859: ◆yIMyWm13ls 2013/07/10(水) 00:24:57.68 ID:lAyPV7R4o



モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ




 ちょっと憤怒の街を投下するよー!

860: 2013/07/10(水) 00:26:54.31 ID:lAyPV7R4o


「頑張ってるみたいだね、乃々ちゃん」

目の前で蒼のオーラがふわりと広がり事務所を覆い尽くしたところで消える。

「あれが完成すれば現在何者かによって守られてる病院の奪還も夢じゃないですねぇ~♪」

「それにしても裕美ちゃんとは違って鍛えがいのある力ですぅ~♪」

「…弟子の前で言うことじゃないよね、それ」

「まぁ、それはそれとしてあれがある程度でも形になったら『憤怒の街』には突入しなくっちゃ間に合いませんからぁ~♪」

…間に合わない?

「どういうこと?」

「…GDFのヘリが撃ち落されるニュース映像、見ましたよねぇ~」

「えっと、見たけど…」

「…あの時、憤怒のカースに染まっていないポイントの病院が見えましたけどあれが誰かに守られてるのだとしたらどのくらい持つか分かりませんよぉ?」







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それは、なんでもないようなとある日のこと。


その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
 
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

 
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――
たくさんのヒーローと侵略者と、それに巻き込まれる人が現れました。

その日から、ヒーローと侵略者と、正義の味方と悪者と。
戦ったり、戦わなかったり、協力したり、足を引っ張ったり。

ヒーローと侵略者がたくさんいる世界が普通になりました。



「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
・一発ネタからシリアス長編までご自由にどうぞ。


・アイドルが宇宙人や人外の設定の場合もありますが、それは作者次第。





シリーズはここからご覧ください
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズ一覧
    




861: 2013/07/10(水) 00:28:08.31 ID:lAyPV7R4o
「残された時間は少ないってこと…?」

「そうじゃなくて私たちのやることは病院を守っている力の維持ですぅ~♪」

「…救出じゃないの?」

救いだしたほうが安全なんじゃ…?

「病院に入院している人たちをどうやって救出するんですかぁ~」

「…病院を『動けない』人たちだって居るんですよぉ~?」

「けが人とか病人とかのこと?」

「…誰かが病院を守っているんだとしたら私たちに出来るのは病院を守っている人を休ませてあげないとですからぁ~♪」

「それじゃあ私たちがするのは病院の維持と病院を守る力の保持ってことかな?」

「もっとも乃々ちゃん含むナチュルスターの三人には重傷の人を連れ帰って貰うので一回病院まで行ったら戻ってもらいますけどねぇ~」

「…そうだね、もし『外側』から憤怒の街を攻めるなら三人の力は必要になると思う…」

862: 2013/07/10(水) 00:28:52.07 ID:lAyPV7R4o


『嵐よっ!雷よっ!力を貸して!!』

暴風と雷がカース達を蹂躙して道を拓く。

『地よッ!力を貸せぇ!!』

急激に成長した草木がカースを握り潰す。


「いつ見ても派手だよね…」

魔法とは大違いだ…。

『氷よ!寄り集まりて塊となれぇ~♪』

仏像みたいな大きさの氷塊が無数に落ちてきて二人が捉え損ねたカースをぐちゃりと嫌な音を立てて潰す。

…訂正、私の魔法とは大違いだ。

「なるべく力を控えてくださいねぇ~♪」

「一体でも多く『憤怒の街』のカースを減らしたほうがいいんじゃないんですか?」

ほたるさんが不思議そうに尋ねる。

863: 2013/07/10(水) 00:29:35.84 ID:lAyPV7R4o
「三人は帰りは重傷者とか優先的に帰さなくちゃ行けない人たちを守りながらだから力はセーブしなくちゃ」

もっとも乃々ちゃんのオーラのお陰である程度強力な個体以外は近寄ってすらこないけど…。

「…け、結構維持って大変なんですけど…」

「これ維持出来なくなったら一気に私たち襲われて大変なことになっちゃいますよぉ~♪」

「ひぅっ!?」

……師匠、乃々ちゃんにプレッシャー掛けるのやめてぇ!

「…あれが病院かな?」

カースの群れが近寄って来ない一帯、これが…。

「結界の力かな?これ……」

「乃々ちゃんの力とはまた別種の結界のみたいですねぇ~♪」

「…あの、正直少し休みたいんですけど……」

「結界の中に入ったみたいですから力切っても大丈夫ですよぉ~♪」

「あはは、ありがとう乃々さん」

ナチュルスターの三人のお陰で魔力も殆ど使わないで済んだな…。

864: 2013/07/10(水) 00:30:15.78 ID:lAyPV7R4o


病院に着いて早々問題が起きました。

「ここだけじゃなくていくつか似たような場所があるっていのは…?」

「…そうすると持ってきた食料だけだとカツカツかもしれませんねぇ~」

「はい、私がここの結界を張ってたんですけど…街の中同士だったら連絡はつくんです…」

「…ど、どうしましょう?」

「他の場所で結界なしで耐えられている人たちは耐性があるのかもしれませんねぇ~」

「…それならまだ手はあるね」

精神汚染を気にしなくていいならカースを物理的に塞げばいい。

「病院以外に生き残ってる人たちの居る場所は分かるかな?」

「は、はい、大体なら……」

結界を張っていた女の人はこの街の地図にいくつかの丸を付けてくれました。

「乃々ちゃん行きますよぉ~♪」

「いぃやぁ~……」

乃々ちゃんを引きずって病院の外に歩いて行くイヴさん。

865: 2013/07/10(水) 00:30:47.03 ID:lAyPV7R4o


「やれるだけやってみましょうかぁ~♪」

「う、うんっ!」

「師弟で合唱魔術なんて燃えるじゃないですかぁ~♪」

「…私は丸着いた箇所全部やるのかと考えたら気が重いよ…」

「行っきますよぉ~♪」



『合唱魔術の発動を宣言する!』

『氷よ!大いなる我が力に従い、全てを覆い隠せ!アイシクルケージ!』

866: 2013/07/10(水) 00:32:00.37 ID:lAyPV7R4o
終わり。

病院に閉じ込められるって割りとやばいよねって思った。


・イベント情報
・『憤怒の街』各所に食料と簡単な支給品が届けられました。
・『憤怒の街』から重傷者と重病者を連れてナチュルスターが帰還しました。
・『憤怒の街』のいくつかのポイントが氷の檻で閉ざされました。

867: 2013/07/10(水) 00:39:51.44 ID:KOmlQnYV0
乙です
裕美ちゃんの魔力が心配だ…w

868: 2013/07/10(水) 00:43:23.74 ID:ljhSB1PFO
乙ー

病院はこれで一安心だね

師弟の合体魔法とかカッコイイ!

そして、乃々wwww




【次回に続く・・・】



: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3