1: 2016/06/29(水) 17:51:03.54 ID:VX8Gaajh.net
にこ「えっ…ほ、本当?!」

絵里「もちろんよ。どこに行きましょうか」

にこ「?? どこにって…どっか行くの?」

絵里「へっ? にこが『付き合って』って言ったんじゃない…もう忘れたの?」

にこ「い、いや、あの、その、そういう意味じゃなくって…」

絵里「?」

にこ「だ、だからその」

prrrr

絵里「あ、ごめん、出るわね。…もしもし? ああ、ありさ……」

2: 2016/06/29(水) 17:51:33.49 ID:VX8Gaajh.net
希「……にこっち、どんまい」

にこ「…あのポンコツ」ズーン

希「あっはは…えりちは天然さんやからしゃーないよ」

にこ「落ち込むわ…せっかくうまくいったと思ったのに…」チラッ

絵里「ご、ごめんなさい! 美味しそうだったから、つい!」

にこ「…呑気に話してるしさぁー」

希「ま、まあまあ…。とりあえず今日は諦めて、また明日再チャレンジしよ?」

にこ「…分かった。そうするわ」

のぞにこ「…」チラッ

絵里「はーい、じゃあねー」

絵里「ごめんなさい、長引いちゃって。帰りに何かデザート買っていかなきゃいけなくなったから、先に帰っておいて。じゃあね、また明日~」タタタッ

ズベッ

絵里「…」ムクッ

絵里「…」スタスタ

希「……ああいうところが好きなんやろ?」

にこ「ああいうところも『含めて』よ」ドヤッ

希「あ、うん。帰ろ」

にこ「…うん」

3: 2016/06/29(水) 17:52:01.54 ID:VX8Gaajh.net
──翌日

にこ「今日こそ…」

希(がんばれ…!)

にこ「ね、ねえ絵里、好きなんだけど」

絵里「? どうしたの急に。私も好きよ」

希(そうじゃなくてーー!!)

絵里「さ、帰りましょ」

にこ「うん…」ズーン

4: 2016/06/29(水) 17:52:37.63 ID:VX8Gaajh.net
──さらに翌日

にこ「今日こそ決めるわ!」

希「ファイトやん!」

にこ「ね、ねえ、絵里。出会って少ししてかな、そのぐらいからずっと好きだったんだけど…」

絵里「何よ急に、私も好きだってば」クスッ

にこ「ちが、その」

生徒会員A「会長! 今日資料提出の日ですよ! 理事長がお怒りですよ!!」バンッ

絵里「う、うそ! だって今日は……ち、ちがうわ、これ去年のカレンダーじゃない!」

絵里「ごめんなさい2人とも!! 今すぐ行きましょう!」グイッ

生徒会員A「な、なんで私まで~!!」



希「…相変わらず騒がしいね……にこっち、元気出して」

にこ「…」ズーン

希「…とりあえず生徒会室行こう」

にこ「…うん」ズーン

6: 2016/06/29(水) 17:53:47.45 ID:VX8Gaajh.net
──さらにさらに日が経った、ある日のこと

にこ「…ねえ希。もう無理なのかも」ズーン

希「にこっち…もう砕ける覚悟でいったほうがいいと思うよ…」

にこ「もう砕けてるわよ…」

希「……にこっち」

希「今日、告白がうまくいかんかったら、もう諦めなさい」

にこ「はっ…?」

希「分かったら行くよ!」

にこ「はっ、ちょ、待っ」

希「ほら行くよ!」グイッ

にこ「イミワカンナイー!」ズルズル

8: 2016/06/29(水) 17:54:17.16 ID:VX8Gaajh.net
希「あっ、えりちや……にこっち」

にこ「うう…。分かったわよ、やってやるわ…」

希「ほらシャキッとして! グッドラック! …大丈夫、東條希っていう、最高のラッキーガールがついてるやん♪」

にこ「…そうね。そうよ、あんたがいれば怖いものなしだわ」スッ

にこ「…いろいろしてくれて、ありがとうね」

希「いーえ。ほな、行ってき!」トンッ

にこ「…ええ!」コクッ

9: 2016/06/29(水) 17:54:57.45 ID:VX8Gaajh.net
にこ「え、絵里!!」

絵里「ひゃっ! も、もう、びっくりさせないでよ!」

にこ「ご、ごめん」

絵里「ふふっ、別にいいわよ」クスッ

にこ「そ、それより絵里、聞いてほしいことがあるの。とっても大切な話」ジッ

絵里「何?」

にこ「あ、あのね…にこは、絵里が好きなのよ」

絵里「それなら何度も私も…」

にこ「ち、ちがうの! そんなんじゃない! にこは、にこは……」スッ

にこ「likeじゃなくてloveなのよ!」

絵里「えっ…」

にこ「だ、から…その…」

11: 2016/06/29(水) 17:55:21.22 ID:VX8Gaajh.net
絵里「…」クスッ

絵里「私だって、ずっとそういう意味で言ってたのよ?」

にこ「…えっ?」

絵里「私も、にこが大好き。自分のことよりずっと大事に思えるほどにね」ジッ

にこ「ほ、本当…?」

絵里「ええ♪ だから、にこ、私と……いえ、にこの口から聞きたいわ」

にこ「……絵里。私と、付き合ってください!!」

絵里「こちらこそ、お願いします」クスッ

にこ「や、やった…ありがとう!」

絵里「それじゃ、どこに行きましょうか。今度は、ちゃんとカップルとしてね♪」


─END

20: 2016/06/29(水) 18:19:58.04 ID:Tf8obb7J.net
にこえりはいいぞ

引用: にこ「付き合ってください!」絵里「いいわよ♪」