515: ◆3QM4YFmpGw 2014/11/30(日) 02:52:09.31 ID:CG/aT0ue0
516: 2014/11/30(日) 02:53:04.56 ID:CG/aT0ue0
その少女は、賑わう街の中を原付きバイクでトロトロと走っていた。
??「お住まいはど~こぽよ~」
とぼけた口調で呟くと、適当な場所で単車を停め、周囲を見渡した。
??「あ、おっちゃんおっちゃんちょっちいい?」
男「お? なんだい嬢ちゃん」
??「◯◯ってアパート探してんけど、おっちゃん知んない?」
少女の問いに、男は肩を竦めて答える。
男「んー、おっちゃんもつい一週間くらい前に来たばっかりだからな。悪いが知らんね」
??「ありゃりゃ……ま、走ってりゃその内見つかるしょ。おっちゃん、あとーんす」
少女は男に手を振り、単車に跨って再び走り出した。
男「…………元気な少女だ」
男が一言、呟く。
男「彼女こそ相応しい……」
少女の後姿を、品定めするように見つめる。
----------------------------------------
それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
~中略~
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
517: 2014/11/30(日) 02:53:50.96 ID:CG/aT0ue0
男「この俺の、『プロデュース』を受けるに相応しい……!」
そして、覆面の下の素顔をニタリと歪めた。
――――――――――――
――――――――
――――
518: 2014/11/30(日) 02:55:14.52 ID:CG/aT0ue0
――――
――――――――
――――――――――――
里奈「ふふふん、ふふふん、ふーんふふん……」
鼻唄を歌いながら、少女……里奈は人通りの少ないシャッター街で単車を転がす。
しかし、お目当てのアパートはまだ見つからない。
里奈「…………あ、そだ!」
里奈は単車を降りて、携帯電話を取り出した。
里奈「たくみんかみよみよに聞けばいいぽよ。繋がるかな~」
友人を頼る事を思いつき、アドレス帳から『向井拓海』のページを開き……
男「見つけたぞ、さっきの小娘!」
里奈「へっ?」
呼ばれて振り向くと、先ほど道を聞いた男が立っていた。
里奈「あ、さっきのおっちゃん。どったの?」
男「喜べ小娘、お前をプロデュースしてやろう。この俺様がッ、このっ!」
男は語気を荒らげて叫び顎の辺りに手をかけ、顔面を一気に剥ぎ取った。
――――――――
――――――――――――
里奈「ふふふん、ふふふん、ふーんふふん……」
鼻唄を歌いながら、少女……里奈は人通りの少ないシャッター街で単車を転がす。
しかし、お目当てのアパートはまだ見つからない。
里奈「…………あ、そだ!」
里奈は単車を降りて、携帯電話を取り出した。
里奈「たくみんかみよみよに聞けばいいぽよ。繋がるかな~」
友人を頼る事を思いつき、アドレス帳から『向井拓海』のページを開き……
男「見つけたぞ、さっきの小娘!」
里奈「へっ?」
呼ばれて振り向くと、先ほど道を聞いた男が立っていた。
里奈「あ、さっきのおっちゃん。どったの?」
男「喜べ小娘、お前をプロデュースしてやろう。この俺様がッ、このっ!」
男は語気を荒らげて叫び顎の辺りに手をかけ、顔面を一気に剥ぎ取った。
519: 2014/11/30(日) 02:56:15.29 ID:CG/aT0ue0
里奈「うげっ、グロ…………あり?」
筋肉や神経剥き出しの、人体模型さながらのグロテスクな顔が現れる。
そう思っていた里奈の予想は、いとも簡単に覆された。
顔の右半分は鉄仮面。
薄汚れたワカメのような、緩いウェーブがかかった深緑色の長髪。
頭頂部から覗く、くたびれた兎のような耳。
UP「このUP様が直々に、だ! ありがたく思え!!」
UPと名乗った男は服にも手を掛けそれを取り払う。
真っ黒いローブからチラリと見えるのは、生身ではない機械の体。
UP「お前を素敵で無敵な奴隷にプロデュースして、目ん玉飛び出るような値段で売り払ってやるわ! んなぁーっはっはっはっはっはぁ!!」
体に不釣り合いな程大きな機械の右腕を振り回し、UPは高笑いした。
里奈「どれーって……つか何? おっちゃんまさか宇宙人?」
UP「そうとも! 俺様は宇宙を股にかける奴隷商人、UP様よぉ!」
里奈「へー。んで、アタシをどれーにするって?」
UP「如何にもっ! お前なら3億はくだるまい!」
両手を広げて里奈に近寄るUP。
UP「大人しく、俺様のプロデュースを受け…………」
筋肉や神経剥き出しの、人体模型さながらのグロテスクな顔が現れる。
そう思っていた里奈の予想は、いとも簡単に覆された。
顔の右半分は鉄仮面。
薄汚れたワカメのような、緩いウェーブがかかった深緑色の長髪。
頭頂部から覗く、くたびれた兎のような耳。
UP「このUP様が直々に、だ! ありがたく思え!!」
UPと名乗った男は服にも手を掛けそれを取り払う。
真っ黒いローブからチラリと見えるのは、生身ではない機械の体。
UP「お前を素敵で無敵な奴隷にプロデュースして、目ん玉飛び出るような値段で売り払ってやるわ! んなぁーっはっはっはっはっはぁ!!」
体に不釣り合いな程大きな機械の右腕を振り回し、UPは高笑いした。
里奈「どれーって……つか何? おっちゃんまさか宇宙人?」
UP「そうとも! 俺様は宇宙を股にかける奴隷商人、UP様よぉ!」
里奈「へー。んで、アタシをどれーにするって?」
UP「如何にもっ! お前なら3億はくだるまい!」
両手を広げて里奈に近寄るUP。
UP「大人しく、俺様のプロデュースを受け…………」
520: 2014/11/30(日) 02:57:23.12 ID:CG/aT0ue0
里奈「……セキト、キック」
里奈がポツリと呟くと、傍らの単車が唸りを上げて動き出した。
??『ヴルルルルル!!』
UP「ぐえぇっ!? な、何だぁ!?」
いきなりUPの腹に衝撃が走り、後方へ数m吹き飛ばされた。
見れば、里奈の傍らにあった単車が、いつの間にか真っ赤な機械の馬に姿を変えていた。
里奈「セキト、ありがとちゃん♪」
セキト『ヴルルッ』
セキトと呼ばれた機械の馬は里奈に撫でられ、機嫌良さそうに体を震わせた。
UP「おぉのれぇっ! たかだか馬一頭になぁにが出来る! 出でよ、俺様プロデュースの可愛い奴隷達!」
UPが指をパキンと鳴らすと、周辺の物陰から何人ものサイボーグが姿を現した。
UP「さあ、あの小娘を捕らえるのだ!」
サイボーグ「ははぁっ!」
UPの号令に従い、サイボーグ達は一斉に里奈へ飛びかかった。
里奈がポツリと呟くと、傍らの単車が唸りを上げて動き出した。
??『ヴルルルルル!!』
UP「ぐえぇっ!? な、何だぁ!?」
いきなりUPの腹に衝撃が走り、後方へ数m吹き飛ばされた。
見れば、里奈の傍らにあった単車が、いつの間にか真っ赤な機械の馬に姿を変えていた。
里奈「セキト、ありがとちゃん♪」
セキト『ヴルルッ』
セキトと呼ばれた機械の馬は里奈に撫でられ、機嫌良さそうに体を震わせた。
UP「おぉのれぇっ! たかだか馬一頭になぁにが出来る! 出でよ、俺様プロデュースの可愛い奴隷達!」
UPが指をパキンと鳴らすと、周辺の物陰から何人ものサイボーグが姿を現した。
UP「さあ、あの小娘を捕らえるのだ!」
サイボーグ「ははぁっ!」
UPの号令に従い、サイボーグ達は一斉に里奈へ飛びかかった。
521: 2014/11/30(日) 02:58:08.33 ID:CG/aT0ue0
里奈「はぁ……しゃーないなー」
しかし、里奈はそれでも焦る事なく懐から何かを取り出した。
それは、漆黒に塗られたベルトのバックルだった。
それを腰に巻くと、懐から更に鍵のような物を取り出した。
ユニコーンのレリーフがあしらわれた赤い鍵を、バックルに装着する。
『Let's Rock!』
バックルから電子音が響き、それに従い里奈がポーズをとった。
里奈「……変身っ♪」
バックルに刺さった鍵を、90°左へ回す。
しかし、里奈はそれでも焦る事なく懐から何かを取り出した。
それは、漆黒に塗られたベルトのバックルだった。
それを腰に巻くと、懐から更に鍵のような物を取り出した。
ユニコーンのレリーフがあしらわれた赤い鍵を、バックルに装着する。
『Let's Rock!』
バックルから電子音が響き、それに従い里奈がポーズをとった。
里奈「……変身っ♪」
バックルに刺さった鍵を、90°左へ回す。
522: 2014/11/30(日) 02:58:59.80 ID:CG/aT0ue0
『Wrath・Unicorn!』
力強い電子音と共に、里奈の体が赤黒い鎧に包まれていく。
そして、一番に里奈に手を伸ばしたサイボーグが……
サイボーグ「ぺがぁっ!?」
頭部を西瓜のように粉砕されて息絶えた。
UP「な、ななななな何だぁ!?」
赤黒く力強い、ユニコーンにも似た鎧……。
かつて少女の姿だったそれは、変わらぬ声と口調で、自らを指差し名乗った。
里奈『アタシは藤本里奈。またの名を、カースドライダー・ハヤテ! アゲキメでいくんで、そこんとこよろー☆」
言うが早いか、里奈は地面を踏み込み、一気に加速した。
サイボーグ「はやっ……ぅぎぁっ!?」
里奈の鋭いかかと落としが、目の前のサイボーグの右腕を肩から叩き斬った。
523: 2014/11/30(日) 02:59:59.33 ID:CG/aT0ue0
サイボーグ「おのれっ!!」
少し離れた位置にいたサイボーグ達が、指先からビームを数発放った。
里奈『ホイホイ、純潔の護り☆』
里奈は少しも慌てず、左手の平をそちらに向けた。
すると、手の平を中心に光り輝く壁が現れ、ビームを悉く弾いていく。
サイボーグ「!? ええいっ!」
里奈『無駄無駄~』
サイボーグは驚きつつもビームを乱射するが、全て光の壁――『純潔の護り』に阻まれてしまう。
UP「ええい、接近して攻めろ!」
UPの指示に従い、サイボーグ達は一気に里奈へと駆け寄った。
里奈『にっ。カモン、ほーてん☆テラ!』
セキト『ヴルルルッ!』
里奈が叫んで右手を天に掲げると、セキトの体から一本の矛が射出され、弧を描いて里奈の元へ舞い降りた。
セキトに内蔵されているハヤテ専用武器『ほーてん☆テラ』である。
里奈『ほいっ♪』
サイボーグ「うああっ!!」
里奈がほーてん☆テラを軽く振り回すと、その風圧でサイボーグ達が一斉に吹き飛ばされた。
少し離れた位置にいたサイボーグ達が、指先からビームを数発放った。
里奈『ホイホイ、純潔の護り☆』
里奈は少しも慌てず、左手の平をそちらに向けた。
すると、手の平を中心に光り輝く壁が現れ、ビームを悉く弾いていく。
サイボーグ「!? ええいっ!」
里奈『無駄無駄~』
サイボーグは驚きつつもビームを乱射するが、全て光の壁――『純潔の護り』に阻まれてしまう。
UP「ええい、接近して攻めろ!」
UPの指示に従い、サイボーグ達は一気に里奈へと駆け寄った。
里奈『にっ。カモン、ほーてん☆テラ!』
セキト『ヴルルルッ!』
里奈が叫んで右手を天に掲げると、セキトの体から一本の矛が射出され、弧を描いて里奈の元へ舞い降りた。
セキトに内蔵されているハヤテ専用武器『ほーてん☆テラ』である。
里奈『ほいっ♪』
サイボーグ「うああっ!!」
里奈がほーてん☆テラを軽く振り回すと、その風圧でサイボーグ達が一斉に吹き飛ばされた。
524: 2014/11/30(日) 03:03:29.35 ID:CG/aT0ue0
里奈『お次はこれぽよ~☆』
里奈が取り出したのは、狐のレリーフがあしらわれた金色の鍵。
バックルから赤い鍵を引き抜く。
『Rock off!』
そして、代わりにその金色の鍵を差し込み、捻った。
『Let's Rock! Greed・Fox!』
続いて里奈が身に纏ったのは、黄金に輝く優雅な、狐を模した鎧。
その腰には銀色の銃が二丁提げられ、銃口からは薄紫色の炎がボボボと漏れ出している。
UP「ま、また変わった……!?」
驚くUPだったが、里奈の背後。
サイボーグ「変身が隙だらけだぞ!」
剣を構えたサイボーグが一体、もうすぐの距離まで迫っていた。
里奈『あっ』
サイボーグ「覚悟しぐばぁっ!?」
突然、サイボーグが横へ吹っ飛ぶ。
里奈が取り出したのは、狐のレリーフがあしらわれた金色の鍵。
バックルから赤い鍵を引き抜く。
『Rock off!』
そして、代わりにその金色の鍵を差し込み、捻った。
『Let's Rock! Greed・Fox!』
続いて里奈が身に纏ったのは、黄金に輝く優雅な、狐を模した鎧。
その腰には銀色の銃が二丁提げられ、銃口からは薄紫色の炎がボボボと漏れ出している。
UP「ま、また変わった……!?」
驚くUPだったが、里奈の背後。
サイボーグ「変身が隙だらけだぞ!」
剣を構えたサイボーグが一体、もうすぐの距離まで迫っていた。
里奈『あっ』
サイボーグ「覚悟しぐばぁっ!?」
突然、サイボーグが横へ吹っ飛ぶ。
525: 2014/11/30(日) 03:04:30.54 ID:CG/aT0ue0
セキト『ヴルルルルルルッ!!』
サイボーグを蹴飛ばしたセキトが、俺を忘れるなよ、とでも言わんばかりに唸ってみせた。
里奈『センキュ☆ お次はこっちの見せ場、要ちぇーっく☆』
ほーてん☆テラを地面に突き立て、銀色の銃を抜いて構えた。
里奈『眩惑の焔ぁ……ファイヤ!』
銃から放たれた薄紫色の火炎弾が二発、前方のサイボーグ二体に命中する。
サイボーグ「ぐあっ!? …………っ、き、貴様いつの間に隣に!? クソっ、喰らえ!!」
サイボーグ「ぎぁっ! い、痛い、痛い! 何をなさるのです!? おやめ下さいUP様!?」
UP「な、何が起こっている!?」
UPは目を丸くした。
火炎弾が当たったサイボーグの内、一体はもう一体を激しく殴りつけ、そのもう一体は、相手をUP様と呼び震え逃げ出そうとしている。
サイボーグを蹴飛ばしたセキトが、俺を忘れるなよ、とでも言わんばかりに唸ってみせた。
里奈『センキュ☆ お次はこっちの見せ場、要ちぇーっく☆』
ほーてん☆テラを地面に突き立て、銀色の銃を抜いて構えた。
里奈『眩惑の焔ぁ……ファイヤ!』
銃から放たれた薄紫色の火炎弾が二発、前方のサイボーグ二体に命中する。
サイボーグ「ぐあっ!? …………っ、き、貴様いつの間に隣に!? クソっ、喰らえ!!」
サイボーグ「ぎぁっ! い、痛い、痛い! 何をなさるのです!? おやめ下さいUP様!?」
UP「な、何が起こっている!?」
UPは目を丸くした。
火炎弾が当たったサイボーグの内、一体はもう一体を激しく殴りつけ、そのもう一体は、相手をUP様と呼び震え逃げ出そうとしている。
526: 2014/11/30(日) 03:06:00.28 ID:CG/aT0ue0
サイボーグ「逃がすか、このっ!」
サイボーグ「ぎゃっ!?」
UP「……まさか、幻覚か!?」
里奈『ぽんぴーん♪ どんなの見るかまでは、当たらなきゃ分かんないのよー』
おちゃらけて肩を竦めた里奈だったが、直後に顎に手を当て冷静に思考し始めた。
里奈『んー……動けないまんま変身解除したったらマズイし、一回「補給」しとくぽよ』
そう言ってまた鍵を取り出す。
今度は蝿のレリーフがあしらわれた藍色の鍵。
金色の鍵を引き抜き、代わりに藍色の鍵を差し込む。
『Rock off! Let's Rock!』
そして、捻る。
『Gluttony・Fly!』
三たび、里奈の姿が変わる。
今度は毒々しい藍色が少し不気味な、蝿を模した鎧。
背中に生えた髑髏模様の羽が、また不気味さを際立たせる。
サイボーグ「ぎゃっ!?」
UP「……まさか、幻覚か!?」
里奈『ぽんぴーん♪ どんなの見るかまでは、当たらなきゃ分かんないのよー』
おちゃらけて肩を竦めた里奈だったが、直後に顎に手を当て冷静に思考し始めた。
里奈『んー……動けないまんま変身解除したったらマズイし、一回「補給」しとくぽよ』
そう言ってまた鍵を取り出す。
今度は蝿のレリーフがあしらわれた藍色の鍵。
金色の鍵を引き抜き、代わりに藍色の鍵を差し込む。
『Rock off! Let's Rock!』
そして、捻る。
『Gluttony・Fly!』
三たび、里奈の姿が変わる。
今度は毒々しい藍色が少し不気味な、蝿を模した鎧。
背中に生えた髑髏模様の羽が、また不気味さを際立たせる。
527: 2014/11/30(日) 03:07:45.54 ID:CG/aT0ue0
UP「ええい、またか! 構うものか、蜂の巣にしてやれ!」
サイボーグ「はぁーっ!」
数体のサイボーグが、指先のビームを一斉に里奈へ発射した。
里奈『飛んで火に入る~、悪食の羽♪』
里奈が両手を交差させると、背中の羽が広がってその身を包んだ。
そして、サイボーグ達のビームが次々にその羽へと着弾していく。
里奈『……ふっふふー☆』
UP「無事だと!? まさかまたバリアか!?」
里奈『うーんにゃ? エネルギー補給、ゴチーっす☆』
翼を広げた里奈は仮面の下で満面の笑みを浮かべ、傍らに突き刺したほーてん☆テラを引き抜いて構えた。
里奈『あんま美味しかなかったけどお腹イッパイ! 食後の運動、おっぱじめ☆』
UP「くっそお、やっちまえ!」
数体のサイボーグと里奈が、改めて激突した。
――――――――――――
――――――――
――――
サイボーグ「はぁーっ!」
数体のサイボーグが、指先のビームを一斉に里奈へ発射した。
里奈『飛んで火に入る~、悪食の羽♪』
里奈が両手を交差させると、背中の羽が広がってその身を包んだ。
そして、サイボーグ達のビームが次々にその羽へと着弾していく。
里奈『……ふっふふー☆』
UP「無事だと!? まさかまたバリアか!?」
里奈『うーんにゃ? エネルギー補給、ゴチーっす☆』
翼を広げた里奈は仮面の下で満面の笑みを浮かべ、傍らに突き刺したほーてん☆テラを引き抜いて構えた。
里奈『あんま美味しかなかったけどお腹イッパイ! 食後の運動、おっぱじめ☆』
UP「くっそお、やっちまえ!」
数体のサイボーグと里奈が、改めて激突した。
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528: 2014/11/30(日) 03:09:11.77 ID:CG/aT0ue0
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――――――――
――――――――――――
かつて、藤本里奈はこの街で暮らしていた。
木村夏樹、多田李衣菜、向井拓海、原田美世の友人ら四人とツーリングするのが好きだった。
四人がワイワイと走っていくのを、後ろから原付でトロトロとついていくのが楽しかった。
拓海「なあ里奈、そろそろ本格的にバイク買ってみる気はねえか?」
美世「あっ、いいね。あたしがイイの選んであげよっか?」
里奈「んー……遠慮しとくぽよー、ノンビリ走んのが好きだし?」
夏樹「じゃあ里奈、代わりにだりーでも安心な原付選んでやってくれよ」
李衣菜「ちょっ、なつきち! それどーいう意味さ!?」
里奈「あははははっ!」
しかしそんな日々も、里奈が両親の都合で引っ越す事で終わりを告げたのだった。
――――――――
――――――――――――
かつて、藤本里奈はこの街で暮らしていた。
木村夏樹、多田李衣菜、向井拓海、原田美世の友人ら四人とツーリングするのが好きだった。
四人がワイワイと走っていくのを、後ろから原付でトロトロとついていくのが楽しかった。
拓海「なあ里奈、そろそろ本格的にバイク買ってみる気はねえか?」
美世「あっ、いいね。あたしがイイの選んであげよっか?」
里奈「んー……遠慮しとくぽよー、ノンビリ走んのが好きだし?」
夏樹「じゃあ里奈、代わりにだりーでも安心な原付選んでやってくれよ」
李衣菜「ちょっ、なつきち! それどーいう意味さ!?」
里奈「あははははっ!」
しかしそんな日々も、里奈が両親の都合で引っ越す事で終わりを告げたのだった。
529: 2014/11/30(日) 03:10:08.54 ID:CG/aT0ue0
そして、引っ越し先での生活も、徐々に慣れて。
そろそろこちらで一人暮らしでもしてみようか、そんな事を考えていた時。
あのニュースが耳に入った。
TV『この事故で、バイクに乗っていた二名が行方不明となっています……』
画面に映る、無残にひしゃげたバイクは、紛れもなく夏樹の愛車だった。
里奈「…………うそ」
里奈は大慌てで携帯を手に取り、夏樹へ電話をかけた。
里奈「なつきん……なつきん……?」
しかし、何時まで経っても繋がらない。
続いて、李衣菜を呼び出す。
里奈「りーなっち! ねぇ、りーなっち!? ……………………」
しばらく携帯を取り落として呆然としていた里奈だったが、自身への着信音で我に帰った。
そろそろこちらで一人暮らしでもしてみようか、そんな事を考えていた時。
あのニュースが耳に入った。
TV『この事故で、バイクに乗っていた二名が行方不明となっています……』
画面に映る、無残にひしゃげたバイクは、紛れもなく夏樹の愛車だった。
里奈「…………うそ」
里奈は大慌てで携帯を手に取り、夏樹へ電話をかけた。
里奈「なつきん……なつきん……?」
しかし、何時まで経っても繋がらない。
続いて、李衣菜を呼び出す。
里奈「りーなっち! ねぇ、りーなっち!? ……………………」
しばらく携帯を取り落として呆然としていた里奈だったが、自身への着信音で我に帰った。
530: 2014/11/30(日) 03:11:19.17 ID:CG/aT0ue0
画面に表示される名前は、向井拓海。
里奈「…………もしもし、たくみん?」
拓海『大変だ里奈! 夏樹と李衣菜が……」
里奈「うん、知ってる……今、テレビで…………ぅ、ぅあ、あ……」
話すうちに手が震えてゆき、ついには携帯を取り落とす。
里奈「ぁぁぁあぁぁあああ! なつきん! りーなっちぃ! ひっぐ、ぅあああぁああぁん!!」
ついに顔を両手で覆い、大声で泣き出した。
拓海『……悪い、里奈。また、後で連絡するな」
泣き叫ぶ里奈の声を聞いた拓海は、バツが悪そうにそっと通話を切った。
拓海が切った後も、里奈はしばらくただ一人で泣き続けていた。
里奈「うわあぁぁあああぁあ! あぁぁあぁあああぁん!!」
――――
里奈「…………もしもし、たくみん?」
拓海『大変だ里奈! 夏樹と李衣菜が……」
里奈「うん、知ってる……今、テレビで…………ぅ、ぅあ、あ……」
話すうちに手が震えてゆき、ついには携帯を取り落とす。
里奈「ぁぁぁあぁぁあああ! なつきん! りーなっちぃ! ひっぐ、ぅあああぁああぁん!!」
ついに顔を両手で覆い、大声で泣き出した。
拓海『……悪い、里奈。また、後で連絡するな」
泣き叫ぶ里奈の声を聞いた拓海は、バツが悪そうにそっと通話を切った。
拓海が切った後も、里奈はしばらくただ一人で泣き続けていた。
里奈「うわあぁぁあああぁあ! あぁぁあぁあああぁん!!」
――――
531: 2014/11/30(日) 03:12:34.27 ID:CG/aT0ue0
――――
それからの里奈は、すっかり生気を失ってしまい、部屋に籠る事も多くなった。
そして時折ニュースの映像が脳裏をよぎり、その度に激しく泣いた。
体調も崩し、日常的に嘔吐を催すようにすらなっていた。
泣き叫び過ぎて喉を痛めたのか、吐瀉物の中に少量の血が混じっていた時など、最早自分でも笑うしかなかった。
心配した母親が、気分転換にと里奈を連れてどこそこで遊びまわってくれた。
少しは笑顔が戻った里奈だが、未だに気分は晴れない。
二人が氏んだという事実を受け入れられない、まだどこかで生きていてほしい。
そんな思いが枷となって里奈の心を繋ぎ止め、彼女を前に進ませまいとしていた。
そして前に進めない里奈の心は、外身と反比例するかのようにじわじわと腐っていっていた。
それからの里奈は、すっかり生気を失ってしまい、部屋に籠る事も多くなった。
そして時折ニュースの映像が脳裏をよぎり、その度に激しく泣いた。
体調も崩し、日常的に嘔吐を催すようにすらなっていた。
泣き叫び過ぎて喉を痛めたのか、吐瀉物の中に少量の血が混じっていた時など、最早自分でも笑うしかなかった。
心配した母親が、気分転換にと里奈を連れてどこそこで遊びまわってくれた。
少しは笑顔が戻った里奈だが、未だに気分は晴れない。
二人が氏んだという事実を受け入れられない、まだどこかで生きていてほしい。
そんな思いが枷となって里奈の心を繋ぎ止め、彼女を前に進ませまいとしていた。
そして前に進めない里奈の心は、外身と反比例するかのようにじわじわと腐っていっていた。
532: 2014/11/30(日) 03:13:32.23 ID:CG/aT0ue0
それから一週間程が経ち、里奈が外出から帰宅した時の事。
里奈「……ん?」
玄関に小包が置いてある。
拾い上げて調べると、箱には「藤本里奈様」の宛名と里奈の住所が書いてあるばかりで、差出人の名前も商品名も書いていなかった。
里奈「何これ、サギ?」
里奈はここ最近の自分の行動を振り返ってみるが、怪しげなサイトに会員登録などをした覚えは一切無い。
??「それは、君のための力さ」
里奈「へっ?」
背後からの声に振り向くが、そこには誰もいない。
地区のゴミ置場に、生ゴミの袋や古新聞、緑色のぬいぐるみ等が捨ててあるだけだ。
??「君の為にボクが送ったのさ。前に進めない君の為に、ね」
里奈「!? な、何を……」
里奈は恐怖した。
何故自分の胸の内を知っているのか。
一番身近で気にかけてくれる母親ですら、薄々疑問視している程度だと云うのに……。
里奈「……ん?」
玄関に小包が置いてある。
拾い上げて調べると、箱には「藤本里奈様」の宛名と里奈の住所が書いてあるばかりで、差出人の名前も商品名も書いていなかった。
里奈「何これ、サギ?」
里奈はここ最近の自分の行動を振り返ってみるが、怪しげなサイトに会員登録などをした覚えは一切無い。
??「それは、君のための力さ」
里奈「へっ?」
背後からの声に振り向くが、そこには誰もいない。
地区のゴミ置場に、生ゴミの袋や古新聞、緑色のぬいぐるみ等が捨ててあるだけだ。
??「君の為にボクが送ったのさ。前に進めない君の為に、ね」
里奈「!? な、何を……」
里奈は恐怖した。
何故自分の胸の内を知っているのか。
一番身近で気にかけてくれる母親ですら、薄々疑問視している程度だと云うのに……。
533: 2014/11/30(日) 03:14:18.27 ID:CG/aT0ue0
里奈「……アンタ何なの? ストーカー?」
??「ボクが何者かなんて些細な問題さ。さ、それを開けなよ」
里奈は訝しみつつも、包みを開ける。
中から出てきたのは、ベルトのバックルが一つと、三本の鍵。
??「さあ、その赤い鍵を使って変身してごらん。君を枷から解き放ってくれるよ」
里奈「へんしん?」
頭ではその言葉を理解出来なかった里奈だが、反対に体は自然と動いていた。
ベルトを巻き、バックル部の穴に赤い鍵を差し込む。
『Let's Rock!』
??「ボクが何者かなんて些細な問題さ。さ、それを開けなよ」
里奈は訝しみつつも、包みを開ける。
中から出てきたのは、ベルトのバックルが一つと、三本の鍵。
??「さあ、その赤い鍵を使って変身してごらん。君を枷から解き放ってくれるよ」
里奈「へんしん?」
頭ではその言葉を理解出来なかった里奈だが、反対に体は自然と動いていた。
ベルトを巻き、バックル部の穴に赤い鍵を差し込む。
『Let's Rock!』
534: 2014/11/30(日) 03:15:29.60 ID:CG/aT0ue0
里奈「……へ、変身」
戸惑いつつも、鍵を左へ捻る。
『Wrath・Unicorn!』
次の瞬間、里奈の体は赤い光に包まれた。
里奈「ひゃあっ!? な、なんなん!?」
そして光が収まる頃、里奈は赤い鎧に姿を変えていた。
里奈『…………あぁっ』
里奈の頭の中で、何かが軋む音がした。
疑うまでもない、里奈の心を繋ぎ止める枷が軋む音だ。
??「さあ、あと一歩だ。走り出してごらんよ」
里奈は言葉のまま、地面を蹴って駆け出した。
戸惑いつつも、鍵を左へ捻る。
『Wrath・Unicorn!』
次の瞬間、里奈の体は赤い光に包まれた。
里奈「ひゃあっ!? な、なんなん!?」
そして光が収まる頃、里奈は赤い鎧に姿を変えていた。
里奈『…………あぁっ』
里奈の頭の中で、何かが軋む音がした。
疑うまでもない、里奈の心を繋ぎ止める枷が軋む音だ。
??「さあ、あと一歩だ。走り出してごらんよ」
里奈は言葉のまま、地面を蹴って駆け出した。
535: 2014/11/30(日) 03:16:26.89 ID:CG/aT0ue0
バキッ
枷が完全に砕け散る音、心地よい開放感。
里奈(ああ、そうだ……なつきんもりーなっちももういない……)
里奈(だからって、それでアタシが腐ってても……二人とも絶対天国で笑っててくれないぽよ)
里奈(心っからの、笑顔で生きる……それが、アタシなりの二人への弔い……みたいなっ☆)
凄まじい速度で大地を駆ける里奈は、物理的にも、精神的にも、前へ進みだしたのだ。
里奈『……あははっ』
里奈『あははははっ! 速い速ーい!』
飛んで跳ねて駆けて、楽しそうに笑う里奈の姿を見てか、謎の声が呟く。
??「おめでとう、前に進めた君にこの名をプレゼントするよ……カースドライダー・ハヤテ」
言葉が途切れると共に、ゴミ置場から緑色のぬいぐるみが這い出し、何処かへと独りでに歩き出した。
――――
536: 2014/11/30(日) 03:17:12.72 ID:CG/aT0ue0
――――
翌日、里奈は一人暮らしを始めたいと両親に申し出た。
両親は当然驚いたが、完全に明るさを取り戻した里奈の顔を見た母親は安心し、それを許可した。
父親も相当悩んでいたが、母親に説得されてついに許可を出した。
里奈が一人暮らし先に選んだのは、かつて住んでいたあの街に建つあるアパート。
拓海と美世に、元気になった自分の姿を見せて驚かしてやろうと考えたのだ。
家具は現地で買うと言い、最低限の荷物を持った里奈は両親に見送られて出発した。
里奈「お盆とお正月には帰るぽよ~」
その後、謎の鉄の馬が停車中の原付に衝突して合体してしまう珍事件が起こったが、それはまた別の話である。
――――――――――――
――――――――
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翌日、里奈は一人暮らしを始めたいと両親に申し出た。
両親は当然驚いたが、完全に明るさを取り戻した里奈の顔を見た母親は安心し、それを許可した。
父親も相当悩んでいたが、母親に説得されてついに許可を出した。
里奈が一人暮らし先に選んだのは、かつて住んでいたあの街に建つあるアパート。
拓海と美世に、元気になった自分の姿を見せて驚かしてやろうと考えたのだ。
家具は現地で買うと言い、最低限の荷物を持った里奈は両親に見送られて出発した。
里奈「お盆とお正月には帰るぽよ~」
その後、謎の鉄の馬が停車中の原付に衝突して合体してしまう珍事件が起こったが、それはまた別の話である。
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537: 2014/11/30(日) 03:18:22.24 ID:CG/aT0ue0
――――
――――――――
――――――――――――
『Rock off! Let's Rock! Wrath・Unicorn!』
里奈『ちぇーいっ♪』
サイボーグ「ゴッ!?」
ほーてん☆テラの柄が、サイボーグ最後の一体の頭部を破砕した。
UP「う、嘘だろう……合計八体、合計仕入価格一億七千万、合計販売価格四億のサイボーグ軍団が全滅!? 何者だコイツは!?」
UPは機械の右手をガキンと鳴らして構える。
UP「やはり俺様が直々にプロデュースしてやるしかないようだなぁ!」
右手を大斧に変形させたUPが里奈へ突っ込み、右手を大仰に振り回した。
里奈『うわっととと!』
その意外にも素早い一撃を、里奈はほーてん☆テラで辛うじて受け止める。
UP「そらそらそらぁ!」
右手を槌へ剣へ槍へ変え、UPは怒涛の連続攻撃を繰り出す。
里奈『おっ、よっ、はっ……』
UP「! 隙ありぃ!」
里奈『ふぎゃっ!?』
突然の腹部への衝撃で、里奈は後方へ数m吹き飛ばされた。
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『Rock off! Let's Rock! Wrath・Unicorn!』
里奈『ちぇーいっ♪』
サイボーグ「ゴッ!?」
ほーてん☆テラの柄が、サイボーグ最後の一体の頭部を破砕した。
UP「う、嘘だろう……合計八体、合計仕入価格一億七千万、合計販売価格四億のサイボーグ軍団が全滅!? 何者だコイツは!?」
UPは機械の右手をガキンと鳴らして構える。
UP「やはり俺様が直々にプロデュースしてやるしかないようだなぁ!」
右手を大斧に変形させたUPが里奈へ突っ込み、右手を大仰に振り回した。
里奈『うわっととと!』
その意外にも素早い一撃を、里奈はほーてん☆テラで辛うじて受け止める。
UP「そらそらそらぁ!」
右手を槌へ剣へ槍へ変え、UPは怒涛の連続攻撃を繰り出す。
里奈『おっ、よっ、はっ……』
UP「! 隙ありぃ!」
里奈『ふぎゃっ!?』
突然の腹部への衝撃で、里奈は後方へ数m吹き飛ばされた。
538: 2014/11/30(日) 03:19:11.97 ID:CG/aT0ue0
里奈『あいたたた……何?」
UP「はっはっは! 油断したなバカめ!」
なんと、UPの腹部が開き、鋼鉄製のボクシンググローブがそこから顔を覗かせていた。
里奈『むっすー…………怒った』
ほーてん☆テラを杖にして立ち上がった里奈は、指をペチッと鳴らす。
セキト『ヴルル!』
やっと出番か、と言いたげにセキトが体を震わせる。
そして、ドゥッという音と共に一気に駆け出した。
UP「なにっ!?」
セキトは一瞬でUPの背後を取り、そして。
セキト『ヴルルルルッ!』
UP「のわぁぅっ!?」
痛烈なバックキックで里奈の方へと蹴り飛ばした。
UP「はっはっは! 油断したなバカめ!」
なんと、UPの腹部が開き、鋼鉄製のボクシンググローブがそこから顔を覗かせていた。
里奈『むっすー…………怒った』
ほーてん☆テラを杖にして立ち上がった里奈は、指をペチッと鳴らす。
セキト『ヴルル!』
やっと出番か、と言いたげにセキトが体を震わせる。
そして、ドゥッという音と共に一気に駆け出した。
UP「なにっ!?」
セキトは一瞬でUPの背後を取り、そして。
セキト『ヴルルルルッ!』
UP「のわぁぅっ!?」
痛烈なバックキックで里奈の方へと蹴り飛ばした。
539: 2014/11/30(日) 03:20:09.32 ID:CG/aT0ue0
里奈『はぁー……てりゃあっ!』
UP「どおおおっ!?」
今度は里奈がほーてん☆テラでのフルスイング。
UPの体を遥か上空へと吹き飛ばす。
里奈『にぃっ。それそれそれそれぇ!!』
そして、頭上でほーてん☆テラを風車のように高速で回転させだした。
すると、その回転で大きな竜巻が発生し、UPの体を更に打ち上げる。
UP「な、なんという事だ…………っ!? あ、アレはぁ!?」
上空から地上を見下ろすUPの目に信じられない光景が映った。
里奈『ほいほいほいほいっと!』
里奈がそれを追ってくるのだ。
それも、『竜巻の壁を蹴りながら跳んで』だ。
里奈はついにUPを追い越し、UPに向けてほーてん☆テラを振りかざした。
里奈『必☆殺!』
UP「ば、ば、ば、化物だぁぁぁあ!!」
UP「どおおおっ!?」
今度は里奈がほーてん☆テラでのフルスイング。
UPの体を遥か上空へと吹き飛ばす。
里奈『にぃっ。それそれそれそれぇ!!』
そして、頭上でほーてん☆テラを風車のように高速で回転させだした。
すると、その回転で大きな竜巻が発生し、UPの体を更に打ち上げる。
UP「な、なんという事だ…………っ!? あ、アレはぁ!?」
上空から地上を見下ろすUPの目に信じられない光景が映った。
里奈『ほいほいほいほいっと!』
里奈がそれを追ってくるのだ。
それも、『竜巻の壁を蹴りながら跳んで』だ。
里奈はついにUPを追い越し、UPに向けてほーてん☆テラを振りかざした。
里奈『必☆殺!』
UP「ば、ば、ば、化物だぁぁぁあ!!」
540: 2014/11/30(日) 03:21:00.74 ID:CG/aT0ue0
里奈『 ゲ戟キ ホ矛コ ブ振ン ブ振ン マ丸ル ッ ! ! 』
振り下ろされたほーてん☆テラの一撃が、UPの体を上半身と下半身に両断した。
UP「ぐぉあああああああっ!!」
541: 2014/11/30(日) 03:21:50.99 ID:CG/aT0ue0
里奈『とおっ』
くるくる回って、新体操選手の様に華麗な着地を決める里奈。
セキト『ヴルル』
里奈「……ふー、ちかりた。じゃセキト、アパート探しに戻るぽよ~☆」
変身を解除した里奈は、原付に変形したセキトに跨りその場を後にした。
CPU『UPちゃん大丈夫ぅ?』
建物の陰、真っ二つになったUPは補佐のCPUに回収されていた。
UP「大丈夫なものか! ええい、あの小娘め……」
別れた上半身と下半身を同時にジタバタさせて悔しがった。
UP「体を『直』したら改めてあの娘をプロデュースしてやる! 今に見ていろよ!!」
CPU『はーいはい、スレイブニールに帰るわよぉ』
わめくUPを捕まえて、CPUは拠点である宇宙船へ転送した。
――――――――――――
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くるくる回って、新体操選手の様に華麗な着地を決める里奈。
セキト『ヴルル』
里奈「……ふー、ちかりた。じゃセキト、アパート探しに戻るぽよ~☆」
変身を解除した里奈は、原付に変形したセキトに跨りその場を後にした。
CPU『UPちゃん大丈夫ぅ?』
建物の陰、真っ二つになったUPは補佐のCPUに回収されていた。
UP「大丈夫なものか! ええい、あの小娘め……」
別れた上半身と下半身を同時にジタバタさせて悔しがった。
UP「体を『直』したら改めてあの娘をプロデュースしてやる! 今に見ていろよ!!」
CPU『はーいはい、スレイブニールに帰るわよぉ』
わめくUPを捕まえて、CPUは拠点である宇宙船へ転送した。
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――――
542: 2014/11/30(日) 03:24:40.62 ID:CG/aT0ue0
――――
――――――――
――――――――――――
某アパート前。
マリナ「あら、涼ちゃん。涼ちゃんも今帰り?」
大牙「よっ、お疲れ」
涼「あ、麻理菜さんに大牙さん。お疲れッス」
アパートの住人であるマリナ、大牙……ティラノ、涼が鉢合わせしていた。
マリナ「そういえば、今日じゃなかったかしら?」
涼「ああ、新しく人が越して来るんでしたっけ」
マリナ「どんな人かしらね」
涼とマリナがそう話していると、大牙が何かを見つけた。
大牙「あ、あそこに居るのじゃないっすか?」
大牙に言われて二人が目を向けると、そこには原付を停車させる金髪の少女の姿があった。
少女は三人に気付くと、ヘルメットを置いて駆け寄ってきた。
里奈「こんちゃっ。ここのアパートの人です?」
マリナ「ええ。201号室の沢田麻理菜よ」
大牙「202号室の古賀大牙だ」
涼「203号室の松永涼。今日越して来るのって、アンタかい?」
里奈「はいはい、如何にもっ☆ 今日からここの204号室でお世話になる藤本里奈、末長くよろっしゃーす♪」
続く
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某アパート前。
マリナ「あら、涼ちゃん。涼ちゃんも今帰り?」
大牙「よっ、お疲れ」
涼「あ、麻理菜さんに大牙さん。お疲れッス」
アパートの住人であるマリナ、大牙……ティラノ、涼が鉢合わせしていた。
マリナ「そういえば、今日じゃなかったかしら?」
涼「ああ、新しく人が越して来るんでしたっけ」
マリナ「どんな人かしらね」
涼とマリナがそう話していると、大牙が何かを見つけた。
大牙「あ、あそこに居るのじゃないっすか?」
大牙に言われて二人が目を向けると、そこには原付を停車させる金髪の少女の姿があった。
少女は三人に気付くと、ヘルメットを置いて駆け寄ってきた。
里奈「こんちゃっ。ここのアパートの人です?」
マリナ「ええ。201号室の沢田麻理菜よ」
大牙「202号室の古賀大牙だ」
涼「203号室の松永涼。今日越して来るのって、アンタかい?」
里奈「はいはい、如何にもっ☆ 今日からここの204号室でお世話になる藤本里奈、末長くよろっしゃーす♪」
続く
543: 2014/11/30(日) 03:25:45.55 ID:CG/aT0ue0
藤本里奈
職業
フリーター
属性
フリーのヒーロー
能力
カースドライダーへの変身
詳細説明
単車でブラブラするのが好きな一人暮らしの少女。
外見や言動でチャらく見えるが根は真面目ないい子。
親友二人の氏で一時期腐っていたが、カースドライダーの力を得ると同時に立ち直る。
カース等が現れても積極的に戦おうとはせず、降りかかる火の粉は払うスタイル。
◯カースドライダー・ハヤテ
里奈がカースドライバーとカースキーで変身した姿。
所持するカースキーはラースユニコーン、グリードフォックス、グラトニーフライの三つ。
特に基本形態があるわけではないが、里奈はラースユニコーンキーを好んで使う。
ラーススタイル
ハヤテがラースユニコーンキーで変身した姿で、実質ハヤテの基本形態。
スピードに優れる他、「純潔の護り(じゅんけつのまもり)」というバリアを両手の平に展開可能。
耐久力はそこまで高くなく、範囲も手の平周囲のみと狭いが、
狭さ故に柔軟に対応して展開できる事と、
実弾、ビーム、火炎、電撃、魔法など相手の攻撃属性を問わず防げるのが強み。
また必殺技の「戟矛振振丸(げきほこぶんぶんまる)」はスピードが求められるため、ラーススタイルでのみ使用可能。
グリードスタイル
ハヤテがグリードフォックスキーで変身した姿。
腰に搭載された二丁の銃を使った中~遠距離戦を得意とする。
この銃は通常の弾丸の他、「眩惑の焔(げんわくのほむら)」という薄紫色の火炎弾を撃てる。
この火炎弾に当たった相手は、一定時間幻覚に包まれてまともに戦う事が出来なくなる。
どんな幻覚を見るかは里奈にもわからない。
グラトニースタイル
ハヤテがグラトニーフライキーで変身した姿。
俊敏性は皆無だがハヤテの形態の中では最も耐久性に優れる。
背中の羽である「悪食の羽(あくじきのはね)」には飛行能力は無い。
ただし、羽に受けた実弾と魔法以外の攻撃を吸収してハヤテのエネルギー又は里奈のスタミナを回復させる事が出来る。
前述の通り魔法そのものは吸収できないが、魔法で生み出した炎や雷なら吸収できる。
関連アイドル
夏樹(友人)
李衣菜(友人)
拓海(友人)
美世(友人)
関連設定
カースドライダー
エクス・マキナ
マキナ・セキト
里奈に付き従う赤兎馬型エクス・マキナ。
性格は一言で言うなら荒くれ者。しかし里奈とはどうも相性が良い様子。
ガイスト形態は多数の武器を収納したコンテナ……だったのだが、里奈の原付と合体事故を起こした際にガイスト形態が単なる原付に変わってしまった。
辛うじて矛の「ほーてん☆テラ(里奈命名)」だけは出し入れする事が出来るが、他の武器は消滅してしまったようだ。
職業
フリーター
属性
フリーのヒーロー
能力
カースドライダーへの変身
詳細説明
単車でブラブラするのが好きな一人暮らしの少女。
外見や言動でチャらく見えるが根は真面目ないい子。
親友二人の氏で一時期腐っていたが、カースドライダーの力を得ると同時に立ち直る。
カース等が現れても積極的に戦おうとはせず、降りかかる火の粉は払うスタイル。
◯カースドライダー・ハヤテ
里奈がカースドライバーとカースキーで変身した姿。
所持するカースキーはラースユニコーン、グリードフォックス、グラトニーフライの三つ。
特に基本形態があるわけではないが、里奈はラースユニコーンキーを好んで使う。
ラーススタイル
ハヤテがラースユニコーンキーで変身した姿で、実質ハヤテの基本形態。
スピードに優れる他、「純潔の護り(じゅんけつのまもり)」というバリアを両手の平に展開可能。
耐久力はそこまで高くなく、範囲も手の平周囲のみと狭いが、
狭さ故に柔軟に対応して展開できる事と、
実弾、ビーム、火炎、電撃、魔法など相手の攻撃属性を問わず防げるのが強み。
また必殺技の「戟矛振振丸(げきほこぶんぶんまる)」はスピードが求められるため、ラーススタイルでのみ使用可能。
グリードスタイル
ハヤテがグリードフォックスキーで変身した姿。
腰に搭載された二丁の銃を使った中~遠距離戦を得意とする。
この銃は通常の弾丸の他、「眩惑の焔(げんわくのほむら)」という薄紫色の火炎弾を撃てる。
この火炎弾に当たった相手は、一定時間幻覚に包まれてまともに戦う事が出来なくなる。
どんな幻覚を見るかは里奈にもわからない。
グラトニースタイル
ハヤテがグラトニーフライキーで変身した姿。
俊敏性は皆無だがハヤテの形態の中では最も耐久性に優れる。
背中の羽である「悪食の羽(あくじきのはね)」には飛行能力は無い。
ただし、羽に受けた実弾と魔法以外の攻撃を吸収してハヤテのエネルギー又は里奈のスタミナを回復させる事が出来る。
前述の通り魔法そのものは吸収できないが、魔法で生み出した炎や雷なら吸収できる。
関連アイドル
夏樹(友人)
李衣菜(友人)
拓海(友人)
美世(友人)
関連設定
カースドライダー
エクス・マキナ
マキナ・セキト
里奈に付き従う赤兎馬型エクス・マキナ。
性格は一言で言うなら荒くれ者。しかし里奈とはどうも相性が良い様子。
ガイスト形態は多数の武器を収納したコンテナ……だったのだが、里奈の原付と合体事故を起こした際にガイスト形態が単なる原付に変わってしまった。
辛うじて矛の「ほーてん☆テラ(里奈命名)」だけは出し入れする事が出来るが、他の武器は消滅してしまったようだ。
544: 2014/11/30(日) 03:27:09.41 ID:CG/aT0ue0
・イベント追加情報
里奈が涼のお隣(コハル達の反対側)に引っ越してきました
以上です
自分を曲げるって、存外楽しいですねえ(白目)
里奈が腐るパート書いてる時が一番楽しかった(歪愛)
UP、拓海、美世、夏樹、李衣菜、CPU、涼お借りしました
里奈が涼のお隣(コハル達の反対側)に引っ越してきました
以上です
自分を曲げるって、存外楽しいですねえ(白目)
里奈が腐るパート書いてる時が一番楽しかった(歪愛)
UP、拓海、美世、夏樹、李衣菜、CPU、涼お借りしました
545: 2014/11/30(日) 09:38:10.64 ID:4BTQZV6fO
乙よー
里奈ちゃん立ち直れてよかった(白目)。UP無事地球にたどり着けたんだ……着いて早々さんざんな目にあってるけど
里奈ちゃん立ち直れてよかった(白目)。UP無事地球にたどり着けたんだ……着いて早々さんざんな目にあってるけど
【次回に続く・・・】
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります