1: 2012/01/29(日) 18:27:36.36 ID:2ZIORP270

佐天「えーっと……まずはここの机に小石を置いて……」

佐天「"私の机の上に置いてある小石"に水を掛けて"本物の一万円札"にするのは不可能……」

佐天「よし、後はこのコップに入った水を小石に…」

ボンッ!!

佐天「やった!大成功!」

佐天「……だけど、言葉にして発言しないと能力が使えないんだよね~」

佐天「ま、それでも強い能力か」

佐天「……よーし、街を歩いてみるとしますかー!」
とある魔術の禁書目録 27巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
8: 2012/01/29(日) 18:32:30.34 ID:2ZIORP270

学園都市 ―第7学区―

佐天「さてと、街に出てきたのはいいけど……」

佐天「誰も居ないな~」

スキルアウトA「よう、待ってたぜ?」

メガネ「きょ、今日は……」

スキルアウトB「はーい、ジャンプしましょうねー」

スキルアウトA、B「ぎゃははははははは!!!!」

佐天「おっ、あれは……ふむふむ……」

佐天「よし!佐天涙子、いっきまーす!」

12: 2012/01/29(日) 18:39:09.77 ID:2ZIORP270

メガネ「ゆ、許して……」

佐天「ねぇねぇ、ちょーっといいかな?」

スキルアウトA「あ?」

スキルアウトB「なんだこのガキ」

佐天「あのさ、今の君たちすごいかっこ悪いよ?」

スキルアウトA「あぁ、なるほどな……つまり」

スキルアウトB「俺達にボコされに来たってわけか?」

佐天「……ま、いいか」

佐天「"君たち2人が立っている地面"から"無数の剣が突き出てくる"のは不可能……」

23: 2012/01/29(日) 18:42:30.44 ID:2ZIORP270

スキルアウトA「は?何言って…があッ!!」

スキルアウトB「ひ…ごふっ!!!」

佐天「出来上がりーっと……大丈夫、きみ?」

メガネ「あ、うあ……ああああああ!!!!!」

ダッダッダッダッ

佐天「ありゃ……やり過ぎたかな?」

佐天「ま、いいか……それじゃーさようなら」

スキルアウトA「……」ピクッ……ピクッ……

スキルアウトB「……」ピクッ……ピクッ……

29: 2012/01/29(日) 18:47:57.84 ID:2ZIORP270

佐天「んー……さて、どうしようかなー」

佐天「特にやることも無いし……」

佐天「もっとこう、私の能力をバンバン使える……」

???「面白い能力を持ってるにゃー、君」

佐天「ん?誰?」

???「いやー、見てたぜい?……どうだ、暗部で働く気は無いか?」

佐天「暗部?なんですかそれ?」

???「それは後から順を追って説明するぜい、いやー、丁度グループの人数も増やしたかったんだにゃー」

佐天「グループ?っていうか私まだ入るって言って無いんですけど!」

36: 2012/01/29(日) 18:57:04.82 ID:2ZIORP270

土御門「俺の名前は土御門元春、補習の帰りに絡まれてるメガネ君を見つけてな」

土御門「助けようと思ったが、お前が出て来てさらに訳の分からない能力で一件落着」

佐天「ふーん……その暗部?でしたっけ、どんな仕事があるんですか?」

土御門「お前、さっきその能力をバンバン使いたい、って言ってたな」

土御門「そんなお前にとっておきの仕事が山ほどある……どうだ?」

佐天「……じゃー研修って形で入らせてもらえます?」

土御門「了解だ、歓迎するぜ?研修生」

佐天「よろしくおねがいします!」

土御門(佐天涙子……無能力者のはずだが……これは面白くなってきたぜ)

43: 2012/01/29(日) 19:01:59.01 ID:2ZIORP270

―グループアジト―

土御門「今日からグループに研修として入ることになった、佐天涙子だ」

佐天「どうもー!今日から研修として入る事になった、佐天涙子でーす!」

結標「……ねぇ、これはどういう冗談かしら?」

海原「……」

一方「……耳に響くンだよ、うぜェ」

佐天「あの、私全然歓迎されてないんですけど……」

土御門「いつもの事だから気にする事ないにゃー」

56: 2012/01/29(日) 19:09:01.81 ID:2ZIORP270

土御門「さて、自己紹介も済んだ事だし仕事の内容を説明する」

佐天「なんかこういうのって、秘密結社みたいでわくわくしますねー!」

一方「黙ってろ、グループ4人を召集するなンざ、珍しいじゃねェか土御門……」

佐天(あ、私入って無いんだ……)

土御門「今日はこいつを紹介しようと思って4人集めた、それだけだ」

結標「で、今日は誰が動くのよ?」

土御門「今日は研修生と一方通行、移動は結標で海原と俺は留守番だ」

海原「やれやれ……あなたって人は」

61: 2012/01/29(日) 19:18:01.55 ID:2ZIORP270

一方「……それで、仕事の内容はなンだ」

土御門「くすりの売買している組織を潰してほしい、それだけだ」

一方「勿論生氏なンざ問わねェよなァ?」

土御門「あぁ、一人残らず潰す……簡単だろ?」

佐天「ふーん……くすりを売買している組織、ねぇ……」

結標「はぁ……ならとっとと終わりにしましょう?私、疲れてるんだけど…」

海原「僕は留守番ですね、研修生の佐天さん、頑張ってください」

佐天「りょーかいですっ!」

一方「…………」

68: 2012/01/29(日) 19:26:09.97 ID:2ZIORP270

―くすりの売買アジト―

アジト人A「……へへ、これだけ量があれば億万長者だ」

アジト人B「あぁ……考えただけで震えが止まらねえぜ……」

「そォかい、なら今すぐ震えを止めやらァ、この一方通行様に感謝するンだなァ」

アジト人B「あ――――」

バンッ!

アジト人B「ごふっ……」ピクッ……ピクッ……

アジトA「なっ……テ、テメェ!!!」


佐天「私を忘れてもらっちゃ困るなー……"私の目の前に居る男の人"が"何の用意も無く爆発"するのは不可能」

75: 2012/01/29(日) 19:31:46.90 ID:2ZIORP270

アジトA「!……な……があッ……!」

佐天「ばいばーい」

ドカンッ

ビチャッ ビチャッ

佐天「げぇー、血塗れになっちゃった……ていうかこれ、どこの臓器……」

一方(こいつの能力……体内を爆発なンざ聞いた事ねェ……)

佐天「よし、一方通行さん、先に進みましょう!」

一方「…………」

83: 2012/01/29(日) 19:38:57.86 ID:2ZIORP270

アジト人C「ひ、ひぃぃぃぃいいい!!!!」

ドンドンドンドン!!!

佐天「だからだめだってー、私の服と体は弾丸を弾いちゃうよー」

アジト人D「こ、この女は後回しだ!杖を突いてる白い奴を狙え!!!」

アジト人E「くそっ!」

ドンドンドンドン!!!

キィィィン

アジト人E「なっ、がはッ……!!!」

一方「……駄犬共が……誰に牙向けたかわからせねェといけねェみてェだなァ……?」

アジト人F「あ…あ、あ、ぁぁぁああああああ!!!!!」

97: 2012/01/29(日) 20:03:45.56 ID:2ZIORP270

アジト人D「く、くそ……!物影に隠れるだけで精いっぱいだ……!」

アジト人C「お、おい!こんな化け物達が来るなんて聞いてねえぞ!?」

アジト人F「も、もう嫌だ……もう嫌だぁぁぁああああああ!!!!!」

佐天「ちょっとー、逃げたら倒せないじゃないですかー……」

佐天「はぁ……"今、この場で走ってる人間"の"靴が床のコンクリートから離れなくなる"のは不可能」

アジト人F「あッ……あ、足がッ……足が動かねぇ……!た、助…」

佐天「"今、この場で床に転んでいる人間"の真上から"急に無数の槍が降ってくる"のは不可能」

アジト人F「けてく―――――がああああああッ!!!」

佐天「んー……やっぱり使い方がまだ慣れないなぁ……」

アジト人F「……」ピクッ……ピクッ……

105: 2012/01/29(日) 20:11:57.49 ID:2ZIORP270

アジト人C「があっ……!」

一方「さァてとォ……」

アジト人C「が…は………」

一方「……残るはテメェ1匹のようだなァ」

アジト人D「な、なぁ……か、金だ……金でどうだ……?」

アジト人D「1000万……いや、2000万だ……、へへ、悪くねえだろ?」

佐天「……"今、この場で金を渡そうとしている人間"の"真上から硫酸が滝のように流れてくる"のは不可能」

アジト人D「あ、あ――――――あ゙あ゙ぁぁああ゙ぎゃぁぁああああ゙ああ!!!!!」

佐天「う……流石にこれはやめたほうが良かったかな……すごい臭い……」

112: 2012/01/29(日) 20:18:50.32 ID:2ZIORP270

佐天「って硫酸が!!!!」

一方「チィッ……!」キュイン

ザー

佐天「あ、一方通行さん空飛べるんですね!」

一方「……くそが」

佐天「背中に竜巻かー……それ、かっこいいですね」

一方「このままアジトまで飛ぶぞ」

佐天「え、えぇ!?パンツ丸見え――――――!」

118: 2012/01/29(日) 20:27:40.73 ID:2ZIORP270

―グループのアジト―

土御門「くすりの売買組織のテントは硫酸塗れ……なんて能力だ」

佐天「す、すいません……調子乗りました」

一方「テメェの能力……最初に見た時は血液を爆発物に変えると思ってたが」

一方「……どォやら違うみてェだな」

佐天「あ、あはは……まぁ便利な能力って事で……」

土御門「まぁいいだろ、硫酸塗れは少しやりすぎだが初仕事でこれは大手柄だ」

佐天「じゃ、じゃあ研修生の私は失礼しますね~……」

パタン

一方「……土御門、お前あいつの能力を知ってンのか?」

126: 2012/01/29(日) 20:34:16.01 ID:2ZIORP270

土御門「……いいや、俺も見ていたが……あんな能力、見たこと無い」

一方「人体の爆発、弾丸を生身で弾く……無数の槍、硫酸の滝だ」

一方「多重能力者って訳でもねェだろ?」

土御門「さぁな……ただわかることは、佐天涙子が発言した事は現実になる」

土御門「それがたとえ不可能でもな……」

一方「不可能を実現させる能力……面白いじゃねェか……」

土御門「あぁ、佐天涙子……グループに誘って正解だったな」

――――
――

134: 2012/01/29(日) 20:42:54.30 ID:2ZIORP270

佐天「シャワーを浴びて、土御門さんが買ってくれた新品の服に着替えたのはいいけど……」

佐天「……臭わないかなぁ、私」クンクン

佐天「そういえば、最初に倒した男の人達は土御門さんが処理してくれたのかな?」

佐天「ま、いいか……さーてと、どうしようかなぁ……」

佐天「今から風紀委員の支部に行くのは正直面倒だし……」

佐天「……帰って今日はもう寝ーよっと」

――――
――

135: 2012/01/29(日) 20:47:54.46 ID:2ZIORP270

―次の日―

『さて、今日は学園都市名物の…』

佐天「んー……やっぱり土御門さんが処理してくれたんだ」

佐天「初春も白井さんも風紀委員で忙しいし、御坂さんも出かけるらしいんだよなー」

佐天「あ、私のLEVELってどの位置なんだろ……」

佐天「不意打ちに弱いし……口塞がれたらどうしようもないしなぁ……」

佐天「……あー、もう、散歩でもしよ」

148: 2012/01/29(日) 21:00:19.79 ID:2ZIORP270

佐天「はぁ……暇だなぁ……」

pipipi♪ pipipi♪

佐天「ん?仕事かな?」

『土御門だ、仕事が出来たがどうする?研修生』

佐天「あ、行きますー」

『今すぐアジトに来い』

ツー……ツー……

佐天「さてと、お仕事にいきますかー!」

153: 2012/01/29(日) 21:07:42.78 ID:2ZIORP270


――
―――

土御門「今日の仕事はある暴力組織の解体だ」

一方「……この手の組織はいくら潰しても蛆みてェに湧いてくるな」

佐天「暴力組織?また昨日見たいな仕事ですか?」

土御門「あぁ、今日も一方通行と研修生、移動は結標にしてもらう」

結標「最近、わたしタクシーばかりね……」

佐天「なんかつまらないなー……」

土御門「そんな研修生に朗報だ、今日は他の暗部に出会うかもしれないぜ……?」

佐天「へぇー……他にも暗部ってあるんだ……それはちょっと楽しみかも」

一方「グダグダしてねェでとっとと行くぞ……」

176: 2012/01/29(日) 22:01:17.45 ID:fCdPGQhf0
スタッフゥー
可能栄光

194: 2012/01/29(日) 22:30:24.11 ID:fCdPGQhf0

───

 -海辺の倉庫-

 ……カチカチカチ

浜面「……はぁ」

 ……カチカチカチ

??「……どうしたんです?」

浜面「……だってよぉ、今回の仕事、どう考えても……囮、だよなぁ」

 カチカチカチカチ

??「……ええ、間違いなく、囮です」

浜面「何だって俺らが"グループ"の連中とご対面しなくちゃいけねぇんだ」

浜面「"会って、すぐ逃げる"。これならアンタらだけで十分でしょ?と来たもんだ」

 ……カチカチカチ

浜面「……で、お前はさっきから何携帯イジってんだ」

??「……あー、いえ、クセみたいなもんです ハイ」

 カチカチカチカチ

195: 2012/01/29(日) 22:31:41.06 ID:fCdPGQhf0

浜面「お前も災難だよなぁ、新しく入ったばっかなのに、俺と組まされてこんな命がけの仕事して」

??「……フッ いえ、俺、浜面さんと一緒に仕事出来て、楽しいです ほんと」

浜面「変わってんなぁ」

??「いえ、本当にそう思いますよ」

 カチカチカチ

??「  戻って来れて、良かった  」


  ド ォ  オ ン !!



浜面「っ!?」

??「……」カチ。

浜面「なっ、何だぁ!? 来やがったのか!?」

一方「……いよォ 子猫ちゃン」

佐天「あっれー? 二人だけ? ちょっと拍子抜け……」

197: 2012/01/29(日) 22:32:03.87 ID:fCdPGQhf0

浜面「ッ、ぉおおオイ!!逃げんぞ!! すぐ裏の車に……」

佐天「"今逃げようとしてる人の足が砕けるなんて不可能"」

 バ ギ バキィ ッ

浜面「うがあああ゙あ゙あああああぁああああああ!!?」

??「浜面さんっ!?」

浜面「逃げろ……逃げろぉ!お前だけでも……」

佐天「いや、だから逃げようとしたら足が……あれ?」

??「………」

佐天「何で無事……ああそっか、逃げようとしてないのかぁ」

??「……」キッ

199: 2012/01/29(日) 22:32:34.05 ID:fCdPGQhf0

佐天「えーっと、えーっと、"今私を睨んでいる人の心臓が弾け飛ぶなんて……"」

 カチカチカチカチカチカチカチ



  ピロリラ♪



佐天「"不可の」

??「『回答』は……」

 カチ

??「出ている!!」

 《佐天は声に出すことで能力を発動する!ならば突風を起こして吹っ飛ばしちゃえ!》

aicezuki「吹き飛べ!はぁっ!!」

  ゴ オ ォ ォ ォ ッ !!
 
佐天「の……キャアアァァアッ!?」ゴロゴロゴロ

一方「!? ッチィ!エアロハンドか!!」

201: 2012/01/29(日) 22:32:54.37 ID:fCdPGQhf0

浜面「ぐっ……うぅ……」

aicezuki「浜面さんっ!! くっ……」

 カチカチカチカチカチ

 『ここから脱出するには?』

一方「!……てめェ……まさかあの時の……!」

 ピロリラ♪

 《テレポーテーションで離脱!》

aicezuki「浜面さん!!飛びますよ!!」

 シュンッ

一方「ッ!ちィ……逃げられたか……」 

佐天「あぁいたたた……えっとぉ、どうなりました?」

一方「どうもこうもねェ……」

一方「……決めた、皆頃しだ」


206: 2012/01/29(日) 22:34:00.62 ID:fCdPGQhf0

───

aicezuki「浜面さん!浜面さん!!」

浜面「う……ぐ……」ボタボタ…

aicezuki「出血が酷い……! くっ……」

 カチカチカチカチ 

 『足のケガを治すには?』


 ビー ビー

 《 知恵コインが足りません 》

aicezuki「……くっ……そぉ……っ」ダンッ


───


 コツ……コツ……



詠矢「……なぁんだか、今夜は騒がしいんだよなぁ」

222: 2012/01/29(日) 22:43:21.22 ID:fCdPGQhf0

室伏「喧嘩はやめたまえ」

みんな「はい」


 ~ HAPPY END ~


225: 2012/01/29(日) 22:46:04.14 ID:dnbDP34B0
うん











うん?

234: 2012/01/29(日) 23:07:42.78 ID:fCdPGQhf0
保守
題材は良いから期待したいんだが

238: 2012/01/29(日) 23:15:36.38 ID:fCdPGQhf0
そこら辺のマッチョマンにも勝てないのに何がレベル5越えだよ

254: 2012/01/29(日) 23:42:57.57 ID:4xKxa76y0
えっ終わったのか

251: 2012/01/29(日) 23:34:30.65 ID:4xKxa76y0
あれ?詠矢も出て来たのか

引用: 佐天「不可能を可能にする能力かぁ……」