964: ◆tsGpSwX8mo 2013/11/17(日) 22:59:23.69 ID:zzLlD2gPo

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



短いけど投下します

965: 2013/11/17(日) 23:03:02.75 ID:U5bnLxbfo
無限に広がる宇宙。

宇宙には星の光があれば、どこまでも黒く、深い闇がある。

そして、その闇に紛れて蠢くのが闇奴隷商である。彼らは罪のない子供や何でもない一般人を連れ去り、多くの人を不幸にする。

そんな宇宙をただよう黒い宇宙船が一台。

この宇宙船の名は『スレイブニール』という。とある奴隷商人の持つ奴隷を乗せるための船である。


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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




966: 2013/11/17(日) 23:03:55.77 ID:U5bnLxbfo
そして、その奴隷船スレイブニールの内部で、この船の持ち主である男、UPは大声で笑っていた。

「うあぁははははは!がははははは!!だ~はっはっはっはっはぁ!!!うぇっ、ごほっごほっ」

あまり笑ってたものだから、噎せてしまったらしい。男は盛大に咳をした。

967: 2013/11/17(日) 23:05:59.48 ID:U5bnLxbfo
『どぉしたのぉ、UPちゃん?』

UPの隣に寄り添う白い三角推型の機械『CPU』が話しかける。

CPUはこの船の持ち主UPのサポートをするロボットであり、とても優秀なのだが、

『ただでさえ不細工な顔が更にひどいことになってるわよぉ?』

さらっと酷いことをいう欠点がある。

「えええぇ?!俺そんな不細工じゃねぇよぉ?!」

手鏡を覗きながらUPは言った。

鏡に写るUPの顔は決して不細工ではなかったが、明らかに普通とは異なるものだった。

顔の半分がないのだ。正確には、その部分には鉄仮面のようなパーツが埋め込まれている。髪の色は臼汚いワカメのような深緑色で、緩いウェーブがかかっている。そして、何よりも普通と違うところは、頭のてっぺんにウサミミが生えているところだ。

そして、普通とはちがうのは、体の方も同じであった。彼の羽織る黒いローブの下は殆どが機械であった。特に、右腕は不釣り合いなほど大きい義手だった。

「うん、そこまで不細工じゃない。顔半分なくしてもかっこいいとは、さすが俺様!奴隷商やめて俳優にでもなろうかなぁ?」

鏡を眺めながら顔を撫で回すUP。

『そんなバカなこといってないで、で?何がそんなに嬉しいの?』

「おいおい、知らないのか?悪役は意味もなく笑うもんなんだよ。は~ははははは!」

968: 2013/11/17(日) 23:07:19.50 ID:U5bnLxbfo
『……呆れた』

ふわふわと漂うようにその場から立ち去ろうとするCPUを引き留めるUP。

「あ、ちょっとちょっと待ってよ!冗談だって冗談!本当に嬉しいことがあったの!」

わざわざ引き留めるくらいだから、よっぽど嬉しいことがあったのか、CPUは興味がわいた。

『ふーん?で、何があったの?』

「くくくく……。これを見ろぉ!」

そういってUPが操作したモニターにでかでかと写っていたのは……

『何この女?』

やたらと露出の多い水着をきた女性が写っていた。

「あ、これじゃねえや。こっちこっち」

モニターには今度こそUPが見せたいものが写っていた。

969: 2013/11/17(日) 23:11:37.68 ID:ecc/pc16o
『これは?』

モニターには、筋骨粒々の男が眩いほどの笑顔をうかべていた。

「こいつは俺の財産、そして顔の半分と右腕その他臓器諸々を奪っていった憎き男、人呼んでマルメターノおじさんよぉ!」

『結構色々なもの奪ってるわね……』

「こいつは俺が若い頃出会った男でな?こいつを奴隷にプロデュースしてやろうと思ったのよ。だが返り討ちにされちまって、牢獄に閉じ込められちまった。その結果、その当時俺の支配下にあった奴隷どもは解放され、財産のほとんども回収されちまった」

そこでUPはCPUに顔をグイッっと近づけ、

「俺はこいつに復讐してやりたかった!だがいつまでたっても見つからねぇまま時が過ぎた。だがしかぁしぃ!つい最近こいつの居場所を突き止めたのよぉ!」

次いでモニターには青い星が写し出される。

「この『地球』という星に奴がいることが解った。おまけに今は秋炎絢爛祭とやらの真っ最中だそうだ。ここを舞台に奴に復讐し!お祭りを楽しんで奴隷にする人間を集めりゃまさに一石三鳥だぁ!だ~ははははは!」

『ふーん?奴隷が増えるの。やったねUPちゃん』

「それ本当に喜んでくれてる?」

『えぇ。でも』

「でも?」

970: 2013/11/17(日) 23:12:35.07 ID:ecc/pc16o
『この船囲まれてるわよ?』

「へ?」

そのとき宇宙船に通信が入った。

《UP!貴様はすでに包囲されている。おとなしく投降しろ!》

「ちっ!宇宙警察の犬どもか」

『どうするぅ?逃げるの?』

「逃げるかよこのすっとこどっこいがぁ!俺様が直々にプロデュースしてやる。百人でも千人でもかかってこいやぁ!」

『そう。じゃ、いってらっしゃい。宇宙警察は推定で五万人はいるけど、頑張ってね』

「おう!頑張ってくるぜぇ!俺のプロデュースの始まりだぁ!」

UPは威勢よく船から出ていった。

『………大丈夫かしら』

ちなみに、この戦いにUPは勝利したものの、宇宙警察の撃ったエネルギー弾の流れ弾に当たり、ワープ装置が故障して地球にくるのが秋炎絢爛祭の終わるちょうど一週間後となったのは、また別の話である。

971: 2013/11/17(日) 23:17:08.88 ID:hRZmskklo
UP

職業 闇奴隷商

属性 ハイテンション大悪党

能力 奴隷のプロデュース(改造など)、及び高い戦闘能力
詳細説明
宇宙をまたにかけ奴隷を法外な値段で売りさばく悪党であり、ウサミン星人。昔マルメターノに倒され、顔の右半分と右腕と地位と財産、そして臓器諸々をマルメターノに奪われ牢獄に入れられたが、脱獄。マルメターノに復讐するために地球に向かう。また、彼は有能な技術者でもあり、奴隷に翻訳機を埋め込んだり、サイボーグにして強力な兵士にしたりと、彼の扱う奴隷の需要は高い。ちなみに、彼の義手などの機械は全て自作である。プロデュースという言葉が口癖で、意味や使い方に関係なくよく使う。また、奴隷を調教したり、改造するときにもプロデュースという言葉を使う。
プロデュースの使用例
「俺のプロデュースの始まりだぁ! 」
「俺のプロデュースを拒否るだとぉ?!許さん、絶対に許さんぞぉ!!」
「俺のプロデュースは誰にも止められないぜ☆」
UPのUは影を意味するアンブラル(Umbral)のU


CPU
職業 闇奴隷商補佐

属性 お色気担当

詳細説明 UPが作った三角推の形をしたロボット。大体UPの傍らに浮かんでいる。奴隷船スレイブニールの管理や奴隷の監視などは彼女(?)が行っている。名前はまだない。CPUはCute Personal unbralの略。

972: 2013/11/17(日) 23:18:56.82 ID:hRZmskklo
・UPが地球に向かっています。一週間後ぐらいにつきます。

投下終了です。こういうキャラって1度書いてみたかった。後悔はしていない、反省はしている。

お目汚し失礼しました。

973: 2013/11/17(日) 23:21:22.09 ID:+10YZ/yn0
乙です
ネタキャラかと思ったら…強い(確信)

974: 2013/11/17(日) 23:27:24.53 ID:Sb2NpTi4O
乙ー

意外に強い……
だが、そいつから右半分奪ったマルメターノおじさんナニモノ?

そして菜々とウサミンPはどうでるか?




【次回に続く・・・】



引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7