131: ◆6osdZ663So 2014/09/06(土) 10:12:25.48 ID:d2nuyVkuo


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



 一週間以内を目処に後編投下すると言ったな?あれは嘘だ

い、言うほどオーバーしてませんですし……
では幼児化イベ、後編投下しまー

132: 2014/09/06(土) 10:15:06.45 ID:d2nuyVkuo

前回までのあらすじ


桃華「まずは弱Pからですわ」 シュッ

紗南「発生早いから屈み弱Pから入ってもいいかもね」

桃華「続けて、弱K→強P」 シュシュッ

紗南「基本ルートだね、ここからどうするかだけど…」

桃華「では、236P『薔薇色オーラ』、浮かんだところをジャンプで追いますわ

    JKがヒットしたところをすかさず632P『フリルドケージ』」 サッ ザッ シュバッ
   
紗南「タイミングシビアすぎない?」

桃華「ですが繋げて見せますわ。ここまで決まればゲージを消費してキャンセルコマンド」 シャルルン

桃華「さらにJP→JK→236K『お嬢様の背伸び』→

   2364P+K『ロゼ・マドモアゼル』(2ゲージ消費)のコンボでトドメ……ですわね」


紗南「イメトレ終了?」

桃華「ええ、これで間違いなくJrちゃまをK.Oできますわ♪」


さくらいJr(僕をどうやってボコるかの相談だったのっ?!!?) ガビーン


前回 【モバマス】桃華「紗南ちゃま、少し付き合っていただけるかしら?
----------------------------------------



それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。



133: 2014/09/06(土) 10:16:13.57 ID:d2nuyVkuo

―― アクアランド行きのバス ――


「うわああああっ!?」

バッ シュタッ

「おねえちゃんすごーい」「まほうつかい?」「かっこよかった!」



紗南「おおっ!ねえ、見た?今入ってきた子のアクション!まるでスーパー配管工みたいだったよ!」

桃華「……紗南ちゃまの中で配管工がどのような位置付けの職業になってるかは存じませんけれど……

   アレほど、勢いよくこのバスに乗り込むなんて……よほど楽しそうに見えたのでしょうか?」

紗南「まあ、乗り込んできてる子供たちたくさん居るしさ、楽しそうにはみえるんじゃないの?」

桃華「……縮んでいても流石はPちゃまの手腕と言ったところですわね」


紗南「それにしても……まさか誘拐バスにあえて乗って

   正面きってアクアランドに乗り込むなんてさ……大胆すぎない?」

桃華「うふふ、せっかく送迎していただけるのですから使わない手はありませんことよ、

   このまま入園ゲートまで、快適に運んでいただくとしましょう♪」

紗南「快適にって……急がないとまずいんじゃなかった?」

桃華「急ぐ必要はありますが、焦る必要はありませんのよ?

   そうですわね……到着まではまだ時間があるようですし、ここに『アクアランド』のパンフレットがありますので、

   気になるアトラクションのチェックなどいかが?」

桃華「わたくしのオススメはやはり『大観覧車』ですわね、……アクアランドを上空から見渡せる高い景色とそれに加えて……」

紗南(のんびりだあ……)

134: 2014/09/06(土) 10:17:56.11 ID:d2nuyVkuo


―― サクライ・アクアランド 入場ゲート ――


こどもじゅうぎょういん「いらっしゃーい、さくらい・あくあらんど へー」

こどもじゅうぎょういん「しょうがくせいいかのかたは、にゅうじょうりょうむりょー」

こどもじゅうぎょういん「おとなのひとは、このみずをかぶってからはいってくださーい」


「ゆうえんちー!」「あそびほうだいだってー!」
「むりょーであそべちまうんだ!」「のりこめー!」


桃華「大人は被れと言ったあの水……例の薬入りですわね

   入場者はみな問答無用で子供にしてしまう、と言う事のようですわ」

桃華「まあ、元々子供のわたくし達は問題なく、ここはスルーパスですが」

紗南「あの、アタシ中学生なんだけど……」

桃華「黙っていれば小学生に見えますわよ」

紗南「……まるで小学生以下が安くなる食べ放題店に入ったお母さんみたいな事言うー」

135: 2014/09/06(土) 10:19:02.48 ID:d2nuyVkuo



―― サクライ・アクアランド エントランス広場 ――


桃華「さて、二人ともまったく問題なく無事に入場できましたわね」

紗南「黙ってたら本当に入れた……」 ブツブツ

桃華「気にしますわね……若く見える事は得な事しかありませんのに

   そんな事で文句を言っていては、レヴィちゃまあたりに嫉妬されてしまいますわよ」



桃華「さて……Pちゃまは、おそらくここから見えるお城のような中央施設に居るはずですわ」

紗南「どうしてわかるの?」

桃華「そう言うところがお好きな方だからですわ」

紗南「ああ……納得」

桃華「そして……どうやら中央施設に向かうには幾つかのアトラクションが避けては通れないようですわね……少々面倒ですわ…」

紗南「あ、それマップ?見せて見せて」

136: 2014/09/06(土) 10:20:06.39 ID:d2nuyVkuo


紗南「おっ、本当だ。うまくできてるねー」

桃華「……何をわくわくしていますの」

紗南「ん?だって、こう言うステージを乗り越えていく感じって、なんか冒険っぽい感じするし…

   端的に言えば楽しい」

桃華「……子供心を巧みに掴む施設配置と言う訳ですわね」


ペンギンみたいなきぐるみ「……」 ペチペチペチ


紗南「あれ?もしかしてこのテーマパークのマスコットキャラクター?

   へえ、意外と素直に可愛い感じだね」

桃華「サクラペンペンくんですわね、地上に現れた水の楽園を楽しむ為に

    二足歩行を始めたクジラと言う設定だそうですわ」

紗南「え?明らかにペンギンなのにクジラなの?」


サクラペンペン「さくら汁ブシャアアアアアアアアアアアア」 ジュワー!


桃華「あのように、背中から潮を吹きますので」

紗南「かわいくない、全然かわいくない」

137: 2014/09/06(土) 10:21:16.90 ID:d2nuyVkuo



サクラペンペン「ブシャァアアアアアアア」 ジュワー!


紗南「それにしても……水を噴出す着ぐるみなんてどんな仕組みになって」

桃華「!!」

桃華「危ないですわ!!紗南ちゃま!!!」 ドンッ

紗南「うわっ」


幸子「ふふーん!一人で噂のテーマパークに遊びに来てもカワイイですよね!ボク!」

ブシャァアアア

幸子「ガボゴボガボゴボボ!!」


紗南「通りすがりのはねっ毛の子が潮吹きの餌食に!?」

桃華「この水はおそらく……」

138: 2014/09/06(土) 10:22:00.89 ID:d2nuyVkuo


さちこ「いきなりみずをかけるなんて、しつれいなひとですね!」

さちこ「まあちいさくなっても、ボクはかわいいですけどね!」 ドヤッ


紗南「! 小さくなった!」

桃華「やはり……『若返り薬』が仕込まれていましたわね」

紗南「って事は……」


サクラペンペン「……」


紗南「アイツ、敵モンスターってこと?」


【 エンカウント!サクラペンペンがあらわれた! ▼ 】


コマンド >たたかう  どうぐ
       さくせん   にげる



桃華「……当然、逃げますわよ」 ダッ

紗南「あ、待って」 ダッ


【 サナたちは にげだした! ▼ 】

139: 2014/09/06(土) 10:22:48.20 ID:d2nuyVkuo

サクラペンペン「……」 ペチペチペチペチペチペチ


桃華「っ!追ってきてますわねっ…」

紗南「アイツ結構はやいよ?!足音の効果音がぺちぺちのくせに機敏っ!!

    しかも無言こわいっ!!」


サクラペンペン「……」 ペチペチペチペチペチペチ


紗南「それにしてもバレるの早くない?」

桃華「いえ……わたくし達の目的がバレたから襲われているのではなく…

   どうやらアレは、目に付く人間を無差別に選んで水を掛けているだけのようですわ」

紗南「……侵入者対策だね……それくらい用意してるよねえ……」

桃華「それプラス、園内入場者の幼児化の維持ですわね…

    まったく、Jrちゃまは何をお考えなのかしら」

140: 2014/09/06(土) 10:23:41.39 ID:d2nuyVkuo


サクラペンペン「……」 ペチペチペチペチペチペチ


桃華「しつこいですわね……」

紗南「このままだと追いつかれちゃうよ」

桃華「……そうですわね、ただ逃げるばかりではジリ貧でしょうか……

   状況を打開するためにも…紗南ちゃま、この辺りで二手に分かれるといたしましょう」

紗南「いいけどさ……それって、もしかして

    アタシ置いてかれて囮にされるフラグじゃない……?」

桃華「……」

紗南「……」

桃華「……後で骨は拾って差し上げますわ」

紗南「確定だっ!?それ見捨てるって言わないっ?!」

桃華「紗南ちゃまは犠牲になりましたわ……古くから続く因縁……その犠牲にですわ」

紗南「もう完全に切り捨てるつもりでいるぅうう!!」

桃華「うふっ、合理的かつ戦略的な判断の帰結ですのよ♪ごめんあそばせ」


紗南「ふふふっ、けど残念!こんな事もあろうかと!

    アタシ、今日はエアロシューズ(加速装置、Bダッシュ機能付き)を履いてきたんだよ!」 バーン!

紗南「これを履いてる限り、逃走の早さはアタシの方が早いし!

    逃げ遅れて犠牲になるとすればお嬢様の方だね!!(協調性のない主張)」


桃華「それでは、ごきげんようですわー(協調性のない行動)」 バサバサ

紗南「飛んだぁあ!!卑怯!!!」

141: 2014/09/06(土) 10:24:53.56 ID:d2nuyVkuo


紗南「周りの目が子供だけだから、正体明かして飛んでも問題ないってこと……?」


サクラペンペン「……」 ペチペチペチペチペチペチ


紗南「そして当然の様にこっち追ってきてるし!ですよねー!」

紗南「くっ、こうなったらBダッシュで超加速だよっ!!

   憤怒の町でカース達から逃げ切ったアタシの逃走スキル舐めないでよねっ!!」 ダーッシュ!


サクラペンペン「……」 ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ


紗南「ひぃっ!!効果音じゃ分からないけどアタシのスピードに付いて来れてるぅうう!!!

   こわっ!!!だから無言で無表情こわいってっ!!!」


サクラペンペン「ブシャアアアアアアアアアアアア!!!」 ジュワー!


紗南「だからって奇声あげて潮吹きながらはもっと怖いぃっ!!」

142: 2014/09/06(土) 10:25:58.46 ID:d2nuyVkuo


紗南「!!」

紗南「はっ、しまった!行き止まりっ!!」


サクラペンペン「ジュルルルルルルルルルルルルル!!!!!!ジュポ!!ジュポ!!!!!!ジュブブブブブブ!!!グッポグッポ!!」


紗南「何の音?!それ何の音なのっ!?!」

紗南「と、とにかく絶体絶命の危機!?アタシいっつもこんな役回りばっかりじゃない?!くそぉぅ!

   せめて……せめて何か戦える武器とかがあれば……」


「あら紗南ちゃま、フラグをお立てになるのがお上手ですわね」


紗南「!! 上から聞こえるこの声は……お嬢様!?」

143: 2014/09/06(土) 10:26:48.71 ID:d2nuyVkuo


桃華「武器を調達して来ましたわ!受け取りなさいな!!」 ブンッ


紗南「キター!!ナイスアシスト!」 ガシッ

紗南「ピンチが一転チャーンス!ヒーローサナは新しい武器を手に入れた!

   これを使ってアイツを迎え撃つよ!ジャキーン!

   ……ってなにこれ……」


桃華「アクアランドの売店で売られているウォーターガンですわ、水鉄砲ともいいますわね」

紗南「こ、これでどうしろと……」


サクラペンペン「コーホー……コーホー……」


紗南「息遣いの音……はっ、そう言う事か!狙うのは……

    着ぐるみの口!通気口だよ!!バキューン!!」


サクラペンペン「!!」

バシュンッ

144: 2014/09/06(土) 10:27:43.60 ID:d2nuyVkuo




さくらぺんぺん「きぐるみぶかぶかー」 ズルズル


紗南「水鉄砲の中身は『若返り薬』だったんだね」

桃華「流石、ゲーマー三好紗南さん。お見事な狙い撃ちでしたわ♪」 パチパチパチ

紗南「まあね!ガンシューで鍛えた射撃の腕、それほどでもあるかなっ!」 フンスッ


紗南「って!武器を取りに行ってただけなら先に言ってよ!!

    さっきは本当に切り捨てられたかと思ったじゃんか!!」 プンスカ

桃華「あら♪わたくしが忠実な部下を見捨てることなどあるはずありませんわ♪」

紗南「……本当に?」

桃華「まあ……切り捨てるのも一つの手だとは考えていましたけれど(目反らし)」

紗南「おい」

145: 2014/09/06(土) 10:28:34.38 ID:d2nuyVkuo

桃華「どうやら……あくまで子供のJrちゃまは、遊び好きのようなのですわ

   マップの配置もそうですし、キャラクターを敵として用意していたのもそうですし……」

桃華「中央施設に向かうまでに挑むアトラクションにしても、遊び心をくすぐるような仕掛けを施しているはず」

紗南「ん?……言われて見れば確かにそんな感じなのかも」

桃華「もし、そうであるならば、このアクアランドは……

    紗南ちゃま、あなたの独壇場ですわ!!」

紗南「独壇場……」

桃華「ええ、まるでヒーローのようにカッコよく活躍しちゃってくださいまし♪」

紗南「……へへっ、ちょっと燃えてきちゃったかな」

桃華(ちょろいですわね)

146: 2014/09/06(土) 10:29:30.77 ID:d2nuyVkuo



【 かくして ヒーロー サナ の かいしんげきは つづく ▼ 】


バシュンッ バシュンッ バシュンッ

「うわー、やられたー」「かてないー」「どないせーっちゅーねん」

紗南「チョロあまだね!」



【 サクライ サーキット ▼ 】

「すりっぷしたー」「まがりきれないよー」「ばななふんだー」

紗南「インド人を右にっ!!」 ギュルルルン


【 サクライ スタジアム ▼ 】

「うわー!ぼくのうちゅーさいきょーのバタモンがやられるなんてー!」

紗南「サクライバッジ、ゲットだぜ!!」 キュピーン


【 サクライ アイランド ▼ 】

「ふまないでー」「こうらぬげたー」「コインとられたー」

紗南「イヤッフゥ!!」 ピロリロリン♪


桃華(攻略は任せてるだけでいいですから、楽なものですわ…)

147: 2014/09/06(土) 10:30:28.64 ID:d2nuyVkuo



―― サクライ・アクアランド 中央施設 入り口 (関係者以外立ち入り禁止) ――


紗南「はぁー!楽しかったぁー!」

桃華「紗南ちゃまのおかげでここまで楽に攻略できましたわ♪」

紗南「へへッ!こう言うお仕事なら任せてよ!」


桃華「頼もしい限りですが、目的はお忘れではなくて?」

紗南「サクライさん殴るんでしょ?」

桃華「ええ、そしてサクライJrは……この扉の先に居ますわ」

紗南「いよいよ決戦だね」


桃華「ところで、紗南ちゃまその格好は……」

紗南「よく聞いてくれましたっ!ビキニアーマーだよ!

   アトラクションの流れで衣装着せ替えさせられたけど、まさかビキニアーマーだったなんてっ!!

   これはすぐに着るしかないって思ったね!!」

桃華「……紗南ちゃまが良いのなら、良いのですが」

148: 2014/09/06(土) 10:31:33.55 ID:d2nuyVkuo


紗南「あれ?もしかしてビキニアーマー馬鹿にしてるっ?!

    これでも由緒ある伝統的な防具なんだからねっ!!」

桃華「由緒ある伝統的な防具がその程度の防御範囲でいいのかとは思いますけれど」

紗南「だからこそじゃんっ!わかってないなー」


紗南「だいたい格好云々言うならお嬢様だってそうじゃんっ!

    ビキニアーマーほどじゃないかもしれないけど、なんでそんな格好してるのさっ!!」

桃華「それはわたくしが聞きたいくらいですけれどね」


桃華「アトラクションに挑む都合上、同行するわたくしもまたお召し物の着せ替えをさせられましたから……

    他に衣装の選択肢もありませんでしたし、仕方ありませんわ」

桃華「……まあしかし……あの時、あの関門を通過する為に、あのような戦いを強いられて…

    この衣装があんな風に役に立つとは思ってもいませんでしたわ」

紗南「あー、確かに……あの時はお互いにドレスチェンジしてなかったら即氏だったね」

桃華「縮んでいても流石はPちゃまと言うべきでしょうか、恐ろしい手を用意していたものでしたわね……」


桃華「とにかく、これから挑むのはそのような一筋縄でいかない方ですわよ。

   紗南ちゃま、覚悟はよろしくて?」

紗南「……もちっ!!」 グッ


桃華「では、扉を開くといたしましょう」

紗南「なんだか、決戦らしい雰囲気でてきたね」


ギィイイイ


149: 2014/09/06(土) 10:33:49.57 ID:d2nuyVkuo



―― サクライ・アクアランド 中央施設内部 ――


紗南「……真っ暗だね」

桃華「罠がしかけてあるかもしれませんから、周囲には気を配りなさいな」


スタスタスタ…

ガシャンッ!


紗南「!! 扉が勝手に閉じたよっ!」

桃華「あらまあ」



ペカー!

さくらいJr「ようこそ、愛らしいお嬢様たち」


紗南「まぶしっ、ライトまぶしいっ!」

桃華(キザったらしい演出ですわ……)


150: 2014/09/06(土) 10:34:31.04 ID:d2nuyVkuo


紗南「あれが……サクライさん?」

桃華「ええ、金髪碧眼……野心の灯るあの瞳は小さい頃から変わらずであったようですわね」


さくらいJr「君たちは……”大人の僕”の知り合いだったのかな」


紗南「こっちの正体はわかってない?」

桃華「そのようですわ」


さくらいJr「まあ……何処の誰かは知らないけれど、君たちの事は園内に入った時からずっと見てたよ」


紗南「わっ……侵入した事はバレてたらしいけど」

桃華「悠長なこと……わかっていて懐まで誘っていらしたなんて」


さくらいJr「あっはっは……いや、ちょっとしたゲームだったんだよ。君たちを試すつもりのねっ」

さくらいJr「どうしてか知らないけど、君たちは僕の目的を止めるつもりだったみたいだったし、興味があったんだ」

151: 2014/09/06(土) 10:35:28.32 ID:d2nuyVkuo


桃華「計画と言いますと……”幼児化”した子供たちを集めて”再教育”

    そうやって、大人達を自身の都合のいい私兵として作りかえるプランの事かしら」

紗南「!!」


さくらいJr「おっと、やっぱりよくわかってるね」

さくらいJr「そうだよ、その通り!この世界の大人たちって言うのは、存外無能ばかりみたいだからね。

       ちょっと使えるかなって奴でも、”幼児化”してみたら程度の低さがよくわかる

       まったく……”大人の僕”も含めて、中身の無い”ガキ”ばかりさ」

さくらいJr「だから僕が再教育してあげるんだっ!はーはっはっはっ…ごほっ(吐血)」



紗南「あ、あんな見た目で結構えげつない事考えてたっ!」

桃華「……」

152: 2014/09/06(土) 10:36:11.53 ID:d2nuyVkuo


桃華「ご高説、結構な事ですけれど……そんな事わたくしがさせると思いまして?」


さくらいJr「おや、君ならわかってくれると思ったんだけどね…」

さくらいJr「なんとなく僕と似通った匂いを感じるしね、見た目の雰囲気だけじゃなく」


桃華「うふふ、侮辱も大概になさいな」

紗南(いや、結構似てると思うけど……)


さくらいJr「ま、どうしても僕の作り上げたこの『コドモ帝国』を潰す気で居るなら」

さくらいJr「ここからは平和的に交渉さ」 パチッ


ズドドドドド…

153: 2014/09/06(土) 10:37:20.48 ID:d2nuyVkuo


こども「さくらいさまのしょうしゅうだー」

こども「みなのものー、じゅうをかまえろー」

こどもたち「「「「あいあいさー」」」」

ジャキッ ジャキ ジャキ ジャキ ジャキッ


紗南「っ……囲まれた……」

桃華「……」


さくらいJr「ここまで来れた君たちの実力は認めるところだけど」

さくらいJr「けれど、敵地の真っ只中に乗り込んできたのは何か考えがあってのことなのかな?」


紗南「……」 ジリッ


さくらいJr「おっと、無駄な抵抗はやめた方がいいね」

さくらいJr「ウォーターガンを扱うのが子供たちだからって、この数の差じゃあどうしたって避けることなんてできないよ」


桃華「下品な交渉ですこと……」


さくらいJr「あはは、武力による脅しは基本中の基本でしょ?」

154: 2014/09/06(土) 10:38:20.10 ID:d2nuyVkuo


紗南「……」

桃華「……」


さくらいJr「さて、落ち着いたところで……交渉の続きをしようか」

さくらいJr「君たちの態度次第では、計画を邪魔しようとした事を、

       僕は”水に流してあげてもいい”と思っているよ。ふふっ」


桃華「まあ、ありがたい申し出ですわね

   それで、わたくし達は何をすればよろしいのかしら?

   地に頭を伏せて、許しでも乞いましょうか?」

紗南(そんな事絶対する気ないくせに)


桃華「……自慢では在りませんが、この紗南ちゃまの土下座スキルはなかなかのものでしてよ

   世界中どこを探しても、あれほど美しい謝罪はわたくし見たことありませんでしたわ」

紗南「本当に自慢じゃないしっ、しかもアタシそんな事一度もしたことないかんねっ!!!」


さくらいJr「あははっ、それはそれで興味深いから見てみたいけど…

       僕は形だけの謝罪なんて求めてないよ、それに付加価値があるなら話は別だけどさ」

155: 2014/09/06(土) 10:39:32.74 ID:d2nuyVkuo


さくらいJr「僕の一つ目の要求は、まず……ビキニアーマーの君」


紗南「えっ、アタシ?」


さくらいJr「ここまでの活躍見ていたけど、君のセンスは相当だね

      まだまだ未熟だから荒はあるけれど、磨き上げればその力は素晴らしいものになると思う」


紗南「あ、ありがとうございます…?」

紗南(こいつ今アタシより年下なのになんでこんなに上からなんだろ……)


さくらいJr「そこで、君には、僕のボディーガードを勤めてもらいたいな」


紗南「えっ?」

156: 2014/09/06(土) 10:40:21.78 ID:d2nuyVkuo


さくらいJr「僕は立場上、命を狙われることもあるし、それに忙しいから人手が欲しくてね。

      財閥の人材だけじゃ足りないから、行く行くは僕だけの為に動く『エージェント』を組織するつもりなんだけど。

      やっぱりそう言う仕事を任せられるのは、ちゃんと実力のあって信頼できる人じゃなきゃね」

さくらいJr「君なら文句なしだよ。もちろん報酬ははずむよ、どうかな?」


紗南「……そんなのお断」


さくらいJr「僕は今、君が貰ってるだろうお給料の2倍のお金を出すよ」


紗南「……あ、甘くみないでよね!アタシはお金なんかじゃ釣られな」


さくらいJr「最新のゲームがいつでもできる環境と熱い勝負の出来る対戦相手も提供しようかな。

       あ、そうだ。僕が企業に働きかければ君が主人公のゲームを作ることができるかも……」


紗南「……おっとぉ」

紗南「ど、どうしようかなぁ……意外と魅力的なお話なのかも……?」

桃華「紗南ちゃま、なに目の色を変えてますの……

   言っておきますけれど、わたくしを裏切ったりしたらどうなるかわかってますわよね」 コキュッ

紗南「…………うぅぅぅぅ、惜しいけど謹んで辞退しますぅぅ(半泣き)」

157: 2014/09/06(土) 10:42:07.38 ID:d2nuyVkuo


さくらいJr「あはははっ、裏切りにならなきゃいいんでしょ?」

さくらいJr「つまり、僕とその子の配下を両立すればいいだけじゃないか」


紗南「?」

桃華「どう言うことかしら?」


さくらいJr「これは、2つ目の要求。僕と似ている君への要求さ」


桃華「あら、察するに……わたくしに同盟でも組もうとおっしゃているのかしら?」


さくらいJr「似たようなものかもね、けど少しだけ違う」

さくらいJr「僕の君への要求はただ一つ」

スタスタスタ…


桃華「……」

紗南(近づいてきた……)

158: 2014/09/06(土) 10:43:10.02 ID:d2nuyVkuo
 



花束 サッ


さくらいJr「結婚してください」

桃華「……」





紗南「………」



紗南(そこには、実の娘に求婚する父親の姿がありました)


こどもたち「「「「おめでたーい」」」」

紗南(…………今になってお嬢様がウェディングドレスに着せ替えさせられた意味がよく分かったよ)

159: 2014/09/06(土) 10:43:49.07 ID:d2nuyVkuo


さくらいJr「僕は……この園内に侵入してきた時から、貴女から目が離せなかったんだ……

      どうしてかなって思ったんだけど、すぐに気づいたよ」

さくらいJr「ああ、そうか!これが恋なんだって!」

桃華「……」


紗南「何言ってるのかな、アイツ」


さくらいJr「僕は欲しい物はなんだって手に入れてきた

      今だってそうだよ、この世界を手にするためにどんな努力も惜しむつもりはない!」

さくらいJr「そして、貴女も!!」

さくらいJr「僕は貴女を手に入れるためなら、貴女の為に何でも用意してみせる!!

      玩具も、本も、服も、宝石も、お金も、家も、人も、国だって、何だってね!!」

桃華「……」


さくらいJr「だからどうか、僕の物になってほしい!!」

桃華「……」


桃華「……Jrちゃま」

160: 2014/09/06(土) 10:44:45.75 ID:d2nuyVkuo
 




桃華 「 二 十 年 早 い で す わ っ !!!!」 ドガッ

さくらいJr 「 ん ご ふ っ !!!(吐血)」



紗南(踵落し……いたそー)

 

161: 2014/09/06(土) 10:45:26.31 ID:d2nuyVkuo



桃華「貧困……発想がまるきりお子様ですわね……

   懐の豊かさで、わたくしを懐柔しようなどと心の貧しいお考えですわっ!」


こども「さ、さくらいさまがやられたー!」

こども「みなのもの!ぞくをうてー!うてー!」

ジャキッ ジャキ ジャキ ジャキ ジャキッ


桃華「『搾取』!あなた方全員から”水鉄砲を扱うスキル”を奪いますわ!!」


ポロッ ポロッ ポロッ ポロッ ポロッ

「えっ」「あ、あれー」「お、おとしちゃうよー」


桃華「うふっ♪やはり実力差の大きい子達にはとてもよく通じますわね」

桃華『……静寂なる闇よ、大いなる我が力に従い、神の子らの意識を閉ざす風であれ』

桃華『ヒュプノスクラウド……』


「ねむーい……」「もうよるー……?」「くーすかー……くーすかー…」


桃華「……子供はお寝んねの時間ですわ♪

   強烈な眠気を与える魔術、にが~いコーヒーでも飲まなければ抗えませんことよ」

162: 2014/09/06(土) 10:47:31.44 ID:d2nuyVkuo


桃華「さて、あらかた片付きましたわね」

紗南「うっ……すっごくねむい……」

桃華「あら?わたくしの催眠魔術の効果範囲に居て、まだ立っていられるなんて

   紗南ちゃま、やりますわね。よほどの睡眠耐性があるようですわ」

紗南「て、徹ゲーには馴れてるんで……」 グッ


さくらいJr「ばたんきゅー……」


桃華「まったく……たった2人の女の子に負けるようでは、大人の支配など夢のまた夢……

   その”野心”だけは評価しますけれど、その他はまだまだですわ。

   わたくしを欲しいとおっしゃるのなら、わたくしに見合う殿方になれるよう、もっと精進なさることですわね」

紗南「…………アレ倒したし、これでクエスト完了?」

桃華「ええ、後は事体を好転させるだけですわ♪」

163: 2014/09/06(土) 10:49:03.82 ID:d2nuyVkuo


桃華「まずは『アクアランド』の水から『若返り薬』を抜かせて、普通の水に変えるとしましょう

   これで、ここを訪れた”幼児化”した者たちも……雨が止み時間がたてば元の姿に戻れるはずですわ」

紗南「……サクライさんと同じ事はしないんだ?幼児化した大人の再教育ってやつ」

桃華「薬効の不確かな薬を使う以上、あんなものは到底無理のある企画ですわよ……

   それに何より……Jrちゃまは、ヒーローの存在を知らないようでしたし……彼らを甘くみてはいけませんわ」


紗南「そっか……それじゃあ集めた子供たちはどうするの?

   世間的には攫ったことになるんじゃ……?」

桃華「保護者が居ないことを利用しますわ。

   無防備に遊んでいる方々をそこら辺に放っておくことはできませんから、

   財閥が”保護していた”と言う名目で話を収めさせる事にしましょう。

   幸いにして、シーズン外れですから宿泊施設には空きがありますし、

   利用者もリゾート施設を無料で楽しんでいるのですから、あまり文句の声もでないはずですわ」

紗南「なるほど」

桃華「ですから」


桃華「これにて一件落着……ですわね、うふふっ♪」 パチッ

164: 2014/09/06(土) 10:50:18.19 ID:d2nuyVkuo



―― サクライ・アクアランド エントランス広場 ――



桃華「……遅いですわよ、Pちゃま」

桃華「レディーを待たせるなんて、らしからぬ失態ですわね」

サクライP「…………申し訳ありません、積極的な解毒に時間が掛かってしまい……」

サクライP「……ご迷惑をおかけしたようですね」


桃華「もう……無粋ですわね、その様な事をいつまでもウジウジと気にしていてはいけませんわ」

サクライP「しかし……いえ、失礼しました」


桃華「うふっ♪そんな事より……今はこのテーマパークを回ることが先決ですのよ?」

桃華「せっかく来たのですから、楽しい休暇を過ごしたいですものね」

桃華「エスコート、お願いしますわ♪」

サクライP「……もちろん。お任せください、お姫様」


165: 2014/09/06(土) 10:51:30.77 ID:d2nuyVkuo




―― サクライ・アクアランド 大観覧車 ――


カラン カラン


桃華「……園内を一望できる大観覧車、アクアランドを楽しむならやはりここは外せませんわね♪」

サクライP「……アクアランドのアトラクションの配置と簡単な設計は、私が父……前当主から任された最初の仕事でした」

桃華「あら、そうでしたの?大役ですわね」

サクライP「ええ、『子供の目線から最強に無敵に楽しいテーマパークを』と言うのが、アクアランドの掲げているテーマの1つでして」

サクライP「当時、子供盛りの私が適任だったのでしょう。実際、評価は高かったようです」

サクライP「この大観覧車は特に苦心した覚えがあります。目指すのならば世界一大きく、世界一楽しい観覧車……

      最終的には水族館の施設を一部巻き込み、観覧車を通過させることで、アクアランドの名に相応しい形でそれを為したのですが」

桃華「幼少の頃からそのような……なるほど、Pちゃまにとっては思い入れのある場所でしたのね」

サクライP「ははっ、そう言う事です。ですから”子供の私”がこの場所を乗っ取ったと聞いたときは、つい納得してしまいました」

166: 2014/09/06(土) 10:52:56.63 ID:d2nuyVkuo


桃華「……Pちゃまは今回、子供になっていた時の事は覚えていますの?」

サクライP「いえ、まったく……情けない事に”幼児化”していた頃どころか

      ”ギャグ因子”の影響を受けていた時の事でさえ……覚えていませんね」

桃華「そうですの、まあ……あれほど全てを”なあなあ”に終わらせてしまう因子もありませんものね」


サクライP「……」

桃華「……」


サクライP「……一つだけ、覚えていることがあります」

サクライP「いえ、覚えていると言うよりは……思い出したと言うべきでしょうね」

桃華「あら、何かしら?」


サクライP「子供のころの事です」

サクライP「あの頃の私は……世界が、”ちっぽけ”に見えていました」

桃華「……」

167: 2014/09/06(土) 10:53:40.00 ID:d2nuyVkuo


サクライP「どうにもその頃は……自分が優秀であると思い込み、自分以上の人間はいないなどと勘違いしていたのです。

      ふふっ、一度”痛い目”に合うまでは、その勘違いは続いたのですが……」

桃華「どんな方でも……未熟な頃と言うのは存在するものですわね」

サクライP「あの頃は、その年頃の男子にありがちな事に黒歴史ノートなども書いていましたよ。

      『完全世界征服マニュアル』なんて名づけましたっけ……懐かしいものです」

桃華「うふっ、可愛らしいですわね♪」

サクライP「まったくです」



サクライP「……年を重ねるたびに、僕は僕自身の未熟さを思い知ってきました」

サクライP「子供の頃、あれほど苦心し世界一となったこの大観覧車も今では世界ランキング10位以内にも入らない。

      日進月歩。人々は途方も無く進歩を続け、より良く豊かな方へとその欲望を走らせ続けている」

サクライP「ああ、未だに世界は広い!そして、尚も広がりを見せようとしているなんてね」      

桃華「だからこそ、今でもその全てを追い続けたいと思えるのでしょう?」

サクライP「……はっはっは。こんな夢を見続けてる僕は、今でも子供みたいなものかな」

桃華「……いいえ、それでこそ。わたくしの見込んだPちゃまですわ。頑張りなさいな」

サクライP「ええ、応援感謝します」

168: 2014/09/06(土) 10:55:02.75 ID:d2nuyVkuo



桃華(今、手にある物だけに満足せず)

桃華(ただひたすらに理想を追い続ける)

桃華(それこそ、『欲望』……悪魔たるわたくしがもっとも美しいと思うもの)


桃華(人が望み続ける限り、世界は広がり続けますわ)

桃華(それは終わりの無い追求、ですが、もしかするとその道程こそが……)

桃華(……いえ、わたくしはあくまで求め続ける事にしましょう)

桃華(この世界の全ての、その先を……)



桃華「それにしても、本当に良い景色ですわ……」

桃華「遊びに来てよかったですわね、お父様♪」

サクライP「…!」

サクライP「ふふっ……ああ、なかなかどうして……楽しいものだ」

桃華「うふふ♪」

169: 2014/09/06(土) 10:56:11.47 ID:d2nuyVkuo




―― サクライ・アクアランド エントランス広場 ――


紗南「……あんな風にも笑えるんだ」

紗南「ああしてると本当に子供みたいだよね、悪魔なのに」

紗南「……」

紗南「…………悪魔にも守りたい物とかってあるのかな」


チナミ「まったく、散々な目にあったわ」

紗南「あ、チナミさん。そっか、チナミさんも幼児化して『アクアランド』に来てたんだね」

チナミ「あら紗南。あなたも来ていたの?」

小チナミ「くーすかー……すぴー……」


紗南「……?チナミさんの持ってるその子って?」

チナミ「私の分身にして使い魔よ。私が幼児化してる間、サクライの事を探らせてたんだけど眠っちゃってるのよね」

紗南(なるほど、あの場に居たんだ)

170: 2014/09/06(土) 10:57:44.15 ID:d2nuyVkuo


チナミ「睡眠魔術にでも中てられちゃったのかしらね……」

紗南「睡眠魔術効くんだね、吸血鬼の分身なのにさ」

チナミ「分身だからよ、コスト削減の為に私の持ってる耐性でも付加してないことが多いの」

紗南「そんなものなの?」

チナミ「耐性の無い分身を作るなら消費MPは5で済むけど、睡眠耐性を付加すると消費MPが20になるわ」

紗南「あ、わかりやすい」


チナミ「まあ、今は眠っちゃってるけど!ずっと監視してたはずだからサクライの弱点はしっかりと調べているはずよ!ふふふ!」

紗南「サクライさんの弱点か…」

紗南(それって……確実にお嬢様だよね)


小チナミ「すぴー……すやすや……」

チナミ「それにしてもぐっすり眠っちゃって……記憶が飛んでなければいいけど」

紗南「? どう言うこと?」

チナミ「催眠系の術って言うのは、術中に嵌ると前後の記憶が飛びやすいのよ」

紗南「へえ」


チナミ「この状態でもし、万が一、この子が幼児化でもしちゃったら、確実に記憶飛んじゃうでしょうね」

紗南「……へえ」

171: 2014/09/06(土) 10:59:05.54 ID:d2nuyVkuo

紗南「えい」 バシュンッ

チナミ「きゃぁっ!!な、何をするのよ!!」

こちなみ「つめたいっ」


ちなみ「!?」

ちなみ「わ、わかがえりやくいりだったの!?」

紗南「ごめん。チナミさんのドヤ顔見てたらつい手が滑って、ごめん」

ちなみ「あくいしかないじゃないのっ!!」 プンスカ


こちなみ「ここどこなのー……?」

ちなみ「……これじゃあ、もうじゃくてんなんておぼえてないわよ。もおー……」

紗南「なんとなくだけど、楽しそうなところ邪魔したくなかったしね」

ちなみ「??」


紗南「たまには、親子”水入らず”もいいんじゃない。なんてっ、ね」



おしまい

172: 2014/09/06(土) 11:03:01.29 ID:d2nuyVkuo

『サクラペンペンくん』

サクライ・アクアランドのマスコットキャラクター。
地上に現れた水の楽園にやってきた、二足歩行で歩くクジラ。
短い手足を大きく動かし、想像もできないほどに痛快なアクションを見せる他、
イベントステージなどでは、軽快でファニーなトークで訪れた客を楽しませる。

サクラペンペンくんには背中から水を噴射するギミックが存在する。
この水に『若返り薬』を仕込み、時折噴射することで訪れた子供らの幼児化を維持する機能を果たしていたようだ。
ちなみに紗南の速度に追いつけたのは、さくらいJrに従う彼も紗南と同じシューズを支給されていたためである。

中の人などいない



『魔術:ヒュプノスクラウド』

暗がりに働きかけ、擬似的な夜を作り出す強力な催眠魔術。
視覚から入り込んだ夜の情報は、脳へと直接働きかけて対象を急速に休眠状態へと陥らせる。
広範囲の生き物を対象に取り、即座に無力化する事ができるが、耐性を持つ者には効き辛い。

173: 2014/09/06(土) 11:06:37.46 ID:d2nuyVkuo
イベント情報
・桃華が『サクライ・アクアランド』乗っ取り事件の事態収拾をはじめました
 世間的には無防備に遊んでる子供たちが元に戻るまで保護してることになる模様


以上です
なかなかにキャラ崩壊も著しいお話でございました
だ、だってギャグ回だし(言い訳)

冒頭にりょうさんとかれん、あと幸子お借りしましたー

チナミさんはやはり癒し
なお現在ドリフェス2敗、千奈美さん特訓できるか微妙な模様、ぐぬぬ

175: 2014/09/06(土) 19:38:43.47 ID:6dvTACnsO
乙ー

サクライJrwww娘に求婚するなwww
そして紗南ちゃんイキイキしてるなw
あとサクラペンペンくんにお茶吹いた



【次回に続く・・・】




引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part11