108: ◆vZmyym56/2 2012/07/16(月) 00:04:08 ID:lniuIlUc0
唯「けいおん!みたいなけいおん!の話」

109: 2012/07/16(月) 00:12:15 ID:e11LkckM0

紬「暇だねー」

唯「暇だねえ」

律「あーーなにかおもしろいことないのかっ」

澪「たとえばなんだ」

律「鼻からスパゲッティ食いだすとかさ、世界中の妹が爆発するとか、神様の恩返しとかさ」

唯「それすごい楽しそー」

律「だろー」

梓「あのー。練習しませんか」
    

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けいおん!Shuffle 3巻 (まんがタイムKRコミックス)
110: 2012/07/16(月) 00:15:16 ID:e11LkckM0

唯「暇だねー」

律「暇だー」

梓「練習……」

律「そうだっ。梓あれやれよっ」

唯「あ、みたいみたいっ」

梓「えーやですよ」

紬「わたしもみたいなー」

澪「……わたしも」

梓「お二人もですか……」
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111: 2012/07/16(月) 00:16:43 ID:e11LkckM0

律「いいじゃんへるもんじゃないしさー」

梓「じゃあちょっとだけですよ……」

律「おっ」

唯「でましたっ」

紬「わーい」

澪「わくわく」

梓「そんなに見ないでくださいよ。恥ずかしいですから」

唯「はやくはやく」

梓「じゃあちょっとだけですからね……むむむ……えいっ」


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112: 2012/07/16(月) 00:17:38 ID:e11LkckM0

ぴくっ

律「……」

唯「……」

澪「……」

紬「……」

梓「……」

律「和むなー」

唯「和むねー」

澪「やっぱりすごいなあ」

紬「どうやってやってるのかしら……こうツインテールの先っぽがぴくって……ぴくっ……あできた」

律「それは手でやってるだけだろー」

紬「えへへー」

                                                               53

113: 2012/07/16(月) 00:18:42 ID:e11LkckM0

梓「さ、さあ練習しましょう!」

律「もう一回っ」

梓「やですよ」

唯「おねがーい」

澪「たのむっ」

紬「もういっかい!もういっかいっ!」

唯律澪「もういっかい!もういっかいっ!」

梓「最後の一回ですからね……え、えいっ」


                                                               54

114: 2012/07/16(月) 00:19:52 ID:e11LkckM0

ぴくっ

律「……」

唯「……」

澪「……」

紬「……」

梓「……」

律「和むなー」

唯「和むねー」

澪「触ってもないのになあ」

紬「超能力ね」

梓「超能力だなんてそんな……」

                                                               55

115: 2012/07/16(月) 00:20:51 ID:e11LkckM0

唯「テレビでれるよっ」

梓「別にそういうものじゃ」

律『今日のゲストは、世紀の大魔術師中野梓さんですーっ』

澪紬『わーっわーっ』

梓(唯)『おほんっ……では今からツインテールを曲げるです……にゃんっ』

澪『ひゅーっ』

紬『かわいーかわいー』

梓(唯)『むむむ……にゃんっ……ぴくっ』

律『わおっ……イッツ・ア・ミラクルーっ。盛大な拍手をーっ』

紬澪『ぱちぱちぱちぱちぱちぱちーっ』

梓「ばかにしてるんですかっ」

                                                               56

116: 2012/07/16(月) 00:23:08 ID:e11LkckM0

律「あ、もしかして世界を救っちゃったりするかも」

梓「飛躍しすぎですってば」

唯「ツインテールピクマンだ」

梓「なんですかそれ」

律『ふははー怪人三つ目星人だーっ。どかーんどかーん』

紬『くっ……地球のどの兵器も通用しないなんて……』

澪『世界のおわりだーっ。人類はみんな滅亡ーするんだ。ごめんなさいごめんなさいもうケーキとか盗み食いしませんからあーっ』

紬『澪ちゃんあきらめちゃだめっ』

澪『この状況でどうしろって言うんだあっ。今から、スーパーマンでも現れるのか?』

紬『……でも最後まで最後まで……あきらめちゃいけないのよ。この命がある限りっ』

澪『偽善者ぶるなっ。どのみちわたしたちはおしまいなんだよっ……ううっ』

梓(唯)『そんなこといわないです澪先輩』

澪『あ、あれは……』

紬『ツインテールピクマンっ』

梓(唯)『わたしがこの地球(ほし)を守るにゃんっ』

梓(唯)『そこまでですデコだし星人。お前に明日を生きる資格はないっ』

律『はははーっお前のような小娘になにができるー』

梓(唯)『むむむむむむ……ぴくっ』

律『うわあぁぁやられたあぁぁ』

律澪唯紬「みたいな?」

梓「ありえないですって。だいいちデコだし星人弱すぎでしょう」

律「怪人三つ目星人だっ」

紬「怪人なのか宇宙人なのかどっちかしら?」

律「宇宙怪人だっ」

                                                               57

117: 2012/07/16(月) 00:25:47 ID:e11LkckM0

律「でも梓ばっかずるいよなあ」

梓「別にそんな得なものでもありませんよ?」

律「他になんかできるやついないのか」

唯「はーいはーい」

律「おっ唯はなにができるんだ」

唯「テレパシーができます」

梓「ほんとですか?」

唯「じいぃぃぃ……先輩……唯先輩大好きぃ。唯先輩唯先輩唯先輩唯先輩大好き大好きっ大好きーっ……以上あずにゃんの心なかでした」

梓「……うそつかないでくださいーっ」

律「ボキャブラリーが少ないんだな」

澪「そこか?」

                                                               58

118: 2012/07/16(月) 00:27:37 ID:e11LkckM0

律「でもさ、そんなんだったらわたしだって宇宙人だっ」

唯「デコ出し星人?」

律「違ーうっ。わたしはなあ宇宙を股にかけてきたんだぞー。火星にはなあ……
  こうどろどろしてべにべにしてドゥルドゥルしたやつがいてだな……そいつは目がひとつしかなくて……
  内蔵は外にあっていやそれじゃあ外臓だけど……」

澪「やめろーっ……そんな話するなっ」

律「へへへ」

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119: 2012/07/16(月) 00:29:19 ID:e11LkckM0

唯「ねえねえ、ムギちゃんはなにかある?」

紬「えっとね……わたしはねー……ロボットなのー」

律「ロケットパーンチっとか?」

紬「そうそう」

律唯「やってやってー」

紬「ダメよ危ないもの」

律「へーきへーき」

紬「じゃあかるーく、ね…………パーンチ」

律「あ、いたっ」

紬「澪長官、宇宙人は退治されましたー」

澪「いえいっ」

紬「いえいっ」

ぱんっ

律「く、くそー」

                                                               60

120: 2012/07/16(月) 00:30:21 ID:S/1XMmdo0

唯「あっ…………」

梓「どうしたんですか?」

唯「え、いやね……トイレいってこよーかなーって」

律「いっトイレ」

唯「……でもなーーあれだなーー」

律「なんだー? 連れションかー? ならわたしがついてってやろうっ」

唯「違うよー。いってきまーす」

律「何だったんだ?」

梓「さあ?」

                                                               61

121: 2012/07/16(月) 00:32:26 ID:S/1XMmdo0

ららーらラーララララ~

澪紬梓「あ、メールだ」

律「あ……メール……ねえよ」

梓「あのちょっと……憂に校舎裏に呼びだされちゃったんでいってきます」

律「え、ほんとっ? 告白?」

梓「さあ、戦うんじゃないですか?」

律「やばくね?」

梓「大丈夫です軽く一捻りですから」

紬「あのねバイトの方から電話があって緊急事態でどうしてもわたしの力が必要なんだって」

律「ムギ、そんな頼られてたのかあ」

紬「うんっ」

律「で、澪は?」

澪「わたしは……す、すごいことがおきたんだっ。だから行かないと」

律「なに?」

澪「そ、それは言えないよ。すごいことだから」

律「ふーん」

澪「じゃっ!」

律「……そして誰もいなくなった」


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122: 2012/07/16(月) 00:35:39 ID:S/1XMmdo0

梓「唯先輩なんですか律先輩には秘密でトイレに来いって」

唯「知っちゃったんだ」

紬「なにを?」

唯「りっちゃんは宇宙人なんだよっ!」

澪「さっきの話の続き?」

唯「違うよー。ほんとのほんとに宇宙人なんだよ」

澪「そ、そ、そんなことあるわけないだろっ。私を怖がらせようたってそうはいかないぞっ。証拠をだせっ証拠ーっ」

唯「テレパシーだよっ」

梓「それもやっぱりさっきの話じゃないですか」

唯「そうじゃないよー。わたしは小さい頃からテレパシーができるんだよー。ほんとの話」

紬「なんで今まではわからなかったの?」

唯「あのねわたしのテレパシーは相手がこう考えてるんじゃないかなあってある程度予想しないとダメなんだ。
  今まではりっちゃんが宇宙人だなんて思ってもみなかったから」

澪「そ、それ、ほ、ほんとうなのかっ?」

梓「そうですよ。唯先輩の勘違いじゃないんですか」

紬「じゃあさ、ちょっとさぐりをいれてみようよ」

澪「よしっ。でも……さりげなくな。さりげなくだからな」

唯「さりーげなくだね」


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123: 2012/07/16(月) 00:37:17 ID:S/1XMmdo0

唯澪律梓「ただいまー」

律「おお……って同時かっ……憂ちゃんは?」

梓「ふられました」

律「なんでだよっ。梓がよばれたのにかよっ。ムギのバイトは?」

紬「もう行ってきたわー。ジュースがでる箱が壊れちゃったみたいだったの」

律「え、あれ直したのか? つーか足はやいってレベルじゃねーし……澪は何だったわけ?」

澪「わたし? わたしは……なにもなかった」

律「いったいなんなんだよ」


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124: 2012/07/16(月) 00:38:54 ID:S/1XMmdo0

律「そいうやさ、聞いてくれよ。昨日言ってたじゃん梓が……」

唯「あー、ずにゃん、が、ねっ!」

律「わっ。なんだよ……」

唯「一家に一台あずにゃん。あずにゃんが欲しいっ」

梓「あずにゃんが欲しいあずにゃんが欲しい……欲しぃ……ほし……星……あっ星といえば、宇宙にはどれくらいの星があるんでしょうね」

澪「そうだなあ……億ってもんじゃないだろうな」

紬「じゃあその中に宇宙人がいても不思議じゃない……」

紬「ね、りっちゃん」
澪「ね、律」
唯「ね、りっちゃん」
梓「ね、律先輩」

律「お、おう…………ってなんだよっ」

梓「あーいや、別にたいした意味はないです」

紬「ただ、りっちゃんが宇宙人についてどう思ってるかなあって」

澪「そうそう」

唯「そうだよっ、りっちゃんが宇宙人だって言いたいわけじゃないからねっ!」

梓紬澪「おい」

                                                               65

125: 2012/07/16(月) 00:40:12 ID:S/1XMmdo0

律「なんだ……ばれていたのか……」

澪梓紬唯「え?」

律「そうわたしはリッツン星からはるか遠くやって来たリッツン星人だっ」

梓唯澪紬「ええーっ」

律「そしてバレてしまったからにはしかたない……」

唯紬梓澪「何をする気だっ」

律「お前らを生きては還さん!」

紬澪唯梓「な、なんだってー」


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126: 2012/07/16(月) 00:41:20 ID:S/1XMmdo0

律「……ぶおんっ」

唯「あ、あれはライトセイバー……」

律「ぶおんぶおんっ……てやっ」

澪「……え?」

紬「澪ちゃーんっあぶなーーいっ」

どすっ

澪「うわあああああっ……服が……服がーっ……溶けるー」

律「ふははーっ。どうだあーこの服だけ切り裂くライトセイバーの力はー」

唯「なんとっ」

律「くらえっライトセイバー」

ぶおんっ

唯「きゃっ」

律「ライトセイバー」

ぶおんっ

紬「きゃっ」

律「触手っ」

にゅるんっ

澪「うあっ」

梓「どこの漫画ですか……」

                                                               67

127: 2012/07/16(月) 00:42:30 ID:S/1XMmdo0

律「なんだと。じゃあ本気を見せてやるっ!……ぶおんっ」

梓「わあっ。机がまっぷたつですっ」

唯「ムギちゃ右からくるよっ」

律「ぶおんっ」

紬「ひょいっ」

唯「次はひだりっ」

律「ぶおんっ」

紬「ひょいっ」

律「くっそー……まずはお前からだ唯ぃぃっ」

唯「うわああっ」

紬「唯ちゃんっあぶない……ぽちっ」

ごおおおおおおおっ。

びゅんっ。

律「へ? うわあっあぶねえええっ」

ぱりーんっ。ひゅーーん。

澪「……ろ、ロケットパンチ?」

紬「ロケットパンチっ」

                                                               68

128: 2012/07/16(月) 00:44:01 ID:S/1XMmdo0

律「よくもやったなああああ」

紬「ふふっまだ左があるわ」

律「それがどうしたっ」

唯「りっちゃんの行動はお見通しだよ」

律「ぐっ……」

澪「ふれーふれー」

律「こうなったらああ……」

梓「みなさんっ……もうやめましょうっ」

みんな「え?」

梓「こんなことして何になるんですっ」

唯「あずにゃん……」

律「でも……も、もうあとにはひけないんだっ!」

梓「律先輩っ」

律「なんだよっ」

梓「……えいっ」

ぴくっ

律「……」

唯「……」

紬「……」

澪「……」

梓(す、すべったあー)

                                                               69

129: 2012/07/16(月) 00:47:22 ID:e11LkckM0

梓「あ、あの続けて。くださいどうぞファイッ」

律「……あのさ」

梓「はい」

律「やっぱ和むなーっ」

唯「和むねー」

澪「和む」

紬「和む和む」

梓「あれ?」                                                               70

130: 2012/07/16(月) 00:51:54 ID:e11LkckM0

澪「で、律どうしてこんなことしたんだ?」

律「別に……気まぐれだよ」

唯「わたしの星は地球から2億三万光年先にあった。
わたしたちの文明は急速に発展し宇宙を旅することができるようになった。だけど……」

律「勝手に語るなっ……むぐっ」

紬「どうぞ続けてくださいー」

律「はーなーせー」ジタバタ

紬「だめー」

唯「わたしたちはあるときはなせはなせ恥ずかしいだろっボロボロの星で
  自らの運命を予言することのできる不思議な本を見つけたんだ。
  それはすっごい発見でみんなお祭り騒ぎだった。
  でもな……みんな氏んだんだ。自頃したんだ。
  残ったのはわたしと数人ムギぃさり気なく胸触るなよぅだけだった」

律「……ちょっとやめて自分で喋るから、ね」

唯「わたしたちは必氏に原因を探したさ。
  でも、答えはひとつしかないだろ?あの本おっOいだった。」

律「だからやめろっ。それにわたしおっOいなんて考えてないぞっ」

唯「仕方ないよー他の人の心も強いとはいってくるんだよー」

紬「……ごめんなさいっ」

律「おいお前なのかっ。
  わたし喋るから、な。えと、そう……それで星を捨てたわたしはたまたま地球にたどり着いた。
  自分とそっくりな人々がいたのは幸運だったんだろうな。
  その頃まだわたしはこっちでいう小学生くらいだった。
  だから、まだ知識も不十分でゆっくりと大人になりながらあの本について調べた。
  あの本は台本だった……ひゃんっだから胸もむなっ」

紬「くせになっちゃった」

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131: 2012/07/16(月) 00:56:26 ID:e11LkckM0

律「続けるぞ……その台本はわたしたちよりひとつ高次元の人々ものだったんだ。
  リッツン星人は次元跳躍飛行をほぼ可能にしてたんだ。こんなふうに言っても何のことだかわかんないよな。
  それは地球人がまだ単次元的な考えしかできないからなんだけど。
  つまりさ、わたしたちはどこか別の世界の台本にそって演じてるだけなんだ。
  それに嫌気がさしたやつらはみんな自頃した。でも、それすら台本どおり。ほれ、これがその台本」

唯「厚っ」

澪「なになに……『宇宙のことがよくわかる本第38巻』?」

律「全1000000000000000000000000000000000の
  1000000000000000000000000000000乗を
  1000000000000000000000000繰り返した巻ある」

紬「そんなにいっぱいあるの?」

梓「それに変な名前ですね」

律「リッツン語から日本語への翻訳は難しいんだよっ」

唯「だからりっちゃんはテストで点が取れなかったんだねっ」

律「そうだぞーってそれは今関係ないっ」

紬「これにわたしたちの運命も書いてあるの?」

律「50ページから400ページの間に。でも見ちゃダメだっ。自分の運命なんか見たら頭がおかしくなる」

紬「うん」

                                                               72

132: 2012/07/16(月) 00:58:12 ID:e11LkckM0

梓「でもなんで律先輩はわたしたちを……」

律「結局、そういう台本だったってことなんだろうな」

紬「りっちゃん……」

律「でも、信じてもらえないかもしれないけどわたしもみんなを頃すつもりはなかったんだぜ」

澪「うん」

律「あのさ、わたしはみんなを仮氏状態にしてそれでどこか別の高次元につれていくつもりだったんだよ。
  地球人に次元跳躍は耐えられないからな。
  それにそこなら台本の影響を受けないと思ったんだ」

梓「唯先輩は知ってたんですか?」

唯「ううん。わかんなかったよ」

律「だから地球人に多次元的な考え方はできないって言っただろ」

紬「でも、なんで?」

律「わたしは嫌だったんだよ」

唯「なに?」

律「わかんないじゃん。こんなに仲がいいのにいつかちょっとした台本の気まぐれでさ
  憎みあったり傷つけあったり自分で自分の未来も決められないんだ。
  わたしは心の中で泣きながらみんなにつばをはかなきゃならないかもしれないんだ。
  それは嫌だからさ……でもごめんな」

澪「なにが?」

律「だって、ほらみんなは知らなかったわけだから。自分が好きでそうしたって思えてたのに」

                                                               73

133: 2012/07/16(月) 01:02:14 ID:e11LkckM0

澪「律は間違ってるよ」

律「なんで?」

澪「こんな言葉があるんだ。マクレーン刑事がファックユーというときそれは日本語でありがとうだ」

律「……なんのはなしだよっ」

澪「ダイ・ハードだよっ」

律「知ってるよっ」

澪「知ってるのか」

律「いやだからダイ・ハードは知ってるけどその格言は知らないんだ」

澪「つまりさ、わたしたちのすべてが演技ならお互いを心から憎み合ってる時でさえ、
  本当のとこでは笑ってられるんじゃないかってことだよ」

梓「そうですよっ律先輩がわたしたちは台本に従って生きているっておしえてくれたおかげで
  わたしたちはもう何があってもお互いを嫌いになれなくなったんですよ」

唯「放課後ティータイムは宇宙最強だからねそんな紙っぺらなんかに負けないから!」

紬「うんうん。だからりっちゃん心配しないで、ね」

律「お前ら……」

澪「どこいくんだ?」

律「ちょっと風にあたってくるわ」

                                                               74

134: 2012/07/16(月) 01:03:26 ID:e11LkckM0

律「あーあ……いいやつらだよなあ」ポロポロ

律「なんであんなにやさしいんだろ」

律「地球人って宇宙でいちばんポジティブかもな」

律「わたしもいつでもあいつらみたいに前向きでいれたらいいのに」

ぽとっ

律「あ、本が落ちた……ん79ページ?」

律「……真っ白」

                                                               75

135: 2012/07/16(月) 01:04:19 ID:e11LkckM0

唯「わあああああっ」

梓「もっと早く走ってくださいっ」

澪「ムギっこっちくるなっ」

紬「ひどい。さっきみんなで絆を確認しあったばっかなのにー」

梓「それとこれは話が別ですっ」

唯「なんで忘れてるのーっ。ムギちゃんのばかばかばかあっ」

紬「ぞくぞく……これがさっき言ってた悪口言われても幸せってことかしら?」

澪「違うよっ。目覚めるなっ」

律「どうしたんだよ?」

唯「ムギちゃんのロケットパンチはブーメラン式だったんだよーっ」

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136: 2012/07/16(月) 01:05:19 ID:e11LkckM0
               
律「ああ……そっかそういう運命なのか」

澪「律走れっ」

律「いやもういいんだ。無駄だって。それよりみんなに言いたいことがあるんだよ」

梓「なんですかこんなときに」

律「わたしはみんなが大好きだよっ。今までありがとっ」ニコッ

唯「ふせろーっ」

ちゅどーんっ
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137: 2012/07/16(月) 01:06:46 ID:e11LkckM0

みんな真っ黒焦げ

顔を見合わせて大爆笑

灰になった本が風に舞って空に散る



以下ずっとアドリブ……


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138: 2012/07/16(月) 01:07:43 ID:e11LkckM0
















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139: 2012/07/16(月) 01:10:14 ID:e11LkckM0








                                               

                  めでたしめでたし




                                               400

『宇宙のことがよくわかる本第38巻 けいおん!みたいなけいおん!の話より』

引用: 唯「お日様が出ていても全部が明るいわけじゃないんだよ」