614: 2012/08/07(火) 13:22:47.97 ID:aaIoe1fn0

前回:P「響に逆ドッキリ…ですか?」 小鳥「はい!」

P「お!真おはよう、今日は午後からじゃなかったか?」

真「………」スタスタ

P「?…真らしくないな、挨拶を返さないなんて」

真「あ、小鳥さんおはようございまーす」

小鳥「はい、おはよう……プロデューサーさん、いつまでドアの前で突っ立っているんですか?」

P「あっ…そ、そうですよね…あはは…」

真「………」

真(へへへ…プロデューサー反応が良過ぎるなぁ~…凄く罪悪感があるのに止められそうにないや)

真「」グッ

小鳥「」グッ

真(小鳥さんも全面協力してくれるし……今日はプロデューサーにボクがどれだけ大切な存在なのか教えてあげないと!)

P「………」
616: 2012/08/07(火) 13:28:18.93 ID:aaIoe1fn0
真「あ、お茶淹れましょうか小鳥さん、忙しそうなんで」

小鳥「そんな…それぐらい私がやるわよ」

真「いいからいいから、二人分でいいですよね?」

P「!…俺、今暇だし俺が淹れて…」

真「二人分ですよね?他に誰も来る予定ないですよね?」

P「っ…」

小鳥「はい、ないですよ~」

P「……な、なあ真」

真「………」スタスタ…

真(うぅ…流石にキツくなってきたなぁ…ボクこういう演技あんまりしたことないから自信も無くなってきたし…)

真(……でもこれで上手く行けばボクのことを…あぁ!もう!そんな簡単にいくわけないのに!何期待してるんだろうボク!)

真(そ、そうだお茶淹れないと…)

P「……どうしたんだよ…真」

622: 2012/08/07(火) 13:34:21.90 ID:aaIoe1fn0
小鳥「はぁ~…真ちゃんお茶淹れるの上手くなったわねぇ~」

真「そ、そうですかね…へへ…」

P「お、俺も飲んでみたいなぁ~…」

真「………」

P「…まぁ…そうだよな」

真(……今度お詫びに飲ませてあげます…プロデューサー…)

小鳥「あぁー…突然ですが私駅前の和菓子屋に行ってきますね」チラ…

真「あっ……行ってらっしゃい小鳥さん…あと、一人だとボクも寂しいから早く帰ってきてくださいね」

P「っ…」

小鳥「はいはーい…それじゃあね~」グッ

真「………雪歩達まだかな」

P「…ど、どうだろうな…」

真「………」

P「………」

626: 2012/08/07(火) 13:42:21.81 ID:aaIoe1fn0
P「真のお茶うまいんだろうな、小鳥さんが和菓子を買いに行くぐらいだし」

真「………」ペラ…

P「あっ…ごめん雑誌読んでたか…悪い」

真「………」

真(ふふふ…何だかプロデューサーがあんな寂しそうな表情で謝るのってレアだな~…)

P「……もしかして俺昨日何か気に障るようなこと言っちゃったか?」

真「………」

P「無視するぐらい怒ってるのか……そうか…」

真(…どうしたんだろうプロデューサー……顔伏せちゃったけど…まさかボク、プロデューサー泣かしちゃった!?)

P「……ごめん…真…俺きっとお前に何か言ったかしちゃったんだろうな…でもそれも分からないなんて……俺…お前のプロデューサー失格だな…」

真「っ……」ペラペラ

真(ど、どうしよう!確実にボク、プロデューサーに悪いことしちゃってる!こ、小鳥さん早く早く!)

P「……はは…でもやっぱり無視ってホントにキツイな……ゴメン…外出てくる」

真「っ!」

628: 2012/08/07(火) 13:50:48.24 ID:aaIoe1fn0
真「もう!幾らなんでも遅いじゃないですか!」

小鳥「ごめんごめん、本当に買いに行っちゃって……苺大福食べる?」

真「……それじゃあこれプロデューサーと一緒に食べます」

小鳥「あぁ…私の分まで…」

真「よし!じゃあプロデューサーにドッキリだって言いに行きましょうか!」


真「と、いうことなんでドッキリだったんですよ!プロデューサー!」

P「……ドッキリ…」

小鳥「はい、ドッキリでぇ~す…じゃあバラしちゃったんで私は退散しますね~、後は二人でごゆっくり~」

P「………」

真「本当に無視なんてしてごめんなさい!プロデューサー!……でも!今日はいつもと違うプロデューサーを見れてボクも新鮮で…」

P「で、何でこんなことしたんだよ」

真「……へ?」

637: 2012/08/07(火) 13:58:40.67 ID:aaIoe1fn0
真「い、いやだから…ドッキリで…」

P「そんなドッキリで誰かが得するのか?真?」

真「…そ、そうですよね…えへへ…誰も得なんてしませんよね…」

P「……俺も笑って許してやりたいよ…けど今日はドッキリよりも真……お前に失望したよ」

真「っ!……ボ、ボク…ですか?」

P「俺…お前をプロデュースしながらお前のことを分かっていたつもりだった…けど、買い被りすぎだったな」

真「ま、待ってください!ボクだって好きでこんなことをしたんじゃなくて…」

P「俺の知ってる真はちゃんと自分の非を認める娘だと思ってたよ、言い訳なんてしない、もっと素直な奴だと思ってた」

真「……何ですかそれ!確かにこんなことしちゃったボクも悪かったけどそこまで言わなくたって…」

P「お前は俺にそこまでのことをしたんだよ……いつからお前は人の気持ちが分からなくなったんだよ」

真「っ…」

642: 2012/08/07(火) 14:07:02.16 ID:aaIoe1fn0
P「人の気持ちも汲み取らない奴と俺は仕事なんてしたくない……しかもこんな最低なことをする奴なら尚更だ」

真「……最低…」

P「……悪い、俺も少し言いすぎたな」

真「………」

P「よし、午後からはまた仕事だな、ほら真早く準備しろ」

真「えっ…あ、あのプロデューサー…」

P「……何だ?」

真「ボク…本当に反省してます……自分でも最低なことしたと思ってるし、これからも絶対にしませんから…」

真「だからボクと一緒に…」

P「悪い……俺もう真と一緒に頑張れる気がしないんだ」

真「……い、今からまた頑張れば…」

P「……いや…そういうわけじゃなくて…俺自信お前をプロデュースしたくなくなったっていうか…なんというか…」

P「もう真と……仕事をしたくなくなったんだ」

645: 2012/08/07(火) 14:13:31.79 ID:aaIoe1fn0
真「………」

真「そ、それって…もうボクをプロデュースしないってことですか…?」

P「そうなるな…でも大丈夫だ、安心してくれ、律子には俺から話をつけておくから」

真「っ…イヤですよ!ボク、プロデューサーじゃないとイヤです!本当にボク反省してるんです!絶対にもうプロデューサーを傷つけるようなことはしないからっ…!」

P「……俺のワガママぐらい聞いてくれよ」

真「……ダメですよ…だってボク…プロデューサーじゃないといけないから…プロデューサーじゃないと…」

P「……本当に俺の気持ちを分かってくれないんだな…お前って」

真「っ……それでもボク…それでもボク…プロデューサーから離れたくないんです!」

P「俺は離れたいよ……じゃあ戻るわ」ガチャ…バタン…

真「………へへっ…やっぱりあんな演技しなければ良かった…」

真「ああいうのボクには向いてないし…きっとプロデューサーもその演技は似合ってないって言うだろうな……へへ…」

真「……プロデューサー…」ポロ…

655: 2012/08/07(火) 14:25:17.15 ID:aaIoe1fn0
真「ボク頑張りますから!絶対にプロデューサーにまた認められるような菊地真に戻りますから!」

P「………」カタカタ

真「へへ…何だか今さっきと逆ですね……あ!そういえばプロデューサーお茶飲みたいですよね!ボク、本当はプロデューサーのために練習したんですよ!」

P「………」カタカタ

真「少し待っててくださいね、雪歩にだって負けないとびっきりおいしいお茶を淹れてあげますから!」

P「………」カタカタ

真「…あはは……一人で喋ってると空しいじゃないですかプロデューサー…もっと喋りましょうよ」

P「………」カタカタ

真「……なんて…今は静かに仕事がしたいんですよね…ちゃんとボクにだって分かりますから…えへへ」コポコポ…

真「どうぞプロデューサー…結構自信作なので感想をもらえたらボクも嬉しいなあって思うんですけど…」コト…

P「……静かにしててくれないか…というか早く仕事の準備しろよ、今日までは俺がプロデューサーなんだから」

真「……はい…着替えてきますね…」

656: 2012/08/07(火) 14:30:39.86 ID:aaIoe1fn0
真「……準備出来ました」

P「そうか…じゃあ一人で行けるよな?」

真「っ…出来ればプロデューサーの車で送ってくれませんか……結構遠くなんで」

P「はぁ…」

真「あっ…でもプロデューサーがイヤならボク走っていきますから!脚力と体力には自信がありますし!」

P「………」

真「……お願いできますか…?プロデューサー…?」

P「…分かった……じゃあ俺も準備するから待っててくれ」

真「っ…はい!車の前で待ってますね!」

P「ああ…」スタスタ…

真「………」

真「あ~あ…お茶冷めちゃったなあ~……やっぱり美味しくないか…ボクが淹れたお茶なんて」

664: 2012/08/07(火) 14:45:05.88 ID:aaIoe1fn0
真「最近はプロデューサーの車に乗って仕事に行くのも減ったからちょっと新鮮ですね」

P「……そうか…」

真「………あ、あの…本当に明日からプロデューサーはボクの担当から外れちゃうんですか…?」

P「ああ、律子にもそう伝えてある」

真「……そうですか…あ~あ…もうプロデューサーにプロデュースされること無くなっちゃうのかぁ~」

P「そうだな、俺も助かるよ」

真「っ…今日のプロデューサー…いつもより厳しいなぁ…ボクだって女の子なんですよ…傷ついちゃうじゃないですか…」

P「悪いな、俺、誰かと同じでお前の気持ちが全然分からないんだ」

真「……誰ですかそれ…人の気持ちも考えないで傷つけるような最低な人……本当に…最低ですね」ジワ…

P「ああ……本当に最低だよ」

真「そのくせ…周りの人が離れそうになったら……自分のワガママで引きとめようとしたり……ほ…本当にっ…最低ですよっ…」ポロポロ…

P「………」

真「だからプロデューサーが…嫌いになるんですよ…そんな最低な人…」ポロポロ…

P「………」

真「大っ嫌いになって……と…当然ですよね…仕方ないですよねっ…」ポロポロ…

674: 2012/08/07(火) 14:56:45.39 ID:aaIoe1fn0
P「………」
真「へへへ…自分で言ってて何だか悲しくなってきましたね…あ…プロデューサー…止まってないで早く行かないと…」

P「なあ、俺がいつ誰を嫌いになったって言ったか?」
真「……その最低な人を最低だって言ってたじゃないですか」

P「最低とは言ったけど、嫌いになったとは言ってないぞ」
真「………でも同じような意味じゃないですか…嫌いと最低なんて」

P「でも俺、その人が最低であろうが性格が悪かろうが嫌いになるなんてことはない気がするんだよ」
真「……ど、どういう意味なんですか…それ」

P「……こういう意味だよ」クイ

真「っ!」

小鳥『逆ドッキリ大成功!』

真「………」
P「そういうこ……ごふっ!」

真「どういうことですかプロデューサー!ぎゃ、逆ドッキリって!まさか小鳥さんと一緒になってボクを騙してたんですか!」
P「あ、ああ…でも俺も今まで見たことない真を見れて良かっ…がふっ!」

真「バカバカバカァ!プロデューサーの大馬鹿ぁ!最低なのは絶対プロデューサーの方ですよ!」
P「お、おい待て!車内はヤバイ!車内は…!」

駅前、和菓子屋
小鳥「どら焼きうめ~…人の痴話喧嘩見ながら食べるどら焼きうめ~」

681: 2012/08/07(火) 15:04:56.24 ID:aaIoe1fn0
真「………」

P「や、やっと終わった……あのな真…」

真「ボク…本当に…本当に!怖かったんですよ!」

P「………」

真「本当にボク…すごく不安で…怖くて…プロデューサーの一言一言で心臓が止まっちゃいそうになったりして…」

P「………」

真「正直いまだって…プロデューサーがまだボクのことを騙してるんじゃないかって…思ってて…」ポロポロ…

P「……ごめんな…ちょっとやりすぎちゃったな」

真「………もう…騙してないですよね…プロデューサー…?」

P「ああ、もう真の泣き顔を見たくないしさ…可愛かったけど」

真「…あ、あんな顔を可愛いなんて言わないでくださいよ!……うぅ…今考えるとすごく今のボク恥ずかしいなぁ…」

P「そんなことないって、ほら、俺の胸に飛び込んできてもいいんだぞ」

真「い、今でも恥ずかしいのにそんなことできるわけないじゃないですか!……しますけど」ポスン…

691: 2012/08/07(火) 15:14:01.16 ID:aaIoe1fn0
真「へへっ…プロデューサーの胸の中やーりぃ~!」

P「そのセリフの方が恥ずかしいけどな」

真「いいんですよ、誰も聞いていませんし」

P「……いや小鳥さんが聞いてるかもしれない」

真「っ!」

小鳥「あららー、ぎゅってしちゃったぎゅって……こういうのって絶対週刊誌の記事にするべきよね、それじゃあお一つ一枚」パシャ

真「……あ、あの人は…」グググ…

P「ははは…よし、それじゃあネタばらしもしたから仕事先に向かうか」

真「っ!そ、それでプロデューサー!……明日からもちゃんとボクのプロデューサーで居てくれますよね?」

P「ああ、当たり前だろ……逆に俺以外が真のプロデュースをするなんて律子でも許せん…だからこれからもよろしくな」

真「はい!ボクもこれからより一層頑張りますね!プロデューサー!」


今はまだプロデューサーのボクへの気持ちは分からないけど
これから分かっていけばいいよね


693: 2012/08/07(火) 15:16:07.22 ID:/mD3Mm300

こういう苛め方もいいな
胸が痛いけど

694: 2012/08/07(火) 15:16:25.21 ID:7JNqDjIRO

さぁ次はゆきぽ辺りか

引用: P「逆ドッキリ…ですか?」 小鳥「はい!」