549: ◆zvY2y1UzWw 2014/12/14(日) 01:57:08.29 ID:epbYUhWP0
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです
前回はコチラ
学園祭時系列で投下するでごぜーますよ
550: 2014/12/14(日) 01:59:23.88 ID:epbYUhWP0
少し前まで騒がしかった廊下は、いまはほとんど静まり返っていた。そしてそこを歩く少女が一人。
加奈「…そういえば、こずえちゃんのお父さんとお母さんってどんな人なんだろう…会って分からなかったら…うーん…」
こずえ「すぅ…」
加奈「…こずえちゃんを見れば向こうから気付いてくれるはずっ!大丈夫!」
相変わらず若干ずれた頑張りで、こずえを背負いながら加奈は教習棟を歩いていたのだった。
加奈「うーん…こずえちゃんがいたこの教習棟にいるとは思うんだけど…」
カリカリカリッ
加奈「あ、もしかして…?」
脳内に響いた音に即座に反応し、加奈は期待半分でメモを開く。
〔そんな、カースが居たなんて…!〕
加奈(ええっ!?か、カース…!どこに…!?)
期待を裏切るメモの内容に慌てて注意深く周囲を見渡すと、これから進もうとしていた先の曲がり角で蠢く黒いモノが一瞬だけ見えた。
ほんの一瞬だった。見逃していたら曲がり角でばったり会っていたに違いない。
加奈(…まだ気づかれてない…戻ろう)
ゆっくりと方向転換し、足音を立てないように来た道を引き返した。
加奈「…そういえば、こずえちゃんのお父さんとお母さんってどんな人なんだろう…会って分からなかったら…うーん…」
こずえ「すぅ…」
加奈「…こずえちゃんを見れば向こうから気付いてくれるはずっ!大丈夫!」
相変わらず若干ずれた頑張りで、こずえを背負いながら加奈は教習棟を歩いていたのだった。
加奈「うーん…こずえちゃんがいたこの教習棟にいるとは思うんだけど…」
カリカリカリッ
加奈「あ、もしかして…?」
脳内に響いた音に即座に反応し、加奈は期待半分でメモを開く。
〔そんな、カースが居たなんて…!〕
加奈(ええっ!?か、カース…!どこに…!?)
期待を裏切るメモの内容に慌てて注意深く周囲を見渡すと、これから進もうとしていた先の曲がり角で蠢く黒いモノが一瞬だけ見えた。
ほんの一瞬だった。見逃していたら曲がり角でばったり会っていたに違いない。
加奈(…まだ気づかれてない…戻ろう)
ゆっくりと方向転換し、足音を立てないように来た道を引き返した。
----------------------------------------
それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
~中略~
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
551: 2014/12/14(日) 02:01:51.75 ID:epbYUhWP0
カリカリカリッ
脳内に音が響き、音を立てないようにメモを見る。
〔カースが…!?なに、あれ…!?〕
加奈(……なんだろう?)
意味の分からない内容に首を傾げた。
加奈(でもカース関連みたいだし…よくない事、なのかな?離れた方がいいかなぁ…)
『ギャアアアアアア!?』
加奈「えっ?」
カースの悲鳴に思わず振り返ると、曲がり角の向こう側に居たカースが吹っ飛ばされて壁に叩きつけられた瞬間だった。
3,4体程のカースが次々に叩き付けられる。曲がり角は叩きつけられたカースで埋まってしまった。
それに思わず後ずさると、それを追う様に巨大な黒い何かが飛び出してきた。
『ぐるぅぅぅぅ!がうぅ!』
加奈「!?」
不気味なほど真っ赤な目、そしてどことなく兎を思わせる耳。それと対照的に狼を思わせる牙。
四足歩行の獣にしては大きすぎるそれが、カースを滅茶苦茶に狩り、喰らう。
一般人の加奈にとって、それはあまりにも恐ろしい光景だった。
脳内に音が響き、音を立てないようにメモを見る。
〔カースが…!?なに、あれ…!?〕
加奈(……なんだろう?)
意味の分からない内容に首を傾げた。
加奈(でもカース関連みたいだし…よくない事、なのかな?離れた方がいいかなぁ…)
『ギャアアアアアア!?』
加奈「えっ?」
カースの悲鳴に思わず振り返ると、曲がり角の向こう側に居たカースが吹っ飛ばされて壁に叩きつけられた瞬間だった。
3,4体程のカースが次々に叩き付けられる。曲がり角は叩きつけられたカースで埋まってしまった。
それに思わず後ずさると、それを追う様に巨大な黒い何かが飛び出してきた。
『ぐるぅぅぅぅ!がうぅ!』
加奈「!?」
不気味なほど真っ赤な目、そしてどことなく兎を思わせる耳。それと対照的に狼を思わせる牙。
四足歩行の獣にしては大きすぎるそれが、カースを滅茶苦茶に狩り、喰らう。
一般人の加奈にとって、それはあまりにも恐ろしい光景だった。
552: 2014/12/14(日) 02:06:01.59 ID:epbYUhWP0
加奈「………大きな、うさぎ?なに、あれ?なんで、カースを?」
あまりの所為劇に思わずパニックを起こしてしまう。
加奈「ど、どうしよう、わけがわからないよ…」
こずえ「…んむぅ……かなー」
加奈「…そうだ、今はこずえちゃんもいるんだ。もっとしっかりしなきゃ…!」
もぞもぞとこずえが背中で動いたことで、お姉ちゃんとして振舞おうという気持ちを取り戻したようだ。
加奈(隠れられそうなところもないし、早く逃げなきゃ…!!)
未だカースに音を立てて喰らいつくそれから逃げるべく、加奈は全速力で駆けだしていた。
カリカリッ
走りながら脳内に響く音に慌ててメモに目を通す。
〔誰かいる、何かを探しているみたい…?…あっ〕
加奈(…「あっ」?)
あまりの所為劇に思わずパニックを起こしてしまう。
加奈「ど、どうしよう、わけがわからないよ…」
こずえ「…んむぅ……かなー」
加奈「…そうだ、今はこずえちゃんもいるんだ。もっとしっかりしなきゃ…!」
もぞもぞとこずえが背中で動いたことで、お姉ちゃんとして振舞おうという気持ちを取り戻したようだ。
加奈(隠れられそうなところもないし、早く逃げなきゃ…!!)
未だカースに音を立てて喰らいつくそれから逃げるべく、加奈は全速力で駆けだしていた。
カリカリッ
走りながら脳内に響く音に慌ててメモに目を通す。
〔誰かいる、何かを探しているみたい…?…あっ〕
加奈(…「あっ」?)
553: 2014/12/14(日) 02:11:05.53 ID:epbYUhWP0
―――
仁加「黒ちゃんおっつおっつなの!」
道を塞いでいたカースを変身した黒兎が狩ったことで道が開けたのを確認すると、仁加はまたぬいぐるみにして回収した。
加蓮「す、すごかったね…黒ちゃんってただのぬいぐるみじゃなかったんだ。…というかコレ、大丈夫?」
仁加「だって通れなかったし!」
加蓮「それはそうだけど…すごい音だったから誰かびっくりさせちゃったんじゃない?」
仁加「お部屋の外にいる人はカースと戦える人ばっかりだからだいじょーぶ!多分!」
相変わらずカースの侵入ルートを探している二人だったが、未だうろうろしているだけのようだ。
仁加「それにしても見つからない、まったく見つからない!…飽きちゃったの」
加蓮「飽きたっていうのはともかく、地図見てもさっぱりだよね…別の階に移動してみる?」
仁加「それがいいかも、さっきだって『いやーっ!』てのと鉄砲の音がしたし…」
加蓮「つまり誰かが戦ってるんだよね…どれくらいの人がいまここで戦ってるんだろう」
仁加「うーん、わかるのだと、鉄砲の人じゃない人は…でこぽん星人もいたの」
加蓮「でこぽん星人?」
仁加「さっき聞こえた、『でこぽん!』って声なの、刀を持ったヒーローで、確かそういう名前…だった、と思う…よ」
加蓮「…あれ、そんな名前だったっけ?」
仁加「多分違う、でもなんとか星人で…見たことないからちょっとしか覚えてないの」
加蓮「えっと……ひなたん、星人?」
仁加「それそれ!」
黒兎(なにこの…まァ楽しそうだからいいケど、ドコから来たノかさっさと分かってホしい感あるよなぁ)
カースを倒しつつ探索を始めたはいいが…教習棟が広すぎるのもあって手がかりすらつかめていない。
黒兎(コリャ見つからないと決めつけテ、減った我が子を増やしニいった方がいいカ?…ン?誰かこっチ来てる?)
黒兎がそう感じた通り、廊下を走る足音が聞こえてきた。
加蓮「…誰か、来てる?」
ーー
仁加「黒ちゃんおっつおっつなの!」
道を塞いでいたカースを変身した黒兎が狩ったことで道が開けたのを確認すると、仁加はまたぬいぐるみにして回収した。
加蓮「す、すごかったね…黒ちゃんってただのぬいぐるみじゃなかったんだ。…というかコレ、大丈夫?」
仁加「だって通れなかったし!」
加蓮「それはそうだけど…すごい音だったから誰かびっくりさせちゃったんじゃない?」
仁加「お部屋の外にいる人はカースと戦える人ばっかりだからだいじょーぶ!多分!」
相変わらずカースの侵入ルートを探している二人だったが、未だうろうろしているだけのようだ。
仁加「それにしても見つからない、まったく見つからない!…飽きちゃったの」
加蓮「飽きたっていうのはともかく、地図見てもさっぱりだよね…別の階に移動してみる?」
仁加「それがいいかも、さっきだって『いやーっ!』てのと鉄砲の音がしたし…」
加蓮「つまり誰かが戦ってるんだよね…どれくらいの人がいまここで戦ってるんだろう」
仁加「うーん、わかるのだと、鉄砲の人じゃない人は…でこぽん星人もいたの」
加蓮「でこぽん星人?」
仁加「さっき聞こえた、『でこぽん!』って声なの、刀を持ったヒーローで、確かそういう名前…だった、と思う…よ」
加蓮「…あれ、そんな名前だったっけ?」
仁加「多分違う、でもなんとか星人で…見たことないからちょっとしか覚えてないの」
加蓮「えっと……ひなたん、星人?」
仁加「それそれ!」
黒兎(なにこの…まァ楽しそうだからいいケど、ドコから来たノかさっさと分かってホしい感あるよなぁ)
カースを倒しつつ探索を始めたはいいが…教習棟が広すぎるのもあって手がかりすらつかめていない。
黒兎(コリャ見つからないと決めつけテ、減った我が子を増やしニいった方がいいカ?…ン?誰かこっチ来てる?)
黒兎がそう感じた通り、廊下を走る足音が聞こえてきた。
加蓮「…誰か、来てる?」
ーー
554: 2014/12/14(日) 02:13:25.05 ID:epbYUhWP0
加奈「はぁっ、はぁっ…ちょっと、走り過ぎちゃ、った…はぁ、はぁ…もう、大丈夫かな…」
流石に小さな子を背負いながら走るのは疲れてしまう。確認してみたがメモの内容に変化はない。誰かが近くにいる筈、とキョロキョロしながら走っていた。
加奈「何かを探している人がいるってことはもしかしたらこずえちゃんの家族かも…でもこの最後の『あっ』って…なんだろう?」
先程の文章が、中途半端に途切れているのは何故なのだろうと、考えても分からない。
…逃げる事と考える事に夢中になりすぎて、廊下を一周している事に加奈はまだ気づいていない。
加奈「あっ、誰かいる…!あのー!すみませーん!」
見つけたのは高校生くらいの女の子と、ぬいぐるみを持った小学生くらいの女の子。
二人が加奈の声に気付いてこちらを振り返る。確かに何か探していたように見えた。メモにあったのはこの二人に違いない。
加奈(こずえちゃんの家族ではないみたいだけど…もしかしたら何か情報があるかも…!)
目的の人ではないものの、他の人に会えて少し加奈は安心していた。
流石に小さな子を背負いながら走るのは疲れてしまう。確認してみたがメモの内容に変化はない。誰かが近くにいる筈、とキョロキョロしながら走っていた。
加奈「何かを探している人がいるってことはもしかしたらこずえちゃんの家族かも…でもこの最後の『あっ』って…なんだろう?」
先程の文章が、中途半端に途切れているのは何故なのだろうと、考えても分からない。
…逃げる事と考える事に夢中になりすぎて、廊下を一周している事に加奈はまだ気づいていない。
加奈「あっ、誰かいる…!あのー!すみませーん!」
見つけたのは高校生くらいの女の子と、ぬいぐるみを持った小学生くらいの女の子。
二人が加奈の声に気付いてこちらを振り返る。確かに何か探していたように見えた。メモにあったのはこの二人に違いない。
加奈(こずえちゃんの家族ではないみたいだけど…もしかしたら何か情報があるかも…!)
目的の人ではないものの、他の人に会えて少し加奈は安心していた。
555: 2014/12/14(日) 02:15:10.71 ID:epbYUhWP0
『チョウ、エキサイティン!』
…だから、先ほどの黒兎の襲撃の際に、どさくさに紛れて物陰に隠れていた比較的小柄な一匹のカースに気付くことが出来なかった。
真横、柱の陰から飛び出してきたそのカースは、跳ねながら加奈に向かってくる。
加奈「あっ…」
あまりにも突然すぎて頭の中が真っ白になってしまった。
『シュゥゥゥゥッ!』
じわりじわりと近寄ってきたカースが、獣のように飛びかかってきた。
加奈(こずえちゃん…!)
思わず目を瞑り、身構える事も出来ず、こずえを背負う腕に少しだけ力が入った。
…だから、先ほどの黒兎の襲撃の際に、どさくさに紛れて物陰に隠れていた比較的小柄な一匹のカースに気付くことが出来なかった。
真横、柱の陰から飛び出してきたそのカースは、跳ねながら加奈に向かってくる。
加奈「あっ…」
あまりにも突然すぎて頭の中が真っ白になってしまった。
『シュゥゥゥゥッ!』
じわりじわりと近寄ってきたカースが、獣のように飛びかかってきた。
加奈(こずえちゃん…!)
思わず目を瞑り、身構える事も出来ず、こずえを背負う腕に少しだけ力が入った。
556: 2014/12/14(日) 02:18:58.06 ID:epbYUhWP0
『…デタァ!?』
加奈「あ、あれ…?」
…しかし、痛みがいつまでも来ないので恐る恐る目を開ける。
カースは消えてしまっていて、先ほどの二人が慌てて駆け寄ってきていた。
加蓮「大丈夫!?」
加奈「…あっ、はい!大丈夫です!えっと…カースに襲われたと思ったんですけど…」
加蓮「それならもう大丈夫、倒したから安心して。…うん、もう隠れているカースもいないはず」
加奈「あっ、そうだったんですか!?ありがとうございますっ!」
高校生くらいの女の子は一応辺りを警戒するように確認してから、持っていた黒い槍をふっと片づけた。
加蓮「あ…勘違いさせちゃってごめんね、倒したのは私じゃなくて仁加ちゃんなんだ。だからお礼は仁加ちゃんに言ってあげて」
加奈「あっ、そうだったんですか!?武器を持っていたからつい…」
加蓮「まぁ、そう思っちゃうよね…それと、歳も近そうだし敬語じゃなくても大丈夫じゃないかな。私は加蓮、16歳だよ」
加奈「は、はい。じゃなくて…うん。私は今井加奈、16歳…あっ、同い年!…それで、仁加ちゃん…って君?」
ちょっとだけ加蓮の影に隠れた仁加に目線を合わせるように加奈はしゃがんで話しかける。
仁加「うん、アタシ。というより…黒ちゃんが頑張ったの」
そう言って仁加は持っている黒兎のぬいぐるみの腕を掴んで加奈に腕を振らせた。
黒兎(いやいやそんな、いきなリ思いっきり投げられタから慌ててカースに噛みついただけデすって…ハハハ。聞コえてないだろうけど)
ぼやきの通り、黒兎は仁加に予備動作も無しにいきなり投げられ、そのまま加速して噛みつき加奈に飛びかかったカースを葬ったのだった。
その後全力で壁に激突し、ふらふらしながらさりげなく足元を通って仁加の元に戻ってきていたのはどことなく可哀想である。
加奈「あ、あれ…?」
…しかし、痛みがいつまでも来ないので恐る恐る目を開ける。
カースは消えてしまっていて、先ほどの二人が慌てて駆け寄ってきていた。
加蓮「大丈夫!?」
加奈「…あっ、はい!大丈夫です!えっと…カースに襲われたと思ったんですけど…」
加蓮「それならもう大丈夫、倒したから安心して。…うん、もう隠れているカースもいないはず」
加奈「あっ、そうだったんですか!?ありがとうございますっ!」
高校生くらいの女の子は一応辺りを警戒するように確認してから、持っていた黒い槍をふっと片づけた。
加蓮「あ…勘違いさせちゃってごめんね、倒したのは私じゃなくて仁加ちゃんなんだ。だからお礼は仁加ちゃんに言ってあげて」
加奈「あっ、そうだったんですか!?武器を持っていたからつい…」
加蓮「まぁ、そう思っちゃうよね…それと、歳も近そうだし敬語じゃなくても大丈夫じゃないかな。私は加蓮、16歳だよ」
加奈「は、はい。じゃなくて…うん。私は今井加奈、16歳…あっ、同い年!…それで、仁加ちゃん…って君?」
ちょっとだけ加蓮の影に隠れた仁加に目線を合わせるように加奈はしゃがんで話しかける。
仁加「うん、アタシ。というより…黒ちゃんが頑張ったの」
そう言って仁加は持っている黒兎のぬいぐるみの腕を掴んで加奈に腕を振らせた。
黒兎(いやいやそんな、いきなリ思いっきり投げられタから慌ててカースに噛みついただけデすって…ハハハ。聞コえてないだろうけど)
ぼやきの通り、黒兎は仁加に予備動作も無しにいきなり投げられ、そのまま加速して噛みつき加奈に飛びかかったカースを葬ったのだった。
その後全力で壁に激突し、ふらふらしながらさりげなく足元を通って仁加の元に戻ってきていたのはどことなく可哀想である。
557: 2014/12/14(日) 02:21:23.87 ID:epbYUhWP0
加奈「そっか、とにかくありがとう。うっかりしてたのは私なのに…」
仁加「うっかりしてたのはこっちも…あ、お姉ちゃんはどうしてここにいるの?何か探してるの?」
加奈「何か…というより、誰かかな。こずえちゃん…この子がね、両親とはぐれちゃったみたいで…だから探していたの」
仁加「!」
加蓮「ええっ!?それは大変だね…どうしよう、手伝いたいけど…」
加奈「えっと、そっちも何か探して…?」
加蓮「うん。この教習棟にカースは入れないらしいけど…今は結構いるでしょ?だからその原因が見つからないかなって思って」
加奈「あぅ、そっちも大変そう…」
加蓮「こっそりカースが入ってきても誰も気づかないような場所みたいな所…加奈はそういう所、心当たりとかないかな?」
加奈「うーん、心当たりはないなぁ…私もここの生徒ってわけじゃないから、知ってるのはクラスの出し物とかで使う場所の周りくらいしか…」
仁加「うっかりしてたのはこっちも…あ、お姉ちゃんはどうしてここにいるの?何か探してるの?」
加奈「何か…というより、誰かかな。こずえちゃん…この子がね、両親とはぐれちゃったみたいで…だから探していたの」
仁加「!」
加蓮「ええっ!?それは大変だね…どうしよう、手伝いたいけど…」
加奈「えっと、そっちも何か探して…?」
加蓮「うん。この教習棟にカースは入れないらしいけど…今は結構いるでしょ?だからその原因が見つからないかなって思って」
加奈「あぅ、そっちも大変そう…」
加蓮「こっそりカースが入ってきても誰も気づかないような場所みたいな所…加奈はそういう所、心当たりとかないかな?」
加奈「うーん、心当たりはないなぁ…私もここの生徒ってわけじゃないから、知ってるのはクラスの出し物とかで使う場所の周りくらいしか…」
558: 2014/12/14(日) 02:23:42.89 ID:epbYUhWP0
加蓮「そっか…あれ、仁加ちゃんどうしたの?」
仁加はさっきから黙って何か考えていたようだ。加蓮の手をぎゅっと握る。
仁加「ねぇ、あのね…ママやパパとはぐれるの、こわいし、たいへんだよ…てつだえないかなぁ」
加蓮「…仁加ちゃん、こずえちゃんの家族を探したいの?」
仁加「だって、だって…ばらばら、なっちゃう…ママもパパも、あえないの…いやだ」
若干ではあるものの、トラウマに触れてしまったようだ。言葉もたどたどしく、口調も少し変わっている。
加蓮はそっとその頭を撫でると一つ提案をした。
加蓮「…カースの手がかりもまだ無いし、一緒に探すっていうのもいいんじゃないかな?」
仁加「いっしょに…うん、アタシそれがいい」
加奈「えっ、いいの?加蓮ちゃん達、迷惑だったりしない?」
加蓮「迷惑なんかじゃないよ!加奈はこずえちゃんをおんぶしてるし、カースと会うだけでも大変でしょ?それに、仲間は多い方がいいよ!」
仁加「お姉ちゃんと同じー!人が多い方がいろいろ分かるし、寂しくないの!」
加奈「…そっか、じゃあ私も役に立てるように頑張るね!あっ…そうだ」
加奈が二人に耳打ちして、なにかを教えたようだ。
加奈「掛け声っ!」
「「「かなかなファイファイ、おーっ!!」」」
こずえ「ふぁー…?」
加奈「よしっ!」
黒兎(おーっ!!…ってアレ?もしかして、アホの子シかいない?)
仁加はさっきから黙って何か考えていたようだ。加蓮の手をぎゅっと握る。
仁加「ねぇ、あのね…ママやパパとはぐれるの、こわいし、たいへんだよ…てつだえないかなぁ」
加蓮「…仁加ちゃん、こずえちゃんの家族を探したいの?」
仁加「だって、だって…ばらばら、なっちゃう…ママもパパも、あえないの…いやだ」
若干ではあるものの、トラウマに触れてしまったようだ。言葉もたどたどしく、口調も少し変わっている。
加蓮はそっとその頭を撫でると一つ提案をした。
加蓮「…カースの手がかりもまだ無いし、一緒に探すっていうのもいいんじゃないかな?」
仁加「いっしょに…うん、アタシそれがいい」
加奈「えっ、いいの?加蓮ちゃん達、迷惑だったりしない?」
加蓮「迷惑なんかじゃないよ!加奈はこずえちゃんをおんぶしてるし、カースと会うだけでも大変でしょ?それに、仲間は多い方がいいよ!」
仁加「お姉ちゃんと同じー!人が多い方がいろいろ分かるし、寂しくないの!」
加奈「…そっか、じゃあ私も役に立てるように頑張るね!あっ…そうだ」
加奈が二人に耳打ちして、なにかを教えたようだ。
加奈「掛け声っ!」
「「「かなかなファイファイ、おーっ!!」」」
こずえ「ふぁー…?」
加奈「よしっ!」
黒兎(おーっ!!…ってアレ?もしかして、アホの子シかいない?)
559: 2014/12/14(日) 02:26:50.51 ID:epbYUhWP0
カリカリカリッ
加奈(あっ、メモが…)
加奈「ちょっと待ってね、メモを見るから…」
メモが更新された音に反応して、加奈はメモを確認する。
〔カースが出て来たけど、助けてもらっちゃった〕
〔仲間が増えた!うれしいな!〕
どちらも今追加された文章だ、だが加奈は違和感を覚えた。
加奈(あれ?助けてもらったのも、仲間が増えたのも今だよね。それともこれからまた起きるの?…タイムラグなんていままで無かったし…)
仁加「加奈お姉ちゃん、どうしたの?」
加奈「…ううん、何でもない!とりあえず、どんどん行っていないところに行こう!」
加蓮「うん、そんな感じでいいと思う」
こずえ「…ふぁ…」
また眠り始めたこずえを起こさないように、3人はまた廊下を歩き出した。
加奈(あっ、メモが…)
加奈「ちょっと待ってね、メモを見るから…」
メモが更新された音に反応して、加奈はメモを確認する。
〔カースが出て来たけど、助けてもらっちゃった〕
〔仲間が増えた!うれしいな!〕
どちらも今追加された文章だ、だが加奈は違和感を覚えた。
加奈(あれ?助けてもらったのも、仲間が増えたのも今だよね。それともこれからまた起きるの?…タイムラグなんていままで無かったし…)
仁加「加奈お姉ちゃん、どうしたの?」
加奈「…ううん、何でもない!とりあえず、どんどん行っていないところに行こう!」
加蓮「うん、そんな感じでいいと思う」
こずえ「…ふぁ…」
また眠り始めたこずえを起こさないように、3人はまた廊下を歩き出した。
560: 2014/12/14(日) 02:30:48.14 ID:epbYUhWP0
以上です。加蓮と加奈、それと美穂と美波も存在を匂わせる程度にお借りしました。
かなかれファイファイおーっ!…アホの子しかいないぞ!(黒兎含む)
書いてて思った、「この組み合わせだと名前に加ばっかりだ!加加加ユニット(?)だこれ!」
そう、加という文字が大量すぎて会話がカオスに見えるのじゃ…こうなったら名前に「奈」が付く子m(ry
加奈ちゃんのメモの内容については…
『仁加と加蓮が特殊な為タイムラグが発生した』『また仲間が増えるよ!やったね加奈ちゃん!』の二つの解釈、どちらかができるようにした…つもりです。(フラグ大好き人間)
情報
・加奈&こずえと加蓮&仁加が一緒に行動するようです。
かなかれファイファイおーっ!…アホの子しかいないぞ!(黒兎含む)
書いてて思った、「この組み合わせだと名前に加ばっかりだ!加加加ユニット(?)だこれ!」
そう、加という文字が大量すぎて会話がカオスに見えるのじゃ…こうなったら名前に「奈」が付く子m(ry
加奈ちゃんのメモの内容については…
『仁加と加蓮が特殊な為タイムラグが発生した』『また仲間が増えるよ!やったね加奈ちゃん!』の二つの解釈、どちらかができるようにした…つもりです。(フラグ大好き人間)
情報
・加奈&こずえと加蓮&仁加が一緒に行動するようです。
561: 2014/12/14(日) 17:32:24.20 ID:et7nNOePo
>>560
おつー
パーティーが合流した時のこの安心感と謎の達成感よ
特に今井ちゃん達は戦力に若干の不安があったし、良かった良かった
加蓮加奈加蓮加奈……と縦に並ぶと、確かに一瞬面くらいますな
アニバアイプロの時なんかも美嘉美穂美波で、たまに「んん?」ってなったりしました
おつー
パーティーが合流した時のこの安心感と謎の達成感よ
特に今井ちゃん達は戦力に若干の不安があったし、良かった良かった
加蓮加奈加蓮加奈……と縦に並ぶと、確かに一瞬面くらいますな
アニバアイプロの時なんかも美嘉美穂美波で、たまに「んん?」ってなったりしました
【次回に続く・・・】
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります