27: ◆zvY2y1UzWw 2014/08/29(金) 22:41:25.08 ID:ZsDkLYmU0


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



 学園祭二日目でございますです

28: 2014/08/29(金) 22:43:51.86 ID:ZsDkLYmU0
拓海「…で、お前らもあの宣戦布告を受けたから来たと」

美世「名指しで呼ばれたところの一つだもんね…」

夏樹「まぁ今回の作戦は一応『ネバーディスペア』として参加して無いから、名前で呼ばないようにしてくれると助かるんだけど…」

拓海「そうだろうな…いつもと恰好が全然違うし、髪形を変えたのも雰囲気を変える為だろ?」

夏樹「そうなんだよ、変装して参加する事になってさ。仕事だから仕方ないけどよ…」

美世「えっと、夏樹ちゃんもコードネームとかがあるんだっけ。アイドルヒーローでもヒーローネームとかあるけど」

夏樹「そうそう、あっちの部屋でも言うけどアタシは今回『和音(コード)』ってコードネーム」

拓海「コードネームがコード…なかなか分かり易いな」

美世「いやいや…ちゃんと意味があるんでしょ?」

夏樹「ルビは和音だ。要するにギターのコードって事」

拓海「なるほどね、お前らしい名前だよ」

夏樹「…その前に、スーツが一部破損したらしいじゃんか、大丈夫なのか?」

拓海「ああ、あのくらい平気だっての。襲ってきた奴の目的がつかめなくて不気味だけどな…」

美世「それにスーツ自体、深い傷じゃなかったから簡単に修理できたしね。でも、ちょっとはお説教かもね?」

拓海「ちょ!?勘弁してくれよ…」

夏樹「…フフッ、いつも通りだったな。襲ってきた奴はこちらも気を付けるとして、あとは…」

作戦会議を行う部屋から少し遠い空き部屋で、夏樹と拓海と美世が話をしていた。

部屋の中には他のネバーディスペアのメンバーもいるが、あまり会話の邪魔をしないように部屋の外で待機している。
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。



29: 2014/08/29(金) 22:44:50.24 ID:ZsDkLYmU0
夏樹「控室には拓海達が行った後、アタシ達も行くからさ。同時に来るのは変に思われそうだし」

拓海「そこまで気にしなくてもいいと思うけどな、偶然廊下で出くわしたのはマジだろ?」

夏樹「…それもそうか、早く行って損は無いよな」

美世「でもまだみんな来てないみたいだからね…いろいろあるみたい。部屋に入る前に飲み物買に行ったら夏樹ちゃん達と会ったのはびっくりしたけど」

拓海「ま、確かにそろそろ集まっても良い頃だな…行くか、待つ事になるとしてもすぐ来るだろ」

夏樹「そうするか…何人が参加するのかすら把握して無いし、アタシ達みたいにアイドルヒーローじゃないところの奴もいるかもしれないし」

美世「決まりだね」

会話が終わると同時にきらりが扉を開けた。

きらり「夏樹ちゃん、いっ~ぱいお話しできた?」

夏樹「ま、そこそこな」

30: 2014/08/29(金) 22:47:04.19 ID:ZsDkLYmU0
李衣菜「そうそう、さっき聞いた話なんだけど…新人さんも参加するらしいよ」

夏樹「新人?…拓海、なんか聞いたか?」

拓海「…いや、新人か…アビスカルか?」

拓海が思い当たる新人と言えば、ライラ…アビスカルくらいだ。

奈緒「学園祭でRISAのプロデューサーがスカウトした…ってスタッフの人が言ってたのを聞いたから…違うな」

美世「えっ、つまり昨日今日でスカウトした人って事!?能力とか、実力とか、全く知らないけどすごそう…」

きらり「みんな知らないアイドルヒーロー…みすてりあす?うっきゃー!」

夏樹「どういう人か知らないけど、こういう場なんだし協力的な人がいいぜ…」

李衣菜「さすがにアイドルヒーローなんだし、そんな人いないって!」

美世「そうだよ、多分仲良くしてくれると思う!」

見事なフラグである。

奈緒「どういう人か、その人の情報を早めに貰っておきたいよなー、テレビとかに一回も出てないって訳だしさ」

拓海「尚更早く行く理由ができたな、新人ならもうプロデューサーに控室で待機させられてるだろ」

31: 2014/08/29(金) 22:48:59.41 ID:ZsDkLYmU0
――控室

ライラ「ライラさんがアイスで好きなのはガリガリ君でございますねー。この前食べたらアタリがでたのでもう一本もらえて嬉しかったございます」

シャルク『おねだんもりょうしんてきです』

梨沙「ふぅん…アタシはやっぱりアイスはイチゴとかチョコかなぁ…あ、前に撮影で行ったお店の期間限定のマロン味もおいしかったなー」

ライラ「アイスのお店でございますか?気になるです」


梨沙「まだ放送して無いけどね。アタシはあそこのはパチパチするラムネが入ってるのも好きかなー、パp『ぶもっ』ちょっとコアさん!?」

ライラ「コアさんはリサさんに懐いているのですねー」

ガルブ『とびつくほどなかよしですね』

梨沙「違うから!これはじゃれてるんじゃないの!」

ライラ「そうなのでございますかー?」

『…ぶもっ』

二人は他愛もない会話をそんな感じで続けていた。少なくとも暇つぶしにはなったし、相手の事を少しは分かったような気がする。

32: 2014/08/29(金) 22:50:41.87 ID:ZsDkLYmU0
夕美「…みんな仲良しだねっ」

梨沙「!?…あ、アンタいつ入ってきたの!?」

夕美「さっきだよ?」

梨沙「扉の音もしなかった気がするんだけど…」

夕美「気のせいじゃないかな?お喋りに夢中だったんじゃない?」

ライラ「そうでございますか?扉が見えるライラさんも気付かなかったです…」

菜々「あー…」

いつの間にか音も立てずに真後ろに夕美が立っていた。

…少なくとも菜々は扉を開け閉めしてたった今入ってきた。だが夕美がいつ入っていたのか全く気付かなかったのだ。

33: 2014/08/29(金) 22:51:59.22 ID:ZsDkLYmU0
菜々「…夕美ちゃん、からかっちゃダメですよー?」

夕美「も、もうっ、からかってなんてないよ!」

菜々「まぁ、逆にそれくらいできるならいいのかもしれませんね…。怒っていると周りが見えなくなりますから」

夕美「…アイドルヒーロー以外のみんなも頑張ってるみたいだから。私も頑張らなきゃって」

菜々「ふふっ、ナナはいつもの夕美ちゃんに戻ってくれて安心しましたよ」

菜々(でも犯人を目の前にしたらどうなるかナナは心配で心配で…)

梨沙(…なんか、親子に見えるのは気のせい?)

34: 2014/08/29(金) 22:52:58.12 ID:ZsDkLYmU0
そこに続けて扉が開かれる。

拓海「来たぜ。ちょっと遅れちまったか?」

美世「スーツもちゃんと修理済み…ってプロデューサーたちは今この場にいないんだね」

梨沙「なんかプロデューサーはプロデューサーで一旦集まるみたい。詳しくは知らないけど」

ライラ「…それで、そちらの黒い服の方々はどなたでございますか?」

ガルブ『どうめいのにんげんではないようですね』

シャルク『かんりきょくのかたでしょうか?』

拓海「…ああ、さっき廊下で会ったんだ。管理局から派遣されてきた戦闘員だとよ」

35: 2014/08/29(金) 22:56:02.50 ID:ZsDkLYmU0
きらり「にょわっ!きr「ちょっとリーダーは黙っててください」…にぃ」

李衣菜「えっと…リーダーはいろいろあって喋らない事になってますんで。どうかよろしく」

奈緒「これに関しては質問されても答えられないからな…」

夏樹「紹介された通り、自分たちは管理局の戦闘員。それぞれコードネームがあるからそれで呼んでくれ。アタシは『和音(コード)』だ」

李衣菜「私は『閃光(スパーキー)』です。よろしく」

奈緒「…あたしは、その…『獣牙(タスク)』だ」

きらり「きr「…リーダー」…むぇ~」

李衣菜「ごめんね…コホン、リーダーは『幸福(ハピネス)』だよ。こっちもよろしく」

梨沙「…一応、わかったわ」

『ぶもぶも』

梨沙「コアさんはなんでシンパシー感じてるの…」

ライラ「ハピネスさんはリーダーさんで、喋ってはいけないんですかー…御苦労さまでございますです」

きらり「にぃ☆」ニコニコハピハピ

ガルブ『えがお…すくなくともくつうではないようですね』

シャルク『おしごとのつごうじょうならしかたないですね』

36: 2014/08/29(金) 22:58:12.39 ID:ZsDkLYmU0
夏樹「ところで…まだ全員いないんだろ?少なくとも新人がいるって聞いたんだけど?」

梨沙「ああ…あいつは出て行ったわ、そろそろ戻ってくるとは思うけど」

美世「えっ、出て行ったって…どういう事?」

梨沙「知らないわよ!退屈だって言って出て行ったのよアイツ!ホント自己中すぎるわ!」

夏樹「…つまり、協調性が無いと」

梨沙「そうよ!もう、女王様かって感じの雰囲気だし…!」

拓海「かなり癖のある奴っぽいな…」

ライラ「女王様でございますか、外国の方ですかねー?」

夕美「ライラちゃん、多分意味が違うと思うよ」

菜々「女王様系のアイドルヒーロー…これはまたなんというか…どうやってスカウトしたんでしょうね…」

ライラ「偶然出会ったのではないですかねー?」

梨沙「うーん…でも『アイドルヒーローにならない?』って言われてもすぐに『はい!』ってなる気がしないわね」

夕美「パップさん、その人にティンときて頑張ったのかもねっ!」

梨沙「…ドMなのかしら、アイツ」

37: 2014/08/29(金) 22:59:50.30 ID:ZsDkLYmU0
美世「と、とにかく!まだしばらく待つことになるのかな?確か爛ちゃんも来る予定だし」

夕美「全員が集まらないと行けないっていうのはちょっともどかしいね。出て行った新人さんの気持ちもわかるかも」

拓海「ま、それに関してはアタシも同感だな…相手が空中にデカい要塞構えてるから、こっちも用心する必要があるのも分かるけどよ」

夏樹「雨で輪郭が分かるからそのデカさもある程度わかるけど…何人搭乗してるのか、考えるだけで骨が折れるぜ…」

きらり「あの中…もごもご」

李衣菜「ゴメンねリーダー…一人称言ったらそれでNGだから…」

彼女達はまだ来ないメンバーを少々賑やかに待つ事しか出来ない。

…そして、敵の要塞の中は殆ど人が居ない事も、知らないままなのであった。

38: 2014/08/29(金) 23:03:01.76 ID:ZsDkLYmU0
奈緒「…で、シンパシーって何さ」(小声)

『ぶもー』

奈緒「口塞ぎでシンパシー…よく分かんないけど、そっちにも事情があるんだなー」(小声)

『ぶもぶも』

奈緒「いや…葉っぱはいらないかな…」(小声)

『ぶももっ』

奈緒「あはは、お前面白いコアラだなー」(小声)

梨沙(…何なのこの人)

39: 2014/08/29(金) 23:08:01.14 ID:ZsDkLYmU0
以上です。簡単に言ってしまえば控室に集めるだけのお話
喋り方が分かりやすいので、きらりが喋ろうととすると口を塞ぐことになるようです

情報
・夕美&菜々、拓海&美世、ネバーディスペアが控室に到着しました。待機中です


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part11