940:◆ORDERq/08U 2021/12/18(土) 22:48:52 ID:Sg9RIS1Y




前回はこちら


雪美さんといっしょシリーズ


1231

ちひろ「クリスマスが近づいてきましたね」

菜々「そうですね。街がキラキラしてます」

早苗「こういう時に聴こえてくるAll I Want for Christmas Is Youが独り身には応えるのよね」

美優「恋人たちのクリスマスですね……幸せそうな雰囲気を傍観するような」

菜々「私は好きですよ? この時期になると英語の先生が授業で流してくれたのを思い出します」

ちひろ「1995年の曲ですから26年もクリスマスの定番として君臨しているという」

早苗「季節ソングってシーズン以外は全然聴かないのに、シーズンになると毎年強い!」

美優「それだけ名曲というのも、あるんでしょうけど……」

モバP・雪美「……♪」

ちひろ「そんな傍らでお二人は仲良く何を聴いているんです?」

モバP「緊急取調室のメインテーマですね。サスペンスのクライマックスシーンのようなシリアスさが、サビで一気に来る感じが気持ち良くて」

早苗「そこはクリスマスソング聴きなさいよ」

モバP「この再生リストにはRobert Milesなんかも入っているので皆さんも聴いてみませんか?」


菜々「緊迫感のあるトランスは、年末のお仕事片づけなきゃって気にさせられますねぇ」 ウッ……!

941: 2021/12/18(土) 22:51:02 ID:Sg9RIS1Y
1232

モバP「……」ボーッ

「……」

トトトッ ギュッ

モバP「っ! ……雪美か」

雪美「……つかまえた……」

モバP「……どうした?」

雪美「P……何だか……消えてしまいそう……だったから……」

モバP「華奢な美形とかならまだしも、これがそんなに儚く見えるものか?」

雪美「……うん……。そばに……いてあげたい……気持ちに……なった……」

モバP「俺は世話焼きな雪美お姉ちゃんから姉離れ出来ない弟になってしまいそうだ」

雪美「……私は……雪美だけど……もう……Pの……一部でも……ある……」

雪美「……いつも……私を……感じて……。覚えていて……」

モバP「例え氏が二人を分とうとも、雪美さんの心はずっと一緒にいてくれそうだなあ」


ちひろ「そういえば年末はPヘッド電池交換の時期でしたっけ……」

942: 2021/12/18(土) 22:57:59 ID:Sg9RIS1Y
1233

モバP「アイスのショーケースって良いですよね」

ちひろ「田舎の駄菓子屋さんの外に出してあるような?」

モバP「あの古いタイプも味があって夏場に見かけると嬉しくなりますが」

モバP「やっぱり31とかのショーケースですよ」

ちひろ「スクープやディッシャーで直接掬う系ですか」

モバP「あのカラフルマーブルなジェラートが容器それぞれに詰まっているのを見ると目がキラキラしてきます」

ちひろ「女の子ですか」

雪美「……Pは……女の子……」

モバP「男性はちょっと入りにくい先入観がありますよね、ああいうお店は」

雪美「……そう……?」

ちひろ「男性1人で入るのは気後れするかもしれませんね」

モバP「なのでアイドルを誘って一緒に入ってみたりして」

雪美「……よく誘うと……思ったら……自分が……食べたいから……だったの……」

モバP「てへへ……」

943: 2021/12/18(土) 23:05:53 ID:Sg9RIS1Y
モバP「ちなみに自分はシャーベット・ソルベ系が好きです。特にオレンジ」

ちひろ「オレンジですか。雪美ちゃんはイチゴソルベが好きそうだなって分かりますけど」

雪美「……あれは……何度食べても……おいしい……」

モバP「生まれて初めて食べたジェラート系のコーンアイスがそれだったので、以来オレンジは忘れられなくなりましたね」

モバP「あのシャーベットの口当たりが好きなんですが、意外と氷菓やアイスクリームに比べて売っていない!」

ちひろ「アイスクリームはしっかりしていますし、氷菓は結構ジャリジャリしたりしますからね」

モバP「以前缶詰のシロップを凍らせて食べたことがありましたが、見事にコチコチのジャリッジャリになっていました」

モバP「かき氷系は調子に乗って食べると結構お腹が緩くなっていけない」

ライラ「シロップをシャーベットみたいに出来たら良いのですのにねー」

雪美「甘そう……」

モバP「ライラはこの前ロケで食べた市販のりんごシャーベットに感動していたな」

ライラ「はい、りんごの容器の中にりんごのシャーベットが入っているのでございます」

ライラ「あれは何とも……うまし! また食べさせてくださいませね、P殿」

モバP「あれ、どこの商品だったんだろうな……類似の物が全国にいくつかありそうだが」


ちひろ「……有名なのは井村屋ですかねえ?」

944: 2021/12/18(土) 23:07:53 ID:Sg9RIS1Y
1234

ちひろ「今更ですけど、プロデューサーさんはオリンピックを見ていました?」

モバP「ああ、あの時期は忙しくてゆっくりと見られなかったですね」

ちひろ「私もです。せっかくの一生に二度あるかどうかの国内開催だったのに、今思うと勿体無いことをしたなという」

モバP「日中に競技をやると仕事と重なってしまうのが……やっぱりオリンピックは時差のある海外開催を、夜更かししながらテレビで見るのが良い」

ちひろ「それはそれで寝不足で仕事に身が入らなくなりそうですけどね」

モバP「あの約2週間分は丸々録画をしたので、いつか暇が出来たら記憶を消して全部見たいです」

ちひろ「任意で記憶を消せたら何度も楽しめるでしょうね……」

モバP「運命が決まっているイベントを一から見るのは楽しみが減りますからね。ハイライトやドキュメントなら良いんですが」

雪美「P……どの競技が……記憶に……残ってる……?」

モバP「女子飛び込みですかね」

ちひろ「スポーツを楽しむ目的じゃないなというのが何となく察せられます」

モバP「そんなことはないですよ。あの入場時のジャージを脱いで戦闘フォームに変身する所が」 オダマリナサイ

雪美「……私は……スケートボード……。私と……変わらないくらいで……金メダル……すごい……」


モバP「あったなあ。低年齢化の波を目の当たりにすると何か少し心配になるんだよな」 ナニヲイウ

945: 2021/12/18(土) 23:09:46 ID:Sg9RIS1Y
1235

コツコツ ペリペリ ペロンッ

雪美「……」キラキラ

モバP「殻を剥いて薄皮を剥がしたゆで卵のツルツル感」

雪美「……すき……。……でも……上手く……剥けない……時がある……」

モバP「新鮮な卵より少し古い卵の方が茹でた時に殻に身がくっつかないし、美味しいと言うな」

モバP「一応、茹でた後に冷水に浸けたり、気室に穴を開けたりといったテクニックもあるが」

雪美「……せっかくなら……まぁるく……したいね……」

モバP「まあ、今日みたいにタルタルソースを作るために刻んでしまうなら、ある程度形が不格好になっても良いんだがな」

雪美「……それも……そう……かな……?」

モバP「しかし、スーパーに置いてあるパック卵はビタミンEが多いのとかDが多いのとか様々あるが」

モバP「どれが一番美味しいのか、どう調理するのが向いているのか……そういうことまでは俺にも分からん」

雪美「……分かったら……卵博士……ね……」

モバP「どこかにいるのかな、卵博士……ちなみに枝豆もつい薄皮を剥がしたくなるが、あれは食物繊維なので食べて良いらしい」 ホー……


友紀「あたし割と剥いてたなあ」ゴクゴク テツダエユッキ

946: 2021/12/18(土) 23:11:51 ID:Sg9RIS1Y
1236

モバP「ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ!」

雪美「あっ……おっ……あっ……激し……いっ……」

モバP「ラストスパート行くぞ、雪美!」

雪美「んっ……」

ちひろ「事案の響きがするんですけど」

モバP「あ、ちひろさん。……お恥ずかしい所を」

雪美「……P……止めるの……? もっと……」

モバP「この格好を見られるのはちょっとな……ごめんな」

ちひろ「上半身タンクトップで何をやっているんですか」

モバP「最近どうも体が鈍ってスムーズにアイドルを抱き上げられなくなってきた気がするので」

ちひろ「アイドルは抱き上げるものじゃないと思います」

モバP「それではいけないということで雪美を使って筋力トレーニングを」

雪美「……我慢……できなくなったら……いつでも……私を……使って……」

ちひろ「成人男性と女子小学生にあるまじき言葉のやりとりですね」

947: 2021/12/18(土) 23:17:04 ID:Sg9RIS1Y
雪美「あ……P……また……筋肉……付いてきた……?」モミモミ

モバP「あまり膨れると窮屈なのでボディービルダーみたいにはしないがな」

ちひろ「窮屈というか暑苦しくなりますからね」

モバP「もしちひろさんのドリンクがプロテイン入りだったら今頃はどうなっていたか」

ちひろ「筆舌に尽くし難いクリーチャーが誕生してそうですね。飲んだ本数からすると」

雪美「ビスケット・オリバ……みたいな……?」キラキラ

ちひろ「目を輝かせないでください」

モバP「さて、この格好をジト目で見られると興奮いや恥ずかしいので、シャワーを浴びて着替えてきます」

雪美「……体……洗ったり……マッサージ……しなくて……いい……?」

モバP「ありがたいが今日は自分でやるよ。雪美は次のお仕事の準備を」

雪美「ん……了解……」

ちひろ「いつもはプロデューサーさんの体を洗ったりマッサージをしたりってそれもう……」

雪美「Pの……体を……管理する……。それも……私の……役目……」

ちひろ「どっちがプロデューサーだか分からないですね」


モバP「雪美は普段からよく膝に座るだけあって感触にこだわるんですよ」 ハヨイケ

948: 2021/12/18(土) 23:24:39 ID:Sg9RIS1Y
1237

雪美「……Pは……何がすき……?」

モバP「……口リ……は好きだな。甘い匂いがするし」

ありす「口リが好き……!? 甘い匂い……!!?」

モバP「チョコリエール、バームロールと迷うがホワイト口リータはあの縞々の個包装を皿に詰むとリッチな感じがして」

ありす「あっ、お菓子の話ですか……って、ルマンド、エリーゼ、ルーベラはないんですか?」

モバP「その3つはちょっと一本が物足りない感じがするんだよな」

モバP「というかルーベラとエリーゼは場所によっては一緒に置いてなかったりするし――って、何の話だと思ったんだ」

ありす「それはもう、Pさんのことですから?」

雪美「……ちなみに……擬人化だと……?」 チョコリエールカナ……ッテオイ

モバP「しかしそれらも良いが、ブルボンの缶入りのあのクッキーみたいなのが定期的に食べたくなるな」

ありす「あのクッキー(皆さんご存知)ですか。……って何ですか」

モバP「シンプルなバタークッキーの方じゃなくて、チョコリエールを花形にしたようなのが5種類入っている方だ」 アレデスカ

モバP「中心の窪みにチョコレートクリームやジャムの詰まったクッキーって、お洒落な割に珍しいから手作りすると喜ばれるぞ? 主に俺に」


ありす「Pさんにですか……しょうがないですね、今度作ってあげます」 ……ヤサシイ

949: 2021/12/18(土) 23:37:31 ID:Sg9RIS1Y
1238

モバP「ん……?」パチリ

モバP「いかん、真夜中に目が覚めてしまった……うぅ、布団の外は寒いな。今日は風も強いし雪か」

??「……」

モバP「誰だ」

??「……私は……雪……女……」ボソッ

モバP「お、雪美か。着崩した白装束の裾から覗く脛が婀娜っぽいな」

??「えっ……あっ……そう……?」

モバP「いや、上半身もなかなかこう、眼福だ。それに……結構背、伸びた?」ナデナデ

??「……///」

モバP「こんな雪美さんにだったら少しくらい精気を吸われても良いかも……ふわぁ……瞼が、重く……」 ……

――

モバP「今日はどうも倦怠感があるんですが、そんな夢でも見たせいでしょうか」

ちひろ「布団をしっかりかけずに寝落ちなんかしたらダメですよ? 雪美ちゃんは大丈夫ですよね?」


雪美「……うん。……いい夢……見られて……元気……」ツヤツヤ

950: 2021/12/18(土) 23:39:46 ID:Sg9RIS1Y
1239

モバP「……これは」

雪美「……」キラキラ

モバP「ペンギンやーん!」

仁奈「仁奈がプロデュースした雪美ちゃん用のペンギン着ぐるみでごぜーますよ!」

ちひろ「プロデュース、手伝いました」

雪美「……着ました……」

モバP「ナイス役割分担! おお……!」

モバP「しかもこの黄色い飾り羽とツンツン毛……ミナミイワトビくんやん! これ大好き!」

仁奈「えへへ~。さあ、存分にモフりやがれください!」

雪美「……抱っこ……」(つ゜-゜)つ

ダキッ ポスン

モバP「そういえばイワトビは赤目なのか。雪美の瞳の色に合わせてこれに?」

仁奈「ですよ!」


雪美「……頭で……うりうり」 アッ クスグッタイ

951: 2021/12/18(土) 23:41:41 ID:Sg9RIS1Y
1240

スマホ『もういいよー』

乃々「はい。じゃあ、探しますね……」トコトコ

乃々「……」トコトコ

乃々「あぅ……かくれんぼ、隠れるのは好きですけど、まさかオニになるなんて……」トコトコ

乃々「……」トコトコ

乃々「みんな、どこに隠れてるんでしょうか……。このまま帰るのは、人としてだめくぼです……」トコトコ

乃々「……」トコトコ

乃々「だったらもう、早めにギブアップ……それもみんなをがっかりさせてしまう……」トコトコ

乃々「……!」

【仮眠室】

ガチャッ トコトコ

モバP「……ぐぅ……ぐぅ……」

乃々「プロデューサーさん……ふふ、寝顔、笑ってる……」

乃々「今なら、しっかり、目を見て……」ガサッ

952: 2021/12/18(土) 23:43:13 ID:Sg9RIS1Y
乃々「ひっ!? えっ……そういえば、お布団、不自然にこんもりしているような……」

乃々「あ、あの……見つけました……なんて」ボソッ

「……」

輝子「ば、バレたか……」ノソノソ

乃々「輝子ちゃん、そこに隠れるんですか……」

輝子「ふぅ……ドキドキしたぞ……/// 見つけてもらうの、嬉しいな……」ポーッ

乃々「……まだ、いますね? 分かってるので、出てきてほしいんですけど……(憶測)」

「「「「「……」」」」」

まゆ「バレましたねぇ……」ノソノソ

凛「さすがだね、乃々」ノソノソ

美玲「敢えて、同じ場所に隠れる――良いアイデアだと思ったんだけどなッ」ノソノソ

雪美「……あつい……」ノソノソ

乃々「えぇ……(困惑)」

モバP「女の子5人と同時に同衾なんて気が気じゃなかったわ」ムクッ


乃々「ま、待ってください。起きてたんですか……」アワアワ

953: 2021/12/18(土) 23:44:32 ID:Sg9RIS1Y
1241

雪美「P……ただいま……」

モバP「おかえりー! 待ってたよー!」

ちひろ「犬のように飛びついて行きおった」

雪美「ふふっ……ただいま……。……はい……これ」

モバP「えっ、なになに? これは、角砂糖?」

雪美「そう……いい子にしていた……ご褒美」

モバP「嬉しい! ……えっ、手のひらから、直に?」

雪美「……」コク

モバP「少しはしたないが……口でいただくね」パクッ

モバP「ん、美味しい……」ボリボリ

ちひろ「犬じゃなかった。馬じゃん」

雪美「Pの……Pは……ポニーの……P……」

ちひろ「まず象徴のPヘッドが既に馬の頭っぽいですよね」


モバP「馬がこんなわけないじゃないですか? まあ調教師は雪美ですが」 ウマジャン

954: 2021/12/18(土) 23:45:52 ID:Sg9RIS1Y
1242

ポイッポイッポイッポイッ ラッキー!

ポイッポイッポイッポイッ クリアー!

モバP「うーん……久しぶりにやったが下手になったなあ。潰されすぎた」

雪美「P……新しい……ゲーム……?」

モバP「おう雪美。俺がこれを遊んでいるのを見るのは初めてだったか?」

雪美「……」コク

モバP「これは新しくはない。初代は20年くらい前にでたアクションパズルゲームだ」

モバP「ついでに開発の親会社はウチと同じ系列だ。やってみるか?」

雪美「……」コク

杏「あ、それ、雪歩ちゃんが上手なやつだ」

モバP「ん、杏。それって765の……? ああ、ルミナスで親交を深めたか」

杏「そうそう。一見ゲームなんてしないように見えるんだけど、すごい掘るの速いよ」

モバP「パズル適性が高い人って思いがけない所に隠れていたりするよな」 ウン、ヨクカクレル


雪美「……あっ……」 ドウシタ? ッテ、カンオケ

955: 2021/12/18(土) 23:49:52 ID:Sg9RIS1Y
1243

モバP「事務所の窓から見上げるお月様」

雪美「まだ……満月じゃ……ないね……」

モバP「ああ。今年の12月のコールドムーンは19日らしいからもう少しなんだが」

雪美「……6月の……ストロベリームーンは……梅雨で……なかなか……見られない……」

モバP「天気が崩れやすい季節の満月はなかなかレアだよなあ」

モバP「月って開けた所なら良いが、室内だとちょうど良い時期と時間と角度という条件が揃わないと見えない場所もあるからな」

雪美「……P……この、3/4くらいの……月……何て言うの……?」

モバP「十三夜月、下弦だと立待月とか居待月くらいの所だろうが、半月や三日月と比べると知られていないよな」

モバP「アニメやドラマとかでも月が映るシーンって多くは満月、あっても半月や三日月だ」

雪美「……十三夜月……。でも……これも……いい……」

雪美「……満月じゃ……なくても……何かが……起こりそうな夜……」

モバP「洞窟物語のつきのうたが聴きたくなってきた」

モバP「敵の多い険しい外壁を登る時のBGMなんだが、オルガーニャのほのぼのとしていながらも切ないメロディーが、足場にしがみ付いて遠い月を見つめる今の気分にマッチする」


ちひろ「上の階に大農園でもありそうですね」

956: 2021/12/18(土) 23:51:26 ID:Sg9RIS1Y
1244

ピッ ピッ

モバP「ふぅむ……もう一週間と少しもするとテレビは年末年始特別編成か」

雪美「いつも見る……番組……お休み……」

ちひろ「事務所なのに自宅で寛ぐようにGガイド見てますね」

モバP「これがあると新聞の番組欄いらずですね」

菜々「便利な時代になったものですねぇ……ふう、お茶が美味しい」

雪美「休日は……スポーツ……多い……」

モバP「そうだな。ゴルフとか、F1とか……両方とも最終日の決勝だけ見がちだが、実はその前から予選をやっているという」

ちひろ「F1は結構前に地上波打ち切りでBSだけになりましたね」

菜々「そんなこともありましたよねー。テーマ曲もT-SQUAREのTRUTHじゃなくなってしまって」

モバP「菜々さんはF1も見ていたんですね」

菜々「小さい頃ですよ? ……そういえば家族でTIME OVERやるのも週末の楽しみでした!」

ちひろ「双方向クイズ番組ですか。15年前くらいでしたっけ」 ……ナナハジュウナナサイデスヨ?


雪美「リモコンが……コントローラーになるの……すき……」

957: 2021/12/18(土) 23:55:57 ID:Sg9RIS1Y
1245

雪美「P……ただいま……」

モバP「おかえりー! 待ってたよー!」

ちひろ「何か天丼が始まりましたね」

雪美「ふふっ……ただいま……。……はい……これ」

モバP「えっ、なになに? これは、源氏パイ?」

雪美「そう……Pといっしょに……食べたい……」

モバP「良いね、早速……あっ」

ちひろ「……パイが見事に割れていますね」

雪美「……」ショボン

モバP「……雪美」ピリッ

モバP「これ、持って。……これと、これ……ね、こうして合わせると」

雪美「ハートになった……」

モバP・雪美「……」モグモグ


ちひろ「急に二人とも素に戻らないでください」

960: 2021/12/25(土) 23:16:00 ID:ajKeC.Zc
1246

モバP「外は冷えるね」

雪美「……」コク

モバP「どちらかと言えば暑い方が苦手な雪美もさすがにストーブに集う」

ペロ「ンギャア」

モバP「ペロもストーブに集う」

モバP「……しかし見ているとどうも石油ストーブの方が恋しくなる」

雪美「……電気より……温まる……?」

モバP「体感はな。電気は基本コンパクトで灯油を足さなくても良いから楽だが」

モバP「上にやかんを置いてお湯を沸かしたりスルメを焼いたり出来ないのがなあ」

雪美「……スルメ……近くで……焼けると……便利……ね」

ちひろ「酒飲みか。……災害時にも役に立つ石油ストーブですけど、使い方には気を付けないといけませんね」

モバP「不完全燃焼による一酸化炭素中毒なんて怖いですね」

モバP「幼い頃はタンクに灯油の代わりにサラダ油を入れても動くのかな? とか考えたことがありました。実行は勿論していませんが」


ちひろ「軽自動車に軽油を入れたりお米を研ぐのに洗剤を入れたりするような発想ですね」

961: 2021/12/25(土) 23:17:45 ID:ajKeC.Zc
1247

ペロ「ンギャ」

モバP「あ、ペロ」

ピョン ボフッ

ペロ「……」

サッ サッ サッ

モバP「俺の膝座布団の上で毛繕いを始めたな」

雪美「……」ニコニコ

モバP「これは信頼されていると思って良いんだろうか」

雪美「……」コク

ペロ「……」チラッ

モバP「?」

ペロ「ンギャアア~」

モバP「今のは分かった。お前のことはいつでも殺せるぞ、か。それいいね♦」


ちひろ「信頼のセリフに聞こえないんですけど」

962: 2021/12/25(土) 23:19:06 ID:ajKeC.Zc
1248

モバP「クリスマスと言えば!」

ちひろ「クリスマスと言えば?」

モバP「やっぱり人狼ですよね」

雪美「……」コク

ちひろ「いえ、聞いたことがないです」

モバP「期間限定、クリスマス人狼をご存じない?」

雪美「……夢の……コラボ……」

ちひろ「人狼もクリスマスVer.も人気はあるにはあるんでしょうけど」

ちひろ「クリスマスと言えば、でドドンと出すほどですか」

モバP「アイドルの間でオンライン人狼が今日流行っていまして、自分も今日、空き時間で遊んでみたんですが、楽しいですよ?」

ちひろ「今日って……Among Usか何かですか」

モバP「今ならサンタ貰えます」

ちひろ「サンタ貰ってどうするんですか」

雪美「……そんなことを……言いながら……クリスマスも……お仕事……」

963: 2021/12/25(土) 23:20:32 ID:ajKeC.Zc
モバP「それにしても今日の膝上の雪美には特にドキドキとさせられますな」

雪美「……そう……?」チョコン キラキラ

モバP「何といってもミニスカサンタですから」

モバP「クリスマスと言えばミニスカサンタだね、うん」

ちひろ「言ってることがコロコロ変わるお方だ」

雪美「……衣装のとは……違うけど……良かった……?」

モバP「ああ。ミニスカサンタと言っても丈はいろいろあるが、今日のは長すぎず短すぎない具合だと思う」

モバP「更に色こそ赤だがあまり衣装っぽくないシンプルな普段着風に作ってあるのが良い」

雪美「……確かに……着心地……いい……」

モバP「ついでに黒タイツとの組み合わせもミスマッチなようでいてこれが不思議と上品に見える」

雪美「……これから……Pと……デートだから……気に入って……くれたなら……良かった……」

ちひろ「ミニスカサンタを膝に乗せて仕事なんて既にご褒美みたいなものなのに、デートもするんですか」

モバP「記念日ですからね。記念日を忘れる男はモテないぞ、と千夜先生も仰っている」

千夜「そんなことは言ってない。毎年あの日にブランコに乗るからと、別にお前を待っているわけではない」


ちひろ「記念日多くて大変そうですね」

964: 2021/12/25(土) 23:22:12 ID:ajKeC.Zc
1249

モバP「12月24日9時に、女の子に“このあと時間ある?”なんて言ってみたい僕です」

ちひろ「言ったことないんですか?(無慈悲)」

モバP「この仕事を始めて性の6時間が暇だった時が無かったですからね」

ちひろ「はっきり言うな。というかそんなにクリスマスはいつも夜勤でしたっけ?」

モバP「でなくてもボランティアサンタをやったりイヴの手伝いをしたりありますから」

雪美「……P……せいの……6時間……って……?」

モバP「あっ、ええと……イイことをする時間かな。聖人になるための6時間というか」

雪美「……聖人……。Pは……違うの……?」

モバP「俺は聖人になれたことはないな」

ちひろ「でしょうね」

モバP「クリスマスって、1年間良い子にしていた子どもにはサンタクロースからプレゼントを貰えることがあるのに、大人には何もないと思うだろ?」

モバP「ところが大人だってそのたった6時間でイイことをするだけで、神様から子どもというプレゼントを授けてもらえることがある。ただし届くのは9ヶ月後くらいになるが」

ちひろ「何言ってんですか全く」


雪美「……私なら……Pを……6時間で……聖人に……できる……?」 シュウジンニナリマスヨ

965: 2021/12/25(土) 23:24:00 ID:ajKeC.Zc
1250

モバP「業界からはよく、346プロには何でもある、と言われますよね」

ちひろ「自慢ではないですけど大きいですからね。ただ、何でもはありません」

モバP「そうです。例えばビルに煙突が無い」

雪美「……それに伴って……暖炉も……ない……」

ちひろ「ビルにそれっぽい煙突は難しいですね。一軒家ならともかく」

モバP「特にサンタが通り抜けられるような煉瓦の……」

ちひろ「そんな建物は日本にどれだけあるんでしょうかね」

モバP「小さい煙突だと入って来れないので、代わりにお賽銭やトレビの泉のような感じで金貨を投げ入れるしかない」

ちひろ「それはサンタの元ネタですね」

雪美「プレゼント……まさかの……現金……」

イヴ「コインは靴下に入れるにはちょうど良いですよ~」

ちひろ「入れたことあるんですね」

モバP「おや、イヴじゃないか。今年のクリスマスもお疲れ様」

イヴ「ふふ、ありがとうございます。ようやく終わりました~」

966: 2021/12/25(土) 23:29:40 ID:ajKeC.Zc
モバP「ところでイヴは煙突内の昇り降りは得意なのか? 定期訓練があるそうじゃないか」

イヴ「……苦手とは言いませんけど、あまり速い方じゃないです~」 ヘェ

ちひろ「速さを競うんですか」

イヴ「過酷ですよ~。タラップが無い煙突ならロープやスパイダーウォークも駆使しないといけないですからね~」

モバP「道理で一緒にSASUKEを見ていた時はやけに食いつきが良かったんだな」

ちひろ「本場のサンタは消防隊の訓練みたいなことをやっているのか……意外と肉体派なイヴちゃん」

雪美「……すごい……(尊敬の眼差し)」

イヴ「でもそうして苦労して入ったお家に、おいしいミルクとクッキーが用意されていたら、とても嬉しいですねぇ~」

モバP「日本ではそんなに聞かないよな。お礼の印にミルクとクッキーって」

雪美「そういう……おもてなし……増えると……良いね……」

モバP「ああ。もし間違って勇者が入ってきても、それを見たら己の浅はかさを恥じて何も盗らずに帰ることだろう」

ちひろ「物取りのことを勇者行為と呼ぶのはやめましょう」

モバP「イヴにもう一つ聞きたいんだが、失敗して火が付いた暖炉に落ちたことはないのか? 俺だったらやりそうで」

イヴ「サンタの服は防火服なので大丈夫ですよ~」


ちひろ「本当かなぁ……」

967: 2021/12/25(土) 23:31:06 ID:ajKeC.Zc
1251 

雪美「……Pと……お揃いの……衣装……着たい……」

ちひろ「それは、アイドルの衣装ですか」

雪美「……」コク

モバP「俺の性別が女性なら良かったんだろうがなあ。さすがに似合わないよ」

雪美「……それは……残念……」

モバP「……いつもパンツスーツ姿で色気のないプロデューサーが、どうしてもと頼まれてアイドルと同じ格好をする――」

モバP「それもなかなかグッとくるシチュエーションだが、女性だから成立するんだよな」

雪美「……想像したら……ドキドキ……」

ちひろ「そんなことを言いながらよく女装はしますよね」

モバP「ええ。スカートを穿くのにあまり抵抗感が無くなってしまいました」

モバP「でもあくまで自分は男である上で、こういう格好も一つのあり方としてはありよりのありかなと受け入れています」

ちひろ「女装というかスコットランドの男性がキルトを巻くような感覚でやってるんですかね」

雪美「……P……キルトも……似合う……」


ちひろ「もう既に手を出していたか」

968: 2021/12/25(土) 23:34:02 ID:ajKeC.Zc
1252

モバP「早いもので、もう年末ですね」

ちひろ「そうですね」

モバP「もうすぐイチゴ大福を食べる時が来てしまうと思うと今からもう切ない」

ちひろ「最後の晩餐じゃないんですから」

モバP「ちひろさんは最後の晩餐があるとしたら、何を食べたいです?」

ちひろ「そうですね……急に一つに決めるのは難しいですね」

モバP「ではチョコパイとガトーショコラとエンゼルパイからどれかを選べ、だったら」

ちひろ「そこから選ばされるんですか」

モバP「ほぼケーキなので最後にしては贅沢な方だと思いますが」

ちひろ「プロデューサーさんの贅沢の価値観が下振れしているような……」

ちひろ「……じゃあ、エンゼルパイですかね」

モバP「えっ、エンゼルパイですか? あの賛否両論とされるマシュマロ入りの? 本当に?」

モバP「……やはりちひろさんは天使(エンゼル)か……!」 ナニガヤハリダ 


雪美「……あまおう苺ケーキが……ない……」

969: 2021/12/25(土) 23:37:40 ID:ajKeC.Zc
1253

飛鳥「今セカイではクリスマスが持て囃されているけど、つい数日前は冬至だったことをみんな忘れてはいないだろうか」

モバP「一年で最も昼が短く夜が長いとされる日だな」

雪美「……確かに……今は……朝……暗い……」

モバP「ただ極圏の白夜のようなはっきりした変化はなく、徐々に変わり、そして戻っていく」

蘭子「……クックック、私は“極圏”の白夜。常世と狭間の世界を支配する者なり」

モバP「厨二かっこいい通称っぽいなと思ったな?」

雪美「……変化……少しずつだと……なかなか……気づけない……」

モバP「画像の一部が段々変化していくモーフィングクイズみたいだ。そして気づいた時には茹でガエルってわけだ」

モバP「それで雪美たちはゆず湯を食べたりカボチャに入ったりはしたか?」

雪美「……それ……逆……」

蘭子「一体どんな生贄の儀式なのだ……」

飛鳥「カボチャに入る、か……くり抜いて空っぽの空間を、ボクという存在で埋める、と」

モバP「すまないね言葉が縺れた。まあ、俺はどちらもしてないんだが」


雪美「……少し遅いけど……今日……する……?」 カボチャハケッコウデス

970: 2021/12/25(土) 23:39:55 ID:ajKeC.Zc
1254

モバP「一人暮らしの人が入居するロフト付きの部屋」

モバP「あれ、テレビ番組とかで見かける度に思うんですが、ちょっと憧れません?」

雪美「……ロフト……」

ちひろ「日本的に言えば部屋の一部が二層式になっている住居ですね」

雪美「……二段ベッドを……一人で使う……感じ……?」

モバP「言ってしまえばそれに近い」

ちひろ「ワンルームと縁がない生活を送っているとプロデューサーさんが言うようなロフトには住む機会が無いでしょうね」

モバP「あの梯子を上がった先にある微妙に狭くて高い空間で寝転がって寝てみたいんですが」

雪美「……落ちそう……」

ちひろ「落ちはしないでしょうけど人によっては地に足が着いた気がしなくて落ち着かないかもしれませんね」

モバP「ついでに梯子が収納できたりすると忍者屋敷みたいで面白そうだなと」

雪美「……間違って……ハシゴ……落としたら……下りられなくなりそう……」

ちひろ「見下ろしはできないですけど、隠れ家的な部屋に住みたいなら地下室や屋根裏の方が良いんじゃないですか?」


モバP「そりゃあもう、白川郷の合掌造りの屋根裏みたいなのは好きですよ」 グタイテキ……

971: 2021/12/25(土) 23:42:56 ID:ajKeC.Zc
1255

モバP「クリスマスと言えば!」

ちひろ「クリスマスと言えば?」

モバP「やっぱりオカルトと冒険ですよね」

雪美「……」コク

ちひろ「クリスマスとは一体……」

モバP「クリスマスにはホーム・アローンやダイ・ハードといった定番ものの雰囲気映画を見るのも良いですが」

モバP「例えばタンタンの冒険。または三つ目がとおる」

モバP「そんな世界、更には宇宙をも巡るような冒険ものを童心に帰って楽しみたい」

雪美「楽しかった……」

ちひろ「事後報告じゃないですか……しかしタンタンと三つ目がとおるってまた何というか……」

モバP「タンタンのオカルト回はそんなに多いわけではないですがね」

雪美「太陽の神殿……インディ・ジョーンズ……思い出す……」

ちひろ「雪美ちゃんがインディ・ジョーンズを普通に知識にしていることに驚きです」

モバP「前にむつみと一緒に見ていましたね。そういえばむつみ、13個集めると世界が滅ぶクリスタル・スカルを個人で2個所有しているとか」 エッナニソレハ

972: 2021/12/25(土) 23:45:37 ID:ajKeC.Zc
モバP「話を戻しますが、タンタンシリーズって日本版の漫画は刊行の順番が海外版と違うんですよ」

ちひろ「ややこしいですね。番号順にすると時系列がバラバラになると聞いたことはありますけど」

モバP「昔図書館で読んだ時は素直にそれで読んだものですからもう訳ワカメでコンコンニャローのバーロー岬です」

雪美「……なんとナントの……難破船……ふふっ」

ちひろ「ハドック船長好きなんですね」

モバP「怖そうな容姿でいながら腕っぷしはタンタンの方が強いというのがまた」

雪美「でも……友だち思いで……やさしい……」

モバP「各々キャラが立っていてその後に同じエンデのクックとプッケシリーズを読むと、何かスケールが小さくてあまり印象に残らないという」

ちひろ「一方、三つ目がとおるは結構オカルトが強めですかね?」

雪美「……うん……不気味なのも……多い……」

モバP「そこに一服の清涼剤・良心として出てくる和登さんが良いんですよね」

モバP「長身でスタイルが良くてショートヘアでセーラー服ボクっ子で男前でサービスシーンもある……」

雪美「……幸子も……裸足で逃げ出す……個性の塊……」 イヤ、サチコモカナリノモンダガ

ちひろ「結構刺激が強いシーンもあったと思うんですけどそこは良いんですか?」


モバP「まあタンタンにしても、図書館に置いてくれるくらいですからセーフかなと」 キジュンソコ?

973: 2021/12/25(土) 23:48:04 ID:ajKeC.Zc
1256

ちひろ「クリスマスも終わってみたらあっという間ですね」

雪美「……楽しいことは……早く過ぎる……」

ちひろ「ですね。その分、忙しくもありました」

モバP「……ダメだ、アウトプットが出て来ない。一休みしよう」

雪美「Pも……頑張った……ね」

ちひろ「プロデューサーさんはこの一ヶ月、仕事詰めでしたね。お疲れ様です」

モバP「いえいえ……でも嬉しいです。ちひろさんの半分は優しさでできているんだなって」

ちひろ「もう半分は何ですかね」

モバP「その優しさがプラシーボ効果でないことを祈りながら」 オイ

モバP「今年も忙しい中のスキマ時間を上手く使っていろんな無駄話に講じてきたわけですが」

雪美「……無駄話って……言わないの……」ユキミチョップ

モバP「お二人は今年、やり残したことはございませんか?」

雪美「……Pと……クリスマスも……過ごせたから……そんなに……ない……」


ちひろ「個人的にやり残したことなら来年やれば良いんですよ。仕事はそうもいきませんけど」 ツライナァ

974: 2021/12/25(土) 23:51:36 ID:ajKeC.Zc
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モバP・雪美「……」ムー

ちひろ「お二人してどんな難題に首を捻っているんです?」

モバP「ちょうど良い所に。ちひろさんに知恵を貸していただけると心強い」

モバP「ここにあなたが定番だと思うホールタイプのケーキを5つ挙げてください、というアンケートがあるんですが」

ちひろ「そんなに真剣なアンケートじゃなさそうですけど」

モバP「5つって意外と難しくないですか? ショート、チョコレート、チーズ、モンブランあたりは良いとしてもう1つが」

ちひろ「フルーツ、レアチーズとかですかね。チョコレートでもガトーショコラとザッハトルテでは見た目が違いますし」

雪美「……他にも……キャラメル……タルト……ムース……ミルフィーユ……ティラミス……シフォン……。どれが……定番……?」

ちひろ「挙げだすとキリが無いので直感で思いつくのを5つ挙げれば良いのでは」

モバP「それにショートケーキと言いながらフルーツがどっさり乗っていたり、フルーツケーキでイメージされるのがパウンド型のバターケーキだったり」

モバP「そう考え出すと自分の回答が正しく受け止められるのか……しっかりどんなケーキと詳細に書くべきですかね?」

ちひろ「変な所で真面目ですねえ」

雪美「……四角いフルーツケーキ……すき……。赤と緑の……ドレンチェリー……」


モバP「あの宝石のような彩りは良いよなあ。アンケートは放って食べに行くか」 フマジメダッタ

975: 2021/12/25(土) 23:53:04 ID:ajKeC.Zc
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ガチャッ

モバP「こんにちは、アップルパイとバニラアイスが合うと聞くのですが」

モバP「なかなか実践する勇気が出ないのは多分冬のせいだと思うプロデューサーです」

ちひろ「冬は関係ないと思います」

ちひろ「というかどんな入室の仕方ですかそれは」

雪美「……ちひろさん……こんにちは……」

ちひろ「あら、雪美ちゃんも一緒でしたか」

モバP「今日の収録ではそれまで番組のコーナーで作って来たいろはかるたで対決するという企画があったんですが」

モバP「雪美が大活躍でしてねえ」

雪美「……」フンス

ちひろ「よくやりました!」ナデナデ

雪美「……♪」

モバP「いやあ、競技かるたのような袴姿で美しく舞いながら札を取る雪美さんが……ユ゛ッ!」


ちひろ「全く、年の瀬にも来てあなたはまたそうやって変なボキャブラリーを新搭載する」

976: 2021/12/25(土) 23:55:16 ID:ajKeC.Zc
1259

モバP「早苗さんが出演したドラマ、度々見直すんですが……格好良いですよねえ」

早苗「そんなに何度も見直されたらお姉さん恥ずかしいわ」

モバP「シューティンググラスを付けて拳銃を構える姿がとても様になっていて」

早苗「でもあれは清良ちゃんもやってたじゃない。あたしより精密よ~?」

モバP「ご謙遜を」

早苗「あたしは遠くの相手を射抜くより近くの相手を組み伏せる方が性に合ってるから」

モバP「火力支援より近接戦闘が得意なタイプですか」ススッ

早苗「引かないの」グイッ

モバP「早苗さん、リーチは長くないのに吸い込みの間合いが広いですね」

早苗「人をザンギエフみたいに言うわね」

モバP「いえそんな……あ、雪美だ。おーい」ノシ

シュバッ――!!

雪美「……」ダキッ


モバP「こっちは飛びつきのスピードが速いな」

977: 2021/12/25(土) 23:57:00 ID:ajKeC.Zc
1260

モバP「というわけでね、良いお年を」

ちひろ「何かいつもより早い気がするんですけどね」

雪美「……駆け足展開……」

モバP「それで、ちゃんと持って来たんだろうな? 例のブツは」 イイカタヨ

雪美「抜かりなく……。……これを」

モバP「おお……これが……丸ごとイチゴのホワイトチョコか。でかした」

ちひろ「大福ですらなくなってるじゃないですか」

モバP「イチゴ大福を食べてしまうと今年は終わりになってしまう……逆に考えれば、食べなければ終わらないのです」

ちひろ「その発想はおかしい」

雪美「……イチゴ大福も……持って来た……いっしょに……どうぞ……」

モバP「気が利くなぁ」クスン

雪美「……P……また来年……ね……?」

モバP「ああ、来年もこの事務所(へや)で会いましょう」


ちひろ「では、良いお年をお迎えください。……最後の不吉な挨拶は聞かなかったことにしますね」

978: 2021/12/25(土) 23:58:42 ID:ajKeC.Zc
今日はここまで
長らくご愛顧いただいてきましたこのスレですが1月1日はお休みです


to be continued...→


引用: モバP「雪美様がゆく」