1: 2016/02/19(金) 15:05:44.67 ID:pCSlSHS7.net
2: 2016/02/19(金) 15:09:16.03 ID:pCSlSHS7.net
教室
海未「それではみなさん、気を付けて帰ってくださいね」
ワイワイガヤガヤ
穂乃果「よし!じゃあ新しく出来たクレープ屋さんに皆で行こうよ!!」
にこ「いいわね」
ことり「はぁ~い、大賛成♪」
凛「凛もクレープ食べたいにゃ!」
絵里「ちょっと待って」
穂乃果「どうしたの絵里ちゃん?」
絵里「普通に食べるのもつまらないから…ちょっとしたゲームをしない?」
にこ「何よ珍しいわね。あんたがそんなこと言うなんて」
ことり「いいね、面白そう!」
海未「それではみなさん、気を付けて帰ってくださいね」
ワイワイガヤガヤ
穂乃果「よし!じゃあ新しく出来たクレープ屋さんに皆で行こうよ!!」
にこ「いいわね」
ことり「はぁ~い、大賛成♪」
凛「凛もクレープ食べたいにゃ!」
絵里「ちょっと待って」
穂乃果「どうしたの絵里ちゃん?」
絵里「普通に食べるのもつまらないから…ちょっとしたゲームをしない?」
にこ「何よ珍しいわね。あんたがそんなこと言うなんて」
ことり「いいね、面白そう!」
3: 2016/02/19(金) 15:11:45.87 ID:pCSlSHS7.net
凛「で、どんなゲームやるの?」
絵里「私たち5人で学校からそこのクレープ屋さんまで競争してビリだった人が全員分のクレープ奢り、っていうのはどうかしら?」
にこ「へぇー面白そうじゃない」
穂乃果「えぇ~やだよそんなの~」
凛「穂乃果ちゃん、もしかして自信がないのかにゃ?」
穂乃果「そ、そんなわけないじゃん!いいよ、その勝負乗ってあげるよ!!」
ことり「全員参加で決まりだねぇ~」
絵里「ふふ、やるからには負けないわよ。それじゃあスタート地点は校門で」
にこ「分かったわ」
凛「凛、足には自信があるから絶対に負けないよ!!」
絵里「私たち5人で学校からそこのクレープ屋さんまで競争してビリだった人が全員分のクレープ奢り、っていうのはどうかしら?」
にこ「へぇー面白そうじゃない」
穂乃果「えぇ~やだよそんなの~」
凛「穂乃果ちゃん、もしかして自信がないのかにゃ?」
穂乃果「そ、そんなわけないじゃん!いいよ、その勝負乗ってあげるよ!!」
ことり「全員参加で決まりだねぇ~」
絵里「ふふ、やるからには負けないわよ。それじゃあスタート地点は校門で」
にこ「分かったわ」
凛「凛、足には自信があるから絶対に負けないよ!!」
4: 2016/02/19(金) 15:13:58.49 ID:pCSlSHS7.net
職員室
海未「へーいき、だいじょ~ぶ~よ~♪」
希「海未ちゃんやけにご機嫌やね。何か良いことでもあったん?」
海未「それがですね、何もなかったのですよ」
希「え?どういうこと?」
海未「ですから、クラスの子たち、今日は何もトラブルを起こさなかったんです」
海未「こんな日もあるんですね」
希「へー、それは良かったやん」
海未「はい」
海未「へーいき、だいじょ~ぶ~よ~♪」
希「海未ちゃんやけにご機嫌やね。何か良いことでもあったん?」
海未「それがですね、何もなかったのですよ」
希「え?どういうこと?」
海未「ですから、クラスの子たち、今日は何もトラブルを起こさなかったんです」
海未「こんな日もあるんですね」
希「へー、それは良かったやん」
海未「はい」
5: 2016/02/19(金) 15:14:41.28 ID:pCSlSHS7.net
教頭「だからって油断しない方がいいですよ園田先生」
海未「教頭先生!それはどういう意味ですか?」
教頭「言っておきますが、今日はまだ終わってませんからね?放課後にやらかすかもしれませんよ?」
海未「そ、それは絶対にありえません!あの子たちはきっと、清く正しい放課後を送っているはずですから!」
教頭「本当にそうですかねー?」
海未「も、もちろんですよ!」
教頭「…ま、あいつらが何をしでかそうが私には関係ありませんけどね」
スタスタ
海未「全く…教頭先生は相変わらず私のクラスの子たちには厳しすぎるんですよ…」
希「まーまー。今日また飲みに行こ?」
海未「教頭先生!それはどういう意味ですか?」
教頭「言っておきますが、今日はまだ終わってませんからね?放課後にやらかすかもしれませんよ?」
海未「そ、それは絶対にありえません!あの子たちはきっと、清く正しい放課後を送っているはずですから!」
教頭「本当にそうですかねー?」
海未「も、もちろんですよ!」
教頭「…ま、あいつらが何をしでかそうが私には関係ありませんけどね」
スタスタ
海未「全く…教頭先生は相変わらず私のクラスの子たちには厳しすぎるんですよ…」
希「まーまー。今日また飲みに行こ?」
6: 2016/02/19(金) 15:16:19.51 ID:pCSlSHS7.net
クレープ屋
穂乃果「…」
にこ「悪いわね~穂乃果~」むしゃむしゃ
ことり「穂乃果ちゃんありがとう~」むしゃむしゃ
凛「やっぱり凛が一番だったね!」
絵里「穂乃果の奢りのクレープは美味しいな~♪」
穂乃果「うぅ…私のお金が…」
にこ「いつまでも落ち込んでじゃないわよ~。今度何か奢ってあげるから」
ことり「にこちゃん優しい~」
穂乃果「ホントに!?約束だよ!?嘘ついたらハリセンボン飲んでもらうからね!!」
にこ「はいはい」
絵里「ほら、早く食べないと溶けちゃうわよ?」
凛「穂乃果ちゃんも早く一緒に食べよ?」
穂乃果「…」
にこ「悪いわね~穂乃果~」むしゃむしゃ
ことり「穂乃果ちゃんありがとう~」むしゃむしゃ
凛「やっぱり凛が一番だったね!」
絵里「穂乃果の奢りのクレープは美味しいな~♪」
穂乃果「うぅ…私のお金が…」
にこ「いつまでも落ち込んでじゃないわよ~。今度何か奢ってあげるから」
ことり「にこちゃん優しい~」
穂乃果「ホントに!?約束だよ!?嘘ついたらハリセンボン飲んでもらうからね!!」
にこ「はいはい」
絵里「ほら、早く食べないと溶けちゃうわよ?」
凛「穂乃果ちゃんも早く一緒に食べよ?」
7: 2016/02/19(金) 15:17:30.50 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果「そうだね。では、いただきま~」
不審者「…」スタスタ
ドンッ!!
穂乃果「うわっと」
べちゃっ…
穂乃果「あーー!!穂乃果のクレープがーーー!!」
不審者「…」スタスタ
穂乃果「ちょっとそこの怪しい人!!どこ見て歩いてるの!?」
不審者「…」
タッタッタ
穂乃果「ちょっと待ってよ!!」
ガシッ!
不審者「は、離せ…」
不審者「…」スタスタ
ドンッ!!
穂乃果「うわっと」
べちゃっ…
穂乃果「あーー!!穂乃果のクレープがーーー!!」
不審者「…」スタスタ
穂乃果「ちょっとそこの怪しい人!!どこ見て歩いてるの!?」
不審者「…」
タッタッタ
穂乃果「ちょっと待ってよ!!」
ガシッ!
不審者「は、離せ…」
8: 2016/02/19(金) 15:18:22.16 ID:pCSlSHS7.net
にこ「ちょっとあんた、詫びのひとつぐらいあってもいいんじゃないの?」
ことり「穂乃果ちゃんがどれだけこのクレープ食べられるの楽しみにしてたか分かってんのか?」
凛「弁償だよ弁償!!倍返しだよ!!」
絵里「ちょっとあなたたちやめなさいよ…」
不審者「ひ、ひいい!!」
ドン!
穂乃果「痛っ…何するの!?」
ドン!
不審者「うわわ…」よろよろ
穂乃果「今だ皆!!やっちゃえー!!」
ドカ!バキ!ベキ!
不審者「いてて!やめろ!!」
ことり「穂乃果ちゃんがどれだけこのクレープ食べられるの楽しみにしてたか分かってんのか?」
凛「弁償だよ弁償!!倍返しだよ!!」
絵里「ちょっとあなたたちやめなさいよ…」
不審者「ひ、ひいい!!」
ドン!
穂乃果「痛っ…何するの!?」
ドン!
不審者「うわわ…」よろよろ
穂乃果「今だ皆!!やっちゃえー!!」
ドカ!バキ!ベキ!
不審者「いてて!やめろ!!」
9: 2016/02/19(金) 15:19:11.98 ID:pCSlSHS7.net
にこ「やめるもんですか!!必殺、矢澤流首固め!!」グググ
不審者「く、首が締まる…」
にこ「参ったと言いなさい!!」
不審者「ゥ…む…む…」
にこ「む?」
不審者「む…胸が…当たってない…」
にこ「!!」
ことり「あっ…」
凛「…」
穂乃果「に、にこちゃんが気にしてることを…」
不審者「く、首が締まる…」
にこ「参ったと言いなさい!!」
不審者「ゥ…む…む…」
にこ「む?」
不審者「む…胸が…当たってない…」
にこ「!!」
ことり「あっ…」
凛「…」
穂乃果「に、にこちゃんが気にしてることを…」
10: 2016/02/19(金) 15:20:23.55 ID:pCSlSHS7.net
にこ「な…なんですってー!?もうただじゃ済まさないわよ!!」グググ!
不審者「うぅ…」
絵里「ちょっとあなたたちやりすぎよ!?警察来たらどうするのよ!?」
警察「こらーお前ら!!何やってるんだ!?」
穂乃果・ことり・にこ・凛「あっ…」
不審者「」
絵里「来ちゃった…」
不審者「うぅ…」
絵里「ちょっとあなたたちやりすぎよ!?警察来たらどうするのよ!?」
警察「こらーお前ら!!何やってるんだ!?」
穂乃果・ことり・にこ・凛「あっ…」
不審者「」
絵里「来ちゃった…」
11: 2016/02/19(金) 15:21:48.32 ID:pCSlSHS7.net
居酒屋
希「は~ここの焼き鳥めっちゃ美味いな~」
海未「この串カツも絶品ですね」
希「そうやろ?ここの店の串カツはウチのお気に入りやから」
海未スマホ「♪~」ブーブー
海未「おや、学校から電話ですね。ちょっと失礼します」
ピッ
海未「はいもしもし。教頭先生ですか?」
海未「はい…えっ!?絵里たちが警察に!?」
希「?」
教頭『すぐに学校に来てください!!あの連中とんでもないことしでかしたんですよ!!』
海未「分かりました!!すぐに向かいます!!」
希「え、どうしたの!?」
海未「よく分からないのですが絵里たちが警察のお世話になったみたいですぐに学校に来てくれと…」
希「嘘!?ちょっとヤバそうやな…ウチも一緒に行くで!」
希「は~ここの焼き鳥めっちゃ美味いな~」
海未「この串カツも絶品ですね」
希「そうやろ?ここの店の串カツはウチのお気に入りやから」
海未スマホ「♪~」ブーブー
海未「おや、学校から電話ですね。ちょっと失礼します」
ピッ
海未「はいもしもし。教頭先生ですか?」
海未「はい…えっ!?絵里たちが警察に!?」
希「?」
教頭『すぐに学校に来てください!!あの連中とんでもないことしでかしたんですよ!!』
海未「分かりました!!すぐに向かいます!!」
希「え、どうしたの!?」
海未「よく分からないのですが絵里たちが警察のお世話になったみたいですぐに学校に来てくれと…」
希「嘘!?ちょっとヤバそうやな…ウチも一緒に行くで!」
13: 2016/02/19(金) 15:22:42.93 ID:pCSlSHS7.net
学校
ピーポーピーポー
警察「はい、ここから先には入らないでくださいね!!」
カシャッ!カシャッ!
海未「な、なんですかこの騒ぎは!!」
希「警察の人にニュースキャスターの人、カメラマンまで来てるやん!!」
海未「あの子たちは一体何をやらかしたのですか…」
ニュースキャスター「あ、すみません。お二人はここの音ノ木坂学院の関係者の方々ですか?」
カシャッ!カシャッ!
ニュースキャスター2「今回の件についてどう思われますか?」
ピーポーピーポー
警察「はい、ここから先には入らないでくださいね!!」
カシャッ!カシャッ!
海未「な、なんですかこの騒ぎは!!」
希「警察の人にニュースキャスターの人、カメラマンまで来てるやん!!」
海未「あの子たちは一体何をやらかしたのですか…」
ニュースキャスター「あ、すみません。お二人はここの音ノ木坂学院の関係者の方々ですか?」
カシャッ!カシャッ!
ニュースキャスター2「今回の件についてどう思われますか?」
14: 2016/02/19(金) 15:24:18.97 ID:pCSlSHS7.net
ワーワー
海未「え、ええっと…」
希「これじゃあ中に入れへんな…こうなったら…!!」
希「あっ!あんなところにUFOが飛んでる!!」
「「「えっ!?」」」
希「海未ちゃん今や!!」
海未「はい!」
タッタッタ
海未「え、ええっと…」
希「これじゃあ中に入れへんな…こうなったら…!!」
希「あっ!あんなところにUFOが飛んでる!!」
「「「えっ!?」」」
希「海未ちゃん今や!!」
海未「はい!」
タッタッタ
15: 2016/02/19(金) 15:25:20.60 ID:pCSlSHS7.net
職員室
海未「教頭先生!!」
教頭「やっと来ましたか園田先生…」
警察「あなたがあの子たちの担任の先生ですか」
海未「はい、園田海未です。あの、外が凄い騒ぎになっていて…」
海未「あの子たちは一体、何をしてしまったのですか?」
穂乃果「あっうみみちゃんだ!」
凛「やっほー」
海未「あなたたち!いたのですか!!」
ことり「さっきからずっとここにいたよ?」
にこ「なにそんな怖い顔してんのよ」
海未「こんな騒ぎを起こして何でそんな呑気にいられるんですか!!」
穂乃果「うみみちゃん、何か勘違いしてない?」
海未「教頭先生!!」
教頭「やっと来ましたか園田先生…」
警察「あなたがあの子たちの担任の先生ですか」
海未「はい、園田海未です。あの、外が凄い騒ぎになっていて…」
海未「あの子たちは一体、何をしてしまったのですか?」
穂乃果「あっうみみちゃんだ!」
凛「やっほー」
海未「あなたたち!いたのですか!!」
ことり「さっきからずっとここにいたよ?」
にこ「なにそんな怖い顔してんのよ」
海未「こんな騒ぎを起こして何でそんな呑気にいられるんですか!!」
穂乃果「うみみちゃん、何か勘違いしてない?」
16: 2016/02/19(金) 15:26:48.00 ID:pCSlSHS7.net
海未「え?」
絵里「私達、表彰されるらしいわよ」
海未「表彰!?」
警察「はい。この子達、よくやってくれましたよ」
海未「あの…話が呑み込めないのですが…」
警察「実は、この子達が連続強盗殺人事件で指名手配されていた犯人を捕まえてくれたんですよ」
海未「連続強盗殺人事件?」
希「あー!もしかして最近ずっとニュースとかで報道されてた事件じゃ…」
海未「あなたたちはこんな大物を捕まえたのですか!?」
海未「でかしましたよ皆さん!さすが私の自慢の生徒です!!」
絵里「まあ偶然なんだけど…」
教頭「まさに我が校の誇り!!あの3年D組がここまで立ち直れるとは!!」
教頭「私が根気よく続けてきた指導がやっと実った!!やったぞ!!」
海未・希「…」
絵里「私達、表彰されるらしいわよ」
海未「表彰!?」
警察「はい。この子達、よくやってくれましたよ」
海未「あの…話が呑み込めないのですが…」
警察「実は、この子達が連続強盗殺人事件で指名手配されていた犯人を捕まえてくれたんですよ」
海未「連続強盗殺人事件?」
希「あー!もしかして最近ずっとニュースとかで報道されてた事件じゃ…」
海未「あなたたちはこんな大物を捕まえたのですか!?」
海未「でかしましたよ皆さん!さすが私の自慢の生徒です!!」
絵里「まあ偶然なんだけど…」
教頭「まさに我が校の誇り!!あの3年D組がここまで立ち直れるとは!!」
教頭「私が根気よく続けてきた指導がやっと実った!!やったぞ!!」
海未・希「…」
17: 2016/02/19(金) 15:27:56.50 ID:pCSlSHS7.net
警察「そこでこの子達にマスコミが記者会見を開きたいそうなんですがどうでしょうか?」
海未「記者会見?」
凛「やったー記者会見だって!」
穂乃果「テレビに出れるってことだよね!?」
にこ「はしゃぎすぎでしょ…」
警察「クラス担任の園田先生も同席していただきますか?」
海未「え、私がですか?けど…テレビだなんて恥ずかしいですよ…///」
海未「記者会見で同席だなんて無理です…新聞とかテレビとか人前に出るなんて私には恥ずかしすぎます!!///」
希「ええやん海未ちゃん。こんなこと2度とないかもしれないんだよ?せっかくだから出なって!」
海未「で、ですが…」
希「大丈夫やって!神様がウチにそう告げとるんや」
海未「うう…///」
海未「記者会見?」
凛「やったー記者会見だって!」
穂乃果「テレビに出れるってことだよね!?」
にこ「はしゃぎすぎでしょ…」
警察「クラス担任の園田先生も同席していただきますか?」
海未「え、私がですか?けど…テレビだなんて恥ずかしいですよ…///」
海未「記者会見で同席だなんて無理です…新聞とかテレビとか人前に出るなんて私には恥ずかしすぎます!!///」
希「ええやん海未ちゃん。こんなこと2度とないかもしれないんだよ?せっかくだから出なって!」
海未「で、ですが…」
希「大丈夫やって!神様がウチにそう告げとるんや」
海未「うう…///」
18: 2016/02/19(金) 15:29:20.97 ID:pCSlSHS7.net
翌日
教室
ワイワイガヤガヤ
ディレクター「じゃあそろそろ再開するぞー」
ソコノカメラモウチョットミギ!
マイクハダイジョウブカ?
海未「た、たくさんのカメラが私の目の前に…やっぱり無理です…」
穂乃果「うみみちゃん大丈夫だって!ファイトだよ!」
絵里「うみみ、リラックスリラックス」
にこ「そ、そそそそうようみみ!わ、私みたくもっと落ち着きななななさいいい」プルプル
凛「そういってるにこちゃんも緊張して震えてるにゃ」
ことり「でもやっぱりちょっとは緊張するよねぇ~」
ディレクター「では入りまーす。5,4,3,…」
警察「えー、というわけで、ここにいる5人の勇敢な女子高生たちのおかげで無事犯人逮捕となりました」
カシャッ!カシャッ!
教室
ワイワイガヤガヤ
ディレクター「じゃあそろそろ再開するぞー」
ソコノカメラモウチョットミギ!
マイクハダイジョウブカ?
海未「た、たくさんのカメラが私の目の前に…やっぱり無理です…」
穂乃果「うみみちゃん大丈夫だって!ファイトだよ!」
絵里「うみみ、リラックスリラックス」
にこ「そ、そそそそうようみみ!わ、私みたくもっと落ち着きななななさいいい」プルプル
凛「そういってるにこちゃんも緊張して震えてるにゃ」
ことり「でもやっぱりちょっとは緊張するよねぇ~」
ディレクター「では入りまーす。5,4,3,…」
警察「えー、というわけで、ここにいる5人の勇敢な女子高生たちのおかげで無事犯人逮捕となりました」
カシャッ!カシャッ!
20: 2016/02/19(金) 15:31:10.62 ID:pCSlSHS7.net
記者「えっとじゃあ、犯人とぶつかった高坂さんというのは?」
穂乃果「はい、私です!」
記者「高坂さん、犯人にびびらずに取り押さえるなんてなかなか出来る事じゃないよ」
記者「普段からそういうことを?」
穂乃果「うーん…普段だったら出来なかったかもしれませんけど昨日はみんなとやったゲームに負けてお金が一気になくなっちゃって…」
穂乃果「その腹いせっていうのもあったんだと思います」
記者「ちなみにゲームとは?」
穂乃果「はい、競争して最後だった人が全員分のクレープを奢るという内容のものでした」
「「「はっはっはっ」」」
記者「へー面白いね。それは誰が提案したのかな?」
穂乃果「隣の絵里ちゃ…じゃなくて絢瀬さんです」
絵里「ちょ、穂乃果?///」
記者「絢瀬さん、あなたが提案したゲームが意外なところで活躍しましたね。ある意味今回のヒロインは君かな?」
「「「はっはっはっ」」」
絵里「そ、そうですね…///」
穂乃果「はい、私です!」
記者「高坂さん、犯人にびびらずに取り押さえるなんてなかなか出来る事じゃないよ」
記者「普段からそういうことを?」
穂乃果「うーん…普段だったら出来なかったかもしれませんけど昨日はみんなとやったゲームに負けてお金が一気になくなっちゃって…」
穂乃果「その腹いせっていうのもあったんだと思います」
記者「ちなみにゲームとは?」
穂乃果「はい、競争して最後だった人が全員分のクレープを奢るという内容のものでした」
「「「はっはっはっ」」」
記者「へー面白いね。それは誰が提案したのかな?」
穂乃果「隣の絵里ちゃ…じゃなくて絢瀬さんです」
絵里「ちょ、穂乃果?///」
記者「絢瀬さん、あなたが提案したゲームが意外なところで活躍しましたね。ある意味今回のヒロインは君かな?」
「「「はっはっはっ」」」
絵里「そ、そうですね…///」
21: 2016/02/19(金) 15:33:40.31 ID:pCSlSHS7.net
ことり「絵里ちゃん照れてる~」
凛「かわいい!!」
記者「ではー次は担任の園田先生に話を伺いたいのですが…」
海未「」
穂乃果「うみみちゃん?」
絵里「うみみ?」つんつん
海未「え、あ、はい?」
記者「先生からも少し話を伺いたいのですが…」
海未「えーっと…その…」あわあわ
穂乃果「うみみちゃん落ち着いて」ぼそり
絵里「しっかりしてうみみ。頼んだわよ」ぼそり
凛「かわいい!!」
記者「ではー次は担任の園田先生に話を伺いたいのですが…」
海未「」
穂乃果「うみみちゃん?」
絵里「うみみ?」つんつん
海未「え、あ、はい?」
記者「先生からも少し話を伺いたいのですが…」
海未「えーっと…その…」あわあわ
穂乃果「うみみちゃん落ち着いて」ぼそり
絵里「しっかりしてうみみ。頼んだわよ」ぼそり
22: 2016/02/19(金) 15:34:32.21 ID:pCSlSHS7.net
海未(う…うぅ…こうなったらもうやけです!!)
海未「はい!何かトラブルに遭遇したら見て見ぬふりをしてはいけないと日頃から指導してきました!」
海未「この子達は本当にいい子たちなんです!」
海未「悪事は絶対に許さない熱い心!」
海未「これほど正義感に満ち溢れた生徒たちを持てたことに!」
海未「私、園田海未は…教師として…これ以上ない幸せと喜びを痛感しております!」
海未「3年D組は、永遠に不滅です!」
カシャッ!カシャッ!
海未(き、決まりました…!!)
海未「はい!何かトラブルに遭遇したら見て見ぬふりをしてはいけないと日頃から指導してきました!」
海未「この子達は本当にいい子たちなんです!」
海未「悪事は絶対に許さない熱い心!」
海未「これほど正義感に満ち溢れた生徒たちを持てたことに!」
海未「私、園田海未は…教師として…これ以上ない幸せと喜びを痛感しております!」
海未「3年D組は、永遠に不滅です!」
カシャッ!カシャッ!
海未(き、決まりました…!!)
23: 2016/02/19(金) 15:35:28.58 ID:pCSlSHS7.net
翌日
職員室
海未(テレビ)『3年D組は、永遠に不滅です!』
希「へぇ~なかなかいいやん。かっこいいやん」
海未「うぅ…なんであんなことを言ってしまったのでしょう…」
海未「一生の恥です…」
希「そんなことないって!ウチは良かったと思うよ?」
希「テレビに出れるなんて一生の記念になったじゃん」
海未「もうこの話はやめてください…」
海未「ああ…穴があったらそこに入りたいです…」
職員室
海未(テレビ)『3年D組は、永遠に不滅です!』
希「へぇ~なかなかいいやん。かっこいいやん」
海未「うぅ…なんであんなことを言ってしまったのでしょう…」
海未「一生の恥です…」
希「そんなことないって!ウチは良かったと思うよ?」
希「テレビに出れるなんて一生の記念になったじゃん」
海未「もうこの話はやめてください…」
海未「ああ…穴があったらそこに入りたいです…」
24: 2016/02/19(金) 15:36:14.71 ID:pCSlSHS7.net
その頃の園田家
海未祖父「おお、なかなかいいじゃねえか」
真姫「お嬢…立派になられましたね…!!」
花陽「海未ちゃん!素晴らしいよ!!」
祖父「これってよ、他局のテレビとかでも報道されてるんだよな?」
真姫「はい、複数のテレビ局で放送されると言ってましたが…」
祖父「そうか。じゃあ記念に録画でもしておくか」
花陽「それなら大丈夫です!!海未ちゃんが出てるニュースは全部把握して録画済みですよ!」
真姫「さすが花陽ね」
祖父「あいつが帰ってきたらもう一度皆で見直すか」
海未祖父「おお、なかなかいいじゃねえか」
真姫「お嬢…立派になられましたね…!!」
花陽「海未ちゃん!素晴らしいよ!!」
祖父「これってよ、他局のテレビとかでも報道されてるんだよな?」
真姫「はい、複数のテレビ局で放送されると言ってましたが…」
祖父「そうか。じゃあ記念に録画でもしておくか」
花陽「それなら大丈夫です!!海未ちゃんが出てるニュースは全部把握して録画済みですよ!」
真姫「さすが花陽ね」
祖父「あいつが帰ってきたらもう一度皆で見直すか」
25: 2016/02/19(金) 15:37:48.88 ID:pCSlSHS7.net
教室
ワイワイガヤガヤ
にこ「昨日の記者会見のうみみホント最高だったわね!!」
穂乃果「いや~あの場でよくあんな台詞言えたよね」
凛「その後調子にのったのか、写真撮影でも全部真ん中で撮ってたし…」
絵里「今朝の新聞にも写真載ってたけど全部うみみが目立ってたわね」
ことり「私、今朝の新聞持ってきたんだけど…この写真…」
にこ「あ!何よこれ!うみみの手で私の顔隠れてるじゃない!!」
凛「あっははは!ホントだ!!」
にこ「全く!活躍したのは私たちなのよ!?」
ミカ「けどさ、これ凄いじゃん」
ヒデコ「そうだよ。殺人犯つかまえるなんてさ」
フミコ「けど捕まえた動機がクレープってね」
ミカ「ま、穂乃果らしいよね」
穂乃果「えーちょっとそれどういう事~?」
絵里「記者の質問の受け答えもあなたらしくて良かったわよ?」
穂乃果「もー皆して穂乃果を子供扱いしないでよー」
ワイワイガヤガヤ
にこ「昨日の記者会見のうみみホント最高だったわね!!」
穂乃果「いや~あの場でよくあんな台詞言えたよね」
凛「その後調子にのったのか、写真撮影でも全部真ん中で撮ってたし…」
絵里「今朝の新聞にも写真載ってたけど全部うみみが目立ってたわね」
ことり「私、今朝の新聞持ってきたんだけど…この写真…」
にこ「あ!何よこれ!うみみの手で私の顔隠れてるじゃない!!」
凛「あっははは!ホントだ!!」
にこ「全く!活躍したのは私たちなのよ!?」
ミカ「けどさ、これ凄いじゃん」
ヒデコ「そうだよ。殺人犯つかまえるなんてさ」
フミコ「けど捕まえた動機がクレープってね」
ミカ「ま、穂乃果らしいよね」
穂乃果「えーちょっとそれどういう事~?」
絵里「記者の質問の受け答えもあなたらしくて良かったわよ?」
穂乃果「もー皆して穂乃果を子供扱いしないでよー」
26: 2016/02/19(金) 15:39:22.50 ID:pCSlSHS7.net
放課後 帰り道
海未「はあ…」とぼとぼ
海未「やっぱりテレビなんて出るもんじゃなかったですね…」
穂乃果「あ、うみみちゃんだ」
絵里「あなたも今帰り?」
海未「あら、あなたたち。5人で仲良く下校ですか?」
凛「うん!この後穂乃果ちゃんの家に行って皆で和菓子食べるんだ~」
ことり「たまにはそういうのも食べたいなって」
穂乃果「今だけだよそうやって言ってられるのは」
穂乃果「家が和菓子屋だと嫌でもおやつにおまんじゅうとか団子がでてくるし…」
穂乃果「もうあんこは飽きたよ~」
にこ「和菓子屋の娘がいう台詞じゃないわね」
海未「そういえば穂乃果の家は和菓子屋でしたね」
海未「確か、甘い和菓子の匂いに誘われて入ったらそこがたまたま穂乃果の家だったんです」
穂乃果「そういえばそんなことあったね」
海未「はあ…」とぼとぼ
海未「やっぱりテレビなんて出るもんじゃなかったですね…」
穂乃果「あ、うみみちゃんだ」
絵里「あなたも今帰り?」
海未「あら、あなたたち。5人で仲良く下校ですか?」
凛「うん!この後穂乃果ちゃんの家に行って皆で和菓子食べるんだ~」
ことり「たまにはそういうのも食べたいなって」
穂乃果「今だけだよそうやって言ってられるのは」
穂乃果「家が和菓子屋だと嫌でもおやつにおまんじゅうとか団子がでてくるし…」
穂乃果「もうあんこは飽きたよ~」
にこ「和菓子屋の娘がいう台詞じゃないわね」
海未「そういえば穂乃果の家は和菓子屋でしたね」
海未「確か、甘い和菓子の匂いに誘われて入ったらそこがたまたま穂乃果の家だったんです」
穂乃果「そういえばそんなことあったね」
27: 2016/02/19(金) 15:41:28.62 ID:pCSlSHS7.net
海未「あれからもう2か月も経つんですね」
海未「今思えば、あれが全ての始まりだったような気がします」
ことり「へ~そんなことがあったんだぁ」
絵里「今更だけど…うみみ、あの時は色々と酷いこと言ってごめんなさい…」
海未「絵里…いいんですよ。そんな気にしないでください」
海未「絵里は友達思いで妹の亜里沙ちゃんを大切にする優しい子って分かってますから」
絵里「うみみ…」
凛「凛もさ、うみみちゃんと出会ってから何か変われたような気がするんだよね」
にこ「私たちみんな、変わったわよね。うみみと出会う前までなんか殺伐としてたし…」
ことり「出会えてよかったって、心の底からそう思えるよね」
海未「み、皆さん…!!」うるっ
穂乃果「え、ちょっとうみみちゃん何泣いてるの!?」
海未「今思えば、あれが全ての始まりだったような気がします」
ことり「へ~そんなことがあったんだぁ」
絵里「今更だけど…うみみ、あの時は色々と酷いこと言ってごめんなさい…」
海未「絵里…いいんですよ。そんな気にしないでください」
海未「絵里は友達思いで妹の亜里沙ちゃんを大切にする優しい子って分かってますから」
絵里「うみみ…」
凛「凛もさ、うみみちゃんと出会ってから何か変われたような気がするんだよね」
にこ「私たちみんな、変わったわよね。うみみと出会う前までなんか殺伐としてたし…」
ことり「出会えてよかったって、心の底からそう思えるよね」
海未「み、皆さん…!!」うるっ
穂乃果「え、ちょっとうみみちゃん何泣いてるの!?」
28: 2016/02/19(金) 15:42:28.24 ID:pCSlSHS7.net
海未「だ、だって…皆さんが私の事をそう思ってくれてると思うと…」ぐす
絵里「もう…すぐそうやって泣くんだから…。けど、そういう所もうみみらしいわね」
凛「凛はこっちのうみみちゃんも好きだよ!!」
ことり「あはは…なんかしんみりした空気になっちゃったね」
にこ「誰のせいよ全く…」
海未「す、すみません…」
穂乃果「そ、そんなことよりさ。うみみちゃんも一緒に来る?」
海未「いいのですか?」
穂乃果「もちろんだよ!」
海未「では、お言葉に甘えさせていただきます」
穂乃果「やったー!」
絵里「ふふ」
絵里「もう…すぐそうやって泣くんだから…。けど、そういう所もうみみらしいわね」
凛「凛はこっちのうみみちゃんも好きだよ!!」
ことり「あはは…なんかしんみりした空気になっちゃったね」
にこ「誰のせいよ全く…」
海未「す、すみません…」
穂乃果「そ、そんなことよりさ。うみみちゃんも一緒に来る?」
海未「いいのですか?」
穂乃果「もちろんだよ!」
海未「では、お言葉に甘えさせていただきます」
穂乃果「やったー!」
絵里「ふふ」
29: 2016/02/19(金) 15:43:35.05 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果家
穂乃果「ただいまー」
穂乃果母「穂乃果、いつも裏から入ってって…」
「「「おじゃましまーす」」」
穂乃果母「あら、お友達?いらっしゃい」
海未「おじゃまします」
穂乃果母「あ、あなたは、担任の先生!?」
海未「初めましてお母様。穂乃果さんの担任の園田海未と申します。今日は突然お邪魔してしまいすみません」
穂乃果母「い、いえいえ!こちらこそいつも娘がお世話になっています!」
穂乃果母「先生、ニュース観ました!凄い熱い心を持った先生なんですね!感動しましたよ!」
海未「あ、ありがとうございます…///」
穂乃果「ただいまー」
穂乃果母「穂乃果、いつも裏から入ってって…」
「「「おじゃましまーす」」」
穂乃果母「あら、お友達?いらっしゃい」
海未「おじゃまします」
穂乃果母「あ、あなたは、担任の先生!?」
海未「初めましてお母様。穂乃果さんの担任の園田海未と申します。今日は突然お邪魔してしまいすみません」
穂乃果母「い、いえいえ!こちらこそいつも娘がお世話になっています!」
穂乃果母「先生、ニュース観ました!凄い熱い心を持った先生なんですね!感動しましたよ!」
海未「あ、ありがとうございます…///」
30: 2016/02/19(金) 15:45:22.80 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果母「すみませんちょっと待っててください」
穂乃果母「あなた、穂乃果の先生がお見えになってるから挨拶して」
穂乃果父「…」スタスタ
穂乃果「お父さん、ただいま」
「「「こんにちはー」」」
海未「初めまして、穂乃果さんの担任の園田海未です」
穂乃果父「…」ぺこり
スタスタ
凛「なんか一言も発さなかったね…」ぼそり
にこ「ちょっと渋い感じの方だったわね…」ぼそり
穂乃果「えへへーごめんねー。うちのお父さんいつもあんな感じなんだー」
穂乃果母「そーなのよ。いつも寡黙で…」
穂乃果母「まあそんなことより、よければ皆さんうちの和菓子でも召し上がってください」
穂乃果「実はねお母さん、今日は皆うちの和菓子を食べに来たんだよ」
穂乃果母「あら、じゃあちょうどよかったわね。持っていくから皆を居間に案内して」
穂乃果母「あなた、穂乃果の先生がお見えになってるから挨拶して」
穂乃果父「…」スタスタ
穂乃果「お父さん、ただいま」
「「「こんにちはー」」」
海未「初めまして、穂乃果さんの担任の園田海未です」
穂乃果父「…」ぺこり
スタスタ
凛「なんか一言も発さなかったね…」ぼそり
にこ「ちょっと渋い感じの方だったわね…」ぼそり
穂乃果「えへへーごめんねー。うちのお父さんいつもあんな感じなんだー」
穂乃果母「そーなのよ。いつも寡黙で…」
穂乃果母「まあそんなことより、よければ皆さんうちの和菓子でも召し上がってください」
穂乃果「実はねお母さん、今日は皆うちの和菓子を食べに来たんだよ」
穂乃果母「あら、じゃあちょうどよかったわね。持っていくから皆を居間に案内して」
31: 2016/02/19(金) 15:47:31.58 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果「分かった―。じゃあ皆どうぞあがって」
海未「生徒の家にあがるのはこれで3回目ですね」
にこ「そういえば一回うちに来たことあったわよね」
絵里「今日は雪穂はいないの?」
穂乃果「うん、まだ帰ってきてないみたい」
ことり「ねえ穂乃果ちゃん、さっきお店にいたときに気付いたんだけど」
穂乃果「なに?」
ことり「新聞の一面がお店に貼られてたね」
穂乃果「あー…あれなんかお父さんが貼ったらしいんだよね…恥ずかしいから辞めてほしいんだけど…」
海未「あの寡黙なお父様が…意外ですね」
凛「あ、机の上にも置いてあるよ!しかも違う新聞の記事!」
絵里「こっちにはさらに違う新聞のやつがあるわね」
ことり「もしかして、載ってるやつ全部買ったのかな?」
にこ「数的に見てそのまさかのようね」
海未「生徒の家にあがるのはこれで3回目ですね」
にこ「そういえば一回うちに来たことあったわよね」
絵里「今日は雪穂はいないの?」
穂乃果「うん、まだ帰ってきてないみたい」
ことり「ねえ穂乃果ちゃん、さっきお店にいたときに気付いたんだけど」
穂乃果「なに?」
ことり「新聞の一面がお店に貼られてたね」
穂乃果「あー…あれなんかお父さんが貼ったらしいんだよね…恥ずかしいから辞めてほしいんだけど…」
海未「あの寡黙なお父様が…意外ですね」
凛「あ、机の上にも置いてあるよ!しかも違う新聞の記事!」
絵里「こっちにはさらに違う新聞のやつがあるわね」
ことり「もしかして、載ってるやつ全部買ったのかな?」
にこ「数的に見てそのまさかのようね」
32: 2016/02/19(金) 15:49:40.90 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果母「お父さんったら、今朝色んなところを周ってそれらを買ってきたのよ」
穂乃果「お母さん」
穂乃果母「多分、よっぽど嬉しかったのよ…最近まであなた、学校で結構問題ばかり起こしてたから…」
穂乃果「…」
穂乃果母「これも全て、いつも支えてくれているお友達や先生のおかげなのかしら…」
穂乃果「お母さんみんなの前でそういうのやめてよ」
海未「ふふ、いいじゃないですか穂乃果」
穂乃果「けど…」
穂乃果母「はいはい。ではお茶と当店の名物『ほむまん』です。では、ゆっくりしていってください」
スタスタ
穂乃果「はあ、全くさー…なんでああいう話をみんなの前で話すかな…」
絵里「いいじゃない。いいお母様ね」
海未「そうですよ。お父様も良い方ですね」
凛「穂乃果ちゃんのお母さん優しくて綺麗で羨ましいにゃー」
ことり「お父さんも渋くて職人さんって感じだったね」
穂乃果「お母さん」
穂乃果母「多分、よっぽど嬉しかったのよ…最近まであなた、学校で結構問題ばかり起こしてたから…」
穂乃果「…」
穂乃果母「これも全て、いつも支えてくれているお友達や先生のおかげなのかしら…」
穂乃果「お母さんみんなの前でそういうのやめてよ」
海未「ふふ、いいじゃないですか穂乃果」
穂乃果「けど…」
穂乃果母「はいはい。ではお茶と当店の名物『ほむまん』です。では、ゆっくりしていってください」
スタスタ
穂乃果「はあ、全くさー…なんでああいう話をみんなの前で話すかな…」
絵里「いいじゃない。いいお母様ね」
海未「そうですよ。お父様も良い方ですね」
凛「穂乃果ちゃんのお母さん優しくて綺麗で羨ましいにゃー」
ことり「お父さんも渋くて職人さんって感じだったね」
33: 2016/02/19(金) 15:50:30.39 ID:pCSlSHS7.net
にこ「なんだかあなたの家族が羨ましいわ」
穂乃果「はい!はいはい!この話はもうおしまい!!早く食べようよ!」
絵里「そうね。ではいただくわ」
海未「では、私も…」ぱくぱく
海未「…!!…こ、これは…!!」
穂乃果「どうしたの?もしかして腐ってた?」
海未「違うんです!美味しいんです!食べたことない味です!」
穂乃果「ええ?」
にこ「うん、おいしいわね」
凛「こんなおいしいおまんじゅう初めて食べたね!」
ことり「うん!」
穂乃果「みんな大げさすぎない?」
絵里「そんなことないわよ」
海未「これ、買って帰ります!!」むしゃむしゃ
穂乃果「売れ残りで良ければあげるよ」
穂乃果「はい!はいはい!この話はもうおしまい!!早く食べようよ!」
絵里「そうね。ではいただくわ」
海未「では、私も…」ぱくぱく
海未「…!!…こ、これは…!!」
穂乃果「どうしたの?もしかして腐ってた?」
海未「違うんです!美味しいんです!食べたことない味です!」
穂乃果「ええ?」
にこ「うん、おいしいわね」
凛「こんなおいしいおまんじゅう初めて食べたね!」
ことり「うん!」
穂乃果「みんな大げさすぎない?」
絵里「そんなことないわよ」
海未「これ、買って帰ります!!」むしゃむしゃ
穂乃果「売れ残りで良ければあげるよ」
34: 2016/02/19(金) 15:51:32.71 ID:pCSlSHS7.net
園田家
祖父「へーおめえの生徒さんはいい親孝行してるじゃねえか」
海未「はい、本当に嬉しかったんでしょうね」
海未「新聞の記事をお店に貼ったりしてましたから」
花陽「海未ちゃんおまたせー!!」
真姫「おまたせしました!」
海未「真姫、花陽。なんだか凄い豪華な夕飯ですね」
花陽「真姫ちゃんと二人で作ったんだよ!!」
真姫「お嬢へのお祝いですよ。今日はたくさん食べてください」
海未「まあ、ありがとうございます2人とも!!さあ食べましょう!!」
祖父「じゃあ飯食いながらでも今朝録画した特集でも観ようや」
海未「おじいさま…恥ずかしいですよ…」
祖父「いいじゃねえか。おい花陽、再生してくれ」
花陽「はい!」
ピッ
祖父「へーおめえの生徒さんはいい親孝行してるじゃねえか」
海未「はい、本当に嬉しかったんでしょうね」
海未「新聞の記事をお店に貼ったりしてましたから」
花陽「海未ちゃんおまたせー!!」
真姫「おまたせしました!」
海未「真姫、花陽。なんだか凄い豪華な夕飯ですね」
花陽「真姫ちゃんと二人で作ったんだよ!!」
真姫「お嬢へのお祝いですよ。今日はたくさん食べてください」
海未「まあ、ありがとうございます2人とも!!さあ食べましょう!!」
祖父「じゃあ飯食いながらでも今朝録画した特集でも観ようや」
海未「おじいさま…恥ずかしいですよ…」
祖父「いいじゃねえか。おい花陽、再生してくれ」
花陽「はい!」
ピッ
35: 2016/02/19(金) 15:52:20.23 ID:pCSlSHS7.net
テレビ「今日のアイドル伝説はー!…」
海未「これは…」
祖父「おい、なんだこれは」
花陽「あっ…」
真姫「ちょっと花陽!!これあなたの好きな伝説のアイドル伝説、通称でんでんでんじゃない!!」
真姫「何やってんのよ!!間違えて録画したわね!?」
花陽「ご、ごめんなさいぃぃぃ!!」
真姫「全くあなたはほんっとにドジなんだから…」
海未「まあいいじゃないですか真姫」
真姫「ですが…」
海未「花陽もそんな気を落とさないでください。私のために録画してくれたんですよね?わざわざありがとうございます」
花陽「うぅ…海未ちゃぁん…」
海未「さ、皆さんで早く食べましょう」
祖父「録画は残念だが海未がこう言ってんだしさっさと食べようや」
真姫「そうですね。では召し上がってください」
花陽「たくさん食べてね」
海未「これは…」
祖父「おい、なんだこれは」
花陽「あっ…」
真姫「ちょっと花陽!!これあなたの好きな伝説のアイドル伝説、通称でんでんでんじゃない!!」
真姫「何やってんのよ!!間違えて録画したわね!?」
花陽「ご、ごめんなさいぃぃぃ!!」
真姫「全くあなたはほんっとにドジなんだから…」
海未「まあいいじゃないですか真姫」
真姫「ですが…」
海未「花陽もそんな気を落とさないでください。私のために録画してくれたんですよね?わざわざありがとうございます」
花陽「うぅ…海未ちゃぁん…」
海未「さ、皆さんで早く食べましょう」
祖父「録画は残念だが海未がこう言ってんだしさっさと食べようや」
真姫「そうですね。では召し上がってください」
花陽「たくさん食べてね」
36: 2016/02/19(金) 15:53:46.89 ID:pCSlSHS7.net
-------
海未「おいしかったです2人とも。ごちそうさまでした」
真姫「いえいえ」
祖父「花陽、また飯つくんの上手くなったんじゃねえか?」
花陽「本当ですか?ありがとうございます!」
海未「あ、そういえば今日穂乃果の家に行ったときにお店のおまんじゅうを貰ったんですよ」
海未「すごいおいしいので皆さんで食べましょう」
祖父「おお、じゃあいただくか」
真姫「お店と言えば…いつも行ってる八百屋が店を閉めるとか」
花陽「そういえば魚屋さんもなくなるとか言ってたかも」
海未「おいしかったです2人とも。ごちそうさまでした」
真姫「いえいえ」
祖父「花陽、また飯つくんの上手くなったんじゃねえか?」
花陽「本当ですか?ありがとうございます!」
海未「あ、そういえば今日穂乃果の家に行ったときにお店のおまんじゅうを貰ったんですよ」
海未「すごいおいしいので皆さんで食べましょう」
祖父「おお、じゃあいただくか」
真姫「お店と言えば…いつも行ってる八百屋が店を閉めるとか」
花陽「そういえば魚屋さんもなくなるとか言ってたかも」
37: 2016/02/19(金) 15:54:19.24 ID:pCSlSHS7.net
真姫「大きいマンションを建てる計画があるとか…」
海未「まあ…ということは八百屋も魚屋も地上げされて立ち退くってことですか?」
真姫「そういうことになりますね」
海未「八百屋と魚屋ということは…穂乃果の家の近くですね…」
祖父「…真姫、花陽」
真姫「はい?」
花陽「どうしたんですか?」
祖父「ちょっと…調べてみてくれないか?」
真姫「…わかりました」
海未「まあ…ということは八百屋も魚屋も地上げされて立ち退くってことですか?」
真姫「そういうことになりますね」
海未「八百屋と魚屋ということは…穂乃果の家の近くですね…」
祖父「…真姫、花陽」
真姫「はい?」
花陽「どうしたんですか?」
祖父「ちょっと…調べてみてくれないか?」
真姫「…わかりました」
38: 2016/02/19(金) 15:55:10.85 ID:pCSlSHS7.net
翌日
学校
海未「おはようござ…」
教頭「あっ、来ましたね園田先生」
海未「教頭先生、どうかされたのですか?」
教頭「実は…週刊雑誌の方があなたを密着取材したいとお見えになられてるんですよ」
海未「密着取材?私をですか?」
編集者「どうも初めまして。昨日テレビで園田先生と生徒さん方を見させていただきまして」
編集者「園田先生こそ教師の鑑だと思いぜひ密着取材したいと思いまして」
海未「は、はあ…」
学校
海未「おはようござ…」
教頭「あっ、来ましたね園田先生」
海未「教頭先生、どうかされたのですか?」
教頭「実は…週刊雑誌の方があなたを密着取材したいとお見えになられてるんですよ」
海未「密着取材?私をですか?」
編集者「どうも初めまして。昨日テレビで園田先生と生徒さん方を見させていただきまして」
編集者「園田先生こそ教師の鑑だと思いぜひ密着取材したいと思いまして」
海未「は、はあ…」
39: 2016/02/19(金) 15:56:17.38 ID:pCSlSHS7.net
編集者「それで、うちの雑誌の特集ページにぜひ載せたいと思いまして」
教頭「園田先生、もちろん引き受けてくれますよね?」
海未「え?」
教頭「我が校のイメージアップにも繋がるのでよろしくお願いしますよ?」
海未「ちょ、ちょっと待ってください…」
編集者「密着取材は今日一日のみなのでよろしくお願いしますね」
海未「ですが密着というのは…」
教頭「いいですね園田先生?」
海未「わ、分かりました…今日一日だけですよね?」
編集者「どうもありがとうございます。今日一日よろしくお願いします」
教頭「園田先生、もちろん引き受けてくれますよね?」
海未「え?」
教頭「我が校のイメージアップにも繋がるのでよろしくお願いしますよ?」
海未「ちょ、ちょっと待ってください…」
編集者「密着取材は今日一日のみなのでよろしくお願いしますね」
海未「ですが密着というのは…」
教頭「いいですね園田先生?」
海未「わ、分かりました…今日一日だけですよね?」
編集者「どうもありがとうございます。今日一日よろしくお願いします」
40: 2016/02/19(金) 15:57:16.05 ID:pCSlSHS7.net
教室
海未「というわけで今日一日密着取材されることになりました」
編集者「皆よろしくね」
穂乃果「へー密着取材かー」
編集者「早速なんだけど…君たち生徒にとって園田先生ってどんな先生かな?」
にこ「そーねー…根は真面目なんだけどちょっとアホね」
「「「あーわかるわかるー」」」
ことり「天然さん、なのかな?」
凛「あとなんかさー『太陽アタックです!』とか変なこと言うよね」
にこ「ぷっ、凛今の似てたわもう一回やって」
凛「太陽アタックです!!」
穂乃果「あっははは最高!!」
海未「や、やめなさい凛!」
絵里「あとは、間違ってることとかはちゃんと指摘してくれるわよね」
編集者「ほうほう」
海未「ナイスです絵里!もっとそういうのをですね皆さん…」
ワイワイガヤガヤ
海未「というわけで今日一日密着取材されることになりました」
編集者「皆よろしくね」
穂乃果「へー密着取材かー」
編集者「早速なんだけど…君たち生徒にとって園田先生ってどんな先生かな?」
にこ「そーねー…根は真面目なんだけどちょっとアホね」
「「「あーわかるわかるー」」」
ことり「天然さん、なのかな?」
凛「あとなんかさー『太陽アタックです!』とか変なこと言うよね」
にこ「ぷっ、凛今の似てたわもう一回やって」
凛「太陽アタックです!!」
穂乃果「あっははは最高!!」
海未「や、やめなさい凛!」
絵里「あとは、間違ってることとかはちゃんと指摘してくれるわよね」
編集者「ほうほう」
海未「ナイスです絵里!もっとそういうのをですね皆さん…」
ワイワイガヤガヤ
41: 2016/02/19(金) 15:58:30.95 ID:pCSlSHS7.net
放課後 職員室
編集者「では、校長先生と二人で撮りましょうかー」
海未「お、お願いします校長先生」
南校長「はい♪」
編集者「では撮りまーす」
カシャッ
海未「ありがとうございます校長先生」
南校長「ところで園田先生」
海未「はい?」
南校長「実は来週に私学教育主催の教育シンポジウムが開催されるんです」
海未「教育シンポジウム?」
南校長「はい。今年は我が校が開催校になっているんですよ」
南校長「なので…我が校の代表としてぜひ園田先生にスピーチをお願いしようかと…」
海未「わ、私がですか!?」
編集者「では、校長先生と二人で撮りましょうかー」
海未「お、お願いします校長先生」
南校長「はい♪」
編集者「では撮りまーす」
カシャッ
海未「ありがとうございます校長先生」
南校長「ところで園田先生」
海未「はい?」
南校長「実は来週に私学教育主催の教育シンポジウムが開催されるんです」
海未「教育シンポジウム?」
南校長「はい。今年は我が校が開催校になっているんですよ」
南校長「なので…我が校の代表としてぜひ園田先生にスピーチをお願いしようかと…」
海未「わ、私がですか!?」
42: 2016/02/19(金) 15:59:37.51 ID:pCSlSHS7.net
女性教員「あらー凄いじゃない」
男性教員「おー!」
教頭「本当に大丈夫なんですかね…」
編集者「私も先生のスピーチが聞きたいです」
海未「本当に私でいいのでしょうか…」
南校長「それにつきまして…園田先生ちょっと…」
海未「なんですか?」
南校長「放課後も…まだ取材されるのですか?」ぼそり
海未「は、はい…恐らく…密着取材らしいので…」ぼそり
男性教員「おー!」
教頭「本当に大丈夫なんですかね…」
編集者「私も先生のスピーチが聞きたいです」
海未「本当に私でいいのでしょうか…」
南校長「それにつきまして…園田先生ちょっと…」
海未「なんですか?」
南校長「放課後も…まだ取材されるのですか?」ぼそり
海未「は、はい…恐らく…密着取材らしいので…」ぼそり
43: 2016/02/19(金) 16:00:15.94 ID:pCSlSHS7.net
南校長「それは非常にまずいですね…」
海未「どうしてですか?」
南校長「あなたのご実家に行かれたら…スピーチどころか…」
海未「あっ…!!」
編集者「ど、どうしたんですか?」
海未「す、すみません!!密着取材はここでおしまいということで…」
編集者「ええ?どうしてですか!?」
海未「というわけで今日一日ありがとうございました」
編集者「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」
海未「どうしてですか?」
南校長「あなたのご実家に行かれたら…スピーチどころか…」
海未「あっ…!!」
編集者「ど、どうしたんですか?」
海未「す、すみません!!密着取材はここでおしまいということで…」
編集者「ええ?どうしてですか!?」
海未「というわけで今日一日ありがとうございました」
編集者「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」
44: 2016/02/19(金) 16:01:37.10 ID:pCSlSHS7.net
園田家前
海未「…どうやら無事撒いたようですね」
海未「家の事がばれると大変ですからね」
スタスタ
編集者「…ふん。そう簡単に撒けると思うなよ?」
編集者「にしても『園田組』ねえ…」
カシャッ!
編集者「ここに入ってたということは…ここが家なのか?」
真姫「ちょっと、人の家の前で何やってんのよ?」ギロッ
花陽「他人の家を除きか!?」
編集者「い、いやあ違いますよ~。…さようならー!!」
タッタッタ
真姫「…何、今の?いやらしい人ね」
花陽「そんなことよりも…今日はあまり良い情報掴めなかったね」
真姫「そうね。明日はもっと気合入れていくわよ」
海未「…どうやら無事撒いたようですね」
海未「家の事がばれると大変ですからね」
スタスタ
編集者「…ふん。そう簡単に撒けると思うなよ?」
編集者「にしても『園田組』ねえ…」
カシャッ!
編集者「ここに入ってたということは…ここが家なのか?」
真姫「ちょっと、人の家の前で何やってんのよ?」ギロッ
花陽「他人の家を除きか!?」
編集者「い、いやあ違いますよ~。…さようならー!!」
タッタッタ
真姫「…何、今の?いやらしい人ね」
花陽「そんなことよりも…今日はあまり良い情報掴めなかったね」
真姫「そうね。明日はもっと気合入れていくわよ」
45: 2016/02/19(金) 16:02:43.58 ID:pCSlSHS7.net
翌日
穂むら前
海未「ふふ、今日は早く仕事が片付いたので穂乃果の家に寄ってほむまんを買って帰りましょう」
ガラガラ
海未「こんにちは」
穂乃果母「あら先生、こんにちは」
海未「すみません。また来てしまいました…」
穂乃果母「いえいえ、うちの和菓子を気に入ってくれたみたいでなによりです」
凛「あれ~うみみちゃんじゃん」
にこ「あんたも来たのね」
海未「みなさん!いたんだったら言ってくださいよ」
ことり「普通気づくよね?」
絵里「そうね」
穂むら前
海未「ふふ、今日は早く仕事が片付いたので穂乃果の家に寄ってほむまんを買って帰りましょう」
ガラガラ
海未「こんにちは」
穂乃果母「あら先生、こんにちは」
海未「すみません。また来てしまいました…」
穂乃果母「いえいえ、うちの和菓子を気に入ってくれたみたいでなによりです」
凛「あれ~うみみちゃんじゃん」
にこ「あんたも来たのね」
海未「みなさん!いたんだったら言ってくださいよ」
ことり「普通気づくよね?」
絵里「そうね」
46: 2016/02/19(金) 16:04:03.20 ID:pCSlSHS7.net
海未「まあそんなことより皆さんは何をしに?」
穂乃果「うみみちゃんと同様うちの和菓子を気に入ったらしくてまた来てくれたんだ」
海未「そうだったのですね」
ガラガラ
雪穂「ただいまー」
穂乃果「おかえりー雪穂」
穂乃果母「こら雪穂!裏から入りなさい!」
穂乃果「あれー雪穂~この間私に注意してたよね裏から入れって」
雪穂「きょ、今日はたまたまだよお姉ちゃん!」
絵里「こんにちは雪穂」
凛「おじゃましてま~す」
雪穂「こんにちは皆さん。いつも姉と仲良くしてくれてありがとうございます」
にこ「へ~この子が前に話してた穂乃果の妹ね」
ことり「しっかりしてる子だね」
海未「お久しぶりです雪穂ちゃん」
穂乃果「うみみちゃんと同様うちの和菓子を気に入ったらしくてまた来てくれたんだ」
海未「そうだったのですね」
ガラガラ
雪穂「ただいまー」
穂乃果「おかえりー雪穂」
穂乃果母「こら雪穂!裏から入りなさい!」
穂乃果「あれー雪穂~この間私に注意してたよね裏から入れって」
雪穂「きょ、今日はたまたまだよお姉ちゃん!」
絵里「こんにちは雪穂」
凛「おじゃましてま~す」
雪穂「こんにちは皆さん。いつも姉と仲良くしてくれてありがとうございます」
にこ「へ~この子が前に話してた穂乃果の妹ね」
ことり「しっかりしてる子だね」
海未「お久しぶりです雪穂ちゃん」
47: 2016/02/19(金) 16:04:56.35 ID:pCSlSHS7.net
雪穂「あ、お姉ちゃんの先生こんにちは。お久しぶりです」
穂乃果「ねえ雪穂も皆と一緒に食べよう?」
雪穂「え、けど私邪魔じゃない?」
穂乃果「そんなことないよー」
凛「そうだよー。一緒に食べようよ」
ことり「雪穂ちゃんとも話してみたいし」
絵里「私は学校での亜里沙の話も聞きたいわ」
にこ「遠慮しないで一緒に食べましょうよ」
穂乃果「そういうことだからさ。ね?」
雪穂「分かったよ。じゃあ少しの間だけお邪魔します」
凛「やったー!」
ワイワイガヤガヤ
穂乃果「ねえ雪穂も皆と一緒に食べよう?」
雪穂「え、けど私邪魔じゃない?」
穂乃果「そんなことないよー」
凛「そうだよー。一緒に食べようよ」
ことり「雪穂ちゃんとも話してみたいし」
絵里「私は学校での亜里沙の話も聞きたいわ」
にこ「遠慮しないで一緒に食べましょうよ」
穂乃果「そういうことだからさ。ね?」
雪穂「分かったよ。じゃあ少しの間だけお邪魔します」
凛「やったー!」
ワイワイガヤガヤ
48: 2016/02/19(金) 16:06:23.66 ID:pCSlSHS7.net
ガラガラ
穂乃果母「あら、いらっ」
地上げ屋1「はいー不味い和菓子屋さんにようこそー!!」
ドカッ!
穂乃果「きゃー!何!?」
絵里「何事!?」
穂乃果母「あ、あなたたち…!!」
地上げ屋2「邪魔だオラァ!」
ドカッ!
雪穂「こ、怖いよお姉ちゃん…」
ことり「なに…あの人たち…」
凛「ヤクザ…?」
にこ「ちょっと店の中が滅茶苦茶じゃない!」
地上げ屋3「ああ!?なんか言ったか嬢ちゃん!?」
にこ「なによ?」
穂乃果母「あら、いらっ」
地上げ屋1「はいー不味い和菓子屋さんにようこそー!!」
ドカッ!
穂乃果「きゃー!何!?」
絵里「何事!?」
穂乃果母「あ、あなたたち…!!」
地上げ屋2「邪魔だオラァ!」
ドカッ!
雪穂「こ、怖いよお姉ちゃん…」
ことり「なに…あの人たち…」
凛「ヤクザ…?」
にこ「ちょっと店の中が滅茶苦茶じゃない!」
地上げ屋3「ああ!?なんか言ったか嬢ちゃん!?」
にこ「なによ?」
49: 2016/02/19(金) 16:07:30.76 ID:pCSlSHS7.net
海未「な、なんなんですかあなたたちは!?」
海未「商売の邪魔をするなら出て行ってください!!」
地上げ屋1「なんだとコラァ?」
穂乃果母「あ、あなた!ちょっと来てあなた!!」
穂乃果父「…!!」
地上げ屋1「おー、これはこれは親父さん」
地上げ屋2「この間はよくもやってくれましたねー?」
地上げ屋3「おかげで手を痛めちゃいましたよー?」
穂乃果父「…また来たのか…」
地上げ屋ボス「ほう、あなたがここの店主さんか。この間はこいつらを可愛がってくれたようですね」
地上げ屋ボス「それに、ずいぶんと威勢のいいお姉さんもいるようですねえ」ちらっ
海未「…」
海未「商売の邪魔をするなら出て行ってください!!」
地上げ屋1「なんだとコラァ?」
穂乃果母「あ、あなた!ちょっと来てあなた!!」
穂乃果父「…!!」
地上げ屋1「おー、これはこれは親父さん」
地上げ屋2「この間はよくもやってくれましたねー?」
地上げ屋3「おかげで手を痛めちゃいましたよー?」
穂乃果父「…また来たのか…」
地上げ屋ボス「ほう、あなたがここの店主さんか。この間はこいつらを可愛がってくれたようですね」
地上げ屋ボス「それに、ずいぶんと威勢のいいお姉さんもいるようですねえ」ちらっ
海未「…」
50: 2016/02/19(金) 16:08:26.70 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果母「あの件なら何度も断ってるじゃないですか!」
地上げ屋ボス「全く、聞き分けの悪い人たちだ…」
地上げ屋ボス「ま、今日はこの美人なお姉さんに免じて引き返しますか」
海未「…」
地上げ屋ボス「おい」グイッ
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「これが最終通告だ。次はないぞ」
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「帰るぞ」
地上げ屋たち「へい」
スタスタ
穂乃果母「あなた…」
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「全く、聞き分けの悪い人たちだ…」
地上げ屋ボス「ま、今日はこの美人なお姉さんに免じて引き返しますか」
海未「…」
地上げ屋ボス「おい」グイッ
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「これが最終通告だ。次はないぞ」
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「帰るぞ」
地上げ屋たち「へい」
スタスタ
穂乃果母「あなた…」
穂乃果父「…」
51: 2016/02/19(金) 16:09:59.55 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果「ねえ、今の人たちなんなの!?誰なの?」
雪穂「お父さんお母さん…」
絵里・ことり・にこ・凛「…」
海未「あの…もしかして…あの方たち…地上げ屋じゃないのですか?」
海未「話を聞いていた限り…今日が初めてではないんですよね?」
穂乃果「そうなの?お父さんお母さん…?」
穂乃果母「ええ…実は一週間前ぐらいから立ち退けって脅されていて…」
穂乃果「そんな…なんでそんなことずっと黙ってたの!?」
雪穂「そうだよ!何にも言ってくれないなんて水臭いよ!」
穂乃果母「あなたたちに!…余計な心配させたくなかったのよ…」
穂乃果「…」
穂乃果母「以前あの人たちが店に来たときは主人が力ずくで追い返してくれたんだけど…それが逆効果だったのかしら…」
海未「そんなことが…」
穂乃果「ねえお父さん、立ち退きなんてしないよね?」
穂乃果父「…」
雪穂「お父さんお母さん…」
絵里・ことり・にこ・凛「…」
海未「あの…もしかして…あの方たち…地上げ屋じゃないのですか?」
海未「話を聞いていた限り…今日が初めてではないんですよね?」
穂乃果「そうなの?お父さんお母さん…?」
穂乃果母「ええ…実は一週間前ぐらいから立ち退けって脅されていて…」
穂乃果「そんな…なんでそんなことずっと黙ってたの!?」
雪穂「そうだよ!何にも言ってくれないなんて水臭いよ!」
穂乃果母「あなたたちに!…余計な心配させたくなかったのよ…」
穂乃果「…」
穂乃果母「以前あの人たちが店に来たときは主人が力ずくで追い返してくれたんだけど…それが逆効果だったのかしら…」
海未「そんなことが…」
穂乃果「ねえお父さん、立ち退きなんてしないよね?」
穂乃果父「…」
52: 2016/02/19(金) 16:11:11.37 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果「お父さん!何か言ってよ!」
雪穂「お父さん!!」
穂乃果母「あなた…」
穂乃果父「…すまん。出歩いてくる…」
スタスタ
ガラガラ
穂乃果「…」
雪穂「お父さん…出ていっちゃったね…」
穂乃果「お父さん…まさかお店立ち退くつもりじゃ…」
雪穂「私達の家…どうなっちゃうの…」
穂乃果母「もう…うちのお店もここまでなのかしら…」
海未「そんなことするわけないじゃないですか!!」
穂乃果「うみみちゃん…」
穂乃果母「先生…」
海未「駄目ですよ…そんなこと言っては…」
雪穂「お父さん!!」
穂乃果母「あなた…」
穂乃果父「…すまん。出歩いてくる…」
スタスタ
ガラガラ
穂乃果「…」
雪穂「お父さん…出ていっちゃったね…」
穂乃果「お父さん…まさかお店立ち退くつもりじゃ…」
雪穂「私達の家…どうなっちゃうの…」
穂乃果母「もう…うちのお店もここまでなのかしら…」
海未「そんなことするわけないじゃないですか!!」
穂乃果「うみみちゃん…」
穂乃果母「先生…」
海未「駄目ですよ…そんなこと言っては…」
53: 2016/02/19(金) 16:12:38.96 ID:pCSlSHS7.net
海未「お父様にとってここのお店がどんなに大切か…家族の皆さんなら分かりますよね…」
海未「なのに…家族の皆さんがそんなこと言ったら…可愛そうじゃないですか…」
穂乃果「…」
海未「お父様は、ここのお店を守ろうとしているはずです…」
海未「ですから、穂乃果やお母様、雪穂ちゃんがそんな弱気になっていたら駄目です…」
穂乃果母「…そうですよね。すみません先生…お恥ずかしいところをお見せしてしまって…お友達もごめんね」
絵里「いえ…」
海未「こちらこそすみません。赤の他人が首を突っ込んでしまって…」
穂乃果母「いえいえ。先生の一言がなければこのお店を見捨ててしまう所でした…」
海未「なのに…家族の皆さんがそんなこと言ったら…可愛そうじゃないですか…」
穂乃果「…」
海未「お父様は、ここのお店を守ろうとしているはずです…」
海未「ですから、穂乃果やお母様、雪穂ちゃんがそんな弱気になっていたら駄目です…」
穂乃果母「…そうですよね。すみません先生…お恥ずかしいところをお見せしてしまって…お友達もごめんね」
絵里「いえ…」
海未「こちらこそすみません。赤の他人が首を突っ込んでしまって…」
穂乃果母「いえいえ。先生の一言がなければこのお店を見捨ててしまう所でした…」
54: 2016/02/19(金) 16:13:35.87 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果「私、お父さんと一緒にこの家守るよ…絶対に守ってみせる」
雪穂「うん。ここは私たちの大切な家だもんね」
海未「その意気ですよ穂乃果。何かあったら言ってくださいね」
海未「私は…あなたの先生なんですから。遠慮せずに頼ってくださいね?」
穂乃果「うみみちゃん…」
海未「さ、皆さん。片付けましょう」
絵里「そうね」
にこ「ったく暴れるだけ暴れて帰ってくとか猿かしら…」
凛「にこちゃん言うね~」
ことり「猿っていうよりかはゴリラかもね」
絵里「まあ別にどっちでもいいじゃない」
穂乃果「皆ありがとね。よし!早く片付けよう!」
雪穂「うん。ここは私たちの大切な家だもんね」
海未「その意気ですよ穂乃果。何かあったら言ってくださいね」
海未「私は…あなたの先生なんですから。遠慮せずに頼ってくださいね?」
穂乃果「うみみちゃん…」
海未「さ、皆さん。片付けましょう」
絵里「そうね」
にこ「ったく暴れるだけ暴れて帰ってくとか猿かしら…」
凛「にこちゃん言うね~」
ことり「猿っていうよりかはゴリラかもね」
絵里「まあ別にどっちでもいいじゃない」
穂乃果「皆ありがとね。よし!早く片付けよう!」
55: 2016/02/19(金) 16:14:37.72 ID:pCSlSHS7.net
園田家
祖父「そうか…そんなことがあったのか…」
海未「はい…」
祖父「やっぱりそうきたか…」
海未「え?」
祖父「実はこの間立ち退きの話をしたときに気になって真姫と花陽に調べてもらったんだ」
真姫「お嬢、魚屋とかが立ち退きされた話したのは覚えてますよね?」
花陽「その海未ちゃんの生徒さんの家のお店も地上げの対象に入っていたみたいで…」
海未「そ、そんな…!」
真姫「脅された挙句暴力を振るってきたらしくて」
花陽「やむを得ずって感じでお店を…」
海未「…ずいぶんと汚い手を使う集団なんですね…」
海未(穂乃果…大丈夫でしょうか…)
祖父「そうか…そんなことがあったのか…」
海未「はい…」
祖父「やっぱりそうきたか…」
海未「え?」
祖父「実はこの間立ち退きの話をしたときに気になって真姫と花陽に調べてもらったんだ」
真姫「お嬢、魚屋とかが立ち退きされた話したのは覚えてますよね?」
花陽「その海未ちゃんの生徒さんの家のお店も地上げの対象に入っていたみたいで…」
海未「そ、そんな…!」
真姫「脅された挙句暴力を振るってきたらしくて」
花陽「やむを得ずって感じでお店を…」
海未「…ずいぶんと汚い手を使う集団なんですね…」
海未(穂乃果…大丈夫でしょうか…)
56: 2016/02/19(金) 16:15:48.90 ID:pCSlSHS7.net
翌日
学校 放課後
穂乃果「…」
絵里「ねえ穂乃果。また今日も家に行っていいかしら?」
穂乃果「え?」
にこ「あなたや家の事が心配なのよ…」
凛「穂乃果ちゃん…今日全然元気なかったからさ…」
ことり「私達…少しでも穂乃果ちゃんのそばにいてあげたいの…」
穂乃果「ありがとう…皆の気持ちは嬉しいけど…」
穂乃果「でも…皆を巻き込むわけにはいかないよ…皆に何かあったらと思うと…」
絵里「穂乃果。私達…友達でしょ?絶対に何があっても…あなたを見捨てたりしないわ」
穂乃果「絵里ちゃん…」
海未「そういうことでしたら…私もご一緒させていただきます」
穂乃果「うみみちゃん…」
海未「昨日も言いましたが私はあなたの担任の先生なんですから」
海未「力にならせてください」
穂乃果「皆…えへへ、ありがとう。すっごく嬉しいよ」
学校 放課後
穂乃果「…」
絵里「ねえ穂乃果。また今日も家に行っていいかしら?」
穂乃果「え?」
にこ「あなたや家の事が心配なのよ…」
凛「穂乃果ちゃん…今日全然元気なかったからさ…」
ことり「私達…少しでも穂乃果ちゃんのそばにいてあげたいの…」
穂乃果「ありがとう…皆の気持ちは嬉しいけど…」
穂乃果「でも…皆を巻き込むわけにはいかないよ…皆に何かあったらと思うと…」
絵里「穂乃果。私達…友達でしょ?絶対に何があっても…あなたを見捨てたりしないわ」
穂乃果「絵里ちゃん…」
海未「そういうことでしたら…私もご一緒させていただきます」
穂乃果「うみみちゃん…」
海未「昨日も言いましたが私はあなたの担任の先生なんですから」
海未「力にならせてください」
穂乃果「皆…えへへ、ありがとう。すっごく嬉しいよ」
57: 2016/02/19(金) 16:16:48.67 ID:pCSlSHS7.net
その頃
穂乃果家
穂乃果父(一晩中出歩いてしまった…母さんに謝らねば…)
ガラガラ
穂乃果父「すまん…母さ…!?」
穂乃果母「あ、あなた…」
穂乃果父「な、なんだこれは…」
穂乃果母「さっきまたあの人たちが来て暴れてって…」
穂乃果父「…おまえ…怪我してるじゃねえか…」
穂乃果母「あなた…どうしましょう…私…怖くて…お店の権利書渡しちゃったのよ…」
穂乃果父「!?」
穂乃果母「ごめんなさい…あなた…本当にごめんなさい…」
穂乃果父「…」
タッタッタ
穂乃果母「あ、あなた!?ちょっとどこ行くの!?」
穂乃果家
穂乃果父(一晩中出歩いてしまった…母さんに謝らねば…)
ガラガラ
穂乃果父「すまん…母さ…!?」
穂乃果母「あ、あなた…」
穂乃果父「な、なんだこれは…」
穂乃果母「さっきまたあの人たちが来て暴れてって…」
穂乃果父「…おまえ…怪我してるじゃねえか…」
穂乃果母「あなた…どうしましょう…私…怖くて…お店の権利書渡しちゃったのよ…」
穂乃果父「!?」
穂乃果母「ごめんなさい…あなた…本当にごめんなさい…」
穂乃果父「…」
タッタッタ
穂乃果母「あ、あなた!?ちょっとどこ行くの!?」
58: 2016/02/19(金) 16:18:34.60 ID:pCSlSHS7.net
------
穂乃果「ただいま…って何これ!?」
絵里「お店の中が…滅茶苦茶じゃない…」
ことり「ひ、ひどい…ひどすぎるよ…」
にこ「もしかして…またあいつら?」
凛「お母さん怪我しるにゃ…」
穂乃果母「穂乃果…それに先生にお友達も…」
海未「お母様、これは一体何があったのですか!?」
穂乃果母「実は…またあの人たちが来て…怖くてお店の権利書を渡してしまって…」
穂乃果母「そしてさっき帰ってきた主人にそのこと話したら…一人で出て行ってしまったんです…」
穂乃果母「きっとあの人たちのところに行ったに違いないわ…」
海未「ひ、ひとりでですか!?」
穂乃果「お父さん…」
穂乃果母「どうして一人で行かせてしまったのよ…私、どう責任取れば…」
穂乃果「ただいま…って何これ!?」
絵里「お店の中が…滅茶苦茶じゃない…」
ことり「ひ、ひどい…ひどすぎるよ…」
にこ「もしかして…またあいつら?」
凛「お母さん怪我しるにゃ…」
穂乃果母「穂乃果…それに先生にお友達も…」
海未「お母様、これは一体何があったのですか!?」
穂乃果母「実は…またあの人たちが来て…怖くてお店の権利書を渡してしまって…」
穂乃果母「そしてさっき帰ってきた主人にそのこと話したら…一人で出て行ってしまったんです…」
穂乃果母「きっとあの人たちのところに行ったに違いないわ…」
海未「ひ、ひとりでですか!?」
穂乃果「お父さん…」
穂乃果母「どうして一人で行かせてしまったのよ…私、どう責任取れば…」
59: 2016/02/19(金) 16:19:53.62 ID:pCSlSHS7.net
海未「お母様…大丈夫です。後は私に任せてください」
穂乃果母「え?」
絵里「うみみ…行くのね…」
海未「はい…」
凛「じゃ、じゃあ凛たちも…!!」
海未「駄目です…あなたたちはここに…」
穂乃果「…!!」
タッタッタ
海未「あ、穂乃果!!待ちなさい!!」
にこ「私達も行くわよ!!」
ことり「うん!」
凛「急ごう!!」
海未「あなたたちは行っては駄目です!!」
ガシッ
にこ「何よ!!離しなさいよ!!」
凛「離せにゃ!!」
穂乃果母「え?」
絵里「うみみ…行くのね…」
海未「はい…」
凛「じゃ、じゃあ凛たちも…!!」
海未「駄目です…あなたたちはここに…」
穂乃果「…!!」
タッタッタ
海未「あ、穂乃果!!待ちなさい!!」
にこ「私達も行くわよ!!」
ことり「うん!」
凛「急ごう!!」
海未「あなたたちは行っては駄目です!!」
ガシッ
にこ「何よ!!離しなさいよ!!」
凛「離せにゃ!!」
60: 2016/02/19(金) 16:20:53.63 ID:pCSlSHS7.net
海未「行かせるわけにはいきません!!」
ことり「どうして!?」
海未「今回は…今までのような事とは訳が違うんです…!!」
海未「お父様やお店の事は必ず私が助けます…だから一緒に来ては駄目です」
海未「分かりましたね?」
にこ「けど…」
絵里「皆、私たちはここに残りましょう」
凛「絵里ちゃん、なんで?」
ことり「絵里ちゃんは心配じゃないの!?」
絵里「心配に決まってるわ…けど、うみみの言う通りよ…」
ことり「どうして!?」
海未「今回は…今までのような事とは訳が違うんです…!!」
海未「お父様やお店の事は必ず私が助けます…だから一緒に来ては駄目です」
海未「分かりましたね?」
にこ「けど…」
絵里「皆、私たちはここに残りましょう」
凛「絵里ちゃん、なんで?」
ことり「絵里ちゃんは心配じゃないの!?」
絵里「心配に決まってるわ…けど、うみみの言う通りよ…」
61: 2016/02/19(金) 16:21:45.37 ID:pCSlSHS7.net
絵里「私たちが一緒に行っても…邪魔になるだけだわ…」
海未「絵里…」
絵里「うみみ…あとは頼んだわよ…」
海未「はい…私に任せてください」
にこ「…そこまで言うんだったら分かったわよ…」
凛「けど、穂乃果ちゃん一人で行っちゃったよ?」
ことり「どうするの?」
海未「穂乃果も…絶対に私が守ります!!」
タッタッタ
絵里「…皆、私達には私達に出来ることをやりましょう」
海未「絵里…」
絵里「うみみ…あとは頼んだわよ…」
海未「はい…私に任せてください」
にこ「…そこまで言うんだったら分かったわよ…」
凛「けど、穂乃果ちゃん一人で行っちゃったよ?」
ことり「どうするの?」
海未「穂乃果も…絶対に私が守ります!!」
タッタッタ
絵里「…皆、私達には私達に出来ることをやりましょう」
62: 2016/02/19(金) 16:22:54.28 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果父「…」
穂乃果父(久々に走るのはつらいが…少しでも早くあいつらのところに…)
穂乃果「お父さん!!」
穂乃果父「!?」
穂乃果「やっと追いついた…」
穂乃果「お父さん…お母さんから話は聞いたよ…私も一緒に行くよ」
穂乃果父「…」
穂乃果「ほら、早く行こう?」
穂乃果父「帰れ」
穂乃果「嫌だよ」
穂乃果父「帰れって言ってるだろ」
穂乃果「帰らないよ!!私だって…あのお店守りたいの!!」
穂乃果父「…」
穂乃果父(久々に走るのはつらいが…少しでも早くあいつらのところに…)
穂乃果「お父さん!!」
穂乃果父「!?」
穂乃果「やっと追いついた…」
穂乃果「お父さん…お母さんから話は聞いたよ…私も一緒に行くよ」
穂乃果父「…」
穂乃果「ほら、早く行こう?」
穂乃果父「帰れ」
穂乃果「嫌だよ」
穂乃果父「帰れって言ってるだろ」
穂乃果「帰らないよ!!私だって…あのお店守りたいの!!」
穂乃果父「…」
63: 2016/02/19(金) 16:23:50.13 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果「お父さんが私や雪穂、お母さんのためにいつも頑張ってくれてるあの家を無くしたくないよ!!」
穂乃果「私にとっても…あそこの家やお店は大事なところなの!!」
穂乃果「だから一緒に行くよ」
タッタッタ
穂乃果父「…穂乃果…」
海未「2人とも…無事でいてください…」
穂乃果「私にとっても…あそこの家やお店は大事なところなの!!」
穂乃果「だから一緒に行くよ」
タッタッタ
穂乃果父「…穂乃果…」
海未「2人とも…無事でいてください…」
64: 2016/02/19(金) 16:26:13.29 ID:pCSlSHS7.net
地上げ屋たちの事務所
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「一体何の用ですか?親父さん…娘さんまで連れてきちゃって…ふっふっふ」
穂乃果「そんなことより返してよ…」
地上げ屋「あ~この権利書の事ですか?」ピラッ
穂乃果父「!!」
地上げ屋ボス「あんな店…もうボロボロですし存在価値もないでしょうに」
穂乃果「あなたにとってはそうかもしれないけど…」
穂乃果「私達家族にとっては大事なお店だよ!!勝手なこと言わないでよ!!」
穂乃果父「返せ」
地上げ屋ボス「返すわけないでしょう」
穂乃果父「この野郎!」
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「一体何の用ですか?親父さん…娘さんまで連れてきちゃって…ふっふっふ」
穂乃果「そんなことより返してよ…」
地上げ屋「あ~この権利書の事ですか?」ピラッ
穂乃果父「!!」
地上げ屋ボス「あんな店…もうボロボロですし存在価値もないでしょうに」
穂乃果「あなたにとってはそうかもしれないけど…」
穂乃果「私達家族にとっては大事なお店だよ!!勝手なこと言わないでよ!!」
穂乃果父「返せ」
地上げ屋ボス「返すわけないでしょう」
穂乃果父「この野郎!」
65: 2016/02/19(金) 16:27:22.36 ID:pCSlSHS7.net
地上げ屋1「おうおう暴れんなよコラァ!!」
バキッ!
穂乃果父「ッ!!」
地上げ屋2「この間はよくもやってくれたなあ!?」
ドスッ!
穂乃果「お父さん!!」
地上げ屋3「暴れんなガキが!!」
穂乃果「離してよ!!」
地上げ屋ボス「いや~良い眺めですね~」
地上げ屋1「ぎゃははは!!」
地上げ屋2「この間の威勢はどうしたぁ!?」
バキッドカッ
穂乃果父「く…」
穂乃果「止めてよ!!お父さん!!」
地上げ屋ボス「はははは!!」
バキッ!
穂乃果父「ッ!!」
地上げ屋2「この間はよくもやってくれたなあ!?」
ドスッ!
穂乃果「お父さん!!」
地上げ屋3「暴れんなガキが!!」
穂乃果「離してよ!!」
地上げ屋ボス「いや~良い眺めですね~」
地上げ屋1「ぎゃははは!!」
地上げ屋2「この間の威勢はどうしたぁ!?」
バキッドカッ
穂乃果父「く…」
穂乃果「止めてよ!!お父さん!!」
地上げ屋ボス「はははは!!」
66: 2016/02/19(金) 16:28:53.77 ID:pCSlSHS7.net
海未「その人たちから離れなさい!!」
地上げ屋たち「?」
穂乃果「う、うみみちゃん…」
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「おや…あなたは…」
地上げ屋1「お前この間の奴じゃん」
海未「私の大事な生徒とお父様を…随分と可愛がってくれたようですね…」
地上げ屋ボス「なるほど…生徒ということはあなたは教師ですか」
地上げ屋ボス「ふ…ふふふ…ふはははは!!」
地上げ屋2「あっははは!先生かよ!!」
地上げ屋1「学校の先生が何の用でちゅか~?www」
地上げ屋たち「?」
穂乃果「う、うみみちゃん…」
穂乃果父「…」
地上げ屋ボス「おや…あなたは…」
地上げ屋1「お前この間の奴じゃん」
海未「私の大事な生徒とお父様を…随分と可愛がってくれたようですね…」
地上げ屋ボス「なるほど…生徒ということはあなたは教師ですか」
地上げ屋ボス「ふ…ふふふ…ふはははは!!」
地上げ屋2「あっははは!先生かよ!!」
地上げ屋1「学校の先生が何の用でちゅか~?www」
67: 2016/02/19(金) 16:30:00.81 ID:pCSlSHS7.net
海未「あなたたち…随分と汚い手を使うのですね…」
地上げ屋ボス「ビジネスのお話…先生分かりますか?分かりませんよね?」
海未「こんな薄汚いやり方がビジネスだなんて…笑わせないでください!!」
地上げ屋ボス「先生、ここ普通の会社に見えますか?」
海未「…見えませんね…」
海未「私には、お金のためなら手段を選ばない…汚い方々の吹き溜まりにしか見えませんね…」
地上げ屋3「なんだとコラァ!?」
地上げ屋ボス「お帰りいただけ…」
地上げ屋ボス「ビジネスのお話…先生分かりますか?分かりませんよね?」
海未「こんな薄汚いやり方がビジネスだなんて…笑わせないでください!!」
地上げ屋ボス「先生、ここ普通の会社に見えますか?」
海未「…見えませんね…」
海未「私には、お金のためなら手段を選ばない…汚い方々の吹き溜まりにしか見えませんね…」
地上げ屋3「なんだとコラァ!?」
地上げ屋ボス「お帰りいただけ…」
68: 2016/02/19(金) 16:31:05.93 ID:pCSlSHS7.net
地上げ屋1「はーい…おら、さっさと出ていけ」ガシッ
海未「ふん!!」ぐりっ!
地上げ屋1「い、いてててて!!」
海未「…」バシッ!!
地上げ屋1「ぐああ!!」
地上げ屋2「な、なんだと?」
地上げ屋ボス「!?」
海未「弱い物いじめが…あなたたちの仕事ですか!?」
地上げ屋2「うるせー!!」ブンッ!
海未「ふっ!」ドスッ
地上げ屋2「あ…ぐぎ…」
海未「この人たちが…あなたたちに何かしたのですか!?」
地上げ屋3「黙れーー!!」
バチンッ!
地上げ屋3「うっ…」
海未「ふん!!」ぐりっ!
地上げ屋1「い、いてててて!!」
海未「…」バシッ!!
地上げ屋1「ぐああ!!」
地上げ屋2「な、なんだと?」
地上げ屋ボス「!?」
海未「弱い物いじめが…あなたたちの仕事ですか!?」
地上げ屋2「うるせー!!」ブンッ!
海未「ふっ!」ドスッ
地上げ屋2「あ…ぐぎ…」
海未「この人たちが…あなたたちに何かしたのですか!?」
地上げ屋3「黙れーー!!」
バチンッ!
地上げ屋3「うっ…」
69: 2016/02/19(金) 16:32:01.95 ID:pCSlSHS7.net
海未「全く…あなたたちは暴れる事しか脳にないのですか?」
海未「暴力や脅しで言うことを聞かせようだなんて…汚い真似しないでください!!」
海未「大事なものを守ろうとする想いは…そんな薄汚いものには負けません!!」
地上げ屋ボス「さっきから黙って聞いていれば…調子に乗るなよ!!」ブンッ
海未「甘いですよ…」
ドスッ
地上げ屋ボス「な…んだ…と…」
バタリ
海未「…」
海未「暴力や脅しで言うことを聞かせようだなんて…汚い真似しないでください!!」
海未「大事なものを守ろうとする想いは…そんな薄汚いものには負けません!!」
地上げ屋ボス「さっきから黙って聞いていれば…調子に乗るなよ!!」ブンッ
海未「甘いですよ…」
ドスッ
地上げ屋ボス「な…んだ…と…」
バタリ
海未「…」
70: 2016/02/19(金) 16:33:27.30 ID:pCSlSHS7.net
公園
海未「大丈夫ですか、おふたりとも?」
穂乃果「うみみちゃん…ありがとう…私やお父さんを助けてくれて」
穂乃果父「…すみません…先生に迷惑をかけてしまって…」
穂乃果「へへ…結局またうみみちゃんに助けられちゃったね…」
海未「気にしないでください。私が勝手にしたことですから」
穂乃果父「先生…ただ者じゃなさそうですね…なんでそんなに強いんですか…?」
海未「え、えっとそれは…」
穂乃果「うみみちゃんの家って合気道の道場なんだって」
海未「そ、そうなんですよ!(よく覚えてましたね穂乃果…)」
穂乃果父「そ、そうなのか…」
穂乃果「あのさ…お父さん…」
穂乃果父「?」
海未「大丈夫ですか、おふたりとも?」
穂乃果「うみみちゃん…ありがとう…私やお父さんを助けてくれて」
穂乃果父「…すみません…先生に迷惑をかけてしまって…」
穂乃果「へへ…結局またうみみちゃんに助けられちゃったね…」
海未「気にしないでください。私が勝手にしたことですから」
穂乃果父「先生…ただ者じゃなさそうですね…なんでそんなに強いんですか…?」
海未「え、えっとそれは…」
穂乃果「うみみちゃんの家って合気道の道場なんだって」
海未「そ、そうなんですよ!(よく覚えてましたね穂乃果…)」
穂乃果父「そ、そうなのか…」
穂乃果「あのさ…お父さん…」
穂乃果父「?」
71: 2016/02/19(金) 16:34:41.06 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果「こんな場でいうのもなんだけど…いつもありがとう」
穂乃果「私たちのために頑張って働いてくれてて…」
穂乃果「いつも朝早く起きて仕込みとかしてて大変そうだけどさ…」
穂乃果「それでも何年も何年もそれを続けてるのは凄いと思うんだ」
穂乃果「だからさ…疲れたときはいつでも言ってね。私も手伝うからさ」
穂乃果父「…」
海未「穂乃果…」
穂乃果「えへへ…ちょっとかっこつけすぎたかな…」
穂乃果父「…ったく…いっちょまえのこと言いやがって…基本も出来ねえくせに…」
穂乃果「えー!そんなことないよー!」
穂乃果父「ま、ありがとな…穂乃果…」
海未「ふふ、では帰りましょう」
穂乃果「そうだね。ほら、お父さん肩かして?」
穂乃果父「だ、大丈夫だ…」
穂乃果「いいから!ほら早く!」
海未「全く、やっぱり穂乃果は穂乃果ですね」
穂乃果「私たちのために頑張って働いてくれてて…」
穂乃果「いつも朝早く起きて仕込みとかしてて大変そうだけどさ…」
穂乃果「それでも何年も何年もそれを続けてるのは凄いと思うんだ」
穂乃果「だからさ…疲れたときはいつでも言ってね。私も手伝うからさ」
穂乃果父「…」
海未「穂乃果…」
穂乃果「えへへ…ちょっとかっこつけすぎたかな…」
穂乃果父「…ったく…いっちょまえのこと言いやがって…基本も出来ねえくせに…」
穂乃果「えー!そんなことないよー!」
穂乃果父「ま、ありがとな…穂乃果…」
海未「ふふ、では帰りましょう」
穂乃果「そうだね。ほら、お父さん肩かして?」
穂乃果父「だ、大丈夫だ…」
穂乃果「いいから!ほら早く!」
海未「全く、やっぱり穂乃果は穂乃果ですね」
72: 2016/02/19(金) 16:35:55.31 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果家
穂乃果「あれ?家の前にいるのは…」
穂乃果母「あなた!!穂乃果!!」
雪穂「お父さん!お姉ちゃん!」
絵里「穂乃果!」
穂乃果「お母さん…雪穂…皆…」
穂乃果母「あなたたち2人怪我してるじゃない…大丈夫?」
穂乃果「私は大丈夫だよ。だから先にお父さんを手当てしてあげて」
穂乃果父「…すまん」
穂乃果母「あなた…良かった無事で…本当に良かった…」だきっ
穂乃果父「…」
穂乃果「ねえねえこれ見てお母さん」
穂乃果母「お、お店の権利書!?どうやって?」
穂乃果「うみみちゃんが取り返してくれたんだよ」
穂乃果「あれ?家の前にいるのは…」
穂乃果母「あなた!!穂乃果!!」
雪穂「お父さん!お姉ちゃん!」
絵里「穂乃果!」
穂乃果「お母さん…雪穂…皆…」
穂乃果母「あなたたち2人怪我してるじゃない…大丈夫?」
穂乃果「私は大丈夫だよ。だから先にお父さんを手当てしてあげて」
穂乃果父「…すまん」
穂乃果母「あなた…良かった無事で…本当に良かった…」だきっ
穂乃果父「…」
穂乃果「ねえねえこれ見てお母さん」
穂乃果母「お、お店の権利書!?どうやって?」
穂乃果「うみみちゃんが取り返してくれたんだよ」
73: 2016/02/19(金) 16:37:13.90 ID:pCSlSHS7.net
穂乃果母「先生が?…先生…ありがとうございます。なんとお礼を言っていいか…」
海未「いえ、私のおかげではありません。皆さんのお店を守りたいという強い気持ちが招いた結果ですよ」
絵里「良かったわね穂乃果。無事お店守れて」
にこ「心配したんだから…」
穂乃果「ごめんね、心配かけちゃって…」
凛「お店の中とかは凛たちで片付けといたから大丈夫だよ!」
ことり「だから穂乃果ちゃんたちは今日はもうゆっくり休んでね」
穂乃果「ありがとう皆。じゃあまた明日ね」
穂乃果母「先生、本当にありがとうございます。お礼はまた今度させていただきます」
海未「お礼なんて大丈夫ですよ。また来ますね」
海未「いえ、私のおかげではありません。皆さんのお店を守りたいという強い気持ちが招いた結果ですよ」
絵里「良かったわね穂乃果。無事お店守れて」
にこ「心配したんだから…」
穂乃果「ごめんね、心配かけちゃって…」
凛「お店の中とかは凛たちで片付けといたから大丈夫だよ!」
ことり「だから穂乃果ちゃんたちは今日はもうゆっくり休んでね」
穂乃果「ありがとう皆。じゃあまた明日ね」
穂乃果母「先生、本当にありがとうございます。お礼はまた今度させていただきます」
海未「お礼なんて大丈夫ですよ。また来ますね」
74: 2016/02/19(金) 16:38:08.44 ID:pCSlSHS7.net
絵里「また明日ね穂乃果」
凛「ばいばーい」
穂乃果「じゃあね!」
ガラガラ
海未「さて、では私達も帰りましょう」
にこ「そうね」
凛「どうなるかとおもったにゃ~」
ことり「けど無事で良かったね」
絵里「うみみ、ありがとね」
海未「いえ」
凛「ばいばーい」
穂乃果「じゃあね!」
ガラガラ
海未「さて、では私達も帰りましょう」
にこ「そうね」
凛「どうなるかとおもったにゃ~」
ことり「けど無事で良かったね」
絵里「うみみ、ありがとね」
海未「いえ」
75: 2016/02/19(金) 16:39:07.65 ID:pCSlSHS7.net
編集者「…」
カシャッ
編集者「園田先生…さっきの暴れっぷり…全部このカメラに収めさせていただきましたよ」
編集者「それにあなたが…組のお嬢さんだってこともね…」
------
カシャッ
編集者「園田先生…さっきの暴れっぷり…全部このカメラに収めさせていただきましたよ」
編集者「それにあなたが…組のお嬢さんだってこともね…」
------
76: 2016/02/19(金) 16:39:56.06 ID:pCSlSHS7.net
翌日
希「おっはよ~」
海未「おはようございます」
希「ねえねえ、この間の密着取材の雑誌っていつ発売されるの?」
海未「来週だそうですよ」
希「へ~楽しみやんな~。保存用と観賞用に2冊買おうかな~」
希「海未ちゃんは記念に20冊ぐらい買うの?」
海未「いやいやそれは買いすぎですよ」
希「おっはよ~」
海未「おはようございます」
希「ねえねえ、この間の密着取材の雑誌っていつ発売されるの?」
海未「来週だそうですよ」
希「へ~楽しみやんな~。保存用と観賞用に2冊買おうかな~」
希「海未ちゃんは記念に20冊ぐらい買うの?」
海未「いやいやそれは買いすぎですよ」
78: 2016/02/19(金) 16:40:41.89 ID:pCSlSHS7.net
教室
海未「おはようございます」
「「「おはよーう!!」」」
穂乃果「ZZZ…」
海未「おや、穂乃果が寝ていますね。穂乃果、起きてください」
絵里「ふふ、今は寝かしておいてあげましょ?」
ことり「穂乃果ちゃん、今朝早起きしてお父さんのお手伝いしたんだって」
海未「そうなんですか?」
凛「朝から仕込みしたんだって」
にこ「けど、穂乃果は作るより食べてそうよね」
凛「あはは!確かに~」
海未「しょうがないですねー…今日は大目に見ましょう」
海未「おはようございます」
「「「おはよーう!!」」」
穂乃果「ZZZ…」
海未「おや、穂乃果が寝ていますね。穂乃果、起きてください」
絵里「ふふ、今は寝かしておいてあげましょ?」
ことり「穂乃果ちゃん、今朝早起きしてお父さんのお手伝いしたんだって」
海未「そうなんですか?」
凛「朝から仕込みしたんだって」
にこ「けど、穂乃果は作るより食べてそうよね」
凛「あはは!確かに~」
海未「しょうがないですねー…今日は大目に見ましょう」
79: 2016/02/19(金) 16:42:31.69 ID:pCSlSHS7.net
その頃…
雑誌編集部
編集者「いや~面白い記事が出来た」
編集者「今話題の教師は園田組の跡取り娘…」
編集者「ふっふっふ…これは売れるぞ…!!」
編集者「昇格間違いなしだ…!!」
つづく…
雑誌編集部
編集者「いや~面白い記事が出来た」
編集者「今話題の教師は園田組の跡取り娘…」
編集者「ふっふっふ…これは売れるぞ…!!」
編集者「昇格間違いなしだ…!!」
つづく…
92: 2016/02/20(土) 13:52:18.36 ID:mk7E0HNL.net
学校 職員室
教頭「はい皆さんおはようござ」
男性教員「きょ、教頭先生大変なんです!!」
教頭「なんですか朝っぱらから」
男性教員「と、とにかくヤバいんです…」
女性教員「これを…」
教頭「んー?これは園田先生を取材した雑誌ですか?どれどれ…」
ペラペラ
教頭「…!?。なんですかこれは…?」
教頭「はい皆さんおはようござ」
男性教員「きょ、教頭先生大変なんです!!」
教頭「なんですか朝っぱらから」
男性教員「と、とにかくヤバいんです…」
女性教員「これを…」
教頭「んー?これは園田先生を取材した雑誌ですか?どれどれ…」
ペラペラ
教頭「…!?。なんですかこれは…?」
93: 2016/02/20(土) 13:53:14.64 ID:mk7E0HNL.net
園田家
花陽「た、大変ですー!!」
真姫「なによ花陽?」
花陽「不味いよ真姫ちゃん…」
真姫「だから何よ?」
花陽「これ…これぇ…!」
真姫「雑誌?この雑誌ってお嬢を取材した雑誌?」
花陽「そ、そうなんだけどぉ…」
真姫「ふーん…」
ペラペラ
真姫「…な、何よこれ…」
祖父「どうしたんだ2人とも?」
真姫「おやっさん…これ…」
祖父「…これは…!」
花陽「た、大変ですー!!」
真姫「なによ花陽?」
花陽「不味いよ真姫ちゃん…」
真姫「だから何よ?」
花陽「これ…これぇ…!」
真姫「雑誌?この雑誌ってお嬢を取材した雑誌?」
花陽「そ、そうなんだけどぉ…」
真姫「ふーん…」
ペラペラ
真姫「…な、何よこれ…」
祖父「どうしたんだ2人とも?」
真姫「おやっさん…これ…」
祖父「…これは…!」
94: 2016/02/20(土) 13:54:01.54 ID:mk7E0HNL.net
学校 教室
「「「…」」」
凛「これって…」
ことり「ここに書いてあること…本当なの…?」
にこ「なによこれ…」
穂乃果「嘘…だよね…」
絵里「うみみ…」
「「「…」」」
凛「これって…」
ことり「ここに書いてあること…本当なの…?」
にこ「なによこれ…」
穂乃果「嘘…だよね…」
絵里「うみみ…」
95: 2016/02/20(土) 13:55:02.13 ID:mk7E0HNL.net
職員室
海未「おはようございます」
希「おはよーございまーす」
「「「!?」」」
海未「ど、どうしたんですか皆さん?そんな目で私を見て…」
希「あ、今日発売の海未ちゃんの特集してる雑誌やん。先生方それを見てたんか」
希「ウチにも見せてくださいよ~」
海未「なるほどそういうことだったのですか…」
海未「な、なんだか恥ずかしいですね…///」
希「どれどれ~」ぺらぺら
希「…え…」
海未「希先生?」
海未「おはようございます」
希「おはよーございまーす」
「「「!?」」」
海未「ど、どうしたんですか皆さん?そんな目で私を見て…」
希「あ、今日発売の海未ちゃんの特集してる雑誌やん。先生方それを見てたんか」
希「ウチにも見せてくださいよ~」
海未「なるほどそういうことだったのですか…」
海未「な、なんだか恥ずかしいですね…///」
希「どれどれ~」ぺらぺら
希「…え…」
海未「希先生?」
96: 2016/02/20(土) 13:55:53.14 ID:mk7E0HNL.net
希「ねえ、海未ちゃん…ここに載ってること本当なん…?」
海未「え?」ちらっ
海未「…嘘…ですよね…なんで…なんでこれが…」
『今話題の教師、ヤクザ相手に大奮闘!!その正体は組の跡取り娘!!』
希「海未ちゃん…」
海未「…」
教頭「園田先生…ここに載っていることは事実なんですか?」
海未「…はい…」
教頭「そう…ですか…」
海未「え?」ちらっ
海未「…嘘…ですよね…なんで…なんでこれが…」
『今話題の教師、ヤクザ相手に大奮闘!!その正体は組の跡取り娘!!』
希「海未ちゃん…」
海未「…」
教頭「園田先生…ここに載っていることは事実なんですか?」
海未「…はい…」
教頭「そう…ですか…」
97: 2016/02/20(土) 13:57:56.96 ID:mk7E0HNL.net
教室前
海未「どうすればいいのでしょう…皆さんの前でどんな顔をすればいいのか分かりません…」
海未「けど…逃げてはだめですよね…正直に話しましょう…」
がちゃ
海未「おはようございます」
「これさー…」ひそひそ
「うんうん…」ひそひそ
海未(やはり皆さん雑誌を読んで…)
海未「あの、皆さん…」
にこ「うみみ、見たわよ。雑誌」
海未「えっと、そのことなんですが…」
凛「あんまり写真映り良くないね~」
ことり「新聞の記事の時はあんなによく撮れてたのにね」
にこ「今度撮るときはちゃんと目線を合わせんのよ?」
穂乃果「家は合気道の道場じゃなかったんだね」
海未「どうすればいいのでしょう…皆さんの前でどんな顔をすればいいのか分かりません…」
海未「けど…逃げてはだめですよね…正直に話しましょう…」
がちゃ
海未「おはようございます」
「これさー…」ひそひそ
「うんうん…」ひそひそ
海未(やはり皆さん雑誌を読んで…)
海未「あの、皆さん…」
にこ「うみみ、見たわよ。雑誌」
海未「えっと、そのことなんですが…」
凛「あんまり写真映り良くないね~」
ことり「新聞の記事の時はあんなによく撮れてたのにね」
にこ「今度撮るときはちゃんと目線を合わせんのよ?」
穂乃果「家は合気道の道場じゃなかったんだね」
98: 2016/02/20(土) 13:59:02.45 ID:mk7E0HNL.net
ヒデコ「パンチラ写真は?」
ミカ「いやいやないでしょ」
フミコ「あっても誰も得しないよ」
海未「え?ええっと…」
絵里「関係ないわよ。うみみの家があっちの世界の家でも…皆関係ないって…そう言ってるわ」
海未「…」
穂乃果「うみみちゃんはうみみちゃんだよ!」
凛「そうだよ~」
そうだよそうだよー
海未「皆さん…ふふっ…ありがとうございます」
がちゃ
南校長「園田先生」
海未「校長先生!」
南校長「ちょっといいですか?」
海未「…はい…」
ミカ「いやいやないでしょ」
フミコ「あっても誰も得しないよ」
海未「え?ええっと…」
絵里「関係ないわよ。うみみの家があっちの世界の家でも…皆関係ないって…そう言ってるわ」
海未「…」
穂乃果「うみみちゃんはうみみちゃんだよ!」
凛「そうだよ~」
そうだよそうだよー
海未「皆さん…ふふっ…ありがとうございます」
がちゃ
南校長「園田先生」
海未「校長先生!」
南校長「ちょっといいですか?」
海未「…はい…」
99: 2016/02/20(土) 14:00:12.68 ID:mk7E0HNL.net
廊下
南校長「園田先生…大丈夫ですか?」
海未「はい…。あの、本当に申し訳ございません…こんなことになってしまいまして…」
南校長「いえ、いずれはこういう日が来るのではと覚悟していましたから…」
海未「すみません…」
南校長「けど…問題は教育委員会です」
南校長「教育委員会の教育委員長が教頭先生のお父上なのです…」
南校長「人一倍…音ノ木坂学院の名誉と世間の評価を気にする方なのです…」
南校長「教頭先生が厳しいのも…いずれは校長となってこの音ノ木坂学院を守り続けるようにと…」
南校長「教育委員長の指示に従っているからなのです…」
海未「そうだったんですね…」
希「あ、校長先生!!ここにいたんですね!」
南校長「東條先生、どうしたのですか?そんなに息を切らして…」
希「実は…今教育委員長が校門にお見えになられてて…」
南校長「え?」
南校長「園田先生…大丈夫ですか?」
海未「はい…。あの、本当に申し訳ございません…こんなことになってしまいまして…」
南校長「いえ、いずれはこういう日が来るのではと覚悟していましたから…」
海未「すみません…」
南校長「けど…問題は教育委員会です」
南校長「教育委員会の教育委員長が教頭先生のお父上なのです…」
南校長「人一倍…音ノ木坂学院の名誉と世間の評価を気にする方なのです…」
南校長「教頭先生が厳しいのも…いずれは校長となってこの音ノ木坂学院を守り続けるようにと…」
南校長「教育委員長の指示に従っているからなのです…」
海未「そうだったんですね…」
希「あ、校長先生!!ここにいたんですね!」
南校長「東條先生、どうしたのですか?そんなに息を切らして…」
希「実は…今教育委員長が校門にお見えになられてて…」
南校長「え?」
100: 2016/02/20(土) 14:01:13.42 ID:mk7E0HNL.net
そのころ
校門前
教育委員長「…」
男性教員「い、委員長!!」
女性教員「御無沙汰しております」
教頭「…」
教育委員長「お前がいながらどういうことだ…?全く…」
教頭「…申しわけございません…」
校門前
教育委員長「…」
男性教員「い、委員長!!」
女性教員「御無沙汰しております」
教頭「…」
教育委員長「お前がいながらどういうことだ…?全く…」
教頭「…申しわけございません…」
101: 2016/02/20(土) 14:02:42.08 ID:mk7E0HNL.net
職員室
南校長「委員長、この度は…大変ご迷惑をおかけいたしました…誠に申し訳ございません…」
教育委員長「…随分と…困ったことをしてくれましたね…」
海未「すみません…」
南校長「ですが委員長…園田先生とご実家の事は関係ないのではないかと…」
教育委員長「私が言ってるのはそのことではない」
教育委員長「『今話題の教師、ヤクザ相手に大奮闘…』」
教育委員長「学校の教師たるもの暴力沙汰を起こすとは…言語道断だ」
海未「あれには訳がございまして…私は生徒を守ろうと…」
教育委員長「言い訳などいらん!!私が言っているのは、世間に教師であるあなたが…」
教育委員長「暴力教師であると認識されたことが問題だとそう言っているのだ」
海未「それでは…教育委員長は、大事な生徒が目の前でやられているのを…」
海未「黙って見ていろと言うのですか?」
教育委員長「…良いですか?学校の品位を汚すような者は…教師であろうと生徒であろうと必要ない」
教育委員長「あなたには…辞めていただきます」
南校長「委員長、この度は…大変ご迷惑をおかけいたしました…誠に申し訳ございません…」
教育委員長「…随分と…困ったことをしてくれましたね…」
海未「すみません…」
南校長「ですが委員長…園田先生とご実家の事は関係ないのではないかと…」
教育委員長「私が言ってるのはそのことではない」
教育委員長「『今話題の教師、ヤクザ相手に大奮闘…』」
教育委員長「学校の教師たるもの暴力沙汰を起こすとは…言語道断だ」
海未「あれには訳がございまして…私は生徒を守ろうと…」
教育委員長「言い訳などいらん!!私が言っているのは、世間に教師であるあなたが…」
教育委員長「暴力教師であると認識されたことが問題だとそう言っているのだ」
海未「それでは…教育委員長は、大事な生徒が目の前でやられているのを…」
海未「黙って見ていろと言うのですか?」
教育委員長「…良いですか?学校の品位を汚すような者は…教師であろうと生徒であろうと必要ない」
教育委員長「あなたには…辞めていただきます」
102: 2016/02/20(土) 14:03:37.08 ID:mk7E0HNL.net
海未「!?…そんな…」
南校長「!?」
教頭「…」
教育委員長「まああなたもまだまだお若い。教育委員長である私の一存であなたを首にする事など簡単だ」
教育委員長「しかし、あなたの将来を考えれば…辞めさせられたというよりも…」
教育委員長「自分からお辞めになられた方が傷も浅く済むでしょう。退職願を書きなさい」
海未「…」
希「それって…クビにすると体裁が悪いからですか?」
教頭「ちょ、東條先生…!!」
南校長「!?」
教頭「…」
教育委員長「まああなたもまだまだお若い。教育委員長である私の一存であなたを首にする事など簡単だ」
教育委員長「しかし、あなたの将来を考えれば…辞めさせられたというよりも…」
教育委員長「自分からお辞めになられた方が傷も浅く済むでしょう。退職願を書きなさい」
海未「…」
希「それって…クビにすると体裁が悪いからですか?」
教頭「ちょ、東條先生…!!」
103: 2016/02/20(土) 14:04:40.53 ID:mk7E0HNL.net
希「正当な理由もないのに辞めさせようとするのはどうかと思いますが」
女性教員「私も…そう思います」
男性教員「僕もです」
教頭「こら!委員長に失礼です…お詫びしなさい…」
海未「私は!私は…教師を辞めなければならないようなことをしたつもりはありません…!!」
教育委員長「それではあなたは…あくまでもご自分から辞めることはないと?」
海未「はい…」
教員「大変です!!校門前でマスコミが来たのに気付いた3年D組が!!」
海未「え!?」
女性教員「私も…そう思います」
男性教員「僕もです」
教頭「こら!委員長に失礼です…お詫びしなさい…」
海未「私は!私は…教師を辞めなければならないようなことをしたつもりはありません…!!」
教育委員長「それではあなたは…あくまでもご自分から辞めることはないと?」
海未「はい…」
教員「大変です!!校門前でマスコミが来たのに気付いた3年D組が!!」
海未「え!?」
104: 2016/02/20(土) 14:05:47.49 ID:mk7E0HNL.net
校門前
マスコミ1「あ!3年D組の子たちだぞ!!」
マスコミ2「ちょっと話を聞かせてください!!」
バタバタ!!
絵里「…」
ぞろぞろ
絵里「皆…絶対に手出したらダメよ…」
「「「…」」」
マスコミ1「はいはいちょっと待ってね~」
マスコミ2「園田先生が組の跡取り娘だって知ってたの~?」
にこ「知らないわよ」
ことり「知らないよ…」
マスコミ3「園田先生は君たちに暴力振るったりするの?相当強いらしいけど」
マスコミ1「あ!3年D組の子たちだぞ!!」
マスコミ2「ちょっと話を聞かせてください!!」
バタバタ!!
絵里「…」
ぞろぞろ
絵里「皆…絶対に手出したらダメよ…」
「「「…」」」
マスコミ1「はいはいちょっと待ってね~」
マスコミ2「園田先生が組の跡取り娘だって知ってたの~?」
にこ「知らないわよ」
ことり「知らないよ…」
マスコミ3「園田先生は君たちに暴力振るったりするの?相当強いらしいけど」
105: 2016/02/20(土) 14:07:39.28 ID:mk7E0HNL.net
凛「テメエらには関係ねえだろ!!」ガシッ!
絵里「やめなさい凛!!」
凛「…」
編集者「やれやれ、君たちも暴力かい?」
絵里「?」
編集者「やあ」
にこ「…あんた、この間の人よね…?何であんなデタラメなこと書いたのよ?」
編集者「デタラメ?ふっ、心外だね~。嘘は書いてないんだけどね~」
穂乃果「あなた見てたんでしょ!?うみみちゃんが私とお父さんを助けてくれたのを!?」
編集者「まあさ、読者が面白がる記事を書くのが仕事なんだよね~」
ことり「それって面白ければ何書いてもいいってこと!?」
穂乃果「うみみちゃんに謝れ!!」
編集者「あっははは!君たちの先生はさ、生徒に言葉づかいも教えられないのかな?」
絵里「やめなさい凛!!」
凛「…」
編集者「やれやれ、君たちも暴力かい?」
絵里「?」
編集者「やあ」
にこ「…あんた、この間の人よね…?何であんなデタラメなこと書いたのよ?」
編集者「デタラメ?ふっ、心外だね~。嘘は書いてないんだけどね~」
穂乃果「あなた見てたんでしょ!?うみみちゃんが私とお父さんを助けてくれたのを!?」
編集者「まあさ、読者が面白がる記事を書くのが仕事なんだよね~」
ことり「それって面白ければ何書いてもいいってこと!?」
穂乃果「うみみちゃんに謝れ!!」
編集者「あっははは!君たちの先生はさ、生徒に言葉づかいも教えられないのかな?」
107: 2016/02/20(土) 14:24:19.95 ID:mk7E0HNL.net
凛「てめえさっきから黙って聞いてればなこの野郎!!」ガシッ!
にこ「調子にのんじゃないわよ!!」
編集者「ぐっ…」
「そうだおらー!!」
絵里「やめなさい皆!!」
「ぶっとばしてやるー!!」
ワーワー
海未「あなたたち!!何をやっているのですか!!やめなさい!!」
希「皆落ち着いて!!」
教員「早く離れなさい!!!」
ワーワー!!
にこ「調子にのんじゃないわよ!!」
編集者「ぐっ…」
「そうだおらー!!」
絵里「やめなさい皆!!」
「ぶっとばしてやるー!!」
ワーワー
海未「あなたたち!!何をやっているのですか!!やめなさい!!」
希「皆落ち着いて!!」
教員「早く離れなさい!!!」
ワーワー!!
108: 2016/02/20(土) 14:25:37.84 ID:mk7E0HNL.net
海未「やめなさいっていうのが聞こえないのですか!?」
にこ「うみみにあんなこと言われて黙ってらんないわよ!!」
凛「うみみちゃんに謝れ!!」
海未「いいから離れなさい!!」グイッ
編集者「はあ…はあ…これは想像以上の不良たちですね!?」
海未「…」
編集者「こんなに…暴力的だとは思いませんでしたよ!!」
編集者「これじゃあ女子高生というより…そこらへんのヤンキーですね!?」
海未「…私の大事な生徒を…ヤンキー呼ばわりですか…」
海未「この子達が何かしたのですか!?」
海未「あなた方に追い掛け回されるような事をしたのですか!?」
教育委員長「見苦しいぞ」
海未「教育委員長…」
にこ「うみみにあんなこと言われて黙ってらんないわよ!!」
凛「うみみちゃんに謝れ!!」
海未「いいから離れなさい!!」グイッ
編集者「はあ…はあ…これは想像以上の不良たちですね!?」
海未「…」
編集者「こんなに…暴力的だとは思いませんでしたよ!!」
編集者「これじゃあ女子高生というより…そこらへんのヤンキーですね!?」
海未「…私の大事な生徒を…ヤンキー呼ばわりですか…」
海未「この子達が何かしたのですか!?」
海未「あなた方に追い掛け回されるような事をしたのですか!?」
教育委員長「見苦しいぞ」
海未「教育委員長…」
109: 2016/02/20(土) 14:27:44.14 ID:mk7E0HNL.net
職員室
南校長「退学…ですか?」
教育委員長「明日、緊急理事会を開いて3年D組の生徒全員の退学処分を正式に決定させる」
海未「待ってください!!」
教頭「こうなってしまった以上、やむをえませんね…」
希「退学なんて重すぎですよ!!生徒たちは園田先生のために抗議しただけじゃないですか!」
教育委員長「抗議?世間ではああいうのを暴力と言うんですよ?」
海未「そんな…あの子たちがやったのは暴力ではありません!!」
教育委員長「可愛そうに、担任教師の不始末のせいで生徒に被害が…」
教育委員長「だがしかし、なんらかのけじめをつけなければならない」
教育委員長「あれだけの問題を起こして担任は責任をとらない、生徒は処分しないなんて訳にはいかん」
海未「…」
南校長「退学…ですか?」
教育委員長「明日、緊急理事会を開いて3年D組の生徒全員の退学処分を正式に決定させる」
海未「待ってください!!」
教頭「こうなってしまった以上、やむをえませんね…」
希「退学なんて重すぎですよ!!生徒たちは園田先生のために抗議しただけじゃないですか!」
教育委員長「抗議?世間ではああいうのを暴力と言うんですよ?」
海未「そんな…あの子たちがやったのは暴力ではありません!!」
教育委員長「可愛そうに、担任教師の不始末のせいで生徒に被害が…」
教育委員長「だがしかし、なんらかのけじめをつけなければならない」
教育委員長「あれだけの問題を起こして担任は責任をとらない、生徒は処分しないなんて訳にはいかん」
海未「…」
110: 2016/02/20(土) 14:28:34.07 ID:mk7E0HNL.net
教育委員長「私が言ってることの意味、園田先生にはお分かりですね?」
南校長「…」
教頭「委員長…」
海未「…私が…責任をとればいいということですよね…」
希「海未ちゃんまさか…!!」
教育委員長「そういうことです。あなたが責任をとってお辞めになれば生徒の処分は無しということにしましょう」
海未「…」
教頭「…」
教育委員長「まあ今夜、ゆっくりとお考えください」
海未「…」
南校長「…」
教頭「委員長…」
海未「…私が…責任をとればいいということですよね…」
希「海未ちゃんまさか…!!」
教育委員長「そういうことです。あなたが責任をとってお辞めになれば生徒の処分は無しということにしましょう」
海未「…」
教頭「…」
教育委員長「まあ今夜、ゆっくりとお考えください」
海未「…」
111: 2016/02/20(土) 14:30:19.99 ID:mk7E0HNL.net
園田家
テレビ『それって面白ければ何書いてもいいってこと!?』
『うみみちゃんに謝れ!!』
『あっははは!君たちの先生はさ、生徒に言葉づかいも教えられないのかな?』
海未「…」
キャスター『いや~恐ろしいですね~。教師の指導力不足もあるんでしょうが…』
キャスター『恐ろしいですね。すぐキレる若者…』
海未「…」
真姫「全く…こんなの見てらんないわね」ピッ
真姫「勝手なことばっか言って…ですよねお嬢?」
海未「…」
真姫「…」
祖父(海未…)
花陽「海未ちゃん。絵里ちゃんが来てるよ?」
海未「絵里が?」
テレビ『それって面白ければ何書いてもいいってこと!?』
『うみみちゃんに謝れ!!』
『あっははは!君たちの先生はさ、生徒に言葉づかいも教えられないのかな?』
海未「…」
キャスター『いや~恐ろしいですね~。教師の指導力不足もあるんでしょうが…』
キャスター『恐ろしいですね。すぐキレる若者…』
海未「…」
真姫「全く…こんなの見てらんないわね」ピッ
真姫「勝手なことばっか言って…ですよねお嬢?」
海未「…」
真姫「…」
祖父(海未…)
花陽「海未ちゃん。絵里ちゃんが来てるよ?」
海未「絵里が?」
112: 2016/02/20(土) 14:31:54.19 ID:mk7E0HNL.net
海未の部屋
絵里「へ~結構きれいな部屋ね」
海未「どうしたのですか?急に…」
絵里「うみみ…落ち込んでるんじゃないかなって…」
海未「え?」
絵里「うみみは…すぐ自分のせいにして勝手に落ち込むじゃない」
海未「絵里…」
絵里「明日決まるんでしょ?私たちの処分は…。ごめんなさい、あんな騒ぎ起こしちゃって…」
絵里「けど、あなたのせいじゃないわ」
海未「な、なんで絵里が謝るのですか?あなたたちは何もしてないじゃないですか…」
海未「私のせいですよ…何もかも…全て…」
絵里「ほら、ね?」
海未「え?」
絵里「全部自分のせいにするでしょ?」クスクス
絵里「へ~結構きれいな部屋ね」
海未「どうしたのですか?急に…」
絵里「うみみ…落ち込んでるんじゃないかなって…」
海未「え?」
絵里「うみみは…すぐ自分のせいにして勝手に落ち込むじゃない」
海未「絵里…」
絵里「明日決まるんでしょ?私たちの処分は…。ごめんなさい、あんな騒ぎ起こしちゃって…」
絵里「けど、あなたのせいじゃないわ」
海未「な、なんで絵里が謝るのですか?あなたたちは何もしてないじゃないですか…」
海未「私のせいですよ…何もかも…全て…」
絵里「ほら、ね?」
海未「え?」
絵里「全部自分のせいにするでしょ?」クスクス
113: 2016/02/20(土) 14:33:07.57 ID:mk7E0HNL.net
海未「…ふふ、確かにあなたの言う通りですね」
海未「絵里。私は、あなたたちの事…絶対に退学なんかにさせませんからね」
海未「絶対にそんなことさせません。何が何でも、あなたたちの事は守るって言いましたから」
絵里「うん…ありがとう。あなたのこと、信じてるわ」
海未「はい」
絵里「ねえ、うみみ…」
海未「何ですか?」
絵里「クビになったり…しないわよね…」
海未「…」
絵里「私たちのせいで…あなたがクビになったりしないわよね…」
海未「…当たり前じゃないですか。信じてください」
絵里「そう…じゃあまた明日学校で会いましょ」
海未「はい、気を付けて帰ってくださいね」
海未「…」
海未「絵里。私は、あなたたちの事…絶対に退学なんかにさせませんからね」
海未「絶対にそんなことさせません。何が何でも、あなたたちの事は守るって言いましたから」
絵里「うん…ありがとう。あなたのこと、信じてるわ」
海未「はい」
絵里「ねえ、うみみ…」
海未「何ですか?」
絵里「クビになったり…しないわよね…」
海未「…」
絵里「私たちのせいで…あなたがクビになったりしないわよね…」
海未「…当たり前じゃないですか。信じてください」
絵里「そう…じゃあまた明日学校で会いましょ」
海未「はい、気を付けて帰ってくださいね」
海未「…」
114: 2016/02/20(土) 14:34:03.45 ID:mk7E0HNL.net
翌日
海未「…」
海未(絶対に…皆さんの事退学なんかに…させませんからね…)
スタスタ
学校 教室
ガチャッ!!
ミカ「た、大変だよ!!」
穂乃果「どうしたのミカ?」
ミカ「さっきうみみが退職願出したらしいよ!!」
にこ「どういうことよ!!」
絵里「!!」
タッタッタ
凛「絵里ちゃんどこ行くの!?」
ことり「私達も行こう!!」
バタバタ!
海未「…」
海未(絶対に…皆さんの事退学なんかに…させませんからね…)
スタスタ
学校 教室
ガチャッ!!
ミカ「た、大変だよ!!」
穂乃果「どうしたのミカ?」
ミカ「さっきうみみが退職願出したらしいよ!!」
にこ「どういうことよ!!」
絵里「!!」
タッタッタ
凛「絵里ちゃんどこ行くの!?」
ことり「私達も行こう!!」
バタバタ!
115: 2016/02/20(土) 14:35:20.64 ID:mk7E0HNL.net
道端
海未「…」とぼとぼ
「「「うみみーー!!」」」
バタバタ
海未「あ、あなたたち!?こんなところで何をしているのですか?」
海未「今は授業中ですよ?教室に戻りましょう」
にこ「勝手なことしてんじゃないわよ!!」
凛「なんで辞めちゃうの!?」
海未「…」
絵里「…」
ことり「私たちのせいなんでしょう?」
穂乃果「昨日の事で…責任とらされたんでしょ!?」
海未「…ふふ、違いますよ。そんなんじゃないですよ」
にこ「じゃあ…なんであたしたちに処分がないのよ!?」
海未「…」とぼとぼ
「「「うみみーー!!」」」
バタバタ
海未「あ、あなたたち!?こんなところで何をしているのですか?」
海未「今は授業中ですよ?教室に戻りましょう」
にこ「勝手なことしてんじゃないわよ!!」
凛「なんで辞めちゃうの!?」
海未「…」
絵里「…」
ことり「私たちのせいなんでしょう?」
穂乃果「昨日の事で…責任とらされたんでしょ!?」
海未「…ふふ、違いますよ。そんなんじゃないですよ」
にこ「じゃあ…なんであたしたちに処分がないのよ!?」
116: 2016/02/20(土) 14:36:40.29 ID:mk7E0HNL.net
海未「それは…ですね…」
海未「処分する必要がないからですよ」
凛「そんなのおかしいよ!!」
海未「…私が辞めるのと…あなたたちのことは…何も関係ありませんよ」
絵里「じゃあ教えてちょうだい…なんで辞めるのか…」
海未「…」
絵里「辞めなくちゃいけないことでもしたの?してないじゃない!!なのに辞めるの!?」
絵里「なんでそんな見え透いた嘘つくのよ…そんなの…あなたらしくないじゃない!!」
海未「…」
絵里「あなたが教えてくれたんじゃない!!自分の気持ちに…正直に生きなさいって…」
絵里「あなたは今それが出来てるの!?ごまかさないでよ!!」
穂乃果「そうだよ!!」
ことり「辞めないでよ!!」
海未「処分する必要がないからですよ」
凛「そんなのおかしいよ!!」
海未「…私が辞めるのと…あなたたちのことは…何も関係ありませんよ」
絵里「じゃあ教えてちょうだい…なんで辞めるのか…」
海未「…」
絵里「辞めなくちゃいけないことでもしたの?してないじゃない!!なのに辞めるの!?」
絵里「なんでそんな見え透いた嘘つくのよ…そんなの…あなたらしくないじゃない!!」
海未「…」
絵里「あなたが教えてくれたんじゃない!!自分の気持ちに…正直に生きなさいって…」
絵里「あなたは今それが出来てるの!?ごまかさないでよ!!」
穂乃果「そうだよ!!」
ことり「辞めないでよ!!」
117: 2016/02/20(土) 14:37:58.36 ID:mk7E0HNL.net
「うみみ!」
「辞めないで!!」
「お願いだからさ!!」
海未「もううんざりなんです!!あなたたちのめんどうを見るのは!!」
「「「…」」」
海未「教師が…こんなにめんどくさいなんて思ってなかったんですよ…」
海未「もう教師なんて嫌なんですよ!!」
絵里「嘘つくんじゃないわよ!!」
海未「嘘じゃありません!!」
スタスタ
絵里「どこ行くのよ!?ふざけんじゃないわよ!!」
「辞めないで!!」
「お願いだからさ!!」
海未「もううんざりなんです!!あなたたちのめんどうを見るのは!!」
「「「…」」」
海未「教師が…こんなにめんどくさいなんて思ってなかったんですよ…」
海未「もう教師なんて嫌なんですよ!!」
絵里「嘘つくんじゃないわよ!!」
海未「嘘じゃありません!!」
スタスタ
絵里「どこ行くのよ!?ふざけんじゃないわよ!!」
118: 2016/02/20(土) 14:38:48.33 ID:mk7E0HNL.net
絵里「約束したじゃない!!私たちの事最後までめんどう見るって…」
絵里「全員揃って卒業させるって…言ったじゃない!!」
海未「…」グスッ
スタスタ
絵里「うみみ!!」
穂乃果「何とか言ってようみみちゃん!!」
「「「うみみ!!」」」
海未「すみません皆さん…これしか方法がないんです…」
スタスタ
穂乃果「なんで…なんでよぉ…うみみちゃん…」
凛「やだよこんなのなんて…」
絵里「…」
絵里「全員揃って卒業させるって…言ったじゃない!!」
海未「…」グスッ
スタスタ
絵里「うみみ!!」
穂乃果「何とか言ってようみみちゃん!!」
「「「うみみ!!」」」
海未「すみません皆さん…これしか方法がないんです…」
スタスタ
穂乃果「なんで…なんでよぉ…うみみちゃん…」
凛「やだよこんなのなんて…」
絵里「…」
120: 2016/02/20(土) 14:39:48.89 ID:mk7E0HNL.net
学校 教室
絵里「このままで…いいのかしら…」
ことり「けど…どうすればいいのか…わからないよ…」
にこ「なんかないのかしらね…うみみのために出来る事…」
「「「…」」」
絵里「…」
職員室
女性教員「どうにかしてますよね…本当に…」
男性教員「ああ…辞めてしまうとはな…」
希「海未ちゃん…ウチめっちゃ寂しいで…」
女性教員「けど、南校長もよく採用しましたね」
南校長「いえ…彼女からはなんか可能性を感じたんです…だから…」
教頭「どうしてあんな連中のためにここまで出来るんだ…」
教頭「…はあ…」
絵里「このままで…いいのかしら…」
ことり「けど…どうすればいいのか…わからないよ…」
にこ「なんかないのかしらね…うみみのために出来る事…」
「「「…」」」
絵里「…」
職員室
女性教員「どうにかしてますよね…本当に…」
男性教員「ああ…辞めてしまうとはな…」
希「海未ちゃん…ウチめっちゃ寂しいで…」
女性教員「けど、南校長もよく採用しましたね」
南校長「いえ…彼女からはなんか可能性を感じたんです…だから…」
教頭「どうしてあんな連中のためにここまで出来るんだ…」
教頭「…はあ…」
121: 2016/02/20(土) 14:41:08.54 ID:mk7E0HNL.net
園田家
海未「…」
花陽「海未ちゃん、晩御飯の支度が出来たよ?」
真姫「冷めないうちに召し上がりましょう?」
海未「はい…」
祖父「…」
海未「あの…おじい様…」
祖父「何だ?」
海未「私…おじい様の跡を継ぎますよ」
真姫「え?」
花陽「海未ちゃん…」
祖父「…」
海未「失業してしまいましたからね。いつまでもくよくよしているわけにはいきませんから」
祖父「…」
海未「…」
花陽「海未ちゃん、晩御飯の支度が出来たよ?」
真姫「冷めないうちに召し上がりましょう?」
海未「はい…」
祖父「…」
海未「あの…おじい様…」
祖父「何だ?」
海未「私…おじい様の跡を継ぎますよ」
真姫「え?」
花陽「海未ちゃん…」
祖父「…」
海未「失業してしまいましたからね。いつまでもくよくよしているわけにはいきませんから」
祖父「…」
122: 2016/02/20(土) 14:42:55.55 ID:mk7E0HNL.net
海未「とりあえず明日からは真姫と花陽と一緒に…」
祖父「何ふざけたこと言ってんだおめえは!!」
海未「…」
祖父「海未、お前は一生教師をやっていくって言ったよな?」
祖父「その思いは…そんな簡単に捨てちまえる程度だったのか!?」
真姫「おやっさん…そんな言い方は…」
花陽「そ、そうですよ…海未ちゃんは、生徒さん方のために身を引いたんですよ?」
祖父「だからって務まるのか!?」
海未「…」
祖父「海未、おまえはまだ、教師という仕事にまだ未練があるはずだ」
祖父「何ふざけたこと言ってんだおめえは!!」
海未「…」
祖父「海未、お前は一生教師をやっていくって言ったよな?」
祖父「その思いは…そんな簡単に捨てちまえる程度だったのか!?」
真姫「おやっさん…そんな言い方は…」
花陽「そ、そうですよ…海未ちゃんは、生徒さん方のために身を引いたんですよ?」
祖父「だからって務まるのか!?」
海未「…」
祖父「海未、おまえはまだ、教師という仕事にまだ未練があるはずだ」
123: 2016/02/20(土) 14:43:37.66 ID:mk7E0HNL.net
祖父「そんな中途半端な気持ちで、大事なことを決めるもんじゃねえ。焦っちゃだめだ」
祖父「お前の人生…大事に…大事に俺は生きてほしい…。氏んじまった両親もそう思ってるはずだ」
海未「おじい様…」
祖父「悔いがないように…生きてくれ…」
海未「おじい様…おじい様!!」だきっ
海未「ごめんなさい…おじい様…」ぐすっ
祖父「…」
真姫「おやっさん…」
花陽「海未ちゃん…」
祖父「お前の人生…大事に…大事に俺は生きてほしい…。氏んじまった両親もそう思ってるはずだ」
海未「おじい様…」
祖父「悔いがないように…生きてくれ…」
海未「おじい様…おじい様!!」だきっ
海未「ごめんなさい…おじい様…」ぐすっ
祖父「…」
真姫「おやっさん…」
花陽「海未ちゃん…」
124: 2016/02/20(土) 14:45:28.95 ID:mk7E0HNL.net
翌日
教育シンポジウム当日
学校 体育館
カシャッカシャッ!
教育委員長「えー先日、この学校の教師及び生徒の不祥事がマスコミに取り上げられ世間を騒がせました」
教育委員長「当事者の教師は、本人の希望により昨日、退職されました」
教育委員長「なお、生徒の処分に関しては、今回に限り不問といたしました」
南校長「…」
教頭「…」
教員たち「…」
カシャッカシャッ!
教育委員長「子供たちには、輝かしい未来があります。寛大な心で指導していくのが私たちの務めでありまして…」
ガチャ
絵里「失礼します」
ぞろぞろ
教育シンポジウム当日
学校 体育館
カシャッカシャッ!
教育委員長「えー先日、この学校の教師及び生徒の不祥事がマスコミに取り上げられ世間を騒がせました」
教育委員長「当事者の教師は、本人の希望により昨日、退職されました」
教育委員長「なお、生徒の処分に関しては、今回に限り不問といたしました」
南校長「…」
教頭「…」
教員たち「…」
カシャッカシャッ!
教育委員長「子供たちには、輝かしい未来があります。寛大な心で指導していくのが私たちの務めでありまして…」
ガチャ
絵里「失礼します」
ぞろぞろ
125: 2016/02/20(土) 14:46:51.49 ID:mk7E0HNL.net
ネエ、アレッテ・・・
レイノアノコタチ?・・・
ざわざわひそひそ
教頭「あいつら…!!」
南校長「…」
絵里「私達に…少しお時間をください!」
カシャッカシャッ
教頭「お前たち、出ていきなさい」
絵里「話を聞いてもらえるまで…ここを動きません」
女性教員「とりあえずこの場では…」
男性教員「話は後でで…」
絵里「園田先生を辞めさせないでください」
教頭「早く出ていきなさい!!」
レイノアノコタチ?・・・
ざわざわひそひそ
教頭「あいつら…!!」
南校長「…」
絵里「私達に…少しお時間をください!」
カシャッカシャッ
教頭「お前たち、出ていきなさい」
絵里「話を聞いてもらえるまで…ここを動きません」
女性教員「とりあえずこの場では…」
男性教員「話は後でで…」
絵里「園田先生を辞めさせないでください」
教頭「早く出ていきなさい!!」
126: 2016/02/20(土) 14:48:47.06 ID:mk7E0HNL.net
絵里「お願いします!!」
「「「お願いします!!」」」
「「「少しだけでも!!」」」
園田家
海未「…」
ブーブー
海未「電話…希先生?」
ピッ
海未「はい…」
希『あ!海未ちゃん!?今教育シンポジウム中なんやけど大変なんや!!』
海未「え?」
希『D組の子たちが乗り込んできてるんよ!海未ちゃんを辞めさせるなって!!』
海未「あの子たちが?」
希『皆必氏で訴えてるんや…今すぐ来て!!』
「「「お願いします!!」」」
「「「少しだけでも!!」」」
園田家
海未「…」
ブーブー
海未「電話…希先生?」
ピッ
海未「はい…」
希『あ!海未ちゃん!?今教育シンポジウム中なんやけど大変なんや!!』
海未「え?」
希『D組の子たちが乗り込んできてるんよ!海未ちゃんを辞めさせるなって!!』
海未「あの子たちが?」
希『皆必氏で訴えてるんや…今すぐ来て!!』
127: 2016/02/20(土) 14:50:09.62 ID:mk7E0HNL.net
海未「けど…私はもう…」
希『このままでいいの海未ちゃん!?ほら、電話越しでも聞こえるやろ?みんなの声が!!』
『お願いします!!』
『少しだけでもいいんです!!』
海未「…」
祖父「海未」
海未「おじい様…」
祖父「悔いを残すんじゃないぞ。…行って来い!!」
海未「…はい!!」
真姫「いってらっしゃいませお嬢」
花陽「いってらっしゃい!!」
海未「はい、行ってきます!!」
タッタッタ
希『このままでいいの海未ちゃん!?ほら、電話越しでも聞こえるやろ?みんなの声が!!』
『お願いします!!』
『少しだけでもいいんです!!』
海未「…」
祖父「海未」
海未「おじい様…」
祖父「悔いを残すんじゃないぞ。…行って来い!!」
海未「…はい!!」
真姫「いってらっしゃいませお嬢」
花陽「いってらっしゃい!!」
海未「はい、行ってきます!!」
タッタッタ
128: 2016/02/20(土) 14:51:25.70 ID:mk7E0HNL.net
学校 体育館
「「「お願いします!!」」」
教育委員長「あんな暴力教師を庇うなんて…どうにかしてるんじゃないのか!?」
教育委員長「ああいう教師が生徒を指導できるわけないだろう!!」
絵里「そんなこと関係ありません!!」
絵里「園田海未先生は…組の跡取り娘だろうと…世間から暴力教師のレッテルを貼られようと…」
絵里「そんなの私達には関係ありません!!」
教頭「…」
絵里「うみみは…私達に色々なことを教えてくれました…」
絵里「大人なんて…教師なんて信じられないって…ずっと思ってました…」
絵里「けど!うみみはそうじゃないって思わせてくれました!!」
絵里「この人なら信じられるかもしれない…この人にだったら、心の中を見せてもいいんじゃなかって…」
「「「お願いします!!」」」
教育委員長「あんな暴力教師を庇うなんて…どうにかしてるんじゃないのか!?」
教育委員長「ああいう教師が生徒を指導できるわけないだろう!!」
絵里「そんなこと関係ありません!!」
絵里「園田海未先生は…組の跡取り娘だろうと…世間から暴力教師のレッテルを貼られようと…」
絵里「そんなの私達には関係ありません!!」
教頭「…」
絵里「うみみは…私達に色々なことを教えてくれました…」
絵里「大人なんて…教師なんて信じられないって…ずっと思ってました…」
絵里「けど!うみみはそうじゃないって思わせてくれました!!」
絵里「この人なら信じられるかもしれない…この人にだったら、心の中を見せてもいいんじゃなかって…」
129: 2016/02/20(土) 14:52:22.39 ID:mk7E0HNL.net
穂乃果「初めてなんだよ…私たちの事を見捨てなかった先生は!!」
穂乃果「私…今までさんざん先生たちに怒られてきたけど…」
穂乃果「うみみちゃんは、初めて私の事を本気で怒って、本気で心配してくれた先生だった!!」
海未『なんでそんなことがあったにも関わらず私に話してくれなかったんですか!?』
海未『私はあなたの先生なんですよ!?なんで頼ってくれないんですか!?』
海未『なぜですか?私じゃそんなに頼りないですか!?』
海未『私、悔しいですよ…情けないですよ…』
穂乃果「あんな真剣にぶつかってきてくれる先生他にいないよ!!」
南校長「…」
教頭「…」
穂乃果「私…今までさんざん先生たちに怒られてきたけど…」
穂乃果「うみみちゃんは、初めて私の事を本気で怒って、本気で心配してくれた先生だった!!」
海未『なんでそんなことがあったにも関わらず私に話してくれなかったんですか!?』
海未『私はあなたの先生なんですよ!?なんで頼ってくれないんですか!?』
海未『なぜですか?私じゃそんなに頼りないですか!?』
海未『私、悔しいですよ…情けないですよ…』
穂乃果「あんな真剣にぶつかってきてくれる先生他にいないよ!!」
南校長「…」
教頭「…」
130: 2016/02/20(土) 14:53:19.46 ID:mk7E0HNL.net
ことり「私…仲間を大事にするってどういうことなのか…うみみちゃんに言われて初めて分かったの!!」
海未『人というのは、一人じゃ何も出来ない生き物なんです…だからいつも一緒にいるんじゃないですか!?』
海未『けど、だったらどんなことがあっても最後まで一緒にいる、それが仲間っていうものじゃないんですか!?』
海未『仲間を見捨てないでくださいよ!!』
にこ「あたしも…うみみがいなかったら…とっくに学校やめて親や妹たちを泣かしてわ…」
海未『一人で生きていくなんて偉そうなこと言わないでください!』
海未『誰のおかげでそこまで大きくなったと思っているのですか!?』
海未『あなたの母親が、今まであなたや妹さんたちのことから逃げたことはありましたか?』
海未『少しは親の気持ちを分かってあげたらどうなんですか!?』
海未『人というのは、一人じゃ何も出来ない生き物なんです…だからいつも一緒にいるんじゃないですか!?』
海未『けど、だったらどんなことがあっても最後まで一緒にいる、それが仲間っていうものじゃないんですか!?』
海未『仲間を見捨てないでくださいよ!!』
にこ「あたしも…うみみがいなかったら…とっくに学校やめて親や妹たちを泣かしてわ…」
海未『一人で生きていくなんて偉そうなこと言わないでください!』
海未『誰のおかげでそこまで大きくなったと思っているのですか!?』
海未『あなたの母親が、今まであなたや妹さんたちのことから逃げたことはありましたか?』
海未『少しは親の気持ちを分かってあげたらどうなんですか!?』
131: 2016/02/20(土) 14:54:23.10 ID:mk7E0HNL.net
凛「うみみちゃんは、喧嘩と暴力の違いを凛たちに教えてくれたにゃ!!」
海未『あなたは、もうこれ以上犠牲を出したくなかったから一人で戦ったんですよね?』
海未『それが、本当の喧嘩なんです』
海未『いいですか皆さん。喧嘩というのは大切なものを守りたいという気持ちでするんです』
海未『薄汚い暴力なんかと一緒にしないでください』
絵里「うみみは…何があっても…どんな時でも…私たちの味方でいてくれた…」
海未『あなたは何でも一人で抱え込みすぎなんです』
海未『辛くなったら、少しは他人に甘えて友達を頼ったっていいじゃないですか』
海未『あなたには、ピンチの時一晩中駆けずり回ってくれる仲間がいるのですよ?』
海未『あなたのために、お父様に頭を下げてくれる仲間がいるのですよ?』
海未『そんな人たちにもう少し弱み見せたっていいじゃないですか』
海未『あなたは、もうこれ以上犠牲を出したくなかったから一人で戦ったんですよね?』
海未『それが、本当の喧嘩なんです』
海未『いいですか皆さん。喧嘩というのは大切なものを守りたいという気持ちでするんです』
海未『薄汚い暴力なんかと一緒にしないでください』
絵里「うみみは…何があっても…どんな時でも…私たちの味方でいてくれた…」
海未『あなたは何でも一人で抱え込みすぎなんです』
海未『辛くなったら、少しは他人に甘えて友達を頼ったっていいじゃないですか』
海未『あなたには、ピンチの時一晩中駆けずり回ってくれる仲間がいるのですよ?』
海未『あなたのために、お父様に頭を下げてくれる仲間がいるのですよ?』
海未『そんな人たちにもう少し弱み見せたっていいじゃないですか』
132: 2016/02/20(土) 14:55:50.39 ID:mk7E0HNL.net
絵里「学校なんて…いつ辞めてもいいって思ってました…」
絵里「けどうみみが来てから、こんなに楽しいところはないって思えるようになりました!」
「「「私も!!」」」
「「「私もだよ」」」
教育委員長「…話はそれだけか?」
絵里「もしそれでも…どうしてもうみみのクビを撤回出来ないと言うのであれば…」
絵里「私達全員、退学します。退学届もこの通り皆書いてきました」さっ
教育委員長「…」
南校長「…」
教頭「…」
海未「退学するなんてそんな簡単に言わないでください!!」
「「「!?」」」
絵里「けどうみみが来てから、こんなに楽しいところはないって思えるようになりました!」
「「「私も!!」」」
「「「私もだよ」」」
教育委員長「…話はそれだけか?」
絵里「もしそれでも…どうしてもうみみのクビを撤回出来ないと言うのであれば…」
絵里「私達全員、退学します。退学届もこの通り皆書いてきました」さっ
教育委員長「…」
南校長「…」
教頭「…」
海未「退学するなんてそんな簡単に言わないでください!!」
「「「!?」」」
133: 2016/02/20(土) 14:56:53.66 ID:mk7E0HNL.net
海未「…」
絵里「うみみ…」
「おい、あれ…」
「なんでここにいるんだ?」
ざわざわ
カシャッカシャッ
海未「全く…なんでこんな真似をするのですか…」
絵里「…」
海未「委員長、校長先生、教頭先生。少しだけお時間いただけないでしょうか。お話したいことがあります」
教育委員長「あなたはもう教師ではない。この場には関係ない者だ。出ていきなさい」
海未「お願いします」
教育委員長「生徒と一緒につまみ出せ」
絵里「うみみ…」
「おい、あれ…」
「なんでここにいるんだ?」
ざわざわ
カシャッカシャッ
海未「全く…なんでこんな真似をするのですか…」
絵里「…」
海未「委員長、校長先生、教頭先生。少しだけお時間いただけないでしょうか。お話したいことがあります」
教育委員長「あなたはもう教師ではない。この場には関係ない者だ。出ていきなさい」
海未「お願いします」
教育委員長「生徒と一緒につまみ出せ」
134: 2016/02/20(土) 14:57:44.09 ID:mk7E0HNL.net
教頭「いえ、話してもらいましょう」
教育委員長「何だと?」
教頭「これだけ大きな騒ぎを起こしたんです。ここにいらっしゃる皆様の前でお詫びしていただいた方がいいかと」
教育委員長「おい…」
教頭「園田先生、壇上へ」
海未「ありがとうございます。教頭先生」
スタスタ
教育委員長「…ふん…少しだけだぞ…」
南校長「…」
教育委員長「何だと?」
教頭「これだけ大きな騒ぎを起こしたんです。ここにいらっしゃる皆様の前でお詫びしていただいた方がいいかと」
教育委員長「おい…」
教頭「園田先生、壇上へ」
海未「ありがとうございます。教頭先生」
スタスタ
教育委員長「…ふん…少しだけだぞ…」
南校長「…」
135: 2016/02/20(土) 14:58:59.71 ID:mk7E0HNL.net
海未「…皆さん、シンポジウムの大事な場を混乱させてしまい申し訳ございません」
海未「私は、昨日で教師を辞めました。この子達が卒業するところを見届けることが出来ないのが心残りですが…」
海未「なので、皆さんにお願いがあります」
海未「音ノ木坂学院の教員の皆さん、どうかこの子達を見守っていってください」
海未「ご出席の皆さん、この子達みたいな生徒を見捨てないでください。まだまだ未熟な子たちなんです…」
海未「だから…失敗もしますし間違ったことだってしてしまいます…」
海未「けど、それだけで問題児のレッテルを貼って見捨てないであげてください」
海未「この子達は、他の人よりも少し失敗が多いだけなんです…」
海未「たった2ヶ月でしたが…毎日楽しくて…凄い充実していたと思います…」
海未「私は…この学校の…真っ直ぐな心を持ったこの子達の担任になれたことを…誇りに思います」
にこ「だったらなんで辞めちゃうのよ!?」
凛「言ってることとやってることが違うじゃん!!」
ことり「うみみちゃんが辞めるなら…もう…学校来る意味ないよ!!」
穂乃果「うみみちゃんがいない学校なんて…つまんないよ!!」
海未「私は、昨日で教師を辞めました。この子達が卒業するところを見届けることが出来ないのが心残りですが…」
海未「なので、皆さんにお願いがあります」
海未「音ノ木坂学院の教員の皆さん、どうかこの子達を見守っていってください」
海未「ご出席の皆さん、この子達みたいな生徒を見捨てないでください。まだまだ未熟な子たちなんです…」
海未「だから…失敗もしますし間違ったことだってしてしまいます…」
海未「けど、それだけで問題児のレッテルを貼って見捨てないであげてください」
海未「この子達は、他の人よりも少し失敗が多いだけなんです…」
海未「たった2ヶ月でしたが…毎日楽しくて…凄い充実していたと思います…」
海未「私は…この学校の…真っ直ぐな心を持ったこの子達の担任になれたことを…誇りに思います」
にこ「だったらなんで辞めちゃうのよ!?」
凛「言ってることとやってることが違うじゃん!!」
ことり「うみみちゃんが辞めるなら…もう…学校来る意味ないよ!!」
穂乃果「うみみちゃんがいない学校なんて…つまんないよ!!」
136: 2016/02/20(土) 15:00:08.24 ID:mk7E0HNL.net
海未「何を言っているのですか!!ふざけたこと言わないでください!!何がつまらないですか!?」
海未「学校というのは…遊びに来るところではなく勉強をしに来るところです!!」
海未「試験で良い成績を残すために勉強をするのではありません…」
海未「苦しいことや…嫌なことから逃げないために勉強をするのです…」
海未「人というのは一人じゃ生きていけないのです…だから…仲間と生きていくことを勉強するんですよ…」
海未「学校というのは…そういうことを勉強するためにあるんですよ…」
海未「だから…ちゃんと通って…きっちり卒業するんです…」
海未「いいですか…皆さん…よく聞いてくださいね?」
海未「皆さんは…勉強は少し苦手かもしれません…優等生ではないかもしれません…」
海未「けど…人として…一番大事なものをちゃんと持っています…心の奥に…」
海未「だから…胸を張って…正々堂々と生きて…きっちり全員揃って…卒業してください…」
海未「これが私の…皆さんへの最後のお願いです…」
穂乃果「うみみちゃん…」グスッ
ことり「う…うぅ…」グスッ
「「「…」」」グスッ
海未「学校というのは…遊びに来るところではなく勉強をしに来るところです!!」
海未「試験で良い成績を残すために勉強をするのではありません…」
海未「苦しいことや…嫌なことから逃げないために勉強をするのです…」
海未「人というのは一人じゃ生きていけないのです…だから…仲間と生きていくことを勉強するんですよ…」
海未「学校というのは…そういうことを勉強するためにあるんですよ…」
海未「だから…ちゃんと通って…きっちり卒業するんです…」
海未「いいですか…皆さん…よく聞いてくださいね?」
海未「皆さんは…勉強は少し苦手かもしれません…優等生ではないかもしれません…」
海未「けど…人として…一番大事なものをちゃんと持っています…心の奥に…」
海未「だから…胸を張って…正々堂々と生きて…きっちり全員揃って…卒業してください…」
海未「これが私の…皆さんへの最後のお願いです…」
穂乃果「うみみちゃん…」グスッ
ことり「う…うぅ…」グスッ
「「「…」」」グスッ
137: 2016/02/20(土) 15:01:20.78 ID:mk7E0HNL.net
絵里「…」
海未「では…さようなら…皆さん…」
スタスタ
教頭「…待ちなさい」
海未「?」
教育委員長「何の真似だ?」
南校長「…」
教頭「私は…あなたの意見には賛同できません」
教育委員長「何だと?」
教頭「園田先生は、我が校にとって必要な教師です」
海未「…」
南校長「…教頭先生の意見に賛同の方は…拍手をお願いします」
パチパチパチパチ!
教育委員長「なんだと…?」
パチパチパチパチ!!
海未「では…さようなら…皆さん…」
スタスタ
教頭「…待ちなさい」
海未「?」
教育委員長「何の真似だ?」
南校長「…」
教頭「私は…あなたの意見には賛同できません」
教育委員長「何だと?」
教頭「園田先生は、我が校にとって必要な教師です」
海未「…」
南校長「…教頭先生の意見に賛同の方は…拍手をお願いします」
パチパチパチパチ!
教育委員長「なんだと…?」
パチパチパチパチ!!
138: 2016/02/20(土) 15:02:40.78 ID:mk7E0HNL.net
教頭「これが皆さんの意見です」
南校長「これでも…クビに出来ますか?」
教育委員長「…今日のところは許してやるが…このままでは済まさんからな…」
スタスタ
教頭「…」
南校長「教頭先生…あなた…」
教頭「ふん…私は前からあの方のやり方が気に食わなかったんですよ…」
教頭「決して園田先生を助けたわけではありません…」
南校長「素直じゃないですね…教頭先生は」クスクス
南校長「これでも…クビに出来ますか?」
教育委員長「…今日のところは許してやるが…このままでは済まさんからな…」
スタスタ
教頭「…」
南校長「教頭先生…あなた…」
教頭「ふん…私は前からあの方のやり方が気に食わなかったんですよ…」
教頭「決して園田先生を助けたわけではありません…」
南校長「素直じゃないですね…教頭先生は」クスクス
139: 2016/02/20(土) 15:03:25.14 ID:mk7E0HNL.net
穂乃果「ということは…うみみちゃん…辞めなくていいってこと…?」
絵里「そういうことに…なるのかしら…」
「「「やったぁぁー!!」」」
穂乃果「うみみちゃぁーん!!」
にこ「うみみー!!」
海未「皆さん…私…私…!!」グスッ
凛「うみみちゃーん!!」だきっ
ことり「ホントに…本当によかったよぉ!!」
海未「く、苦しいです…」
絵里「そういうことに…なるのかしら…」
「「「やったぁぁー!!」」」
穂乃果「うみみちゃぁーん!!」
にこ「うみみー!!」
海未「皆さん…私…私…!!」グスッ
凛「うみみちゃーん!!」だきっ
ことり「ホントに…本当によかったよぉ!!」
海未「く、苦しいです…」
140: 2016/02/20(土) 15:04:13.35 ID:mk7E0HNL.net
絵里「皆でうみみを胴上げよー!!」
「「「おおーー!!」」」
海未「え、ちょっと皆さん!?」
「「「せーの!!」」」
「「「わーっしょい!!わーっしょい!!」」」
南校長「ふふ」
希「海未ちゃん…良かったで…」グスッ
海未「み、みなさん!!もういいですよ!!怖いです!!」
「「「まだまだだよーー!!」」」
「「「もっとだよっ!!」」」
「「「おおーー!!」」」
海未「え、ちょっと皆さん!?」
「「「せーの!!」」」
「「「わーっしょい!!わーっしょい!!」」」
南校長「ふふ」
希「海未ちゃん…良かったで…」グスッ
海未「み、みなさん!!もういいですよ!!怖いです!!」
「「「まだまだだよーー!!」」」
「「「もっとだよっ!!」」」
141: 2016/02/20(土) 15:05:35.46 ID:mk7E0HNL.net
音ノ木坂学院付近の河川敷
海未「では、皆さんで缶けりです!!」
「「「おー!!」」」
南校長「ふふ、あんなにはしゃいじゃって…そっくりね…」
祖父「よお、久しぶりだな」
真姫「こんにちは」
花陽「ご無沙汰しております」
南校長「あら、こんにちは。どうしたんですかこんなところまで来て」
祖父「いやー海未や生徒さん方がここで遊んでるって聞いたからよ」
真姫「お嬢ったらあんなに楽しそうに」
花陽「私も一緒に混ざりたいよぉ…」
海未「では、皆さんで缶けりです!!」
「「「おー!!」」」
南校長「ふふ、あんなにはしゃいじゃって…そっくりね…」
祖父「よお、久しぶりだな」
真姫「こんにちは」
花陽「ご無沙汰しております」
南校長「あら、こんにちは。どうしたんですかこんなところまで来て」
祖父「いやー海未や生徒さん方がここで遊んでるって聞いたからよ」
真姫「お嬢ったらあんなに楽しそうに」
花陽「私も一緒に混ざりたいよぉ…」
142: 2016/02/20(土) 15:06:55.28 ID:mk7E0HNL.net
南校長「海未さん…とっても良い子に育ちましたね。美人で真面目で…」
祖父「へへ、俺の自慢の孫でありあいつらの娘だからな」
南校長「そうですね。海未さんの今の姿…あの人たちにも見せてあげたいですね…」
祖父「そうだな…けど、きっと天国から暖かく見守っててくれてるさ」
南校長「あの人たちが亡くなってから…この子はどうなってしまうのだろうかと不安でしたけど…」
南校長「まさかあの人たちの娘さんが教師になってうちの高校に来るなんて思いもよりませんでした」
祖父「ま、これもなんかの縁なのかもな」
南校長「ふふ、そうかもしれませんね」
真姫「お嬢は、世界一の先生ね…」
花陽「私も海未ちゃんの生徒になりたいよ」
祖父「へへ、俺の自慢の孫でありあいつらの娘だからな」
南校長「そうですね。海未さんの今の姿…あの人たちにも見せてあげたいですね…」
祖父「そうだな…けど、きっと天国から暖かく見守っててくれてるさ」
南校長「あの人たちが亡くなってから…この子はどうなってしまうのだろうかと不安でしたけど…」
南校長「まさかあの人たちの娘さんが教師になってうちの高校に来るなんて思いもよりませんでした」
祖父「ま、これもなんかの縁なのかもな」
南校長「ふふ、そうかもしれませんね」
真姫「お嬢は、世界一の先生ね…」
花陽「私も海未ちゃんの生徒になりたいよ」
143: 2016/02/20(土) 15:07:35.79 ID:mk7E0HNL.net
海未「あ!見つけました!!」
「見つかったー!!」
「待てー!!」
タッタッタ
希「いやーにしても教頭先生、見直しましたよ。良いところあるじゃないですか~」
教頭「ふん、あれはあの場の勢いですよ…」
男性教員「教頭、バレバレですよ」
女性教員「本当は教頭も彼女にはいなくなってほしくなかったのでは?」
教頭「そんなわけないでしょう!!」
はっはっは
「見つかったー!!」
「待てー!!」
タッタッタ
希「いやーにしても教頭先生、見直しましたよ。良いところあるじゃないですか~」
教頭「ふん、あれはあの場の勢いですよ…」
男性教員「教頭、バレバレですよ」
女性教員「本当は教頭も彼女にはいなくなってほしくなかったのでは?」
教頭「そんなわけないでしょう!!」
はっはっは
144: 2016/02/20(土) 15:08:37.53 ID:mk7E0HNL.net
海未「次は穂乃果が鬼ですよ」
穂乃果「よーし、じゃあ蹴るよ!それー!!」
カンッ!
教頭「あなたたち…私をバカにしているのですか!?」
ポカッ
教頭「いて!!」
穂乃果「あっ…当たっちゃった…」
海未「穂乃果!!何をしているのですか!?」
穂乃果「ご、ごめんさーい!!」
教頭「貴様らぁ…」ギロッ
穂乃果「ひい…」
絵里「凄い…にらんでるわね…」
海未「皆さん…逃げますよ!!」
「「「うわー逃げろーー!!」」」
バタバタ
穂乃果「よーし、じゃあ蹴るよ!それー!!」
カンッ!
教頭「あなたたち…私をバカにしているのですか!?」
ポカッ
教頭「いて!!」
穂乃果「あっ…当たっちゃった…」
海未「穂乃果!!何をしているのですか!?」
穂乃果「ご、ごめんさーい!!」
教頭「貴様らぁ…」ギロッ
穂乃果「ひい…」
絵里「凄い…にらんでるわね…」
海未「皆さん…逃げますよ!!」
「「「うわー逃げろーー!!」」」
バタバタ
145: 2016/02/20(土) 15:09:58.42 ID:mk7E0HNL.net
教頭「待ておまえらー!!退学だー!!」
タッタッタ
教員たち「あっ待ってください教頭!!」
希「ウチも行くで!!」
真姫「花陽、私たちも行くわよ!!」
花陽「うん!!」
タッタッタ
南校長「ふふ、転ばないでくださいよー皆さん」
祖父「はっはっは!」
海未「皆さん!ちゃんと私についてきてくださいね!!」
海未「全員揃って…卒業しますよ!!」
「「「おー!!」」」
卒業編へつづく
タッタッタ
教員たち「あっ待ってください教頭!!」
希「ウチも行くで!!」
真姫「花陽、私たちも行くわよ!!」
花陽「うん!!」
タッタッタ
南校長「ふふ、転ばないでくださいよー皆さん」
祖父「はっはっは!」
海未「皆さん!ちゃんと私についてきてくださいね!!」
海未「全員揃って…卒業しますよ!!」
「「「おー!!」」」
卒業編へつづく
155: 2016/02/21(日) 21:15:04.77 ID:ywnPlqWm.net
海未の退職騒動から数か月後
3月
学校 中庭ベンチ
穂乃果「いや~早いものでもう3月…そろそろ卒業だね~」
絵里「早いわね~。なんだかあっという間だったわね」
穂乃果「あ、そういえば私旅行でアメリカに行くんだよね」
「「「アメリカ!?」」」
凛「それって…合格祝いに?」
ことり「海外旅行かあ~」
穂乃果「別にそこまでいい大学じゃないのにさ…」
穂乃果「お父さんもお母さんも凄い喜んじゃっててさ…」
にこ「いいわね…海外旅行…」
3月
学校 中庭ベンチ
穂乃果「いや~早いものでもう3月…そろそろ卒業だね~」
絵里「早いわね~。なんだかあっという間だったわね」
穂乃果「あ、そういえば私旅行でアメリカに行くんだよね」
「「「アメリカ!?」」」
凛「それって…合格祝いに?」
ことり「海外旅行かあ~」
穂乃果「別にそこまでいい大学じゃないのにさ…」
穂乃果「お父さんもお母さんも凄い喜んじゃっててさ…」
にこ「いいわね…海外旅行…」
156: 2016/02/21(日) 21:15:49.82 ID:ywnPlqWm.net
絵里「それで、いつから行くの?」
穂乃果「今日から10日間」
海未「今日からですか!?」
凛「うわ、びっくりした!!」
にこ「だから急に湧いてくんのやめなさいって言ってるじゃない…」
海未「今日からって…穂乃果学校休むのですか?」
穂乃果「うん。お店の営業の都合上今日行くしかないんだよね」
絵里「穂乃果、ちょっと来て」グイッ
穂乃果「なに?」
絵里「例のあれ…どうするのよ?」
穂乃果「今日から10日間」
海未「今日からですか!?」
凛「うわ、びっくりした!!」
にこ「だから急に湧いてくんのやめなさいって言ってるじゃない…」
海未「今日からって…穂乃果学校休むのですか?」
穂乃果「うん。お店の営業の都合上今日行くしかないんだよね」
絵里「穂乃果、ちょっと来て」グイッ
穂乃果「なに?」
絵里「例のあれ…どうするのよ?」
157: 2016/02/21(日) 21:16:27.10 ID:ywnPlqWm.net
穂乃果「あー…ごめんね。お父さんとお母さんが凄い喜んじゃってたからさ…断れなくて…」
穂乃果「まあそういうことだからさうみみちゃん、よろしくね?」
海未「え?」
ことり「穂乃果ちゃんお土産よろしくね~」
凛「凛にはアメリカ製のラーメン買ってきてにゃ!!」
にこ「ていうか…何しに来たのよ…」
海未「仕方ありませんね…卒業式ちゃんと来てくださいね穂乃果」
穂乃果「うん、分かってるよ。じゃあねー!」
穂乃果「まあそういうことだからさうみみちゃん、よろしくね?」
海未「え?」
ことり「穂乃果ちゃんお土産よろしくね~」
凛「凛にはアメリカ製のラーメン買ってきてにゃ!!」
にこ「ていうか…何しに来たのよ…」
海未「仕方ありませんね…卒業式ちゃんと来てくださいね穂乃果」
穂乃果「うん、分かってるよ。じゃあねー!」
158: 2016/02/21(日) 21:17:13.09 ID:ywnPlqWm.net
職員室
教頭「というわけで、3年生の授業も本日で無事終了しました。あとは登校日と卒業式のみです」
教頭「先生たちの努力もあって生徒たちの進路も無事決まりました」
教員「これで落ち着いた卒業式を迎えられそうですね」
教頭「ええ…ひとつのクラスを除いてはですね…!!」ちらっ
海未「…」
教頭「園田先生、まだ4人も決まってない人たちがいるそうですね…どういう事ですか?」
海未「いや…けど、あとの4人の子たちも来週発表ですし恐らく合格しているはずです」
教頭「恐らくでは困りますよ」
希「けど、D組には2人ほど凄い子がいるじゃないですか~」
海未「そ、そうなんですよ!!絢瀬絵里は一流大学に合格し、矢澤にこも有名大学に推薦で合格しました!!」
教頭「というわけで、3年生の授業も本日で無事終了しました。あとは登校日と卒業式のみです」
教頭「先生たちの努力もあって生徒たちの進路も無事決まりました」
教員「これで落ち着いた卒業式を迎えられそうですね」
教頭「ええ…ひとつのクラスを除いてはですね…!!」ちらっ
海未「…」
教頭「園田先生、まだ4人も決まってない人たちがいるそうですね…どういう事ですか?」
海未「いや…けど、あとの4人の子たちも来週発表ですし恐らく合格しているはずです」
教頭「恐らくでは困りますよ」
希「けど、D組には2人ほど凄い子がいるじゃないですか~」
海未「そ、そうなんですよ!!絢瀬絵里は一流大学に合格し、矢澤にこも有名大学に推薦で合格しました!!」
159: 2016/02/21(日) 21:17:53.85 ID:ywnPlqWm.net
海未「そのうえ絵里は…卒業式の答辞まで任されました!!」
海未「こんなに素晴らしいことはありますか?」
教頭「たまたまですよ。調子に乗らないでください」
希「けど、一時はどうなる事かと思ったけど無事皆卒業できそうで良かったね」
海未「はい、そうですね」
教頭「甘い。むしろこの卒業式までの間が羽目を外して問題を起こすもっとも危険な時期ですからね」
海未「心配ご無用です。あの子たちも大人になりましたから」
教頭「まあとりあえず、卒業式当日までしっかりあいつらの管理お願いしますよ園田先生?」
海未「はい。もちろんです」
海未「こんなに素晴らしいことはありますか?」
教頭「たまたまですよ。調子に乗らないでください」
希「けど、一時はどうなる事かと思ったけど無事皆卒業できそうで良かったね」
海未「はい、そうですね」
教頭「甘い。むしろこの卒業式までの間が羽目を外して問題を起こすもっとも危険な時期ですからね」
海未「心配ご無用です。あの子たちも大人になりましたから」
教頭「まあとりあえず、卒業式当日までしっかりあいつらの管理お願いしますよ園田先生?」
海未「はい。もちろんです」
160: 2016/02/21(日) 21:19:13.11 ID:ywnPlqWm.net
教室
凛「皆!当日は朝の8時集合だから絶対に遅れちゃだめだよ!!」
ミカ「こんなパンフレットまで作って…気合入れすぎでしょ」
にこ「あったりまえでしょう?卒業旅行なんだから」
ヒデコ「けど穂乃果、もったいないよね~」
フミコ「アメリカよりも絶対に温泉の方が楽しいよ」
ことり「けどさ…本当にうみみちゃん誘わなくていいの?」
凛「バレたらうみみちゃん拗ねちゃいそうだよね」
絵里「別にいいんじゃない?うみみも先生なんだし」
絵里「思いっきり羽目外すには、ご遠慮いただくってことで?」
ことり「珍しいね。絵里ちゃんから羽目外すなんて」
絵里「まあ卒業旅行なんだから多少はね?」
凛「というわけでうみみちゃんには絶対にばれないようにするにゃ!!」
「「「おーう!!」」」
凛「皆!当日は朝の8時集合だから絶対に遅れちゃだめだよ!!」
ミカ「こんなパンフレットまで作って…気合入れすぎでしょ」
にこ「あったりまえでしょう?卒業旅行なんだから」
ヒデコ「けど穂乃果、もったいないよね~」
フミコ「アメリカよりも絶対に温泉の方が楽しいよ」
ことり「けどさ…本当にうみみちゃん誘わなくていいの?」
凛「バレたらうみみちゃん拗ねちゃいそうだよね」
絵里「別にいいんじゃない?うみみも先生なんだし」
絵里「思いっきり羽目外すには、ご遠慮いただくってことで?」
ことり「珍しいね。絵里ちゃんから羽目外すなんて」
絵里「まあ卒業旅行なんだから多少はね?」
凛「というわけでうみみちゃんには絶対にばれないようにするにゃ!!」
「「「おーう!!」」」
161: 2016/02/21(日) 21:20:24.60 ID:ywnPlqWm.net
ワイワイガヤガヤ
がちゃ
海未「はい、では皆さんお静かに…」
「「「!?」」」
「うみみだ…」ひそひそ
「ばか…早く席に着きなさいって…」
シーン…
海未「え?」
「「「…」」」
海未「あなたたち…やっとわかってくれたのですね」
海未「先生が来たら静かに着席するってことが」
海未「ふふっ。この一年、諦めずにやってきたかいがありましたよ!」
凛「そうそう、うみみちゃんのおかげだよ(棒)」
にこ「あんたには、本当に感謝しているわよ(棒)」
海未「あなたたち…本当に立派になりましたね…」グスッ
絵里「普通騙されないわよ…」ぼそり
がちゃ
海未「はい、では皆さんお静かに…」
「「「!?」」」
「うみみだ…」ひそひそ
「ばか…早く席に着きなさいって…」
シーン…
海未「え?」
「「「…」」」
海未「あなたたち…やっとわかってくれたのですね」
海未「先生が来たら静かに着席するってことが」
海未「ふふっ。この一年、諦めずにやってきたかいがありましたよ!」
凛「そうそう、うみみちゃんのおかげだよ(棒)」
にこ「あんたには、本当に感謝しているわよ(棒)」
海未「あなたたち…本当に立派になりましたね…」グスッ
絵里「普通騙されないわよ…」ぼそり
162: 2016/02/21(日) 21:21:06.68 ID:ywnPlqWm.net
海未「では、これで今日の授業は終わりです」
「「「いぇーい!!」」」
海未「けど!!まだ卒業したわけではありません。登校日だってあるんですから」
海未「浮かれて羽目を外さないように。特に喧嘩なんて起こさないくださいよ?」
海未「怪我して入院することになって卒業式出られなかったってなったら洒落になりませんからね」
海未「わかりましたか皆さん?」
「「「はぁーい!!」」」
海未「あ、あと凛とミカとフミコとヒデコは来週の月曜日合否の発表でしたよね?」
海未「きちんと報告しに来るんですよ?」
凛「はーい」
ミカ「私絶対落ちてるよー…」
フミコ「嫌だよ…」
ヒデコ「私もだよ…」
海未「弱気なこと言ってはダメですよ。自信を持ってください。いいですね?」
海未「3年D組、全員揃って卒業しますよ?」
「「「おー!!」」」
「「「いぇーい!!」」」
海未「けど!!まだ卒業したわけではありません。登校日だってあるんですから」
海未「浮かれて羽目を外さないように。特に喧嘩なんて起こさないくださいよ?」
海未「怪我して入院することになって卒業式出られなかったってなったら洒落になりませんからね」
海未「わかりましたか皆さん?」
「「「はぁーい!!」」」
海未「あ、あと凛とミカとフミコとヒデコは来週の月曜日合否の発表でしたよね?」
海未「きちんと報告しに来るんですよ?」
凛「はーい」
ミカ「私絶対落ちてるよー…」
フミコ「嫌だよ…」
ヒデコ「私もだよ…」
海未「弱気なこと言ってはダメですよ。自信を持ってください。いいですね?」
海未「3年D組、全員揃って卒業しますよ?」
「「「おー!!」」」
163: 2016/02/21(日) 21:21:55.58 ID:ywnPlqWm.net
職員室
海未「あの子たち4人の合否が分かるまでは気が抜けないですね…」
希「あっ、ねえねえ海未ちゃん」
海未「はい?」
希「凄い急なんやけど明日から一泊で温泉行かへん?」
海未「温泉ですか?」
希「うん。商店街のくじで当たったんよ。ウチ、くじで当たり以外引いたことないんよ」
海未「へー、それは凄い強運の持ち主ですね」
希「へへ、スピリチュアルやろ?で、行く?」
海未「行きたいところですが…なんだかそんな気分ではなくて…」
希「気持ちは分かるけどあとは発表待つしかないんやししょうがないって」
希「海未ちゃんがそんな沈んだ顔してたら縁起悪いで?」
希「だからさ、一緒に温泉行って身も心も綺麗にしようで?」
海未「そうですね。せっかくのお誘いですし行きましょう」
海未「ありがとうございます。私なんかを誘っていただいて」
希「いいっていいって!」
海未「あの子たち4人の合否が分かるまでは気が抜けないですね…」
希「あっ、ねえねえ海未ちゃん」
海未「はい?」
希「凄い急なんやけど明日から一泊で温泉行かへん?」
海未「温泉ですか?」
希「うん。商店街のくじで当たったんよ。ウチ、くじで当たり以外引いたことないんよ」
海未「へー、それは凄い強運の持ち主ですね」
希「へへ、スピリチュアルやろ?で、行く?」
海未「行きたいところですが…なんだかそんな気分ではなくて…」
希「気持ちは分かるけどあとは発表待つしかないんやししょうがないって」
希「海未ちゃんがそんな沈んだ顔してたら縁起悪いで?」
希「だからさ、一緒に温泉行って身も心も綺麗にしようで?」
海未「そうですね。せっかくのお誘いですし行きましょう」
海未「ありがとうございます。私なんかを誘っていただいて」
希「いいっていいって!」
164: 2016/02/21(日) 21:25:12.06 ID:ywnPlqWm.net
園田家
真姫「温泉、ですか?」
海未「はい。学校で一番仲良くさせていただいている希先生と2人で」
花陽「いいなぁー…私も一緒に行きたいなぁ…」
海未「卒業式に向けてこれからさらに忙しくなりますし…」
海未「まだクラスの子たち全員の進路も完全に決まったわけではないので行っていいのか迷ったのですがね」
祖父「そういう時だからこそ、息抜きも必要だろ」
海未「確かに、そうかもしれませんね」
祖父「いやーにしてもおまえの生徒さん方もいよいよ卒業か。めでたいな」
海未「はい」
真姫「…花陽」
花陽「うん。今持ってくるね」
真姫「温泉、ですか?」
海未「はい。学校で一番仲良くさせていただいている希先生と2人で」
花陽「いいなぁー…私も一緒に行きたいなぁ…」
海未「卒業式に向けてこれからさらに忙しくなりますし…」
海未「まだクラスの子たち全員の進路も完全に決まったわけではないので行っていいのか迷ったのですがね」
祖父「そういう時だからこそ、息抜きも必要だろ」
海未「確かに、そうかもしれませんね」
祖父「いやーにしてもおまえの生徒さん方もいよいよ卒業か。めでたいな」
海未「はい」
真姫「…花陽」
花陽「うん。今持ってくるね」
165: 2016/02/21(日) 21:25:58.87 ID:ywnPlqWm.net
真姫「お嬢、ちょっと見ていただきたいものが…」
海未「おや、なんですかこれは?」
花陽「卒業式と言えば先生である海未ちゃんにとっても晴れ舞台」
花陽「しかも初めての生徒さんたちの卒業式。そんな大事な日に私達からの気持ちだよ!」
真姫「どうぞ、開けてください」
海未「ふふっ、何でしょうか?」
カサカサ
海未「まあ!とてもきれいな着物ですね!!いいんですか!?」
真姫「はい。それを着て卒業式を迎えてください」
花陽「絶対に海未ちゃんに似合うと思うからさ!」
海未「ありがとうございます2人とも!!」
祖父「よし、じゃあ飯にするぞお前ら」
海未「おや、なんですかこれは?」
花陽「卒業式と言えば先生である海未ちゃんにとっても晴れ舞台」
花陽「しかも初めての生徒さんたちの卒業式。そんな大事な日に私達からの気持ちだよ!」
真姫「どうぞ、開けてください」
海未「ふふっ、何でしょうか?」
カサカサ
海未「まあ!とてもきれいな着物ですね!!いいんですか!?」
真姫「はい。それを着て卒業式を迎えてください」
花陽「絶対に海未ちゃんに似合うと思うからさ!」
海未「ありがとうございます2人とも!!」
祖父「よし、じゃあ飯にするぞお前ら」
166: 2016/02/21(日) 21:26:35.07 ID:ywnPlqWm.net
公園
絵里「ねえ…皆ってさ、なんか将来の夢とかあるの?」
凛「凛はね、大学卒業したらラーメン屋さんを開くという密かな野望があるにゃ!!」
凛「凛、ラーメン大好きだからさ!!」
ことり「私は将来服飾デザイナーになりたいんだよね。だからデザイナーの専門学校に行くの」
ことり「だから今度皆の服も作ってあげる!」
にこ「あたしは…少しでも良いところに就職して…少しでもママや妹たちを楽させたいって思ってる…」
にこ「卒業したら働くって言ったんだけど…ママが大学までは行けってうるさかったから…」
にこ「だから頑張ってきたけど…まさか大学に推薦で入れるとは思わなかったわ」
ことり「にこちゃん本当にすごい頑張ったもんね!」
凛「穂乃果ちゃんは家のお店を継ぐのかな?」
絵里「ねえ…皆ってさ、なんか将来の夢とかあるの?」
凛「凛はね、大学卒業したらラーメン屋さんを開くという密かな野望があるにゃ!!」
凛「凛、ラーメン大好きだからさ!!」
ことり「私は将来服飾デザイナーになりたいんだよね。だからデザイナーの専門学校に行くの」
ことり「だから今度皆の服も作ってあげる!」
にこ「あたしは…少しでも良いところに就職して…少しでもママや妹たちを楽させたいって思ってる…」
にこ「卒業したら働くって言ったんだけど…ママが大学までは行けってうるさかったから…」
にこ「だから頑張ってきたけど…まさか大学に推薦で入れるとは思わなかったわ」
ことり「にこちゃん本当にすごい頑張ったもんね!」
凛「穂乃果ちゃんは家のお店を継ぐのかな?」
167: 2016/02/21(日) 21:27:12.20 ID:ywnPlqWm.net
にこ「本人はそのつもりらしいけどお父さんに反対されてるらしいわよ」
ことり「へー色々大変なんだね~」
絵里「…」
凛「ねえねえ、絵里ちゃんは?」
絵里「え?…えっと私は…まだないわ…」
凛「そっか。でもこれから決めればいいよ!」
ことり「そうだよ。まだまだ時間だってあるんだからさ」
絵里「ええ。そうね…」
絵里「…」
ことり「へー色々大変なんだね~」
絵里「…」
凛「ねえねえ、絵里ちゃんは?」
絵里「え?…えっと私は…まだないわ…」
凛「そっか。でもこれから決めればいいよ!」
ことり「そうだよ。まだまだ時間だってあるんだからさ」
絵里「ええ。そうね…」
絵里「…」
168: 2016/02/21(日) 21:27:55.59 ID:ywnPlqWm.net
翌日
海未「立派な旅館ですね」
希「そうやろ?ここ、結構有名な旅館なんやで」
旅館の女将1「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。東條さんですね?」
女将2「さあさあ、どうぞどうぞ」
希「さ、入ろう?」
海未「はい」
海未「立派な旅館ですね」
希「そうやろ?ここ、結構有名な旅館なんやで」
旅館の女将1「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。東條さんですね?」
女将2「さあさあ、どうぞどうぞ」
希「さ、入ろう?」
海未「はい」
169: 2016/02/21(日) 21:28:29.01 ID:ywnPlqWm.net
部屋
希「ねえ、早速だけど温泉入ろうよ!!」
海未「そうですね。ちょっと待っててください」
ワイワイガヤガヤ
ホラミンナ!ハヤクイコウヨ!
オンセイ!オンセン!
タノシミニャ!
希「なんか…となりの部屋随分と騒がしいな?社員旅行かなんかなんやろうか」
海未「この声…どこかで聞いたことがあるような…」
希「気のせいやろ」
海未「そうですね。気のせいですね」
希「ねえ、早速だけど温泉入ろうよ!!」
海未「そうですね。ちょっと待っててください」
ワイワイガヤガヤ
ホラミンナ!ハヤクイコウヨ!
オンセイ!オンセン!
タノシミニャ!
希「なんか…となりの部屋随分と騒がしいな?社員旅行かなんかなんやろうか」
海未「この声…どこかで聞いたことがあるような…」
希「気のせいやろ」
海未「そうですね。気のせいですね」
170: 2016/02/21(日) 21:29:32.96 ID:ywnPlqWm.net
温泉
希「ふう…落ち着くやんなあ…」
海未「…」じー
希「ん?どうしたん?ウチの胸そんなじっと見て?」
海未「いえ…なんでも…///」
希「あ、もしかして海未ちゃん、胸の大きさ気にしてるん?」ニシシ
海未「ち、違いますよ!!///」
希「ねえ、胸って揉めば大きくなるらしいで~?」
海未「あの…希先生?手つきが嫌らしいですよ…?それになんかキャラ違いません?」
希「ふっふっふ、わしわしMAXやで!!」
海未「や、やめてください!!///」
?「わー!おっOいでっかーい!!」
?「ちょ、やめなさいよ!!///」
ワーワー!!
ワイワイガヤガヤ
バシャバシャ!
希「ふう…落ち着くやんなあ…」
海未「…」じー
希「ん?どうしたん?ウチの胸そんなじっと見て?」
海未「いえ…なんでも…///」
希「あ、もしかして海未ちゃん、胸の大きさ気にしてるん?」ニシシ
海未「ち、違いますよ!!///」
希「ねえ、胸って揉めば大きくなるらしいで~?」
海未「あの…希先生?手つきが嫌らしいですよ…?それになんかキャラ違いません?」
希「ふっふっふ、わしわしMAXやで!!」
海未「や、やめてください!!///」
?「わー!おっOいでっかーい!!」
?「ちょ、やめなさいよ!!///」
ワーワー!!
ワイワイガヤガヤ
バシャバシャ!
171: 2016/02/21(日) 21:30:23.84 ID:ywnPlqWm.net
希「お?なんか騒がしいな。それに、あっちでも胸の話してるで?」
海未「この声は…まさか…!!」
凛「ねえねえ何したらこんなに大きくなるの!?」さわさわ
絵里「ちょっと…触らないでって…恥ずかしいじゃない…///」
にこ「絵里はともかくことりも…敵ね…」ジト目
ことり「えへへ~そんなに見られたら恥ずかしいよ~…」
ミカ「まえまえから思ってたけど絵里って本当にスタイルいいよね~」
モブ「私にも触らせろー!!」
絵里「え!?」
凛「皆!!かかれーー!!」
バシャバシャ!!
絵里「や、やめてーー!!///」
海未「こらあなたたち!!公共の場で何騒いでるのですか!?」
「「「…え…」」」
海未「この声は…まさか…!!」
凛「ねえねえ何したらこんなに大きくなるの!?」さわさわ
絵里「ちょっと…触らないでって…恥ずかしいじゃない…///」
にこ「絵里はともかくことりも…敵ね…」ジト目
ことり「えへへ~そんなに見られたら恥ずかしいよ~…」
ミカ「まえまえから思ってたけど絵里って本当にスタイルいいよね~」
モブ「私にも触らせろー!!」
絵里「え!?」
凛「皆!!かかれーー!!」
バシャバシャ!!
絵里「や、やめてーー!!///」
海未「こらあなたたち!!公共の場で何騒いでるのですか!?」
「「「…え…」」」
172: 2016/02/21(日) 21:30:59.10 ID:ywnPlqWm.net
凛「う…うみみちゃん…なんでいんの…?」
絵里「うみみ…」
海未「皆さん、そんなはしゃがないでください!!もう高校だって卒業するというのに…」
海未「それに絵里…あなたまで…いつもしっかりしてる絵里はどこに行ってしまったのですか?」
海未(え、絵里も大きいですね…///生徒に負けるとは…)
絵里「これは…その…」
凛「…ねえ、うみみちゃん」
海未「はい?」
凛「うみみちゃんもおっOい小さいね。凛やにこちゃんと同じように!あっははは!」
海未「…ふふふふ…凛?」
にこ「凛…な~んであたしの名前もでてくるのかしらね~」
凛「ふ、二人とも怖いにゃ!!どうしたにゃ!凄い殺気を感じるよ…」
海未「今の言葉、どういう事か説明していただきましょうかね?」ニコッ
凛「ひ、ひいい!!」
海未「凛!!覚悟しなさーい!!」
凛「にゃー!!!」
絵里「うみみ…」
海未「皆さん、そんなはしゃがないでください!!もう高校だって卒業するというのに…」
海未「それに絵里…あなたまで…いつもしっかりしてる絵里はどこに行ってしまったのですか?」
海未(え、絵里も大きいですね…///生徒に負けるとは…)
絵里「これは…その…」
凛「…ねえ、うみみちゃん」
海未「はい?」
凛「うみみちゃんもおっOい小さいね。凛やにこちゃんと同じように!あっははは!」
海未「…ふふふふ…凛?」
にこ「凛…な~んであたしの名前もでてくるのかしらね~」
凛「ふ、二人とも怖いにゃ!!どうしたにゃ!凄い殺気を感じるよ…」
海未「今の言葉、どういう事か説明していただきましょうかね?」ニコッ
凛「ひ、ひいい!!」
海未「凛!!覚悟しなさーい!!」
凛「にゃー!!!」
173: 2016/02/21(日) 21:31:47.39 ID:ywnPlqWm.net
絵里たちの部屋
凛「うぅ…痛いよぉ…しかも希ちゃんに胸わしわしされて胸も痛いにゃ…」
海未「あなたたち…私に内緒で卒業旅行だなんて…」
海未「私の目の届かないところで悪さをしようだなんて…」
凛「別に凛たち悪さなんて…」
海未「凛!!」
凛「ごめんなさーい!!」
海未「旅行ではしゃぐなとは言いませんが…度を過ぎた真似はしないでください」
ことり「まあけど…見つかったのがうみみちゃんで良かったんじゃないのかな?」
にこ「教頭とかだったら下手したら退学ね」
「「「確かに…」」」
凛「けどさぁ…凛たちも思い出作りしたいにゃー…」
絵里「卒業したら…ばらばらになってしまうのは仕方ないわよね…」
海未「でしたら、高校生らしく楽しめばいいのですよ」
海未「よし!皆さんで缶けりをしましょう!!」
絵里「なんで温泉に来てまで缶けりなのよ…」
凛「うぅ…痛いよぉ…しかも希ちゃんに胸わしわしされて胸も痛いにゃ…」
海未「あなたたち…私に内緒で卒業旅行だなんて…」
海未「私の目の届かないところで悪さをしようだなんて…」
凛「別に凛たち悪さなんて…」
海未「凛!!」
凛「ごめんなさーい!!」
海未「旅行ではしゃぐなとは言いませんが…度を過ぎた真似はしないでください」
ことり「まあけど…見つかったのがうみみちゃんで良かったんじゃないのかな?」
にこ「教頭とかだったら下手したら退学ね」
「「「確かに…」」」
凛「けどさぁ…凛たちも思い出作りしたいにゃー…」
絵里「卒業したら…ばらばらになってしまうのは仕方ないわよね…」
海未「でしたら、高校生らしく楽しめばいいのですよ」
海未「よし!皆さんで缶けりをしましょう!!」
絵里「なんで温泉に来てまで缶けりなのよ…」
174: 2016/02/21(日) 21:32:19.69 ID:ywnPlqWm.net
夜
海未「はあ…今日は疲れました…あの子たち…なかなかやりますね…」
希「楽しかったで。けど確かに疲れちゃったね」
希「けど、皆なんだかんだ楽しそうだったね。あんなにはしゃいじゃってたし」
海未「あの子たち、あんな風にはしゃいでバカやってるように見えますけど…」
海未「心の中に色々と抱えていると思うのです」
海未「進路が決まったっと言っても…希望通りではなかったり、家の事情で仕方なくだったり…」
海未「色々とあるのですよ…」
希「…そうやな。悩みのない人間なんて…いないよねきっと」
海未「はい。…ふわあ…なんだか眠くなってしまいましたね…」
希「ふふ、もう遅いし寝よっか」
海未「そうですね」
海未「はあ…今日は疲れました…あの子たち…なかなかやりますね…」
希「楽しかったで。けど確かに疲れちゃったね」
希「けど、皆なんだかんだ楽しそうだったね。あんなにはしゃいじゃってたし」
海未「あの子たち、あんな風にはしゃいでバカやってるように見えますけど…」
海未「心の中に色々と抱えていると思うのです」
海未「進路が決まったっと言っても…希望通りではなかったり、家の事情で仕方なくだったり…」
海未「色々とあるのですよ…」
希「…そうやな。悩みのない人間なんて…いないよねきっと」
海未「はい。…ふわあ…なんだか眠くなってしまいましたね…」
希「ふふ、もう遅いし寝よっか」
海未「そうですね」
175: 2016/02/21(日) 21:33:22.87 ID:ywnPlqWm.net
その頃
絵里たちの部屋
にこ「…よし!!うみみは来ない!この時間まで来ないって事は寝たに違いないわね」
ことり「早く外に出て遊びに行こうよ!!」
凛「にしても絵里ちゃんの作戦、成功したね!缶けりでうみみちゃんを疲れさせて早く寝かせるなんて」
凛「『夜寝る前に全員いるかの点呼をします!』とか言ってたけどこれは忘れて寝てるね」
凛「うみみちゃん疲れさせて寝かせる作戦大成功~!!」
にこ「あんた頭いいわね」
ことり「さっすが絵里ちゃん!」
絵里「ふふ。さ、早く行きましょう?」
にこ「というわけでちょっと外出てくるわ。あんたたちは?」
ミカ「もう疲れたから寝るよ~」
「「「私も~」」」
絵里「そう。じゃあ行ってくるわね」
絵里たちの部屋
にこ「…よし!!うみみは来ない!この時間まで来ないって事は寝たに違いないわね」
ことり「早く外に出て遊びに行こうよ!!」
凛「にしても絵里ちゃんの作戦、成功したね!缶けりでうみみちゃんを疲れさせて早く寝かせるなんて」
凛「『夜寝る前に全員いるかの点呼をします!』とか言ってたけどこれは忘れて寝てるね」
凛「うみみちゃん疲れさせて寝かせる作戦大成功~!!」
にこ「あんた頭いいわね」
ことり「さっすが絵里ちゃん!」
絵里「ふふ。さ、早く行きましょう?」
にこ「というわけでちょっと外出てくるわ。あんたたちは?」
ミカ「もう疲れたから寝るよ~」
「「「私も~」」」
絵里「そう。じゃあ行ってくるわね」
176: 2016/02/21(日) 21:34:09.17 ID:ywnPlqWm.net
数分後
海未「あっ」
希「どうしたん?」
海未「あやうく点呼をするのを忘れて寝るところでした」
海未「ちょっとあの子たちの部屋に行ってくるので先に寝ていてください」
希「分かった。じゃあ先に寝るね。おやすみ」
海未「はい。おやすみなさい」
旅館外にある町
絵里「あら、にこがいなわいね」
凛「ホントだ。どこ行っちゃったんだろう…」
ことり「さっきのお店に置いてきちゃったのかな…?」
絵里「ちょっと心配だわ。探しましょう」
-------
海未「あっ」
希「どうしたん?」
海未「あやうく点呼をするのを忘れて寝るところでした」
海未「ちょっとあの子たちの部屋に行ってくるので先に寝ていてください」
希「分かった。じゃあ先に寝るね。おやすみ」
海未「はい。おやすみなさい」
旅館外にある町
絵里「あら、にこがいなわいね」
凛「ホントだ。どこ行っちゃったんだろう…」
ことり「さっきのお店に置いてきちゃったのかな…?」
絵里「ちょっと心配だわ。探しましょう」
-------
177: 2016/02/21(日) 21:35:34.38 ID:ywnPlqWm.net
にこ「ふふ、無事お土産買えたわ」
にこ「ママやこころたち、喜んでくれるといいんだけど…」
にこ「お土産見てる間に皆とはぐれちゃったらしいわね…」
にこ「どこいっちゃたのよ」チラッ
にこ「…何あれ…」
英玲奈「おい、金を出せと言っているだろ?」
取り巻きたち「早く出せよー」ゆさゆさ
女将「や、やめてください…お金なんてありません…」
にこ「と、統堂英玲奈!?なんであいつがこんなところにいるのよ…」
にこ「それに…旅館の女将さんにカツアゲ?」
にこ「不味いわね…どうすればいいのよ…」
英玲奈「おい、痛い目にあいたいのか?」
女将「け、警察呼びますよ!?」
取り巻き1「おうおう呼んでみろや」
取り巻き2「この状況で呼べるとでも思ってんの?」
にこ「ママやこころたち、喜んでくれるといいんだけど…」
にこ「お土産見てる間に皆とはぐれちゃったらしいわね…」
にこ「どこいっちゃたのよ」チラッ
にこ「…何あれ…」
英玲奈「おい、金を出せと言っているだろ?」
取り巻きたち「早く出せよー」ゆさゆさ
女将「や、やめてください…お金なんてありません…」
にこ「と、統堂英玲奈!?なんであいつがこんなところにいるのよ…」
にこ「それに…旅館の女将さんにカツアゲ?」
にこ「不味いわね…どうすればいいのよ…」
英玲奈「おい、痛い目にあいたいのか?」
女将「け、警察呼びますよ!?」
取り巻き1「おうおう呼んでみろや」
取り巻き2「この状況で呼べるとでも思ってんの?」
178: 2016/02/21(日) 21:36:16.81 ID:ywnPlqWm.net
女将「それは…」
にこ「…」
英玲奈「はあ…そんなに嫌なら仕方がないな…」
にこ「ちょっと、何してんのよ」
英玲奈「?」
取り巻き1「え、誰おまえ?」
にこ「かっこ悪いことしてんじゃないわよ」
取り巻き2「なんだと?」グイッ
にこ「…」
女将「…」
タッタッタ
取り巻き3「おい!逃げんな!!」
英玲奈「…貴様…誰だか知らないがふざけた真似を…」
取り巻き2「…かっこつけてんじゃねえぞ糞女」
取り巻き1「へっ、おもしれえじゃん。お前に責任とってもらおうか?」
にこ「…」
にこ「…」
英玲奈「はあ…そんなに嫌なら仕方がないな…」
にこ「ちょっと、何してんのよ」
英玲奈「?」
取り巻き1「え、誰おまえ?」
にこ「かっこ悪いことしてんじゃないわよ」
取り巻き2「なんだと?」グイッ
にこ「…」
女将「…」
タッタッタ
取り巻き3「おい!逃げんな!!」
英玲奈「…貴様…誰だか知らないがふざけた真似を…」
取り巻き2「…かっこつけてんじゃねえぞ糞女」
取り巻き1「へっ、おもしれえじゃん。お前に責任とってもらおうか?」
にこ「…」
179: 2016/02/21(日) 21:36:46.22 ID:ywnPlqWm.net
絵里「にこったら、どこ行っちゃったのかしら…」
女将「あっ、すみません!!」
ことり「旅館の女将さん?」
凛「どうしたの?」
女将「実は…実は!!」
絵里「…」
女将「あっ、すみません!!」
ことり「旅館の女将さん?」
凛「どうしたの?」
女将「実は…実は!!」
絵里「…」
180: 2016/02/21(日) 21:37:39.66 ID:ywnPlqWm.net
取り巻き1「おら!じっとしてろやコラァ!!」
ドスッ
にこ「うぐっ…」
取り巻き2「かっこつけんじゃねえよオラァ!!」
取り巻き3「ほら立てよ!!どうしたんだよ!?」
バキッドカッ
にこ「くっ…」ばたり
英玲奈「ふん、もう終わりか。口ほどにもない…おい、こいつの財布いくら入ってる?」
取り巻き1「どれどれ…うわ、2500円しか入ってないんだけど!貧乏人かよ」
にこ「か、返しなさい…」
取り巻き2「黙ってろ!!」
バキッ
取り巻き3「おい、ガキと写ってるプリクラとか入ってるんだけどwww」
にこ「!?」
ドスッ
にこ「うぐっ…」
取り巻き2「かっこつけんじゃねえよオラァ!!」
取り巻き3「ほら立てよ!!どうしたんだよ!?」
バキッドカッ
にこ「くっ…」ばたり
英玲奈「ふん、もう終わりか。口ほどにもない…おい、こいつの財布いくら入ってる?」
取り巻き1「どれどれ…うわ、2500円しか入ってないんだけど!貧乏人かよ」
にこ「か、返しなさい…」
取り巻き2「黙ってろ!!」
バキッ
取り巻き3「おい、ガキと写ってるプリクラとか入ってるんだけどwww」
にこ「!?」
181: 2016/02/21(日) 21:38:15.69 ID:ywnPlqWm.net
英玲奈「見せてみろ…ふっ、『お姉さまLOVE』だ?くだらんな」
にこ「や、やめなさい!!それは妹たちと撮った大事な…!!」
取り巻き1「じっとしてろって言ってんだろ!!」
ドカッ
取り巻き2「くだらねえなこんなもん」ぐしゃ
取り巻き3「学生証入ってるじゃん」
英玲奈「どれ…音ノ木坂?…そういえば以前音ノ木坂のやつをいたぶってやったことがあったな」
取り巻き1「あーそういえばそんなことあったなー」
取り巻き2「ま、そんなことどうでもいいからさっさと金抜いて行こうぜ」
取り巻き3「そうだな」
にこ「や、やめなさい!!それは妹たちと撮った大事な…!!」
取り巻き1「じっとしてろって言ってんだろ!!」
ドカッ
取り巻き2「くだらねえなこんなもん」ぐしゃ
取り巻き3「学生証入ってるじゃん」
英玲奈「どれ…音ノ木坂?…そういえば以前音ノ木坂のやつをいたぶってやったことがあったな」
取り巻き1「あーそういえばそんなことあったなー」
取り巻き2「ま、そんなことどうでもいいからさっさと金抜いて行こうぜ」
取り巻き3「そうだな」
182: 2016/02/21(日) 21:39:10.62 ID:ywnPlqWm.net
絵里「いたわ!!にこ!!」
ことり「にこちゃん!!大丈夫!?」
凛「テメエら!!何しやがるにゃ!!」
英玲奈「ん?貴様ら…以前私に可愛がられたやつではないか」
凛「…統堂英玲奈…!!」
絵里「…久しぶりね…」
英玲奈「なんだ、この雑魚は貴様らの仲間だったのか?」
絵里「何ですって?」
取り巻き1「いいのかなー健全な高校生がこんな夜遅くまで外にいて」
ことり「そっちだって高校生でしょ?」
英玲奈「あいにく私たちは半年前に退学になったのでな。そんなこと関係ない」
取り巻き2「お前らの学校に報告して注意してもらおうかなー?www」
ことり「…さっきからうるせえんだよ!」
絵里「やめなさいことり…」
ことり「にこちゃん!!大丈夫!?」
凛「テメエら!!何しやがるにゃ!!」
英玲奈「ん?貴様ら…以前私に可愛がられたやつではないか」
凛「…統堂英玲奈…!!」
絵里「…久しぶりね…」
英玲奈「なんだ、この雑魚は貴様らの仲間だったのか?」
絵里「何ですって?」
取り巻き1「いいのかなー健全な高校生がこんな夜遅くまで外にいて」
ことり「そっちだって高校生でしょ?」
英玲奈「あいにく私たちは半年前に退学になったのでな。そんなこと関係ない」
取り巻き2「お前らの学校に報告して注意してもらおうかなー?www」
ことり「…さっきからうるせえんだよ!」
絵里「やめなさいことり…」
183: 2016/02/21(日) 21:39:58.37 ID:ywnPlqWm.net
取り巻き3「やんのかコラァ!!」
取り巻き1「おもしれえ、4対4だなぁ」
凛「上等だあの時の借り返してやる!!」
絵里「やめなさいって!!」
ことり「にこちゃんがこんな目にあわされて黙ってらんないよ!!」
絵里「いいから手出さないで!!」
絵里「もしこいつらに報告されたら…退学よ…」
ことり「関係ないよ…」
にこ「関係…あるでしょ…」
絵里「にこ…」
にこ「うみみだって…クビになるかもしれないのよ…」
凛「けど…」
にこ「皆で卒業するって…約束したでしょ…。それが…うみみの夢じゃない…」
ことり・凛「…」
絵里「うみみの夢…壊すわけにはいかないでしょ…」
英玲奈「さっきからごちゃごちゃと…」
取り巻き1「おい、やっちまおうぜwww」
絵里「隙を見て…にこをつれて逃げるわよ…」
取り巻き1「おもしれえ、4対4だなぁ」
凛「上等だあの時の借り返してやる!!」
絵里「やめなさいって!!」
ことり「にこちゃんがこんな目にあわされて黙ってらんないよ!!」
絵里「いいから手出さないで!!」
絵里「もしこいつらに報告されたら…退学よ…」
ことり「関係ないよ…」
にこ「関係…あるでしょ…」
絵里「にこ…」
にこ「うみみだって…クビになるかもしれないのよ…」
凛「けど…」
にこ「皆で卒業するって…約束したでしょ…。それが…うみみの夢じゃない…」
ことり・凛「…」
絵里「うみみの夢…壊すわけにはいかないでしょ…」
英玲奈「さっきからごちゃごちゃと…」
取り巻き1「おい、やっちまおうぜwww」
絵里「隙を見て…にこをつれて逃げるわよ…」
184: 2016/02/21(日) 21:40:39.10 ID:ywnPlqWm.net
旅館前
海未「ふふっ、皆さん、これは一体どういうことでしょうか?」
海未「あの子たち、帰って来るの遅いですねー?」
「「「…」」」
海未「どうしましょうかねー?」
ミカ「全くどこ行ったのよ…」
フミコ「そこらへんぶらぶらしてるんじゃない?」
女将「皆さん!!大変なんです!!」
海未「女将さん?」
女将「実は…実は!!」
海未「…」
海未「ふふっ、皆さん、これは一体どういうことでしょうか?」
海未「あの子たち、帰って来るの遅いですねー?」
「「「…」」」
海未「どうしましょうかねー?」
ミカ「全くどこ行ったのよ…」
フミコ「そこらへんぶらぶらしてるんじゃない?」
女将「皆さん!!大変なんです!!」
海未「女将さん?」
女将「実は…実は!!」
海未「…」
185: 2016/02/21(日) 21:41:10.15 ID:ywnPlqWm.net
取り巻き1「オラッ!オラッ!!」
バキッ
凛「…」ばたり
取り巻き2「さっきの威勢はどうしちゃったのかなぁ?」
ドスッ!!
ことり「うっ…」ばたり
取り巻き3「隙見て逃げる?なめんなぁ!!」
ドスッ
絵里「くっ…」ばたり
英玲奈「ふん、大したことないな」
取り巻き1「無抵抗すぎて逆につまんねえ」
取り巻き2「ま、これで勘弁してやるか」
取り巻き3「ざまあねえな?」
バキッ
凛「…」ばたり
取り巻き2「さっきの威勢はどうしちゃったのかなぁ?」
ドスッ!!
ことり「うっ…」ばたり
取り巻き3「隙見て逃げる?なめんなぁ!!」
ドスッ
絵里「くっ…」ばたり
英玲奈「ふん、大したことないな」
取り巻き1「無抵抗すぎて逆につまんねえ」
取り巻き2「ま、これで勘弁してやるか」
取り巻き3「ざまあねえな?」
186: 2016/02/21(日) 21:42:00.61 ID:ywnPlqWm.net
海未「あれは…!!」
ヒデコ「や、やろう!!行くぞ!!」
「「おう!!」」
海未「待ちなさい!」
フミコ「何?」
海未「いいですか、あなたたちは絶対に手を出してはいけませんよ」
ミカ「けど!」
海未「分かりましたか!?」
「「…」」
英玲奈「行くぞおまえら」
海未「待ちなさい」
英玲奈「き、貴様は…!!」
取り巻き1「おい…あいつ…前の…!!」
ヒデコ「や、やろう!!行くぞ!!」
「「おう!!」」
海未「待ちなさい!」
フミコ「何?」
海未「いいですか、あなたたちは絶対に手を出してはいけませんよ」
ミカ「けど!」
海未「分かりましたか!?」
「「…」」
英玲奈「行くぞおまえら」
海未「待ちなさい」
英玲奈「き、貴様は…!!」
取り巻き1「おい…あいつ…前の…!!」
187: 2016/02/21(日) 21:42:47.20 ID:ywnPlqWm.net
絵里「うみみ…」
海未「皆さん…大丈夫ですか?しっかりしてください」
にこ「え、ええ…」
凛「ごめん…うみみちゃん…」
ことり「う、うん…大丈夫…だよ…」
海未「あなたたち…どうしてこんなんになるまで…」
絵里「約束を破るわけには…いかないからよ…」
ことり「全員揃って…卒業するんでしょ…?」
海未「皆さん…」
海未「…あなたたち、確か以前にも私の大切なこの子達を可愛がってくれましたよね?」
取り巻き2「や、やっぱりあの時の…!!」
海未「無抵抗な人にここまでやるとは…随分と腐った根性の持ち主なんですね…」
海未「皆さん…大丈夫ですか?しっかりしてください」
にこ「え、ええ…」
凛「ごめん…うみみちゃん…」
ことり「う、うん…大丈夫…だよ…」
海未「あなたたち…どうしてこんなんになるまで…」
絵里「約束を破るわけには…いかないからよ…」
ことり「全員揃って…卒業するんでしょ…?」
海未「皆さん…」
海未「…あなたたち、確か以前にも私の大切なこの子達を可愛がってくれましたよね?」
取り巻き2「や、やっぱりあの時の…!!」
海未「無抵抗な人にここまでやるとは…随分と腐った根性の持ち主なんですね…」
188: 2016/02/21(日) 21:43:32.85 ID:ywnPlqWm.net
取り巻き3「うるせんだよ!!」ブンッ
海未「こっちですよ」
ヒュッ
バキッ
取り巻き3「ぐはっ…」ばたり
取り巻き2「く…せ、先公が暴力なんてふっていいのかよ!!」
海未「暴力?笑わせないください!!」
海未「暴力というのは…あなたたちみたいに人を傷づけるために一方的に殴ったり蹴ったりすることを言うのです!」
取り巻き2「綺麗ごと抜かしてんじゃねえよ!!」ブンッ
海未「全く…」
バシッ!!
取り巻き2「うぎっ…」ばたり
取り巻き1「う、うあーー!!」
海未「無駄です」
ドスッ
取り巻き1「おご…」ばたり
海未「こっちですよ」
ヒュッ
バキッ
取り巻き3「ぐはっ…」ばたり
取り巻き2「く…せ、先公が暴力なんてふっていいのかよ!!」
海未「暴力?笑わせないください!!」
海未「暴力というのは…あなたたちみたいに人を傷づけるために一方的に殴ったり蹴ったりすることを言うのです!」
取り巻き2「綺麗ごと抜かしてんじゃねえよ!!」ブンッ
海未「全く…」
バシッ!!
取り巻き2「うぎっ…」ばたり
取り巻き1「う、うあーー!!」
海未「無駄です」
ドスッ
取り巻き1「おご…」ばたり
189: 2016/02/21(日) 21:44:31.54 ID:ywnPlqWm.net
英玲奈「貴様…」
海未「まだやりますか?」
英玲奈「舐めるな!!」ガシッ
海未「…」グリッ!
英玲奈「くっ…は、離せ…!!」
海未「この子達から奪ったお金を返しなさい!!」
英玲奈「く、くそ…!!」
ポトッ、ポトッ
英玲奈「い、行くぞ!!」
取り巻きたち「ちくしょう!!」
タッタッタ
「「「いぇーい!」」」
「「「うみみナイスー!!」」」
「ほら、立てる?」
「大丈夫?」
絵里「悪いわね…皆…」
海未「まだやりますか?」
英玲奈「舐めるな!!」ガシッ
海未「…」グリッ!
英玲奈「くっ…は、離せ…!!」
海未「この子達から奪ったお金を返しなさい!!」
英玲奈「く、くそ…!!」
ポトッ、ポトッ
英玲奈「い、行くぞ!!」
取り巻きたち「ちくしょう!!」
タッタッタ
「「「いぇーい!」」」
「「「うみみナイスー!!」」」
「ほら、立てる?」
「大丈夫?」
絵里「悪いわね…皆…」
190: 2016/02/21(日) 21:45:05.21 ID:ywnPlqWm.net
海未「あなたたち…」
にこ「ほんとごめん…あたしのせいで…」
ことり「うみみちゃんが先生だって知られちゃったね…」
凛「あいつらが学校に報告したら…うみみちゃんクビになっちゃうよ…」
海未「…大丈夫ですよ。クビが怖くて、先生なんて出来ませんよ」
海未「にこは絡まれた女将さんを助け絵里たちはそのにこを助けたんです」
海未「そのうえ私のために一切手出しをしませんでした」
海未「そんなあなたたちを私が守って何が悪いのですか」
海未「もしそれが間違っているというのであれば…私は教師辞めますよ」
絵里「うみみ…」
海未「あなたたち、よく我慢しましたね。偉いですよ」なでなで
絵里「…」
海未「さっ、帰りますよ」
にこ「ほんとごめん…あたしのせいで…」
ことり「うみみちゃんが先生だって知られちゃったね…」
凛「あいつらが学校に報告したら…うみみちゃんクビになっちゃうよ…」
海未「…大丈夫ですよ。クビが怖くて、先生なんて出来ませんよ」
海未「にこは絡まれた女将さんを助け絵里たちはそのにこを助けたんです」
海未「そのうえ私のために一切手出しをしませんでした」
海未「そんなあなたたちを私が守って何が悪いのですか」
海未「もしそれが間違っているというのであれば…私は教師辞めますよ」
絵里「うみみ…」
海未「あなたたち、よく我慢しましたね。偉いですよ」なでなで
絵里「…」
海未「さっ、帰りますよ」
191: 2016/02/21(日) 21:45:36.32 ID:ywnPlqWm.net
数日後
学校登校日の日 職員室
希「卒業式まであと5日かー。長かったような短かったような…よう分からんなぁ~」
海未「そうですね」
希「そういえば今日発表日だよね。凛ちゃんたちの合格発表日」
海未「はい、実はそうなんですが…まだ連絡がないんです…」
海未「受かっていればそろそろ連絡が来てもおかしくないころなんですが…」
希「職員室に直接言いに来るんじゃない?」
海未「だといいのですが…」
学校登校日の日 職員室
希「卒業式まであと5日かー。長かったような短かったような…よう分からんなぁ~」
海未「そうですね」
希「そういえば今日発表日だよね。凛ちゃんたちの合格発表日」
海未「はい、実はそうなんですが…まだ連絡がないんです…」
海未「受かっていればそろそろ連絡が来てもおかしくないころなんですが…」
希「職員室に直接言いに来るんじゃない?」
海未「だといいのですが…」
192: 2016/02/21(日) 21:46:25.45 ID:ywnPlqWm.net
そのころ
凛「…」
ミカ「あっ…凛…」
フミコ「何してんのこんなところで…?」
凛「…どうだった?結果…」
ヒデコ「…見れば分かるでしょ…私たち3人全員アウト…」
ミカ「その様子だと凛も…」
凛「うん…落ちちゃった…」
凛「…」
ミカ「あっ…凛…」
フミコ「何してんのこんなところで…?」
凛「…どうだった?結果…」
ヒデコ「…見れば分かるでしょ…私たち3人全員アウト…」
ミカ「その様子だと凛も…」
凛「うん…落ちちゃった…」
193: 2016/02/21(日) 21:47:09.94 ID:ywnPlqWm.net
学校 教室
絵里「凛たちまだね…」
ことり「そろそろ来ていいころだと思うんだけど…」
「「「…」」」
がちゃ
凛「…お、おはよう…」
ヒフミ「ちーす…」
にこ「凛、それにミカたちも…」
絵里「凛、どうだったの?」
凛「えっと…落ちちゃった…」
ヒデコ「私達3人も…受からなかった…」
ことり「…そっかぁ…」
にこ「それは…残念だったわね…」
凛「はあ…浪人決定か…」
絵里「凛たちまだね…」
ことり「そろそろ来ていいころだと思うんだけど…」
「「「…」」」
がちゃ
凛「…お、おはよう…」
ヒフミ「ちーす…」
にこ「凛、それにミカたちも…」
絵里「凛、どうだったの?」
凛「えっと…落ちちゃった…」
ヒデコ「私達3人も…受からなかった…」
ことり「…そっかぁ…」
にこ「それは…残念だったわね…」
凛「はあ…浪人決定か…」
194: 2016/02/21(日) 21:47:56.79 ID:ywnPlqWm.net
モブ1「まあ元気出してよ」
モブ2「どんまい…」
「「「…」」」
にこ「あっそういえば…ことり、あれ出来てるでしょ?」
ことり「え?」
にこ「あれよ、卒業旅行の写真よ!」
ことり「あっそうだぁ!今日皆に配ろうと思って持ってきたんだったぁ~」
「「「おー見せて見せてー!!」」」
ワイワイ
凛「…」
にこ「また行きたいわねー。皆で」
ことり「行こうよぉ!クラス会旅行!」
モブ1「いいねぇ」
モブ2「じゃあ春休みとかは?」
「「「賛成賛成!!」」」
モブ2「どんまい…」
「「「…」」」
にこ「あっそういえば…ことり、あれ出来てるでしょ?」
ことり「え?」
にこ「あれよ、卒業旅行の写真よ!」
ことり「あっそうだぁ!今日皆に配ろうと思って持ってきたんだったぁ~」
「「「おー見せて見せてー!!」」」
ワイワイ
凛「…」
にこ「また行きたいわねー。皆で」
ことり「行こうよぉ!クラス会旅行!」
モブ1「いいねぇ」
モブ2「じゃあ春休みとかは?」
「「「賛成賛成!!」」」
195: 2016/02/21(日) 21:48:47.78 ID:ywnPlqWm.net
にこ「ほら、ことり…凛たちにも…」
ことり「うん」
凛「…」
ことり「はい!この写真の凛ちゃん、凄い良く撮れてるよ?」
凛「…」
バシッ!
ことり「…えっ…」
凛「うるさいなぁ…凛はそれどころじゃないんだよ…」
「「「…」」」
ことり「…そっか…ごめんね…」
にこ「ちょっと、何もそんな言い方することないじゃない」
にこ「ことりは…少しでも雰囲気を良くしようとしただけじゃない…」
ミカ「っていうかさ、それが大きなお世話なんだけど?」
にこ「…はあ?何ですって?」
ことり「うん」
凛「…」
ことり「はい!この写真の凛ちゃん、凄い良く撮れてるよ?」
凛「…」
バシッ!
ことり「…えっ…」
凛「うるさいなぁ…凛はそれどころじゃないんだよ…」
「「「…」」」
ことり「…そっか…ごめんね…」
にこ「ちょっと、何もそんな言い方することないじゃない」
にこ「ことりは…少しでも雰囲気を良くしようとしただけじゃない…」
ミカ「っていうかさ、それが大きなお世話なんだけど?」
にこ「…はあ?何ですって?」
196: 2016/02/21(日) 21:49:38.63 ID:ywnPlqWm.net
絵里「やめなさい」
にこ「…ごめん」
フミコ「私パス。クラス会旅行なんて行ってられないから」
ヒデコ「こっちは浪人生なんだからさ…そっちみたいに呑気な学生じゃないんだよ」
ミカ「それどころじゃないって普通分かるでしょ?」
モブ3「私浪人したかったなー」
ヒデコ「…それ嫌味!?」
モブ3「違うよ、私の家浪人するほどお金ないから。滑り止め行くしかないから」
フミコ「受かっただけいいじゃん!!」
モブ4「そんなに行きたかったらもっと真面目に勉強すれば良かったじゃん」
ミカ「なんだとぉ!?」
ことり「やめてよ!!皆いろいろあるんだからさ…」
にこ「自分の望んだ道に進めなかった人もいるわ…」
にこ「あんたたちももうちょっと気使いなさいよ…」
凛「気使え?…随分と余裕があるんだね…ま、有名大学に推薦合格したもんね?」
にこ「…ごめん」
フミコ「私パス。クラス会旅行なんて行ってられないから」
ヒデコ「こっちは浪人生なんだからさ…そっちみたいに呑気な学生じゃないんだよ」
ミカ「それどころじゃないって普通分かるでしょ?」
モブ3「私浪人したかったなー」
ヒデコ「…それ嫌味!?」
モブ3「違うよ、私の家浪人するほどお金ないから。滑り止め行くしかないから」
フミコ「受かっただけいいじゃん!!」
モブ4「そんなに行きたかったらもっと真面目に勉強すれば良かったじゃん」
ミカ「なんだとぉ!?」
ことり「やめてよ!!皆いろいろあるんだからさ…」
にこ「自分の望んだ道に進めなかった人もいるわ…」
にこ「あんたたちももうちょっと気使いなさいよ…」
凛「気使え?…随分と余裕があるんだね…ま、有名大学に推薦合格したもんね?」
197: 2016/02/21(日) 21:50:26.85 ID:ywnPlqWm.net
にこ「…どういうことよ?」
凛「同情ってやつ?」
にこ「同情なんかじゃないわよ」
凛「じゃあ何?」
絵里「にこはあなたたちのこと心配してるだけじゃない…分かるでしょ?」
凛「分かんないねー?凛、絵里ちゃんと違って頭良くないからさー」
ことり「何でそんな言い方するの!?」
絵里「ちょっとあなたたちいい加減にしなさいよ。喧嘩してどうするのよ…」
凛「喧嘩しちゃ不味いよねー?うみみちゃんクビになっちゃうもんねー?」
凛「さすが優等生は違うよねー先生想いで?」
ことり「やめてよ凛ちゃん!!」
ミカ「うみみだって卒業したら関係ないし」
絵里「…関係ない?」
フミコ「卒業したら皆バラバラじゃん」
凛「同情ってやつ?」
にこ「同情なんかじゃないわよ」
凛「じゃあ何?」
絵里「にこはあなたたちのこと心配してるだけじゃない…分かるでしょ?」
凛「分かんないねー?凛、絵里ちゃんと違って頭良くないからさー」
ことり「何でそんな言い方するの!?」
絵里「ちょっとあなたたちいい加減にしなさいよ。喧嘩してどうするのよ…」
凛「喧嘩しちゃ不味いよねー?うみみちゃんクビになっちゃうもんねー?」
凛「さすが優等生は違うよねー先生想いで?」
ことり「やめてよ凛ちゃん!!」
ミカ「うみみだって卒業したら関係ないし」
絵里「…関係ない?」
フミコ「卒業したら皆バラバラじゃん」
198: 2016/02/21(日) 21:51:44.86 ID:ywnPlqWm.net
絵里「そんなことないわよ!」
凛「そんなことあるって!絵里ちゃんはエリート、凛たちは落ちこぼれ」
絵里「そんなこと関係ないでしょ!?私達仲間でしょ!?」
凛「何が仲間!?どうせ絵里ちゃんは裏では凛たちのこと笑ってるんでしょ?バカにしてるんでしょ!?」
絵里「…あなた…私のことずっとそう思ってたの?」
凛「そうだよ!!何か文句ある!?」
絵里「…ッ!!」
パァン!!
にこ「絵里!?」
ことり「絵里ちゃん!!」
凛「うっ…何するにゃっ!!!」ガシッ
絵里「何よ!!」
にこ「ちょっとあんたたちやめなさいって!!」
ことり「やめてよ2人とも!!」
「「「やめなって!!」」」
凛「そんなことあるって!絵里ちゃんはエリート、凛たちは落ちこぼれ」
絵里「そんなこと関係ないでしょ!?私達仲間でしょ!?」
凛「何が仲間!?どうせ絵里ちゃんは裏では凛たちのこと笑ってるんでしょ?バカにしてるんでしょ!?」
絵里「…あなた…私のことずっとそう思ってたの?」
凛「そうだよ!!何か文句ある!?」
絵里「…ッ!!」
パァン!!
にこ「絵里!?」
ことり「絵里ちゃん!!」
凛「うっ…何するにゃっ!!!」ガシッ
絵里「何よ!!」
にこ「ちょっとあんたたちやめなさいって!!」
ことり「やめてよ2人とも!!」
「「「やめなって!!」」」
199: 2016/02/21(日) 21:52:29.71 ID:ywnPlqWm.net
海未「では皆さん席に…ってあなたたち!?何をしているのですか!?やめなさい!!」
ワーワー
海未「こら!早く離れなさい!!絵里!!凛!!やめなさい!!」
凛「邪魔するな!!」
絵里「…」
海未「いいから!!一体何をしているのですか!?」
凛「…」キッ
スタスタ
絵里「…」
ミカ「あたしらも行こう?」
フミコ「だね」
ヒデコ「ったく…」
スタスタ
ワーワー
海未「こら!早く離れなさい!!絵里!!凛!!やめなさい!!」
凛「邪魔するな!!」
絵里「…」
海未「いいから!!一体何をしているのですか!?」
凛「…」キッ
スタスタ
絵里「…」
ミカ「あたしらも行こう?」
フミコ「だね」
ヒデコ「ったく…」
スタスタ
200: 2016/02/21(日) 21:53:02.20 ID:ywnPlqWm.net
海未「こら!待ちなさい!!…絵里、一体何があったのですか!?」
絵里「何もないわよ…」
海未「何もないわけないじゃないですか!!」
絵里「何もないって言ってるでしょ!?」
スタスタ
にこ「絵里!!」
ことり「待ってよ!!」
スタスタ
海未「皆さん…一体になにがあったのですか…」
絵里「何もないわよ…」
海未「何もないわけないじゃないですか!!」
絵里「何もないって言ってるでしょ!?」
スタスタ
にこ「絵里!!」
ことり「待ってよ!!」
スタスタ
海未「皆さん…一体になにがあったのですか…」
201: 2016/02/21(日) 21:53:36.38 ID:ywnPlqWm.net
放課後 職員室
海未「どうしてしまったのですか…皆さん…」
ブーブー
海未「電話…穂乃果?」
ピッ
海未「はいもしもし、穂乃果ですか」
海未「どうしたのですか?」
海未「…えっ?」
海未「どうしてしまったのですか…皆さん…」
ブーブー
海未「電話…穂乃果?」
ピッ
海未「はいもしもし、穂乃果ですか」
海未「どうしたのですか?」
海未「…えっ?」
202: 2016/02/21(日) 21:54:02.67 ID:ywnPlqWm.net
公園
絵里「…」グスッ
ことり「絵里ちゃん泣かないで?」
にこ「らしくないわよ…絵里…」
絵里「ごめんなさい…けど…凛にずっとそう思われていたと思うとどうしても…」
ことり「凛ちゃんもきっと…本当はあんなこと思ってないよ」
にこ「そうよ…私達、仲間なんだから…大丈夫よ…」だきっ
絵里「…ありがとう…2人とも…」
絵里「…」グスッ
ことり「絵里ちゃん泣かないで?」
にこ「らしくないわよ…絵里…」
絵里「ごめんなさい…けど…凛にずっとそう思われていたと思うとどうしても…」
ことり「凛ちゃんもきっと…本当はあんなこと思ってないよ」
にこ「そうよ…私達、仲間なんだから…大丈夫よ…」だきっ
絵里「…ありがとう…2人とも…」
203: 2016/02/21(日) 21:54:53.38 ID:ywnPlqWm.net
町
ミカ「全くあの人たちに私たちの気持ちが分かるけないのさー」
ヒデコ「何が仲間だって」
フミコ「ムカつく!!!」
凛「…にゃっ!!」
ガシャン!!
凛「この!!この!!」
ガン!ガン!
店の人「こら!何やってるんだ!私の店の看板をこんなにめちゃくにしやがって!!」
凛「うるさい」
ミカ「文句あんの?」
ミカ「全くあの人たちに私たちの気持ちが分かるけないのさー」
ヒデコ「何が仲間だって」
フミコ「ムカつく!!!」
凛「…にゃっ!!」
ガシャン!!
凛「この!!この!!」
ガン!ガン!
店の人「こら!何やってるんだ!私の店の看板をこんなにめちゃくにしやがって!!」
凛「うるさい」
ミカ「文句あんの?」
204: 2016/02/21(日) 21:55:26.83 ID:ywnPlqWm.net
店の人「お前ら…音ノ木坂の生徒か?」
ヒデコ「だったら何?」
フミコ「ああ!?」グイッ
店の人「だ、誰か警察呼んでくれー!!」
ミカ「や、ヤバいよ!!警察だってよ?逃げたほうがいいって!!」
凛「ちっ…」
バタバタ
警察「あ、こら待て!!」
店の人「あ、警察の人良いところに!あいつらを捕まえてください!!」
ヒデコ「だったら何?」
フミコ「ああ!?」グイッ
店の人「だ、誰か警察呼んでくれー!!」
ミカ「や、ヤバいよ!!警察だってよ?逃げたほうがいいって!!」
凛「ちっ…」
バタバタ
警察「あ、こら待て!!」
店の人「あ、警察の人良いところに!あいつらを捕まえてください!!」
206: 2016/02/21(日) 21:56:50.65 ID:ywnPlqWm.net
職員室
教頭「こんな時に…警察沙汰とは…どういうことだ…?」
海未「すみません…」
凛「…」
がちゃ バタバタ
絵里「凛?」
海未「絵里、にこ、ことり…」
教頭「こら、関係ないお前らは出ていけ」
警察「お店の方も彼女らが反省しているようであれば大事にするつもりはないとのことなので」
警察「あとは学校のご指導にお任せします。では」
スタスタ
教頭「…お前たちはもう学校に来なくていい」
海未「退学、ですか?」
教頭「退学にはさせません。卒業するまで自宅謹慎しろと言っているのです」
海未「自宅謹慎ですか?」
教頭「こんな時に…警察沙汰とは…どういうことだ…?」
海未「すみません…」
凛「…」
がちゃ バタバタ
絵里「凛?」
海未「絵里、にこ、ことり…」
教頭「こら、関係ないお前らは出ていけ」
警察「お店の方も彼女らが反省しているようであれば大事にするつもりはないとのことなので」
警察「あとは学校のご指導にお任せします。では」
スタスタ
教頭「…お前たちはもう学校に来なくていい」
海未「退学、ですか?」
教頭「退学にはさせません。卒業するまで自宅謹慎しろと言っているのです」
海未「自宅謹慎ですか?」
207: 2016/02/21(日) 21:58:13.07 ID:ywnPlqWm.net
教頭「それが約束できるのであれば卒業させることを約束します」
教頭「けど、もちろん卒業式の日も自宅謹慎ですけどね」
海未「待ってください教頭先生」
教頭「晴れの舞台で悪さでもされたら困りますからね」
海未「ちょっと待ってください」
教頭「卒業証書を貰えるだけでもいいと思え」
凛「分かったよ…来ないよ!!行こう?」
ミカ「うん」
スタスタ
海未「待ってください皆さん!!教頭先生にもう一度頼みましょう」
凛「冗談じゃないよ」
ヒデコ「教頭に謝ってまでも卒業式なんか出たくないし」
海未「卒業式に出なくてもいいわけないじゃないですか」
凛「なんで?」
ミカ「別にいいじゃん」
ヒデコ「そうだよ」
フミコ「卒業出来るんだからさ」
教頭「けど、もちろん卒業式の日も自宅謹慎ですけどね」
海未「待ってください教頭先生」
教頭「晴れの舞台で悪さでもされたら困りますからね」
海未「ちょっと待ってください」
教頭「卒業証書を貰えるだけでもいいと思え」
凛「分かったよ…来ないよ!!行こう?」
ミカ「うん」
スタスタ
海未「待ってください皆さん!!教頭先生にもう一度頼みましょう」
凛「冗談じゃないよ」
ヒデコ「教頭に謝ってまでも卒業式なんか出たくないし」
海未「卒業式に出なくてもいいわけないじゃないですか」
凛「なんで?」
ミカ「別にいいじゃん」
ヒデコ「そうだよ」
フミコ「卒業出来るんだからさ」
208: 2016/02/21(日) 21:59:40.89 ID:ywnPlqWm.net
希「それは違うよみんな」
海未「希先生?」
希「海未ちゃんがどれだけ凛ちゃんたちのこと心配してるか分かるやろ?」
希「友達だって心配してるんだよ?」
絵里・にこ・ことり「…」
凛「何が友達だよ…」
スタスタ
海未「…穂乃果…大学行くの諦めたんですよ…」
凛「…えっ?」
絵里「?」
にこ「なんでよ?」
ことり「穂乃果ちゃん…受験勉強凄い頑張って合格したのに?」
海未「実はさっき…穂乃果から電話があったのです…」
海未「お父様が急に倒れたらしいのです…」
凛「えっ…」
海未「希先生?」
希「海未ちゃんがどれだけ凛ちゃんたちのこと心配してるか分かるやろ?」
希「友達だって心配してるんだよ?」
絵里・にこ・ことり「…」
凛「何が友達だよ…」
スタスタ
海未「…穂乃果…大学行くの諦めたんですよ…」
凛「…えっ?」
絵里「?」
にこ「なんでよ?」
ことり「穂乃果ちゃん…受験勉強凄い頑張って合格したのに?」
海未「実はさっき…穂乃果から電話があったのです…」
海未「お父様が急に倒れたらしいのです…」
凛「えっ…」
209: 2016/02/21(日) 22:00:34.70 ID:ywnPlqWm.net
海未「いつまたお父様が倒れるか分からない、もしかしたら近いうちにまた倒れて店を続けられなくなってしまうのではと…」
海未「そう思った穂乃果は…大学行くのをやめて急遽今からでも入れる和菓子の専門学校を探してるそうです…」
海未「穂乃果…どんなにショックだったか…考えただけでも辛いです…」
海未「けど、穂乃果の声、いつもと同じでしたよ…前向きに考えてるんですよ…」
海未「凛たちの気持ちはわかりますよ…?腹が立つかもしれません…不満もあるかもしれません…」
海未「けど、何一つ不満なく生きている人なんて世の中にはいません。もちろん、私もです…」
海未「あなたたちはまだ若いんです…受験だの就職だの将来を決めなくてはいけない年齢ですが…」
海未「そんな簡単な物ではないです…」
海未「迷って…もがいて…立ち止まって…寄り道して…また戻って…」
海未「そうやって皆生きているんです…そうやって皆、自分の人生を見つけていくのです…」
海未「そう思った穂乃果は…大学行くのをやめて急遽今からでも入れる和菓子の専門学校を探してるそうです…」
海未「穂乃果…どんなにショックだったか…考えただけでも辛いです…」
海未「けど、穂乃果の声、いつもと同じでしたよ…前向きに考えてるんですよ…」
海未「凛たちの気持ちはわかりますよ…?腹が立つかもしれません…不満もあるかもしれません…」
海未「けど、何一つ不満なく生きている人なんて世の中にはいません。もちろん、私もです…」
海未「あなたたちはまだ若いんです…受験だの就職だの将来を決めなくてはいけない年齢ですが…」
海未「そんな簡単な物ではないです…」
海未「迷って…もがいて…立ち止まって…寄り道して…また戻って…」
海未「そうやって皆生きているんです…そうやって皆、自分の人生を見つけていくのです…」
210: 2016/02/21(日) 22:01:18.94 ID:ywnPlqWm.net
凛「…」
海未「だからそんな簡単に諦めないでくださいよ…逃げないでください…」
海未「そんな簡単に答えなんて出さないでください…」
凛「…行こう…」
ヒフミ「…」
スタスタ
ことり「凛ちゃん!!」
にこ「ミカ!ヒデコ!フミコ!」
絵里「…」
希「…ごめんね…海未ちゃん。余計なこと言って…けど話聞いてたらどうしてもさ…」
海未「そんなことありません。ありがとうございます」
海未「だからそんな簡単に諦めないでくださいよ…逃げないでください…」
海未「そんな簡単に答えなんて出さないでください…」
凛「…行こう…」
ヒフミ「…」
スタスタ
ことり「凛ちゃん!!」
にこ「ミカ!ヒデコ!フミコ!」
絵里「…」
希「…ごめんね…海未ちゃん。余計なこと言って…けど話聞いてたらどうしてもさ…」
海未「そんなことありません。ありがとうございます」
211: 2016/02/21(日) 22:01:56.23 ID:ywnPlqWm.net
絢瀬家
絵里「…ただいま」
亜里沙「あ!お姉ちゃん!お帰り!!」
絵里母「おかえり絵里」
絵里「ただいま」
亜里沙「えへへ。お姉ちゃんが一人暮らし辞めて家に帰ってきてまた一緒に暮らせて私本当に嬉しいよ!!」
絵里「ありがとう亜里沙」なでなで
絵里「ねえ、お母さん。私、ちょっとお父さんと話したいことがあるの。もう帰ってきてる?」
絵里母「あら、珍しいわね。今自分の部屋で仕事してると思うわよ」
絵里「そう。分かった」
絵里「…ただいま」
亜里沙「あ!お姉ちゃん!お帰り!!」
絵里母「おかえり絵里」
絵里「ただいま」
亜里沙「えへへ。お姉ちゃんが一人暮らし辞めて家に帰ってきてまた一緒に暮らせて私本当に嬉しいよ!!」
絵里「ありがとう亜里沙」なでなで
絵里「ねえ、お母さん。私、ちょっとお父さんと話したいことがあるの。もう帰ってきてる?」
絵里母「あら、珍しいわね。今自分の部屋で仕事してると思うわよ」
絵里「そう。分かった」
212: 2016/02/21(日) 22:03:01.16 ID:ywnPlqWm.net
翌日 園田家
海未「…」
真姫「お嬢、どうされたのですか?生徒さん方と撮った写真なんか見つめて」
海未「実は…クラスで受験に失敗してしまった子が皆と喧嘩をしてしまって…」
海未「クラスに亀裂が入ってしまって…」
真姫「…お嬢の生徒さん方は幸せ者ですよ」
海未「そんなことありませんよ。私がしっかりしていないから…こんなことになってしまって…」
真姫「お嬢は分かってないわ…自分の事を四六時中見てくれている人がいれば…真っ直ぐ生きていける…」
真姫「お嬢の気持ちが伝わらない子たちではないはずです」
真姫「人の気持ちをちゃんと理解出来る生徒さん方なんですから」
海未「…」
真姫「お嬢、どうされたのですか?生徒さん方と撮った写真なんか見つめて」
海未「実は…クラスで受験に失敗してしまった子が皆と喧嘩をしてしまって…」
海未「クラスに亀裂が入ってしまって…」
真姫「…お嬢の生徒さん方は幸せ者ですよ」
海未「そんなことありませんよ。私がしっかりしていないから…こんなことになってしまって…」
真姫「お嬢は分かってないわ…自分の事を四六時中見てくれている人がいれば…真っ直ぐ生きていける…」
真姫「お嬢の気持ちが伝わらない子たちではないはずです」
真姫「人の気持ちをちゃんと理解出来る生徒さん方なんですから」
213: 2016/02/21(日) 22:03:33.70 ID:ywnPlqWm.net
海未「真姫…そうですね。あの子たちはそういう子たちですよ」
海未「ありがとうございます、真姫」
真姫「いえ」
ブーブー
海未「電話ですね。絵里?」
ピッ
海未「もしもし絵里。どうしたのですか?」
海未「…私と話をしたい、ですか?分かりました」
海未「ありがとうございます、真姫」
真姫「いえ」
ブーブー
海未「電話ですね。絵里?」
ピッ
海未「もしもし絵里。どうしたのですか?」
海未「…私と話をしたい、ですか?分かりました」
214: 2016/02/21(日) 22:04:27.15 ID:ywnPlqWm.net
公園
海未「絵里」
絵里「うみみ。急に呼び出して悪いわね」
海未「話というのは…」
絵里「…私…ここ最近ずっとイライラしてたの…。私、皆が羨ましかったのよ…」
凛『凛はね、大学卒業したらラーメン屋さんを開くという密かな野望があるにゃ!!』
凛『凛、ラーメン大好きだからさ!!』
ことり『私は将来服飾デザイナーになりたいんだよね。だからデザイナーの専門学校に行くの』
ことり『だから今度皆の服も作ってあげる!』
にこ『あたしは…少しでも良いところに就職して…少しでもママや妹たちを楽させたいって思ってる…』
絵里「皆にはちゃんと夢や目標があって…けど私にはそういうのがなくて…」
絵里「ただお父さんに対する意地だけで勉強して…受験しただけだった…」
海未「絵里」
絵里「うみみ。急に呼び出して悪いわね」
海未「話というのは…」
絵里「…私…ここ最近ずっとイライラしてたの…。私、皆が羨ましかったのよ…」
凛『凛はね、大学卒業したらラーメン屋さんを開くという密かな野望があるにゃ!!』
凛『凛、ラーメン大好きだからさ!!』
ことり『私は将来服飾デザイナーになりたいんだよね。だからデザイナーの専門学校に行くの』
ことり『だから今度皆の服も作ってあげる!』
にこ『あたしは…少しでも良いところに就職して…少しでもママや妹たちを楽させたいって思ってる…』
絵里「皆にはちゃんと夢や目標があって…けど私にはそういうのがなくて…」
絵里「ただお父さんに対する意地だけで勉強して…受験しただけだった…」
215: 2016/02/21(日) 22:05:36.48 ID:ywnPlqWm.net
絵里「けど、私やっとやりたいことを見つけたの」
絵里「私…うみみと同じように学校の先生になりたいって…」
海未「えっ?」
絵里「私も、うみみのような先生になって生徒たちを引っ張っていきたいって思って…」
絵里「そのことを昨日の夜、お父さんと話したのよ」
絵里「そしたら、『お前の決めた道だ。頑張れよ』って言ってくれて…」
絵里「反対されるかと思ってたけど結構あっさりしてたからちょっと拍子抜けしちゃって…」
絵里「で、今に至るってこと」
海未「そうだったのですか…けど、嬉しいですよ。私みたいな先生になりたいだなんて」
海未「私…そんなに尊敬されるような先生ではないですよ」
絵里「そんなことないわよ。昨日のうみみの言った一言で…決めたのよ」
海未「絵里…」
絵里「けど、卒業式はたった一回なのよね…」
絵里「私…皆で揃って卒業したかった…」
海未「…」
絵里「私…うみみと同じように学校の先生になりたいって…」
海未「えっ?」
絵里「私も、うみみのような先生になって生徒たちを引っ張っていきたいって思って…」
絵里「そのことを昨日の夜、お父さんと話したのよ」
絵里「そしたら、『お前の決めた道だ。頑張れよ』って言ってくれて…」
絵里「反対されるかと思ってたけど結構あっさりしてたからちょっと拍子抜けしちゃって…」
絵里「で、今に至るってこと」
海未「そうだったのですか…けど、嬉しいですよ。私みたいな先生になりたいだなんて」
海未「私…そんなに尊敬されるような先生ではないですよ」
絵里「そんなことないわよ。昨日のうみみの言った一言で…決めたのよ」
海未「絵里…」
絵里「けど、卒業式はたった一回なのよね…」
絵里「私…皆で揃って卒業したかった…」
海未「…」
216: 2016/02/21(日) 22:06:31.37 ID:ywnPlqWm.net
夜 園田家
海未「…」
祖父「おい海未、たまには一杯どうだ?」
海未「はい、喜んで」
祖父「で、生徒さん方はまだ仲違いしたまんまなのか?」
海未「はい…あの子たち、卒業式には出ないと言い張っていて…」
祖父「そうか…人間というのは賢くねえからな」
祖父「何が大事かってことを見失っちまうことがある、つまらねえものに邪魔されてな…」
海未「つまらないもの?」
祖父「おう。意地とか見栄ってやつだ。それがまた厄介でよ」
祖父「自分ではなかなか気づかないものでよ」
祖父「海未、お前の生徒さん方にはちゃんと気づかせてやれよ」
海未「おじい様…ありがとうございます」
海未「…」
祖父「おい海未、たまには一杯どうだ?」
海未「はい、喜んで」
祖父「で、生徒さん方はまだ仲違いしたまんまなのか?」
海未「はい…あの子たち、卒業式には出ないと言い張っていて…」
祖父「そうか…人間というのは賢くねえからな」
祖父「何が大事かってことを見失っちまうことがある、つまらねえものに邪魔されてな…」
海未「つまらないもの?」
祖父「おう。意地とか見栄ってやつだ。それがまた厄介でよ」
祖父「自分ではなかなか気づかないものでよ」
祖父「海未、お前の生徒さん方にはちゃんと気づかせてやれよ」
海未「おじい様…ありがとうございます」
217: 2016/02/21(日) 22:07:07.58 ID:ywnPlqWm.net
翌日
海未「今日は凛たちと会って話をしましょう」
海未「そう思ってとりあえず町の方に来てみましたがどこにいるでしょうか…」
モブ生徒「やばい…急がないと…」
ドンッ!
モブ生徒「うわ、すみません!」
海未「いえ、こちらこそ…ってあなた!こんなところで何をそんな急いでいるのですか?」
モブ生徒「いや、その…じゃあね」
海未「待ちなさい」ガシッ
モブ生徒「隠し事なんてなんもないよ!!」
海未「…隠し事があるのですね?」
モブ生徒「あっ…」
海未「今日は凛たちと会って話をしましょう」
海未「そう思ってとりあえず町の方に来てみましたがどこにいるでしょうか…」
モブ生徒「やばい…急がないと…」
ドンッ!
モブ生徒「うわ、すみません!」
海未「いえ、こちらこそ…ってあなた!こんなところで何をそんな急いでいるのですか?」
モブ生徒「いや、その…じゃあね」
海未「待ちなさい」ガシッ
モブ生徒「隠し事なんてなんもないよ!!」
海未「…隠し事があるのですね?」
モブ生徒「あっ…」
218: 2016/02/21(日) 22:08:02.55 ID:ywnPlqWm.net
音ノ木坂 第2倉庫
凛「…」
ヒフミ「…」
スタスタ
絵里「…ちゃんと来てくれたのね…」
凛「何?こんなところでクラスの皆集まっちゃって?」
凛「用があるんだったら早く済まして。凛たち忙しいからさ」
絵里「…この間はごめんなさい。殴ったりして…」
凛「…別に。用ってそれだけ?」
絵里「明日の卒業式、来てほしいの…」
ミカ「そんなくだらないことで呼ばないでくれる?」
ことり「皆揃って卒業したいの!!」
凛「いつまで仲間ごっこしてるの?」
フミコ「私達そういうガキっぽいのパスだから」
にこ「ガキっぽいですって!?」ガシッ
凛「…」
ヒフミ「…」
スタスタ
絵里「…ちゃんと来てくれたのね…」
凛「何?こんなところでクラスの皆集まっちゃって?」
凛「用があるんだったら早く済まして。凛たち忙しいからさ」
絵里「…この間はごめんなさい。殴ったりして…」
凛「…別に。用ってそれだけ?」
絵里「明日の卒業式、来てほしいの…」
ミカ「そんなくだらないことで呼ばないでくれる?」
ことり「皆揃って卒業したいの!!」
凛「いつまで仲間ごっこしてるの?」
フミコ「私達そういうガキっぽいのパスだから」
にこ「ガキっぽいですって!?」ガシッ
219: 2016/02/21(日) 22:09:08.95 ID:ywnPlqWm.net
絵里「やめなさい…」
にこ「…」
絵里「皆で卒業証書貰いたいのよ」
ヒデコ「別にいいじゃん。出たくないって言ってるんだからさ」
にこ「皆で揃って卒業するって約束したじゃないのよ!!」
絵里「卒業式は…私たちが3年D組でいられる最後の日なのよ!?」
凛「そんなの関係ないよ」
ミカ「明日私さ、予定入れちゃったからパス」
ことり「何でそんなことするの!?」
モブ3「絵里さ、もういいじゃん。ほっときなよ」
絵里「ほっとけないわよ!!」
凛「…」
海未「あなたたち!!」
絵里「うみみ…」
海未「何をしているのですか?こんなところで…」
にこ「…」
絵里「皆で卒業証書貰いたいのよ」
ヒデコ「別にいいじゃん。出たくないって言ってるんだからさ」
にこ「皆で揃って卒業するって約束したじゃないのよ!!」
絵里「卒業式は…私たちが3年D組でいられる最後の日なのよ!?」
凛「そんなの関係ないよ」
ミカ「明日私さ、予定入れちゃったからパス」
ことり「何でそんなことするの!?」
モブ3「絵里さ、もういいじゃん。ほっときなよ」
絵里「ほっとけないわよ!!」
凛「…」
海未「あなたたち!!」
絵里「うみみ…」
海未「何をしているのですか?こんなところで…」
220: 2016/02/21(日) 22:10:00.96 ID:ywnPlqWm.net
凛「何もしてないよ…」
スタスタ
海未「待ってくださいあなたたち!」
海未「このまま…クラスの子たちと喧嘩した状態で離ればなれになってもいいのですか?」
海未「こんな…バラバラのまんま仲間たちとさよならをしてもいいのですか?」
凛「関係ないよどうせバラバラなんだからさ」
海未「あなたたちにとって…ここにいる子たちとの絆はそんなものだったんですか!?」
ミカ「何が絆だって」
フミコ「たかが高校のクラスメートだっただけじゃん」
海未「…たかが?」
ヒデコ「卒業したら、はいさよならー、でしょ?」
海未「…それは違いますよ」
モブ2「うみみ。もういいよ…」
モブ1「皆…それぞれ考え方違うんだからさ…」
海未「あなたたち…」
スタスタ
海未「待ってくださいあなたたち!」
海未「このまま…クラスの子たちと喧嘩した状態で離ればなれになってもいいのですか?」
海未「こんな…バラバラのまんま仲間たちとさよならをしてもいいのですか?」
凛「関係ないよどうせバラバラなんだからさ」
海未「あなたたちにとって…ここにいる子たちとの絆はそんなものだったんですか!?」
ミカ「何が絆だって」
フミコ「たかが高校のクラスメートだっただけじゃん」
海未「…たかが?」
ヒデコ「卒業したら、はいさよならー、でしょ?」
海未「…それは違いますよ」
モブ2「うみみ。もういいよ…」
モブ1「皆…それぞれ考え方違うんだからさ…」
海未「あなたたち…」
221: 2016/02/21(日) 22:11:09.14 ID:ywnPlqWm.net
凛「どうせ皆違うんだよ…生き方も考え方もバラバラじゃん!!いつまでも一緒にいられないよ!!」
海未「凛?」
凛「たった3年間同じ学校だったってだけじゃん…」
凛「仲間だの絆だの勝手に押し付けないでよ!!」
海未「…」
パァン!
凛「…えっ…?」
海未「凛…ここにいる子たちはあなたの仲間ではないのですか!?」
海未「心の底から信じあえる仲間ではないのですか!?」
凛「…」
海未「つまらない意地やすれ違いで…一生の宝を無くしてしまってもいいのですか!?」
凛「…」
海未「私が教師をクビにされそうなったとき…あなたは皆で私を助けてくれたじゃないですか!?」
海未「あなたたちがいてくれたから…今の私があるのです…色々な事を一緒になって乗り越えてきたじゃないですか…」
海未「それが…仲間っていうものじゃないんですか?」
海未「凛?」
凛「たった3年間同じ学校だったってだけじゃん…」
凛「仲間だの絆だの勝手に押し付けないでよ!!」
海未「…」
パァン!
凛「…えっ…?」
海未「凛…ここにいる子たちはあなたの仲間ではないのですか!?」
海未「心の底から信じあえる仲間ではないのですか!?」
凛「…」
海未「つまらない意地やすれ違いで…一生の宝を無くしてしまってもいいのですか!?」
凛「…」
海未「私が教師をクビにされそうなったとき…あなたは皆で私を助けてくれたじゃないですか!?」
海未「あなたたちがいてくれたから…今の私があるのです…色々な事を一緒になって乗り越えてきたじゃないですか…」
海未「それが…仲間っていうものじゃないんですか?」
222: 2016/02/21(日) 22:11:54.51 ID:ywnPlqWm.net
凛「…」
「「「…」」」
絵里「私…実は今日、穂乃果に会ってきたの…」
絵里「穂乃果がどうして…アメリカに旅行行くなんて嘘ついたと思う?」
絵里「お父様が倒れて…卒業旅行どころじゃなかったのよ…」
絵里「けど、私達に心配かけたくないから…卒業旅行楽しんでほしかったのよ!!」
「「「…」」」
絵里「あなたたち分かるでしょ?」
絵里「穂乃果は私たちの事、大事な仲間だって思ってるのよ…」
絵里「穂乃果は…明日の卒業式全員揃って出られるって信じてるのよ!?」
絵里「ねえ凛…分かるでしょ?」
凛「…う、うるさい!!」
スタスタ
海未「…」
「「「…」」」
絵里「私…実は今日、穂乃果に会ってきたの…」
絵里「穂乃果がどうして…アメリカに旅行行くなんて嘘ついたと思う?」
絵里「お父様が倒れて…卒業旅行どころじゃなかったのよ…」
絵里「けど、私達に心配かけたくないから…卒業旅行楽しんでほしかったのよ!!」
「「「…」」」
絵里「あなたたち分かるでしょ?」
絵里「穂乃果は私たちの事、大事な仲間だって思ってるのよ…」
絵里「穂乃果は…明日の卒業式全員揃って出られるって信じてるのよ!?」
絵里「ねえ凛…分かるでしょ?」
凛「…う、うるさい!!」
スタスタ
海未「…」
223: 2016/02/21(日) 22:12:32.10 ID:ywnPlqWm.net
翌日 卒業式当日
園田家
祖父「いよいよ今日だな」
海未「はい…」
花陽「海未ちゃん、着物は来ていく?それとも学校で着替える?」
海未「来ていくとなると行くのが大変になると思われるので学校行ったら着替えますよ」
真姫「一人で大丈夫ですか?」
海未「はい、いざとなれば先生たちに手伝っていただきますので」
祖父「じゃあ行って来い海未」
海未「行ってきます」
海未「…」
園田家
祖父「いよいよ今日だな」
海未「はい…」
花陽「海未ちゃん、着物は来ていく?それとも学校で着替える?」
海未「来ていくとなると行くのが大変になると思われるので学校行ったら着替えますよ」
真姫「一人で大丈夫ですか?」
海未「はい、いざとなれば先生たちに手伝っていただきますので」
祖父「じゃあ行って来い海未」
海未「行ってきます」
海未「…」
224: 2016/02/21(日) 22:13:07.09 ID:ywnPlqWm.net
その頃
凛「…今更…行けないよね…」トボトボ
ブーブー
ピッ
凛「もしもし…ミカちゃん…」
凛「…えっ…嘘でしょ?」
凛「…」
凛「…今更…行けないよね…」トボトボ
ブーブー
ピッ
凛「もしもし…ミカちゃん…」
凛「…えっ…嘘でしょ?」
凛「…」
225: 2016/02/21(日) 22:13:41.98 ID:ywnPlqWm.net
学校 教室
穂乃果「皆おっはよー!!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
「「「穂乃果!!」」」
穂乃果「えへへ、皆久しぶり!」ちらっ
穂乃果「…やっぱり…凛ちゃんたちいない…本当に来ないのかな…」
絵里「…ええ…」
「「「…」」」
穂乃果「皆おっはよー!!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
「「「穂乃果!!」」」
穂乃果「えへへ、皆久しぶり!」ちらっ
穂乃果「…やっぱり…凛ちゃんたちいない…本当に来ないのかな…」
絵里「…ええ…」
「「「…」」」
226: 2016/02/21(日) 22:14:37.70 ID:ywnPlqWm.net
職員室
海未「おはようございます…」
教頭「これは園田先生。随分と大きな荷物をお持ちのようで」
海未「あ、これは今日の卒業式に着ようと思った着物で…」
教頭「そうですか。じゃあ早く着替えてくださいね。間に合わなくなっても知りませんよ」
海未「はい…」
プルルル
教員「誰ですか全くこんな日に…」
がちゃ
教員「はい、もしもし…」
海未「おはようございます…」
教頭「これは園田先生。随分と大きな荷物をお持ちのようで」
海未「あ、これは今日の卒業式に着ようと思った着物で…」
教頭「そうですか。じゃあ早く着替えてくださいね。間に合わなくなっても知りませんよ」
海未「はい…」
プルルル
教員「誰ですか全くこんな日に…」
がちゃ
教員「はい、もしもし…」
227: 2016/02/21(日) 22:15:21.63 ID:ywnPlqWm.net
希「ねえ海未ちゃん…凛ちゃんたちは…」
海未「多分…来ません…」
希「そっか…」
がちゃ
教員「…何ということだ…大変だぞ!!!」
教頭「どうしたんですかそんな大声張り上げて?」
教員「今矢澤が受かった大学から電話が来て…矢澤の推薦合格を取り消しにしたいと言ってるんですよ!!」
海未「え!?」
海未「多分…来ません…」
希「そっか…」
がちゃ
教員「…何ということだ…大変だぞ!!!」
教頭「どうしたんですかそんな大声張り上げて?」
教員「今矢澤が受かった大学から電話が来て…矢澤の推薦合格を取り消しにしたいと言ってるんですよ!!」
海未「え!?」
228: 2016/02/21(日) 22:16:23.30 ID:ywnPlqWm.net
教室
絵里「合格が取り消された?」
穂乃果「なんでよ!?」
にこ「凛たちが看板壊した店が…私が受かった大学の学長の実家だったみたいで…」
にこ「あんなことをする音ノ木坂学院の生徒をうちの大学に入れるわけにはいかないって…」
モブ2「うわ…マジで…」
モブ3「あいつら絶対に許せない…」
絵里「…」
海未「にこ!?」
にこ「うみみ…」
海未「合格が取り消されたというのは本当なのですか!?」
にこ「…何よ、もう知ってたの?」
にこ「けど…凛たちには絶対に何も言わないでちょうだい…気にすると思うから…」
にこ「まあ他の人だったらただじゃおかないけど…仲間がやっちゃったことだから…しょうがないわよ…」
絵里「合格が取り消された?」
穂乃果「なんでよ!?」
にこ「凛たちが看板壊した店が…私が受かった大学の学長の実家だったみたいで…」
にこ「あんなことをする音ノ木坂学院の生徒をうちの大学に入れるわけにはいかないって…」
モブ2「うわ…マジで…」
モブ3「あいつら絶対に許せない…」
絵里「…」
海未「にこ!?」
にこ「うみみ…」
海未「合格が取り消されたというのは本当なのですか!?」
にこ「…何よ、もう知ってたの?」
にこ「けど…凛たちには絶対に何も言わないでちょうだい…気にすると思うから…」
にこ「まあ他の人だったらただじゃおかないけど…仲間がやっちゃったことだから…しょうがないわよ…」
229: 2016/02/21(日) 22:17:13.13 ID:ywnPlqWm.net
海未「…」
スタスタ
絵里「うみみ!」
ことり「どこ行くの!?」
海未「このままに…しておくわけにはいきませんよ…!!」
タッタッタ
絵里「私も行くわ!!」
穂乃果「私も!!」
「「「私も行く!!」」」
スタスタ
絵里「うみみ!」
ことり「どこ行くの!?」
海未「このままに…しておくわけにはいきませんよ…!!」
タッタッタ
絵里「私も行くわ!!」
穂乃果「私も!!」
「「「私も行く!!」」」
230: 2016/02/21(日) 22:17:49.94 ID:ywnPlqWm.net
校門前
教頭「おはようございます」
教頭「今日はいよいよ卒業式ですね」
バタバタ
教頭「ん?なんだ?っておい!こら!どこに行くんだ!」
海未「ちょっと行ってきます!!」
バタバタ
教頭「ちょっとってなんだー!!卒業式だぞ!!」
教頭「おはようございます」
教頭「今日はいよいよ卒業式ですね」
バタバタ
教頭「ん?なんだ?っておい!こら!どこに行くんだ!」
海未「ちょっと行ってきます!!」
バタバタ
教頭「ちょっとってなんだー!!卒業式だぞ!!」
231: 2016/02/21(日) 22:18:52.47 ID:ywnPlqWm.net
大学校門前
絵里「うみみ!!あれ…!!」
海未「…あれは…」
凛「お願いします!!にこちゃんの合格を取り消さないでください!!」
ミカ「本当に私たちの責任なんです!!」
ヒデコ「にこにはなんも関係はないんです!!」
大学の学長「そうは言われても…あんな乱暴な事をする高校の子だと思うと…うちの大学も同じように見られましてね…」
凛「凛たちは…どうしようもないけど…にこちゃんは違うんです!!」
凛「にこちゃんは…凄いお母さん想いで…まだ幼い妹たちも凄い大事にしていて…」
凛「にこちゃんの家はお父さんがいなくて…最初はにこちゃんも卒業したら働くって言ってたけど…」
凛「けど…お母さんにどうしても大学だけは出なさいって言われて…」
凛「だから少しでも良い大学に行きたいって必氏に勉強してここを受験したんです!!」
フミコ「自分の事よりも親や妹たちの事を先に考える子なんです!!」
にこ「…」
絵里「うみみ!!あれ…!!」
海未「…あれは…」
凛「お願いします!!にこちゃんの合格を取り消さないでください!!」
ミカ「本当に私たちの責任なんです!!」
ヒデコ「にこにはなんも関係はないんです!!」
大学の学長「そうは言われても…あんな乱暴な事をする高校の子だと思うと…うちの大学も同じように見られましてね…」
凛「凛たちは…どうしようもないけど…にこちゃんは違うんです!!」
凛「にこちゃんは…凄いお母さん想いで…まだ幼い妹たちも凄い大事にしていて…」
凛「にこちゃんの家はお父さんがいなくて…最初はにこちゃんも卒業したら働くって言ってたけど…」
凛「けど…お母さんにどうしても大学だけは出なさいって言われて…」
凛「だから少しでも良い大学に行きたいって必氏に勉強してここを受験したんです!!」
フミコ「自分の事よりも親や妹たちの事を先に考える子なんです!!」
にこ「…」
232: 2016/02/21(日) 22:19:50.14 ID:ywnPlqWm.net
ミカ「だから、もう一回考えて直してくれないでしょうか!?」
凛「お願いします!」
ヒフミ「お願いします!!」
海未「あの子たち…」
学長「あなたたち今日、卒業式では?なのになんでこんなことまで…」
凛「…仲間だから…凛たちは…仲間だからです!!」
凛「お願いします!このとおりです!!」
絵里「…」スタスタ
凛「絵里ちゃん…それに皆…」
絵里「お願いします!!」
「「「お願いします!!」」」
穂乃果「にこちゃんの人生がかかってるんです!」
ことり「だから…お願いします!!」
にこ「…」
凛「お願いします!」
ヒフミ「お願いします!!」
海未「あの子たち…」
学長「あなたたち今日、卒業式では?なのになんでこんなことまで…」
凛「…仲間だから…凛たちは…仲間だからです!!」
凛「お願いします!このとおりです!!」
絵里「…」スタスタ
凛「絵里ちゃん…それに皆…」
絵里「お願いします!!」
「「「お願いします!!」」」
穂乃果「にこちゃんの人生がかかってるんです!」
ことり「だから…お願いします!!」
にこ「…」
233: 2016/02/21(日) 22:20:58.12 ID:ywnPlqWm.net
海未「皆さん…やっと全員揃いましたね…」
学長「おや、矢澤さん。これは一体どういうことですか?」
にこ「あの…私…頑張ります。大学入って勉強して…絶対にいいところに就職します」
にこ「だから…お願いします!!」
「「「お願いします!!」」」
学長「…分かりました。あなたたちの想いは伝わりました。矢澤さん、4月からうちの大学で頑張ってくださいね。では」
スタスタ
にこ「はい!ありがとうございます!!」
「「「やったー!!」」」
海未「良かったです…本当に良かったです」
凛「にこちゃん…皆…本当にごめん…」グスッ
凛「あんな酷いこと言って…絵里ちゃんも…本当はあんなこと思ってない…」
凛「凛は…凛は…!」
絵里「凛…」だきっ
凛「絵里ちゃん…」
学長「おや、矢澤さん。これは一体どういうことですか?」
にこ「あの…私…頑張ります。大学入って勉強して…絶対にいいところに就職します」
にこ「だから…お願いします!!」
「「「お願いします!!」」」
学長「…分かりました。あなたたちの想いは伝わりました。矢澤さん、4月からうちの大学で頑張ってくださいね。では」
スタスタ
にこ「はい!ありがとうございます!!」
「「「やったー!!」」」
海未「良かったです…本当に良かったです」
凛「にこちゃん…皆…本当にごめん…」グスッ
凛「あんな酷いこと言って…絵里ちゃんも…本当はあんなこと思ってない…」
凛「凛は…凛は…!」
絵里「凛…」だきっ
凛「絵里ちゃん…」
234: 2016/02/21(日) 22:21:38.72 ID:ywnPlqWm.net
絵里「大丈夫よ。ちゃんと分かってるから…」
凛「うぅ…絵里ちゃぁーん!!」
絵里「ちょ、凛鼻水出てる!!」
ことり「はい凛ちゃん、ティッシュ!」
凛「ありがとう…」ずぴー
ミカ「私達もごめん…」
フミコ「ちょっとヤケになってた…」
ヒデコ「本当にごめん」
ことり「大丈夫だよ。こっちも色々とごめんね」
海未「さ、皆さん!!卒業式が始まってしまいますよ?学校に帰りましょう!!」
「「「おーー!!」」」
凛「うぅ…絵里ちゃぁーん!!」
絵里「ちょ、凛鼻水出てる!!」
ことり「はい凛ちゃん、ティッシュ!」
凛「ありがとう…」ずぴー
ミカ「私達もごめん…」
フミコ「ちょっとヤケになってた…」
ヒデコ「本当にごめん」
ことり「大丈夫だよ。こっちも色々とごめんね」
海未「さ、皆さん!!卒業式が始まってしまいますよ?学校に帰りましょう!!」
「「「おーー!!」」」
235: 2016/02/21(日) 22:22:22.16 ID:ywnPlqWm.net
学校校門前
南校長「…」
教頭「校長…もうこれ以上は待てませんよ!!生徒や保護者の方をどんだけ待たせるんですか?」
南校長「…もう少しだけ待ちましょう」
教頭「校長いい加減にしてくださいよ」
希「あ、あれ!!」
南校長「やっと来ましたね」
バタバタ
海未「すみません!お待たせいたしました…」
教頭「全く、どこ行ってたんですか?予定より30分もオーバーしているんですよ!?」
教頭「普通だったらもうとっくに式が始まってるはずだったのに…」
南校長「…」
教頭「校長…もうこれ以上は待てませんよ!!生徒や保護者の方をどんだけ待たせるんですか?」
南校長「…もう少しだけ待ちましょう」
教頭「校長いい加減にしてくださいよ」
希「あ、あれ!!」
南校長「やっと来ましたね」
バタバタ
海未「すみません!お待たせいたしました…」
教頭「全く、どこ行ってたんですか?予定より30分もオーバーしているんですよ!?」
教頭「普通だったらもうとっくに式が始まってるはずだったのに…」
236: 2016/02/21(日) 22:23:26.99 ID:ywnPlqWm.net
海未「本当にもうしわけございません…」
南校長「さあ、急いでください。15分後までには体育館前に集まっていてください」
海未「分かりました」
希「さ、海未ちゃん早く!着替えるんやろ?ウチも手伝うよ!」
海未「はい、ありがとうございます。では皆さん、後ほど会いましょう」
タッタッタ
絵里「…良かったわ…無事卒業式迎えられそうで」
穂乃果「けどうみみちゃん、着替えるって何に着替えるんだろう」
ことり「さあ…」
南校長「さあ、急いでください。15分後までには体育館前に集まっていてください」
海未「分かりました」
希「さ、海未ちゃん早く!着替えるんやろ?ウチも手伝うよ!」
海未「はい、ありがとうございます。では皆さん、後ほど会いましょう」
タッタッタ
絵里「…良かったわ…無事卒業式迎えられそうで」
穂乃果「けどうみみちゃん、着替えるって何に着替えるんだろう」
ことり「さあ…」
237: 2016/02/21(日) 22:24:04.47 ID:ywnPlqWm.net
15分後 体育館前
ワイワイガヤガヤ
にこ「うみみまだかしら」
凛「ちょっと遅くないかにゃ?」
海未「皆さん、お待たせしました…」トコトコ
ことり「あ、やっと来た…ってうみみちゃん!?」
凛「すっごい綺麗だにゃ!」
穂乃果「着替えるって着物にってことだったんだ…」
海未「ど、どうでしょう…卒業式に着る用にといただいたのですが…似合ってますか?///」
絵里「ええ、凄い似合ってるわよ、うみみ」
海未「本当ですか?ありがとうございます」
教員「じゃあそろそろ入場するんで並んでくださーい!!」
ワイワイガヤガヤ
にこ「うみみまだかしら」
凛「ちょっと遅くないかにゃ?」
海未「皆さん、お待たせしました…」トコトコ
ことり「あ、やっと来た…ってうみみちゃん!?」
凛「すっごい綺麗だにゃ!」
穂乃果「着替えるって着物にってことだったんだ…」
海未「ど、どうでしょう…卒業式に着る用にといただいたのですが…似合ってますか?///」
絵里「ええ、凄い似合ってるわよ、うみみ」
海未「本当ですか?ありがとうございます」
教員「じゃあそろそろ入場するんで並んでくださーい!!」
238: 2016/02/21(日) 22:25:02.07 ID:ywnPlqWm.net
--------
南校長「続きまして、答辞。卒業生代表、3年D組、絢瀬絵里」
絵里「はい」
スタスタ
海未「…」
絵里「本日は私達、卒業生の為に、このような式典を挙げて頂きありがとうございます」
絵里「また多忙の中、ご出席下さいました御来賓の皆様、校長先生はじめ諸先生方、並びに関係者の皆様に卒業生一同心から御礼申し上げます」
絵里「…なんてこと…昔の私だったら絶対に言わなかったと思います」
絵里「私は、先生なんて信用出来ない、学校なんてくだらない…そう思っていました」
絵里「そんな時、一人の先生が私たちのクラス担任としてやってきました」
絵里「その先生は…私達に色々な事を教えてくれました」
絵里「そして、この学校には…本物の仲間がいました」
絵里「本気で喧嘩して…本気でバカやって…そんな仲間がいました」
絵里「私は、この人たちとずっと一緒にいたいと思っています」
絵里「皆進路はバラバラですがそんなことは関係ないんです…なぜなら、仲間だからです」
南校長「続きまして、答辞。卒業生代表、3年D組、絢瀬絵里」
絵里「はい」
スタスタ
海未「…」
絵里「本日は私達、卒業生の為に、このような式典を挙げて頂きありがとうございます」
絵里「また多忙の中、ご出席下さいました御来賓の皆様、校長先生はじめ諸先生方、並びに関係者の皆様に卒業生一同心から御礼申し上げます」
絵里「…なんてこと…昔の私だったら絶対に言わなかったと思います」
絵里「私は、先生なんて信用出来ない、学校なんてくだらない…そう思っていました」
絵里「そんな時、一人の先生が私たちのクラス担任としてやってきました」
絵里「その先生は…私達に色々な事を教えてくれました」
絵里「そして、この学校には…本物の仲間がいました」
絵里「本気で喧嘩して…本気でバカやって…そんな仲間がいました」
絵里「私は、この人たちとずっと一緒にいたいと思っています」
絵里「皆進路はバラバラですがそんなことは関係ないんです…なぜなら、仲間だからです」
239: 2016/02/21(日) 22:25:50.77 ID:ywnPlqWm.net
絵里「こんなに卒業するのが寂しいだなんて…思ってもいませんでした…」
絵里「明日からもう…学校の門をくぐることも…皆との思い出がつまった教室に行くことも…」
絵里「そんなこともないのかと思うと…寂しくて仕方ありません」
絵里「そう思えるようになったのも…担任の園田海未先生のおかげです」
絵里「園田先生、ありがとうございます」
海未「絵里…」
絵里「私たちは、ここで出会った人たちと、ここで作った思い出と、ここで学んだことを胸に刻み…」
絵里「音ノ木坂学院の卒業生であることを誇りに、一生懸命に、真っ直ぐに生きていきます」
絵里「3年間、ありがとうございました」
パチパチパチパチ
海未「…」グスッ
パチパチパチパチ
---------
絵里「明日からもう…学校の門をくぐることも…皆との思い出がつまった教室に行くことも…」
絵里「そんなこともないのかと思うと…寂しくて仕方ありません」
絵里「そう思えるようになったのも…担任の園田海未先生のおかげです」
絵里「園田先生、ありがとうございます」
海未「絵里…」
絵里「私たちは、ここで出会った人たちと、ここで作った思い出と、ここで学んだことを胸に刻み…」
絵里「音ノ木坂学院の卒業生であることを誇りに、一生懸命に、真っ直ぐに生きていきます」
絵里「3年間、ありがとうございました」
パチパチパチパチ
海未「…」グスッ
パチパチパチパチ
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240: 2016/02/21(日) 22:26:38.10 ID:ywnPlqWm.net
教室前
ワイワイガヤガヤ
海未「教室の外にいても喚き声が聞こえます…」
海未「全く…相変わらずですね…」クスクス
海未「…けど、ここの教室に入るのも…最後ですね…」グスッ
海未「うっ…駄目です…泣いては駄目です…」ふきふき
海未「では…入ります!」
がちゃ
ぺちょ
海未「ひゃあ!!なんですか!?何かが上から!?」
「「「あっははは!!ばーか!!」」」
海未「これは…こんにゃく?全く…あなたたちは最後の最後まで…」
にこ「ほんっと学習しないわね~」
凛「いったずら成功~」
あはははは!!
ワイワイガヤガヤ
海未「教室の外にいても喚き声が聞こえます…」
海未「全く…相変わらずですね…」クスクス
海未「…けど、ここの教室に入るのも…最後ですね…」グスッ
海未「うっ…駄目です…泣いては駄目です…」ふきふき
海未「では…入ります!」
がちゃ
ぺちょ
海未「ひゃあ!!なんですか!?何かが上から!?」
「「「あっははは!!ばーか!!」」」
海未「これは…こんにゃく?全く…あなたたちは最後の最後まで…」
にこ「ほんっと学習しないわね~」
凛「いったずら成功~」
あはははは!!
241: 2016/02/21(日) 22:27:44.40 ID:ywnPlqWm.net
海未「…」
絵里「…うみみ?」
穂乃果「どうしたの?」
海未「うっ…うぅ…やっぱり駄目です…我慢出来ません…」グスッ
ことり「うみみちゃん…」
海未「私は…あなたたちに…仲間だの何だの…今思えば偉そうに説教をしてきたような気がします…」
海未「けど、本当は…ひとつひとつが手探りで…いつも…どこか自信がありませんでした…」
海未「でも…あなたたちは私に教えてくれました…」
海未「本気でぶつかれば…答えてくれると…」
海未「あなたたちみたいに…真っ直ぐで素直な子たちは滅多にいないと思います…」
海未「なので、本当に教師として大変なのはこれからなのかもしれません…」
海未「けど、だからこそ…最初の生徒たちがあなたたちで良かったです…」
海未「心から…そう思っています…」
海未「本当に…ありがとうございます…皆さん…」
絵里「…うみみ?」
穂乃果「どうしたの?」
海未「うっ…うぅ…やっぱり駄目です…我慢出来ません…」グスッ
ことり「うみみちゃん…」
海未「私は…あなたたちに…仲間だの何だの…今思えば偉そうに説教をしてきたような気がします…」
海未「けど、本当は…ひとつひとつが手探りで…いつも…どこか自信がありませんでした…」
海未「でも…あなたたちは私に教えてくれました…」
海未「本気でぶつかれば…答えてくれると…」
海未「あなたたちみたいに…真っ直ぐで素直な子たちは滅多にいないと思います…」
海未「なので、本当に教師として大変なのはこれからなのかもしれません…」
海未「けど、だからこそ…最初の生徒たちがあなたたちで良かったです…」
海未「心から…そう思っています…」
海未「本当に…ありがとうございます…皆さん…」
243: 2016/02/21(日) 22:28:56.48 ID:ywnPlqWm.net
海未「私が、あなたたちの先生としていられるのも今日で最後です…」
海未「先生として、最後に言っておきたいことがあります」
海未「仲間というのは…どんなに離れていても…何年会えなくても…一生ものです」
海未「そのことを…忘れないでくださいね…皆さん」
穂乃果「分かったよ、うみみちゃん」
にこ「もちろんよ。絶対に忘れないわ」
凛「うみみちゃん、凛ね、来年こそは絶対に大学受かってみせるからね」
海未「あなたなら出来ますよ凛」
ことり「私は、将来有名デザイナーになったら一番最初にうみみちゃんに服作ってあげるね!」
海未「分かりました。期待していますよことり」
にこ「あたしは…せっかく大学に通わせてくれたママのために勉強頑張るわ」
海未「お母様や妹さんたちを大事にしてくださいねにこ」
穂乃果「私、専門学校に通いながら家の店手伝うことにしたからたまには来てね」
海未「はい、またほむまんを買いに行きますね穂乃果」
海未「先生として、最後に言っておきたいことがあります」
海未「仲間というのは…どんなに離れていても…何年会えなくても…一生ものです」
海未「そのことを…忘れないでくださいね…皆さん」
穂乃果「分かったよ、うみみちゃん」
にこ「もちろんよ。絶対に忘れないわ」
凛「うみみちゃん、凛ね、来年こそは絶対に大学受かってみせるからね」
海未「あなたなら出来ますよ凛」
ことり「私は、将来有名デザイナーになったら一番最初にうみみちゃんに服作ってあげるね!」
海未「分かりました。期待していますよことり」
にこ「あたしは…せっかく大学に通わせてくれたママのために勉強頑張るわ」
海未「お母様や妹さんたちを大事にしてくださいねにこ」
穂乃果「私、専門学校に通いながら家の店手伝うことにしたからたまには来てね」
海未「はい、またほむまんを買いに行きますね穂乃果」
246: 2016/02/21(日) 22:30:36.72 ID:ywnPlqWm.net
絵里「うみみ…」
海未「絵里…」
絵里「うみみが私たちの先生でいられるのは今日で最後って言ったけど…」
絵里「あなたはこれからも…私たちの担任の先生よ。ずっと…一生ね」
「「「うんうんその通り」」」
海未「あなたたち…」
穂乃果「ねえ!最後に一年間の思い出が詰まったこの教室で皆で写真撮ろうよ!」
ことり「いいね!撮ろう撮ろう!」
にこ「けど、誰がシャッター押すのよ?」
穂乃果「それなら大丈夫!ちゃんと脚立持ってきてあるから」
凛「用意周到だね」
穂乃果「よし、じゃあ皆用意するから集まって!!」
ワーワー
海未「絵里…」
絵里「うみみが私たちの先生でいられるのは今日で最後って言ったけど…」
絵里「あなたはこれからも…私たちの担任の先生よ。ずっと…一生ね」
「「「うんうんその通り」」」
海未「あなたたち…」
穂乃果「ねえ!最後に一年間の思い出が詰まったこの教室で皆で写真撮ろうよ!」
ことり「いいね!撮ろう撮ろう!」
にこ「けど、誰がシャッター押すのよ?」
穂乃果「それなら大丈夫!ちゃんと脚立持ってきてあるから」
凛「用意周到だね」
穂乃果「よし、じゃあ皆用意するから集まって!!」
ワーワー
247: 2016/02/21(日) 22:32:21.55 ID:ywnPlqWm.net
絵里「はい、うみみは真ん中ね」
海未「え?私が真ん中ですか?」
絵里「ええ。ほら遠慮しないで、早く」
海未「お、押さないでください絵里!」
穂乃果「よし!じゃあ10秒後にシャッター押されるよ!」
ことり「穂乃果ちゃん早く早く!」
凛「ポーズとかどうするにゃ?」
穂乃果「こんなこともあろうかと…皆で練習したあれやろうよ!」
ことり「あ、あれね!にこちゃんがよく妹たちにやってるとかいう」
にこ「え!?ちょっとやめなさいよ!恥ずかしいじゃない!!」
絵里「いいじゃないにこ」
海未「あの…あれとは…?」
穂乃果「大丈夫だよ。私たちの真似すればオッケーだよ!!」
絵里「じゃあいくわよ!」
「「「せーの!!」」」
「「「にっこにっこにー!!」」」
カシャッ
海未「え?私が真ん中ですか?」
絵里「ええ。ほら遠慮しないで、早く」
海未「お、押さないでください絵里!」
穂乃果「よし!じゃあ10秒後にシャッター押されるよ!」
ことり「穂乃果ちゃん早く早く!」
凛「ポーズとかどうするにゃ?」
穂乃果「こんなこともあろうかと…皆で練習したあれやろうよ!」
ことり「あ、あれね!にこちゃんがよく妹たちにやってるとかいう」
にこ「え!?ちょっとやめなさいよ!恥ずかしいじゃない!!」
絵里「いいじゃないにこ」
海未「あの…あれとは…?」
穂乃果「大丈夫だよ。私たちの真似すればオッケーだよ!!」
絵里「じゃあいくわよ!」
「「「せーの!!」」」
「「「にっこにっこにー!!」」」
カシャッ
248: 2016/02/21(日) 22:33:37.02 ID:ywnPlqWm.net
そして、時は流れ
1か月後 4月
園田家
海未「お父様、お母様…今日から新学期が始まります…」
海未「これからまた一年間…どうか見守っていてください…」
祖父「海未、早くしないと遅刻しちまうぞ?」
海未「はい、もう行きます!!」
祖父「気を付けて行って来いよ」
真姫「いってらっしゃいませ」
花陽「いってらっしゃい!」
海未「行ってきます!」
1か月後 4月
園田家
海未「お父様、お母様…今日から新学期が始まります…」
海未「これからまた一年間…どうか見守っていてください…」
祖父「海未、早くしないと遅刻しちまうぞ?」
海未「はい、もう行きます!!」
祖父「気を付けて行って来いよ」
真姫「いってらっしゃいませ」
花陽「いってらっしゃい!」
海未「行ってきます!」
249: 2016/02/21(日) 22:34:24.05 ID:ywnPlqWm.net
学校 職員室
南校長「今日から新学期です。皆さん、一年間よろしくお願いしますね」
希「いや~遂に今日からやな~」
海未「早いですね」
希「海未ちゃん今年は確か1年生だったよね?」
海未「はい、1年A組です」
希「どんな子たちがいるか楽しみやな」
教頭「ど~せまたろくでもない生徒たちの集まりですよ」
海未「やめてください教頭先生!」
希「この2人は相変わらずやな~」
南校長「今日から新学期です。皆さん、一年間よろしくお願いしますね」
希「いや~遂に今日からやな~」
海未「早いですね」
希「海未ちゃん今年は確か1年生だったよね?」
海未「はい、1年A組です」
希「どんな子たちがいるか楽しみやな」
教頭「ど~せまたろくでもない生徒たちの集まりですよ」
海未「やめてください教頭先生!」
希「この2人は相変わらずやな~」
250: 2016/02/21(日) 22:36:15.03 ID:ywnPlqWm.net
1年A組 教室前
ワーワー
海未「はあ…緊張してきました…」
海未「では…入ります!」
がちゃ
海未「おはようございます」
シーン
生徒1「あ、もしかして…担任の先生かな?」ひそひそ
生徒2「凄い美人だね。当たりかな?」ひそひそ
海未「初めまして、今日から一年間このクラスの担任になる園田海未です」
海未「あだ名はうみみです。皆さん、一年間よろしくおねがいします」
うみせん 完
ワーワー
海未「はあ…緊張してきました…」
海未「では…入ります!」
がちゃ
海未「おはようございます」
シーン
生徒1「あ、もしかして…担任の先生かな?」ひそひそ
生徒2「凄い美人だね。当たりかな?」ひそひそ
海未「初めまして、今日から一年間このクラスの担任になる園田海未です」
海未「あだ名はうみみです。皆さん、一年間よろしくおねがいします」
うみせん 完
251: 2016/02/21(日) 22:38:38.10 ID:ywnPlqWm.net
レスしてくれた方々ありがとうございました
これにて終わりにします。では
これにて終わりにします。では
252: 2016/02/21(日) 22:39:49.84 ID:OXgA1syI.net
長い間乙でした
おもしろ楽しかった
おもしろ楽しかった
253: 2016/02/21(日) 22:47:50.90 ID:FGIi7/HR.net
最初からずっと追ってました
乙
乙
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります