362: 2013/11/05(火) 17:52:49.31 ID:vo4vD8PP0
第26話・塩見周子「二人のカンケイ」

都内某所

周子「あー、疲れたーん」

モバP「お疲れ様、周子。今日も良かったぞ」

周子「アリガト、じゃあさー、今日はちょっと付き合ってよ」

モバP「いやー、今日はこの後仕事が…」

周子「今日はこれであがりでしょ?ちひろさんに確認してあるよん」

モバP「う、嘘だ!今日はちひろさん休みだから確認できるはず…あっ」


モバP「終電が無くなった…」シリーズ


363: 2013/11/05(火) 17:53:37.85 ID:vo4vD8PP0
周子「次にPさんは…、謀ったな、周子…と言う」

モバP「言うか…バカ」

周子「えー、せっかく比奈さんとか奈緒ちゃんに教えてもらったのにぃ」

モバP「まあ…今日はこの後フリーだよ」

周子「そんなに遅くなんないしさ、ねぇ」

モバP「まったく…仕方がないやつだな」

364: 2013/11/05(火) 17:54:11.46 ID:vo4vD8PP0
周子「よし決定、さぁ、いこー」グイ

モバP「おい、周子…、当ててるのか」

周子「そうだよん…キャイン」

モバP「悪ふざけはするな」コツン

周子「むー」

365: 2013/11/05(火) 17:54:49.56 ID:vo4vD8PP0
・・・

とあるダーツバー

モバP「なぁ…周子、よく来るのか、この店」

周子「そりゃあ、よくわからない店に人を連れてかないでしょ」

モバP「う、うーん、こういう店はなぁ」

周子「あはは、一人で来ないって、奏とか頼子と一緒だよ…ありゃ」ポロ

モバP「…(奏はともかく…頼子?ああ、夜行性同士馬が合うのか)」

周子「Pさんさぁ、今ちょっと失礼な事考えたでしょ」

366: 2013/11/05(火) 17:57:19.50 ID:vo4vD8PP0
モバP「…そんな事はないぞ」

周子「言っとくけど、ちゃんと個室使ってるし、夜明かしとかはしてないからね」ストン

モバP「当然だ」

周子「いやー、あたしは別にいいけど、特に頼子は真面目だからさ」ポロ

モバP「だから当然の事だって」

周子「あたしの言いたい事わかる?」

モバP「さあ、わからんな」

周子「今日は保護者同伴だから、朝まで飲み明かそー」

367: 2013/11/05(火) 17:57:59.38 ID:vo4vD8PP0
モバP「おい、こら」

周子「よし、じゃあ、ここはダーツで勝負しよう」

モバP「おーい、周子」

周子「あたしが勝ったら、付き合ってもらうよん」

モバP「……(ダーツが趣味らしいが…さっきから見てると…下手の横好きだな)」

モバP「(きっちり勝って、納得させた方がいいか…よし)」

368: 2013/11/05(火) 17:58:34.90 ID:vo4vD8PP0
周子「どうしたん、Pさん」

モバP「いいだろう、周子…その勝負受けて立つ」

周子「お、ノリいいねぇ」

モバP「その代わり、俺が勝ったらしばらく夜更かし禁止な」

周子「それでいいよ、始めよっか」

モバP「(フッ…その余裕も今のうちだ……)」

369: 2013/11/05(火) 17:59:20.97 ID:vo4vD8PP0
・・・

モバP「な…何だと……」

周子「シューコの勝ちぃーー」

モバP「こんな…事が………」

周子「ほらほら、言うこと聞いてもらおうか」

モバP「周子…お前…」

周子「次にPさんは…、謀ったな、周子…と言う」

モバP「謀ったな、周子…ハッ」

370: 2013/11/05(火) 17:59:51.20 ID:vo4vD8PP0
周子「はい、まいどありー、フフ、あたしは左利きだよ?」

モバP「うう……」

周子「そりゃ、ここに来てから右でしか投げて無かったけどさ」

周子「まさか、ここまであっさり引っかかるとはね」

モバP「ぐぬぬぬ」

371: 2013/11/05(火) 18:00:17.95 ID:vo4vD8PP0
周子「さ、ドリンクとろ、Pさんはビールだよね」

モバP「あ、ああ……」

周子「カラオケにしよっか?あたし、頼子の新曲いれよー」

モバP「また終電が………こうなったら、今日はとことん楽しむぞ」

周子「そーそー、その方が楽しいよ」

372: 2013/11/05(火) 18:00:45.63 ID:vo4vD8PP0
・・・

モバP「はぁー、美味いなぁ」

周子「本当に美味しそうに飲むよね…ちょっと頂戴」

モバP「ダメ」

周子「どうしても?」

モバP「どうしてもダメ」

周子「むー、ケチ」

373: 2013/11/05(火) 18:01:15.61 ID:vo4vD8PP0
モバP「二十歳になるまではダメ……わかって言ってるだろ」

周子「はーい、でもさぁ…あと一月足らずで二十歳だよ」

周子「誕生日またいだだけで、そんなに変わるものでもないでしょ」

モバP「そういう屁理屈言うな…まあ、あと少しでおおっぴらに飲めるようになるんだ」

モバP「それに事務所の困った大人たちが嫌でも教えてくれるさ」

周子「そうだね…あの人達、事務所の二十歳になる娘リストアップしてるしね」

モバP「そんな事してるのか…はぁ」

周子「ははは、あたしはPさんに教えて欲しいなぁ…文香ちゃんみたいにさ」

374: 2013/11/05(火) 18:01:51.88 ID:vo4vD8PP0
モバP「う…検討しておこう……」

周子「うふふ、よろしくねん…それにしても熱いねぇ」ヌギ

モバP「お、おい…確かにダーツやカラオケで汗かいてるけど……」ジー

周子「どこ、見てんの?やらしー」

モバP「若い男と二人の時にそんな格好する方が悪い」

周子「あー、開き直った」

モバP「それにしても…胸元も大概だが…下ショートパンツ履いてるよな」

周子「ん?履いてないよ」

375: 2013/11/05(火) 18:02:34.35 ID:vo4vD8PP0
モバP「ッッッ、み、見えるだろ」

周子「何?外はコート着てるし………ムラムラしてきた?」

モバP「バカ言うな……うっ…周子、どこ触ってるんだ」

周子「どこってPさんの太ももやん」ナデ

モバP「それは見ればわかる…うっ」

周子「あー、内ももが弱いんだぁ…ねぇ、もっと色んなとこ触っていい?」

モバP「お、おい…体寄せるな(胸……わざと見せようとしてるのか?)」

周子「ねぇってば…」

376: 2013/11/05(火) 18:03:28.24 ID:vo4vD8PP0
モバP「いい加減にしろ」グイ

周子「むぅ…」

周子「にしてもさ、Pさんとこんな時間にこんなとこに二人だと…」

モバP「ん、どうした?」

周子「いやー、スカウトされた時の事思い出すなって」

モバP「ああ、こんな感じの店だったな」

周子「そだね、あの時はナンパかと思ったよ」

モバP「ははは」

377: 2013/11/05(火) 18:03:58.47 ID:vo4vD8PP0
周子「まあ、美術館とか古書店とか学校のプールでスカウトするような人だし」

モバP「う……」

モバP「でも、話聞くからなんか奢ってなんて返されるとはな」

周子「あーあー、あの時は実家追い出されて大変だったしさー」

モバP「……」ジー

周子「Pさんが大丈夫そうな人だからついて行ったんだよ」

モバP「大体あの日、俺がスカウトしてなかったらどうするつもりだったんだ」

周子「いやー、人との出会いには感謝しないとね」

378: 2013/11/05(火) 18:05:01.80 ID:vo4vD8PP0
モバP「………」

周子「や、神待ちなんてしないよ、女友達の家に転がり込むつもりだったし」

モバP「ふむ…周子は意外としっかりしてるからな」

周子「意外ととは心外だなぁ」プー

モバP「ははは、すまん、すまん」

周子「いや、許さない」

モバP「そんなに怒るなよ……どうすれば機嫌直すんだ?」

379: 2013/11/05(火) 18:05:34.57 ID:vo4vD8PP0
周子「昔の事思い出したら、あの時なんて言って口説かれたか、もう一回聞きたいなって」

モバP「さぁ…なんて言ったかな」

周子「あたしは覚えてるけどなぁ…」

モバP「さっさと忘れればいいものを」

周子「ふふん、確か、俺だけのアイドルになってくれないか、かな」

モバP「…何か変な単語がくっついてた気がするんだが?」

周子「……」

モバP「おーい、周……ッ」

380: 2013/11/05(火) 18:06:14.26 ID:vo4vD8PP0
周子「あたしさ、Pさんがいいなら、Pさんだけのアイドルになるよ」ガバ

モバP「お、おい…」

周子「どう……なのさ」

モバP「……」

周子「女に恥…かかせるの……」

モバP「(いい…匂いだな……それに、柔らか…ハッ)」

モバP「周子……冗談にならない冗談はやめろ」グイ

周子「Pさん……(冗談じゃないのに……)」

381: 2013/11/05(火) 18:07:06.03 ID:vo4vD8PP0
周子「ごっめーーーん」テヘ

モバP「まったく…いい加減にしろよな」

モバP「(冗談じゃ、すまなくなりそうなんだからな、こっちは)」

周子「はーい(まあ、今のこういう関係も心地いいし……)」

周子「じゃあ、飲み直そう」

モバP「そうだな、生一つ頼んでくれ」

周子「あたしはカシスオレンジね」

モバP「ダメ」

周子「ちぇ」

382: 2013/11/05(火) 18:07:54.09 ID:vo4vD8PP0
・・・

周子「ううん…寝ちゃった……のか」

周子「Pさんは……寝てるか」

モバP「………」

周子「よし…悪戯しちゃおう」ニヤリ

周子「乙女に恥かかせたPさんが悪いんだからね」カチャカチャ

周子「うわ、けっこう…いや、かなり大きい…よね」

周子「ま、まあ……これで写メって、頼子に送信っと」ポチ

周子「頼子どんな顔するかなあ…しばらく海外だからわかんないのが残念だよ」

383: 2013/11/05(火) 18:08:20.86 ID:vo4vD8PP0
・・・

その後、Pは頼子にハバネロ弁当を完食させられ、トイレの住人となる

頼子の誤解はPの必氏の説得で解け、二人で周子への仕返しを画策する

それを知らず帰国した周子にかつて無いピンチが訪れるのでした

おしまい

384: 2013/11/05(火) 18:08:51.17 ID:vo4vD8PP0
周子編は以上です
割りと周子自身も今の関係を壊したくないのかなと

周子への仕返し編はまた今度にするつもりですので
次回以降のリクいただけると嬉しいです
今週は副業落ち着くと思われますので

385: 2013/11/05(火) 18:14:07.14 ID:nBSO0INyo
乙 さて、周子はんはナニを写メったんですかね…

引用: モバP「また終電が無くなった…」