雪歩「おはようございますぅ」

P「……」

雪歩「プロデューサー……?」

P「雪歩か……」

雪歩「ど、どうかしたんですか……?」

P「お前に相談したところで……」

雪歩「そ、そうですよね……どうせ私なんて……」

P「……」

雪歩「で、でも……本当に大丈夫なんですか?私でよければ……何もできないけど聞くくらいなら」

P「……そうだな。ちょっとやらかしてな……それで行き詰ってるんだ」

雪歩「そうなんですか……」

P「話ではな、なんとかなると言われてたんだが。相手もうんと言ってくれなくて……」

雪歩「え、えっと……それはお仕事の話ですか?」

P「あ、いや……いわゆる借金があるって話だ」

雪歩「借金……ですか……」
ぷちます!(14) (電撃コミックスEX)

735: 2012/08/10(金) 02:34:22.30 ID:OkD4inqgP
P「……もう、どうしようもないんだ。5000万だぜ?」

雪歩「5000万円……」

P「まあピンとこないよな……だけどさ、この額だから下手すると埋められちゃうかもわからないんだ」

雪歩「そ、そんな……」

P「……金を甘く見てたよ。それも、たった一人でとんでもないところに関わってしまったもんだ……」

雪歩「そ、そんな危ないところなんですか……」

P「いわゆるヤクザグループだよ……もう、どうしようもない……待ってくれるとは思えんし……」

雪歩「なんとかならないんですか……?」

P「ならないからこうして悩んでるんだろ?何もできないなら少し静かに……ってあぁ、お前に当たってもしょうがないよな。悪い」

雪歩「い、いえ……私ホントに何も……でも、うちのお父さんがお金の融通に宛てがあるって聞いたことが……」

P「雪歩の……おやじさん……そうか、その手があった!!」

雪歩「え、え?」

P「……頼む、雪歩。お前はできない子なんかじゃない。俺を救ってくれるのはお前しかいないんだ」

雪歩「プロデューサー……」

P「……少しでいい、親父さんに頼んでくれないか?」

743: 2012/08/10(金) 02:39:49.49 ID:OkD4inqgP
雪歩「で、でも……お父さん、そういうの厳しいし受け入れてくれるか……」

P「……俺はさ、雪歩。なんだかんだ言ってるけど弱い人間なんだ」

雪歩「そ、そんな……」

P「目先の欲に負けて、買いたいもの買って。その結果がこれだ。情けないだろ?」

雪歩「……」

P「この先、なんでもする。誓うさ、だからなんとか話をつけてみてくれないか……?」

雪歩「……わかりました」

P「あぁ、もちろん5000万なんて言わなくてもいい……そうだな、あぁまずは5000万と言ってみてくれ」

P「その人は知り合いだから、できれば待ってあげてほしい。もしできることなら帳消しに。そう、してくれると」

雪歩「や、やってみます……」


小鳥「そういえばさっきの亜美ちゃんと言い、親御さんにまでドッキリを伝えてあるんですか?」

高木「あぁ、双海君のは知り合いだったが今回は流石に手を回せる相手ではないからね。電話を差し替えておいたのだよ」

小鳥「……物まねでうまく釣ろうって魂胆ですか……やっとドッキリらしくなった、って私が言うのもあれですけど」

高木「まあ彼の迫真の演技を見ようではないか」

P(……)

751: 2012/08/10(金) 02:46:11.36 ID:OkD4inqgP
雪歩「……も、もしもし?お父さん?……私」

P「……」

雪歩「えっと、ね……怒らないで聞いてほしいんだけど……5000万借金がある人を探してほしいの……」

P(社長の作戦によれば、これの人が見つからずに雪歩困惑。直接言ってこいと泣き顔見たところでネタ晴らしだったか)

雪歩「う、うん……ちょっと待って欲しいと……」

P「あぁ、慌てなくていいから、ゆっくり進めてくれ」

雪歩「……うん、うん……見つかったそうです」

P「あぁそうか……は?」

雪歩「うん、それでね……その人、私の大事な人で……ち、違うの!そ、そういう人じゃないよぉ……」

P(ど、どうなってる……見つかった……?ということは……電話の相手は!)



高木「……まずいねぇ」

小鳥「まずいねぇ……じゃないですよ!どうするんですか!」

高木「……電話の入れ替え、とは言っても番号を差し替えただけだからねぇ、直接かけられちゃうとどうにも……」

アイドル達(こいつらは絶対いつか自滅する)

759: 2012/08/10(金) 02:51:02.27 ID:Td/2yUyp0
雪歩パパはあかん

764: 2012/08/10(金) 02:55:41.20 ID:OkD4inqgP
P(落ち着け……つまりその人になりきってこの展開を乗り切れば……)

雪歩「うん……プロデューサー……」

P「な、なんだ?」

雪歩「待ってやることはできないと……え?そんな……」

P「そ、そうか……ならしょうがない。も、もう切っていいぞ雪歩」

雪歩「お願い……私、お父さんしかもう頼る人がいないの……そうじゃないとその人を守れなくて……」

P「……おーい」

雪歩「お願い……うん、うん約束する……ごめん、ありがとう」

P「……雪歩、さん?」

雪歩「借金、止めてくれると……後日事務所の方に書類を持ってきてくれると……よかった……」

P「……」

雪歩「……これで、私、プロデューサーの役にたてましたよね……?」




P「勝手なことをしてくれて……役に立てた?ふざけるな!!」

雪歩「ひゃぁ……!ぷろ……でゅーさ……?」

777: 2012/08/10(金) 03:00:14.63 ID:OkD4inqgP
P「俺は、借金を遅らせるように伝えてくれと、言った。違うか?」

雪歩「は、はい……でも、お父さんがせっかくだからって……」

P「お前は借金を何もわかってない……借りた物だぞ?返すのが道理だろうが!」

雪歩「で、でも帳消しにしてもいいって……プロデューサー……」

P「そ、それはだから!帳消しと、立て替えてもらうのは違うというか!違うんだ!」

雪歩「ひぃ……ごめんなさい……私……やっぱり……」

P「はぁはぁ……い、いや……俺の方も、悪かった……。お前にこんなことを頼んだ俺が……」

雪歩「ひっく、ぷろでゅーさー……」

P「ごめんな……でも、とりあえずあれだ。このことは無かったことに、って電話だけしてもらえるか?な?」

雪歩「……ぐすっ」

P「な~雪歩、できるよな?」

雪歩「……ひっく」

P「……なぁ、雪歩?」

雪歩「ひゃ、ひゃい……い、今電話しますぅ……」

P「……それでいい」

787: 2012/08/10(金) 03:06:28.03 ID:OkD4inqgP
雪歩「終わり、ました……」

P「あぁ、ありがとう」

雪歩「……でも、結局私、何もできなかった……」

P「いや、そんなことないさ……俺のために、わざわざ電話してくれた。これだけで十分だ」

雪歩「ぷろでゅーさー……」グスッ

P「……俺としてはこっちじゃなくてな」


小鳥「は、はーい!お疲れ様でーす!」

雪歩「ふぇっ……?」

高木「ドッキリだったのだ……けれどねぇ」チラッ

P「……。すまなかった雪歩……」

雪歩「え、えっと……ぷろでゅーさー……」バタッ

春香「雪歩!……でも、これで終わったんですね」

P「本当、みんなすまなかった!……でも、一応俺は演技なんだ!主犯は……」

高木「ん?な、何だね皆、その眼は……?さ、さて音無しくんそろそろ帰るとしようか!」

小鳥「そ、そうですね!うん、それじゃ皆お疲れ様!これにて解散!」

788: 2012/08/10(金) 03:06:59.20 ID:Yc30Dm+R0
氏亡確認!

790: 2012/08/10(金) 03:11:21.12 ID:OkD4inqgP
その後音無さんと高木社長の行方を知る者はいなかった……


とはならず……

高木「すみませんでした」

小鳥「本当に申し訳ございませんでした」

P「すみませんでしたぁ!」

千早「ホント、この人たちは……」

響「……もう、あんな目に合うのはこりごりだぞ」

やよい「私も、ドッキリならもうちょっと楽しいのがいいです!」

伊織「……シャレにならないのはドッキリって言わないのよ。覚えておきなさいクズ3人」

美希「ハニー……ミキもあんまり、いじめて欲しくないの……」

亜美「……イタズラとは違うよね」

真美「……うん、なんか違う気がする」

あずさ「皆を悲しませちゃダメですよ、プロデューサーさん?」

真「……雪歩までこんな……次やったらホントに承知しないですから!」

春香「……もっとひどいドッキリされても、恨まないでくださいよ。プロデューサーさん?」    完

792: 2012/08/10(金) 03:11:47.76 ID:KPFYnHZz0

793: 2012/08/10(金) 03:12:32.20 ID:uHIDUx0l0
春香の復讐編はよ

800: 2012/08/10(金) 03:17:09.18 ID:30cEq20sO
えぇぇぇ不完全燃焼…

結果は
春香:10万
響:3万
伊織:臓器1個(借金完済も可)
やよい:10円(+叱咤激励)
あずさ:数十万円(結婚)
千早:5万
真:2万(+暴力)
美希:無し(本気に借金完済も可)
律子:50万~500万
貴音:半分ほどバレた為無し
亜美:100万
真美:50万
雪歩:帳消し


真が屑過ぎる

806: 2012/08/10(金) 03:22:26.26 ID:x0/vzki/i
いやあSSでこんなにハラハラしたの久しぶりだ
お疲れさまでした

引用: P「つまり大量の借金がある演技をしろと」小鳥「はい!」