2: 2012/03/28(水) 11:52:33 ID:1MKEXV7Q
メリー「えっ? えっ?」

女「今どこ? どこにいるの?」

メリー「え、えっと、マンショ」

女「マンションの前ね! 急いで準備するから!」

3: 2012/03/28(水) 11:56:57 ID:1MKEXV7Q
プルルルル

メリー「も、もしもしっ?!」

女「あ、電話してこないからこっちからかけたよ!
今どこ? もうエレベーター乗った?」

メリー「え、ええ……」

女「もう余り時間はないようね。
でも安心して。できる限りのもてなしを用意するから!」

5: 2012/03/28(水) 12:39:03 ID:1MKEXV7Q

プルルルル

メリー「もしもし……」

女「そろそろ27階に着いた?」

メリー「えっと、まだ15階……」

女「フルコースなんだけど、肉と魚、どっちがいい?」

メリー「え、今からつくるの?」

女「ううん、もうできてる」

メリー「えっ」

女「えっ」

8: 2012/03/28(水) 13:10:17 ID:1MKEXV7Q
プルルルル

メリー「もしm」

女「ケーキなんだけど、イチゴとチョコどっちが好き?」

メリー「え、両方買ってきたの?」

女「ううん、両方焼いた」

メリー「」

10: 2012/03/28(水) 13:57:50 ID:1MKEXV7Q
メリー「あ、ありがとう……。
じゃあイチゴで」

女「オッケー!
じゃあ部屋の飾りつけがまだだから、
また後でね!」

ガチャッ
ツーツー

メリー「なんてせわしない人なの……」

16: 2012/03/28(水) 18:08:55 ID:1MKEXV7Q


プルルルル

メリー「もs」

女「そろそろ着いた?!」

メリー「ええ……」

女「準備完了したよ!」

メリー「早すぎるわよ!」

女「じゃあ待ってるからね!」

18: 2012/03/28(水) 18:33:06 ID:1MKEXV7Q
プルルルル

メリー「も」

女「着いたみたいだね!
今開けるよ!」

メリー「」

21: 2012/03/28(水) 18:40:05 ID:1MKEXV7Q
女「いらっしゃい!」

メリー「ご丁寧にどうも……」

女「ささ、あがってあがって!」

メリー「おじゃまします……」

女「さあさあこっちだよ!」

メリー「うう……
なんでこの人こんな嬉しそうなの……?」

22: 2012/03/28(水) 19:00:18 ID:1MKEXV7Q
パチ

メリー「きゃあ! 真っ暗じゃないの!」

女「クラッカーパァン!!」

メリー「口?!」

パチ

女「ハッピーデスデー! メリーちゃん!」

23: 2012/03/28(水) 19:03:21 ID:1MKEXV7Q
女「ずっと待ってたよ……メリーちゃん」

女「貴女と離ればなれになってから五年」

女「会いたかった」

女「だから、電話があったとき、すごく嬉しかったの……」

24: 2012/03/28(水) 19:06:08 ID:1MKEXV7Q
女「メリーちゃんは……」

女「私を恨んでるよね」

女「貴女を捨てた私を」

女「沈みゆく船の中で、貴女の手を離してしまった私を」

女「頃しにきたのよね」

25: 2012/03/28(水) 19:08:58 ID:1MKEXV7Q
メリー「……」

メリー「……殺さない」

女「え?」

メリー「…………頃すわけない」

女「そんな……どうして……」

メリー「だって……私は」

26: 2012/03/28(水) 19:56:41 ID:1MKEXV7Q
メリー「もう一度貴女に会いたくて」

メリー「ずっと貴女を探していたの」

女「メリーちゃん……」

女「ごめんね……」

女「ありがとう」

28: 2012/03/28(水) 20:18:58 ID:1MKEXV7Q
女「またいっしょにいよう」

メリー「うん」

女「いっしょにご飯食べよう」

メリー「うん」

女「いっしょにお話しよう」

メリー「うん」

女「大好きだよ」

メリー「うん、私も」

女はメリーを優しく抱きしめた。

メリーも応じる。

二人が二度と別れることはなかった。


当たり障りなき普通END

29: 2012/03/28(水) 20:21:23 ID:1MKEXV7Q
間違えました
ちょっと24の続きからやり直します

30: 2012/03/28(水) 20:24:26 ID:1MKEXV7Q
メリー「……」

メリー「……そうよ」

メリー「頃す」

メリー「頃してやるっ」

31: 2012/03/28(水) 20:30:46 ID:1MKEXV7Q
女の首に手をのばすメリー。

少しずつ力をこめる。

メリーは泣いていた。

大粒の涙が彼女の頬を伝う。

32: 2012/03/28(水) 20:43:49 ID:1MKEXV7Q
女もまた、泣いていた。

ゆっくりと、自分の手を、彼女の手に添える。

だんだんと女の意識が薄れる。

33: 2012/03/28(水) 21:30:37 ID:1MKEXV7Q
女「はいアーン」

メリー「は?」

女「口あけてよ。アーン」

メリー「いやよ、恥ずかしい。
自分で食べられるわ」

女「そんなこと言わないでよう」

34: 2012/03/28(水) 21:31:59 ID:1MKEXV7Q
メリー「まあいいわ。
アーン」

パクっ

女「どう?
おいしい?」

メリー「まあまあね」

女「えへへ」

35: 2012/03/28(水) 21:33:15 ID:1MKEXV7Q
女「ねえ、メリーちゃん」

メリー「何?」

女「……ずっと」

メリー「ずっと?」

36: 2012/03/28(水) 21:33:42 ID:1MKEXV7Q
女「 」

37: 2012/03/28(水) 21:34:18 ID:1MKEXV7Q
ズットイッショニイヨウネ

38: 2012/03/28(水) 21:35:00 ID:1MKEXV7Q
DEAD END

42: 2012/03/29(木) 00:08:15 ID:g22V5TEc

43: 2012/03/29(木) 13:13:17 ID:aBXw8.rI
お、おう…乙

引用: メリー「もしもし、私メr」女「キタアアァァァァッ!!」