842: ◆3QM4YFmpGw 2014/08/17(日) 01:26:13.74 ID:WRmB1SKW0
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです
前回はコチラ
ヒャッハァー! めでてぇ日だ、投下するぜぇー!!
843: 2014/08/17(日) 01:27:42.07 ID:WRmB1SKW0
カイ「……んんっ……暇だね、ホージロー」
『キキン』
ベンチに座って、カイが大きく伸びをした。
亜季は仕事、星花は何やら雪乃に呼ばれたらしい。
そしてカイはバイトが休み、つまり先程からずっとこうして暇しているのである。
子供「あー! サメのおねーちゃんだー!」
子供「ほんとだー!」
子供達が数人、こちらへ駆け寄ってきた。
カイ「おー、ちびっ子達こんにちはー」
『キンキキン』
朗らかに挨拶を返すカイ。
フルメタル・トレイターズが拠点とする公園は、普段から子供達がよく遊ぶ場所である。
ここで過ごす内に、子供達やその保護者達とも次第に打ち解けていったのだ。
子供「あれ? バイオリンのおねーちゃんとおっOいのおねーちゃんは?」
言わずもがな、バイオリンのおねーちゃんは星花、おっOいのおねーちゃんは亜季の事である。
カイ「しかし名前覚えないね君ら。星花は用事、亜季は仕事だよ」
子供「ふーん。サメのおねーちゃんはなんでここにいるの? むしょく?」
カイ「あははっ、言ったなクソガキめ! じゃなくて、普通に仕事がお休みなの」
子供の悪意ない言葉に、カイは笑いながら返す。
----------------------------------------
それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
~中略~
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
844: 2014/08/17(日) 01:28:36.68 ID:WRmB1SKW0
子供「サメだサメだー、あはははは!」
子供「待て待てー!」
『キンキンキキンキン♪』
その内何人かの子供が、ホージローと鬼ごっこを始めた。
カイ「……平和だねえ」
子供「ねえ、サメのおねーちゃん」
カイ「ん、なに?」
1人の子供が、不安そうな顔でこちらを見つめている。
子供「この街とか、みんなが……海の底に沈んじゃうってほんと?」
カイ「…………」
神の洪水計画。
カイが海底都市に居た頃には立案されていなかった計画だ。
サヤがイヴ達に漏洩し、そこからアイドルヒーロー同盟などに情報が渡った。
その途中か、サヤとイヴ達の会話を盗み聞きしたかは分からないが、こうして一般市民の間にもその「噂」は広まっている。
カイ自身、その計画の事はつい最近又聞きで知ったばかりだ。
計画の(表面上の)指導者は、当然ながら海皇ヨリコ。
カイにとっては、掛け替えのない親友でもある。
子供「待て待てー!」
『キンキンキキンキン♪』
その内何人かの子供が、ホージローと鬼ごっこを始めた。
カイ「……平和だねえ」
子供「ねえ、サメのおねーちゃん」
カイ「ん、なに?」
1人の子供が、不安そうな顔でこちらを見つめている。
子供「この街とか、みんなが……海の底に沈んじゃうってほんと?」
カイ「…………」
神の洪水計画。
カイが海底都市に居た頃には立案されていなかった計画だ。
サヤがイヴ達に漏洩し、そこからアイドルヒーロー同盟などに情報が渡った。
その途中か、サヤとイヴ達の会話を盗み聞きしたかは分からないが、こうして一般市民の間にもその「噂」は広まっている。
カイ自身、その計画の事はつい最近又聞きで知ったばかりだ。
計画の(表面上の)指導者は、当然ながら海皇ヨリコ。
カイにとっては、掛け替えのない親友でもある。
845: 2014/08/17(日) 01:30:13.60 ID:WRmB1SKW0
カイ「…………」
子供「ねえ、おねーちゃん……」
カイ「……心配しないで」
不安そうな子供の頭を、カイは笑顔を浮かべながらよしよしと撫でてやる。
子供「ふわっ……」
カイ「おねーちゃんに任せて。何たって、沈めようとしてる人達の偉い人はおねーちゃんの友達だから。おねーちゃんが『そんなひどい事はやめて』ってお願いしてあげる」
子供「……ほんと?」
カイ「ホントホント。カイおねーちゃんに任せなさいって」
カイは子供の頭をポフポフと軽く叩き、そう言ってニカッと笑った。
子供「……うん、ありがとう! カイおねーちゃん大好き!」
子供は目を輝かせ、カイの胸に勢いよく飛び込んだ。
子供の顔が、カイの天然エアバック(88cm)にむにっとうずくまる。
カイ「ひゃっ……こら、セクハラだぞ?」
カイは少し顔を赤らめ、苦笑しながら子供を引き離した。
そして制裁。子供の頬を指でつまみ、左右へ軽くむにっと引っ張った。
子供「ごめんなひゃい……」
子供「ねえ、おねーちゃん……」
カイ「……心配しないで」
不安そうな子供の頭を、カイは笑顔を浮かべながらよしよしと撫でてやる。
子供「ふわっ……」
カイ「おねーちゃんに任せて。何たって、沈めようとしてる人達の偉い人はおねーちゃんの友達だから。おねーちゃんが『そんなひどい事はやめて』ってお願いしてあげる」
子供「……ほんと?」
カイ「ホントホント。カイおねーちゃんに任せなさいって」
カイは子供の頭をポフポフと軽く叩き、そう言ってニカッと笑った。
子供「……うん、ありがとう! カイおねーちゃん大好き!」
子供は目を輝かせ、カイの胸に勢いよく飛び込んだ。
子供の顔が、カイの天然エアバック(88cm)にむにっとうずくまる。
カイ「ひゃっ……こら、セクハラだぞ?」
カイは少し顔を赤らめ、苦笑しながら子供を引き離した。
そして制裁。子供の頬を指でつまみ、左右へ軽くむにっと引っ張った。
子供「ごめんなひゃい……」
846: 2014/08/17(日) 01:31:10.79 ID:WRmB1SKW0
星花「あら、お楽しみだったようですわね」
いつの間にか、星花が公園に戻って来ていた。
星花の手には、見慣れない紙袋が提げられている。
カイ「あ、星花お帰りー。早かったね」
子供「ファイオリンのおねーひゃーん、たふけてぇー」
子供の頬をむにむにと弄びながら、カイは星花の方に向き直った。
亜季「こほん、私もいるでありますよ」
カイ「あれ? 亜季随分早いじゃん。何かあったの?」
亜季に気付いたカイの手が緩んだ一瞬の隙を突いて、子供がカイの手の内から脱出に成功した。
子供「助かった……ありがとう、おっOいのおねーちゃん!」
亜季「い、いい加減名前を覚えてほしいであります……」
星花「まあまあ亜季さん。以前お聞きしましたが、本日はカイさんのお誕生日でしたわよね」
カイ「えっ? ……あ、そっか。誕生日だ」
そう、今日は海底都市の暦で、カイの誕生日だったのだ。
子供「カイおねーちゃんお誕生日なんだ! おめでとう!」
亜季「……カイだけ名前覚えられてズルいであります。まあそれはさておき、そういう訳なので今日は事前に早く上がれるシフトを組んでもらっていたのでありますよ」
星花「わたくしも、雪乃さんに少しお願いをして……ほら」
星花が紙袋から取り出した箱から出てきたのは、そこそこ大きめのホールケーキだった。
いつの間にか、星花が公園に戻って来ていた。
星花の手には、見慣れない紙袋が提げられている。
カイ「あ、星花お帰りー。早かったね」
子供「ファイオリンのおねーひゃーん、たふけてぇー」
子供の頬をむにむにと弄びながら、カイは星花の方に向き直った。
亜季「こほん、私もいるでありますよ」
カイ「あれ? 亜季随分早いじゃん。何かあったの?」
亜季に気付いたカイの手が緩んだ一瞬の隙を突いて、子供がカイの手の内から脱出に成功した。
子供「助かった……ありがとう、おっOいのおねーちゃん!」
亜季「い、いい加減名前を覚えてほしいであります……」
星花「まあまあ亜季さん。以前お聞きしましたが、本日はカイさんのお誕生日でしたわよね」
カイ「えっ? ……あ、そっか。誕生日だ」
そう、今日は海底都市の暦で、カイの誕生日だったのだ。
子供「カイおねーちゃんお誕生日なんだ! おめでとう!」
亜季「……カイだけ名前覚えられてズルいであります。まあそれはさておき、そういう訳なので今日は事前に早く上がれるシフトを組んでもらっていたのでありますよ」
星花「わたくしも、雪乃さんに少しお願いをして……ほら」
星花が紙袋から取り出した箱から出てきたのは、そこそこ大きめのホールケーキだった。
847: 2014/08/17(日) 01:31:59.74 ID:WRmB1SKW0
カイ「うわあ、すっご! これホントに食べていいの?」
星花「もちろんですわ♪ カイさん、お誕生日おめでとうございます」
亜季「おめでとうであります、カイ」
子供「おねーちゃんおめでとー!」
子供「はぴばー!」
仲間から、子供達から、次々に送られてくる祝福の言葉。
カイ「ありがと。……あははっ、何か照れ臭いな」
子供「……あ、そうだ! カイおねーちゃん、プレゼントあげる!」
先程抱きついてきた子供が、ポケットから何かを取り出してカイに手渡した。
青いメダルの真ん中に、武士の様な姿をした鮫の絵が描かれている。玩具だろうか?
子供「それね、バタモントロッカ! キリサメマルはシルバーレアですごいんだよ!」
カイ「ば、バタモントロッカ?」
星花「確か、今子供達の間で流行っているゲーム……のキャラクターを使った玩具だったかと」
カイ「へえー……ありがと、大事にするね」
そう言ってメダルを懐にしまったカイは、またニッと笑って子供の頭をわしわしと撫でた。
子供「えへへっ!」
星花「では、皆さんでケーキをいただきましょうか」
子供「えっ、オレ達ももらっていいの?」
カイ「いいよいいよ! 皆で食べようよ!」
子供「わーい! ありがとうおねーちゃん!」
カイ「いいって事よ。さ、食べよ食べよ!」
昼過ぎの公園で、カイの誕生会が賑やかに行われた。
――――――――――――
――――――――
――――
星花「もちろんですわ♪ カイさん、お誕生日おめでとうございます」
亜季「おめでとうであります、カイ」
子供「おねーちゃんおめでとー!」
子供「はぴばー!」
仲間から、子供達から、次々に送られてくる祝福の言葉。
カイ「ありがと。……あははっ、何か照れ臭いな」
子供「……あ、そうだ! カイおねーちゃん、プレゼントあげる!」
先程抱きついてきた子供が、ポケットから何かを取り出してカイに手渡した。
青いメダルの真ん中に、武士の様な姿をした鮫の絵が描かれている。玩具だろうか?
子供「それね、バタモントロッカ! キリサメマルはシルバーレアですごいんだよ!」
カイ「ば、バタモントロッカ?」
星花「確か、今子供達の間で流行っているゲーム……のキャラクターを使った玩具だったかと」
カイ「へえー……ありがと、大事にするね」
そう言ってメダルを懐にしまったカイは、またニッと笑って子供の頭をわしわしと撫でた。
子供「えへへっ!」
星花「では、皆さんでケーキをいただきましょうか」
子供「えっ、オレ達ももらっていいの?」
カイ「いいよいいよ! 皆で食べようよ!」
子供「わーい! ありがとうおねーちゃん!」
カイ「いいって事よ。さ、食べよ食べよ!」
昼過ぎの公園で、カイの誕生会が賑やかに行われた。
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848: 2014/08/17(日) 01:33:19.09 ID:WRmB1SKW0
――――
――――――――
――――――――――――
一方その頃、海皇宮では。
ヨリコ「アイ様、お仕事の依頼を。この特製ケーキをカイの元まで届けて下さいますか?」
アイ「……君も傭兵を便利屋か何かと勘違いしているね」
巫女「ホラ断られた」
終わり
――――――――
――――――――――――
一方その頃、海皇宮では。
ヨリコ「アイ様、お仕事の依頼を。この特製ケーキをカイの元まで届けて下さいますか?」
アイ「……君も傭兵を便利屋か何かと勘違いしているね」
巫女「ホラ断られた」
終わり
849: 2014/08/17(日) 01:36:11.25 ID:WRmB1SKW0
・バタモントロッカ
小学生を中心に人気のアニメ「バタモン(バタリオンモンスター)」のキャラクターを使ったゲーム。
ゲーム筐体のパネル上でメダルを弾いて、モンスター同士を移動させて戦う。一プレイ100円。
カイが受け取ったキリサメマルは、主人公のライバルが使う切り札モンスターであり人気も高い。
以上、カイの「初めての」誕生日短編及びフルメタルのご近所付き合いを少し
そう、初めての
アイ、巫女、名前だけ雪乃お借りしました
小学生を中心に人気のアニメ「バタモン(バタリオンモンスター)」のキャラクターを使ったゲーム。
ゲーム筐体のパネル上でメダルを弾いて、モンスター同士を移動させて戦う。一プレイ100円。
カイが受け取ったキリサメマルは、主人公のライバルが使う切り札モンスターであり人気も高い。
以上、カイの「初めての」誕生日短編及びフルメタルのご近所付き合いを少し
そう、初めての
アイ、巫女、名前だけ雪乃お借りしました
850: 2014/08/17(日) 09:49:33.48 ID:UpmYnex80
乙です
カイ誕生日おめでとう!子供たちと仲がよさげで何より
バタモンが地味に気になるぞ!←
>初めての
せ、せやな
カイ誕生日おめでとう!子供たちと仲がよさげで何より
バタモンが地味に気になるぞ!←
>初めての
せ、せやな
851: 2014/08/17(日) 16:45:01.27 ID:AmQ7JYb/O
乙ー
カイ君誕生日おめでとー
バタモンがすごい気になる…
アッハジメテデシタネ
カイ君誕生日おめでとー
バタモンがすごい気になる…
アッハジメテデシタネ
【次回に続く・・・】
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