1: 2013/03/19(火) 20:10:53.69 ID:AwaBTABmO
ハルトマン「ありがと」パクー

バルクホルン「やはりミニストップのXポテトは美味いな。中がホクホクしていて、それでいて飽きの来ない塩加減だ」

ハルトマン「ポテトはアイダホのやつを使ったのかな?」ヒョイパク

バルクホルン「おい! 今のは5本くらいあったぞ!」

ハルトマン「ケチケチしないでよ、フライドポテトくらいで」シュッ

ハルトマン「うめ うめ」モグモグ

バルクホルン「く……結局半分近く持っていかれてしまった」

バルクホルン「仕方ないやつだ。まあ、今回はXポテトの美味さに免じて許してやるか」モグモグ

9: 2013/03/19(火) 20:15:15.40 ID:AwaBTABmO

―翌日―

ハルトマン「何食べてるの? あっ、ピノじゃん!」

バルクホルン「宮藤に貰ったんだ」

ハルトマン「一個ちょうだい」

バルクホルン「はぁ? お前、あと3つしか無いんだぞ。ただでさえ量が少ないのに」

ハルトマン「いっただきー」パクッ

バルクホルン「あっ!」

ハルトマン「おいしー」

バルクホルン「食べたいなら自分で買えばいいものを」

ハルトマン「買ってまで食べたくないんだよね」

バルクホルン「なら返せ! 私のピノを返せ!」

ハルトマン「もう無理だよ、あーおいしかった」

バルクホルン「ぐぬぬ……」

11: 2013/03/19(火) 20:19:27.39 ID:AwaBTABmO
―翌日―

ハルトマン「トゥルーデがまたなんか食べてる」

バルクホルン「!」サッ

ハルトマン「なんで隠したの?」

バルクホルン「お前に見せると減るからだ」

ハルトマン「今日はいらないよ。さっきまで部屋でお菓子食べてたからね」

バルクホルン「……」

ハルトマン「からあげクンだ!」

バルクホルン「ちょうど1個増量中だったんだ」

ハルトマン「あっ、宮藤。今日の晩ごはんは?」

バルクホルン(宮藤だと!? こんなジャンクフードを食べている姿は見せられん!)キョロキョロ

14: 2013/03/19(火) 20:24:44.77 ID:AwaBTABmO
ハルトマン「なんちゃって」バッ

バルクホルン「あっ」

ハルトマン「隙ありだね、トゥルーデ」パクッ

ハルトマン「うーん! 甘いのばっかで飽きてたんだ。もう一個もーらった」パクッ

ハルトマン「サンキュートゥルーデ。美味しかったよ」

バルクホルン「……」

バルクホルン「ハルトマン……貴様……」ワナワナ

17: 2013/03/19(火) 20:29:47.51 ID:AwaBTABmO
―更に翌日―

ハルトマン「トゥ、ル、ウ、デ!」

バルクホルン「……」モグモグ

ハルトマン「今日は……雪見大福かぁ。にしし、ねートゥルーデ……」

バルクホルン「ほら」

ハルトマン「え?」

バルクホルン「そうくるだろうと思って、もう一つ買っておいた。これを食べろ」

ハルトマン「うーん」

ハルトマン「2個もいらないんだよね、1個が丁度いいっていうか」ヒョイ

バシッ

ハルトマン「痛っ!」

バルクホルン「お前……いい加減にしろ! 毎日毎日人の食べ物を恥ずかしげもなく奪って……!」

18: 2013/03/19(火) 20:32:39.77 ID:4jh32NKNP
おねーちゃんは怒ってもなんだかんだ、あげちゃうかわいい

20: 2013/03/19(火) 20:38:48.10 ID:AwaBTABmO
ハルトマン「奪ってなんて、人聞きが悪いなぁ。ちょっと分けてもらってるだけじゃん」

バルクホルン「私は食べていいなんて一言も言ってないだろ!」

ハルトマン「もー、たかが100円かそこらで買えるんだから、そんなにイライラしないでよ」

バルクホルン「100円かそこらと言うなら、自分で買ってこい!」

ハルトマン「だから私は別に買ってまで……」

バルクホルン「乞食か、お前は!」

ハルトマン「!」

バルクホルン「そんなに恵んで欲しいのか!? ならくれてやる、これもこれも、お前一人で好きなだけ食べるがいい!」

ハルトマン「……」

バルクホルン「……ふん」スタスタ

ハルトマン「……」

23: 2013/03/19(火) 20:49:14.59 ID:AwaBTABmO
―夕方―

バルクホルン「少しは反省したか? 様子を見に行ってみるかな」

バルクホルン「……ん?」

「ぐすっ、うわああん」

バルクホルン「なんだアイツ、泣いてるのか? 大方甘いものの食べ過ぎで歯が痛いとか、そんなとこだろうが」

ガチャッ

バルクホルン「……ハルトマン、どうかしたのか」

ハルトマン「!」

ハルトマン「とぅ、トゥルーデ……」

ハルトマン「ううっ、くぅ……」ポロポロ

バルクホルン「どこが痛むんだ? 歯か?」

ハルトマン「ひっく、ごめんね、トゥルーデ。ごめんね」

バルクホルン「……なに?」

26: 2013/03/19(火) 20:54:21.74 ID:AwaBTABmO
ハルトマン「私はね、トゥルーデは口じゃ嫌がってるけど、ほんとはあんまり気にしてないって思ってたんだ。ひっく」

ハルトマン「でもトゥルーデ、私のこと『乞食』って言ったでしょ」

バルクホルン「ああ……確かにそれは言い過ぎたな。すまなかった」

ハルトマン「ううん、違うよ。そんな風に言われたからね、ほんとに止めて欲しかったんだって気づいて……」

ハルトマン「……トゥルーデと半分こして食べると、どんなものでもすっごく美味しくなるんだよ。そんなこと思ってたの、私だけだったけど……」

バルクホルン「!」

27: 2013/03/19(火) 20:58:37.88 ID:AwaBTABmO
ハルトマン「ごめんね。もうしないよ、だから怒らないで……」

バルクホルン「……ハルトマン!」ギュッ

ハルトマン「わっ」

バルクホルン「……私こそ…ひどいことを言った……お前がそんな風に思ってたなんて、知らなかったんだ……」

ハルトマン「トゥルーデ……うええーん……」メソメソ

バルクホルン「ぐすっ……おい、もう泣くな。鼻水が出てるぞ」

ハルトマン「うー、ティッシュどこかな……」

バルクホルン「……全く。ほら、これを使え」

ハルトマン「へへ、ありがとトゥルーデ」

30: 2013/03/19(火) 21:04:49.75 ID:AwaBTABmO
―翌日―

ハルトマン「トゥルーデ、お菓子あげる」

バルクホルン「珍しいな。どういう風の吹き回しだ?」

ハルトマン「昨日までは毎日貰ってたからね、そのお礼に……じゃーん!」

バルクホルン「お、ポッキーか」

ハルトマン「そう。でもこれも半分こしなきゃだから……」

バルクホルン「丁度二袋あるじゃないか」

ハルトマン「んーん、こうして……」ハムッ

ハルトマン「トゥルーデはそっち側から食べてね。はい、どーぞ!」

バルクホルン「ちょ、ちょっと待て! これは……」

32: 2013/03/19(火) 21:12:23.30 ID:AwaBTABmO
ハルトマン「ほらぁ、早くしないと全部食べちゃうぞー?」

バルクホルン「く……」ドキドキ

ハルトマン「……ん」

バルクホルン「……」ドキドキ

バルクホルン(あと一口で、ハルトマンの――)

芳佳「バルクホルンさん、桜餅を……あっ!」

バタン

バルクホルン「!」

チュッ

バルクホルン「!?」

ハルトマン「ひゃあ! トゥルーデとちゅーしちゃった! ねーねーどうしよトゥルーデ?」

バルクホルン「ああっ、くそ、宮藤に弁解を……いやもう遅いか……しかし……だが……ええい!」

34: 2013/03/19(火) 21:17:50.47 ID:AwaBTABmO
バルクホルン「このバカ! お前も一緒に来て宮藤に説明しろ!」

ハルトマン「結婚式はいつにしようか? トゥルーデがタキシードで、私がウェディングドレスでいいよね」

バルクホルン「おい! それ宮藤の前で言うなよ! 絶対言うなよ!」

ハルトマン「オッケー。そんなにフラれたら言わないわけには」

バルクホルン「フリじゃない! くそっ、一体どうしたら……」

ハルトマン「もっかいキスしてくれたら、二人だけの秘密にしてあげる」

バルクホルン「なに?」

ハルトマン「どうするの?」ニヤニヤ

36: 2013/03/19(火) 21:22:31.48 ID:AwaBTABmO
バルクホルン「ぐ……」

バルクホルン「うう……」

バルクホルン「~~~っ」

チュー

ハルトマン「んっ……」

バルクホルン「……ぷは、こ、これでいいな! 誰にも言うなよ!」

バルクホルン「待ってくれ宮藤! 違うんだ宮藤! 宮藤ぃぃぃ!」ダッ

ハルトマン「……えへへ、大好きだよ、トゥルーデ!」



おわり

37: 2013/03/19(火) 21:23:28.89 ID:4b47KO85i
おつ

エーリカマジ天使

引用: ハルトマン「Xポテト1本ちょうだい」バルクホルン「ああ、いいぞ」