69:◆ORDERq/08U 2018/11/10(土) 16:59:27 ID:DBLZ./m2
前回はこちら
~雪美さんといっしょシリーズ~
31
雪美「……」
モバP「……」
雪美「……」チョイチョイ
モバP「……?」
雪美「……」チラッ
モバP「……」b
ナデナデ
雪美「……♪」
サラサラ
雪美「……」ハフー
ヨシヨシ
雪美「……」ウットリ
ちひろ(喋れねえ)
雪美「……」
モバP「……」
雪美「……」チョイチョイ
モバP「……?」
雪美「……」チラッ
モバP「……」b
ナデナデ
雪美「……♪」
サラサラ
雪美「……」ハフー
ヨシヨシ
雪美「……」ウットリ
ちひろ(喋れねえ)
70: 2018/11/10(土) 17:01:21 ID:DBLZ./m2
32
モバP「おお、そんなに目を細めて」サスサス
ペロ「ゴロゴロ」
雪美「……ペロ……気持ち良さそう……」
モバP「喉を撫でられると俺でも多分こうなるな」サワサワ
雪美「…………」
雪美「……P……私も……のど……」
モバP「撫でたいのか?」
雪美「…………なでて……ほしい……」
モバP「そいつぁ予想外だ。いいぞ」
ツツッ
雪美「……あっ……んっ……」
ちひろ「いやらしいのでアウトと判定しました」
モバP「おお、そんなに目を細めて」サスサス
ペロ「ゴロゴロ」
雪美「……ペロ……気持ち良さそう……」
モバP「喉を撫でられると俺でも多分こうなるな」サワサワ
雪美「…………」
雪美「……P……私も……のど……」
モバP「撫でたいのか?」
雪美「…………なでて……ほしい……」
モバP「そいつぁ予想外だ。いいぞ」
ツツッ
雪美「……あっ……んっ……」
ちひろ「いやらしいのでアウトと判定しました」
71: 2018/11/10(土) 17:07:31 ID:DBLZ./m2
33
雪美「……」パラッ
ちひろ「雪美ちゃん、お膝の上で本を読んでいるんですね」
モバP「没頭していて文香モードですよ」
ちひろ「一つ疑問なんですけど、膝ってそんなに座り心地が良いものなんでしょうか?」
モバP「どうですかね。小さい時はよく父親の胡座に乗っけてもらっていました」
ちひろ「物心つく前ですか。確かに入園前までくらいなら収まりも良いと思うんです」
モバP「そう言うならちひろさん、後で試してみますか?」
ちひろ「嫌ですよ」
モバP「一応、暑くない時は間にクッション挟んでみたり工夫はしています」
ちひろ「……プロデューサーさんは順調にイス化していっていますね」
モバP「イスというか、電話子機の充電器みたいだと言われます」
雪美「……♪」パラッ
雪美「……」パラッ
ちひろ「雪美ちゃん、お膝の上で本を読んでいるんですね」
モバP「没頭していて文香モードですよ」
ちひろ「一つ疑問なんですけど、膝ってそんなに座り心地が良いものなんでしょうか?」
モバP「どうですかね。小さい時はよく父親の胡座に乗っけてもらっていました」
ちひろ「物心つく前ですか。確かに入園前までくらいなら収まりも良いと思うんです」
モバP「そう言うならちひろさん、後で試してみますか?」
ちひろ「嫌ですよ」
モバP「一応、暑くない時は間にクッション挟んでみたり工夫はしています」
ちひろ「……プロデューサーさんは順調にイス化していっていますね」
モバP「イスというか、電話子機の充電器みたいだと言われます」
雪美「……♪」パラッ
72: 2018/11/10(土) 17:16:38 ID:DBLZ./m2
34
コロッ
モバP「おっと、ペン落としてしまった。奥に行ったか? んーこの辺かな」ピトッ
乃々「そこは私のすねなんですけど……」
モバP「」
モバP「」
モバP「――はっ……!? びっくりした。素で気づかんかった。心臓止まるかと思ったわ」
乃々「すみません……でも、あの……もりくぼ、狭い所落ち着くんです」
モバP「乃々の生態は面白いな。机の下が好きな生物は他にもいるが」
乃々「プロデューサーさんに珍妙な動物扱いされるなんて、ううう……生きてく勇気をください」
モバP「そこに居場所を構えられるだけで充分逞しいから自信を持ちたまえ」
モバP「で、どうした? 用事? というか床に座るのは体冷えないか? あ、座布団敷いてるか。でもせっかくだから出てきな森久保ォ!」
乃々「むーりぃー……」
コロッ
モバP「おっと、ペン落としてしまった。奥に行ったか? んーこの辺かな」ピトッ
乃々「そこは私のすねなんですけど……」
モバP「」
モバP「」
モバP「――はっ……!? びっくりした。素で気づかんかった。心臓止まるかと思ったわ」
乃々「すみません……でも、あの……もりくぼ、狭い所落ち着くんです」
モバP「乃々の生態は面白いな。机の下が好きな生物は他にもいるが」
乃々「プロデューサーさんに珍妙な動物扱いされるなんて、ううう……生きてく勇気をください」
モバP「そこに居場所を構えられるだけで充分逞しいから自信を持ちたまえ」
モバP「で、どうした? 用事? というか床に座るのは体冷えないか? あ、座布団敷いてるか。でもせっかくだから出てきな森久保ォ!」
乃々「むーりぃー……」
73: 2018/11/10(土) 17:18:59 ID:DBLZ./m2
――
チャリン
モバP「おっと、小銭落としてしまった。どれ、この辺なら良いんだが」サワッ
美玲「そこはウチの手だッ!」
モバP「」
モバP「」
モバP「――はっ……!? まさか二日連続で来るとは思いも寄らずよ。金切り声を上げそうになったわ」
美玲「オマエ結構臆病だな。おばけとか苦手か?」
モバP「お言葉ですが、怖いのと吃驚するのはちょっと違うからな。不意打ちは卑怯だ。大抵誰でもこうなる」
美玲「なら訂正してやる。オマエはもっと身の周りを警戒しろ」
モバP「いやぁ、さすがにここに儂のタマまで取ろうなんて奴ぁおらんやろ~」
美玲「本当にそうか……?」 エッヤダコワイ
チャリン
モバP「おっと、小銭落としてしまった。どれ、この辺なら良いんだが」サワッ
美玲「そこはウチの手だッ!」
モバP「」
モバP「」
モバP「――はっ……!? まさか二日連続で来るとは思いも寄らずよ。金切り声を上げそうになったわ」
美玲「オマエ結構臆病だな。おばけとか苦手か?」
モバP「お言葉ですが、怖いのと吃驚するのはちょっと違うからな。不意打ちは卑怯だ。大抵誰でもこうなる」
美玲「なら訂正してやる。オマエはもっと身の周りを警戒しろ」
モバP「いやぁ、さすがにここに儂のタマまで取ろうなんて奴ぁおらんやろ~」
美玲「本当にそうか……?」 エッヤダコワイ
74: 2018/11/10(土) 17:22:21 ID:DBLZ./m2
――
コロリン
モバP「おっと、ツナマヨおむすびを落としてしまった。開封前で良かったぜ」ムニ
輝子「そこは、私のふともも……」
モバP「」
モバP「」
モバP「――はっ……!? いや何となく予想はしてたがまさかね。というかすまない親友」
輝子「別に、いいぞ……。侵入されるの、好きだから……」ヤメロォ
モバP「というか何で太ももに手が当たってしまった?」
輝子「……Pが、手を伸ばしてくると思って、わざと正座していたんだ。……ハニートラップ……フヒ」
モバP「しかもミニスカか。……あまりそっち方向に誘い受けしないでくれよ。セクハラだぞ。俺が」
輝子「すまない……でも、情熱的なストロークだった」ヤメロッテバ
コロリン
モバP「おっと、ツナマヨおむすびを落としてしまった。開封前で良かったぜ」ムニ
輝子「そこは、私のふともも……」
モバP「」
モバP「」
モバP「――はっ……!? いや何となく予想はしてたがまさかね。というかすまない親友」
輝子「別に、いいぞ……。侵入されるの、好きだから……」ヤメロォ
モバP「というか何で太ももに手が当たってしまった?」
輝子「……Pが、手を伸ばしてくると思って、わざと正座していたんだ。……ハニートラップ……フヒ」
モバP「しかもミニスカか。……あまりそっち方向に誘い受けしないでくれよ。セクハラだぞ。俺が」
輝子「すまない……でも、情熱的なストロークだった」ヤメロッテバ
75: 2018/11/10(土) 17:25:40 ID:DBLZ./m2
――
モバP「あたしゃすっかり身に染みたよ。もう机の下をよく見ないまま手を突っ込んだりしないぞ」
美玲「賢明だな」
乃々「……でも」
輝子「……うん」
モバP「さあ、今日から席に着く前に中を確認だ。どれどれ、っと」ジロ
雪美「……」
雪美「……」ウルウル
モバP「」
モバP「」
モバP「――はっ……!? 雪美の涙目を見てしまうなんて罪悪感に満たされる……!」
モバP「あのー……雪美、さん?」
雪美「……私には……インディヴィジュアルズと……同じこと、させて……くれない……の?」
モバP「そんなことないぞ! ……よし、何も無かった! じゃあ仕事するか!」
モバP「あたしゃすっかり身に染みたよ。もう机の下をよく見ないまま手を突っ込んだりしないぞ」
美玲「賢明だな」
乃々「……でも」
輝子「……うん」
モバP「さあ、今日から席に着く前に中を確認だ。どれどれ、っと」ジロ
雪美「……」
雪美「……」ウルウル
モバP「」
モバP「」
モバP「――はっ……!? 雪美の涙目を見てしまうなんて罪悪感に満たされる……!」
モバP「あのー……雪美、さん?」
雪美「……私には……インディヴィジュアルズと……同じこと、させて……くれない……の?」
モバP「そんなことないぞ! ……よし、何も無かった! じゃあ仕事するか!」
76: 2018/11/10(土) 17:28:02 ID:DBLZ./m2
――
ニャッ
モバP「おっとペロよどこへ行く。机の下か……そんな所に入るのは良くないぞっと」
モバP「んー、そこにいるのかー? 手で探っちゃうぞー?」パシッ
モバP「おうっ!? 捕まった?」
グイグイ
モバP「わわっ、引っ張るな引っ張るな。こんないたずらをする奴はどいつだぁ?」ジロ
雪美「……きて」 エッ
ズルズル ワー ニャー
美玲「……プロデューサーが」
乃々「机の下に……」
輝子「引きずり込まれた……」
美玲・乃々・輝子「見なかったことにしよう」 ガタッ ンッ モット...
ニャッ
モバP「おっとペロよどこへ行く。机の下か……そんな所に入るのは良くないぞっと」
モバP「んー、そこにいるのかー? 手で探っちゃうぞー?」パシッ
モバP「おうっ!? 捕まった?」
グイグイ
モバP「わわっ、引っ張るな引っ張るな。こんないたずらをする奴はどいつだぁ?」ジロ
雪美「……きて」 エッ
ズルズル ワー ニャー
美玲「……プロデューサーが」
乃々「机の下に……」
輝子「引きずり込まれた……」
美玲・乃々・輝子「見なかったことにしよう」 ガタッ ンッ モット...
77: 2018/11/10(土) 17:30:13 ID:DBLZ./m2
35
キャッキャ ワイワイ
ちひろ「小学生たちは元気が良いですよねえ」
モバP「薫とかみりあとかバイタリティに溢れている感じですね」
雪美「……ちょっと……羨ましい……」
モバP「でも雪美さんも本気を出せばすっげーヤバいっすからね。マジパネェっすよ?」
ちひろ「どういうリスペクトの仕方ですかそれは」
モバP「スタミナあるんですよ。お仕事のご褒美で一日フリーで付き合った時は大変でした。健脚です」
雪美「……アイドル……だから……」フンス
ちひろ「アイドルこわい」
モバP「アイドルとはいったい……うごごご」
ちひろ「そういうあなたもそのアイドルたちを一人で面倒見ているんですから、人間離れしていますけどね」
キャッキャ ワイワイ
ちひろ「小学生たちは元気が良いですよねえ」
モバP「薫とかみりあとかバイタリティに溢れている感じですね」
雪美「……ちょっと……羨ましい……」
モバP「でも雪美さんも本気を出せばすっげーヤバいっすからね。マジパネェっすよ?」
ちひろ「どういうリスペクトの仕方ですかそれは」
モバP「スタミナあるんですよ。お仕事のご褒美で一日フリーで付き合った時は大変でした。健脚です」
雪美「……アイドル……だから……」フンス
ちひろ「アイドルこわい」
モバP「アイドルとはいったい……うごごご」
ちひろ「そういうあなたもそのアイドルたちを一人で面倒見ているんですから、人間離れしていますけどね」
78: 2018/11/10(土) 17:32:02 ID:DBLZ./m2
雪美「……P」
モバP「ん?」
雪美「……長生き……して……?」
モバP「何かそう心配されると不安にならなくもないが、そのつもりだよ」ナデナデ
モバP「みんなに対して大人と子どもという区別をして話をするのはあまり好きじゃないんだが」
モバP「子どもの時間と大人の時間は感じ方が違うと思う」
モバP「若ければ若いほど積み上げた人生経験が少ない分、一日が長くなる」
モバP「だから雪美。もし一日が長くて元気を持て余しているのなら、また遊びに行こう」
雪美「……いいの?」
モバP「なるべく付き合うよ」
雪美「……約束」ギュッ
ちひろ「またそうやって甘やかすんですから」
ちひろ「末永く爆発しろ」
モバP「ん?」
雪美「……長生き……して……?」
モバP「何かそう心配されると不安にならなくもないが、そのつもりだよ」ナデナデ
モバP「みんなに対して大人と子どもという区別をして話をするのはあまり好きじゃないんだが」
モバP「子どもの時間と大人の時間は感じ方が違うと思う」
モバP「若ければ若いほど積み上げた人生経験が少ない分、一日が長くなる」
モバP「だから雪美。もし一日が長くて元気を持て余しているのなら、また遊びに行こう」
雪美「……いいの?」
モバP「なるべく付き合うよ」
雪美「……約束」ギュッ
ちひろ「またそうやって甘やかすんですから」
ちひろ「末永く爆発しろ」
79: 2018/11/10(土) 17:33:57 ID:DBLZ./m2
36
モバP「ふむ、今日のステージ衣装はナース……じゃないな」
雪美「……」キラキラ
モバP「ナースキャップにパジャマっぽいワンピースに、ポニーテール」
モバP「夢核かな?」
雪美「……ふふっ」
モバP「ここなんて小梅みたいな袖余りだな。これが巷で言う萌え袖ってやつか」
雪美「……こういうの……好き……?」
モバP「ブカブカでルーズ、でもそれに癒される。たまんねえぜ」
モバP「それにしても、雪美も夢の中ではハイテンションだったりするのか?」
雪美「……そこそこ……ハイテンション……」
モバP「そっかー。見てみたいな、そんな雪美も」
雪美「Pと……夢で、会えたら……それはもう……あんなことや……こんなこと……する」
モバP「ふむ、今日のステージ衣装はナース……じゃないな」
雪美「……」キラキラ
モバP「ナースキャップにパジャマっぽいワンピースに、ポニーテール」
モバP「夢核かな?」
雪美「……ふふっ」
モバP「ここなんて小梅みたいな袖余りだな。これが巷で言う萌え袖ってやつか」
雪美「……こういうの……好き……?」
モバP「ブカブカでルーズ、でもそれに癒される。たまんねえぜ」
モバP「それにしても、雪美も夢の中ではハイテンションだったりするのか?」
雪美「……そこそこ……ハイテンション……」
モバP「そっかー。見てみたいな、そんな雪美も」
雪美「Pと……夢で、会えたら……それはもう……あんなことや……こんなこと……する」
80: 2018/11/10(土) 17:38:43 ID:DBLZ./m2
37
モバP「食パンを牛乳にひたします」ヒタヒタ
モバP「次に溶き卵にひたします」スッ
モバP「バターを温めたフライパンで表裏、焼きます」ジュー
モバP「お皿にとってナイフで斜め半分に切り、ハチミツでもかけます」トローリ
モバP「めしあがれ」コト
雪美「……いただきます」
雪美「…………」モクモク
雪美「……Yummy……」グッ
ちひろ「唐突に何やってるんですか」
モバP「雪美と英語の勉強がてらクレイマー・クレイマーを視聴していたらフレンチトーストが食べたくなりまして」
ちひろ「この人たちは……」
みちる「美味しいですね」モグモグ オマエイツノマニ!?
モバP「食パンを牛乳にひたします」ヒタヒタ
モバP「次に溶き卵にひたします」スッ
モバP「バターを温めたフライパンで表裏、焼きます」ジュー
モバP「お皿にとってナイフで斜め半分に切り、ハチミツでもかけます」トローリ
モバP「めしあがれ」コト
雪美「……いただきます」
雪美「…………」モクモク
雪美「……Yummy……」グッ
ちひろ「唐突に何やってるんですか」
モバP「雪美と英語の勉強がてらクレイマー・クレイマーを視聴していたらフレンチトーストが食べたくなりまして」
ちひろ「この人たちは……」
みちる「美味しいですね」モグモグ オマエイツノマニ!?
83: 2018/11/17(土) 17:27:16 ID:jbsntewE
38
モバP「やあゆきみさんゆきみさん」
雪美「……?」
モバP「スタミナドリンクはあるかい?」
雪美「……はい……」つ赤まむし
モバP「にょろーん……ヘビだけに」
雪美「…………く……くくっ」プルプル
モバP「あっ……」
雪美「……! ……っ!」ペシペシ
モバP「すまない。ちょっとした出来心だったんだ」
雪美「……ふー……はー……、……ゆるさない」
モバP「膝を貸すからどうか勘弁してくりゃれ」
雪美「………………ゆるす……」ポスッ
ちひろ「そのドリンクは回収します」ハイライトオフ
モバP「やあゆきみさんゆきみさん」
雪美「……?」
モバP「スタミナドリンクはあるかい?」
雪美「……はい……」つ赤まむし
モバP「にょろーん……ヘビだけに」
雪美「…………く……くくっ」プルプル
モバP「あっ……」
雪美「……! ……っ!」ペシペシ
モバP「すまない。ちょっとした出来心だったんだ」
雪美「……ふー……はー……、……ゆるさない」
モバP「膝を貸すからどうか勘弁してくりゃれ」
雪美「………………ゆるす……」ポスッ
ちひろ「そのドリンクは回収します」ハイライトオフ
84: 2018/11/17(土) 17:29:09 ID:jbsntewE
39
雪美「……P」
モバP「あら、雪美はん。どないしはったん?」
雪美「……私を……かっこよく……誘って……?」
モバP「おお、なかなか難題を吹っ掛けてくるようになったな。良いだろう」
モバP「……」コホン
モバP「佐城雪美さん――俺と最悪な時間(bad time)を過ごさないか?」キリッ
雪美「……」
モバP「……」
雪美「……30点」
モバP「Oh! Mamma Mia!」
雪美「……やっぱり……いつもみたいに……気さくな方が……好き……」
ちひろ「気さくすぎるんだよなぁ……」
雪美「……P」
モバP「あら、雪美はん。どないしはったん?」
雪美「……私を……かっこよく……誘って……?」
モバP「おお、なかなか難題を吹っ掛けてくるようになったな。良いだろう」
モバP「……」コホン
モバP「佐城雪美さん――俺と最悪な時間(bad time)を過ごさないか?」キリッ
雪美「……」
モバP「……」
雪美「……30点」
モバP「Oh! Mamma Mia!」
雪美「……やっぱり……いつもみたいに……気さくな方が……好き……」
ちひろ「気さくすぎるんだよなぁ……」
85: 2018/11/17(土) 17:32:38 ID:jbsntewE
40
モバP「雪美さん」
雪美「……なぁに……?」
モバP「雪美さんっていいにおい……ってね」
ちひろ「そんな童謡ありましたね」
雪美「……どんな……におい……?」
モバP「洗濯、シャボンの泡、分かりやすく言うと石鹸の香りがするね」
雪美「……当たり」
モバP「今はフレグランスもいろいろあるが、やっぱりこの香りは風呂上がりを想起させるな」
雪美「……確かに……」
ちひろ「お風呂上がりの女の子は必殺の威力がありますからね」
モバP「泊まりの仕事で旅館、温泉、浴衣、しっとり潤った髪……条件付けられそうです」
ちひろ「一体何に刷り込まれているんですかね」
モバP「雪美さん」
雪美「……なぁに……?」
モバP「雪美さんっていいにおい……ってね」
ちひろ「そんな童謡ありましたね」
雪美「……どんな……におい……?」
モバP「洗濯、シャボンの泡、分かりやすく言うと石鹸の香りがするね」
雪美「……当たり」
モバP「今はフレグランスもいろいろあるが、やっぱりこの香りは風呂上がりを想起させるな」
雪美「……確かに……」
ちひろ「お風呂上がりの女の子は必殺の威力がありますからね」
モバP「泊まりの仕事で旅館、温泉、浴衣、しっとり潤った髪……条件付けられそうです」
ちひろ「一体何に刷り込まれているんですかね」
86: 2018/11/17(土) 17:34:09 ID:jbsntewE
雪美「……Pは……他に……どんなにおいが……好き……?」
モバP「王道だが柑橘系かな。ふとした時にパッと香ってくるととても爽やかだ」
雪美「……みかん……むいた時……好き」
モバP「良いよなあ、あれ」
ちひろ「はい! 私今日は柑橘系です!」
雪美「……本当だ……いいにおい……」
モバP「ちひろさん+柑橘系だと、酢橘、カボス、シークヮーサー、ライム、ヘベス、スウィーティーってイメージですね」
ちひろ「何で皮が緑色のやつばかり並べるんですか。緑色は好きですけど」
雪美「……ヘベス? ……フォボス……ディモス……」
モバP「それは火星の衛星やないかーい」
雪美「……てへぺろ」
モバP「」キュン
モバP「王道だが柑橘系かな。ふとした時にパッと香ってくるととても爽やかだ」
雪美「……みかん……むいた時……好き」
モバP「良いよなあ、あれ」
ちひろ「はい! 私今日は柑橘系です!」
雪美「……本当だ……いいにおい……」
モバP「ちひろさん+柑橘系だと、酢橘、カボス、シークヮーサー、ライム、ヘベス、スウィーティーってイメージですね」
ちひろ「何で皮が緑色のやつばかり並べるんですか。緑色は好きですけど」
雪美「……ヘベス? ……フォボス……ディモス……」
モバP「それは火星の衛星やないかーい」
雪美「……てへぺろ」
モバP「」キュン
87: 2018/11/17(土) 17:35:44 ID:jbsntewE
ちひろ「ちなみにヘベスとは宮崎で栽培されている香酸柑橘です」
ちひろ「この前、礼さんに作ってもらったヘベスサワー、美味しかったなあ」
モバP「礼さんは地元が宮崎ですからねえ。じゃあ、緑分を補給して元気出たんじゃないですか?」
ちひろ「私を緑色の何かが構成している集合体みたいに言わないでください」
雪美「……Pは……においで……元気に……なれる……?」
モバP「なれる。でもにおいはあくまで補助の役割であってほしいかな」
モバP「言葉よりも行動、というのと似たようなもので、みかんの香りがするならみかんを食べたい」
雪美「……ふふっ、……花より……団子……」
ちひろ「言葉よりも行動、ですか。例えば?」
モバP「”愛してる”の、その響きだけで僕は強くなれる気がしていたのかなぁ……ということです」
ちひろ「チェリーとスラムダンクの谷沢を混ぜないでください」
雪美「……P」 ン?
雪美「……じゃあ……私の……におい……つけて良い……?」 キュン
ちひろ「この前、礼さんに作ってもらったヘベスサワー、美味しかったなあ」
モバP「礼さんは地元が宮崎ですからねえ。じゃあ、緑分を補給して元気出たんじゃないですか?」
ちひろ「私を緑色の何かが構成している集合体みたいに言わないでください」
雪美「……Pは……においで……元気に……なれる……?」
モバP「なれる。でもにおいはあくまで補助の役割であってほしいかな」
モバP「言葉よりも行動、というのと似たようなもので、みかんの香りがするならみかんを食べたい」
雪美「……ふふっ、……花より……団子……」
ちひろ「言葉よりも行動、ですか。例えば?」
モバP「”愛してる”の、その響きだけで僕は強くなれる気がしていたのかなぁ……ということです」
ちひろ「チェリーとスラムダンクの谷沢を混ぜないでください」
雪美「……P」 ン?
雪美「……じゃあ……私の……におい……つけて良い……?」 キュン
88: 2018/11/17(土) 17:40:41 ID:jbsntewE
41
モバP「一張羅のスーツがくたびれてきたなあ」
凛「新しいの買うの?」
モバP「そろそろな。どんなの買おうかな」
雪美「……白……?」
モバP「結婚式かな? 目立ちすぎるよ」
凛「中は赤シャツでね、かなりワルい感じで行こうよ」
モバP「桐生一馬かな? 仕事できねえよ」
紗枝「髪は角刈りにして、黒地に白のピンストライプでどうですやろ?」
モバP「君らは俺をその筋の人に仕立て上げたいのかい」
ありす「いっそ、前面スーツで背面全裸で行きましょうか」
モバP「びんぼっちゃまくん!?」
雪美「それは……恥ずかしい……///」 イメージスルナ
モバP「一張羅のスーツがくたびれてきたなあ」
凛「新しいの買うの?」
モバP「そろそろな。どんなの買おうかな」
雪美「……白……?」
モバP「結婚式かな? 目立ちすぎるよ」
凛「中は赤シャツでね、かなりワルい感じで行こうよ」
モバP「桐生一馬かな? 仕事できねえよ」
紗枝「髪は角刈りにして、黒地に白のピンストライプでどうですやろ?」
モバP「君らは俺をその筋の人に仕立て上げたいのかい」
ありす「いっそ、前面スーツで背面全裸で行きましょうか」
モバP「びんぼっちゃまくん!?」
雪美「それは……恥ずかしい……///」 イメージスルナ
89: 2018/11/17(土) 17:43:01 ID:jbsntewE
42
モバP「雪美さんや、学校は楽しいかい」
雪美「……うん……みんな……よくしてくれる……」
モバP「そっかー。俺も、学校に行っていた頃があったんだよなあ……」
雪美「……どんな子……だった……? 聞きたい……」
モバP「大人しく過ごしていたよ。図書館が好きでねえ、本をよく読んでいた」
文香「ほうほう……」
モバP「ひょっとしたら文香は分かるかもしれないが、高校の図書館はカタくて合わなかったな」
文香「……そうですか? ……まあ、参考書とか専門書とか、大人向け・勉強向けが増えますから」
雪美「……絵本とかは……ない……?」
モバP「それはね。中学校には多かった小説も少なくてがっかりした記憶がある」
文香「……読まず嫌いは勿体無いです。どのジャンルの本でも、そこから得られる知識は大切ですから」
モバP「そうだな。高校の頃は少し荒んでいたか」
モバP「雪美さんや、学校は楽しいかい」
雪美「……うん……みんな……よくしてくれる……」
モバP「そっかー。俺も、学校に行っていた頃があったんだよなあ……」
雪美「……どんな子……だった……? 聞きたい……」
モバP「大人しく過ごしていたよ。図書館が好きでねえ、本をよく読んでいた」
文香「ほうほう……」
モバP「ひょっとしたら文香は分かるかもしれないが、高校の図書館はカタくて合わなかったな」
文香「……そうですか? ……まあ、参考書とか専門書とか、大人向け・勉強向けが増えますから」
雪美「……絵本とかは……ない……?」
モバP「それはね。中学校には多かった小説も少なくてがっかりした記憶がある」
文香「……読まず嫌いは勿体無いです。どのジャンルの本でも、そこから得られる知識は大切ですから」
モバP「そうだな。高校の頃は少し荒んでいたか」
90: 2018/11/17(土) 17:49:16 ID:jbsntewE
モバP「ああそうだ、小学校前半はよく覚えていないが後半は、歌うことも好きだったな」
雪美「……音楽の……授業……」
文香「……今のお仕事に通じるものがあるのでしょうか?」
モバP「うん。でもな、男子は声変わりしてしまうんだよ」
モバP「女の子のような高い声が出せなくなって、その時は変わらない女子が羨ましいと思った」
モバP「合唱ではソプラノが主旋律で男声がハモりなのは個人的に不満だったし」
モバP「今でも邦楽のキーの高い挑戦的な曲とか聞くと、歌ってやろうという対抗意識が疼いてしまう」
文香「……えと、あ、熱い、ですね」
雪美「……でも……低い声も……かっこいい……」
モバP「……ヒトって自分に無い物を求めてしまうのかねえ。声高いと低さを、低いと高さを」
文香「……かもしれません」
文香「あ、プロデューサーさん。今度みなさんと一緒に……カラオケに、行ってみませんか?」
モバP「カラオケかぁ……良いぞ。現役アイドルには負けん!」
雪美「……一緒に……ホウキ雲……歌おう……」
雪美「……音楽の……授業……」
文香「……今のお仕事に通じるものがあるのでしょうか?」
モバP「うん。でもな、男子は声変わりしてしまうんだよ」
モバP「女の子のような高い声が出せなくなって、その時は変わらない女子が羨ましいと思った」
モバP「合唱ではソプラノが主旋律で男声がハモりなのは個人的に不満だったし」
モバP「今でも邦楽のキーの高い挑戦的な曲とか聞くと、歌ってやろうという対抗意識が疼いてしまう」
文香「……えと、あ、熱い、ですね」
雪美「……でも……低い声も……かっこいい……」
モバP「……ヒトって自分に無い物を求めてしまうのかねえ。声高いと低さを、低いと高さを」
文香「……かもしれません」
文香「あ、プロデューサーさん。今度みなさんと一緒に……カラオケに、行ってみませんか?」
モバP「カラオケかぁ……良いぞ。現役アイドルには負けん!」
雪美「……一緒に……ホウキ雲……歌おう……」
91: 2018/11/17(土) 17:52:45 ID:jbsntewE
43
モバP「世間ではぶどうの飲み物が解禁したな」
杏「そこはボジョレーって言いなよ」
モバP「という訳で我々はぶどうジュースでも飲もうか。乾杯」
雪美「……乾杯」
杏「乾杯。プロデューサーのユルさは折り紙付きだね」
ゴクゴク
モバP「ぶどうにはポリフェノールが含まれているぞ。ワインよりは劣るらしいがな」
モバP「だが諸君、私は多数派には屈しない。ワインを飲めない人用にジュースを用意してくれる人の気遣いが好きだからな」
雪美「……?」
杏「ああは言うけどねー、この前なんてライチジュース飲んでぶどうっぽいなとか言ってたよ」
モバP「やめたまえ恥ずかしいではないか」
雪美「……ふふ……楽しい……」ゴクゴク
モバP「世間ではぶどうの飲み物が解禁したな」
杏「そこはボジョレーって言いなよ」
モバP「という訳で我々はぶどうジュースでも飲もうか。乾杯」
雪美「……乾杯」
杏「乾杯。プロデューサーのユルさは折り紙付きだね」
ゴクゴク
モバP「ぶどうにはポリフェノールが含まれているぞ。ワインよりは劣るらしいがな」
モバP「だが諸君、私は多数派には屈しない。ワインを飲めない人用にジュースを用意してくれる人の気遣いが好きだからな」
雪美「……?」
杏「ああは言うけどねー、この前なんてライチジュース飲んでぶどうっぽいなとか言ってたよ」
モバP「やめたまえ恥ずかしいではないか」
雪美「……ふふ……楽しい……」ゴクゴク
92: 2018/11/17(土) 17:55:10 ID:jbsntewE
44
ありす「外を歩けば、冷え込みを感じる今日この頃ですね」
モバP・雪美「……」ジッ
ありす「どうしたんですか、Pさんに雪美さんも」
モバP「……女性ってさ、マフラーやハイネックコートで首から顎、口元あたりまで隠していると、こう、ミステリアスな感じがしない?」
雪美「……する。……マフラーのありす……大人っぽい……」
ありす「えっ……と、唐突に何ですか!」
モバP「昔から、首元は女性の魅力を感じるポイントの一つだな。うなじとか鎖骨とかも含む」
ありす「うう……///」
ありす「ゆ、雪美さんも、かなりミステリアスですから」
雪美「……ありがとう。……でも……そう言われるのは……慣れている……」
ありす「うっ、これが熟練者の余裕ですか……」
ありす「外を歩けば、冷え込みを感じる今日この頃ですね」
モバP・雪美「……」ジッ
ありす「どうしたんですか、Pさんに雪美さんも」
モバP「……女性ってさ、マフラーやハイネックコートで首から顎、口元あたりまで隠していると、こう、ミステリアスな感じがしない?」
雪美「……する。……マフラーのありす……大人っぽい……」
ありす「えっ……と、唐突に何ですか!」
モバP「昔から、首元は女性の魅力を感じるポイントの一つだな。うなじとか鎖骨とかも含む」
ありす「うう……///」
ありす「ゆ、雪美さんも、かなりミステリアスですから」
雪美「……ありがとう。……でも……そう言われるのは……慣れている……」
ありす「うっ、これが熟練者の余裕ですか……」
93: 2018/11/17(土) 17:57:07 ID:jbsntewE
ありす「そもそも隠しているのにそれが魅力だなんて……」
モバP「隠すから燃え上がる――良いじゃないか」
ありす「何だかいやらしいです。小学生をそんな目で見ているんですか? 通報しますよ?」
モバP「おう、生意気なことを」ワシャワシャ
ありす「むぎゃー!」
雪美「……P……私は……どう……?」
モバP「ニットワンピースだもんな。そりゃあ、ねえ?」
ありす「はい」
雪美「……」キラキラ
モバP「率直に言って」
ありす「興奮しますね」
雪美「……」
雪美「……///」ポッ
モバP「隠すから燃え上がる――良いじゃないか」
ありす「何だかいやらしいです。小学生をそんな目で見ているんですか? 通報しますよ?」
モバP「おう、生意気なことを」ワシャワシャ
ありす「むぎゃー!」
雪美「……P……私は……どう……?」
モバP「ニットワンピースだもんな。そりゃあ、ねえ?」
ありす「はい」
雪美「……」キラキラ
モバP「率直に言って」
ありす「興奮しますね」
雪美「……」
雪美「……///」ポッ
94: 2018/11/17(土) 17:59:50 ID:jbsntewE
45
モバP「仕事で行き詰まった時、外を歩いてみると、良い発想が生まれることがある」
モバP「気分転換自体が薬になるし、新たな発見があれば尚良しだ」
雪美「……P……行き詰まり……?」
モバP「気分転換したいだけっス」
雪美「……転換……しすぎに……気をつけて……」
モバP「ああ。やりすぎると大事なことまで頭から抜けてしまいかねないからな」
ブーン パー ブロロロロ
雪美「……Pは……いつも……車道側……」
モバP「別に相手に因る訳じゃないぞ。俺は室内では窓側、屋外では車道側が好きなんだ」
雪美「……」ジーッ
雪美「……そういうことに……しておく……」ギュッ
通りすがりの美嘉「……いい……」
モバP「仕事で行き詰まった時、外を歩いてみると、良い発想が生まれることがある」
モバP「気分転換自体が薬になるし、新たな発見があれば尚良しだ」
雪美「……P……行き詰まり……?」
モバP「気分転換したいだけっス」
雪美「……転換……しすぎに……気をつけて……」
モバP「ああ。やりすぎると大事なことまで頭から抜けてしまいかねないからな」
ブーン パー ブロロロロ
雪美「……Pは……いつも……車道側……」
モバP「別に相手に因る訳じゃないぞ。俺は室内では窓側、屋外では車道側が好きなんだ」
雪美「……」ジーッ
雪美「……そういうことに……しておく……」ギュッ
通りすがりの美嘉「……いい……」
96: 2018/11/24(土) 19:50:39 ID:rsww8ZHw
46
モバP「これがかの有名な○○○○しないと出られない部屋か」
雪美「……」
モバP「全体的に白くて無機質感があるな。コールドスリープカプセルとかありそうだ」
ガチャン
モバP「……あれま」
雪美「……開かない……」ガチャガチャ
モバP「閉まったねー。こりゃしまった」
雪美「……」ペシ
モバP「多分隠しカメラでこっちを見ているんだろう? 仕方ない。ちょっと○○○○するか」
雪美「……本当に……する……の?」
モバP「ああ。こうなったら、大人の○○○○を見せてやる」
モバP「このたびは羽目を外し過ぎまして、本当に申し訳ございませんでした」
は ん せ い
モバP「これがかの有名な○○○○しないと出られない部屋か」
雪美「……」
モバP「全体的に白くて無機質感があるな。コールドスリープカプセルとかありそうだ」
ガチャン
モバP「……あれま」
雪美「……開かない……」ガチャガチャ
モバP「閉まったねー。こりゃしまった」
雪美「……」ペシ
モバP「多分隠しカメラでこっちを見ているんだろう? 仕方ない。ちょっと○○○○するか」
雪美「……本当に……する……の?」
モバP「ああ。こうなったら、大人の○○○○を見せてやる」
モバP「このたびは羽目を外し過ぎまして、本当に申し訳ございませんでした」
は ん せ い
97: 2018/11/24(土) 19:53:20 ID:rsww8ZHw
47
モバP「……気がつけば雪美が膝に乗っているのが当たり前になったなあ」
雪美「…………」
雪美「………………」
モバP「今日の雪美はやけに静かだな。まあ、良いが」
雪美「……」スッ
モバP「……ん、降りるのか?」
トッ
ペロ「ニャー」
モバP「……??? 膝から降りた雪美がペロになっちまった? 何で?」
――
モバP「うーん……ペロ……待ておま……Zzz」 ニャー
ちひろ「プロデューサーさんのお腹の上に乗っているペロ、ペーパーウェイトみたい」
モバP「……気がつけば雪美が膝に乗っているのが当たり前になったなあ」
雪美「…………」
雪美「………………」
モバP「今日の雪美はやけに静かだな。まあ、良いが」
雪美「……」スッ
モバP「……ん、降りるのか?」
トッ
ペロ「ニャー」
モバP「……??? 膝から降りた雪美がペロになっちまった? 何で?」
――
モバP「うーん……ペロ……待ておま……Zzz」 ニャー
ちひろ「プロデューサーさんのお腹の上に乗っているペロ、ペーパーウェイトみたい」
98: 2018/11/24(土) 19:55:27 ID:rsww8ZHw
48
雪美「……」ヒシッ
ちひろ「雪美ちゃん、どうしたんですか?」
モバP「怖い夢を見たらしいです。家に帰り着けなくて独りぼっちだったと」ナデナデ
ちひろ「なるほど。何か漠然と怖いですね、そういうの」
モバP「意味ありげに思えちゃうんですよね。それで夢占いを調べてみたりして」
ちひろ「でも、実際はただの記憶の整理なんでしょうけどね」
モバP「夢がないこと言いますね。夢ですが」
ちひろ「くだらないこと言わない」
雪美「……P……もっと……」
モバP「おーよしよし」ナデナデ
モバP「帰れなくなると言えば、ドラえもんの”すて犬ダンゴ”を思い出しますね」
ちひろ「”どくさいスイッチ”とか”うつつまくら”のようなじわじわくるトラウマ回ですか」
雪美「……」ヒシッ
ちひろ「雪美ちゃん、どうしたんですか?」
モバP「怖い夢を見たらしいです。家に帰り着けなくて独りぼっちだったと」ナデナデ
ちひろ「なるほど。何か漠然と怖いですね、そういうの」
モバP「意味ありげに思えちゃうんですよね。それで夢占いを調べてみたりして」
ちひろ「でも、実際はただの記憶の整理なんでしょうけどね」
モバP「夢がないこと言いますね。夢ですが」
ちひろ「くだらないこと言わない」
雪美「……P……もっと……」
モバP「おーよしよし」ナデナデ
モバP「帰れなくなると言えば、ドラえもんの”すて犬ダンゴ”を思い出しますね」
ちひろ「”どくさいスイッチ”とか”うつつまくら”のようなじわじわくるトラウマ回ですか」
99: 2018/11/24(土) 19:57:36 ID:rsww8ZHw
ちひろ「プロデューサーさんはすて犬ダンゴされても生き延びますよね?」
モバP「やめてくださいよ。ジプシー生活には憧れが無くもないですが、家に帰れなくなるとか泣きます」
雪美「……Pも……泣くこと……ある……?」
モバP「理由は様々だがそれはあるとも。特に夢の中では大泣きしたり、喜怒哀楽が激しくなるね」
ちひろ「それ、感情を発散できない現実に不満を溜め込んでいるんじゃないですか?」
モバP「それっぽいこと言わないでくださいよ。発散しちゃいますよ?」
ちひろ「おっ、図星ですかぁ?」
雪美「……ふふっ」
モバP「どうやら、少しは元気が出てきたか」
雪美「……まだ……足りない……。……今日は……いっしょに……いて」
モバP「しょうがないにゃあ……」
ちひろ「やめい」
雪美「……あと……お風呂と……布団も……いっしょに……」ボソ
モバP「やめてくださいよ。ジプシー生活には憧れが無くもないですが、家に帰れなくなるとか泣きます」
雪美「……Pも……泣くこと……ある……?」
モバP「理由は様々だがそれはあるとも。特に夢の中では大泣きしたり、喜怒哀楽が激しくなるね」
ちひろ「それ、感情を発散できない現実に不満を溜め込んでいるんじゃないですか?」
モバP「それっぽいこと言わないでくださいよ。発散しちゃいますよ?」
ちひろ「おっ、図星ですかぁ?」
雪美「……ふふっ」
モバP「どうやら、少しは元気が出てきたか」
雪美「……まだ……足りない……。……今日は……いっしょに……いて」
モバP「しょうがないにゃあ……」
ちひろ「やめい」
雪美「……あと……お風呂と……布団も……いっしょに……」ボソ
100: 2018/11/24(土) 19:59:07 ID:rsww8ZHw
49
モバP「あぁ……一度猫を飼ってみたいな。名前は画鋲丸にするんだ」
ちひろ「ネーミングセンスが酷すぎる。まず、責任持って飼えますか?」
モバP「お母さんみたいなこと言わないでくださいよ。今の生活だとなかなか難しいのは分かっています」
ペロ「ふなー」
雪美「……Pは……飼わない方が……良い……って……言ってる……」
モバP「ペロに言われちゃ仕方ないか。でもどうしてだい?」
ペロ「みゃ」
雪美「…………猫と……心の距離が……近い……から」
モバP「やたら懐かれるからなあ。適度な距離感で世話するのには向いていないか」
ペロ「みゃーみゃー」
雪美「……!」
モバP「どうした?」
モバP「あぁ……一度猫を飼ってみたいな。名前は画鋲丸にするんだ」
ちひろ「ネーミングセンスが酷すぎる。まず、責任持って飼えますか?」
モバP「お母さんみたいなこと言わないでくださいよ。今の生活だとなかなか難しいのは分かっています」
ペロ「ふなー」
雪美「……Pは……飼わない方が……良い……って……言ってる……」
モバP「ペロに言われちゃ仕方ないか。でもどうしてだい?」
ペロ「みゃ」
雪美「…………猫と……心の距離が……近い……から」
モバP「やたら懐かれるからなあ。適度な距離感で世話するのには向いていないか」
ペロ「みゃーみゃー」
雪美「……!」
モバP「どうした?」
101: 2018/11/24(土) 20:01:15 ID:rsww8ZHw
雪美「……」
雪美「……でも、仕方ないから……私が……飼われてやっても……いい……」
雪美「……べ、別に……あんたのことが……好きだとか……そんな訳じゃ……ないんだからね……」
モバP「このこまさかの」
雪美「…………後半は……盛った……」
モバP「驚かせおって。そもそもペロは雪美が面倒を見ているのだからな。俺が取り上げる訳にはいかん」
雪美「……」ジッ
ちひろ「……」ジトッ
モバP「えっ」
ちひろ「……はぁ」
雪美「……みんなで……いっしょに……暮らせば……飼える……」
モバP「そうかその手が! ……ちひろさん、佐城家に婿入りしても良いですかね?」
ちひろ「良い訳ないでしょ?」 デスヨネ
雪美「……でも、仕方ないから……私が……飼われてやっても……いい……」
雪美「……べ、別に……あんたのことが……好きだとか……そんな訳じゃ……ないんだからね……」
モバP「このこまさかの」
雪美「…………後半は……盛った……」
モバP「驚かせおって。そもそもペロは雪美が面倒を見ているのだからな。俺が取り上げる訳にはいかん」
雪美「……」ジッ
ちひろ「……」ジトッ
モバP「えっ」
ちひろ「……はぁ」
雪美「……みんなで……いっしょに……暮らせば……飼える……」
モバP「そうかその手が! ……ちひろさん、佐城家に婿入りしても良いですかね?」
ちひろ「良い訳ないでしょ?」 デスヨネ
102: 2018/11/24(土) 20:02:50 ID:rsww8ZHw
50
モバP「有無を言わさない事後承諾ってあるよな」
あやめ「ありますね」
雪美「……例えば……?」
モバP「おお、あやめさん。ちょうど良かった。おめえさんに頼みてぇことがあるんだ」
あやめ「おやPさん。わたくしで良ければ、何なりと」
モバP「ちょいとなぁ……」
ブスリ
あやめ「」
モバP「氏んでもれえてぇ」
ドサッ
あやめ「って何であやめが殺られるんですか!」シュタッ
モバP「おお、あやめは跳ね起きが上手だな。スカートでやるのは感心しないが」
あやめ「っ!? ///」バッ
モバP「有無を言わさない事後承諾ってあるよな」
あやめ「ありますね」
雪美「……例えば……?」
モバP「おお、あやめさん。ちょうど良かった。おめえさんに頼みてぇことがあるんだ」
あやめ「おやPさん。わたくしで良ければ、何なりと」
モバP「ちょいとなぁ……」
ブスリ
あやめ「」
モバP「氏んでもれえてぇ」
ドサッ
あやめ「って何であやめが殺られるんですか!」シュタッ
モバP「おお、あやめは跳ね起きが上手だな。スカートでやるのは感心しないが」
あやめ「っ!? ///」バッ
103: 2018/11/24(土) 20:05:06 ID:rsww8ZHw
あやめ「」プシュー
モバP「というような感じかな」
雪美「……心得た……」
雪美「……P……ここに……座れ」
モバP「はい」
ポスン
雪美「……この膝は……妾のものじゃ……よいな?」
モバP「はっ」
雪美「……」
雪美「……何か……恥ずかしい……///」
モバP「これは良い事後承諾だな」
イチャイチャ
あやめ「むむむ、ずるいですよ! あやめも雪美ちゃんを膝に!」 エ、ソッチ?
モバP「というような感じかな」
雪美「……心得た……」
雪美「……P……ここに……座れ」
モバP「はい」
ポスン
雪美「……この膝は……妾のものじゃ……よいな?」
モバP「はっ」
雪美「……」
雪美「……何か……恥ずかしい……///」
モバP「これは良い事後承諾だな」
イチャイチャ
あやめ「むむむ、ずるいですよ! あやめも雪美ちゃんを膝に!」 エ、ソッチ?
104: 2018/11/24(土) 20:06:45 ID:rsww8ZHw
51
雪美「……P!」タタタ
ガバッ
モバP「おーおー雪美よ、久しいな。レッスン帰りかな」
雪美「……うん」
モバP「最近会う時間がなくてごめんな? 寂しかったろう」
雪美「……アイドル……楽しいから……平気」
モバP「そりゃあ良かった。どれ、楽しい表情をよく見せてごらん」
雪美「……」ニカ
モバP「おお眩しい眩しい。……ところで今日はプルオーバー、ショートパンツ、レギンスか。活発でよろしい」
雪美「……」パサッ
雪美「……にゃー」キラキラ
モバP「何と、猫耳フード付き! ありがたやありがたや」
ちひろ「拝むな」
雪美「……P!」タタタ
ガバッ
モバP「おーおー雪美よ、久しいな。レッスン帰りかな」
雪美「……うん」
モバP「最近会う時間がなくてごめんな? 寂しかったろう」
雪美「……アイドル……楽しいから……平気」
モバP「そりゃあ良かった。どれ、楽しい表情をよく見せてごらん」
雪美「……」ニカ
モバP「おお眩しい眩しい。……ところで今日はプルオーバー、ショートパンツ、レギンスか。活発でよろしい」
雪美「……」パサッ
雪美「……にゃー」キラキラ
モバP「何と、猫耳フード付き! ありがたやありがたや」
ちひろ「拝むな」
105: 2018/11/24(土) 20:08:48 ID:rsww8ZHw
52
雪美「……」(-_-)ウトウト
ちひろ「プロデューサーさんってウサミン好きなんですか?」
モバP「えっ」
ちひろ「さっき偶然目に入ったスマートフォンのロック画面が菜々さんになっていましたけど」
モバP「いや、あれは只のうちのおばあちゃんです」
ちひろ「ええっ!?」
雪美「っ!」ビクッ
モバP「しーっ」
ちひろ「あっ……ごめんなさい雪美ちゃん」
ちひろ「若すぎるでしょ……エルフか何か? そんなオカルトありえません」
モバP「メイクと角度と照明と編集でそれっぽく見せているだけです。実は本人でしたなんてファンタジー展開はありません。安心しました?」
ちひろ「安心しました」
雪美「……」ウツラウツラ
雪美「……」(-_-)ウトウト
ちひろ「プロデューサーさんってウサミン好きなんですか?」
モバP「えっ」
ちひろ「さっき偶然目に入ったスマートフォンのロック画面が菜々さんになっていましたけど」
モバP「いや、あれは只のうちのおばあちゃんです」
ちひろ「ええっ!?」
雪美「っ!」ビクッ
モバP「しーっ」
ちひろ「あっ……ごめんなさい雪美ちゃん」
ちひろ「若すぎるでしょ……エルフか何か? そんなオカルトありえません」
モバP「メイクと角度と照明と編集でそれっぽく見せているだけです。実は本人でしたなんてファンタジー展開はありません。安心しました?」
ちひろ「安心しました」
雪美「……」ウツラウツラ
108: 2018/12/01(土) 18:34:45 ID:9K6yUtHg
53
モバP「雨が降っているね」
雪美「……うん」
モバP「こういう秋の物悲しさに雨とくると、頭の中に大抵、あるBGMが流れる」
雪美「何……?」
モバP「エリック・サティのグノシエンヌ第1番」
雪美「……?」
モバP「ピンと来ないか。まあ聞いてみると良い」 ハイ、スマホ
――
雪美「……」
雪美「……膝、良い……?」ズーン
モバP「良いよ。雪美も結構感受性が豊かだなあ」ポスン
ちひろ「私はジムノペディの方が好きです」
モバP「雨が降っているね」
雪美「……うん」
モバP「こういう秋の物悲しさに雨とくると、頭の中に大抵、あるBGMが流れる」
雪美「何……?」
モバP「エリック・サティのグノシエンヌ第1番」
雪美「……?」
モバP「ピンと来ないか。まあ聞いてみると良い」 ハイ、スマホ
――
雪美「……」
雪美「……膝、良い……?」ズーン
モバP「良いよ。雪美も結構感受性が豊かだなあ」ポスン
ちひろ「私はジムノペディの方が好きです」
109: 2018/12/01(土) 18:36:29 ID:9K6yUtHg
54
雪美「気づいて……私……ここにいる……」コソッ
モバP「ん? どうした雪美。物陰からこちらを見つめて」
雪美「……」
雪美「……Pは……発見が……早い……」
モバP「もし氏角で気配を消されたらそうは見つけられないよ。雪美は加減上手だ」
雪美「見つけて……もらえないと……こわい……から」
モバP「強く自己主張したくないけど見つけてほしい、という気持ちは分かる。相手に通じたら嬉しいもんな」
雪美「うん……」
モバP「しかし、かくれんぼは人によって性格が出るな」
モバP「見つけてもらうのが好きなタイプ、完璧に隠れきることを探求するタイプ、ギリギリのスリルを楽しむタイプなどな」
雪美「Pは……?」
モバP「隠れきりたいが途中で気力が尽きてやけくその鬼ごっこを始めるタイプだ」
ちひろ「私はいつお二人に気づいてもらえるでしょうか」
雪美「気づいて……私……ここにいる……」コソッ
モバP「ん? どうした雪美。物陰からこちらを見つめて」
雪美「……」
雪美「……Pは……発見が……早い……」
モバP「もし氏角で気配を消されたらそうは見つけられないよ。雪美は加減上手だ」
雪美「見つけて……もらえないと……こわい……から」
モバP「強く自己主張したくないけど見つけてほしい、という気持ちは分かる。相手に通じたら嬉しいもんな」
雪美「うん……」
モバP「しかし、かくれんぼは人によって性格が出るな」
モバP「見つけてもらうのが好きなタイプ、完璧に隠れきることを探求するタイプ、ギリギリのスリルを楽しむタイプなどな」
雪美「Pは……?」
モバP「隠れきりたいが途中で気力が尽きてやけくその鬼ごっこを始めるタイプだ」
ちひろ「私はいつお二人に気づいてもらえるでしょうか」
110: 2018/12/01(土) 18:43:50 ID:9K6yUtHg
55
モバP「まゆ。今日の仕事、よくこなしてくれた」
まゆ「うふふ……プロデューサーさんこそ」
パシッ パシッ グッ
雪美「……かっこいい」ジッ
――
モバP「それで雪美もハイタッチがしたいのか」
雪美「……」コク
モバP「では、まずは手遊びでもして息を合わせることから始めようか」
雪美「……」コク
モバP「せーの」
セッセッセーノヨイヨイヨイ アーループースーイチマ
モバP「……ん?」
雪美「……ん」
モバP「まゆ。今日の仕事、よくこなしてくれた」
まゆ「うふふ……プロデューサーさんこそ」
パシッ パシッ グッ
雪美「……かっこいい」ジッ
――
モバP「それで雪美もハイタッチがしたいのか」
雪美「……」コク
モバP「では、まずは手遊びでもして息を合わせることから始めようか」
雪美「……」コク
モバP「せーの」
セッセッセーノヨイヨイヨイ アーループースーイチマ
モバP「……ん?」
雪美「……ん」
111: 2018/12/01(土) 18:46:29 ID:9K6yUtHg
「……」
モバP「おお、いきなりやれと言われても戸惑うか。そりゃそうだ、ガッハッハ」
雪美「手取り足取り……教えて……」
モバP「うちに任しときんさい!」
――
モバP「ふう……こんなもんか」
雪美「……楽しかった」
モバP「やったね! ハイターッチ!」スッ
パシッ パシッ グッ
モバP「おー、何か勢いで出来てしまったな!」
雪美「……うれしい」ニヘラ
モバP「雪美さんが嬉しいと、俺も嬉しいなぁ」
雪美「でも……これは、まゆの……。私だけの……欲しい……」 ヨッシャ! ヤッタロヤナイカイ!
モバP「おお、いきなりやれと言われても戸惑うか。そりゃそうだ、ガッハッハ」
雪美「手取り足取り……教えて……」
モバP「うちに任しときんさい!」
――
モバP「ふう……こんなもんか」
雪美「……楽しかった」
モバP「やったね! ハイターッチ!」スッ
パシッ パシッ グッ
モバP「おー、何か勢いで出来てしまったな!」
雪美「……うれしい」ニヘラ
モバP「雪美さんが嬉しいと、俺も嬉しいなぁ」
雪美「でも……これは、まゆの……。私だけの……欲しい……」 ヨッシャ! ヤッタロヤナイカイ!
112: 2018/12/01(土) 18:48:09 ID:9K6yUtHg
56
雪美「先輩……」
モバP「おや、雪美くんか。僕に何か用かな?」
雪美「先輩は……今年の……クリスマス……、空いて……いますか……?」
モバP「現在は予定は入っていない」フフン
雪美「……胸を張る……ところじゃ……ないです……」
雪美「だったら……私が……よ……予約……入れても……良いですか?」
モバP「分かった」
雪美「えっ……、そ、そんなに……軽く……請け負って……」
モバP「僕の一日を私にください、と言うのだろう? 快く受けようじゃないか」
雪美「……先輩…………、ふふっ……じゃあ、楽しみに……してますよ?」
モバP「良い笑顔だ。では、一緒に部活へ行くとしようか」
雪美「……はいっ」
雪美「先輩……」
モバP「おや、雪美くんか。僕に何か用かな?」
雪美「先輩は……今年の……クリスマス……、空いて……いますか……?」
モバP「現在は予定は入っていない」フフン
雪美「……胸を張る……ところじゃ……ないです……」
雪美「だったら……私が……よ……予約……入れても……良いですか?」
モバP「分かった」
雪美「えっ……、そ、そんなに……軽く……請け負って……」
モバP「僕の一日を私にください、と言うのだろう? 快く受けようじゃないか」
雪美「……先輩…………、ふふっ……じゃあ、楽しみに……してますよ?」
モバP「良い笑顔だ。では、一緒に部活へ行くとしようか」
雪美「……はいっ」
113: 2018/12/01(土) 18:50:22 ID:9K6yUtHg
モバP「――演技の練習に付き合うのはなかなか恥ずかしいな」
雪美「……P……真剣に……やってくれた……」
モバP「そうかい? 他のアイドルとこれやるとキャラを勝手に濃くするなとか言われるが」
モバP「それにしても、敬語後輩良いよなあ。ましてや雪美みたいな子に誘われたらホイホイ付いて行っちゃう」
雪美「……Pと……同じ学校……イメージ……」
モバP「そして制服同士か……あぁ、雪美の先輩になりたかった」
雪美「……でも……先に卒業されると……寂しい」
モバP「じゃあ、雪美と同級生なら……?」
雪美「P……学校に……遅れるよ?」
モバP「幼馴染か。良いなそれ」
雪美「手を繋いで……登校……」
モバP「やだ滾るわ」
雪美「……でも……けんかも……しそう」
雪美「……P……真剣に……やってくれた……」
モバP「そうかい? 他のアイドルとこれやるとキャラを勝手に濃くするなとか言われるが」
モバP「それにしても、敬語後輩良いよなあ。ましてや雪美みたいな子に誘われたらホイホイ付いて行っちゃう」
雪美「……Pと……同じ学校……イメージ……」
モバP「そして制服同士か……あぁ、雪美の先輩になりたかった」
雪美「……でも……先に卒業されると……寂しい」
モバP「じゃあ、雪美と同級生なら……?」
雪美「P……学校に……遅れるよ?」
モバP「幼馴染か。良いなそれ」
雪美「手を繋いで……登校……」
モバP「やだ滾るわ」
雪美「……でも……けんかも……しそう」
114: 2018/12/01(土) 18:52:04 ID:9K6yUtHg
モバP「じゃあ、雪美より年下だったら……」
雪美「……Pくん……ふふっ」
モバP「雪美おねえちゃん」
雪美「……」
雪美「……もう一回……言って」
モバP「雪美おねえちゃん?」
雪美「……」
雪美「……も、もう一回……」
モバP「もうダメです。恥ずかしい」
雪美「残念……」
モバP「雪美先輩、好きっス!」
雪美「! も、もう……Pくんったら……」
ちひろ「いっそ赤ちゃんまで若返ってしまえば良いんじゃないですかね」
雪美「……Pくん……ふふっ」
モバP「雪美おねえちゃん」
雪美「……」
雪美「……もう一回……言って」
モバP「雪美おねえちゃん?」
雪美「……」
雪美「……も、もう一回……」
モバP「もうダメです。恥ずかしい」
雪美「残念……」
モバP「雪美先輩、好きっス!」
雪美「! も、もう……Pくんったら……」
ちひろ「いっそ赤ちゃんまで若返ってしまえば良いんじゃないですかね」
115: 2018/12/01(土) 18:53:02 ID:9K6yUtHg
57
雪美「……ふー」
モバP「レッスン、頑張っているようだな」
雪美「!」サッ
モバP「むっ、いかがなされた?」
雪美「……汗……かいてる……」
モバP「はは、お年頃だな。なら先にこっちを渡そう。タオルだ」
雪美「ありがとう……」
モバP「……」
雪美「……」ジッ
モバP「拭いてほしいのか?」
雪美「……せくはら」
モバP「あっしが悪うござんした」
雪美「……ふー」
モバP「レッスン、頑張っているようだな」
雪美「!」サッ
モバP「むっ、いかがなされた?」
雪美「……汗……かいてる……」
モバP「はは、お年頃だな。なら先にこっちを渡そう。タオルだ」
雪美「ありがとう……」
モバP「……」
雪美「……」ジッ
モバP「拭いてほしいのか?」
雪美「……せくはら」
モバP「あっしが悪うござんした」
116: 2018/12/01(土) 18:56:42 ID:9K6yUtHg
雪美「ふふ……分かってる。……軽く、拭いて……ほしい」
モバP「合点承知の助」
――
モバP「そしてこれが水分補給用のドリンクだ」
雪美「感謝……」
モバP「夏場に比べて疎かになりがちだが、水分はこまめに取ろう」
雪美「ん……」チューチュー
加蓮「冬は乾燥するからね」
モバP「お、加蓮か。体調はもう良いのか?」
加蓮「大丈夫。それにしても、拭いてあげるなんて献身的だね」
モバP「見ていたのか」
加蓮「貧血の時の私にも遠慮なく、してくれたもんね?」ニヤ
雪美「……せくはら」 エエッ!?
モバP「合点承知の助」
――
モバP「そしてこれが水分補給用のドリンクだ」
雪美「感謝……」
モバP「夏場に比べて疎かになりがちだが、水分はこまめに取ろう」
雪美「ん……」チューチュー
加蓮「冬は乾燥するからね」
モバP「お、加蓮か。体調はもう良いのか?」
加蓮「大丈夫。それにしても、拭いてあげるなんて献身的だね」
モバP「見ていたのか」
加蓮「貧血の時の私にも遠慮なく、してくれたもんね?」ニヤ
雪美「……せくはら」 エエッ!?
117: 2018/12/01(土) 18:59:05 ID:9K6yUtHg
58
モバP「雪美が俺の席に座っている」
モバP「育ちの良いお嬢さんが着ていそうな白ブラウスと黒スカート」
雪美「……」キラキラ
モバP「雪美といえばこれ。物静かで清楚なイメージにしっくりくる格好だ」
モバP「膝に猫を乗せ優しく撫でる様は実に絵になる」
奈緒「ピアノとか弾きそうだな」
モバP「”猫踏んじゃった”とか?」
雪美「……猫は……踏んだり……しない……」
モバP「気づかれちった」
奈緒「ちった♪」
奈緒「……って、何言わせんだよ」 ノリノリジャネーカ
モバP「雪美が俺の席に座っている」
モバP「育ちの良いお嬢さんが着ていそうな白ブラウスと黒スカート」
雪美「……」キラキラ
モバP「雪美といえばこれ。物静かで清楚なイメージにしっくりくる格好だ」
モバP「膝に猫を乗せ優しく撫でる様は実に絵になる」
奈緒「ピアノとか弾きそうだな」
モバP「”猫踏んじゃった”とか?」
雪美「……猫は……踏んだり……しない……」
モバP「気づかれちった」
奈緒「ちった♪」
奈緒「……って、何言わせんだよ」 ノリノリジャネーカ
118: 2018/12/01(土) 19:00:55 ID:9K6yUtHg
雪美「……Pと、奈緒……どうしたの?」
モバP「せっかくそこに座っていらっしゃるので、こっちは隠れつつどこまで接近できるかを調査していた」
雪美「……いつもの……私と……同じ……ね」
奈緒「そうなのか? 半分は隠れる気なかっただろ」
モバP「わざと見つかりやすい不利な行動を起こして、ハイスコアを狙うって寸法よ」
奈緒「ハイスコアって何だよ」
雪美「それで……この状態は……?」
モバP「何とかグレイズかパリィできたかな?」
奈緒・雪美「……できてないです」
ストッ
モバP「どうした雪美。こっちに来て、手を取って、自分に誘導して……」
雪美「……P……つかまえた」ギュッ
奈緒「掴ませてるんだよなぁ……」
モバP「せっかくそこに座っていらっしゃるので、こっちは隠れつつどこまで接近できるかを調査していた」
雪美「……いつもの……私と……同じ……ね」
奈緒「そうなのか? 半分は隠れる気なかっただろ」
モバP「わざと見つかりやすい不利な行動を起こして、ハイスコアを狙うって寸法よ」
奈緒「ハイスコアって何だよ」
雪美「それで……この状態は……?」
モバP「何とかグレイズかパリィできたかな?」
奈緒・雪美「……できてないです」
ストッ
モバP「どうした雪美。こっちに来て、手を取って、自分に誘導して……」
雪美「……P……つかまえた」ギュッ
奈緒「掴ませてるんだよなぁ……」
119: 2018/12/01(土) 19:03:24 ID:9K6yUtHg
59
モバP「仮眠室にプロデューサーがやってくる~♪」
のあ「」バーン
モバP「ああっ! のあさんがありすポーズで横たわっている!」
のあ「うっ……」
モバP「大丈夫そうですが一応大丈夫ですか!?」
のあ「不躾なことを言うのね……」スクッ
モバP「もしかして待ち伏せってやつですか?」
のあ「渇きよ……貴方はいつも揺蕩う小舟の様」
のあ「微かな……雪美の、蘭麝」ダキッ
モバP「」
のあ「魂筥に 木綿とりしでて たまちとらせよ 御魂上り 魂上りましし神は 今ぞ来ませる」
モバP「仮眠室にプロデューサーがやってくる~♪」
のあ「」バーン
モバP「ああっ! のあさんがありすポーズで横たわっている!」
のあ「うっ……」
モバP「大丈夫そうですが一応大丈夫ですか!?」
のあ「不躾なことを言うのね……」スクッ
モバP「もしかして待ち伏せってやつですか?」
のあ「渇きよ……貴方はいつも揺蕩う小舟の様」
のあ「微かな……雪美の、蘭麝」ダキッ
モバP「」
のあ「魂筥に 木綿とりしでて たまちとらせよ 御魂上り 魂上りましし神は 今ぞ来ませる」
120: 2018/12/01(土) 19:04:52 ID:9K6yUtHg
ゾワッ
モバP「っ!?」
キョロキョロ
雪美「どうしたの……?」
モバP「お、雪美か……。何か今、変な”隙間”があった気がするんだよな」
雪美「……隙間? ……夢?」
モバP「そうかなあ。まあ、よく分からんが頭はすっきりしている」
ニャー
モバP「ん、猫の声か。ペロとは違うな」
雪美「……猫……いない……」
モバP「そうか? ……雪美さんが言うのなら、そうかなあ」
フフッ
モバP「っ!?」
キョロキョロ
雪美「どうしたの……?」
モバP「お、雪美か……。何か今、変な”隙間”があった気がするんだよな」
雪美「……隙間? ……夢?」
モバP「そうかなあ。まあ、よく分からんが頭はすっきりしている」
ニャー
モバP「ん、猫の声か。ペロとは違うな」
雪美「……猫……いない……」
モバP「そうか? ……雪美さんが言うのなら、そうかなあ」
フフッ
121: 2018/12/01(土) 19:06:19 ID:9K6yUtHg
60
モバP「もう今年もあと一ヶ月か……」
ちひろ「あっという間ですね」
雪美「……」
モバP「まあそんなことを言っていられる内が華だな。師走は仕事も忙しい」
ちひろ「ですね」
モバP「雪美もこれから大変だろうが、思う存分、暴れてくださいよ?」
雪美「……まかせろー」
モバP「ははは、こやつめ」
ちひろ「仲睦まじいのは結構ですけど、他の子もきちんとフォローしてあげてくださいよ?」
モバP「分かっています。いざとなりゃ分身でも逆藍子でもしてやります」
モバP「あ、逆藍子ってのは精神と時の部屋みたいなもんですね」
ちひろ「えぇ……」
モバP「もう今年もあと一ヶ月か……」
ちひろ「あっという間ですね」
雪美「……」
モバP「まあそんなことを言っていられる内が華だな。師走は仕事も忙しい」
ちひろ「ですね」
モバP「雪美もこれから大変だろうが、思う存分、暴れてくださいよ?」
雪美「……まかせろー」
モバP「ははは、こやつめ」
ちひろ「仲睦まじいのは結構ですけど、他の子もきちんとフォローしてあげてくださいよ?」
モバP「分かっています。いざとなりゃ分身でも逆藍子でもしてやります」
モバP「あ、逆藍子ってのは精神と時の部屋みたいなもんですね」
ちひろ「えぇ……」
122: 2018/12/01(土) 19:07:02 ID:9K6yUtHg
今日はここまで
凶鳥イツマデ
凶鳥イツマデ
123: 2018/12/01(土) 20:07:23 ID:E0Bm4V.6
>ちひろ「私はいつお二人に気づいてもらえるでしょうか」
>ちひろ「いっそ赤ちゃんまで若返ってしまえば良いんじゃないですかね」
相変わらずキレッキレで草
>ちひろ「いっそ赤ちゃんまで若返ってしまえば良いんじゃないですかね」
相変わらずキレッキレで草
to be continued...→
引用: モバP「雪美さんといっしょ」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります