1: 2016/03/22(火) 22:03:20 ID:lIvccGkk


ヤムチャ「プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」シリーズです
シリーズ一覧はコチラからどうぞ



前回:ヤムチャ「プーアル! プロレス団体で女子選手がメインだぞ!」【その2】


最初:ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」





ロレント「これにて、試合は終了……そして本田、これからは……」グイッ

本田「うあぁぁ……くっ……」

ロレント「不甲斐ない試合をしたお前への……制裁の時間だ……規則だからな……ヒャハハハ……」グリグリ


実況「あ~っと、そしてロレントはガックリとうなだれた本田に近づいて行き……おぉ~っとっ! 横っ面を踏んでいくっ! 顔面を踏んでいくっ!」

元「……あらぁ」

実況「足を動かし……踏みにじっていくっ! 本田の身体も、心もっ!」


ヤムチャ「この野郎っ……! さっきから見てたら好き放題しやがってっ……! も~う、俺は我慢できねぇぞっ! うおおおっ!」ダダッ


オー! オーオー!

実況「あ~っとっ! しかしここでヤムチャがリングインっ! エプロンサイドからロープを潜りリングインっ!」

元「おっ!」

実況「卑劣な行為に、ヤムチャも堪忍袋の尾が切れたかっ!? おぉ~っとっ! ヤムチャはそのまま、本田を踏みつけているロレントに一直線に向かっていくっ!」
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4: 2016/03/22(火) 22:15:56 ID:lIvccGkk
ヤムチャ「お前っ……! それが、元・タッグパートナーにする仕打ちかよ、この野郎っ……! うるあぁっ……!」ズガァッ

ロレント「……お、おおっ」ヨロッ


オー! オーオー!

実況「さぁ、ヤムチャはロレントに突っ込んで行き、そして足を高く上げフロントのハイキックっ! おっと、ロレントの身体を蹴りやっていきますっ!」

元「まぁ、こういった反則とか……侮辱行為みたいな事をやられてちゃね……気持ちはわかるよ」

実況「ロレントの身体がよろけて……おぉ~っと、片膝をついたぁ!」


ヤムチャ「本田さんっ……!? どうしたんですかっ!? 熱血力士っぷりはどうしたんですかっ!? ねぇねぇっ!?」パンパン

本田「ううっ……ああっ……! 勿論、わかっとるわっ……!」


実況「さぁ、ヤムチャはダウンしている本田の元で大きく手を打ち鳴らしていきますっ! ヤムチャも応援しているぞっ! 本田ァ! ラフファイトに屈してはならないっ!」

元「今はヤムチャ君と本田君だけどさ……? ちょっと前まではロレント君と本田君で、こういった場面もあったのにねぇ……」

実況「確かにっ……! 時には、ロレントが本田に檄を入れ……逆もまた然りっ……! 本田がロレントに檄を入れ……そう言った場面もありましたっ! 私も記憶に残っていますっ!」

5: 2016/03/22(火) 22:21:30 ID:lIvccGkk
ソドム「OK,OK ! I do a ring inn, too.」

ヤムチャ「ほら、本田さんっ! 立ってっ……! しっかりしてっ!」パンパン

本田「ううっ、わかっとる……わかっとるわ……」


オー、オーオー

実況「あ~っとっ! しかし、そちらが来るならこちらもかっ!? おっとぉ、ここでソドムがロープを潜りリングインしてきますっ!」

元「あ~っと、こっちもか!」


ソドム「phew...No time to relax...」ズガズガ

ヤムチャ「本田さんっ……! しっかりっ……! ほら、立ってっ……!」

本田「わかっとる……ううっ、わかっとる……」


実況「さぁ、そしてソドムはヤムチャへと向かっていくっ! あ~っと、ヤムチャはソドムに気づいていないのかっ……!? 背を向けているぞっ!?」

元「本田君の事ばかり構ってるのはよくないんじゃないっ!?」

6: 2016/03/22(火) 22:27:00 ID:lIvccGkk
ソドム「Hey ! Fuck ! 」ドスッ

ヤムチャ「んあっ……!? うげっ……!」ヨロッ


実況「ヤムチャの背後へと近づいていったソドムは……おぉ~っと、ここは背中に両腕を振り下ろしていくっ! ハンマーパンチっ!」


ロレント「上官を蹴るとは……フン、教育が行き届いてないな……奴にも指導が必要だ……」ムクッ

ソドム「Hey boy ! Are you ready ? 」グルンッ

ヤムチャ「お、おおっ……!」


実況「おぉ~っと、ソドムは前のめりになったヤムチャの身体を、ここは反転させながら掴みかかっていくっ!」

7: 2016/03/22(火) 22:34:34 ID:lIvccGkk
ソドム「Big damage to a your body ! And your mind ! 」グイッ

ヤムチャ「くっ……くっ……」


実況「さぁ、ソドムはヤムチャの頭部を自身の股下へと押し込んでいくっ! ここはパワーボムの体勢に捉えたっ!」


ソドム「GRAAAAAAR ! 」ググッ

ヤムチャ「おっ……おおっ……!」


実況「そして一気にソドムヤムチャの身体を持ち上げたぁ! 自身の頭上まで抱え上げるっ! ソドムは少し旋回しつつ……ヤムチャの身体を叩きつける場所を選んでいるっ!」


ソドム「Be fear ! 」グイッ

ヤムチャ「おおぉっ……! うおおおぉぉっ……!」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてそこから更に、ヤムチャの身体をリフトアップっ! もう一段階高く上げていきますっ!」

元「お~っと、これは高いよ~」

8: 2016/03/22(火) 22:42:54 ID:lIvccGkk
ソドム「BUTSUMETSU-Busterrrrrrrrrr ! 」シュタッ

ヤムチャ「うおおおっ……! うげえええぇぇっ!」ズドーンッ


ヤムチャー! ヤムチャー!

実況「さぁ、そしてソドムがジャンプして前方に飛びつつ……おぉ~っとっ! ヤムチャの身体をマットへと叩きつけていったぁ!」

元「え~、ブツメツバスターだね」

実況「なんと演技の悪い名前でしょう、仏滅バスターっ! しかし、この名前にも理由があるっ! 忌み嫌われる言葉を浴びせる事によって、相手の肉体だけではなく、精神にもダメージを与える技なのですっ!」

元「まぁ、あれだけ豪快に叩きつけられたらね……精神にもくるもんはあるでしょう」


ソドム「HAHAHA ! HAHAHAHA ! 」

ヤムチャ「ううっ……なんだコレ……すげぇ、高い所から落とされたぞ……」


実況「おっと、おっとおっと!? ヤムチャは後頭部を強打したかっ!? 少し抑えていますっ!」

9: 2016/03/22(火) 22:50:09 ID:lIvccGkk
ロレント「……ソドム、退いてろォォっ!」ダダッ

ソドム「OK ! My master.」ササッ


オー、オーオー

実況「膝から着地したソドムっ! おっと、そしてそこにロレントが突っ込んで来ているっ! 上体を起こして後頭部を抑えて苦しんでいるヤムチャに突っ込んで来ているっ!」

元「おぉ~っと」

実況「さぁ、ソドムは素早く脇に逸れるっ! ロレントにその道を譲るっ!」


ロレント「教ォォォ育的指導ゥゥゥゥ!」スパーンッ

ヤムチャ「ぐ、ぐええぇぇっ……!」バターンッ


シッカリシロヨ、ヤムチャー

実況「そして、ヤムチャの身体も……まるでサッカーボールが如く蹴り飛ばしていくっ! 勢いつけた蹴りィ! 胸かっ!? それとも顔面かっ!?」

元「流れは完全にロレント君達かもしれないね」

実況「ヤムチャの身体がマットへと倒れ込んだぁ! 本田も……ヤムチャも……おぉ~っと、マットに倒れているっ! 完全にロレント達のペースかっ!?」

10: 2016/03/22(火) 23:01:31 ID:lIvccGkk
ダン「おいおいおいおい、ロレントロレント……おいおい、好き勝手……」

ロレント「ダン中尉、我輩か……? 我輩は、試合権を持っているぞ……試合権がないのにしゃしゃり出たのは、アイツだ……そっちに行ってろ……」


オー、オーオー

実況「さぁさぁ、リングの中が少しばかりカオスな事になってきましたっ! ここでレフェリーがロレントに警告……あ~、いやっ! 聞く素振りすら見せないっ! ロレントは本田へと向かっていくっ!」


ソドム「HAHAHAHA ! Help you with a ring out ! 」ゲシッ

ヤムチャ「……うおっ」ゴロンッ


実況「ロレントは本田に……おぉ~っと、ソドムはヤムチャにいくっ! ソドムは仰向けになっているヤムチャの背の下に足を差し込み……おっと、そのまま持ち上げていくっ! 仰向けのヤムチャの身体をうつ伏せにしていったっ!」


ソドム「Hey ! 」ゲシッ

ヤムチャ「うおっ……」ゴロンッ

ソドム「Hey,Hey ! 」ゲシッ

ヤムチャ「んあっ……」ゴロンッ


実況「あっと、うつ伏せのヤムチャの腹の下に足を差し込み……再び、仰向けに……! あ~っと、そしてまたうつ伏せにっ!」

元「あ~、これはリングアウトさせようとしてるね」

実況「あ~っと、本田の救出に走ったヤムチャではありましたが……あ~っと、ここはソドムにしてやられたかっ!? ヤムチャの身体は転がされ、どんどんとロープ際まで追いやられていくっ!」

11: 2016/03/22(火) 23:13:14 ID:lIvccGkk
ダン「だああぁぁっ! ちくしょうっ……! だったら、試合権のない奴にだっ……! おい、ソドムっ!」


実況「さぁ、レフェリーもリング上で右往左往っ! あ~っと、今度はロレントへと向かったかっ!?」

元「ちょっと荒れ模様になってるからねぇ」


ダン「おい、ソドムっ! 試合権のない奴はリングにいちゃあ、いけないんだよっ!」

ソドム「I know that ! 」ゲシッ

ヤムチャ「……うおっ」ゴロッ

ダン「蹴るなっ……! おい、蹴るなっ……!」

ソドム「Yum cha can't move ! I'm helping Yum cha with a ring out ! 」ゲシッ

ヤムチャ「……んあっ」ゴロンッ

ダン「えっ……? ヤムチャが……えっ……? んっ……? ヘルプ……ヤムチャ……リングアウト……あぁっ……!?」

13: 2016/03/22(火) 23:24:00 ID:lIvccGkk
ダン「ダメだ……コイツ何言ってるかわかんねぇ……とにかく、やめろっ……! やめろってっ……!」

ソドム「Study English ! That's enough ! 」


実況「しかし、コレはソドムも……レフェリーの言う事を聞く素振りはありませんかねぇ!?」

元「う~ん……構わず続けてるねぇ……」


ロレント「さぁ、本田ァ……少し邪魔が入ったが……制裁は続けさせてもらうぞ……? ほら、起きろ……」ググッ

本田「……ううっ」


実況「あ~っと、この混乱の中、今ロレントが本田を身体を引き起こしましたっ! 引き起こしていきましたっ!」


ソドム「OK ! Yum cha a ring out with this ! 」ゲシッ

ヤムチャ「う、うおっ……!」ボトッ


実況「あ~っと、そしてヤムチャの身体が……今、ソドムによって場外へと落とされたぁ!」

14: 2016/03/22(火) 23:38:28 ID:lIvccGkk
ダン「おい、こらソドムっ!」

ソドム「OK,OK ! Don't get angry ! OK,OK,OK,OK ! 」


ロレント「さぁ、いくぞ本田っ! うるあぁ!」ドスッ

本田「……ぐおっ」ヨロッ


実況「さぁ、ロレントは本田を引き起こし……おぉ~っと、ニーアタックっ! 腹部に打ち込んでいくっ! 本田を身体が前のめりになるっ!」


ロレント「……軍人の心得、その十一」スタッ

本田「……んあぁ?」


実況「そして、ロレントは少し本田の肩口辺りに両手を置いたぁ! 正面から、本田の肩を掴むっ!」

15: 2016/03/22(火) 23:46:36 ID:lIvccGkk
ロレント「デカい相手には、それなりの戦略を用意するべし……おおおぉっ……!」シュタッ

本田「……うおおっ!」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてここでロレントがマットを蹴って……本田の肩の上に真っ逆さまに聳え立ちますっ! 本田の上に倒立だっ!」

元「おぉ~っと、トリッキーな動きだ。確かに、本田君相手なら重心としてもしっかりするだろうしね」


ロレント「……さぁ、いくぞ。本田ァ!」クルッ


実況「さぁ、ロレントはそのまま身体を反転させつつ……本田の背後へと降りるっ!」

元「うんっ!」


ロレント「そこだああぁぁっ……! 延髄っ……! くたばれっ……!」ゲシッ

本田「お、おぐううっ……!」ヨロッ


オー、オーオー

実況「あ~、いやいやっ! 違う違うっ! 背後に降り立つ瞬間に……ロレントは足を伸ばし、本田の首筋を蹴飛ばしていくっ! 突き出す蹴りィ!」

元「正面からねぇ、こうサイドを回って延髄斬り……みたいなのは、よくあるんだよ。あ~、上からいったか~」

16: 2016/03/22(火) 23:55:51 ID:lIvccGkk
ロレント「……さぁて」シュタッ

本田「う、うおおっ……」ヨロヨロ

ロレント「ヒャハハ……続けていくぞ、うおおおぉぉっ……!」ダダッ


実況「背後から首筋を蹴り飛ばされ、流石の本田もこれにはバランスを崩したかっ!? フラフラと前進するっ!」

元「あっとぉ、ロレント君が」

実況「おぉ~っと、そして着地したロレントは、そのまま間髪入れずにロープへと走ったぁ!」


本田「お、おおっ……んがっ……」ドンッ

ソドム「What's !? Will it be shoulder tackle ? 」

ダン「うおっ……! なんだなんだ、おいっ!? 本田っ……! こっち来るなよっ!」


実況「おぉ~っと、フラフラと前進した本田の身体が、力なくソドムにぶつかりましたっ! ダウンこそはしなかったものの……」

元「こりゃ、パスしたねぇ……ダウンしてた方が良かったかもしれない……」

17: 2016/03/23(水) 00:03:10 ID:ZXMK7zKo
ソドム「Fuck ! 」ドンッ

本田「うおっ……!」ヨロッ


実況「さぁ、そしてソドムが突き飛ばすっ! 本田の身体は再び後方へ!」


ロレント「モタモタするな、ソドムっ! 降格処分だぞおおぉっ!」グイッ

ソドム「OK,OK ! I'm go ! I'm go,too ! 」ジリジリ

ダン「お、おいっ……! ソドムっ……! 待てっ……!」


実況「さぁ、ロレントの身体がロープの反動によって返ってきたぁ! そして、ソドムもジリジリと後退して……おぉ~っと、こいつは狙っているかっ!?」

元「狙ってますねぇ」

18: 2016/03/23(水) 00:09:04 ID:ZXMK7zKo
ロレント「いくぞおおおぉぉっ!」シュタッ

ソドム「OK ! I'm go,go,go,go ! 」ダダッ


オー、オーオー

実況「本田の背後からロレントが飛び込んでいくっ! そしてソドムも正面から本田へと突っ込んだぁ!」


ロレント「くたばれえええぇぇっ!」ズガアァッ

ソドム「Go to heeeeeeeell ! 」ズガアァッ

本田「あっ……ぐあっ……」


オー、オーオー

実況「そしてラリアットだっ! 両者が同時にラリアットを打ち込んでいくっ! ロレントは背後から飛び込みつつのフライングラリアットっ! ソドムは正面からのラリアットっ!」

元「サンドイッチラリアットだ……これは、衝撃の逃げ場がないからねぇ」

実況「ここは合体攻撃っ! 合体攻撃っ! ロレントとソドムの変則サンドイッチラリアットっ!」

19: 2016/03/23(水) 00:16:22 ID:ZXMK7zKo
本田「くそっ……ああっ……くそおぉっ……」ガクッ


実況「本田は膝から崩れますっ……! 膝から崩れていきますっ……! この試合に意気込んできた本田ではありましたがっ……!」

元「う~んっ……!」

実況「ロレントにしてやられていますっ! 完全にしてやられていますっ! これは本田も悔しいでしょうっ!」


ロレント「……軍人の心得、その二十七」クルッ


実況「フライングラリアットを打ち込みつつマットへと飛び込んでいったロレントは、おぉ~っとそのまま前方回転しながら立ち上がるっ!」

元「いや~、本田君を手玉にとってるよねぇ」

20: 2016/03/23(水) 00:19:02 ID:ZXMK7zKo
ロレント「戦場は一つ……敵兵士は一名とは限らない……」ガシッ

ヤムチャ「う、ううっ……くそっ……」ムクッ


実況「さぁ、立ち上がったロレントはそのまま正面にあるトップロープを掴んで……んっ……? 待て……その正面にはヤムチャがいるぞっ!? 先程、ソドムに場外に蹴り出されたヤムチャ、いるぞっ!?」

元「……こりゃ、たまげた」


ヤムチャ「くそっ……本田さん……このままじゃ……」チラッ

ロレント「ヒャハハハっ! お前にも制裁を受けてもらうぞおおおぉっ!」シュタッ

ヤムチャ「えっ……?」


スゲー! ロレント、スゲー!

実況「勢いそのままロレントはトップロープを飛び越え、場外へとダーイブっ! 場外のヤムチャに向かって飛び込んでいくっ!」

21: 2016/03/23(水) 00:19:34 ID:ZXMK7zKo
今日はここまで

32: 2016/03/23(水) 22:01:47 ID:ZXMK7zKo
ロレント「ヒャーッハッハッハァァ!」ズガアァッ

ヤムチャ「う、うおおおぉぉっ……!」


オー! オーオー!

実況「そして、そのまま身体をぶつけていくゥ! プランチャ・スイシーダっ!」

元「本田君が強力な助っ人を連れてきたんだけど……ものともしてないねぇ」


ヤムチャ「う、うげええっ……!」バターンッ

ロレント「ヒャハハ、トロいぞトロいぞ……情けない奴め……」ムクッ


実況「ロレントとヤムチャは縺れ合うように場外に倒れ込みますっ! あっと、しかしすぐ様、ロレントは立ち上がるっ! ここもすぐ様立ち上がってくるっ!」

元「うん。まぁ、反則攻撃はともかく……スピーディでリズムのあるファイトだねよねぇ」

33: 2016/03/23(水) 22:06:24 ID:ZXMK7zKo
ソドム「HAHAHAHA ! Rolento and I are the best tag team ! 」ガスガス

本田「ぐっ……ぐっ……」

ダン「だぁ~っ……! ロレントの野郎、ヤムチャは今関係ねぇだろっ……! あ~、それにソドムの野郎までっ……!」アタフタ


実況「リング上では、ソドムが本田にストンピングっ! ストンピングっ! その身体を踏みつけていますっ!」

元「……あ~」

実況「なんと言うか……その……一方的ですっ! 少々、予想外の展開になっておりますっ!」


ソドム「Hey...Stand up...Stand up...」グイッ

本田「う、ううっ……」ググッ

ダン「くそっ……! とりあえず、ソドムからだっ……! 先ずは試合権のない奴を、リングから放り出そうっ……!」


実況「おぉ~っと、そしてソドムは再び本田の身体を引き起こしていくっ! あ~っと、本田の身体に力がないっ……!」

元「う~ん……そうだねぇ……」

34: 2016/03/23(水) 22:19:08 ID:ZXMK7zKo
オー、オーオー

ロレント「……さて」ゴロンッ


実況「あっとぉ! そしてここでロレントが戻って来ましたっ! 場外のヤムチャの動きを止めて、サードロープ下を潜り、再びリングへと戻ってきますっ!」

元「あ~、また二体一の状況だ」


ダン「おいっ、ソドムっ! てめぇ、この野郎っ!」

ソドム「……What's ? 」

ダン「同じ事を何度も言わせるんじゃねぇっ! 試合権がない奴は、下がってろっ! 反則負けにしちまうぞっ!?」

ソドム「OK,OK...I see...I see...」クルッ


実況「あっ、いやっ……! ここは、レフェリーが……ソドムに警告していますっ! 警告してますっ! おっと、そしてソドムが本田を背を向けたかっ!?」

元「……おっ?」

実況「ここでソドムは……自軍コーナーへと、引き下がっていきますっ! ソドムが戻りますっ!」

元「とりあえず、二体一での状況ではなくなったね」

35: 2016/03/23(水) 22:26:18 ID:ZXMK7zKo
ロレント「……フン、もう立っているのがやっとだな」ズガズガ


実況「だがしかし、依然本田にとってつらい時間が続きますっ! ここでロレントが戻ってきたっ! 本田に向かっていますっ!」

元「意地をねぇ……うん……」


ロレント「そぉぉらっ! いくぞおぉっ!」ゴスッ

本田「……ぐおっ」ヨロッ


実況「そして、ロレントは腕を振り被り……あぁ~っとっ! ここでもナックルパートっ! 本田の額に拳を打ち込んでいくっ!」

元「……ま~たか~っ!」


本田「く、くそっ……このワシが……このワシが……」

ロレント「自惚れるな。お前は最初から、この程度の男なんだ……だああっ!」ゴスッ

本田「ぐ、ぐおっ……」ヨロッ


実況「ロレントが攻めるっ! 本田を攻め立てていくっ……! 反則攻撃でっ!」

36: 2016/03/23(水) 22:41:17 ID:ZXMK7zKo
ダン「おい、ロレントっ! 拳は反則だぁっ!」ビシッ

ロレント「……それなら、手刀にしてやろう。そらっ!」スパンッ

本田「……く、くっ!」ググッ


実況「おっとぉ、今度はチョップっ! 首筋へと打ち下ろすチョップを打ち込んでいくっ!」

元「……ようやくレフェリーの言う事を聞いてくれたかな?」

実況「さぁ、レフェリーも大変だっ! 本田もなんとか腕を上げ、ガードを固めていくっ!」


ロレント「上を守れば、下はおろそかになる……馬鹿がぁっ……!」シュッ

本田「うっ……ぐっ……」


実況「あっと、ミドルキックっ……! 本田もガードを固めるが……やはり何処かが空いているっ! ロレントはその空いている部分を的確に狙ってきますっ!」

元「本田君得意の鉄壁牙城が完全に崩れてるよねぇ……」

37: 2016/03/23(水) 22:56:54 ID:ZXMK7zKo
ロレント「今度は腹が空いてるぞ……ほぉ~ら……」クルッ

本田「ううっ……」

ロレント「……そらっ!」ドスッ


実況「ロレントはクルリとターンしての……スピンキーックっ! 本田の腹部へと打ち込んでいくっ!」


本田「ロレント……なぁ、ロレント……? ワシはなぁ……」

ロレント「……んっ?」

本田「お前みたいに、ぎょうさん攻撃できへんっ……! せやから、一撃で返したるわっ……! うおおおぉぉっ!」グイッ


実況「おぉ~っとっ! いや、待てっ! 本田はクロスさせつつ頭部を守っていた両腕を、解きつつ頭を押し出して……!?」


本田「スーパー頭突きじゃあああぁいっ!」ズドーンッ

ロレント「……う、うおおっ!」


実況「そして、ロレントに頭から突っ込んだぁ~! おぉ~っと、ここでいったいった、本田がいったぁ! スーパー頭突きだっ! スーパー頭突きィ!」

39: 2016/03/23(水) 23:03:28 ID:ZXMK7zKo
ロレント「……う、うおぉぉっ! おぐうっ!」バターンッ


オー! オーオー!

実況「ロレントと身体が一度宙に浮き上がり……おぉ~っと、そのまま後方へ吹っ飛んだぁ!」

元「おぉ~、決まったぁ!」

実況「回転してスピンキックを打った直後っ……! 重心が安定していないであろう瞬間に合わせて打ち込んでいきましたっ! カウンターのスーパー頭突きっ! スーパー頭突きィ!」

元「そうだね。やっぱり手数やスピードでは勝てないだろうからねぇ。問題はその返す一撃……何処で出すかだからね……こりゃ、じっくり気を伺ってたわけだ」

実況「本田の鉄壁の牙城っ……! 健在でしたっ! 息を潜めこの瞬間をずっと待っていたっ!」


本田「ぜぇっ……ぜぇっ……くそっ、流石のワシもこれだけ打たれると、しんどいわ……」フラフラ


実況「あ~、いやっ! 健在……と言ったワケではなさそうですかね? 強烈な一撃を返した本田ではありましたが……フラついているっ! ダメージは残っているっ!」

元「ちょっと、攻められてる時間が長いってワケはなかったけど……非常にスピーディにガンガンこられたからねぇ」

40: 2016/03/23(水) 23:13:19 ID:ZXMK7zKo
ソドム「Son of a bitch ! 」クルッ

ダン「おい、ソドムっ……! お前、下がるんじゃねぇのかよっ!? おいっ!」


実況「次の一手に移れない本田っ! あっと、待って下さいっ!? 今、自分エプロンサイドに戻ろうとロープを潜りかけていたソドムが……おぉ~っと、身体を戻しますっ!」

元「おいおいおいおい」


本田「ぜぇっ……ぜぇっ……」フラフラ

ソドム「Fuck...Fuck... ! 」ズガズガ


実況「ソドムが再び舞い戻るっ! リングに舞い戻るっ! 本田へと向かっていきますっ!」

元「おいおいおいおい……下がってりゃいいじゃん、ソドム君は……」

41: 2016/03/23(水) 23:21:57 ID:ZXMK7zKo
ソドム「Fuck ! 」ドスッ

本田「……うおおっ」ヨロッ


ホンダー、ホンダー

実況「さぁ、ソドムはフラついている本田に近づいて……おぉ~っと、正面から腕を振り上げ、背中に打ち込んでいくっ! ハンマーパンチっ!」


ソドム「GRAAAR ! 」ドスッ

本田「……く、くううっ」ヨロッ


ウゴケー! ホンダー!

実況「背中打ち込まれ前へと体勢が崩れた本田に対して……おぉ~っと、今度は両手でっ! 背中へハンマーパンチを打ち込むっ!」

42: 2016/03/23(水) 23:27:55 ID:ZXMK7zKo
ソドム「Big damage to a your body ! And your mind ! 」ガシッ

本田「おぉ~っと……こいつは、確か……」

ソドム「BUTSUMETSU-Buster ! 」ググッ


オー、オーオー

実況「完全に前のめりへとなった本田の頭部を股下へと押し込み……おぉ~っと、こいつはこいつはっ……!」

元「ブツメツバスター……狙ってるんじゃないのっ!?」


本田「仏滅バスター……おっかない名前をつけて……相手の心にもダメージを与える技やったな……」

ソドム「Go to...」

本田「……似たような技は、ワシも持っとるっ! やらせてもらうでええっ!」ガシッ


実況「んっ……? ここで本田が股下に頭部を押し込まれながらも……ソドムの腰回りを掴んだっ!」

43: 2016/03/23(水) 23:32:52 ID:ZXMK7zKo
本田「……うおおぉぉっ! 負けへんでええぇぇっ!」ジリジリ

ソドム「What's !? 」


オー、オーオー

実況「おっとぉ!? そして、そして本田は後退していくっ! ソドムの身体ごと後退すていくっ! これは、強引に返していこうと言った所かっ!?」

元「まぁ、パワーはあるからねぇ」


本田「よいしょぉっ……!」スポッ

ソドム「Fuck ! 」

本田「……どおおおすこおおいっ!」ジリジリ

ソドム「Oh...Oh...」


イイゾー、ホンダー

実況「本田が強引に返していく、返していくっ! おぉ~っと、ここで股下から頭が抜けたぁ! しかし、本田はソドムの腰回りを掴んだまま、まだ下がるっ!」

44: 2016/03/23(水) 23:38:29 ID:ZXMK7zKo
本田「パワー勝負なら負けへんでええぇぇっ! うおおぉぉっ!」グイッ

ソドム「……What's !? 」フワッ


オー、オーオー

実況「さぁ、本田がソドムの身体を引き込みつつ……体勢を崩していくっ!」

元「おぉ~っと、こりゃ相撲スタイルに持ち込んでるんじゃないのっ!?」

実況「おぉ~っと、そしてソドムの身体が完全に浮き上がるように崩れたぁ!」


本田「今やああぁぁっ! 仏壇返しじゃあああいっ! どおおおすこおおいっ!」ズドーンッ

ソドム「……GRAAAAAAAR ! 」


オー、オーオー

実況「ソドムの身体を引いて浮かし……すかさず、押すっ! そして捻るっ! 叩きつけるっ!」

元「おぉ~っと、呼び戻しだね」

実況「ここは本田の呼び戻しっ! 呼び戻しィ! 得意としている相撲技に持ち込みますっ! ソドムの身体を捻ってマットへと叩きつけていったぁ!」

元「相撲ってのは、力だけじゃなくて技も必要だからね。いくら、ソドム君がパワーファイターでも、このスタイルに持ち込んだら、本田君の方が上だよ」

61: 2016/03/25(金) 22:02:20 ID:Mr57aFzI
本田「ぜぇっ……ぜぇっ……」

ロレント「……ふざけやがって、くそっ」ムクッ


実況「だがしかし、本田っ……! 疲れているっ……! 息を切らしているっ!」

元「いや~、ここはねぇ……頑張らなきゃっ……!

実況「あっとぉ! しかし、ここでスーパー頭突きで激しくぶっ飛んだロレントが……立ち上がってくるっ! 起き上がってきますっ!」


ロレント「いい気になるなよ、本田ァァァァっ!」ズガズガ

本田「ぜぇっ……ぜぇっ……くそぉ、来よったかっ……!」クルッ


実況「本田に向かうロレントォ! 本田もそちらに気づいたっ! 振り返ってロレントを見るっ!」

元「ここで粘らないといけないよ。本田君っ!」

62: 2016/03/25(金) 22:08:46 ID:Mr57aFzI
ロレント「制裁だァァァァ! うらァァァァ!」ググッ

本田「ぜぇっ……ぜぇっ……」


実況「ロレントが大きく腕を振り被るっ! 再び、ナックルパートかっ!?」


ロレント「その額をカチ割ってやるぞォォォ!」ブンッ

本田「……ふんがあぁぁっ!」ガシッ

ロレント「……何ィ!?」


オー、オーオー

実況「そして、ロレントにこ向かって振り被った右の拳を打ち付けて……あ~っ! いやいやいやっ!」

元「よぉしっ! よく見てるっ!」

実況「ここは本田っ! その腕をを捉えたっ! ロレントが振り被してきた拳を両腕で左脇下に抱え込むっ!」

63: 2016/03/25(金) 22:17:20 ID:Mr57aFzI
ロレント「……チィッ!」

本田「ぜぇっ……ぜぇっ……んんああぁぁっ……!」ググッ

ロレント「う、うおおっ……!」ヨロッ


実況「本田は強くその捉えた腕を引き、ロレントの体勢を崩していくっ! おぉ~っと、ロレントの身体が大きく前のめりにっ!」


本田「ぜぇっ……ぜぇっ……どんなに卑怯な手を狙おうが、掴んでしまえば、こっちのもんじゃいっ……! ふんがああぁっ……!」グルンッ

ロレント「うおおっ……! うおおおぉっ……!」ドタドタ


オー、オーオー

実況「おっとォ! 本田はそのまま自身の身体を軸に反時計回りに回転っ! ロレントの腕を掴み、スイングさせて振り回していくっ! 振り回していくっ!」

元「おうおう、いいじゃない、いいじゃない」

実況「ロレントの体勢は完全にもう崩れているっ! 本田に引きずり回されているっ!」

64: 2016/03/25(金) 22:25:44 ID:Mr57aFzI
本田「……だあああぁぁりゃせええいっ!」ブンッ

ロレント「……ぐわあああぁぁ!」ビターンッ


オー、オーオー

実況「180度ターンした所で、引きずり回したロレントの身体を放り投げるっ! 遠心力を使いねじり飛ばしていくゥ!」

元「網打ちだね」

実況「漁師が投網を打つかように、ロレントの身体を投げ飛ばしていったぁ! やはりパワーでは本田は負けてはいないっ! 負けてはいないっ!」


ロレント「ぐっ、ぐっ……! うおっ……!」ゴロゴロ

本田「ぜぇっ……ぜぇっ……」


オー、イイゾー、ホンダー

実況「おぉ~っとっ! ロレントの身体が一回転っ……! あっとぉ! もう一回転っ! 激しく激しく投げ飛ばされたぁ! ロレントはコーナー付近まで転がっていきますっ!」

65: 2016/03/25(金) 22:35:54 ID:Mr57aFzI
ソドム「Fuck you ! 」ムクッ

本田「ぜぇっ……ぜぇっ……ちくしょうっ! 今度はアイツかっ……! なんやねん、ちくしょうっ……!」


実況「うわあ~っ! 一難去ってまぁ~た、一難っ! 今度はソドムが立ち上がってくるっ! 立ち上がってくるっ!」

元「あああっ……!」


ホンダー、ソドムガクルゾー

ソドム「GRAAAAAAR ! 」ダダッ

本田「ぜぇっ……ぜぇっ……アイツは、パワーファイターや……ぜぇっ……ぜぇっ……」


実況「本田に向かって一直線に向かっていくソドムっ! ロレント・ソドム組っ! 本田に息つく間も与えないっ! 代わる代わる向かって行くっ!」

66: 2016/03/25(金) 22:42:22 ID:Mr57aFzI
本田「うおおぉぉっ……! その足やっ……! その足、もろたでっ……!」ガシッ

ソドム「What's !? 」


オー、オーオー

実況「いやっ、いったぁ! 突っ込んできたソドムに対して……本田はソドムの股下にカウンターで左腕を差し込み……そしてソドムの左脚を救ったぁ! 掬い上げたぁ!」

元「いい流れは来てるよ、コレっ!」


本田「ぜぇっ……ぜぇっ……片脚とってまえば、パワーファイターも台無しやろ……? どや……!?」

ソドム「Oh... ! Oh...! 」

本田「ふぬあああぁぁっ……!」ググッ


オー、オーオー

実況「本田は右手をソドムの胸に添え、おぉ~っと、そのまま押していくっ! 押していくっ! グイグイと押していくっ! ソドムの体勢を崩していくっ!」

67: 2016/03/25(金) 22:50:52 ID:Mr57aFzI
本田「おどれは引っ込んどれええぇぇっ……! ド阿呆がああぁっ……!」ドーンッ

ソドム「……UHNFF」ドーンッ


オー、オー、イイゾイイゾー、ホンダー

実況「そ~して、力一杯ソドムの身体を突き飛ばしていくっ! 突き飛ばしてくっ! ここもなぎ倒していったぁ!」

元「小股掬い……これも、得意の相撲技だねぇ」


本田「ぜぇっ……ぜぇっ……ああっ……! 次から次から、ほんまに……息つく暇もあらへんわっ……!」


ホンダー! ホンダー! イイゾー!

実況「さぁさぁ、本田が大暴れ大暴れっ! 得意の相撲スタイルでリング上で暴れますっ!」

元「流れ来てるんじゃないのぉ~?」

実況「反則攻撃には屈しないっ……! 信念を持って正々堂々と戦っていくっ! そしてきっと女神もその姿に微笑むであろうっ!」

68: 2016/03/25(金) 22:55:47 ID:Mr57aFzI
ホ・ン・ダ ! ホ・ン・ダ !

本田「ぜぇっ……ぜぇっ……ガハハ、皆が後押してくれとるな……そんなら、もっと相撲パワー見せたるわっ……!」

ロレント「ヒャハハ……ヒャハハ……本田コール……本田コールかぁ……ヒャハハ……」


実況「さぁ、場内からは本田コールが巻き起こってきたぁ!」


本田「……次はどいつやぁっ!?」

ロレント「ううっ……ヒャハハ……ヒャハハ……」ムクッ


実況「ロレントもソドムもダウンしたまま頭を抱えているが……あっ、いやおっとぉ! ここでロレントが立ち上がったかっ!? 立ち上がってきたかっ!?」

69: 2016/03/25(金) 23:00:25 ID:Mr57aFzI
本田「ぜぇっ……ぜぇっ……ぶん投げられたいのは、お前かぁ……よぉ~っしゃ、いくでぇ……」ズガズガ


ホ・ン・ダ ! ホ・ン・ダ !

実況「さぁっ! 本田も調子が出てきたかっ!? ここは自分から向かっていくっ! 立ち上がったロレントへと向かっていくっ!」

元「調子出てきたよっ! いけいけっ!」


本田「……ふんがぁっ! いぃくでぇっ!?」ガシッ

ロレント「……くっ!」


ホ・ン・ダ ! ホ・ン・ダ !

実況「そして、ロレントへと掴みかかっていくっ! 掴みかかっていくっ! さぁさぁ、本田がいったぁ!」

70: 2016/03/25(金) 23:09:28 ID:Mr57aFzI
本田「んあああぁぁっ……!」ググッ

ロレント「……うおっ!」ヨロッ


ホ・ン・ダ ! ホ・ン・ダ !

実況「さぁ、そしてロレントの身体を引いて先ずは体勢を崩すっ! この辺りの力の差は歴然かっ!?」

元「そうだね、ソドム君ならともかく……これだけパワー、パワーで攻められちゃロレント君はね」


本田「……ふんがああぁっ!」グルンッ

ロレント「くっ、くっそぉっ……!」ドタドタ


ホ・ン・ダ ! ホ・ン・ダ !

実況「そして自身の身体を軸に、反時計回りに回転っ! ロレントの身体を振り回して崩していくっ! 崩していくっ!」

71: 2016/03/25(金) 23:17:49 ID:Mr57aFzI
ロレント「……くそっ」クルッ

本田「よぉ~っしゃっ……! そこやっ……! もろたっ!」ガシッ


ホ・ン・ダ ! ホ・ン・ダ !

実況「180度回転させた所で、おぉ~っと本田は首筋から持ち替え胴回り掴んだっ! ロレントの胴回りを掴んだっ! 強引にバックをとっていくっ!」

元「おおっ、上手いっ!」


本田「だああありゃせええいっ……!」ググッ

ロレント「うおおぉぉっ……!」


ホ・ン・ダ ! ホ・ン・ダ !

実況「そして、即座にロレントの身体を抱え上げていくっ! ジャーマンスープレックスかっ!?」

72: 2016/03/25(金) 23:23:10 ID:Mr57aFzI
本田「送り釣り落としじゃああいっ! どおおすこおおいっ!」ズドーンッ

ロレント「うぐっ……ガッ……!」


ワー! ワーワー!

実況「いやっ、違うっ! 足元だっ! 抱え上げたロレントの身体を捻りながら、自身の足元へと背中から叩きつけていったぁ!」

元「送り釣り落としだね」

実況「送り釣り落としですっ! 送り釣り落としィ! ここも相撲技っ! 相撲技ですっ! 相撲レスラーの得意技ァ! マット中央へと叩きつけるっ!」


ロレント「く、くそっ……」

本田「見てみぃ、ホラ……卑怯な事せんでも……正々堂々とやっても、いけんねん……ぜぇっ……ぜぇっ……」クルッ


実況「おっと、そして本田は足元でダウンしているロレントを尻目に……おっと、ここは背を向けたぁ!」

73: 2016/03/25(金) 23:28:55 ID:Mr57aFzI
本田「百貫落としや……しかも、とびきりの奴……ダイビング百貫落としや……」ズガズガ


オー! オーオー!

実況「おっと、そして本田はコーナーへと向かっていくっ! 向かっていくっ!」

元「おぉ~っと、これは狙っているかな?」

実況「体重137キロの本田がコーナーポストへと向かうっ! 百貫っ……! いや、三百貫っ……! いやいやいや、五百貫狙うっ……! さぁ、本田は今ロープ潜りエプソンサイドへと一度出たっ!」


本田「よっしゃ、よっしゃ……いくでいくで……」ガシッ

ロレント「……フン、バカめ」クルッ


オー? オーオー?

実況「さぁ、本田が今セカンドロープに脚を掛け……おっと、待てっ! リング中央で仰向けにダウンしていたロレントが……ここで素早くうつ伏せに体勢を入れ替えたぞっ!?」

元「……あらっ!?」

74: 2016/03/25(金) 23:37:03 ID:Mr57aFzI
ロレント「軍人の心得、其の二十四……コーナーに昇る時は、迅速に……」クルッ

本田「くそっ、あの野郎……もう起きよったのかっ……!」


実況「おぉ~っと、ロレントはここで素早く前転してコーナーまで一気に距離を詰めるっ! 距離を詰めていくっ!」

元「あ~っ!」

実況「本田も慌ててコーナーに昇るが……あ~っとっ!」


ロレント「基本がなってないぞおおおぉぉっ! 本田ァァ!」シュタッ

本田「……だああっ! ちくしょうっ!」


実況「ロレントはコーナーポスト上の本田に向かって飛び込んでいったぁ!」

元「……うわああぁっ」


ロレント「……喰らェェェ!」ガスッ

本田「……ガグッ!」


実況「ここはロレントが素早い素早いっ! 前転から飛び込みつつのボディーブローっ! 本田の腹部へと打ち込んでいったぁ!」

75: 2016/03/25(金) 23:43:40 ID:Mr57aFzI
本田「……ああ、くそっ」ヨロッ

ロレント「ヒャハハハ……勝手に昇ってくれてありがたい……さて、落ちようか……? 本田……?」シュタッ


実況「さぁ、コーナーポスト上の本田の動きが止まるゥ! おぉ~っと、そんな本田を尻目にロレントはセカンドロープ飛び乗ったぁ!」

元「あ~、コーナーに昇ったのは……失敗だったかな……」


ロレント「……どうせなら、トップロープまで昇るか」ガシッ


実況「おぉ~っとっ! ロレントはトップロープまで昇るっ! 昇っていきますっ!」

元「うあ~っと……」


ヤムチャ「やらせはしないぜっ……! うるああっ……!」ズザーッ


オー! オーオー!

実況「いやっ! 待て待て待て待てっ! ここでヤムチャが来ました、ヤムチャが来ましたよっ!?」

元「おおおぉぉっ!」

実況「おぉ~っと、ヤムチャが来たヤムチャが来たぁ! サードロープ下を潜り抜け、リングへと滑り込んで来ましたっ!」

84: 2016/03/26(土) 22:00:25 ID:2VjPqrqc
イケー! ヤムチャー!

本田「ヤムチャ君っ……! ナイスタイミングやっ……! 助けてくれっ……!」

ヤムチャ「わかってますよっ……! うおおぉぉっ、でやっ!」ドスッ

ロレント「ぐっ……チィッ……!」


オー! オーオー!

実況「さぁ、ヤムチャはコーナーに向かっていき、そしてトップロープの最上段に昇っているロレントへハンマーパーンチっ! 腰辺りに打ち込んでいくっ!」

元「よぉ~しっ! いいよいいよぉ~!」


ロレント「ソォォォドォォムっ! お前はいつまで寝てるんだァァァァ! 降格処分だぞォォ!」チラッ

ソドム「Oh...sorry, my master...」ムクッ


実況「おっと、ここでロレントはリング内を振り返りながら……あっと、叫ぶっ! 大声で叫ぶっ!」

元「あ~っとぉ……! こっちもパートナーを使ってきたっ……!」

実況「そして、ソドムが立ち上がってくるっ! 立ち上がってくるっ! あ~っと、またリング上に一人復活したぁ!」

85: 2016/03/26(土) 22:08:39 ID:2VjPqrqc
ロレント「この下級兵を制裁しろォォォっ!」

ソドム「OK,OK ! SEI-SAI ! SEI-SAI ! 」ズガズガ


実況「さぁ、立ち上がったソドムはヤムチャへ向かっていくっ! 今度はソドムがロレントの救出へ走るっ!」

元「ああっ! うおおっ! どうなんだっ!?」


ヤムチャー! ソドムモ、キテルゾー!

ヤムチャ「くっそぉっ……! また一人増えたっ……! どうするっ……!? どうするっ……!?」キョロキョロ


実況「ここでヤムチャが向かってくるソドムと、コーナー上で今にも本田に仕掛けそうなロレントを交互に見るっ! おぉ~っとっ! コーナー付近に四人が密集してくるっ!」

元「どうすんだっ……! ど~すんだぁ、おぉいっ!」

86: 2016/03/26(土) 22:16:56 ID:2VjPqrqc
本田「ワシはええっ……! ワシは大丈夫やっ……! ちょっとの間ぐらい踏ん張ってみせるっ! せやから、先にソドムをシバいてこいっ……!」

ヤムチャ「……わかりましたっ! うおおおぉぉっ!」スッ


実況「ここで、ヤムチャはソドムに行くっ……! ソドムに行くっ……! しばし考えた後に……先にソドムを始末しにいくっ!」

元「おっ! そっち向かうのかっ!?」


ヤムチャ「うおおぉぉっ! 邪魔はさせねぇぞ、覆面野郎っ……!」ズガズガ

ソドム「Yum chaaaa ! I'll fuck you up !! 」ズガズガ


実況「おぉ~っとっ! 元さんっ! ここはソドムに向かわず……ロレントを先にいった方がよろしいのでしょうかっ!?」

元「そういう意味で言ったんじゃないっ! ただ、モタモタしてる時間はないよっ!? 手間取ってたら本田君が先に落とされちゃうからねっ!」

87: 2016/03/26(土) 22:23:36 ID:2VjPqrqc
ソドム「DAAAAAAA ! 」ドタドタ

ヤムチャ「……来るっ!」


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、先に仕掛けたのはソドムっ! ヤムチャに向かって勢いよく突っ込むっ! 突っ込んきたぁっ!」


ソドム「GRAAAAAR ! Eat this ! 」


実況「そしてヤムチャに向かって、大きく大きくその右腕を振っていくっ! ここはラリアットだぁっ!」

元「……んんんっ~!」


ヤムチャ「うおおおぉぉっ! ハイヤアアァッ!」バッチーンッ

ソドム「……GHAAAAK ! 」


オー! オーオー!

実況「おぉ~とぉっ! だがしかし、ここはヤムチャがよく見ているっ! 大きく振ってきたソドムの右腕……そ~いつを叩き落すっ! ここはカウンターで力一杯上から叩いていったぁ!」

元「おぉ~うっ! よぉ~し、よぉ~しっ!」

88: 2016/03/26(土) 22:35:00 ID:2VjPqrqc
ソドム「huff...huff...huff...」ダラーンッ

ヤムチャ「まだまだぁっ……! その腕っ……!」


実況「さぁ、ソドムの右腕がダランと垂れ下がるっ! 垂れ下がっていくっ! お~っと、おっとっ!? そしてヤムチャはっ……!?」

元「そうそうそうそうっ……! 一撃入れたからって安心してちゃダメっ……!」


ヤムチャ「……ハイヤアアァッ!」ズバーンッ

ソドム「……GHAAAAK ! 」


オー! オーオー!

実況「上から叩きつけ、今度は下からだぁっ! ヤムチャはその垂れ下がった腕を……今度は力一杯蹴り上げていったぁ!」

元「よぉしっ! よしよしっ!」

89: 2016/03/26(土) 22:44:47 ID:2VjPqrqc
ソドム「huff...Damn it ! huff...huff...」ブルブル

ヤムチャ「……お前はちゃっちゃと始末しねぇといけねぇからな、うおおっ!」ググッ


オー! オーオー!

実況「叩かれ蹴られ、右腕を抑えて苦しむソドムっ! おっとぉ、ヤムチャはまだ続けるっ! そんなソドムの目の前で……大きく大きく身体を横へと捻っていくっ!」

元「いけいけいけぇ!」


ヤムチャ「今度は顎だっ……! ハイヤァァっ!」ズバーンッ

ソドム「……HHHUUUUKKK ! 」ヨロッ


オー! オーオー!

実況「そして、振り抜き式の掌底ィ! ソドムの顎目掛けて大きく大きく振っていくゥ!」

元「いいよ~いいよ~! アッパー気味に決まったよっ!」

90: 2016/03/26(土) 22:56:19 ID:2VjPqrqc
ソドム「Oh...Oh...Quickness like the wolf...」フラフラ

ヤムチャ「タフだな……まだ、倒れねぇか……だけど、これで……」ググッ


実況「さぁ、そしてヤムチャは深く身体を沈みこませるっ!」

元「よぉ~しっ!」


ヤムチャ「終わりだああぁっ! もう一丁、顎ォっ! うるああぁっ……!」ズパーンッ

ソドム「……GYAAAIIIIEEEE ! 」バターン


オー! イイゾー! ヤムチャー!

実況「そして、止めの一撃と言わんばかりに、トラースキィーックっ! 打ち込んでいく、打ち込んでいくっ! ソドムの顎へと完全に見舞っていったぁ!」

元「よ~しっ! なぎ倒したっ!」

実況「ソドムがダウンっ! ソードムがダーウンっ! 大きく大きくマットへと倒れ込んだぁ!」

91: 2016/03/26(土) 23:08:45 ID:2VjPqrqc
ソドム「Oh..Oh...Oh,my god...」ゴロゴロ


実況「これにより、ソドムはエスケープっ! 場外へとエスケープっ!」

元「でも、休んでる暇はないよっ!」


ロレント「チィっ、くそっ……ソドムっ……! 下級兵如きに何をしてやがるっ……!」チラッ

本田「下級兵やない……空手軍団や……最強の助っ人や……」

ヤムチャ「よし……よしよし……さぁ、次は……よしっ……!」ズガズガ


実況「そうですっ! ゆっくり休んでる暇などないのですっ! コーナー上では今にも本田が落とされそうだっ! しかし、ヤムチャは理解しているっ! 素早くソドムを始末して……お次はロレントォ! ロレントへと向かっていくっ!」

元「よぉ~しっ! 本田君もコーナー上でよく耐えてたっ!」

92: 2016/03/26(土) 23:13:05 ID:2VjPqrqc
ヤムチャ「残るはお前一人だっ……! うるあぁぁっ!」ゴスッ

ロレント「……ぐっ!」


実況「さぁ、そしてヤムチャが再びロレントへととハンマーパンチっ! 腰辺りに打ち込んでいくっ!」


ヤムチャ「本田さん、これで大丈夫……ちょっと、そのままでいて下さいね……」ガシッ

ロレント「……ぬあっ?」チラッ


オー? オーオー?

実況「おっとぉ、そして……? ヤムチャも……コーナーポストへと昇っていくっ! おぉ~と、今セカンドのロープに脚を掛けましたっ!」

元「お~っ!」

93: 2016/03/26(土) 23:23:45 ID:2VjPqrqc
ヤムチャ「そらっ、いくぞっ……! お前がそこにいると、本田さんの邪魔になっちまうからな……」ガシッ

ロレント「……このくそがああぁっ!」


オー! オーオー!

実況「セカンドロープまで昇った所で……ヤムチャ掴んでいくっ! ロレントの腰回りを掴んでいくっ!」

元「よぉ~しっ! そのまま落としちゃおうっ!」


ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! ここからっ……! バックドロップだっ……!」

ロレント「お、おおっ……お、おおっ……!」


ズドーンッ


ロレント「……ぐわあああぁぁっ!」

94: 2016/03/26(土) 23:34:51 ID:2VjPqrqc
ワー! ワーワー!

実況「雪崩式バックドロップっ! 雪崩式バックドロップだああぁっ! さぁさぁ、コーナーポスト上へと本田を追いかけていったロレントを……ここはパートナーのヤムチャが投げていきましたっ! 本田を救出しますっ!」

元「よぉ~しっ! よくやったっ!」


本田「よっしゃよっしゃっ……! 助かったで……!」モガモガ

ヤムチャ「へへ……早い所、体勢整えて下さいね……また、起きちまいますよ……」ムクッ


実況「さぁ、コーナー上からロレントの姿が消えたっ! 本田はここで体勢を整えるっ! 一度整えていくっ!」

元「これで……ゆっくり狙えるねっ……!」


ヤムチャ「邪魔にならないように、離れておきますよ……それと、オラっ……! 縦じゃなくて、横向きの方がいいでしょっ!?」ズルッ

ロレント「……ぐあっ」

本田「何から何まで、おおきになっ!」


実況「起き上がったヤムチャは、ロレントの脚を掴み……おっと、その身体の向きを変えていくっ! さぁ、そして本田が狙うっ! ヤムチャもコーナー付近から離れていくっ!」

元「よぉ~しっ!」

95: 2016/03/26(土) 23:55:23 ID:2VjPqrqc
本田「よおおおしゃああっ! いくでえええぇぇっ!」ググッ

ヤムチャ「いくぞおおぉぉっ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、コーナーポスト上に本田が立ち……そして両腕を突き上げたぁ! お~っと、ヤムチャもリング中央で同じように両腕を突き上げるゥ!」

元「案外いいコンビだったよねぇ、この二人。うん」


本田「止めやああぁぁっ! この一撃で……ロレントォォォ!」シュタッ


ワー! ワーワー!

実況「そして本田が跳んだ跳んだ跳んだぁ! コーナーポスト上から跳んだああぁっ! 137キロが跳んだああぁっ!」

元「おお~っとぉっ!」


本田「目を覚ませえええぇぇっ……!」ズドーンッ

ロレント「……うぐあああぁぁっ!」


ワー! ワーワー!

実況「百貫落としィィ! ダイビング百貫落としィィ! 本田の身体がロレントへとのしかかるっ! 三百貫っ……! 五百貫の重みがロレントへとのしかかっていくっ!」

元「決まりました」

96: 2016/03/27(日) 00:01:17 ID:Fxj2O.5s
ワー! ワーワー!

本田「これで、ワシの勝ちや……お終いや……せやけど、これだけだけは覚えておけ……」ガバッ

ダン「おっ……!?」


実況「そして、本田は身体の向きを変えて……さぁ、ロレントに覆い被さるっ! フォールだっ! フォールの体勢に入ったっ!」

元「おぉ~っ!」


本田「悪い事に頼らんでも……信念持ってやっとれば、ちゃんと出来んねん……正々堂々と戦っても、ちゃんと結果はついてくんねん……」

ロレント「……ううっ」

本田「頼むわ、ロレント……変な道走らんで、目ぇ冷ましてくれや……レフェリーはん……カウント頼むわ……」

ダン「オーケーっ! 任せておきなっ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、レフェリーが今カウントを取り始めるっ! さぁさぁ、どうだどうだどうだっ!? ここで決まるかぁっ!?」

97: 2016/03/27(日) 00:05:46 ID:Fxj2O.5s
ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリ」

ロレント「……知ったような口を聞くな、この下級兵があああぁっ!」ガバッ

本田「……えっ!?」

ダン「カウントはツーだっ! カウントツーっ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」

オー! オーオー!


実況「そして、カウントスリ……いや待て待て待てっ!? ロレントの肩が上がったっ!? ロレントの肩が上がりましたかっ!?」

元「おおぉっ……! 返したよっ……!」

実況「なんとなんとなんとっ……! これはこれは驚きですっ! ロレントが返しましたっ! カウントは2.99っ! カウント2.99でロレントが返していきましたっ!」

104: 2016/03/27(日) 21:59:52 ID:Fxj2O.5s
ロレント「う、ううっ……覚めている……とっくに目は覚めている……ううっ……」ググッ

本田「嘘やろ……? ホンマか……? あぁっ、くっそぉ……」フルフル


オー! オーオー!

実況「驚きですっ! 実に驚きですっ! 本田の137キロの体重に押し潰されたと言うのに……ロレントは返しましたっ! 返しましたっ! そして、気力を振り絞り立ち上がろうとしていますっ!」

元「僕、決まっちゃったと思ったけどねぇ」


ヤムチャ「えっ、レフェリー……ツーカウントですか? スリーカウントじゃなくて……?」

ダン「ツーカウントだっ!」


実況「ヤムチャもそのつもりだったのでしょうかっ!? ヤムチャもレフェリーに対して、指を二本……三本と立てて、カウントを確認しているっ! しかし、結果はツーカウントっ!」

元「まぁ、ロレント君達は現・タッグ王者でもあるからね……即席タッグのこの二人なんかに、負けてはいらなれないって意地もあるんじゃないかなぁ?」

105: 2016/03/27(日) 22:08:36 ID:Fxj2O.5s
ロレント「信念を捨てたわけではない……我輩は……ううっ、我輩は……」フラフラ

本田「くそったれ……まぁ、ええわ……弱っとる事に変わりはあらへん。もう一押しや……」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「ここで本田も立ち上がってくるっ! ロレントも立ち上がってきたが……おぉ~っと、これはかなりのダメージを受けているかっ!?」

元「そりゃ、コーナーから喰らってんだから」


本田「よおおぉっしゃっ! いくでええぇっ!」ガシッ

ロレント「全てを統制するのだああぁっ……! 我輩に触れるなああぁっ……!」バッ

本田「うおっ……!」


実況「さぁ、しかしここは本田も押す場面ではないかっ!? 本田は立ち上がったロレントに組みかかって……あ~っ! いやいやいやっ! 払った、払ったぁ! 掴みにかかってきた本田の腕を……ロレントは、大きく振り払っていったぁ!」

元「うお~っとぉ!」

106: 2016/03/27(日) 22:19:06 ID:Fxj2O.5s
ロレント「我輩のやり方が全てだあぁっ! うだらああっ!」ズガアァッ

本田「うあっ……! ガッ……ふぐうううぅぅっ……!」


アー! アーアー!

実況「そして、ロレントは……あ~っ! あ~っ! あ~っ!」

元「うわあぁ……思いっきりいったよ」

実況「ここで急所攻撃っ! 急所攻撃ですっ! 本田の股下から……おぉ~っとっ! その股間を力一杯蹴り上げていったぁ!」


本田「お、おおっ……こ、この野郎……この野郎っ……」ガクッ

ロレント「はぁっ……はぁっ……軍人の心得に新たに追加しておくか……股間を蹴れば、相手の動きは止まる……」


実況「流石の本田もそこは鍛えられないっ! 鍛えられないっ! 前のめりに崩れ、股間を抑えて苦しむっ! 悶えるっ!」

元「また反則攻撃かぁ~!」

実況「ナックル・踏みつけと反則攻撃を繰り返してきたロレントですが……ここでも反則攻撃ィ! 今度は急所攻撃だっ! 反則に拘りますっ! 拘っていきますっ!」

107: 2016/03/27(日) 22:29:22 ID:Fxj2O.5s
ロレント「ソォォォドォォムっ! 何をしているゥゥゥゥ! 上官のピンチだぞォォォ!」

ソドム「uhnff...uhnff...OK, my master.」ムクッ


ブー、ブーブー

実況「さぁ、流石にこの一撃からは場内からもブーイングが飛び交ってくるかっ!? あ~っと、ロレントもブーイングに苛立ったかっ!? 場外に向かって何か叫んだぁ!」

元「いや、ソドム君だね」

実況「あ~っと、あっとあっとっ! ソドムですっ! 場外にエスケープしたソドムが起き上がってきますっ! 立ち上がってきますっ! どうやら、ソドムの救助求めているのかっ!?」


ダン「んっ……? 本田……んんっ……?」

ヤムチャ「本田さんっ……!? あれっ……!? なんでやられてるんだっ!?」クルッ

108: 2016/03/27(日) 22:38:24 ID:Fxj2O.5s
ヤムチャ「ちくしょう、お前っ……! また何かやりやがったなっ……! この野郎っ……!」ズガズガ

ロレント「はぁっ……はぁっ……来い、空手軍団っ……! 下級兵っ……!」クルッ


オー! オーオー!

実況「このソドムの復活によって、リング上にはまた混乱が……あ~っ! いやっ、ヤムチャが行くっ! ソドムの前に、ヤムチャがロレントへと向かっていくっ!」

元「まぁ、あんな事されちゃヤムチャ君も黙ってはいられないんだろうけど……」

実況「本日のこの一戦は混乱しておりますっ! 非常に混乱しておりますっ!」


ヤムチャ「この野郎っ……! うおおぉっ……!」

ロレント「鬱陶しいぞ、下級兵ィィ!」ズガッ

ヤムチャ「……ぐっ!」ヨロッ


実況「あ~っとっ! 向かっていったヤムチャだがっ……! おぉ~っとっ! 先に打ち込んだのはロレントっ! ロレントォ! ここでもナックルパートを打ち込んでいったっ! またもや、反則攻撃ィ!」

元「おいおいおいっ……!」

109: 2016/03/27(日) 22:47:47 ID:Fxj2O.5s
ソドム「Hey,man ! Stand up ! 」

男「んんっ……?」

ソドム「Stand up ! Hurry up ! 」

男「椅子か……? おい、椅子か……!?」

ソドム「Yes ! Yes,Yes ! 」

男「よぉ~し、わかったわかった……ほれっ……!」スタッ

ソドム「Thank you ! Make it a memory ! 」ガシッ


実況「しかし、ヤムチャも負けじと打ち込んでいったぁ! ここはエルボーっ! ロレントに打ち込んでいくっ!」

元「あぁ~っ!」

実況「どうしたんですか、元さんっ!?」

元「場外のソドム君……椅子を手にしたよっ!」


ソドム「GRAAAAR ! Receive it ! 」ズザーッ


実況「あ~っとっ! ここで場外のソドムが客席からパイプ椅子を持ち出しましたっ! そしてそしてソドムは……おぉ~っと、リング内へと滑り込ませていったぁ!」

元「凶器はいかんってのっ!」

110: 2016/03/27(日) 22:59:07 ID:Fxj2O.5s
ヤムチャ「まさか、本田さんの元・パートナーがこんな奴だったとはなっ……! うるあっ……!」ガスッ

ロレント「ぐおっ、そうだ……これが我輩の新たなやり方だァァァっ!」ゴスッ


ズザーッ


ヤムチャ「えっ……? 椅子……?」

ロレント「ヒャハハ、いいぞいいぞソドム……待っていたぞ……」ニヤリ


ザワ……ザワ……

実況「さぁ、そしてリング内……ロレントの足元へとパイプ椅子が滑り込んできたっ! リング内に凶器が持ち込まれたっ! 持ち込まれたっ!」

元「いくらなんでも、アレはダメっ……! エスカレートすぎだよっ!」

実況「ここでリング上で打ち合っていた両者の動きが止まるっ! 互いがパイプ椅子を横目で見たっ!」

111: 2016/03/27(日) 23:05:59 ID:Fxj2O.5s
ロレント「パイプ椅子での規律と心得も、作っていかんとな……」ヒョイッ

ヤムチャ「……おっとぉ! 取らせるかこの野郎っ!」シュッ

ロレント「……くっ!」


オー! オーオー!

実況「さぁ、凶器に手を伸ばすロレントっ! あ~、いやっ! ここはヤムチャっ! その伸ばした手を蹴り払っていきましたっ!」

元「いよ~しっ!」

実況「凶器を取らせません、取らせませんっ! ここはヤムチャが阻止していきますっ!」


ヤムチャ「馬鹿野郎っ……! 凶器攻撃は反則なんだよ……反則……これはダメだ……捨ててやる……」ヒョイッ


実況「そしてヤムチャが……凶器に手を伸ばしますっ!」

元「捨てろ捨てろっ! 拾って場外に捨てちまえっ!」

112: 2016/03/27(日) 23:10:27 ID:Fxj2O.5s
ロレント「我輩にとっては、反則でもなんでもないのだァァっ! 貴様が触れるでないわァァ!」シュッ

ヤムチャ「……くっ!」


アー! アーアー!

実況「あ~っと、しかしパイプ椅子に手を伸ばしてヤムチャの腕を……今度はロレントが蹴っていくっ! 蹴り払っていくっ!」

元「あ~っ! ちくしょうっ!」

実況「あ~っと、リング上でパイプ椅子争奪戦が始まってしまったかっ!? しかし、ヤムチャっ……! これはロレントに持たせてはいけないっ!」


ヤムチャ「くっ、くっ……ちくしょうっ……!」

ロレント「先ずは貴様を始末する事が先決のようだなっ! くたばれェェェ!」スパーンッ

ヤムチャ「……くあっ!」ヨロッ


実況「おぉ~っと、ロレントはヤムチャ飛び込みつつ膝を打っていくっ! 顔面へと打ち込んでいくっ!」

113: 2016/03/27(日) 23:18:33 ID:Fxj2O.5s
ロレント「邪魔になりそうな奴は、先に始末させてもらうっ……!」ガシッ

ヤムチャ「……くっ!」


実況「着地したロレントは、そのままヤムチャの腕をスイングさせて……」


ロレント「空手軍団っ……! 邪魔だぞっ……!」ブンッ

ヤムチャ「う、うおっ……!」ダダッ


実況「そしてヤムチャの身体をコーナー目掛けて振り投げていったぁ!」


ダン「お、おいっ……! 待てっ……! おいっ……! こっち来るんじゃねぇっ……!」アタフタ

ヤムチャ「ちょ、ちょっと待てっ……! レフェリーっ……! あんたが避けろっ! あんたがっ……!」ダダッ


実況「ちょっと待てっ……! レフェリーがいるぞっ!? レフェリーがっ!」

114: 2016/03/27(日) 23:21:26 ID:Fxj2O.5s
ダン「なんでこっち来るんだよっ……! うげええぇぇっ!」ドテーン

ヤムチャ「ちくしょう、あの野郎っ……! ワザとだなっ……! ぐええぇぇっ……!」ドテーン


アー、アーアー

実況「あ~っと、ヤムチャとレフェリーが正面衝突っ! 接触ですっ! ヤムチャはレフェリーも大きく大きく倒れてしまいましたっ!」

元「あららら……」

実況「元さん、これは……事故と見てよろしいのでしょうか……? それともロレントが……」

元「故意でしょ。狙ってやっているんでしょ。ロレント君のここまで見てたらね……レフェリー目掛けて投げていくなんて事もやってくると思うよ」


ロレント「……レフェリーも、後々に邪魔になりそうだからな。纏めて倒れてろ」

115: 2016/03/27(日) 23:25:02 ID:Fxj2O.5s
ロレント「さて、これで……」ヒョイッ


ブー、ブーブー

実況「さぁ、そしてロレントがリング内へと持ち込まれた凶器を手にしましたっ! 急所攻撃……レフェリーへの間接的な暴行っ! そして凶器攻撃っ……! もう悪事は数え切れませんっ!」

元「う~ん、そうだね」


本田「ロレント……ロレント……おどれぇ……」

ロレント「……我輩は全てを統制する」ギロリ


実況「凶器を手にしたロレントは本田に近づいていって、睨みつけるっ! 睨みつけていくっ!」

元「くあ~っ!」

126: 2016/03/28(月) 22:00:44 ID:IUTA./XA
ロレント「うおおォォ……! 制裁だァァァァっ!」バッチーンッ

本田「……どぐあああっ!」


ブー、ブーブー

実況「そしてロレントがいったぁ! 打ち込んでいくっ! 本田の背中……いやっ! 後頭部かっ!? パイプを振り上げ叩きつけていくっ!」

元「うああっ……!」


本田「う、ううっ……くあっ……」ガクッ

ロレント「はぁっ……はぁっ……本田ァ、制裁とはこんなものではない……」


実況「ここで本田がガックリ崩れるっ! 身体から力が抜け……ガーックリと崩れてしまうっ!」

127: 2016/03/28(月) 22:07:55 ID:IUTA./XA
ソドム「Hey ! One more ! 」ズザーッ

ロレント「……よぉぉしっ!」ガシッ


オー? オーオー?

実況「おぉ~っと、おっとおっとっ!? 何だぁっ!? ここでリング上に、もう一つ椅子が滑り込んできましたっ! 突如、リングにパイプ椅子がもう一つ出現っ!」

元「あっと、何だ……? 場外のソドム君かっ!?」

実況「これを上手く踏みつけて止めるロレントっ! とは言っても、ロレントはもうパイプ椅子は手にしておりますっ!」


ロレント「軍の規則、其の一……不甲斐ない試合をした者は制裁される……」スーッ


実況「いやっ、待てっ……! ロレントはその滑り込んできた椅子を……足で移動させ、ダウンしている本田の顔下へと移動させていくっ!」

元「おいおいおいおい、待て待て待て待て……よからぬ事を考えてるんじゃないだろうな……」

128: 2016/03/28(月) 22:13:54 ID:IUTA./XA
ロレント「さぁ、本田ァァ……制裁されるがいいっ……! 貴様も秩序に従うのだっ……!」ググッ

ソドム「Yeeeeah ! SEI-SAI ! SEI-SAI ! 」


ザワ……ザワ……

実況「そしてロレントが大きく大きくパイプ椅子を振りかざすっ……! まさかまさかまさかっ!?」

元「おいおいおいっ……! なんていう事を考えるんだっ……!」

実況「本田の頭部を……あのパイプ椅子で上から下からいこうとしているのかっ!? 流石の本田も、これじゃあ危ないぞっ!?」


ヤムチャ「ううっ……あの野郎っ……!」ムクッ

129: 2016/03/28(月) 22:20:45 ID:IUTA./XA
ロレント「いくぞおおぉぉっ……! 本田ァァ!」

ヤムチャ「いい加減しろ、この野郎っ……!」ガシッ

ロレント「……ぬあっ!?」


オー! オーオー!

実況「いやっ、おっとぉ! させないっ……! そんな卑劣な行為は許さないっ! ここはヤムチャが素早く立ち上がり、振り上げられたパイプ椅子を背後から掴んでいくっ! 掴んでいくっ!」

元「おぉ~しっ! いいよっ!」


ロレント「くっ……! 貴様ァァ……! また我輩の邪魔を……」

ヤムチャ「邪魔じゃねぇっ……! 当然の事だっ! いいから離しやがれぇっ!」ブンッ

ロレント「……くぅぅっ!」


イイゾー! ヤムチャー!

実況「そしてぶん取るっ! ここはヤムチャっ! ロレントから強引にパイプ椅子をぶん取っていくっ! さぁ、凶器争奪戦はまだ続いているっ!」

元「よ~しよしよしっ! よく立ったよく立ったっ!」

130: 2016/03/28(月) 22:29:43 ID:IUTA./XA
ヤムチャ「こんなもんっ……! くそっ……!」ガシャーンッ

ロレント「貴様はとことん我輩の邪魔をしてくれるものだなぁっ……!」クルッ


実況「さぁ、ヤムチャは乱暴に捨てるっ! 先ずは、その必要でないパイプ椅子を捨てていくっ!」

元「くるよくるよっ……! でも、くるよっ……!」

実況「しかしロレントもヤムチャの方を向いていくっ! おぉ~っとっ! 鋭く睨んでいるっ!」


ヤムチャ「やり過ぎなんだよ、お前はよおぉっ! うるああぁぁっ!」ガスッ

ロレント「ぐっ……! くぅっ……この戦いにやり過ぎなんぞないっ……!」ヨロッ


オー! オーオー!

実況「いやっ! ヤムチャは打ち込んでいくっ! 打ち込んでいくっ! ロレントの顔面へとエルボーバーットっ! 打ち込んでいったぁ!」

131: 2016/03/28(月) 22:33:56 ID:IUTA./XA
ヤムチャ「減らず口もいい加減にしやがれっ! うらあぁっ!」ガシッ

ロレント「……くっ!」

ソドム「……Master's pinch ! 」


実況「ここでヤムチャはロレントの腕を掴んでいくっ! 掴みかかっていくっ!」


ヤムチャ「お前らは、限度を超えたっ……! うるああっ……!」ブンッ

ロレント「くっ、くおっ……!」ダダッ


オー、オーオー

実況「そして、ヤムチャはそのロレントの身体を……ロープ目掛けて振っていったぁ!」


ヤムチャ「いくぜええぇぇっ……!」ダダッ

ソドム「I go to help ! 」ガシッ


実況「そしてヤムチャもロープへと向かっていくっ! 向かっていくっ! さぁ、ヤムチャも走ったぁ!」

元「気をつけてっ! ソドム君がまた何かしようとしてるよっ!」

132: 2016/03/28(月) 22:42:10 ID:IUTA./XA
ロレント「……くおおっ!」グイッ


実況「さぁ、ロレントの身体がロープの反動によって返ってきたぁ! それを狙うヤムチャっ……! だが、ソドムがまだいるっ! 何やら企んでいる模様っ!」

元「エプロンサイドに昇ったよっ!」


ソドム「Was it forgot that I'm here !? 」

ヤムチャ「お前もずっとずっと参加しやがって……いい加減にしろっ! オラっ……!」ドスッ

ソドム「……Oops ! 」ボトッ


オー! オーオー!

実況「いやっ! ここはヤムチャは冷静に対応していったっ! ロープに背を向け反動を利用すると同時に、エプロンサイドに立っているソドムへとバックハンドエルボーっ! 突き刺していくっ!」

元「おっ、よしっ!」

実況「さぁ、ソドムを場外へと戻らせていくっ! そして勢いそのままロープの反動を利用して、ロレントへと向かっていくゥ!」

133: 2016/03/28(月) 22:47:44 ID:IUTA./XA
ヤムチャ「ぶっ倒れろっ……! だありゃああぁっ……!」ズドーンッ

ロレント「……おぐああぁぁっ!」


イイゾー! イイゾー! ヤムチャー!

実況「そしてヤムチャはロレントの両太腿を掴み、抱え上げ、なぎ倒していくゥ! ここはカウンターのスパインバスターっ! スパインバスターでロレントをなぎ倒していったぁ!」

元「いよぉ~しっ!」


ヤムチャ「はぁっ、くそっ……モタモタしてられねぇぞ、おいっ……!」ムクッ


オー、オーオー

実況「さぁ、ヤムチャは立ち上がりますっ! この場面、すぐ様立ち上がってきますっ!」

元「リング上に生きてるのが、ヤムチャ君一人だよ」

実況「レフェリーさえもが……ダウンしておりますっ! いや、この場面だけではありませんっ! 本日のこの一戦、リング上がごった返し、ごった返しっ! 常時、ごった返し状態っ!」

134: 2016/03/28(月) 22:54:52 ID:IUTA./XA
ダン「う、ううっ……痛ててて……ちくしょうっ……」

ヤムチャ「え~っと……とりあえず、椅子だ……椅子椅子……レフェリーは、ダメだし……あ~っ、椅子だけでも処分しておかなきゃな……」ズザーッ


実況「さぁ、立ち上がったヤムチャは……とりあえず、側に落ちているパイプ椅子を蹴飛ばしていくっ! パイプ椅子を場外に蹴り出すっ!」

元「よ~しよしっ! とりあえず、一個」


ヤムチャ「本田さんっ……! 本田さん、起きてっ! しっかりして下さいっ! 勝つんでしょ、今日はっ!」

本田「うっ、うっ……ううっ……あ、ああっ……せやっ……」ググッ

ヤムチャ「レフェリーっ……! あんたも起きて下さいっ……! ホラっ……! ホラっ……!」

ダン「ぶつかってきたお前が言うんじゃねぇよ……わかってるよっ……!」ググッ

ヤムチャ「俺は無実っすっ! 俺も被害者なんですよっ!」


実況「ヤムチャは、本田に声を掛けてなんとか意識を戻そうとしているっ! あ~っと、レフェリーにも声を掛けているっ!」

元「そうそう、この試合はごちゃごちゃしてるから、わけわかんなくなってるけど……現在試合権持ってるのは、本田君とロレント君……それに、レフェリーもあのままじゃ裁定出来ないからね」

135: 2016/03/28(月) 23:01:07 ID:IUTA./XA
本田「ううっ……ヤムチャ君……こいつも片付けといてくれ……」

ヤムチャ「……なんで二つもあるんだよ。一個で十分だろが、どうなってんだっ!」ズザーッ


実況「さぁ、本田の意識も戻ってきたかっ!? なんとか重い上体を起こすっ! おっと、そして本田の下にあったパイプ椅子っ! こいつをヤムチャが蹴り出しますっ! リングの外へと蹴り出していきますっ!」

元「よ~しっ! これで凶器はなくなったっ!」

実況「凶器がリング上から消え去り、本田の意識も戻ったかっ!? あっと、レフェリーも動きましたっ! この混乱……治ってくるのかっ!?」


本田「ううっ……ううっ……くそっ、頭どつかれたわ……せやけど、ワシはまだいける……ロレント、ワシの底力舐めんなよ……」

ヤムチャ「本田さん……ここは、交代しましょう……」

本田「ううっ……大丈夫や……大丈夫、大丈夫……あんな卑怯な手でやれても、屁でもないわ……ワシの正義の鉄槌……お見舞いしたる……」

136: 2016/03/28(月) 23:12:00 ID:IUTA./XA
ヤムチャ「……ダメです。交代です」

本田「いや、大丈夫や……ワシはまだ……」

ヤムチャ「交代です」

本田「いやっ……アイツはワシがやらなあかんねん……ワシの昔の……」

ヤムチャ「もう限界じゃないですか……大丈夫ですっ! わかってますっ! 後は俺が引き継ぎますからっ……!」

本田「……頼もしいな」

ヤムチャ「後は俺に任せて下さいっ! 決着は俺がつけますっ! 先にコーナーに戻ってますよ。正義の鉄槌……お見舞いしてやりましょうっ!」


実況「さぁ、そしてヤムチャが本田に何やら声を掛けた後……おっと、自軍コーナーの方へと引き下がっていきますっ! ここは……」

元「う~ん、本田君も多分決着は自分でつけたいんだろうけど、スタミナも心配だしねぇ……ここはヤムチャ君に交代するのもいいんじゃないかな?」

137: 2016/03/28(月) 23:18:49 ID:IUTA./XA
ヤムチャ「……よしっ! さぁ、本田さんっ!」スーッ


オー! オーオー!

実況「さぁ、自軍コーナーエプロンサイドに引き下がったヤムチャは……そこから手を伸ばすそこから手を伸ばしていくっ! ここは、選手を入れ替えてくるかっ!?」

元「先ず、勝つ事が大事だからね。本田君のロレント君に対する思いも、勝たなきゃ届かないだろうからねぇ」


本田「くううっ……終いか……はぁっ……」ヨロヨロ


実況「ここは、本田っ……! 後はヤムチャに任せましょうっ! さぁ、本田は這いつくばるようにしながら……ヤムチャの待つ自軍コーナーへと近づいていくっ!」

元「うんっ!」

138: 2016/03/28(月) 23:22:08 ID:IUTA./XA
ロレント「ヒャハハハ……撤退か……? 我輩から撤退するのか……? ヒャハハハ……撤退などさせないぞォォ……本田ァァ……」ムクッ


ザワ……ザワ……

実況「あ~っとっ! 待て待て待てっ! しかしここでロレントも、息を吹き返したかっ!? 息を吹き返してきたかっ!?」

元「あらっ!?」


ロレント「ヒャハハハ……撤退などさせん……貴様が望んだ勝負だろう……? ヒャハハ……」ヨロヨロ

本田「ううっ……ううっ……」ノロノロ


実況「ロレントも随分をダメージを受けているようだが……それでも、本田よりかは早いっ! おぉ~っと、自軍コーナーに引き下がろうとしている本田へと向かっていくっ!」

139: 2016/03/28(月) 23:33:11 ID:IUTA./XA
ヤムチャ「本田さんっ! 後ろっ!」

ソドム「Hey ! 」ガシッ

ヤムチャ「……んっ?」


ロレント「ヒャハハハっ……! 本田ァァァァっ!」ガバッ

本田「……んあぁっ!?」


実況「さぁ、そしてロレントが這っている本田の背中へと覆い被さっていったぁ!」

元「あっとっ! ヤムチャ君の方もっ!」


ソドム「Come on ! Hey,Come on ! 」グイグイ

ヤムチャ「だああっ……! とことんしつこいな、コイツ……足掴むんじゃねぇよっ……!」


実況「おぉ~っと、ソドムもいつの間にやら起き上がり、場外からエプロンサイドのヤムチャの足を掴むっ! そして場外へと引きずり落とそうとしているのかっ!?」

141: 2016/03/28(月) 23:44:05 ID:oxip18mo
ソドム語が相変わらずわからんw

161: 2016/03/30(水) 22:02:32 ID:kfXNWWHw
ロレント「うるァァ……! うるァァ……!」ガスガス

本田「うおっ……おおっ……」


実況「さぁ、ロレントは本田の腹部へと膝ァ! 打ち込んでいきますっ!」


ヤムチャ「この野郎っ……! この野郎、離せよっ……!」ゲシゲシ

ソドム「Come here early ! Yum chaaaa ! 」ググッ


実況「ここは徹底して交代を妨害していくロレント・ソドム組ィ! ヤムチャも掴まれていない方の足でソドムを踏みつけるよう、蹴りつけていくが……おぉ~っとっ! ソドムは離さないっ! その手を離さないっ!」

元「う~んっ……ちょ~っと嫌なタイミングで二人とも捕まっちゃったねぇ……」

162: 2016/03/30(水) 22:06:43 ID:kfXNWWHw
ロレント「威勢がよかったのは試合が始まる前だけかァァ……? おめおめと引き下がるこの姿は、情けないと自分自身でも思わんのか、本田ァァっ……!」

本田「なんとでも言えっ……! ワシらは……ワシらはなぁっ……! うおおぉぉっ!」ググッ

ロレント「……う、うおっ!」ドテッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っとっ! しかし、ここは四つん這いの体勢になっている本田がっ……! 力強く立ち上がっていくっ! 立ち上がっていくっ!」

元「おおっ!」

実況「そして背の上のロレントを跳ね飛ばすっ! 跳ね飛ばしていていったぁ!」


本田「チームとして戦い……そして、チームとして勝つんやっ……! うおおぉぉっ……!」ズガズガ


実況「そして、一瞬の隙に自軍コーナーへと歩みを進めていくっ! 本田は歩みを進めていくっ!」

元「おぉ~しっ!」

164: 2016/03/30(水) 22:11:25 ID:kfXNWWHw
本田「ヤムチャ君っ……! 交代やっ……!」パシッ

ヤムチャ「よし、きたっ……!」パシッ


オー! オーオー!

実況「さぁ、ここで本田がコーナーのヤムチャにターッチっ! ここで試合権は移りますっ! ヤムチャですっ!」

元「でも、ソドム君にまだ掴まってるよっ!?」


ヤムチャ「お前もいつまで掴んでるんだ、オラっ……! 邪魔だよっ!」ゲシッ

ソドム「……Oops ! 」パッ


実況「いやっ! 振り払った、振り払ったっ! 足を掴んでいたソドムの腕ェ! ヤムチャは振り払ったっ! これで大丈夫だっ!」

165: 2016/03/30(水) 22:17:04 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「よっしゃっ! いくぜっ!」

本田「頑張ってやっ……!」


ワー! ワーワー!

実況「本田はエプロンサイドへっ! そして入れ違いでヤムチャがリングインっ! さぁさぁ、ヤムチャだヤムチャっ! ここは本田の呼んできた最強の助っ人ヤムチャだっ!」

元「本田君の想いの分もねっ……! 勝利と言う形で取りましょうっ!」


本田「ゆっくりしておきたい所やが……そうも、いかんなぁ……よっしゃっ! そこのデカ物……いくでぇっ!」スタッ

ソドム「……What's !? 」


実況「おっと、エプロンサイドに引き下がった本田は……おっと、ここは待機ではなく……場外へと降りたっ! 場外へと降りたっ!」

元「んっ……? あぁ、そうか……まだ近くにソドム君がいるもんね」

実況「本田も頑張りますねぇっ! 今度はソドムですかっ!」

166: 2016/03/30(水) 22:22:26 ID:kfXNWWHw
ロレント「なにがチームだ……貴様らはただの即席タッグだろうが……チームと言うのなら我々の方が上だっ……! 我々はタッグ王者だっ……!」ムクッ

ヤムチャ「いくぜ、この野郎っ……! 本田さんの分も俺がお灸を据えてやるっ! うおおぉぉっ!」ズガズガ


ワー! ワーワー!

実況「さぁさぁ、リング上ではヤムチャが向かっていく、向かっていくゥ! 今、立ち上がろうとしているロレントに近づいていっているっ!」


ロレント「下級兵士がァァっ……! 舐めるなよォォ!」スーッ

ヤムチャ「くる……だがっ……!」ググッ


実況「おっと、ロレントがヤムチャに手を伸ばすっ! あっと、しかしヤムチャっ! ここは身体を沈ませ……体勢を低くしてっ……!」


ヤムチャ「……うるあぁっ!」ガシッ

ロレント「……くおぉっ!」


実況「腕を避わして、組みかかっていくっ! ヤムチャはロレントの胴回り辺りに腕を回していくっ!」

167: 2016/03/30(水) 22:26:46 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「……そぉ~らっ!」クルッ

ロレント「くっ……!」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、掴んだ勢いそのまま……ヤムチャはクルッとロレントの背後に回っていくっ! ここはバックを取っていくっ!」

元「おぉしっ!」


ヤムチャ「お前はソドムと違って、デカくない相手だからな……そおおぉぉらっ……!」ググッ

ロレント「うおおぉっ……うおおぉっ……!」


オー、オーオー

実況「そして即座にいったぁ! 背後からロレントの身体を……高々と抱え上げていったぁ!」

元「よぉし、よしよしっ!」


ヤムチャ「簡単に投げれるぜっ……! うるああぁっ! バックドロップだああぁぁっ!」ズドーンッ

ロレント「……おぐっ! うぐあぁっ!」


ワー、ワーワー

実況「そして後方へと叩きつけていくっ! ここはバックドロップっ! あぁ、ヤムチャがロレントの身体をマットへと叩きつけていったぁ!」

元「いいよいいよぉ、よしよしっ!」

168: 2016/03/30(水) 22:31:38 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「よ~し、よしよし……」ググッ

ロレント「ううっ……我輩達は、タッグ王者なのだ……ううっ……我輩達は……舐められるワケにはいかないのだァァ……!」ゴロンッ


実況「さぁ、勢いよく叩きつけたヤムチャっ! 上体を起こしますっ! おぉ~っと、こいつはいいのが決まったかっ!? あまりの衝撃で叩きつけてロレントの身体は……おぉ~っと、そのままグルンと後方へと一回転したっ!」


ヤムチャ「さぁて……お次は……」ムクッ

ロレント「下級兵っ……! 上官を舐めるなよっ……!」ムクッ


オー? オーオー?

実況「いや、待て待て待て待てっ! ロレントはそのまま後方に回転して……おぉっとっ! 立ち上がるのかっ!? 片膝をついて立ち上がってくるぞっ!?」

元「おぉ~っと、後方回転受け身かな……? あ~っと、バックドロップの威力を最小限に留めたねぇ……」

169: 2016/03/30(水) 22:39:50 ID:kfXNWWHw
ロレント「メコンデルタエアレイドォォ! くたばれぇぇっ……!」シュタッ

ヤムチャ「んっ……? う、うおっ……!?」クルッ


ヤムチャー! ヤムチャー!

実況「そして、即座にヤムチャへと拳を振り被りながら……ロレントは飛び込んでいくっ! 飛び込んでいくっ! あっと、ヤムチャも今気づいたかっ!?」

元「うおぉ~っと、これは早いっ……!」


ヤムチャ「危ない野郎だなぁ……ここは冷静に……よっとっ……!」ガシッ

ロレント「……何ィィィ!?」


オー! オーオー!

実況「いやっ! ここはヤムチャ、冷静だっ! 飛び込んでくるロレントをそのままキャッチっ! 抱えていくっ!」

元「お~、お~っ! よしよしっ!」


ヤムチャ「ったく……本当にしぶとい野郎だな……だがっ……!」ググッ

ロレント「くぅぅぅあぁぁっ……!」


実況「そしてヤムチャはそのまま身体を大きく捻りつつ……!」


ヤムチャ「……だりゃああぁっ!」ズドーンッ

ロレント「ぐっ……! ぐがああぁぁっ……!」


ワー! ワーワー!

実況「ロレントの身体を大きく叩きつけていくっ! ここはパワースラムっ! パワースラムで返していったぁ!」

元「よ~しっ! 上手いっ!」

170: 2016/03/30(水) 22:45:09 ID:kfXNWWHw
実況「リング上ではヤムチャが、頑張っているっ! しかし、本田もまだまだぁ! こちらはソドム相手に場外で頑張っているっ!」


本田「……そぉぉらっ!」ガシッ

ソドム「……What's !? 」

本田「ぎょうさんぎょうさん暴れよってからに……お前もちょっとは、おとなしゅうしとかんかいっ……! そおおぉぉらっ!」ブンッ

ソドム「Oh...Oh... ! 」ダダッ


実況「おっとっ! 本田は場外で、ソドムの腕を掴み……そしてそのまま鉄柵目掛けてその身体を振り投げていったかっ!?」

元「いいねぇいいねぇ、仕事してるじゃないのっ!」


ソドム「GYAAAIIIIEEE ! 」ガッシャーン


実況「さぁ、ソドムの身体が鉄柵へとぶつかったぁ! 大きく金具の音が響き渡るっ! こちらも順調ですっ!」

元「いいじゃない、いいじゃない」

171: 2016/03/30(水) 22:48:40 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「本田さん……よぉしよし……」チラッ


実況「さぁさぁ、リング上のヤムチャは場外の様子を横目で確認しながら、立ち上がるっ! 立ち上がってくるっ!」

元「うんっ!」


ヤムチャ「あのデカ物がいない今がチャンスだっ……! よしっ!」ググッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、そしてここで、ヤムチャが右腕を大きく大きく突き上げたぞっ!?」

元「おおぉっ!?」


ヤムチャ「終わらせてやるぞおおぉ! 正々堂々と勝ってやるっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そして叫んだぁ! 吠えたぁ! こいつはこいつは……フィニッシュ宣言っ……! フィニッシュ宣言かぁ!?」

元「でしょうねぇ!」

172: 2016/03/30(水) 22:52:44 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「いくぜ、いくぜ……皆の力……送ってくれよ……! 頼むよっ……!」バタバタッ


オー! オーオー!

実況「さぁさぁさぁさぁ! ヤムチャは激しくリング上で地団駄を踏み鳴らすっ! 小刻みに地団駄を踏みならしていくっ!」

元「おぉ~っと、これは……」


ヤムチャ「……うおおおぉぉ!」ズドンッ


オーッ!

実況「そして、今度はマットと大きく踏みつけていくっ! 踏み鳴らしていくっ! それと同時に場内から大きな大きな声援が飛んでくるっ!」


ヤムチャ「……さぁ、立ち上がれっ! 終わらせてやるよっ! うるああぁっ!」ズドンッ

ロレント「う、ううっ……」


オーッ!

実況「ヤムチャがマットを踏み鳴らすっ! それに合わせて場内から声援が飛び交うっ! 地響きのような声援っ! 会場全体が一丸となったミュージックっ! 正にオーケストラっ!」

元「狙ってるねぇ!」

173: 2016/03/30(水) 22:57:50 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「さぁ、決めるぜっ……!」ズドンッ

ロレント「う、ううっ……くっ……」ムクッ


オーッ!

実況「ここでロレントがゆっくりと立ち上がってくるっ! さぁ、ヤムチャっ! ここでブチかませっ! 準備は整ったぞっ! Tune up the band!」

元「いよぉ~しっ!」


ヤムチャ「よしっ……! 打ち込んでやるっ……! いっくぜええぇぇっ……!」ズドンッ


イケー! ヤムチャー!

実況「さぁ、ヤムチャは大きくマットを踏みならし、そしてサイドステップをしながら突っ込んでいったぁ!」

174: 2016/03/30(水) 23:02:37 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「狙いは……その顎っ……! うるああぁっ……!」シュッ

ロレント「……舐めるなァァっ!」ガシッ


オー? オーオー?

実況「そして大きく大きく踏み込みつつのトラースキックを今、ロレントの顎へと……おぉ~とっ! おっとおっとっ!?」

元「あ~っとっ! 受け止めたっ!?」

実況「ここはロレントっ……! その突き出してきた足をキャッチっ! 両腕でキャッチっ! 捉えますっ! 捉えましたっ!」


ロレント「はぁっ……はぁっ……甘いぞ、馬鹿め……」

ヤムチャ「甘いのはそっちだっ……! うるああぁっ……!」シュタッ


オー! オーオー!

実況「片足を捉えられヤムチャは片脚立ちの状態っ! お~っと、ここはロレントも粘るっ! 粘って……あ~っ! いやいやいやっ!」

元「おおぉっ!?」

実況「ヤムチャは片脚を捉えられながらも……おぉ~っと、そのまま飛んでいくっ!」

175: 2016/03/30(水) 23:05:31 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「まだ、手段はあるんだよっ……! だったら延髄斬りだっ! うるああぁっ!」ガスッ

ロレント「……くあっ!」クラッ


オー! イイゾー! ヤムチャー!

実況「切り返しへの切り返しィ! ここはヤムチャが一手上をいったかっ!? ヤムチャは足を取られながらも、そのままジャンプして延髄斬り、延髄斬りィ! ロレントの側頭部へと打ち込んでいくっ!」

元「上手いっ!」


ヤムチャ「足取ったぐらいで、安心してるんじゃねぇよ……うおぉ~っとっ!」ビターンッ

ロレント「ああっ……ああっ……」クラクラ

ヤムチャ「さぁさぁ、構わずいくぜっ……!」


実況「飛び込みつつの延髄斬りで、うつ伏せでマットへ落ちるヤムチャ……だがっ! そのままヤムチャはすぐ様立ち上がっていくっ! 立ち上がっていくっ!」

元「お~、お~、いいよいいよ~!」

176: 2016/03/30(水) 23:07:45 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「フィニッシュ宣言……変わりなしっ……!」ググッ


オー! オーオー!

実況「そしてヤムチャはここで……おぉ~っとっ! 深く腰を突き落としていくっ! 腰を突き落としていくっ!」

元「おおっ! よぉし、こっちできたかっ!?」


ヤムチャ「ウルフバスターだああぁっ……!」ドスッ

ロレント「……ふぐっ!」


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャが深く腰を突き落とし……正面から突っ込んだっ! 突っ込んでいったぁ!」

177: 2016/03/30(水) 23:11:36 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! だああぁぁっ……!」ググッ

ロレント「……う、うおおっ!」


ワー! ワーワー!

実況「ロレントの両太腿を抱え……そのまま、ハイアングル気味へと持ち上げるっ! そしてそしてそしてっ!」


ヤムチャ「うおおおぉぉっ! こいつでお終いだあぁぁっ! 喰らええぇぇっ!」ブンッ

ロレント「……うがっ、うぐああぁぁ!」ズドーンッ


ワー! ワーワー!

実況「そのまま自身の身体ごと、ロレントの身体を旋回させてマットへと叩きつけるっ! さぁ、これは決めにいったぁ! ウルフバスターだ! ウルフバスター!」

元「いったぁ!」

実況「そのままロレントの身体に覆い被さり、フォールの体勢っ! これで決まったかぁ!? レフェリーももう復活しているっ! 今、カウントを取りに走りますっ!」」

178: 2016/03/30(水) 23:15:25 ID:kfXNWWHw
ソドム「Fuck ! We don't lose ! GRAAAAR ! 」ダダッ


実況「あ~っと、しかししかし、場外のソドムが走る走るっ! おぉ~っとっ! ここは走ってくるっ!」

元「あ~、来てるねぇ……どうだろうっ……!?」


ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリ」

ソドム「KICK IT, IT PARTS ! (訳:ふぅ、あぶなかったぜ!)」ガスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」

ダン「カット成立だっ! カット成立っ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


アー、アーアー

実況「あ~っとっ……! ここは間に合いましたっ! 間に合いましたっ! リング上に再び雪崩れ込んできて、ヤムチャの背中へとスレッジハンマーっ! ここはカットしていきますっ!」

元「あ~っ……! ちょ~っと、ソドム君のスタミナも無尽蔵だよね」

180: 2016/03/30(水) 23:19:19 ID:kfXNWWHw
ソドム「Fuck ! Fuck ! 」ゲシゲシ

ヤムチャ「ぐっ……うげっ……」


実況「おぉ~っと、案の定と言いますか……やはり一撃で終わるソドムではないっ! ソドム立ち上がり、そしてヤムチャの背中へとストンピング、ストンピングっ! これでもかと踏みつけていくっ!」

元「あ~らららら」


本田「あの野郎は、ホンマに……ド阿呆がっ……!」ダダッ


オー! オーオー!

実況「あ~っと、しかしこれにはたまらず本田も来たっ! おぉ~っと、おぉ~っとここは本田も参戦っ! リングに雪崩れ込んできますっ!」

元「うん、とりあえずソドム君を止めよう!」

181: 2016/03/30(水) 23:24:21 ID:kfXNWWHw
本田「おとなしゅうしとれや、ド阿呆っ……!」ドスッ

ソドム「Oh... ! 」


オー! オーオー!

実況「さぁ、本田は一直線にソドムへ突っ込んでいき、そして組かかっていったぁ!」


本田「どすこいどすこいっ……! どすこいどすこいっ……! 押し出しやああぁぁっ!」グイグイ

ソドム「Oh...Oh...」ヨロヨロ


オー! イイゾー! ホンダー!

実況「そして、ソドムの身体を、コーナー方向へと押しやっていくっ! 得意の押し出しだっ! ここはソドムをヤムチャから遠ざけていくっ! さぁ、本田も残された力を振り絞るっ!」

元「いいよいいよっ!」

183: 2016/03/30(水) 23:32:56 ID:kfXNWWHw
本田「……うおおぉぉっ!」グイッ

ソドム「……Oops ! 」ドスッ

本田「しばらくそこで、おとなしゅうしといてもらうでぇ……!?」


オー! イイゾー! ホンダー!

実況「さぁ、そして本田はそのままコーナーまでソドムの身体を押し込んでいったぁ! 今、ソドムの背中がコーナーマットへと突き刺さるっ!」

元「おぉしっ!」


ソドム「Fuck ! Fuuuuck ! 」ドスドス

本田「ぐっ……ぐっ……痛いなド阿呆っ……!」


実況「本田の背中にパンチを打ち下ろすソドムっ! しかし本田は耐えているっ! コーナーにソドムを押さえつけ、封じ込めているっ!」

元「いいよいいよ! わかってるじゃないっ!」


本田「さぁ、ヤムチャ君っ……! 二人勝つんやっ……! 立てええぇっ……!」

ヤムチャ「ううっ……よぉし、勝ちましょうっ……!」ムクッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてヤムチャが立ち上がってきたっ! 立ち上がってきたっ! ここが勝機ですっ! ここが勝機ですっ!」

元「本田君が抑え込んでる間にね……決めちゃおうっ!」

184: 2016/03/30(水) 23:38:48 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「……起きろっ!」ググッ

ロレント「う、ううっ……」ムクッ


ヤムチャー! イケー!

実況「さぁ、そしてヤムチャが精も魂も尽きかけているロレントを引き起こしていくっ! 引き起こしていくっ! もうフラフラだぁ!」

元「疲労も蓄積されてたのに、結構無茶な攻め方もしてたからね。ここでツケが来ちゃったかな?」


ヤムチャ「うらっ……! そぉ~らっ……!」バッチーンッ

ロレント「……うおっ」ヨロッ

ヤムチャ「もう一丁っ……! そらっ……!」バッチーンッ

ロレント「……くっ」ヨロッ


オー! オーオー!

実況「ロレントを引き起こしたヤムチャは……ここは逆水平チョップっ! その胸元へと打ち込み……おっと、ロレントをコーナー付近に追いやっていきますっ! ソドムが閉じ込められているコーナーとは対角線のコーナーへと追いやっていくっ!」

元「フィニッシュは雪崩式の攻撃かな?」

185: 2016/03/30(水) 23:44:10 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「……そらっ!」バッチーンッ

ロレント「……ぐあっ」ドスッ


オー! オーオー!

実況「さぁ、そしてロレントの身体もコーナーへと押し込まれましたっ! その背中がマットへと突き刺さりますっ!」

元「うんっ!」


ヤムチャ「最後は、俺が決める……俺がスリーカウントをお前からとる……だけどなぁ……?」

ロレント「……あぁ?」

ヤムチャ「お前に、とどめを刺すのは……本田さんだ……」チラッ


実況「おっと、ここでヤムチャは……少し、本田とソドムの方を見たかっ?」

186: 2016/03/30(水) 23:47:36 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「本田さん、連携攻撃いきますよっ!」

本田「連携攻撃……このタイミングでか……? あぁっ……?」

ヤムチャ「遅れないで下さいよっ……! いきますっ……!」


オー? オーオー?

実況「お~っと、ここでヤムチャが本田に向かって何か叫んだか!?」

元「うん、何か言ったねぇ」


ヤムチャ「いくぜっ……! うらああぁぁっ!」バッチーンッ

ロレント「……ぐあっ」

本田「……ど~すこいっ!」バッチーンッ

ソドム「……Oops ! 」


オー! オーオー!

実況「ここでヤムチャはロレントの顔面を叩いていくっ! 強烈なビンタァ!」

元「おっと、同じタイミングで本田君もソドム君にしたよ?」

187: 2016/03/30(水) 23:52:05 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「本田さん……お願いします……」クルッ

本田「……あぁ」クルッ


オー? オーオー?

実況「んっ……? どうしたっ? ここでヤムチャはロレントに背を向けるっ! 背を向けていくっ!」

元「本田君も……ソドム君に背を向けたよ?」


本田「よっしゃ……ほんなら、いこか……」パンッ

ヤムチャ「……」パンッ


オー! オーオー!

実況「確かに、よくよく見ればヤムチャと本田は同じ動作をしているっ! おっと、ここでも両者が同じタイミングで自分の顔面を叩く……んっ……? 待て、これは……ひょっとすると……?」

元「僕、本田君がこの動きするの見た事あるよ?」

実況「……ですよねぇ? そしてそれは、ここ一番の時に本田が見せる動きっ!」

188: 2016/03/30(水) 23:56:00 ID:kfXNWWHw
ヤムチャ「いくぜええぇぇっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ

本田「どっせええええいっ!」ダダッ


オー! オーオー!

実況「そしてここで両者が同時に走り出すっ! これはこれは……ロレントを狙っているのは、本田で……ソドムを狙っているのは、ヤムチャでっ……!」

元「そういう事でしょうねぇ!」

実況「今、リング中央で両者がすれ違うっ……! ここは、ヤムチャと本田っ……! 同時にターゲットを切り替え、対角線コーナーにいる相手に突っ込んでいくっ!」



ヤムチャ「うおおおぉぉ! だああぁぁっ!」

ソドム「……GHAAK ! 」


オー! オーオー!

実況「ヤムチャはソドムに対して飛び込みつつのフライング・フォア・アームっ! 飛び込みつつの肘を打ち込んでいくっ! そしてそして本田はっ……!?」


本田「スーパー鬼無双じゃあああいっ!」ズドーンッ

ロレント「……おぐあああっ!」


オー! オーオー!

実況「先ずはスーパー頭突きっ! スーパー頭突きィ! ロレントの腹部へと強烈にぶつかっていくぅっ!」

元「ここからだよ~!」

198: 2016/03/31(木) 21:59:51 ID:z3cilxQ2
本田「どすこいどすこいどすこいどすこいっ……! うおおおぉぉぉっ……!」バチバチ

ロレント「どぐっ……! がっ……! ぐ、ぐがっ……!」


ワー! ワーワー!

実況「更に本田は張っていくっ! 張っていくゥゥ! 逃げ場のないコーナーで百烈張り手だっ! さぁさぁ、ロレントに打ち込む打ち込む打ち込むっ!」

元「スーパー鬼無双だっ!」

実況「ここで本田のとっておきィィ! スーパー鬼無双っ! スーパー鬼無双っ!」


ヤムチャ「俺も……いくぜっ……!」シュッ

ソドム「Oh... !?」


オー! オーオー!

実況「さぁさぁ、本田自らの手でロレントへと決着の一撃をっ……!」

元「おうおうおうおうっ! ヤムチャ君も……ヤムチャ君もいったよっ!?」

実況「えっ……!? うおぉ~っとぉっ! おっとおっとおっとぉっ!」

200: 2016/03/31(木) 22:06:57 ID:z3cilxQ2
ヤムチャ「狼牙風風拳だああぁっ! はいやああぁぁっ!」

ソドム「……GHAAK」


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャも仕掛けたっ! ヤムチャも仕掛けたぁ! こちらも逃げ場のないコーナーに追い詰めた状態で……ソドムに狼牙風風拳っ! 狼牙風風拳っ!」

元「お~、お~、お~っ! こりゃ、息ぴったりだっ!」


本田「どすこいどすこいどすこいどすこいっ……! どぉぉぉすこぉぉぉいっ!」

ロレント「ぐっ……ぐががっ……! うがっ……!」

ヤムチャ「ハイィィッ! ハイィィッ! ハイイィィィィッ!」

ソドム「GYAAAAIIIIEEEEE ! 」


ワー! ワーワー!

実況「本田はロレントにっ! そして、ヤムチャはソドムへとっ! ここでやが両者が同時にとっておきを繰り出してくるっ! スーパー鬼無双と狼牙風風拳っ! スーパー鬼無双と狼牙風風拳っ! いったいったいったいったぁ!」

元「おぉぉぉっ! 決まったぁ!」

実況「本田・ヤムチャ組っ! 完全に決めにいった決めにいったぁ! さぁさぁ、本田もヤムチャも打ち込む打ち込む打ち込んでいくゥ!」

201: 2016/03/31(木) 22:13:16 ID:z3cilxQ2
バイソン「おうおう、やってやがる……やってやがる……ったく……」スッ

サガット「狼牙風風拳とスーパー鬼無双……ほ~う……」スッ


ザワ……ザワ……

実況「こうなってしまえば、本田組の勝利はもう確実でしょうっ! さぁさぁ、両者が……」

元「あぁ~っ!」

実況「何ですか元さんっ!? いきなり大声を出してっ!?」


バイソン「ヘッヘッヘ、以前言ったよなぁ……? 試合がなくても背後に気をつけなって……てめぇはチヤホヤされてやがるから、気に食わねぇんだよぉ、ヤムチャァ!」ダダッ

サガット「空手軍団に勢いづかれては困る……そういった流れは断ち切っておかねばならぬっ……! おおおぉぉっ……!」ダダッ


ザワ……ザワ……

元「花道の奥っ……! サガット君とバイソン君が来たよっ!?」

実況「えっ……!? おぉ~っとっ! おっとおっとぉっ! 確かにサガットとバイソンだっ! サガットとバイソンだっ! そしてリングに向かって走ってきているぞっ!?」

203: 2016/03/31(木) 22:18:12 ID:z3cilxQ2
カエレー! サガットー! バイソンー!

バイソン「へへへ、歓迎されてるねぇ……サガットちゃ~んっ!」ダダッ

サガット「それなら、もっと盛り上げてやるとしようか……」ダダッ


実況「リングに向かうサガットとバイソンっ! 何の用だっ!? シャドルーがここに何の用だっ!? バイソンは何やら、凶器を持参してきているぞっ!?」

元「何だ、ありゃ……? 木刀かっ!?」


ヤムチャ「ハイィィッ! ハイィィッ! うおおおぉぉぉっ……!」

サガット「おぉ~っと、そこまでだぁ……」ガシッ

ヤムチャ「んっ……えっ……?」


カエレー! サガットー! バイソンー!

実況「さぁ、リングに辿り着いたサガットは、サードロープ下から腕を伸ばし、そしてヤムチャの足を掴んだっ! サガットが掴んだぞっ!?」

元「おぉ~いおいおいおいっ……!」

205: 2016/03/31(木) 22:23:05 ID:z3cilxQ2
サガット「……ふんんっ!」ブンッ

ヤムチャ「なんで……なんでサガットが……うげっ……!」ビターンッ


ブー! ブーブー!

実況「さぁ、サガットは掴んだその足を……力一杯引っ張ったぁ! 前のめりに倒れるヤムチャっ!」

元「あちゃ~っ!」


バイソン「あっそびに来~たよっ! ヤ~ムチャ君っ! さぁさぁ、場外においでおいでぇ~!」

サガット「ハハハ、そういう事だ……さぁさぁ、一方的な玩具になってもらうぞ……来いっ……! こっちに来いっ……!」グイグイ

ヤムチャ「うおっ……うおっ……」ズルズル


ブー! ブーブー!

実況「そしてサガットはヤムチャの身体を場外へと引きずり出していくっ! 引きずり出していくっ! おぉ~っと、おっとおっとっ!? どうなってるっ!? どうなっているっ!?」

元「おいおいおいおいっ……! 何でこんなタイミングでやってくるんだよっ!?」

206: 2016/03/31(木) 22:30:46 ID:z3cilxQ2
ヤムチャ「……うげぇっ!」ボトッ

バイソン「待ってましたよ、ヤムチャ君っ……! 今日の君のラッキーアイテムは、特注ロッドだっ……! うるあぁっ!」バチーンッ

ヤムチャ「くああぁぁっ……!」


ブー! ブーブー!

実況「さぁ、ヤムチャの身体が場外へと引きずり落とされたっ! そして、そこにバイソンが木刀らしき物でヤムチャの身体を叩きつけていくっ!」

元「おいおいおいおいっ……!」


バイソン「元・ボクサーの超イケメンに殴られると運勢アップですっ! ラッキープレイスは……病院。ハハハっ! うるあぁっ……! うるあぁっ……!」ガスガス

サガット「玩具を独り占めするな、バイソン……俺も混ぜろっ……! フンっ……! フンっ……!」ガスガス

ヤムチャ「ぐっ……! ぐおおぉっ……!」


ブー! ブーブー!

実況「さぁ、バイソンはヤムチャの身体を繰り返し打ち付けていくっ! おぉ~っとぉ! サガットも加わってきたぁ! サガットはストンピングっ! ヤムチャの身体を踏みつけていくっ!」

元「おいおいおいおいっ……! マズイよ、こりゃマズイよ……!」

207: 2016/03/31(木) 22:36:25 ID:z3cilxQ2
ソドム「What is happenning ? 」キョロキョロ


バイソン「ヘッヘッヘっ……! くたばれっ……! くたばりやがれっ……!」ガスガス

サガット「おい、何をしているっ……!? パートナーを助けに行けっ! タッグ戦の基本だろうがっ!」


本田「どすこいどすこいどすこいどすこいっ……! どすこおおおいっ!」バシバシッ

ロレント「ぐっ……うぐっ……ぐがっ……!」


ブー! ブーブー!

実況「何が起きてるのかわかりませんが、とにかくシャドルーの乱入っ! 乱入ですっ! ヤムチャは捕まってしまいましたっ! しかし、本田の攻撃はまだ続いているっ! とにかく、本田がロレントからスリーカウント取ってしまえば……」

元「いや、そりゃ無理だっ! 試合権持ってるのはヤムチャ君だっ!」

実況「あ~っとっ! そうでしたそうでしたっ! 本田は試合権を持ってはおりませんっ! なんと言う事だっ! なんと言う事だっ!」


ソドム「Oh...I'll go to help ! 」ヨロヨロ


実況「あ~っとっ! そしてここで……ソドムがっ……! ソドムが本田に近づいていくっ! 流石のソドムも狼牙風風拳でダメージはもらっているようだが……それでも完全ではないっ! あ~っと、あっとあっとぉ! これは本田も……」

元「マズイんじゃないのっ!?」

208: 2016/03/31(木) 22:40:57 ID:z3cilxQ2
本田「どすこいどすこいどすこいどすこいっ……! どおおおぉぉ……」

ソドム「Fuuuuuck ! 」ドスッ

本田「うげっ……なんでやっ……!? なんでお前が……」クルッ


実況「さぁ、ソドムは本田の背後から忍び寄り……おぉ~っと、ここでハンマーパンチっ! 後頭部へとハンマーパンチっ! 本田を止めていくっ! ロレントを救出するっ!」

元「いや、でも……ロレント君は長い間喰らってたからね……う~ん、ダメージはある」


ソドム「GRAAAAAAR ! 」ガシッ

本田「なんや……なんやお前……ヤムチャ君は……ヤムチャ君はどうなっとるっ……!?」

ロレント「ううっ……ううっ……ああっ……」ガクッ


実況「そして、ソドムは本田に掴みかかっていったぁ! え~っ、とりあえず一回整理しましょうっ! 現在、試合権を持っているのは……」

元「ヤムチャ君と、ロレント君ですね」

実況「そして、ロレントはコーナーでうなだれていますっ! これは大ダメージだっ! 動けないっ!」

209: 2016/03/31(木) 22:45:54 ID:z3cilxQ2
バイソン「うるあぁっ……! うるあぁっ……!」ガスガス

サガット「おい、バイソン……ヤムチャはそろそろいいだろ……後は俺に任せておけ……」ガスガス

ヤムチャ「ぐあっ……ぐあっ……」


ブー! ブーブー!

実況「そして、ヤムチャは場外にシャドルーにタコ殴りにあっているっ! こちらも動けはしないのではないかっ!?」

元「そうですよねぇ……」


ダン「なんで……なんでシャドルーが……お、おい……どうなってるんだ……」オロオロ


実況「試合権を持っている二人が、ほぼ戦闘不能の状態っ! これはどうなるんだどうなるんだっ!?」

元「だから、あのぉ~、なんでシャドルーが……」

実況「さぁさぁ、これにはレフェリーもリング上で戸惑っているぞっ!?」

210: 2016/03/31(木) 22:51:28 ID:z3cilxQ2
バイソン「ったく、サガットちゃんは美味しい所持っていって……ズルいんだよぉ……ったく……」ウロウロ


実況「おぉ~っと、そしてここでバイソンが場外をうろついているっ! うろついているっ! 何やら、不審な動きを見せているぞっ!?」

元「ヤムチャ君から離れたって事は……」

実況「……本田狙いですかねぇ!?」


バイソン「くるくるくるくる……う~んっ……! 棒術ってのは、難しいねぇ……」クルクル


実況「さぁ、バイソンは持参した凶器……木刀のような物を頭上で回転させながら、場外をグルッと回って……おぉ~っと、やはりこれは本田狙いのようにも見えるっ……!」

元「おいおいおいおいっ……!」

211: 2016/03/31(木) 22:56:17 ID:z3cilxQ2
バイソン「おぉ~いっ! ロレントォ~! おめぇ、大丈夫かぁ~?」

ロレント「う、ううっ……んんっ……?」

バイソン「ほぉ~れ、忘れ物だ……おめぇのヤツだろ、コレ……」ポイッ


ザワ……ザワ……

実況「あっとぉ! そしてここでバイソンはリング内へと投げ入れたっ! 持参してきた凶器を投げ入れますっ!」

元「あっ、待てよ……そういや、ロレント君……あの凶器使ってたぞ……?」

実況「え~っと……それは……」

元「ホラ、え~っと……フェイロン君に蹴り折られてからは……自粛と言うか、持って来てなかったけど……」

実況「あ~、あ~、あ~っ! そう言えば、持っていましたっ! ロレントはここ最近は持って来てはいませんでしたが……と、言う事は……!?」

212: 2016/03/31(木) 23:04:08 ID:z3cilxQ2
ロレント「これは……ううっ……我輩の……」ヒョイッ


ザワ……ザワ……

実況「さぁ、そしてロレントが……あ~っとっ! あ~っとっ! 拾ったぁ! 凶器を拾ったぁ!」

元「おおぉ~いっ!?」

実況「という事は、これは……シャドルーは肩入れをしているっ!? ロレント・ソドム組の肩入れをしているっ!?」

元「そうなんのかねぇ!?」


ダン「おいっ、待てっ……! ソコっ……! ロレントォ! おめぇ、ソレ離せっ……!」ダダッ


実況「しかし、ここはレフェリーが走るっ! 凶器を手にしたロレントの元へと走ってくるっ!」

元「捨てさせろっ! 捨てさせろぉぉ!」

213: 2016/03/31(木) 23:08:08 ID:z3cilxQ2
ダン「ソレ、離せっ……! んっ……?」ガシッ

ロレント「……これは」

ダン「おめぇ……これ、前のより硬くなってねぇか……?」


オー! オーオー!

実況「さぁ、レフェリーが掴んだっ! 凶器を掴んだっ!」

元「没収だっ! 没収しろぉっ!」


ロレント「我輩の物だァァァァ……! 触れるでないィィィ!」ドンッ

ダン「うげええぇぇっ!」ドテーンッ


アー! アーアー!

実況「しかし、ここはロレントォ! 突き飛ばしていくっ! 突き飛ばしていくっ! レフェリーを突き飛ばしたぁ!」

元「レフェリー、しっかりしろぉ~っ!」

214: 2016/03/31(木) 23:12:42 ID:z3cilxQ2
バイソン「いいねぇいいねぇ、ロレント君~! そういう所、バイソンちゃん大好き……いいよいいよ……」ニヤニヤ

ロレント「はぁっ……はぁっ……感謝するぞ……バイソン二等軍曹……」

バイソン「いいって事 、いいって事っ! ヤムチャがやられりゃ、俺も幸せっ! おめぇも幸せっ! み~んなハッピーだっ! それより、あのクルクルってヤツやってくれっ! 俺は上手く出来ないんだっ!」


ブー! ブーブー!

実況「さぁ、この場内のブーイングは誰に対してだっ! 凶器を持ち込んだシャドルーかっ!? それとも、それを受け取ったロレントかっ!?」

元「このタイミングで……マズイよ、マズイよ……」


ロレント「はぁっ……はぁっ……とりあえず、本田を制裁しないとな……」ヨロヨロ

バイソン「おぉ~いっ!? ヘイ、ヘイヘイっ!? クルクルはっ!? クルクルしてくれよっ!」


実況「さぁさぁ、ロレントはそのままヨロヨロと歩みを進め……本田へ向かっていくっ! 向かっていくゥゥ!」

元「ヤムチャ君は捕まってるし……あ~っ! あ~っ!」

215: 2016/03/31(木) 23:17:58 ID:z3cilxQ2
ソドム「GRAAAAR ! 」ググッ

本田「くああっ……ワシには、相撲技が……」

ロレント「……本田ァァァァ!」


実況「さぁ、ソドムと組み合っている本田の背後から、ロレントが今、忍び寄るっ!」

元「うおお~いっ!」


ロレント「上官に刃向かった罰だァァァァ! 制裁ィィィィ!」ズガアァァ

本田「……うぐああぁっ」ガクッ

ソドム「……Yes ! 」


ブー! ブーブー!

実況「そして、フルスイングっ! 本田の後頭部をその凶器でフルスイング、フルスイングっ! これはいけませんっ! これはいけませんっ!」

元「うおぉぉいっ!」

216: 2016/03/31(木) 23:21:41 ID:z3cilxQ2
バイソン「ヘーイっ! クルクルはっ!? おぉ~い、わざわざ持って来てやったんだぞっ!? リクエストぐらい聞け、ゴルァ!」

ロレント「……やかましいヤツだ、まぁいい。ソドムっ!」

ソドム「OK,My master ! 」ガシッ

本田「……ううっ」グラッ


実況「後頭部に打ち込まれ本田の身体が前のめりに倒れ……いや、違うっ! そしてソドムが股下へと本田の頭部を押し込んだっ!」

元「おぉ~いっ! おいおいおいおいっ!」


ソドム「Big damage to a your body ! And your mind ! GRAAAAR ! 」グイッ

本田「あ、あああっ……」

ロレント「さぁ、ソドム……我々二人で制裁だァァ……!」クルクル


実況「ソドムは自身の頭上まで一気に本田を担ぎあげていったぁ! そして、その横でおぉ~っと、ロレントはなんだなんだっ!? 手にした棒を高速回転させるっ!? なんだ、あの動きはっ!? まるで手品のようだっ!」

元「おおっ……使いこなしてるねぇ……」

217: 2016/03/31(木) 23:27:05 ID:z3cilxQ2
ソドム「Be fear ! 」グイッ

本田「あっ、あああっ……」

ロレント「楽しかったぞ、本田……さぁ、行けっ! ソドムゥゥゥゥ!」クルクル


実況「ソドムは本田の巨体だろうが、モノともしないっ! そこから更に一段ビルドアップっ! そして、ロレントはまだ凶器を回転させているっ!」


ソドム「BUTSUMETSU-Busterrrrrrrrrr ! 」シュタッ

ロレント「パリオットサァァァァクルゥゥゥゥ!」ズガアァァッ

本田「……ガッ、ガガッ!」


ホンダー! ホンダー!

実況「そして、ソドムが飛び込みつつ、本田の身体を落とすと同時に……おぉ~っと、ロレントがその凶器で腹部へと打ち込んでいくっ! 打ち込んでいくっ!」

元「……うわあぁぁっ」

実況「そして本田の身体がマットへと大きく大きく叩きつけられたぁ! ここはブツメツバスターと……凶器攻撃の合体攻撃っ! 合体攻撃ィ!」

218: 2016/03/31(木) 23:31:06 ID:z3cilxQ2
本田「う、ううっ……あぁっ……」ガクッ

バイソン「イエーイっ! クルクルだああぁぁっ! クルクルだぜええぇっ! アレが見たかったんだ、アレがよおおぉ!」パンパン


ブー! ブーブー!

実況「本田はピクリとも動かない、ピクリとも動かないっ! そして場内からは大ブーイングっ! 大ブーイングだっ! バイソンが一人で喜んでいるっ!」

元「……本当、余計な事を」


バイソン「さて……いいもん見れた事をだし……帰るかな……」スッ


実況「バイソンは完全に肩入れをしていますっ! 肩入れをしていますっ!」

元「あ~っ! ちょ~っとっ! ヤムチャ君もっ……!」

実況「んんっ……!?」

221: 2016/03/31(木) 23:39:28 ID:z3cilxQ2
ヤムチャ「ガッ……ガガッ……離せ……離せ……」モガモガ

サガット「なぁ~に、すぐに離してやるさ……ちと、乱暴だがな……」


サガット、カエレー!

実況「おぉ~っと、ヤムチャは場外でサガットに首を絞められながら……持ち上げられていますっ! 持ち上げられていますっ!」

元「おいおいおいおいっ……!」


サガット「それじゃあ、いくぞっ……! チョークスラムだっ……! おおおぉぉ……!」ズドーンッ

ヤムチャ「……ぐわあああぁぁ!」


ブー! ブーブー!

実況「ヤムチャは場外で、サガットにチョークスラムっ! チョークスラムですっ! なんという事だっ! なんという事だっ! リング上ではなく、場外の硬い硬い床へと叩きつけられますっ!」

元「と言うか……そもそもサガット君に、あんな事する権利はないんだよっ!」

222: 2016/03/31(木) 23:45:59 ID:z3cilxQ2
サガット「ハーッハッハッハっ! 楽しかったぞ……なぁ、ヤムチャ……?」グイッ

ヤムチャ「う、ううっ……くそっ……くそっ……」ググッ


実況「おぉ~っと、サガットは場外でヤムチャを引き起こすっ! まだいくのかっ!? まだいくのかっ!?」


サガット「さぁ、帰ってよし……頑張って試合続けろよ……ハーッハッハッハっ!」グイッ

ヤムチャ「う、ううっ……」ゴロンッ


実況「いや、サガットはサードロープ下にヤムチャの身体をねじ込み……リングに戻していくっ! 戻していくっ!」

元「おいおいおい……さっきの優勢何処いっちゃったんだよ……」

223: 2016/03/31(木) 23:50:42 ID:z3cilxQ2
ロレント「……ほ~う」

ソドム「wow.」


実況「とりあえずは、リングに戻りはしたヤムチャではありますが……しかし、リング内には凶器を手にしているロレントと……そしてソドムが待ち構えているっ!」

元「うわああ……」


サガット「後は好きに料理しろ……そいつに、敗北する事が当然である事を教えてやってくれ……」ビシッ

バイソン「ロレント、ソドムっ! 貸し一だからなっ!」


実況「さぁさぁ、バイソンがサガットと合流したぁっ! そして、シャドルーの二人はロープ越しにロレントとソドムに何やら言ったぞっ!?」


サガット「……さぁ、帰るか。なぁ」クルッ

バイソン「いや~、試合が組まれてない俺達の姿を見て……いや~、ファンも満足してるだろ、ガハハハ!」クルッ


実況「そして、リングに背を向けて……帰っていくっ!? 帰っていくのかっ!?」

元「帰っていきますねぇ……」

実況「なんとなんとなんとなんとぉ! サガットとバイソンっ……! やりたい放題暴れて……そしてっ……! なんだなんだ、これはっ!」

224: 2016/03/31(木) 23:55:01 ID:z3cilxQ2
ロレント「……とりあえず、そいつを引き起こせ。ソドム」

ソドム「OK ! Hey,Hey ! 」ググッ

ヤムチャ「……ううっ」


実況「優勢だった状況がシャドルーの乱入によって大ピンチっ! 一転して大ピンチィ!」

元「まだだ……まだなんとか……」

実況「さぁ、ヤムチャの身体がソドムによって引き起こされますっ! しかしっ……! 力がないぞ、ヤムチャっ!? その身体に力がないっ!」


ヤムチャー! ガンバレー!

ヤムチャ「う、ううっ……」フラフラ

ロレント「なんだ、なんだ……もう終わってるじゃないか、こいつは……そういう事なら……」クルクル


実況「場内からも声援が飛んでるぞぉ! ヤムチャァ! 粘りだっ! ここで粘りを見せるんだ、ヤムチャァ!」

元「あんなシャドルーにさぁ……やられてちゃダメだよっ!」

225: 2016/03/31(木) 23:57:30 ID:z3cilxQ2
ロレント「そこォォォ!」ズガアァ

ヤムチャ「……う、うああっ」ベタッ


ブー! ブーブー!

実況「お~っと、そしてロレントはその凶器でヤムチャの膝裏を打ち込んでいくっ! ヤムチャの身体が両膝から崩れたっ! そしてゆっくりと前のめりに……」


ロレント「……おぉ~っと、寝るのは早いぞ」ガシッ

ヤムチャ「……うあっ」


実況「いやっ……! ロレントは後頭部っ! 後ろ髪を掴み、倒れさせはしませんっ! 倒れる事を許しませんっ!」


ロレント「ソドム……放っておいたら、すぐにでも眠ってしまいそうだ……お前が持っておけ……」

ソドム「OK ! 」


実況「ここで正面にいたソドムが……ヤムチャ背面へと回り込み……そして、髪を掴むっ! 背後にいたロレントは、ヤムチャの正面へと回っていくっ!」

227: 2016/04/01(金) 00:01:16 ID:257f10zs
ロレント「下級兵……本田にも言っておけ……」クイッ

ヤムチャ「ううっ……」


ブー! ブーブー!

実況「さぁ、ロレントは棒先をヤムチャの顎に突きつけ、顔を上向きにしていくっ! ソドムも背後から、ヤムチャを押さえつけているっ!」

元「おいおいおいおい、しっかりしろぉ!」


ロレント「我輩の規律と……規則に……従うようにとな……勿論、逆らった場合は……」ググッ


ブー! ブーブー!

実況「これではリンチではないかっ!? 公開処刑ではないかっ!? あ~っと、そして、ここでロレントが大きく大きくその凶器を振り被ったぁ!」


ロレント「制裁だとなァァァァ! うるあァァァァ!」ズガアァァ

ヤムチャ「……ぐ、ぐわぁぁっ!」バターンッ


ブー! ブーブー!

実況「そして、振り抜いたぁ! ヤムチャの顔面をその凶器で振り抜いていったぁ!」

228: 2016/04/01(金) 00:04:42 ID:257f10zs
ブー! ブーブー! ブー! ブーブー!

実況「さぁ、ヤムチャはダウンっ! 大きく大きくダーウンっ! ブーイングが鳴り止みませんっ!」


ロレント「おい、ソドム……レフェリーを起こしてこい……」ガシッ

ヤムチャ「……ぐっ」

ソドム「OK ! 」ダダッ


実況「そして、ここで……ロレントはヤムチャを胸を踏みつけて……おぉ~っと、ソドムはレフェリーを起こしに走りますっ! これは、ロレントはフォールにいったと見ていいのかっ!?」

元「おいおいおいおい……返せよぉ……返せよぉ……ヤムチャ君……」


ソドム「Get up early ! 」

ダン「う、ううっ……」ムクッ

ロレント「ダン中尉……早くカウントを取ってもらおうか……貴様も、制裁するぞ……」

ダン「う、ううっ……カウントだな……」フラフラ


実況「ここでフラつきながらもレフェリーが駆け寄ってくるっ! そして、カウントを取り始めるっ! さぁさぁ、どうだどうだっ! ヤムチャっ……! ヤムチャ、返すかっ!?」

229: 2016/04/01(金) 00:07:10 ID:257f10zs
ダン「ワンっ……!」

ヤムチャー! タテー!

ダン「ツーっ……!」

ヤムチャー! カエセー!

ダン「……スリィィィィっ!」

エー !? エーエー !?

ロレント「ヒャハハハ……我輩が全てを統治するのだ……」

ダン「ううっ……スリーカウントだ、スリーカウント……ゴング鳴らしてくれ、ゴングをよぉ……!」


カンカンカーン


実況「なんと言う事だっ……! なんと言う事だっ……! ここでスリーカウントっ! スリーカウントですっ! スリーカウントが決まってしまいましたよ、元さんっ!?」

元「うわあぁ……」

230: 2016/04/01(金) 00:10:10 ID:257f10zs
今日はここまで、それと余談

ソドムの英語については、大した内容は書いてないから、深く意味を気にしなくてもいいと思う
ただ単に、掛け声とか呻き声とかの英語でのパターンがないから、こういった形にしてるのであって、極端な話全部「あああああ」と「おおおおお」に訳してくれても結構いけると思う

251: 2016/04/01(金) 21:59:48 ID:257f10zs
ロレント「ヒャーッハッハッハっ! 我輩達の勝利だァァ! 勝利したのは我輩達だァァァ! うるぁっ……! うるぁっ……!」ゲシゲシ

ヤムチャ「おうっ……ううっ……」


ブー! ブーブー!

実況「まさかまさかの結末ですっ! まさかまさかの結末ゥ! この試合……勝利してのはロレント・ソドム組っ! ロレント・ソドム組ですっ!」

元「いやぁ~、う~んっ……ねぇっ……!?」

実況「あ~っとっ! ロレントはここでヤムチャの身体を踏みつけていくっ! 試合は終わったと言うのに……まだやるのかっ……!? これは、制裁なのかっ!?」


ソドム「HAHAHAHA ! HAHAHAHA ! 」ズガズガ

ロレント「……ソドムゥゥ! お前も加われェェ!」


実況「そして……おぉ~っと、おっとおっとっ! ソドムも来たっ! ソドムもヤムチャの元へとやってきたぁ!」

252: 2016/04/01(金) 22:07:28 ID:257f10zs
ソドム「SIR CLUTCH EEL ! (訳:アテがはずれたな!)」ゲシゲシ

ヤムチャ「うぐっ……ぐっ……」


ブー! ブーブー!

実況「そして、ソドムもそこに加わっていくっ! なんという事だっ……! あぁ、なんと言う事だっ!」

元「……あぁっ」


ロレント「ヒャハハハっ! ヒャーッハッハッハっ!」ゲシゲシ

ソドム「HAHAHAHA ! HAHAHAHA ! 」ゲシゲシ

ヤムチャ「ううっ……うああっ……」


ブー! ブーブー!

実況「まさかのまさかのヤムチャの敗北ですっ! ヤムチャっ……! ロレント・ソドム組の前に崩れ落ちましたっ! そして今、二人掛かりでの制裁を受けていますっ!」

元「途中までは、いい感じにいってたじゃんっ!? それが、シャドルーの登場だよ、シャドルーのっ! あそこから、おかしくなったんだよっ!」

253: 2016/04/01(金) 22:15:48 ID:257f10zs
実況「そうですっ! 完全に本田・ヤムチャ組のペースではありましたっ! ロレントとソドムを追い詰めたはいましたっ! しかしそこに、サガットとバイソンっ! サガットとバイソンが突如乱入してきたのですっ!」

元「なぁ~に考えてるんだ、あの二人はっ!」


ダン「お、おいっ……! スリーカウント決まっただろ……もう、試合は終わりだっ……! やめろっ……! やめろっ……!」ヨロヨロ


実況「そして、この結末でありますっ! ヤムチャは破れ……そして、あの制裁と言うなの暴行を受けているっ! あ~っと、レフェリーがロレントとソドムを止めに入るっ! 止めに入っていきますっ!」

元「納得いかない結末ですねぇ……う~んっ……!」

254: 2016/04/01(金) 22:20:04 ID:257f10zs
ダン「おいっ……! 聞いてんのかっ……! おいっ……!」

ロレント「ヒャハハハ……まぁ、いいだろう……よし、ソドムっ……!」クルッ

ソドム「OK,OK ! 」クルッ


実況「あ~っ、レフェリーの仲裁によって暴行が止まったかっ!? 止まったかっ!?」

元「ああっ」

実況「ロレントとソドムはヤムチャに背を向け……おぉ~っと、コーナーの方へ向かっていきますっ!」


ロレント「ヒャハハハっ……! ヒャーッハッハッハっ!」ガシッ

ソドム「HAHAHAHA ! HAHAHAHA ! 」ガシッ


実況「高笑いしながら、セカンドロープに足を掛けコーナーへと昇っていくロレントっ! そしてソドムもっ! マスクで表情こそは見えませんが、おそらくこちらも高笑いしている事でしょうっ!」

256: 2016/04/01(金) 22:28:36 ID:257f10zs
ロレント「我々の力を見たかァァ……!」ググッ

ソドム「Winners are Rolento and Sooooodom ! 」ググッ


ブー! ブーブー!

実況「そして両腕を突き上げ、場内へとアピールしていますっ! アピールしていますっ! この試合……勝利したのは自分達であると場内へアピールしていくっ!」

元「いやいやいやいやぁ……」

実況「しかし、場内からは大ブーイングですっ! ブーイングが飛び交いますっ!」

元「そりゃそうだよっ! シャドルーの介入はともかく……凶器まで使ってるんだからさぁ!?」


ロレント「ヤムチャも沈んだ……本田も沈んだ……我々の勝利だろうがっ!」ググッ

ソドム「Yeeeeeeaaaaaah ! 」ググッ


ブー! ブーブー!

実況「しかし、ブーイングをお構いなしにアピールを続けるロレントとソドムっ! ロレントとソドムっ!」

258: 2016/04/01(金) 22:37:26 ID:257f10zs
本田「う、ううっ……あ、ああっ……」ズルズル


実況「あ~っとっ!? ここで本田が動いたかっ!? 大の字の本田が……今、這いずりながら、ヤムチャの方へと近寄っていきますっ!」

元「……う~ん」


本田「すまんかったっ……! すまんかったっ……!」

ヤムチャ「あ、ああっ……ううっ……」

本田「ここにおったら、因縁つけられて何されるかわからんっ……! すまんかったっ……! ヤムチャ君っ……! ここは退くんやっ……! すまんかったっ……!」

ヤムチャ「ううっ……くっそ……」ゴロッ


実況「さぁ、本田はヤムチャに近づいて……おぉ~っと、何やら言ってるっ! そして、ヤムチャは転がって……あっとっ! サードロープ下を潜り、場外へと降りたっ! 場外へと降りたっ! そして本田も続きますっ!」

259: 2016/04/01(金) 22:46:48 ID:257f10zs
本田「すまんかったっ……! すまんかったっ……! ほれ、肩貸したるっ……!」ガシッ

ヤムチャ「ううっ……」


実況「あ~っと、そして場外で……ヤムチャは本田の肩を借りたっ!」


本田「すまんかったっ……! くううぅぅ……! すまんかったっ……!」ヨロヨロ

ヤムチャ「ううっ……ううっ……」ヨロヨロ


実況「なんと言う事だっ! 敗走ですっ! 敗走ですっ! コーナーポスト上でアピールを続けているロレントとソドムを尻目に……本田とヤムチャは、敗走していくっ! 敗走していくっ!」

元「まぁ、リング上に残ってたら、あの制裁……? 喰らっちゃうんだろうから、ここはとっとと引き下がるのが正解なんだろうけど……」

実況「こんな結末、誰が予想したでしょうかっ!? この一戦に向けて 、最高の助っ人を用意してきた本田っ! だがしかしっ……! だぁが、しかしっ……! この結末ですっ! この結末ですっ!」

元「……悔しいねぇ」

262: 2016/04/01(金) 22:55:09 ID:257f10zs
ロレント「さて、本田とヤムチャへの罰則だが……んっ……?」チラッ

本田「すまんかった……ううっ……すまんかったっ……!」ヨロヨロ

ヤムチャ「あぁっ……ううっ……」ヨロヨロ

ロレント「なんだなんだァ……!? 早々と撤退か。おいおいおい……待てよ待てよ……」


実況「さぁ、引き上げていく本田とヤムチャの姿を、おっとここでロレントが見たかっ!? おぉ~っと、そしてロレントはコーナーポストからおりますっ!」

元「もういいもういいもういい……帰ろう帰ろう帰ろう……ここにいてもロクな事にならない」


ダン「只今の試合っ……! 勝者は……」

ロレント「ダン中尉っ……! マイクを寄越せっ!」バシッ

ダン「あっ、コラっ……! おい、取るんじゃねぇよっ!」


実況「そして、ここでロレントがマイクを手にしましたっ!? おっと、おっとっ!? なんだなんだなんだっ!?」

263: 2016/04/01(金) 23:01:45 ID:257f10zs
ロレント「本田ァァ……! 本田ァァ……! おい、本田ァァ……!」


実況「さぁ、そしてロレントは……引き下がっていく本田に向かって言いますっ!」

元「……んんっ?」


ロレント「惨めなざまだなァ、本田ァァ……我輩に……んっ……? 正義の鉄槌……んんっ……? お見舞いするのではなかったのか……? どうしたどうした、撤退かァァ……?」


実況「おぉ~っと、ロレントは本田に向かって言っていくっ! 言っていくっ! 敗走していく本田を……挑発しているのかっ!?」

元「敗走って言ってもさぁ……? シャドルーの乱入とかもあったし、その全部が全部が実力で勝ったワケじゃないからねっ!?」

264: 2016/04/01(金) 23:06:30 ID:257f10zs
ヤムチャ「ううっ……本田さん……アイツ何か言ってますよ……?」ヨロヨロ

本田「無視や……無視、無視……相手にしたらアカン……無視や、無視っ……!」ヨロヨロ


実力「しかし、本田は聞く耳持たず……と言った所かっ!? ロレントに背を向けたまま退場していくっ! 退場していきますっ!」

元「そうそう。それでいい、それでいい」


ロレント「どォォォした、どォォォしたっ!? 本田上官も……落ちぶれたものだなぁ……やはり貴様は、時代遅れの人間だ……いいか……? 一つ言っておくぞ、本田ァァ……?」

ヤムチャ「……本田さん」ヨロヨロ

本田「無視や、無視……」ヨロヨロ

ロレント「今の我輩を作ったのは……お前自身だぞ……? 本田上官……?」

265: 2016/04/01(金) 23:10:51 ID:257f10zs
本田「ワシ自身やと……? どういうこっちゃ……?」ピタッ


ザワ……ザワ……

実況「んっ……? なんだっ!? どういう事だ……!? 何やらロレントが意味深な事を言いましたっ! そして、これには本田の動きも止まりますっ!」

元「本田君が作った……ちょっと、よくわかんないねぇ……」


ロレント「貴様は我輩の事を非難しているが……胸に手を当てて考えてもみろ……? んんっ……? かつて、我輩ロレント新米兵と……そして、本田元・大尉……貴様がまだ我輩の上官だった頃だ……」

本田「……」

ロレント「貴様は随分と我輩を厳しく指導してくれたなぁ……?」ニヤニヤ

266: 2016/04/01(金) 23:15:48 ID:257f10zs
ロレント「規律を叩き込まれた……規則を叩き込まれた……そして、戦士としての心得を叩き込まれた……」

本田「……」

ロレント「実に厳しく……厳しくなっ……!」ニヤニヤ


ザワ……ザワ……

実況「おぉ~っと、これは元さん……?」

元「まぁ、確かにロレント君と本田君が以前タッグを組んでいた時は……そういう風に本田君が色々と指導してあげてたんだろうけどね」

実況「……ロレントはその事を恨んでいるのでしょうか?」


ロレント「恨んではいないぞ……寧ろ、感謝している……我輩は貴様の指導のおかげで、立派な軍人へとなれた……」

本田「……」

ロレント「ありがとう」


ザワ……ザワ……

実況「あ~っと、恨んではいないようですね……それどころか、ロレントは本田に礼を言いますっ!」

元「……お~」

268: 2016/04/01(金) 23:20:17 ID:257f10zs
ロレント「しかしだ……本田ァ……? 貴様にはもう上官としての威厳はない……相応しくない……それは、自分でもわかっているだろう……?」

本田「……」

ロレント「その隣にいるヤムチャ……そいつに、頭を垂れ……それが、上官である者の姿か、馬鹿者がァァァァ! 威厳を保て、馬鹿者ォォォ!」


ザワ……ザワ……

実況「おぉ~っと、ここでロレントは叫んでいくっ! 声を大にして叫んでいくっ!」

元「う~ん……まぁ……う~ん……」


ロレント「本田ァ……だから、我輩は考えた……」

本田「……ぬっ?」

ロレント「……これからは、腑抜けた貴様の代わりに、我輩が指導してやるとなっ!」

269: 2016/04/01(金) 23:25:11 ID:257f10zs
ロレント「規則を叩き込んでやる……規律を叩き込んでやる……軍人としての心得を教えてやるっ……! お前ではなく……この我輩がだっ……!」

本田「……ロレント」

ロレント「お前よりも、より一層厳しくっ……! 厳しくだっ……! 全ての人間にだっ……!」


ザワ……ザワ……

実況「おぉ~っと、お~っと、こいつはこいつは……!?」

元「う~んっ……」


ロレント「我輩が全ての規律を作るっ! 不甲斐ない連中に、我輩が教えてやるのだァァァァっ!」


ザワ……ザワ……

実況「おぉ~っと、おっとおっとっ……! 何と言えばいいのでしょうか……? 何と言えばいいのでしょうかっ……!?」

270: 2016/04/01(金) 23:30:46 ID:257f10zs
ロレント「軍の規則、其の一ィィィィ!」


オー、オーオー

実況「あ~っとっ! そして、ここでロレントが叫んだっ! 叫んだぁっ! 軍の規則其の一……こいつは確か……」


ロレント「不甲斐ない試合をした者は、制裁されるゥゥゥゥ!」


オー、オーオー

実況「そうですっ! 其の一は『不甲斐ない試合した者は制裁される』ですっ! これが、ロレントの言う規則っ!」


ロレント「さぁ、リングに戻って来いっ! 本田ァァ! そこのヤムチャも連れてだっ……! 貴様らは不甲斐ない試合を行った……規則には従ってもらうぞォォォ!」

271: 2016/04/01(金) 23:34:21 ID:257f10zs
実況「おぉ~っと、ロレントは……リングに戻って来いと、本田とヤムチャを呼びせますっ!」

元「いやいやいやっ……! でも、リングに戻ったらボコボコにされちゃうんでしょ?」

実況「……ですよねぇ?」


ロレント「貴様らも、立派な軍人へとなるのだっ! 我輩がキッチリと指導してやるっ! 戻って来いっ……! 戻って来いっ……! さぁ、来いっ!」

本田「……」

ヤムチャ「……」

ロレント「我輩がお前達を育ててやろうと言っているのだァァァ! さぁ、早く来いっ! 早く来いっ……! 指導が終わっていないぞォォォ!」

284: 2016/04/03(日) 21:59:01 ID:mhiwKJe2
本田「随分と偉くなったもんやな……せやけど……せやけど……」

ヤムチャ「……本田さん」

本田「そういう事やったんか……はぁっ……帰ろか、ヤムチャ君……」ヨロヨロ

ヤムチャ「えっ……? あっ、はい……」ヨロヨロ


ザワ……ザワ……

実況「あ~っと、やはり……と言えばいいのでしょうかっ!? ここで、本田はロレントの呼びかけに応える事なく……去っていきますっ! 退場していきますっ!」

元「まぁ、そうなるわね」

実況「屈辱的な敗走でありますっ! 本田にとって……こいつは屈辱以外の何物でもなぁいっ!」

元「……ヤムチャ君にとってもね」


ロレント「チィィィっ……! 貴様らは腕立て伏せ二千回だァァァァ! 鍛え直して来いィィィィ!」


実況「あ~っと、そんな去っていく本田とヤムチャに向かって……ロレントはリング内からしつこく叫び続けるっ!」

285: 2016/04/03(日) 22:05:23 ID:mhiwKJe2
ーーー


プーアル「ヤムチャ様、本田さんっ! お疲れ様でしたっ!」

本田「お~う、プーアル君……とりあえず、ワシらの出番はこれで終いや……」

ヤムチャ「おうおう、プーアルお疲れお疲れ……って、あっ……リュウさんとケンさんも……」

リュウ「俺達の試合は次だしな……」

ケン「……まぁ~た、今日は派手にやられたなぁ。おめぇは」

ヤムチャ「う~ん、そうですねぇ……ロレントさんにとっての大一番と言うか、勝負所って言いますか……そういう事だから……」

ケン「……あのなぁ?」

本田「じゃあ、後は……そっちで……空手軍団の方でやっといてくれや……ちょっと、ワシは席を外させてもらうわ……」イソイソ

ヤムチャ「あれ……? 本田さん、何処に……?」

本田「まぁまぁ、ワシはワシでな……ロレントと折り入った話をしたいんや……すまんのぉ……ほんなら……」イソイソ

ヤムチャ「あ~、本田さん……お疲れ様でした……」

286: 2016/04/03(日) 22:09:52 ID:mhiwKJe2
ヤムチャ「なんだろう……本田さん、折り入った話って……もしかして、ロレントさんに怒ってるのかなぁ……?」

プーアル「結構、マイクパフォーマンスで好き放題言われてましたからねぇ……」

ケン「なぁ、ヤムチャ……今日もお前、あのヴァイパーさんのインタビュー控えてるけどさぁ……?」

ヤムチャ「え~っ……またかよ……今日もあるのかよ、ちくしょう……」

プーアル「……ヤムチャ様、嘆かない」

ケン「今日は、ヘラヘラすんなよ……? わかってんのか……?」ギロリ

ヤムチャ「な、なんですかケンさん……急に、怖いっすよ……」

ケン「お前の今日の負けで空手軍団に傷がついちまったんだよ」

ヤムチャ「いや、それはわかってますけど……」

リュウ「……あっと、ロレントのマイクが続くみたいだぞ?」

287: 2016/04/03(日) 22:17:10 ID:mhiwKJe2
ーーー


ロレント「チィっ、腑抜け共が……まぁ、いい……」


実況「さぁ、本田とヤムチャの姿は退場口への奥深くと消えていきましたが、ロレントはマイクを続けますっ!」

元「うん」


ロレント「本日のこの一戦で、我輩……そして、ソドムの力が証明されただろう……」

ソドム「YES ! 」


ショウメイシテネェゾー、ブー、ブーブー

実況「自分達の力を証明した……と言うロレントっ! しかし、どうでしょう!? 場内の反応は、そうでもありませんっ!」

元「まぁ、試合内容が内容だったからね。変な乱入もあった」

288: 2016/04/03(日) 22:28:55 ID:mhiwKJe2
ロレント「なぁ~にを言っているっ……!? 勝利したのは誰だっ!? 今、このリングに立っているのは誰だァァ!?」

ソドム「Rolento and Sooooodum ! Yeeeeeaaaaah ! 」


ブー! ブーブー!

実況「さぁさぁ、改めて自分達の勝利を強調していくロレントとソドムっ! ロレントとソドムっ! しかし、場内の反応はどうだっ!?」

元「う~ん……まぁ、ねぇ……」

実況「認められてはいないっ! 認めてはいけないっ! このような勝利など認められてはいけないっ!」


ロレント「見ただろうっ……!? 無様にリングに横たわる、あのヤムチャとか言う男の姿をっ……! そして本田もだっ……! 奴らもこの我輩達の前に沈んだぁ!」


ブー! ブーブー!

実況「さぁさぁ、ロレントが言葉を発する度に……場内のブーイングが酷くなっていくような気がしますっ!」

元「気がする……じゃないよ。実際、そうなってるよ」

289: 2016/04/03(日) 22:37:28 ID:mhiwKJe2
ロレント「まぁ、見てろ……我輩が理想の軍事国家を作ってやる……これからは我輩の教育によって、不甲斐ない試合を行う輩は消え去り……より、素晴らしい試合を諸君らに届ける事が出来るのだっ……!」

ソドム「YES ! YES,YES ! 」

ロレント「それは、例え空手軍団であろうが例外ではないぞォォォ! 不甲斐ない試合を行った者は制裁であるゥゥゥゥ!」

ソドム「Yeeeeaaaaah ! SEI-SAI ! SEI-SAI ! 」ググッ

ロレント「本田ァァァァ! そして、ヤムチャァァァァ! 本日の試合の制裁は済んではいないぞォォォ! 貴様らを我輩が鍛え直してやるゥゥゥゥ! これからは我輩が上官だァァァァ!」


ブー! ブーブー!

実況「さぁ、ロレントは叫ぶ叫ぶっ! 叫びまくるっ! そしてソドムも両腕を突き上げていくっ! しかし、場内からはブーイングっ! 大ブーイングでございますっ!」

元「上官ねぇ……う~ん、上官ねぇ……」


ロレント「フン……では、ソドム……退場するか……」

ソドム「OK ! 」

290: 2016/04/03(日) 22:53:22 ID:mhiwKJe2
ーーー


ケン「なぁ、ホラ……? お前ロレントに馬鹿にされてんぞ……? お前だけじゃなくて、空手軍団まで馬鹿にされてるぞ……? なぁ……?」

ヤムチャ「あ~、でも……これは……」

ケン「わ~ってるよ……だから、喧嘩を売られてるんだよ……喧嘩をな……」

ヤムチャ「は、はい……」

ケン「でも喧嘩を売るだけじゃ、ダメだ……話は進まない……お前がその喧嘩を買って始めて成立だ……だろ……?」

ヤムチャ「はい」

291: 2016/04/03(日) 23:23:49 ID:mhiwKJe2
リュウ「控えてるインタビューでその機会は来る……間違いなく来る……だからだ……」

ヤムチャ「はい」

リュウ「大敗したまま終われない……そういう所を見せよう。皆、そういう風にやってるんだ」

ケン「お前がつけた空手軍団への傷……俺達が拭ってやる事も出来る……兄弟子の俺達が、ロレント達に仕返しにいけばいいんだからな……?」

ヤムチャ「……」

リュウ「でも、そこはお前自身でやる事だ。なっ?」

ケン「お前ももう空手軍団だ。俺達空手軍団は負けたまま終わっちゃいけねぇの」

リュウ「今日のインタビュー……頼むぞ?」

ヤムチャ「……なんとか二人に頼らず、やってみせます。はい」

305: 2016/04/04(月) 21:58:37 ID:TpSrtuuw
ーーー


実況「さぁ、第三試合、終了しましたが……元さんっ……!?」

元「う~んっ……! 納得いかないなぁ……!」

実況「本田、ロレントの元・タッグパートナー同士の遺恨試合……軍配はロレントに上がってしまいましたっ! 本田っ……! 正義の力を見せれなかったっ!」

元「悔しいね」

実況「そして、試合後ロレントが言っていた全ての規律を作る……ロレント自身が指導する……一体何を考えているんでしょうっ!?」

元「言ってる本人が一番規律を乱してるじゃない?」

実況「……ですよねぇ!?」

元「まぁ、なんだろうねぇ……グレちゃったのかな?」

実況「ほう、元さん……? グレたと言いますと……?」

306: 2016/04/04(月) 22:05:52 ID:TpSrtuuw
元「え~、だから……本田君とロレント君……この二人がタッグを組んでた頃は、本田君がロレント君の事を指導してたワケじゃない?」

実況「あ~、それはロレントも自身で言っていましたね。本田元・上官と」

元「まぁ、なんだろう……パートナーを手塩にかけると言いますか、本田君の性格もあるだろうから、厳しく厳しく指導してたんだろうね」

実況「実際、そういった場面もありましたからねぇ」

元「なんだろうな……だから、その結果かな……? ロレント君がさ……?」

実況「グレる……いわゆる、その本田への反骨心……みたいな物ですね?」

元「そうそうそう、やってられっかってなっちゃったんだよ」

実況「う~ん、やはり我々が知っているのはリングの上での選手の姿だけですからねぇ……やはり、リングを降りた後……そういった時にも色々あったりするんですかね?」

元「いや~、そりゃあるよ。タッグ戦とかだったら、連携ミスとかそういうので、揉めちゃう事だってある」

実況「その辺で、厳しく色々と言われてたのですね?」

元「多分ね」

307: 2016/04/04(月) 22:13:26 ID:TpSrtuuw
元「それで、だから自分が下ではなくて……人の上に立ってやろう……みたいな」

実況「これでは、本田も報われませんっ……! 自らが手塩にかけて育てていたロレントが、こんな形になってしまうだなんて!」

元「だからこそ、今回の試合は……本田君も意気込んでいたんだろうね……」

実況「しかし、元さん!? ロレントは自分自身こそが人の上に立つ人間……その~、え~っ、上官……? とは言っていますが……」

元「はい」

実況「それでは、どうなんですか? あの上官は!?」

元「いや~、ダメだよ。ダメだよ、ダメダメ」

実況「……ですよねぇ!?」

元「この世には、心技体って言葉があるんだよ!? 人の上に立つには、心と技と体が必要なんだよ」

308: 2016/04/04(月) 22:23:22 ID:TpSrtuuw
実況「自らがこのストリートプロレスの人材の育成をすると豪言するロレントっ! しかし、それは気に喰わない者へと暴力行為を繰り返す……歪んだ正義感とでも言えばいいのでしょうかっ!?」

元「そうですね」

実況「本日の勝利も……これ、私が言ってもいいのでしょうかねぇ……? とてもじゃないが、自身の力で手にしたものではなかったぞっ!?」

元「そ~だよ! そうそうそうっ! そもそもさぁ……? シャドルーの乱入があったんだよっ!?」

実況「ありましたっ!」

元「そこを蔑ろにしてさぁ、自分達が勝った勝っただなんて……片腹痛いよ!」

実況「本田……そして、ヤムチャ……共にこれは、納得していない結果ではないでしょうかっ!?」

元「こんな形で終わらせちゃいけないよっ! これはねぇ……リベンジさせるべきですっ! リベンジ、リベンジ……」

実況「ほ~う、リベンジですか?」

元「そりゃそうだよっ! だって、今回はシャドルーの横やりが入ったんだからっ! こ~んな形じゃ終われない……終われないよ!」

309: 2016/04/04(月) 22:28:23 ID:TpSrtuuw
ーーー


ソドム「ふう、終わりましたね……」

ロレント「そうっすね。まぁ、やる事はやったし後は……」

本田「お~う、ロレント……それに、ソドムはん……お疲れさん……」

ソドム「あっ、本田さん。どうもどうもお疲れ様です」

ロレント「あっ、本田さん……お疲れ様です」

本田「おぉ~い、ロレント……ちぃと、話があるねんけど……ええか……?」

ロレント「……はい、構いませんよ」

ソドム「私は、先にシャワーに行ってきます……後は、お二人で……」イソイソ

本田「おう、ソドムはん……お疲れさん……まぁ、頑張ってや」

ロレント「お疲れ様です」

310: 2016/04/04(月) 22:35:24 ID:TpSrtuuw
本田「なぁ、ロレント……お前さぁ……? お前さぁ……?」

ロレント「……はい」

本田「わしゃ、気にはなっとったんや。お前がヒールターンする事になってや……また、ドぎついキャラやっとんなぁ、と思っとやんや……」

ロレント「……はい」

本田「何処からあんなキャラ捻り出したんや……とは、ワシも多少は気にはなっとった……」

ロレント「……はい」

本田「無理から、自分に合ってないキャラを作り出して……まぁ、ええ感じにはなっとったと思うけど……お前がそのまま、継続して出来るか……と、ちょっと心配しとる部分もあったんや」

ロレント「……はい」

本田「せやけどや……え~……う~ん……う~ん……」

ロレント「……」

本田「なんや、アレ……? もしかして、ワシがモデルやったんか……!?」

ロレント「へへへ、そうです……実はそういう事だったんです……」

311: 2016/04/04(月) 22:40:45 ID:TpSrtuuw
本田「やめんかい、馬鹿たれがっ……! お前、あんな事やってみぃやっ!? ワシがまるで、体罰指導しとるみたいやないかっ!?」

ロレント「いや~、貴方にはその気はないとは思いますが……実際、俺は結構シゴかれましたよ!?」

本田「ワシは、別は不甲斐ない試合をしても……リンチはせぇへんぞっ!? お前みたいに、リンチはせぇへんぞっ!?」

ロレント「でも、お説教はあったでしょ!?」

本田「アホか、お前……それはなぁ……指導やないか……!? 指導やないかっ!?」

ロレント「その辺をね……へへ、まぁヒール風にアレンジして……」

本田「……って事は、なんや? お前、ワシがしとった指導は、鬱陶しかったって事か? なぁ?」

ロレント「……本田さん、ガタイに似合わず、細かいですもん」

本田「お前なぁ……!? この野郎っ……!」

312: 2016/04/04(月) 22:42:09 ID:aPheA5pU
マジかww
じゃあブランカみたいなのもキャラとして使えるなw

313: 2016/04/04(月) 22:47:22 ID:TpSrtuuw
ロレント「本田さんと二人でやってた時……俺達は、一番パッとしませんでしたし……ペーペーの俺は毎日毎日、本田さんにシゴかれてた記憶しかないっす……」

本田「……フン」

ロレント「でもね……俺にとっちゃ、それもいい思い出なんっすよ。そこ、残すのもありかな……なんて、思ったんすよ」

本田「……そうか」

ロレント「それで、こんなキャラになりました……本田さんを更に更に更に、嫌~にアレンジしたようなキャラにね」

本田「フン、まぁええわ……もう出してもたんやからなぁ……? 今更変更もでけへんやろ……」

ロレント「俺達二人でやってきた事……今までの俺達の歴史……すんません、これは持って行かせて下さい」

314: 2016/04/04(月) 22:56:44 ID:TpSrtuuw
本田「ほな……まぁ、これから頑張れや、鬼軍曹……」

ロレント「勿論、頑張っていきますよ。鬼軍曹」

本田「ほんなら、レスラーとしての心得……軍の規則やな……これが、上官として最後にしよか……今、何番目やったっけな……?」

ロレント「五十三」

本田「よっしゃ……ほな、レスラーとしての心得、その五十三……」

ロレント「はい」

本田「……てっぺんとるまで、諦めたらアカン」

ロレント「はい」

315: 2016/04/04(月) 22:59:43 ID:4xwmU2xQ
>>314
全俺が泣いた

316: 2016/04/04(月) 23:03:32 ID:TpSrtuuw
本田「今日の一戦で、空手軍団のシャドルーの間に首突っ込んでいったんや……そういうカードが組まれるって事は、ベガもお前に期待しとるちゅう事や」

ロレント「はい」

本田「まぁ、こっからどう引っ掻きまわすかやな……お前にとってええチャンスが来たんや……逃すなよ……!?」

ロレント「……一緒にいけなくて、本当にすいません」

本田「かまへん、かまへん、気にすんな……ワシの方こそな……力不足ですまんかった……そこは、お互い様や……」

ロレント「……はい」

本田「お前がワシらの歴史……まぁ、エラい変な形になっとるけどな……それ、持って行ってくれるだけで、ワシは満足や……」

ロレント「……」

本田「ありがと、な……ロレント……上で暴れてこいや」

ロレント「はいっ!」

319: 2016/04/04(月) 23:15:47 ID:aPheA5pU
乙です
こういう裏側見れるのはやっぱこのSSの楽しさの一つ

326: 2016/04/05(火) 22:00:55 ID:K.E1rYcw
数十分後ーー


ヤムチャ「おうおう、黄色いが声援が飛んでる飛んでる……なんだ、これ……」

プーアル「ケンさんと、ナッシュさんは女性人気が高いらしいですからね。今はその二人が戦ってるから、そういう事なんでしょう」

ヤムチャ「ふ~ん……女性人気ねぇ……」

プーアル「ヤムチャ様もね……顔は悪くないんですよ……顔だけで言えばね……?」

ヤムチャ「なんだ、その……それはまるで、俺の顔以外に大きな大きな欠点があるみたいじゃないか……?」

プーアル「……ねぇ?」

ヤムチャ「ねぇってなんだよっ……! ねぇってっ! おいっ! おい、プーアルっ!」

327: 2016/04/05(火) 22:06:09 ID:K.E1rYcw
さくら「こら、そこの君っ! あまりそんな所で大声を出さないっ!」

ヤムチャ「んっ……? あっ……!」

さくら「君は退場処分だっ! 全ての権限はこのレフェリーさくらにあるぞっ! 従ってもらうっ!」

ヤムチャ「ナハハ、さくらちゃん……へぇ~、へぇ~……」マジマジ

さくら「何をマジマジ見ているんだっ! 君のその目は、反則行為だぞ!」

ヤムチャ「いいじゃない、いいじゃない……可愛いじゃない、可愛いレフェリーじゃない……」

さくら「へへへ、でしょ? 可愛いでしょ?」

ヤムチャ「俺の時もこっちのレフェリーがよかったよ」

328: 2016/04/05(火) 22:17:55 ID:K.E1rYcw
ヤムチャ「これの次だもんね……? 今日はレフェリー、頑張ってよ」

さくら「頑張りますよ~! ダンさんより、華やかに裁定してやるっすよ!」

ヤムチャ「そんな事言ってるとダンさんに怒られるよ? あれ……? 春麗さんとキャミィさんは……? まだ、来てないの?」

さくら「まぁ、ギリギリまで確認しておきたいって言い出して……う~ん……」

ヤムチャ「ふ~ん、さくらちゃんは……? 確認しておかなくていいの?」

さくら「いや~、自分は現場監督代理でもあるんでね……リュウさん達の試合も、チェックしておかないと……」

ヤムチャ「あ~、そっかそっか」

329: 2016/04/05(火) 22:29:19 ID:K.E1rYcw
さくら「……あのね?」

ヤムチャ「……んっ?」

さくら「一回ね、プーアルさんも連れて……三人で飲みに行った事あるじゃないっすか……」

ヤムチャ「ナハハ、三人……三人……」

さくら「プーアルさんが慣れないお酒飲んで、ダウンしちゃって……そこで、自分が相談に乗ってもらった事……覚えてます……?」

ヤムチャ「え~っと、相談……相談……う~ん、俺結構人に相談してばかりだからなぁ……」

さくら「ほら、脱ぐとか……脱がないとか……そういう話、あったじゃないっすか……?」

ヤムチャ「あ~、あ~、あ~、あ~、あったねあったね。うんうん、思い出したよ。思い出した思い出した!」

さくら「実はあの相談……結構、ガチだったんすよ……女子部を盛り上げていくには、誰かがそういうお色気キャラ……? 出していかなきゃいけないのかなって思ってたんっすよ」

ヤムチャ「……へぇ~」

330: 2016/04/05(火) 22:36:00 ID:K.E1rYcw
さくら「誰も脱ぐ事なく、ここまでこれました」

ヤムチャ「……そうだね。よかったね」

さくら「まっ、自分はこういうコスプレみたいな事してますけどね」クスクス

ヤムチャ「それは、いいんじゃないかな?」

さくら「……ありがとうございました」ペコッ

ヤムチャ「いえいえ」

さくら「今日ね……女も、男に負けてないんだって所……見せていきたいと思いますんで……自分達、いつものメインに負けないようにやっていくんで、見てて下さい」

ヤムチャ「うん、わかった。見てるよ」

332: 2016/04/05(火) 22:45:56 ID:K.E1rYcw
さくら「それじゃあ、リュウさん達の試合……見ましょうか……ヤムチャさんも、まだまだ勉強っすからね」

ヤムチャ「……そうだね。うん」

さくら「……」

ヤムチャ「……」チラッ

さくら「……よぉし、よしよし」

ヤムチャ「……ふ~ん」

さくら「……ふう」

ヤムチャ「ねぇねぇ……さくらちゃん、さくらちゃん…」

さくら「ん、なんすか……?」

ヤムチャ「あのさぁ……? お礼のキッスとかはないの? お礼のキッスとかは?」

334: 2016/04/05(火) 22:52:04 ID:K.E1rYcw
さくら「……はぁっ!?」

プーアル「ちょっと、ヤムチャ様……? 何、言い出してるんですか……?」

ヤムチャ「プーアル、お前は少し黙ってろ、黙ってなさい……さくらちゃん、別に俺は口にしてくれだなんて言ってないよ……頬っぺでいいよ、頬っぺで……ねっ……?」

さくら「……はぁ~?」

ヤムチャ「ヤムチャさ~ん、あの時のアドバイスありがと~う、ちゅっ……ってね? ねっ?」

さくら「……ヤムチャさん?」

ヤムチャ「はいっ! なんでしょう!」

さくら「自分は、そういうつもりで言ったわけじゃあ、ないんすけど……あの~……」

ヤムチャ「うん、知ってるよ……知ってる知ってる……わかってるよ……そんな事、わかってるよ……あれ……? あれ……?」

335: 2016/04/05(火) 23:00:14 ID:K.E1rYcw
ヤムチャ「冗談だよ、冗談冗談っ! 冗談に決まってるじゃないか……!? そんな本気にとらないでよ……!」

さくら「……はぁ?」

ヤムチャ「場を和ませたかったんだよ……この場をさぁ……? だって、さくらちゃん見るからに肩の力が入ってるんじゃん……緊張してるんでしょ……? そこをリラックスさせる為にさ……俺は気の効いた一言を言おうとしたんだよ! ジョークを言おうとしたんだよ、本当だよ……!? 本当だよ!?」アセアセ

プーアル「ヤムチャ様……なんだか、凄く見苦しいです……」

ヤムチャ「俺もこうなるとは思ってなかった……やっぱり、アレだな!? 俺はこういう事には向いてないのかもしれないなっ!?」

プーアル「そもそも、ヤムチャ様はギャグセンスが零なんですから、そんな気の効いた一言なんて言えるわけないでしょうがっ!」

ヤムチャ「駄洒落でいくか!? 駄洒落で! 俺、駄洒落だったら結構自身あるぞっ!?」

336: 2016/04/05(火) 23:08:50 ID:K.E1rYcw
プーアル「駄洒落って、あれでしょ? あの鼻くその秘密を……」

ヤムチャ「はなくそうっ!」

プーアル「あのね……ヤムチャ様の駄洒落はね、つまんないだけじゃないんですよ! 下品なんですっ! 品がないんですよっ!」

ヤムチャ「待て待て待て待て……この鼻くそのヤツはだ……確かに、自信作ではあるが古いヤツだ……しかし、俺にはそれに代わる、新しい自信作があるんだ……そっちは凄いぞ! そっちは!」

プーアル「そもそも、そんな下品でつまらないギャグを自信作として残してるのは、どうなんですか? どうなんですか? ねぇ、ヤムチャ様……!?」

ヤムチャ「とりあえず、新しい方を聞けっ! 聞けっ! 面白いからっ! なっ……? プーアルもっ!」

プーアル「断言しますよ、絶対つまんないです」

ヤムチャ「さくらちゃんも、ねっ……!? これは面白いから……絶対に面白いからっ……!」

さくら「あぁ、じゃあとりあえず、聞かせて下さい」クスクス

338: 2016/04/05(火) 23:12:45 ID:K.E1rYcw
ヤムチャ「アイヤー」

プーアル「……アイヤー?」

さくら「……んっ?」

ヤムチャ「プーアルさんが、おなら、プー、アル」

プーアル「ま~た、品がないじゃないですかっ!?」

さくら「……酷い」クスクス

ヤムチャ「えっ……ああっ……ダメか……?」

プーアル「だから、なんで鼻くそとかおならとか……そういうもの持ってくるんですか、ヤムチャ様は? しかも、僕使って……この駄洒落はねぇ……最低ですよっ!?」

ヤムチャ「最低って事はねぇだろ……結構自信作だぜ……?」

340: 2016/04/05(火) 23:23:33 ID:K.E1rYcw
プーアル「いや~、さくらさん……うちのヤムチャ様が、本当の本当に申し訳ございません……」ペコッ

さくら「あ~、いえいえ……緊張をほぐして頂きました……ありがとうございます……ありがとうございます……」ペコッ

ヤムチャ「ホラ、見てみろ。俺の自信作、効果抜群じゃねぇかよ」

さくら「いや~、その自信作で……うん、どうのこうのなったってワケじゃないっす……」

ヤムチャ「……アレ、違うのっ!?」

さくら「はい、違います。でも……緊張はほぐれました。肩の力は抜けました」

ヤムチャ「んあっ……? なんだ、こりゃ……どういう事だ……でも、結果的には良かったのかな……これ……?」

さくら「頼りになる人なんだか、ならない人なんだか……」クスクス

341: 2016/04/05(火) 23:29:06 ID:K.E1rYcw
さくら「とりあえず、試合見ましょう……試合をね……ヤムチャさんも、プーアルさんも……ねっ……?」

プーアル「あの駄洒落は、二度と出さないで下さいよっ!? 金輪際、使用禁止ですからねっ!? わかってるんですか、ヤムチャ様っ!?」

ヤムチャ「な~んでだよ、別にいいじゃねぇかよ……面白いんだから……」

プーアル「……ダメですっ! 絶対にダメですっ!」

さくら「はいはい、騒がない騒がない……試合を見るっ……! 試合を見るっ……! リュウさんの試合なんすよっ!?」

ヤムチャ「そうだなそうだな……試合も見なきゃな……うん、勉強だ勉強……」

プーアル「日々、精進です。ヤムチャ様もね」

342: 2016/04/05(火) 23:33:31 ID:K.E1rYcw
ヤムチャ「……おっ、今度はガイルさんが出てきたぞ?」

プーアル「そうですね」

さくら「……」

ヤムチャ「お~、お~、お~、お~、いきなりだ……いきなりだ……」

プーアル「凄~い」

さくら「……」チラッ

ヤムチャ「お~……へぇ~……はぁ~……」

さくら「……」ジーッ

ヤムチャ「ナーッハッハッハ……そう簡単には、いかないんですよ……ナーッハッハッハ……」

さくら「……」チュッ

ヤムチャ「……んっ?」

343: 2016/04/05(火) 23:37:50 ID:K.E1rYcw
プーアル「お~、凄~い! 凄い凄~い!」

ヤムチャ「えっ……? んっ……? んっ……?」チラッ

さくら「……お礼」

プーアル「お~、お~、わぁ~!」

ヤムチャ「あっ……はい……え~っ、あの~……」

さくら「……」

プーアル「わぁ~! わぁ~! うわぁ~!」

ヤムチャ「……どうも」

さくら「……試合を見ましょう」

ヤムチャ「……はい」

356: 2016/04/06(水) 22:01:24 ID:kQrbhojM
ーーー


ガイル「ううっ……ああっ……」

リュウ「……はああぁぁっ!」ダダッ

ケン「……おぉぉらああぁっ!」ダダッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁっ! リング中央、動きの止まったガイルに対して……両者が同時に突っ込んでいくっ! 前方からはリュウっ! そして、後方からはケンっ!」

元「おうおう、いけいけいけいけっ!」


リュウ「うおおぉぉっ! これで、終わりだああぁっ!」

ケン「双龍拳っ……!」


ズガアァァ


ワー! ワーワー!

実況「いったぁ! ここでいったぁ! 前方からっ……! 後方からっ……! 両者が同時に打ち込んでいくっ! ここは双龍拳っ! 双龍拳だあぁっ!」

元「決まったねぇ!」

357: 2016/04/06(水) 22:11:35 ID:kQrbhojM
ガイル「うう、くっ……ああっ……」バタッ


実況「膝から崩れ、そしてマットへと沈むガイルっ! 大きく大きくダーウンっ!」

元「お~っ!」


リュウ「……さぁ、フォールだっ! レフェリー、カウントをっ!」ガバッ

ダン「オーケー、任せておきなっ……!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてリュウはそのままガイルの身体に覆い被さるっ! ここでいったぁ! フォールに入ったぁ!」

元「さぁ、どうだっ!?」

358: 2016/04/06(水) 22:17:25 ID:kQrbhojM
ナッシュ「終わらせはしないぞっ……!」ダダッ


ナッシュ、ガンバッテー!

実況「いやっ! ここで、場外からナッシュがやってきますっ! さぁ、ここはカットに走るっ! 今、リングインっ!」


ケン「おいおい、もう終わりだよっ……! 邪魔はさせねぇぜっ……!」ガシッ

ナッシュ「……くっ!」


キャー、ケーン!

実況「いやっ! しかし、ここはケンが妨害していくっ! リングインしてきたナッシュの身体に即座に組みついていくっ!」

元「いいね」


ナッシュ「くそっ……! ガイルっ……! ガーイルっ!」モガモガ

ケン「レフェリー、早い所カウントを取ってくれっ!」


実況「さぁ、ロープ際で色男二人が縺れ合っていますっ! そして、どうだどうだどうだっ!? 今、レフェリーがカウントを取り始めますっ!」

359: 2016/04/06(水) 22:23:41 ID:kQrbhojM
ダン「ワンっ……!」

ワー、ワーワー

ダン「ツーっ……!」

ワー、ワーワー

ダン「……スリイイィィっ!」

ワー! ワーワー!

リュウ「……よぉし」

ダン「スリーカウントだっ! スリーカウントォ! ゴングを鳴らせ、ゴングをよぉ!」


カンカンカーン


実況「ここで決まったぁ~! スリーカウントっ! スリーカウントですっ! 試合は決着ですっ!」

元「お~、決まったねぇ」

実況「合体攻撃、双龍拳からの体固めでスリーカウントっ! スリーカウントォ! 空手軍団っ! コンビの絆をここで見せつけましたっ!」

360: 2016/04/06(水) 22:32:28 ID:kQrbhojM
リュウ「ふう、いい試合だったな……ありがとな……」ムクッ

ガイル「ああっ……そうか……」


実況「さぁ、リュウは上体を起こし、そして何やら隣にいるガイルに話しかけていますねぇ」

元「う~ん、そうだね」

実況「非常に穏やかな表情をしています」

元「まぁ、今回クリーンな試合だったからね、うん。こういうのだったら、勝っても負けても気持ちいいでしょ」

実況「試合が終われば、相手に敬意を……この辺りは、レスラーとしての第一の心構えですからね!?」

元「そうそう」

361: 2016/04/06(水) 22:39:52 ID:kQrbhojM
ケン「俺達の勝~ち~! へーッヘッヘッヘ……」ガバッ

ナッシュ「……チィ」

ケン「俺は、顔だけじゃねぇんだ……顔だけじゃ……キチンと実力のある、イケメンなんだよ……そこん所、勘違いしちゃいけねぇぞ……? なぁ……?」

ナッシュ「……んっ?」

ケン「男の魅力は顔だけじゃねぇ……俺には、先ずココ……」ポンポン

ナッシュ「……」

ケン「熱~い、ハートがあるんだよ……この胸の中にな……」

362: 2016/04/06(水) 22:46:02 ID:kQrbhojM
ケン「そして……ココ……」ポンポン

ナッシュ「……」

ケン「腕っ節だ……俺は実力もあるんだよ……なっ……? なっ……?」

ナッシュ「え~っと……ねぇ……? 僕に喧嘩売ってるのかな……?」ギロリ

ケン「おいおいおいおい……待てよ待てよ……俺はそんなつもりは一切ねぇよ……ただな……ただ、いい男の条件ってのをね……お前にさぁ……?」

ナッシュ「君、僕に喧嘩売ってるの……? おい……おい……ねぇ、調子に乗ってんじゃねぇぞ、コラァ!?」

ケン「待てよ、待てよ……な~んで、怒るんだよ……!? おいおいおいっ……! 落ち着け……落ち着けってのっ……!」


実況「んっ……? あれ……? あ~っと、元さん見て下さい」

元「んっ、何処を……?」

実況「ナッシュが何やら、ケンに突っかかっていってますよ? これは、どういった事でしょうか?」

元「あっ、本当だ」

363: 2016/04/06(水) 22:51:10 ID:kQrbhojM
ナッシュ「頭の悪そうな髪の色しやがってよぉ、おいっ!」

ケン「お前だって、同じ色じゃねぇかよ。何、言ってんだバーカっ!」

ナッシュ「僕のは地毛だっ! 君はワザワザ、その色に染めてるんだろっ!? それは何かな……? 僕への憧れかな!?」

ケン「そんなワケねぇじゃねぇか、馬鹿野郎っ……! いいじゃねぇか、染めたってよぉ……」


実況「あ~っと、あっとあっと……激しくナッシュがケンへと突っかかっていくっ! どうしたどうしたっ!?」

元「う~ん、なんだろうね……? 何か刺激するような事、言っちゃったのかな?」


リュウ「んっ……? なんだなんだ……? アイツら、何やってるんだ……」ムクッ

364: 2016/04/06(水) 22:57:06 ID:kQrbhojM
ナッシュ「この糞野郎がっ……!」

ケン「お前、何一人で勝手にキレてんだよ、オイっ……! 舐めんなよっ……! おい、舐めんなよっ……!」

リュウ「おいおいおい……何やってんだ……何やってるんだ、お前ら……」ズガズガ


実況「あ~っと、しかしそんな二人の元へとリュウが向かいます、今向かっていきますっ!」


ケン「違うんだよ、リュウ……聞いてくれよ……? こいつがいきなり勝手にキレ出して……だから、俺はよぉ……!?」

ナッシュ「……あぁっ!?」

リュウ「いきなり勝手にキレ出すワケないだろうがっ……! どうせ、お前が何か挑発するような事言ったんだろ……!?」

365: 2016/04/06(水) 23:03:42 ID:kQrbhojM
リュウ「ナッシュも、落ち着いてくれ……なっ……? 本当、悪かった……うちのケンが、すまんかった……なっ、なっ……?」

ケン「別に、俺は悪くはねぇぞぉ……?」

リュウ「……うるせぇっ! 謝っておけ!」

ケン「……は~い。ナッシュ君、ごめんなさ~い」

ナッシュ「まぁ、リュウ君がそう言うんだったら……でも、二度目はないよ……?」


実況「さぁ、リュウが間に割って入り……おっと、治ったか? 二人は治ったか?」

元「う~ん、治ったんじゃないかな?」

366: 2016/04/06(水) 23:08:37 ID:kQrbhojM
ダン「おぉ~い、リュウにケン……何やってんだ、コラっ! 勝ち名乗り挙げるから、こっちに来い、馬鹿野郎っ!」

リュウ「……はいはい」

ケン「……はいなはいな、今行きますよ~っと」


実況「さぁ、そして今リュウとケンの二人が揃って、レフェリーの元へと向かいます」


ダン「第四試合……リュウ・ケン組対ガイル・ナッシュ組……勝者は、リュウ・ケン組でございま~すっ!」

リュウ「俺達の勝ちだ~っ!」ググッ

ケン「イエーイっ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、両腕を高々と挙げる、リュウとケンっ! さぁ、繰り返しましょう、第四試合……リュウ・ケン組対ガイル・ナッシュ組は、リュウ・ケン組へと軍配が上がりましたぁ~!」

元「いい試合だったね」

367: 2016/04/06(水) 23:17:02 ID:kQrbhojM
ナッシュ「フン……ガイル、立ちなよ……ほら、手を貸すよ……」スッ

ガイル「お、おう……悪ィな……」ググッ


実況「さぁ、ナッシュはガイルに手を差し伸ばし……そして、その身体を引き起こしますっ!」


リュウ「あ~っと……ちょっと、マイクいいかな……?」

ダン「はいよ。どうぞ」サッ


実況「あっと、そしてここで……リュウがマイクを手にしましたっ! マイクをしましたっ! 何か言うのでしょうかっ!?」

元「うん、そうでしょうね」

実況「それでは、皆さんっ! 静かにしましょうっ! ここはっ……! 静かにっ……! リュウの話を聞こうでは、あ~りませんかっ!」

元「……本当、あんたはいつもいつも五月蝿いよねぇ」

368: 2016/04/06(水) 23:21:55 ID:kQrbhojM
リュウ「久々に……うん、久々にだ……」


オー? オーオー?

実況「さぁ、リュウが口を開きますっ!」


リュウ「いい試合が出来た……気持ちのいい試合が出来た……うん、そんな気がするよ……」


オー! オーオー!

実況「いい試合っ……! 気持ちのいい試合っ……! リュウはそう言いますっ!」

元「まぁ、そうだよね。うん」


リュウ「本当はいつもいつも、こういった試合をだ……皆に見せていかなきゃいけないんだろうがな、うん……」

369: 2016/04/06(水) 23:26:23 ID:kQrbhojM
リュウ「今日みたいな試合……しっかりとしたプロレスを、皆に見せていきたいと思ってる。俺も……ケンも……」

ケン「……おう」

リュウ「勿論、今日対戦したガイルと……ナッシュ……もなっ!?」チラッ


オー? オーオー?

実況「おぉ~っと、そしてここでリュウはガイルとナッシュの顔を見るっ!」


ガイル「……まぁ、そういうこった。やってやるぞ、おい」ググッ

ナッシュ「とにかく、タッグの王者に返り咲かないとね」ググッ


オー! オーオー!

実況「ここで、ガイルとナッシュが腕を挙げますっ! リング上の四人の志し……これは、同じだと言う事でしょうか!?」

元「うん、そうだね」

370: 2016/04/06(水) 23:30:57 ID:kQrbhojM
リュウ「時間はかかるかもしれないが、必ずだ……必ず、そういう風にしてみせるっ……!」

オー! オーオー!

リュウ「それまで、付き合ってくれっ……! よろしくなっ!」


パチパチ……パチパチ……

実況「さぁ、場内からは拍手ですっ! リュウの言葉に、場内は拍手で応えますっ!」

元「あまり、時間かけすぎると……ダメだよ、ねぇっ!?」


リュウ「さぁ、そして次が……メインイベント……最後の試合だっ!」


オー! オーオー!

実況「さぁ、そうですっ! 時が経つのは早いもので、第四試合が終わり、本日のストリートプロレスもいよいよ、次が最終戦っ! 最終戦ですっ!」

371: 2016/04/06(水) 23:35:16 ID:kQrbhojM
ーーー


春麗「……いよいよ、次ね」スッ

さくら「遅いっ! 何してたんっすかっ!?」

ヤムチャ「あっ、春麗さん……ども、お疲れ様です」

春麗「ギリギリまで、確認してて何が悪いのよ……メインイベントなんだから……初のメインイベントなんだから……」

さくら「……キャミィさんの様子はどうでしたか?」

春麗「ちょっと、固くなってるかもね……今はローズとかりんがついてるけど……」

さくら「あっちゃ~、どうしようかな……声かけに行こうかな……?」アタフタ

春麗「……もう時間ないわよ?」

さくら「……時間がないのは、あんたらが遅いせいだっ!」

372: 2016/04/06(水) 23:47:19 ID:kQrbhojM
春麗「いいわよいいわよ、ローズとかりんがついてるんだから、あんたも言っちゃったら、多分逆効果になっちゃうわよ。それに、程良い緊張感ってものがあった方がいいの……」

さくら「うあ~っ……う~っ……う~っ……」

春麗「……あんたは緊張してないの? 随分余裕そうじゃない?」

さくら「……んっ?」

春麗「一応、あんたもレフェリーとしてだけど……リングに上がるんでしょ? 随分、余裕そうじゃない?」

さくら「まぁ、そりゃ……今更、緊張したって……ねぇ……?」

ヤムチャ「……」

さくら「……ねぇっ!?」

ヤムチャ「えっ……? んっ……? あっ、俺に言ってるの……?」チラッ

さくら「はい」

373: 2016/04/06(水) 23:53:16 ID:kQrbhojM
ヤムチャ「え~っとね……やっぱり、俺は肩の力が入りすぎなのはよくないと思うんすよ……」

春麗「そうよね。元々あたしが怪我したのも……そういう所からだったもんね……」

さくら「まぁ、プレッシャーかけるワケじゃないっすけど……本当、今日はそういうのはなしにしましょう……ねっ……?」

春麗「怪我の復帰戦で、怪我して離脱なんて伝説になっちゃうもんね。わかってるわよ……今日は、慎重にいくわよ」

さくら「お願いします」

春麗「あのリュウがわざわざ、あたし達の前説やってくれてるんだから……失敗するわけにはいかないわよ」

さくら「リュウさんが引き受けてくれてありがたいっすよ」

ヤムチャ「……前説?」

380: 2016/04/07(木) 21:59:11 ID:eFC/MiU.
リュウ「メインイベントは、タイトルマッチっ……! そして、だっ……!」

オー! オーオー!

リュウ「……帰ってくる奴がいる」


ワー! ワーワー!

実況「そうです、そうですっ! メインイベントはタイトルマッチっ……! そしてそしてそして……女帝の復活だぁ!」


リュウ「暖かい拍手で迎えてやってくれ……なぁ~んて、事は言わない……」

オー? オーオー?

リュウ「……ただ、一つ!」ビシッ


オー? オーオー?

実況「そして、ここでリュウは指を一本突き立てますっ!」

381: 2016/04/07(木) 22:08:03 ID:eFC/MiU.
リュウ「おいっ……! 春麗っ……! しっかりやれよぉ、おいっ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてここでリュウが叫んだぁ!」


リュウ「王者戦だ、王者戦っ! 権威のかかった王者戦っ……! しっかり、暴れて来いやぁ!」

ワー! ワーワー!

リュウ「何処かの馬鹿な軍団みてぇな、チンケな王者戦見せるんじゃねぇぞっ! えぇ、コラっ!? わかってんのか、おぉいっ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁさぁ、リュウは檄を飛ばしていきますっ! そして、春麗も……本日の王者戦っ! そして、復帰戦っ! 是が非でも、応えていきたい所だっ!」

382: 2016/04/07(木) 22:14:49 ID:eFC/MiU.
春・麗 ! 春・麗 ! 春・麗 !

ケン「いいぞいいぞ、おいっ! そうだそうだ、次がラストだっ! 騒げ騒げ、オラァ!」パンパン

ガイル「ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイっ……!」パンパン

ナッシュ「……綺麗所が戻ってくるって事は、やっぱり嬉しい事だからね」パンパン


春・麗 ! 春・麗 !

実況「さぁ、どうやらファン……そして、選手達もっ……! 春麗を迎え入れる準備は整っていますっ! ここで場内から春麗コールが巻き起こるっ! ケンも大きく手を打ち鳴らすっ! おっとぉ、ガイルもだっ! ナッシュもだっ!」

元「いや~、温かいねぇ……ありがたいねぇ……」

383: 2016/04/07(木) 22:21:09 ID:eFC/MiU.
春・麗 ! 春・麗 !

リュウ「おっ……? おっ、おっ……?」キョロキョロ

春・麗 ! 春・麗 !

リュウ「おいおいおい……おい、ちょっと待てちょっと待て……一回、鎮まろう……一回、鎮まろう……なっ、なっ……?」スーッ


オー? オーオー?

実況「おっと、しかしここでリュウは……なんだぁ? 手をスーっと下げ……どうしたどうした、鎮まれといったジェスチャーか……? どうしたっ!?」


リュウ「おいおい、落ち着け落ち着け……試合はまだ始まってもいないんだぞ……? まだ始まってもねぇのに、そんな盛り上がってさぁ……?」

ワー! ワーワー!

リュウ「大丈夫か……? バテちまわねぇか……? 途中でへばっちまうぞ……!?」ニヤニヤ

384: 2016/04/07(木) 22:30:04 ID:eFC/MiU.
ダイジョウブー! ダイジョウブー!

リュウ「ハハハ、ダ~メだ……ダ~メだ、こりゃ……もう止まんねぇな……」

ワー! ワーワー!

リュウ「それじゃあ、その調子で……春麗の復帰戦っ……! しっかりと見届けてやってくれよっ! よろしくなっ!」


ワー! ワーワー!

実況「完全に迎え入れる準備は万全だっ! 迎え入れる準備は万全だっ……! さぁ、後は春麗の帰還を待つのみっ……! さぁ、春麗っ……! 我らがホームへカモン、ナウっ!」


リュウ「さぁ、次がラスト一戦っ……! メインイベントっ……! 選手もファンも、残ってる物全部出し切って行こうっ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、続く試合は、春麗対キャミィっ! 春麗対キャミィ! いよいよ最終戦ですっ! 最・終・戦っ!」

385: 2016/04/07(木) 22:34:53 ID:eFC/MiU.
ーーー


春麗「ふふ、ちょくちょく顔は出してたのよ……? この前のあんた達の試合の時も実況席に座ったし……」

さくら「そうっすね」

春麗「あぁ、ダメ……歳かしら……嫌ねぇ……試合前に……も~う、やめてよね……やめてよ……」

さくら「……へへへ」

春麗「あぁ……もう、ダメっ……! こんな顔じゃ、試合出来ない……試合出来ないわよ、バカ……」

さくら「へへ、春麗さん。おかえりなさい」

春麗「や~め~て……や~め~て……」

386: 2016/04/07(木) 22:39:53 ID:eFC/MiU.
ヤムチャ「……」チラッ

プーアル「……」

ヤムチャ「……プーアル、俺場違いじゃね? ここもいてもいいのかな?」ヒソヒソ

プーアル「……シーッ!」

ヤムチャ「……で、でもよぉ?」ヒソヒソ

プーアル「……シーッ!」

ヤムチャ「お、おう……」


さくら「さぁっ! 気合い入れていきましょうっ! 期待してますよっ!」

春麗「わかってる……わかってるわよ……」

387: 2016/04/07(木) 22:45:35 ID:eFC/MiU.
ーーー


実況「さぁ、ガイル・ナッシュ組も……今、花道の奥へと消えていきましたっ! 本日の一戦、後一歩……と言った所でしたかね?」

元「やっぱり、このチームにも勢いに乗ってもらいたいから、頑張ってもらいたいね!」


ワー、ワーワー


実況「さぁさぁ、これにて第四試合は終了しましたが……いや~、ファンはまだまだ元気ですねぇ!?」

元「う~ん、そうだね」

実況「本日は元さんも、いつもと違い、フルでこちらの席に座ってらっしゃいますが……どうでしょう? まだ、大丈夫ですか?」

元「いや~、正直疲れた……」

実況「ハッハッハ~! 元さ~ん、ファンに負けててはいけませんよ!?」

388: 2016/04/07(木) 22:52:47 ID:eFC/MiU.
元「まぁ、そうだね。僕も負けてはいられないね。後一戦……ファンや選手に負けずに、僕達もこの席で頑張っていきましょうっ!」

実況「さぁっ! 本日のストリートプロレス……残す所、後一戦っ! いよいよ、メインイベントだっ! メインイベントは春麗対キャミィ! 春麗対キャミィ! 女帝対決っ!」

元「うんっ!」

実況「場内は、春麗を迎え入れる準備万全と言った所でしょうかっ!? これなら、春麗にとって非常にやりやすい空間でしょうっ! これは期待出来ますっ!」

元「まぁ、復帰戦と言う意味では非常にやりやすい空気ではある……と、思う……ただ、だ……ただ、僕は一つ言いたい……」

実況「はいっ! なんでしょう、元さんっ!?」

元「この一戦……あくまで、女帝対決だと言う事を忘れちゃいけないよ、と」

実況「ほ~う」

389: 2016/04/07(木) 22:59:29 ID:eFC/MiU.
元「本日の春麗君の対戦相手はキャミィ君……」

実況「そうですっ! キャミィですっ! 本日の春麗の対戦相手はキャミィですっ!」

元「そして、これはキャミィ君が挑戦者じゃないんだよ……春麗君が挑戦者として、キャミィ君に向かっていく立場なんだよ……」

実況「春麗の離脱中にその腰へとベルトを巻いたキャミィっ! しかしですっ……! 自分に向かってくる挑戦者達を返り討ちにして、自分が王者である事を証明したっ! 証明し続けたっ……!」

元「キャミィ君の場合は、挑戦者の他にも、な~んか良からぬ輩に絡まれてたからねぇ?」

実況「そうですっ! シャドルーの勧誘ですっ! シャドルーの勧誘がありましたっ! ベルトを所持している事によって、キャミィはシャドルーに執拗に狙われ続けましたっ!」

390: 2016/04/07(木) 23:04:02 ID:eFC/MiU.
実況「しかしっ! キャミィはそんなシャドルーを振り払ったっ! 己の手でっ!」

元「いや~、ありゃ、見てて爽快だったよ。僕も」

実況「そして、あの台詞ですよ、元さんっ!?」

元「あの、VTRにあったヤツだよね」

実況「そ~うですっ! 一番ベルトの人間になろうと思ったっ……! そして、それだけの事をやってきたつもりは勿論あるとっ!」

元「そうだね、うん……それだけの事……やっぱり、僕はそこは認めるよ」

実況「ほ~う、厳しい元さんからこういった言葉が出るのも珍しいっ!」

元「だって僕が……じゃなくて、ファンがもう認めてるじゃない……」

391: 2016/04/07(木) 23:11:31 ID:eFC/MiU.
元「その春麗君の離脱で一つ選手層が薄くなったからこそ……多分シャドルーが、今が好機だと言わんばかりにやってきたんでしょ?」

実況「恐らくそうでしょうねぇ!」

元「そんな中だ……女子選手としての威厳、尊厳……守ったのは誰だと……? 守ったのは誰だと……?」

実況「キャミィは何も言わず……無言で守り続けていましたっ!」

元「こりゃ、もう王者らしくなってきた……な~んて話じゃないよ」

実況「……ほう?」

元「もう、これはキャミィ君は立派な王者だよ」

実況「ピンチを守り続けた新女帝・キャミィっ!」

392: 2016/04/07(木) 23:17:11 ID:eFC/MiU.
元「復帰戦で、ファンも温かく迎えてくれてるみたいだけど……まぁ、そこに甘えてようじゃ、春麗君は痛い目を見ちゃうと思うね」

実況「ほ~うっ!」

元「あくまで、彼女は胸を貸してもらう立場……なんですから」

実況「復帰戦だとは言えども、対戦相手は最強の王者キャミィっ! さぁ、春麗っ……! どういった意気込みを見せるのかっ!?」

元「まぁ、どう出てくるか……期待しちゃいますね」

実況「そして、王者キャミィっ……! かつての絶対王者っ……! こちらも最強の挑戦者だっ! こちらもどう出るっ!」

元「いや~、期待しちゃうね」

実況「さぁ、CMの後はいよいよメインイベントっ! メインイベントっ! 春麗対キャミィ! 春麗対キャミィ! 旧・女帝対新・女帝の頂上決定戦っ! 引き続き、実況・解説は我々がお送りしますっ!」

393: 2016/04/07(木) 23:22:21 ID:eFC/MiU.
ーーー


リュウ「……お疲れさ~ん」

ケン「終わった終わったぁ、さぁ後一戦……ラストラスト……」

プーアル「リュウさん、ケンさん、お疲れ様ですっ!」

ヤムチャ「お帰りなさい、二人共っ! お疲れ様でした」

リュウ「……空気、出来てるぞ~、なっ?」

さくら「いや~、本当、リュウさん感謝します。ありがとうございます」ペコッ

394: 2016/04/07(木) 23:27:33 ID:eFC/MiU.
ケン「意外とお前もまだ支持されてんだな……俺は、てっきりキャミィの時代が来たと思ったんだけど……へへ……」

春麗「何言ってんのよ。女子部の土台を作ったのは誰だと思ってるのよ?」

ケン「お~、お~、言うねぇ言うねぇ……アガってるかと思ったら……案外、そうでもないんだな、お前は……」

春麗「待ちに待ったメインイベントなのよ……来るのが遅すぎたぐらいよ……」

ケン「意気込んで、またトチんじゃねぇぞ? もう次はねぇぞ?」

春麗「本当、皆してしつこい……ああ、しつこい……でも、ありがとね、皆……」

ケン「おう」

リュウ「やるだけやってこい」

405: 2016/04/09(土) 22:01:14 ID:dTOQ5nEM
ーーー


ダン「それでは、皆様お待たせいたしましたっ! 本日のストリートプロレス、いよいよ最終戦でございますっ! 最終戦っ!」

ワー! ワーワー!

ダン「女子王者戦っ……! 30分一本勝負の開幕ですっ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、いよいよですっ! いよいよ始まりますっ! 本日のメインイベントォ!」


ダン「先ずは挑戦者……長らく……長らく……長らく、お待たせしましたァ! その麗しき脚線美ふたたびっ……!」

オー! オーオー!

ダン「神脚美技、春麗選手の入場ですっ!」

ワー! ワーワー!

407: 2016/04/09(土) 22:21:18 ID:dTOQ5nEM
~♪~♪

実況「さぁさぁ、久々だぁ! 久々だぁ! この入場を聞くのも実に久々だっ! とうとう帰って来ましたっ! あの時と同じテーマソングが場内へと響き渡るっ!」

オー! オーオー!

実況「さぁ、場内の熱気も最高潮だっ! 観客全員がその入場口を見つめるっ! それもそのはずっ!」


春麗「……」スッ


ワー! ワーワー!

実況「我々はこの瞬間を待ちに待っていたのだあぁっ! さぁ、今花道の奥からかつての絶対王者っ……! 春麗がその姿を現したぁ!」

408: 2016/04/09(土) 22:33:05 ID:dTOQ5nEM
春麗「……」スタスタ


ワー! ワーワー!

実況「長い長い離脱を経て……帰ってきましたっ! 春麗が帰ってきましたぁ! ようやくですっ! ようやく、春麗が帰ってきましたぁ! このストリートプロレスにっ!」


春麗「……」スタスタ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、今無言で花道を歩き真っ直ぐリングへと戻っていく春麗っ! そうだ、そこがお前の居場所だぁ! 春麗は真っ直ぐ突き進むっ! 足の具合は……もう、大丈夫でしょうっ! ええっ!」

409: 2016/04/09(土) 22:39:12 ID:dTOQ5nEM
春麗「……」スタッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そして春麗がエプロンサイドに昇ったぁ!」


春麗「……本当、久しぶりね」ジーッ


ワー! ワーワー!

実況「おっとぉ、ここで春麗の動きが止まるっ……! お~っと、どうしたっ!? 春麗はエプロンサイドから、リングをジッと見つめているぞっ!?」


春麗「また、よろしくお願いします!」ペコッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、ここで春麗は開いた手の掌に、握った拳を合わせ、そして一礼っ! エプロンサイドから、リングへ向かって一礼っ!」

410: 2016/04/09(土) 22:53:02 ID:dTOQ5nEM
春麗「……いくわよっ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてリングインっ! エプロンサイドから、ロープを潜ってリングインっ! ついに……ついに……ついにっ……! 春麗がリングへと舞い戻ってきたぁ!」


春麗「はぁっ……! はぁっ、はぁっ……! はああぁぁぁっ!」シュシュッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、リング上で春麗はウォームアップと言わんばかりに、クン・フーの動きを見せていくっ! おぉ~とっ! 構えたぁ! 舞ったぁ!」

411: 2016/04/09(土) 23:08:32 ID:dTOQ5nEM
春麗「破っ……!」シュッ


オー! オーオー!

実況「左足を天高く蹴り上げるっ!」


春麗「破っ……!」シュッ


オー! オーオー!

実況「体を入れ替え、今度は右足っ! 天高く蹴り上げていくっ!」


春麗「破ァァァァ……!」シュシュッ


ワー! ワーワー!

実況「再び体を入れ替え……おぉ~っと、おっとおっとぉ! そしてここで神脚美技っ! 春麗が無数に天に足を打っていくっ! これはこれは……もう、足の具合は、大丈夫でしょうっ! 大丈夫でしょうっ!」

412: 2016/04/09(土) 23:16:58 ID:dTOQ5nEM
ワー! ワーワー!

実況「これはもう完全復活と見てもいいかっ!? いやっ、まだだっ……! 本日のこの一戦で勝利して……その腰に王者のベルトを巻いたその瞬間に春麗の完全復活は成し遂げられるだっ! さぁ、試合でも魅せてくれよ、春麗ィ!」


春麗「今日は、必ずあたしがチャンピオンに舞い戻るからね……」ペコッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そして春麗はリングの四方へと一礼をして……挑戦者サイドのコーナーへと引き下がっていきますっ!」


春麗「さぁさぁ、やるわよ……よっ……よっ……」グイグイ


実況「さぁ、トップロープに足を掛け……おぉ~っと、そのまま身体を引き延ばしていますっ!入念にストレッチを行っているっ! 復帰戦ではありますが……これは前回、春麗自身がベルト落とした相手へのリベンジマッチでもありますっ! さぁ、今日の春麗は気合が入っているっ!」

413: 2016/04/09(土) 23:26:08 ID:dTOQ5nEM
ダン「続きまして……チャンピオンの入場ですっ!」


オー! オーオー!

実況「少しばかり感傷に浸っていたい所はありますが……そうはいかないっ! さぁ、そして続いてはチャンピオンの入場になりますっ!」


ダン「有為転変……時の流れは、激しく移り変わっていくものです……ベルトの輝き、誰が一番似合うのか……真の美しき王者は誰なのかっ……!?」

春麗「……」チラッ


オー! オーオー!

実況「さぁ、ここで春麗もチラリと入場口を見ますっ!」


ダン「この一戦でそれを証明して見せましょう……殺人蜂の一撃、キャミィ選手の入場ですっ……!」

ワー! ワーワー!

414: 2016/04/09(土) 23:35:58 ID:dTOQ5nEM
~♪~♪

実況「さぁ、テーマソングが流れますっ! 聞き覚えのある、テーマソングっ! 耳に馴染んできたテーマソングっ!」

オー! オーオー!

実況「女子王者の入場……と、なればこのテーマソングが流れ続けてきましたっ! 戦い続ける事で証明し続けてきたチャンピオンっ! 現・チャンピオンっ!」


キャミィ「……」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、今花道の奥からキャミィがその姿を現したぁ! ベルトを掲げながらの入場ですっ! 片手でベルトを掲げ、そして自信満々の表情でリングを見つめているゥ! さぁ、キャミィがリングに向かうっ!」

415: 2016/04/09(土) 23:42:40 ID:dTOQ5nEM
キャミィ「……」ピタッ


オー? オーオー?

実況「おっとぉ、花道の途中でキャミィが歩みを止めるっ……! どうしたっ……!?」


キャミィ「……」ググッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、そしてここでベルトを掲げ、場内へと見せつけいくっ! 見せつけいくっ! 自身の保持しているベルトを場内へと見せつけていくっ! そして再び、歩みを進めるっ!」


キャミィ「……」ピタッ


オー? オーオー?

実況「おっとぉ、そして再びここでキャミィを止めるっ!」


キャミィ「……」ググッ


オー! オーオー!

実況「今度は逆側ァ! そして、再びベルトを掲げて場内へと見せつけていくっ!」

416: 2016/04/09(土) 23:56:32 ID:dTOQ5nEM
キャミィ「……」スッ

実況「相変わらず、言葉を発しないっ! 何も語らないキャミィっ! だが、我々はもう知っているっ! さぁ、キャミィはエプロンサイドへと昇ったぁ!」

キャミィ「……」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「そして、ベルトを掲げて振り返る、場内へと見せつけるっ! 言葉は発しなくてもキャミィのメッセージは我々に伝わってくるっ! 届いてくるっ!」


キャミィ「……」ススッ


ワー! ワーワー!

実況「ベルトが一番相応しいのは誰だっ……!? そこの女かっ……!? いいや、違うっ! 相応しいのは私だろうと、キャミィはそう言っているゥ! さぁ、キャミィはここでリングには入らず、場内にベルトを見せつけながらエプロンサイドをグルッと回って移動していくっ!」

417: 2016/04/10(日) 00:04:43 ID:vf6qRPrc
ワー! ワーワー!

春麗「……もう、小娘じゃなくなったみたいね」チラッ


実況「さぁ、キャミィの無言のっ……! だが、信念のあるアピールっ! 春麗もそんなキャミィを……目で追うっ! キャミィは言葉では語らないっ! 言葉では語ってはくれないっ! さぁ、キャミィは春麗には一切、目を合わせないっ!」


キャミィ「……」グイッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、エプロンサイドをグルッと一周回って……そしてここでキャミィがリングイーンっ! さぁ、王者のキャミィがリングインだ~っ!」

418: 2016/04/10(日) 00:13:01 ID:vf6qRPrc
キャミィ「……」スッ


ワー! ワーワー!

実況「おっと、リングインしたキャミィは挑戦者の春麗にも……そして、レフェリーにも目もくれず、ここはすぐに王者サイドのコーナーへと向かっていきますっ!」


キャミィ「……」ポンッ

春麗「……」


実況「そして……おぉ~っと、コーナーポストの上へと、その王者である証っ! ベルトを置いていきますっ! 春麗もその様子をジッと見ているっ!」

419: 2016/04/10(日) 00:18:55 ID:vf6qRPrc
キャミィ「……」グイグイ

実況「さぁ、キャミィも気合が入っていますっ! 春麗に背を向けたまま、ここは入念に身体を解していきますっ! 腕を伸ばし……ストレッチを始めましたっ!」

キャミィ「……」ベタッ

実況「腕を伸ばすっ……! 足を伸ばすっ……! おぉ~っと、キャミィは完全に座り込んだっ!」

キャミィ「……」ググッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、素晴らしいですっ! 180度の開脚して……おぉ~っと、そのまま上体をベッタリとマットへとつけましたっ! 非常にしなやかな身体を持っていますっ!」

421: 2016/04/10(日) 00:22:31 ID:vf6qRPrc
実況「さぁ、準備は万全かっ!? キャミィは上体を起こし……」

キャミィ「……」ゴロンッ

実況「おっとっ!? キャミィはそのまま後方へと回転してっ……!?」

キャミィ「……」シュタッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っとぉ! そして倒立っ! そのまま倒立していくっ!」


キャミィ「……」グルンッ


オー! オーオー!

実況「更に、そこから身体を捻りつつ、足を下ろしてっ……!?」


キャミィ「……Lock on ! 」

春麗「……フン」


ワー! ワーワー!

実況「春麗の方を振り向きつつ立ち上がったぁ! そして構えるっ! さぁ、ここでキャミィが初めて春麗と目を合わせたぁ!」

430: 2016/04/10(日) 22:01:54 ID:vf6qRPrc
キャミィ「……」ギロリ


ワー! ワーワー!

実況「キャミィは言っているっ……! このベルトが一番似合うのは自分自身だとっ! 美しき王者はこの自分だとっ! 鋭く春麗を睨みつけ……そう瞳で語っているっ!」


春麗「……」ギロリ


ワー! ワーワー!

実況「だがしかし、春麗も言っているっ! 何を言っているのこの小娘がとっ! 美しき王者は今も昔も変わらず、この自分自身だとっ! その瞳で語っているっ!」

ワー! ワーワー!

実況「さぁ、互いが互いを睨み合うっ! どちらが真の女王なのかっ!? さぁ、リングにはもう火花が飛び交っていますっ! 無言で語り合う両者ァ! 緊張感はも~う、マァーックスっ!」

431: 2016/04/10(日) 22:04:51 ID:vf6qRPrc
ダン「え~、尚……本日のこの一戦には特別見届け人を用意しましたっ!」

オー、オーオー

キャミィ「……」クルッ


実況「そうですそうですっ! 忘れてはいけませんっ! 本日のこの一戦っ! まだいますっ! さぁ、キャミィは春麗にクルッと背を向け、そして王者サイドへのコーナーへと引き下がりますっ! ベルトを手にしますっ!」


ダン「それでは、ご紹介いたしましょうっ……! 特別見届け人っ……!」

オー、オーオー

ダン「スペシャルレフェリー、さくらの入場ですっ!」


実況「さぁ、メインイベント、この一戦……リングで戦う者が女ならば、裁定するのもそこは女だっ! さぁ、スペシャルレフェリーさくらの入場ですっ!」

432: 2016/04/10(日) 22:12:12 ID:vf6qRPrc
~♪~♪

実況「さぁ、テーマソングが流れるっ! さくらの入場テーマソングが流れるっ!」

オー、オーオー

実況「春麗復帰戦……そして、王者のベルトっ! 熱い想いを持っていたさくらっ……! だがしかし、あと一歩の所でそれはそれは届かなかったっ! ならば……ならば、せめて立会い人だけでもと、この一戦のスペシャルレフェリーを買って出たっ!」


さくら「よし、今日はレフェリーだけど……元気一杯頑張りますっ!」スッ


オー、オーオー

実況「さぁ、ここでさくらがその姿を現したぁ! 本日はストライプのレフェリー服に身を包んでの入場だぁ!」


さくら「よろしくお願いしますっ!」ペコッ


オー、オーオー

実況「さくらは深々と頭を垂れ一礼っ! 挑戦者……チャンピオン……そしてレフェリーっ……! 着々と役者が揃ってきましたっ!」

434: 2016/04/10(日) 22:34:59 ID:vf6qRPrc
さくら「この一戦、裁くのは自分っすっ!」ググッ


オー、オーオー

実況「花道を歩き……さぁ、スペシャルレフェリーさくらが今、リングイン 、リングインっ! 今日はレフェリーも特別だぁ!」


さくら「よろしくお願いします! よろしくお願いします!」ペコッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、リング四方に向かって、今深々と頭を下げるさくらっ!」

435: 2016/04/10(日) 22:44:51 ID:vf6qRPrc
ダン「よぉ~し、さくら……しっかりやれよ。それじゃ……」サッ

さくら「任せておいて下さいっ!」


実況「さぁ、そしてここでダン氏がさくらへと近づいて……マイクを譲りますっ!」


ダン「それじゃあ、俺は……お疲れさんっ!」

さくら「ありがとうございましたっ!」ペコッ


実況「さぁ、そしてダン氏はお役御免と言わんばかりに、リングは特別レフェリーのさくらに任せ……おぉ~っと、リングを下りましたっ!」


さくら「それではこれより、メインイベントっ! 女子王者決定戦っ! 挑戦者春麗選手対王者キャミィ選手……30分一本勝負行いますっ!」


ワー! ワーワー!

実況「さぁさぁ、リングの上が女で埋まったぁ! 埋まったぁ! これより、女子王者決定戦っ! 挑戦者春麗対王者キャミィの30分一本勝負が行われますっ!」

436: 2016/04/10(日) 22:58:28 ID:vf6qRPrc
実況「さぁ、今スペシャルレフェリーのさくらがベルト返還と、そしてボディチェックを行っておりますっ! さぁ、それではこの間に元さんにもお話を伺ってみましょうっ!」

元「はい」

実況「さぁ、元さん……この一戦、どうでしょうかっ!?」

元「まぁ、互いにいい緊張感は持ってるんじゃないかな?」

実況「そうですね。春麗もキャミィも……鋭い視線で互いを睨みつけていますっ! 春麗の足の具合……なんてのは、どうでしょう?」

元「まぁ、リング上でのアップと言うか……うん、動きを見る限りは多分大丈夫でしょう」

実況「この日の向けて……春麗は慎重に調整してきましたっ! さぁ、もう足は大丈夫だっ!」

元「でも、キャミィ君も調整はしてるからね……それに、彼女には勢いもあるっ!」

実況「勢いに乗っている現・チャンピオンっ! さぁ、元・絶対チャンピオンの春麗っ! 再び、その腰にベルトを巻く事が出来るかっ!?」

437: 2016/04/10(日) 23:04:22 ID:vf6qRPrc
さくら「……隠し持ってる凶器はなし。まぁ、当然っすよね」ポンポン

キャミィ「縁は切ってます。そもそも最初から、関係のない人達でしたから」

さくら「よし、それじゃあ、両者一本前へっ!」


オー、オーオー

実況「さぁ、レフェリーのボディチェックもそろそろ終わったでしょうかっ!? そして、ここでレフェリーは春麗とキャミィを一歩前へ……リング中央へと呼び寄せますっ!」

元「さぁ、いよいよだ」


さくら「シェイクハンド、プリーズっ!」


オー、オーオー

実況「おっと……? そしてここで、レフェリーが……おぉ~っと、両者に握手を求めたかっ!?」

438: 2016/04/10(日) 23:09:20 ID:vf6qRPrc
春麗「ベルト、返してもらうわよ……子猫ちゃん……」ガシッ

キャミィ「とりあえずは、復帰おめでとうございます……歴史はまだ続きます……貴方も私の歴史の一部になるんです……」ガシッ


パチパチ……パチパチ……

実況「ここは、両者素直に応じますっ!」

元「キャミィ君もね、素直に応じるのはいいね」

実況「さぁ、リング中央で両者がガッチリ手を組み合ったっ! しかし……しかしっ……! おぉ~っと、視線の先には激しく火花が飛び交っているっ!」


さくら「それじゃあ、メインイベントっ……! 女子王者決定戦っ……!」ポンッ


実況「そして、組み合ったその手の上に、レフェリーのさくらも手を置いたっ!」

元「さぁっ!」


さくら「それじゃあ、ゴングを鳴らすっすよ! ゴングをっ! 試合開始っすっ!」


カーン


ワー! ワーワー!

実況「そして、今ゴングを要請したぁ! 場内に戦いの鐘の音が響き渡るっ! いよいよ試合スタートですっ! メインイベント、春麗対キャミィっ! 試合開始ですっ! 実況は私っ!」

元「解説は元でお送りしますっ!」

439: 2016/04/10(日) 23:14:21 ID:vf6qRPrc
春麗「……さぁっ!」サッ

キャミィ「……始まりですっ!」サッ


ワー! ワーワー!

実況「握り合って手を解きっ……! そして、互いが一歩距離を取るっ! 試合は始まったぁ! 試合は始まったぁ!」


春麗「いくわよ、新チャンピオンっ……!」ガシッ

キャミィ「来いっ……! 元王者っ……!」ガシッ


実況「おっとぉ、互いに一気に距離を詰め……先ずは組み合ったっ! 組み合っっていったっ! ロックアップっ! ロックアップから試合はスタートしましたっ!」

440: 2016/04/10(日) 23:19:10 ID:vf6qRPrc
春麗「……はあぁぁっ!」ググッ

キャミィ「……んああぁっ!」ググッ


オー、オーオー

実況「さぁ、春麗とキャミィがリング中央で組み合っているっ! 組み合っての力比べたっ!」


春麗「さぁて、いくわよ……それっ……!」ガシッ

キャミィ「……んっ?」


実況「おぉ~っと、ここは……春麗、腕を取ったかっ!?」

元「とりましたねぇ、左腕を取りました」

441: 2016/04/10(日) 23:24:52 ID:vf6qRPrc
春麗「甘いわよ、子猫ちゃん……それっ……」グルッ

キャミィ「……くっ」


実況「キャミィの左腕を取り……そして、持ち上げ……脇下を潜り抜けるように通り……そして、そしてキャミィの腕を捻っていくっ!」


春麗「そら、捻ってあげるわ……ふふ……」ギリギリ

キャミィ「……チィっ」


実況「さぁ、キャミィの腕を決めつつ、春麗はその背後へと回り込んだっ! 先ずはアームロックっ! アームロックで極めていきますっ!」

元「うん」

442: 2016/04/10(日) 23:28:27 ID:vf6qRPrc
キャミィ「……くっ!」チラッ

春麗「……おっと」サッ

キャミィ「……チィっ」チラッ

春麗「……残念」サッ


実況「しきりに背後を気にするキャミィ……だがっ! 春麗はその影に身を隠すっ!」


春麗「キョロキョロするんじゃないわよっ! それ、もっと絞りあげてあげるわっ……!」グイッ

キャミィ「……くっ!」


実況「おっと、そしてここでキャミィの背後の春麗が、その捻った腕を持ち上げていくっ! より絞りあげていくっ! キャミィのその左腕に強く痛みを与えていくっ!」

443: 2016/04/10(日) 23:33:13 ID:vf6qRPrc
春麗「それっ……!」グイッ

キャミィ「……くっ!」チラッ

春麗「ほらっ……!」グイッ

キャミィ「……チィっ!」チラッ


実況「さぁ、キャミィのその背に身を隠すようにしながら、その捻った腕を持ち上げ、衝撃を加えていく春麗っ!」


さくら「……ギブアップ?」

キャミィ「まさか……それっ……!」クルッ

春麗「……あら?」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、しかしここでキャミィが……側転ですっ! 腕を取られつつも側転して身体を回転させていきますっ!」

元「うん、そうだね」

444: 2016/04/10(日) 23:38:17 ID:vf6qRPrc
キャミィ「……っと」シュタッ


実況「腕を捻られた方向と、同じ向きへと身体を回転させれば……捻られた腕は元へと戻るっ! さぁ、キャミィはこのアームロックっ! 側転して切り返していくっ!」

元「綺麗な側転だよね」


キャミィ「今度はこっちがやらせてもらうぞっ……! それっ……!」グイッ

春麗「……んっ!?」


実況「さぁ、切り返してキャミィは……おっと、ここは春麗の腕を取り……今度はキャミィがその腕を持ち上げたっ!」

元「おっ」


キャミィ「……そらっ!」グルッ

春麗「……くっ!」


実況「そして、今度はキャミィが持ち上げた左腕の脇下を潜り抜けるように通っていくっ! さぁ、春麗の背後に回っていくっ!」

445: 2016/04/10(日) 23:45:37 ID:vf6qRPrc
キャミィ「……取ったぞっ!」ギリギリ

春麗「……あたたた」


オー、オーオー

実況「今度はキャミィが腕を取りつつ、その背後へと回ったぁ! 今度はキャミィが春麗へとアームロックを極めていきますっ!」

元「うん、いいねぇ」


春麗「くっ……くっ……あ~、いたた……」チラッ

キャミィ「……絞り上げるっ! それっ!」グイッ

春麗「くっ……! 痛っ……!」


実況「春麗の背後からその捻った腕を持ち上げ、より衝撃を加えていくキャミィっ! 今度はキャミィが仕掛けたっ! キャミィが仕掛けていったぁ!」

446: 2016/04/10(日) 23:49:55 ID:vf6qRPrc
キャミィ「そらっ……!」グイッ

春麗「痛たた……も~う……」チラッ

キャミィ「もっとっ……!」グイッ

春麗「あ~、もうっ……! しょうがない子ねぇ……」チラッ


実況「さぁ、キャミィが腕を絞り上げていますっ! 絞り上げていきますっ! 仕切りに背後を気にする春麗っ!」


春麗「まっ、ここは逃げさせてもらおうかな……? あなた程、派手ではないけどね……んっと……」クルッ

キャミィ「……逃がさないっ!」クルッ


実況「しかし、ここは春麗……同じように、捻られた腕とは同方向に身体を回転させ……あっ、待てっ!? んおっ!?」

元「……おっ!?」

447: 2016/04/10(日) 23:54:45 ID:vf6qRPrc
春麗「さて、これで腕は……あれ……?」シュタッ

キャミィ「……フフフ」


実況「ここは前転で逃れようとした春麗でしたが……! キャミィは腕を取りつつも、同じタイミングで前転していきますっ!」

元「お~、やるねぇ」


キャミィ「……そらっ!」グイッ

春麗「痛っ……! なんで……!?」


オー、オーオー

実況「これでは春麗……捻られた腕は、そのままだっ!」

元「同じタイミングで同じように回転してきたからねぇ。同じに体勢に戻るよ」

実況「捻られたままの春麗の左腕っ! さぁ、キャミィは再び背後から絞り上げていくっ!」

448: 2016/04/10(日) 23:55:47 ID:vf6qRPrc
今日はここまで

450: 2016/04/11(月) 00:12:13 ID:rBFQ.7Pw


軽快な攻防からスタートしたね
華やかな一戦を期待

454: 2016/04/11(月) 22:02:23 ID:JnPkS2qI
春麗「くっ、くっ……なんなのよ……」

キャミィ「……逃げられはしないぞ」ギリギリ


実況「さぁ、キャミィが絞り上げるっ! 絞り上げていくっ!」


春麗「あぁっ、もう……くっ……!」クルンッ

キャミィ「……無駄だっ!」クルンッ


実況「さぁ、ここは再び春麗が、前方に回転して逃れようとしていくっ! だがしかしっ……!」

元「うん」

実況「キャミィもその回転に合わせて、同じように回転していくっ! キャミィが春麗へと絡みつくっ! 」


春麗「な、何よっ!? また、ついてきたのっ……!?」シュタッ

キャミィ「……当然だっ!」シュタッ

455: 2016/04/11(月) 22:09:11 ID:JnPkS2qI
オー、オーオー

春麗「くっ、くぅ……ああっ、もうっ……!」

キャミィ「……どうだっ!」ギリギリ


実況「さぁさぁ、キャミィは春麗を逃しませんっ! 絡みつくっ! 纏わりついていくっ!」

元「いや~、ネチっこく攻めてるねぇ。僕好みだ」


春麗「くっ、くっ……ああっ……もうっ……」

キャミィ「しかし動き回られるのも面倒です……少し、大人しくしててもらいかしょうか……」ググッ


実況「おっと、ここで……キャミィは背後から、左足ですね! え~、膝裏辺りを踏みつけていくっ!」

456: 2016/04/11(月) 22:17:30 ID:JnPkS2qI
春麗「……くっ、あっ!」ガクッ

キャミィ「……よしっ!」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、自身の足で春麗の膝裏を押し込み……おっと、その足を折り畳んでいくっ!」

元「いいねぇ、上手いねぇ」

実況「さぁ、春麗は片膝をついたぁ!」


キャミィ「これで、満足に動けはしないだろう……そらそら……」ギリギリ

春麗「あっ……ああっ……!」


実況「そして、キャミィは尚も絞り上げていくっ! 片膝をつかせた春麗の背後から、後ろ手に捉えた春麗の左腕を絞り上げ続けるっ!」

457: 2016/04/11(月) 22:23:02 ID:JnPkS2qI
実況「一つ先手を取ったのはキャミィと言った所かっ!? この辺り、非常に優勢に試合を進めております」

元「そうだね、うん」


春麗「くっ……ああっ……とりあえず、立ち上がらないと……」

キャミィ「そうはさせないっ……! はああぁっ……!」ググッ

春麗「んっ……ああっ……!」ビターンッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そして後ろから体重を浴びせ……そのまま春麗の身体を前へと押し倒していくっ! テイクダウンっ! テイクダウンですっ!」

元「おおっ」

実況「ここはキャミィ、更にグラウンドへと持ち込んでいきましたっ!」

458: 2016/04/11(月) 22:28:23 ID:JnPkS2qI
キャミィ「そらそら……」ギリギリ

さくら「……ギブアップ?」

春麗「うるさいわねっ……! ノーよっ!」モガモガ


実況「さぁ、うつ伏せにマットへ倒れ込んだ春麗の背の上に覆い被さるようにしながらも尚っ! キャミィはその左腕を絞り上げていくっ!」

元「いいじゃないいいじゃない。上手く攻めてるじゃない」


キャミィ「よし……よし……」ズリズリ


実況「さぁさぁ、キャミィは腕に狙いを絞ったのか? おぉ~っと、そしてここでキャミィは腕を捉えつつ、春麗の状態付近へとポジショニングを移していきますっ!」

459: 2016/04/11(月) 22:40:35 ID:JnPkS2qI
キャミィ「……」ムクッ


実況「さぁ、キャミィは上体を起こし下にいる春麗の様子を伺っているっ! 次の一手を探っているのかっ!?」

元「まぁ、じっくりいくのも面白いんじゃないかな?」


キャミィ「よしっ……! 仕掛けるっ……!」シュルッ

春麗「……んっ?」


実況「おっとぉ! ここでキャミィは捉えていた春麗の左腕を……更に両足で挟み込んでいくっ!」

元「……んっ!?」


キャミィ「CQFっ……!」ガシッ

春麗「……くっ!」


実況「素早く腕から足へと持ち変え、そしてその両腕をおぉ~っとっ! 春麗の頭部へと伸ばしていくっ!」

元「……おっ!?」

460: 2016/04/11(月) 22:47:36 ID:JnPkS2qI
オー! オーオー!

キャミィ「仕留めるっ……!」ググッ


実況「ここはキャミィがいきなり仕掛けていったぁ! 得意のフェイスロックっ! キャミィのクイックのフェイスロックっ!」


春麗「くっ……! あまり、舐めるんじゃないわよっ……!」ブンブン

キャミィ「くっ……くっ……! 暴れるなっ……!」


実況「あ~っと、あっとっ! しかし、これには春麗も大きく頭部を左右に振るっ! 頭部を掴ませようとはしないっ!」


春麗「くっ、ああっ……! とにかく、この体勢はマズイわ……立て直さないとっ……!」ゴロンッ

キャミィ「……チィっ!」


オー、オーオー

実況「おっとぉ! ここは春麗が振りほどいたかっ!? その腕を振りほどいたかっ!?」

元「そうだね、ここでいかれるのはマズいからね」

実況「頭部は取らせません、春麗っ! そして春麗は一度サイド方向へと転がって……逃れていきますっ!」

461: 2016/04/11(月) 22:53:17 ID:JnPkS2qI
春麗「……今のは、ちょっと危なかったかもね」ムクッ


実況「距離を取り、腰を上げ……素早く体勢を立て直していく春麗っ! ここは春麗が逃れますっ! キャミィの好きにはさせませんっ!」

元「キャミィ君の仕掛けがちょっと早かったかもしれないねぇ。惜しかったけどね」

実況「いや~、いきなりの仕掛けでしたからねぇ……私も驚きましたよ!」

元「キャミィ君は、ちょっと油断しちゃたらクイックですぐに仕掛けてくるからねぇ。でも、春麗君もそこは研究してたのかな?」

実況「ある意味、この二人は因縁の相手でもありますからね!?」

元「そうだね、うん」

462: 2016/04/11(月) 22:58:16 ID:JnPkS2qI
オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、なんだっ!? ここで場内から大きな大きな歓声っ! なんだっ!?」

元「……んっ?」


キャミィ「……」ビシッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、見て下さい元さんっ! キャミィは立ち上がり、そして大きく腕を腕を突き上げ……更に、指を一本突き立てていますっ!」

元「お~、お~、お~、お~」

実況「どうしたどうしたっ! 今日のキャミィは一味違うかもしれないっ!

元「キャミィ君はなかなか、ああいうアピールはしてくれないからね」

463: 2016/04/11(月) 23:05:50 ID:JnPkS2qI
キャミィ「……」ビシッ

春麗「……はぁ」


実況「キャミィは何も、口にはしてはくれませんが、これは確実なるメッセージっ! 我々と……そして、春麗に対するメッセージっ!」

元「そうなりますねぇ、うん」

実況「どうだ、これが私の実力だっ! 王者の実力だっ! 相手が春麗だろうが、私が一番であるというメッセージっ!」


イイゾー! キャミィー!

キャミィ「……」ビシッ


実況「さぁ、そしてそんなキャミィへと場内からは声援が飛んでくるっ!」

464: 2016/04/11(月) 23:13:22 ID:JnPkS2qI
キャミィ、イイゾー!

春麗「……なんなのよ」チラッ

ガンバレ、キャミィー!

春麗「だから……なんなのよ、これ……」チラッ


実況「さぁ、そしてこれには春麗も非常に渋い顔をしておりますっ!」

元「まぁ、そうなるね、はは」

実況「立ち上がったはいいが、少しばかり場内の様子を気にしているっ! このキャミィへと向かっている風っ! 流れっ……! こいつは、春麗にとってはやりにくいっ!」

元「復帰戦だしね。うん」

実況「今日はあたしの復帰戦なのよ……主役はあたしじゃないの……? そ~んな、渋い顔をしていますっ!」

元「ただ、この流れは春麗君が離脱の間、キャミィ君が積み重ねてきた物の結果……ある意味、当然の流れかもしれないね」

465: 2016/04/11(月) 23:19:39 ID:JnPkS2qI
キャミィ「さぁ来い、元・王者っ……! カモンっ……!」クイクイ


オー! オーオー!

実況「さぁ、そしてここでキャミィは春麗に向かって挑発するかの如く、指をクイクイを動かすっ!」

元「ははは」


春麗「調子に乗っちゃって……いいわよ、いいわよ……痛い目見させてあげるわ……」ズガズガ


実況「そして、これには春麗も鋭くキャミィを睨みつけながら向かっていきますっ!」

元「まぁ、ただ積み重ねてきた物って言ったらね、それは勿論春麗君にもあるからね」


春麗「いくわよ、小娘っ!」ガシッ

キャミィ「……来いっ!」ガシッ


オー、オーオー

実況「両者が近づき……さぁっ! ここで再び、組み合っていく組み合っていくっ! ロックアップですっ!」

473: 2016/04/12(火) 22:00:04 ID:sp6IS7yg
キャミィ「……はあっ!」ガシッ

春麗「……くっ!」


オー、オーオー

実況「さぁ、やはり流れはキャミィ……と言った所かっ!? ここはキャミィが春麗の頭部を両腕で捉え、脇下に抱え込み……ヘッドロックの体勢へと捉えましたっ!」

元「うん」


キャミィ「……はああぁぁっ」ギリギリ

春麗「ああっ……もうっ……!」モガモガ


実況「腕を力を込め、頭部を締め付けていくキャミィっ! 春麗も懸命に逃れようとしていますが……」


キャミィ「……そらっ!」グイッ

春麗「……くっ!」ビターン


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、ここはキャミィっ! 身体を捻り、春麗の身体を自身の腰へと乗せつつ……腰車の要領でマットへと叩きつけますっ!」

474: 2016/04/12(火) 22:09:36 ID:sp6IS7yg
キャミィ「……ふふ、いくぞっ!」ギリギリ

春麗「甘く見ないでよ……んんっ……!」グイッ


実況「さぁ、スタンディングでのヘッドロックから、グラウンドでのヘッドロックに移行したキャミィっ! あっと、しかしここは春麗っ! すかさず、高く両足を上げて……」


春麗「……それっ!」シュルッ

キャミィ「……くっ!」


実況「キャミィの頭部を、その両足で挟み込んでいきますっ!」

元「ヘッドシザーズだね」


春麗「さて……締め付けてあげようかしら……」ググッ

キャミィ「くっ……くっ……!」


実況「得意の足を器用に使っていきますっ! さぁ、グラウンドへと持ち込んだキャミィだが、ここは春麗がヘッドシザーズで捉えますっ!」

475: 2016/04/12(火) 22:15:17 ID:sp6IS7yg
春麗「ほらほらほらっ……!」ググッ

さくら「……ギブアップ?」

キャミィ「ギブアップ……? まさか……う、ううっ……!」ググッ


実況「さぁ、春麗がキャミィの頭部っ……! 首筋付近を締め付け圧迫していくっ! おぉ~っと、しかしキャミィはここは腰を浮かし、ブリッヂ状態へとなって抵抗していくっ!」


キャミィ「……たああっ!」シュタッ

春麗「……あらっ!?」スポッ


オー、オーオー

実況「ここは、キャミィっ! そのままハンドスプリングの要領で跳ね上がるっ! そして挟み込まれた頭部を抜いていくっ!」

476: 2016/04/12(火) 22:20:58 ID:sp6IS7yg
キャミィ「……たあぁっ!」ガシッ

春麗「……くっ!」


オー、オーオー

実況「すかさず、足を取っていくキャミィっ! さぁ、左脚を取ったぁ!」


キャミィ「それなら足だっ……! はああぁぁっ……!」ギリギリ

春麗「……くっ、くっ!」


実況「そして、捻るっ……! 絞り上げていくっ……!」

元「レッグロックですね、うん」

実況「ここはレッグロックですっ! キャミィがすかさず返し、そして足に狙いを定めたかっ!?」

477: 2016/04/12(火) 22:29:28 ID:sp6IS7yg
さくら「……ギブアップ?」

春麗「あぁっ……もうっ……! ノーっ!」


実況「少し春麗が険しい表情を見せたかっ!? 足と言えばねぇ……? 元さん!?」

元「まぁ、試合には影響はもうないとは思うんだけど……やっぱり、それでも攻められるってのは嫌だろうね」


キャミィ「たあっ……たあっ……!」ギリギリ

春麗「くっ……負けないわよっ……!」ムクッ


実況「春麗にとってこれは、あまり長くは攻められたくはない部位でしょうかっ!?」

元「そうですね」

実況「さぁ、ここは春麗……脚を締め付けられながらも、何とかその上体を起こしていきますっ!」

478: 2016/04/12(火) 22:34:37 ID:sp6IS7yg
春麗「いつまでもやってんじゃないわよっ……! はあぁっ!」シュルッ

キャミィ「……んっ?」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてキャミィの背後からその首筋に腕を回していくっ!」

元「おっ」


春麗「スリーパーホールドよっ……! 離しなさいっ……!」ググッ

キャミィ「……くあっ」


実況「今度は腕でっ……! キャミィの首筋っ! 頚動脈を締め付けていきますっ! さぁ、スリーパーホールドだっ! スリーパーホールドっ!」

元「うんうん」


春麗「抵抗されちゃ困るからね……それっ……!」ビターン

キャミィ「……くああっ」


実況「お~っと、そして起こした上体を再びマットへと戻し、ここはグラウンドへと戻していくっ! グラウンド・スリーパーホールドへと持ち込んだっ!」

元「いいねいいね」

479: 2016/04/12(火) 22:40:24 ID:sp6IS7yg
キャミィ「くあっ……くあっ……」モガモガ

春麗「暴れない……って、言ってるでしょ……? いけない子ね……それっ……!」ガシッ


実況「身体を左右に振り、何とか脱出を試みるキャミィっ! おぉ~っとぉ!」

元「おっ、胴締めスリーパーホールドだっ!」

実況「さぁ、今度は逃さないっ! 逃がしませんっ! 春麗は両脚でキャミィの胴回りを挟み込み、より安定させていくっ! 更に、胴締めスリーパーへと移行していったぁ!」


春麗「さぁさぁ……じっくりいきましょうか……ねっ……?」ググッ

キャミィ「くっ……くっ……」モガモガ


実況「さぁ、春麗がグラウンドでキャミィを身体を封じ込め……そして、締め付けていくっ! さぁさぁ、キャミィも何とか脱出を試みようとしている……がっ……!?」

元「まぁ、結構ガッチリ捉えられているからねぇ」

480: 2016/04/12(火) 22:49:07 ID:sp6IS7yg
キャミィ「んあっ……くっ……それなら……」ググッ

春麗「……んっ?」


実況「おっと、ここで……キャミィが再び腰を上げて、ブリッヂ状態に。さぁ、ここからどうするっ!?」

元「さっきみたいな脱出方法は使えないと思うけどね」


キャミィ「……レフェリーっ! カウントをっ!」

さくら「んっ……? えっ……?」

キャミィ「見ろっ……! こいつの両肩はマットについているだろうっ!? そして、私が上から体重を掛け、押さえつけているっ! これはフォールだっ!」

さくら「んっ……? んっ……? え~っと……」

キャミィ「……カウントを取れっ!」

さくら「あっ……了解っすっ!」


実況「おっとぉ? ここでレフェリーのさくらが、グラウンドでの両者に近づいて、マットへと伏せたっ! どうしたぁ!?」

481: 2016/04/12(火) 22:56:33 ID:sp6IS7yg
さくら「ワンっ……!」


ザワ……ザワ……

実況「えっ……!? ああっ……!? カウントですよっ……!?」

元「えっ……!? カウント……!?」


さくら「ツーっ……!」


ザワ……ザワ……

実況「これは、つまり……キャミィが……? え~……」


さくら「……スリ」

春麗「ちょっと……ちょっと、何よ……何よ……!?」ガバッ

482: 2016/04/12(火) 23:00:56 ID:sp6IS7yg
さくら「ツーカウントっすっ! カウントはツーっすよっ!」


オー、オーオー

実況「ここは春麗……慌てて、その肩を上げていきますっ! 上体を起こしますっ! え~っと、元さん……これは……?」

元「つまり、今のはキャミィ君が春麗君を押さえ込んでいると判断したワケだね」


春麗「ちょっと、ちょっと……ねぇ、どういう事よ……?」

さくら「キャミィ選手が、押さえ込んでいるとの判断っす」


実況「確かに、春麗の両肩はマットへと着いていましたが……う~ん、技を仕掛けているのは春麗……そういった感じにも見えます……」

元「難しい所だよね。胴締めスリーパーホールドを押さえ込みで返したともとれる」

実況「普段のレフェリーのダン氏なら、どうでしょう?」

元「今日は特別レフェリーって所もあるからねぇ。この辺は難しい所かもしれない」

483: 2016/04/12(火) 23:04:53 ID:sp6IS7yg
春麗「何よ……? あたしが仕掛けてるのに、何でよ……」

さくら「試合続行っ……!」

春麗「……もうっ!」ググッ


実況「この辺りは、レフェリーの判断基準の違いとでも言えばいいでしょうか?」

元「そうなってくるかもね」

実況「しかし、カウントはツーですっ! 春麗は肩を上げましたっ! 何はともあれ、ツーカウントで返していきましたっ!」


春麗「とりあえず……続けようかな……?」ググッ


実況「さぁ、再び起こした上体をマットへと戻していく春麗っ! グラウンドでの攻防は続きますっ!」

484: 2016/04/12(火) 23:10:02 ID:sp6IS7yg
キャミィ「そらっ……! レフェリーっ……!」グイッ

さくら「……了解っすっ!」


実況「あ~っとっ! しかしここはキャミィが再び腰を上げ、ブリッヂっ! そしてレフェリーのさくらはマットへと伏せるっ!」


さくら「ワンっ……!」

ザワ……ザワ……

さくら「ツーっ……!」

ザワ……ザワ……

さくら「……スリ」

春麗「ああっ……! もうっ、何よっ……!」ガバッ


実況「再びカウントを取り始めるさくらっ……! おぉ~っと、春麗も慌てて、カウント2で肩を上げていくっ!」

元「やっぱり、押さえ込みだとのジャッジはしてるみたいだね」

485: 2016/04/12(火) 23:14:38 ID:sp6IS7yg
さくら「カウントはツーっすっ! ツーカウントっすよっ!」

サクラ、ソレカウントトルノカヨー!

さくら「取りますっ……! 両肩がマットについて、押さえつけられてるんすからっ……! こいつはフォールっすっ!」

春麗「……はぁ~あ」


実況「レフェリーのさくらは、キャミィの押さえ込みだとの判断っ……!」

元「まぁ、二回目は確実にキャミィ君も、押さえ込みのつもりで腰を上げてたからねぇ」

実況「しかし、これがカウントとなってくると……」

元「ちょっと、春麗君もゆっくりと仕掛ける事は出来なくなってくるね……」

実況「少しばかり、春麗も渋い顔をしておりますっ! この辺りはスペシャルレフェリーの弊害……とでも言えばいいのか?」

元「うん、普段と仕様が変わってくるからねぇ」

486: 2016/04/12(火) 23:23:00 ID:sp6IS7yg
春麗「もうっ……! これじゃあ、スリーパーはダメね……こっちが疲れるだけだわ……それっ……!」パッ

キャミィ「……んっ?」


オー? オーオー?

実況「おっと、ここで春麗っ……! キャミィの胴回りへと回していた、その両脚をここは一度解いていくっ!」

元「そうだね。これだったら、違う技に移行した方がいいかもしれないね」


春麗「やっぱり脚でいく方がいいわね……それっ……!」シュルッ

キャミィ「……くっ!」


オー! オーオー!

実況「上体を少し動かし……そしてここは、キャミィの首筋を腕から脚へと持ち替えていきますっ!」

元「うん、そうだね」


春麗「これだったら、大丈夫でしょ……さぁ、いくわよっ……!」ググッ

キャミィ「くっ……ああっ……」


オー! オーオー!

実況「ここは春麗っ……! 胴締めスリーパーホールドから、素早く首4の字固めへと移行しましたっ! さぁ、キャミィの首筋に両脚を巻きつけ……そして圧迫していくっ!」

487: 2016/04/12(火) 23:29:41 ID:sp6IS7yg
春麗「……それそれっ!」ググッ

キャミィ「……くそっ!」グイッ

さくら「ギブアップ……? ギブアップ……!?」


実況「さぁ、ここはキャミィが腰を浮かしブリッヂへとなるっ! だがしかし、ここはっ……!?」

元「うん。押さえ込む形にはなっていない」

実況「キャミィの背は春麗には振れてはいないっ! レフェリーのさくらも、ここはカウントは取らないっ! これなら大丈夫だっ!」


春麗「ほ~ら、今度は大丈夫みたいね……そ~れ、それ……」ググッ

キャミィ「くっ……くっ……」


実況「この辺りは、春麗の対応能力の高さ……と言った所かもしれませんねぇ!?」

元「そうだね、これならゆっくりと仕掛けれるからね」

実況「さぁ、本日の一戦、普段とは仕様が違う特別レフェリーではありますが……春麗は、そこを苦ともせずに首4の字固めっ! 首4の字固めでジワリジワリとキャミィの体力を削っていくっ!」

488: 2016/04/12(火) 23:35:36 ID:sp6IS7yg
春麗「このまま、締め続けてもいいんだけど……それだけじゃ勿体ないわね……んっと……」ゴロン

キャミィ「……くっ」ゴロン


実況「おっと、そしてここで……春麗は仰向けの状態から、身体を反転させてうつ伏せの状態へっ! さぁ、春麗とキャミィの身体がひっくり返ったっ!」


春麗「ふふふ、ほ~らほらほら……苦しみなさい……」ググッ

キャミィ「ぐっ……ぐっ……」


実況「うつ伏せ状態で、その首筋を締め付けていく春麗っ! さぁ、春麗は腰を浮かしたぁ!」

元「腰の力も使って、より強く締め上げていこうと言った所でしょう」


春麗「さぁっ……! いくわよっ……! はあああぁっ……!」ゴロンッ

キャミィ「くっ……ああっ……!」


実況「おぉ~っと、いやっ、待てっ! 春麗はキャミィの首筋に脚を巻きつけたた……おぉ~っと、そのまま前方に回転していくっ!」

元「おおっ!」

489: 2016/04/12(火) 23:42:53 ID:sp6IS7yg
春麗「……そ~れっ!」

キャミィ「……くぅぅっ!」ビターンッ


オー、オーオー

実況「キャミィの頭部を捉えたまま……その身体を持ち上げ、前方に回転して叩きつけていくっ! おぉ~っと、ここは春麗っ! 首4の字固めの体勢からそのままマットへと叩きつけていったぁ!」

元「お~、いいねぇ」


春麗「ほ~らほらほら……首は離してあげないわよ……」ググッ

キャミィ「くっ……くっ……」モガモガ


実況「さぁ、両者の身体が再び表を向くっ! おぉ~っと、そして春麗はキャミィの首筋をまだ捉えているっ! 首4の字固めは続いているっ!」

元「お~、お~、いいじゃないいいじゃない」

490: 2016/04/12(火) 23:50:44 ID:sp6IS7yg
春麗「ほらほら……絞められ続けながら……」ゴロンッ

キャミィ「……ううっ!」ゴロンッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そして再び裏返るっ! 再び春麗が身体を反転させて……自身とキャミィの身体をうつ伏せにしたっ!」


春麗「痛い目見なさいっ……! はあああぁっ……!」ゴロンッ

キャミィ「ううっ……ううっ……」


オー、オーオー

実況「そして、再び春麗は前方に回転っ! キャミィの身体を持ち上げて……」


春麗「……たああぁぁっ!」

キャミィ「うっ、あああぁっ……!」ビターン


実況「キャミィの身体を前方へと叩きつけていますっ! 首4の字固めをかけ続けながら、春麗が転がりっ! 回りっ! キャミィの身体をマットへと打ち続けていきますっ!」

元「いいねぇ、絞め技と投げの同時進行みたいな形でね。これはいいね」

491: 2016/04/12(火) 23:51:56 ID:sp6IS7yg
今日はここまで

493: 2016/04/13(水) 00:31:26 ID:adwl5SsQ
乙!
春麗が意外と技巧派だった

492: 2016/04/13(水) 00:24:04 ID:JQVl3Vhc
おつおつー

なんだろーなぁ、盛り上がってないことはないんだよ
ないんだけど、何か物足りなく感じてしまう…
ヤムチャの試合やその前のDJの試合とかにあったワクワク感が無いように感じるのは、やっぱり女子部の試合だからなのか?

494: 2016/04/13(水) 00:35:04 ID:1vYa0y1k
ヤムチャを悟空のような主人公ポジションとして例えると、
悟空の試合を前座にして、メインにヤムチャVSチャオズを持ってきた感じだからじゃない

497: 2016/04/13(水) 05:00:26 ID:d5gzt/ss
乙っした
第0から盛り上がりまくった開場に乗るだけなら簡単
でも、それを捨てた上で開場を自分達で作る方を選んだ感がある
グラウンドから入ったのは一旦クールダウンさせてるのかも
考え過ぎか

498: 2016/04/13(水) 07:36:44 ID:AxgBAq7E
おそらく20分~25分決着。
メインにしては時間短めだからあんまりゆっくりも出来ないところ。
そこをあえてこのスタートにしたのはサクラの紹介、前置きかな?

499: 2016/04/13(水) 11:03:13 ID:ISx4wvI.
まあ待て
まだ春麗たちはこれといった必殺技を出してないんだぞ
まだまだ小手調べってところやろ




次回に続く:ヤムチャ「プーアル! プロレス団体で女子選手がメインだぞ!」【その4】


 

引用: ヤムチャ「プーアル! プロレス団体で女子選手がメインだぞ!!」