216: 2013/10/14(月) 16:28:28.25 ID:R6h3pH/k0
第22話・荒木比奈「荒木比奈の誤算」

比奈のマンション

モバP「比奈のマンションに来るのも…あの時以来か……」

モバP「出来れば、オートロックのマンションにして欲しいが…」ピンポーン

荒木『…ああ、プロデューサー待ってたっス』

モバP「失礼するぞ…って、ヘ、部屋の中とはいえ、な、なんだその格好は…」プイ

比奈「何スか、その言い方は!今日はプロデューサーが来るからお洒落したのに」プー


モバP「終電が無くなった…」シリーズ


217: 2013/10/14(月) 16:29:17.57 ID:R6h3pH/k0
モバP「え…?いや……その…胸元……」チラ

比奈「わ、わぁぁぁぁ」カァァァ

比奈「スイマセン、暑くて、ついボタン余計に外してたっス」

比奈「あ、あれ、上手くはめらんないっス!プロデューサー、手伝って欲しいっス!」

モバP「任せろって、そんなこと出来るか」

比奈「ああ、そうっスねって…後ろ向いててくださいッ」

モバP「ご、ご、ごめん」

比奈「もう、いいっスよ」

218: 2013/10/14(月) 16:29:59.30 ID:R6h3pH/k0
モバP「え…?いや……その…胸元……」チラ

比奈「わ、わぁぁぁぁ」カァァァ

比奈「スイマセン、暑くて、ついボタン余計に外してたっス」

比奈「あ、あれ、上手くはめらんないっス!プロデューサー、手伝って欲しいっス!」

モバP「任せろって、そんなこと出来るか」

比奈「ああ、そうっスねって…後ろ向いててくださいッ」

モバP「ご、ご、ごめん」

比奈「もう、いいっスよ」

219: 2013/10/14(月) 16:30:34.74 ID:R6h3pH/k0
モバP「今日は仕事の打ち合わせの件、忘れてなかったな」

比奈「アハハ、もちろんっスよ、二度とあんな失敗はしないっス」

比奈「ちゃんとチェーンもしてるし、プロデューサーって確認してから出たっスよ」

モバP「当然の事…、なんだけどな」

比奈「褒めて欲しいっス…」ムー

モバP「早速、今度のお宅訪問企画の事なんだが」

モバP「おっ、部屋の中綺麗じゃないか」

220: 2013/10/14(月) 16:31:07.55 ID:R6h3pH/k0
比奈「ふふん、事情を話したら頼子ちゃん、文香ちゃんが協力してくれたっス」

モバP「威張ることじゃない(頼子はともかく、文香は戦力になるのか?)」

比奈「由里子さんも来てくれたっスけど…私のコレクション読んでばっかりで……」

モバP「頼子と文香に問題のあるものは見せてないだろうな」

比奈「私はそんなにそういうのは持ってないっスよ」

モバP「本当だろうな…」

比奈「趣味趣向の問題っスね、あ、ここに座ってて欲しいっス」

221: 2013/10/14(月) 16:31:34.57 ID:R6h3pH/k0
モバP「ああ、ありがとう…、これ原稿か?」

比奈「そうっス…ちょっと見て欲しいっス」

モバP「まあ、売り子やらなきゃ別にいいけど…」

モバP「うん…これは中々……面白いなって、ここで……終わりか?」

比奈「いやー、実は後ちょっとだけ、残ってるんスよ」

比奈「小一時間で終わると思うっスから、待っててくれないスか?」

222: 2013/10/14(月) 16:32:16.26 ID:R6h3pH/k0
モバP「おい、比奈…まあ、今日はこれが終わったら直帰だからいいか」

比奈「助かるっス、特急で仕上げるっス」ぴゅー

比奈「あ、そこのジュース飲んでもいいっスよ」

モバP「あんなに早く動けるのか…休憩がてら待たせてもらうか」

モバP「ジュースって…間接キスじゃないか……ふぁ」

モバP「ああ、この所遅かったからな…マラソンもしたし……うーん」

223: 2013/10/14(月) 16:32:44.12 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「プロデューサー、お待たせっス」

比奈「あれ?プロデューサー…?あ、寝てるんスね」

比奈「ちょっと悪戯するっス…ってあああああああ」

モバP「んん?どうした?比奈?」

比奈「どうしたじゃないっスよ、これッ」

224: 2013/10/14(月) 16:33:25.71 ID:R6h3pH/k0
モバP「げ、原稿がジュースまみれに……」

モバP「ごめん…比奈」

比奈「今日中に出来ないといけないのに…大丈夫なのは……」ガク

モバP「な、なあ、比奈…そろそろ打ち合わせしないと俺終電が…」

比奈「何言ってんスか、さっさと手伝うっス」ギリ

モバP「は、はい…(そうだよな、ははは、また終電が……)」

225: 2013/10/14(月) 16:34:01.46 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「はい!次は飛び上がるようなポーズっス」

モバP「こ、こうか」

比奈「もっと右手を上げるっス」

モバP「お、おう…」

比奈「よし、これでオーケーっス」

モバP「ふう、これで終わりか?」

226: 2013/10/14(月) 16:34:37.54 ID:R6h3pH/k0
比奈「次はペン入れっス…ああ、プロデューサーは休んでていいっスよ」

比奈「あ…その前に……」ジッ

モバP「お、おい、比奈?」

比奈「目のアップのコマがあるんスよ…よく見たいっス」

モバP「お、おう(ち、近いぞ…あれ、またボタン外れてる)」

モバP「(み、緑か…こうやって見ると結構…気づいてないのか)」

比奈「ん、どうしたんスか?もうちょっとっスから」

モバP「ああ(せっかくいい眺めなのにな)」

227: 2013/10/14(月) 16:35:11.89 ID:R6h3pH/k0
比奈「よし、出来たっス……ふぅ、何とかなりそうっス…んん」

比奈「あれ?変な感触が…ん、なんスかこれ」ギュッ

モバP「ううっ…比奈、手をはな…‥うっ」

比奈「プロデューサーどうしたんスかって…ッッッッ」

モバP「手を離してくれ…比奈」

比奈「スイマセン……(あれって、あれっスよね)」

モバP「(比奈にギュッと握られた……)」

228: 2013/10/14(月) 16:35:45.82 ID:R6h3pH/k0
比奈「……」

モバP「…な、なあ」

比奈「私、麦茶飲んで、ペン入れするッス、さあ気合入れるっスよ」

モバP「ああ、俺はお手洗い借りるな」

229: 2013/10/14(月) 16:36:30.63 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「…全然集中出来ないっス…こ、こういう時は…うんッ」

比奈「声出しちゃダメっス……ンンン」クチュ

比奈「ンンンンーーーッ……ああ」

モバP「比奈ー?」

比奈「なななな、なんスか、プロデューサー」

230: 2013/10/14(月) 16:37:06.39 ID:R6h3pH/k0
モバP「いや、何か手伝える事あるかなって…」

比奈「ありがたいけど、ペン入れは無理っスね、帰っていいっスよ」

モバP「いや、打ち合わせが…出来るまで待つよ」

比奈「そうっスか、適当に時間潰しててください」

モバP「ああ、すまんな、撮影のためのチェックしておくよ」

231: 2013/10/14(月) 16:37:43.48 ID:R6h3pH/k0
・・・

モバP「部屋のチェックは大体終わったな、これなら大丈夫そうだ」

モバP「それにしても、漫画が多いな…わかってたけど」

モバP「比奈は……」

比奈「………」カリカリ

232: 2013/10/14(月) 16:38:09.78 ID:R6h3pH/k0
モバP「おお、すごい集中力…何かオーラが見えそうだ」

モバP「へぇ…比奈ってすごいんだな……」

モバP「…何かできることは…おお、そうだ夜食を作ってやろう」

モバP「比奈ー、キッチン借りるぞ」

比奈「………」カリカリ

233: 2013/10/14(月) 16:38:47.65 ID:R6h3pH/k0
・・・

モバP「キッチンはさっき見たけど…やはりあまり使ってる感じがしないな」

モバP「冷蔵庫はさっき見てなかったな…どれどれ」

モバP「おっ、冷凍庫に作り置きの料理が残してある…やるな比奈」

モバP「まあ、使ってよさそうなのはここらへんか」

モバP「比奈の作業が終わる頃には朝食になりそうだな…」

234: 2013/10/14(月) 16:39:14.49 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「出来たっスッッッ」

モバP「おお、終わったか」

比奈「いやー、何とかまにあったっス」ギュ

モバP「ひ、比奈、当たってるって…」

比奈「あわわ……今日は誰かのせいで大変だったっス」

235: 2013/10/14(月) 16:39:58.87 ID:R6h3pH/k0
モバP「すまん……お詫びになるかわからんが、朝食を用意してある」

比奈「ホントっスか、ちょうどお腹減ってたっス、いだだくっス」

モバP「まあ、男の料理だから過度な期待はするなよ」

比奈「プロデューサーが作ってくれたものなら何でも美味しくいただくっスよ」

モバP「お、おい比奈…」

比奈「あ…(何言ってるんスか、私……)」カァ

236: 2013/10/14(月) 16:40:32.04 ID:R6h3pH/k0
・・・

比奈「ご馳走様っス、いやー、ホントに美味しかったっスよ」

モバP「そうか、ありがとう」

比奈「それにしても、朝チュン聞きながら朝食なんて、カップルみたいっスね」

モバP「へ、変な事言うんじゃない、今回だけだ」

比奈「私は何回でも食べたいっス」ボソ

モバP「ん?…そ、そういや、比奈も料理するんだな、ははは」

比奈「えっ……」

237: 2013/10/14(月) 16:41:12.22 ID:R6h3pH/k0
モバP「ほら、冷凍庫に…」

比奈「ああ(あれは頼子ちゃんが追い込みの時用にって作ってくれたヤツっス)」

比奈「(私はあんなに上手に出来ないっスけど…いいカッコしたいっスね)」

比奈「そ、そうっスよ、何だったら食べていくっスか」

モバP「いやー、今からは無理だけど、お宅訪問企画のネタに使えるな」

比奈「(ええーーーー)」

238: 2013/10/14(月) 16:42:03.02 ID:R6h3pH/k0
・・・

後日お宅訪問企画の撮影が行われるが、幸い撮影中に調理する時間は無く

頼子の作り置きのおかげで、意外とマメで家庭的と好評価を得るのでした

その後、比奈はお料理番組の起用が決定するが、まともに作れないので

大慌てで頼子に料理を教わるのでした

なお、比奈が描いたハリケーン5の同人誌(全年齢向け)は

事務所内、即売会でも好評を得、幾人かを過った道へと誘うのでした

比奈「おしまいっス…トホホ」

239: 2013/10/14(月) 16:43:13.49 ID:R6h3pH/k0
以上で荒木先生編は終わりです
いやー、異性の前で無理してイイカッコするのはいけませんよ
別にニコ動で配信してるカブトを見て思いついたネタじゃないですからね

ハリケーン5は大西ちゃんの持ってた紙袋がネタです
腐女子向けでは無く、オリジナルの燃え展開のつもりです

次はよほどの事が無ければ17日に頼子さんの番外編です
その次はやはり週末になるかなと

引用: モバP「また終電が無くなった…」