825:◆vLyL7y0Zk. 2014/07/29(火) 15:18:11.38 ID:SwajvDIs0


前回:【艦これ】提督「よろしく頼む」その2【8】

提督「よろしく頼む」シリーズ

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─────────────────────


    ─教室 放課後─

    
提督(日向の訓練に付き合っていたらすっかり遅くなったな……)

提督(さっさと帰ってゆっくり休もう……明日は朝から加賀と訓練だし……)

提督「さーて……カバンカバンっと……ん?」

826: 2014/07/29(火) 15:19:43.37 ID:SwajvDIs0

女提督「……zzz」グデー

提督「(机で眠りこけているあれは……女提督さん)」

提督「(那智教官の補修問題をやっているうちに眠ったって感じだな)」

提督「(……そろそろ教官も見回りにくる時間だろうし起こしとくか)」

提督「……」スタスタ

女提督「……んぅ……」グー

提督(がっつり寝てるな……)


827: 2014/07/29(火) 15:39:38.97 ID:SwajvDIs0

提督「(ん…これは、補修用のプリント………)」ピラッ

提督「(なになに……状況A図で艦娘が出撃できる場合、下記から一つ、どの艦娘を出撃する事が最適といえるか?理由も述べよ……ふむふむ)」

提督「(那智教官の好きな艦娘戦術理論の基礎だな。これは普通に授業を聞いていれば答えられる筈だ)」

提督「(女提督さんの答えは……どれどれ……)」


『すごく強い艦娘が必要。ので、ここにはいない』


提督「っ」ガクッ

提督「(な、何言ってんだこいつ……)」

提督「(選択しろって書いてあるだろ!せめてそのすごく強い艦娘について書けよ))


女提督「……ふふ……」ムニャムニャ

提督「(……ドヤ顔で書いてる感じがしてなんかむかつく)」

828: 2014/07/29(火) 15:40:59.44 ID:SwajvDIs0

提督「(……もう一個問題文があるなえっと……)」

提督「(軍には階級制度が設けられている。もっとも高い階級の名称を答えよ)」

提督「(こりゃあイージー問題だな。一般人でも分かるような)」ペラ



『ボス』



提督「…………」チーン


提督「起こすか」

829: 2014/07/29(火) 15:43:13.27 ID:SwajvDIs0

提督「女提督さん、もうそろそろ時間だから起きた方がいいぞ」ユサユサ

女提督「……う……もう……食べれない……」ムニャムニャ

提督「ベタな寝言いうなぁ……」

提督「ほら、女提督さん。いったん起きて」ユサユサ

女提督「ん……んぅ……なに……よ……もう」ムクッ

提督「やっと起きたか……」

女提督「……って……誰かと思えば……提督……?とかいうやつじゃない。なんなのよ」

提督「おはよう。そろそろ教官が来ると思ったから起こしたんだが……」


830: 2014/07/29(火) 15:45:46.50 ID:SwajvDIs0


女提督「え……ってもうこんな時間!補修問題を早くやらないと!間違えた分だけスクワットの回数が増えるのよ!」

提督「スクワットか、那智教官らしい」

女提督「意味わかんないわよ!筋トレした所で化け物相手に通用するわけないってのに!」

提督「はは……那智教官曰く『強靭な精神は、強靭な肉体から生まれる』って感じだからしょうがないさ」

女提督「しらないわよそんなの」プンプン

提督「……どうでもいいけどさ。勝手に見たのは謝るけど……君の補修問題の答案ほとんど間違ってる」

女提督「……はぁ?」




831: 2014/07/29(火) 15:47:01.33 ID:SwajvDIs0

───────────────────────


提督「だから────こういう事なんだ」

女提督「へぇ、なるほどねぇ」

女提督「あんたやるじゃない。すごく分かりやすかったわ」

提督「そうか?参考書通りの説明だが」

女提督「あのまま答案出してたら恐らく次の日……立てないくらいのスクワットになってたわね」

提督「はは……それは良かった」

832: 2014/07/29(火) 15:47:42.93 ID:SwajvDIs0

提督「さぁ、もうこんな時間だし帰ろうぜ」

女提督「そうね。教官に提出してから帰るとするわ」

提督「わかった。んじゃ俺はお先に失礼するよ」

女提督「ええ、ありがとうね。提督」

提督「うん。またな」


833: 2014/07/29(火) 15:49:54.54 ID:SwajvDIs0


───────次の日────────


    ─教室 放課後─
    
    
提督(今日も遅くなった……カバンとってはやくかえろう)

提督(ん……)

女提督「…………」グデーン

提督「昨日と同じ状態……」

提督「……はぁ。仕方がない……起こしてやるか」


834: 2014/07/29(火) 15:52:18.09 ID:SwajvDIs0


提督「おーい、女提督さん。起きてくれ」ユサユサ

女提督「……ん……んん」ムクッ

女提督「あれ……またあんたじゃない」

提督「訓練後は教室に用があるからね。ついでに起こしたんだよ」

女提督「そう、迷惑かけたわね」

提督「きにしないでくれ。ついでだから」



835: 2014/07/29(火) 15:54:23.22 ID:SwajvDIs0


女提督「ふーん……」

女提督「……あ、そうだ」

提督「ん?」

女提督「補修の問題、教えて欲しい所があるのよね」

提督「どの問題?」

女提督「これなんだけど……」



836: 2014/07/29(火) 15:55:57.64 ID:SwajvDIs0


───────────────────


提督「───そうだな、その理解で問題ないよ」

女提督「なるほどね。よく分かったわ」

女提督「(こいつ……昨日も思ったけど説明が分かりやすいわね)」

女提督「(教科書とか教官の話を聞いてても分からない事がスイスイ頭にはいってくるわ)」

女提督「(そいえば学年でもトップに近い成績なんだっけ……)」

女提督「(顔も中々いいし、気が利くみたいだし……)」

女提督「(悪くないわね……)」

837: 2014/07/29(火) 15:57:53.38 ID:SwajvDIs0

提督「女提督?大丈夫?」

女提督「ん?えええ、大丈夫よ。これで今日の分は教官に提出できるわ。ありがとう」

提督「ああ。どういたしまして」

女提督「……ねぇ」

提督「ん?」

女提督「よければまた暇な時にこうやって教えて欲しいのよ」

提督「うむ。それくらいなら構わない。まぁ時間が取れる時だけだけどな」

女提督「ほんと!?ありがとう。絶対よ!」




838: 2014/07/29(火) 15:59:12.29 ID:SwajvDIs0


──────別の日──────
    


提督「ここの問題は─────だからね」

女提督「ふーん、分かったわ。こうね」

提督「そうそう」




─────さらに別の日──────
    
    
女提督「これも教えなさいよ、提督」

提督「んーどれどれ。ああこれか。これは────」




839: 2014/07/29(火) 16:08:22.24 ID:SwajvDIs0


─────さらにさらに別の日──────


提督「ってことでここはこうやってだな」

女提督「うん、なるほねどぇ」

女提督「(こいつ……ほぼ毎日私に勉強教えてくれるけど……)」

女提督「(いくら訓練後でクラスによるからって毎回わざわざ声をかけてくるなんて普通じゃないわ……)」

女提督「(やはりこいつ……)」

女提督「(私の事が好きなのね!!!)」ドーン

女提督「(何よ何よ。普段は平気な顔してるけど)」

女提督「(私にゾッコンLOVEってわけね!!!!)」



提督「(うーん、ほんとは早く帰りたいんだが……)」

提督「(教えるといった手前、断るのも気が引けるし)」

提督「(どうにもこういう駄目な奴をみると放っておけない)」

提督「(我ながら損する性格だ)」

840: 2014/07/29(火) 16:14:17.16 ID:SwajvDIs0

女提督「(まぁ、私そこそこ可愛いし好かれちゃうのもわかるわ)」ウンウン

女提督「(士官学校にきて色恋沙汰なんてしようとも思わなかったけど……)」

女提督「(嫌な気分ではないわ……ムフフ)」ジュル

提督「(なんかよだれ垂らして汚いなー)」ジー

女提督「(ああ、すごい見られてるわ。やっぱり間違いない。こいつは私の事が好きね)」

女提督「(けどどうしよう……男性に好かれるなんて初めてだしどうしていいやら……)」

女提督「(かといって何もしないのも……ここまでアプローチされて対応しないのも可哀想だし……)」

841: 2014/07/29(火) 16:16:16.86 ID:SwajvDIs0

女提督「…………」チラッ

提督「?」ジッ

女提督「……あんた。今度の休み暇?」

提督「え?」

女提督「今度の休み、暇かどうか聞いてんのよ!!」」グワァ

提督「な、なんだよ。急に」

女提督「いいから答えなさい!」

提督「え、えっと……そうだな。特に予定は入れてなかったと思うが……」

女提督「そ、そう……それならいいわ」

提督「はぁ」

女提督「喜びなさい。いつもはすごい忙しいんだけど、私もちょーーーうど空いてるのよ」

提督「そうなんだ」キョトン

女提督「ええ、そうなのよ」

提督「ふーん」

女提督「…………」

842: 2014/07/29(火) 16:20:25.22 ID:SwajvDIs0

提督「んで、ここの問題なんだけど」

女提督「誘えやぁあああああああああ!!!」

提督「えええ!?」

女提督「女の子が暇なんだっていってんだから遊びに誘ったりしなさいよ!!」

提督「な、なんなんだよ」アセアセ

女提督「おら早く!!!」

提督「な、何だ遊びに行きたいのか。じゃ、じゃあ今度の休みに……うーん、ショッピングにいこう」

女提督「ええいいわよ♪そこまでいうなら仕方ないわね♪」ニコォ

提督「お、おう……」

提督「(ああ……折角の休みだから家でまったりしたかったんだけど……)」」トホホ


女提督「(疲れ切った顔してるわね。まぁしょうがないわ)」

女提督「(好きな子を誘ったんだもの。きっと緊張したんだわ)」フフン


843: 2014/07/29(火) 16:22:11.30 ID:SwajvDIs0

────────────────────


    ──休みの日──


大和「私は大和、よろしくね」

日向「日向だ。気軽に呼び捨てでいい」

加賀「加賀です。仲良くしましょう」

女提督「……よ、よろしく」ヒクヒク




提督「いやぁ、どうせ遊ぶんならみんなでと思ってな」

提督「飯くらいは奢るし、今日は訓練の事とか忘れて楽しく遊ぼう!」


844: 2014/07/29(火) 16:24:13.08 ID:SwajvDIs0

女提督「…………」

提督「……女提督?どうした?腹でも痛いのか?」

女提督「……そうね。なんかすごくムカムカしてるわ」ヒクヒク

提督「ほんとか。丁度ここに腹痛の薬がある。便秘にもよく聞くし楽になるかもしれない」

女提督「…………」

提督「まぁなんだ。女の子は身体の構想上、便秘持ちが多いって聞くしな。俺は別にしょうがないと」


845: 2014/07/29(火) 16:27:15.56 ID:SwajvDIs0

女提督「便秘便秘って……」

女提督「いっぺんしねぇえええええええええええええ!」


バチーン


提督「ゲブラッ!」

女提督「ったく!気合いれて損したわ!さっさと提督の奢りでご飯食べにいくわよ!」

提督「いてて……なんなんだよ一体……」



大和「……だから言ったのに。二人で行った方がいいって」

日向「とんだ朴念仁だな」

加賀「昼ごはん楽しみですね」ワクワク




──────
─────
────
───
──

846: 2014/07/29(火) 16:34:47.10 ID:SwajvDIs0





───士官学校での生活は数年続き



───様々な出来事を経験し成長していく提督達



───時には、ライバルと競い


847: 2014/07/29(火) 16:39:18.34 ID:SwajvDIs0


羽黒「あ、あのそろそろ演習を始めたいのですが……」

エリート「今度は負けないぞぉ、提督」

提督「諦めろ。勝つのは俺だ」

エリート「一度勝ったくらいで調子にのりやがってぇ」

提督「お前は最初から調子にのってただろーが」

エリート「……雑魚がぁ!」

提督「……お坊っちゃま野郎が!」



 バチバチ


大和「もー、会うたびに煽りあって……」

大和「素直に仲良くなりなさいよね」



瑞鶴「今度こそ負けないわよ加賀」

加賀「……負けるつもりで戦う人はいないでしょう。当たり前の事をいわないでください」

瑞鶴「あんた……い、いちいち言い方がむかつくのよ」

加賀「そうですか。じゃあ話しかけなければいいのでは?」

瑞鶴「むがぁあ!!翔鶴姉!今日は最初から全力で艦載機飛ばすわよ!」

翔鶴「瑞鶴ったら……まぁいいわ。この前の雪辱を果たす時ね」



大和「こっちはこっちで大変ね……」ハァ


848: 2014/07/29(火) 16:40:18.18 ID:SwajvDIs0





───────時には仲間と楽しく過ごし



849: 2014/07/29(火) 16:41:14.12 ID:SwajvDIs0


提督「大和さん、日向さん、特に加賀さん」

大和「どうしたの?」

日向「なんだね」

加賀「食べるのに忙しいので話しかけないでもらえますか」

提督「ご飯食べるのはいいんだけど……もう少し控えてもらえると……さ」

大和「提督、今日私達の着替え覗いたわよね?」

提督「いや、あれは艤装を外してる最中だとてっきり……」

大和「の・ぞ・い・た、わよね?」

提督「……どうぞ召し上がりください」

大和「はい♪」

提督(とほほ……なんで夕ご飯をおごらなきゃいけないんだ……)

提督(また親父の店てつだってバイト代稼がなきゃ……)

加賀「すみません。これ、おかわりお願いします」

大和「私も私も♪」

日向「ふむ。私も貰おうか」

提督「……はは」



851: 2014/07/29(火) 16:43:28.25 ID:SwajvDIs0




───────色恋沙汰?も起こったり



852: 2014/07/29(火) 16:45:43.50 ID:SwajvDIs0

女提督「提督!今日こそあんたにテストの点数で勝ってやるわよ!」ビシィ

提督「お、おう。どうでもいいけどなんで俺につっかかってくるんだよ……」

女提督「うるさい!いいから勝負なの!」

那智「静かにしろ!呼ばれた奴からテストの結果を返すからとりにこい。」

提督「はい」スタスタ

女提督「ちょ、あんた!先に取って不正しようとしても無駄だからね」ズンズン

提督「しないよ……んーと、92点か。あー艦種の特性の説明でミスってるな……」

女提督「(ふふん。バカね。私は今回めちゃくちゃ勉強したから100点の自信があるわ)」

女提督「見てなさい提督。私がホントはできるってところ!」

那智「…………女提督」

女提督「はい!なんでしょうか?那智教官!」ビシッ

那智「今回はよくがんばったな。ほぼ完ぺきだった」

女提督「やっぱり!がんばったんですよ!何点だったんですか!」

那智「ほら見るがいい」ピラッ

女提督「うふふ……っよし!0点!」

女提督「……え……0点?」

那智「問題はほぼ完ぺきだったんだがな」

那智「自分の名前を間違えてるぞ」

女提督「…………あ」

那智「まぁ当たり前の事もできない人間に採点などできんからな」

那智「今回は0点だ」

女提督「……お、お許しいただけないでしょうか?」アセアセ

女提督「だって……私の漢字難しいじゃないですか……ほら……雲は簡単ですけど……」

那智「…………」ニコニコ

那智「明日から地獄の補修を用意しているから楽しみにしておけよ」ギロッ

女提督「ひぃいいいいいいいいいいいいいい」



提督「……アホだな」



853: 2014/07/29(火) 16:46:29.31 ID:SwajvDIs0




────────厳しい訓練や




854: 2014/07/29(火) 16:47:37.11 ID:SwajvDIs0


提督「何やってるんだ日向!もっと早く砲撃しないと良い的になるぞ!」

日向「わ、分かっている!」

提督「加賀はもっと連携をとれ!砲撃の着弾に合わせて爆撃するだけで命中精度が変わると何回言わせるんだ!

加賀「すみません……」

提督「大和は無駄弾を打ち過ぎだ!戦場ではコストコントロールも頭に入れろ!」

大和「ご、ごめんなさい。調子にのったわ……」



855: 2014/07/29(火) 16:48:14.95 ID:SwajvDIs0




──────自身の鍛錬を行う



856: 2014/07/29(火) 16:48:56.53 ID:SwajvDIs0


那智「提督!ペースが落ちてきているぞ!

提督「はぁっ……はぁっ……ななじゅういち……ななじゅうに……」ポタポタ

那智「声が小さい!」パシンッ

提督「りょ、了解!ななじゅーーさん!!ななじゅーーーーよん!」

那智「たかが100回の腕立てをそんなトロトロやっていたら日が暮れるぞ!」

提督「(くそ……重りさえなきゃ……)」ゼェゼェ

那智「休むんじゃない!」パシンッ



857: 2014/07/29(火) 16:49:49.60 ID:SwajvDIs0




───そうして

      
        時間は流れていき……提督達の士官学校での生活は少しずつ終わりに近づく──────




868: 2014/07/30(水) 10:45:14.61 ID:3kuIfefq0


──────────────────────



─ 数年後 ─


   士官学校 下駄箱


提督(あと少しでこの学校での生活も終わり……)

提督(最初はどうなるかと思ったけど……)

提督(無事卒業できそうだ)

提督(……長い様で短い……数年間だったな)



869: 2014/07/30(水) 10:47:00.74 ID:3kuIfefq0


老人「すみません、そこのお若い方」

提督「はい?」

老人「訓練場はどこにあるのか教えていただけんかのう?」

提督「かまいませんよ。俺も丁度今から訓練なのでよければ一緒に向かいましょう」

老人「それは助かるのぉ」


870: 2014/07/30(水) 10:49:22.13 ID:3kuIfefq0


──────────────────


スタスタスタ

スタスタスタ


提督「……おじいさんは軍関係者の方ですよね。まぁここにいるんでしょうから当たり前かもしれませんが」

老人「うむうむ。お主たちと同じく艦娘の指揮官をやってたぞい」

提督「おお、って事は大先輩……ですね」

老人「ふぉっふぉっ、そうじゃな。多くの深海棲艦を倒してきたし」

老人「多くの仲間を目の前で失ってきたぞい」

提督「……そうですか」

老人「長く生きてると色々かんじる事があってのぉ」

老人「こうやってたまに士官学校にきて感傷に浸るのじゃよ」

提督「…………」

871: 2014/07/30(水) 10:52:09.11 ID:3kuIfefq0


老人「ところで……きみは今から訓練といっていたようだが」

提督「はい。今から担当している3人と一緒に……ですね」

老人「お邪魔じゃなければ見学させてもらっても構わないかの?」

提督「どうぞ。大先輩に見ていただけるなんて光栄ですよ」

老人「フォッフォッフォ。そういわれてしまうとプレッシャーだのぉ」

提督「はは、お手柔らかにお願いします……っと」ピタッ

提督「ここが訓練場です。モニタールームから訓練の様子を見れますのでそこまで案内しますよ」


872: 2014/07/30(水) 10:54:30.23 ID:3kuIfefq0



─────────────────────



提督「どうでしたか?訓練の方は」

老人「いやあ、中々良いものじゃったわ。昔を思い出すぞい」

提督「良かった。退屈なんじゃないかと思いましたが」


老人「……まぁちょいと評価をさせてもらえるとすれば」

老人「士官学校のレベルで見れば……艦娘の練度、士気も高く」

老人「訓練の内容も良く練られており各艦娘の苦手な部分を抑えつつ、得意なポイントも伸ばせるように考えられている」

老人「指示の仕方も実にスムーズかつシンプルなもの」

老人「かといって簡素すぎるものではなくあらゆる場面を想定しているように見受けられる」

老人「一つ残念なのは艦娘達があまりそれらの事を理解していない事」

老人「指揮官としての君の実力は過少評価されているかもしれんのぉ」

873: 2014/07/30(水) 10:55:38.74 ID:3kuIfefq0


提督「…………」ポカーン

老人「どうした?ワシが変な事をいってしまったかの?」

提督「い、いえ。そういった評価をいただくのは初めてでして……」

提督「……ありがとうございます。自信になりました!」

老人「ふぉっふぉっふぉっ。ジジイの戯言じゃよ」


874: 2014/07/30(水) 11:00:09.91 ID:3kuIfefq0

提督「……ところでこの後はどこか行かれるんですか?」

老人「あ、そうじゃ。ちょっと挨拶をしたいからここの責任教官に会いたいのじゃが……」

提督「(責任教官……那智教官の事か)」

提督「分かりました。良ければ案内しますよ」

老人「おお、またまたすまんのぉ。お願いするぞい」

875: 2014/07/30(水) 11:02:09.45 ID:3kuIfefq0

   ──教官室──


コンコン


那智「ん、誰だ?」

提督「提督です」

那智「ふむ。何の用だ?」

提督「過去に生徒として在籍していたご老人が教官に挨拶したいとの事で連れてまいりました」

那智「ほう、珍しいな。わかった。入ってくれ」

提督「失礼します」ガチャ

876: 2014/07/30(水) 11:04:09.70 ID:3kuIfefq0

那智「これはこれはよくいらっしゃいました、現責任教官の那智と……も」

那智「え……」

提督「……那智教官?どうしたんですか?」

那智「て……提督……お前……その方は」

提督「へ?」

老人「久しぶりだの那智よ。去年ぶりだのぉ」

那智「……お、お久しぶりです!」サッ

提督「ど、どういう事ですか。敬礼までして……」

那智「そのお方は……中央鎮守府第1艦隊 総司令官 爺提督(以下、標記を爺督) 大将」

那智「……海軍最高責任者の一人だ」

提督「…………」

提督「はい?」

877: 2014/07/30(水) 11:06:13.69 ID:3kuIfefq0

爺督「ふぉっふぉっふぉっ。騙すつもりではなかったのだが」

提督「…………」ポカーン

爺督「特にいわんでもいいかと思ってのぉ」

提督(知らないで割とフランクに対応してしまったぁぁぁ!)

提督「たたた、大変ご無礼な態度をとり、も、申し訳ございませんでした」ペコリ

爺督「よいよい。そう硬くなるでないぞい」

878: 2014/07/30(水) 11:07:48.49 ID:3kuIfefq0

那智「それで……総司令。本日こちらにおいでになった理由は……」

爺督「まぁ色々とのう……」チラッ

提督「?」アセアセ

那智「……提督、教室に戻っていいぞ」

提督「あ、はい」ワタワタ


ガチャ


提督「失礼しました」サッ


バタン



爺督「察しがよくて嬉しいわい」

那智「いえ……」



879: 2014/07/30(水) 11:09:47.04 ID:3kuIfefq0

那智「では、本題に移りましょう」

那智「総司令がここへきた理由を」

爺督「まぁそう急ぐでない。よっこいしょ……」ドスン

爺督「どうだ?今年の指揮官志望の者たちは」

那智「……そうですね」

那智「まだまだ未熟者が多く、日々訓練により現実の厳しさをたたきこんでおります」

爺督「ふむふむ、さすが那智君。しっかり見てるようだわい」

那智「教官として当たり前の事です」

880: 2014/07/30(水) 11:11:17.83 ID:3kuIfefq0

爺督「……今年もいいのがいたら、わしんとこに寄こしてもらおう思っているのじゃが……」

那智「いえ……今年は総司令の御眼鏡に適う様な者はいません」

那智「本年度卒業の者たちはなるべく下積みの経験をさせるべく、各鎮守府の補佐として配属させる検討です」

爺督「ふむふむ、そうかそうか」

那智「一名ほど実戦経験が豊富で優秀な者がいるのですが、そちらはもう希望鎮守府へ着任予定となっております」

爺督「なるほどなるほど」

那智「親が司令官をやっていた者ですから、、上層部の配慮により決定しております」

爺督「ほう……それは残念じゃ」

881: 2014/07/30(水) 11:11:50.73 ID:3kuIfefq0

那智「そういう訳で今年は申し訳ないのですが……期待できる者をご紹介に」

爺督「さっきの若造はどうだの?」

那智(……っ)

那智「なんの事でしょう?」


882: 2014/07/30(水) 11:12:58.81 ID:3kuIfefq0

爺督「わしをここまで案内してくれた子じゃよ」

爺督「わしの見立てでは中々だと思うのだが……」

那智「提督の事ですか。たしかにチーム演習では1位を維持しており中々の腕だと思います」

那智「しかしながら実戦経験に乏しく、軍人としては優しすぎる一面がある為、推薦する程とは思えません」

爺督「……そうか……残念だのぉ」

那智「申し訳ございません。ご期待にそえず……」

爺督「艦娘の改造を在学中にしたというのは本当かの?」

那智「!?」


883: 2014/07/30(水) 11:14:35.97 ID:3kuIfefq0

爺督「開発したと思われる艤装も難易度の高い物ばかり……妖精との親密度も高いようだのぉ」

那智「……っ」

爺督「チーム戦での戦術も艦隊に合せてよく練られておる」

爺督「艦娘にも慕われ人望もあるようだの」

爺督「なにより、編成されている艦娘の訓練データ」

爺督「この男が指揮をとってから著しい成長が見られる」

爺督「艦娘の成長はイコール指揮官の腕前じゃ」

那智「総司令……」

884: 2014/07/30(水) 11:16:21.75 ID:3kuIfefq0

爺督「ふぉっふぉっふぉっ、しかしこれだけできる男の情報がこちらに上がってきていないのはなぜかのぉ」

那智「…………」


爺督「……那智よ」

爺督「わしをあまり舐めるなよ」ギロッ

那智「……も、申し訳ございません」ビクッ

那智「なにとぞ……目をつぶっていただけないでしょうか?」

那智「たしかにあの男……提督は優秀です。私が見てきた中でも……間違いなく上から数えた方が早いほどに」



885: 2014/07/30(水) 11:17:29.95 ID:3kuIfefq0

那智「ですが!実戦経験に乏しいのは確かです!彼を中央に置くのはまだ」


爺督「黙れ」


那智「……っ」

爺督「それを決めるのは総司令官であるワシだ」

那智「……申し訳ございません」


爺督「優秀すぎるというのも……酷なものだ」


爺督「お前も……そしてあの若造もな」







886: 2014/07/30(水) 11:24:01.85 ID:3kuIfefq0

──────────────────────────────


提督「はぁ……今日はビックリしたよ……」

大和「どうしたのよ?」

提督「さっきのおじいさん……海軍の総司令官だった」

大和「何言ってんのよ。そんな人が一人でここに来るわけないじゃない」

提督「いやぁ俺もそう思ったんだが……」

提督「あの那智教官が嘘を付くとは思えないしな」

大和「ふーん……まぁいいじゃない」

大和「それが本当だったら軍トップの人に名前を覚えてもらったのよ。今後いい事があるかもしれないわ」

提督「……うむ」

提督(話した感じはすごく優しい年配の方って感じだったが……)

提督(訓練の評価を貰った時、雰囲気が少し変わったというか……)

提督(何か底知れぬ怖さを感じたな……)

提督(気のせいだといいが……)





893: 2014/07/30(水) 12:56:26.34 ID:3kuIfefq0


──────────────────────────────



   ~数か月後~


   ─卒業の日─


那智「これより……卒業生の着任先を発表する」

那智「呼ばれた者は返事と共に起立、敬礼を行うように!」

那智「では……同級生A 指揮官候補生」

同級生A「はいっ」ビシツ

那智「南西鎮守府 第3艦隊 補佐官 の 着任を命ずる!」





提督「(いよいよ……卒業……俺たちの着任先も決まる)」

提督「(特にここが良いという具体的な要望はないけど)」

提督「(欲を言えば……良い上官に恵まれると嬉しい所だが……)」



894: 2014/07/30(水) 12:58:15.58 ID:3kuIfefq0


那智「続いて、エリート 指揮官候補生!」

エリート「はいぃ!」ビシッ

提督「(お……エリートの奴か。あいつの成績なら良い場所に着任しそうだな……)」

那智「北鎮守府 司令官 の着任を命ずる!」


ザワザワ 


スゲェ
イキナリシレイカンカヨ
ムカツクケドヤルナァ





提督「(いきなり司令官?!ってことは鎮守府を任されたって事か……すごいな……)」

提督「(まぁあいつは俺と違って実戦の経験が豊富だしな。前線に出てただけあってそれなりの評価はあるか)」

提督「(俺なんかじゃ無理だろうな……)」


895: 2014/07/30(水) 13:00:05.46 ID:3kuIfefq0

那智「続いて、提督 指揮官候補生!」

提督「(って俺の番!)」

提督「はいっ!」ビシッ



那智「中央鎮守府 第2艦隊 司令官の着任を命ずる!



シーン





提督「(中央鎮守府の第2艦隊……か)」

提督「(まぁそれなり……)」

提督「え?」


897: 2014/07/30(水) 13:05:25.99 ID:3kuIfefq0

マジカヨ
スゲェ
チュウオウダッテヨ


ザワザワ ガヤガヤ ザワザワ


同級生A「中央鎮守府って……総司令官の所属する……」

同級生B「ああ……高い実績のある指揮官やベテランの艦娘しかその入口をまたぐ事ができない日本海軍最強の鎮守府だ」

同級生C「しかも第2艦隊の司令官だろ?」

同級生A「ええ……海軍は事実上、中央鎮守府第一艦隊の総司令官が最高権利者とされています」

同級生C「本来上である筈の元帥が置物みたいだからな……」

同級生B「第2艦隊の司令官は言ってしまえば上から2番目に偉いという事になる……のか?」

同級生C「かもしれないな」

同級生A「出世も出世ですね…提督さん」

同級生C「てか、中央ってあまりにも規模がでかいから艦隊毎に司令官がいるんだっけ?」

同級生A「はい。他の鎮守府とちがって艦隊全てにそれぞれ司令官が一人ずつ要る筈です」

同級生C「その時点で次元が違うのか……」



898: 2014/07/30(水) 13:07:16.59 ID:3kuIfefq0


提督「……」ポカーン


大和「ああ、提督が驚きすぎてアホ面になってるわ……」

日向「驚く気持ちもが分かるがあんな口開けたまま固まらなくてもな」

加賀「……心構えが足りませんね」



那智「続いて、艦娘戦闘候補生の着任先を発表する」





899: 2014/07/30(水) 13:08:58.24 ID:3kuIfefq0


──────────────────────



大和「…………」ポカーン

日向「…………」ポカーン

加賀「…………」ポカーン



瑞鶴「第24艦隊の奴ら全員、アホ面になってるわよ」

翔鶴「仕方がないですよ。全員が中央の第2艦隊に任命されたんですから」

最上「へへへ、基本的に士官学校でチームを組んだ仲間と同じ場所に任命されるのはある事だもんね」

翔鶴「そうですね。私達もエリートさんと同じ北鎮守府に任命されましたから、嬉しいかぎりです」

瑞鶴「えへへー翔鶴姉と一緒で良かったー♪」

翔鶴「ふふふ、私もですよ。瑞鶴」

最上(シスコン乙……って感じだねこりゃ)ハァ






900: 2014/07/30(水) 13:10:58.13 ID:3kuIfefq0

──────────────────────



    ─終業後─


提督「まさか俺達が中央に配属されるとはな……」

大和「ええ……ちょっと意味がわからないわ」

日向「ありえるのか……?学校卒業してすぐだぞ?」

加賀「……前年度の卒業生も一名、中央に着任してるそうですよ」

提督「へぇ……なら別にそこまで敷居が高くないのかもな」

大和「日本海軍最強の艦娘と指揮官が揃ってるのよ……そんな筈はないと思うけど……」


901: 2014/07/30(水) 13:12:07.46 ID:3kuIfefq0

日向「まぁなんだ……色々考えてもしょうがない」

加賀「そうですね。決まった事はしょうがありません」

提督「うむ……とりあえず、みんな同じ鎮守府に配属された事を喜ぶとしよう」

大和「……そうね」

日向「ああ……」

加賀「はい……」



 「ナニをしんみりしてるんだ雑魚どもぉ」


902: 2014/07/30(水) 13:13:08.46 ID:3kuIfefq0

提督「その声は」

エリート「ふんっ。本当の戦いはこれからなんだぞ、君達」

瑞鶴「ほんとよね。もう仲良しごっこじゃすまされないのよ」

翔鶴「すみません。急にお邪魔してしまって」

最上「みんなヤッホ~♪」



903: 2014/07/30(水) 13:15:26.21 ID:3kuIfefq0

提督「……お前に言われなくても分かってるよ」

エリート「本当に分かっているのかねぇ?そのバカ面で」

提督「10戦5勝4敗1引分け……そのバカ面に演習で負け越してるのはだれだろうな」

エリート「ふんっ。たかがマグレで1勝勝ち越しているだけで調子に載らないで欲しいねぇ」」

提督「ったく……負け惜しみばっかいいやがって。冗談は顔だけにしろよ」

エリート「…………君はほんとむかつくねぇ」ギロ

提督「……ああ、そんなに褒めないでくれるか」ギロッ


904: 2014/07/30(水) 13:17:05.14 ID:3kuIfefq0


エリート「…………」ジー

提督「…………」ジー



エリート「……フフ」

提督「………へへ」


エリート & 提督「「アーハッハッハハッハ」」ドッ



瑞鶴「な、なによあれ気持ち悪い。喧嘩してると思ったら急に笑いだしたわよ」


エリート&提督「「ハッハッ……はぁ……」」

エリート「コホンッ…………さて、雑魚と一緒にいると雑魚がうつるので……おいとまするよ」

提督「はいはい、さっさといけいけ」

エリート「瑞鶴、翔鶴、最上。いくぞ!」

瑞鶴「ええ、あ、ちょっとあたし達はまだ挨拶してないのに」

翔鶴「今日は書類作業も多くありますから早めに戻りましょう」

最上「あーーそんなめんどくさいのがあったのか……嫌だなぁ……」



906: 2014/07/30(水) 13:19:05.21 ID:3kuIfefq0

エリート「…………」スタスタ

エリート「おい」クルッ

提督「ん?」

エリート「僕と決着が着くまで……勝手に氏ぬなよ」

提督「………ああ、お前もな」

エリート「……ふんっ」クルッ スタスタ




加賀「あれが男の熱い友情というものですか」キョトン

日向「いや、ひねくれてる二人特有のものだと思うが」ハァ

大和「そうね。素直に応援しあえばいいのに……めんどくさい二人ね」クスクス

提督「お前ら、聞こえてるぞ」




907: 2014/07/30(水) 13:20:12.20 ID:3kuIfefq0


ガラガラ


那智「お、ここにいたか」

提督「那智教官……どうかされたんですか?」

那智「……お前らに一言いっておきたい事があってな」

提督「はぁ……なんでしょうか?」

那智「……中央鎮守府の事なんだが」



908: 2014/07/30(水) 13:21:55.70 ID:3kuIfefq0



─────────────────────

爺督「余計な事をあいつらに言うんでないぞ」

那智「…………」

爺督「……大切な妹がいるんだろう?たしか羽黒といったか」

那智「羽黒をどうする気ですか」

爺督「なぁに、何もせんよ。お主が何もしなければ……何もな……」

那智「…………っ」ギリッ

────────────────────




909: 2014/07/30(水) 13:23:14.84 ID:3kuIfefq0

那智「……いや……なんでもない……」

提督「……?」

那智「……お前らは何も軍に従事する事だけが生きる術ではない」

那智「能力があるとはいえ、君たちの意思が尊重されるんだ」

那智「辛かったら軍を辞める事もできる。艦娘は普通の人間に戻る事も可能だ」

那智「覚えといてくれ」

提督「那智教官……」

那智「それだけが言いたかったのだ。失礼する」スッ

提督「……教官!」

那智「…………」ピタッ

提督「数年間、ありがとうございました」ペコリ

那智「……ああ」


スタスタスタ


那智「(すまん……提督)」

那智「(止める事ができなくて……)」グッ


911: 2014/07/30(水) 13:24:51.14 ID:3kuIfefq0

大和「はぁ……色々あって疲れたわね」クタァ

日向「そうだな。普通の訓練とはまた別の疲れが……」クタァ

加賀「気疲れというやつですかね」クタァ

提督「……」

提督「なんかさ……もう士官学校を……卒業なんだな……」

大和「そうね……」

日向「あっという間といえばあっという間でしたが」

加賀「長かったといえば長かったですね」

提督「うん……」


912: 2014/07/30(水) 13:25:53.14 ID:3kuIfefq0

提督「えっとさ」

提督「みんな今までありがとう」

大和「……どうしたのよ急に」

提督「いや、なんとなく伝えたくてな」

提督「凄く頼りなかった俺だけど」

提督「みんなこの数年間、俺を信じて付いてきてくれた」

提督「おかげで充実した生活をおくれたと思う……」

提督「……俺はほんと……幸せ者だ」

913: 2014/07/30(水) 13:32:46.70 ID:3kuIfefq0

日向「何をいうかと思えば……」

加賀「ほんとですね。私達の方が感謝しなければいけない事がたくさんありますよ」

大和「もっと自信持ちなさい提督。提督が努力してきた結果なんだから」

提督「……そういってくれると嬉しいよ」

大和「ふふ……でも、始まりはむしろはこれからなのよ」

加賀「ですね。この先も共に頑張りましょう」

日向「うむ。頼りにしてるぞ。提督」


提督「……そうだな。うん。その通りだ」

提督「………」

914: 2014/07/30(水) 13:33:32.40 ID:3kuIfefq0




提督「3人とも……これから先も」



提督「よろしく頼む」





915: 2014/07/30(水) 13:35:32.51 ID:3kuIfefq0

今日の投下は以上です

次回より 中央鎮守府編 となります

提督の過去、最後の話です


ちょっと書き溜め少なくなったので充電してきます





    おまけ


女提督「あの……那智教官」

那智「なんだ」

女提督「私の着任先は一体どこなのでしょうか……呼ばれていないのですが……」

那智「それがどういう意味かわからん訳ではあるまい」

女提督「や、やっぱりそういう事なんですか」

那智「うむ。着任先は変わらずここだ」ニコッ

女提督「それって……」

那智「ああ留年だ!この阿呆が!」

女提督「ひぃいいいいいいいいいい!!」



おわり


916: 2014/07/30(水) 13:37:21.08 ID:/Sgcm/A60
乙です

提督が幸せだった時間はここまでなのか・・・・・・

918: 2014/07/30(水) 17:08:45.95 ID:NAdBV2Qco
乙です


次回:【艦これ】提督「よろしく頼む」その2【10】


引用: 【艦これ】 提督「よろしく頼む」 その2