494: 2013/11/19(火) 01:38:40.84 ID:TMIEJ24e0
第27話・小日向美穂「パンツァーフォー」

茨城県大洗町某所

モバP「はぁー、今日はいい酒が飲めたなぁ」

美穂「はい!あんこう鍋とっても美味しかったです」

モバP「そうだろ、大洗の冬の名物だからな」

美穂「でも、ドラマの打ち合わせで私だけも皆に悪いかなって」

モバP「ははは、まあ美穂は主役だから気にするな」

美穂「でもでも、茨城の町興しのドラマですよね」

美穂「それだと頼子ちゃん達が主役の方が……」


モバP「終電が無くなった…」シリーズ


495: 2013/11/19(火) 01:39:16.80 ID:TMIEJ24e0
モバP「ああ、今回のドラマの原作アニメは確かに茨城が舞台だけど」

モバP「主人公は熊本出身だから…って何度も説明しただろ」

美穂「は、はい…でも主役は嬉しいけど……まだ実感湧かなくて…」

美穂「それに、熊本出身なら…蘭子ちゃんの方が人気が…」

モバP「美穂っ!」

美穂「は、はいっ」

モバP「誰が何と言おうと主役は美穂のものだ、だから胸を張れ」

美穂「はい!私、がんばります」

496: 2013/11/19(火) 01:39:43.17 ID:TMIEJ24e0
モバP「そうだ、その意気だ、美穂」ナデ

美穂「あ…えへへ」

モバP「あああっ」

美穂「どどど、どうしたんですか?」

モバP「終電の時間間違えてたっ、走るぞ、美穂」

美穂「は、はい」

497: 2013/11/19(火) 01:41:34.41 ID:TMIEJ24e0
・・・

大洗駅

モバP「はぁはぁ…酒飲んだ後はキツイな」

美穂「はぁ…はぁ…」

モバP「美穂…大丈夫か?」

美穂「はひ、何とか…きゃぁああ」」

モバP「危ないっ、美穂」ガシ

498: 2013/11/19(火) 01:42:27.37 ID:TMIEJ24e0
美穂「Pさん…イタタタ」

モバP「美穂…大丈夫か?」

美穂「(Pさん…けっこう鍛えてるんだ…)」

美穂「はい…だ、大丈夫です、ううっ」

モバP「無理するな…美穂………終電、間に合わなかったな」

美穂「あ…ごめんなさい…私が、ど、ドジだから」

モバP「いや…俺が悪い……気にするな」

499: 2013/11/19(火) 01:42:53.27 ID:TMIEJ24e0
美穂「これからどうするんですか?」

モバP「そりゃあ、野宿って訳にもいかないし…ホテル探そう」

美穂「ほ、ホテルですか?そんな、私にはまだ…」モジモジ

モバP「美穂…脱げ」

美穂「えっ…ぬ、脱げって…こんな所じゃ…私」

モバP「く、靴だよ、足首痛いんだろ(まさか美穂もあの写メを)」

美穂「あ、そうですよね(やっぱりあれは周子さんの悪戯なんだ…良かった)」

モバP「うん、ひねっただけ…だな、よし、これで」ビリ

500: 2013/11/19(火) 01:43:38.64 ID:TMIEJ24e0
美穂「Pさん、ハンカチ…」

モバP「いいんだよ、これくらい、足上げて」

美穂「は、はい…(Pさんに素足触られてる…)」カァァ

モバP「これで…よし(もうちょっとで…なか…イカンイカン)」

美穂「ありがとうございます…Pさん」

モバP「ほら、美穂…おぶるよ」

美穂「ええ…そんなっ、肩貸してもらえれば…それで」

501: 2013/11/19(火) 01:44:16.21 ID:TMIEJ24e0
モバP「俺と美穂じゃ背が違いすぎるだろ?ほら」

美穂「は、はい!」

モバP「おう(軽いな…美穂)」

モバP「よし、ここはドラマの主人公のつもりで掛け声だ」

美穂「えっ…は、はい、パ、パンツァーフォー!」

502: 2013/11/19(火) 01:44:47.16 ID:TMIEJ24e0
モバP「(美穂の太もも…それに胸の感触が背中に…)」

モバP「(俺の全感覚…背中に集まれ)」

美穂「あの…Pさん」

モバP「なななな、何だ、美穂」

美穂「い、いえ…何でも(Pさんも私と一緒で緊張してるの?)」

美穂「えへへ(Pさんの背中…大っきい)」

503: 2013/11/19(火) 01:45:35.47 ID:TMIEJ24e0
・・・

あるホテル

モバP「…なぁ、美穂」

美穂「はい…Pさん」

モバP「何で同じ部屋なんだろうな」

美穂「それはこのタイプしか空いて無かったからで…」

モバP「担当アイドルとホテルで一緒の部屋か…はぁ」

美穂「むぅ…」

504: 2013/11/19(火) 01:46:03.26 ID:TMIEJ24e0
モバP「ん、どうした美穂?」

美穂「あずきちゃんや頼子ちゃんとは同じ部屋に泊まったじゃないですか」

モバP「な、何でそれを…いや、今はそういう話じゃないだろ」

美穂「そういう話ですよ…私だって…私だって……」ウル

モバP「ま、待て…美穂、俺は誰ともそういう関係になるつもりは無い」

美穂「頼子ちゃんともですか?」

モバP「何で頼子が出てくるんだ」

505: 2013/11/19(火) 01:46:39.67 ID:TMIEJ24e0
美穂「だって…」

モバP「ふぅ…いや、これは俺が悪いな」

モバP「なぁ、美穂…今の自分の気持ちを本気にしない方がいい」

美穂「そんな、私は…」

モバP「俺の仕事は美穂を皆をアイドルとして成功させることだ」

美穂「だから…誰ともそういう関係にはならない、ですか?」

モバP「ああ…わかってくれたか」

506: 2013/11/19(火) 01:47:11.15 ID:TMIEJ24e0
美穂「はい…迷惑かけてごめんなさい」

モバP「いや、いいよ」

美穂「わ、私…汗流してきます…」

モバP「あ、ああ…(美穂がシャワーか…ゴクリ)」

美穂「じゃ、じゃあ、いいい、行ってきます!」

美穂「(ちょっとは大人っぽく言えたかな?)」

美穂「(さっきのは…アイドルとして成功したら大丈夫ってことですよね、えへへ)」

美穂「(よーし、目指せトップアイドル!でも…自信ないよぉ)」

モバP「(美穂がシャワーか…美穂の裸……少し処理しとこう…ううっ)」

507: 2013/11/19(火) 01:47:40.67 ID:TMIEJ24e0
・・・

モバP「…なぁ、美穂…もう寝たか?」

美穂「い、いえ…き、緊張しちゃって……」

モバP「ははは、まあ、俺もだな」

美穂「Pさんも?あわわわ」

モバP「明日も早いんだ、もう寝よう」

美穂「ちょ、ちょっとお話しませんか?」

モバP「ちょっとだけだぞ、美穂」

508: 2013/11/19(火) 01:48:10.93 ID:TMIEJ24e0
美穂「は、はい…じゃあ、演技の練習を少し…」

モバP「演技か、よしこい」

美穂「す、好きですPさん!」

モバP「お、おい、美穂…」

美穂「れ、練習ですよ、練習…そう、練習です」ポッ

509: 2013/11/19(火) 01:48:50.49 ID:TMIEJ24e0
モバP「そうだよな、練習だよな」

美穂「そうですよ!えへへ…」

モバP「まったく、美穂は…困ったやつだな」

美穂「じゃあ、続きを…」

モバP「さあ、どんどんこい」

510: 2013/11/19(火) 01:49:21.13 ID:TMIEJ24e0
・・・

こうして、夜な夜な美穂の告白タイムは続いた

だが冗談は冗談としか受け止めないPに果たして効果があるのか

その後、ドラマ撮影は順調に進行する

511: 2013/11/19(火) 01:50:09.55 ID:TMIEJ24e0
・・・

数日後

移動中の車内

モバP「頼子、美穂、二人共今日も良かったぞ」

美穂「はい、私がんばりました!」

頼子「はい…ありがとうございます」

モバP「それにしても頼子…同郷の皆みたいに里帰りしても良かったのに」

512: 2013/11/19(火) 01:50:44.78 ID:TMIEJ24e0
頼子「今日は両親家にいませんから…一人はちょっと」

美穂「そうですね!一人より、二人の方が楽しいですね!」

頼子「うん…美穂ちゃん……」

モバP「ふふふ、仲いいな二人共…(この空気なら切り出せるな…)」ニヤリ

モバP「なあ、頼子、美穂…今回のドラマはアニメ原作な訳だが」

モバP「実は少し先だけど、もう一つアニメ原作のドラマ化の話を貰ってるんだ」

頼子「すごいですね…Pさん」

美穂「私たちにですか?がんまります!」

513: 2013/11/19(火) 01:51:24.82 ID:TMIEJ24e0
モバP「(ふふふ、よしよし)」

モバP「こういう作品なんだけどな、知ってるか?」

美穂「え?ウィッチ?魔女ですか?」

頼子「確か今回の原作とキャラクターデザインが同じ方ですよね」

モバP「お、そうだ、さすが頼子、よく知ってるな(ま、まずいな…)」

モバP「(でも、この反応は…大丈夫かな)」

頼子「Pさんが取ってきてくれた仕事だから…内容まではわかりませんけど」

514: 2013/11/19(火) 01:52:03.43 ID:TMIEJ24e0
モバP「よしっ」

美穂「えっ!?」

頼子「…はい?」

モバP「い、いや何でも…これキャラクターの資料だ」

頼子「セーラー服に…こっちの娘も制服みたい?」

美穂「学園ものですか?Pさん」

モバP「いや、戦争ものだ、それも1940年代」

515: 2013/11/19(火) 01:53:01.67 ID:TMIEJ24e0
頼子「戦争…じゃあ、事務所の皆と…」

美穂「お仕事でも複雑です…」

モバP「あはは、まあ敵は未知の侵略者だよ」

頼子「そうですか…」

美穂「安心しましたぁ」

モバP「モデルは第二次世界大戦のエースパイロットでな」

モバP「役は魔法力で敵と戦うウィッチ、魔法使いなんだ」

516: 2013/11/19(火) 01:53:58.97 ID:TMIEJ24e0
頼子「…面白そうですね」

モバP「だろ、曲もいいんだよ、頼子達にカバーしてもらう予定だ」君となら?

美穂「わぁ、元気になってきますね!」

モバP「だろ、ははは(よし、イケるぞ、イケる)」

頼子「ところでPさん…この設定画……下半身が見えてませんね」

モバP「えっ…たまたまじゃないかな……(頼子ーーー)」

モバP「まずい、まずい、まずい」

517: 2013/11/19(火) 01:54:52.56 ID:TMIEJ24e0
頼子「何がまずいんですか、口に出てますよ」

美穂「携帯で調べてみましょう」

モバP「な、なあ、二人とも、これはチャンスだぞ、話受けよう」

頼子「ダメです…ちゃんと調べてから」

美穂「えっーと、ッッッッ」カァァ

頼子「どうしたの美穂ちゃん…こ、これッッッ」カァァ

518: 2013/11/19(火) 01:55:44.58 ID:TMIEJ24e0
モバP「パ、パンツじゃないから恥ずかしくないもん」

美穂「……」

頼子「……」

モバP「ダメだよな…やっぱり」ガク

頼子・美穂「当たり前ですっ」

519: 2013/11/19(火) 01:56:29.33 ID:TMIEJ24e0
・・・

モバP「はぁ…」

美穂「…私、Pさんを見損ないました」

頼子「……」ぷい

モバP「ああ……ごめん、二人共ほんの出来心だったんだ」

美穂「次のSAでアイスご馳走してくれたら、許しちゃいます!」

頼子「あ…、もう一つ次の方が美味しいアイスあるよ」

美穂「流石地元!じゃあ、そっちにしましょう!」

モバP「合点承知…はぁ」

520: 2013/11/19(火) 01:57:39.58 ID:TMIEJ24e0
・・・

あるサービスエリア

モバP「着いたぞ、二人共…変装忘れるなよ」

美穂「はい、は、早くいきましょう!」

頼子「皆で食べると…きっと美味しいね」

モバP「ああ、待ってくれよ…美穂ー、頼子ー」

頼子「フフ……………」ボソボソ

モバP「なっ……」カァ

モバP「お、おい、頼子、今のはどういう、おいっ」

521: 2013/11/19(火) 01:58:30.69 ID:TMIEJ24e0
・・・

某戦車ドラマは好評のうちに放送終了しましたが

Pは己の欲望のためにアイドル二人の信用を失ったのでした

頼子がPにした耳打ちはPと頼子だけの秘密…

おしまい

522: 2013/11/19(火) 01:59:50.33 ID:TMIEJ24e0
美穂編は以上になります
美穂ちゃん、個人的には島村さん以上に正統派アイドルな気がします
話に出てるアニメはもちろん、あれとあれですが

最後に頼子さんが出てくるのは仕様です
(最初は頼子さんだけだったので許して欲しいです)
水着みたいなものとはいえ…実写であれやったらさすがに不味いだろうと
頼子さんの耳打ちの内容は考えてはいますけど、ご想像にお任せします
次回は大和軍曹編です、投下は遅くても週末中には

523: 2013/11/19(火) 07:08:49.58 ID:7FDLs43Go
乙ー
小日向ちゃんがかわいすぎて大満足

引用: モバP「また終電が無くなった…」