782: 2013/05/15(水) 19:08:50.27 ID:ee8+kuj10

神崎蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」

シーン

蘭子「むっ?輩共の囀りが聞こえぬ…(あれ?誰もいなんいですかー?)」

晶葉「その難解な口調は蘭子か」ガチャ

蘭子「おぉ、奇怪な使い魔を操りし鬼才にして、我が友晶葉ではないか(あっ、晶葉ちゃん!)」

晶葉「あー…あぁ、私だ」スッ

蘭子「我を導きし友は何処か?(プロデューサーはいないの?)」

晶葉「えぇと…えぇ?導きし友…あぁ、Pか?」ピッ

蘭子「ククク、左様(うんうん!)」

晶葉「Pなら会議室だ。今は電話中だが、見せたいものがあるはずだから来てくれ」

蘭子「我への貢物という事か…?フハハ、面白い。精々我を楽しませてくれよ?(見せたいもの?なになにー?)」

晶葉「うぅむ、いつかはその、蘭子の言葉への翻訳機をと思うのだが…私には険しい道のりそうだ…」

蘭子「?」

787: 2013/05/15(水) 19:16:09.70 ID:ee8+kuj10
ガチャ

P「はい、えぇ、そうなんですよ。ですから急いでレッスンスタジオに…はい、お願いします」ピッ

蘭子「密談は終結せしか?(電話、終わりしたか?)」

P「ん?おぉ、次は蘭子だったのか。あぁ、終わったよ」

蘭子「して友よ、我への貢物とは如何なるものだ?ハッ!よもや、我の次なる覚醒への算段か!?(それで、私に見せたいものってなんですか?あっ!もしかして、私の新しい衣装とかですか!?)」

P「いや、悪いけど違うよ。それに蘭子には新しい衣装やったばかりだろ」

蘭子「むぅ、それもそうか…我としたことが早計であったな(はぁ、そうですよねー…早とちりでしたぁ)」

晶葉「なぜ普通に会話が出来るのだ…?」

P「えっ?だって俺、熊本弁一級だから」

晶葉「これは熊本弁なのか!?っというか一級とはなんだ!?」

蘭子「それで、真なる貢物とはなんなのだ?(じゃあ、本当の見せたいものってなんですか?)」

P「あぁ、見せたいものってのはちょっとした映像だ。晶葉」

晶葉「あぁ、終わってるが…これが熊本弁…?」

蘭子「?」

晶葉「ま、まぁ、取りあえず…では、神崎蘭子の潜在意識に宿る願望を…禁忌の扉をいざ開かん!」

蘭子「!!」

P「なんだ出来てるじゃん」

晶葉「あ、合ってたのか?」

蘭子「遂に…遂に我が友晶葉も、我の言霊を解するようになったか!(やったー!晶葉ちゃんが私の仲間に~♪)」

P「仲間って…」

パッ

808: 2013/05/18(土) 17:35:26.64 ID:7C2UiDNc0
蘭子『…』ブツブツ

P「蘭子1人だな。なんかブツブツ言ってるけど」

晶葉「そして場所は事務所の仮眠室と」

蘭子「?」

蘭子『…』スゥ…ハァ…

P「深呼吸?」

蘭子『我と永遠の契りを結ぶのだ、Pよ!(私と付き合ってください!プロデューサー!)』

蘭子「!!??///」ボフッ

P「おぉう…いきなり告白かよ」

晶葉「しかし、肝心のPがいないぞ?」

蘭子「えっ、えっ!?な、なにこれ…ぷ、ぷrあっ、え、えっと…わ、我が友らよ!?こ、ここここれは一体いかなる余興か!?///」

蘭子『うぅむ、生贄が異なるか…ふぅむ、一体いかにすれば、この神聖なる儀式を成功せしめられようか…?(うーん、これは違うなかなぁ…はぁ、どうしたらうまくプロデューサーに告白できるのかなぁ…)』

P「あぁ…告白の練習だったのか。潜在意識でまで練習とは、まったく愛い奴だな蘭子は」

蘭子「!!??///」ワタワタ

蘭子『やはりこの儀は、魔王として我ではなく、内なる真の姿にて執り行うべきか…?しかし内なる姿にて話すと、魔力の膨張が…い、いや、何を言うか、我は魔界の頂点に君臨し、世界を混沌に陥れし魔王であるぞ?この程度のことで怖気づいていては、下々の者に示しがつかぬではないか…よし(やっぱり告白は、素の私で想いを伝えるべきかな…?で、でも、普通に話すとタダでさえ緊張するのに、それで告白なんて…い、いや、でも、私はトップアイドルだよ?そんなことで怯えてたんじゃ、他の皆に笑われちゃうよ…うん!)』

蘭子『…』スゥ…ハァ…

P「あっ、また深呼吸だ。くるか?」

蘭子「えっ!?あっ!み、見るな!こ、これ以上、我が禁忌に触れる事は許さぬ!このままでは現の秩序が瓦解するぞ!(えっ!?あっ!み、見ちゃダメです!こ、これ以上は本当に私の…と、とにかくダメなんですよぉ!)///」

晶葉「悪いが私には、蘭子の言っていることがサッパリだ。ひなロボかもん」

蘭子「なっ…!?は、放せこの!つ、使い魔風情が、覚醒前とはいえ魔王であるこの我を止められると思うてか!!///」ジタバタ

P「十分そうだな」

蘭子「うーーーーー!!禁忌!禁忌なのだーーーー!!///」ジタバタ

P・晶葉「…あっ」

蘭子『ぷ、プロデューサー!』

蘭子『え、えっと、その…我と…あっ、ち、違くてっ…わ、私を…///』モジモジ

蘭子『わ、私を、ぷ、プロデューサーのお嫁さんにしてください!!///』

P「告白って言うか、これはプロポーズじゃね?」

蘭子「~~~!!///」ボフンッ

蘭子『え、えへへ…お、お嫁さんは流石に早かったかな…やっぱり、そういうのはちゃんとお付き合いしてから///』

P『…』ポカーン

蘭子『…あれ?』クルッ

晶葉「ラブコメ的な感じだな」

P「あぁ、お約束的な感じだな」

P『あー…いや、盗み聞くつもりはなかったんだが…』ポリポリ

蘭子『わ、わわわ我が友!!??き、貴様!い、いいいい一体いつからそこに顕在していた!!??////(ぷ、プロデューサー!?い、いいいいいつからそこにいたの!?///)』

P『い、いや…今しがた来たところ…』

蘭子『そ、それは真か…?もしそれが戯言であれば、貴様を紅蓮の炎にて…///(ほ、本当ですか!?う、嘘じゃないですよね!?///)』

P『…実は契りの辺りから』ボソッ

蘭子『なぁっ…!///』

809: 2013/05/18(土) 17:37:00.97 ID:7C2UiDNc0
P『あっ、いやでも、だ、大丈夫だぞ蘭子。俺は決して、蘭子の中二な告白とか、可愛らしい告白とか全然聞いてないから!あぁ、お嫁さんとかなんて聞いてないともさ!』

蘭子『~~~っ!!///』プルプル

P『あっ…あー…いや、うん。ホントすまん。俺、営業に―――』

蘭子『…』キュッ

P『あー…蘭子?悪いが、袖を放してくれるか…あれだ、今回の事は俺は忘れるからさ…お互いになかったことにしよう』

蘭子『い、いや…です…ぐすっ…』

P『えっ…?ちょっ、ら、蘭子、お前なに泣いて!?』

蘭子『だ、だってぇ…ひぐっ…わ、私、こんな形で、プロデューサーに私の想いがバレちゃうなんて、い、嫌ですもん…ぷ、プロデューサーにはちゃんと告白をして、想いを伝えたかったのに…だ、だから、もう一度私に、ちゃんとした告白をさせてください…///』グスッ

P『…分かった。そもそも間の悪かった俺が悪いんだ…受けるよ』

蘭子『あっ…じゃ、じゃあ…んっ』ゴシゴシ

P『…』

蘭子『すぅ…はぁ…プロデューサー』ジッ

P『あぁ…』

蘭子「ま、待って!本当に待ってぇ!ダメ!ダメ私!そ、それ以上は本当に言っちゃダメなのぉぉぉ!!///(や、止めろ!そ、それ以上の儀式の進行は、我の体躯に甚大なる毀損が!!///)」ジタバタ

蘭子『先に聞かれちゃったけど、改めて言います…わ、私、プロデューサーのことが…お、お嫁さんにしてほしいくらい、だ、大好き、なんです…だ、だから、その…わ、私と、けっ、け、結婚を前提に、お、お付き合いして、ほしい…です!///』モジモジ

P『…』

蘭子『わ、私じゃ…ダメ、ですか?///』

P『はぁ…蘭子』スッ

蘭子『えっ?は、はい…なんで―――』

チュッ

蘭子『…えっ…えっ?い、今、ぷ、プロデューサーが、わ、私にき、キスを…?///』

P『あぁ、したよ。おでこにだけど』

蘭子『ふえっ…ふぇぇぇっ!!??///』ボフンッ

P『おぉ、元々紅かった顔が更に紅くなった』

蘭子『ぷ、プロデュサー!えっ、あ、あのっ!こ、これはどう…お、オッケーなんですか!?///』

P『あー…悪いが俺は立場上、今の蘭子の告白はとても嬉しいんだが、それに事務所内では答えることは出来ないんだよ…』

蘭子『えっ…あっ…あ、あはは…で、ですよね…・普通に考えれば…そうです、よね…』シュン

P『そ、そんなに酷く落ち込まいでくれ…俺は蘭子の暗い顔なんて見たくないんだ…あれだ、俺は今この場所、事務所内じゃ答えられないって言ったんだ、蘭子』

蘭子『ふえっ…?そ、それって…』

P『なんだ…女の子からの告白の返事を先延ばしとか、男としてどうかと思うが…今夜、蘭子を俺の家に招待するよ。だから、俺もそこで真剣に、蘭子に告白をしようと思う』

蘭子『こ、告白…!じゃ、じゃあ!』

P『ま、まぁ…少なくとも、蘭子を悲しませることは言わないとだけは、言っておこう』ポリポリ

蘭子『!』パァァ

P『よ、よし!それじゃあこの話は終わりだ!俺はこんどこそ営業に―――のわぁ!?』

蘭子『ククク、アーッハッハッハッ!親愛なる我がPよ!貴様は既に、我が魔性の虜よ!』ダキッ

P『えぇい、気が早い!腕に抱き着くな!』

蘭子『フフッ、我がPよ!』

P『なんだ…俺は早く、自分の考えを纏める為に営業に行きたいんだが…』

蘭子『親愛の調べ♪(大好き、です♪)』

ピッ!

810: 2013/05/18(土) 17:37:38.07 ID:7C2UiDNc0
晶葉「言葉の割に…案外普通だったな」

P「蘭子は中二を患ってるだけで、根は至って普通の女の子だからな。まぁ、そこがいいんだが」

蘭子「///」プシュー

P「じゃあ、蘭子。今夜は約束通り、俺の家にこいよ」

蘭子「ふえっ!?えっ…だ、だが、あれは虚空において盟約では…///(ふえっ!?えっ…で、でも、あんな、私…ち、違うんですよぉ…///)」

P「それでもあれは、蘭子の本心のはずだ。違うか?」ボゾッ

蘭子「た、確かに、偽りはないが…///(そ、そうですけどぉ…///)」ゾクゾク

P「だったらあの蘭子の告白を、俺は真剣に受け止めるよ。蘭子、今夜は寝かさないぞ…俺の蘭子への想い、ちゃんと受け止めてくれよ?」ボソボゾッ

蘭子「く、くふふ…ぞ、ぞうさもにゃいわぁ…に、にんげんふじぇいのおもいをうけとめりゅくらい、われにはぞうさも…えへへ///」ニヘラ

P「またつまらぬもの堕としてまった…」

晶葉「つまらぬもの言うな。アイドルだぞ」

812: 2013/05/18(土) 17:45:00.24 ID:7C2UiDNc0
晶葉「と言うかP…今、蘭子に今夜の約束をしていたが…菜々の方はどうする気だ」

P「あっ…」

晶葉「忘れてやるなよ…」

P「しょうがない…ウサミン星には子供たちだけで行かせようか。お詫びに人数マシマシで」

晶葉「君はどこまで菜々をイジメれば気が済むのだ!?」

P「じゃあ、俺の代わりにあいさん…は、使い物にならなそうだから、ここは愛海を影武者として投入しよう」

晶葉「大参事になるからやめたまえ!?」

P「大丈夫。愛海は俺と一緒で、つるぺた幼女からウサミンまでなんでもござれだから」

晶葉「だからだよ!!」

P「うん、冗談だよ。ツッコミご苦労様」

晶葉「どうも…」ゼェゼェ

P「それに今夜の心配はいらんよ。どうせどっちも明日まで再起不能だろうし」

晶葉「あぁ…あぁ、それもそうか」

ガチャ

To be continued...

822: 2013/05/18(土) 18:11:35.38 ID:yjA6IL71o
熊本弁だけで訳の無い部分が幾つかあるけど、別に台詞全てに訳が付くわけじゃないんだっけ?

引用: モバP「対象の潜在意識を覗く機械?」