612: ◆C/mAAfbFZM 2013/10/20(日) 01:17:57.05 ID:nyiS/v1AO

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



こんばんは、私の所もぷちどる欲しいです……

文化祭参加までの話が出来上がったので投稿いたします

613: 2013/10/20(日) 01:20:16.27 ID:nyiS/v1AO
輝子「……」

星 輝子は目の前のパンフレット――秋炎絢爛祭の――を見つめながら悩んでいた。

輝子「……い、行ってもいいのかな……?」

輝子がここ人間界に来たのは修行の為であり、また人間界の調査も兼ねてある。

その為、この秋炎絢爛祭はその目的を果たすにはピッタリな場ではある。

だが――

輝子「ま、祭って事は人がいっぱいいるって事だよね……」

――悲しいかな、致命的なまでに彼女は人見知りなのである。

輝子「……も、もし人がいっぱいいる所でパ、パニックになったら……流石にまずいよね……」

彼女が心配するのももっともな事で人がいっぱいいる所で緊張のあまり気絶するかもしれないし、最悪暴走(特訓後のアレ)して周囲に甚大な被害をあよぼすかも知れない。

それ故に彼女は今までどうしても一歩進む事ができなかった。

輝子「でも――」

――しかし今回は違う。

輝子「――これ以上……幸子達に頼る訳には……いかない……フヒ」

ここ人間界に来て得た様々な――特に親友の存在が――彼女に一歩を踏み出す決心をさせてくれた。
輝子「……少し頑張ってみようか……」
こうして彼女は秋炎絢爛祭に参加する事を決心するのだった。




なお、足腰が生まれたての小鹿みたいに震えていた事はこの際見なかった事にしてもらいたい。



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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




614: 2013/10/20(日) 01:21:55.37 ID:nyiS/v1AO
――一方その頃

とある教会――クラリスが勤めている――にて一人の女性――キヨミ――と二人の男性――紅月の騎士A・B――が話し合っていた。

騎士A「キヨミ超☆騎士団長、これからどうします?」

キヨミ「そうね……ここに来てから早一週間、そろそろ行動を起こした方がいいわね」

何故、彼女達が教会にいるのか?

その理由としては――彼女達が祟り場でしでかした歴史的な敗退まで遡る。

実はあの時『将軍』は彼女達の活動をこっそり生中継しており、更にその映像を魔界全土に放送していたのだ。

『将軍』にしてみれば彼女達の活躍を見せつけて自分達の優位性を示したかったのだが――結果はご覧の有様である。

この事に腹を立てた『将軍』はすぐさま彼女を『紅月の騎士団』から解任し、その上一切の支援を打ち切ると言う事実上の絶縁状態にした上で人間界に放置したのだ。

当然、支援を打ち切られ町をさまよっているうちに偶々通りかかったクラリスに発見、保護されて現在に至るのである。

615: 2013/10/20(日) 01:23:04.50 ID:nyiS/v1AO
騎士B「行動……、また人間に対して闘いを挑みますか?」

キヨミ「それは待って、迂闊な事はできないわ」

そう、眼帯をしている左目――未だに再生しきってない――をさすりながら騎士Bに警告をしていく。

彼女はあの戦いの後人間に対しての考えを改めていく――具体的には今みたいに人間だからと言って侮る事はせず逆に警戒心を持って見ているのだ。

なお余談だがあの戦いの後遺症(?)は人間に対する考え方を改めるだけではなく、実はもう一つ――先端恐怖症もなっているのだ。

一時期、某岩男並みに針に対して警戒心を持っていた位である(流石に今は精々フォークを持っていたら手が震える程度には収まっているが)。

キヨミ「私達『紅月の騎士団』があの戦いで負けたのはひとえに人間を知らなさすぎた事よ……そこで!」

そう言ってポケットからパンフレット――秋炎絢爛祭の――を取り出す。

キヨミ「人間達を知るためにこの祭に参加するわよ!」

騎士A「なる程、祭なら人間が沢山いるから観察するのにはピッタリですな――キヨミ超☆騎士団長」

騎士B「ついでに我々が紛れ込んでも怪しまれませんしね――キヨミ超☆騎士団長」

616: 2013/10/20(日) 01:26:07.13 ID:nyiS/v1AO
キヨミ「そうと決まれば早速準備するわよ――その前に言っておきたいことがあるわ」

騎士A・B「「……?」」

キヨミ「私はもう騎士団を解任された身だから――『超』☆騎士団長じゃなくて『元』☆騎士団長よ……」

騎士A「……それでもです」

騎士B「私達の『超』☆騎士団長はキヨミ『超』☆騎士団長しかおりませぬ!」

キヨミ「そう……わかったわ、これからも支援よろしくね、騎士A・B」

騎士A・B「「ハッ!」」

――こうしてキヨミと騎士A・Bは秋炎絢爛祭に出ることを決心したのである。

617: 2013/10/20(日) 01:30:11.90 ID:nyiS/v1AO
――一方その頃、輝子の実家では

輝子の父で『共存派』の頭目である『伯爵』が忠臣である『右腕』に一つのパンフレット――秋炎絢爛祭の――を見せていた。

右腕「あの『伯爵』様、これは一体……」

伯爵「見てわからぬか?――『人間界』の祭よ」

右腕「それは理解できます……しかし何故今取り出したのです?――もしや参加されるおつもりで……」

伯爵「そのまさかだとしたら?」

右腕「……ではお聞きしますが『家畜派』と『利用派』はどうするのですか?――それに許可の方は……」

伯爵「それなら心配はいらん――この前『家畜派』の奴らがしでかしたダイナミック自爆は覚えておろう?」

右腕「放送事故確定物のアレですか――はい、覚えております」

伯爵「アレを全国ネットに晒した所為で『家畜派』共の発言力がかなり低下しておってな――一部では連中の9割が派閥を抜け出したと言われておる」

右腕「正直、人間を見下したツケが溜まっていたとしか言えませぬ――それで『利用派』の方は?」

伯爵「奴らに関してはまだ動かぬだろうな」

右腕「何故?」

618: 2013/10/20(日) 01:31:28.16 ID:nyiS/v1AO
伯爵「奴らは狡猾な連中よ――恐らくは更なる戦力増強もかねて『人間界』の一部の組織と手を組む準備をしておろう……故に魔界での活動はまだすまい」

右腕「なる程、我々の目的も同様で?」

伯爵「そうだ、流石に我々も何か一つでも人間達と連携を組まねばいかぬからな――ああ、この事についてはすでにサタン様には打診しておる」

右腕「『伯爵』様はそれをダシにして許可をもらったのですね――『表向き』は」

伯爵「……(ギクッ)」

右腕「で、本当の所は何を交渉材料にしたのです?」

伯爵「――サタン様の娘の様子見を条件にの……(テヘペロ)」

右腕「予測していた事とは言え、それで許可を出すあたり『伯爵』様と似た者同士と言うべきか……」

伯爵「コホンッ!……そう言うわけだから準備するぞ――儂と『右腕』、お前のな」

右腕「ハッ……ちょっと待ってください!」

伯爵「むっ?」

619: 2013/10/20(日) 01:32:37.20 ID:nyiS/v1AO
右腕「何故私まで参加する事になってるのです?」

伯爵「……右腕よ、たまには休暇ぐらい取れ――働き過ぎは体に毒だぞ?」

右腕「……しかし」

伯爵「それに、同族であるユズの事も気になっておろう――折角の機会だ会いに行ってやれ」

右腕「それは私に対する『命令』と見てよろしいので?」

伯爵「そうだ」

右腕「……ならばその言葉に甘えさせていただきましょう」

伯爵「では改めて準備を急ぐぞ」

右腕「ハッ!」

こうして彼ら二人は秋炎絢爛祭に参加するのであった。

――余談だが『伯爵』の変装に一時間近く費やしたあげく、そのままの服装で行くことになった事を追記しておく。

620: 2013/10/20(日) 01:33:57.79 ID:nyiS/v1AO
――一方その頃

魔界のとある屋敷――『利用派』が本拠地として構えている――で一人の青年がパンフレット――秋炎絢爛祭の――に目を通しながら優雅にワインを飲んでいた。

??「秋炎絢爛祭……ですか」

青年の名は『帝王』――『利用派』の頭目である。

??「どうした我が兄弟?――『人間界』の祭りなんぞ見て…興味でも沸いたか?」

と、そこに一人の男性――『帝王』の兄である『御大将』――が声をかけてくる。

帝王「いえ、最近やっと暇が取れたので、一つ休暇がてらに参加してみようかと」

御大将「なる程な……暇潰しと言うわけか――が、ただ暇潰しに行くわけではないな?」

帝王「ええ勿論、力ある『人間』の勧誘は行いますよ?――むしろそちらの方がメインでしょうか」

御大将「フッ、流石我が兄弟――安定の腹黒さ」

帝王「……誉め言葉として取っておきましょう――正直、『人間』の実力には驚かされました」

621: 2013/10/20(日) 01:36:00.97 ID:nyiS/v1AO
御大将「初陣とは言えまさかあの『紅月の騎士団』が手も足も出せずに負けるとはな」

帝王「ええ、あそこまでやってくれるとは思いませんでしたよ――フフッ、だからこそ余計に利用価値が沸いてきましたが」

御大将「利用できるモノはとことん利用する――やはり我が兄弟ながらドス黒い男よ」

帝王「ありがとうございます……さてそろそろ時間になりますし向かわせていただきます――ああ、留守番の方は任せましたよ、兄弟」

御大将「任せておけ――ただ忘れるなよ?」

帝王「……何をです?」

御大将「決まっているだろう――O☆MI☆YA☆GEだ!」

帝王「……努力はしておきます」

こうして『利用派』の頭目、『帝王』は秋炎絢爛祭へ参加する事となる。

――その胸に黒き野望を抱きつつ。

622: 2013/10/20(日) 01:37:31.76 ID:nyiS/v1AO




――かくして四者四様の吸血鬼達が祭へと参加していく。

果たして何が起きるか――それはまだ誰にもわからない。

623: 2013/10/20(日) 01:40:46.23 ID:nyiS/v1AO
帝王
職業:『利用派』の頭首
属性:腹黒系吸血鬼(CV子安)
能力:吸血鬼全般の能力
『利用派』を束ねる頭首で腹黒い性格をしている。
とにかく利用できるモノは何でも利用する主義で例え親族だろうが平気な顔をして利用する。
『人間』に対しては偏見的な見方をしておらずむしろある程度認めている節がありそのため積極的に利用しようと企でいる。

御大将
職業:『帝王』の兄
属性:はちゃけ系吸血鬼(CVテラ子安)
能力:吸血鬼全般の能力
『帝王』の兄で『利用派』の軍事関連を任されている。
性格はかなりの戦闘狂で普段はまだ大人しいが戦闘になるとハイテンションな言動と共に敵味方を困惑させる存在と化す(しかもかなり強いため誰にも止められない)。
反面政治の方は全然ダメなためそちらは弟に一任している。
弟も兄の実力は理解しており、戦闘関しては任せっきりである。

624: 2013/10/20(日) 01:47:44.12 ID:nyiS/v1AO
と言うわけで各種吸血鬼陣営の学園祭参加までを投下完了いたしました
そしてまたもやってしまった声優ネタ、しかもダブル子安……すごくカオスです。

最後にクラリス、サタン、昼子、ユズの方お借りしました、ありがとうございます

625: 2013/10/20(日) 01:54:47.95 ID:wjnI/htS0
乙ー

なんという連中が来たか……

右腕さんユズが好きなんです?

御大将が子安のせいで
「お前の生体反応のデータを取りつつ、神の国への引導を渡してやる!」
「ハハハハハ!我が世の春が来た!」
「戦場でなぁ、恋人や女房の名前を呼ぶ時というのはなぁ、瀕氏の兵隊が甘ったれて言う台詞なんだよォ!」
「オ・ノーレーーー!」
言う人にしか見えないwww



【次回に続く・・・】


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7