1: 2010/02/08(月) 10:00:02.19 ID:SMIRMaqY0

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーのー

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーの、の、のー


 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーのー

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーの、の、のー

黒子「ようこそいらっしゃました。今日のお客様は――――」

上条「ども」

黒子「とある魔術の禁書目録でおなじみ、幻想頃しの上条当麻さんでございますの」

上条「その幻想をぶち壊す!!」グワシ!!
とある魔術の禁書目録 5巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

3: 2010/02/08(月) 10:01:56.66 ID:SMIRMaqY0

黒子「上条さんと初めて会ったのは確か――――」

上条「あぁ、ビリビリと一緒にいた時かな。白井が」

黒子「そうでしたわね。お姉さまの玩具、というのが第一印象でしたわ」

上条「いやぁ、照れる照れる」テヘヘ

黒子「褒めてませんのよ。今日はまずお姉さまとの関係について話をうかがおう
かしら」

上条「ビリビリとの? いいっすよ、どうぞどうぞ」


4: 2010/02/08(月) 10:02:58.83 ID:SMIRMaqY0

黒子「ずっと疑問に思っていたんですが、お姉さまとはどこでお知り合いになり
ましたの?」

上条「んー、覚えてないなぁ」

黒子「な、なんと!! 覚えていないと!?」

上条「あぁ、いつの間にやら俺のそばにいた、って感じかな」

黒子「あなた――――よくお姉さまに殺されませんこと」

上条「いやはや、会う度にキリング・フィールドを体感してるからなぁ」ヒュン
ヒュン

6: 2010/02/08(月) 10:05:22.12 ID:SMIRMaqY0

黒子「そういえば、お姉さまからうかがったんですけれど」

上条「ビリビリから?」

黒子「えぇ、あなたの右腕、お姉さまの力――――電撃使いを封じてしまうとか」

上条「えぇっ!? なんでそれ知ってるんだ!?」オドロキー

黒子「何を今更……このテレビをご覧の皆様には周知の事実でございましてよ」

上条「そ、そうだったのか……」

9: 2010/02/08(月) 10:06:14.20 ID:SMIRMaqY0

黒子「そういえば、お姉さまからうかがったんですけれど」

上条「ビリビリから?」

黒子「えぇ、あなたの右腕、お姉さまの力――――電撃使いを封じてしまうとか」

上条「えぇっ!? なんでそれ知ってるんだ!?」オドロキー

黒子「何を今更……このテレビをご覧の皆様には周知の事実でございましてよ」

上条「そ、そうだったのか……」

12: 2010/02/08(月) 10:07:08.37 ID:SMIRMaqY0

黒子「そもそも、冒頭で『幻想頃し』と紹介させて頂きましたのに……」

上条「そっかぁ、俺そんなに有名人だったのか」ナットク

黒子「原作ではあなたを中心に事が回っているというのに……責任というものは感
じていますの?」

上条「責任も何も、俺にはパラドックスを守る責任がありますからね!!」

黒子「あらあら、あなたの同居人さん。今頃テレビの前で号泣していますわよ」

上条「ええっ!?スマン、パラドックス!今日の夜ご飯はお前の大好きなカレー
にしてやるから!」グワシ

黒子「テレビカメラにしがみつくのは止めてくださらないかしら」

13: 2010/02/08(月) 10:08:58.70 ID:SMIRMaqY0

黒子「それでは話を戻しまして、あなたの右腕について話していただこうかしら」

上条「話す、ってもな……すべての異能の力を無効にする。としか言えないぞ」

黒子「あら。それなら実演していただいてかまいませんのよ」

上条「いや、でもここにビリビリいないし……」

黒子「私も一応レベル4ですのよ」

上条「そっか。じゃぁやってみますか。白井、手出して」

16: 2010/02/08(月) 10:15:26.24 ID:SMIRMaqY0

黒子「こ、こうですの?」ホイサ

上条「そうそう」グワシ

黒子「ひゃっ」

上条「テレポート使ってみ?」

黒子「へ………? んっ!」

上条「どうよ」

黒子「んっ!んっ!んっ!んっ!んっ!」

上条「テレポート出来ないだろ? これが俺の幻想頃しの力だ」

黒子「く、くやしいですの……」ビクンビクン

上条「でもこれじゃ、俺に手を握られて白井が喘いでいるようにしか見えないけ
どな」

18: 2010/02/08(月) 10:17:27.90 ID:SMIRMaqY0

黒子「と、とありあえずあなたの力がホンモノであることは分かりましたの」

上条「そりゃありがたいな」

黒子「それでは、ここでゲストを紹介したいと思いますの!」グワシ

上条「おおっ!? 誰だ、誰が来るんだ!?」オドロキー

黒子「それでは、ゲストの方いらっしゃいまし!!」ババーン

19: 2010/02/08(月) 10:21:24.24 ID:SMIRMaqY0

サンドラ「おいら、サンドラ!!」ドン!!

黒子「…………」

上条「…………」

サンドラ「おいら、サンドランドに住んでるサンドラ!!」

黒子「…………」

上条「…………」

サンドラ「おいら、」

プロデューサー「すいませーん、スタジオ間違えちゃいました」

黒子「…………あのお方は誰ですの?」

上条「さぁ。ガチャピンじゃないの?」

24: 2010/02/08(月) 10:27:48.52 ID:SMIRMaqY0

黒子「さて、気を取り直して再びゲスト紹介ですの!!」

上条「気になるぜ!!」ビシ

ディレクター「あ、CM入ります!!」

黒子「」

上条「」


25: 2010/02/08(月) 10:29:01.05 ID:SMIRMaqY0

 CM

御坂「冬場の暖房、使いすぎていませんか?」

御坂「あなたの心がけが、地球環境を守ります」

御坂「電気は大切にね!! ビリビリっ!!」

御坂「学園電力でした」

御坂「黒子の部屋は、学園都市、電撃文庫、アスキーメディアワークスの提供で
お送りします」

 CM

黒子「お、お姉さま!!」オドロキー

上条「あ、ビリビリじゃねえか」

26: 2010/02/08(月) 10:36:19.63 ID:SMIRMaqY0

黒子「ゲストの方が待ちくたびれてしまいますわ」

上条「お前のタイミングが悪いんだろ」

黒子「悪いのは空気の読めないディレクターですわ」

ディレクター「すいませーん」

黒子「それでは、今度こそゲストの方いらっしゃいまし!!」グワシ

28: 2010/02/08(月) 10:40:23.15 ID:SMIRMaqY0

五和「い、五和です……」モジモジ

上条「ええーっ!? 五和ぁ!?」ガガーン

五和「テレビに出るの初めてだから、緊張しちゃいます……」

黒子「そんなに緊張なさらなくってよ。上条さんのお隣に座って下さいな」

五和「えぇっ!? いいんですか」

黒子「どうぞどうぞ」ニヤリ

上条「五和……」

29: 2010/02/08(月) 10:42:22.95 ID:SMIRMaqY0

黒子「実は、五和さんと上条さんとの熱愛が週刊誌で報道されましてよ」

上条「なァっ!?ななな何も根拠が無いのにそんなこと上条さん怒っちゃいます
よ!」ムカー

黒子「ですからテレビカメラにあまり近寄らずに。カメラマンが怯えていますわ」
 
上条「あ、ついカッとなっちまって……」

黒子「全く……」フフフ

上条「でもそんなことでっち上げだ。なぁ、五和」

五和「えっ……」

上条「……五和さん?」

黒子「あらあら」フフフ

30: 2010/02/08(月) 10:44:47.34 ID:SMIRMaqY0

五和(ここで愛の告白をすればきっと、プリエステスに勝てる……)

黒子「あら? 五和さん。何かやましいことでもありまして?」

五和「……………」

上条「………五和?」

五和(でも、これ全国ネットだし、いきなりそれは……恥ずかしい、かも)

黒子「五和さん。黙っていてはわかりませんのよ」

五和「はい……」コク

上条「五和、どうしちまったんだ」ヒヤヒヤ

32: 2010/02/08(月) 10:49:19.22 ID:SMIRMaqY0

五和「私、実は………」

上条「へ? 実は………」ゴクリ

黒子「実は?」

五和「上条さんにおしぼりあげたことがあるんです!!」テレー

上条「」

黒子「」

五和(やった! 全国ネットでおしぼり手渡しました宣言キター)


35: 2010/02/08(月) 10:55:49.09 ID:SMIRMaqY0

上条「そういや、そんなこともあったよな……」

黒子「あなたたち、どういう関係だったんですの……?」

上条「関係? そりゃもちろん」

五和(ドキドキ)

上条「戦友だ!! 守るものを共にする、大切な戦友だ!!」

五和(ガーン)

黒子「なるほど……そういう関係でしたの……」チッ

37: 2010/02/08(月) 11:07:46.68 ID:SMIRMaqY0

黒子(ここで上条さんと五和さんをくっつければ、お姉さまは私のものになるは
ずでしたのにぃっ!)キー

黒子「い、五和さん。上条さんとはどのようにして出会ったんですの?」

五和「えっと、おしぼりを渡して出会いました」

上条「そうだっけ?」

五和「お、おぼえていないんですか?」ガーン

上条「す、すまん五和……そういえばそうだったよな」

黒子(……この男、どうして今まで生きてこれたんですの)

39: 2010/02/08(月) 11:14:56.66 ID:SMIRMaqY0

黒子「……それにしても、お二人方、とっても仲良く見えますわね。うらやましい
限りですわ」

五和「照れちゃいます……」

上条「………」

上条(五和は嬉しいみたいだし、ま、いっか)

黒子「それでは、ここでファンの皆様からのおたよりを紹介したいと思いますの」

上条「そんな企画あったのかよ」ガーン

黒子「うるさいですわね」


40: 2010/02/08(月) 11:17:42.11 ID:SMIRMaqY0

黒子「最初のおたよりですの。学園都市からのお便りですわ」パラパラ

黒子(……これは)

黒子「こんにちは!覚えていますか? ジャッジメントの初春です。
   あの時は助けていただいて、本当にありがとうございました!!
   上条さんは無能力者の鏡です!! これからも頑張ってくださいね」

上条(初春さん……無能力者の鏡って……てかあなた出演者ですよー!?)

五和(だ、誰!? 初春って誰!?)

黒子「これは……あれですわね。あの連続虚空爆破事件のことでしたわね。初春か
らは聞いていますわ」

上条「お、おう」

黒子「流石は原作の主人公。スピンオフでも出しゃばる図太い神経に感服ですわ」

上条「は、はぁ……?」

上条(な、何いってんだこいつ……)

44: 2010/02/08(月) 11:35:13.08 ID:SMIRMaqY0

五和「か、上条さん……」

上条「な、何ですか五和さん?」

五和「ういはるさんって、誰ですか……」

上条「えっ、ういはるさんはーーいてててててて、五和さん腕を掴みすぎですよ
ちょ」ギャース

五和「誰なんですか……」ギリギリ

黒子「まぁまぁ、落ち着いてくださいな」

黒子(修羅場ですわね。場合によってはカメラを止めなければいけませんの)

47: 2010/02/08(月) 11:41:59.21 ID:SMIRMaqY0

黒子「初春飾利はジャッジメント、私の同僚ですの」

五和「そうなんですか」

黒子「上条さんとはーーー少なくともあなたより関係は薄いですわ」

五和「そうなんですか」パァー

黒子「ですから、落ち着いて上条さんを開放してくださいまし」

五和「あっ! すいません!!」パッ

上条(し、氏ぬかと思った……)

五和「私としたことが、つい……」

黒子(この女、あなどれませんわね)

48: 2010/02/08(月) 11:43:58.81 ID:SMIRMaqY0

黒子「さてと、次のおたよりですの」

上条「おう」

黒子「これも学園都市からですわね」

上条(嫌な予感しかしない……)

黒子「こんにちは、上条ちゃん、元気にしてます!?
   明日の補習、忘れずに来て下さいね。あなたの担任より」

上条(子萌せんせーーっ!! あなたって人は!!)

黒子(あらあら、全国ネットで補習の告知。ハイレベルですわね)

50: 2010/02/08(月) 11:56:12.11 ID:SMIRMaqY0

上条「もうダメだ……俺、もうダメだ……」ドヨーン

五和「げ、元気出してください上条さん」

黒子「そうですわ。今までのあなたからすれば、当然の仕打ちですのよ」

五和(そ、そうだ。ここで私が上条さんに勉強教えるフラグを……)

五和「上条さん、よかったら私が補習のお手伝いを……」

上条「五和まで俺のことを補習野郎呼ばわりするのか……」ドヨドヨーン

五和(逆効果ー!?)

51: 2010/02/08(月) 11:57:38.60 ID:SMIRMaqY0

黒子「それでは最後のおたよりですの」

上条「あぁ……」

黒子「あらやだ、これも学園都市からですわ。全く……暇人ばかりですのね」

上条(そうなのか?)

黒子「読みますわ」

黒子「あなたのこと、ずっと見てるから……」

上条「………それだけ?」

黒子「これだけですわ。あなた、ストーカーされてますの?」

五和「守ります!! 上条さんのこと絶対守ります!!」

上条(すまん、姫神……)

52: 2010/02/08(月) 12:12:12.00 ID:SMIRMaqY0

黒子「それではおたよりコーナーも終わったことですし」

上条「番組も終わりか?」

黒子「何言ってますの。ここでCMですのよ」

上条「俺、明日補習なんですけど……」

五和「大丈夫です!! 私がいます、いますから!!」グワシ

上条(駄目だ………これは帰れない)

黒子「……よろしいようで。それではCMですの」

53: 2010/02/08(月) 12:15:01.14 ID:SMIRMaqY0

 CM

ミサカ10032号「……あなたのハートにロックオン」ウフフ

ミサカ 18468号「今なら私たちが持っている、この半自動散弾銃」

ミサカ10032号「そしてこのゴーグル」ビシシ

ミサカ 18468号「セットでなんと、5万円」

ミサカ10032号「今ならなんと送料無料」

ミサカ 18468号「お求めは、学園都市〇○まで」グワシ

ミサカ10032号「この番組は、学園都市と電撃文庫と」

ミサカ 18468号「アスキーメディアワークスの提供でお送りしています、とミサ
カは説明します」

 CM

黒子「お、お姉さまが二人……!?」ガビーン

五和「あ、新手の魔術師!?」ガビーン

上条「何やってんだあいつら……」

55: 2010/02/08(月) 12:34:47.91 ID:SMIRMaqY0
黒子「思わず驚いてしまいましたわ。最近のCMは凄いんですのね」

五和「が、学園都市の科学力ってやっぱり凄いんですね」

上条(知らぬが仏……上条さんは仏になりますよ)

黒子「それでは、五和さんはそろそろお時間ですので……」

五和「えぇーっ!? そうなんですか?」

黒子「えぇ、進行表にはそう書いてありますわ」

五和「で、でも………」チラチラ

上条(うう……乙女の視線が……)

上条「い、五和。先に俺の所に帰ってもらっていいか?パラドックスも腹すかし
てるだろうし」

五和「えっ。で、でも……」

上条「頼む五和。お前をこれ以上危険な目に合わせたくないんだ」キリリッ

五和「は、はいっ」ポッ

五和(う、嬉しい‥…)

黒子(流石ですわね)

58: 2010/02/08(月) 13:07:37.31 ID:SMIRMaqY0

再開ですのよ

黒子「それでは、次のゲストの方を……えっ、どうしまして?」

ディレクター「……………」

黒子「ふむふむ――――分かりましたの。次のゲストはお二人ですわ」

上条「ふ、二人?」

黒子「えぇ、それも学園都市に住むものなら誰もが知っているビックゲストです
のよ」

上条「も、もしや………」

黒子「キューバ危機も真っ青のお二人、どうぞいらっしゃいまして!」グワシ

上条(逃げたい! 今すぐ逃げたいよ上条さんは!)

60: 2010/02/08(月) 13:18:21.60 ID:SMIRMaqY0

御坂「………………」

一方「………………」

黒子「皆様御存知、学園都市第三位の電撃使い。みんなが大好き御坂お姉さ
ま!!」ワー

上条(ディレクターさん、あんたバカか!?)

黒子「そしてこちらは、学園都市第一位。誰もが恐れる一方通行さんです
の!!」ワーワー

上条(おいおいここはプロレスリングですか?)

御坂「……………」ギ口リ

一方「……………」ギ口リ

黒子「お二人とも、席はこちらでございますの」

上条(一触即発だな……)

62: 2010/02/08(月) 13:32:44.53 ID:SMIRMaqY0

一方「………てめェは」

上条「お、おう。一方通行。元気にしてたか」

一方「てめェより先に氏んでたまるかッてんだ」

上条(そんなこと言ってませんよ……)

一方「おい、白井さンよ」

黒子「なんですの」

一方「男二人で何を話せッてンだよ」

黒子「お姉さまをシカトするならここからつまみ出しますわよ」

一方「……………てめェ」

黒子「お姉さまも、黙ってないで何かおっしゃってくださいな」

御坂「黒子………どういうことよ、これ」

黒子「どうって言われましても」

上条(全国のお茶の間じゃ、ざわ……ざわ……してんだろうなぁ)

63: 2010/02/08(月) 13:34:50.49 ID:SMIRMaqY0

御坂「私はこいつ一人しかいないって話でここに来たんだけど」ズビシッ

黒子「確かにそうでしたわね。でも、話が変わりましたの」

御坂「黒子ォ……」

黒子「文句があるならディレクターに言って下さいまし」

黒子(まさか私がお姉さまと上条さんの二人セットで
   ここにお呼びするとでも思ったんですの?甘いですわ)

黒子「この3人なら最高の視聴率が取れるというディレクターの決定ですのよ」

上条「事情は分かったけどさ、何を話せばいいんだよ。この3人で」

黒子「大丈夫ですわ。こちらで企画はちゃぁんと用意してありますの」

一方(糞ッ! ラストオーダーに釣られてここに来たなンて言えねェ!)

65: 2010/02/08(月) 13:56:15.93 ID:SMIRMaqY0
黒子「それでは皆様。これからクイズを始めたいを思いますの」

一方「クイズだァ!? オイオイこれは黒子の部屋だろ!?」

黒子「あらあら、いつも見てくださっていますのね。黒子感激ですわ」

一方「チッ」

黒子「クイズの内容は……‥…」デデン

黒子「とある魔術の禁書目録クイズですの!!」バーン

上条「…………」

御坂「…………」

一方「…………」

黒子「ルールは簡単。
   これから目の前のモニターに写される四択のクイズに答えていただくだけですの」

一方「ふン。くだらねェ」

黒子「優勝者には、この番組に好きな方とペアで出演する権利を差し上げますわ」

一方(何ンだとォ)

御坂(や、やるしかないわね……)

上条(別にどうでもいいや。無事に帰れれば……)

66: 2010/02/08(月) 13:58:50.31 ID:SMIRMaqY0

黒子「そしてビリには……ふッ。言えませんけど、最低の結末が与えられますのよ」

御坂「ちゃんと言いなさいよ」

黒子「とてもとても、私の口からは言えませんの。あまりにもヒドくて」

上条(ビリだけはいやだな………)

一方(糞ッ! こンな時に限ッてラストオーダーの野郎ォと連絡がつかねぇッ!)

黒子「それでは、第一問! ジャッジメントですの!!」

黒子「当麻の父親、上条刀夜が海の家で神裂に渡したお土産は?」

   1.マスカラ
   2.スカラベ
   3.とある魔術の禁書目録第一巻
   4.石仮面

黒子「スレのみなさんも考えて下さいですの」

72: 2010/02/08(月) 14:15:22.00 ID:SMIRMaqY0

上条「おい白井。これって俺に有利じゃないか」

黒子「ふふふ。それなら当てて下さいまし」

御坂(何よこれ。こんなの分かるハズないじゃない……)

一方(確かラストオーダーが欲しがッてたもンは……)

黒子「それではみなさま。ボードを上げて下さいまし」

上条「1」

御坂「2」

一方「4」

黒子「これはこれは……面白い結果になりましたわね」

黒子「正解はッ!! 2番ですのォ!! ジャッジメントですのォ!!」ババーン

御坂「やったーっ!!」

上条(父さんのバカヤロー)

一方(チッ…‥アイツの好みはよく分かンねェな)

73: 2010/02/08(月) 14:16:37.37 ID:SMIRMaqY0

黒子「それでは第二問、ジャッジメントですのォ!!」グワシ

御坂(ノリノリね、黒子……)

黒子「イギリス清教から逃亡したさい、インデックスが着ていた霊装の名は?」

   1.歩くロンドン
   2.歩く伝説
   3.歩く原子力潜水艦
   4.歩く教会

黒子「スレのみなさんも考えてくださいまし」

79: 2010/02/08(月) 14:32:14.54 ID:SMIRMaqY0

一方「オイオイ、いくらなンでも3はねェよなァ……」

黒子「わかりませんわよ? 学園都市と同盟を組んでいる勢力なんですし」

御坂(これって……ヒントが問題文にあるってオチのはずだわ)

上条(この問題だけは間違えたくないよな……氏にたくないし)

黒子「それではみなさま。ボードを上げて下さいまし」

上条「4」

御坂「1」

一方「3」

御坂「ぷっ、さ、3番てアンタ……」

一方「うるせェ!!」

黒子「正解は………4番ですのォ!! ジャッジメントですのォ!!」ババーン

上条「おっしゃーーいっ!! 上条さんは首の皮が繋がった気分だぜ」

一方「てめェ白井!! 嘘つきやがッたな!!」

黒子「嘘はついていませんわ。事実ですもの。ていうか……」プーックスクス

一方「………帰りてェ」

80: 2010/02/08(月) 14:34:16.21 ID:SMIRMaqY0

黒子「それでは第三問、ジャッジメントですのォ!!」グワシ

一方(ここで落とすわけにはいかねえッ!!)

黒子「白井黒子のパートナー、初春飾利が所属する支部は?」

   1.第一七七支部
   2.MI6
   3.第一一七支部
   4.鷹の爪団

黒子「スレのみなさんも考えてくださいまし」

89: 2010/02/08(月) 14:50:42.53 ID:SMIRMaqY0

一方(まさかグループ入ッてて役立つ事があるなンてな……
    風紀委員に関する名簿ならぜンぶ俺の頭ン中に入ッてるぜ)

御坂「初春さん……ええっと、どこだったかしら……」

上条(俺の知ってる名称が一つしかない……)
 
黒子「それではみなさま。ボードを上げて下さいまし」

上条「2」

御坂「1」

一方「1」

上条(や、やべ……嫌な予感がしちゃいますよ)

黒子「正解は………1番ですのォ!! ジャッジメントですのォ!!」ババーン

御坂「やったーっ!!」

一方「チョロいもンだぜ」

上条(007好きの父さんのバカヤロー)

90: 2010/02/08(月) 14:52:06.03 ID:SMIRMaqY0

黒子「現在の得点は……

   上条1点
   御坂2点
   一方1点
    
   ですわね。
   言い忘れてましたけど、このクイズは3点先取ですのよ」

御坂「えっ、てことはあたしリーチ?」

黒子「そういうことになりますわね」

黒子(マズいですわね……)

一方(糞ッ! 待ってろよラストオーダー!!)

上条(父さん元気にしてるかな………)

91: 2010/02/08(月) 14:59:35.53 ID:SMIRMaqY0

黒子「それでは第四問、ジャッジメントですのォ!!」グワシ

黒子(お姉さま、落ちて下さいまし!!)

黒子「上条がいつもお世話になっているカエル顔の医者の異名は?」

   1.ゲコ太
   2.パーフェクトアンビュランス
   3.クリティカルメディチ
   4.ヘヴンキャンセラー

黒子「スレのみなさんも考えてくださいまし」

95: 2010/02/08(月) 15:16:04.52 ID:SMIRMaqY0

御坂(カエル顔――――ゲコ太一択!!)

上条「お世話になってます」

一方「憎めねェやつなンだよな」

黒子「それではみなさま。ボードを上げて下さいまし」


上条「4」

御坂「1」

一方「4」

黒子(フッ……流石はお姉さま。まんまと引っかかって下さいましたわ)

黒子「正解は………4番ですのォ!! ジャッジメントですのォ!!」ババーン

御坂「そんな、ゲコ太、ゲコ太ぁあああ!!」

上条「この展開……全員リーチってことか」

一方「面白くなッてきやがッたなァ!!」

96: 2010/02/08(月) 15:17:40.28 ID:SMIRMaqY0

黒子「それでは第五問、ジャッジメントですのォ!!」グワシ

黒子(お姉さまは、私のものですの!!)

黒子「常盤台中学理事長の孫、海原光貴になりすましていたアステカの魔術師が
持つ霊装はどれ?」

   1.ロンギヌスの槍
   2.トラウィスカルパンテクトウリの槍
   3.ジュディスの槍
   4.ゲオルギウスの槍

黒子「スレのみなさんも考えてくださいまし」

98: 2010/02/08(月) 15:29:58.89 ID:SMIRMaqY0

上条「これは……完全な実力問題だな」

上条(どう考えても一番長いのはダミーだよな)

一方(ちッ、あの野郎の事なンか覚えてるわけねェだろ
        ……ン?ラストオーダーからメールだとッ)パカリ

打ち止め「ミサカはミサカはロンギヌスの槍が欲しいんだよ」

一方「ふッ………決まりだな」

御坂(分かるハズないじゃない……でも、やっぱりあいつの気持ちを考えると……)


黒子「それではみなさま。ボードを上げて下さいまし」

上条「3」

御坂「2」

一方「1」


102: 2010/02/08(月) 15:38:42.71 ID:SMIRMaqY0

黒子(なっ………お姉さま、流石はお姉さまなんですのね……)

黒子「正解は………2番ですのォ!! ジャッジメントですのォ(泣)」

御坂「……やった、やったんだあたし……やったーっ!!」

一方「悪いのは俺だ……アイツじゃねェ。俺だ……」ブツブツ

上条(とりあえずビリにはならなくて上条さんはほっと一安心です)

103: 2010/02/08(月) 15:44:10.26 ID:SMIRMaqY0
黒子「……それではお姉さま。勝者としての権利を行使して下さいまし」

御坂(ふむ……普通なら目の前のコイツとペアになりたい所だけど……)チラ

上条「はぁ、パラドックスが五和に迷惑かけてないといいんだけどな」

御坂(恥ずかしいなぁ……それに、コイツの周りにいる二人、パラドックスと五和
さん。
    まずは外堀から埋めていくことが肝心よね……確実にこいつに近づくため
ならば)

御坂「黒子………この番組に出演するのは絶対ペアじゃないといけないわけ?」

黒子「……お姉さま?」

黒子(ペアで無ければ少なくとも上条さんと二人きりになることはありませんわ
ね……チャンスですわ)

御坂「ダメかしら?」

黒子「ま、まさか! 勝者のお姉さまのお好きなようにやってくださってかまい
ませんのよ」

御坂「そう……なら決めたわ。私はパラドックスと五和さんでこの番組に出演するわ」

上条「な……お前パラドックスと仲悪いだろ。やめとけよ」

御坂「だからこそ、なのよ。仲良くなりたいの、あたし」

御坂(あなたから手を引かせるために決まってるじゃない)

108: 2010/02/08(月) 16:00:40.38 ID:SMIRMaqY0
上条「なるほどな……ならむしろそうしてくれ」

御坂「言われなくてもそうするわよ」

黒子「……決まりですわね」

一方「おい、帰ッていいか? ラストオーダーがうるせえンだ」

一方(無事ならさッさとメールしろッての)

黒子「いいですわよ。それでは皆様、来週はゲストに御坂お姉さま・パラドック
スさま・五和さまの
   3人をゲストにお迎えしてお届けしますの。黒子の部屋、最後までご視聴
いただき感謝しておりますわ」

ディレクター「最高視聴率更新しましたー」
   
黒子「それではまた来週、ジャッジメントですの!!」
   
一同「ジャッジメントですの!!」

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーのー

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーの、の、のー

 黒子の部屋・糸冬

112: 2010/02/08(月) 16:12:03.94 ID:SMIRMaqY0

 ここの>>1 禁書目録のSSを投稿するのは初めてらしいんですの。
 お楽しみ頂けたかしら?
 需要がありそうならまた投稿したいと、吠えておりますわ。
 それではみなさま、ジャッジメントですの!!

126: 2010/02/08(月) 20:13:51.28 ID:SMIRMaqY0
始まりますの

127: 2010/02/08(月) 20:15:24.71 ID:SMIRMaqY0

 本番前日

 常盤台中学校学生寮

御坂「ふふふ………私の計画でアイツを手に入れるのよ………」

ゲコ太「…………」

御坂「頼むわよゲコ太。あなただけが頼りなんだから」

ゲコ太「…………」ムギュ

 ――――バスルームで御坂お姉さまがゲコ太と孤独な打ち合わせを
 している一方、黒子は電話で打ち合わせをしていたんですの。

黒子「ディレクターさん? 今度はもっと高視聴率が取れますように頑張ります
のよ」

ディレクター「期待してますよ、白井さん」

黒子「おまかせくださいまし」ムフフフ

130: 2010/02/08(月) 20:20:17.08 ID:SMIRMaqY0

 第7学区学生寮

上条「へっくし!!」

禁書「どうしたの? とーま」

上条「上条さんはなんだか寒気がするんですよ………パラドックス、ちゃんと窓閉
めた?」

禁書「だからわたしはパラドックスじゃないんだよ!! インデッくし!!」

上条「ほらほらやっぱり窓開きっぱなしじゃないか。頼みますよパラドックスさん」

禁書「くしゃみのバカヤロー、なんだよ………へっくし」

131: 2010/02/08(月) 20:22:09.29 ID:SMIRMaqY0

上条「五和も連日頼ってばかりで申し訳ない。俺にも何か手伝えることがあった
らするからな」

五和「そ、そんなことありませんよ。上条さんは補習の勉強がまだまだ残ってま
すから」パラパラ

上条「あぁ、そうでしたね……」

五和「今日は数学の41ページから始めたいと思います」

上条「ういー………へっくし!!」

133: 2010/02/08(月) 20:27:19.16 ID:SMIRMaqY0

上条「あ、そうだ二人とも」

五和「なんですか?」

禁書「なんなんだよー」

上条「なんなんだよーじゃありません。
   明日はビリビリと仲良くやってくれよな。
   あいつも、お前らと仲良くなりたいって言ってたし」

五和「はい、勿論です」

禁書「先週のはテレビで見てたから把握してるんだよー」

上条「あ、そうかそうか。気にするまでもなかったな」

禁書「そうだよー」

五和「そうですね」

禁書・五和「…………………」グワシ

上条「?」


134: 2010/02/08(月) 20:32:30.87 ID:SMIRMaqY0

 そして本番の日がやって来たんですの。


ディレクター「始まりますよー。3、2、1スタートっ!!」


白井「黒子の部屋ですの」ババーン

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーのー

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーの、の、のー


 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーのー

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーの、の、のー

 
黒子「黒子の部屋は、学園都市、電撃文庫と
   アスキーメディアワークスの提供でお送りいたしますの」

135: 2010/02/08(月) 20:40:16.49 ID:SMIRMaqY0

黒子「ようこそいらっしゃました。今日のお客様は――――」

御坂「どもー先週から続けてお世話になりまーす」

黒子「学園都市のアイドル、電撃使いの御坂お姉さまと――――」

五和「私も先週から続けての出演です」

黒子「優しい普通の女の子、おしぼり大好き五和さんと――――」

禁書「どーもはじめましてなんだよ!!」

黒子「可愛らしいちびっ子シスター、パラドックスさんですの」

136: 2010/02/08(月) 20:42:18.04 ID:SMIRMaqY0

禁書「ちょっとちょっと、違うんだよ」

黒子「どうしたんですの」

禁書「どうしたもこうしたも名前が違うんだよ。私の名前はインデックスなんだよ」

黒子「あら、先週上条さん含め全員があなたのことをパラドックスと呼んでいま
したのに」

禁書「ちゃんと書類にインデックスって書いたんだよ」

黒子「文句があるならディレクターに言ってくださいまし」

禁書「ディレクターさん、今度から気を付けるんだよ!!」フンス

ディレクター「す、すいません」ヘコヘコ

137: 2010/02/08(月) 20:47:36.51 ID:SMIRMaqY0

黒子「……それでは気を取り直して、今日はこのお三方に話をうかがいたいと思い
ますの」

御坂「この三人って、原作だと結構会ってる三人なんだよね」

五和「そうですよね。私たちの間に何か腐れ縁もあるんでしょうか」

御坂(コイツ……アイツとあんなことしときながら飄々としてるなんてどんな神経
よ)ムキー

五和(こうしてちゃんと話すのは初めてですけど
   気が短いという上条さんの評は正しいようですね)フフ

禁書(すごいんだよ、ものすごい濃縮された怨念がこの部屋に渦巻いてるんだよ)

黒子(予想通り……!)ニヤリッ


138: 2010/02/08(月) 20:53:31.95 ID:SMIRMaqY0

黒子「お一人づつ、原作の主人公でもある上条さんとのエピソードでも語ってい
ただけますかしら」

御坂(来たわね……)

五和(アピールタイム、というわけですね)

禁書「原作の名前が『とある魔術の禁書目録』なのに私が主人公じゃないのは理
不尽なんだよ」

黒子「それではパラドックスさんからその理不尽さを織りまぜて語っていただき
ますの」

禁書「だーかーらーインデックスなんだよ。すでにそこが理不尽なんだよ」

139: 2010/02/08(月) 21:00:13.98 ID:SMIRMaqY0

黒子「気を付けてくださいまし。全国ネットですのよ」

禁書「全国ネットでもイギリスに黒子の部屋は放送されてないんだよ。関係ない
んだよ」

黒子「残念でしたわね。先週の放送、イギリスでも大変人気でしたの」

禁書「な……」

五和(そういえばプリエステスから呪いの手紙が届いたんですよね………)

禁書「……わかったんだよ。とーまと初めて会った時のエピソードでも話すんだよ」

御坂(アイツの事情、聞かせてもらおうじゃない)

140: 2010/02/08(月) 21:06:49.08 ID:SMIRMaqY0

禁書「とーまは私が腹ペコでベランダにぶら下がっていたのを助けてくれたんだよ」

五和「やさしい方ですものね」

禁書「そうなんだよ。だけどそのすぐ後に私を素っ裸にしたんだよ」

御坂「な………アイツそんな趣味を持ってんの!?」

禁書「違うんだよ。とーまの右手が私の歩く教会に触れちゃったんだよ」

御坂(歩く教会……先週のクイズで出てきたわね)

141: 2010/02/08(月) 21:11:23.25 ID:SMIRMaqY0

禁書「とーまの右手はホントに凄いんだよ。何でも無効にしちゃんだよ」

黒子「お姉さまの電撃も、まるで避雷針の如く無力化してしまいますものね」

黒子(先週ちょっぴりドキッとしたのは私だけの秘密ですのよ)

禁書「その後色々あって、私はとーまに幾度となく助けてきてもらったんだよ」

五和「上条さんの武勇伝はパラドックスさんからもよく聞きます」ニコリ

禁書(五和………笑顔で隣の人の名前を間違えないで欲しいんだよ)

143: 2010/02/08(月) 21:17:06.04 ID:SMIRMaqY0

禁書「だから私はとーまがとってもとっても大好きなんだよ!!」

御坂(こいつ……全国ネットで言い切りやがったー!?)ガビーン

五和(ま、まさかパラドックスさんが朝敵とはー!?)ガビーン

黒子「なるほどなるほど……パラドックスさんは
   上条さんを本当に信頼していらっしゃいますのね」

禁書「当たり前なんだよ!!」フンス

黒子(さぁ、これで二人がどう出るか見ものですわ……‥)ムフフ


145: 2010/02/08(月) 21:25:41.93 ID:SMIRMaqY0

五和(パラドックスさん……二人で短髪――――もとい御坂さんを
   上条さんから追い払おうと昨日結託したばかりじゃないですか)ジー

禁書(ふふふ……五和が動揺してるんだよ。
   同じイギリス清教の仲間の名前を間違え続ける五和が悪いんだよ)ジー

御坂(私だって……私だってアイツに何度も助けてきてもらったもん)ジー

黒子「あらあら、三人とも黙り込んでしまっては番組になりませんのよ」

御坂「黒子……私、今日のために面白い企画を考えてきたんだけど、やってみる気
はない?」

御坂(昨日考えたあの作戦、今やるしかないようね!)

黒子「お姉さまが企画を…………?」

黒子(……分かります、分かりますのよお姉さま。
    この顔、何か企んでいる時の顔ですわね。
    お姉さまがお姉さま一筋の黒子を騙そうと
    するなんて100年早いんですのよ。でも……)

黒子「いいでしょう。面白そうですわ」ニヤリ

黒子(この番組では、すべては私の手の内で
   あるということを、お忘れのようですわね……)フハァハ

146: 2010/02/08(月) 21:33:01.31 ID:SMIRMaqY0

御坂「みんな普段はアイツと話していて、面と向かって言えないこととかあると
思うんだよね」

五和「確かに……それはありますよね。やっぱり相手の反応気にしちゃいますから」

禁書「とーまの考えてることが中々分からないから話しにくい時もあるんだよ」

御坂「うんうん。だからあたし、今日はみんながアイツに本音をぶつけられる企
画を持って来たの」

黒子「面白そうですわね」

御坂「そうでしょ?」

禁書「早く教えて欲しんだよ、短髪!」

御坂「短髪って……それじゃあみんな、今からこのゲコ太人形をアイツと思いなさ
いっ!!」ズデーン

ゲコ太「…………………………」ドン!

禁書「なんだか……」

五和「すごく……」

黒子「……おっきいんですの」

147: 2010/02/08(月) 21:40:49.49 ID:SMIRMaqY0

御坂「この前ゲーセンでゲットした、限定版特大ゲコ太人形よ!!」

五和「これ……よく取り出せましたね」

禁書「やっぱり学園都市って不思議なんだよー」

黒子「まさかお姉さま、この人形に本音をぶつけろというんですの?」

御坂「もちろん! みんなでこの子をアイツだと思って本音を言おう!」

御坂(そうよ、これはゲコ太。ゲコ太なんだからアイツじゃない。アイツじゃない)

五和(これ、かわいい……)

ゲコ太「………………」

149: 2010/02/08(月) 21:47:36.85 ID:SMIRMaqY0

黒子「……それでは皆様、このゲコ太人形を上条さんと思って本音をぶつけて行き
ますのよ」

禁書「私から行くんだよー」

黒子「ちょ、まだ順番も何も決めていませんのに」

禁書「ガブ」

ゲコ太「………………」

御坂「!?」

黒子「!?」

五和(ですよね………)

150: 2010/02/08(月) 21:52:37.97 ID:SMIRMaqY0

禁書「ガブ。ガブガブガブ」

ゲコ太「………………」

御坂「ちょ、アンタなにして………」

黒子「やめてくださらないかしら! 全国ネットなんですのよ!?」

禁書「ガブガブガブガブガブガブ」

黒子「し、CMですのぉー!!」

五和(放送事故っちゃいましたね……)

151: 2010/02/08(月) 21:56:42.93 ID:SMIRMaqY0

 CM

佐天「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……」

佐天「プファー! うま辛いっ!!」

佐天「学園都市限定ドリンク! スープカレーはうま辛いっ!」

佐天「お求めはお近くの自動販売機までどうぞ!」ニコリ

佐天「この放送は、学園都市、電撃文庫と
   アスキーメディアワークスの提供でお送りしています」

 CM

154: 2010/02/08(月) 22:03:27.64 ID:SMIRMaqY0

黒子「ハァ……ハァ……」

御坂「ゲコ太、ゲコ太ぁー」ナデナデ

禁書「……ごめんなんだよ。とーまだと思ったら思わず噛み付いちゃったんだよ」

ゲコ太「………………」

五和(唾液まみれになってる……)

御坂「……あ、あなたの本音ってそういうことなのね」

禁書「?」

御坂「あなたはアイツをこういう風に思ってるんだ!!」ババーン

157: 2010/02/08(月) 22:08:57.48 ID:SMIRMaqY0

黒子「お、お姉さま……?」

ゲコ太「………………」

五和(テレビカメラに向かってゲコ太を……もしやこれが彼女の作戦!?)

禁書「短髪、やめるんだよ。カメラマンさんが迷惑そうな顔してるんだよ」

御坂「や、やめない……やめるもんですかぁ!!」ドン!

黒子「お姉さま………」

黒子(黒子、黒子……感動してしまいますのよ………)オヨヨ

158: 2010/02/08(月) 22:15:37.67 ID:SMIRMaqY0

五和「御坂さん、みっともないですよ。
   上条さんがこの番組を見ていたらどうするんですか?」

御坂「!!」

五和「パラドックスさんだけじゃありません。
   ここにいる三人、みんな上条さんに助けられたことがあるんです」

御坂「……………だからなんなのよ」

五和「こんなことして、また上条さんに
    助けてもらうんですか?また迷惑かけるんですか!?」ビシッ

御坂「う………」

ゲコ太「………………」


160: 2010/02/08(月) 22:21:37.60 ID:SMIRMaqY0

禁書(五和………)

五和「みんな、思いは同じなんです。
    助けられた者同士、同じなんですよ!!」

禁書(わたしの名前はインデックスなんだよ……)

ゲコ太「………………」

御坂「ふぇ…」ウルウル

五和「御坂さん。もうやめましょう?
    私たちの思いは同じなんです。
     こんなことしたって、上条さんは喜んでくれませんよ」

黒子(黒子、黒子感動ですのー!!)オヨヨヨ

162: 2010/02/08(月) 22:27:48.59 ID:SMIRMaqY0

御坂「ふぇーーん!!」

五和(あぁ……泣いてしまいましたね)

御坂「とうま!! とうまぁ!!」

五和「わかります。わかりますよ御坂さん」ナデナデ

禁書「短髪………」

ゲコ太「………………」

黒子「お姉さまぁ!! 黒子は、黒子は
   お姉さまの気持ちが痛いほどわかりますのよぉ!!」


163: 2010/02/08(月) 22:31:02.45 ID:SMIRMaqY0

黒子「グス……というわけで、CMですの」

 CM

佐天「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……」

佐天「プファー! あつ甘い!!」

佐天「学園都市限定ドリンク! いちごおでんはあつ甘いっ!」

佐天「お求めはお近くの自動販売機までどうぞ!」ニコリ

佐天「この放送は、学園都市、電撃文庫と
   アスキーメディアワークスの提供でお送りしています」

 CM

166: 2010/02/08(月) 22:38:26.46 ID:SMIRMaqY0

五和「さてと、御坂さんも泣きやんだところですし」

黒子「全国のお姉さまに感動した方からの
   電話・FAXその他諸々が殺到していますのよ」

御坂「ごめんなさい……私だけ抜け駆けしようなんて……」

禁書「いいんだよ、短髪。
   とーまを想う気持ち、きっと伝わったんだよ」

ゲコ太「………………」

禁書「…………ゲコ太、さっきは
   噛み付いたりしちゃってごめんなんだよ」ペコリ


168: 2010/02/08(月) 22:43:58.14 ID:SMIRMaqY0

黒子「……今日は皆様に、上条さんへの熱い思いをぶつけていただきましたの」

ディレクター「最高視聴率更新しましたー」

黒子「それでは――――」

五和「ちょっと待ってください。まだ私は伝えてませんよ」

禁書「そういえばそうなんだよ。五和も早く伝えるんだよ」

御坂(五和さん……あなたが一番アイツの
   事を分かってるのかもしれないのね……)ナデナデ

ゲコ太「………………」

169: 2010/02/08(月) 22:47:25.45 ID:SMIRMaqY0

五和「上条さんへの想い、伝えます!」ムギュ

御坂「!」

黒子「!」

ゲコ太「………………」

禁書(い、五和がゲコ太を胸に押し付けちゃったんだよ……)

ディレクター「最高視聴率更新しましたー」

170: 2010/02/08(月) 22:51:13.45 ID:SMIRMaqY0

御坂「あ、あなた……初めからそういう魂胆だったんじゃ……」

五和「私が上条さんに想いを伝えるのに言葉はいりません」キッパリ

黒子「まだお昼時だといいますのに……」

五和「おしぼりだけあれば、十分なんです!」キリッ

禁書(五和がかっこいいんだよ………)

ゲコ太「………………」

175: 2010/02/08(月) 23:01:55.40 ID:SMIRMaqY0

黒子「……というわけで、今日はここにいらっしゃる
   お三方に上条さんへの熱い思いを伝えてもらいましたの」

禁書「みんな素直で良かったんだよ」

黒子「本当に素直で………本当に感動的でしたわ。
    黒子もこんな、純真純情な恋がしてみたいんですの……」

五和「できますよ、白井さんならできます」

御坂「そうよ、黒子にだってきっとできるわよ」

黒子「お、お姉さままで………」ウルウル

176: 2010/02/08(月) 23:05:50.00 ID:SMIRMaqY0

黒子「そ、それでは皆様、来週のゲストはまだ決まっていないんですけれど………
    本日も黒子の部屋、最後までご視聴いただき本当にありがとうございま
したの」

禁書「みんな応援ありがとなんだよー」

五和「ありがとうございます」ペコリ

御坂「ホントに、ありがとね!」
   
黒子「それではまた来週、ジャッジメントですの!!」
   
一同「ジャッジメントですの!!」

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーのー

 でーすの、ですの でーすの、ですの
 でーすーのーでーすーの、の、のー

 黒子の部屋・糸冬

181: 2010/02/08(月) 23:35:51.65 ID:SMIRMaqY0

 みなさん、支援感謝ですの!
 >>1 は言葉にしきれない言葉が口から溢れてくるそうなので
 ヘヴンキャンセラーの所ヘ送られましたのよ。
 次回のゲスト、初春をいぢめ倒すというのも一興ですわね。
 それとも、私と同じ能力者の結標さんを呼ぶのも楽しそうですわ。
 でもやっぱり、レールガンのいつもの四人で楽しくやってみるのがいいかもし
れませんの!
 ――――あぁ、黒子は黒子は悩みが尽きませんのよぉ!

 そんなわけで、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

183: 2010/02/09(火) 00:10:41.45 ID:kgCUEZy40
ですの可愛いよですの
デレた時はですのが一番可愛いよですの
上条さんにですの頭撫でられたりしたら可愛いよですの

引用: 白井「黒子の部屋ですの」