410:◆m1/9P3R/Ihfa 2013/08/03(土) 12:35:15.79 ID:3KVVqH4k0
ケース11・北条加蓮の場合

シンデレラプロ事務所

モバP「…お電話ありがとうございます…ああ、加蓮のお母さんですか」

モバP「ええッ、加蓮が寝込んだッッ、だ、大丈夫なんですか?」

モバP「いやッ、でもッ、ええ、はい…」

モバP「……ええ、くれぐれもお大事に……」


モバP「終電が無くなった…」シリーズ



411: 2013/08/03(土) 12:35:42.21 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮の自宅

凛「…って感じでさ、プロデューサー大騒ぎだったんだから」

奈緒「顔面蒼白って言葉がぴったりだったな」

加蓮「Pさん…、ホント、過保護なんだから」カァ

奈緒「お、赤くなってんの」

凛「やめなって、奈緒。からかうと熱上がるよ」

加蓮「そ、そんなのじゃ…ないって…Pさんとは」

412: 2013/08/03(土) 12:36:14.21 ID:3KVVqH4k0
奈緒「……」

凛「……」

加蓮「……」

凛「あ、そうだ、、これ私と奈緒と事務所の皆から」ドサ

加蓮「…あ、うん、ありがとう、…こんなに食べきれないよ?」

奈緒「ホントに色々あるな…」

加蓮「何これ…葱?」

凛「あ、それは…のあさんからだね」

413: 2013/08/03(土) 12:36:41.81 ID:3KVVqH4k0
奈緒「葱って…(その、あそこの穴に挿れるんだよな)」カァ

凛「うん……(もしかして、あそこに挿れるの…)」カァァ

加蓮「えっと……(どっちが挿れてくれるのかな…)」ポッ

加蓮「いや、そうじゃなくて」

奈緒「ど、ど、どうした急に」

凛「きゅ、急に大声出すと良くないよ」

414: 2013/08/03(土) 12:37:17.02 ID:3KVVqH4k0
加蓮「ごめん…そう言えば、葱って風邪の時に良いらしいよね」

奈緒「く、首に巻くと確かに冷たくてすっきりしそうだな」

凛「そ、そうだ、何で風邪に効くか、頼子に聞いてきたよ」

加蓮「うん、それなら信用できそう」

凛「何でも、葱に含まれる何とかって成分が体温めるんだって」

奈緒「へぇ、ちゃんと根拠ってあるんだな」

加蓮「さすが、頼子ね…」

415: 2013/08/03(土) 12:37:55.86 ID:3KVVqH4k0
凛「その成分、熱に弱いから、生で食べた方がいいって」

加蓮「生かぁ、そのままかじるのはちょっと」

奈緒「じゃあ、卵がゆ作ってやるよ、風邪の時はこれだろ」

加蓮「何か、悪いよ…ゴホ」

奈緒「いいって、風邪の時くらいは甘えろよ」

凛「そうだよ、加蓮」

416: 2013/08/03(土) 12:38:27.44 ID:3KVVqH4k0
加蓮「うん…二人共ありがとう」

凛「私も手伝おうか?」

奈緒「任せとけって、…それに知識以外で負けるわけにはいかないからな…」

凛「え?」

奈緒「な、何でもねぇよ」

加蓮「じゃあ、私達はおしゃべりしてようか」

凛「そうだね、そうだ、後でプロヂューサーも来るって」

417: 2013/08/03(土) 12:39:04.68 ID:3KVVqH4k0
加蓮「えっ?本当?」カァァ

凛「…加蓮、顔赤いよ……」ジト

加蓮「大丈夫…だよ、ごめんね、気を遣わせて」

凛「……」

加蓮「……はは」

奈緒「おーい、塩ってどこにあるんだ」

凛「ッッ」

加蓮「ああ、それは……」

418: 2013/08/03(土) 12:40:01.94 ID:3KVVqH4k0
・・・

モバP「すっかり遅くなったな…、この時間からでお見舞い大丈夫か?」

モバP「しかし、まゆもお見舞いに来たがるとは」

モバP「まゆと加蓮って仲良かったのか…うーん」

モバP「まあいいか、これ以上遅くなるのも悪いし」

モバP「終電の時間だけ気にするようにして…よし」ピンポーン

419: 2013/08/03(土) 12:40:59.29 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮「はい…えッ、Pさん、本当に来たの?」

モバP「加蓮、お見舞いに来たんだけど…」

加蓮「あ、Pさん、今はダメ…じゃないちょっと待ってて」

モバP「思ったより元気そう…かな?」

加蓮「もう…急なんだから、えっと髪直して…リップはいいか」

加蓮「このパジャマ…子供っぽくないかな?あと……」

420: 2013/08/03(土) 12:41:35.10 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮「お待たせ、Pさん…ハァハァ」

モバP「ああ、加蓮…随分息切れてるな…良くないのか…?」

加蓮「ううん、大丈夫…入って、Pさん」

モバP「失礼します…」

加蓮「あ、私の部屋こっち…だから」

421: 2013/08/03(土) 12:42:12.78 ID:3KVVqH4k0
モバP「んん…葱…?(まさか、奈緒か凛が挿れたのか?)」

モバP「(それはそれで…いや、いかんいかんそ、俺)」

加蓮「(Pさん、葱見てる…私に挿れるとか考えてるのかな?)」

加蓮「(でも、Pさんになら…ううんッ)」

モバP「加蓮…?」

加蓮「あ、ごめん…とりあえず部屋入ってよ」

モバP「ああ…そうだな」

422: 2013/08/03(土) 12:42:48.44 ID:3KVVqH4k0
・・・

モバP「へぇ、女の子らしい部屋だな」

加蓮「う、うん…」

モバP「あ、これ、お見舞いなって山盛りあるな」

加蓮「うん、皆が…あッ」ヨロッ

モバP「加蓮ッ」ガシ

加蓮「ありがとう、Pさん…(けっこう、がっしりしてるんだ…)」

モバP「加蓮、大丈夫か(…汗の匂いがいいな…いや)」

423: 2013/08/03(土) 12:43:25.45 ID:3KVVqH4k0
加蓮「うん、ちょっと……うう」

モバP「ごめんな、表まで出てきてもらって…横になって」

加蓮「はい…でも、あれは気にしないで」

モバP「そういえば、ご両親は?」

加蓮「うん、両親は泊まりで出かけてるよ」

モバP「ええ、加蓮を置いてか?」

加蓮「恩師のお葬式だから仕方ないよ、それに私も大したことないし」

424: 2013/08/03(土) 12:43:56.44 ID:3KVVqH4k0
モバP「そうか…ならいいんだけど」

加蓮「凛や奈緒や事務所の皆もいてくれるし…(それにPさんがいるし]」

モバP「でも、風邪をこじらせてってこともあるんだからな」

加蓮「ありがとう、Pさん。風邪くらいすぐ治すから」

モバP「体起こさなくていいから…顔赤いな…」ピト

加蓮「ひゃ?(か、顔近いよ…Pさん)」カァァ

加蓮「(Pさんの唇…、うん…)」

425: 2013/08/03(土) 12:44:45.67 ID:3KVVqH4k0
モバP「大丈夫…そうかな、どうした加蓮?」

加蓮「え、ううん、何でも(私、何、期待してるんだろ)」

加蓮「うん…さっき飲んだ薬が効いてきたのかな…うん」

モバP「そっか、そろそろ失礼するよ」

加蓮「あ、待って」ガシ

モバP「加蓮?」

426: 2013/08/03(土) 12:45:22.20 ID:3KVVqH4k0
加蓮「…あ、その寝付くまでい…て……」

加蓮「鍵はポストから中にいれてくれたらいいから」

モバP「ああ、わかったよ」

加蓮「ありがとう…お休みなさい」

モバP「ああ、お休み」

加蓮「……」スヤスヤ

427: 2013/08/03(土) 12:46:24.91 ID:3KVVqH4k0
モバP「寝た…か、寝顔かわいいな、ハッ」

モバP「い、いかん、いかんぞ、俺」

モバP「俺はプロデューサーだぞ、それに俺には…い、い、いや」

加蓮「う、ううん」

モバP「加蓮、どうした?」

428: 2013/08/03(土) 12:47:00.53 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮「今日は楽しかったな…凛と奈緒と…Pさんも来てくれて」

加蓮「あれ、三人ともいる?どうして」

モバP「加蓮、また体調崩したのか、いけない子だ」

加蓮「えっ?」

モバP「早く風邪を治すために葱を挿れるぞ」

加蓮「いや、Pさん、お願いやめてッ」

429: 2013/08/03(土) 12:47:27.02 ID:3KVVqH4k0
凛「大丈夫、すぐに気持ちよくなるよ」ガシ

奈緒「そうだ、これで私達は姉妹だ」ガシ

加蓮「二人とも止めてッ、離してぇ」

モバP「ほら、脱がないと葱が挿れられないだろ」

加蓮「やめ…て、本当にそこはぁッ」

モバP「さあ、挿れるぞ」ググ

加蓮「いや、痛いッッ、あああッッ」

430: 2013/08/03(土) 12:47:55.85 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮「うん、はぁ…はぁ…」

モバP「加蓮…本当にどうしたんだ」

モバP「ちょっと色っぽいな…」

モバP「こんなにうなされてる加蓮を置いて帰れるのか」

モバP「電車が…でもな…」

加蓮「うううん」

431: 2013/08/03(土) 12:48:38.55 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮「…はぁ…はぁ」

モバP「葱を挿れても良くならないなんて」

凛「やっぱり、加蓮はダメだよ、プロデューサー」

奈緒「加蓮がダメでも私達がいるからさ、いこ」

加蓮「え、どうしたの、皆、ねぇ}

432: 2013/08/03(土) 12:49:21.40 ID:3KVVqH4k0
モバP「ああ、ちひろさん?加蓮をレアメダル工場に…ええ」

モバP「もうダメですね、女子寮の建材になってもらいましょう」

加蓮「工場って?建材って何?」

モバP「大丈夫だ、加蓮、雅やケイトが待ってるぞ」

加蓮「いや、いや…」

433: 2013/08/03(土) 12:50:15.29 ID:3KVVqH4k0
ちひろ「お待たせしました、これですか?」

モバP「ええ、これです、お願いします」

加蓮「これって、私、Pさんいかないで、触らないで」

ちひら「うるさいですね、静かにしてください」ガン

加蓮「う…」

434: 2013/08/03(土) 12:50:58.25 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮「…いや…いか…ない…で」

モバP「加蓮ッ、大丈夫だ、俺はここにいるからな」

加蓮「う、う…ん……」

モバP「落ち着いたか…あ」

モバP「終電が無くなってしまった…」

435: 2013/08/03(土) 12:51:28.22 ID:3KVVqH4k0
加蓮「う、うん…Pさん?」

モバP「加蓮、起きたのか。うなされてたけど大丈夫か?」

加蓮「ね、葱はッ、レアメダルはッッ」

モバP「落ち着け、加蓮、夢…だよ」

加蓮「夢…?良かった…」

モバP「怖い夢見てたんだな」

436: 2013/08/03(土) 12:51:55.38 ID:3KVVqH4k0
加蓮「ね、Pさん、この事は誰にも言わないでね、お願い」」

モバP「ああ、わかってる」

加蓮「ごめんね、でもちょっと寝たら楽になったよ」

加蓮「今日はありがとう、Pさん」

モバP「それが…実はな」

加蓮「え、電車無くなったの?もしかして、私のせい?」

モバP「いや、そんなことはないよ」

437: 2013/08/03(土) 12:52:24.41 ID:3KVVqH4k0
加蓮「でも…あ、今日のお礼も兼ねて泊まっていってよ」

モバP「いや、それは不味いだろ、いくら何でも」

加蓮「両親の寝室空いてるから…一緒に寝ると思った?」

モバP「な、何を言ってるんだ、冗談はやめろ、加蓮」

加蓮「うん…(冗談でも無いんだけどな)」

加蓮「案内するね、シャワーも使って」

438: 2013/08/03(土) 12:53:21.44 ID:3KVVqH4k0
モバP「ありがとう、加蓮もしっかり休んで、体調整えるんだぞ」

加蓮「大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ」

モバP「ああ、じゃあ、お休み、加蓮」

モバP「それにしてもレアメダルか…」

モバP「あずきや志乃さんもそんな事言ってたな…うーん」

439: 2013/08/03(土) 12:53:51.84 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮「Pさん…」

加蓮「いつか…あのジューン・ブライドの仕事みたいになったら…」

加蓮「私達、一緒のベッドで寝て、それから…ね、葱はともかく……」

加蓮「んん…、私達二人で…ああ」

440: 2013/08/03(土) 12:54:25.90 ID:3KVVqH4k0
・・・

加蓮は数日のうちに復帰したが、P が約束を守り、その日の事を何も話さないため

のあの用意した葱の事が一人歩きし、Pはケダモノ扱いされてしまう

なお、一部のアイドルはそんなPをねっとりとした視線で見つめるのでした

441: 2013/08/03(土) 12:55:17.64 ID:3KVVqH4k0
・・・

某所

茄子「最近、Pさんが事務所の皆の家に泊まってるんですよねー」

茄子「私もPさんにお泊りして欲しいけど…女子寮住まいじゃ…」

茄子「何か…方法は…、い、いけない」

茄子「私がこういう事を考えると…」

442: 2013/08/03(土) 12:55:53.79 ID:3KVVqH4k0
・・・

Pのマンション

モバP「俺のマンションが…燃えている」

おしまい

443: 2013/08/03(土) 12:56:29.84 ID:3KVVqH4k0
加蓮編投下完了です
凛・奈緒のお見舞いがあるので長くなってます
変化球+ちょい工口でしたがいかがでしょうか
本スレのネタは享年○○歳ではなくレアメダルの方でした
加蓮の花嫁衣裳は(別のアイドルのコラ含め)破壊力高いですね
今のツアーの上位報酬を売り払って、お迎えするんだ

次回は予告?の通り、Pが焼け出されます
番外編1みたいに複数のアイドルでやる予定です
人選は茄子さん、凛、頼子さん+数名で考えてます
誰がいいかなぁ(チラッ

引用: モバP「終電が無くなった…」