585: ◆yIMyWm13ls 2013/08/08(木) 14:53:26.62 ID:jq8tkOme0


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



雪菜が箒へと『部分変身』させた雷のワンドで空を飛ぶ練習をしていた時だった。

雪菜「…な、なんですかこれは…?」

穿たれた建物。

砕かれた道路。

雪菜「…一体どうなって…」

雪菜の真下に建っていた建物に光線の様な物が直撃する。


雪菜「なっ!?」

爆音。

巻き上がる瓦礫。

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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。


それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士をが悪のカリスマが
突然超能力に目覚めた人々が未来から過去を変えるためにやってきた戦士が。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――


「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。





586: 2013/08/08(木) 14:54:15.99 ID:jq8tkOme0
Cイワッシャー『イワッシャァァァ!』

目の前には見たこともないロボットが。

雪菜「…あなたが『これ』をやったんですか?」

Cイワッシャー『シャッシャッシャー!』

ロボットは答えの変わりに再び光線を吐き出す。

雪菜「そうですかぁ…」

雪菜はぎゅっと箒を握りしめると地上に降り立つ。

雪菜「あなたの中から真っ黒なものを感じます……」

かつて雪菜の中にあったものほどではないが目の前のロボットからは似たようなものを感じた。

587: 2013/08/08(木) 14:55:34.07 ID:jq8tkOme0
雪菜「…これ以上被害を出す前にあなたを破壊しますねぇ♪」

雪菜の初めての戦い。

悪魔であった時に戦ったあらゆる敵よりも格下だと自分に言い聞かせる。

雪菜「さぁ…行きますよぉ…!」

雪菜の箒がみるみるうちに姿を変えていく。

イヴ愛用の箒から死神の鎌へと。

『付与!雷の加護よ!』

鎌は普段纏っている雷に加えて付与の雷を浴びて、より激しくスパークする。

Cイワッシャー『シャ!?』

588: 2013/08/08(木) 14:56:16.66 ID:jq8tkOme0
『風よっ!』

雪菜の足元から猛烈な風が吹き出し雪菜を弾き飛ばす。

雪菜「え、えいっ!」

風の勢いそのままに鎌を大きく振りかぶる。

Cイワッシャー『シャシャー!』

ロボットは大きくバックステップする。

雪菜「…あうっ!?」

振りかぶった鎌が上手く振れずにつまずき、よろめく。

雪菜「だ、駄目ですねぇ…裕美ちゃんはよくこんな器用なこと出来ますねぇ…」

裕美ちゃんが風魔法に乗って飛び回っていたのを思い出して苦笑いを浮かべる。

589: 2013/08/08(木) 14:57:59.02 ID:jq8tkOme0
Cイワッシャー「シャッシャッシァー!」

私の情けない姿を見て魚型のロボットも若干調子に乗っているように見えます。

雪菜「もうちょっと使いやすい武器のほうがいいんでしょうか?」

雪菜がそんなことを考えていた時だった。


『ファイアズムサイズ』


瞳子「どんな武器だって使いこなすのに時間が掛かるものよ?」

目の前のロボットの横スレスレを炎の鎌が通り過ぎ爆音を上げる。

590: 2013/08/08(木) 14:59:49.46 ID:jq8tkOme0
瞳子「でも、貴女は不思議な武器を使ってるのね?」

まさか箒を鎌に変えたあたりから見ていたのでしょうか。

瞳子「それなら貴女にあった戦闘スタイルを考えた方がいいと思うわよ?」

雪菜「…自分にあった戦闘スタイルですか…」

瞳子「えぇ、さぁ、やってみるといいわ」

彼女が一歩横にずれると怒りの感情を露わにしたロボット。

Cイワッシャー『シャァァァァァ!』

雪菜「…」

両手で構えていた死神の鎌を裕美ちゃんのボールペンへと変える。

『雷よ!穿って!』

とても杖には見えない物から放たれた雷の閃光が不意打ち気味に真っ直ぐロボットへと向かっていく。

591: 2013/08/08(木) 15:01:40.24 ID:jq8tkOme0
Cイワッシャー『シャァァァァァァ!』

雷の閃光とロボットの光線がぶつかり合い、猛烈な光が弾ける。

雪菜「…行きますっ!」

今度はボールペンを箒へと変え、私はそれにまたがる。
箒は人一人分の高さを維持しながらロボットに向かって飛んでいく。

魔力の放出をやめた雷が撃ち負け、ロボットの光線が既に誰もいない空間を貫く。

Cイワッシャー『シャ!?』

その時私は、驚愕するロボットの真上に居た。

その時既に箒は死神の鎌へと姿を変えていた。
死神の鎌は重力に従って刃を下にして落ちていく。

『付与!雷の加護よ!』


雷を纏った鎌がロボットを貫いた。

592: 2013/08/08(木) 15:02:26.93 ID:jq8tkOme0



瞳子「そう、大鎌は重心の調節と杖術みたいに扱うことも出来ることを覚えておいて?」

雪菜「こうでしょうか?」

半円状に鎌を振ったり、鎌の重さに逆らわずに振る練習をしてみる。

瞳子「ふふ、やれば出来るじゃない、雪菜ちゃん…だったかしら?」

雪菜「あ、ありがとうございます…瞳子さん…」

自己紹介を終えた雪菜は大鎌の扱いを瞳子に教わっていた。

瞳子「…さて、私はこれから憤怒の街に行かなくちゃだからこれで失礼するわね?」

雪菜「…憤怒の街…ですかぁ…」

雪菜「もしも二人組の魔法使いに出会ったら、宜しく伝えてください」

瞳子「魔法使い?」

雪菜「私がお世話になってる方たちなんです♪」

瞳子「そう、会ったら伝えておくわ。」

雪菜「さて、私はそろそろ帰りますね♪」


雪菜「…帰らないとブリッツェンに心配掛けちゃいますから♪」

死神の鎌を箒へと変えた新米魔法使いは微笑みを浮かべ飛んでいった。

593: 2013/08/08(木) 15:03:05.61 ID:jq8tkOme0
終わり。
雪菜は色々な武器を見て再現する度に戦法が増えてくけど必ずしも扱えるとは限らないんだよね…。
ということで鎌の修行パートでした。
そう考えると元祖ルシファーって強い。

594: 2013/08/08(木) 15:15:11.65 ID:gjxOW0
乙です
そういえばまだ接近専用の武器が大鎌しかないのか。これからどんどん増えていくのかね…武器を見る機会があるかによるけど
…大鎌はあまり現実的な武器じゃないから元一般人なら使いづらいのも仕方ないね
こうやって武器の使い方をマスターして熟練度を上げていくのね…カッコいい

595: 2013/08/08(木) 15:33:55.09 ID:L9uB3JIEO
乙ー

武器の形を色々変えるって便利だなー
頑張れ新米魔法使い!裕美ちゃんの過労氏を防ぐ為に!




【次回に続く・・・】



引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5