255:◆jG7j9/TnTg   2014/04/15(火) 15:27:35.88 ID:CSDhPLc0o

前回までのあらすじ
モバP「他のプロダクションの十時愛梨をスカウトする」


――――
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(2) (電撃コミックスEX)

――――

P「十時愛梨も所属した。やはり元のプロデューサーと仲が良くないのが決め手となっている」

P「今のところは順調に進んでいるな……」

P「さあ、つぎはどのアイドルにしようか」

P「↓2 って娘がいいかな」

257: 2014/04/15(火) 15:28:14.58 ID:mmQVM+Rr0

264: 2014/04/15(火) 15:37:58.23 ID:CSDhPLc0o

P「速水奏って娘がいいか」

P「なんとも魅惑的な雰囲気の娘だな……」

P「プロデューサーとの仲はいいのだろうか?」

速水奏と現プロデューサーの好感度は?
↓3 のコンマ以下の値で決定

267: 2014/04/15(火) 15:38:52.09 ID:VXw0VH4DO

273: 2014/04/15(火) 15:48:42.48 ID:CSDhPLc0o

P「……」

P「まあ、会ってみればわかるかな」

P「連絡するか……速水奏のプロダクションは――」

278: 2014/04/15(火) 15:54:13.26 ID:CSDhPLc0o

P「――では来週からということでよろしいでしょうか……はい、はい。それではよろしくお願いいたします。失礼します」ガチャ

P「……やけに内容を聞かれたな……噂が広がれば、そろそろ短期移籍って手も使えなくなるかもしれん」

P「皆に説明にいくか……」

281: 2014/04/15(火) 16:04:38.24 ID:CSDhPLc0o

P「皆、ちょっといいか」

ちひろ「おそらくですけど、短期移籍の話ですよね」

P「よくわかりますね……」

雫「今度は、どんな娘が来るんですかー?」

のあ「…………その娘……胸、大きいでしょう……」ペラ

愛梨「あんまり新しい子ばかり構っちゃ、寂しいですよぉー…ぴょん!ぴょーん!」

P「兎の真似か? うん、仕事に生かせるかもな」ナデ

ちひろ「で、なんて娘が来るんですか?」

P「速水奏って娘です。17歳だから……愛梨のひとつ下で、雫のひとつ上ですね」

284: 2014/04/15(火) 16:27:15.92 ID:KIt3+wu8o

愛梨「仲良くなれますよね?私たち……」

雫「きっとなれますよーっ!」

のあ「…………」

P「明後日速水さんが説明を聞きに来ますから、よろしくお願いします。ちひろさん」

P「他に、明後日いる人はいるか?」

愛梨「私と雫ちゃんは、一緒の雑誌で撮影です……」

雫「残念ですー……」

のあ「…………私はいるわ」

P「そうですか。じゃあのあさんも、よろしくお願いしますね」

のあ「ええ……まかせなさい……」

285: 2014/04/15(火) 16:27:53.68 ID:KIt3+wu8o
………………

…………

……

296: 2014/04/15(火) 21:41:40.92 ID:R3KBRLXNo

――――

P「そろそろか……」

コンコンコン

P「はい、どうぞ」

ガチャ

速水奏「おはようございまーす」

P「おはようございます。速水奏さんだね? どうぞ中へ」スッ

奏「失礼します」

P「速水Pさんは? 忙しかったかな」

奏「さあ……なんでだろ? まあ私に説明してくれれば大丈夫だよ」

P「……そうかい。じゃあ――」

297: 2014/04/15(火) 22:00:00.78 ID:R3KBRLXNo

P「――と、大体はこんな感じかな。質問はあるかい?」

奏「特にはないかな」

P「そうかい。活動中に質問ができたらなんでも聞いてくれ……と」

P「ごめん。申し遅れたけど、俺が速水さんのプロデュースを短期間ではあるけど担当させてもらう、Pだ。よろしくね」

奏「……ふぅん……貴方がねえ……」

P「……どうかしたのかい?」

奏「いや……貴方、最近噂になってるから……どんな人かと思ってたの」

P「噂かい……」

奏「そう。噂……あまりよくないやつだけどね」

奏「ねえ、聞きたい?」

P「いやまったく。それじゃあ来週からよろしくね。速水さん」

奏「……そう。じゃあまた来週。失礼しました」ガチャ

バタン

301: 2014/04/15(火) 22:10:54.80 ID:R3KBRLXNo

ちひろ「Pさん、悪い噂って……」

P「ふむ……ちょっと短期移籍やりすぎたかな……」ボソッ

ちひろ「Pさん?」

P「いえ、すみません。噂……か」

ちひろ「気にする必要ないですよ。噂は噂。Pさんの技量を妬む人がいるんですね! まったく……」

のあ「……そう。人の噂も75日…………貴方が気に病むことはないわ……」

P「ありがとうございます、お二人とも。でも、俺は気にしてないから大丈夫ですよ」

P「ただ……そんな噂の中、速水さんとうまくやっていけるでしょうか」

ちひろ「Pさんなら大丈夫ですよ! ほら、ぴょーん!」

302: 2014/04/15(火) 22:14:01.77 ID:R3KBRLXNo

P「なんですかそれ……愛梨の真似ですか?」

ちひろ「は、はい……Pさんを元気付けようと思って……ごめんなさい」

P「いいえ。ちひろさんの可愛い姿見れて、テンション上がりました。ありがとうございます」

ちひろ「そ、そんなー可愛いなんてー」

P「うわ……」

ちひろ「本気で引きましたね! もー!」

P「はは、冗談ですよ。冗談ー」

のあ「…………」

のあ「…………速水奏……か……」

304: 2014/04/15(火) 22:16:43.91 ID:R3KBRLXNo

――――

P「さ、今日からよろしくな、速水さん」

奏「貴方のプロデュース力、見させてもらうわ」

P「ハードル上がったな……ま、ちょっとは期待しててくれ」

P「よし、撮影に行こうか」

奏「ええ、よろしくね」

306: 2014/04/15(火) 22:20:25.49 ID:R3KBRLXNo

――撮影中――

P「……」

カメラマン「おおー奏ちゃんもいい表情するねえ!」カシャ

奏「ふふ……」

カメラマン「よーし、次の準備するから一旦休憩!20分後にまたよろしくね!」

奏「はーい」

P「お疲れさま。正直ビックリしたよ」

奏「ふふ……なにが?」

P「撮影。完璧じゃないか。俺のアドバイスがいらないくらいだ」

308: 2014/04/15(火) 22:29:45.00 ID:R3KBRLXNo

奏「私、根は結構まじめなの。言われたことはしっかり実践して覚えてるわ」

P「これは、逆に学んじゃうかなあ……」

奏「ふふ……そんなことで、私を引き抜けるのかしら。プロデューサーさん♪」

P「……なんのことだい」

奏「貴方、プロデューサー達の間でちょっとした話題よ? ヘッドハンターとかなんとか……」

P「あまり、嬉しいあだ名じゃあないな」

奏「あら? もっとショックうけるかと思ったのに……つまんないわね……」

P「残念ながら、リアクションは得意じゃないんだ」

P「さ、ちゃんと休憩とらないとな。ほら飲み物」

奏「ありがとっ」

310: 2014/04/15(火) 22:42:21.25 ID:R3KBRLXNo

――レッスン――

トレーナー「はい、そこ音をもうちょっと高くキープしてー」

奏「ら~♪」

トレーナー「はい、結構です。少し確認してくるから、休憩しててくださいね」タタッ

奏「ふ~」

P「歌の方が、撮影より好きみたいだな」

奏「どうしてそう思うの?」

P「楽しそうだから」

奏「……あたり。歌の方が好きよ。よくわかるわね」

P「まあな。うん、歌声もいい。ここも基本が出来てるね」

奏「まあね」

311: 2014/04/15(火) 22:52:07.08 ID:R3KBRLXNo

――――

奏「ら~♪」

のあ「……気分が良さそうね…………」スッ

奏「わっ!……びっくりした……」

のあ「この事務所には、慣れたかしら…………」

奏「そうですねーまあ、ちょっとは……」

のあ「そう……」

のあ「…………重荷をいただいた胸は打ち明ければ軽くなる…………」

のあ「…………Pに相談があるなら、早めにいうことね…………彼、人気だから……」

奏「……別に悩みなんてないですけど、ありがたい言葉なので、覚えときますね」スッ

奏「それじゃあ、お疲れさまでした」ガチャ

のあ「…………」

313: 2014/04/15(火) 23:06:15.31 ID:R3KBRLXNo

――――

奏「ねえ、バレンタインにチョコレート、もらったことある?」

P「うーん……どうだったかなあ……」

奏「誤魔化すの下手ね……来年までに私がトップアイドルになったら、プレゼントしてあげよっかな」

P「はは……その時君はこのプロダクションにいないだろう?」

奏「……そうね」

315: 2014/04/15(火) 23:14:19.07 ID:R3KBRLXNo

――――

奏「ねえ、プロデューサー」

P「なんだい? 今日の分の活動は終わったから、帰る支度をしないといけないんじゃないか?」

奏「それは後でやるわ。ねえ、このプロダクションに移籍してあげよっか?」

P「……?」

奏「だから、このプロダクションに本当に移籍してあげるっていってるの」

奏「プロデューサーもなかなか見所あるし、入ってあげてもいいかなって。それが貴方の目的なんでしょう?」

P「……」

奏「願ってもないことじゃない? プロデューサーがどうしてもって言うなら、入ってあげるわ。ほら……」

P「いや、悪いけど遠慮しとく」

奏「え?」

317: 2014/04/15(火) 23:38:17.08 ID:R3KBRLXNo

奏「な、え? どうして……」

P「どうしてもなにも……別にほしくないからかな」

奏「撮影の仕方だって、レッスンだって、私はある程度出来てたでしょう! 即戦力になるわよきっと!」

P「そうかもしれないけど……速水さんの魅力、あんまり感じられないし」

P「それに……」

P「それ、多分本当の速水奏の気持ちじゃないから」

奏「……っ!」

P「もっと素直になればいいじゃないか。無理しないで」

奏「……」

P「ちょっと、おいで奏」

奏「……」コツコツコツ

P「しょっ」グッ

奏「きゃっ! ちょ、ちょっと! これ……」

P「お姫様だっこ。恋愛映画とか観ない?」

奏「……観てると恥ずかしくなるから……」

319: 2014/04/15(火) 23:50:04.31 ID:R3KBRLXNo

P「そうかい……実際にやってみて、どう?」

奏「……ちょっとだけ、安心するわ」ギュ

P「そりゃよかった。奏。俺がヘッドハンターとか言われてたの、嘘だろう」

奏「そこからお見通し……? なんなの、貴方……」

P「こういっちゃあれだけど、雫も、のあさんも愛梨も……まだ知名度はそんなにないんだ。デビューしてそんな経ってないから」

P「知名度がない時は、移籍を繰り返すとか、事務所辞めるとか、よくあることなんだよ」

P「皆まだまだひよっこアイドル。他の人たちからしてみれば、些細なことにすぎないんだ」ナデ

奏「……参ったわ。嘘ついてごめんなさい……」

奏「私ね……ここに来る前日かしら、プロダクションを辞めさせられたの……」

奏「態度が悪いからって……うちじゃお前を育てきれないからって」

奏「でも私……アイドル続けたかったのよ……」

320: 2014/04/15(火) 23:58:06.20 ID:R3KBRLXNo

奏「だから……ここで拾ってもらおうかと思ったの……精一杯良いところみせて……」

P「そうか……」

奏「私、駄目ね……気持ちだけ空回りして、どうしても所属させてほしくて……」

P「……」

奏「本当にごめんなさい……」

P「ごめんな奏……」

奏「いいの……こんなことした、自分が悪いから」

P「いや」

P「全部知ってたからさ……」

奏「」

323: 2014/04/16(水) 00:10:38.54 ID:UsMsiI4Ro

奏「え、ちょ! どういうことよ!」

P「それこそ前日に連絡あってな。辞めたんであの話はなかったことに。誠に申し訳ございませんってな」

P「だから来るとは思わなかったんだけど……本人が来たからびっくりしてなあ……」

P「最初から本音を言ってくれれば、すぐにうちに所属してもらうつもりだったんだ」

奏「は……」

奏「はあぁあ……そんなことって……」

P「ごめんな。でもなかなか言わないから……」

奏「もう! なによ、バカ!おろして!」ポカポカ

P「いて、いてて……でも、本音を言うって大事だろ?」

奏「そうだけど、やりすぎよ!」

P「はは……奏」

奏「なによ……」

P「いままで、辛かったろう? もう大丈夫だからな」ギュー

奏「っ! ……本当っ……どうしようもない人っ……ぐすっ……」ギュー

331: 2014/04/16(水) 00:25:37.33 ID:UsMsiI4Ro

奏「私、続けていいのよね……」ギュ

P「ああ。俺がプロデュースしてやる」ギュ

奏「ねえ……」

P「うん?」

奏「いっこだけ……騙した罰。キスして……」スッ

奏「遠慮しなくていいから……してくれなきゃ安心できない……」

P「……っ」

奏「ぁん……どこにしてるのっ……」

P「腰。どうしてもやれって言うならそこし考えられなかった」

奏「もうっ……あ、ちょっと……あぁん…… ? 」

P「っ、これから……二人で頑張ろうな奏……」

奏「ひゃ、ひゃい……Pさん……」トロ

335: 2014/04/16(水) 00:36:29.69 ID:UsMsiI4Ro

――――

P「ということで、皆さん大変ご迷惑をお掛けしましたが……」

奏「今日から、というか一ヶ月前からお世話になってる速水奏です……」

奏「いろいろデタラメなこといって、ごめんなさい。今日からここで本格的に活動することになりました。よろしくお願いしますっ」

ちひろ「え? どういうことですか?」

雫「わぁ~♪ 奏ちゃん。ようやくPさんに打ち明けたんだね!」

のあ「…………遅いわよ……」

愛梨「でも、Pさんが認めたなら、光る原石間違いないですよー! 奏ちゃん。よろしくねっ!」

奏「いろいろ恥ずかしい思い出がいっぱいあるわ……」

ちひろ「え? 短期移籍は……?」

奏「Pさん」

P「なんだ奏?」

奏「いつかPさんが知らなかった、高みに連れていってあげる」

奏「だから……プロデュース。よろしくねっ……んっ……」

336: 2014/04/16(水) 00:36:56.10 ID:UsMsiI4Ro

――――

速水奏 編 終了

337: 2014/04/16(水) 00:37:10.39 ID:KiRUQIaQO

338: 2014/04/16(水) 00:37:55.81 ID:BRBe7xuT0

次は誰になるのか

引用: モバP「他のプロダクションのアイドルをスカウトする」