1: 2016/03/31(木) 10:08:53.26 ID:HgHmHbob.net
…
……
ツバサ「じゃあみんな!練習したアレ、いくわよ!」
「……っせぇーーのっ!!」
「ラ ブ ラ イ ブ っ !」
パシャッ!
……
…
……
ツバサ「じゃあみんな!練習したアレ、いくわよ!」
「……っせぇーーのっ!!」
「ラ ブ ラ イ ブ っ !」
パシャッ!
……
…
2: 2016/03/31(木) 10:09:53.61 ID:HgHmHbob.net
…
……
穂乃果「っはー! 今日は疲れたー!」ノビー
海未「穂乃果、はしたないですよ。まだ公共の場にいるんですから」
穂乃果「ごめーん……でも流石に限界だよー」
海未「それは分かってますが……」
ことり「でも今日は本当に疲れたねぇ」
花陽「会場の設営の仕上げに、ライブに、片付け……」
花陽「前から準備していたとはいえ、いっぱい仕事があったもんね」
……
穂乃果「っはー! 今日は疲れたー!」ノビー
海未「穂乃果、はしたないですよ。まだ公共の場にいるんですから」
穂乃果「ごめーん……でも流石に限界だよー」
海未「それは分かってますが……」
ことり「でも今日は本当に疲れたねぇ」
花陽「会場の設営の仕上げに、ライブに、片付け……」
花陽「前から準備していたとはいえ、いっぱい仕事があったもんね」
3: 2016/03/31(木) 10:10:29.91 ID:HgHmHbob.net
真姫「そうね。もっとも、疲れているのは私達だけじゃないけれど」
真姫「A-RISEや他のスクールアイドルの子たちも色々手伝ってくれた訳だし」
希「それだけやないよ。ヒデコちゃんたちや雪穂ちゃんに亜里沙ちゃん」
希「会場を貸してくれたUTX……他にも色んな人の力で支えられてたと思うよ」
絵里「……本当に、みんなのおかげだと思うわ」
絵里「同じ想いを持った子たちが集まって、こんなに大きなイベントになって」
絵里「そして成功した……まあ、これでドーム大会まで開けるのかは、分からないけれど」
にこ「ちょっと、なぁーに辛気臭いこと言ってんのよ?」
にこ「私達のキャッチフレーズ、忘れたとは言わせないわ!」
真姫「A-RISEや他のスクールアイドルの子たちも色々手伝ってくれた訳だし」
希「それだけやないよ。ヒデコちゃんたちや雪穂ちゃんに亜里沙ちゃん」
希「会場を貸してくれたUTX……他にも色んな人の力で支えられてたと思うよ」
絵里「……本当に、みんなのおかげだと思うわ」
絵里「同じ想いを持った子たちが集まって、こんなに大きなイベントになって」
絵里「そして成功した……まあ、これでドーム大会まで開けるのかは、分からないけれど」
にこ「ちょっと、なぁーに辛気臭いこと言ってんのよ?」
にこ「私達のキャッチフレーズ、忘れたとは言わせないわ!」
5: 2016/03/31(木) 10:11:14.69 ID:HgHmHbob.net
絵里「……『みんなで叶える物語』」
にこ「そうよ。これだけ色んな人が……スクールアイドルが」
にこ「そして、スクールアイドルを応援してくれるみんなが集まったんだもの」
にこ「ドーム大会だって絶対に実現するわ! 何なら私の保証付きでね!」
絵里「にこ……」
凛「ええー、にこちゃんの保証って大したことなさそう……」
にこ「りーんー?」
凛「わわっ、逃げるにゃー!」
にこ「あっ、こら! 待ちなさい!」
凛「へっへーん! にこちゃん、遅いよー!」
にこ「あーもうっ! あんたどこにそんな体力あんのよ……」
にこ「そうよ。これだけ色んな人が……スクールアイドルが」
にこ「そして、スクールアイドルを応援してくれるみんなが集まったんだもの」
にこ「ドーム大会だって絶対に実現するわ! 何なら私の保証付きでね!」
絵里「にこ……」
凛「ええー、にこちゃんの保証って大したことなさそう……」
にこ「りーんー?」
凛「わわっ、逃げるにゃー!」
にこ「あっ、こら! 待ちなさい!」
凛「へっへーん! にこちゃん、遅いよー!」
にこ「あーもうっ! あんたどこにそんな体力あんのよ……」
7: 2016/03/31(木) 10:11:41.39 ID:HgHmHbob.net
絵里「……ふふっ、にこの言う通りね」
にこ「へっ?」
絵里「想いの力があれば、どんなことだって乗り越えられるはず」
絵里「一番私達が経験してきたことなのに、それを諭されるなんて……ね」
にこ「……まったく、あんたは変な所で心配症なんだから」
にこ「その癖を治さないと、大学でもやってけないわよー?」ケラケラ
絵里「にこ……」
希「それはにこっちもお互い様やろ?」
にこ「ちょ、希!」
にこ「へっ?」
絵里「想いの力があれば、どんなことだって乗り越えられるはず」
絵里「一番私達が経験してきたことなのに、それを諭されるなんて……ね」
にこ「……まったく、あんたは変な所で心配症なんだから」
にこ「その癖を治さないと、大学でもやってけないわよー?」ケラケラ
絵里「にこ……」
希「それはにこっちもお互い様やろ?」
にこ「ちょ、希!」
9: 2016/03/31(木) 10:12:22.04 ID:HgHmHbob.net
希「にこっち、頑固で意地っ張りやからなー、新天地で上手くやっていけるかお母さん心配で……」
にこ「誰がお母さんよ! あんたみたいな母親なんていらんわ!」
希「優しい子だったのに……これが反抗期なんやな、お母さん寂しい」
絵里「よしよし希、そっとしておきましょう……今はそれが一番よ」
にこ「だーっ! 絵里も乗らないでよ、突っ込みきれないじゃない!」
凛「昔は真面目で良い子だったんですけどね、よく挨拶も返してくれて……」
穂乃果「あいつ、この前まで元気だったんですよ、それなのに……」
にこ「いやあんたら誰ポジションなの!? 特に穂乃果!」
海未「ちくわ大明神」
にこ「海未まで……いや誰!? 本当にそれは誰!?」
海未「すみません……流れに乗ろうと思って」
にこ「いやいや乗らなくていいから! そんな無理にボケなくていいから!」
にこ「誰がお母さんよ! あんたみたいな母親なんていらんわ!」
希「優しい子だったのに……これが反抗期なんやな、お母さん寂しい」
絵里「よしよし希、そっとしておきましょう……今はそれが一番よ」
にこ「だーっ! 絵里も乗らないでよ、突っ込みきれないじゃない!」
凛「昔は真面目で良い子だったんですけどね、よく挨拶も返してくれて……」
穂乃果「あいつ、この前まで元気だったんですよ、それなのに……」
にこ「いやあんたら誰ポジションなの!? 特に穂乃果!」
海未「ちくわ大明神」
にこ「海未まで……いや誰!? 本当にそれは誰!?」
海未「すみません……流れに乗ろうと思って」
にこ「いやいや乗らなくていいから! そんな無理にボケなくていいから!」
10: 2016/03/31(木) 10:12:46.30 ID:HgHmHbob.net
にこ「はぁ……もう、なんで漫才が始まってんのよ……」
花陽「にこちゃん、お疲れ様。飲み物いる?」
にこ「ありがと、花陽……ふぅ」
穂乃果「やっぱりこの九人でいると、楽しいよね!」
真姫「楽しいというか、引っ張り回されるというか……」
希「だけど、結局みんな楽しくなるからいいやん?」
凛「そうにゃそうにゃ!」
にこ「まあ、身体張ってくのも悪くはないって思うわよ」
海未「にこ、それはアイドルとしてはどうかと……」
ことり「ふふふ……でも、そっか」
ことり「色々長引いちゃったけど、もうこのメンバーで揃うのもあと少しなんだよね」
花陽「にこちゃん、お疲れ様。飲み物いる?」
にこ「ありがと、花陽……ふぅ」
穂乃果「やっぱりこの九人でいると、楽しいよね!」
真姫「楽しいというか、引っ張り回されるというか……」
希「だけど、結局みんな楽しくなるからいいやん?」
凛「そうにゃそうにゃ!」
にこ「まあ、身体張ってくのも悪くはないって思うわよ」
海未「にこ、それはアイドルとしてはどうかと……」
ことり「ふふふ……でも、そっか」
ことり「色々長引いちゃったけど、もうこのメンバーで揃うのもあと少しなんだよね」
12: 2016/03/31(木) 10:13:47.29 ID:HgHmHbob.net
希「……そうやね」
にこ「後はラストライブを残すだけだし」
絵里「もう三月も終わりだから、本当にあと少し、なのよね」
花陽「絵里ちゃん、希ちゃん、にこちゃん……」
絵里「……でも、ほら! 最初の予定から一ヶ月も長くミューズとして活動できたのよ!」
希「そう思えば、ボーナスステージみたいなもんやね! いやぁ、得したなぁ!」
にこ「ほんとよほんと! もうアレよ、運命の神様もにこにーの前ではイチコロって言うか?」
海未「……ッ!」
穂乃果「三人とも……」
にこ「……何よ、もう解散の時に十分涙は流したでしょ?」
希「せやから今度こそ、笑顔で。みんなで笑って解散したいかな」
絵里「そりゃあ勿論寂しくないって言ったら、嘘になるけどね」
にこ「後はラストライブを残すだけだし」
絵里「もう三月も終わりだから、本当にあと少し、なのよね」
花陽「絵里ちゃん、希ちゃん、にこちゃん……」
絵里「……でも、ほら! 最初の予定から一ヶ月も長くミューズとして活動できたのよ!」
希「そう思えば、ボーナスステージみたいなもんやね! いやぁ、得したなぁ!」
にこ「ほんとよほんと! もうアレよ、運命の神様もにこにーの前ではイチコロって言うか?」
海未「……ッ!」
穂乃果「三人とも……」
にこ「……何よ、もう解散の時に十分涙は流したでしょ?」
希「せやから今度こそ、笑顔で。みんなで笑って解散したいかな」
絵里「そりゃあ勿論寂しくないって言ったら、嘘になるけどね」
13: 2016/03/31(木) 10:14:31.84 ID:HgHmHbob.net
全員「「「……」」」
絵里「はいっ! それじゃあ、しんみりした話はここまで!」パンッ
絵里「ここからはフリートークタイム、スタート!」
花陽「え、ええぇ……?」
真姫「この流れでフリートークって言われても……」
ことり「せ、せめてもうワンクッション置いた方が」
絵里「はーい、聞こえませーん。エリチカ聞こえなーい」
海未「あぁ、完全に何を言っても駄目な雰囲気ですねこれ」
希「ほらほら、早くしないとウチら泣いてしまうよー?」
凛「すごい情けないけど心に来る脅し文句にゃ……」
海未「その、穂乃果! 何か無いのですかっ!?」
穂乃果「ええっ、急に振られても困るよー!」
絵里「はいっ! それじゃあ、しんみりした話はここまで!」パンッ
絵里「ここからはフリートークタイム、スタート!」
花陽「え、ええぇ……?」
真姫「この流れでフリートークって言われても……」
ことり「せ、せめてもうワンクッション置いた方が」
絵里「はーい、聞こえませーん。エリチカ聞こえなーい」
海未「あぁ、完全に何を言っても駄目な雰囲気ですねこれ」
希「ほらほら、早くしないとウチら泣いてしまうよー?」
凛「すごい情けないけど心に来る脅し文句にゃ……」
海未「その、穂乃果! 何か無いのですかっ!?」
穂乃果「ええっ、急に振られても困るよー!」
14: 2016/03/31(木) 10:15:31.23 ID:HgHmHbob.net
絵里「まあ、要は適当におしゃべりしてわいわい出来ればいいのよ」
絵里「日常のこととか、アイドルのこととかでも構わないわ」
希「楽しく笑って過ごせればそれで良い訳やからね」
希「もちろん、普段は聞き辛いことも今ならオッケーやん!」
ことり「聞き辛いこと……?」
希「ほら、例えば……どこかの作詞家さんの恋愛模様、とか?」
海未「な、ななな、何故私の、れん、恋愛などっ!」
絵里「日常のこととか、アイドルのこととかでも構わないわ」
希「楽しく笑って過ごせればそれで良い訳やからね」
希「もちろん、普段は聞き辛いことも今ならオッケーやん!」
ことり「聞き辛いこと……?」
希「ほら、例えば……どこかの作詞家さんの恋愛模様、とか?」
海未「な、ななな、何故私の、れん、恋愛などっ!」
15: 2016/03/31(木) 10:16:07.57 ID:HgHmHbob.net
希「あっれー? ウチはただ作詞家さんとしか言ってないんやけどなー?」
海未「ぐっ……ですが! この企画は三年生と話をする企画では無かったのですか!?」
希「誰もそんなこと、言ってないと違うんかな?」ニヤニヤ
海未「嵌めましたね、希ぃ……!」
希「さあ、それでミューズの作詞家さんは最近誰が好みなん?」
ことり「ことりも! ことりもすっごい気になる!」
海未「なんでことりまで食い付いてくるんですか!?」
希「あっ、もしかして日記とかに密かな想いとかしたためて……」
海未「ません! 勝手なこと言わないで下さい!」
海未「ぐっ……ですが! この企画は三年生と話をする企画では無かったのですか!?」
希「誰もそんなこと、言ってないと違うんかな?」ニヤニヤ
海未「嵌めましたね、希ぃ……!」
希「さあ、それでミューズの作詞家さんは最近誰が好みなん?」
ことり「ことりも! ことりもすっごい気になる!」
海未「なんでことりまで食い付いてくるんですか!?」
希「あっ、もしかして日記とかに密かな想いとかしたためて……」
海未「ません! 勝手なこと言わないで下さい!」
16: 2016/03/31(木) 10:16:33.63 ID:HgHmHbob.net
ワー
ギャー
穂乃果「……うーん」
にこ「どうしたのよ? やけに静かじゃない」
穂乃果「なんか、とんでもない忘れ物をしているような……」
にこ「忘れ物? 何を忘れたか思い出せないの?」
穂乃果「ここまでは出かかってるんだけど……えーと……」
穂乃果「日常……アイドル……日記……!!」
穂乃果「あああああああああああっっ!!!」
.
ギャー
穂乃果「……うーん」
にこ「どうしたのよ? やけに静かじゃない」
穂乃果「なんか、とんでもない忘れ物をしているような……」
にこ「忘れ物? 何を忘れたか思い出せないの?」
穂乃果「ここまでは出かかってるんだけど……えーと……」
穂乃果「日常……アイドル……日記……!!」
穂乃果「あああああああああああっっ!!!」
.
17: 2016/03/31(木) 10:17:32.08 ID:HgHmHbob.net
にこ「ちょっ……とぉ! 耳元で突然叫ばないでよ!」キーン
海未「穂乃果、どうしたのですか?」
穂乃果「忘れてた! 取りに行かないと!」
真姫「何? 忘れ物?」
絵里「UTXの人に、連絡をとってみましょうか」
穂乃果「違うの! 会場じゃなくて!」
穂乃果「部室に忘れたの!」
にこ「部室にって、何を……?」
穂乃果「えっとね……ミューズの活動日誌!」
.
海未「穂乃果、どうしたのですか?」
穂乃果「忘れてた! 取りに行かないと!」
真姫「何? 忘れ物?」
絵里「UTXの人に、連絡をとってみましょうか」
穂乃果「違うの! 会場じゃなくて!」
穂乃果「部室に忘れたの!」
にこ「部室にって、何を……?」
穂乃果「えっとね……ミューズの活動日誌!」
.
18: 2016/03/31(木) 10:19:02.88 ID:HgHmHbob.net
~部室~
海未「はぁ……皆制服だったから良かったものの」
海未「別に今日取りにくる必要はなかったのでは?」
穂乃果「えー! だって今日のことは日誌に書いておきたいじゃん!」
絵里「それはそうだけど……」
穂乃果「それに! もうすぐこの日誌も終わるんだよ!」
穂乃果「だったら、このメンバーでいるうちに終わらせておきたいかなって……」
真姫「もうすぐって……残りのページ数は?」
穂乃果「えーと……あと、二ページ」
にこ「また微妙な残り方したわね……」
海未「はぁ……皆制服だったから良かったものの」
海未「別に今日取りにくる必要はなかったのでは?」
穂乃果「えー! だって今日のことは日誌に書いておきたいじゃん!」
絵里「それはそうだけど……」
穂乃果「それに! もうすぐこの日誌も終わるんだよ!」
穂乃果「だったら、このメンバーでいるうちに終わらせておきたいかなって……」
真姫「もうすぐって……残りのページ数は?」
穂乃果「えーと……あと、二ページ」
にこ「また微妙な残り方したわね……」
19: 2016/03/31(木) 10:20:25.74 ID:HgHmHbob.net
穂乃果「そう? 今日と、それとラストライブで、ほら! ぴったりじゃない?」
花陽「それはそれで、最後のページに書く人の責任が重いような……」
穂乃果「ああっ、そうかぁ……」
真姫「もういっそ二連続で穂乃果が書いちゃえばいいんじゃない?」
穂乃果「そんなに書いたら穂乃果氏んじゃうよー!」
真姫「ええ……」
希「さっきまで『今日のことは日誌に書いておきたい』って言ってた人の言葉とは思えないなぁ」
穂乃果「ぐむむ……どうしよう」
花陽「それはそれで、最後のページに書く人の責任が重いような……」
穂乃果「ああっ、そうかぁ……」
真姫「もういっそ二連続で穂乃果が書いちゃえばいいんじゃない?」
穂乃果「そんなに書いたら穂乃果氏んじゃうよー!」
真姫「ええ……」
希「さっきまで『今日のことは日誌に書いておきたい』って言ってた人の言葉とは思えないなぁ」
穂乃果「ぐむむ……どうしよう」
20: 2016/03/31(木) 10:21:51.51 ID:HgHmHbob.net
絵里「そうね……寄せ書き、というのはどうかしら」
穂乃果「!」
ことり「寄せ書き?」
絵里「ええ。最後の一ページは、皆で寄せ書きの様に書けばいいんじゃないかって」
穂乃果「それだよっ! 流石絵里ちゃん!」
海未「ですが、ラストライブの後にそんな時間もあるのかどうか……」
絵里「あ……そうね。いい考えだと思ったんだけどな」
穂乃果「じゃあさ、今日書いちゃおうよ!」
花陽「今日!?」
穂乃果「今日の内に、ラストに向けて思ったことを書いちゃうの!」
穂乃果「なんかこう……意気込み? とか?」
にこ「意気込みってまた……」
穂乃果「!」
ことり「寄せ書き?」
絵里「ええ。最後の一ページは、皆で寄せ書きの様に書けばいいんじゃないかって」
穂乃果「それだよっ! 流石絵里ちゃん!」
海未「ですが、ラストライブの後にそんな時間もあるのかどうか……」
絵里「あ……そうね。いい考えだと思ったんだけどな」
穂乃果「じゃあさ、今日書いちゃおうよ!」
花陽「今日!?」
穂乃果「今日の内に、ラストに向けて思ったことを書いちゃうの!」
穂乃果「なんかこう……意気込み? とか?」
にこ「意気込みってまた……」
21: 2016/03/31(木) 10:23:02.56 ID:HgHmHbob.net
真姫「流石にフライングにも程がある気がするけど……」
希「でも、何だか穂乃果ちゃんらしい考え方やね」
希「前に前に、って。未来だけ見て今を楽しんでる感じ」
穂乃果「よーし、それじゃあまずは穂乃果から!」カキカキ
凛「あ、ズルーい! 凛も凛もー!」
にこ「ちょっと、そんなに書いたらにこの書くスペース無くなっちゃうでしょ!」
花陽「わっわわわ……」
ことり「うーん、何を書こうかな?」
絵里「ほら、海未! 早くしないと書けなくなっちゃうわよー!」
海未「もう……あ、穂乃果! こっちにはみ出さないで下さいっ!」
……
…
希「でも、何だか穂乃果ちゃんらしい考え方やね」
希「前に前に、って。未来だけ見て今を楽しんでる感じ」
穂乃果「よーし、それじゃあまずは穂乃果から!」カキカキ
凛「あ、ズルーい! 凛も凛もー!」
にこ「ちょっと、そんなに書いたらにこの書くスペース無くなっちゃうでしょ!」
花陽「わっわわわ……」
ことり「うーん、何を書こうかな?」
絵里「ほら、海未! 早くしないと書けなくなっちゃうわよー!」
海未「もう……あ、穂乃果! こっちにはみ出さないで下さいっ!」
……
…
23: 2016/03/31(木) 10:25:42.49 ID:HgHmHbob.net
…
……
穂乃果「ふぅ、書き終わったー!」
海未「穂乃果、ちゃんと忘れずに持って帰って、自分のページを書いて下さいね?」
穂乃果「い、言われなくても分かってるって!」
ことり「あはは……」
にこ「……あ!」
凛「どうしたの? にこちゃん?」
にこ「ううん、私も忘れ物してたの思い出してね」
凛「忘れ物って……」
花陽「こ、この伝伝伝とか……?」
にこ「いや、違う……花陽、別に震えなくてもいいじゃない」
ことり「じゃあ、このことりのサイン?」
にこ「それも違うわ……というか結構開き直ってるわねあんた!」
にこ「この三月中部室に飾られてたの見て正直びっくりしたわ!」
……
穂乃果「ふぅ、書き終わったー!」
海未「穂乃果、ちゃんと忘れずに持って帰って、自分のページを書いて下さいね?」
穂乃果「い、言われなくても分かってるって!」
ことり「あはは……」
にこ「……あ!」
凛「どうしたの? にこちゃん?」
にこ「ううん、私も忘れ物してたの思い出してね」
凛「忘れ物って……」
花陽「こ、この伝伝伝とか……?」
にこ「いや、違う……花陽、別に震えなくてもいいじゃない」
ことり「じゃあ、このことりのサイン?」
にこ「それも違うわ……というか結構開き直ってるわねあんた!」
にこ「この三月中部室に飾られてたの見て正直びっくりしたわ!」
24: 2016/03/31(木) 10:26:27.19 ID:HgHmHbob.net
>>22
dat怖いから早めに投下してる、すまぬ
dat怖いから早めに投下してる、すまぬ
25: 2016/03/31(木) 10:28:29.05 ID:HgHmHbob.net
にこ「忘れ物はね……この部室への挨拶よ」
穂乃果「挨拶?」
にこ「ほら、学校の色んな所を回って、最後に屋上に挨拶したじゃない?」
絵里「ええ、そうね……」
にこ「だけど、この部室には挨拶するの、すっかり忘れてたのよ」
にこ「曲がりなりにも三年間、ずっと一緒にいたのにね」
花陽(そっか……にこちゃんが。この中では、にこちゃん、だけが)
花陽(三年間、この部室にずっといたんだね)
凛(でも、ちょっとクサくないかにゃー?)
希「にこっち、三年も連れ添ったパートナーのこと忘れるなんて……」
にこ「言い方! もうちょっと言い方考えて!」
穂乃果「挨拶?」
にこ「ほら、学校の色んな所を回って、最後に屋上に挨拶したじゃない?」
絵里「ええ、そうね……」
にこ「だけど、この部室には挨拶するの、すっかり忘れてたのよ」
にこ「曲がりなりにも三年間、ずっと一緒にいたのにね」
花陽(そっか……にこちゃんが。この中では、にこちゃん、だけが)
花陽(三年間、この部室にずっといたんだね)
凛(でも、ちょっとクサくないかにゃー?)
希「にこっち、三年も連れ添ったパートナーのこと忘れるなんて……」
にこ「言い方! もうちょっと言い方考えて!」
26: 2016/03/31(木) 10:28:29.26 ID:HgHmHbob.net
にこ「忘れ物はね……この部室への挨拶よ」
穂乃果「挨拶?」
にこ「ほら、学校の色んな所を回って、最後に屋上に挨拶したじゃない?」
絵里「ええ、そうね……」
にこ「だけど、この部室には挨拶するの、すっかり忘れてたのよ」
にこ「曲がりなりにも三年間、ずっと一緒にいたのにね」
花陽(そっか……にこちゃんが。この中では、にこちゃん、だけが)
花陽(三年間、この部室にずっといたんだね)
凛(でも、ちょっとクサくないかにゃー?)
希「にこっち、三年も連れ添ったパートナーのこと忘れるなんて……」
にこ「言い方! もうちょっと言い方考えて!」
穂乃果「挨拶?」
にこ「ほら、学校の色んな所を回って、最後に屋上に挨拶したじゃない?」
絵里「ええ、そうね……」
にこ「だけど、この部室には挨拶するの、すっかり忘れてたのよ」
にこ「曲がりなりにも三年間、ずっと一緒にいたのにね」
花陽(そっか……にこちゃんが。この中では、にこちゃん、だけが)
花陽(三年間、この部室にずっといたんだね)
凛(でも、ちょっとクサくないかにゃー?)
希「にこっち、三年も連れ添ったパートナーのこと忘れるなんて……」
にこ「言い方! もうちょっと言い方考えて!」
27: 2016/03/31(木) 10:30:20.58 ID:HgHmHbob.net
>>25-26二重投下失礼
にこ「とにかく! 今日こうやって挨拶出来る機会があってよかった」
にこ「多分今日を逃したら、もうこうやって制服で部室に来れる日もなかっただろうし」
穂乃果「え、じゃあもしかして穂乃果、ファインプレー?」
にこ「ま、今回に限ってはそうかもしれないわね」
穂乃果「ふっふーん、やったー! にこちゃんに褒められたー!」
海未「ですが忘れ物は忘れ物ですよ?」ギロッ
穂乃果「あうぅ……」
ことり「ま、まぁまぁ……」
にこ「とにかく! 今日こうやって挨拶出来る機会があってよかった」
にこ「多分今日を逃したら、もうこうやって制服で部室に来れる日もなかっただろうし」
穂乃果「え、じゃあもしかして穂乃果、ファインプレー?」
にこ「ま、今回に限ってはそうかもしれないわね」
穂乃果「ふっふーん、やったー! にこちゃんに褒められたー!」
海未「ですが忘れ物は忘れ物ですよ?」ギロッ
穂乃果「あうぅ……」
ことり「ま、まぁまぁ……」
28: 2016/03/31(木) 10:31:47.99 ID:HgHmHbob.net
にこ「それじゃあ……コホン」
絵里・真姫(ミューズの活動場所として)
海未・ことり(私達の、大切な場所として)
凛・花陽(アイドルとして輝ける場所として)
穂乃果(皆が笑顔で集える場所として)
希(……にこっちの為の、場所であってくれて)
にこ(……三年間、ずっとにこの居場所でいてくれて)
「「「「「「「「「ありがとうございましたっ!」」」」」」」」」
絵里・真姫(ミューズの活動場所として)
海未・ことり(私達の、大切な場所として)
凛・花陽(アイドルとして輝ける場所として)
穂乃果(皆が笑顔で集える場所として)
希(……にこっちの為の、場所であってくれて)
にこ(……三年間、ずっとにこの居場所でいてくれて)
「「「「「「「「「ありがとうございましたっ!」」」」」」」」」
29: 2016/03/31(木) 10:34:19.58 ID:HgHmHbob.net
……
…
にこ「あ、そうそう。花陽、これ持っときなさい」
花陽「わっ、こ、これって……部室の鍵?」
にこ「これからは花陽が部長でしょ? 引き継ぐのが遅くなって、悪かったわね」
花陽「にこちゃん……ううん、ありがとう!」
海未「さて、それでは……」
穂乃果「日誌は持ってるよ! ほらっ!」
海未「わざわざ見せつけなくても……では、帰りましょうか」
ことり「それにしても、もうすっかり暗くなっちゃったねぇ」
海未「え?」
…
にこ「あ、そうそう。花陽、これ持っときなさい」
花陽「わっ、こ、これって……部室の鍵?」
にこ「これからは花陽が部長でしょ? 引き継ぐのが遅くなって、悪かったわね」
花陽「にこちゃん……ううん、ありがとう!」
海未「さて、それでは……」
穂乃果「日誌は持ってるよ! ほらっ!」
海未「わざわざ見せつけなくても……では、帰りましょうか」
ことり「それにしても、もうすっかり暗くなっちゃったねぇ」
海未「え?」
30: 2016/03/31(木) 10:37:16.69 ID:HgHmHbob.net
海未「ことり、今何と言いましたか!?」
ことり「ふぇ? もうすっかり暗くなっちゃったって……あれ!?」
にこ「さっきまで、もっと明るかったわよね」
絵里「嘘でしょ……春先だから、日が暮れるのはもっと遅いはずよ!」
穂乃果「ど、どういうこと……?」
希「……うーん」
絵里「? の、希?」
希「みんな、何か似たような経験したようなこと、ない?」
ことり「ふぇ? もうすっかり暗くなっちゃったって……あれ!?」
にこ「さっきまで、もっと明るかったわよね」
絵里「嘘でしょ……春先だから、日が暮れるのはもっと遅いはずよ!」
穂乃果「ど、どういうこと……?」
希「……うーん」
絵里「? の、希?」
希「みんな、何か似たような経験したようなこと、ない?」
31: 2016/03/31(木) 10:40:36.94 ID:HgHmHbob.net
穂乃果「似たような? うーん、あると言えばあるような……」
海未「無いと言えば、無いような……」
花陽「確か、あの時は……」ジーッ
凛「……」ジーッ
真姫「ヴェッ!? わ、私は関係ないわよ!?」
にこ「でも、あの時と同じようなことが起きてるってことは……」
ことり「これって……もしかして、夢?」
希「その可能性も大いにあると思うよ」
海未「無いと言えば、無いような……」
花陽「確か、あの時は……」ジーッ
凛「……」ジーッ
真姫「ヴェッ!? わ、私は関係ないわよ!?」
にこ「でも、あの時と同じようなことが起きてるってことは……」
ことり「これって……もしかして、夢?」
希「その可能性も大いにあると思うよ」
32: 2016/03/31(木) 10:42:07.75 ID:HgHmHbob.net
花陽「でも、真姫ちゃんってあの時の記憶あるんだよね?」
真姫「え、その、し、知らない! 覚えてない!」
凛「何だったっけ? だって私、ずっと……」
真姫「わーっ! やめなさいってば!」
穂乃果「でも、今回は全員いるわけだし……」
『にっこにっこにー!』
穂乃果「ほら、にこちゃんだってこう言ってるし……」
絵里「ほ、穂乃果……!?」
にこ「そ、その、それ……!?」
穂乃果「もう、絵里ちゃん、怖がりなんだからー」
穂乃果「にこちゃんも、どうしてにこちゃん見て震えて……え?」
『……にこっ!』
穂乃果「うぇえええええっ!?」
真姫「え、その、し、知らない! 覚えてない!」
凛「何だったっけ? だって私、ずっと……」
真姫「わーっ! やめなさいってば!」
穂乃果「でも、今回は全員いるわけだし……」
『にっこにっこにー!』
穂乃果「ほら、にこちゃんだってこう言ってるし……」
絵里「ほ、穂乃果……!?」
にこ「そ、その、それ……!?」
穂乃果「もう、絵里ちゃん、怖がりなんだからー」
穂乃果「にこちゃんも、どうしてにこちゃん見て震えて……え?」
『……にこっ!』
穂乃果「うぇえええええっ!?」
33: 2016/03/31(木) 10:43:51.08 ID:HgHmHbob.net
花陽「に、にこちゃんが二人!?」
凛「というか、こっちのにこちゃんは真っ黒だよ!?」
海未「まるで、にこの影の様な……」
絵里「ハ、ハラショー……」
にこ影『にっこにっこにー!』
ことり「……このにこちゃんが、今回の原因?」
希「その可能性は十分アリやね」
にこ「そんなら話は早いわ……! そこのあんた!」
にこ影『!』ビクッ
にこ「今すぐこの部屋からにこたちを出しなさいよ!」
にこ影『……!』タタッ
凛「というか、こっちのにこちゃんは真っ黒だよ!?」
海未「まるで、にこの影の様な……」
絵里「ハ、ハラショー……」
にこ影『にっこにっこにー!』
ことり「……このにこちゃんが、今回の原因?」
希「その可能性は十分アリやね」
にこ「そんなら話は早いわ……! そこのあんた!」
にこ影『!』ビクッ
にこ「今すぐこの部屋からにこたちを出しなさいよ!」
にこ影『……!』タタッ
34: 2016/03/31(木) 10:45:11.92 ID:HgHmHbob.net
穂乃果「あ! 逃げた!」
海未「いえ、待ってください。あれは……!」
にこ影『……』カキカキ
海未「ホワイトボードに、何か書いてますね」
絵里「意思疎通を図ろうとしているのかしら……?」
凛「えーっ、さっきは普通に喋ってたのに?」
花陽「あ、書き終わるみたいですっ」
海未「いえ、待ってください。あれは……!」
にこ影『……』カキカキ
海未「ホワイトボードに、何か書いてますね」
絵里「意思疎通を図ろうとしているのかしら……?」
凛「えーっ、さっきは普通に喋ってたのに?」
花陽「あ、書き終わるみたいですっ」
35: 2016/03/31(木) 10:46:45.33 ID:HgHmHbob.net
にこ影『……』フー
”リーダーとは!!”
”1.誰よりも熱い情熱を持って、みんなを引っ張っていけること。”
”2.精神的支柱になれるだけの懐の大きさを持った人間であること。”
”3.メンバーから尊敬される存在であること!”
にこ「ってなんでやねーん!!」
希「おお、ナイス突っ込み」
にこ「いや、なんで突然リーダーの三ヶ条書いてるの!?」
にこ「その情熱は認めるけど! 本当このタイミングでなんで!?」
穂乃果「あー! これ懐かしいよね!」
凛「確かこの時は、海未ちゃんがリーダーになりそうだったんだよね!」
海未「そんなこともありましたね……」
にこ「そこ! にこを差し置いてしみじみしない!」
”リーダーとは!!”
”1.誰よりも熱い情熱を持って、みんなを引っ張っていけること。”
”2.精神的支柱になれるだけの懐の大きさを持った人間であること。”
”3.メンバーから尊敬される存在であること!”
にこ「ってなんでやねーん!!」
希「おお、ナイス突っ込み」
にこ「いや、なんで突然リーダーの三ヶ条書いてるの!?」
にこ「その情熱は認めるけど! 本当このタイミングでなんで!?」
穂乃果「あー! これ懐かしいよね!」
凛「確かこの時は、海未ちゃんがリーダーになりそうだったんだよね!」
海未「そんなこともありましたね……」
にこ「そこ! にこを差し置いてしみじみしない!」
36: 2016/03/31(木) 10:49:05.67 ID:HgHmHbob.net
にこ影『……!』ハッ
にこ影『……ッ! ……ッ!』ケシケシ……
絵里「な、なんか急いで消してるけど……」
真姫「書く内容、間違えたんじゃない?」
にこ「あんなにしっかり書いてたのに!?」
ことり「多分すごいうっかりさんなんだね」
にこ「やめてことり、何か間接的にうっかりって言われてる気がする……」
穂乃果「あ、また書き終わるみたいだよ!」
にこ影『……ッ! ……ッ!』ケシケシ……
絵里「な、なんか急いで消してるけど……」
真姫「書く内容、間違えたんじゃない?」
にこ「あんなにしっかり書いてたのに!?」
ことり「多分すごいうっかりさんなんだね」
にこ「やめてことり、何か間接的にうっかりって言われてる気がする……」
穂乃果「あ、また書き終わるみたいだよ!」
37: 2016/03/31(木) 10:51:44.80 ID:HgHmHbob.net
にこ影『……』フー
”にこにーシアター”
花陽「にこにー……シアター?」
真姫「にこちゃん劇場の方がしっくり来そうね」
にこ「ぬぁんですってぇ!?」
穂乃果「でも、にこにーシアターって……何するんだろう?」
にこ影『!』ピョコン
にこ影『にっこにっこにー!』
パチッ
”にこにーシアター”
花陽「にこにー……シアター?」
真姫「にこちゃん劇場の方がしっくり来そうね」
にこ「ぬぁんですってぇ!?」
穂乃果「でも、にこにーシアターって……何するんだろう?」
にこ影『!』ピョコン
にこ影『にっこにっこにー!』
パチッ
38: 2016/03/31(木) 10:52:35.67 ID:HgHmHbob.net
絵里「ひぁっ!? て、停電!?」
希「いきなり暗くなったね……」
海未「な、何が始まるんです、にこ……?」
にこ「私に聞かれても困るんだけど……」
パッ
穂乃果「わっ、また明るくなった!」
真姫「すぐに明るくなるなら、点けっ放しでいいじゃないの……」
花陽「……あっ! 見て下さい、あれ!」
希「いきなり暗くなったね……」
海未「な、何が始まるんです、にこ……?」
にこ「私に聞かれても困るんだけど……」
パッ
穂乃果「わっ、また明るくなった!」
真姫「すぐに明るくなるなら、点けっ放しでいいじゃないの……」
花陽「……あっ! 見て下さい、あれ!」
39: 2016/03/31(木) 10:57:13.87 ID:HgHmHbob.net
『……!』
『……! ……!』
『……!』
『……♪』
穂乃果「あれって……さっきのにこちゃんの影?」
凛「それと、新しい影が二人もいるにゃ」
ことり「何だか三人とも、楽しそうっ!」
にこ(……)
希(!ああ……これって)
『……! ……!』
『……!』
『……♪』
穂乃果「あれって……さっきのにこちゃんの影?」
凛「それと、新しい影が二人もいるにゃ」
ことり「何だか三人とも、楽しそうっ!」
にこ(……)
希(!ああ……これって)
40: 2016/03/31(木) 10:59:01.36 ID:HgHmHbob.net
『……ッ! ……ッ!』
『……』
『……』
ガチャ バタンッ
花陽「あっ……」
穂乃果「にこちゃんが怒って、あの二人が出て行っちゃったよ……?」
真姫「さっきまであんなに仲が良さそうだったのに……」
にこ「……」
『……』
『……』
ガチャ バタンッ
花陽「あっ……」
穂乃果「にこちゃんが怒って、あの二人が出て行っちゃったよ……?」
真姫「さっきまであんなに仲が良さそうだったのに……」
にこ「……」
41: 2016/03/31(木) 11:03:05.29 ID:HgHmHbob.net
ガチャ
『……』カタカタ
『……にこっち』
凛「! あの影って、希ちゃん?」
希「……うん、多分そうやね」
『……もうライブはしないって、本当?』
『……』カタカタ
絵里「ねえ……これってまさか」
海未「はい、その、ええと……」
にこ「……おそらくそうよ。あんたらも気付いたと思うけど」
にこ「この影は……多分、私の記憶を再現してる」
『……』カタカタ
『……にこっち』
凛「! あの影って、希ちゃん?」
希「……うん、多分そうやね」
『……もうライブはしないって、本当?』
『……』カタカタ
絵里「ねえ……これってまさか」
海未「はい、その、ええと……」
にこ「……おそらくそうよ。あんたらも気付いたと思うけど」
にこ「この影は……多分、私の記憶を再現してる」
42: 2016/03/31(木) 11:06:40.82 ID:HgHmHbob.net
『……』カタカタ
海未「記憶を……再現?」
希「うん。正確には……この部屋であった『思い出』を再現、ってとこかな」
にこ「はは……にこにとっては、ちょっとキツかった思い出だけどね」
凛「にこちゃん……」
『……』カタッ
真姫「にこにーシアターって、そういうことだったのね……」
にこ「まあ、この部屋にずっといたのは私くらいなもんだし」
花陽「だけど、こんな思い出って……」
穂乃果「……やっぱり、辛いよ」
海未「記憶を……再現?」
希「うん。正確には……この部屋であった『思い出』を再現、ってとこかな」
にこ「はは……にこにとっては、ちょっとキツかった思い出だけどね」
凛「にこちゃん……」
『……』カタッ
真姫「にこにーシアターって、そういうことだったのね……」
にこ「まあ、この部屋にずっといたのは私くらいなもんだし」
花陽「だけど、こんな思い出って……」
穂乃果「……やっぱり、辛いよ」
43: 2016/03/31(木) 11:15:03.17 ID:HgHmHbob.net
『……』…
ガチャ バタンッ
絵里「……ごめんなさい、にこ」
にこ「なんであんたが謝んのよ」
絵里「やっぱりこうやって見てると、とっても辛いものね」
絵里「その……あなたを早く手伝っていれば、もっと違う結末になっていたかもしれないのに」
希「ウチも。もっとにこっちを助けてあげれたら……」
にこ「……はぁーっ! まったくあんたら、何も分かってない!」
のぞえり「!?」
ガチャ バタンッ
絵里「……ごめんなさい、にこ」
にこ「なんであんたが謝んのよ」
絵里「やっぱりこうやって見てると、とっても辛いものね」
絵里「その……あなたを早く手伝っていれば、もっと違う結末になっていたかもしれないのに」
希「ウチも。もっとにこっちを助けてあげれたら……」
にこ「……はぁーっ! まったくあんたら、何も分かってない!」
のぞえり「!?」
44: 2016/03/31(木) 11:15:37.50 ID:HgHmHbob.net
にこ「いい!? もしもやタラレバなんてのは、全部言い訳よ! い・い・わ・け!」
にこ「そりゃあ確かにあんたらと早くから関わってれば、違う結末になってたわけだけど!」
にこ「その時、『今が最高』って胸が張れる保証なんてどこにもないわ!」
絵里「にこ……」
にこ「それにね、この思い出は辛いし、苦しいし、もう見たくないって時もある」
にこ「なんなら今も変な所で引きずってるのかもしれない」
にこ「だけどそれも、このスーパーアイドル『矢澤にこ』の一部なんだから!」
にこ「この思い出だって私にとっては、ある意味大切な思い出なの」
希「にこっち……」
にこ「そりゃあ確かにあんたらと早くから関わってれば、違う結末になってたわけだけど!」
にこ「その時、『今が最高』って胸が張れる保証なんてどこにもないわ!」
絵里「にこ……」
にこ「それにね、この思い出は辛いし、苦しいし、もう見たくないって時もある」
にこ「なんなら今も変な所で引きずってるのかもしれない」
にこ「だけどそれも、このスーパーアイドル『矢澤にこ』の一部なんだから!」
にこ「この思い出だって私にとっては、ある意味大切な思い出なの」
希「にこっち……」
45: 2016/03/31(木) 11:17:37.39 ID:HgHmHbob.net
にこ「それから、あと一つ。そうね、主演女優っていうのは……」
ガチャッ バタンッ
『……ッ!』バタバタ
『部長さん、開けて下さい! 部長さん! 開けて!』
『開、か、な、いぃぃ~!』
海未「この声は……」
ことり「……穂乃果ちゃん!」
にこ「辛い下積み時代を経験してこそ、ハッピーになれるニコ!」
ガチャッ バタンッ
『……ッ!』バタバタ
『部長さん、開けて下さい! 部長さん! 開けて!』
『開、か、な、いぃぃ~!』
海未「この声は……」
ことり「……穂乃果ちゃん!」
にこ「辛い下積み時代を経験してこそ、ハッピーになれるニコ!」
46: 2016/03/31(木) 11:18:55.10 ID:HgHmHbob.net
『待つにゃー!』
『……ッ!』ピョンッ
穂乃果「確かこの時は、外から凛ちゃんが追いかけてって……」
真姫「にこちゃんをアルパカ小屋で捕まえてきたのよね」
『にこ先輩、実は私達、スクールアイドルをやっておりまして』
『お断りよ』
海未「そうそう、最初は断られたんでした」
ことり「この後、どうやったら上手く行くか考えたんだよね」
『……ッ!』ピョンッ
穂乃果「確かこの時は、外から凛ちゃんが追いかけてって……」
真姫「にこちゃんをアルパカ小屋で捕まえてきたのよね」
『にこ先輩、実は私達、スクールアイドルをやっておりまして』
『お断りよ』
海未「そうそう、最初は断られたんでした」
ことり「この後、どうやったら上手く行くか考えたんだよね」
47: 2016/03/31(木) 11:20:47.14 ID:HgHmHbob.net
『次のPVは、新リーダーがセンター!』
『いいんじゃないかな。なくても』
『みんなが歌って、みんながセンター!』
花陽「センターを決めるために色々なジャンルで勝負したんだよね」
凛「うんっ! あ、かよちん、今度一緒にカラオケに行こ?」
『ラブライブです! ラブライブが開催されることになりました!』
にこ「そして第一回ラブライブ!」
希「そういえばこの時は勉強合宿で大変だったね。にこっち、勉強は?」
にこ「あ、ああれからちゃんとやってるわよ!」
『いいんじゃないかな。なくても』
『みんなが歌って、みんながセンター!』
花陽「センターを決めるために色々なジャンルで勝負したんだよね」
凛「うんっ! あ、かよちん、今度一緒にカラオケに行こ?」
『ラブライブです! ラブライブが開催されることになりました!』
にこ「そして第一回ラブライブ!」
希「そういえばこの時は勉強合宿で大変だったね。にこっち、勉強は?」
にこ「あ、ああれからちゃんとやってるわよ!」
48: 2016/03/31(木) 11:22:03.46 ID:HgHmHbob.net
『アキバでライブよ!』
凛「ことりちゃんの作詞した曲をみんなで歌ってー」
花陽「この頃、部室も広くなったんだよね!」
『まずは目の前にある学園祭で精一杯良いステージを見せること』
真姫「学園祭があって……はぁ、にこちゃんが当たりさえ引いてれば……」
にこ「も、もももしもやタラレバなんてのは、ぜ、全部言い訳よ!?」
真姫「まぁ、過ぎたことだしそうなんだけど……」
凛「ことりちゃんの作詞した曲をみんなで歌ってー」
花陽「この頃、部室も広くなったんだよね!」
『まずは目の前にある学園祭で精一杯良いステージを見せること』
真姫「学園祭があって……はぁ、にこちゃんが当たりさえ引いてれば……」
にこ「も、もももしもやタラレバなんてのは、ぜ、全部言い訳よ!?」
真姫「まぁ、過ぎたことだしそうなんだけど……」
49: 2016/03/31(木) 11:23:15.82 ID:HgHmHbob.net
『みんなー? グラスは持ったかなー?』
『学校存続が決まったということで、部長のにこにーから一言! 挨拶させて頂きたいと思いまーす!』
海未「何とか、学校の存続が決まって……そして」
『実は……突然ですが、ことりが留学することになりました』
『二週間後に日本を発ちます』
ことり「あの時はごめんね、穂乃果ちゃん……」
穂乃果「ううん、穂乃果も悪かったから……あ、でも! 今度留学する時は言ってね?」
海未「随分気軽に言いますね……」
絵里「ふふ、ことりの留学騒動があって……」
『学校存続が決まったということで、部長のにこにーから一言! 挨拶させて頂きたいと思いまーす!』
海未「何とか、学校の存続が決まって……そして」
『実は……突然ですが、ことりが留学することになりました』
『二週間後に日本を発ちます』
ことり「あの時はごめんね、穂乃果ちゃん……」
穂乃果「ううん、穂乃果も悪かったから……あ、でも! 今度留学する時は言ってね?」
海未「随分気軽に言いますね……」
絵里「ふふ、ことりの留学騒動があって……」
50: 2016/03/31(木) 11:24:55.34 ID:HgHmHbob.net
『アライズの優勝と大会の成功をもって終わった第一回ラブライブ!』
『それがなんとなんと! その第二回大会が行われることが、早くも決定したのですっ!』
にこ「息つく暇なく第二回ラブライブ!」
『四チーム目は……ミューズ』
『ミューズ……オトノキ坂学院高校、スクールアイドル、ミューズですっ!』
真姫「A-RISEとの合同ライブで、予備予選を突破!」
にこ「って、私のライブは!?」
穂乃果「だってライブ、部室でやってないし……」
『それがなんとなんと! その第二回大会が行われることが、早くも決定したのですっ!』
にこ「息つく暇なく第二回ラブライブ!」
『四チーム目は……ミューズ』
『ミューズ……オトノキ坂学院高校、スクールアイドル、ミューズですっ!』
真姫「A-RISEとの合同ライブで、予備予選を突破!」
にこ「って、私のライブは!?」
穂乃果「だってライブ、部室でやってないし……」
51: 2016/03/31(木) 11:27:25.60 ID:HgHmHbob.net
『これを着て、歌う……? 凛が……!?』
『穂乃果がいないとなると、今はあなたがリーダーでしょ?』
ことり「凛ちゃんがスカートを履くようになって、可愛くなりました♪」
凛「て、照れるにゃー!」
花陽「ところで、野生のちんすこうって何だったの……?」
『印象的なパフォーマンスで最終予選の前にその差を縮めておきたい』
『とにかく大切なのは、インパクトよ!』
絵里「あー……この時は……」
海未「色々ありました……ええ、色々です」
希「まあ、いい経験やん?」
『穂乃果がいないとなると、今はあなたがリーダーでしょ?』
ことり「凛ちゃんがスカートを履くようになって、可愛くなりました♪」
凛「て、照れるにゃー!」
花陽「ところで、野生のちんすこうって何だったの……?」
『印象的なパフォーマンスで最終予選の前にその差を縮めておきたい』
『とにかく大切なのは、インパクトよ!』
絵里「あー……この時は……」
海未「色々ありました……ええ、色々です」
希「まあ、いい経験やん?」
52: 2016/03/31(木) 11:28:30.72 ID:HgHmHbob.net
『穂乃果! 一体あなたはなんっでいつもいつもこうなのです!?』
『私だって、こんなにがみがみ言いたくないんですよ!?』
穂乃果「申し訳ございませんでした……」
海未「分かればいいんですよ、分かれば」
『例えばやけど……このメンバーでラブソングを歌ってみたらどうやろか?』
真姫「まったく、希も面倒臭いんだから……」
希「ふふ、ごめんね?」
凛「でもでも、みんなで最終予選を突破できたから言うことなしにゃ!」
『私だって、こんなにがみがみ言いたくないんですよ!?』
穂乃果「申し訳ございませんでした……」
海未「分かればいいんですよ、分かれば」
『例えばやけど……このメンバーでラブソングを歌ってみたらどうやろか?』
真姫「まったく、希も面倒臭いんだから……」
希「ふふ、ごめんね?」
凛「でもでも、みんなで最終予選を突破できたから言うことなしにゃ!」
53: 2016/03/31(木) 11:29:53.63 ID:HgHmHbob.net
『そういえば、亜里沙ちゃんと雪穂ちゃん、合格したんでしょ?』
『ちょっと、そういう話は……』
『あっ……卒業、しちゃうんだよね……』
絵里「……思い出も、ここまで来たのね」
穂乃果「絵里ちゃん、にこちゃん、希ちゃん……」
希「ふふ、もうやり残したことはないよ?」
にこ「もう嫌になるくらい学生生活は満喫したわ!」
---
『ちょっと、そういう話は……』
『あっ……卒業、しちゃうんだよね……』
絵里「……思い出も、ここまで来たのね」
穂乃果「絵里ちゃん、にこちゃん、希ちゃん……」
希「ふふ、もうやり残したことはないよ?」
にこ「もう嫌になるくらい学生生活は満喫したわ!」
---
54: 2016/03/31(木) 11:31:52.05 ID:HgHmHbob.net
『私を誰だと思ってるの? 大銀河宇宙、ナンバーワンアイドル! にこにーにこちゃん、よ!』
『念願のラブライブに出場出来て、しかもその最後に歌えるんだよ!』
穂乃果「そして、第二回ラブライブ!」
海未「ここまで辿り着くのに、色々ありましたね」
ことり「思えば、最初は三人から始まって」
凛「気付いたら九人になって!」
真姫「それで今じゃあ、ラブライブ優勝チームだもんね」
『……起っきろーーーーーーー!!!』
『朝だよ! ラブライブだよっ!!』
花陽「その、時々ラブライブ優勝したって実感がやっぱり……」
にこ「花陽、もう一ヶ月経つのよ? しっかりしなさいよ、部長!」
希「はは、花陽ちゃんも段々慣れてくるやん?」
絵里「そうよ。花陽ならきっと、アイドル研究部をちゃんと引っ張ってくれる」
『念願のラブライブに出場出来て、しかもその最後に歌えるんだよ!』
穂乃果「そして、第二回ラブライブ!」
海未「ここまで辿り着くのに、色々ありましたね」
ことり「思えば、最初は三人から始まって」
凛「気付いたら九人になって!」
真姫「それで今じゃあ、ラブライブ優勝チームだもんね」
『……起っきろーーーーーーー!!!』
『朝だよ! ラブライブだよっ!!』
花陽「その、時々ラブライブ優勝したって実感がやっぱり……」
にこ「花陽、もう一ヶ月経つのよ? しっかりしなさいよ、部長!」
希「はは、花陽ちゃんも段々慣れてくるやん?」
絵里「そうよ。花陽ならきっと、アイドル研究部をちゃんと引っ張ってくれる」
55: 2016/03/31(木) 11:32:53.98 ID:HgHmHbob.net
『私が部長だったら、凛ちゃんがリーダー。だから、真姫ちゃんが副部長だよ?』
『じゃあ、ウチらはそろそろ行こっか』
穂乃果「……ありがとね」
ことり「私達のことを、ずっと近くで見てくれてたんだよね」
海未「ひっそりと、私達の活動を遺しておいてくれたんですね」
『第3回ラブライブが、秋葉ドームでの開催を検討しているんです!』
『皆の前で、もう一度ライブをやって、ちゃんと終わることを伝える』
『ライブに成功して注目されている今、それが一番なんやないかな?』
真姫「こうやって、あなたが思い出を――過去を記録してくれるおかげで」
凛「多分凛たちは……今を、その先をしっかりと見れるんだ」
花陽「……これからも、いっぱいお世話になると思うけど、よろしくお願いしますっ」
『じゃあ、ウチらはそろそろ行こっか』
穂乃果「……ありがとね」
ことり「私達のことを、ずっと近くで見てくれてたんだよね」
海未「ひっそりと、私達の活動を遺しておいてくれたんですね」
『第3回ラブライブが、秋葉ドームでの開催を検討しているんです!』
『皆の前で、もう一度ライブをやって、ちゃんと終わることを伝える』
『ライブに成功して注目されている今、それが一番なんやないかな?』
真姫「こうやって、あなたが思い出を――過去を記録してくれるおかげで」
凛「多分凛たちは……今を、その先をしっかりと見れるんだ」
花陽「……これからも、いっぱいお世話になると思うけど、よろしくお願いしますっ」
59: 2016/03/31(木) 17:17:14.38 ID:HgHmHbob.net
『会いに行こうよ! 行ける範囲は限られるけど、直接会って直接話した方が気持ちもきっと通じるよ!』
『メールが来ました!東京だけでなく、全国から何校も!』
絵里「挫けそうになったら、またここに来ていいかしら……なんて、ね」
希「今を生きていても、時には感傷に浸りたくなる時もあるしね?」
にこ「言いたいことは、その……色々あるけど」
にこ「本当に、本当にありがとう!」
『……』
『にっこにっこにー!』
『メールが来ました!東京だけでなく、全国から何校も!』
絵里「挫けそうになったら、またここに来ていいかしら……なんて、ね」
希「今を生きていても、時には感傷に浸りたくなる時もあるしね?」
にこ「言いたいことは、その……色々あるけど」
にこ「本当に、本当にありがとう!」
『……』
『にっこにっこにー!』
60: 2016/03/31(木) 17:18:06.53 ID:HgHmHbob.net
……
…
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん、おっはよー!」
雪穂「二人とも、おはようございます!」
ことり「わぁ、雪穂ちゃん! 入学おめでとう!」
雪穂「ふふ、ありがとうございます!」
海未「今日は、亜里沙と一緒ではないのですか?」
雪穂「私達も丁度ここで待ち合わせてるんです……あ、ほら! 亜里沙―!」
亜里沙「雪穂―! あ、穂乃果さん、ことりさん、そして海未さん! おはようございます!」
海未「はい、おはようございます。亜里沙」
穂乃果「いやぁ、二人が増えて随分にぎやかになったね!」
…
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん、おっはよー!」
雪穂「二人とも、おはようございます!」
ことり「わぁ、雪穂ちゃん! 入学おめでとう!」
雪穂「ふふ、ありがとうございます!」
海未「今日は、亜里沙と一緒ではないのですか?」
雪穂「私達も丁度ここで待ち合わせてるんです……あ、ほら! 亜里沙―!」
亜里沙「雪穂―! あ、穂乃果さん、ことりさん、そして海未さん! おはようございます!」
海未「はい、おはようございます。亜里沙」
穂乃果「いやぁ、二人が増えて随分にぎやかになったね!」
61: 2016/03/31(木) 17:19:46.61 ID:HgHmHbob.net
雪穂「そういえばお姉ちゃん、生徒会長なんでしょ? 歓迎の言葉とか読むんじゃないの?」
穂乃果「そうだよ! 今年のは自信作なんだー!」
海未「いつぞやみたいに、全部忘れてしまうなんてことは止めて下さいね?」
穂乃果「大丈夫だよ! ちゃんとここに……あれ? ない!」
ことり「ええっ!?」
海未「原稿、無くしたんですか!?」
穂乃果「ううん、そんなはずは……あっ! 多分部室にあると思う!」
海未「なんでまたそんなところに……」
穂乃果「なんかこう、書くのにちょうどよかったんだよね、部室!」
穂乃果「よっし、それじゃあ急いで取ってくるよ! 先行くねっ!」
雪穂「あ、お姉ちゃん!? はぁ……まったく」
亜里沙「ハラッセオ! 穂乃果さんってやっぱりすごいです!」
穂乃果「そうだよ! 今年のは自信作なんだー!」
海未「いつぞやみたいに、全部忘れてしまうなんてことは止めて下さいね?」
穂乃果「大丈夫だよ! ちゃんとここに……あれ? ない!」
ことり「ええっ!?」
海未「原稿、無くしたんですか!?」
穂乃果「ううん、そんなはずは……あっ! 多分部室にあると思う!」
海未「なんでまたそんなところに……」
穂乃果「なんかこう、書くのにちょうどよかったんだよね、部室!」
穂乃果「よっし、それじゃあ急いで取ってくるよ! 先行くねっ!」
雪穂「あ、お姉ちゃん!? はぁ……まったく」
亜里沙「ハラッセオ! 穂乃果さんってやっぱりすごいです!」
62: 2016/03/31(木) 17:20:29.34 ID:HgHmHbob.net
ことり「あ、そういえば二人とも、こんな話知ってる?」
雪穂「? どんな話なんですか?」
ことり「実はうちの部室にはね、お化けが出るんだよー?」
亜里沙「お、お化け!?」
雪穂「ちょ、ちょっと! おどかさないでくださいよ!」
ことり「あはは……ごめんごめん」
海未「ことりったら……でも、お化けと言うのもある意味当たっているかもしれませんね」
雪穂「海未ちゃ……海未さんまで!?」
雪穂「? どんな話なんですか?」
ことり「実はうちの部室にはね、お化けが出るんだよー?」
亜里沙「お、お化け!?」
雪穂「ちょ、ちょっと! おどかさないでくださいよ!」
ことり「あはは……ごめんごめん」
海未「ことりったら……でも、お化けと言うのもある意味当たっているかもしれませんね」
雪穂「海未ちゃ……海未さんまで!?」
63: 2016/03/31(木) 17:21:35.17 ID:HgHmHbob.net
海未「呼び方は今まで通りで大丈夫ですよ? ああ、それとお化けですが」
ことり「お化けと言っても、そんなに怖くないお化けさんなんだ」
亜里沙「怖くないお化け? 日本にはそんなお化けがいるんですか?」
ことり「うんっ」
雪穂「でも、お化けって言うには人を怖がらせたり……とか?」
ことり「ううん、そういうことはしないかな。でも……」
亜里沙「でも?」
ことり「色んな人を勇気づけてくれる……かも?」
雪穂「……それってお化けなんですか?」
ことり「お化けと言っても、そんなに怖くないお化けさんなんだ」
亜里沙「怖くないお化け? 日本にはそんなお化けがいるんですか?」
ことり「うんっ」
雪穂「でも、お化けって言うには人を怖がらせたり……とか?」
ことり「ううん、そういうことはしないかな。でも……」
亜里沙「でも?」
ことり「色んな人を勇気づけてくれる……かも?」
雪穂「……それってお化けなんですか?」
64: 2016/03/31(木) 17:22:39.76 ID:HgHmHbob.net
……
…
穂乃果「はぁっ……はぁっ……着いたぁ!」
穂乃果「さて、それじゃあ……っとと! その前に!」
穂乃果「ミューズ活動日誌! これも返さないと!」
穂乃果「まあとりあえず、机の上にでも置いてっと」
穂乃果「さぁて、原稿ー、穂乃果の原稿はどっこかなー?」
『……』
穂乃果「あれー? 確かここらへんに置いておいたはずなんだけど……」
穂乃果「おっかしいなぁ……?」
…
穂乃果「はぁっ……はぁっ……着いたぁ!」
穂乃果「さて、それじゃあ……っとと! その前に!」
穂乃果「ミューズ活動日誌! これも返さないと!」
穂乃果「まあとりあえず、机の上にでも置いてっと」
穂乃果「さぁて、原稿ー、穂乃果の原稿はどっこかなー?」
『……』
穂乃果「あれー? 確かここらへんに置いておいたはずなんだけど……」
穂乃果「おっかしいなぁ……?」
65: 2016/03/31(木) 17:23:34.37 ID:HgHmHbob.net
ビュオッ
穂乃果「わぷっ……!? か、風……!?」
穂乃果「もー、窓開けっぱなしにしたの誰ー?」
穂乃果「……あれ、窓開いてない!?」
『……』
穂乃果「うぅ、訳わかんないよ……ってああ! 穂乃果の原稿!?」
穂乃果「なんで活動日誌の最後のページに挟まってるのー!?」
穂乃果「もう何が何だか……!」
穂乃果「……ああ、そっか。なるほどね」
穂乃果「わぷっ……!? か、風……!?」
穂乃果「もー、窓開けっぱなしにしたの誰ー?」
穂乃果「……あれ、窓開いてない!?」
『……』
穂乃果「うぅ、訳わかんないよ……ってああ! 穂乃果の原稿!?」
穂乃果「なんで活動日誌の最後のページに挟まってるのー!?」
穂乃果「もう何が何だか……!」
穂乃果「……ああ、そっか。なるほどね」
66: 2016/03/31(木) 17:24:34.26 ID:HgHmHbob.net
穂乃果「あなたも寄せ書き、したかったんだ」
穂乃果「……大丈夫、あなたの言葉もちゃんと、伝わってるから!」
穂乃果「今までより! たくさんの子が入ってきて、大変になると思うけど!」
穂乃果「これからも、よろしくね!」
ホノカー
オネエチャーン
穂乃果「あ、みんな来ちゃった……ごめーん、今行くー!」
穂乃果「それじゃあ……ファイトだよっ!」
穂乃果「……大丈夫、あなたの言葉もちゃんと、伝わってるから!」
穂乃果「今までより! たくさんの子が入ってきて、大変になると思うけど!」
穂乃果「これからも、よろしくね!」
ホノカー
オネエチャーン
穂乃果「あ、みんな来ちゃった……ごめーん、今行くー!」
穂乃果「それじゃあ……ファイトだよっ!」
67: 2016/03/31(木) 17:25:17.41 ID:HgHmHbob.net
『……』
『……ファイトだよっ!』
完
『……ファイトだよっ!』
完
69: 2016/03/31(木) 17:27:03.02 ID:HgHmHbob.net
ゴメーン
マッタク、ホノカハ……
アハハ……
『……』
『……ファイトだよっ!』
完
マッタク、ホノカハ……
アハハ……
『……』
『……ファイトだよっ!』
完
70: 2016/03/31(木) 17:30:36.03 ID:HgHmHbob.net
ミスが多くてすまん
本当はFinalライブ開始前に書き切りたかったけど途中氏んでた
ドーム勢もライビュ勢も、是非ライブ楽しんできてね
本当はFinalライブ開始前に書き切りたかったけど途中氏んでた
ドーム勢もライビュ勢も、是非ライブ楽しんできてね
71: 2016/03/31(木) 20:05:42.43 ID:WT3Cjt/O.net
乙
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