330:◆I2ss/4dt7o 2013/07/03(水) 22:45:00.46 ID:Yk0RFmAyO



モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ




 GDF極東総司令部

そこは重ぐるしい空気がながれていた。

「……どういうことですか?」

新・総司令「どうしたもこうしたもない。前の総司令は辞職した。そして、私が新しい総司令であり、我々GDFはあなたとは今後一切、取引もしない。そして、あの兵器を封印する」

「我々は地球の繁栄の為に御協力してあげてるのですよ?」

新・総司令「それが、そもそもの間違えだったんだ。我々は誤ちを起こしてしまったのだ。それで牽制になる?違う……我々は新たな火種の素を作ってしまった。それに気づいたのだよ」

「使ったのは貴方達ではないですか?いいんですか?貴方がそんなこといってたら地球はm」

新・総司令「我々をたぶらかすな!今後一切そちらに協力を得ない!!もうこちらにはかかわるなっ!!」

そう言って新・総司令は通信を切った。

新・総司令「我々はもう二度と誤ちを犯しはしない……」







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それは、なんでもないようなとある日のこと。


その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
 
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

 
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――
たくさんのヒーローと侵略者と、それに巻き込まれる人が現れました。

その日から、ヒーローと侵略者と、正義の味方と悪者と。
戦ったり、戦わなかったり、協力したり、足を引っ張ったり。

ヒーローと侵略者がたくさんいる世界が普通になりました。



「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
・一発ネタからシリアス長編までご自由にどうぞ。


・アイドルが宇宙人や人外の設定の場合もありますが、それは作者次第。





シリーズはここからご覧ください
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズ一覧
    




331: 2013/07/03(水) 22:46:12.41 ID:Yk0RFmAyO
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通信を終えた異星人---野々村そらは内心苛立ちを覚えながら、強く通信機をしまった。

そら「(どういうことだ!?どういうことだ!?どういうことだ!?)」

そら「(あと少しで、あと少しで、内紛を起こし、そこからGDFを弱体化させ、それに乗じて野蛮人共で勝手に殺戮を起こし滅亡させる手筈だったのに!)」

そら「(何故急に!?まさか、我々の計画がバレた?いや、そんな筈はない!盗聴器や逆探知機も仕掛けられてない!ましてや、私自身に心が読まれないようにプロテクトもしてある)」

そら「(……何を慌てている。まだ色々と内輪もめをさせる手はある。GDFがダメならアンダーグラウンドの連中に≪おもちゃ≫を渡せば……)」

そう思考していると、部屋に鐘の音がなり始めた。

332: 2013/07/03(水) 22:47:25.90 ID:Yk0RFmAyO
そら「はーい。今出ますよー!」

どうせ、またあの神だろう。

なんとか心を読まれないように注意しないと。

そう思いながら、扉を開けた。

333: 2013/07/03(水) 22:48:22.80 ID:Yk0RFmAyO
菜帆「こんにちは~~」
ベル『こんにちは~~』

どこかふくよかで優しそうな知らない女性だった。何故か女性からは二つの声が聞こえた、

だが、そらの勘が警報を鳴らす。

そら「ど、どちら様かなー?」

菜帆「始めまして~。海老原菜帆っていいます」

ベル『暴食を司る悪魔ベルゼブブです~』

そら「なっ!?」

悪魔!?何故、そんな奴が!?いや、神がいるんだ。悪魔ぐらいで驚きは……

そう思考してると、菜帆は部屋に入って来てしまった。

334: 2013/07/03(水) 22:50:14.37 ID:Yk0RFmAyO

菜帆「シュークリームもってきました~。食べますか~?」

ベル『それより、あなたには色々と教えてあげないと~。≪友好的な異星人≫さん?裏でコソコソ直接手を下さないで、争わせて、自分は安全だと錯覚してました~?そんなことないじゃないですか~~』ニコッ

そら「!?」ゾクッ

そらは思わず、後退りをしてしまった。目の前の女はのんびりと微笑んでるだけなのに、自分のあらゆるものが警報をならす。

そもそも何故、こいつは私の正体を知ってる?
そして、このタイミング……
まさか!こいつが仕組んだのか?

だとしたら…逃げないと…

そう、ポケットに手をやろうとした。

だが、気づいた時には自分は組み伏せられ天井を見上げていたのだ。

335: 2013/07/03(水) 22:52:47.45 ID:Yk0RFmAyO
それは本当に一瞬だった。

何かしようと身体が一瞬だけビクッとした瞬間に、そらの身体を何かが押さえつけ、床に組み伏せたのだ。。
横目で見ると、押さえてるソレは人の腕より大きい虫のような腕が4本だ。

暴食を司る悪魔ベルゼブブ。蠅の姿の悪魔と言われている。

そして歴代のベルゼブブは----皆、蝿のように素早かった。

恐らくスピードなら7つの大罪の悪魔1だろう。

そして、いくら鍛えられた工作員とはいえ、力の差は歴然だった……

336: 2013/07/03(水) 22:55:01.75 ID:Yk0RFmAyO
ベル『虫ってどこにもいますよね~?虫って五分の魂が宿ってるって言われてますよね~?虫達が見た聞いた情報が私に入ってきたら凄いですよね~?』

菜帆「けど、ここまで辿り着くのに色々情報をあわせたんですよね~。苦労したんです~」

そら「な、なんで悪魔が邪魔をするのかな!?あなた達悪魔だって色々と悪さをして、滅亡させようとしてるんじゃないのかな!?悪魔ってそういうものだよね?」

動けない身体に、震えた声で、それでも抵抗しようと、悪魔を睨みながら彼女は吠える。

そして、悪魔の異形の腕がズブズブと、そらの身体にはいっていく。

----評議会の為に!
----評議会の為に!
----評議会の為に!

----評議会の為に!評議会の為に!評議会の為に!評議会の為に!評議会の為に!評議会の為に!----

ベル『違いますよ~。今のそんな世の中じゃ、考えが古いですよ~?それに悪魔だって人間がいないと生きていけないのですから~~』

菜帆「それに、争いなんか起こったら美味しいモノが食べられないじゃないですか~?あなたも美味しいモノ食べれば考えが変わりますよ?」

ベル『無駄ですよ?菜帆ちゃん。触ってわかったけど、この子色々弄られてますよ~?自分の意思なんて抑えられちゃってます~』



---ー評議会の……た…め………に……?


337: 2013/07/03(水) 22:57:04.74 ID:Yk0RFmAyO
そら「な、何を言ってるのかなー?わ、私は………」

---…………私は?

ダマレ!!!ソンナノヒツヨウナイ!!!


---そういえば私はいつから?

ニンムノジャマダ!!!!カンジョウハイラナイ!!!


---そもそも、なんで私はこんな事を?

ヒョウギカイノタメニ!ウチュウノタメニ!!

338: 2013/07/03(水) 22:57:52.22 ID:Yk0RFmAyO






私は今ハッピーなのかな?







339: 2013/07/03(水) 22:59:16.96 ID:Yk0RFmAyO
そら「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!」

突然、発狂したようにジタバタ暴れ始めた。

ベルゼブブの腕は、そらの体内に入り、精神プロテクトを直接触れていたのだ。

それにくわえ、色々と言われ、自問自答をしてしまった事により、精神不安定になり、このよつな行動を起こしたのだ。

それは一種の防衛本能だ。

340: 2013/07/03(水) 23:00:49.07 ID:Yk0RFmAyO
菜帆「べ、ベルちゃん。ど、どうするんですか~?」

ベル『ねえ、菜帆ちゃん。菜帆ちゃんはこの子助けたい?』

急にベルゼブブの声が菜帆の声真似ではなく真面目なものにかわる。

それは、真剣そのもので……

彼女をこのまま頃すのも生かすのも契約者の菜帆しだいなのだ……



果たして、彼女は………



菜帆「もちろん。助けてあげてください」

即答だった。

341: 2013/07/03(水) 23:01:49.57 ID:Yk0RFmAyO







『その願い。聞き届けた』







342: 2013/07/03(水) 23:03:10.78 ID:Yk0RFmAyO
すると菜帆の背後から、巨大な蟲のような不気味な悪魔が現れる。

『≪喰い改めよ≫………いただきまぁぁぁぁぁぁぁあす!!!!!!』

そのまま、そらの身体を飲み込んだ。

343: 2013/07/03(水) 23:05:54.65 ID:Yk0RFmAyO
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菜帆「ベルちゃん。この子まだ起きないですよ~?」

ベル『精神プロテクトとか、洗脳プログラムとか、悪いモノ色々食べられちゃったんですよ~?なかなか起きませんよ~』

菜帆は膝枕をされて、眠っているそらの頭を撫でながら、シュークリームを食べていた。

菜帆「それにしても、ベルちゃん。この部屋にあった変な機械とか食べちゃってたけどよかったんですか~?」モグモグ

ベル『どうせ、向こうにはバレてますよ~。この子が失敗してるって~』モグモグ

ベル『菜帆ちゃんこそ、良かったんですか~。あの総司令の野心や悪心を私に食べさせて、反省した良い人に≪喰い改め≫させるだけで~。それで、マトモな人に席をゆずらせるだけでよかったんですか~~?』

菜帆「そしたら、美味しいものも美味しく食べられないじゃないですか~。私は今みたいに普通に食べて、ベルちゃんと食べ歩くだけで充分幸せなんです~。そんな事できないです~」

ベル『そうですね~~』

やっぱり、この子を選んで良かった。

そう思いながら、そらが起きるまでシュークリームを食べていた。

344: 2013/07/03(水) 23:07:16.08 ID:Yk0RFmAyO
余談だが、茄子ちゃんにお邪魔した料金として、高級和菓子をプレゼントして菜帆のお財布にちょっとダメージを与えたのは別の話である。

終わり

345: 2013/07/03(水) 23:08:20.05 ID:Yk0RFmAyO
≪胃界の門≫

暴食の証。ベルゼブブの口。

食べたモノを特殊な≪胃≫空間に送り込まれ、食べられたモノを消化し、作り変えて、吐き出し、≪喰い改める≫。

本来なら魂や存在、なんでもそれをベルゼブブの思い通りに作り変える事が可能だが……

ベルゼブブも菜帆もそれをしようとはせず、ただ悪い感情などを良い感情にしたり、洗脳プログラムを解除し、元の人格に戻してあげるなど必要以上の事はしない。

だから滅多に使われる事はない。

346: 2013/07/03(水) 23:11:55.98 ID:Yk0RFmAyO
以上です。


なんか、すいません!!!

そして、そらちゃんの口調難しい……

ついでに前の総司令はベルちゃんに喰い改められて、辞職し罪を償おうと頑張っています。

ベルちゃんが暴食の証を発動する時のイメージはネ○ロが謎を食べる時みたいな感じです

347: 2013/07/03(水) 23:19:19.73 ID:xx5w4DM0o
おつー

ベルちゃん意外と強かったのね
でも≪喰い改める≫でネウロよりめだかボックスの不知火が浮かんだよ




【次回に続く・・・】



: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3