862:◆ORDERq/08U 2021/11/06(土) 23:35:24 ID:91/fQmqU




前回はこちら


雪美さんといっしょシリーズ


1171

雪美「……」チョコン

モバP(いつもの膝の上……)

雪美「……」

モバP(……いつも見える雪美の頭)

雪美「……」

モバP(俺、齢二十を超えて頭頂部フェチに目覚めるかもしれないな)

雪美「……顔……見えないの……不安……?」

モバP「へ? 顔?」

雪美「……P……私の頭……見てる……」

モバP「えっ、分かるのか? こっちに顔を向けてくれないかと訴えていたわけではなく、ただ見惚れていただけだが」

雪美「……ん……分かる……。……何となく」

モバP「それは凄い。まるで後ろに目があるかのようだ」

モバP「食わず女房や二口女のように後ろに口がある女性は知っているんだがな」


ちひろ「口が減らない奴め」

863: 2021/11/06(土) 23:37:43 ID:91/fQmqU
1172

モバP「今日、近所のとある飲食店の近くを通りかかったんですが、照明が昼光色で何か珍しいなと思ってしまいました」

ちひろ「あまりないですよね。昼光色はオフィス向きだと思います」

雪美「……昼光色……?」

モバP「ああ、照明の色のことだな」

モバP「赤みのある電球色、オーソドックスな昼白色、青白い昼光色」

ちひろ「主にその三つですね」

モバP「電球色と昼白色の間に温白色というのもあるようですがね」

雪美「……ここは……昼光色……?」

ちひろ「中間寄りですかねえ」

モバP「事務所の照明が電球色じゃなくて良かったと思います。センチメンタルな気分になりそう」

ちひろ「そんな事務所もそう無いと思いますけどね」

雪美「赤い明かり……温かい……でも……少し……寂しい感じ……」

モバP「灯火に近いが少し暗めに感じるよな。そういえば以前、真っ暗が怖くて赤い豆球を点けて寝ていた時期があったなあ」


ちひろ「普段夜も明るい都会住みがたまに山の旅館とかに泊まると眠れなくなるやつですね」

864: 2021/11/06(土) 23:39:14 ID:91/fQmqU
1173

チーン

モバP「おお、焼けた」

雪美「……開けるね……」

モバP「熱いから気を付けてな? このトースターは赤くならないから熱そうに見えないが」

雪美「……大丈夫……すぐ……お皿に取る……」

モバP「……」ハラハラ

雪美「……ほっ」

雪美「……はい……おいしそう……」

モバP「落ち着いているなあ。頼もしいや」

雪美「じゃこマヨトースト……いっしょに……いただきます」

モバP「いただきます。……事務所でいただく軽食としては何だか家庭的で良いな」

パクッ

モバP「これよこれ」

モバP「このこんがり焼けたちりめんじゃこのカリカリ感と、マヨネーズを乗せて焼くことでしっとりした食パン」

865: 2021/11/06(土) 23:43:09 ID:91/fQmqU
雪美「……これが……好き……?」ハムハム

モバP「ああ。忙しい時に親がよく作ってくれて、簡単だから自分でもよく作るようになったのを思い出す」

モバP「でも興味が他に移ったのと、ちりめんじゃこの高騰でめっきり作らなくなった」

パクパク

モバP「……改めて食べたら美味しいや」

雪美「……」ハムハム

モバP(じゃこマヨトーストを食べる姿すらも絵になる雪美さんよ)

モバP「それにしてもせっかくこうして単なる給湯室じゃないオフィスキッチンがあるのだから、もっと本格的な料理を作るべきかな」

雪美「……例えば……?」

モバP「……ふわ玉キャベツトーストとか?」

みちる「いいですね! 是非作りましょう!」ヒョコッ

雪美「みちる……パンの匂いを……嗅ぎつけた……? ……フライパン……必要だね……」

みちる「フライパンが出てくると一気に本格的な料理っぽくなりますからね!」

モバP「あの薔薇のように綺麗な卵を見たら難しくても作りたくなるよなあ」


ちひろ「フライパンってそんな上級向け調理器具だったか、確信が持てない」

866: 2021/11/06(土) 23:45:45 ID:91/fQmqU
1174

モバP「俺がどこにいても居場所を特定するまゆ」

モバP「俺の体に発信機みたいなものは付いていないんだが何故分かるのだろうか」

まゆ「運命の赤い糸が……プロデューサーさんと繋がってますから」

モバP「まゆはすごいなあ」

雪美「……赤い糸……そんなに……赤いの……?」

まゆ「そうですねぇ、とても赤いですよ。一目で心を奪われてしまうくらい強い赤です」

モバP「イメージとしては指と指で繋がっているどころではなく、こっちには常にリボンくらい太いのが体にぐるぐると巻き付いている感じかな?」

ちひろ「やたら因果が強そうな赤い糸、いえ、赤いリボンですね」

まゆ「プロデューサーさんに緊縛願望があってもまゆは付いていきますよぉ」

モバP「別にそういうわけじゃない。縛るなら緩めにしてくれ」

雪美「……赤いリボン……お風呂……入る時も……そのまま……?」

まゆ「プロデューサーさんの裸リボン……」ドキドキ

蘭子「赤は紅より出でて紅より赤し」


ちひろ「それはどっちが師匠でどっちが弟子なんでしょうかね?」

867: 2021/11/06(土) 23:47:54 ID:91/fQmqU
1175

ガチャッ

モバP・雪美「……」

パタン

トコトコトコ

モバP「……今日は先客は誰もいないようだな」

ヒュウウウー

モバP「風が冷たいな。雪美は寒くないか?」

雪美「……平気……」

雪美「……それより……今は……二人きり……」ギュッ

モバP「あら雪美さん、積極的ですこと」

雪美「……今は……このままで……いたい……」

モバP「屋上での逢瀬は初めてじゃないのにいつも心が躍るな」

モバP「……普段から一緒にいるのに逢瀬か? とどこからかツッコミが飛んできそうだな」

雪美「ふふっ……」

868: 2021/11/06(土) 23:49:58 ID:91/fQmqU
雪美「……もっと……そっちに行って……いい……?」

モバP「どうぞ」

雪美「……」ススッ

モバP「こんなに密着して、誰かに見られないですかね?」

雪美「大丈夫……。多少は……ね……」

モバP「何が多少なのか気になるな」

雪美「ここは……芳乃が……人避けの結界……張ってるから……何しても、見えない……」

モバP「よくあるご都合主義的な結界か。いや、そんなマジックミラー的なものがよくあっちゃいけないか」

モバP「……しかし、屋上に出られるって良いよな」

雪美「……?」

モバP「フィクションでよくある、学校の屋上で弁当を食べたり女の子と話したりなんかして、ささやかな青春を感じてみたいという夢があったんだが」

モバP「俺は小中高と、一度も屋上に行ったことがない。通じている階段さえどこにあるのか知らなかった。多分知っていても立ち入り禁止だっただろうがな」

雪美「……」

モバP「当時見ることの出来なかった景色が今、やっとここにある」キラキラ


雪美「……P……まだまだ……青春……ね」

869: 2021/11/06(土) 23:52:45 ID:91/fQmqU
1176

モバP「……これ、なかなか良いな」

雪美「……そう……?」

ちひろ「おや、プロデューサーさん。それはネックピローですか?」

モバP「デスクワークにも良いと聞いたので適当に買ったのを試しに首に巻いてみています」

雪美「……ビーズ……」ツンツン

ちひろ「旅行の時には使う人もいるようですね」

モバP「なかなか快適ですよ、これ」

モバP「デスクにこう置いてうつ伏せ用枕にするのも良さそうですし」

ちひろ「ここで寝る気ですか。あ、カバーは紺色のポリエステルなんですね」

モバP「スクール水着やブルマの素材だと思うと何だか破廉恥なことをしている気分になります」

ちひろ「発想が……その内おしり型まくらとか持って来たりしないでくださいよ?」

モバP「学校にmy枕を持って行こうか本気で悩んでいた時期はありますがそれはさすがに」

ちひろ「そこまでして寝たいか」


雪美「……ちなみに……Pのおしり……枕にちょうどいい……」 ナニサセテンデスカ

870: 2021/11/06(土) 23:54:28 ID:91/fQmqU
1177

雪美「それで……ここも……いい……」

モバP「結構端の方だからこれをプランに組み込むと大変だが外したくないな」

ちひろ「真剣に何の話をしているんですか?」

モバP「雪美さんと京都旅行に行きたいのでどこを回ろうかという話をしているんですが」

雪美「……」コク

ちひろ「仕事しろ」

モバP「この時間に捌く仕事は先に終わらせました」 ……マシタ

ちひろ「プロデューサーさんっていつ仕事やってるんだろ……」

モバP「それでですね、これまで天橋立、伏見稲荷、保津峡、貴船神社などいろいろ出てきましたが」

モバP「これを忘れる所でしたよ、伊根の舟屋」

ちひろ「忘れる所って、ついさっき閃いたばかりなのでは?」

モバP「まあまあ。それでちひろさんも見に行きたくありませんか? 舟が乗り入れて停まる民家を」

ちひろ「私も連れて行く気ですか? ……ちょっと行きたいですね」


雪美「……旅行のしおりが……厚くなるね……」

872: 2021/11/13(土) 23:30:29 ID:mhv47Jsg
1178

モバP「山頂レストランとか山頂カフェって良いよな」

雪美「うん……見晴らし……最高……」

奈緒「ロープウェイとセットのイメージだな」

奈緒「一度ロケで行った時は、けものフレンズのジャパリカフェを思い出したなあ」

モバP「懐かしいね。俺はルプ☆さらだの山頂レストランを思い出すよ」

奈緒「何歳だよアンタ」

モバP「けもフレもルプ☆さらだも、気圧の影響で水が低温沸騰するからコーヒーの淹れ方に気を付けないといけない、みたいな話があったのは覚えている」

奈緒「そういう話だったか?」

雪美「圧力鍋は……逆に……沸点が……上がる……」

モバP「というか登るのに一苦労な山の上に下界でも見かけるような大きめの人工建造物があるというのが良い意味で場違いかつロマンで良いよな。山小屋、自販機、展望台くらいならまだ自然だが」

奈緒「確かにな。よくそこに建てたなというか、建てようと考えたなって感心するよ」

雪美「私……いつか……マウナケア天文台群……行ってみたい……」

モバP「ハワイか。森林限界の開けた赤土の山肌の尾根に点々と建つ展望台が勇壮な佇まいだよな」


奈緒「雪美は目指す場所が高いなあ(4,205m)」

873: 2021/11/13(土) 23:36:17 ID:mhv47Jsg
1179

泉「ウッサミンか……そんなHNのハッカーは私も知らないよ」

雪美「Pの名前まで……知ってたから……ちょっと……気になって……」

泉「心配することはないんじゃない? ライセンスは無事に取れたんだし良かったじゃない」

泉「この346プロ一帯はイントラネットだから、アイドルの誰かがイタズラでもしてるのかもね」

泉「でも、そんなことを気にするなんて雪美ちゃんらしくないような気がするけど……」

泉「いつもこうなの、P?」

→いつもは明るい 意外とセクシー
  結構クール 
  飄々としている 割と人妻属性

――

モバP「さて、ちひろさんならこういう風に聞かれたら何と答えます?」

ちひろ「後の二つは付け足してますね? ……いや、結構クール……なんじゃないですか?」

モバP「それだと氷結と呪殺魔法を主体に覚える雪美になりますね。俗にいう外れ選択肢」

ちひろ「外れ言うな。……明るいアギ雪美ちゃん、セクシーなジオ雪美ちゃん、飄々としたザン雪美ちゃん、人妻なテラ雪美ちゃん――」ゴクリ


雪美「何の話……してるの……」

874: 2021/11/13(土) 23:38:08 ID:mhv47Jsg
1180

ちひろ「ごちそうさまでした」

雪美「……ごちそうさまでした」

モバP「お粗末様でした」

ちひろ「いや、出前ですけどね」

ちひろ「たまには店屋物で食事を取るのも良いものですね」

モバP「ちひろさん」

ちひろ「はい?」

モバP「これ……良かったら如何ですか?」

ちひろ「取っ手の無い小さな陶器のコップに……ジュース?」

モバP「ちひろさんにはいつもドリンクをいただいていますから、今日はこちらから、雪美印のドリンクを」

ちひろ「雪印じゃなくて雪美ちゃん印なんですか?」

雪美「Pと……いっしょに……開発した……」

モバP「ネーミングライツは雪美さんにしています」

ちひろ「ネーミングライツって……いただきますね」

875: 2021/11/13(土) 23:39:37 ID:mhv47Jsg
コクッ

ちひろ「あっ……おいしい」

雪美「……良かった……」

ちひろ「お二人のことなんで不真面目な物は出さないと思いましたけど、ミックスジュースですか」

モバP「食後の一杯的にはどうです?」

ちひろ「デザート的な感覚ですけど締めには良いですね。何だかすっきりします」

モバP「実は割烹千ひろのフルーツジュースに憧れて作ってみたんですよ」

ちひろ「ここで千ひろの名前を聞くとは……ちひろですけど。これはどちらかというと千成屋珈琲とかのミックスジュース寄りですね」

ちひろ「ほのかに感じられるバナナのまろやかでありつつもそれと分かる口当たりとか……」

雪美「バナナ……やっぱり……分かる……?」

モバP「ミキサーで作るとどうしてもバナナスムージーを作る時の癖でバナナを入れたくなっちゃうんだよな」

ちひろ「癖かい」

モバP「ミキサーや炭酸水メーカーって家庭の台所に必須ではないですけどあった方がこう、映えますよね」

雪美「……P……通販で……よく買うから……」


ちひろ「まさかの通販好きときたか」モウオナカイッパイデス

876: 2021/11/13(土) 23:45:01 ID:mhv47Jsg
1181

モバP「……」

美優「あの、Pさん……どうしたんですか?」

モバP「! 美優さん」

モバP「いやあ、ノリで変なことをするもんじゃないなと反省している所で」

モバP「セクハラになるかもしれませんがこのカプセル、開けてみます?」

美優「これが何か……あっ……///」

モバP「見ての通り、マイクロビキニですね。立ち寄ったとあるオートレストランにあったクレーンキャッチャーで遊んでみたら一発で取れちゃいまして」

美優「……持って帰って来ちゃったんですか」

モバP「取れたプライズを店にそのまま捨てていくのもマナーとしてあんまりでしょうし」

美優「でも、このままPさんが持っていたらあらぬ誤解を受けそう……」

美優「これ……私が貰っても」ガチャッ ビクッ

雪美「……P……」

モバP「いや、これを君に着てほしいと言わんばかりに雪美にあげてしまったら、俺はその足でまっすぐ早苗さんに自首しに行かないといけなくなる」


ちひろ「堂々とデスクに置いて悩まずに隠しておけば良いと思うんですけど」 バレルデショ?

877: 2021/11/13(土) 23:46:56 ID:mhv47Jsg
1182

モバP「いてっ」

雪美「P……?」

モバP「うわぁ、紙で指を切ってしまうなんて久々だよ」

雪美「……大丈夫……? 見せて……?」

モバP「えっ、見るの? ……はい」

雪美「……」アーン

モバP「ああストップストップ! 舐めなくて良い! 気持ちは嬉しいけど!」

雪美「消毒……」

モバP「雑菌が入るような怪我なら消毒液だし、こういう場合は少し水で洗って絆創膏で充分だ」

雪美「……嬉しいなら……やってあげたい……」

モバP(うぅ……雪美に指舐め……してほしい誘惑に駆られるがここは心を鬼にせねばなるまい)

モバP「傷を舐めるという行為はあまり良くないんだ。それは傷のない時にやろう! また今度、な?」

雪美「……」コク


ちひろ「傷のない時にやろうって何ですか」バンソウコウオイトキマスネ

878: 2021/11/13(土) 23:50:24 ID:mhv47Jsg
1183

モバP「……幼い頃に見た戦闘シーンって結構その後の人格形成に影響しますよね」

ちひろ「戦闘シーンですか」

モバP「例えば服が破けたり、頬に傷が付いたり」

ちひろ「そういうのに興奮すると……なるほどなるほど」

雪美「頬に傷……」

モバP「装備を破壊されたり傷を負いながらも勝つってヒロイックじゃありませんか?」

ちひろ「痕が残るような傷がトレードマークになるキャラクターとかもいますけど、そこはプロデューサーさんと価値観が違う感じがしますね」

モバP「ただし男のキャラだから勲章でありカッコいいのであって、例えば服が破ける方の話になりますが、少年時に霧沢風子対藤丸戦とかを見たら性癖が歪むかなと」

ちひろ「それは存じませんけど詳しく言わないのはプロデューサーさんなりの配慮ですかね」

雪美「P……もし……私の頬に……傷……あったら……」

モバP「それでも雪美は雪美だよ。ただ、例えば今後事務所や仕事で事故に遭い、ずっと残るような傷を作ることになったなら……」

モバP「その時は俺は雪美のご両親に謝り倒して、何なら責任を取って嫁に……は元から貰うつもりだからいいが、そんな怪我をしないように気を付けてくれ」

雪美「……? ……うん……わかった」


ちひろ「聞き捨てならないことをさらっと言うな」

879: 2021/11/13(土) 23:52:12 ID:mhv47Jsg
1184

モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」

ちひろ「はい」

モバP「ちなみにこれ、何回目か知っています?」

ちひろ「知りません」

モバP「自分もです」

ちひろ「適当だな」

モバP「それで今回もざっくりといきましょう。レオタード風バリアジャケット・ISスーツ」

雪美「……?」

ちひろ「ざっくりというかまとまってないというか……レオタード風バリアジャケットというとフェイト・テスタロッサの着ているアレとかですか?」

モバP「さいです。ISスーツはまあ、アメリカンスリーブな上部と旧スク水みたいな下部になっている……要はどちらもワンピースタイプの水着みたいな戦闘服ですね」

雪美「水着で……魔法やファンネル……撃ち合ったら……怪我しそう……」

モバP「軽装にしてももっと覆ってやる所があるだろうって感じのデザインですが、とりあえず雪美さんがこれらを着たら多分衝撃で三日はご飯が食べられないと思います」

雪美「……それは……本当なのか……検証してみたい……」


ちひろ「そんなことのために恥を捨てないでくださいね?」

880: 2021/11/13(土) 23:56:58 ID:mhv47Jsg
1185

モバP「……」モゴモゴ

杏「あっ、飴舐めてる。ずるい」

モバP「ん、杏? 欲しいのか?」

モバP「これは泉に貰ったボイスケアのど飴で、ボイストレーニングをするのに必要だと言うなら一個やるぞ」

杏「んじゃいいや」

モバP「諦め早いなオイ」

杏「杏はさっきの楽屋に置いてあったスターキャンディをいくつか貰ってきたからね」

モバP「ちゃっかりしてんな。しかしアクリルアイスみたいで綺麗だね。形は星たべよみたいに角に丸みがある」

杏「なかなか手に入らないんだよね、これ。大事に食べるよ」

杏「ところでプロデューサーは何で飴なんて舐めてるのさ。風邪気味?」

モバP「風邪気味で喉がやられているならのど飴じゃなくてトローチを転がしているよ」

杏「トローチ……最後にあれを舐めたのっていつだったかな」

モバP「健康そうで何よりだ。アイドルは声の仕事も多いから下手に風邪は引けんわな」


雪美「Pも……ボイスケア……するんだね……」 オレモコエデシゴトシテルヨウナモンダシ ソウナノ?

882: 2021/11/20(土) 23:13:19 ID:/4qIE2K6
1186

千秋「きゅう……」

モバP「大丈夫か?」

千秋「くっ……負けたわ……」

ちひろ「プロデューサーさんが千秋ちゃんを膝枕してる……」

モバP「紙一重の勝負だった」

ちひろ「何をしたらそうなったんですか」

モバP「カメラマンになって雪美をモデルに、どちらがより良い絵を撮れるかで勝負したんですよ」

モバP「それで自分のとっておきの一枚がこれです」

ちひろ「……アウトではないですけど何か煽情的に見えるポーズ」

モバP「この、雪美が咥え髪留めしている姿を収めた写真を出したところ」

モバP「千秋がノックアウトされてしまいました」

千秋「雪美さんの……わき……良いわね……」

モバP「千秋の、腰に手を当ててエッヘンする雪美さんやシャフト角度の雪美さんも充分なんだがな」


雪美「……横になりながら……額に手を当てる千秋……かっこいい……」キラキラ

883: 2021/11/20(土) 23:15:33 ID:/4qIE2K6
1187 

モバP「昔は若かった」

ちひろ「何を当たり前のことを」

モバP「青かったんです。性格とか発言とか思い返してみると、いろいろ意味不明だったな自分と思うことばかりで」

雪美「……」ウンウン

ちひろ「雪美ちゃんでもあるんですか?」 ……ウン

凛「どんなに若くても昨日の今日で反省や後悔だってある。それでも前を見て進まないといけないけど」

モバP「凛の場合はふーんアンタが的な?」

凛「やめて、思い出しちゃう。……今振り返ると生意気過ぎたよね」

モバP「いや、活きが良くて新鮮だなと思ったよ」

凛「七海が釣った魚みたいに言わないでよ」

モバP「ただ昔の発言を恥ずかしく思えるのは成長している証だ」

凛「だね」

雪美「蒼い歴史は……深い……」


ちひろ「昔は蒼かった、か」

884: 2021/11/20(土) 23:17:27 ID:/4qIE2K6
1188

モバP「チーズとハチミツって結構相性良いですよね」

雪美「……Pと……私……みたい……?」

ちひろ「一見相容れなそうな組み合わせという意味ではそうかもしれませんね」

モバP「相容れなそうですか?」

ちひろ「結構奇天烈なコンビだと思いますよ」

ちひろ「お二人を嫌と言うほど身近で見てきて違和感が鈍っていますけどね」

モバP「年齢も身長も性別も異なりますからね」

雪美「……でも……あまり……そんな気……しないね……」

ちひろ「周りから見える以上に、お互いを近い存在として認識しているようで」

モバP「まあ、同じ地球内生命体であるのは確かです」

雪美「……ふふ……そうだね……」

ちひろ「この何とも鷹揚な所で波長が合っているんでしょうか」

ちひろ「……すいません、出だしから話の腰をサバオリくんしちゃいましたね」

雪美「ふふっ……サバオリくん……すき……」

885: 2021/11/20(土) 23:26:40 ID:/4qIE2K6
モバP「ちなみに、私はアイドルに鯖折りされてみたい方です」

ちひろ「そんなことは聞いていません」

菜々「ちなみに、で始まる一言を聞くとトリビアの泉を思い出しますね」

雪美「……?」

ちひろ「私が悪かったです。話を戻しましょうか」

モバP「チーズとハチミツのピザ、菜々さんは食べたことあります?」

菜々「ありますよ。17年生きてきて初めて食べた時は、世界はまだ広いんだなって思ったのを鮮明に覚えています」

モバP「結構最近なんですね」

菜々「えっと……はい、割と最近ですねっ」

ちひろ「乳製品にハチミツは合いますけどチーズとハチミツだとピザのイメージですね」

雪美「クリームチーズに……甘いものは……合う……。それに……ピザなら……フルーツピザも……」

ちひろ「ただ普通のチーズにハチミツだと結構甘じょっぱくなりますね。好みが分かれそうです」

モバP「しかしハチミツって危険だから1歳未満に食べさせてはいけないという猛毒のような性質を持っていながら、他の人間にはその毒が効かないのだから面白い」

雪美「人間……すごい……。ウサミン星人は……毒……大丈夫……?」


菜々「偶然にもウサミン星人にもその毒は効かないんですよ」

886: 2021/11/20(土) 23:31:27 ID:/4qIE2K6
1189

モバP「はい、出来たぞ輝子」

輝子「ん……貰っても、良いのか?」

モバP「ああ、あげる」

輝子「フヒ……そ、そうか……」

スッ

輝子「指に、ちょうどよくはまった……」

輝子「うれしいぞ……」ポワァ

モバP・雪美「……」

輝子「あ……ど、どうしたんだ……?」

モバP「いやあ、輝子の口調で幸せそうに笑いながら“うれしいぞ”は惚れるわ」

雪美「……」コクコク

輝子「だってうれしいからな。……リングくん……今日から友達だ……」

モバP「ビーズリングなんだがなあ」

雪美「それにしても……P……どうして……作ろうと……?」

887: 2021/11/20(土) 23:35:19 ID:/4qIE2K6
モバP「どうしてかな……何かの記念にリングを特別に作ってもらえるってとても憧れないか?」

輝子「手作りは、良いな……世界に一つだけだって思うと、大事だ……」

モバP「これでも、本当はもっと良い物を作りたいんだ」

輝子「どんなリングを、作りたいんだ……?」

モバP「メジャーリーグでワールドチャンピオンになったチームのメンバーが記念に貰えるチャンピオンリングのような物を」

友紀「あの宝石で散りばめられたリングかー」

モバP「豪華だよな、あれ」

友紀「一番になれた時に、形に残る、価値のある物を貰えると嬉しいよね」

モバP「金メダルなんかも勿論名誉ではあるんだが、あのリングは量産をしないだろうからな」

雪美「P……そもそも……キラキラした……ジュエリー……好きね……」

モバP「トプカピの短剣なんかもあのデカいエメラルドが――それはともかく」

モバP「だがこうして輝子が喜んでくれるなら自分なりに工夫を凝らしたビーズリングも悪くないと思うのだ」

友紀「じゃあさ、あたしにも作ってよ? お金とか取らないんでしょ?」

モバP「ああ、構わんぞ? 無料だし……ただ予約10ヶ月待ちになります」


友紀「人気お取り寄せグルメか何か?」 フヒ……ナガカッタ……

888: 2021/11/20(土) 23:40:51 ID:/4qIE2K6
1190

モバP「大きな駅の近くってペデストリアンデッキがありますよね」

ちひろ「ありますね」

モバP「あそこを歩くの楽しい……楽しくないですか?」

ちひろ「楽しい……ですかね?」

雪美「Pといっしょ……楽しい……」

モバP「雪美と一緒にノープランでこれから何をしようかどこに行こうか考えながら歩くペデストリアンデッキは言うまでもなく楽しいですが」

ちひろ「それはペデストリアンデッキ関係なく楽しいだけでしょう」

モバP「オープンスペースにも言えますが車道と接していない歩道って結構心理的安心要素ですよね」

ちひろ「それはあるかもしれませんね」

雪美「……今日も……ノープランで……歩こう……」

モバP「そうだな。あの長い道を端から端まで歩き尽くす勢いで行こう」

ちひろ「そんなに長いんですか? というかあまりそういう所に出没し過ぎるといくら変装していても話題になりますよ」

モバP「……じゃあ今日は346プロ内にしておくか」 ……ウン


ちひろ「あ、それでも別に良いんですね」

889: 2021/11/20(土) 23:43:04 ID:/4qIE2K6
1191

雪美「P……」

モバP「ん?」

雪美「シンデレラガール……目指すのに……どんな目標……立てたら……いい……?」

モバP「目標かあ……そうだなあ……じゃあとりあえず大きめの紙を用意しましょう」

雪美「……うん」パサッ

モバP「その真ん中に3×3の9つの枠を作りましょう」

雪美「……」カキカキ

モバP「この更に中心の枠にシンデレラガールと書き込みます」

雪美「……こう?」

モバP「そして周りの8つの枠にシンデレラガールになるために必要だと思うことを書き込みます」

――

モバP「BINGO!」

雪美「やった……二列揃った……」


ちひろ「マンダラチャート作ってたんじゃないのか」

890: 2021/11/20(土) 23:50:16 ID:/4qIE2K6
1192

雪美「……」ポチッポチッポチッポチッ

ちひろ「雪美ちゃんが何か9つの光るボタンを押して遊んでいますね」

モバP「あれはゲームロボット50ですね。私物です」

ちひろ「私物か。昭和のおもちゃ屋さんでもギリギリ扱ってそうなくらい、今時ではなかなかレトロな玩具に見えます」

モバP「あのボタンのカラーチェッカー的な配色も惹かれるんですが、押せて光るボタンって好奇心を刺激されますよね」

ちひろ「感性がとても幼い気がするのは気のせいでしょうか」

モバP「というかパイロットランプなんかも好きです」

モバP「某知らない世界でパイロットランプの世界という企画を組んでほしいくらいです」

ちひろ「プロデューサーさんがプレゼンするんですか?」

モバP「いえ、見たいだけです」

ちひろ「人任せな」

雪美「……P……クリアした……」

モバP「さすが雪美、俺の代わりにクリアしてくれるなんてさすがは現役アイドル」


ちひろ「人任せだな!」

892: 2021/11/27(土) 23:31:25 ID:Mke1tDmU
1193

モバP「……さて、雪美を膝に乗せつつ一仕事こなそうか」

雪美「……P……」

モバP「どうした?」

雪美「この上にある丸いの……何……?」

モバP「これか? これはパソコン内蔵カメラだな」

雪美「小さな……レンズ……」

モバP「スマホカメラなんかもそうだが、最近は何にでも付いていて目は小さくても綺麗な映像が出る」

モバP「これでアプリを起動すると……ほら、こんな風に画面いっぱいに俺と雪美が映る」カチ

雪美「……! ///」

モバP「恥ずかしがる姿もしっかり映る」

ちひろ「知らない内に誰かに覗き見されていたりして」

モバP「やだこわい」

モバP「使わない時はレンズカバーでも貼っておくのが良いんでしょうかね。バッテン絆創膏みたいな物で」


雪美「パソコン……お茶目になる……」

893: 2021/11/27(土) 23:33:15 ID:Mke1tDmU
1194

モバP「良いものばかり食べているとたまにとても、ジャンキーかつ質素な物を食べたくなる」

モバP「今日は誰もいない……よし!」

――

モバP「出来た! いやあ、焦げ具合がちょうど良い!」

雪美「これは……?」

モバP「これは袋焼きそばを焼いたものにごま油と七味と刻みネギと味ポンをかけたものだ」

モバP「ポン酢と味ポンでは味が違うから買う時は注意」

雪美「……香りは……良い……」クンクン

モバP「だろう? 焼きそばと言うとソースか塩という概念が覆される」

モバP「……って、雪美!? 一体いつからそこに!?」

みく『Pチャンが貧乏学生みたいな食事してないか不安だにゃ』

雪美「……って……みくが……言ってたから……様子見に……」

モバP「誰が貧乏学生やねん。お歳暮に湯煎で出来るカレイの煮付け送ったろか……」


雪美「P……ちゃんと……野菜も……食べないと……」 ネギハヤサイダカラ……ダメ? ……ダメ

894: 2021/11/27(土) 23:34:56 ID:Mke1tDmU
1195

モバP「宇宙探査機や人工衛星のデザインって地味に良いよな」

雪美「ソーラーパネルが……翼みたいになってるの……好き……」

ちひろ「太陽電池パドルのことですね。確かに」

モバP「あれが折り畳まれた状態から展開するところが、翼を広げる鳥のようでもあり、変形ロボットのようでもあり」

雪美「かっこいい……ね……」

ちひろ「宇宙に憧れですか」

モバP「地上にいても憧れはしますよ? 男の子の夢的な意味で」

モバP「ただ例えば車にそういう機能を付けるとなると場所を取るので邪魔になるでしょうが」

ちひろ「ガルウィングがそのまま横に広がるように展開したら車線をはみ出して大いに迷惑でしょうね」

モバP「しかしエネルギー供給や温暖化が危ぶまれる昨今、太陽光発電は普及していきそうです」

ちひろ「その結果メガソーラー事業で環境破壊といった問題も出て来ましたけどね」

モバP「ひとまずは建物の屋根に設置して自家発電、くらいが良いんですかね?」

ちひろ「自然災害で破損でもしたら台無しですし、使わない時に自動で、安全に収納出来たりすると良いんでしょうけど」

雪美「……ここにも……ソーラーパネル……ある……?」

895: 2021/11/27(土) 23:40:38 ID:Mke1tDmU
ちひろ「小さいのでしたら今ここにありますよ」ハイ

雪美「これを……屋根に付けて……こう……雨の日は……ひっくり返るようにしたら……面白そう……」

モバP「忍者屋敷のどんでん返しみたいな仕掛けか。ユニークで良いな」

モバP「それか、もういっそ外で活動する人に直接ソーラーパネルを着けてしまうとかな」

ちひろ「直接……まあバイザー部分がソーラーパネルになっているキャップなんかはあるそうですね」

モバP「東急ハンズとかにありそうなアイデア商品って感じでそういうのは好きです」

モバP「自分も太陽光発電で充電して温まる電熱ジャケットなんてあったら冬場とか便利そうだなというアイデアの卵が」

ちひろ「肝心のこの時期にあまり温まらなさそうですね……」

雪美「……P……私も……充電……して良い……?」

モバP「ん、もうそんな時間か。良いぞ」

ヒョイ ポスン

雪美「……」ピカピカピカ テンテンテレレーン

モバP「おまちどうさまでした! お預かりした雪美はすっかり元気になりましたよ!」

ちひろ「いや、預けてない」


雪美「Pの充電は……早いから……便利……」 ハヤインデスカ

896: 2021/11/27(土) 23:46:28 ID:Mke1tDmU
1196

モバP「あぁ、雪美の抱き心地はどうしてこうも気持ちが良いんだろう。ふかふかで弾力があって――」

ちひろ「気持ちが悪いこと言ってますね」

ちひろ「しかもそれ、雪美ちゃんじゃなくて大きなぴにゃこら太です」

モバP「なっ……!? 雪美は実はぴにゃこら太だったのか!?」

ちひろ「そっち疑うんですか?」

モバP「あ、ただのぴにゃこら太か……焦った。って、いつの間に入れ替わったんだろう」

ちひろ「私の目にはプロデューサーさんが好んでぴにゃこら太を抱えてるようにしか見えないです」

モバP「結構懐にフィットするんですよねこれ」クルッ

ぴにゃこら太「ぴにゃ」クルッ

ちひろ「一緒にこっち向かないでください。しかも腹話術始めない」

モバP「アイドルにやってみせると大抵馬鹿受けなんですがねえ」

モバP「しかし自分はともかく、幼い女の子が大きなぬいぐるみを抱えている様子って良いですよね。ロックマンゼロのアルエットとか」

ちひろ「カラーリングは違いますけど若干雪美ちゃんっぽい子ですか――って、プロデューサーさん、膝に」


雪美「……ただいま」 オヤ、オカエリ

897: 2021/11/27(土) 23:49:40 ID:Mke1tDmU
1197

モバP「なぁ、輝子」

輝子「どうしたんだ? 親友……」

モバP「日本には4、5000種類のキノコが存在するらしいじゃないか」

輝子「ああ。かわいい子が、たくさんいるぞ……」

モバP「その中で食べても良いのは僅か100~200種類しかないという」

輝子「特にフレンドリーなヤツらだな……山に入って、何でも口にしてはいけない……(戒め)」

モバP「じゃあ、輝子は食べても良いキノコ?」

ちひろ「いかんでしょ」

輝子「私としては、いいぞ? 今、服を脱ぐから、美味しく召し上がれ……」

雪美「……」ドキドキ

ちひろ「雪美ちゃんの前で何をしようとしているんですか。ストップ!」

モバP「輝子はこの前もきのこの山でポッキーゲームを仕掛けてきたり、妙にアプローチが大胆だよな。そこが良いんだが」

ちひろ「良くない。というかきのこの山でポッキーゲームとか理解が追いつきません」


雪美「……かさ側か……柄の方かで……格差……ある……」 ソウイウモンダイデハナイ

898: 2021/11/27(土) 23:50:56 ID:Mke1tDmU
1198

モバP「ほいっ」

スーッ パシッ

雪美「P……投げるの……上手……」

スーッ パシッ

モバP「雪美こそ丁寧に投げてくれるじゃないか。それも嬉しいが」

スーッ パシッ

モバP「俺は多少軌道が逸れてもキャッチするから遠慮せずに投げても良いぞ」

雪美「ふふ……その方が……やりがい……あるの……?」

モバP「さあ、早く早く!」

雪美「P……尻尾振ってる……みたい……。……いくよ……」ブンッ

モバP「おっと!」パシッ

雪美「……ジャンピングキャッチ……お見事……」

モバP「良いね。フリスビーはこうじゃなくちゃね」


ちひろ「相手のことを考えて投げることも大切ですけど、お二人が楽しいなら良いんでしょうか」

899: 2021/11/27(土) 23:53:17 ID:Mke1tDmU
1199

モバP「最近アイドルと相打ちになったプロデューサーとは僕のことです」

ちひろ「何の白状ですか」

モバP「346の温水プールに泳ぎに行ったらまゆがいましてね」

モバP「あの清楚なまゆの競技用といった感じのタイトな競泳水着姿を初めて見たら、何か久々にしどろもどろになってしまって」

ちひろ「見たことなかったんですね。私もあまりイメージが湧きませんけど」

モバP「一方まゆもこっちの水着姿を見てしどろもどろになってしまったようで」

モバP「互いに恥ずかしくて目を合わせられずに突っ立ってしまうという失態を周りに見せてしまいました」

雪美「……P……結構……初々しい……」

モバP「雪美の競泳水着姿は見てもようやく取り乱さない程度にはなったが、今でもテンションはおかしくなる」

雪美「そんなに……?」

モバP「ああ。でも出会う機会は貴重なままが良い、あまり見慣れたくないって気持ちもある」

ちひろ「男心は複雑なのか、プロデューサーさんが変なのか」

まゆ「……プロデューサーさん、あの……えっと……///」 マッ、マユカ? ドド、ドウシタ?


雪美「……後遺症……残ってる……」 デスネ

900: 2021/11/27(土) 23:56:00 ID:Mke1tDmU
1200

紗南「Pさん、ゲームセンターに行こうよ」

モバP「お、良いね。今日はちょうど時間があるしちょっくら行くか。レトロ巡りじゃなくて最新鋭の所に」

紗南「やっぱりあの空間と興奮は定期的に味わいに行かないとね」

モバP「俺も346プロの空き広間に疑似的なゲームセンターを作ってはいるが」

紗南「どうもデパートのゲームコーナー感は否めないよね」

モバP「それだよ。どうしたらもっと楽市楽座みたいなカジノ感が出るんだろうな」

モバP「まああまりキラキラした夢のような雰囲気を出し過ぎても気後れするんだが」

紗南「前に、ゲームで昔の自分に勝てないことがあるみたいな話をしたけどさ」

紗南「逆に成長した今だからこそ上手くなるゲームってのもあるよね」

モバP「そうだな。そしてそういうのが意外とゲームセンターに行くと思いがけず見つかったりする」

モバP「ちなみに成長するとゲームのボリュームって当時と比較して短く感じられるって知っているか?」

紗南「そうなの? 言われてみればそれも確かにだよね」

モバP「まあ俺が今考えたんだがな。よし、行くか」 ナンダヨソレー アハハハ


雪美(ナレーション)「そうして……街の雑踏に……消えて行く、二人だった……。……第346部完……」

901: 2021/11/27(土) 23:57:04 ID:Mke1tDmU
今日はここまで
キーマンの呪い


to be continued...→


引用: モバP「雪美様がゆく」