506: 2012/09/24(月) 13:34:41.24 ID:ws6MaQC20



前回はこちら



 P「……頭痛が痛い」

ちひろ「まぁまぁ、まだいけますよ!」

P「いけないところにいきそうなんですが」

ちひろ「めげない、負けない! プロデューサーだろ、シンデレラガールズだろ!」

P「はぁ……もういいです。次は誰ですか次は」

ちひろ「えーっとですね……あ」

P「なんです?」

ちひろ「まぁ、プロデューサーさんは紳士ですものね。大丈夫ですよね」

P「どういう意味ですか……まぁ、一線は越えませんけど」

ちひろ「では、そろそろ来ますから……ふぁいとっ」

507: 2012/09/24(月) 13:40:34.34 ID:ws6MaQC20

ガチャッ

楓「おはようございます……」

P「お、おはようございます」

楓「今日は会議と聞いてきたんですけれど……」

P「あ、はい……とりあえず会議室に」

楓「わかりました」

P(い、いやいや……楓さんの年代だとガラナチョコってわかるんじゃ……!?)

ちひろ「あとでお茶とお茶菓子持っていきますね」

P「は、はぁ……」

ちひろ(抜かりはないのですよ、プロデューサーさん?)



モバP「ガラナチョコ?」シリーズ


アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)

512: 2012/09/24(月) 13:47:36.33 ID:ws6MaQC20
P「あぁ、それで今回の企画なんですが……」

楓「はい」

P「温泉レポートです」

楓「温泉……ですか」

P「えぇ。楓さん、温泉好きでしたよね」

楓「えぇ、とても……嬉しいですね」

P「そうですね。内容についてですが……」

ちひろ「お邪魔します。お茶菓子どうぞ?」

楓「ありがとうございます……チョコ?」

ちひろ「えぇ。たまには甘いものもどうですか?」

楓「そうですね……じゃあ、ありがたくいただきます」

P(つ、包み紙の偽装だと……!?)

ちひろ(事務員ですからね)ニヤッ

516: 2012/09/24(月) 13:52:53.45 ID:ws6MaQC20
ちひろ「それでは、ごゆっくり」

ガチャッ…バタン

P「……」

楓「プロデューサー、どうしたんですか?」

P「あ、いえ。それで内容についてなんですけれど……あ、チョコでもつまみながらどうぞ?」

楓「はい……あ」

P「どうしました?」

楓「……チョコでも、ちょこっとつまみながら聞かせてもらいますね?」

P「は、ははは……はいどうぞ」

楓「……」モグモグ

P(楓さんは時々わからない……)

楓(あ……プロデューサー、寝ぐせついてる……)

519: 2012/09/24(月) 13:57:53.03 ID:ws6MaQC20
P「それで、温泉に入ったり、旅館の料理を食べたりするわけですが……」

楓「はい……料理、ですか」

P「えぇ、きっと美味しいですよ?」

楓「……」

P「楓さん?」

楓「あ、いえ……少し考え事を」

P「そうですか……」

P(チョコが効いてきたのか……?)

楓(ダイエットと、料理の両立……うーん、いまいち……)

P「ちなみに、日本酒はでません」

楓「えっ」

524: 2012/09/24(月) 14:05:14.69 ID:ws6MaQC20
P「お仕事中に飲ませるわけにはいきませんからね……」

楓「そうですか……」

P(目に見えて落ち込んだ……)

P「ま、まぁ……終わってから個人的に飲みましょう?」

楓「いいんですか?」

P「えぇ、お付き合いしますよ」

楓「ありがとうございます……ふふっ、楽しみにしてますね」

P「えぇ、俺も楽しみです」

楓「じゃあ、お風呂の方はどんなところなんですか?」

P「温泉は、よく取材されてる地方ではなくある種の地元密着をコンセプトに――」

525: 2012/09/24(月) 14:15:59.69 ID:ws6MaQC20
―――

――

P「――ですから、こういう画が撮れるのを望んでいるわけです」

楓「……はい、わかりました」

P(……おかしいな、効いてない……?)

楓「……プロデューサー?」

P「あ、はい? なんでしょう」

楓「その……寝ぐせがついてますよ」

P「え? そうですか? 失礼しました、えっと……」

楓「それに、ネクタイも曲がってますよ?」

P「えっ……」

楓「ちょっと失礼しますね」

P(隣に座った……!?)

530: 2012/09/24(月) 14:25:56.10 ID:ws6MaQC20
P「あ、あの……楓さん……?」

楓「ちょっと待ってください……」スッ

P「え……?」

楓「……あ……」

P(ちょ、ちょっと待て……近くにきたら、なんだか……!?)

楓「プロデューサー……ご飯粒ついてますよ」ペロッ

P「ひゃぁっ!?」

楓「……うん。大丈夫ですか?」

P「だ、大丈夫って、楓さんこそなにやってるんですか!?」

楓「ほっぺにご飯粒が付いてたからとったんですけれど……」

P「な、舐めてですよ!?」

楓「おかしかったでしょうか……」

P(なんでそんなきょとんとした表情を!? いかん、これはダメかもしれん!)

534: 2012/09/24(月) 14:34:48.25 ID:ws6MaQC20
P「か、楓さん? どうしたんですか?」

楓「……プロデューサー、手を貸してください」

P「手……?」

楓「……」ムニッ

P「ひぇぁ!?」

楓「なんだか、今日は暑いですね」

P(やわらかい! うおぉん! 落ちついて!)

楓「どうしましょうか、プロデューサー?」

P(どうってなにがですか楓さん!?)

楓「ふふっ……お風呂の話をしてたからですかね……」

P「は……?」

楓「浴場で欲情……なんちゃって」

P「」

537: 2012/09/24(月) 14:42:36.30 ID:ws6MaQC20
P(いや、待て。なんか今割とすごい単語が……)

楓「プロデューサー?」

P「あ、いえ。落ちつきましょう! ね?」

楓「あ……そうですね……」

P「そうそう、落ちついて……」

楓「ここはお風呂じゃありませんし……ちゃんとお風呂場じゃないと、ね」

P「は?」

楓「浴場で、欲情……ちゃんとお風呂場でしようってことなのでは?」

P「違います!」

楓「あら……そうなんですか?」

P「だいたい何をいってるかわかってるんですか!?」

楓「わかってますよ。もちろん……」

P(ま、まずい……! 顔が近い! あと胸がやわらかい!)

楓「プロデューサー……」

P「楓さん……!」

538: 2012/09/24(月) 14:50:44.22 ID:ws6MaQC20
ガッチャーン!

ちひろ「プロデューサーさん! お電話です!」

P「あっ……す、すみません楓さん! 失礼します!」

楓「あっ……」

P(なんで切なげな声を……っていうか目が、目がヤバい! うるんだ瞳はダメだ!)

ちひろ「楓さん、打ち合わせの内容は大丈夫ですよね?」

楓「あ……はい。問題ありません」

ちひろ「それじゃあ送っていきますよ! 今日のお仕事はここまでなので、ねっ!」

楓「……わかりました。その前に少し……」

P(あ、危なかった、危なかった……!)

楓「プロデューサー?」

P「は、はい?」

楓「今度、一緒に飲みに行きましょうね?」

P(あ……ダメかもしれないな、これ)


楓さん おわり

539: 2012/09/24(月) 14:51:27.67 ID:XMLKXfcf0
完全にロックオンしてるじゃないですかーやったー

引用: モバP「これって……」ちひろ「ガラナチョコです」