40: 2016/12/09(金) 00:04:01.79 ID:Z4GBng8/0
前回:モバP「藍子に突然ビンタしたらどうなるか」
ガチャ
奏「あら、おはようプロデューサーさん」
P「うわあ!お、おはよう奏!」
奏「その反応……これはもう間違いないかしら」
P「な、なんの事だ?」
奏「さっき美波と会ったけど……何か揉めたのかしら?」
奏「あら、おはようプロデューサーさん」
P「うわあ!お、おはよう奏!」
奏「その反応……これはもう間違いないかしら」
P「な、なんの事だ?」
奏「さっき美波と会ったけど……何か揉めたのかしら?」
42: 2016/12/09(金) 00:08:33.55 ID:Z4GBng8/0
P「!?な、なんでだ?美波が何か言ってたのか」
奏「別に……さっきそこで美波にすれ違っただけだけど」
奏「彼女、泣いてたように見えたのよね。私にも気づかなかったし」
P(ぎゃああああああ!!ごめんなさああああい)
奏「そこに加えて事務所に来てみればプロデューサーさんが一人で取り乱してる」
奏「これはもう二人の間に何も無かった方が不自然よね?」
奏「別に……さっきそこで美波にすれ違っただけだけど」
奏「彼女、泣いてたように見えたのよね。私にも気づかなかったし」
P(ぎゃああああああ!!ごめんなさああああい)
奏「そこに加えて事務所に来てみればプロデューサーさんが一人で取り乱してる」
奏「これはもう二人の間に何も無かった方が不自然よね?」
43: 2016/12/09(金) 00:13:14.69 ID:Z4GBng8/0
P「べ、別に、な、なにも……」
奏「フフ、嘘が下手ね。そういう所も素敵だと思うわよ、プロデューサーさん」
奏「けれど、いくらプロデューサーさんが罪な人だとは解っていても相手は選んだ方が良いわよ」
奏「彼女は……美波はああ見えて純なの。弄ぶのは関心しないわ」
ズイ
P(か、奏……顔……近……)
奏「フフ、嘘が下手ね。そういう所も素敵だと思うわよ、プロデューサーさん」
奏「けれど、いくらプロデューサーさんが罪な人だとは解っていても相手は選んだ方が良いわよ」
奏「彼女は……美波はああ見えて純なの。弄ぶのは関心しないわ」
ズイ
P(か、奏……顔……近……)
44: 2016/12/09(金) 00:17:39.71 ID:Z4GBng8/0
奏「彼女の心は綺麗な水面……だけどそれだけに波紋が一滴でも広がるともう見てられない」
スッ
P(お、俺の顎に、手を……まさか)
奏「もちろん彼女のプロデュースに関する話だったなら、私に口を挟む権利は無いけれど……もし弄ぶ気なら……私ぐらいにしておきなさい」
スーッ
P(やばいやばいやばいよやばいよォ!顔が、唇があああ)
スッ
P(お、俺の顎に、手を……まさか)
奏「もちろん彼女のプロデュースに関する話だったなら、私に口を挟む権利は無いけれど……もし弄ぶ気なら……私ぐらいにしておきなさい」
スーッ
P(やばいやばいやばいよやばいよォ!顔が、唇があああ)
46: 2016/12/09(金) 00:20:51.37 ID:Z4GBng8/0
奏「……なんてね」
ピタ
P(え)
奏「お返しよ。美波を泣かせた分、ね。フフ、ガッカリしたかしら?それともホッとした?」
P「……」
P(おい、止めろ)
ピタ
P(え)
奏「お返しよ。美波を泣かせた分、ね。フフ、ガッカリしたかしら?それともホッとした?」
P「……」
P(おい、止めろ)
47: 2016/12/09(金) 00:41:51.56 ID:Z4GBng8/0
奏「彼女と何があったか知らないけれど、ちゃんと仲直りしておきなさい」
P「……」
P(止せ、奏は諫めてくれたんだ、奏なりのやり方で)
奏「じゃないと、罰として今度こそ貴方の唇奪っちゃうわよ」
スッ
P「……」
P(ここで踏みとどまれ、じゃないと今度こそ俺は、ただの―――)
奏「いえ、ご褒美の間違いだったかしら?」
ズイッ
パァン
奏「……え?」
P「……」
P(ただの、暴力男だ)
P「……」
P(止せ、奏は諫めてくれたんだ、奏なりのやり方で)
奏「じゃないと、罰として今度こそ貴方の唇奪っちゃうわよ」
スッ
P「……」
P(ここで踏みとどまれ、じゃないと今度こそ俺は、ただの―――)
奏「いえ、ご褒美の間違いだったかしら?」
ズイッ
パァン
奏「……え?」
P「……」
P(ただの、暴力男だ)
48: 2016/12/09(金) 00:50:56.53 ID:Z4GBng8/0
奏「え……も、もう、プロデューサーさん、本気にしちゃったのかしら」
P「……」
奏「いつもの冗談として聞き流してよ。美波と仲直りして欲しいのは本当だけれど」
パァン
奏「ッ……」
P「……」
奏「も、もしかして本気で怒らせちゃったかしら。ごめんなさい、私も貴方の純な心を傷つけちゃったのかも」
P(上辺だけはいつも通りだが……足が震えてるぞ、奏)
P「……」
奏「いつもの冗談として聞き流してよ。美波と仲直りして欲しいのは本当だけれど」
パァン
奏「ッ……」
P「……」
奏「も、もしかして本気で怒らせちゃったかしら。ごめんなさい、私も貴方の純な心を傷つけちゃったのかも」
P(上辺だけはいつも通りだが……足が震えてるぞ、奏)
49: 2016/12/09(金) 01:01:46.85 ID:Z4GBng8/0
奏「だけど、プロデューサーさんも悪いのよ?貴方が誰にでも優しい、罪な人だか」
パァン
P「……」
奏「……ご、ごめんなさい」
ブルブル
P「……」
P(そんな恐ろしい物を見るような目で見るなよ奏)
ゾクゾク
パァン
P「……」
奏「……ご、ごめんなさい」
ブルブル
P「……」
P(そんな恐ろしい物を見るような目で見るなよ奏)
ゾクゾク
50: 2016/12/09(金) 01:11:19.68 ID:Z4GBng8/0
奏「わ、解ったわ。元々言い出したのは私だしね。はい」
スッ
P(目を閉じて顔を少し上げて……まさか)
奏「これで手を打ちましょう、プロデューサーさん。……いつでも、良いわよ」
フル……フル……
P(頬を真っ赤にして、身体が震えてるじゃないか……怖いんだろう)
P(それでもなんとかそれを出すまいと……見上げた覚悟だよ。だが)
パァン
奏「……ぁ……」
P(俺は、乱れた奏が見たい)
スッ
P(目を閉じて顔を少し上げて……まさか)
奏「これで手を打ちましょう、プロデューサーさん。……いつでも、良いわよ」
フル……フル……
P(頬を真っ赤にして、身体が震えてるじゃないか……怖いんだろう)
P(それでもなんとかそれを出すまいと……見上げた覚悟だよ。だが)
パァン
奏「……ぁ……」
P(俺は、乱れた奏が見たい)
51: 2016/12/09(金) 01:14:34.09 ID:Z4GBng8/0
奏「あぁ……ああ……!」
奏「嫌!もう、いやああ!」
ダッ
ガチャガチャ
奏「なんで!?どうして開かないの!?」
P(ウチの事務所はオートロックだけど、鍵ならドアノブのすぐ上についてるじゃないか……期待以上の動転ぶりだな)
奏「嫌!もう、いやああ!」
ダッ
ガチャガチャ
奏「なんで!?どうして開かないの!?」
P(ウチの事務所はオートロックだけど、鍵ならドアノブのすぐ上についてるじゃないか……期待以上の動転ぶりだな)
54: 2016/12/09(金) 01:22:56.10 ID:Z4GBng8/0
奏「ああ……お願い……来ないで……もう、叩かないで……」
ヨロヨロ ペタン
P「……」
ズイ
奏「あ……あ……」
ガタガタ
ヨロヨロ ペタン
P「……」
ズイ
奏「あ……あ……」
ガタガタ
56: 2016/12/09(金) 01:29:10.63 ID:Z4GBng8/0
P「ここまでだ、奏」
奏「……え……?」
奏「悪趣味ね……」
P「そうだな。すまん」
奏「まさか貴方がそんな趣味を持ってたなんて……美波にも同じことをしたのかしら?」
P「ああ」
奏「……え……?」
奏「悪趣味ね……」
P「そうだな。すまん」
奏「まさか貴方がそんな趣味を持ってたなんて……美波にも同じことをしたのかしら?」
P「ああ」
58: 2016/12/09(金) 01:37:45.81 ID:Z4GBng8/0
奏「ふぅ……さっきも言ったけど、相手は選びなさい。私みたいに冗談で通じる相手かどうかは、貴方が一番解るでしょう?プロデューサーなんだから」
P「へぇ、冗談だと思ってるのか」
奏「え!?」
P「……」
ズイ
奏「ひっ……」
ビクッ
P「へぇ、冗談だと思ってるのか」
奏「え!?」
P「……」
ズイ
奏「ひっ……」
ビクッ
59: 2016/12/09(金) 01:42:20.19 ID:Z4GBng8/0
P「……はは、冗談だ。だがお陰で奏の知らなかった顔も見られた。最高だったよ」
奏「……私はひどい気分よ。……けど、今日のことは他の子には言わないで頂戴?……私も、喋らないから」
P「喋るもんか。奏のあんな顔を見るのは、俺だけでいい」
奏「……本当に見誤ったわ。まさか貴方がそんなに苛烈だったなんて……けど程々にしておいてよね?」
P「ああ……勿論だよ」
三人目・速水奏 了
奏「……私はひどい気分よ。……けど、今日のことは他の子には言わないで頂戴?……私も、喋らないから」
P「喋るもんか。奏のあんな顔を見るのは、俺だけでいい」
奏「……本当に見誤ったわ。まさか貴方がそんなに苛烈だったなんて……けど程々にしておいてよね?」
P「ああ……勿論だよ」
三人目・速水奏 了
72: 2016/12/09(金) 09:42:41.71 ID:Z4GBng8/0
P「遂に、俺は理解した」
P「俺はアイドルにビンタするために生きてきたのだと」
P「プロデューサーになってから色んな人に頭を下げてきたのも、安月給を耐えてきたのも、アイドル達と信頼関係を築いてきたのも」
P「全てはビンタされたアイドル達の顔を見るためなのだったと」
P「藍子、美波、奏……誰一人の例外も無く頬を赤く染めながら俺を見る顔は美しかった」
P「その美しさの前では俺の心に生じる多少の罪悪感など些末事……いや、むしろ背徳感によって生じる快感の極上のスパイスと言えるだろう」
P「つまり、ビンタこそが俺のプロデュースの究極の形だったのだ」
P「俺はアイドルにビンタするために生きてきたのだと」
P「プロデューサーになってから色んな人に頭を下げてきたのも、安月給を耐えてきたのも、アイドル達と信頼関係を築いてきたのも」
P「全てはビンタされたアイドル達の顔を見るためなのだったと」
P「藍子、美波、奏……誰一人の例外も無く頬を赤く染めながら俺を見る顔は美しかった」
P「その美しさの前では俺の心に生じる多少の罪悪感など些末事……いや、むしろ背徳感によって生じる快感の極上のスパイスと言えるだろう」
P「つまり、ビンタこそが俺のプロデュースの究極の形だったのだ」
61: 2016/12/09(金) 02:13:39.27 ID:YwgPdPW1O
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