690: ◆lhyaSqoHV6 2013/09/08(日) 04:02:54.48 ID:FN5x+Ftgo


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



ゆかりとそら投下します

691: 2013/09/08(日) 04:03:35.74 ID:FN5x+Ftgo

ゆかりがそらの部屋に転がり込んで早数日。
その日も彼女らの間では不毛なやりとりが発生していた。

無気力感に苛まれ、不動の姿勢を崩さないそらと、
それをなんとか立ち直らせようとあの手この手を弄するゆかりの我慢比べである。

ゆかり「そらさん、ずっと引き篭ってないで、たまには出掛けましょう! ね?」グイグイ

そら「ひ、引っ張らないで……」

そら「(この娘は、一体何なんだ……?)」

そら「(何故私に構う……)」

ゆかり「(多少強引にでも連れ出さないと、本当に動かないんですから)」


ゆかり「そうですね……地球で食される"料理"は美味だと聞いたことがあります」

ゆかり「なにか食べに行きましょう!」

そら「レーションがあるからいい……」

ゆかり「えっと……私、地球に来て間もないので、案内して下さいませんか?」

そら「話聞いてよ……」

ゆかり「とにかく! 出かけますよ!」グイッ

ゆかり「そらさん、日の光を浴びないからビタミンDが足りてないんです、このままじゃ動けなくなっちゃいます」ズルズル

そら「それ地球人の身体の話でしょ……とりあえず引っ張るのやめて!」

そのままゆかりはそらを部屋から引っ張り出し、無理やり外界へと連れ出すのだった。


----------------------------------------



それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。


~中略~


「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。





692: 2013/09/08(日) 04:04:28.66 ID:FN5x+Ftgo

──その頃・地球上空──

ゆかり達が出かけた先の市街地の上空には、宇宙レベルの犯罪者……ヘレンの宇宙船が停泊していた。

ヘレン「マシン!」

マシン「お呼びですか? マム」

ヘレン「新型の調子はどう?」

マシン「はい、直ぐにでも投入できます」

ヘレン「そう、上出来よ」

マシン「マムの御意向であれば当然のことです」

なにやら、またも悪巧みをしているらしい。


ヘレン「今回は、先のミスを踏まえて新たなアプローチを試みるわ」

マシン「ミス……ですか?」

ヘレン「ええ」

マシンは創造主の思わぬ発言に戸惑いを隠せなかった。
そんな様子を知ってか、ヘレンが言葉を続ける。

ヘレン「どれほど優秀な……例え、宇宙レベルの能力を持った者にとっても」

ヘレン「予期せぬイレギュラーやトラブルは、往々にして起こり得るものよ」

ヘレン「そして、そのイレギュラーによって引き起こされた損失は、それを予見できなかった者の過失となる」

ヘレンは苦々しげに呟く。

ヘレン「少々この星の住人を見くびり過ぎていた、その結果、あの二体を失う事になった……」

ヘレン「それは私のミス……認めたくは無い事だけれど」

あの二体……役目を果たしたものの、主人の下へと戻ることの無かったヘレン製の怪人──アバクーゾとハンテーンの事だ。
彼らの犠牲によって得られたものは大きかったが、ヘレンにとって、自分の制作物が無残に破壊される様を見るのは気分が良いものでは無かった。

693: 2013/09/08(日) 04:05:51.37 ID:FN5x+Ftgo

ヘレン「けれど、己が失敗を認めてこそ、成長が……進展がある」

ヘレン「より完璧に、完全に近づくことが出来る」

ヘレン「慢心し、思考停止をし、歩みを止めることなど、あってはならないということよ」

マシン「……敬服いたします、マム」

マシンにとって、創造主たるヘレンは絶対的な力を持った存在であったが、彼女からすれば現状の自らの能力にすら満足していないらしい。
その貪欲に高みを目指す姿勢に、マシンは改めて畏敬の念を抱く。


ヘレン「この星のヒーローが、それなりの力を持っているというのなら」

ヘレン「それを利用させてもらうまでよ」

ヘレン「そう、これから起こる事は敗北ではなく、進化の為のプロセス」

ヘレン「私が……私の生み出す存在が、より高い次元へと至る為のね」

ヘレンは機械類の備え付けられた作業用のデスクを立ち、宇宙船内の格納庫へと向かった。
新型のロボを用いて、再び地上を攻撃しようというのだ。

アバクーゾとハンテーンの弔い合戦……などというのは、少し感傷的過ぎるだろうか。
しかし、予期せぬ敗退を喫したまま引き下がるという事など、ありえないことだった。


ヘレン「あなたなら、私が望むモノを彼らから引き出すことが出来るはずよ」

ヘレンが、新しく完成したロボに向けて語り掛ける。

ヘレン「さあ、行くのよ! ブッコワスーゾ!」

ブッコワスーゾ「ブッコワー!」

自らの音声により起動したロボを伴い、ヘレンは地上へと降りていくのだった。

694: 2013/09/08(日) 04:07:41.59 ID:FN5x+Ftgo

──地上の街中──

ゆかりにより無理矢理連れ出されたそらは、渋々街を案内していた。
何か食べる物を探すという目的で出掛けたため、以前北条加蓮と訪れたファーストフード店へとやって来たのだった。

ゆかり「これが地球の食物なんですね、なるほど……」

そら「(何を考えているのやら)」

そら「(……よもや、食べ物を求めてこの星まで来たわけではあるまい……)」

手に持ったハンバーガーを興味深そうに眺めるゆかりを観察する。
未だそらの中では、ゆかりに対する疑念が晴れていなかった。
とは言っても、疑念どうこう以前に、あらゆる出来事に対する関心が薄れているのだが。


ゆかり「うん……甘しょっぱくて……これはなかなか……」モグモグ

そら「……」

ゆかり「そらさん? 私ばかり眺めてないで、ご自分の分を食べたらどうですか?」

そら「……言われなくてもね」

そらは億劫だと言わんばかりの動作でハンバーガーを口に運ぶが、一口齧りついた瞬間にその顔が驚愕に染まる。

そら「!?」

その様子を見て、ゆかりがやましさと安堵の入り混じった表情で口を開く。

ゆかり「そらさん……あなたには味覚にも制限が掛かっていたんです」

そら「(味覚……? これが?)」

かつてそらが工作員として利用されていた時分、生命活動に必要のない五感は
あるいは他者からの影響を受ける危険があるものとしてすべてシャットアウトされていたのだ。
味覚も有害物質を知らせる苦味や酸味を除いて、一切感じることは無かった。

ゆかり「洗脳の解除と同時にそれも解放されたんですよ」

そら「……」

ゆかり「どうですか……? 美味しいですか?」

そら「おいしい……? わからない……」

ゆかり「……今は分からなくても、これから経験して、知っていけばいいんです……これから、沢山の事を」

そら「……これから……?」

そら「(そんなこと言ったって……)」

そら「(私に……これからなんて……未来なんて無い)」

ゆかり「……」

695: 2013/09/08(日) 04:09:00.16 ID:FN5x+Ftgo

なんだかんだで食事を終えた二人は、街中を歩いていた。

そら「ね? 地球の料理を食べるって目的は果たせたし、もう帰ろう」

ゆかり「(もう少しそらさんの心を開かせるための策を探したかったけど……今日は潮時ですかね)」

ゆかり「(洗脳が解けたのは良かったけど、精神保護と感情抑制も同時に解除されたというのは……良し悪しかな)」

そらがいやに愚図るため、二人は帰路につこうとするが、突然その二人の眼前に一体のロボットが降りてくる。
かなりの巨体を誇るそのロボットは、地響きを立てると同時に砂埃を巻き上げつつアスファルト舗装の上へと着地した。

ゆかり「(っ!? これは、地球人に怪人だとか呼ばれている存在?)」

そのロボットに続き、雲間から一隻の宇宙船が降りてきた。

ゆかり「(今度は飛行物体……地球のテクノロジーじゃない……ウサミン星の物でも無い)」

ゆかり「(それとはまた別の勢力が……?)」

「あ、あの円盤は!」

「いつぞやのニュースで見た! あれは攻撃してくるぞ!」

「逃げろーっ!!」

突如現れた宇宙船を見て、それの正体を知る人々により周囲は騒然となった。
日頃カース等の襲撃に慣れている一般人は、時を経たずにすぐさま近場のシェルターへと逃げ込んでいく。
いつの間にか、そらとゆかりの周囲には人っ子一人居なくなっていた。



ヘレン「ふぅん、この星の住人は相変わらずね……一流を目の前にして、しかしそれを目に収めようとせずに逃げ、隠れる……」

ヘレン「その矮小さ……浅薄ぶり……気に入らないわ」

宇宙船のモニター越しに地上の人々が逃げ惑う様子を眺めていたヘレンは、その表情を変えずに不快感を口にする。

ヘレン「いいわ、ブッコワスーゾ、ヒーローが来るまでの間、その力を見せつけてあげなさい」

ブッコワスーゾ「ブッコワ!」

ヘレンの指示を受けたロボは、その巨体で暴れ回り、辺り構わず破壊し始める。


ヘレン「ん……あそこに居る二人組……」

ふと、ヘレンがモニターの隅を見ると、ロボが暴れるのを意に介さずに佇む二人の少女を見つけた。

ヘレン「なるほど、この状況で逃げないという事は、そういうことよね……受けて立つわ」

ヘレン「ブッコワスーゾ、そこの二人組を攻撃するのよ」

ブッコワスーゾ「ブッコワー!!」

696: 2013/09/08(日) 04:10:01.89 ID:FN5x+Ftgo

ロボが暴れ回るのを遠巻きに眺めながら、ゆかりは脳内のデータベースから情報を探っていた。

ゆかり「(あの宇宙船の所有者は……特A級宇宙犯罪者──ヘレン?)」

ゆかり「(……なるほど、近頃見ないと思っていたら、地球に来ていたんですね)」

そら「……っ!」

そらはこちらに向かってくるロボを認識すると、服の袖に隠した工作員用の武器を取り出し構える。

ゆかり「……そらさん、下がっていて下さい」

そら「なっ!?」

ゆかりが前へと進み出て、武器を構え勇むそらを制する。
そらの替わりに、自分がロボと戦うつもりでいるのだ。


ヘレン「そこのあなた達、ヒーローと呼ばれる者かしら?」

地上に近づいていた宇宙船からヘレンが顔を出し、二人に呼びかける。

ゆかり「さあ? ヒーローなどと呼ばれたことはありませんけど」

ヘレン「それでも逃げないという事は、宇宙レベルの私に挑もうという事よね?」

ゆかり「……」

ヘレン「あなたたちの器、見せてもらうわ」

さらにロボは接近してきており、既に二人の目と鼻の先だ。
しかしゆかりは動じることなく、相手の情報を分析する。

ゆかり「(あのロボの構成材は……コスモヘレニウム……?)」

ゆかり「(周波数同期は……問題無し)」

ゆかり「(いける……!)」スッ

ヘレン「(あれは……一体何かしら? 武器のようには見えないけれど)」

ゆかりが、懐から取り出し構えた物を見てヘレンは訝しむ。

ゆかり「~~♪」ピーヒャラピー

ゆかりが細い筒状の物体──さながら楽器のフルートのようにも見えるそれを口にあて、吹き始める。
すると、突如「ボンッ!」と、小気味良い爆発音が周囲に響いた。

ヘレン「っ!?」

音の発生源を探すと、どうやらヘレンの呼び出したロボらしく、その頭部から黒い煙が立ち上っているのが見えた。

ヘレン「ブッコワスーゾ! どうしたというの?」

ブッコワスーゾ「」プスプス

ヘレン「これは……」

ヘレン「なるほど、音響兵器ね」

ゆかり「!!」


ゆかり「どのような性質の攻撃かすぐに見抜くとは……」

ゆかり「流石ですね……『ヘレン・ザ・ユニバース』」

ヘレン「!?」

697: 2013/09/08(日) 04:11:11.27 ID:FN5x+Ftgo

ヘレン「私の事を知っているという事は……そういう事ね」

初対面のはずのこの少女は、どうやら自分の事を知っているらしい。
となると、この少女は地球人ではなく、宇宙犯罪者の情報を得られる立場に居る人間……自分と同じ異星人なのだとヘレンは考えた。

ヘレン「私のファンだったのなら残念だけれど、既に私の実力を知っている者には構っていられないのよ」

ヘレン「この星には他にも一流を教えてあげないといけない相手が大勢いるわ」

ヘレンとしては、地球人の情報を得るために地上に降りてきたため、異星人であるゆかりを相手取ってしまったことは無駄足に等しい。

ゆかり「……こちらとしても、あなたと敵対するつもりはありませんよ」

ゆかり「今回は、降りかかってきた火の粉を払ったまでのこと」

一方ゆかりにとっても、宇宙犯罪者とはいえ現状ではヘレンと事を構える必要など無かった。

ヘレン「……まあいいわ、今回は引き揚げるとしましょう」

そう言うとヘレンは、煙を上げている以外は無傷のロボを引き連れ、大空へと帰っていた。
地球における異星人同士の思わぬ邂逅は、特に波乱を呼ぶこともなく幕を閉じたのだった。

698: 2013/09/08(日) 04:11:58.36 ID:FN5x+Ftgo

ヘレンを撃退した二人は寮へと帰ることにしたが、その間お互い言葉を交わすことは無かった。
そらの部屋へと戻ると、先に口を開いたのはそらだった。

そら「どうして……あたしが戦おうとするのを止めたの?」

ゆかり「……」

唐突にそらから思わぬ疑問をぶつけられて、ゆかりは逡巡する。

ゆかり「……もう……あなたが戦う必要なんて無いんですよ」

少しの間沈黙した後、ゆかりは自分の想いを口にした。

ゆかり「……あなたに掛けられていた軛は解けたのです」

ゆかり「これからは、誰かを傷つけることも、自分が傷つくこともしなくていいんです」

そら「……」


そら「それじゃあたしは、これからどう生きたらいいの……?」

ゆかりの言葉を受けたそらは、困ったような、泣き出しそうな表情で口を開いた。

そら「戦う以外の生き方なんて知らない、だれも教えてくれなかった」

そら「周りの人間は常に敵だと思えって……教育されて生きてきた」

そら「もう、いまさらどうしようもないよ……あたし」

ゆかり「……」

そらが、内に溜まった心情を吐露する。


ゆかり「……あなたにそんな生き方を強いてきた私が……何を言うのかと思われるでしょうが」

ゆかり「……これからは、どうか、幸福の内に生きて下さい」

ゆかりは、慰めにもならないと半ば知りながら、それでも言葉を紡ぐ。

そら「……」


そら「幸福って……あたしにそんな風に生きる資格なんてないよ」

そら「……今まであたしが騙して、裏切ってきた人達が、責め立てるんだ……」

そら「お前のせいで酷い目に遭ったんだぞって……」

そら「あの時、目が覚めた後から止まないの……今この瞬間だって……」

ゆかり「……」

699: 2013/09/08(日) 04:12:54.33 ID:FN5x+Ftgo

一体どうすれば……どのような言葉をかければ目の前の少女を救えるのか、ゆかりにはまったく分からなかった。
しかし、近くで支えると……幸福にさせると誓ったのだ。
自分の、その思いを伝える以外に手は無い。

ゆかり「気休めにもならないと思いますが……あえて言います」

ゆかり「そらさん……あなたは悪くありません、誰からも咎められる必要なんて無いんです」

ゆかり「あなたの意思でやったことではないのですから」

そら「っ! そんなことっ!」

ゆかり「それでも!」

ゆかりは語気を強めてそらの反論を遮る。

ゆかり「それでも……自分の行いを……過去を忘れ去る事が出来ないというのであれば」

ゆかり「私も共にそれを背負って生きましょう」

そら「え……?」

俯いていたそらが、顔を上げてゆかりを見る。


ゆかり「罪の無い人々を滅ぼしたという事実は、本来ならば私が責められるべきものです」

ゆかり「あなたが罪悪だと感じるそれは、私にとっても同じ事……」

ゆかり「ならば、共にその贖罪の方法を探しましょう」

そら「つみほろぼしをするってこと……?」

ゆかり「はい……いつになるかは分かりませんが、きっと許される日が……」

ゆかり「自分を許せるようになる日が、来るはずです」

そら「いつか……来るはず……?」

ゆかり「だから、その日が来るまで、そらさん……あなたは、生きなければなりません」

ゆかり「そして、私の場合はあなたにも許しを請わなければならないんです」

そら「あたしに……?」

ゆかり「はい……だから、私のためにも……どうか、生きてください」

そら「……」

そら「そっか……うん……わかった」

力なく頷くそらだったが、しかしその瞳には微かに希望が宿っていた。

700: 2013/09/08(日) 04:18:26.19 ID:FN5x+Ftgo

──その後しばらく経ちました──

そら「そらちん完全復活!!」クワッ

ゆかり「!!?」ビクッ


ゆかり「ど、どうしたんですか突然?」

そら「うん……あたし、もう悩むのやめたの! 吹っ切れたとも言うねー☆」

ゆかり「……」

そら「今までいろいろやらかしてきた分、これからはそれ以上のはっぴーを周りに振りまくんだ!」

ゆかり「そう……ですか」

ゆかり「(これは……そらさんも、もう大丈夫ですかね)」


そら「それで……ゆかりん、今までありがとね!」

ゆかり「ゆ、ゆかりん!?」

そら「あたしが立ち直れたのはゆかりんのおかげだから☆」

ゆかり「そんな……私にはあなたから礼を言われる資格なんて……」

そら「前にゆかりん、あたしのこと悪くないって言ってくれたでしょ?」

そら「それなら、ゆかりんだって悪くないはずだよ!」

ゆかり「……」

そら「……悪い人なんて、いなかったんだよ」

ゆかり「そらさん……」

そら「だから、そんな顔してちゃだめ! にこにこすまいるで、はっぴーになろっ☆」

そら「ね? 仲直りの為に……はちょっと違うかな」

そら「えっと……とにかく! これからもよろしくってことで、あたしとれっつ握手!」スッ

ゆかり「……っ!」

ゆかり「はいっ!」ギュッ


野々村そら復活編──完

701: 2013/09/08(日) 04:20:44.52 ID:FN5x+Ftgo

※光波剣(フォトンザンバー)

評議会工作員の用いる暗器。
人工的に作り出された特殊な素粒子を本体から刃状に形成し、それで斬りつけ対象を切断する武器。
本体は歯ブラシとかサインペンとかそんな感じの細い形状をしている。
原理的には「物体を切断する」というより、「物体を構成する原子の結合を切断する」と言った方がより正確。
出力を調整することによって、刃を鞭のようにしならせて攻撃することも可能。

そらの場合は服の袖の内側をはじめ、常に複数個隠し持っている(戦闘の際は某クラリックの拳銃的な感じで手元に飛び出す)。


※バスターフルート

ゆかりの扱う音響兵器。評議会がエリート工作員向けに開発したもので、扱うには特殊な訓練が必要。
怪しい音波を飛ばし、標的を昏倒させたり発狂させたりできる。脳みそで思考して動く生物になら大抵効く。
あるいは、目標の物質の固有振動数だか共振周波数だかに対応した音波を照射してどうのこうのすることによって、
対象を物理的に破壊することも出来る。電子回路みたいな精密機械には特に有効。
また、光波剣が仕込まれており、いざという時のための近接攻撃能力も有する。

ゆかりが地球で扱う際には地球人の楽器"フルート"に偽装して持ち歩いている。


※ヘレンのロボ

生産性と汎用性を高めた新型ロボ。
このロボにヒーロー達の攻撃を受けさせ、そのデータを収集し、対策を講じるという目的があるらしい。
倒された原因をその都度潰していけば、最終的には無敵のロボが出来上がるのではないかとか多分そんな感じ?

702: 2013/09/08(日) 04:22:58.66 ID:FN5x+Ftgo
投下終わりです
宇宙のヘレンをお借りしました
ついでに変な設定付けちゃいました、場合によってはスルーしちゃって下さい


なんとか野々村さんキャラ路線修正できたね、無事に復活したね!うん、よかったよかった
……ごめんなさい、野々村さんが復活するまでの過程は何か色々あったはず、端折っちゃったけど

この二人のスタンスとしては、積極的に地球の情勢には関わらないけど、ちょっかい出された場合は反撃する感じ

ちなみに、ゆかりの武器はモンスターハンターはモンスターハンターでも、戦車に乗って戦う方のヤツでした
装甲の上からCユニットをぶっ壊すよ!

703: 2013/09/08(日) 04:53:38.77 ID:PIVFd/nCo
おつー
最近のヘレンさんはマジでカッコイイな
突然のそらちん完全復活ワロタ、いや良かった




【次回に続く・・・】



引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part 6