Ｄ　お前がやれゴミ

俺は心の声をうっかり声に出してしまった。

俺「お前がやれゴミ」

その瞬間、部署の空気が凍りつく。

部長「おい、お前今なんていった？」

俺は黙って全部署のゴミ捨てをはじめた。

隣の部署に行くと、同期の石田が話しかけてきた。

石田「おい、お前入社５ヶ月にして社内ニートなんだってな。有名だぞ。また雑用か」

俺はゴミを集めながら言った。

Ａ　けっこう気楽なもんだよ
Ｂ　仕事してるふりも疲れるんだよ
Ｃ　定時退社できないとか管理能力と遂行能力が低いだけだろ
Ｄ　お前のあだ名「ルージュラ」だぞ？

>>10

Ｃ　定時退社できないとか管理能力と遂行能力が低いだけだろ

コップを洗えと言われゴミを集めるのか

>>11
部長に対してゴミ
全部署のゴミを捨てる
つまり...

>>12
なるほど

俺「定時退社できないとか管理能力と遂行能力が低いだけだろ」

その部署にいた人たちは全員残業をするのがあたりまえみたいな顔をしている。

石田「まあ、いじめが激しくならないうちに身のふりを考えたほうがいいぜ」

石田はそういってパソコンの画面に向き直った。

俺は全部署のゴミを集め終わると、外にあるごみ収集所に行った。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

>>11

おっとスレタイと混同してた


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

俺の役割はゴミ捨てだけで、茶碗洗いは俺の仕事ではない。

ゴミを捨ててデスクに変えると、指示を無視したことや言葉遣いについて指導があると部長が言った。

部長「相談室へ来い」

Ａ　分かりました。
Ｂ　もう就業時間過ぎてるんで明日にして下さい。
Ｃ　人間って燃えるゴミでいいんですか？
Ｄ　分かりました。トイレに行きます（と言って帰る）

>>20

ksk

C

俺「人間って燃えるゴミでいいんですか？」

さっきビニール袋に入れてゴミ捨て場に置いてきたゴミのことを考えながら俺は言う。

部長「お前は日本語が話せないようだな。帰れ」

部署の同僚たちは、関わりたくないという雰囲気を出して仕事をしている。

俺「お先します」

出口のところで、今月入社したばかりのゆかりとばったり出会う。

ゆかり「あ、俺さんも定時退社ですか」

俺はうすっぺらいかばんを風になびかせながら言った。

Ａ　うん、ゆかりさんも早いですね
Ｂ　転職活動はうまくいってる？
Ｃ　これから飲みにいかない？
Ｄ　あ！ＵＦＯだ！…騙されてつい見ちゃう奴～ｗｗｗｗｗｗ

>>25

C

俺「これから飲みにいかない？」

ゆかり「あたし電車なんで…」

俺「終電には間に合うようにするからさ」

ゆかり「ちょっと親に電話してみます」

ゆかりさんはスマホを取り出して、後ろを向いて電話をかける。

長い髪からはいい香りがする。

ゆかり「いいですよ。どこいきますか？」

俺はぐるなびで検索しながら言った。

Ａ　この近くにいいバーがあるんだ。
Ｂ　セブンでＺＩＭＡでも買って公園で飲もうよ
Ｃ　君のおしOこが飲みたい

>>30

ｃ

俺「君のおしOこが飲みたいんだ」

ゆかりは少し戸惑ったが、というかドン引きしていたが、こう言った。

ゆかり「世界にはいろんな性癖の持ち主がいると思う。あたしもけっこう変わってるんだ」

俺「（あれ？意外と普通・・・）」

ゆかり「あたし、実はね…」

そのとき、猛スピードでトラックが交差点に突っ込んできた。

俺「あぶない！」

ゆかり「！！」

ゆかりはトラックに跳ね飛ばされ、ショーウィンドウに突っ込んだ。

俺「ゆかり！」

一般人「早く救急車を呼んで！」

Ａ　分かりました！俺が呼びます！
Ｂ　ゆかりが血まみれだ…どうしよう！
Ｃ　俺にぶつからなくてよかった

>>35

B

突然の出来事に気が動転してしまう俺。

ショーウィンドウのガラスで血まみれになったゆかり。

たくさんの悲鳴と遠くで聞こえるサイレン。

俺「くそっ！俺はどうしたら…」

ゆかり「俺…くん…？」

ゆかりが力を振り絞って何かを話そうとしている。

ゆかり「いた…いよ…」

俺はゆかりを抱きかかえながら、眼を見てこう言った。

Ａ　苦痛はすぐに終わる。永遠の雨と夜が存在しないようにね
Ｂ　喋らないで。すぐに楽になるから。大丈夫
Ｃ　服に血がつくわー。ってかガラスで手切るわー

>>40

C

俺は服にゆかりの血がついてしまったのでテンションが下がった。

俺「いった！人差し指怪我した」

俺は近くのコンビニで消毒液と絆創膏を買う事にした。

店員「いらっしゃいませ」

俺「コレください」

店員「あたためますか？」

俺「は？コレどう見ても消毒液と絆創膏なんだけど」

店員「あなたのこころを暖めますか？」

俺はイライラしてこう言った。

Ａ　電気代の無駄なんでいいです
Ｂ　「いいです…（関わらないようにしよう）」
Ｃ　警察とか来るとまずいからさっさと家に帰ろう

>>45

C

俺「家に帰ろう」

店員は俺のことをじっと見ている。どこかで見たことがある気がする。

ゆかりが救急車で運ばれていくのを見ながら、俺は家に帰った。

50歳を過ぎた母親が話しかけてくる。

母「今日おっきい事故があったそうじゃないの」

俺は疲れていたので部屋に戻りながらつぶやいた。

Ａ　狂気は天才の必要条件とも言われている
Ｂ　そうなの？知らなかった
Ｃ　同僚が救急車で運ばれててワロタｗｗｗｗｗｗ

>>50

c

俺「同僚が救急車で運ばれててワロタｗｗｗｗｗｗ」

母「何不謹慎なこといってるのよ」

俺は部屋に戻ると、さっそくいつもの日課を始める。

Ａ　さあ、村上春樹の小説でも読みながらジャズを聴こう
Ｂ　ＦａｃｅｂｏｏｋチェックしながらＬＩＮＥに返信しよう
Ｃ　２ｃｈに全レススレでも立てるかー

>>55

c

俺「２ｃｈに全レススレでも立てるかー」

そう言ってノートパソコンを開く。

俺「えーとまずはスレタイ…」

Ａ　【悲報】社内ニート俺氏、全レススレでも仕事がなくむせび泣く
Ｂ　【朗報】俺氏、初の全レスに挑戦
Ｃ　社内ニートだけど質問ある？

>>60

>>60

とりあえず部長氏ね

俺「とりあえず部長氏ね…っと」

俺がしばらく住人とのやりとりを楽しんでいると電話が鳴った。

石田からだ。

石田「お前交差点の事故に巻き込まれたんだってな」

なぜか石田は俺がゆかりさんと一緒だったことも知っていた。

石田は事の顛末を簡潔に説明する。

俺は思わずこういった。

Ａ　ゆかりさん、助からなかったのか？
Ｂ　詳しくは明日話すよ
Ｃ　今全レスしてるから忙しいんだ

>>65

c

俺「今全レスしてるから忙しいんだ」

俺は住人への返信をしながら石田に言って、電話を切る。

住人「部長になんかされたのか？安価で仕返し」

住人「安価はよ」

俺は安価で部長に仕返しをすることにした。

俺は掲示板にこう書き込んだ。

Ａ　部長にあした罠を仕掛ける。>>75
Ｂ　部長にあしたこう言う。>>75
Ｃ　部長にあしたこうＬＩＮＥする。>>75

>>70

俺「部長にあした罠を仕掛ける。>>75」

住人たちはたくさんのアイデアを俺にくれた。

部長に仕掛ける罠を見て俺は驚愕した。

Ａ　上履きに画鋲？
Ｂ　机に蛇のおもちゃ？
Ｃ　動画を撮って２ちゃんねるにアップする？
Ｄ　部長に自頃するよう物理的に説得する？

>>75

引き出しの中に部長の嫁の生首

>>75
完全にアウトなやつきたw

俺は安価の内容を見て絶句した。

俺「引き出しの中に部長の嫁の生首・・・？」

住人「これはアカンやろ…」

住人「安価は絶対」

俺は電車でドンキに行き、「部長の嫁の首」をゲットして帰ってきた。

俺「ふぅ…」

あした、部長が驚くのが楽しみだ。

俺はカーテンを閉めたが、そのとき誰かが俺の部屋の中を盗撮していたことには気がつかなかった。

翌日、俺は目覚めると元気よく出勤した。

部長はまだ来ていない。

俺は部長の引き出しの中に部長の嫁の生首をセットして席に着いた。

やがて部長が出勤してきたのでおれは給湯室に行く。

そして部長の悲鳴が聞こえてきた。

俺は喜びを抑えきれずに言った。

Ａ　やりすぎだったかな
Ｂ　大成功！すっきりした
Ｃ　誰もゆかりのこと話題に出してなくてワロタｗｗｗｗ
Ｄ　デスクに戻れねーわー。自販機で飲み物買おう

>>85

C

俺「誰もゆかりのこと話題に出してなくてワロタｗｗｗｗ」

俺はデスクで騒いでいる部長に言ってみた。

俺「あのー、ゆかりさんは…？」

部長「あ？」

俺はめんどくさくなって会話をあきらめ、デスクに戻る。

そのとき、突然昨日のことが鮮明に蘇ってきた。

あのときの店員・・・そうだ、あの人はＬＩＮＥでゆかりさんによくコメントをしている人だ。

すると、石田が俺の部署にやってきて、ちょっと話があるという。

石田「お前、昨日ゆかりさんのこと見頃しにしたんだって？Twitterで流れてるって」

石田は俺の部屋にいる俺の画像も見せてくれた。

石田「気をつけたほうがいい」

自分の部署に帰っていく石田に、俺はこういった。

Ａ　ありがとな。でも俺はなにも悪いことはしていない
Ｂ　あのコンビニ店員…まさか俺のことを…？
Ｃ　ドンキで買った生首５０００円もしたのにリアクション薄かったな
Ｄ　さーて今日も仕事するかー

>>95

B

俺「あのコンビニ店員…まさか俺のことを…？」

俺はその日も雑用を３件だけ頼まれ、定時退社をした。

帰り際に交差点にあるコンビニに立ち寄る。

事故現場ではまだ警察や関係者が集まり、処理をしていた。

俺はミネラルウォーターを持ってレジに行く。

店員「あたためますか？」

俺「あのさあ、なんで俺がゆかりと一緒にいたって知ってるの？」

店員「このレジから全部見えたんです。あなた、あのあと帰りましたよね？」

俺「画像流したのもお前？」

店員「なんのことですか？ゆかり、助からなかったそうですね」

店員は淡々とゆかりの氏を語ったので、違和感を覚えた。

家に帰ると、母親が俺に同僚が氏んだのに昨日の発言は不謹慎だと文句を言った。

部屋に入り、ふと外を見る。

１階の道路に面した窓。

ここから誰かが写真を撮っていた。

俺はため息をつくと、独り言を言った。

Ａ　さぁ今日は寝よう
Ｂ　昨日のスレに報告しなきゃ
Ｃ　ゆかりはもしかして殺されたんじゃないか？
Ｄ　転職サイトでも見るかー

>>100

b

俺「昨日のスレに報告しなきゃ」

俺は昨日のスレに部長のリアクションを書き込む。

住人「ドンキｗｗｗｗｗ」

住人「安定のゆとり」

ふと、あの時トラックが突っ込んできたのは偶然だったのかを考える。

いつも定時退社をして帰宅するのは同じ時間。

俺はスレスレで助かったが、一歩間違えれば…

俺は少し悩んだが、掲示板にモヤモヤしていることを書き込んだ。

Ａ　俺、誰かに殺されるかもしれない
Ｂ　明日はどんな仕返しする？
Ｃ　俺の思考を読み取ってくる集団がいるんだ
Ｄ　閲覧人数激減しててワロタｗｗｗｗｗ

>>105

d

俺「閲覧人数激減しててワロタｗｗｗｗｗ」

閲覧人数は５人になっていた。

俺「そろそろ終わりが来たようだな」

俺は住人に挨拶をして、スレを閉じた。

次の日出社すると、俺の机の上に石田からのメモが置かれていた。

メモ「昼休みに自販機の前の喫煙所に来い！」

昼休みに、俺は石田から衝撃の事実を告げられる。

俺は思わず相手の話した内容を要約して復唱してしまった。

Ａ　部長の指示でコンビニ店員とトラックの運転手がグルになって俺の命を狙っていただってー？
Ｂ　石田とコンビニ店員と三角関係だったゆかりを二人で共謀して頃しただってー？
Ｃ　あの日トラックを運転していたのは石田の弟だっただってー？
Ｄ　な、なんだってー？！

>>110

A

俺は部長に殺されかけていたという事実に恐怖を感じた。

デスクに戻ると、部長が俺のほうをにらんでいる。

そのとき、俺は部長のデスクに入っていた小さな女の子の写真を思い出した。

俺「部長、ゆかりさんってまさか…」

部長「あぁ、俺の前妻との娘だ。まさか自分の手で命を奪うことになるとは」

部長は友人のトラックの運転手と、ゆかりの友人のコンビニ店員と手を組み、俺を頃す計画を立てたらしい。

部長「あの日、ゆかりが電話してきたのは私だった。まさか君と一緒だったとは」

俺はその場に崩れ落ち、自分の言動を悔やんだ。

あのとき、おしOこが飲みたいなんて言わずにバーに行っていれば…

俺がデスクに戻ると、ふせんで俳句のようなメモが貼ってあった。

俺は声に出して読む。

Ａ　まずゆとり　そんなきもちが　事故のもと
Ｂ　やめようよ　部長頃すと　書き込むの
Ｃ　みんなしね　まずはさいしょに　おまえがな
Ｄ　ひさかたの　ひかりのどけき　安価スレ

>>120

おわりです
ありがとうございましたー

c

え、終わったんかい