517: 2009/11/28(土) 18:02:54.29 ID:r/v8KUU6P

518: 2009/11/28(土) 18:05:29.65 ID:r/v8KUU6P
ヤマブキシティ メインストリート


梓「はあ、はあ・・・(シルフカンパニーは町の中心にあるって言ってたけど、このあたりかな?)」

梓「他のジムリーダーの姿も見えない・・・みんな苦戦してるのかな」

梓「でも、エリカさんは身を呈して私を中に入れてくれたんだ。私一人でも頑張らなきゃ・・・!」

梓「そうだ!シルフカンパニーは関東1の大企業らしいから、きっとすごく大きいビルだよね。
  この辺で一番大きいビルは・・・あれだ!」
けいおん! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

521: 2009/11/28(土) 18:21:48.86 ID:r/v8KUU6P
ロケット団員1「おおっと!待ちなお嬢さん!」

梓「げ・・・」

団員2「家から抜け出したのか?許可なく外に出ちゃいけないって知らないのか?」

梓「(ヤマブキシティの町民と思われてる・・・?)」

団員3「さっさと家に帰んな!」

梓「(相手は4人か・・・戦いになったらきつい。よし)」

梓「あのー・・・シルフカンパニーで親が働いててえー、
  忘れもの届けに行きたいなあー・・・みたいな(チラッ どうだ?)」

団員4「シルフカンパニーには、今はロケット団とその協力者以外いないはずだが?」

梓「(やば・・・でもここまで来て後には引けない!)
  あ、私の親はロケット団員をやってるんですうー(ちょっと無理があるけど・・・)」

522: 2009/11/28(土) 18:26:50.31 ID:r/v8KUU6P
団員「・・・」

梓「(どうだ・・・?)」

団員2「そうか・・・。家族がこの町に住んでる団員もいるのかあ」

団員1「羨ましいぜ。こんな可愛い娘さんが忘れものを届けてくれるなんてよ」

団員2「それに比べて俺らと来たら・・・」

団員3「おいやめろ」

梓「(信じたっぽい!?)」


526: 2009/11/28(土) 18:34:10.71 ID:r/v8KUU6P

団員4「親が働いてるなら仕方ない、特別に入っていいぞ」

梓「あ、ありがとうございますうー」

スタスタ

団員1「ちょっと待て」

梓「(ビクッ)な、なんですかあー?」

団員1「一応聞いとくけど、親の名前は?」

梓「あ・・・えーと」

団員2「どうした?」

梓「(ややややばい!とっさに名前を思い出せる団員って言ったらもう・・・!)」



梓「・・・澪です」

532: 2009/11/28(土) 18:42:00.38 ID:r/v8KUU6P

団員1「なん・・・だと・・・」

団員2「み、み、み、澪隊長に娘さんが・・・」

団員3「しかもこんなに大きい・・・やば俺マジでショックなんだけど」

団員4「あの人は一体いくつなんだ・・・」

梓「(澪先輩すいません!)
  あのうー私、早くお母さんの所に行きたいんですが・・・」


団員3「ちくしょう!相手は誰だ!まさか団員じゃないだろうな!」

団員4「おお、おちちゅ、落ち着け!」


梓「(聞けよ)」


534: 2009/11/28(土) 18:57:03.13 ID:r/v8KUU6P
梓「何も言わないんなら行っちゃいますよーっと」ソー

団員1「ん?おかしいな」

団員2「なにがだ?」

団員1「澪隊長はあ今、西ゲートの防衛に行ってるはずじゃないのか?
    俺らも見送っただろ?」

団員2,3,4「あ・・・」

梓「やばっ・・・」

団員3「俺らを騙しやがったな?」

梓「あの、その・・・」

団員4「いくら澪隊長の娘だからって、やっていいことと悪いことがあるぞ」

団員2「お母さんの仕事場を見学したい気持はわかる。だが嘘はいけない」

梓「(あれ?澪先輩の娘って言うのは信じたままなの!?)」


536: 2009/11/28(土) 19:05:32.50 ID:r/v8KUU6P

団員2「こんないたずらをしないように、家まで送り返してやる」

梓「(でもピンチには変わりない!逃げなきゃ!)」

ダッ!!

団員3「待て!」

団員1「俺達、ロケット四兄弟から逃げられると思うなよ!」


538: 2009/11/28(土) 19:08:31.69 ID:r/v8KUU6P
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

路地裏

梓「はあ、はあ、行き止まり・・・」

団員2「さあ、観念しろ。澪隊長に言いつけるぞ?」

梓「来ないで!ぴーたん!」

ぴーたん「ぴー!」

団員3「うお!ポケモンだと!」

団員1「俺達と戦う気か?」

団員4「仕方ない。ちょっとお仕置きしてやろう。みんなポケモンを出せ」


542: 2009/11/28(土) 19:22:40.30 ID:r/v8KUU6P
団員1「行け!アーボ!」

団員2「ズバット!」

団員3「ベトベター!」

団員4「ドガース!」

梓「ぴーたん!あずさん!」

団員1「たった2体で戦うつもりか?大人をからかっちゃいけないよ」

団員4「安心しな。澪隊長の娘に出だしはしない。
    だが抵抗できないようにポケモンは倒させてもらう」

梓「(うう・・ここまでなの・・・?)」

ヒュルルルルルルル・・・

団員2「ん?なんだ・・・?」

543: 2009/11/28(土) 19:29:09.33 ID:r/v8KUU6P
ドン!!

団員1「ゲホッ、ゲホ・・・なんだ?空から何か降ってきたぞ!?」

団員3「こいつは・・・サイホーン、とその上にカメールが乗ってるな」

梓「(!!!これは!)」


律「梓!!!はなれろおおお!!!」


梓「律先輩・・・はい!」ダッ!

団員2「おい待て!」

律「サイクロン・・・地震だ!!」

ゴゴゴゴゴゴ!!

団員4「ぐああ!」

アーボは倒れた!ベトベターは倒れた!

唯「カメ太あああ!波乗り!」

バシャーン!!

ズバットは倒れた!ドガースは倒れた!

547: 2009/11/28(土) 19:37:59.24 ID:r/v8KUU6P
団員3「ぐへえ!」

団員1「ぎゃあ!」

団員2「くそ・・・なんなんだ・・・ガクッ」



梓「唯先輩!律先輩!ってそのポケモンは?」

バッサバッサ

唯「お待たせあずにゃん!」

律「こいつはグレンで仲間になったプテラってポケモン。
  名前はジョーカーだ」

ジョーカー「ギャース♪」スリスリ

梓「ずいぶん懐いてますね」



※プテラの名前は前スレとこのスレで何回か出てた案を使わせていただきました

577: 2009/11/28(土) 21:39:14.10 ID:r/v8KUU6P


律「まあ色々あってね。こいつのお陰でグレンからここまで来れたんだ」

唯「ヤマブキの上空に来た時あずにゃんが見えたんだよ~」

梓「そうだったんですか・・・助けてくれてありがとうございます」

唯「あずにゃん、一人にしてごめんね」ギュ

梓「じ、ジムリーダーの皆さんも一緒に戦ってくれてますから・・・」

律「でもなんで梓1人だけだったんの?」

梓「あ、そうでした。状況を説明しないといけないですね」

580: 2009/11/28(土) 21:57:54.85 ID:r/v8KUU6P
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

律「このシルフカンパニーにあるサーバーを停止させないと、カントー中のポケモンがロケット団に
  支配されちゃうってわけか・・・」

唯「ジムリーダさん達はまだ来ないのかなあ?」

梓「きっと苦戦してるんだと思います・・・先輩達が来てくれてよかったです」

律「やっぱり寂しかったんだな。梓」

梓「こんな時にからかわないでください!」

律「悪い悪い。とにかく、私たちだけでシルフカンパニーに突入するしかないんだよな」

梓「はい」

律「もちろん!・・・でも、もしかしたらサカキと出くわすかも知れないんだよな・・・」

唯「平気だよ!私たち、前よりもずっと強くなってるもん!」

梓「すごい自信ですね・・・でも私もそう思います」

律「そうだよな・・・よし!シルフカンパニー突入だ!」

「おー!」



585: 2009/11/28(土) 22:16:52.60 ID:r/v8KUU6P

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シルフカンパニー 最上階

はぐれ研究員「サカキ様・・・実験は終了しました。いつでも起動可能です」

サカキ「良くやった。ポケモンを電波で操る計画は延長したが、こちらは順調だな」

ロケット団員「失礼します!サカキ様!たった今、3人のトレーナーが侵入したとの情報が入りました!
       ジムリーダーではないようです!」

サカキ「なるほど・・・奴らか、ちょうどいい。例の装置を起動しろ」

はぐれ研究員「は!すぐに行います!」


587: 2009/11/28(土) 22:34:28.71 ID:r/v8KUU6P
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シルフカンパニー 内部

タッタッタ

唯「ここ本当にロケット団の本拠地なのー?全然敵さん出てこないよ」

律「なんか順調すぎるよな・・・梓、サーバーまでどのくらい?」

梓「室内の表記を見ると、最上階の近くにあるみたいですね。
  まだかかりそうです」

律「エレベーターが止められてるんだもんな・・・」

唯「ねえ二人とも。足もとのこれはなんだろう?」

梓「なんかデジャヴなんですけど」

律「タマムシのアジトでも怪しいパネルがあったよな・・・
  それとはまた違うみたいだけど」

梓「いいですか唯先輩。今度は絶対踏んじゃだめですよ?」

588: 2009/11/28(土) 22:42:57.40 ID:r/v8KUU6P
シュン!

律「唯が消えた!」

梓「やっぱり踏むんですか・・・」

律「しかしどうなってんだこれ。唯は何処行っちゃったんだ?」

シュン!

唯「やっほー」

梓「あ、戻ってきました」

唯「すごいよこのパネル!踏んだら別の部屋に一瞬で移動したんだよ!
  で、また踏んでみたら戻れたんだ」

律「す、すごいな」

唯「ねね、これをうまく使えば最上階まで楽に行けるんじゃないかな!」

589: 2009/11/28(土) 22:49:25.04 ID:r/v8KUU6P
梓「こんな怪しげな装置使いたく」

シュン!

梓「って行っちゃったし!」

律「しょうがないな・・・追いかけよう」

シュン!

梓「あ、律先輩」

梓「・・・」

梓「もう!やってやるです!」

シュン!


594: 2009/11/28(土) 23:06:54.37 ID:r/v8KUU6P
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シュン!

梓「はあ、はあ律先輩待ってください」

律「あーごめん!急ぎすぎちゃった」

梓「あれ?唯先輩は?」

律「見失っちゃった・・・
さっきまでは先にいたんだけど・・・何回もワープしてるうちにはぐれちゃったのかも」

597: 2009/11/28(土) 23:11:07.96 ID:r/v8KUU6P


唯「うう・・・2人とはぐれちゃった。りっちゃーん!あっずにゃーん!」

唯「あれ、あんな所に人がいる・・・男の子だ。ロケット団じゃないみたい。
  こんなところで迷子かな」

唯「まあいいや。りっちゃん達見たかもしれないし聞いてみよう!  
  あのーすいません!」

レッド「・・・」

唯「りっちゃんとあずにゃん見ませんでしたか?あ、りっちゃんとあずにゃんって言うのは
  私の友達で、りっちゃんは私と同じくらいの背でカチューシャした女の子で、あずにゃんは」

レッド「・・・」

唯「あの、聞こえてます?」

605: 2009/11/28(土) 23:17:50.40 ID:r/v8KUU6P
レッド「・・・」

唯「あのー」

レッド「・・・サカキ様の命令により、お前を拘束する!」

唯「え・・・サカキ様って、君もロケット団なの!?この年で・・・」

レッド「いけっ!フシギバナ!」

フシギバナ「ぐおおお!」

唯「わわわ!ちょっと待って!」

唯「えーっとあのポケモンは見た目的に草タイプだよね・・・
  じゃあゴン太!」

ゴン太「・・・ごん」



609: 2009/11/28(土) 23:24:53.19 ID:r/v8KUU6P
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

律「唯ー!どこだー!」

梓「どうします?一回もと来た道を引き返しましょうか?」

律「いや、唯のことだからどうせじっと待ってないだろうからな・・・」

梓「じゃあどうするんです?」

律「今考えてるんだよ・・・うーん」

梓「・・・!先輩あそこ、人がいますよ」

律「なんだあのガキ。こんなところで何してるんだ?」

グリーン「侵入者発見!」

梓「うわ、見つかった!」

グリーン「サカキ様の命令によりお前たちを拘束する!抵抗するなよ!」

615: 2009/11/28(土) 23:39:38.63 ID:r/v8KUU6P
フシギバナの葉っぱカッター!

ゴン太のねむる!

唯「何回も眠って耐えてるけど、このままじゃどうしようもないよ・・・」

レッド「・・・」

唯「ねえ!なんで君はロケット団に入っちゃったの?悪い人たちなんだよ!」

レッド「・・・サカキ様に従うだけ」

唯「駄目だよ!子供がロケット団なんかに入っちゃ!君の名前は?」

レッド「・・・レッド」

唯「レッド君・・・?どこかで聞いたことあるような」

618: 2009/11/28(土) 23:44:45.32 ID:r/v8KUU6P
唯「そうだ、マサラタウンを出発するとき・・・」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

唯「はい。二人とも、いろいろお世話になりました!行ってきます!
  行こう!カメ太!」

カメ太「キュー」

オーキド「もうニックネームを付けたのか・・・野生ポケモンに気をつけるんじゃよ!」

ナナミ「唯ちゃん頑張ってね!」

オーキド「そうじゃ、さっき言った先に旅に出た2人に会うことがあったらよろしくな。
     レッドとグリーンという名前じゃ」

唯「わかりましたー!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

唯「・・・思いだした!マサラタウンから旅に出た2人!
  カメ太と一緒にオーキド博士の研究所にいた2匹を連れてるっていう!」

レッド「・・・!」



619: 2009/11/28(土) 23:50:36.46 ID:r/v8KUU6P

レッド「マサラタウン・・・オーキド博士・・・」

唯「やっぱり!」

レッド「・・・思い出せない。頭が痛い・・・」

唯「思い出そうとすると頭が痛くなるって・・・澪ちゃんと同じ!
  レッド君も何かされたんだね!」

レッド「・・・俺はサカキ様の部下・・・お前を拘束する!フシギバナ!やどりぎのタネ!」

ピュン!ピュン!

唯「ゴン太!ああ・・・眠ってるのにどんどん弱っていく・・・」

627: 2009/11/29(日) 00:02:00.01 ID:KQEjfLAHP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グリーン「リザードン!バタフリーに火炎放射!」

律「ぴーたんを守れ!サイクロン!」

サイクロン「がお!」

梓「あ、ありがとうございます!」

律「ジョーカー!つばさでうつ!」

グリーン「いけっギャラドス!」

ギャラドスのハイドロポンプ!しかしギャラドスの攻撃は外れた!

律「うお!あぶね!」



629: 2009/11/29(日) 00:03:15.55 ID:KQEjfLAHP
>>621
おお!マジありがとうございます!興奮して氏にそう

637: 2009/11/29(日) 00:09:31.26 ID:KQEjfLAHP

梓「ぴーたん!眠り粉!」

ギャラドス「Zzz」

梓「律先輩今です!」

律「おう!ジョーカー!岩雪崩だ!」

効果は抜群だ!効果は抜群だ!

ギャラドスは倒れた!

リザードン「グル・・・!」

律「よし、そっちの炎ポケモンもあと一歩だな」

グリーン「・・・なんだよ、結構強いじゃねーか」

646: 2009/11/29(日) 00:23:48.33 ID:KQEjfLAHP
グリーン「いけ!」

グリーンはナッシーを繰り出した!

律「うわあ。まだいんのかよ」

ナッシーのサイコキネシス!

サイクロン「がお・・!」

律「くそ、サイクロン反撃だ!地震!」

梓「ちょっと律先輩、この室内でそんな技使ったら・・・」

律「あ・・・」

ゴゴゴゴゴゴ!

律「やばい、床がくずれる!」



唯「・・・何?上の方ですごい音が」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

レッド「・・・?」

651: 2009/11/29(日) 00:38:44.97 ID:KQEjfLAHP

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

ガラガラガラガラ・・・ドオン!

唯「天井が崩れ・・・きゃあ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヤマブキ 西ゲート

エリカ「・・・モンジャラ」

モンジャラ「」

澪「もどれ、ふわ☆ふわ。これでお前のポケモンは全滅だな。
  ・・・ここにいた団員も私以外全滅だが」

エリカ「これで充分時間を稼げました。あとは梓さんがなんとかしてくれますわ」

澪「ずいぶんと信頼してるんだな。あいつを」

エリカ「梓さんは短期間ですが私の弟子でしたの。
    でもあなたも同じではなくて?」

澪「どういう意味だ?」

エリカ「梓さんがゲートを突破したとき、あなたが本気になれば彼女を止めることができたはずですわ」

658: 2009/11/29(日) 00:44:21.01 ID:KQEjfLAHP
澪「!」

エリカ「ただし、梓さんに直接攻撃すればの話ですが。私の知るロケット団ならそのような攻撃もやってのけるはずですわ。
    ですがあなたはやりませんでした。意識的か無意識的かわかりませんが、梓さんを傷つけたくなかったのでは?」

澪「・・・もういい。私はヤマブキに戻って、場合によっては他の隊長へ支援を・・・う」

エリカ「?」

澪「・・・う、うああああああああああああ!」

エリカ「あら嫌だ!どうされましたの?」

澪「あ、ああ・・・ああ・・・」

エリカ「(頭を抱えて苦しそうですわ・・・一体何がありましたの・・・?)」

664: 2009/11/29(日) 00:54:11.28 ID:KQEjfLAHP

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シルフカンパニー

唯「うう・・・」

律「唯!無事か!」バッサバッサ

梓「唯先輩!」パタパタ

梓「ぴーたんありがとう!もう下ろして大丈夫だから」

唯「う、りっちゃん、あずにゃん?何が起こったの?」

律「ちょ、ちょっと床が崩れちゃってさ。唯のいた所も含めて何階も貫通して崩れたみたいだな
  私と梓は自分のポケモンにつかまって無事だったんだ」

唯「じゃあ私はなんで助かって・・・」

梓「下を見てみてください」

唯「下・・・?あ、ゴン太!」

ゴン太「・・・」

唯「ゴン太がクッションになって助けてくれたんだ!ありがとう!」

666: 2009/11/29(日) 01:03:46.21 ID:KQEjfLAHP
律「あいつは何処行ったんだ?」

唯「あいつ?」

律「ああ、よくわからないガキんちょにいきなり襲われてな」

唯「・・・もしかして、グリーン君かな」

律「誰だ?知ってるのか?」

唯「あのね・・・」


はぐれ研究員「ぎゃあああ!」

唯律梓「!?」

667: 2009/11/29(日) 01:08:16.34 ID:KQEjfLAHP
はぐれ研究員「私の長年の成果があ・・・努力の結晶があ・・・」

律「おいおっさん!」

はぐれ研究員「!」

律「お前ロケット団の関係者だな?長年の成果ってなんだ!?」

はぐれ研究員「だ、誰が君に教えるか!」

律「・・・サイクロン、ジョーカー」

サイクロン「」ギロリ

ジョーカー「」ギロリ

はぐれ研究員「ひい!わ、わかった教えるから!」

672: 2009/11/29(日) 01:11:58.52 ID:KQEjfLAHP

はぐれ研究員「こいつは・・・私が開発した装置だ」

律「このボロボロの機械が?」

はぐれ研究員「突然天井が崩れてきてめちゃくちゃになっちまったんだよ!」

梓「で、それはなんの装置なんですか?」

はぐれ研究員「そいつは教えられん。最高機密だ」

律「あんたいい加減に・・・」


サカキ「ならば私が教えてやろう」

675: 2009/11/29(日) 01:17:56.20 ID:KQEjfLAHP
唯「!」

梓「出ましたね」

律「サカキ・・・」


サカキ「レッド、グリーン。大丈夫か?」

レッド「・・・はい」

グリーン「もちろんです!」

唯「あ、レッド君無事だったんだね。で、やっぱりもう一人がグリーン君・・・
  りっちゃん、あずにゃん、この二人も澪ちゃんみたいに何かされてるんだよ!」

律「なんだって!」

梓「こんな子供を・・・」

678: 2009/11/29(日) 01:25:10.36 ID:KQEjfLAHP
はぐれ研究員「ぼ、ボス!申し訳ありません!」

サカキ「謝る暇があるんなら早く修復作業に取り掛かれ。
    この二人に関しては装置が壊れただけでは戻らないのだろう?」

はぐれ研究員「ええ、大丈夫です」

唯「何を言ってるの・・・?」

梓「多分・・・話の流れからしてあの装置が2人や澪先輩を・・・」

唯「えええ!」

サカキ「頭のいい子だな。その通りだ。澪はこの二人とは少し違うのだがね」

律「やけに正直だな。言っちゃっていいのかよ?」

サカキ「今度は君らを逃がすつもりはないからな」


683: 2009/11/29(日) 01:36:47.29 ID:KQEjfLAHP

梓「澪先輩とこの子たちに一体何をしたんですか!」

サカキ「我々ロケット団には電波を使った2つのプロジェクトがあった・・・
    一つは、電波でポケモンの体に強制的に影響を与えること。
    そしてもう一つは、人間の脳を操ることだ」

唯律梓「!!!」

サカキ「ポケモンを操る計画は延長されたが、人間の方はうまく行った
    この二人が成功例だ」

レッド「・・・」

グリーン「なに見てんだよ」

サカキ「お月見山で澪が捕らえたレッド、ポケモンタワーでアテナが捕らえたグリーン。
    二人とも将来が楽しみなトレーナーだ。だから私が直々に育てることにした」


686: 2009/11/29(日) 01:47:23.52 ID:KQEjfLAHP


律「ちょっと待て!じゃあ澪はなんなんだよ!」

サカキ「澪は・・・半分成功した。といったところか」

唯「半分・・・?」

サカキ「この装置は、発生させた電波とエスパーポケモンの力を組み合わせ人間の脳に特殊な指令をインプットすることができる
    レッドとグリーンは、余計な記憶を封じたうえで私への忠誠心を直接インプットしている」

梓「ひどい・・・」

サカキ「3か月前・・・私は、アジトの近くでポケモンも持たずにふらふらと彷徨っている澪を見つけ、
    好奇心から保護した。はじめは怯えていたが、優しく接しているうちに話してくれたよ。
    君たちのことを・・・唯、律、梓、・・・そして紬」

律「!!」
    

693: 2009/11/29(日) 02:01:03.60 ID:KQEjfLAHP
サカキ「その時、私に新たな目的ができたのだ・・・!!君たち全員を仲間に引き込み、
    琴吹紬を見つけ出すという目的がなあ!!」

唯「ム、ムギちゃん?」

梓「そんな・・・サカキもムギ先輩を探してる・・・!?」

律「お前!ムギのこと何か知ってるのか!」

サカキ「そのことは話したくないな・・・とにかくその時澪は私の目的に必要になったのだ。
    装置は未完成だったが、私に助けられる以前の記憶だけは封じることができた・・・。
    私は澪にズバットを与え、訓練し、忠誠心を育てた」

律「やっぱり澪の記憶を消したのはお前だったんだな・・・!」

サカキ「澪は私の予想をはるかに上回るほどの速度で強くなった。彼女が隊長になったのは本当に実力だ」

695: 2009/11/29(日) 02:06:06.07 ID:KQEjfLAHP
サカキ「こうして今に至るというわけだ。だいたい理解したか?」

梓「肝心なところを話してませんよ」

唯「ムギちゃんのことを教えて!」

サカキ「話したくないと言っているだろう。・・・とにかく君らには仲間になってもらうぞ。
    装置が直るまではどこかに監禁するしかないがな」

律「誰がお前らなんかに!」

サカキ「レッド、グリーン。やれ」

レッド「・・・了解」

グリーン「了解!!」

698: 2009/11/29(日) 02:14:38.42 ID:KQEjfLAHP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヤマブキシティ 南ゲート


ラムダ「ちくしょう!マタドガス!」

タケシ「ふう、やっと終わったか」

ラムダ「へっへっへ・・・俺にはあと一匹残ってるぜ!行け!ドククラゲ!」

タケシ「水ポケモン・・・だと・・・!」

ラムダ「へっへっへ。お前のポケモンは水に致命的に弱いやつばっかだよなあ・・・
    覚悟しやがれ!!」

タケシ「・・・ここまでか!」

マチス「ヘーイ!ライチュウ!!10万ボルト!」

効果は抜群だ!

ラムダ「なにいいい!」

タケシ「ま、マチスさん!?」

701: 2009/11/29(日) 02:19:33.92 ID:KQEjfLAHP
マチス「オータケシさーん!ロケット団とバトルするならなんでミーを誘ってくれなかったデスカー?」

タケシ「ご、ごめん・・・でも何でマチスさんがこんな所に?」

マチス「ハッハー。自分の町のすぐ北で戦闘が起こったとラジオで聞いたら当然来マース!」

タケシ「なるほど・・・」

ラムダ「ジムリーダーが二人・・・これはまずい!」

マチス「おーっと。ドントエスケープですよー?」

ラムダ「ひいいいい!」

707: 2009/11/29(日) 02:32:40.86 ID:KQEjfLAHP
東ゲート


アポロ「・・・はあ、はあ」

ヘルガー「・・・」

フーディン「ふー、ふー」

ナツメ「おやおや。もうお疲れかしら?
    この技、開発されたばかりで知る者は少ないですが・・・強いでしょう?」

アポロ「・・・私のセリフを真似するな!」

ナツメ「この技、”きあいだま”は珍しい格闘タイプの特殊技・・・
    予知能力を持つ私があなたの悪ポケモンへの対抗手段を用意してないとでも?」

アポロ「・・・くそっ」

ナツメ「とどめよ。フーディン!きあいだま!」

効果は抜群だ!ヘルガーは倒れた!

アポロ「申し訳ありません・・・サカキ様・・・」ガクッ


710: 2009/11/29(日) 02:37:28.54 ID:KQEjfLAHP

ナツメ「さて・・・ちょっと手間取っちゃったわね。行かないと」

「待たれよ!」

ナツメ「誰!?まさか新手!?」

キョウ「とうっ!」

スタッ

キョウ「ナツメ殿!カツラ殿の要請で助太刀に参ったでござる!
    さてどこだロケット団め!拙者が来たからにはただではすまんでござる!!」

ナツメ「・・・」

キョウ「まさか・・・もう終わったでござるか?」

ナツメ「・・・うん」

キョウ「無念なり!」


758: 2009/11/29(日) 13:00:40.86 ID:KQEjfLAHP

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シルフカンパニー

グリーン「リザードン!火炎放射!」

効果は抜群だ!ぴーたんは倒れた!

ぴーたん「ぴー・・・!」

梓「ああ、ぴーたん!」

律「くそっ今度は守れなかった!」

レッド「・・・フシギバナ!葉っぱカッター!」

ゴン太は倒れた!

唯「ゴン太あ!」

760: 2009/11/29(日) 13:11:18.77 ID:KQEjfLAHP
サカキ「君らの手持ちは残り4体か・・・いや」

ジョーカは毒のダメージを受けている!ジョーカーは倒れた!

律「ああ!ジョーカー!」

サカキ「あと3体・・・どくどくが効いたようだな」

律「・・・サカキ!お前は戦わないのかよ!」

サカキ「この2人は洗脳が成功したおかげで捕らえた時よりもだいぶ強くなった。
    私への忠誠心以外一切考えずにポケモンを鍛えたのだから当然だが・・・
    私が参戦してはすぐに終わってしまう。この2人の戦いをもっと見ておきたいのだ」

レッド「・・・」

グリーン「光栄です!サカキ様!」

765: 2009/11/29(日) 13:26:36.10 ID:KQEjfLAHP
サイクロン「がお・・・!」

あずさん「にゃー!」

カメ太「ギャウ!」

サカキ「さて、残念だがそろそろ終わりのようだな」

唯「うう・・・」

サカキ「安心しろ。澪と同じように記憶を消し、私の部下にしてやろう。
    そうだ・・・澪の忠誠心は少々不安定だからな。
    装置が直ったら君らと一緒に再び装置を使おう・・・」

律「お前・・・最低だな」

梓「澪先輩はあなたに感謝してるのに・・・」

サカキ「澪は優秀な部下だが・・・所詮は他の部下と同じく私の目的のための手駒にすぎないのだ」



澪「サカキ様・・・あなたは私をそう思って利用していたのですね」

770: 2009/11/29(日) 13:52:00.24 ID:KQEjfLAHP
唯「澪ちゃん!」

サカキ「澪・・・!戻ってきたということはジムリーダーを退けたのだな。良くやったぞ」

梓「・・・!」

サカキ「ちょうどいい所に来た。今レッドとグリーンがこの3人を倒すところだ」

律「澪!」

澪「サカキ様・・・助けてくれたこと、ポケモンを教えてくれたことには感謝しています・・・しかし」

レッド「・・・フシギバナ!ソーラービーム!!」

グリーン「リザードン!!だいもんじだ!!」

澪「あなたに従うことはできません!!ふわ☆ふわ!!光の壁!」

ドゴオン!!



771: 2009/11/29(日) 14:01:41.50 ID:KQEjfLAHP
律「・・・澪が、私たちを守った・・・!」

サカキ「・・・馬鹿な。まさかお前、記憶が」

澪「・・・」

サカキ「くそ!やはり試作段階で装置を使ったせいで・・・装置が壊れたら抑えがきかなくなったのか・・!」

唯「み、澪ちゃん」

澪「よそ見するな唯!来るぞ!」

唯「へ?」

グリーン「リザードン!きりさく!」

唯「か、カメ太からにこもる!」

ガキン!

唯「危なかった・・・澪ちゃんありがとう」



772: 2009/11/29(日) 14:12:17.25 ID:KQEjfLAHP
レッド「・・・フシギバナ!」

澪「律!私がふわ☆ふわで抑える間にサイクロンに穴を掘らせてフシギバナの下に潜り込め!!」

律「あ、ああ!サイクロン、穴を掘る!」

澪「梓!補助技で唯のフォローにまわれ!」

梓「は、はい!あずさん!フラッシュ!」

リザードン「グル・・・!」

レッド「フシギバナ・・・突進!」

ふわ☆ふわは倒れた!

澪「エリカ戦のダメージが多かったか・・・でもふわ☆ふわ、よくやった!戻れ!」

775: 2009/11/29(日) 14:18:17.09 ID:KQEjfLAHP


梓「あずさんもう一回フラッシュ!」

グリーン「くそっリザードン!!」

フシギバナ「ぐお・・・」

澪「(フラッシュでリザードンの目がくらみ、フシギバナは突進の反動をうけた・・・)」

澪「唯!!律!!今だあ!」

律「おおおお!サイクロン!!穴を掘る!!」

唯「カメ太!!ロケット頭突き!!」

ドオオオン!!

フシギバナは倒れた!リザードンは倒れた!

レッド「・・・・!」

グリーン「ちくしょう!」

783: 2009/11/29(日) 14:44:50.12 ID:KQEjfLAHP
サカキ「・・・レッド、グリーン。もういい下がれ」

レッド「・・・はい」

グリーン「了解」

ダッ

唯「ああ!待って!あの二人を助けないと」

澪「唯。大丈夫だ。あの二人も元に戻す方法はあるはず
  ・・・私のように」

律「澪・・・!元に戻ったのか!?」

澪「うん・・・思い出したよ律。みんなのこと、軽音部のこと」

785: 2009/11/29(日) 14:47:48.57 ID:KQEjfLAHP
梓「澪先輩・・・よかったです!」

唯「澪ちゃん・・・」

澪「みんな・・・本当にごめん、私・・・」

律「いいんだよ澪。それに再会の涙はもうちょっと先までとっとこうぜ」

サカキ「・・・」

律「あいつを倒すまで・・・」

サカキ「残念だよ澪。だが全員私が倒して再び装置にかけるまでだ・・・」

唯「もう澪ちゃんにそんなことさせないよ!」

律「お前なんかには負けないぞ!」

梓「それにムギ先輩のことも話してもらわないとですね」

792: 2009/11/29(日) 15:04:53.44 ID:KQEjfLAHP
サカキ「出ろ・・・ニドキング!!」

ニドキング「グルルルル!!」

律「・・・一体だけ?」

サカキ「私は地面タイプのエキスパート・・・。波乗りを覚えているポケモンがいる前で
    大量に地面タイプを出すより、信頼できる一体だけを専念して使った方がよい」

律「・・・そうかよ。サイクロン!」

唯「頑張ってカメ太!」

梓「あずさん!」

澪「あのニドキングはサカキ様・・・いや、サカキの主力で、ロケット団最強と言われているポケモンだ。
  こっちが四体でも油断するなよ。行け、ばさ☆ばさ!!」


796: 2009/11/29(日) 15:15:07.63 ID:KQEjfLAHP

サカキ「ニドキング!!地割れだ!!」

ゴゴゴゴゴ!

唯「わわわ、すごい技」

澪「地割れに飲み込まれたら一撃で戦闘不能だぞ!気をつけて!」

律「気をつけろって言っても・・・」

サカキ「ニドキング!もう一発だ!」

ゴゴゴゴゴ!

梓「よけるのに精一杯で戦えません!」


798: 2009/11/29(日) 15:16:48.08 ID:KQEjfLAHP

澪「私のばさ☆ばさは地割れに当たらないけど・・・一体じゃニドキングを止められない・・・!
  ばさ☆ばさ!怪しい光で時間を稼げ!」

ピカア!

ニドキング「グルルルル・・・?」

ニドキングは混乱した!

澪「今のうちに体勢を立て直すぞ!」

律「気をつけろ・・・そこらじゅう地割れだらけだ!」

唯「ああ、危ないあずにゃん!」

梓「うわっと!すいません・・・」

律「こっちならまだ安全だ!みんなこっちに!」

800: 2009/11/29(日) 15:26:51.20 ID:KQEjfLAHP

ニドキングの混乱が解けた!

サカキ「ふふふふ・・・」

唯「なんか笑ってるよ?」

律「とうとうおかしくなったか?」

サカキ「いや・・・君たちがわざわざ逃げ場のない場所に集まってくれたのでね・・・」

澪「・・・!しまった!」

梓「どういうことですか!」

澪「サカキは・・・ただ地割れを連発していたんじゃない・・・
  安全な場所を減らして私たちが勝手に一か所に集まるように誘導していたんだ・・・!」

サカキ「そういうことだ。そこならお前らをまとめて潰せる・・・
    ニドキング!!破壊光線!!!」

ドギュン!!!

律「やばい!よけなきゃ・・・」

澪「駄目だ間に合わない・・・!受け止めろおおおおお!!!!」

807: 2009/11/29(日) 15:33:01.18 ID:KQEjfLAHP
サカキ「ふはははははは!無駄だ!!そんな弱小ポケモンどもが受け切れるはずがない!!」

カメ太「ギャウ・・・!」

サイクロン「がお・・・!」

あずさん「にゃあ・・・!」

ばさ☆ばさ「キシャー・・・!」

澪「ん・・・ばさ☆ばさの様子が・・・?」

律「サイクロンの様子も変だ・・・」

梓「あずさんも・・・」

唯「カメ太の様子もおかしいよ・・・これってまさか」

815: 2009/11/29(日) 15:39:30.26 ID:KQEjfLAHP

キュイイイイイン!

唯澪律梓「!!!」

サイクロンはサイドンに進化した!

あずさんはペルシアンに進化した!

ばさ☆ばさはクロバットに進化した!

カメ太はカメックスに進化した!

サカキ「馬鹿な・・・4体同時に進化しただと・・・!」

ドオオンン!!

澪「破壊光線を・・・」

梓「受け止めた・・・」

唯「すごい・・・!」

823: 2009/11/29(日) 15:50:35.33 ID:KQEjfLAHP

唯「すごいよカメ太!さらにかっこ良くなったね!それ大砲?」

律「サイクロンお前・・・でっかくなったなあ」

梓「あずさん・・・綺麗な猫さんになったね」

澪「ばさ☆ばさ・・・?お前がさらに進化するなんて知らなかったぞ」

サカキ「ふざけるな・・・こんなことがあってたまるか!
    ニドキング!突撃だ!つのドリルを食らわせろ」

ニドキング「グルル!!」

ドッドッドッ!

澪「・・・来た!」


837: 2009/11/29(日) 16:05:02.27 ID:KQEjfLAHP
律「サイクロン!」

サイクロンのストーンエッジ!

梓「あずさん!」

ペルシアンのネコにこばん!

澪「ばさ☆ばさ!」

ばさ☆ばさのエアスラッシュ!

サカキ「まだだ・・・突き進め!!!」

ニドキング「グルル・・・!!」

唯「カメ太!!」

カメ太「がう!!」

カメ太のハイドロポンプ!!

ニドキング「・・・!」

ドオーーン!



844: 2009/11/29(日) 16:14:10.05 ID:KQEjfLAHP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


唯「どうなったの・・・?」

澪「土埃で良くわからないけど・・・きっと」

律「埃が晴れてきたぞ」

梓「・・・いません!サカキも・・・ニドキングも!」

律「逃げたのか・・・でも」

澪「ああ」

梓「私たち・・・」

唯「勝ったんだね!」

859: 2009/11/29(日) 16:25:53.15 ID:KQEjfLAHP
梓「あ、でも・・・早くサーバーを止めないと」

唯「そうだ・・・レッド君達も助けないと!」


ナツメ「大丈夫よ。サーバーは今停止させたわ」

梓「ナツメさん!」

タケシ「間に合わなくてすまなかったな。でも無事で良かった」

律「タケシ・・・とマチス?」

マチス「ヘーイ!お久しぶりデース!」

ナツメ「カスミは岬の小屋へマサキの救出にむかったわ。もう雑魚の団員しか残ってないから救出は時間の問題だと思う」

梓「・・・そうだ、澪先輩、エリカさんは?」

エリカ「あら嫌だ、ここにいますわ」

唯「エリカちゃん!よかった!」

865: 2009/11/29(日) 16:44:26.94 ID:KQEjfLAHP
エリカ「梓さん、あなたを信じてよかったですわ。唯さん、律さん。とても強くなられましたわね」

澪「あの・・・さっきはありがとう。倒れそうになった私を介抱してくれて」

エリカ「気にしないでください。皆さんの友達なのですから当然ですわ」

律「そうか・・・澪が世話になったな。唯、あとはあの2人の子供を探すんだよな?」

「待たれよ!」

梓「新手!?」

ナツメ「・・・いえ」

キョウ「とうっ!」

スタッ

キョウ「この少年たちは、うろついていたところを拙者が保護したでござる!」

レッド「」

グリーン「」


870: 2009/11/29(日) 16:53:13.17 ID:KQEjfLAHP
キョウ「安心するでござる。眠らせているだけでござる」

唯「良かったあ~。ってあなた誰ですか?」

ナツメ「この子たちがエスパーポケモンの力で洗脳されてるんなら、私が助けられるかもしれないわ」

唯「お願いします!」

タケシ「とりあえず安全な場所に移動しよう」

エリカ「そうですわね。早く外に出た方がいいですわ」

ナツメ「早く町の安全を確保しないといけないわね」

873: 2009/11/29(日) 17:01:25.74 ID:KQEjfLAHP

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヤマブキシティ シルフカンパニー前

ザザーザザー

澪「・・・私の通信機が」

団員『・・・!もしもし!澪隊長ですか!よかった・・・やっとつながった』

澪「あ・・・」

ナツメ「私たちに気にせず。続けて。事情はだいたいわかってるから」

澪「・・・どうした?」

団員『ボスが消えて・・・アポロ隊長、アテナ隊長、ラムダ隊長には通信不能・・・
 やっと澪隊長に通信がつながったんです!』

律「他の隊長は、あなた達が倒したんですか?」

ナツメ「アポロとラムダは倒して拘束してあるわ。カスミによるとアテナは逃走したみたい」

澪「今の状況は?」

団員『幹部がいなくなってロケット団の指揮系統は完全にめちゃくちゃです! 
 でも澪隊長に連絡がついて良かった!早く指示をお願いします!』

874: 2009/11/29(日) 17:09:28.35 ID:KQEjfLAHP
唯「もしかして・・・」

梓「今は澪先輩がロケット団のトップってことですか?」

タケシ「そういうことになるな」

澪「・・・ねえ律、私はどうすればいい?」

律「な、なんで私に聞くんだよって・・・澪!?」

澪「もう・・・今の私がなんなのか・・・わからないよ」ポロポロ

律「澪・・・」ガシッ

澪「グスッ・・・律?」

律「・・・澪は澪だよ。一人で・・・私たちよりずっと大変だったろ?今までよく頑張った」

澪「ううぅ、律う・・・」ポロポロ

875: 2009/11/29(日) 17:12:53.06 ID:KQEjfLAHP
唯「澪ちゃん、もう大丈夫だよ。私たちがいるから」

梓「みんな澪先輩を信じてましたよ!」

澪「・・・ヒック、ありがとうみんな」

ナツメ「私たちからは何も言わないわ」

タケシ「ああ、君の信じることをすればいい」

マチス「イヤッハー!」

キョウ「拙者・・・」

澪「・・・よし!」

886: 2009/11/29(日) 17:29:21.43 ID:KQEjfLAHP
カチッ

澪「こちらは隊長の澪だ。ロケット団全部隊へ告ぐ。ボスは消息不明、
  私以外の隊長はジムリーダーに敗北し通信不能だ。規定により私がロケット団の指揮を執る」

『やった!やっと指示が聞ける!』

『お願いします澪隊長!』

澪「総員、ヤマブキシティから撤退せよ。繰り返す、総員、持ち場を離れヤマブキシティから撤退せよ」

『・・・て、撤退ですか?』

澪「そうだ。撤退後に新たな指示を出す。各部隊、各部署返事をしろ」

『澪隊、もちろん了解しました!』

『アポロ隊、了解』

『ラムダ隊、了解です!』

『アテナ隊、了解・・・』

『研究部、了解です』

澪「よし。では速やかに撤退せよ」

888: 2009/11/29(日) 17:34:44.02 ID:KQEjfLAHP
ナツメ「・・・ありがとう」

澪「いえ。・・・私は捕まえないんですか?」

タケシ「サカキを倒した人にそんなことしないさ」

澪「・・・じゃあ、私は行く」

律「・・・は?」

唯「澪ちゃん、行くってどこに?」

澪「ロケット団のもとに・・・」

梓「そんな!なんでですか先輩!」

892: 2009/11/29(日) 17:51:01.86 ID:KQEjfLAHP
澪「ロケッド団に入っていたからわかるんだけど・・・
  団員達はみんな自分の居場所がないんだ。ここで無理やり解散させることもできたけど、
  そうしたら今更やることが無くなった団員達は、結局何年後かに集まってまた悪事をするかもしれない。
  そうならないためにも私がロケッド団をいい方向に導かなきゃいけないんだよ」

律「いいじゃんロケット団なんか!せっかく澪が戻ったのに・・・こんなのあんまりだよ」

唯「澪ちゃんと離れたくないよう・・・」

梓「先輩・・・行っちゃいやです」

澪「みんな泣くなよ・・・私もまた泣きたくなっちゃうじゃないか・・・」

律「澪!行くな!」

澪「律・・・ロケット団が落ち着いたら、絶対会いに来るから!そうしたらみんなでムギを探して元の世界に
  もどる方法考えよう?」

律「うう・・・みお・・・」

澪「ばさ☆ばさ!空を飛ぶ!」

バッサバッサ


904: 2009/11/29(日) 18:03:15.28 ID:KQEjfLAHP
律「澪・・・なんでだよ・・・」

梓「律先輩・・・」

唯「りっちゃん、澪ちゃんを信じて待とうよ。澪ちゃんは絶対帰ってきてくれるから」

エリカ「あら嫌だ。澪さんは行ってしまいましたの?」

梓「エリカさん?どこに行ってたんですか?」

エリカ「あなた達がサカキと戦った場所で、これを見つけましたの」キラーン

ナツメ「それは・・・サカキのグリーンバッジ」

エリカ「ちょうどいいですわ。このバッジはサカキを倒したあなた方に差し上げますわ」

唯「あ、ありがとう」


907: 2009/11/29(日) 18:07:18.95 ID:KQEjfLAHP


ナツメ「さて・・・私たちはいろいろと後処理をしないとね」

タケシ「残りは俺達ジムリーダーに君たちはポケモンセンターで休むといい」

エリカ「そうですわね。あなた方はゆっくり疲れを癒して下さい。タケシさんもたまには良いこと言いますのね」

マチス「ユーたちのエクセレントな頑張り忘れませーん」

キョウ「拙者は・・・」


唯「じゃあお言葉に甘えて、休ませてもらおう。りっちゃん、行こう?」

律「・・・うん」

梓「ありがとうございます、みなさん」


910: 2009/11/29(日) 18:17:24.72 ID:KQEjfLAHP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後 ヤマブキシティ ポケモンセンター

マサキ「いやー大変な目にあったわー!」

律「マサキ久しぶり。大丈夫だったか?」

マサキ「拷問されそうになってたんやけどギリギリでカスミさんが助けてくれたんや」

唯「よかったー」

マサキ「まあ、今日は別の話で来たんや」

梓「ということは・・・」

マサキ「ああ、君らがこの世界に来た理由についてや」


913: 2009/11/29(日) 18:25:59.27 ID:KQEjfLAHP

マサキ「・・・君らがこの世界に来た理由がポケモンだと仮定して、各地方のポケモン調べてみたんやけど・・・
    とりあえず二つの地方で怪しい情報が見つかった」

律「それは、どこ?」

マサキ「1つはすぐ隣のジョウト地方にある、”ときわたりポケモン”の言い伝え。
    もう1つはシンオウ地方にある、時間と空間を司る2体のポケモンの神話」

唯「なんかすごそうだね」

マサキ「言い伝えや神話なんて普段は信じられへんけど、君らがいる以上は可能性があると思ってな。
    あくまで可能性の話やけどな」

梓「どちらも別の地方ですか・・・となるとやはり」

唯「チャンピオンになって地方を自由に移動できないとね~」

マサキ「ホンマか?チャンピオンになるのがどんなことか知ってるんか?」

915: 2009/11/29(日) 18:30:51.23 ID:KQEjfLAHP
律「わかってるよ。難しいことくらい。でもやらないと」

マサキ「しかしなあ。まずはバッジを8個集めないといけないし・・・」

唯「へへん」

マサキ「・・・何や?」

唯「じゃーん!」ズラッ

マサキ「な、何やてー!?グレー、ブルー、オレンジ、レインボー、ゴールド、ピンク、クリムゾン、グリーン・・・
    バッジが8個そろっとるやないか!」

律「私たちがロケット団との戦いで活躍したって実力を認めてくれて、ジムリーダーのみんながくれたんだ」

マサキ「な、君らはすごい強運の持ち主やな・・・でもこれでポケモンリーグに挑戦できるわけか」

唯「うん!」

918: 2009/11/29(日) 18:34:51.17 ID:KQEjfLAHP
律「澪は絶対戻ってきてくれる。だから私たちができることをやっておかないとな!」

梓「そうですね。やってやるです」

マサキ「・・・なんか、君らならできる気がしてきたわ・・」

唯「えへへ、というわけで」

律・梓「おお!」



唯「目指せポケモンチャンピオン!」



第一部 完

919: 2009/11/29(日) 18:36:02.76 ID:bXp9jfz+P
ほほう……

920: 2009/11/29(日) 18:38:03.00 ID:Ze6vfU9/O
第一部・・・だと・・・?

つまりあと何部作かあるのだな?

921: 2009/11/29(日) 18:38:39.13 ID:An+pkIwyO
一部完か。とりあえず乙

924: 2009/11/29(日) 18:43:32.84 ID:KQEjfLAHP
ふううううううううう!終わった!!!

みなさん、ここ1週間くらいお付き合いしてくれて本当にありがとうございました!

読んでくれた人、支援や保守、意見、感想、その他レスをくれた人、絵を書いてくれたり合成画像を作ってくれた人、
みなさん感謝してます

で、いろいろと言われてる続きの問題ですが・・・1部完って書いたのはなんとなくで、
絶対に続きを書くっていう意思表示じゃないので気にしないでください

ただ、自分は急かされないと書けない性質なので、のんびり書ける所に行ったら絶対進まないと思います

960: 2009/11/29(日) 20:41:33.89 ID:KQEjfLAHP
1です。ちょっと離れてました

あと念のためトリつけときます

さっきも書いたけど自分の性質上のんびり書けるパー速では絶対まともに進まないので、
続きを希望してくれる人が多いならここで書きたいと思います

ですが、ペースは今まで通りの保守頼みな感じになるのでそれで良ければ・・・
ついでに前スレでも言ったように今は自分でスレ立てれません

決断力がなくて申し訳ない
次:唯「目指せ!ポケモンチャンピオン!」

引用: 唯「目指せポケモンチャンピオン!」