい。」

ルイズ「美琴・・・・。」
御坂「ルイズ・・・・。」

上条「エンダアアアアアアアアアアアウィアアアアアアアアアアアアアア」

ルイズ・御坂「うるさい!!」


???「・・・まくーん!当麻くーん!」
???「いたいた!」
上条・御坂・ルイズ「コルベール先生!!」
コルベール先生「いやぁ、探したよ。そしていい知らせだ!飛行機が見つかったよ!!」
上条・御坂・ルイズ「な、なんだってー!?」


~トリステイン魔法学院 外庭~

上条「マジだ・・・・」
御坂「マジね・・・・」
コルベール先生「マジかい?」
ルイズ「『マジ』ってなに?」

上条・御坂「ハリアーじゃん・・・。」
覆面兵士の首を絞めながら、笑顔のバンダナ親父を空に見上げる2人だった。

コルベール先生「いやぁ、持ってくるの大変だったんだよぉ?あぁ、あと、近くに石碑があったんだけどまったく読めなくてね。書き写してきたんだけど、もしかして君たちの世界の言葉かい?」

上条・御坂「どれどれ・・・?」
『コードネーム・蛇「これを読めた者にこのハリアーをクリスマスプレゼントしてやる。好きに使え。座席にあるバンダナを付ければ、残弾と燃料、それに消耗品もろもろは無限になるぞー!アッハッハッハッハ!」』

上条・御坂「(完全にチートじゃん・・・)」
上条「ハインド置いてかれたらどうしようかと思った・・・。そう考えるとありがたい。」

コルベール先生「なんて書いてあったんだい?」
上条「えっと『クリスマスプレゼントだ!』、そうです。」

コルベール先生「そうかい!それはよかったよかった!じゃあ好きに使わせてもらおうか」
上条「そうですね。とりあえず触って、使い方を・・・・。ふむふむ。ふむふむ。んっ?ふむぅ・・・」
御坂「何やってんの?私もやるわ・・・ふむふむ。ふむふむ。ふぉえ?ふむぅ・・・」

上条・御坂「ふむぅ・・・・」

ルイズ「ど、どう?」

上条・御坂「垂直離着陸の操作が難しすぎ」
ルイズ「へ?」

上条「飛び始めるときに、ボタン30個同時操作せにゃならん。」
御坂「しかも、これ複座型だからレーダーついてないわね。」
上条「練習機を戦闘用に改造したのか。恐らく後部座席では最低限の操作しかできないようになってる。」

上条「垂直離陸は諦めよう。こんなところじゃ粉塵でエンジンがイカれちまし、ボタン30個はヤダ。」
御坂「激しく同意だわ。」

上条「武装は、一通りそろってるな。2連装の30mmバルカンと、サイドワインダー・・・クラスター爆弾まで・・・無限バンダナ様様だな。」
御坂「こっちの世界じゃ、戦闘機ってまさに悪魔の乗り物なのね・・・。」

ルイズ「(置いてけぼりって寂しい・・・)」
コルベール先生「(何言ってんのかわかんないけど、すっごくワクワクするっ!!)」

上条「コルベール先生。こいつならいけそうです。っていうか世界征服できます。」
御坂「元の世界に戻りたくなくなるくらい、すごいです・・・。」
コルベール先生「そうかいそうかい!でっ、解体していいかな?」

上条・御坂「指一本触れないで下さい!!」
コルベール先生「シクシク・・・」

上条「(そもそもジェットエンジンの構造説明なんて邪魔臭すぎる・・・・。)」

上条「訳は後で話しますから、とりあえず飛んでみます。」
コルベール先生「『初飛行』って奴だね!近くでみせてー!!」

上条・御坂「良い子はテレビから離れて見て下さい!轟音で死にますよ!!」


上条前方席「さぁて、バンダナバンダナ・・・。操縦桿にくくりつけてある・・・・。ホントに効果あんのか・・・?よいしょっと」
御坂後方席「バンダナあった?」

上条「あったよ、ほれ。」
御坂「あははははははは!運動会みたい!」
上条「うっせぇ!」

上条「んじゃあ正門から飛び出して、一気に飛び立つぞ。滑走距離と地面の状態は問題なさそうだ。」
御坂「了解。って私特にやること無いわね。」

上条「そうだなぁ・・・やばくなったら電磁力で機体制御お願いします。御坂先生。」
御坂「はい、わかりました。上条機長殿♪」

上条「んじゃいくぜぇ。ヘルメット付けろ。・・・・エンジン点火!」フォンフォンフォンフォン・・・・・・
御坂「キャッキャ!動いた!動いた!」

コルベール先生・ルイズ「(こんなに離れて、耳ふさいでるのにすごくうるさい・・・あっ、動き出した)」

上条「舵取りよーっし!正門の方へ30度かいてーん!」
御坂「あんた、ノリノリね・・・。」

上条「男のロマンだからなぁ!あと、機長と呼ぶように!」
御坂「じゃあ、私は客室乗務員でお願い。」

上条「おっ、実況中継してくれんのか?」
御坂「嫌よ、邪魔臭い・・・。」

上条「そろそろ正門抜けるから出力上げるぞー!」
御坂「アイアイサー!」

轟音とともに一気に加速を始めるハリアー。
学園中の窓がバタバタと騒がしく音を立てる。
生徒たちは、皆興味津々で窓から見ている。

ゴーーーーーーー
上条「よ、予想以上にGがすごい・・・客室乗務員!大丈夫か!?」
御坂「ちょっと・・・やばいかも・・・・」
上条「乗り物酔いだけは、勘弁な・・・・」
御坂「全部あんた次第よ・・・・」

ゆっくりと離陸し始めるハリアー。

上条「ミスると空中分解で森に突撃だ、スリル満点だな!」
御坂「なんでもいいから・・・・早くして・・・・・」

完全に離陸完了。
御坂「あ、あてーしょんぷりーず・・・・当機は安定飛行にはいりました・・・・おトイレの場所は・・・・・」
上条「お前、大丈夫か?」
御坂「レベル5をなめないでよね・・・。」
上条「そういう問題か・・・?」

上条「とりあえず、試射して戻るぞ。」
御坂「何を撃つ?何か標的があれば練習にもなるわよ。」

上条「そうだなぁ・・・。」
御坂「あっ!あの木なんてどう?草原にぽつんとあって狙いやすいし。周りに燃え移る心配もないわ!」

上条「よし、何往復かしてあの木でバルカンの練習。んで、クラスター爆弾で無かったことにする、と。」
御坂「あっ、まぁ・・・そうなんだけど・・・・・言葉にすると湧き上がる、なんとも言えない罪悪感・・・・・・・。」

ババババババババ!!

御坂「3往復目の攻撃も命中確認。あっ、倒れちゃった」
上条「んじゃ、クラスター爆弾のお出ましですな。」
上条「なぎ払えーーーー!!!」

ドドドドドドドドッドーン!!

上条「ふはははははは!!」
御坂「木どころか、草原丸こげよ・・・。まぁ、命中してたけど・・・・。」

上条「熱源もできたことだし、あそこにサイドワインダーぶち込みますか。」
御坂「うわぁ・・・そこまで考えてたの・・・・?」

上条「当たり前じゃないですか、客室乗務員?」
御坂「スティーブ、私あなたが分からなくなってきたわ・・・。」

ピッピッピッピイイイイイイイ

上条「ポチっとな。」パシューッパシューッ!!

ズガーン!ズガーン!

御坂「木には命中してるわね。地面ごとえぐれて跡形もないから・・・・。」
上条「空対空ミサイルを地面に撃つなんて・・・・ごめんなさい。コードネーム蛇・・・・。」
(コードネーム蛇「いいんだいいんだ。俺は逆に打たれたことがあるぞ?あっはっはっはっは!」)

御坂「(もうついていけない・・・・)」
上条「んじゃ最後に、音速超えてみよー!」
御坂「えっ!ちょ、まっ!キャアアアアアアアア」ドンッ!!
上条「いやぁ、いいソニックブームだったねぇ?」
御坂「し、死にたくない・・・・」

上条「とりあえずこれで、タバサはお払い箱だな。」
御坂「あんた、言葉選びを慎重に行いなさい。」

上条「んじゃ着陸しまっせ。」
御坂「どこに・・・・どうやって?」
上条「・・・・どうしよう」

御坂「えっ、あんたそんなことも考えずにミサイル撃ちまくってたの!?」
上条「機長と呼べ!・・・・てへっ」

御坂「えーっと・・・・学園の庭に石畳の部分があるわ、あそこなら垂直着陸できるはずよ。石だし、廃熱で溶けたりもしないでしょ。なにより粉塵も舞いにくいわ。」
上条「ボタン30個地獄ですね・・・不幸だ・・・・」
御坂「仕方無いじゃない!あんたのせいなんだからね!!」


コルベール先生・ルイズ「(空を飛び回って火を大量に出してた・・・まさに悪魔!)」

ルイズ「怖い・・・」
コルベール先生「ん~、実に興味深い!実に面白い!さっぱり分からなーい!!」
ルイズ「(先生も怖いわぁ・・・才人・・・・・じゃなかった、御坂・・・・・・早く帰ってきて・・・・・)」


ヘルメットを脇にかかえた上条と御坂が並んでゆっくり歩いてくる・・・・・。

上条「アドウォンミスワンスマァァアアアアアイ!!」
御坂「バカッ、宇宙行くんじゃないんだから、そんなの歌わないの!」
上条「はーい。」



上条「ただいま戻りましたー!」

ルイズ「美琴、大丈夫?」
御坂「大丈夫よ。どうして半泣きなの?よしよし」
上条「(ジー)」

コルベール先生「大丈夫だったかい、君たち?」
上条「せんせぇぇえええ怖かったよぉおおお!ナデナデしてぇグスングスン」

ルイズ・御坂「真似しようとすんな!キモイんじゃあああああああ!」ドスドスドスドス



~学園都市 上条当麻宅~ 6月5日 午後6時

『ナニかに目覚めたインデックス』

「ピンポーン」

テクテクテクテク ガチャ
インデックス「はーい、どちらさまー?」
月詠「こんにちは、インデックスちゃん!」
インデックス「小萌先生だー!あがってあがって!!」
月詠「おじゃましますですよー。(あれ、どうして壁が焦げてるんでしょう?」

神裂「あっ、この度はどうも。」
月詠「ふぇ?何のことですか?」

神裂「上条当麻のお通夜にいらっしゃったのではないのですか?」
月詠「か、上条ちゃん死んじゃったんですか!?行方不明だとは聞いていましたけれど・・・」

ステイル『死んだほうが僕は嬉しいよ!』
月詠「(どうしてベランダで座り込んでるんでしょう・・・ずいぶん落ち込んでいるようですし・・・・か、上条ちゃんはホントに・・・・・)」

月詠「か、上条ちゃん・・・・・うるうるうるうる」
神裂「(かわいい・・・フフフフフ)嘘ですよ。」

月詠「ふぇ?」
神裂「まだ上条当麻は死んだとは決まっていません。ベランダで座り込んでるロリコンのただの願望です。」

ステイル『誰がロリコンだ!』
月詠「色んな意味でご愁傷様なのです。」ぺこぺこ

神裂「ところで、ロリコン。鍵を開けて欲しいですか?」
ステイル『・・・・開けて欲しいな。』

神裂「仕方ありませんね。そろそろ気温も下がる頃ですし、風邪を引かれでもしては看病するのも大変ですので中へ入ってください。」カチャッ ガラガラ
ステイル「ふざけんな!ツンデレみたいなセリフ一丁前に吐いてんじゃねぇ・・・。てめぇは、ツンツンキャラじゃねーか。」ガラガラッ

月詠「た、タバコ臭いですよ!ステイルちゃん!!」
ステイル「さっきまで吸ってたからな。」

月詠「あなたは未成年でしょう!吸ってはいけません!!」
ステイル「はいはい、やめますやめます。」
月詠「うー!人の話を受け流さないで下さい!」

神裂「あの、歩く合法ロリこと月詠先生。今日はどのようなご用件で?」
月詠「変な二つ名をつけないでくだしゃい!今日は、上条ちゃんの身を案じてやってきたのです!」

インデックス「当麻なら3日前から行方不明だよ。連絡つかなくて、僕たちもここで待つ以外手立てがないの。」
月詠「3日前のいつごろでしゅか?」

インデックス「お昼過ぎだよ!夕方には帰るって言ってたのに・・・。」
月詠「ふむふむ・・・・たったひとつの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人、その名は名探偵コモエ!!」
神裂「良い病院紹介しましょうか・・・?」

月詠「それには及びません・・・・なぜなら!上条ちゃんは、駆け落ちしたのでしゅ!」
ステイル・神裂・インデックス「な、なんだってー!?」

インデックス「相手は!?」
神裂「彼もロリコンの端くれですから、10歳未満でしょうね。誘拐事件ですよこれは。」
ステイル「あのバカ・・・。俺の幻想をぶち壊しにかかりやがる・・・」

月詠「あ、あの・・・話を・・・・・」

神裂「今頃、あの幻想殺しの右手で幼女をヒーヒーいわせてるんですね、浅はかナリ・・・・。」
ステイル「そんな知識をどこで習得して・・・まさか、インデックスの中にある10万3千冊の中の魔道書にテクニックが!?」
インデックス「そんな本入って無いよ!もし入ってたら、車にはねられてでも忘れるもん!!」

月詠「話をきいてくださあああああいい!」

神裂・ステイル・インデックス「はい。」

月詠「えっと、上条ちゃんと同じ日・同じ時間帯から今も行方不明の女子中学生がいるのです。それが、かの有名なレベル5能力者の御坂美琴ちゃんなんです。」

神裂「女子中学生ですか、所詮出来損ないのロリコンだったというわけですね・・・・。それで、先生はどうされるんです?」

ステイル「(こいつ、男が全員ロリコンだと決め付けてないか?)」

月詠「まず、上条ちゃんのご両親に連絡し」

ステイル・月詠・インデックス「絶対に止めて下さい。」

月詠「ふぇ?なんでですか?」

ステイル・神裂・インデックス「(この住みかを奪われるわけにはいかない・・・!)」

神裂「駆け落ちしたとして、彼は今青少年の有り余る性欲をビッグバンのごとく吐き出しまくっていることでしょう。しかしそんなことは長くは続きません。お金の面でも、体力面でも。これは持久戦なのです。彼が耐えられなくなって帰ってくるのが先か!我々が破れ、ご両親に連絡・警察の手を煩わせるのが先かの瀬戸際なのです!奥さん、わかります?この状況?」

月詠「は、はぁ・・・なんとなく。」

神裂「これは完全なる心理戦。ここで動いては奴の思う壺です!しかも彼はまだ反抗期を抜け切れていないはず・・・。いえ断言しましょう・・・命のやりとりをした私が言います!彼は反抗期なんです!もしそんな彼が『あっ、警察に追われてるんじゃね?』などと気付けば、逃げまわって余計に事態は拡大の一途をたどるのである!!これは聖戦である!!教師なら!同じ大人なら『俺たち何バカやってんだろうな・・・・』っと、気付いて戻ってくるまで、ココは待つ我慢というものを!月詠先生!!いえ、一人の大人の女性へお願い致します!!是非彼を信じ、帰りを待ってやって下さい!!」

月詠「(お、大人の・・・・女性・・・・ズキューンッ!!)な、なるほど!なんだかうまく丸め込まれた気がしますが、当分ご両親へは報告しないでおきます。負けたくはありませんから!大人の威厳をみせてやりますですよ!!えへんっ!!」


神裂「ご理解・ご協力の程感謝致します!!(へっ『合法ロリ』か、ちょろいもんだぜ。)」

ステイル・インデックス「(こいつ・・・できる!だが・・・・心強い!!)」

月詠「では、私はもう用が済みましたので帰らせて頂くのですよー!」
インデックス「えっ、もう帰っちゃうの?」

ステイル・神裂「(余計な発言を・・・!!)」

月詠「はいです!先生はお仕事がまだ残っているのです!お・と・な・の・女性なのですよ~♪ふんふんふ~ん♪」

月詠「では、上条ちゃんが戻ったら連絡下さいなのでーす♪」ガチャッ

ステイル「ふぅ、生きた心地がしなかったぜ。」

神裂「そうですか?私はいつでも合法ロリを瞬殺できるよう・・・ほら、ワイヤーを・・・・」

ステイル「お、お前・・・・いつの間に・・・・・。」

神裂「説得に応じなければ、やむなしと考えておりました・・・・・。合法ロリを説得できなければ、力づくでも拘束し、あなたのテクで性奴隷にして頂く手はずも整えてあります。」ウイーンウイーン ブブブブブブブブ

ステイル「なんだ、その卑猥な道具の数々は・・・。」
神裂「これはミサカちゃん用に通販で買ったものです。」

ステイル「神裂・・・お前どこまで堕ちて行くんだ・・・・・」
神裂「何を言っているのですか、ステイル?『登りつめる』と言ってください。私は滝を登る竜のごとく・・・・」

ステイル「あぁ、もういいから。勝手に昇天してどこまでも登っていってくれ。」
神裂「ひ、卑猥な!!私の体をそのような目で見ていたのですか!?一体あなたのストライクゾーンはどうなっているんですか!!外道!悪魔!人でなし!!」

ステイル「(ロリコン呼ばわりされるよりマシだ。)」

インデックス「(この小さな卵みたいなの・・・・す、すごい振動だよぉ・・・・。あっ、小股に当てると・・・・・気持ちいいかもぉおおおおおお!アッアッ!!)」

ステイル・神裂「なにやってんだあああああああ!!」

神裂「ステイル!ベランダへ!!後は私がなんとかします!!」
ステイル「言われんでもっ!!」ガラッ!ピシャ!!

神裂「(にやり)」カチャッ

ステイル『だから、鍵しめんなああああああ』
神裂「黙れロリコン!!貴様にインデックスの何が分かる!!(クワッ!」
ステイル「(獣の目だ・・・・)」

インデックス「へ、変な気分だよぉ・・・・。神裂ぃ・・・・・。ヒャッ!はぁはぁ」
神裂「そうです、そのまま続けてください。ここなんかどうですか?」
インデックス「そ、そこは汚い所だよぉ・・・・。でも、気持ちいぃかもおおおおお!!」


-ベランダ越しの会話ー

インデックス『アッアッ!!』
神裂『ココが気持ちいいんですね?フフフフフフフ』

ステイル「はぁ、嘆かわしい・・・・。」
土御門「ステイル?どうしたんだにゃー?」

ステイル「何も聞くな・・・・で、お前こそ体に何まきつけてるんだ。」
土御門「これかにゃ?バンジージャンプ用に自作した命綱ってところにゃ。」

ステイル「やっと本能を押さえ込む手段に気付いたか。」スパー
土御門「いやぁダイブの癖は相変わらず治らないからにゃあ。強行手段って奴にゃ。」

ステイル「強行ねぇ・・・・。で、それホントに大丈夫なのか?」
土御門「大丈夫にゃ!腕ほどの太さがある命綱!!僕ちんの特性にゃ!!」

ステイル「じゃあ、いっぺん飛んでみてくんね?」スパー
土御門「お安い御用にゃ!!飛び降りるのはもう慣れてるからにゃ!!」

土御門「ふぉー、アチャー!!」グシャ

ステイル「紐が長すぎなんだよ。アホ。あと3m分は残ってるぞ。」
イノケンティウス「ガウガウ(今日もいい天気だね)」




~トリステイン魔法学院 学院長室~ 昼過ぎ

ルイズ「・・・・っというわけで、この2人を戦場へ送り込みたいのですが。」
コルベール先生「『ハリアー』の戦闘能力については折り紙つきです。当麻君と美琴さんの話を総合しても、あれだけで世界征服できます。」
オスマン学院長「ほぉ・・・。で、その『ハリアー』というのは・・・・。」

上条「オスマン学院長もご存知の『時期外れのクリスマスプレゼント』です。」
オスマン学院長「あ、あの男か・・・・。わかった、了承しよう。わしからもアンリエッタ王女へ手紙を出しておく。数日後に3人で王女の元へ向かうように。」

ルイズ・上条・御坂・コルベール先生「大佐、了解した。」
ダッダッダッダッダッ

オスマン学院長「(もう、突っ込まんでおこう・・・)」


コルベール先生「元の世界への返り方について、まだ分からない条件があるから私は調査に向かうことにするよ。」
上条「わかりました。何か分かりましたら教えてくださいね。さっさと戦争終わらせて、学院へ戻りますので。」

コルベール先生「あぁ、ハリアーさえあれば向かうところ敵なしだからね!」


~トリステイン王国 王室~ 昼過ぎ

アンリエッタ「ようこそいらっしゃいました。オスマン学院長より手紙にて大まかな内容は理解しているつもりです。」
ルイズ「お久しぶりです。アンリエッタ王女。以前品評会にてご拝見頂いたかと思いますが、この者達が戦場へ行きたいと申している者です。」
上条「会うのは2回目か、アンリエッタ。今回の作戦に参加させてもらう。参加するからには全力を尽くすつもりだ。よろしく頼む。」
アンリエッタ「あ、ありがとうございます・・・・(頭に巻き紐?言動も変だわ・・・大丈夫かしら)」

御坂「(こいつ何言って・・・)御坂美琴です。品評会でのご無礼、お許し下さい。」

アンリエッタ「2人とも、頭を上げてください。お二人が兵士として志願されたこと、心よりお礼申し上げます。」
御坂「(くっそおおお!何よあの胸!足の長さ!顔立ち!品格!)」

御坂「(ま、まさか・・・・見とれてないでしょうね、当麻の奴・・・・キッ!!)」

上条「・・・・・了解した、大佐。おいメイ・リン、チェックポイントだ、セーブを頼む。オタコン、監視カメラのハッキングを頼む。時間が無い急げ・・・・・ブツブツ」

御坂「(違う意味でやばそうね・・・・あのバンダナのせいかしら・・・・・)」

アンリエッタ「では、早速ですが作戦説明に入らせて頂きます・・・・・・・」

アンリエッタ王女のありがた~いお言葉
 ・現在停戦中だが、開戦したらハリアーですぐにすっ飛んで来い。
 ・敵は、船やグリフォン等の飛行部隊と地上部隊がいる。
 ・味方にはくれぐれも攻撃するな。

アンリエッタ「分かったら返事をしろ!分かっていなくても返事をしろ!」

ルイズ・上条・御坂「イエス・ユア・ハイネス!」

アンリエッタ「では、マザリーニから詳細な説明を」
マザリーニ「作戦領域については現在停戦中のため、予想ですがこの辺かこの辺かこの辺かこの辺・・・かなぁ」
上条・御坂「(軍師には向いてないのね・・・)」

上条「あの、ご説明ありがとうございました。」
上条「ところでアンリエッタ王女。2つお願いがあるのですが。」

アンリエッタ「はい、なんでしょうか?」

上条「この町の近く、できるだけ平地のところに、50m四方の石畳と、その石畳の近くに幅50m、長さ2km程の直線状の整地を作ってください。草をむしって、大き目の石をどけるだけでいいです。平地だとなお良し。」

アンリエッタ「わかりました。準備しておきましょう。ちなみに理由をおしえてもらえますか?」
上条「禁則事項です♪」
御坂「あんたは異世界人だろ。」ボカッ
ルイズ「そのツッコミもどうかと思うわよ、美琴・・・・。」

アンリエッタ「・・・・・?」

ルイズ「ハリアーの使用に必要なものなのです。よろしくお願いします。」
アンリエッタ「あぁ!そういうことですか!ではすぐ工事に取り掛からせますね!マザリーニ!」

マザリーニ「イエス・ユア・ハイネス」

アンリエッタ「(言葉遣いって伝染するのね)」


~ハリアー 魔法学院上空 3週間後~

御坂「みてみて、ルイズとシエスタが野外ライブやってるわ!学院のみんなもあんなにノリノリ・・・・学院長まで・・・・・なんで、フーケまでノリノリで飛び跳ねてんのよ・・・・・・。」
上条「なにやってんだか・・・。クラスター爆弾の安全装置解除っと・・・・。」

御坂「ちょっと、あんた何する気よ!」
上条「冗談だよ、冗談。なでなで。」

御坂「口で『なでなで』って、ハリアーの中なんだから手が届くわけないじゃない。」
上条「ん?ほら、なでなでなでなでなでなでなでなで」
御坂「あ、あれ・・・・体が火照って・・・・・(気持ちいい」

上条「パブロフの犬」
御坂「犬扱いすなー!」

上条「さて、空戦もできるくらいには慣れてきたし、ちょっくらアンリエッタ王女の働きぶりでも見に行きますか。アフターバーナーオーン!!」
御坂「えっ、ちょっとグエッ・・・」


上条「おぉ、石畳はできとるできとる。滑走路の方はぁ・・・あと3分の1くらいか。とりあえず挨拶にいくか。垂直着陸するぞぉ」
御坂「はーい。」

ブォオオオオオオオオオオ

御坂「はーい、そのままそのままゆっくりぃ・・・」


現場親方「な、なんだなんだぁ!!」
アンリエッタ「何事ですか!?な、なんですかこれは?!」

上条・御坂「あっ、お久しぶりです。」
アンリエッタ「か、上条さんと御坂さんじゃありませんか!っということは、これがハリアー・・・?」

アンリエッタ「(な、なんでしょうこの胸の奥から湧き上がる感情・・・感動?私、この乗り物に感動しているのね!洗練された機能美!無骨さの中にある気品さ・・・・!乗ってみたい・・・・・・!いえ、乗る!!)」

アンリエッタは、我を忘れハリアーへ走り出し、縄梯子を駆け上がる

上条・御坂「ちょっと何やってんですかああああああ!!」

我に返るアンリエッタ

アンリエッタ「そ、その・・・自軍の切り札になる兵器について何も知らないというのは、一番偉い人として失格だと思うのです!!」

御坂「あ、あの・・・恐れ多くもアンリエッタ王女・・・・・止めておいたほうがいいですよ・・・・・・?」
アンリエッタ「理由の開示を要求します!!(鬼の形相」
上条・御坂「禁則事項です・・・・・(ゲロまみれになるかもしれない、なんて言えない。」

アンリエッタ「では、勝手に乗ります!」よじよじ、のぼりのぼり
上条「わかりましたわかりました!!じゃあ、準備しますんで、その間に水袋を用意してください。頭くらいのサイズのものを。」

アンリエッタ「やったわー!キャッキャキャッキャッ!!」
御坂「(へっ、呑気なものね。地獄を見なさい。)」

アンリエッタ「水袋用意したわ!ほら、水もいっぱい入れてきたわ!!」
上条「あぁ、ありがとうございます。」ザバーン

アンリエッタ「えええええええ水捨てちゃうのおおお?」
上条「早く乗ってください。縄梯子ですから、気をつけて。」

後部席に座るアンリエッタ

アンリエッタ「ストン。ふぅ。なにかしらこれ・・・・棒が突き出てて・・・・・」
上条「どこにも触らないで下さい。触ると本当に死にますよ?はい、これかぶって。」
アンリエッタ「ひゃ、ひゃいぃ!・・・うぅ、ブカブカだぁ・・・。」

御坂「(暗に私の頭が大きいって言いたいの!?ちくしょおおおお!!)」

上条「(外部スピーカー)あーてすてす、周囲の人間は速やかに退避して耳を塞いでください。死にたい人は真下へどうぞ。」
アンリエッタ「な、何がはじまるんですか?」

上条「垂直離陸します。」
アンリエッタ「すいちょくりりく・・・?」

上条「質問は後で受け付けます。あと、その水袋は常時口に当てて置いてください。」


フォンフォンフォンフォン・・・・・・・・

アンリエッタ「(い、一体なにが・・・・)」

御坂「(当麻の奴・・・王女を口説いたりしてないでしょうねぇ・・・・・ムカムカ)」
町人「な、何事・・・・・・うわあぁああああ」

ブオオオオオオオオオオオオ

アンリエッタ「(浮いた!浮いたぁあ!!)」
上条「水袋しっかり持っててください」ゴオオオオオオオオオ
アンリエッタ「は、はい きゃああああああああああああ」

上条「ほーれ宙返りー」
アンリエッタ「あばばばばば」

上条「急旋回ー」
アンリエッタ「う、うっぷ・・・・」

上条「次は攻撃に移ります。これが30mmバルカン。」バババババ
アンリエッタ「えええええええ」

上条「これがクラスター爆弾」ドドドドドドドドドーン
アンリエッタ「私の国土があああああ」

上条「そして、サイドワインダー2発発射!」パシュパシューン!ズドズドーン!
アンリエッタ「あ、穴が 穴が・・・・。」

上条「以上でっす。じゃあ帰りますねぇ。アフターバーナーオーン!」ドンッ!
アンリエッタ「もうやだああああああああ!!」


上条「ただいま戻りましたー!(ツヤツヤ、ニコニコ」
アンリエッタ「た、ただいま・・・・・・うっぷ。」

御坂「(ざまぁねぇな、へっ)」

アンリエッタ「ハリアーというものはすごいものなのですね・・・。」
御坂「分かって頂いて光栄です、と御坂は暗に『早く滑走路作れよ』とまくし立てます。」

アンリエッタ・上条「えっ?」

御坂「?」

上条「じゃ、じゃあ帰りますね!お邪魔しましたああああ!!おい、美琴行くぞ!!」
御坂「えっ、あ、うん・・・?」


-ハリアー内-

上条「さっき、御坂妹みたいなしゃべり方で本音が出てたぞ!」
御坂「えっ、マジ?!やっちゃったぁ・・・・」





~学園都市 上条当麻宅~ 6月6日 午前8時

『爆裂ボディのアプリボワゼ』

インデックスの朝は、はや・・・・そんなに早くはない。
ベッドの上では、スフィンクスを抱きながら寝るインデックスと、そのインデックスを抱きながら寝る神裂の姿があった。

そして床には寝袋いらずのコートに身を包んだステイルが寝ている。

インデックス「んー。ふわぁぁぁあああ。もう朝・・・おなかすいた。」その一声で一気に目を覚まし、身の危険を感じ逃げ出すスフィンクス。非常食にはなりたくないのである。そしてステイルの顔面に着地、引っ掻き回すスフィンクス。

ステイル「うおおおおおおおおおお!!」
スフィンクス「ふにゃああああああああ!!」

どちらも死に物狂いなのだ。

ステイル「何しやがる、糞猫!!こうなったら・・・・開け!電気棺!!」ガシャンッ!!
ステイル「アプリボワゼ!!・・・・・ぐ、ぐおおおおおおおお!!」

神裂「ん~・・・うるさいですねぇ・・・・」
と、スフィンクスを逃がしてしまい慌てふためくインデックスを思い切り抱きしめる神裂。

インデックス「零時間・・・!? 神裂、離すんだよ!動物虐待が行われようとしているんだよ!!」

インデックスがそう叫ぶと同時に、神裂の目が輝き「アプリボワゼー!!」っと叫びながらベッドから飛び出す!!

神裂「トゥッ!颯爽登場!銀河美少女!Salvare000!!」
神裂「ステイル、今日こそ貴様を倒し、生類憐みの令を復活させます!!くらえ・・・!七閃!七閃!七閃!七閃!しぃいいちぃいいいせええええええええええん!!」

ステイル「ぐ、ぐわああああああああ」ドカーン

インデックス「だ、第3フェーズの力・・・・なぜ・・・・・・まだ第1フェーズの封印しか解けていないはずなのに!」

よろよろとベッドに戻り、インデックスを抱きかかえ再び眠りに着く神裂。

天井に首まで突き刺さり、ピクリとも動かずぶらぶらと揺れているステイル。


「ピンポーン」

ガチャ
イノケンティウス「ガウ?(どちらさま?)」
土御門「よぉ、イノケンティウス。あがっていいかにゃ?」

イノケンティウス「ガウガウ(どうぞどうぞ)」
土御門「かみやんが駆け落ちしたって本当か・・・・にゃ・・・・・・?」

そこに広がる光景は、もう意味不明。だが土御門はうろたえない!勝手に身投げしようとする足をパンッ!と叩き、冷静になる。慣れとは怖いものである。

土御門「ス、ステイル・・・・・・斬新な睡眠法だにゃ・・・・・・。」
イノケンティウス「ガウガウガウ!(身投げしなかったことは褒めてあげるよ!)」




~トリステイン魔法学院 学院長室~ 朝

4ヶ月後

オスマン学院長「朝早くから呼び出してすまんのぉ。アリエッタ王女からの緊急連絡じゃ。アルビオン王国軍の動きが活発になりはじめておっての、一触即発な状態とのことじゃ。そのため、今すぐルイズ一向は王宮へ来て欲しいとのことじゃ。」


ルイズ一向「了解した。これより作戦行動に移る。」
ダッダッダッダッ

オスマン学院長「(はて、どこかで聞いたようなセリフじゃのぉ・・・・)」



-魔法学院 外庭- 朝

新2年生の春の使い魔召喚儀式の真っ最中

新2年生A「ね、ねずみ・・・・・」
新2年生B「ドラゴンだっ、すげぇ・・・」

新2年生C「・・・・・えっ・・・人間・・・・・・?」



黒子「・・・・はて、ここはどこですの?」



コルベール先生「ちょっと待ったぁぁあああああああ!!」
黒子「(なんですのこの取り巻きは。そしてなんで叫んでいますのこの禿げたおっさん。)」

コルベール先生「全員部屋にもどりなすわぁぁぁああああああいい!!」

コルベール先生の異常なまでの叫び声に悲鳴を上げつつ全員逃げ出すように部屋に戻る。
黒子「あの、ここは・・・・・」っと周囲を確認する黒子の目に飛び込んできたのは・・・

黒子「おねえええさまああああああああああああああああ!!」テレポートを十数回使用し、御坂の胸に飛び込む黒子。
御坂「ど、どうしてあんたがここにいるのよ!!」

黒子「お姉さまのいるところ、黒子ありですのよぉおおおおおお!!北極基地だろうが、月の裏側だろうが付いて行きますのぉ!」

上条「(うわっ、また厄介なのが・・・)」

ルイズ「(な、何コイツ!美琴と同じ服着てるし・・・・なんか叫んでるけど言葉が分からないわ・・・・えーっと、魔法で・・・えいっ!)

ボンッ

黒子「何をしますの!黒子とお姉さまの関係に不満でもございますの!?」
ルイズ「か、関係って・・・ちょっと美琴、どういうこと!?私というものがありながら・・・・まさか、二股!?」

黒子「お、お姉さま・・・・黒子、今聞き捨てなら無い言葉を聞いてしまいましたわ!説明を求めますわ!!」
御坂「(あぁ・・・・めんどくさい)あは、あはは、あははははは・・・・・」

上条「(仕方無い、矛先を変えるか)おい、お前。ちょっと美琴から離れろ。」

黒子「なっ、あなたは・・・・上条当麻!!って、下の名前でお姉さまを呼ばないで下さいまし!」

上条「だって俺達付き合ってるもん。」
御坂「あー、言っちゃった。」

黒子「(ガビーン)」
寮監の言葉がやっと理解できた黒子であった。

黒子「はっ!避妊は!避妊はしてますの!?」
上条・御坂「そこまで進んでねーよ(ないわよ!!」

ルイズ「(このすごいテンションのキャラは、一体・・・・)」

上条「美琴、とりあえず現状説明してやれ・・・・。頭痛くなってきた・・・・。」
御坂「まったく気乗りしないけど、仕方ないわね・・・・・。」

上条「時間無いから、ハリアーの中で向かい合って説明してやってくれ。」
ルイズ「私はどこに・・・・。」
上条「俺の上。」

ルイズ「嫌よ!美琴の上がいい!!」
上条「ミサイルにくくり付けられたいのか?つべこべいってねーで乗れ!時間が無い!!」



コルベール先生「ちょっとどこいくんだーい?」
上条「こいつも戦力になるんで連れて行きます。訳は手紙で連絡するんで、とりあえず王宮に急いでいってきまーっす」


コルベール先生「達者でなー!」




-ハリアー 魔法学院 出発後-

ルイズ「(後ろの席の黒子をガン見)」
黒子「黒子ずっと心配してたんですのよ?!3日も部屋に戻られないからって、あれ・・・。お姉さま。胸大きくなってませんこと?」

御坂「(3日・・・?こっちじゃ1年経ってるのに・・・。時間の流れ方が違うのかしら?オラ、ワクワクしてきたぞ!)えっ、本当?最近ブラキツイと思ったらそういうことだったのかしらねぇ・・・あははあははは」

ルイズ「美琴・・・・。」

黒子「でも、黒子安心しましたわ。お姉さまが無事で・・・うるうる」

御坂「・・・黒子」
黒子「・・・お姉さブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン(アフターバーナーの音)

黒子・御坂「空気読めぇえええ!!」

ルイズ「(GJ!当麻!!)」


~トリステイン王国 王室~ 朝

アンリエッタ「急な呼び出し、お詫び致します。」
ルイズ「いえ、王女殿下のお呼び出しとあらば喜んで駆けつけます!」
上条「(さっきまでハリアーの中で怖い怖いって泣きべそかいてた癖に良く言うよ。)」

アンリエッタ「ところで、そちらの女性は?」
ルイズ「話せば長くなりますので、後でご説明させて頂きますが、簡単にいいますと『御坂美琴並みの戦力』です。」

アンリエッタ「それは心強い。では、本題に入ります。アルビオン王国軍の動きが活発化しております。調査したところ、現在この辺りの平地に7万の兵が、そしてその後方1km地点に船が20隻。恐らく援護射撃・補給を目的としていると思われます。また、グリフォンが多数確認されており、報告では40~50とのことです。しかしまだ潜んでいる可能性もあります。大まかな敵戦力は以上です。」

ルイズ「わかりました。では細かい戦術の話に入りましょう・・・・・・。」
上条「(PTSDを発症するのだけは避けなければ・・・・。)」


~トリステイン王国 王宮 御客人宿泊部屋~ 夜

上条「やっと終わったー」
御坂「さすがに、疲れちゃった。」
黒子「黒子もへとへとですわ・・・。」

ルイズ「・・・え?・・・えー!とっても疲れたわね!!」

上条「お前ずっと寝てたじゃん。」
ルイズ「うるさいうるさいうるさいうるさい!まったく出番が無いって分かっただけよ!!」

上条「ところでさ、この部屋広いのはいいんだけど、ベッド2つしかなくて、枕2つずつってことは・・・そういうことなのか?」

御坂・黒子・ルイズ「・・・・・!」

それぞれの思惑が交差する・・・・。

御坂「(と、当麻と寝たい!けどそんなこと恥かしくて言えないし・・・・何か理由を考えないと・・・・・・。)」
黒子「(上条当麻は問題外として、問題はルイズさんですわね。お姉さまには近づけさせませんわよ!。)」
ルイズ「(なんて殺気!?黒子さんも美琴狙いねっ・・・・!負けられないわ、この戦い!!)」

上条「なぁ、どうすんだー?」

御坂・黒子・ルイズ「ちょっと黙ってなさい!」

御坂「(そうよ!先に言っちゃえばいいのよ!!先手必勝よっ!!)」
御坂「えーっと、当麻は誰と一緒がいいのかなぁ・・・・?(照」

上条「寝相が悪くなきゃ誰でもいいぞ」
御坂「(思った通りの回答ね!)私、寝相すごくいいわよ?この前膝枕してもらったし、知ってるわよね?(どうだどうだどうだ!!)」

上条「そうだな、じゃあ美琴と」
黒子「ちょっと待ったぁぁぁああああああ!!膝枕とはどういうことですの!?お姉さま!?ちゃんと説明してくださいな!!」

ルイズ「そうよ何よそれ!私とは遊びだったっていうの!?美琴!!」
黒子「遊び・・・・!?聞き捨てなりませんわね!遊びと言って、いったいどこまで進めたんですの!?」

御坂「(あぁ、うるさい・・・・)隣入るわよ、当麻。」テクテクテク、バサッ
上条「おう。あの2人はあのまま放置が正解だな。」

御坂「えぇ、黒子の取り扱い説明書は、帰ったらPDFにしてメールで飛ばすわ。」
上条「助かる。お前と付き合う上では必須アイテムになりそうだ。」

黒子・ルイズ(ガミガミガミガミ)

御坂「煩くて寝れない・・・・・。」

上条「頭なでてやろうか?」
御坂「お、お願いしようかな・・・・。非常事態だし・・・。」

上条「そうだな・・・・。(なでなで」
御坂「うぅー・・・・(照」

上条「ちょっと遠いな。キングサイズだけあって。もちょっとこっち来てくんない?」
御坂「えっ、これくらい?(ドキドキ」スルスル

上条「もっと。」
御坂「じゃあ、これくらい?(ドキドキ」スルスル

上条「もうちょっと。」
御坂「えっと、これ以上だともうくっついてるのと変わらないわよ?(ドキドキ」スルスル

上条「よし、この距離だな。(なでなで」
御坂「(当麻の匂いだぁ・・・・ドキドキ)」

御坂「・・・・はっ!近くに人の反射波・・・!!」
黒子・ルイズ「(ジトー)」

御坂「えっえっ?!」
上条「(なでなで)」

御坂「当麻、ストップストップ!見られてる!」
上条「あぁー、おい黒子。昨日、ルイズが美琴に泣いて抱きついてたぞ。顔を赤らめながら。(ノンストップなでなで」

黒子「どういうことですのおおおお!!ルイズさん!!」
ルイズ「ちょ、ちょっと待って!!話を聞いて!!」

御坂「さ、さすがね・・・当麻・・・・・。」
上条「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死ねばいい(なでなで」

上条「なぁ、ハグしていいか?」
御坂「ふぇえっ!?」

上条「OKと見なす。(はぐはぐ」
御坂「(なんでぇええ~目が回るぅううう~~思考が停止するぅうぅぅうう~)」

上条「この前ステップいくつまで行ったっけ?(ぼそっ」
御坂「(ボフッ)」

上条「寝たか・・・俺も寝よう・・・・・・」



御坂と上条は寝た。しかしその頃、物語では語られない二人の・・・・いや、二つの思想がぶつかり合っていた!

※本編とは関係ありません。

黒子「食らえ!ビームライフル!!」
ルイズ「甘い!拡散メガ粒子砲を食らえっ!」

黒子「くっ!フィン・ファンネル!!」
ルイズ「な、なにぃ!!ファンネルでシールドを展開しただとぉ!?」

ルイズ「このままでは百合萌えの引力に惹かれ、その重みで美琴は崩壊してしまう!なぜそれが分からん!!」
黒子「エゴだよ、それは!!」

ルイズ「何をぉおお!!」(ビームトマホークを取り出し斬りかかるルイズ)
黒子「させるかぁぁあああ!!」(ビームサーベルで防ぐ黒子)


アンリエッタ「寒い時代だわ・・・・」


ジリジリジリジリ

ルイズ「貴様では、美琴を幸せにすることなどできんと言っている!!」
黒子「そんなことは無い!人は皆、百合萌えのためなら争いをやめ、1つになれる!!」

ルイズ「ならばなぜ我々はこうして戦っている!!」(バーニアを吹かせ、後退しながらファンネルを射出)ヒュンヒュンヒュンヒュン
黒子「この分からずやがぁぁああああ!!」(バーニアを全開にし突進しながら頭部バルカンを連射。またその勢いを利用し、サーベルで斬りかかる。懐に飛び込む戦術は、基本的な対ファンネル戦術である。と、UCスレで見た黒子であった。)


ルイズ「こ、この私が・・・負けた・・・・だと・・・・・・?」バチバチッ・・・バチバチ
黒子「い、いや・・・・・貴様のファンネルの方が・・・・・早かった・・・・・・・」バチバチッ・・・バチバチ

ドォーン!!

アンリエッタ「無益な戦いだったわ・・・・なんと愚かな。残された美琴は私のモノよ!おーっほっほっほっほっほ!!」
タバサ「百合萌え軍の腐敗の原因・・・・。御主の生体反応のデータを採りつつ神の世界への引導を渡してやる!」

アンリエッタ「な!いったいどこから・・・貴様、何者だっ!?」

タバサ「小生が、この機体で全てを破壊して新しい時代を始めるのだぁ! 月光蝶であーる!!」


そして夜は更けていく・・・・



~学園都市 上条当麻宅~ 6月6日 午後2時

『第壱話 土御門、襲来』


神裂「レベルアッパーを入手しました。」
ステイル「なんだそれ?」

神裂「危険ですが、とってもおもしろいおもちゃ、とでも言っておきましょう。」
インデックス「音楽を聴くだけで、一時的に能力が向上するけど、その後昏睡状態になる、とっても危険なものなんだよ!」

(インデックスさん、解説ありがとうございます)
インデックス「えへん!」

ステイル「で、今度はそれを使ってなにをしようってんだ?」
神裂「これの効果が有効なのは、能力者だけです。我々の手近にいる能力者と言えば・・・?」

ステイル「ミサカと10032号・・・・・土御門か!!」
神裂「勘が鋭くて助かります。さすがロリコン。そろそろ魔法名をロリータ・コンプレックスに変えませんか?」

ステイル「お前、頭大丈夫か?

神裂「でっ、女の子に手を出すのは私の主義に反しますので・・・」

ステイル「既に論理破綻してると思うが、続けてくれ。」

神裂き「はい。レベル0の土御門にレベルアッパーを使用し、どうなるか楽しもうという作戦です。」

ステイル「楽しそうだな。協力するぜ。」
神裂「っというわけでインデックス、ちょっとお使いを頼まれてくれませんか?」
インデックス「いいよー」

神裂「では、隣の部屋の土御門に『当麻から電話だよ!すぐ来て!!親友の土御門に折り入って相談があるって!!』などとあることないこと言って、アホの塊のような標的を連れてきてください。」
インデックス「アホの取り扱いには自信があるの!任せて!!」


「ピンポーン」
ガチャッ

土御門「はーい、セールスはお断りにゃー」
インデックス「大変なの!大変なの!!」

土御門「どうしたんだにゃ?インデックス。」
インデックス「あのねあのね!当麻から電話がかかってきてるの!!」

土御門「にゃんだってー!!」
インデックス「それでね、『土御門に代わってくんないかなぁ~?いやぁ、大事な話があってさ、なんでかって?親友だからさぁ!』って言ってるからすぐ来て欲しいの!!」

土御門「し、親友・・・・・・いますぐ行くでええええええ!!かみやあああああああん!!!」
インデックス「(お使い完了。あのエセ関西人に神のご加護があらんことを。)」


土御門「親友登場にゃああああ!!かみやんからの電話は!電話!!」
神裂「おぉ!お待ちしておりました!!これです!!」

土御門「もらうでええええ!!」

神裂「おっと、焦らないで下さい。先ほどから上条当麻側の電波が悪いようで、異音が聞こえますがよく耳をすましてください!」

ステイル(壁の方を向いてプルプル震えながら笑いを堪えている。)

土御門「わかった!わかったから早く早く!!」
神裂「(まるで薬物中毒者のようで、滑稽ですね)はい、どうぞ♪」

ステイル(笑い声を噴出しそうになり、咳払いで誤魔化すステイル。)

土御門「かみやん!聞こえるか!?かみやん!!」

『ギュギュギュギュギュギュギュギュピーガーピーガーピーガーピーガー・・・・』

土御門(白目をむき始め、携帯を落としそうになるが、神裂によって強制的に耳に押し当てられる。)


時計を見て、全て聞き終えたことを確認した神裂は、意識が朦朧としている土御門に問いかける。
神裂「どうしたんですか?土御門?」

土御門「へっ?」
土御門「あれ、なんでかみやんの部屋に・・・・」

神裂「何を言っているんですか。イノケンティウスの作ったアップルパイを食べたいというから作ってあげたんですよ?」

ステイル(我慢の限界を超えたため、ベランダへ退避するステイル)

土御門「あぁ、そうだったのかにゃ?それはすまないにゃあ・・・!おっ、アップルパイおいしいにゃぁ~!!」
神裂「(何も・・・起きない・・・・・?)」

ステイル(チラチラと土御門を見て異変が無いか確認している)

神裂「(インデックス、ちょっと土御門の相手をしていてください。)」
インデックス「(わかったー)」

インデックス「ねぇ、おいしい?」
土御門「おいしいにゃあ、インデックスも食べるかにゃ?」
インデックス「いいのー!?やったー!!」
土御門「はははは、インデックスはかわいいにゃぁ~」


神裂「ロリコン、何も起きません。」
ステイル「あぁ、そうだな・・・・。確か奴の能力は自己再生能力・・・・。」

神裂「今は再生するような外傷が無いため、能力が発動しない・・・と?」
ステイル「考えられるのはそれだな。」

神裂・ステイル「身投げさせるか」

ガラッ!

土御門「おぉ、2人ともどうしたんだにゃ?そんな怖い顔して・・・?」

ステイル「ちょっとベランダへ来てくれ」
神裂「(土御門の耳元で)インデックスには聞かれたくない内容なのです。」
土御門「なっ・・・!(魔術師がらみかにゃ?雲行きがあやしくなってきたにゃ・・・・。)インデックス、後は全部食べていいにゃ。」
インデックス「わーい、ありがとう!(何が始まるんだろ、見ものだ見ものだ!)」

ガラガラッ ガラガラッピシャッ

土御門「で、何の話だ?」
神裂「実は・・・・あああああああああ!!あんたところに上条当麻があああああああああ!!」

土御門「えええええええどこどこ!!かみやんどこおおおおおおおおお!!」

神裂・ステイル「せいやっ!」
土御門「かみやああああああああん」グチャ

神裂「インデックス、おいでおいで!!」
インデックス「楽しみ楽しみ♪」

ステイル「つぶれたままだな。」

神裂「もともとの能力でも再生するのにかなり時間かかりますからね。しかもあの様子だと両手足は複雑骨折、胸も強く打ってるようですし。」

ステイル・神裂・インデックス「おっ?おおおおー!!」

ものすごいスピードで自己再生を行う土御門・・・。しかし何かおかしい。

ステイル「なぁ、なんかどんどん・・・・・」
インデックス「巨大化してるよー」
神裂「世紀末覇者を越えましたね。」


ステイル「まだでかくなるぞ・・・・。おい、目の前まででかくなってるぞ!ここ何階だ!!」
インデックス「うわー、怪獣映画に出れるよー」
神裂「・・・・徐々に卑猥な部分が目の前を通り過ぎるのは痛々しいですね。」
ステイル「あいつ、真性だったのか・・・・」

神裂「た、助けてください!!某学生寮です!!巨大な人型兵器が!!た、たすけ・・・・キャアアアアア(プチッ」

ステイル「何やってんだ?」
神裂「アンチスキルに電話で出動要請をかけました。スクランブルで大軍が押し寄せるはずです。」
インデックス「巨大ロボットとか来るかな!?来るかな!?」

神裂「おや、巨大化が止まりましたね」
ステイル「50mってところか。」
インデックス「怪獣だー!怪獣だー!!」

ヘリが数機飛来してくる。

ステイル「おっ、アンチスキルじゃないな。あれは、軍隊だ。」
神裂「働き者ですね。日本の治安の良さに納得しました。」
インデックス「戦車も!戦車もー!!」

巨大土御門「ぐおおおおおおおおおん!!」

神裂「既に人の域を出ましたね。」
ステイル「神に最も近い存在だ。」
インデックス「みんなLCLになっちゃうの?ねぇ、なっちゃうの?」

『戦車A「な、なんだあれは!」』
『戦車B「こっちへ向かってくるぞ!!」』

ステイル「再び質問だが、何やってんだ?神裂」
神裂「軍の暗号無線の傍受に成功しました。」

ステイル「電波法違反だろ。」
神裂「お構いなく。」

『指揮車両「ひ、ひるむな!全車両・全ヘリに告げる!撃てー!!」』

ドンドンドンドン!!
ヒューズドンッ!!

『指揮車両「状況を報告しろ!」』
『戦車A「だめです!瞬時に自己修復しているようで、歯が立ちません!!さ、さらに自己修復と同時に巨大化しています!!」』
『指揮車両「やむ終えん、聞こえるか!こちら第6方面軍!F-35のスクランブル発進を要請する!!標的は巨大人型兵器!繰り返す、標的は・・・・う、ウワアアアアアアアアアア!!」』

ステイル「またでかくなったな。自己修復の賜物か。」
インデックス「目からビームでたー!」
神裂「町が火の海ですね。」
ステイル「イノケンティウス、大喜びしてるぞ。」

ステイル「ところで、いつになったら昏睡状態になるんだ?」
神裂「知りません。知る由もありません。」
ステイル「投げっぱなしかよ。」

インデックス「飛行機!飛行機!!」

『F-35A「シュコー なんだ、あれは! シュコー」』
『F-35B「わからん、とりあえず対地ミサイルで攻撃しろとの命令だ シュコー」』

神裂「インデックス。耳を塞いでください。鼓膜がやられますよ?」
インデックス「はーい」
ステイル「こりゃ、とんだB級映画だな。」

『F-35A「ロックオンした!ミサイルを発・・・・ウワアアアアア!!」』ズゴォーン・・・・

インデックス「ビーム!ビーム!」

ステイル「そろそろ見てるの飽きてきたぞ。」
神裂「確かに。部屋に戻りましょうか。」
ステイル「そうだな。」

インデックス「もうちょっとみたいよー。」
神裂「じゃあ、3人で大富豪やりましょう?」
インデックス「大富豪やるー!!」

ガラガラッ ガラガラッピシャッ


ステイル「イノケンティウス、なんかおやつ作ってくれ。」
イノケンティウス「ガウガウ?(なにがいいですか?)」
ステイル「そうだなぁ・・・クッキー」
神裂「止めてください!カードに汚れが付きます!!そして、ここで革命です!!」


ステイル「くっそ、やられた・・・!!じゃあ、土御門の墓前に供えるアップルパイ作っといてくれ」
イノケンティウス「がうがう(不味く作りますね)」
ステイル「あぁ。後、材料ケチっていいぞ。」



巨大土御門「ぐおおおおおおおおおおおおん!!」





~トリステイン王国 王宮 御客人宿泊部屋~ 早朝

チュンチュン、チュンチュン

(あまり知られていないが、スズメの「チュンチュン」は、縄張り争いの威嚇だそうだ。翻訳すると・・・)

スズメA「ここはワシのシマや言うとるやろがぁ!」チュンチュン!
スズメB「ワレどこのもんじゃ!この辺のシマは3分前からワシのもんになったんじゃ!」チュンチュン!
スズメA「なんやとワレこらぁ!!」チュンチュン!
スズメB「やんのか?ぁあ?」チュンチュン!

スズメA・B「うおっ、カラス来た!逃げろー!!」チュンチュンチュンチュン!

(こんな感じ。)


???「(なでなでなでなで)」
御坂「ん・・・もう、朝・・・・・・はうっ!!」
上条「おはよう。(なでなで」

御坂「お、おはよう・・・ございます・・・・・る(照」
上条「(?)おはようございまする。(なでなで」

上条「よく眠れた?(なでなで」
御坂「は・・・い・・・・(照」

上条「ところでさ、子供の名前何にしようか?」
御坂「は、はいー!?」(急いでパンツの中を確認する御坂)

上条「冗談冗談、あはははは」
御坂「ばかぁ、あほぉ・・・・(照」

上条「じゃあ、子作りしながら決めようか」
御坂「ちょっと、何言って・・・第一あの2人がいるでしょ!」

上条「あの2人ならまだ寝てるよ。(床で」(っと言いながら御坂に覆いかぶさる上条)
御坂「ちょ、ちょっと・・・心の準備が・・・・・」

上条「じゃあ3秒待ってあげる」
御坂「短い短い!!」

上条「早くしないと2人が起きちゃうよ?」
御坂「うぅ・・・・・・やさしくしてね・・・・・・?(照」

上条「合点承知の助!ではっ・・・」


コンコン ガチャ
アンリエッタ「皆さんおはようございまーす」
アンリエッタ「って、上条さんなにやってんですかー!」

上条「子作り。」

アンリエッタ「王宮でそんなことやめてくださーい!」
上条「記念に、と思って。なに?混ざりたいの?」

アンリエッタ「そ、そんなこと言ってません!」
上条「淫乱だぁー、淫乱だぁー」

アンリエッタ「怒りますよ?」
上条「ごめんなさい。」

御坂「(た、助かった・・・嬉しいのか悲しいのか微妙な感じだけど・・・・・。)」

ルイズ・黒子「あ、朝・・・・・?」

アンリエッタ「起きてください。食事の用意ができています。その後で王室にて作戦会議です。」


~トリステイン王国 王室~ 朝

アンリエッタ「・・・・と、2万ほど兵の増強をし、補給を行っているような動きがありますが、まだ攻め込んでくる気配はありません。」
上条「ハリアーの存在を気付かれましたかね。」
アンリエッタ「それは無いでしょう。専用の布地で機体を覆っていますし、色も保護色です。情報統制もとれています。」

御坂「で、こちらから打って出ることは、できない・・・と。」
アンリエッタ「はい。周辺国へのイメージダウンに繋がり、外交問題に発展しかねません。ただし、攻め込んできた場合は完膚なきまでに捻りつぶします。」

ルイズ「(あの優しくてかわいかったアンリエッタが・・・・どうしてこうなった♪どうしてこうなった♪)」
黒子「(なかなか肝の据わった方ですわね。兵の士気が高いのは、ただのお飾りでは無いということの裏返しですのね。)」

アンリエッタ「そういうわけですので、申し訳ありませんが皆さんには開戦までこちらで生活して頂くこととなります。軍最高司令官としての命令とさせて頂きますので、拒否権はありませんが・・・・。そんな感じで大丈夫か?」

ルイズ一向「大丈夫だ、問題ない。」

アンリエッタ「では、また敵国に動きがあれば声をかけますので、これで解散とします。」



~トリステイン王国 王宮 御客人宿泊部屋~

ルイズ「暇だわ・・・」

上条「暇を持て余した!」
御坂「神々の!」
黒子「遊び!」

ルイズ「?」

上条「いいこと思いついた!」
御坂「なになに?!」
上条「王様ゲームやろうぜ!!」
黒子「(キュピーン)乗りましたわ!!」

ルイズ「なにそれ?聞いたことが無いわ。」

上条「ルール説明をしよう!~省略~」


上条「王様だーれだ!」
ルイズ「はいはいはあああい!!」
黒子「(チッ!)」

ルイズ「じゃあねぇ、じゃぁねぇ・・・・2番が3番を思いっきりビンタする!!」

上条「ビンタされまーす・・・」
黒子「ビンタしまあああああああああああす!!!!」

上条「し、死なない程度にね・・・・」
黒子「今更命乞いですの?積年の恨みを晴らしますわあああああ!!」


実況ルイズ「こんにちは、実況のルイズです。ここからは、プロ野球中継風にてお送りいたします。白井選手、キャッチャーのサインに首を横に振ります。どう思われますか?解説の御坂さん。」
解説御坂「はいこんにちわ、解説の御坂です。恐らく、変化球を使わず直球勝負に出るつもりなのでしょうねぇ。」

実況ルイズ「学園都市ではジャッジメントとしてご活躍されているレベル4の白井選手。直球となればかなりの威力、もとい剛速球になるでしょう。」
解説御坂「えぇ、恐らくキャッチャーの上条選手は、ボールを受けた瞬間に亜音速で客席へ吹っ飛んでいくでしょうね。」

実況ルイズ「確かに、主審の立ち位置がバッターボックスからかなり離れて、1塁の選手の後ろに隠れていますね。」
解説御坂「えぇ、彼には10歳になる愛娘がいますから、まだ死ぬわけにはいかないのでしょう。恐らく今、家ではおいしい豚汁を作って帰りを待つ奥さんもいるはずです。彼の好物ですから。」

実況ルイズ「おおっとぉ!白井選手、首を縦に何度も振っています!ほとんどヘドバンだぁぁぁああああああ!!」
解説御坂「相当キャッチャーのGOサインが嬉しかったのですねぇ。白井選手の脊椎が心配です。」

実況ルイズ「なんと!バッターがバットを捨ててベンチに全速力で逃げていきましたが、これは一体・・・?」
解説御坂「白井選手の死球は、文字通り死にますからね。それに、死を回避したとしても植物人間か、よくて重症です。選手生命を大切に思う監督の判断でしょう。取り返しが付かなくなる前に正しい判断をしたと思います。選手思いの良い監督です。ご家庭でも愛妻家で知られているだけのことはありますね。」

実況ルイズ「また、バッターが逃げ出すと同時に、某国大統領御用達の厚さ100mmの特殊防弾ガラスが客席とグラウンドの間にせりあがってきました!」
解説御坂「気休めにもなりませんね。さっさと客席から観客を退避させるようアナウンスするべきです。警備は野球の素人なのですか?わざとやって楽しんでいるようにしか見えませんね。信用第一ですよ、サービス業は特に。」

実況ルイズ「おや、上条選手。筆ペンで小さな木の板になにやら書いていますね。今の心境を俳句にしたためているのでしょうか?カメラさん、アップにしてください・・・・・これは!」
解説御坂「自作戒名ですね。直球のサインを出した時点で、死を確信したのでしょう。まるで特攻隊員のような潔さですね。あっぱれです。」

実況ルイズ「上条選手、書き上げた戒名を高々と掲げています。『幻想院抹殺居士』と書かれていますが、意味不明な戒名ですね。」
解説御坂「まぁ、彼は基本的にタダのアホですので、気持ちだけ受け取ってあげましょう。」

実況ルイズ「そうこうしているうちにヘドバンを終えて満足した白井選手、目をキラキラ、いえギラギラと輝かせてキャッチャーを凝視しています!
解説御坂「完全に殺意の波動に目覚めてしまいましたね。今の白井選手はただの殺人鬼です。スナイパーを3名配置に着かせてください。後、TVカメラも止めてください。18歳未満のお子様には一生のトラウマになるはずですので。」

実況ルイズ「白井選手、右腕を大きくふりかぶってぇ・・・・・テレポートだああああ!!そしてバッターボックスに現れたあああああ!!」」
解説御坂「こ、これは!まさか!!零距離ビンタ!!」ガタッ!


バチコーン!!

壁に激突する上条。
上条「ふ、不幸だ・・・・(ドサッ」
黒子「死んではいませんわよ!おーっほっほっほっほっほ!!」

ルイズ「(命令しといてなんだけど、あまりいい気分じゃないわね・・・)」

上条「へっ、勝負は・・・・・これからだぜ・・・・・・・。」
黒子「気絶・・・していない・・・・・!?」

上条「誰もが笑って暮らせる、そんな世界を作ってみせるって・・・ゲホッ・・・・約束しちまったからなぁ・・・・・。こんなところでくたばってる暇は・・・ねぇんだよ、へへへ」

上条「そして、てめぇのそのふざけた幻想をぶっつぶす!!」
御坂「(何に熱くなってんのよ・・・・)」

上条「次だ次ー!!」
上条「王様だーれだっ!」

黒子「やりましたわああああああ!!」
黒子「では、おほん。1番と3番が唇同士でキスしてくださいな!!」

上条「はーい」
御坂「は、はい・・・・・。」

黒子「やってしまいましたわあああああああああ!!」
ルイズ「(あんた何しくさってんのよぉぉぉおおおお)ギラギラギラギラ」(黒子をにらみつけるルイズ)

上条「確認するぞ『唇同士でキス』なんだな?」
黒子「そ、そうですわ・・・・・・」

上条「いいんだな?」
黒子「武士に二言はありませんのよ!早くやってくださいまし!!」

上条「なぁ、美琴・・・・・」
御坂「な、なによ・・・・・・」
上条「いくぞ・・・・・?」
御坂「う、うん・・・・・」
上条「俺、実はお前のこと・・・・初めて会った時からずっと気になってたんだ・・・・・。」
御坂「えっ・・・・?(照」
上条「覚えてるか?俺達が初めて会ったときの」

黒子・ルイズ「早く済ませろー!!」

上条「んじゃ、いっただきまーっす。」

上条・御坂「んっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黒子「(時計を凝視・・・・・もう30秒もキスしてますわよ!!)」

黒子「もう十分ですの!はやく、離れてくださいまし!」

上条「(あっち行けのジェスチャー)」

黒子「(むっかー!)はなれなさああああいいいいいい」二人を引き剥がしにかかる黒子

上条「(させるか!)」左腕で腰、右腕で御坂の後頭部をしっかりホールドする上条

黒子「お姉さまも身を委ねてないで離れてくださいましいいい!!」
黒子「(あれ・・・・?お姉さま気絶してる・・・・・・・・・これじゃまるで強姦ですわ!!鬼畜の所業!!)」

黒子「ジャッジメントですの!!あの、上条当麻? お姉さま、気絶してらっしゃるのですけど・・・・?」
上条「(だから?)」と、キスしながら両腕でWの字を作り、答える。

黒子「もういいですわ・・・・。」
ルイズ「私も、ここまであからさまにやられちゃうと・・・・。」

上条「(それじゃあ・・・)」っと、上条は御坂にキスをしたままお姫様抱っこに移行する。器用すぎる。そしてそのまま御坂をベッドに寝かせる。もちろんノンストップ・キス。

黒子「気絶してるから、寝かせるのですね。そこは紳士ですのね。」
ルイズ「あの、黒子。当麻が美琴に覆いかぶさってるけど・・・・?」

黒子「子作りは、せめて両者同意の上でしてくださいましいいいいいい!!」

上条「ふぅ、よかったぜ。美琴(なでなで」

黒子・ルイズ「あうあうあうあう・・・・(恐るべし、幻想殺し」
黒子「完全に私の幻想をぶち壊してくれましたわ・・・・・ここまでくると賞賛に値しますわね・・・・・・。」

上条「3人じゃ王様ゲームやってもおもしろくないな。それに夜も遅いし、もう寝るか。」

黒子「そうですわね、って何勝手にお姉さまに添い寝しようとしてますのおおおおおお!!」
上条「ん?あぁ、そういえばルイズ。黒子って、地球にいたときは美琴の下着の匂いかいで興奮したりしてるんだぜ?」

ルイズ「黒子さん・・・・それは本当なのかしらぁぁあああああ?!」
黒子「えっえっ!?どうしてそれを知って、ってあっ!落ち着いてくださいましルイズさん!!話を・・・・うぎゃあああああ!!」



※本編とは関係ありません。

ルイズ「ガンダムファイトォオオ!」
黒子「レディー・・・・・」

アンリエッタ「ゴーッ!」

夜は更けていった。




数日後

~トリステイン王国 王室~ 朝と昼の間

アンリエッタ「皆さんに集まって頂いたのは他でもありません。アルビオン王国軍から、一方的に『停戦条約を破棄する』との連絡がありました。」

ルイズ「・・・・ついに、開戦ですね。」

アンリエッタ「ではオペレーションを開始します。アルビオン軍はここから南東50kmの地点に駐留しています。10万まで増強した地上部隊と、20隻の船が駐留しています。そのうちの一部の部隊が、国境沿いに駐留していた我が軍の地上部隊3千へ先制攻撃をしかけてきました。手はず通り後退しながら応戦していますが、罠の可能性を考えたのか非常にゆっくりと慎重に進軍してきています。」

上条「一箇所に集まっているということは、こちらとしては好都合ですね。」

アンリエッタ「その通りです。では、早速ですが作戦開始です!徹底的に捻りつぶしてください!私もルイズと共に出撃します。」
ルイズ「はい、アンリエッタ王女のおそばにいさせて頂きます。」

上条「では、我々もハリアーで戦闘地域に向かいます。」
アンリエッタ「お願いします・・・・あなた方が失敗すれば、この国はアルビオン王国に乗っ取られてしまいます。その手腕を多いにふるってください。皆さんに神のご加護があらんことを。」

上条・御坂・黒子「はっ!」ダダダダダダダ

アンリエッタ「では、我々も進軍を開始しましょうか・・・・。」
ルイズ「はい、参りましょう。」




-ハリアー 機内- アルビオン・トリステイン国境付近

上条「2人とも。PTSDにだけは気をつけろ。後遺症がやっかいだ。」
御坂「どうやって気をつけろっていうのよ・・・・。」

上条「(んー何て言えばいいだろう・・・)敵の地上部隊は、魔力で動いている鎧なんだ。人間じゃない。だから気にせずぶっ放せ!!」
御坂「わかったわ!じゃあ手はず通り行くわよ黒子!」
黒子「わかりましたわ!!」

黒子の登場で、作戦内容は少し変更された。
敵の地上部隊が見渡せる丘へ御坂と黒子をハリアーから降ろし配置。上条は一人でハリアーによる攻撃を行う。別行動をとり敵の混乱を誘うという戦術だ。

ギーシュ「おぉ、あれが有名なハリアーというものか!当麻が乗っていると聞くが、すごいものだな!」


上条「予定ポイント、敵の真正面に到着した。二人とも降りてくれ。」と、地上100mでホバリングするハリアー。
黒子「はいですの。ではお姉さま。私に捕まって下さいまし。飛び降りますわよ。」
御坂「じゃあ、テレポートの方お願いするわ。」
黒子「御意!」

上条「(外部スピーカー)敵がハリアーに気付き始めた。陽動も兼ねてちょっくら行ってくる。」ブオオオオオオオオ

御坂「じゃあこっちも作戦開始といきますか」バチッ・・・バチバチッ
黒子「はいですの、お姉さま!」

上条「まずは、グリフォン隊・・・続いて船だな。」時速700kmで空を裂きながら30mmバルカンで次々とグリフォンを落としていく上条。バルカンの射程距離は約600m。グリフォンではまったく歯が立たない。敵地上部隊からの魔法攻撃が始まるが、そんなモノはかすりもしない。

上条「グリフォンを40近く落としたな、次は船か。」そう言うとハリアーは急上昇をはじめ、地上1キロの地点でエンジン出力を最低限に落とし、自然降下する・・・・そして、サイドワインダーを真上から船に向かって4発ずつ叩き込んでいく。
上条「沈めえええええええええ!!」

それを皮切りに御坂が動き出す・・・・「目ん球ひん剥いてよーく観なさい!雷撃のぉおおお槍!!」そう言うと御坂は近くの敵部隊へ雷撃の槍を連発する。ハリアーに気をとられ、混乱している敵部隊はこちらにまったく気付いていない。黒子「次は2時の方向・距離200mですわ!」敵に近づかれないよう黒子が観測手となる。近づかれるとさすがに厄介だからだ。
すると、敵軍から一斉に御坂・黒子ペアに100個ほどの火球による魔法攻撃が降り注ぐ。その瞬間、横へスライドするように黒子・御坂は数回のテレポートで難なく避け切る。

黒子「混乱した部隊というのは、安直な行動しかとりませんことよ。行動がお見通しですの!おーっほっほっほっほ!」

その頃、トリステイン軍の地上部隊は2手に別れ、安全な距離を取りつつ敵軍を挟み撃ちにするように左右方向へ展開していた。
ハリアーの巻き添えになりかねないため、森の中へ身を隠し、攻撃の機を待つ一向。

18隻目の船を撃墜し終えた辺りで、完全にアルビオン軍の指揮系統は乱れ、左右と後方へ各々退却をはじめる。
上条「させるかよ・・・・!!」そういうと上条は可能な限り低速飛行し、後方へ撤退する敵部隊へ向けてクラスター爆弾を雨のように降らせる。これにより、敵軍は左右方向へのみ撤退を行う。その先にトリステイン軍が待ち受けていることも知らずに・・・・。

さらにクラスター爆弾を雨のようにふらせ、既に敵軍地上部隊の70%は無力化された。
さらに、撤退する敵軍へ向け雷撃を撃ちまくる御坂。敵が人間じゃないという上条の言葉を信じているため、まったく容赦はしない。まさに殺戮兵器である。

ルイズ「まさに地獄絵図ね。」
アンリエッタ「勝てば官軍です。」

わずかに残った船とグリフォン隊は完全に撤退してしまった。

上条と御坂の攻撃により、敵軍はほぼ全滅。90%が無力化された。
上条「こんなもんか。」そう言うと同時に、御坂の元へ向かう上条。
上条「美琴、手はず通り打ち上げ花火を頼む」と、ホバリングしながら外部スピーカーで伝える上条

御坂「オッケー!」そう言うと、空に向けて雷撃を5回打ち上げる。
それを合図にトリステイン軍が一斉に進軍を開始する。既に決着はついているも同然だが、王女の「捻りつぶせ」という命令の元、兵士達は積年の恨みを晴らすように斬りかかる。それはもう、虐殺に近い。

ルイズの持ち込んだスピーカーとマイクにより、アンリエッタの演説が始まる。

アンリエッタ『決定的打撃を受けた貴様らアルビオン軍に如何ほどの戦力が残っていようとも、それは既に形骸である。敢えて言おう、カスであると!降伏しないものは容赦なく斬り捨てる!降伏するものも容赦なく斬り捨てる!生まれの血筋を呪うが良い!!アハハハハハハハッ!!我に忠誠を誓うトリステインの勇敢なる兵士達よ!突撃だあああああああああ!!』

ルイズ「(人はこうも変わってしまうものなのね・・・・)」


上条「さてと、敵に後ろを向けるなんて、なーんて無防備なんだろうねぇ・・・・味方を見捨てるような奴らには、上条先生が死を持って教育してあげよう~。歯ぁ食いしばれぇ!俺のサイドワインダーはちっとばかしいてぇぞおおお!!」

そういいながら逃げ惑う船にサイドワインダーを容赦なく叩き込み、すれ違いざまに機銃掃射を浴びせる。
残ったグリフォン隊が、時間稼ぎでもするかのように15~20ほど正面から特攻をかけてくるが、サイドワインダーとバルカンでさようなら。

上条「銃に向かって、直線方向に向かってくるとは・・・・アホだな。予備知識がなければこんなもんか。」

ダメ押しとばかりに、先ほど撃墜した全ての船20隻をクラスター爆弾で爆撃する上条。

戦争終結後に『白い彗星』という異名が、戦術教本に載った。


黒子「さて、あらかた片付いたようですし。我々も戦場へ直接向かいましょう。現状確認を行わないといけませんし。」
御坂「そうね。じゃあ、黒子お願い。」
黒子「はいですの。」

そういうとテレポートを数十回繰り返し、アンリエッタ王女の元へ向かう。

御坂「戦況はどんな感じですか?」
アンリエッタ「皆さんのおかげで、こちらにほとんど被害はなく、敵軍は完全に壊滅しました。」
黒子「それは何よりですわ・・・。」
アンリエッタ「ところで、上条さんの姿が見えませんが、どちらへ・・・・?」


~アルビオン王国 首都~

上条「上条ちゃんのお出ましだー♪」
そういうと、アルビオン軍の残存兵力3万と、船10隻に対して容赦ない攻撃を行う。彼らに逃げ場などない。ここが逃げ場なのだから。あらかた掃除を終えた上条は、王宮らしき建物の近くにホバリングし、外部スピーカーで呼びかける。

上条「こちら、トリステイン王国軍 王女直轄部隊所属 上条当麻だ。貴君らの10万の兵は既に壊滅している。今すぐ降伏しろ。さもなければ・・・・・。」
2門の30mmバルカンが火を噴き、城の外壁が一部崩れ落ちる。



それから数日後

~トリステイン王国 王室~ 昼

アンリエッタ王女「アルビオン王国より、降伏の連絡が入りました!我々の勝利です!!これよりアルビオン王国は我々の植民地となります!!」

そういうと、アンリエッタ王女は電卓とメモ帳を取り出す。

アンリエッタ王女「えーっと、とりあえず敗戦国には賠償金として、これくらい請求してぇ・・・・あぁ、重税も課しちゃいましょうかねぇ、関税もかけましょう!基本ですものねぇ・・・・・フフフフフフフ」
マザリーニ「王女様・・・・ご立派になられて・・・・・・マザリーニ、うれしゅうございます(嬉泣)」

上条・御坂「(あれ、付く側の国間違えた・・・・?)」

上条「じゃあ、一仕事終わったので、とりあえず学院に戻りますね。色々やることあるので。」
アンリエッタ王女「はい、この度は大量虐殺、じゃなかった聖戦への参加ありがとうございました。後日パーティーを開催いたしますので、日程についてはまたご連絡致します。」

上条「はい、わかりました。大佐、任務完了した。これより帰投する。」


~ハリアー内 トリステイン王国上空~

上条「いやぁ、終わったねぇ。これですっきりして帰れるってもんだ。」
黒子「そうですわね、私はあまりこちらの世界におりませんでしたので、名残惜しいとかそういう感情はありませんが・・・・。」
御坂「・・・・・・・・。」

ルイズ「(・・・・・・・美琴、落ち込んでる。やっぱり元の世界に帰るのが名残惜しいのね。)」

御坂「(当麻の実家に挨拶言って、なんて言おうかしら。『当麻さんをお婿さんに下さい!』なんて変よね。とりあえずまともな振る舞いをして、パパさんのハートからキャッチしようかしら。)」



~学園都市 上条当麻宅~ 6月6日 午後3時

『第六話 決戦、学園都市』


神裂「・・・・ここで8切り、革命です!!」
インデックス「甘いんだよ!・・・・革命返しだよ!(スパーンッ!)」

神裂「な、なんですって・・・!?」

インデックス「そして、9なんだよ。(ここは様子見なんだよ。)」
ステイル「んじゃあ、6だな。」

神裂「・・・・パスです。」

インデックス「(キュピーン)3だよ!」
ステイル「(ジョーカーで勝負に出るか?いや、他の手札が心もとない。リスクが大きい)パスだ。」
神裂「う・・・う・・・・パスです・・・・・(泣き顔)」

インデックス「(ktkr!!)再び革命!!」
神裂・インデックス「な、なに!?(自分達の手持ちカードから戦術を組み立てなおす2人。しかもインデックスの手持ちカード枚数があと3枚!?こ、これはまさか・・・・!!)」

インデックス「そして・・・・2をダブルなんだよ!!」

神裂・インデックス「・・・・パス(やっぱそう来るよねぇ)」

インデックス「4を出して、あがりなんだよー!わーい!」

インデックス「ねぇねぇ。もう1時間もやってるよぉ。そろそろ飽きちゃった。・・・あっ!ちょうどおやつの時間だ!イノケンティウスー、焼きバナナ作ってー」
イノケンティウス「ガウガウ(ちょっと待ってて下さいね。)」

神裂「そうですね。さすがに飽きてしまいました(ずっと貧民・・・・)」
ステイル「そうだな、ちょっと休憩しよう。俺はベランダでタバコ吸ってくる」

インデックス「んー!おいしい!!イノケンティウスシェフは、今日も良い仕事してるんだよぉ~♪」
神裂「本当に、良い仕事してますね。」
イノケンティウス「ガウガウガウ~(そんなに褒められると、僕照れちゃいます。)」


ステイル「生き返るぜ」スパー
ステイル「ん?」


巨大土御門「グオオオオオオオオオオオオオオン」


ステイル「えれぇ、遠くに行っちまったなぁ・・・?ヘリが離れていく。ま、まさかっ!!」

チュドオオオオオオオオオン

ステイル「N2地雷か!・・・さすがに死んで・・・・・無い!!しかもさらに巨大化!!おいおい、ビルの高さからみて200mはあるぞ・・・・・・。」

ステイル「おい、2人とも。おもしろいもんが観れるぞ。」
神裂「なんですか?下らないものならアプリポワゼしますよ?」
インデックス「キャッキャ!」

神裂「少し見ないうちに、随分大きくなりましたね。」
インデックス「神裂、親戚のおじさんみたいなんだよ!」

インデックス「あー!ロボットきたあああ!!」
ステイル「いや、あれはロボットじゃない・・・。人型決戦兵器・・・・人造人間だ。」

インデックス「ロボットよわーい。ジャイアントスイングされてるよー。」
ステイル「パイロットが悪いな。基本プログラムを終えた動きとは思えん。まさか、素人か?」

インデックス「うわー、ロボットがこっちに飛ばされてくるよぉー」
ステイル「こりゃ負けたな。」
神裂「いえ、様子が変です!目が光ってます・・・・まさか、彼女が目覚めたというの・・・・?!」

インデックス「なんのこと?」
神裂「母の愛は偉大だということですよ。インデックス。さぁ中に入りましょう。土御門は死んだと思ってください。」

ステイル「墓は生駒山あたりでいいか?見晴らしも良いし大阪を一望できる。エセとは言え、関西弁使ってたからな。」
神裂「あそこは人気があって高いですよ?」
ステイル「教会に請求すればいい。」
神裂「それもそうですね。」

インデックス「えーっと、49日は何日になるのかなぁ~1、2、3、4、5・・・・・(カレンダーペラペラ」

イノケンティウス「ガウガウガウ?(あのサイズはさすがに火葬無理だよ?)」



巨大土御門・人造人間「グオオオオオオオオオオオン」





数日後

~トリステイン王国 巨大パーティー会場~ 

上条「うまうま、ぱくぱく。」
御坂「おいしいわね。」

上条「あぁ、どれもこれもおいしそうだけど・・・・」
御坂「けど?」

上条「お前が一番おいしそうだ。」
御坂「(ぼふっ!)」



上条「ん、なんだこの固形物・・・・ぱくっ・・・・・ウッ!!(これは・・・レーション・・・・まずぅ)」
コルベール先生「どうしたんだい、上条君。ん?これは見た事が無い食べ物だね・・・・どれ」

上条「食べちゃダメです!そ、それは全て上条君が食べます!!」
コルベール先生「(そんなにおいしいのか・・・)だめだよぉ、上条君。おいしいもの独り占めは。あーん、パクッ」

上条「(一口で丸ごと食べた!)だ、誰か紙袋を!!」
コルベール先生「うげぇぇええええええ」

上条「遅かったか・・・・・・」



上条「そういえば、ルイズとシエスタの姿が見えないなぁ・・・って、まさか・・・・!」

ステージ上

ルイズ「ギター、シエスター!!」
シエスタ「(手を振る)

「キャー!」

ルイズ「そして、ボーカルは私、ルイズでーす!」

「キャー!!」
「抱いてー!」
「結婚してー!!」


ルイズ「私の歌をきけぇぇぇえええええええええ!!」

ルイズ「ナゾナゾ♪みたいに、地球儀を~」

上条「(あいつ、アニソン好きだなぁ)」
御坂「あのさ、あの2人普通に上手いわよね?」

上条「ん?あぁ、確かに上手い・・・・けど」
御坂「けど・・・・?」

上条「俺のテクニックの方がうま」
御坂「それ以上言わないで・・・(照」



ルイズ「てめぇら、燃えてきてるかぁぁあああああああああ!!」
「うおおおおお!!」
「爆発しちゃううううう!!」

ルイズ「次の曲行くぞコラァッ!」

シエスタ「(飛び跳ねながら演奏)」
ルイズ「ガガガッ!ガガガッ!ガーオガイガー!!」

上条・御坂「勇者王が誕生した!!」

ルイズ「ディイイイバイディング・ドライバァァアアアアアア!!」

「うおおおおおおおおおお!!!!」




御坂「(ルイズ、歌い終わって満足そう)」

ルイズ「えぇ~、会場のみんな。今日は集まってくれてありがとぉおおお!!」
シエスタ「(スピーカー諸々、セッティング中)」ビーンビーンギュイーンギュイーン

「ワーワー!!」

ルイズ「最後まで、楽しんでいってねえええええええ!!」

「うおおおおお!!」


アンリエッタ「(もう・・・我慢・・・・できない!(エスカレイヤー風に)」ステージによじ登るアンリエッタ

「アンリエッタ王女だ。」
「何してるのかしら?」


ルイズ「アンリエッタ、どうしたの?」

アンリエッタ『私の歌も聴けぇぇぇええええええ!!(マイクに向かって大声で』

「うおおおおお!!」
「デュエットだあああ!!」

上条・御坂「ぇぇええええええ!?」

ライブとは、楽器とボーカル、そしてオーディエンスが1つになる一体感が感動を生むものなのだと、上条と御坂は気付いた。
まぁ、どうでもいいことに気付いてしまって、いたたまれない気持ちになったのは言うまでも無いが・・・。

シエスタ「ワン・ツー・ワン・ツー・スリー・フォー!」
ルイズ・アンリエッタ「(ズーンズーンズンズンズンッ)放ぁて!こころーに刻んーだ夢をっ! 未来さえおーきー去ぁりぃにーしてっ! 」


上条・御坂「既に十八番か!」



そして宴は終わった。
上条と御坂以外の全員が、ヘドバンのしすぎで脊髄を痛め、腹筋がつってしまった者までいた。全員ぶっ倒れている。

フーケ「く、首が痛い・・・・」

黒子「お、おねえ・・・・さま・・・・・・・(ガクッ」

タバサ「め、眼鏡・・・眼鏡・・・・・・腰が痛い・・・・。」



ステージ上では、大の字になって倒れているルイズとシエスタ、そしてアンリエッタの姿があった。
 ルイズ「アンリエッタ、王女やめてバンドしない?」
 アンリエッタ「良い提案ですね・・・・乗りました。」

などと、政治的に高度すぎるやりとりがステージ上でなされていた。

上条「自業自得とは言え。こりゃ、悲惨だな。」
御坂「えぇ、大惨事よ。偉い人たちも全員動けないから、明日から政治が麻痺するわよ。」
上条「国の一大事だ。」


数日後 日食の時間

~トリステイン王国 滑走路~

上条「じゃあ、元の世界にかえりますね。」
ルイズ「美琴・・・・行っちゃうのね・・・・・・・」
御坂「えぇ、当麻のご両親に挨拶に行かないと。」
黒子「(聞き捨てなりませんけど、ここは空気を読んで黙っておきますわ。後で問い詰めますけど。)」
上条「短い間でしたが、お世話になりました。」
コルベール先生「上条君・・・・あの夜のことは忘れないで欲しい・・・・・。」
上条「忘れたくても忘れられませんよ・・・。」
コルベール先生「(そ、そこまで覚えていてくれるなんて・・・・うるうる)」

上条「それじゃあ、あまり時間もありませんので、行ってきますね。サヨナラサヨナラサヨナラー!」

御坂「映画評論家か!」

フォンフォンフォンフォン・・・・・
ゴオオオオオオオオオオオオオオ

アンリエッタ「いってしまいましたね。」
シエスタ「えぇ・・・・でも、バンドがんばりましょうね。」
ルイズ「もちろん!!」


上条「高度と速度あげるぞー」
御坂・黒子「イエス・サー」

目の前に光が広がる

上条・御坂・黒子「うおっ、まぶし」


~学園都市上空~

上条「ここは・・・学園都市だよな・・・・?」
御坂「町が火の海よ?」
黒子「ど、どういうことですの?!」

上条「美琴、俺の携帯からバッテリーだけ抜き出して充電してくれ。携帯ごとやったら、ICが逝く。」
御坂「あいよ。」ビリビリ
御坂「やったわよ?」

上条「とりあえず一旦俺の部屋に帰る。電話してくれ。」
御坂「はいはい。」

黒子「ちょ、ちょっとあれなんですの!?全裸の巨大男とロボットが取っ組み合いを!!」

上条「あれは・・・・土御門!!」
黒子「あなた、あんな大きなお友達がいたんですのね・・・。」
上条「誤解だ、誤解!俺の知ってるあいつは俺と変わらないくらいのサイズだ!」

御坂「もしもし?上条当麻の家でよろしかったかしら?」
インデックス「そうだよ!」

御坂「色々あって、今当麻と一緒にそっちに向かってるわ。」
インデックス「ホント!?」

御坂「えぇ、もうすぐつくから、窓から離れて耳を塞いでて。」

上条「よし、見えてきたぞ。屋上に垂直着陸する。」
ブオオオオオオオ・・・・ヒューン・・・・・・・・

上条「はぁ、疲れた。」
御坂「安心感からか、一気に疲れがでるわね。」
黒子「私はお姉さまにくっついてますから、全然疲れませんわ。」
上条・御坂「(ツッコミを入れたいから、その元気をオラに分けてくれ)」

~上条当麻宅~ 6月6日午後5時

「ピンポーン」
ドドドドドドド ガチャ
上条「ただい・・・」
インデックス「ガブッ!!」
上条「いててててててて!やめてくださいインデックスさん!」
インデックス「心配したんだからねぇー!」
神裂・ステイル「(とてもそうは感じなかったような・・・)」

ステイル「ちっ、本当に帰ってきやがった。」
上条「なんだなんだ、その不服そうな顔は・・・」

神裂「お帰りなさい。お風呂にします?ご飯にします?そ・れ・と・も、七閃?」
上条「全部お断りします!」
御坂「(なにこの爆裂ボディの女!しかも当麻に馴れ馴れしく話しかけて!!)」

上条「で、アレはなんだ。」
神裂「アレ、と言われましても、抽象的すぎてわかりかねます、と神裂は暗に上条当麻はバカなのだと再認識します。」

上条「アー!もう、うるさいうるさいうるさいうるさい!!」
御坂「(それはルイズの口癖よ・・・当麻・・・・・)」

上条「白を切ってねーで、あの巨大な土御門の状態を説明してくれ!」
神裂「あぁ、あれはちょっとした手違いでして、我々に非はありません。」

ステイル「(壁を向いてプルプル振るえ、笑いを堪える)」

上条「ステイルの状態から察するにお前らの仕業だな・・・・。」
神裂「はて、なんのことでしょうか。心当たりがあるとすれば・・・彼にレベルアッパーを使ったことぐらいですね。」

黒子「何やってるんですのおおおおお!!」
神裂「あぁ、あなたいたんですか。」

御坂「お茶すすってないで、表面上だけでも罪悪感をあらわしなさいよ、あんた!」
神裂「ご、ごめんなさい・・・・つい出来心で・・・・・・こんなことになるなんて思ってもいなくて・・・・・・。こんな感じですか?」

ステイル「(笑いを堪えるために深呼吸をはじめる)」スーハースーハー・・・

上条「とりあえず、能力関係なんだな・・・じゃあ、俺の幻想殺しで元に戻してくる・・・・。」
神裂「止めはしませんが、彼は今自我を失っており、ただの怪物に成り果てていますよ?あなたが死ぬことだってありえます。」

インデックス「当麻、死んじゃうの?ねぇ、死んじゃうの?」ガブガブ
上条「死なねーよ。ちゃちゃっと行って、タイミング見計らって足に触れるだけだ」

上条「それじゃあ行ってくる!黒子、いや、ジャッジメント!ついてこい!!」
黒子「言われなくとも!!」


~巨大土御門足元付近~

上条「近くで見ると壮観だな・・・・でけぇ・・・・・・」
黒子「あ、あの・・・・殿方の色々な部分が見えるので、あまり見上げたくないのですが・・・・・。」
上条「そ、それはそうだな・・・・。じゃあ、ここで待っててくれ、俺が土御門を元に戻して連れて帰ってくる。そしてテレポートで一気に離脱するぞ!」
黒子「了解しましたわ。」
上条「(ぬぎぬぎ)」
黒子「ちょ、ちょっとどうしてどうして制服のボタンを外していますの!?」
上条「テレポートするときに、土御門のいろんなところみたいか?これをかぶせるんだよ。」
黒子「な、なんですの・・・・。それならそうと・・・・・。」
上条「じゃあ、行ってくるぜえええええええええ!!」


巨大土御門『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオン』

上条「うおおおっ!うるせえええええええ!!何デシベルだよっ!!負けてられっかぁああああ!!」

全速力で巨大土御門の左足小指に走る上条

上条「く、くっさああああああああ!!水虫かよ!!違うところに触れよう・・・」

っというわけで、左足側面に右手を思い切り押し当てる上条

上条「これで、どうだぁぁぁああああああ!!」 パシュンッ!!

見る見る小さくなる土御門。そして普通のサイズに戻る。すかさずシャツをかぶせ、お嬢様抱っこで黒子の元へ走る上条。
しかし、人造人間は見逃してはくれない。
次のターゲットを上条に切り替え、張り手をしたり、踏みつけようとしたりと、まるで蟻を殺す幼児のごとき仕草で攻めてくる。

上条「すまん、遅くなった。頼むぞ!」
黒子「はいですわ!!」そう言うと、黒子は土御門の肩と上条の肩に手を触れ、テレポート・・・・できない。

黒子「アレ?・・・・あっそうでしたわ・・・・・・」
上条「忘れてたああああああああ!!」上条は、幻想殺しのせいでテレポートできないのだ。


上条「仕方無い、土御門だけでも頼む。」
黒子「分かりましたわ。」と冷静で冷たい言葉と共に消える黒子と土御門・・・。

上条「さぁて、問題はこいつかあああああああああ」と、全速力で逃げる上条。追いかけてくる人造人間。

上条「不幸、だああああああああああああああああああ!!」

上条「あっ、いい所に!!!!」

一方通行「あっ・・・・?て、てめぇえはあああああああ!!!!」

上条「助けてくれええええええええええ」
一方通行「はぁ?」

上条「頼む助けてくれ、土下座でもなんでもする、今すぐあの巨大ロボットを倒してくれ!!頼むお願いだ!!」
一方通行「この大火事の原因はあいつか・・・。自販機が全部潰れて、俺のブラックコーヒーを奪ったのもあいつってわけか。」

上条「そうなんだ!(たぶん」
一方通行「しかたねぇ、ブラックコーヒーの恨みは、高くつくぜぇえええええ!!」タン、バシュウウウウウウウウウウウ

上条は後に語る。あまりにも一方的な戦い、いやあれは虐殺だ。自分の100倍はあろうかという敵をなぶり殺しにする一方通行は、まさに悪魔だった。一方通行が足に手を触れた瞬間に敵は体内の内臓を全て破裂させ、その場に倒れこんだ。そして、上条は周りに目をやり、まだ生きている自販機を発見。ブラックコーヒーを購入し、一方通行の帰りを待つ。恋する乙女のような瞳で・・・・。

一方通行「おい、おわったぞ。」

上条「あざーしたー!!」っとブラックコーヒーを差し出す上条。
一方通行「こりゃ、どうしたんだ?」
上条「あちらにまだ生きている自販機があったもので!!お好きなだけ買ってください!!」と、千円札を3枚ほど差し出す上条。
一方通行「金なら有り余ってるよ。だが、気持ちだけ受け取っといてやる。」といい、千円札を1枚だけ引っこ抜き、コーヒーを飲みながら自販機へ歩く一方通行。

上条は泣いた。声を出さず、敬礼しながら泣いた・・・・。ありがとう、神様。ありがとう、一方通行・・・・・。


~1週間後~ 上条家 実家


当麻パパ「いい子じゃないかぁー、ねぇ母さん?」
当麻ママ「えぇ、できの悪いうちの子にはもったいないわぁ~」
御坂「い、いえ・・・そんな・・・・・ありがとうございます・・・・・・・(照」

当麻パパ「気が早いかもしれないけれど『お義父さん』って呼んでくれて構わないからね?」
当麻ママ「えぇ、私のことも『お義母さん』って呼んで下さって結構ですよ?」
御坂「は、はぁ・・・・(照」

当麻パパ「で、早速だけど美琴ちゃん。一緒にお風呂に入ろうか、娘と入るのが夢だったん・・・」
当麻ママ「(ニコニコ)」(お前何言ってんだのサイン)
御坂「あっ、いえその・・・・」
当麻パパ「冗談だよ、冗談!あは、あはは、あははははは!!(汗」

当麻「黙って聞いていれば、上条家のイメージを崩すような言動は謹んでもらえませんでしょうか?お二方。」
当麻「ただでさえ、家中にわけの分からない置物があるんですからねぇ。」

当麻パパ「なんだと!お前には芸術というものが分からんのか!!美琴ちゃん!こんな男とはさっさと別れた方がいい!!」
当麻「どうしてそうなる!!じゃあ、もう遅いし帰るよ!!」

当麻ママ「あら、泊まって行かないの?部屋とベッドは1つしかないけど、何も問題いらないわよ?ナニが起きてもねぇ」
当麻「泊まっていかねーし、ナニも起きねーよ!!」



~3ヶ月後~ 蛙顔のお医者さんがいる病院


土御門はまだ昏睡状態である。

ステイル「身投げさせて、自己再生させたら意識戻るかもしんねーな?」
神裂「いい提案かもしれませんね。」

病室は5階。ちょうどいい高さである。

ステイル「よし、俺が上半身を持つ。足は頼んだ。」
神裂「はい。」

ステイル「じゃあ、1・2の3で投げるぞ?」
神裂「ワン・ツー・スリー・フォーではダメですか?」

ステイル「じゃあ、間をとって『1・2のフォー』でどうだ?」
神裂「まったく意味が分かりませんが、妥協しましょう。では。」
ステイル・神裂「いーち、にーの・・・・・」

土御門「ん・・・?朝かにゃ?」

ステイル・神裂「(起きた!?が、おもしろそうだから・・・)フォオオオオオオオオオオオオッ!」
土御門「な、なんだにゃあああああああ」グチャ




インデックス「終わりだよ♪」

129: 2011/11/26(土) 22:13:02.46 ID:F38GGYWA0
>>128
おおthx

131: 2011/11/26(土) 22:21:16.68 ID:WeKxP1g50
>>1おつ

引用元: 上条・御坂「魔法学院・・・?」