1: 2015/12/27(日) 23:47:47.51 ID:vFMTqNsW.net
凛「だから、真姫ちゃんだにゃ~」

花陽「凛ちゃん……そういう意味じゃないよ」

真姫「大体ちょろいって、何なのよっ!」

凛「扱いやすいってことにゃ~」

花陽「凛ちゃん……だから、そういう意味じゃないよ」

真姫「それに私が一番ちょろいって、どう考えてもおかしいでしょ!?」

凛「そ~かな?」

真姫「凛っ!」

2: 2015/12/27(日) 23:48:29.18 ID:vFMTqNsW.net
花陽「まぁまぁ、二人とも」

花陽「真姫ちゃんも、ちょろいって言ってもμ'sで一番ちょろいってだけで」

花陽「別に世界で一番ちょろいって訳じゃないんだから……」

真姫「μ'sでも別に私が一番ちょろい訳じゃないでしょ!」

凛「え?μ'sに真姫ちゃんよりちょろいメンバーがいるの?」

花陽「り、凛ちゃん……」

3: 2015/12/27(日) 23:48:52.61 ID:vFMTqNsW.net
真姫「いるわよっ!」

凛「誰?」

真姫「そ、それは……」
  ・
  ・
  ・
凛「やっぱり、いなんじゃないの~?」

真姫「い、いるわよっ」

4: 2015/12/27(日) 23:49:55.66 ID:vFMTqNsW.net
真姫「……そうね、穂乃果とかちょろそうじゃない?」

花陽「穂乃果ちゃん?」

真姫「うん、きっとそうよ」

真姫「穂乃果は私よりもずっとちょいわよ」

凛「たしかに穂乃果ちゃんもちょろそうにゃ」

真姫「でっしょ~」

凛「でも、真姫ちゃんと比べたら真姫ちゃんの方がちょろいんじゃないかな」

真姫「なんですって!」

5: 2015/12/27(日) 23:51:04.19 ID:vFMTqNsW.net
真姫「花陽は穂乃果の方がちょろいって思うわよね?」

花陽「え?ここで私に振るの?」

凛「流石に真姫ちゃんよりちょろいってことはないよね?」

花陽「ちょ、ちょっと……」

真姫「どっちなの?花陽」

凛「どっちなの?かよちん」

花陽「えっと……その……」

凛真姫「どっちなの!?」

花陽「誰か助けてぇー」

6: 2015/12/27(日) 23:52:02.38 ID:vFMTqNsW.net
ガチャ
海未「一体、何を騒いでるのですか?」

海未「花陽が困ってるでしょう」

花陽「う、海未ちゃん!」

ことり「二人とも花陽ちゃんを困らせたら、メっだからね」

凛真姫「うっ」

花陽「ことりちゃん、海未ちゃん、ありがとう」

ことり「えへへ、どういたしまして」


海未「それで一体なにがあったのですか?」

8: 2015/12/27(日) 23:53:38.57 ID:vFMTqNsW.net
海未「ハァ、穂乃果と真姫のどっちがちょろいかですか?」

真姫「そうなのよ。絶対、穂乃果の方がちょろいわよね?」

凛「真姫ちゃんよりちょろい人なんて、そうそういないよね?」

真姫「ちょっと!凛!どういう意味よ!!」

凛「どうって言われても言葉どおりの意味だよ」

真姫「り~ん」

花陽「もう!二人とも、やめてぇ」


ことり「私は穂乃果ちゃんは、ちょろくないと思うけどなぁ~」

真姫「こ、ことりっ」

9: 2015/12/27(日) 23:54:49.16 ID:vFMTqNsW.net
ことり「だって、私の『おねがぁ~い』が通用しない時もあるし」

花陽「そうなの!?」

ことり「うん」

ことり「海未ちゃんになら絶対に効くのになぁ~」

海未「こ、ことりっ!」

ことり「えへへ、冗談だよ♪冗談」

凛「全く冗談に聞こえないにゃ~」

10: 2015/12/27(日) 23:55:50.61 ID:vFMTqNsW.net
花陽「で、でも、たしかに穂乃果ちゃんはちょろくないかも……」

花陽「穂乃果ちゃんとダイエットした時に、ごはん屋さんに誘われて」

花陽「断ろうと思ったのに結局流されちゃったし……」

海未「花陽、自分の意志の弱さを人のせいにしたらいけません」

花陽「ご、ごめんなさい……」


海未「しかし、たしかに穂乃果はそんなにちょろくないかもしれませんね」

海未「ちょろかったら、私ももう少し楽なのですが」

11: 2015/12/27(日) 23:56:38.64 ID:vFMTqNsW.net
海未「しかし、たしかに穂乃果はそんなにちょろくないかもしれませんね」

海未「ちょろかったら、私ももう少し楽なのですが」


凛「ということは、やっぱり真姫ちゃんがμ'sで一番ちょろいってことだね」

真姫「なんでよっ!」

凛「だって、多数決ならそうなるでしょ?」

真姫「そんなの数の暴力よっ!」



海未「ふむ」

海未「では、試してみましょうか?」

ことり「試す?」

13: 2015/12/27(日) 23:58:00.36 ID:vFMTqNsW.net
海未「はい」

海未「穂乃果は今年もまだ夏休みの宿題を全く手を付けてないのでしょう?」

ことり「うん。そうだと思うけど」


真姫「全くって……。もう夏休みは半分以上終わってるわよ」

花陽「凛ちゃんも全くやってないよね?」

凛「かよちん、今、そのことは関係ないよっ」

14: 2015/12/27(日) 23:58:36.29 ID:vFMTqNsW.net
海未「話を戻してもいいですか?」コホン

花陽「う、うん。ごめんね」

海未「それで、いつもギリギリになって私たちが手伝わされるのです」

真姫「海未たちも大変ね」

ことり「あはは」

花陽「それで、試すってどうするの?」

15: 2015/12/27(日) 23:59:01.39 ID:vFMTqNsW.net
海未「その宿題をギリギリじゃなく、すぐにでも終わらせることが出来れば……」

ことり「穂乃果ちゃんがちょろいってことになるってこと?」

花陽「うん」

真姫「まぁ、それは分かったけど誰がそれをさせるのよ?」

海未「それは、もちろん……」



海未「真姫ですね」

真姫「ヴェェェェ!」

16: 2015/12/27(日) 23:59:27.52 ID:vFMTqNsW.net
真姫「どうして、私なのよ!?」

海未「だって、真姫は穂乃果の方がちょろいことを証明したんでしょ?」

ことり「だったら、自分でやらないとね?」

凛「当然だにゃ」

真姫「でも、それとこれとは……」

海未「やはり、真姫には荷が重かったですか?」

凛「たしかに、真姫ちゃんには難しいかもしれないね~」

真姫「そ、そんなことないわよっ!簡単よ、それぐらい!」

花陽「ま、真姫ちゃん……」

17: 2015/12/27(日) 23:59:57.43 ID:vFMTqNsW.net
海未「何日で終わるか楽しみにしていますね」

凛「真姫ちゃんなら、きっとすぐに終わらせてくれるよね?」

真姫「と、当然よっ!」

真姫「じゃあ、私は今から計画立ててくるからっ!」ダッ



ことり「行っちゃったね」

凛「やっぱり、真姫ちゃんはちょろいにゃ~」

花陽「り、凛ちゃんっ!」

18: 2015/12/28(月) 00:01:35.77 ID:Gj+UruRh.net
ことり「海未ちゃんも人が悪いよね」

海未「なっ!失礼な」

海未「でも、もしこれで上手くいけば今年の夏はゆっくり過ごせます」

ことり「私は別に穂乃果ちゃんと宿題するの嫌じゃないんだけどなぁ」

凛「まぁ期待しない方がいいじゃないかな?」

花陽「凛ちゃん!」

花陽「凛ちゃんも自分の宿題、早く終わらせようね」

凛「えーっ!」

花陽「えーっじゃないよ。私も手伝ってあげるから」

凛「とんだとばっちりにゃ」

19: 2015/12/28(月) 00:02:34.51 ID:Gj+UruRh.net
練習後

真姫「穂乃果、ちょっといい?」

穂乃果「ん?どうしたの、真姫ちゃん?」

真姫「そ、その……あ、明日は練習休みよね?」

穂乃果「うん♪そうだね」

真姫「あ、あのね……ほ、穂乃果は明日予定とかあるの?」

穂乃果「ううん、何にも。休みだしダラダラして過ごそうかなって」アハハ

21: 2015/12/28(月) 00:03:45.30 ID:Gj+UruRh.net
真姫「まったく、宿題全然やってないのに何のんびり過ごそうとしてるのよ」ハァ

穂乃果「え!?何で宿題してないこと真姫ちゃんが知ってるの?」

真姫「べっ、別に!」

真姫「ただ穂乃果のことだから、そうなんじゃないかって思っただけよ」

穂乃果「う~」

穂乃果「ひどいよ、真姫ちゃん」

穂乃果「まぁ、本当のことなんだけどね……」

22: 2015/12/28(月) 00:04:45.03 ID:Gj+UruRh.net
真姫「そ、それで明日空いてるなら、穂乃果の家に行ってもいい?」

穂乃果「うん!もちろんだよっ」

穂乃果「真姫ちゃんが家に来るなんて珍しいね!」

真姫「まぁ、たまには……ね」

穂乃果「じゃあ、明日待ってるから!」

真姫「うん」

23: 2015/12/28(月) 00:05:14.69 ID:Gj+UruRh.net
海未「真姫、さっそく頑張っているみたいですね」

ことり「さすが真姫ちゃんだね」

真姫「まぁ、私にかかればこのぐらい楽勝よ」フフン

凛「でも、ここからが本当の勝負なんだけどね」

真姫「うっ」

花陽「真姫ちゃん、頑張ってね。応援してるから」

真姫「ありがと、花陽」

24: 2015/12/28(月) 00:06:14.92 ID:Gj+UruRh.net
ピンポーン
穂乃果「あ、真姫ちゃん!おはよう」

真姫「おはよう、穂乃果」

穂乃果「待ってたよ。あがってあがって」

真姫「お邪魔します」



穂乃果「ちょっと待っててね。お菓子とってくるから」

穂乃果「先に私に部屋に行ってて」

真姫「うん、わかった。ありがと」

25: 2015/12/28(月) 00:07:59.57 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「それで、今日は何して遊ぶ?」

真姫「この雑誌見てほしいんだけど」ガサガサ

穂乃果「なになに?」

真姫「ここに良さそうなパンケーキ屋さんが載ってるんだけど」ペラ

穂乃果「どれどれ?」

真姫「ここなんだけど、いいと思わない?」

穂乃果「うん!凄く美味しそうだね!」

真姫「内装もとてもお洒落なのよ」

穂乃果「ほんとだー」

26: 2015/12/28(月) 00:08:41.74 ID:Gj+UruRh.net
真姫「じゃあ、今度行ってみる?」

穂乃果「うんっ。行く行く!」

穂乃果「なんなら今から行こっか?」

真姫「きょ、今日はダメっ!」

穂乃果「え?」


穂乃果「なんで?」

真姫「そ、その……今日はもうお菓子食べちゃったじゃない」

真姫「だから、その……カ口リー的な問題で……」アセアセ

穂乃果「あ~、そうだね」

27: 2015/12/28(月) 00:09:12.04 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「じゃあ、いつ行くかも決めようよ」

真姫「そうね」

真姫「それから、何を頼むかも決めておいた方がいいかも」

穂乃果「たしかに、これだけ種類があると迷っちゃうもんね」

真姫「このイチゴのなんか穂乃果が好きそうだと思うわ」

穂乃果「あ~、ホントだ!凄く美味しそう」ジュル

穂乃果「早く行く日、決めようよ」

真姫「はいはい」

28: 2015/12/28(月) 00:10:13.61 ID:Gj+UruRh.net
真姫「じゃあ、次の休みってことでいい?」

穂乃果「うん♪」

穂乃果「あ!」

真姫「どうしたの?」

穂乃果「今月、お小遣いピンチなんだった!」

穂乃果「う~、早く食べたいのに~」

真姫「それなら、私がおごるわよ」

穂乃果「ほんとに!?」

穂乃果「真姫ちゃん、ありがとー!」ギュー

真姫「ちょっ、穂乃果っ///」

29: 2015/12/28(月) 00:10:35.89 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「パンケーキ楽しみだなぁ♪」

真姫「穂乃果、パンケーキもいいけど夏休みの宿題は終わったの?」

穂乃果「うっ」

真姫「遊びに行くなら、まずは夏休みの宿題を終わらせないとね」

穂乃果「う、うん」

真姫「じゃあ、さっそく始めましょうか?」

穂乃果「え!?今からなの!」

真姫「善は急げって言うでしょ?」

30: 2015/12/28(月) 00:11:11.50 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「え~、今日は真姫ちゃんと遊べると思って楽しみにしてたのに~」

真姫「それは嬉しいけど、ちゃっちゃと終わらせた方が気持ちよく遊べるでしょ?」

穂乃果「……」




真姫「?」

真姫「どうしたの?」

穂乃果「……海未ちゃんに頼まれたの?」

真姫「そそそ、そんなわけないでしょっ!」

真姫「ど、どうしてそうなるのよっ」

32: 2015/12/28(月) 00:11:43.24 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「だって、真姫ちゃんが珍しく家に遊びに来て」

穂乃果「それなのに宿題することになるなんて、おかしいよ」

真姫「うっ」

穂乃果「やっぱり、そうなんだ~」

真姫「ち、ちがうわよ!」

穂乃果「だったら、遊ぼうよ~」

真姫「う、海未に頼まれたとか関係なく宿題はしないといけないでしょ?」

穂乃果「それはそうだけど」

33: 2015/12/28(月) 00:12:27.97 ID:Gj+UruRh.net
真姫「それに早くやった方が穂乃果の為にもなるんだし」

穂乃果「たしかに……」

真姫「私も手伝うから……ね?」

穂乃果「う~……わかったよ」

穂乃果「はぁ、今日は真姫ちゃんと遊べると思って楽しみにしてたのにな……」ボソッ

真姫「っ」

_________

______

___

_


口リ真姫「ママ!新しい曲、弾けるようになったの!」

34: 2015/12/28(月) 00:13:03.79 ID:Gj+UruRh.net
真姫ママ「真姫ちゃん、ピアノもいいけどお勉強はしたの?」

口リ真姫「うん、ちゃんとしてるよ!この前のテストも100点だったし」

口リ真姫「だからね、ママ、私のピアノ聴いて!」

真姫ママ「学校のテストは100点を取って当然よ」

真姫ママ「でも、この前の難関模試ではあまり良くなかったわよね」

口リ真姫「う、うん」

真姫ママ「だったら、遊んでないで勉強をしないとダメでしょ?」

口リ真姫「……うん」

真姫ママ「じゃあ、遊ぶのは勉強が終わってからね」

35: 2015/12/28(月) 00:13:28.89 ID:Gj+UruRh.net
真姫ママ「それが真姫ちゃんの将来の為もなるんだから」

口リ真姫「…………うん」

真姫ママ「次の模試で100点取れたら、パパが何でも買ってくれるって言ったわよ」

真姫ママ「だから、お勉強がんばりましょ?」

_________

______

___

_


穂乃果「……きちゃん」

36: 2015/12/28(月) 00:14:02.73 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「真姫ちゃん!」

真姫「ほ、穂乃果?」

穂乃果「どうしたの、真姫ちゃん?大丈夫?」

真姫「あ、うん。ごめんなさい」

穂乃果「あの、さっそく分からないだけど教えてくれる?」

真姫「穂乃果、ごめんなさい」

穂乃果「?」

穂乃果「真姫ちゃんでも分からないの?」

37: 2015/12/28(月) 00:15:17.53 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「まぁ、2年生の内容だから仕方ないか~」

真姫「違うの、穂乃果」

穂乃果「?」

真姫「私、自分がされて嫌だったこと穂乃果にしてた……」

穂乃果「なんのこと?」

真姫「勉強……穂乃果に無理矢理やらせようとしてた」

真姫「しかも、物で釣ろうとしてた……」

40: 2015/12/28(月) 00:17:49.57 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「そんなこと気にしなくてもいいよ」

穂乃果「たしかに勉強は嫌だけどさ」

穂乃果「でも、真姫ちゃんの言うことも尤もだと思うよ」アハハ

穂乃果「だから、気にしないで」


真姫「ううん。ダメ」

穂乃果「え?」

真姫「勉強は確かに大切だけど、それが全てじゃない」

真姫「穂乃果が私にそれを教えてくれたのに……」

43: 2015/12/28(月) 00:18:45.54 ID:Gj+UruRh.net
真姫「私はね、穂乃果のお蔭で幸せになれたの」

真姫「穂乃果があの日、音楽室に来なかったら」

真姫「私は今みたいな幸せを感じられなかった」

穂乃果「そんな、大げさだよ」

真姫「ううん。本当のことよ」

真姫「でも、最初に会ったときの穂乃果も別に勉強ができたわけじゃないわよね」

穂乃果「うん……本当のことだけど、はっきり言われるとつらいなぁ~」

真姫「ごめん。でも、別に馬鹿にしているわけじゃないの」

44: 2015/12/28(月) 00:20:05.61 ID:Gj+UruRh.net
真姫「むしろ、逆よ」

穂乃果「?」

真姫「私の周りには頭の良い人間はたくさんいたわ」

真姫「でも、私を救ってくれたのは、そんな人たちじゃない」

真姫「私を救ってくれたのは穂乃果だったのよ」

穂乃果「う、うん///」

穂乃果「ありがとう。でもね、私も真姫ちゃんにいっぱい助けてもらってるし」

穂乃果「それに、真姫ちゃんに会えたことは凄く幸せなことだと思ってる」

真姫「ありがと///」

45: 2015/12/28(月) 00:20:52.36 ID:Gj+UruRh.net
真姫「私の人生を変えてくれた穂乃果は勉強ができたわけじゃない」

真姫「だから、私は穂乃果が嫌なら無理に勉強しなくていいと思う」

真姫「だって、穂乃果は勉強ができる人よりずっと凄いんだから」

穂乃果「ありがとね。そんなこと言われたことないから、凄く嬉しいよ///」

穂乃果「でも、夏休みの宿題はやらないと先生に怒られちゃうし……」

真姫「そうね」

真姫「でも、どうしてもやりたくないなら私が代わりにやるわ」

穂乃果「えーっ!いいの!?」

真姫「穂乃果さえ良ければね」

46: 2015/12/28(月) 00:22:21.48 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「……」

穂乃果「ううん。ちゃんと自分でやるよ」

穂乃果「真姫ちゃんが言ってくれたこと凄く嬉しかったから」

真姫「そ、そう?///」

穂乃果「だから、もっと勉強も頑張りたいと思ったの!」

真姫「まぁ、穂乃果がやりたいなら、それが一番ね」

真姫「それと私にできることなら何でも協力するわよ」

穂乃果「えへへ、ありがとー真姫ちゃん」ギュー

真姫「ほ、穂乃果///」

47: 2015/12/28(月) 00:22:58.38 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「ねぇ真姫ちゃん、ここの問題なんだけど……」

真姫「これはね。この図をこう書き替えてあげれば……」カキカキ

真姫「こうすれば、上の問題と同じ形になるでしょ?」

穂乃果「ほんとだー!」

穂乃果「これなら、解けそうだよっ」

真姫「図形の問題は補助線を引いてあげたり」

真姫「逆に要らない線を消してあげることで分かりやすくなる場合が多いわよ」

48: 2015/12/28(月) 00:23:18.55 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「へぇー、そうなんだ!」

穂乃果「真姫ちゃん、教えるの上手いね!」

真姫「べ、別にそんなことは……///」

穂乃果「ありがとね、真姫ちゃん」

穂乃果「真姫ちゃんがいてくれたら、すぐに終わりそうだよ」ギュー

真姫「ほ、穂乃果///」

49: 2015/12/28(月) 00:23:53.89 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果の部屋の前

ことり「心配して見に来てみたけど」

海未「穂乃果が自分から勉強をするなんて……」

ことり「大丈夫そうだね」

海未「真姫、一体どんな魔法を使ったのでしょうか?」

ことり「じゃあ、勉強の邪魔したら悪いから帰ろっか?」

海未「あ、そうですね」

50: 2015/12/28(月) 00:24:17.49 ID:Gj+UruRh.net
数時間後

穂乃果「う~、こんなに頑張ってるのに全然終わらない」

真姫「まぁ、夏休みの宿題だからね」

穂乃果「もう疲れたよ~」

真姫「疲れたなら、今日は終わりましょうか」

穂乃果「うーん、あと少し頑張ろうかな?」

真姫「無理してやっても効率悪いわよ」

穂乃果「うん。そうだね……」

51: 2015/12/28(月) 00:25:02.63 ID:Gj+UruRh.net
真姫「また別の日にでも、いつでも手伝ってあげるから」

穂乃果「うん!ありがとね、真姫ちゃん♪」

真姫「今日はよく頑張ったわね。穂乃果」

穂乃果「うー、疲れたー!真姫ちゃん、膝枕してー」

真姫「ヴェェェェ!」

真姫「ちょっと、勝手に太ももを枕にしないでっ」

穂乃果「えー、別にいいじゃん」

真姫「もう、しょうがないわね」

52: 2015/12/28(月) 00:26:01.24 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「久々に頭を使ったせいか、頭いたいよぉ」

穂乃果「真姫ちゃん、頭なでて~」

真姫「まったく、子供じゃないんだから」ナデナデ

穂乃果「えへへ、ありがと。真姫ちゃん」

真姫「どう?頭、大丈夫?」ナデナデ

穂乃果「その言い方はちょっと酷くない?」

真姫「あ、ごめんっ。そういうつもりじゃ……」アセアセ

穂乃果「えへへ、冗談だよ~。だから、撫でるのやめないで」

真姫「もう!でも、気持ちいいってことね」ナデナデ

穂乃果「うん♪」

53: 2015/12/28(月) 00:26:55.99 ID:Gj+UruRh.net
真姫「あのね。穂乃果……」

穂乃果「ん?なに?」

真姫「実は、もう一つ穂乃果に謝らないといけないことがあるんだけど」

穂乃果「なに?」

真姫「今日、ここに来たのはね……」
   ・
   ・
   ・
   ・
   ・
穂乃果「真姫ちゃんが、ちょろい!?」

真姫「う、うん……」

54: 2015/12/28(月) 00:27:40.83 ID:Gj+UruRh.net
穂乃果「そんなことあるわけないよ!」

真姫「やっぱり、そうよねっ!」ホッ

穂乃果「みんなは真姫ちゃんがμ's入ってくれるのが
    どれだけ大変だったか知らないから、そんなことが言えるんだよっ」

真姫「穂乃果……あの時は何度も断って悪かったわね」

穂乃果「ううん。別にいいよ」

穂乃果「今、こうして真姫ちゃんは、ここにいてくれるんだから」エヘヘ

真姫「穂乃果///」

55: 2015/12/28(月) 00:28:21.53 ID:Gj+UruRh.net
真姫「私は穂乃果と出会えて本当に幸せよ」

穂乃果「うん♪私も真姫ちゃんと出会えたこと凄く嬉しいよ」

真姫「穂乃果」

穂乃果「なに?」

真姫「パンケーキ」

穂乃果「うん?」

真姫「食べに行くの楽しみね」

穂乃果「うん♪」

56: 2015/12/28(月) 00:30:28.45 ID:Gj+UruRh.net
翌日
花陽「真姫ちゃん、海未ちゃんから聞いたよ!」

真姫「花陽」

花陽「穂乃果ちゃん、夏休みの宿題やってるらしいね」

凛「ほんとビックリだにゃ~」

凛「まさか、あの穂乃果ちゃんが宿題をするなんて」

花陽「凛ちゃんも頑張ろうね♪」

凛「うっ」


凛「で、でも、これでμ'sで一番ちょろいのは穂乃果ちゃんってことだね」

花陽「うん。真姫ちゃん、おめでとう」

57: 2015/12/28(月) 00:31:09.71 ID:Gj+UruRh.net
真姫「もう、そんなことどうでもいいわ」

花陽「え?」

真姫「だって、私は今、凄く幸せだから」

真姫「そのことに、ちゃんと気付けたから」

真姫「だから、誰に何を言われたって平気よ」

花陽「真姫ちゃん……」

真姫「それに大切な人にちょろくないって言ってもらえたんだもの」

真姫「それだけで充分よ」

58: 2015/12/28(月) 00:32:10.29 ID:Gj+UruRh.net
凛「真姫ちゃん、それほんと?」

真姫「ええ」

凛「じゃあ、真姫ちゃんは世間知らずのお嬢様って言われても平気なんだ?」

真姫「……」ピクッ

花陽「ちょっと、凛ちゃん」

真姫「ええ、もちろん平気よ」ピクピク

凛「じゃあ、誰にでもデレる節操無しって言われても平気なのかにゃ?」

真姫「!?」

59: 2015/12/28(月) 00:32:44.58 ID:Gj+UruRh.net
真姫「凛っ!」

真姫「一体、誰がそんなこと言ってるのよー!」ガー

凛「あー、やっぱり全然平気じゃなかったんだ~」

真姫「こらー!待ちなさい!」

凛「嫌だにゃ~」

花陽「もう、二人ともやめようよ」



おしまい

61: 2015/12/28(月) 00:33:15.05 ID:mo4mcq0h.net
おつ
ほのまきいいね

引用: 真姫「誰がちょろいって言うのよっ!」