560: 2012/08/07(火) 12:15:03.51 ID:EfUrzOol0

前回:P「美希に逆ドッキリ!」 小鳥「うおおお!!」

響「ドッキリ…?」

小鳥「うん。やってみない?」

響「へへっ、ちょっと面白そうだな!」

響「自分、やってみるよ!」



P「おはようございまーす」

響「!」

小鳥「おはようございます、プロデューサーさん」

P「おはようございます、小鳥さん。あの子達はまだですか?」

小鳥「え?それなら響ちゃんが…」

P「なんだ、居たのか響。おはよう」

響「……」

P「…?どうした?」

響「……」

P「元気ないぞ?お腹痛いのか?」
562: 2012/08/07(火) 12:17:36.58 ID:EfUrzOol0
響「…あー。喉が渇いたぞー」

小鳥(わざとらしい…)

P(所詮響か…)

響(さすが自分だぞ…自然な演技も完璧さー!)

P「あ、俺にも入れてくれよ。この時間でも外を歩くとやっぱり喉が…」

響「…ぴよ子はいるかー?」

小鳥「えぇ、いただけるかしら」

響「わかったぞー」

P「……」

響「はい、どうぞ」

小鳥「え?あ、ありがとう…?」

響「どういたしましてだぞ!」

P「響…?」

響「……」

563: 2012/08/07(火) 12:20:20.79 ID:EfUrzOol0
P「響…何か…気に入らないのか?」

響「……」

P「俺が…何かしてしまったのか?」

響(そんな訳無いぞ…)

P「…っ!小鳥さん」

小鳥「は、はい」

P「あの…何かご存知じゃありませんか」

小鳥(急に私にふらないでくださいよぉ…)

小鳥「さ、さぁ…?」

P「そうですか…」

P「なぁ、響…」

響「……」

P「……」

響(うぅ…ごめんよ、プロデューサー…)

564: 2012/08/07(火) 12:25:23.05 ID:EfUrzOol0
小鳥「響ちゃん、何かあったの?」

響「!?」

P「!?」

響(えっと…、この場合どうすれば良いんだ…?)

響「な、何が…?」

小鳥「プロデューサーさんを無視してる事よ。一体どうしたの?」

響(え?え?これ、ぴよ子が…え???)

響「な、何の事?」

小鳥「ハァ…そう…」

小鳥「何があったのか知らないけど、こういうのは良くないわ」

小鳥「プロデューサーさん」

P「うぇっ!?は、ハイ!?」

小鳥「この子もちょっと機嫌が悪いだけだと思いますから、しばらくしたら元通りになりますよ」

P「え、えぇ…」

568: 2012/08/07(火) 12:28:59.04 ID:EfUrzOol0
P(何だったんだ今のは…)

響(何だったんだ今の…)

小鳥(さっきから変に私に振ってくる仕返しです!)

P(…さっきの仕返し、かな?)

響「……」

P「…そっか、俺とはしばらく喋りたくはないか」

響「……」

P「仕事の事もあるし、ちょっとぐらい反応してくれても…」

響「……」

P「そうかいそうかい、あくまでもそういう態度とるんだな」

響「?」

P「あー、もういいよ。そっちがその気なら俺にも考えがある」

小鳥(知ってる側からすると割と唐突だなぁ)

響「…?」

573: 2012/08/07(火) 12:33:47.47 ID:EfUrzOol0
P「……」

響(うぅ…急に黙っちゃったぞ…ぴ、ぴよ子ぉ…)

小鳥「は、はーい!しゅーりょー!」

響「終わったぞー!ごめんな?プロデューサー」

P「…あ?」

響「…え、えっと、ドッキリでしたー!…だぞ」

P「…ドッキリ?」

小鳥「そ、そうなんです!これは実はドッキリで…」

響「そうだぞ!ドッキリとはいえ、本当に申し訳なかった」

P「……」

響「ぞ…」

P「……」

響「プロデューサー…?」

小鳥「プ、プロデューサーさん…?」

小鳥(私もちょっと怖い…)

576: 2012/08/07(火) 12:40:49.90 ID:EfUrzOol0
P「……何でしょう」

小鳥「…あの、す、すいません。これは私の発案で…」

P「いえ、別に怒ってませんよ。…小鳥さんにはね」

響「…っ!プ、プロ」

P「はぁー、喉、渇いたなぁ」

響「そ、それなら自分が!」

P「あ、小鳥さんはいりますか?」

小鳥「わ、私はまだあるので…」

P「あぁ、そうですか」

響「プロデューサー…あの…ご、ごめん…なさい…」

P「……」

響「う、うぅ…」

P「……」

響「じ、自分が…」

578: 2012/08/07(火) 12:45:27.21 ID:EfUrzOol0
響「自分が悪かったさー!だから、だから、無視はしないで欲しいさー!」

P「……」

響「虫が良すぎるって解ってるぞ!でも、こんなのは嫌さー!」

響「自分がされて初めてわかったさ!無視って辛すぎるさー!」

響「もう、こんな事しないから許して欲しいさー!」

P「……」

響「あ…う…」

小鳥「響ちゃん…」

響「ぷろ…りゅーさぁー…」

響「ひっく…うぇ…」

響「自分…全然完璧じゃなかったぞ…」

響「こんなに、ぷろりゅーさーを傷つけて…」

響「それでも、許して欲しいって思って…」

響「都合よすぎで…ダメダメな奴だぞ…」

響「う…うぅ…」ポロポロ

579: 2012/08/07(火) 12:47:52.75 ID:EfUrzOol0
P「……」

響「こんな自分だけど、もっとプロデュース…」

P「……」

響「して…欲しかったぞ…。でも…もうダメだよね…」

響「こうやって…ぐす…嫌われ…ズズ…」

響「嫌われ…うぅ…ちゃって…」ポロポロ

響「う…うぅ…!」

小鳥「ちょっと!プロデューサーさん!」

P(うわ、また出しゃばるの!?)

小鳥「もう…もう許してあげてくださいよ!」

P(この人アイドルよりよっぽど演技派だよなぁ)

小鳥「こんなに…謝ってるのに…うぅ…」

P(あ、あれ!?泣く事も出来るの!?)

響「ぴよ子…」

P(あ、わかったぞ。この鳥、響の心象を)

583: 2012/08/07(火) 12:52:10.76 ID:EfUrzOol0
P「……」

P(ホンマ悪い人やでぇ)

P(もしかして、こういうあくどさのせいで彼氏出来)

パァン!!

P「!?」

小鳥「貴方って…貴方って人は…!!」

小鳥(なんか殴るべきだって私のゴーストが囁いた気がしたわ)

響「ぴ、ぴよ子!殴るなんて…!」

P(このアマァ…!覚えてろよ…!)

P「いったいなぁ~。何するんですか小鳥さん」

小鳥「もう知りません!」

P(でも、音は大きいけど全然痛くなかったな。ホント器用だな)

響「プロデューサー…大丈夫か…?」

P(あ、そういや響の反応を見るのが目的だった)

585: 2012/08/07(火) 12:54:51.16 ID:EfUrzOol0
響「そ、そうだ!氷!冷やさないと!」

P「……冷やさないとな」

響「!自分が」

P「ハァ~めんどくさ。氷あったっけ?」

響「あ…う…そ、そうだよ…ね…」

響「自分なんかに…手伝って欲しくないよね…」

響「ははは…」

P「氷は…あー、足りるかな。ビニール袋はどこかな」

響「う…うぅ…」ポロポロ

小鳥(もう…。ホントにいい加減にしてあげなさいよ『)

P(流石にもう可哀想だな…。でも、もうちょっとだけこの涙を見ていたい…)

587: 2012/08/07(火) 12:59:40.59 ID:EfUrzOol0
小鳥(』って顔してるわね。全く良い趣味だわ)

響「プロデューサー…返事はしなくても良いから…聞いて欲しいぞ…」

P「……」

響「自分、沖縄から出てきて、誰も頼る人が居なくて…」

響「この事務所にはじめて来た時、皆が笑顔で迎えてくれたとき…」

響「本当に安心したんだ…ずっと怖い土地だって思ってたここで…」

響「うちなーの皆と同じ笑顔の人たちがいるって、ホントのホントに安心して…」

響「その中でも、にぃにとおんなじ笑顔をしてるプロデューサーが…」

響「一番…安心出来る笑顔で…」

響「この事務所でなら…このプロデューサーなら…トップアイドルを…」

響「目指せるって…そう、思ったんだ…」

響「他のトコじゃダメなんだ…。この事務所で」

響「ここの皆とじゃなきゃダメなんだ…」

響「プロデューサーじゃないと、ダメなんだ…!」

590: 2012/08/07(火) 13:04:38.95 ID:EfUrzOol0
響「だから…だからぁ…」ポロポロ

響「プロデューサーには、ずっとプロデューサーでいて欲しいんだ…!」ポロポロ

響「自分…夢は諦められないんだ…!」

響「ずっと会話が無くても良い…どれだけ冷たくされたって良い…」

響「それでも、自分のトップアイドルの夢を、見守ってて欲しいんだ…!」ボロボロ

響「お願いだよぉ…!何でも…するからぁ…」

響「自分の…自分のぷろりゅーさーでいておくれよぉ…!」

P「ほう…何でもとな」

小鳥「極悪人!」

P「まだ何も言ってないじゃないですか…。響、気持ちは良く解ったよ」

響「う…うぁ…?」

P「全く…鼻水までたらして…せっかくの可愛い顔が台無しじゃないか」

小鳥「スケコマシ!」

P「ホントうるさいな。ほら、これで拭けよ」

響「ぷろりゅーさ…?」

小鳥「この婚姻届にサインしろ!」

596: 2012/08/07(火) 13:09:41.92 ID:EfUrzOol0
P「『シワサンケー』。俺は響を、必ずトップにしてみせるよ」

響「う…うぅぅ…!あぁぁああ…!!」ボロボロ

P「あ、やっぱ変だったかな…。今日の為にこの一言を覚えたんだけど」

響「違う…違うの…」

P「ごめんな?怖がらせて。今更だけど、ドッキリでした」

響「許さない!許さないぞ!絶対…許さないんだからぁ…!」

P「いて、いてて…あ、ハム蔵、いままで何処に…いってぇ!」

響「ヘビ香!イヌ美!」

P「ちょ、それは洒落にならんて!ギャー!!」

響(『心配すんな』…。にぃにの口癖だぞ…やっぱり似てるさ…)

響(自分の為にうちなーぐちを…。やっぱり優しい人さ…)

響「プロデューサー…」

P「ん?」

響「…か、ヵなさんどぉ…」

P「…?どういう意味だ?」

598: 2012/08/07(火) 13:12:00.41 ID:EfUrzOol0
響「な、なんでもないさ!トップシークレットだぞ!」

P「そうか?かな…何だっけ。後で調べてみるよ」

響「ぜ、絶対ダメだぞ!教えないさ!」

P「そうか…」

響「そんな事より、約束、守ってよね!」

P「あぁ、もちろんだ」


おわり

600: 2012/08/07(火) 13:14:30.12 ID:7u87O1ag0
なんくるなーいなんくるなーい

601: 2012/08/07(火) 13:15:04.97 ID:Z/N0UMlq0
続きはよ

602: 2012/08/07(火) 13:15:44.54 ID:kEEd+Y8j0

引用: P「逆ドッキリ…ですか?」 小鳥「はい!」