73: 2009/12/25(金) 13:40:40.30 ID:VP4TgRiKO
初春「佐天さん遅いですね、ファミレスに集まってーなんてメール来たのに」
美琴「初春さんも何の事か聞いてないんだ?」
黒子「また新しい都市伝説とかじゃありませんの」
佐天「お待たせしましたー!」
黒子「遅いですわよ。一体なんの用ですの?」
佐天「エヘヘ…まぁまぁ落ち着いて落ち着いて。実は皆さんに重大発表があります」
とある魔術の禁書目録 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

74: 2009/12/25(金) 13:46:31.91 ID:VP4TgRiKO
佐天「実はこの度私に彼氏ができました!」
初春「ええええ!!さ、佐天さんホントですか!?」
佐天「これがホントなんだよ、ういはるー」
初春「わわわっ、なんでその流れでスカート捲ろうとするんですか!座ってて良かった。でもおめでとうございます!」
美琴「へー、おめでとう。佐天さんやるじゃない」
黒子「それは素直におめでたいですわね」

78: 2009/12/25(金) 13:56:27.84 ID:VP4TgRiKO
佐天「ありがとうございます。で、実は今日皆さんに会わせたくてその彼氏を連れてきたんですよ」
美琴「おおっ見たい見たい。佐天さんに相応しいか見定めてあげるわ」
黒子「お姉様は佐天さんの親かなにかですの…?」
初春「で、でも白井さんも会ってみたくありません?」
黒子「ま、まぁそれはそうですけど…」
佐天「じゃあ今外に待たせてるんで連れてきますね」

82: 2009/12/25(金) 14:04:41.18 ID:VP4TgRiKO
美琴「どんな感じの人かな」
初春「佐天さんと合うタイプだとカッコイイ感じの人ですかね」
黒子「意外に真面目な殿方かもしれませんわよ」
美琴「それも気になるけど同い年かな?年上だったりして!」
初春「えぇーまさか」
佐天「お待たせしましたー」
美琴「待ってました!って、え…」

83: 2009/12/25(金) 14:09:29.77 ID:VP4TgRiKO
すまん、飯食べたいから書き込み遅くなります
SS初めてだからつまんなかったら落としてください

88: 2009/12/25(金) 14:23:20.77 ID:VP4TgRiKO
上条「えーと初めまして。上条です…ってビリビリ!?」
美琴「…な、なんであんたがいるのよ!!」
上条「いや佐天が友達に紹介したいって言うから来たんだけど。友達ってビリビリたちだったのか。ハァ…不幸だ」
美琴「じゃ…じゃあホントにあんたが佐天さんの…?」
黒子「予想以上に意外な方でしたわね」
美琴「…う、うん、そうね」
佐天「あれ、御坂さんたち上条さんと知り合いだったんですか?」
黒子「ええ、何度かお会いしたことがありましたの」

93: 2009/12/25(金) 14:57:12.61 ID:VP4TgRiKO
初春「わぁ凄い偶然ですね。佐天さん年上の方なんですか?」
佐天「うん。高校生なんだ」
上条「そうなんですよ、はい。あ、ただ決して中学生だからとかそういう理由で付き合った訳じゃないんで!ロリコンじゃないんで!そこんとこよろしくお願いします!!」
初春「ビクッ。は、はい…」
黒子「なにを必氏になってますの…」
初春「えっと…上条さんは佐天さんのどんなとこがすきなんですか?」

上条さんの口調がいまいち把握出来てないから変かもしれないので各自脳内補正よろしく

95: 2009/12/25(金) 15:12:49.96 ID:VP4TgRiKO
佐天「ちょっと初春!恥ずかしいじゃん」
初春「良いじゃありませんか、せっかくですし」
上条「んーなんかすっごく俺逃げ出したい気分」
黒子「さぁさ、言ってさしあげなさいな」
上条「くっそ、上条さんは覚悟を決めるしかないようだな。…普段は明るく能天気な感じだけど実は何でも一生懸命なとこ…とかかな」
初春「佐天さん愛されてますね!羨ましいです」
佐天「もー恥ずかしくて顔熱いよ。上条さんもそんな褒めないでよー」
美琴「………」

100: 2009/12/25(金) 15:22:52.40 ID:VP4TgRiKO
黒子「で、御二人はいつから付き合ってなさいますの?」
佐天「えーと夏休みあたりだっけ?」
上条「そうそう。夜絡まれてた佐天を助けたのがきっかけだったな」
美琴(夏休み!?じゃああいつに恋人の振りしてもらってたときにはもう付き合ってた…?)
初春「わぁカッコいいですね」
上条「つってもカッコよく不良を倒したんじゃなくて身代わりになっただけどな。命からがらカッコ悪く逃げ延びたよ」
佐天「ううん、カッコ悪くなんてなかったよ。それに私凄く嬉しかった」
上条「佐天…」
黒子「…ごちそうさまですわね」
美琴「………………」

105: 2009/12/25(金) 15:35:06.27 ID:VP4TgRiKO
上条「そういや絡まれてたビリビリを助けようとして逆にビリビリにキレられたこともあったよな。
いやーあの時は流石の上条さんも焦った」
美琴「………………」
上条「って…ビリビリ?」
黒子「お姉様?」
美琴「!」「…あ~あったわねそんなことも!アハ、アハハハ」
上条「なんか変だぞビリビリ?」
美琴「そ、そんなことないわよ!佐天さんのことだ、大事にしなさいよ……いいわね!!」
上条「わ、わかりましたっ!」

110: 2009/12/25(金) 15:43:59.31 ID:VP4TgRiKO
それからしばらくして…
佐天「それじゃ今日はわざわざ集まってもらってありがとうございました」
初春「いえ楽しかったです。また明日ー」
上条「んじゃ送ってくよ、佐天」

黒子「しかしホント驚きましたわね」
初春「でも良い人そうで良かったですね。ちょくちょく不幸だ不幸だ言ってましたけど」
黒子「さ、私たちも帰りましょうか」
初春「そうですね。それじゃお先に失礼します」
美琴「……」
初春「…って御坂さんどうしました?そういえばさっきから様子が変でしたけど」

113: 2009/12/25(金) 15:54:02.91 ID:VP4TgRiKO
美琴「…え!?やだなー初春さん。なんでもないわよ、なんでも」
初春「そんな隠さなくても。なにがあったんですか?」
黒子「はっ!まさか佐天さんたちの仲睦まじい姿見てお姉様も恋人が欲しくなったとか…」
美琴「え…?」
黒子「そうなら何を悩む必要がありますの!身も心も理解しあった私という存在がいるじゃありませんの!!」
初春「はい?」
黒子「さぁ私の元にいらしてお姉様!いえ、やはり私がお姉様の胸に飛び込ませていただきますわ。おねぇさまぁあああああああああああ!!!」グシャッア!!
初春「白井さん!こんな時にふざけないでください」
黒子「ぐふ…初春に邪魔されるなんて。私いたって真面目ですわよ」
初春「余計タチ悪いですよ」

115: 2009/12/25(金) 16:06:18.97 ID:VP4TgRiKO
美琴「…ホントになんでもないのよ。あ、今日発売の雑誌が気になってたのよ!そう!!」
黒子「雑誌ですの?」
美琴「そうなのよ、だからこれからコンビニ寄ってくるわ。黒子は先帰ってて。初春さんまたね」
初春「あっ御坂さーん…行っちゃった」
黒子「ふむ…これは確かになにかありますわね」
初春「白井さんからもそれとなく聞いてみて下さい。あんな元気ない御坂さん見たくありませんよ」
黒子「私も求愛行動に電撃で返してくれずスルーなさる程元気ないお姉様は見てて辛いですわ。やってみましょう」

118: 2009/12/25(金) 16:25:53.65 ID:VP4TgRiKO
美琴「ハァ…あんな嘘ついてきちゃったけど、どうしよ。でもあそこで本音漏らしたらきっと泣いちゃってたろうし。そんな情けない姿黒子たちに見せたくない…」
美琴「でもあいつが佐天さんと付き合ってたなんて…あれは!」ササッ
コンビニ店員「アリガトーゴザーマシター」
佐天「ごめんね、夕飯の材料買い出しまで付き合ってもらって」
上条「気にすんなよ、荷物重いだろ?それにまた『涙子』が変な奴に絡まれたら嫌だしな」
佐天「…『当麻さん』、ありがとう。せっかくだから夕飯食べていってよ」
美琴「…涙子?当麻さん?さっきは確か佐天、上条さんって…」

121: 2009/12/25(金) 16:45:56.30 ID:VP4TgRiKO
美琴「…ヤダ。…せっかく泣かないように黒子たちから逃げてきたのに…これじゃ」
美琴「…グス…私の方が佐天さんより早く…グス…あいつのこと好きになったのに…」
美琴「ヒック…私は毎日あいつのこと考えてたのに…ううう……グス……」
美琴「わ、私は……私は…私は!あいつのこと好きだったのに…!!なんで佐天さんがあいつと!」
美琴「…やだよ。こんなのやだよ」

126: 2009/12/25(金) 16:57:58.93 ID:VP4TgRiKO
それからしばらくして深夜、美琴黒子の部屋
ガチャ…
美琴「……」
黒子「お姉様!心配しましたのよ、電話にも出ませんし事故にでもあったのかと」
美琴「そう……」
黒子「…お姉様、大丈夫ですの?目が赤いですわ」
美琴「…なんでもないわよ、気にしないで」
黒子「お姉様っ黒子には隠し事なさらないでください!黒子はいつでもお姉様の味方ですの、一人で抱え込まないで話してください!」
美琴「黒子……」

130: 2009/12/25(金) 17:06:26.78 ID:VP4TgRiKO
美琴「…いくら黒子でも話せないよ…話せない」
黒子「佐天さんが関係ありますの?」
美琴「……」
黒子「それとも上条…とおっしゃられました殿方ですの?」
美琴「!………」
黒子「…当たりですのね。よく考えれば簡単なことでしたの、前からお姉様はあの方と親交がありましたし」
黒子「お姉様はあの方のことがす…「黒子っ!!!」
美琴「それ以上…言わないで」

138: 2009/12/25(金) 17:17:15.77 ID:VP4TgRiKO
美琴「私…あいつのこと好きだったんだ…」
黒子「お姉様…」
美琴「なんであいつと付き合うのが…私…じゃなくて佐天さんなんだろ…」
美琴「…なんで常盤台のレベル5、御坂美琴じゃなくて…佐天!…なんかと……」
黒子「………」
美琴「ハハ…嫌な奴だね私。友達の幸せ喜ぶどころか憎んでる。こんな姿黒子には見せたくなかったよ……」
黒子「お姉様、そこまであの方のことを想っていらしたの…」
美琴「もう佐天…さんにはあえないや。今なにするか自分でもわからない…もう駄目だよ」

140: 2009/12/25(金) 17:18:07.52 ID:VP4TgRiKO
>>134
さぁ続きを!

146: 2009/12/25(金) 17:38:44.53 ID:VP4TgRiKO
美琴「…ごめんね、憧れのお姉様がこんなんで」
黒子「謝らないで下さいな。お姉様が黒子に本心を打ち明けてくれて嬉しいですわ。それに…お姉様はお姉様ですの!」
美琴「うん…ありがとう。今日はもう寝るね」
黒子「はい…」
美琴(…佐天さんには悪いけどやっぱり私諦められないよ。こんな半端なままじゃやだもん…)

150: 2009/12/25(金) 17:48:21.04 ID:VP4TgRiKO
次の日
上条「フフーン♪フンフフーン♪フンバリバリバリフンフフーン♪」
土御門「かみやん、最近やけに上機嫌だにゃー」
上条「やっぱり彼女ってのは良いよな土御門。青春素晴らしい!幸せだー!」
土御門「まったく…あんまり熱入れすぎて他のこと疎かにしないようにな」
上条「わかってるよ。じゃまた明日な、舞夏によろしく」
土御門「にゃー」
上条「さて夕飯の買い物でもして帰るか」
タッタッタッタッ
美琴「…ハァハァ…ちょっと待ちなさーい!」

153: 2009/12/25(金) 17:57:05.63 ID:VP4TgRiKO
上条「え…ビリビリ?どしたよ、そんな走ってきて?」
美琴「う…それはその…えっと」
上条「?なんか昨日も変だったよな。もしかして俺またなんか怒らせるようなことしたか!?」
美琴「ち、ちがうわよ!私が言いたいのは…」
上条「…言いたいのは?」
美琴「スー…ハー…」
上条「なんなんだ?…ゴクッ…」


美琴「私はっあんたの…と、当麻のことが好きなの!!!」

157: 2009/12/25(金) 18:09:03.00 ID:VP4TgRiKO
上条「っ!!?」
美琴「…ハァ…ハァ」
上条「えっと、ビリビリが俺のことを好き…?」
美琴「そ、そうよ!ずっと好きだった!いつもあんたのこと考えてた!好きで好きでたまらない!!」
上条「まさかの展開に上条さんの処理能力じゃちょっと頭が追いつかない訳だが…」
美琴「私と…付き合えない?」
上条「……ビリビ…美琴、すまん。昨日紹介された通り俺は佐天の恋人なんだ。お前には応えられない…」
美琴「………そっか、そりゃそうだよね」

160: 2009/12/25(金) 18:14:30.48 ID:VP4TgRiKO
美琴「正直あんたはそういうと思った。そうじゃなきゃあんたじゃない」
上条「ビリビリ…」
美琴「せいぜい佐天さんを幸せにしてやんなさいよ!悲しませたら許さないからね」
上条「あぁ。ありがとう、またな」


美琴「あーあ、ふられちゃった。でもすっきりしたなぁ」
黒子「お姉様」
美琴「おー黒子!なんだ見てたの?」
黒子「すみません。なにやら走っているのを見かけたものですから、つい」

162: 2009/12/25(金) 18:21:09.78 ID:VP4TgRiKO
美琴「はは。綺麗にふられちゃったでしょ」
黒子「お姉様、そんな我慢なさらないで。今は泣いても良いと思いますわ」
美琴「なに言ってるのよ。別に我慢…なんて…グス…」
黒子「さぁ」ギュッ
美琴「う、うわぁああああああん」
黒子「お姉様…」

166: 2009/12/25(金) 18:26:25.22 ID:VP4TgRiKO
しばらくして
美琴「なんか今回は黒子に助けられっぱなしだね…おかげで大分吹っ切れたよ」
黒子「そんなこと。いつでも頼ってくださいまし!」
美琴「うん…ありがとう黒子。これからもよろしく」
黒子「では信頼の証に熱いキッスを!んんーー!!」ガバッ
美琴「えぇい!それはやめんか!!!」バリバリバリ
黒子「あぁああああっん!!これですわ!この電撃を黒子は待ってましたわ!お姉様ぁああああああああああぁああああっ!!」

END

170: 2009/12/25(金) 18:29:35.32 ID:VP4TgRiKO
正直最後糞ですみませんでした
美琴をさらにどん底につき落とすことは出来きたんですが、
自分の力じゃそれを纏める事ができそうになかったんでこんな腑抜けた終わりになってしまいました
読んでくれた人ありがとうございました

171: 2009/12/25(金) 18:30:03.56 ID:Yn9p4K7DO

引用: 佐天「こちら上条さん。私の彼氏です」 美琴「え・・・・?」