262: ◆lbKlS0ZYdV.M 2013/07/03(水) 01:33:57.35 ID:IqdlMbKbo



モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ




 小関麗奈がルシファーから『南条光』抹殺の命を受けた翌日のこと。
麗奈はその日は朝からきちんと学校へと登校してきた光に声をかけた。

麗奈「おはよ…ちょっと話があるんだけど…」

光「おっ、おはよう麗奈!どうした!?」

麗奈「あーウン……ここじゃちょっとね…」

幸い『望月聖』はまだ登校してきていないようだ。
いや、もしかしたら今日も欠席なのかもしれない。


―――チャンスは今しか無い


麗奈は光を屋上へと誘う。
そこが怠惰の悪魔ベルフェゴールの居場所だったのも、もはや過去のこと。
今この場所には麗奈と光、二人だけしかいない。







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それは、なんでもないようなとある日のこと。


その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
 
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

 
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――
たくさんのヒーローと侵略者と、それに巻き込まれる人が現れました。

その日から、ヒーローと侵略者と、正義の味方と悪者と。
戦ったり、戦わなかったり、協力したり、足を引っ張ったり。

ヒーローと侵略者がたくさんいる世界が普通になりました。



「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
・一発ネタからシリアス長編までご自由にどうぞ。


・アイドルが宇宙人や人外の設定の場合もありますが、それは作者次第。





シリーズはここからご覧ください
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズ一覧
    




263: 2013/07/03(水) 01:34:42.13 ID:IqdlMbKbo
光「屋上で内緒の話なんて、まるで秘密会議みたいだな!」

光が屈託も無く笑う。
まるで警戒心が無い。


―――これからアタシがアンタのことを殺そうとしているのに


アタシが即座に変身をして不意打ちを仕掛ければ、恐らく光は手も足も出ないだろう。
光も正義に燃えるヒーローとはいえ、変身出来なければただの夢見る女子中学生だ。

麗奈「(それにルシファーの言う通り、本来アタシの力には人一人殺せるほどのものが…)」

初めて力を手にした時からそれは理解していた。
しかし、その力を使おうとは思わなかった。
アタシには夢があったけど、それを誰かの命を奪ってまで叶えたいとは思っていなかったから。


―――そして、それは今も変わらない

264: 2013/07/03(水) 01:35:24.85 ID:IqdlMbKbo
けれど、今は状況が違う。
光の命をこの手で奪わないと自分の命が奪われてしまう。
自分じゃルシファーには勝てない。

殺されてしまっては夢も野望もそれまでだ。
アタシは夢を叶えなければならない。
世界に認められるために。


―――だから光をこの手で


光「…?」

光「どうした、麗奈?顔が怖いぞ?」

光「ま、まさか…!?ホントに重要なミッションか何かか…!?」

麗奈「……」

麗奈「なーに言ってんのよ。アタシら別に組織の仲間でもなんでもないじゃない」

光「あっ、そっか」

麗奈「……」

麗奈「(…そんなの)」

麗奈「(出来るわけないじゃない…)」

265: 2013/07/03(水) 01:36:12.19 ID:IqdlMbKbo
そう、出来るわけがない。
アタシからすれば光は友人でもなんでも無いけれど、アタシのことを友人と見なしている見どころのある存在だ。
そんな利用価値ある奴を自らの手で消すなんて世界征服を目論むアタシからすれば非効率的な行為そのもの。

麗奈「(…覚悟は決めるわよ)」

自分より強い者に逆らうだなんて、アタシの美学には反する行為。
けれど…

麗奈「(誰かの言いなりになってるアタシの方がカッコ悪いわよねッ!!)」

麗奈「(とは言っても、どうしたものかしらね…)」

麗奈「(ルシファーは、あんな奴でもアタシに力を与えてくれた恩人でもあるわけで…)」

反逆を起こすにしても命まで奪う真似はしたくない。
しかしゴマをすって和解という線も彼女相手には難儀なことだろう。

麗奈「う~ん…」

光「…?なんだ、もしかして悩み事か?」

光「アタシで良ければ聞くぞ!!」

光「もしかしてまた前髪切りすぎたか?」

麗奈「またってなによ!?これはファッションよ!!」

光「あははっ!」

266: 2013/07/03(水) 01:37:49.95 ID:IqdlMbKbo
この時、麗奈は知らなかった。
自分を脅迫するルシファーが一人の死神によって魂が魔界に送還されていたことを。

そして、麗奈は気づいていなかった。
ルシファーが魔界に送還され裁きを受けたことで自身がルシファーから授かった闇の力の効力を失ってしまったことを。

麗奈が悪魔の力を得て自分の前に立ちはだかっていたことなんて光は知る由も無かった。
もちろん自分が悪魔に標的にされていたことさえも。

そんな二人を影から見守る影が二つあった。

雪美「……ルシファー……私が決着……つけたかった……」

聖「わがままはダメ…」

それは魔族と天使の不思議なパートナー。
佐城雪美と望月聖の姿であった。

聖「私達以外にも……この世界を救おうと頑張っている人がいる…」

聖「それは喜ぶべきことなの…」

聖「それに…雪美にとっての敵はルシファーだけじゃないでしょう?」

雪美「……」

267: 2013/07/03(水) 01:38:40.56 ID:IqdlMbKbo
『傲慢』を司るグリフォンと、四大天使『聖ミカエル』
本来相容れない仲に思えるが何故、行動を共にするのか。
その答えは未だわからない。

聖「(それよりも…)」

聖「(レイナ…彼女は闇の誘惑に打ち勝ち…)」

聖「(自分に…『自信』を手に入れた…)」

聖「(それは『傲慢』とは違う…)」

聖「(『誇り』の感情…)」

聖「(彼女は…本来優しい心を持っている……)」

聖「(きっと彼女も…)」

聖「(ヒカルを導く光となって…)」

聖「(この世界を……)」


―――この聖の予言は後に現実となる

―――そう、一人の天使が

―――麗奈に希望を見出し、その力を与えることになるのだ

268: 2013/07/03(水) 01:40:40.16 ID:IqdlMbKbo
おわりです。

レイナサマが変身能力を失いました。
ひじりんは天使、雪美は魔族ですが二人の関係はまだ掘り下げません。

三人目の四大天使登場フラグを立てました。
というわけで、松尾千鶴ちゃんを予約します。

269: 2013/07/03(水) 01:53:24.10 ID:ucbqpJeG0
乙ー

レイナさま力失った!?と思ったら復活フラグ!?

270: 2013/07/03(水) 02:04:16.64 ID:bjzuHHdTo
乙です
綺麗なレイナサマになってしまうのか…
四大天使にい見出されても表面的な性格は変わら無さそうだけどww




【次回に続く・・・】



: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3