251: ◆3Y/5nAqmZM 2013/07/03(水) 01:12:12.07 ID:Yv7Sw5Sao



モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ




 実際、GDFに対するバッシングの声も相当なもんでしょうねー

むくむくとアホな小ネタが浮かんだので投下ー
紗枝はんと周子さんの百合っぽい要素アリなので苦手な方は読み飛ばしをば

252: 2013/07/03(水) 01:13:01.75 ID:Yv7Sw5Sao
「・・・・・・それで、周子はん?何か、言う事はありまへんか?」

「・・・えーと、あの、紗枝ちゃん?ちょ、ちょーっと落ち着こうか、ね?」

「あら、うちは十分落ち着いてます。それはもう、波ひとつない水面のように」

「うーん、だったらこの式神くんたち引っ込めてくれないかなーって」

「それは嫌どす」

「・・・うぅ、何か紗枝ちゃん不機嫌だよー。ねーそこのちっちゃい子ー、何か知らないー?」

「なッ、た、珠美はちっちゃい子ではありませんッ」

『いや、十分小せェだろ。まーアレだわ姐さん、とりあえず謝っときな』

「謝る?・・・んー?」

「・・・まぁ、そらかいらしい子です。式神伝いに見てもよぉわかりますわ」

「・・・あー、そゆこと。あのね紗枝ちゃん、あれはそういう事じゃなくてさ・・・」







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それは、なんでもないようなとある日のこと。


その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
 
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

 
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――
たくさんのヒーローと侵略者と、それに巻き込まれる人が現れました。

その日から、ヒーローと侵略者と、正義の味方と悪者と。
戦ったり、戦わなかったり、協力したり、足を引っ張ったり。

ヒーローと侵略者がたくさんいる世界が普通になりました。



「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
・一発ネタからシリアス長編までご自由にどうぞ。


・アイドルが宇宙人や人外の設定の場合もありますが、それは作者次第。





シリーズはここからご覧ください
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズ一覧
    




253: 2013/07/03(水) 01:13:28.03 ID:Yv7Sw5Sao
「せやったら、一体全体どういう事でっしゃろうか?」

「いや、母性本能くすぐられるというかね?アレだよ、美玲にかわいいっていうのと同じというかさー」

「ほーぉ?生まれて一年ちょっとの美玲はんと・・・えーと・・・」

「あ、アーニャ15歳ね。紗枝ちゃんと同い年」

「・・・そうですか。で、そのうちと同じ年の子に向けた『可愛い』が、一緒の意味やと、周子はんはそう言うわけですか」

「・・・あ、ダメだ、よけい地雷ふんだわコレ」

「しゅ・う・こ・はん?」

「いやいやいや、だから違うって、ちょ、待って、落ち着いて話聞いてってばー」


『・・・・・・確か、ここ最近の妖怪の異常発生について話がしたい、っつーんでわざわざ式神飛ばして呼んだんじゃなかったか、あの姐さん』

「・・・そのはずですが」


「そら、周子はんにとったらうち位の小娘なんか娘や孫同然なんでしょうけど?赤ん坊と変わらんのでしょうけど?」

「もー、そんな拗ねないでよ紗枝ちゃーん」

「すっ、拗ねてませんッ!そんなっ、うち、なんも拗ねることありまへんっ!!」


『・・・やってる事、ただの痴話喧嘩じゃねェか』

「・・・見回り、行ってきましょうか。ここに居るの、珠美は何か気まずいです・・・」

254: 2013/07/03(水) 01:14:41.08 ID:Yv7Sw5Sao
アーニャ「だれかのために戦うなんて」の「かわいいわ」発言、うっかり紗枝はんが聞いたら修羅場りそうだなー、とか考えてたらコレだよ!

255: 2013/07/03(水) 01:16:41.74 ID:NljtLaCR0
乙です
こっちも小ネタ投下するよー

256: 2013/07/03(水) 01:17:21.05 ID:NljtLaCR0
真夜中。少女が霧に包まれた地図から消えた街を歩いていた。

「可哀想な子たち。人間の爆弾に焼かれるなんてさぞ苦しかっただろうに…」

人の行いに絶望しているのではない。ここに生きていた小さな動物と植物を憐れんでいるのだ。

少女の名は相葉夕美。植物を司る大精霊ユミ。

「愚かな人間さん。後先考えずに火をつけるなんて。畑にもしないなんて。」

地面に寝転がり、大地を撫でる。

「確かにここにいたのにね。」

257: 2013/07/03(水) 01:17:54.84 ID:NljtLaCR0
溜息をつきながら起き上り、更地の上を歩く。

「ナナちゃんもお悩みムードなのに、こんな酷い事が起こってるよ。ナナちゃん『こっち』と『あっち』で悩んでるのに…。」

「『こっち』じゃないと一緒にいられないのに…」

大好きな親友。初めての友達。

(…母星で偉い人になったら、一緒にアイドルできないよね?)

夕美はその言葉を何度も飲み込んだ。

258: 2013/07/03(水) 01:20:19.27 ID:NljtLaCR0
「…やめやめ!今はここを大いに利用させてもらおうかな!」

夕美が実態を失い、完全な精霊の姿となる。

『…私の声に答えよ、この地に生きていた我らの恋人よ!』

―ユミ様…!
―ユミ様だ!

夕美から、蛍のような緑色のエネルギーが溢れてくる。

幻想的なその光景は、夕美の起こしておいた霧で誰も見る事は出来ない。

  るんたらったぴょんぴょん、るんたらったぴょん♪

その光をばらまきながら、踊るように、跳ねるように、笑いながら更地を歩く。

『人に侵される前の姿を思い出せ!目覚めよ!』

光りが落ちた大地から、まるで種が撒かれたように植物の芽が顔を出す。

『新たな目覚めだ!』

夕美がくるりと回って両腕を上げると、その芽がみるみるうちに成長してゆく。

  るんたらったぴょんぴょん、るんたらったぴょん♪

ビルのあった場所は大きな樹が聳え立ち、道路は花畑となった。

街の外見をそのまま植物にしたかのような森が形成されてゆく。

『幸せ?』

―ユミ様!
―ユミ様!

さわさわ、ざわざわ、木々が揺れて答える。

『たとえ再び、人々に侵されようとも、魂は大地に刻まれる…。誇り高く、美しく生きよ!』

踊り終えた夕美は実態を取り戻し、人の姿へ戻る。

「…あのね。母星の世界樹様とっても寛容なの。私にこの星を任せてくれたくらいにはね。」

「私…まだ、この星を信じるから…ナナちゃんは…どうするの…?」

その声は植物達に吸い込まれて消えた。

259: 2013/07/03(水) 01:21:23.00 ID:NljtLaCR0
以上です。ちょっと百合っぽい夕美ちゃん…。どうしてこうなった…
植物が生えるイメージはとなりのトトロが一番イメージしやすいかと

260: 2013/07/03(水) 01:27:10.95 ID:/PX30OKho
病んでる組がぽつぽついるのがコワい
なにが怖いって暴走したら一般ヒーローだと負けるぐらいに強いのが怖い

>>250
wikiの作者スレいって意見募集してみたらどうかな?
結構むちゃな組み合わせも書かれてるの読んでるうちにしっくりくるようになるし

261: 2013/07/03(水) 01:33:03.49 ID:IqdlMbKbo
投下した方々乙です

気づいたらルシファーさんやられてたんで、ちょっとそこら編の設定でレイナサマのこと掘り下げます




【次回に続く・・・】



: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3