719:◆m1/9P3R/Ihfa 2013/08/31(土) 18:15:56.05 ID:YYaimX8p0
モバP「終電が無くなった…」

ケース14・原田美世の場合

都内某所

モバP「また、終電が無くなってしまった」

モバP「今日は終電なんて時間じゃないぞ…はぁ」

モバP「あのディレクターさんがこんなに飲むとは」

モバP「でも、お陰でいい仕事がとれそうだな」ブブーー


モバP「終電が無くなった…」シリーズ



720: 2013/08/31(土) 18:16:22.02 ID:YYaimX8p0
モバP「ん、何だ、うるさいな」ブブー

??「ちょっと、Pさん、あたしですよ、あたし」

モバP「あたしって…美世か」

美世「そうですよ、…フルフェイスだとわからないですか?」

モバP「ああ、すまんなってこんな時間に何してるんだ」

721: 2013/08/31(土) 18:17:42.69 ID:YYaimX8p0
美世「バイクで日の出の海岸線を流したいなって」

モバP「ああ、鎌倉のイベントの時に言ってたな…ってこんな時間にか」

美世「こんな時間じゃないと朝日は見れないよ」

モバP「そういう事を言ってるんじゃなくてだな」

美世「大丈夫、仕事終わってすぐに仮眠したから」

722: 2013/08/31(土) 18:18:09.46 ID:YYaimX8p0
モバP「うーん、しかしだな」

美世「人が多い時間だと、SAで結構声かけられるし」

モバP「むむむ」

美世「あたしも子供じゃないから無茶はしないよ」

モバP「わかったよ、美世を信じる」

723: 2013/08/31(土) 18:18:44.37 ID:YYaimX8p0
美世「ありがと、あ、そうだ、Pさんも一緒に行こうよ」

モバP「え、いや、俺は…」

美世「あたしの家、すぐそこだから、メット取ってくるね♪」グイ

モバP「あ、おい…って鞄持って行かれた…」

モバP「参ったな…帰る訳にもいかないし、行くしかないか」

724: 2013/08/31(土) 18:19:10.90 ID:YYaimX8p0
・・・

美世「お待たせっ、Pさん。はい」

モバP「ありがとう…まったく強引だぞ」

美世「ごめんなさい、でもP「さんと一緒なら楽しいのも倍かなって」

モバP「まあ、明日は俺も休みだからいいけど…」

美世「へぇ…」

725: 2013/08/31(土) 18:19:40.41 ID:YYaimX8p0
(??「そうなんですかぁ…、Pさん、うふふふ})

モバP「ッッッッ」ゾクリ

美世「ど、どうしたのPさん」

モバP「い、いやなんでもない…(気のせいだ、気のせい…)」

モバP「しかし、二人乗り用のヘルメットがあるってことは…」

726: 2013/08/31(土) 18:20:14.15 ID:YYaimX8p0
美世「ああ、それ頼子ちゃんとタンデムした時のだから安心して」

モバP「頼子がバイク?意外だ…」

美世「そうだよね、確か夏樹ちゃんと一緒に仕事するからバイクに乗ってみたいって」

美世「頼子ちゃんってホント勉強熱心だよね」

モバP「ああ、茨城のPRイベントの時か…直接本人にじゃないのが頼子らしいな」

モバP「確かにイベント以来、あの四人仲いいよな、うーん、しかしな…」

727: 2013/08/31(土) 18:20:41.28 ID:YYaimX8p0
美世「ふふふ、パンツルックの頼子ちゃん、新鮮でしたね」

美世「一本も持ってないって言うから、一緒に買いに行ったんだから」

モバP「へぇ、頼子のパンツルックか…見てみたいな」

美世「手足すらっとしてるからカッコ良かったですよ」

美世「見せてって言えば、見せてくれるんじゃ…あっ」

モバP「そうだな…ってどうしたんだ」

728: 2013/08/31(土) 18:21:11.65 ID:YYaimX8p0
美世「い、いえ何でも…そろそろ行きましょう、あ、かぶる前にこれどうぞ」

モバP「インカムとグローブか、準備いいな、ん、メット小さいな」

美世「頼子ちゃん用だから…でも、キツ目の方が安全ですよ」

モバP「(頼子がつけたのか…)ん、首のとこ閉めにくいな」

美世「あ、それ難しいよね…私がやりますよ」

モバP「ああ、頼むよ(う、美世の吐息が…胸当たりそうだ…、お、惜しい」

729: 2013/08/31(土) 18:21:37.27 ID:YYaimX8p0
美世「終わりましたよって、何が惜しいの?」

モバP「(つい、口に出してしまった)いや、何でも」

美世「じゃあ、後ろ乗ってください」

モバP「ああ、失礼するよ」グッ

美世「きゃああ」

730: 2013/08/31(土) 18:22:03.55 ID:YYaimX8p0
モバP「す、すまん、腰に手を回すんじゃないのか」

美世「い、いえ、それでいいです(タンデムバーあるけど…これでいいや)」

美世「さぁ、フルスロットルで行くよ!」

モバP「あ、安全運転でーーー」

731: 2013/08/31(土) 18:22:30.16 ID:YYaimX8p0
・・・

茨城県某所

美世「綺麗…」

モバP「あ、ああ、綺麗だな…」グッタリ

美世「疲れちゃったの?頼子ちゃんはピンピンしてたよ」

モバP「う…、こっちは酒入ってるんだ…」

美世「ごめん、ごめん、ほら…」ナデナデ

732: 2013/08/31(土) 18:23:00.48 ID:YYaimX8p0
モバP「う、ありがとうな……でも…(本当に綺麗だな…朝日に照らされて…)」

美世「な、何、あたしの顔に何かついてる?」

モバP「い、いや、ごめん…も、もう夏も終わりだな」

美世「う、うん、そうだね、もうじき出会った頃だね」

モバP「ああ、昨日の事のように思い出すよ」

美世「うん…営業車持ってきたんだよね」

733: 2013/08/31(土) 18:23:31.22 ID:YYaimX8p0
・・・

約一年前

モバP「すみませーーん」

美世「はーい」

モバP「(受付の人…かな、綺麗だな)車の調子悪くて、見てもらえますか」

美世「はい、じゃあ、あたしが伺いますね。具体的にどういう部分が悪いんですか?」

モバP「えっ、あなたが整備するんですか」

734: 2013/08/31(土) 18:24:01.34 ID:YYaimX8p0
美世「女じゃ……、不安ですか」

モバP「いえ、そんな事ないです、こんな綺麗な人が車の整備って珍しいなって」

美世「ッッッ、もう、何を言うんですかッ」

モバP「いえ、思ったたことを口にしただけで…」

美世「…お口がお上手何ですね…、もう」

735: 2013/08/31(土) 18:24:32.33 ID:YYaimX8p0
・・・

美世「あの時、嬉しかったんですよ、女ってだけで色眼鏡で見られる業界ですから」

モバP「ハハハ、気持ちは今も一緒だよ」

美世「ッッッ、もう、それが引き取りにきたら…」

美世「アイドルになりませんか、だもん」

モバP「ああ、ひと目見て、ティンと来たからな」

736: 2013/08/31(土) 18:24:59.25 ID:YYaimX8p0
美世「それなら初めて会った時に言ってくれれば…だったら私が初めての…」ボソ

モバP「ん、何か言ったか?」

美世「ううん、何でも?ふぁ…流石に疲れちゃった、あ、あそこで休もう」

モバP「ん、ああ、そうだなって、あそこぉッッ」

美世「え、何急にって、あああ」

737: 2013/08/31(土) 18:25:26.99 ID:YYaimX8p0
モバP「おい、美世、流石にあそこは不味いだろ」

美世「ち、違うよ、ほら、あっちのファミレス」

モバP「ああ…そうだよな、ははは(ちょっと…残念だな)」

美世「もう、Pさんったら…いこ」

モバP「ああ、すまんすまん」

美世「うん、早く早く、きゃ」

738: 2013/08/31(土) 18:25:53.52 ID:YYaimX8p0
モバP「美世ッ、危ない」ズル

美世「うん、ありがと、Pさん…大丈夫?ああッッ」

モバP「ああ、かえって俺が踏み外してちゃ…や、柔らかい、ご、ごめん」

美世「………Pさん、私いいよ」ギュ

モバP「美世…(これは…色々とヤバイ、理性が…)」

美世「ねぇ、あなたとなら…その…したい、から」

739: 2013/08/31(土) 18:26:30.27 ID:YYaimX8p0
モバP「……」

美世「プロデューサー?」

モバP「…美世、ごめん、俺は…」

美世「言わないで…何となくわかってたから」

美世「あーあ、あたしもダメか」ウル

モバP「ごめん、でもアイドルとプロデューサーじゃ…」

740: 2013/08/31(土) 18:26:59.98 ID:YYaimX8p0
美世「だから、言わないでって……バカ」スゥー

モバP「…(頬を伝う涙が綺麗って思ってしまった)」

美世「もう、突っ立ってないで、ちょっとファミレスで休んだら帰ろ」

美世「じゃないと、ここに置いて帰るよ」

モバP「い、いや、それは困る」

美世「お勘定はPさん持ちね」ペロ

741: 2013/08/31(土) 18:27:26.75 ID:YYaimX8p0
モバP「あ、ああ、もちろんだよ」

美世「さ、早くいこ、Pさん」

美世「(Pさんの鞄どこにあるか覚えてる?)」

美世「セカンドラップはこれからだよ」

モバP「美世……?」

742: 2013/08/31(土) 18:27:55.48 ID:YYaimX8p0
・・・

この後、美世は自分のマンションにPを連れ込もうとするが

都内に入った辺りから感じた妙な視線に戸惑い断念する

Pもこの視線に悩まされ結局十分に休めないのでした

おしまい

引用: モバP「終電が無くなった…」