302: ◆zvY2y1UzWw 2014/11/05(水) 23:50:05.53 ID:ke/It0+d0


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



久々の投下でごぜーますよ
幼児化雨時系列ですー

303: 2014/11/05(水) 23:52:09.12 ID:ke/It0+d0
かれん「こっちこっち!みんないっちゃったよー」

りょう「…」

涼はバスで気絶していたが、目が覚めたころには無事(?)にアクアランドに到着していたのであった。

「いらっしゃーい、ここは、さくらい・あくあらんどー」

「しょうがくせいいかのかたは、にゅうじょうりょうむりょーでーす」

「おとなのひとは、このみずをかぶってからはいってくださーい」

りょう「…」ムニー

かれん「どうしたの?ほっぺヘンなの?」

りょう「いや、いまアタシ夢でも見てるのかと思って」

かれん「だいじょうぶ?」

りょう「ハハハハハ、アタシは大丈夫だなーこの遊園地は大丈夫じゃない気がするけどー」

りょうがバスの中で気絶して目を覚ました時、既に遊園地の中だった。

同じバスに乗って行った子供達よりすこし入り口につくのが遅れてしまったのがなんだか少し加蓮に申し訳なくなる。

あと何か人間っぽいのが空を飛んでたように見えたが多分気のせいだろう。

りょう「はぁ…………あぁ……」

かれん「?」

りょう「夢じゃなかったー!!」

かれん「ほ、ほんとうにだいじょうぶ!?」

りょう「…ダイジョウブ、大丈夫だよ…なぁ、行くのか?」

かれん「うん!」

りょう「…まぁ、他に行くところもないしなぁ…」

そんなこんなで、結局入場してしまったのだった。
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。



304: 2014/11/05(水) 23:53:31.53 ID:ke/It0+d0
りょう「なぁ、加蓮はさ、なんかヘンだと思わないのか?」

かれん「ヘン?ううん!すごくたのしそう!!」ニコニコ

りょう「…そっか、よかったなー」

かれん「みんなもたのしそうなんだよ!ほら、あっちにペンギンさんもいるの!」

りょう「そーだなー…」

りょう(…マスコットの着ぐるみかぁ、中の人はさすがに大人…だよな?)

かれん「ペンギンさーん!」タタタタ

サクラペンペン「さくら汁ブシャアアアアアアアアアアアア」ジュワー!

かれん「ガボゴボゴボボ!!」

りょう「かれええええええん!?」

305: 2014/11/05(水) 23:56:44.00 ID:ke/It0+d0
かれん「うぅ…ぬれちゃった…」

りょう「はいはい、拭くから待ってろ…」

かれん「…ふきおわったら、あそこにいきたい」

りょう「あそこ?」

かれん「あっちの、あそべるところ!」

りょう「ああ、アトラクションか…仕方ないなぁ、付き合うよ。で、何やりたいんだ?」

かれん「ぜんぶ!」

りょう「えっ…マジ?」

かれん「…?ダメ、なの?」ウルウル

りょう「あああ!問題ないから!泣かなくていいからな!」

かれん「ホント?」

りょう「ああ、本当だから…とりあえず近いところからな」

306: 2014/11/06(木) 00:05:55.47 ID:Wg7egwLP0
【 サクライ サーキット ▼ 】

かれん「あっ、まって、抜かさないでー!」

りょう「それっ、ミニターボからのウィリー!意外と楽しいな…!」

りょう(若干能力使ってるのは内緒だ)

かれん「あっ!バナナがー!」ボチャーン!

りょう「池ポチャ!?かれーん!」

【 サクライ アイランド ▼ 】

りょう「…敵に気を付けろよー」

かれん「だいじょうぶ!スターとったからへいきだもん!たのしーい!!」テッテッテーッテッテッテテッテー♪

りょう「あ、待てっ!無敵だからって調子に乗ったら…!」

かれん「へっ?あっ」ヒュー…ボチャーン

りょう「あーあ、かれーん…って下は水なのか…SAS○KEかよ」

【 サクライ スタジアム ▼ 】

かれん「コホッ、コホッ、ゴホッ…」

りょう「サマーホークはシャイニングダイブで右の敵を攻撃!リズオウムは左の敵にビートストーム!動きを封じろ!」

「うわー!オレのハレオンが一撃で!?」

かれん「がんばっt…コホッゴホッ!うう…ケホッ」

りょう「加蓮は大人しく体温めてろ!ちゃんと代理で戦ってるから!…ったく、水で濡れすぎたか…」

かれん「はぁい…くしゅん!」

りょう(あずきや仁奈ちゃんの影響でちょっとはバタモンやったことがあったのが役に立つとはな…!)

【 サクライ マウンテン ▼ 】

かれん「きゃーっ、はやいはやーい!」

りょう「きゃああああっ!」

ザッパーン!!

りょう「思ったより濡れなかったなぁ…ってなんで加蓮はまたガチ濡れしてるんだよ!?…席の問題か…?」

かれん「えへへ、わかんない!でもこっちのほうが楽しかったよ!」ニパー

りょう「…さっきまでゴホゴホ言ってたとは思えない回復力だな」フキフキ

かれん「なんだか、元気なの!」

りょう「そーかそーか、元気でよかったなー」

【 サクライ マンション ▼ 】

『貴方様を一万人目の住民にして差し上げましょう!』『クス、クスクス…!』『ふふふ…』『ケラケラケラ!』

かれん「…」

りょう「どっかで見た設定…って、加蓮…大丈夫か?」

かれん「う、うん!へいk『グオオオオオオオ!』きゃーっ!!」

かれん「…て、てをにぎってくれるとうれしいな…」

りょう「はいはい、手を離すなよ?」

かれん「…」コクコク

りょう(やっぱりちっちゃい子がこうやって頼ってくるのは保護したくなるよなぁ…)

――オネエチャン、オネエチャン…

りょう「…!?今、耳元になんかいたぁぁ!!」

かれん「ひえ、びええええんっ!!」

307: 2014/11/06(木) 00:06:50.96 ID:Wg7egwLP0
そんなこんなで時間は過ぎ、彼女達…いや大勢の知らぬ間に事件の黒幕はオシオキを受け、水の中の薬も抜かれたのだった。

少しずつだが元に戻った人たちも現れ始め、財閥による保護も始まっていた。

308: 2014/11/06(木) 00:07:50.28 ID:Wg7egwLP0
かれん「んむぅ…」

りょう「ん?どうした、疲れたか?」

何も知らないまましばらく遊んでいるうちに遊び疲れたのか、加蓮は時々うとうとし始めた。

かれん「まだ、あそべるもん…」

りょう「完全に眠そうじゃんか…ほら、じゃあベンチで少し休憩しないか?」

かれん「…うん」

ベンチに座って足を休ませると、加蓮がもたれかかってきた。

かれん「…ねむい、かも」

りょう「やっぱりか」

かれん「や、もっと…あそぶの…」

りょう「そうは言っても、眠いなら寝た方がいいって。ただでさえ濡れたんだ、体力回復しておかないとまた風邪引くぞ?」

かれん「…うん、わかった」

309: 2014/11/06(木) 00:09:37.51 ID:Wg7egwLP0
りょう「とは言ったものの、どっかに寝れそうなところあったっけ…」

加蓮をどこで休ませるか考えていると、肩にもたれかかっていた加蓮がうとうとしながら涼の膝を枕にし、目を閉じて完全に眠ってしまった。

かれん「んむ…すぅ…すぅ…」

りょう「…寝るの早いな。動けないぞこれ」

体格や力がそこまで変わらないため、下手に動いたら加蓮の頭をベンチに落として起こしてしまいそうだ。

周囲がこっちを全く気にせずにいるのであまり恥ずかしくないのはいいが、動けない。

これからどうするかと考えていると、不意に涼がポンと元の年齢に戻った。

涼「あ、けっこうすんなり戻った。…って、加蓮はまだ戻ってないのか」

水で濡れに濡れたからか、加蓮は戻るのが遅れているようだ。涼が元に戻っても相変わらずその膝枕で眠っている。

涼(…改めて周りを見る限り、もう元に戻っている人は何人かいるみたいだな…加蓮は寝たまま戻ってないし、どうしようか)

元に戻った今ならもう加蓮を背負って移動もできそうだ。このまま帰るという手もあるが、加蓮が元に戻っていない。

すやすや安らかに眠っている加蓮。いつ戻るのかは全く分からないし、目を覚ますのもいつか分からない。

仕方がないので元に戻った人たちがどうしているのか観察することにして暫く見ていると、どうやら保護が始まっているらしい。

涼「…行くか、ここで座っててもどうしようもないし、冷えるし」

310: 2014/11/06(木) 00:12:15.61 ID:Wg7egwLP0
加蓮を背負って休ませる場所が無いか聞けば、保護の為にホテルの部屋が暫く貸し出されていると言われた。

シーズンではないし、保護が目的とはいえ、なんともまぁ太っ腹というか。

連れてこられたホテルの一室のベッドに加蓮を寝かせ、荷物を置くと今までの疲れがどっと押し寄せてきた。

そこでやっとバッグの中の携帯を確認し、着信履歴に何回か自宅…あずきからの連絡があったのでかけなおす。

あずき『涼さん!!電話かけても出ないから心配してたんだよー?いまどこにいるの?』

涼「げっ…どこって言われても…バ、バイトが長引いただけで…」

あずき『言えないの?』

涼「だから、バイトが長引いたんだって…」

あずき『嘘だッ!涼さんテレビでやってる事件に巻き込まれていたんでしょ!だから今、アクアランドに居るんでしょ!』

涼「は、はぁ?今いる場所なんてわからないだろ?アタシはちゃんとバイト先に…」

あずき『…GPS』ボソッ

涼「な!?電池の消耗が激しいからその機能は付けてないはず…あっ」

あずき『やっぱり行ってたね…GPSなんて名前しか知らないよ!気配をいつもと違う方角で感じたから聞いただけー』

涼「妙な手口覚えたな…気配っていうのもこんな遠いのによくもまぁわかるもんだ…」

あずき『尋問大作戦大成功!遊園地、今度あずきも連れて行ってね!!いつでもいいから!!』ブツッ…ツーツーツー

涼「ちょっ…!?あー…どうしようか。連れていくことになったらチケット代とか…あ、待て。テレビでやってる事件…?」

電話で会話した内容を思い出してテレビのニュースを見れば、今回の雨の事を報道していた。

311: 2014/11/06(木) 00:17:54.16 ID:Wg7egwLP0
ニュースキャスターが読み上げる文章に耳を傾ければ、やはり自分と同じように子供化しても時間経過で戻るようだ。

画面が切り替わり、地図と共に被害の出た範囲とこれから被害が出るであろう地域を報道する。

相当な非常事態らしく、状況報告と警戒を繰り返しているようだ。

涼「酷い雨だな、何が原因…そこまでは分かってないのか…ここらへんは通り過ぎたとはいえ、恐ろしいもんだ」

涼「さて…加蓮はまだ寝てるし、暫くはこの部屋で待ってるとしても…なんか落ち着かないな」

保護という事で部屋を貸してもらっているからか、なんだかのびのびとできない。窓から下をみればまだ多くの子供達がアクアランドにいるようだ。

涼(…ん、あれ?何かおかしいよな…?保護なら単純に最初から子供をホテルに入れてた方がいいし…妙な事に従業員も子供だった)

涼(入り口では大人に水を被るように促していた。それに、アクアランドは元から色々と水を浴びるような施設。その水が、もし雨と同じだったらどうなる?)

涼(…加蓮が戻るのが遅いってのも、体質とも考えられそうだけど…本当に浴びた水が全部雨と同じなら、それが原因で効果が延長されたとも考えられるよな?)

涼(でも、それって雨のせいなのか?浴びることも多いアクアランドの水源って、雨を浴びるような場所にあるとは思えないんだけど…)

涼(っと!!駄目だ…余計な事を考えすぎるのは映画とかでも被害者の役割だろっ!アタシがこういう事について考えても得なんてない…これ以上妙な事考えるのはやめよう)

結局、思考を止めて寝ている加蓮に目を向けた。

312: 2014/11/06(木) 00:19:07.98 ID:Wg7egwLP0
かれん「…すぅ、すぅ…」

涼「まだ戻らないんだよなぁ…楽しそうだったし、遊び疲れて寝たのは別にいいけどさ…」

そう言って一度携帯をバッグに戻してからベッドの横の椅子に座って再び視線を加蓮に向けると、すでに元の年齢に戻っていた。

加蓮「すぅ……うん?」

涼「意外とあっさり戻るな」

元に戻ったからか眠りから覚めたようで、加蓮はゆっくりと起き上った。

意識がはっきりしたのか、自分がいるのが見知らぬ部屋だと気付いたようだ。

加蓮「……あれ?ここどこ?…ホテル?涼も一緒だし…えっと、なんで?そ、そうだホテル代とか…!」ワタワタ

涼「加蓮、今から説明してやるから。落ち着つこう、な?」

313: 2014/11/06(木) 00:21:36.12 ID:Wg7egwLP0
――説明しました――

涼「…という事があったわけ。加蓮は疲れて寝ちゃうし、アタシが戻っても加蓮がなかなか戻らないから部屋に案内してもらったんだ」

加蓮「そんな事があったんだ。…ぜんぜん記憶にないよ…うーん」

涼「ホントに覚えてないのか?遊んだこととか…」

加蓮「気が付いたのはさっきだし…今、ニュースで子供になった事を報道しているから本当なんだろうけど…覚えていないんだ。ちょっと寂しいかも」

涼「そうか…ま、それなりに近場だし、また時間とかがある時に一緒に来ればいいだろ?次は加蓮もしっかりしてくれるだろうし」

加蓮「え?それって…一緒に来てくれるの!?」パアアア

涼「こっちは家で留守番してたあずきが連れて行けって言うから、そのうち行くだろうし。行くなら人数が多くても同じだろ?」

涼「次がいつかってのは…まぁ、未定なんだけど。今度は料金の事も考える必要があるし。それでも約束くらいいいだろ?」

加蓮「…うん、ありがとう」

涼「お礼なんか言わなくていいって。結構楽しかったからさ…アタシだけ覚えているってなんか気分悪いというかなんというか…」

加蓮「そうかな、でもやっぱり一緒に行ってくれるって言ってくれて…嬉しいんだ。仲良くなれて、嬉しくて」

そう言って加蓮は涼に向き合って笑顔を見せた。

涼「…加蓮」ポン

そして涼は加蓮の肩に手を置いた。

加蓮「えっ…何?」

涼「…いや、なんていうか…うん、妙な奴に引っかかるなよ?変な奴を引っかけるなよ?」

加蓮「な、何の話?」

涼「薄々感づいていたけど色々見て確信した。お前は…天然のタラシか!天然ジゴロか!見てて心配になるんだよ!」

加蓮「そんな切実に言わないでよ!?」

涼「いいから、タチの悪い奴に引っ付かれないように気を付けろよ?子供の時の加蓮見てなんとなく言いたくてさ…今はあの時より落ち着いているだろうけど」

加蓮「そんなに真面目な顔で言われても…流石にそう、だと思うよ…?」

涼「そこを自分で疑問形にするなって!」

加蓮「あっ…さ、流石にそうだよ!」

314: 2014/11/06(木) 00:23:31.89 ID:Wg7egwLP0
涼「まぁ、言い過ぎたと思うけど…こんな世の中、何があるか分かったもんじゃないからな…いきなり居候ができたり、妙なのに選ばれたり…」

加蓮「なんか、体験談みたいに聞こえるね」

涼「気のせいだから。…気にするなって!」

加蓮「そう?」

涼「本当に気にするなよ!…あれだ。バンドメンバーのオカルトマニアの影響でだな…とにかく!帰るぞ!もう夕方だしな」

加蓮「あ、すっかり忘れてた…!バイトも終わって帰る途中でこんなことになったんだったね」

涼「この部屋もちょっと借りているだけだしな…家であずきも待っているし」

加蓮「じゃあ早く行こうか。あ、そうだ。ちょっと聞いてもいい?」

涼「いいけど…何が聞きたいんだ?」

加蓮「…子供になった私、どんな子だったのかなーって。楽しそうにしてた?」

涼「ああ、そういう事か。ちょっと振り回されたけど…良い子だったな、それにすごく楽しそうだった」

加蓮「そっか…よかった」

315: 2014/11/06(木) 00:25:11.99 ID:Wg7egwLP0
涼「あ、そうだ。あと回復力がすごかったな」

加蓮「へ?」

涼「ちょっと弱ったと思ったらすぐ復活してさ。なんというか、タフじゃないけど回復が早いから実質タフ…みたいな感じの子だった」

加蓮「…そ、そ、そうなんだぁ…自分でもそれはすごいと思うよ…」

涼「まぁ結論、小さい時の加蓮もなかなかかわいかったって事で」

加蓮「むー…そう聞くと小さい頃の涼の事を覚えてないってなんだか悔しいかも」

涼「そうかぁ?」

加蓮「だって気になるもん…」

涼「気になるか…ならいつか暇なときにでもアルバムかなんかで良ければ見せてやるよ」

加蓮「えっ、いいの!?」

涼「別にいいよ。というか、ものすごく普通だからあまり期待するなよ?」

加蓮「期待と言うか…そういうのを見るのも初めてだから、楽しみなだけ。ふふっ…こっちも約束だからね」

涼「あはは、わかってるって…」

加蓮の無邪気な微笑みは、今日見た子供の時の笑顔と変わらない気がした。涼はそれになんだか微笑ましさを覚えたのだった。

316: 2014/11/06(木) 00:26:14.27 ID:Wg7egwLP0
以上です、加蓮お借りしましたー
加蓮がエンジェルすぎるのと、涼さんが保護者すぎる問題
無邪気な子は書いてて楽しい。子供化は最高だぜぇ!ふぅぅ!!

318: 2014/11/06(木) 14:57:48.52 ID:/iWfr/HSO
乙ー

加蓮かわいいな。涼さんもいい保護者だ
そして、あずきww仁加もなにしてるんw
涼加蓮いいな…



【次回に続く・・・】




引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part11