1: 2012/03/31(土) 18:55:10 ID:TrCPCbFA0
安価で「人の名前」「品物」「場所」の3つを決める
その3つのお題を使ったSSを思いついた人が
投下をする旨の書き込みをした後投下する
投下がなくなれば次のお題の安価、を繰り返す

落ち着いたら集計、好きなSSを上から5位、好きな書き手を3人挙げる

本日20時から
けいおん!Shuffle 3巻 (まんがタイムKRコミックス)
3: 2012/03/31(土) 20:00:24 ID:TrCPCbFA0
1回目

「人の名前」>>4

「品物」>>7

「場所」>>9

4: 2012/03/31(土) 20:02:59 ID:xpb.ArzY0
ムギ

7: 2012/03/31(土) 20:06:26 ID:1acGkafE0

9: 2012/03/31(土) 20:07:52 ID:wUbjKp8M0
和ちゃんの家

15: 2012/03/31(土) 20:27:02 ID:hqcqs7Cc0
 私は棒を手に、心を落ち着かせようと深呼吸を一つした。

「澪ちゃん、頑張ってね」

 私を応援するムギの声が響く。
元はと言えば、このムギの要望が発端だった。


 西瓜を貰い過ぎて食べきれないからと、唯を通して和から誘われたのだった。
和の家に集まった私達は、その西瓜の膨大な量を見て驚いた。
確かに、援軍を求めたくもなる量だ。

「圧巻でしょ?幾つかは西瓜に使えるくらいだよ」

 西瓜を見せながら唯が言うと、早速ムギが食い付いた。

「西瓜割りって、なぁに?」

 棒で西瓜を割るゲームだと、律が教えていた。
続いて私が、目隠しをする、目が回った状態でチャレンジする、
という派生ルールの補足を行った。

「面白そう。やってみたいわ」

 ムギは目を輝かせて、希望を口にした。

「じゃ、皆でやろうか」

 それに対し、和が同意を示す。
私としては食べ物を粗末にする真似は避けたかったのだが、
所有者の和が了承した以上、反対する事は憚られた。

 それに和にしてみれば、少しでも西瓜を減らしたい思いがあるのだろう。
その思いを私は慮る事にして、賛成を口にした。

 結果、ジャンケンに負けた私が、西瓜割りの一番手という事になった。

 けれども私は、やはり食べ物で遊ぶ事に抵抗がある。
和の為を思ってゲーム自体に反対はしないけれど、破砕は他の人に譲りたい。
そこで私は、目が回ったフリをして、律に抱き付く事に決めた。
自分の欲望を満たしつつ嫌な事はしない、一石二鳥の策だ。
それにどうせ次は律の番だ。ついでに棒を渡してやればいい。


「ああ、任せてくれ」
 回想を終えた私は、自信たっぷりに唯へと返した。
そうして棒を額に載せて、くるくると回り出す。
ルールは7回転、どうにか平衡感覚は保てそうだ。

 だがいざ回ってみると、思っていたよりも足元が覚束なかった。
舐めていた。
それでも律に近付こうと試みるが、私は西瓜に躓いてバランスを崩してしまった。

 回る視界に、ああ私は転ぶんだと、理解した。
受け身を取ろうと試みるが、目が回っているせいで上手くいかない。

「澪っ、危ないっ」

 けれども私の身体は、床と激突する事を免れた。
律が支えてくれたのだ。

 律に抱き付くと言う事は上手くいかなかったけれど、
それ以上に嬉しい思いをした。
この西瓜のおかげだ。

 私は西瓜を引き取る事で、西瓜割りを止めてもらった。
だって、西瓜に恩返し、したかったから。


<FIN>

16: 2012/03/31(土) 20:27:08 ID:TrCPCbFA0
15分は短すぎたな
20分にしよう

今回駄目思いつかん、ムギと和ちゃんって掛け合わせづらい
次から本気出す

23: 2012/03/31(土) 20:42:05 ID:1acGkafE0

ピンポーン

和「はーい」ガチャ


「ゴーゴーゴーゴー!!」

「「「ラジャー!!」」」


ドタバタドタバタ


「A班、B班は2階に、C班は1階に回れ!!」

「「「ラジャー!!」」」

「各班機材のセットが完了し次第、無線連絡せよ!!」

「「「ラジャー!!」」」

「よーし、各員配置に着け!!!」

「「「ラジャー!!!!!」」」



和「」

24: 2012/03/31(土) 20:42:44 ID:1acGkafE0

和「」

「おっと、これは失礼しました。わたくしこういうモノで」

和「えっ?」



   チームKTBK 隊長 斎藤
                      」

和「……」

和「はっ?」

25: 2012/03/31(土) 20:43:12 ID:1acGkafE0

斎藤「実はこのお宅のお隣がある事件の現場になっているのです」

和「はぁ」

斎藤「したがって我々はここを対策本部として使用させていただきたく来た次第なのです」

和「使用させていただきたくっていうかもう使われてるし……」

 「つまりあなたたちは警察の特捜隊かなにかなんですね?」

斎藤「まあ、そのようなものですな」

和「……」

ピーピー

『C班、機材準備完了!!』

『A班、B班も並びに完了しました!!』

斎藤「よーし、そのまま監視に入れ!」

『『『ラジャー!!!』』』

斎藤「少々お騒がせいたしますが、ご理解の程よろしくお願い致します」

和「……」

26: 2012/03/31(土) 20:44:06 ID:1acGkafE0

ピーピー

斎藤「どうした!」

『こちらA班!コードネームY、JOEに接近!手にVを持っています!』

斎藤「なにぃ!?」

和(というか隣って……)

『C班より報告!Yが手にしているものは我々の想定しているサイズを超えています!』

『おそらくJOEもあのサイズは見たことがないものと思われます!』

斎藤「な、なんと……」

『B班です!JOE、カーテンを閉めました!その際こちらに気付かれた可能性があります!』

斎藤「なっ……撤収!撤収だ!!」

ピロリロリン

斎藤「!!?」

和「メールなってますよ?」

27: 2012/03/31(土) 20:44:43 ID:1acGkafE0

斎藤「……」


From 紬お嬢様
件名 non title
本文

邪魔したらどうなるかわかってるわよね


斎藤「」

和「ど、どうかしたんですか?斎藤さん?……斎藤さん!?」

29: 2012/03/31(土) 20:45:16 ID:1acGkafE0

――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――


『あら?唯、なんか嬉しそうね』

『えへへ~、実は明日イイコトがあるんだよ』

『イイコト?』

『うん!ムギちゃんがうちに遊びに来てくれるの』

『へぇー、そりゃ食いしん坊のあんたにはイイコトね』

『ケ、ケーキ目当てじゃないよ!?』

『じゃあ、他に何があるのよ』

『それはぁ……///』

『?』


――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――

30: 2012/03/31(土) 20:45:46 ID:1acGkafE0
おわり

31: 2012/03/31(土) 20:46:23 ID:o3mI8K/I0
唯「和ちゃん和ちゃん、『ムギ』って10回言ってみて」

和「ムギムギムギムギムギムギムギムギムギムギ」

唯「秋田の名産品は?」

和「きりたんぽ」

唯「あ、いや、そうじゃなくて…そこは麦って言ってブブー!米でしたーって…」

唯「じゃあ『棒』って10回言ってみて」

和「棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒」

唯「弓矢を英語で言うと?」

和「ちょっと待って。辞書持ってくるから」

唯「あ、いやだからそういうことじゃなくて…」

唯「……『ヒジ』って10回言ってみて」

和「ヒジヒジヒジヒジヒジヒジヒジヒジヒジヒジ」

唯「じゃあここは?」

和「私の家」

唯「…」



33: 2012/03/31(土) 20:48:30 ID:G5MY/bcM0
和「はい、どうぞ」コトッ

紬「ありがとう。和ちゃん」

和「ムギが一人で私の家に来るなんて、珍しいわね」

紬「えへへ、せっかく地元に帰ってきたけどみんなとは履修が違うから入れ違いになっちゃって……
  唯ちゃんから和ちゃんがまだ地元にいるって聞いて。迷惑だった?」

和「そんなことないわ。暇すぎて昔の物置を片づけてたくらいだから」

紬「昔の物置?面白そう!私も手伝っていい?」キラキラ

和「いいけど……相変わらず変なことに興味持つわね」

ガサガサ

和「えーっと、この荷物はなんだったかな」パカッ

紬「わ、たくさんの手紙?」

和「あー……これは、不幸の手紙ならぬ『棒の手紙』ね」

紬「不幸の手紙はわかるけど、棒の手紙?」

和「ほら、『不幸』って字を横書きですごく雑に書くと『棒』に見えることがあるでしょ?
  誰かがそうやって間違えて読んだことが原因で広まっちゃったらしいの」

紬「へー!」

和「で、小学生くらいだったかしら。どこからか唯に棒の手紙が来てね。唯がやけにビビっちゃって、『私も他の人に棒の手紙を出さないと!』って」

紬「唯ちゃん可愛い」

和「でも他人にそんな手紙出したら迷惑だから、送るなら全部私に送りなさい!って説得したの。それでしばらく唯からの棒の手紙が私に届いたってわけ」

紬「こんなにたくさん、唯ちゃん一人で書いたんだ」

和「昔から変なところで集中力を出したからね、あの子は。『一人に大量に送ったらルール違反にならないかな?』ってちょっとおびえてたけどね」

紬「そうだ!私、昔から不幸の手紙を書くのが夢だったの!」

和「今考えたでしょそれ」

紬「不幸の手紙じゃ怖いけど、棒の手紙だったら可愛らしいよね?」

和「まあ、そうかもしれないわね」

紬「ちょっとみんなにいたずらしちゃお♪」


翌日

澪「り、律ーーーー!ぼ、棒の手紙が!!」ガタガタ

律「あれ?澪のところにも届いてたの?あの変な手紙」

澪「こわいよぉーー」ガタガタ

律「こんなのいたずらに決まってるだろ?なあ唯」

唯「……」

唯「ルール違反……だったんだ……!」ガタガタガタガタ


おわり

引用: 唯「けいおん」澪「SS」律「三題噺」紬「大会」梓「!」