216:◆m1/9P3R/Ihfa 2013/07/15(月) 00:28:42.13 ID:y2AcX/Iv0
ケース7・黒川千秋の場合

都内某所

モバP「終電が無くなってしまった…」

モバP「ああ、そういえばこの辺りは有名なランニングスポットか」

モバP「ちょっと歩くかな…」

モバP「へぇー今日は月が綺麗だな、そういえばあの日も…」ドン

217: 2013/07/15(月) 00:29:12.99 ID:y2AcX/Iv0
??「キャアッ、あ、すみません…って貴方は」

モバP「こちらこそすみません、よそ見してて…千秋?」

千秋「もう、Pさんだったの…気をつけなさい」

モバP「ああ、すまない…」

千秋「ふふ、お仕事の帰りに電車を逃したのかしら?」

モバP「そうなんだよ、千秋はこんな時間に何してるんだ」


モバP「終電が無くなった…」シリーズ



218: 2013/07/15(月) 00:29:41.13 ID:y2AcX/Iv0
千秋「トレーニングよ、この格好見てわからない?」

モバP「あ、すまん、今気がついたよ(汗…綺麗だな)」

モバP「熱心なのは嬉しいけど、ほどほどにな」

千秋「ええ、貴方に教えられたものね…無理はしないわ」

モバP「帰り遅くなるだろ、危なくないか?」

千秋「すぐそこだから、大丈夫よ…でも気をつけるわ、ありがとう」

219: 2013/07/15(月) 00:30:14.43 ID:y2AcX/Iv0
モバP「ああ、頼むよ、千秋なら大丈夫だろうけどさ、…ウッ」

千秋「Pさん、どうしたの?まさか、さっきぶつかった時に?」

モバP「そう…みたいだ、ッッ」

千秋「もう…どうして貴方が怪我するのよ」

モバP「あはは、俺ってドジだな」

千秋「(とっさに私をかばったをからでしょうに…この人は本当に…)」

220: 2013/07/15(月) 00:30:43.21 ID:y2AcX/Iv0
千秋「ねぇ…私の家すぐそこだから、来ない?」

モバP「いや、それはマズイだろう、アイドルの家になんて…」

千秋「違うわよ、違わないけど、足…簡単な手当なら出来るわ」

モバP「ああ…ッッ、そうだな、お言葉に甘えるよ」

千秋「そうよ、素直になりなさい、ほら肩を貸すわ」

モバP「いや、さすがにそれは…」

221: 2013/07/15(月) 00:31:13.90 ID:y2AcX/Iv0
千秋「……」ツン

モバP「痛ッ」

千秋「ほら…、大事な体何だから…」

モバP「何だか照れるな…(千秋の髪…汗で濡れて綺麗だな)」

千秋「何?…じろじろ見て……汗臭かったかしら?」

222: 2013/07/15(月) 00:31:45.90 ID:y2AcX/Iv0
モバP「いや、すごくいい匂いだよ」

千秋「な、何言ってるのよッ」カァァ

モバP「すまん…それと急に離さないでくれ…」

千秋「ごめんなさい、…貴方が急に変なこと言うからよ…」

223: 2013/07/15(月) 00:32:14.21 ID:y2AcX/Iv0
・・・

千秋のマンション

モバP「はー、近いって聞いた時からすごいとは想ってたけど…予想以上だ」

千秋「そう?でも、Pさんもすぐ住めるようになるわよ」

モバP「え、さすがにルームシェアは…」

224: 2013/07/15(月) 00:32:48.02 ID:y2AcX/Iv0
千秋「こ、この私のPなのよ、それぐらい稼げるようになるわよ」

モバP「そ、そういう意味だよな、ハハハ」

千秋「当たり前でしょう、今に見ていなさい………もう」

モバP「ハハハ…」

225: 2013/07/15(月) 00:33:15.29 ID:y2AcX/Iv0
・・・

千秋「さ、上がって?ちょっと待っててね」

モバP「千秋の部屋…片付いてて綺麗だな」

モバP「しかし…良い物が揃ってるな…、こんな部屋には住めないだろ」

千秋「お持たせPさん、さ、足出してもらえる?」

モバP「ああ」

226: 2013/07/15(月) 00:33:45.26 ID:y2AcX/Iv0
千秋「ふふ、そんなに上手じゃないわよ」

モバP「…ッ」

千秋「ご、ごめんなさい…はい、これで終わりよ」

モバP「ありがとう、千秋…楽になったよ」

千秋「そう?じゃあ、私は体ほぐしてくるから…Pさんは汗流して来て」

千秋「足に袋まけば濡れないわよ」

227: 2013/07/15(月) 00:34:12.92 ID:y2AcX/Iv0
モバP「ああ、千秋もしたことあるのか?」

千秋「ええ、お風呂に入れないなんて嫌だわ、これくらいはするわ」

モバP「さすが、千秋だな」

千秋「褒めているのかしら…」

モバP「それだけ、しっかり手入れしているってことだろ?」

千秋「そ、そうよ、言われなくてもわかっているわ」

千秋「じゃあ、すぐに戻るわね」

228: 2013/07/15(月) 00:34:44.83 ID:y2AcX/Iv0
・・・

モバP「バスルームも…すごいな」

モバP「何か…いい匂いがするな…」

モバP「いつも千秋が使っているシャワーか」

モバP「う…元気になって来たな…」

モバP「いかんだろ、担当アイドルで何を考えているんだ…」

229: 2013/07/15(月) 00:35:12.60 ID:y2AcX/Iv0
・・・

千秋「あら、Pさん、本当にすぐ出てきたのね」

モバP「ああ…(やばかった、元気なままならやばかった)」

千秋「じゃあ、私もシャワー浴びてくるわ、少し待ってて」

モバP「いや、俺はこれで失礼するよ」

千秋「足は応急処置しただけよ…それに何のもてなしもさせないつもり?」

モバP「でもなぁ…」

230: 2013/07/15(月) 00:35:42.84 ID:y2AcX/Iv0
千秋「Pさんの事、信頼してるわ。それに来客用の布団くらいあるから」

モバP「用意がいいな、友達でも来るのか?」

千秋「事務所の…子がたまにくるくらいよ」

千秋「最近、頼子が来たわね、話し込んだら、遅くなって泊まっていったわ」

モバP「へぇ、頼子が…どんな話するんだ?」

千秋「一人暮らしや大学の話だったかしら…色々アドバイスしたわね」

231: 2013/07/15(月) 00:36:12.75 ID:y2AcX/Iv0
モバP「ああ…、本当にするつもりなんだな」

千秋「あら、Pさんも知っているの」

モバP「ああ、少しな」

千秋「それに翠も来たわね、ほら翠もあの仕事するんでしょ?」

モバP「ああ、千秋も先輩だな」

千秋「ふふ、私はこの事務所じゃ古株だから当然でしょ」

232: 2013/07/15(月) 00:36:44.93 ID:y2AcX/Iv0
モバP「あの仕事な翠も評判よくて、今度二人でもう一度やることになったぞ」

千秋「本当?嬉しいわ…」

モバP「今日、打ち合わせててな、それで、終電逃したんだよ」

千秋「そう…私達のために悪いわね」

モバP「俺の仕事だからな…俺も嬉しいよ」

千秋「…ふふ、そうね、私シャワー浴びてくるわ」

モバP「ああ…待たせてもらうな」

233: 2013/07/15(月) 00:37:11.32 ID:y2AcX/Iv0
・・・

千秋「…Pさんにああは言ったけれど…」

千秋「布団を用意しているのは、貴方に来てもらった時のために」

千秋「…いっそ、布団が一つしかない方が…」

千秋「私は何を考えているの…」

千秋「私とあの人はアイドルとプロデューサー…それ以上では…」

234: 2013/07/15(月) 00:37:43.51 ID:y2AcX/Iv0
・・・

千秋「お待たせ、Pさん」

モバP「ああ、…(湯上りの千秋って…色っぽいな)」

千秋「ふふっ、見とれているのかしら?」

モバP「あ、いや、そんなわけでは」

235: 2013/07/15(月) 00:38:14.43 ID:y2AcX/Iv0
千秋「…そう(もう…少しは私の気持ちも…)」

モバP「布団どこにあるんだ、取ってくるよ」

千秋「いいわ、お客様なんだから、休んでて」

モバP「ああ…」

236: 2013/07/15(月) 00:38:56.18 ID:y2AcX/Iv0
・・・

千秋「Pさん、もう寝た?」

モバP「いや、まだ起きてるよ」

千秋「ねぇ、Pさん…私…」

モバP「どうした…千秋」

237: 2013/07/15(月) 00:39:23.72 ID:y2AcX/Iv0
千秋「うん…、私…Pさんの事、ううん、Pさんにとても感謝してるわ」

千秋「私一人では、ここまで来られなかったわ」

千秋「貴方と一緒なら、誰よりも輝ける…だから」

モバP「ああ、これからもよろしく頼む」

千秋「ええ、トップアイドルまでエスコートしてね」

238: 2013/07/15(月) 00:39:58.53 ID:y2AcX/Iv0
千秋「そして、その先もずっと…」

モバP「千秋…?」

千秋「何でもないわ…お休みなさい」

モバP「ああ、お休み」

239: 2013/07/15(月) 00:40:36.39 ID:y2AcX/Iv0
・・・

翌日Pは熟睡してしまい、着替えに帰る時間はとれなかった

ちひろに怒られることは覚悟しつつ、事務所に行くと

何故か、自分のデスクに替えのシャツとネクタイが置かれていた

不審がるが背に腹は替えられず、トイレで着替えるとサイズはぴったりだった

Pは不審がるが、考えてもわからないので、考えるのを辞めた

おしまい

241: 2013/07/15(月) 00:43:43.70 ID:y2AcX/Iv0
黒川さんパート投下完了です
さてサイウぴったりのシャツとネクタイを置いたのは誰でしょう

1.頼子さんは何でも知っている(ホントは泊まった日にサイズを測った)
2.まゆはPのことなら何でも知っている
3.女神、天使、ちひろ

さあ、どれでしょうか

黒川さんと翠様の仕事うんぬんは翠様の新SRは+をご参照ください

引用: モバP「終電が無くなった…」