686: ◆UoIACtoViU/N 2018/12/10(月) 16:42:04.33 ID:jE3DYHIq0

【バンドリ】香澄「綺羅綺羅怒気怒気する!」【中編】


羽丘 西側 一階

イヴ「あ! 見えてきました! 二階への階段です」

千聖「ええ、けどその前に..」



羽モブ「こっから先は!」


丘モブ「行かせないよ!」



千聖「やっぱりいるわね」

イヴ「押し通ります!」
バンドリ! ガールズバンドパーティ! イベントダイアリー 連載版:1 (ブシロードコミックス)
687: 2018/12/10(月) 16:48:41.79 ID:jE3DYHIq0
中央 一階

有咲「見えてきたぞ」

たえ「階段だ」

りみ「玄関を抜けてからはスムーズだったね」

沙綾「確かに」

香澄「けど、どうせ階段の前に羽丘の人達が...」

688: 2018/12/10(月) 16:52:27.63 ID:jE3DYHIq0
中央階段 一階




香澄「...いないね」

りみ「これって二階に行っていいんだよね?」

たえ「私達もしかして人がいないルート通ってるのかも。運がいい」

有咲「運がいい、のか?」

沙綾「人数が足りないとか?」


花咲3年モブ「ほら! 二階に行くよ!」タッタタ

花咲2年モブ「止まってないで!」タッタタ


りみ「は、はい!」

香澄「まぁ、行くしかないか」

689: 2018/12/10(月) 17:01:50.87 ID:jE3DYHIq0
東側 一階

バシ! ドシ!

羽モブ「うっ...」バタ



紗夜「随分手応えがありませんね。どうやら楽なルートだったようです」タッタタ

燐子「紗夜さんが強すぎるだけなんじゃ...」

花2年モブ「お待たせしました~」タッタタ

咲2年モブ「正面もいい感じで押してます!」タッタタ

紗夜「そのために攻めの人数を増やしましたから」

紗夜「ですが上に行けば行くほど手強いはずです」

燐子「あ! 人影、が見えます」

紗夜「そろそろ階段ですね。二階に行く前にもう一暴れですか」

690: 2018/12/10(月) 17:14:27.42 ID:jE3DYHIq0
東 階段前 一階



あこ「ふふふ..よくぞきた! 花咲川の軍勢よ! しかしこの私! 聖堕天使あこがいる限り...」



紗夜「....」

燐子「あこちゃん..」


あこ「って、ええ!? 紗夜さん! りんりん!?」

羽丘モブ「あの子は確か」

羽丘2年モブ「日菜ちゃんのお姉ちゃんの」

羽丘モブ「もう一人の子も見たことがあるような気が」


花咲2年モブ「人数はこっちの方が多い!

花咲3年モブ「一気に突破だ!」

691: 2018/12/10(月) 17:24:14.10 ID:jE3DYHIq0
紗夜「白金さん。少し下がっていてください」

燐子「紗夜さん...」


あこ「どうして、紗夜さんならともかく、りんりんまで」

紗夜「宇田川さん」

あこ「!! 紗夜さん...」

紗夜「私は上に行って湊さんと戦わなければいけません。そこを通してくれませんか?」

あこ「うっ...それは、出来ません!」

紗夜「そうですか」

あこ「あこも友希那さんにここを託されましたから!」

紗夜「なるほど。確かに、話し合いなど意味がありませんね」

紗夜「では、力尽くで通らせてもらいます」ダッ!

692: 2018/12/10(月) 17:29:09.52 ID:jE3DYHIq0
羽丘 中央階段 二階


花咲3年モブ「うっ...」バタ


花咲2年モブ「そん、な...」バタ


りみ「!?」

有咲「先に行ってた先輩達が!」

たえ「お昼寝?」

沙綾「気絶してる、いや、させられたんだね」

香澄「多分、あの子だ」



日菜「お! 次々来たね」

693: 2018/12/10(月) 17:36:26.71 ID:jE3DYHIq0
日菜「んん? ありゃ、またお姉ちゃんじゃないや」

羽3年モブ「おいおい、頼むよ、日菜。ここにあんたの姉貴が来るって言うから一階に奴らも引き上げてここで待ってたのに」

日菜「あれ~? お姉ちゃんなら正面から来ると思ったのに」


香澄「お姉ちゃん、それにあの見た目。もしかしてあの人が紗夜さんの...」

花咲3年モブ「気を、つけて」

沙綾「大丈夫ですか?」

花咲3年モブ「あいつら、滅茶苦茶、強い」

有咲「しかも、多いし!」


日菜「う~ん、これはもしかして別のところかな?」

丘3年モブ「とりあえず新しく来た子達も可愛がってあげないとね」スタスタ

羽2年モブ「ですね」ギュ!

694: 2018/12/10(月) 17:41:06.17 ID:jE3DYHIq0
香澄(もしそうなら私がやらなきゃ!)

香澄「ポピパのみんなと他の人達は周りの人をお願い!」

香澄「私はあの真ん中の子とやるから!」ギュ!

たえ「わかった」

りみ「うん!」

有咲「香澄、大丈夫か?」

香澄「勿論...といいたいけど、どうかな?」

香澄「けど絶対に勝つ。有咲もみんなのことお願いね」

有咲「ああ」

695: 2018/12/10(月) 17:45:31.49 ID:jE3DYHIq0
沙綾「有咲」

有咲「私達は周りのやつらに集中しよう。油断できねえぞ」

沙綾「香澄の相手の人。相当強いよ」

有咲「だから香澄がやるっていってくれたんだろ? だったら任せるしかない」

沙綾「...わかった。こっちも頑張らないとだしね」

有咲「ああ」ギュッ!



日菜「やれやれ、お姉ちゃんが来るまでの準備運動になってね」


香澄「準備運動、ですめばいいですけど」

697: 2018/12/12(水) 22:37:32.06 ID:x919ZXtH0
花咲川 中央一階



蘭「はぁぁ!!」バシン!!



こころ「やあぁぁ!!」バシン!!

698: 2018/12/12(水) 22:47:38.05 ID:x919ZXtH0
巴「おうおう、蘭のやつ燃えてるなぁ~!」

巴「蘭の相手もなかなか強そうだしうらやましいぜ!」

巴「モカー! そろそろアタシと変わってくれよ!」




モカ「モカモカパーンチ!」パンチ!

ミッシェル「うおっと」ヒョイ

モカ「むむ、見た目に合わず随分すばやい」

ミッシェル「それはどう、も!」ビュン!

モカ「っと!」バッ!

ミッシェル「そっちも十分素早いですよ」

699: 2018/12/12(水) 22:52:36.68 ID:x919ZXtH0
モカ「巴~、ごめーん、もうちょっとやらせて~」


巴「いいけど、早くしてくれよなー!」

巴「やれやれ、ひまり達はどうなってるかな、っと」チラ



ひまり「おりゃー!」シュン!

はぐみ「わわ!」スカ

ひまり「まだまだ!」ビュン!

はぐみ「危ない!」チッ!

ひまり「ふふ~ん、私の自慢のパンチの前に手も足も出ないみたいだね」

700: 2018/12/12(水) 22:56:30.49 ID:x919ZXtH0
巴「ひまりは良さそうだな。つぐの方は」



つぐみ「えい! やぁ!」シュン! バッ!

花音「ふぇぇ!」ヒョイ、ヒョイ

つぐみ(当たらない!)

つぐみ「こうなったらつかみ技で!」ガバ

花音「ひぇぇぇ!」スカ

つぐみ「え!? わ、わ、わぁ!」ズコ、ドテ!

花音「あ、あの、大丈夫ですか?」

701: 2018/12/12(水) 23:01:48.28 ID:x919ZXtH0
巴「ちょーっと苦戦気味か? けど別にやられてるわけではなさそうだし」

巴「あー! 何でアタシだけ相手がいないんだ!」

巴「けど、二対一ってのは卑怯だし...」




蘭「この!」ビュン!

こころ「ほっ!」バクテン

蘭「はぁ!?」

こころ「てりゃ!」回し蹴り!」

蘭「ふん!」ヒョイ

こころ「あら?」

702: 2018/12/12(水) 23:10:22.47 ID:x919ZXtH0
蘭「やりずらいったらないね」

蘭(滅茶苦茶動きがアクロバティックなんだけど。絶対に疲れるでしょ、それ)

蘭「けど、おかげで動きが読みづらい。さっきからまともに当てれてないし」


こころ「何度も当たったと思ったのに全部防がれてるわ」

こころ「貴方すごいのね!」

蘭「それはどうも。あんたも喧嘩なんかやってないで新体操にでも行ったら?」

こころ「新体操? それって楽しいのかしら?」

蘭「さあね」

蘭(花咲川に香澄の他にこんな出来る一年がいるなんて)

蘭「これは速攻で羽丘には戻れそうにないかな」

703: 2018/12/12(水) 23:15:54.99 ID:x919ZXtH0
羽丘 中央 二階


香澄「はぁぁ!」バシン! 

日菜「よっと」ヒョイ

香澄「くっ、ならこれで!」グル

日菜「とりゃ!」ピョーン

香澄「へぇ?」

日菜「とおぉ!」かかと落とし!

香澄「!! やば!」ザッ!

日菜「あれ?」


ガツン!


日菜「!! いっった!!」

704: 2018/12/12(水) 23:23:09.94 ID:x919ZXtH0
香澄「いきなり飛んだ思ったらまさかかかと落としだなんて」

香澄「しかも反動もなしに普通に飛んであの高さ、なんてジャンプ力」

香澄「あの破天荒な動き、誰かさんにそっくりなっんだけど」


日菜「いたたた、まさか避けられるなんて」

香澄「流石に避けますよ」

日菜「ふむふむ、香澄ちゃん、だっけ? やるね」

香澄「それは、どうも」

日菜「それじゃ私も少しはちゃんとやろっかな~」

香澄「...」ググ!

香澄(俗に言うお遊びはここまでってやつかな?)

705: 2018/12/12(水) 23:28:26.13 ID:x919ZXtH0
日菜「とぉ!」ビュン!

香澄(はや!)

香澄「くっ!」チッ!

日菜「もういっちょ!」キック!

香澄「この!」キック!


バシン!!


香澄「いっっ!!」ヒリヒリ

日菜「へへ~ん、ほ!」パンチ!

香澄「はぁ!!」パンチ!


ガチン!!

706: 2018/12/12(水) 23:33:18.09 ID:x919ZXtH0
香澄「~~~!! いったぁ!」ヒリヒリ

日菜「えへへ~、どんなもんだい!」エッヘン

香澄「ふぅー、ふぅー」

香澄(躱せないからとっさに同じ動きで相頃しようと思ったけど甘かった!)

香澄(少なくとも力はあっちが完全に上)

日菜「いや~、いいね。いつもはこんなにやり合える子がいないから久しぶりに楽しい!」

香澄(しかも動きはこころん並に破天荒でハチャメチャ)

香澄「最悪の相手だよ」

日菜「さーて! まだまだ付き合ってもらうよ!」ダッ!

707: 2018/12/12(水) 23:38:29.05 ID:x919ZXtH0
東側 階段前 一階

紗夜「ふっ!ドス

羽丘モブ「きゃ! つよ、すぎ」バタ

紗夜「さて、これで」チラ

あこ「てりゃ!」シュン!

花咲1年モブ「うっ!」バタ

あこ「よ、よーし、ってあれ?」キョロキョロ

紗夜「残りは宇田川さん、貴方だけです」

あこ「ええ!? 嘘!」

紗夜「改めていいます。通してくれませんか?」

あこ「うっ!」

708: 2018/12/12(水) 23:43:38.02 ID:x919ZXtH0
紗夜「人数的にも強さ的にももはや勝敗は明らか。一方的に攻撃するのは好きではありませんので」

あこ「そ、それは! 確かにあこは紗夜さんには敵いませんけど、それでも! あこだってこの二年ただぼーっとしてた訳じゃないんです!」

あこ「紗夜さん! あこと一騎打ちしてください!」

紗夜「本気ですか?」

あこ「勿論です! 今のあこは羽丘のあこなんですから!」プルプル

紗夜「...わかりました。宇田川さん、貴方がその覚悟に答え私も....」


燐子「待ってください!!」


紗夜「??」

あこ「りんりん?」

燐子「その勝負、私にやらせてください」

709: 2018/12/12(水) 23:51:10.47 ID:x919ZXtH0
紗夜「!!」

あこ「ええ!?」

紗夜「白金さん、いいのですか?」

燐子「はい。やらせてください。私も、私だって、戦えます!」

紗夜「...」

紗夜「そうでしたね。では宇田川さんとの勝負は任せます」

燐子「はい!」


あこ「りんりん、どうして?」

燐子「あこちゃん、あこちゃんが頑張ってたように私も昔みたいに紗夜さんたちの喧嘩を後ろから見てるだけの私から変わるように頑張ったの」

燐子「だから....だから! 勝負だよ、あこちゃん」

あこ「りんりんと、しょう、ぶ? そんなのって、」

710: 2018/12/12(水) 23:56:35.00 ID:x919ZXtH0
紗夜「白金さん、私達は先に上に行きますね」

燐子「は、はい」

紗夜「しっかり、決着をつけてきてください」

燐子「そのつもり、です」コク


紗夜「...」タッタタ


あこ「あっ!」

燐子「あこちゃんは私と勝負、だよ」ザザ

あこ「りんりん、本当に、やるの?」

りん「うん」

あこ「そんな...」

燐子「私から、いくね」

燐子「や、やぁ!」ダッ!

711: 2018/12/13(木) 00:03:26.25 ID:v2bKuyUx0
中央 二階

日菜「ふ! は! とぉ!」シュン! バッ! ダシ!

香澄「ぐっ! が! ごほ!」バシン! ドゴ! バキ!

日菜「はぁ~、とぉ!」ビュン!!

香澄「っく!」バッ、ゴロン

日菜「むむ! 渾身のタックルが」

香澄「悪質タックル、でしょ」ゴホゴホ

香澄(くっそ~、ホントに強い!)

712: 2018/12/13(木) 00:08:30.09 ID:v2bKuyUx0
香澄「けど、やられっぱなしは嫌なんで!」パンチ!

日菜「ほっ!」ガシ!

香澄「この!」左ジャブ!

日菜「なんの!」バシ!

香澄「まだまだ!」キック!

日菜「私も、っと!」キック!

香澄「あー、もう! なら!」グイ!

日菜「!? わわ!」

香澄「えい!」頭突き!!

ゴツン!!

713: 2018/12/13(木) 00:14:50.00 ID:v2bKuyUx0
日菜「いったぁー!!」ジンジン

香澄「へへ....いたっ」ジンジン

香澄(こんなことしてるけど正直完全に負けてる)

香澄(私の体質上、段々力は上がってきてるけどまだ足りない)

香澄「ここでもう全力を出さなきゃ、かな」

香澄「色々考えながらやり合って勝てる相手じゃないし」

香澄「よし!」


日菜「頭突きとか、やめてよね。ほんとに!」ジンジン

香澄「これくらいしか思い浮かばなかったんで」

日菜「もっとあるでしょ? つかんだまま投げ飛ばすとかさ!」

香澄「あんなにガッチリ捕まれてたら無理ですよ」

日菜「まったく! そんなんじゃ、全然るんってこな.....」

日菜「この匂い、まさか!」

714: 2018/12/13(木) 00:19:43.17 ID:v2bKuyUx0
香澄「へ?」

日菜「間違いない。お姉ちゃんが二階に来たんだ!」

香澄「紗夜さんが?」

香澄(けど確か東側だったような)

日菜「この匂いはあっちからだ!」クンクン

香澄「うそ!?」

香澄(あってる!)

日菜「ここじゃなかったみたい。まぁ、いいや! お姉ちゃん! 今行くよ!」ダッダダ

香澄「ああ!! 私との喧嘩は!?」

715: 2018/12/13(木) 00:22:53.65 ID:v2bKuyUx0
マッテテー!


香澄「行っちゃった」ズキ

香澄「いつっ!」

香澄「これじゃ私、ただボコられただけじゃん」




たえ「りみ!!」



香澄「!!」

香澄「みんな!」ダッ

716: 2018/12/13(木) 00:30:28.93 ID:v2bKuyUx0
りみ「きゃあ!」バタ

有咲「りみ! 大丈夫か!?」

りみ「う、うん。大丈夫」ググ


沙綾「手強い!」シュ!

羽丘3年モブ「っと!」バシン!


花咲3年モブ「気をつけて! 三年が多い!」

羽3年モブ「そういうこった!」パンチ!

丘3年モブ「日菜がここに紗夜が通るっていうから戦力が他より多めなのさ!」キック!


たえ「エレキパーンチ!」パンチ!

羽1年モブ「うぐ!」バシン!

717: 2018/12/13(木) 00:37:14.32 ID:v2bKuyUx0
たえ「人数は同じくらい」

有咲「つっても三年はあっちの方が多そうだ!」


羽丘3年モブ「おら!」シュ!

羽羽3年モブ「くらいな!」ドシ!

沙綾「く! うっ!」チッ! バシ!

丘丘3年モブ「終わりだ!」パンチ!



香澄「こ、のぉ!!」ドロップキック!!



羽丘3年モブ「ぐふぇ!」ドシ!

羽羽3年モブ「ぐえ!」ベシ!

丘丘3年モブ「ぐほ!」バシ!

718: 2018/12/13(木) 00:41:52.11 ID:v2bKuyUx0
香澄「沙綾! 大丈夫!?」

沙綾「勿論、っていっても助かったよ。ありがと」

香澄「無事なら良かったよ」

沙綾「こっちに来たってことは勝ったの?」

香澄「いや、どっか行っちゃった」

沙綾「へ? 逃げたの?」

香澄「いや、そうじゃないと思う。追いかけたいけどまずはここを片づけよう」シュン! シュン!

羽2年モブ「ぎゃ!」バタ

丘1年モブ「くっ!」バタ

719: 2018/12/13(木) 00:49:38.45 ID:v2bKuyUx0
沙綾「流石だね」

香澄「さっきの人にいい感じにボコられたから力が湧き上がってるの!」ビュン!

羽3年モブ「ぐふっ!く、そ...」バタ!

香澄「よし!」フンスー

沙綾「頼りになるっと!」グル、バッ!

香澄「みんな! 三年生は私に任せて!」

有咲「すまねぇ!」


羽モブ「生意気なやつがいるね」


羽1年モブ「シャルル先輩!」

シャルル先輩「アタイにまかせな」

720: 2018/12/13(木) 00:53:55.48 ID:v2bKuyUx0
香澄「りみりん、おたえ。そっちの人達お願いね!」

りみ「うん、香澄ちゃんも気をつけて」

たえ「やばかったら呼んで」

香澄「うん。分かってるよ」


シャルル先輩「きな、一年嬢ちゃん」

香澄「日菜さんを追いかけないとだからさっさと終わらせてもらいます」

721: 2018/12/13(木) 00:54:29.37 ID:v2bKuyUx0
今日はここまでで

722: 2018/12/16(日) 14:22:13.46 ID:toTaDrke0
西側 階段前 一階

千聖「ふっ!」シュバン!

羽モブ「ぐふ!」バタ

千聖「よし」


イヴ「てりゃー!」パンチ!

丘モブ「うへ!」バシ!

イヴ「どんなもんです!」フンスー


羽モブ「くそー、つえー!」

丘モブ「このままじゃ突破されちゃう!」

羽丘モブ「せめて一人だけでも!」チラ

723: 2018/12/16(日) 14:29:50.03 ID:toTaDrke0

モブ達「「はぁ!」」ダッダ!


イヴ「え!?」


花モブ「四人がかりで!?」

咲モブ「イヴちゃん! 危ない!」

千聖「っ!」バッ!


バシン!!


羽丘モブ達「なぁ!?」


千聖「ぐっ!」グググ

724: 2018/12/16(日) 14:34:53.24 ID:toTaDrke0
イヴ「千聖さん!」

花咲2年モブ「すごい! 一人で四人の攻撃を受け止めた!」


千聖「私の大切な後輩に、大人数で攻撃するのは見過ごせないわね!」バッ!

羽モブ「うわ!」

千聖「はぁ!」バシ! ドシ!

羽モブ「うへ!」バタ

丘モブ「ぐへ!」バタ


イヴ「私も! やぁ!」シュン! シュン!

一年モブ「きゃ!」バタ

一年モブ「わぁ!」バタ

725: 2018/12/16(日) 14:39:59.56 ID:toTaDrke0
千聖「これでよしっと。イヴちゃん、怪我はない?」

イヴ「はい! 大丈夫です! 千聖さん、ありがとうございました!」

千聖「気にしないで。あれくらいどうってこ...っ!」ズキ

イヴ「? どうかしました?」

千聖「い、いえ。なんでもないわ」

千聖(右足が痛むわね。イヴちゃんを庇った時、変に受け止めたからかしら)クネクネ

千聖(けど、大丈夫。普通に動かせる)トントン

花咲2年モブ「ここにはもういません」

千聖「では二階に行きましょう」タッタタ

イヴ「はい!」タッタタ

726: 2018/12/16(日) 14:46:32.58 ID:toTaDrke0
西側 二階

イヴ「到着です!」スタ

千聖「ふぅ」

花咲モブ「このまま三階へ...」



薫「おっと、そうはさせないよ。子猫ちゃん」



花咲モブ「!?」

薫「三階に行く前に私達が相手だ」

千聖「...薫」

薫「やあ、千聖。やはり私達はこうやって出会う運命なんだね」

千聖「そんな運命なら願い下げよ」

麻弥「ここから先には行かせないッス」スッ

イヴ「いいえ! 通らせてもらいます!」ザッ!

727: 2018/12/16(日) 14:50:29.70 ID:toTaDrke0
とあるスタジオ


カメラマン「それじゃ、丸山彩さん。お願いします」

マネージャ-「あの、すみません」

カメラマン「どうしました?」

マネジャー「たった今本人から具合が悪くなったので病院に行ってくると」

カメラマン「へ?」





彩「はぁ、はぁ」タッタタタ

彩「千聖ちゃんの、バカ!」ハァハァ

728: 2018/12/16(日) 14:56:25.04 ID:toTaDrke0
羽丘 東側 一階

燐子「や、やぁ!」ヒョロロ

あこ「えっと、ほい」ヒョイ

燐子「たぁ!」ヒョロロ

あこ「ほっ!」スカ

燐子「や、やるね。あこちゃん」ハァハァ

あこ「...やっぱり、りんりんに喧嘩なんてあってないよ。今だって殴るとき目つむってるし」

燐子「これから! これから本気を出すの」

あこ「そんなこと言ったって」

燐子「あこちゃんも本気で来て」

あこ「出来ないよ! りんりんを殴る、なんてそんなこと」

燐子「だったら、私だけずっと攻撃するから」

729: 2018/12/16(日) 15:10:01.63 ID:toTaDrke0
あこ「どうしてそんなにやる気なの!? りんりんはあこのことが嫌いなの!?」

燐子「そんなわけ、そんなわけないよ!」

あこ「だったら、どうして...」

燐子「さっき言ったよね? もう後ろで見てるだけは嫌だって。だから...」

あこ「それは...」

燐子「それに、ね。私はどうしてもあこちゃんに勝ちたいの」

あこ「?」

燐子「私達が中学の頃ロゼリアで活動してたとき、みんなの喧嘩をいつも後ろから見てて、危なくなったらあこちゃんが助けてくれたよね?」

あこ「う、うん。そうだったけど」

燐子「それからしばらくしてロゼリアは今みたいに少しバラバラになっちゃって」

燐子「けど、氷川さんはまた昔のロゼリアに戻ろうとしてる」

燐子「それでもし、また昔みたいに五人に戻れた時、私だけお荷物の状態は嫌、なの」

730: 2018/12/16(日) 15:16:46.01 ID:toTaDrke0
燐子「またロゼリアとして戻った時、今度は私が他の皆さんを、あこちゃんを助けられたらって」

あこ「りんりん...」

燐子「だからあこちゃんを守るためにも私はあこちゃんより強くなくちゃダメだと思うんだ」

燐子「だからここで私はあこちゃんに勝ちたい、そう思ってるよ」

あこ「っ!」

あこ「....ずるいよ、りんりんは。いつもいつもかっこいいんだから」

燐子「だからあこちゃん。私と真剣に勝負してくれないかな?」

あこ「....うん、わかった」

あこ「あこも、これからもりんりんを守ってみせる。そのためにも、りんりんに勝つ!」

731: 2018/12/16(日) 15:25:47.81 ID:toTaDrke0
花咲川  中央 一階


こころ「やぁ!」シュン!

蘭「あっぶな!」チッ

こころ「むむ! また当たらなかったわ」

蘭「本当に予測しずらい。けど速さにはなれてきたよ」

こころ「こうなったら、えい!」 回し蹴り!

蘭「おっと!」スカ!

こころ「!?」

蘭「はぁ!」バシン!

こころ「きゃ!」バシン! 

蘭「よし、やっとまともに入った。回し蹴りなら香澄のやつの方が鋭かったよ」

732: 2018/12/16(日) 15:30:28.42 ID:toTaDrke0
はぐみ「たぁ!」シュン!

ひまり「ほっ!」チッ

はぐみ「あわわ!」

ひまり「へへーん、カウンター!」グル、パンチ!

はぐみ「うわぁ!」ザッ!

ひまり「また躱された!?」

はぐみ「はぁ、はぁ、危なかった」グル

ひまり「むむむ~! すばやい!」

ひまり「私の渾身のパンチが! こうなったら!」

733: 2018/12/16(日) 15:34:54.18 ID:toTaDrke0
はぐみ「うぅ、おされっぱなしだよ。けどこころん達のためにもここは頑張らないと!」

はぐみ「やぁ!」シュン!

ひまり「いたっ!」ペシ!

はぐみ「!! や、やった!」

ひまり「けど!」ガシ!

はぐみ「うわ! 腕が捕まれちゃった!」ググ

ひまり「やっぱり素早い人にはこれが一番!」ガシ

ひまり「くらえ~! ひまりパーンチ!」パンチ!

はぐみ「きゃあ!」バチン!

734: 2018/12/16(日) 15:43:09.67 ID:toTaDrke0
つぐみ「やぁ! たぁ!」シュ! シュ!

花音「ふぇぇぇ!」ビュン、ビュン

つぐみ(本当に当たらない。目をつむってるし、どうやって避けてるの!?)

つぐみ「体が勝手に、ってことなのかな?」

花音「うぅ、反撃しなくちゃいけないけどどうしたら」

花音「この前みんなで遊びながら練習したあの投げ技しかできないよぉ」

つぐみ「反撃が来ないからカウンターとかも出来ないし、つかもうとしてもそれすらも躱される」

つぐみ「どうしよう、本当に打つ手がないや」

735: 2018/12/16(日) 15:51:41.70 ID:toTaDrke0
巴「ようやくアタシの番だぜ!」シュン! シュン!

ミッシェル「くっ! わっ!」ビュン、ビュン

巴「てりゃ!」バシン!

ミッシェル「うっ!」ドゴ!

巴「よっし! 今のは入ったんじゃないか?」

ミッシェル「うぅ...」ムク

巴「ありゃ、そうでもないか。着ぐるみを殴ってるわけだが、効いてるかどうかいまいち分からないんだよな~」

ミッシェル(効いてますよ、しっかりと)

ミッシェル(そりゃ他の人達よりは効いてないかもだけど、私の素のスペックからすると殴られたりするとかなりの衝撃が来るんですよ)

ミッシェル(おまけに着ぐるみ最大の弱点たる視界の狭さ! 他の着ぐるみよりは高性能だけど流石に人の視界よりは全然悪いし)

モカ「巴~、あと三分」

巴「なぁ! モカはもうちょっとやってただろ!」

モカ「そんなことありませんよ~」

736: 2018/12/16(日) 15:58:59.51 ID:toTaDrke0
巴「くそー! こうなったら三分でケリつけてやるぜ!」

ミッシェル「勘弁してくださいよ」

ミッシェル(現状、他のみんなは見えないけど間違いなく押され気味なはず。特にはぐみと花音さんがやばいかも)

ミッシェル(まぁ、花音さんは攻撃は全然だけど、回避はすごいからやられはしない、かな?)

ミッシェル(かくいう私も自分のことで精一杯。人が変わってからはちょっとやばそうだし)

ミッシェル(こころは問題ない、と思いたいけどおそらくこの人達のリーダー。間違いなく強い)

ミッシェル「つまりこのままだと確実にやばいってことだよね」

巴「さ~て、続きいくぜ!」

ミッシェル「私も集中しなきゃ...」


ゾロゾロ...

737: 2018/12/16(日) 16:06:37.17 ID:toTaDrke0
ミッシェル「!?」

モカ「おや?」


羽丘モブ「よっと」スタ

羽丘モブ「アフターグロウじゃん」

羽丘モブ「手伝うよ」


ミッシェル「羽丘の人達。まぁ、来るよね」


モカ「あ~、今いい感じで一対一やってるから邪魔しないでね~」

羽丘モブ「え? 何それ?」

羽丘モブ「全員でボコった方が早くない?」

羽丘モブ「確かに! それある~!」


蘭「いいから、邪魔しないで」

738: 2018/12/16(日) 16:13:40.39 ID:toTaDrke0
羽丘モブ「ちぇ、はいはい」

羽丘モブ「なら先に行かせてもらうよ」

羽丘モブ「ばいばーい」スタスタ



巴「あーあ、ま、いっか。先に行って他の奴らを蹴散らしてもらってるって思えば」

モカ「最後に勝つのはモカ達だからね」


羽丘モブ達「「きゃー!」」バタバタ


ミッシェル「!?...階段から落ちてきた」

花音「全員、気絶してるよ」

スタスタ

つぐみ「二階から誰か来る!」

739: 2018/12/16(日) 16:22:09.34 ID:toTaDrke0

ひなこ「じゃじゃーん! ひーなちゃんだよ!」


ひまり「...誰?」

蘭「さあ?」


ミッシェル「ひなこさん!」

ひなこ「やっほー! 大丈夫かい? ハロハピのみんな!」

ミッシェル「どうしてここに? 先輩は校章の前にいたはずじゃ?」

ひなこ「まぁまぁ、これも作戦の内だよ。私達も校内のいろんな場所に行って戦いに参加したりしてるんだ」

ミッシェル「なるほど」

ひなこ「それにこの場に助っ人も連れてきたよ」

はぐみ「助っ人?」

ひなこ「そう! 私以外にね」



夏希「ハロハピのみんな、悪いけど私達にもアフターグロウとやらせて」

741: 2018/12/26(水) 16:46:53.11 ID:OyET+qXF0
ミッシェル「貴方達は、チスパの皆さん!」

里美「喧嘩中ごめんね」

文華「私達もアフターグロウに借りがあるの」

真結「リベンジ、しなきゃだからね」



ひまり「あの子達って」

つぐみ「中学の頃私達が倒したチスパ、だね」

モカ「おお~。何か懐かしいね」

巴「久しぶりだな!」

742: 2018/12/26(水) 16:54:12.11 ID:OyET+qXF0
蘭「今更何?」

夏希「今言ったじゃん。リベンジするって」

蘭「出来ると思ってるの?」

夏希「強くなったのはそっちだけじゃないよ?」

蘭「それはそうだね。それじゃ、あんたもさっさと倒して....」


こころ「よくもやったわね!」ジャンピングキック!!


蘭「ぐっ!」バシン! 


夏希「こころ!」

こころ「あら? 貴方は..誰だったかしら?」

夏希「この前も名前言ったじゃん。まぁ、いいや」

夏希「悪いけど、少し変わってくれない? 蘭達とは私達が決着をつけたいの」

こころ「だめよ! あの人は私が喧嘩してるんだから!」

夏希「へ?」

743: 2018/12/26(水) 17:01:52.70 ID:OyET+qXF0
こころ「今すごく楽しいの! だから変わるのはできないわ」

夏希「ええ!? いや、私達も因縁ってか、借りがあるっていうか」

こころ「? 何か借りてるなら返した方がいいわよ?」

夏希「だから! 今からそれを返そうとしてるの!」


蘭「ほんっと、めんどくさいね。あんた」ムク


こころ「起きたわね! さぁ、続きするわよ!」

蘭「それはいいけど、私は蘭。あの人じゃないから」

こころ「私はこころ! 弦巻こころよ!」

蘭「こころ、ね。それじゃ、こころと夏希」

夏希「何よ」

蘭「二人まとめてかかってきなよ」

夏希「な!? バカにしてるの!?」

こころ「わかったわ! いくわよ~!」ダッ!

夏希「は!? え、ちょっと!」 

744: 2018/12/26(水) 17:11:22.66 ID:OyET+qXF0
文華「話には聞いてたけど」

真結「あれが弦巻こころ」

里美「本当に破天荒な人なんだね」

ミッシェル「うちのこころが本当にすみません」


巴「それじゃ他のチスパのみんなも混ざるか?」

つぐみ「巴、軽いね」


ミッシェル「皆さんの考えもあると思うけどここは協力してもらってもいいかな?」

文華「えっと、誰?」

ミッシェル「あー、美咲です」

真結「美咲ちゃん?」

里美「なんで着ぐるみ着てるの?」

ミッシェル「話せば色々あるので。それよりどうです?」


745: 2018/12/26(水) 17:18:42.31 ID:OyET+qXF0
里美「確かに乱入させてもらう身だし」

文華「いいよ。私達だけじゃ悔しいけど勝てるか分からないし」

真結「二対一になっちゃうけど」

花音「あ、ありがとう」

はぐみ「助かった~! はぐみ、結構ピンチだったから」


モカ「あらら」

つぐみ「一人で二人相手だね」

ひまり「大丈夫! 私達ならいけるよ!」

巴「おうとも! けど、結局一人余るんじゃないか?」

モカ「巴~、モカちゃんと交代の時間だよ」

巴「な!? まてまて! アタシだけまた残っちまうじゃねーか!」

746: 2018/12/26(水) 17:26:50.06 ID:OyET+qXF0
ひなこ「仕方ないなぁ。私がやってあげよう!」


巴「えっと、誰ですか?」

ひなこ「名乗るほどのものじゃないよ!」

ひまり「うわ~、大変そう」

ひなこ「ちなみに私三年だし、強いよ?」

巴「ホントですか!? よっしゃ!」


ミッシェル「助かります。ひなこさん」

ひなこ「なんのなんの。可愛い後輩のためよ」

花音「これでさっきよりやりやすくなったね!」

はぐみ「うん! ありがとう!」

里美「こっちの台詞だよ」

真結「それにお礼は勝ってからね」

747: 2018/12/26(水) 17:31:11.34 ID:OyET+qXF0
こころ「やぁ!」ビュン!

蘭「おっと」チッ

夏希「ここだ!」パンチ」

蘭「甘いよ!」ガシ

夏希「くっ!」ググ

蘭「そんなパンチじゃ食らわないね」

夏希「悔しいけどそうみたいだね。けど!」グイ

蘭「!? っと!」ヨロ

夏希「こころ!」

こころ「たぁ!」バク宙蹴り!

蘭「はぁ!? ぐ!」バシン!

748: 2018/12/26(水) 17:37:04.86 ID:OyET+qXF0
蘭「あー、いった」

蘭「さっきからいちいち飛ばされてばっかなんだけど」スタ


こころ「フフ、決まったわね。ナイスよ! つかんでた人!」

夏希「だから夏希だってば」

夏希「それより、今の動きやばくない? 助走付きとはいえバク転しながらキックしなかった?」

こころ「ええ、あの動き楽しいのよ!」

夏希「あ、あはは、なるほど」

蘭「やるね。いいコンビネーション」

夏希「間違いなくたまたまだけど」

749: 2018/12/26(水) 17:40:08.19 ID:OyET+qXF0
夏希「結局二人でやってるし」

蘭「別にいいよ。もう油断しないし」

蘭「二人まとめて倒してやるから」

こころ「ふふーん、望むところよ!」

夏希「ま、こうなった以上やるしかないか」

夏希「ちょっとやり方は変わったけど、中学の借りを返させてもらうよ!」ダッ!

751: 2018/12/27(木) 00:31:06.81 ID:HVasbHt/0
羽丘 東 二階

紗夜「ふん!」ベキ、ドシ

モブ「ぎゃふん」バタ

紗夜「ここもあらかた片づきましたね」

紗夜(白金さんは無事でしょうか)

紗夜「今は信じるしかありませんが」

花咲二年モブ「紗夜ちゃん、大方倒したよ」

紗夜「わかりました。それでは作戦通り三階へ行き校長室、およびその周りを確認」

紗夜「終わり次第他のルートの人達と合流し、一気に校長室に乗り込みます」

752: 2018/12/27(木) 00:43:39.82 ID:HVasbHt/0
花咲二年モブ「りょーかい!」タッタタ

紗夜(後の、いや、本命の問題は日菜と湊さん)

紗夜(今、理想なのはこの状態で湊さんと戦えること)

紗夜(日菜には悪いけど私は今日、湊さんと決着をつけたい)

紗夜(湊さんはおそらく校長室前。つまりもうすぐそこ)

紗夜(日菜がどこにいるかだけわからなかったけど会わなかったのは運が良かったわ)

紗夜「ここを上ると湊さんと..」ギュッ!

紗夜「行きましょう」


モブ、モブ「「きゃあ!!」」バタバタ

753: 2018/12/27(木) 00:49:02.59 ID:HVasbHt/0
紗夜「!!」

紗夜「中央の方から? 一体何が?」



日菜「やったー! やっと会えたね! おねーちゃん!」



紗夜「....日菜」

日菜「もー! 探したよ~。お姉ちゃんなら正面から来るって思ったのにさ!」

紗夜「ほんと、うまくいかないものね」

紗夜(あと少しだったのに、なんて)

日菜「けどこうして会えたしね!」

日菜「いや~、よーやくだよ。お姉ちゃんとの喧嘩!」

754: 2018/12/27(木) 00:57:45.06 ID:HVasbHt/0
紗夜「そんなに楽しみだったの?」

日菜「それは勿論! 今日をどれだけ楽しみにしてたことか!」

紗夜「そう」

紗夜(今の日菜に何を言っても無駄ね)

紗夜「やるしかないようね」

日菜「早速やろよ! 準備運動もしてきたから大丈夫だよ!」

紗夜「はぁ」ギュウ!

紗夜「いいわ、かかってきなさい。日菜」

日菜「うん! いっくよ~!!」ダッ!

755: 2018/12/27(木) 01:08:29.37 ID:HVasbHt/0
羽丘 校長室前

リサ「ふわぁ~」アクビ

友希那「リサ、だらしないわよ」

リサ「ご、ごめん! って言ってもね。誰も来る気配ないしさ」

友希那「だからといって気を抜いて言い理由にはならないはずよ」

リサ「まぁ、そうだよね。もう一回ちゃんと気を引き締め直して、っと」スク


伝令二年「友希那さん!」ダッダダ


友希那「貴方は?」

伝令二年「えっと、各場所の状況を伝えに来ました」

リサ「それは助かるな~。それで今どんな感じ?」

756: 2018/12/27(木) 01:21:55.36 ID:HVasbHt/0
伝令二年「はい。その、各場所それぞれ二階での喧嘩になっています」

リサ「へぇ~、以外と近くまで来てるんだね」

友希那「それくらいは当然だわ。それで? 確認できる相手は?」

伝令二年「西側では制服の色的に二年生が主体らしいです」

伝令二年「中には『微笑みの鉄仮面』白鷺千聖がいたとのことです」

リサ「千聖、か。うーん、聞いたことないけど二つ名あるくらいだしそこそこ強いのかな?」

伝令二年「西側にいる薫様達が相手をしています!」

リサ「薫様って」

友希那「日菜のいる正面は?」

757: 2018/12/27(木) 01:33:19.97 ID:HVasbHt/0
伝令二年「それが、日菜さんは、その、」

伝令二年「とりあえず正面は未だに交戦状態でしたがもう少しでに突破されるか、って感じです」

友希那「日菜がいながら?」

伝令二年「それが、日菜さん、東側に向かい残った人達で戦っていて」

伝令二年「向こうは学年バラバラでしたけど、ポッピンパーティー、と言うグループが手強いらしいです」

リサ「ポッピンパーティー...あれ? どっかで聞いたことあるような、ないような」

友希那「私も。まぁ、いいわ。思い出せないなら別に....」

リサ「あ、そーだ。モカ達アフターグロウの標的、だったような」

友希那「なるほど、それなら多少は手強そうね」

友希那「それより日菜は? どうして東側に?」

758: 2018/12/27(木) 01:41:59.41 ID:HVasbHt/0
伝令二年「それが、おそらくなんですけど、東側に花咲川のトップと思われる氷川紗夜がいまして」

リサ「!!」

友希那「それで?」

伝令二年「私がそこを出てきたときはまだ会っていなかったんですけど...」



伝令一年「し、失礼します!」

リサ「お、違う子が来たよ?」

伝令一年「二階東側で日菜先輩と、向こうのトップの氷川紗夜さんが喧嘩を始めました!」

友希那「...そう」

リサ「友希那、その」

友希那「日菜との約束。どちらかと喧嘩し始めたら横やりは入れない」

リサ「つまり今回は紗夜とは」

友希那「戦えない、いや、戦わないかしらね」

759: 2018/12/27(木) 01:47:33.34 ID:HVasbHt/0
友希那「日菜と喧嘩し、ボロボロになった紗夜に喧嘩を挑みはしないわ」

リサ「だよね、けどこれからどうするの?」

友希那「昨日言った通りよ。紗夜と戦えないならここにいる意味がない」

友希那「だから...」




友希那「これから花咲川に向かうわ」

761: 2018/12/28(金) 00:42:36.64 ID:GtGPapZW0
羽丘 東側 二階



日菜「えぇーい!」ビュン!!



紗夜「はぁ!」バシン!!



羽モブ「す、すご」

花モブ「全く手出し出来ないんですけど」

丘モブ「あんなパンチ食らったら絶対入院するよ」

咲モブ「入院だけですめばいいけど」

762: 2018/12/28(金) 00:48:36.58 ID:GtGPapZW0
日菜「やぁっ!」パンチ!

紗夜「ふっ!」シュタ

日菜「まだまだ!」ビュン!ビュン!

紗夜「甘いわね」シュン、バシ

日菜「えりゃー!」パンチ!!」

紗夜「っつ!」ザッ!

763: 2018/12/28(金) 00:56:30.56 ID:GtGPapZW0
日菜「ああ~! おしい!」

紗夜「ふぅ」

紗夜(ほんと、油断も隙もないわね)

日菜「けれど、やっぱりいいね! お姉ちゃんとの喧嘩!」

日菜「他の人達だとこうはいかないし」

日菜「何よりお姉ちゃんと同じことを同じ空間でしてるって言うのがたまらないよ!」

紗夜「相変わらずぶれないわね。日菜」

日菜「さ! もっともっと強くしていこ!」

紗夜「貴方は本当に....」




友希那「取り込み中失礼するわ。二人とも」

764: 2018/12/28(金) 01:00:35.72 ID:GtGPapZW0
日菜「友希那ちゃん」

紗夜「湊さん。いつの間に」

友希那「今来たところよ」

リサ「紗夜、久しぶり、だね」スタスタ

紗夜「今井さんまで」


日菜「約束したよね? 先に喧嘩した方がお姉ちゃんと喧嘩するって」

友希那「ええ、安心して。すぐにいなくなるわ」

日菜「そっか。それならいいよ」

765: 2018/12/28(金) 01:09:23.45 ID:GtGPapZW0
紗夜「湊さん、どうしてここに?」

友希那「今から花咲川に行ってくるわ」

紗夜「!? それは!」

友希那「そう。私の手で貴方の高校の校章を壊す」

紗夜「それならどうして最初から攻撃ではなく守備に?」

友希那「紗夜と戦うためよ。けど、それは不可能になった」

紗夜「待っていてくだされば必ずお相手しますが」

友希那「日菜相手なら喧嘩が終われば貴方は満身創痍なはずよ」

紗夜「...」

友希那「紗夜。貴方との喧嘩の約束、またの機会にとっておくわ」

リサ「友希那...」

友希那「言いたかったことはこれだけ。それじゃ」スタスタ

766: 2018/12/28(金) 01:16:18.08 ID:GtGPapZW0
紗夜「花咲川は...」

友希那「??」

紗夜「負けませんよ」

友希那「...私も負けるつもりはないわ」スタスタ

リサ「紗夜、それじゃ、また」

紗夜「今井さん。それでは」

リサ「....うん」タッタタ


紗夜(今の花咲川に友希那を止められる戦力はない)

紗夜(可能性があるとしたら、それは)

日菜「お姉ちゃん、もういい?」

紗夜「すっかり待たせたわね」

日菜「本当だよ! けど」

日菜「これで邪魔する人はいなくなった」

日菜「ここからは正真正銘、私とお姉ちゃんだけの世界だよ!」

767: 2018/12/28(金) 01:20:51.67 ID:GtGPapZW0
羽丘 正面玄関 

彩「はぁ、はぁ、つ、ついた」ハァハァ

彩「千聖ちゃん達はどこだろ?」

彩「うーん...よし! 西側から回っていこう!」

彩「待てってね、千聖ちゃん」

彩「言いたいことがあるんだから!」タッタタ

768: 2018/12/28(金) 01:26:05.05 ID:GtGPapZW0
正面 二階

羽3モブ「く! たぁ!」バシ、シュ!

沙綾「たあ! くっ!」ドシ!ベシ!

羽3モブ「く、くそ! しつこい!」ヨロ

沙綾「今だ!」



沙綾「響け! ハートビート!!」回し蹴り!!



羽3モブ「ぐわぁ!」バシン!

769: 2018/12/28(金) 01:37:55.94 ID:GtGPapZW0
羽3モブ「く、そぉ」バタ

沙綾「ふぅ、勝った」グ!


たえ「沙綾、いまのって」

有咲「明らかに香澄のスタービート....」

沙綾「あーあー、聞こえなーい」

りみ「け、けど! こっちの先輩達も頑張ってくれて後は香澄ちゃんの相手の人だけだよ!」


シャルル先輩「おりゃ!」シュン!

香澄「おっと」ヒョイ

シャルル先輩「くそ! ちょこまかと!」

香澄「日菜さんに比べたらたいしたことないね!」シュッ!

770: 2018/12/28(金) 01:45:39.76 ID:GtGPapZW0
シャルル先輩「ぐっ!」ドゴ!

香澄「これで決めるよ!」ダッ!

シャルル先輩「!!」

シャルル先輩(しめた! その動き方はさっきの日菜のやつとの喧嘩で見てるんだよ!)

香澄「たぁ!」グル

シャルル先輩(やっぱり回し蹴り!)

シャルル先輩(仕掛けた瞬間、しゃがんで回避。そのまま懐に入り込んでやる!)

シャルル先輩「なめるなよ! 一年が!」

香澄「いっけ!」シュン!

771: 2018/12/28(金) 01:51:46.53 ID:GtGPapZW0
シャルル先輩「今だ!」スッ


りみ「ああ!!」

たえ「しゃがんだ?」

有咲「スタービートが読まれた!?」

沙綾「香澄!」


シャルル先輩「よし、このまま...」

香澄「ふふ」ピタ

シャルル先輩「なに!? フェイク!?」

香澄「蹴りやすい位置にいますね先輩!」シュ!

シャルル先輩「やば!」



香澄「ダブルレインボー!!」キック!!

772: 2018/12/28(金) 02:09:21.44 ID:GtGPapZW0
シャルル先輩「ぐはぁ!」バタ

香澄「よし、っと」


有咲「香澄」タッタタ

香澄「あ、みんな。無事そうで何よりだよ」

沙綾「今のダブルレインボー、って?」

香澄「ああ、あれね。スタービートで蹴った後さらに追撃翌用に考えた技だよ」

香澄「さっきみたな使い方も出来る」フンスー

りみ「すごい!」

たえ「いいこと聞いた。私もやろっと」

773: 2018/12/28(金) 02:14:13.46 ID:GtGPapZW0
花3年モブ「お疲れ、パピパ」

香澄「どうも」

花3年モブ「ここも何とか突破出来たし、三階に向かうよ」

香澄「それなんですけど、私達さっき戦ってた日菜って人を追わないといけないんです」

香澄「あの人、紗夜さんを追っていましたし」

花3年モブ「そっか、わかった。そういうことならそっちは任せる。私達は動ける人達で進むよ」

香澄「はい、ありがとうございます」


香澄「ということで、東側に行きたいんだけど...」

有咲「それは別に構わねーけど」

沙綾「あの人とまた喧嘩するんでしょ?」

香澄「行ってみないとわからないけどね」

香澄「もしかしたらもう紗夜さんと戦ってるかもしれないし」

774: 2018/12/28(金) 02:16:23.60 ID:GtGPapZW0
たえ「わかった。なら行こう」

沙綾「おたえ」

たえ「大丈夫。もし戦うことになっても今度は五人で戦うから」

有咲「それっていいのか!?」

りみ「私も頑張るね!」

香澄「うん。頼りにしてる。」

香澄「それじゃ、向かおう」

779: 2018/12/29(土) 11:51:39.05 ID:UpSz+Q9X0
東側 一階

あこ「はぁ、はあ、いたた..」


燐子「ぜぇ、ぜぇ、、うぅ」バタ


あこ「りんりん!」タッタタ

燐子「あこちゃんの勝ち、だね」ヨロヨロ

あこ「りんりんもびっくりするくらい強くなってたよ」

あこ「ただ、喧嘩慣れしてないっていうか...」

燐子「紗夜さんとしか特訓してなかったから」

あこ「な、なるほど」

780: 2018/12/29(土) 11:58:21.63 ID:UpSz+Q9X0
燐子「ごめんね、あこちゃん。私のわがままに付き合ってくれて」

あこ「ううん。そんなことないよ」

あこ「最初は辛かったけど、りんりんとこうやって初めて喧嘩して」

あこ「うまく言えないけど、もっとりんりんのことが好きになった気がする!」

燐子「ふふ、私もだよ」



スタスタ


友希那「あこ、それに燐子も?」

リサ「ええ!? 燐子!?」

781: 2018/12/30(日) 14:49:20.06 ID:5R1ovN4g0
燐子「湊、さん。今井さんも」

あこ「友希那さん! リサ姉! どうしてここに?」

友希那「私達はこれから花咲川に向かうの」

リサ「予定がちょっと変わってね。それより燐子こそどうしてここに? しかもそんなボロボロで。もしかして...」

燐子「あこちゃんと、喧嘩してました」

あこ「してました」

リサ「燐子が!? どうして?」

友希那「....」

782: 2018/12/30(日) 15:20:27.45 ID:5R1ovN4g0
燐子「私も、変わりたかったんです。それで、あこちゃんに付き合ってもらって」

あこ「りんりんと喧嘩をしてました...」

リサ「そ、そっか」

友希那「別に申し訳なさそうにすることはないわ」

友希那「今は花咲川と羽丘とで戦い中よ。別々の高校の生徒が戦うことは普通だわ」

あこ「だ、だけど...」

友希那「それに燐子。あなたは変わりたい、そのためにあこと喧嘩をした。そうよね?」

燐子「は、はい! そう、ですけど...」

友希那「それも普通のことよ。私たちはロゼリア。常に上を目指すのは当然のことだもの」

リサ(私達、か)

リサ「ふふ、よかった」

友希那「リサ? どうかしたの?」

リサ「なんでもないよ」

783: 2018/12/30(日) 15:47:12.19 ID:5R1ovN4g0
友希那「あこ。あなたはこのまま燐子と一緒にいて手当してあげて」

あこ「いんですか?」

友希那「あなたの担当の場所はここなのだからここにいてくれて問題ないわ」

友希那「私とリサは今から花咲川に向かうからこっちのことは任せるわ」

燐子「湊さん。氷川さんとは?」

友希那「紗夜は日菜と決闘中よ。今回は日菜の方が早かったの」

燐子「そう、ですか」

友希那「紗夜とはまた別の機会に決着をつけるとして今回はこの勝負そのものに決着をつけてくるわ」

リサ「というわけで私たちは行くから。二人は無理しないでね」

友希那「ゆっくり休んでなさい」タッタタ

784: 2018/12/30(日) 15:54:27.58 ID:5R1ovN4g0
あこ「いっちゃたね。友希那さんたち」

燐子「氷川さん...」

あこ「紗夜さんがどうかしたの?」

燐子「うん。氷川さん、友希那さんと戦うことを目標にしてたから、その..」

あこ「そっか。そうだったんだ」

燐子(それにこのままだと花咲川の校章が友希那さんに破壊されちゃうし)

燐子「けど、今の私にはなにもできない、よね」

あこ「りんりん。とりあえず保健室に運ぶね。絆創膏とか貼らないと」

燐子「ありがとう、あこちゃん」

785: 2018/12/30(日) 15:57:12.18 ID:5R1ovN4g0
羽丘 二階 東側付近


有咲「お! 人影が見えてきたぞ!」タッタタ

沙綾「本当だ」

たえ「けどあまり動いてない?」

りみ「そう見えるね。あ、でも二人くらい喧嘩してるよ!」

香澄「とにかく近くに行こう!」

786: 2018/12/30(日) 16:06:16.70 ID:5R1ovN4g0
東側 二階

りみ「ついた!」

有咲「あ! さっき香澄とやりあってた人と」

沙綾「氷川先輩がやりあってる」

たえ「しかもどっちもすごい」

香澄「紗夜さん!」



紗夜「!? 戸山さん!?」


日菜「む! すきあり!」シュン!

787: 2018/12/30(日) 16:09:34.43 ID:5R1ovN4g0
紗夜「しまっ! ぐっ!」ドシ

日菜「もー、お姉ちゃん、だめだよ。私との喧嘩中によそ見なんてさ」

紗夜「あなたも随分油断してるわよ」ガシ

日菜「わわ/// お姉ちゃんに抱きつかれ...」

紗夜「ちょっと、離れてなさい!」グル、バッ!

日菜「ええ! わ、わ、わぁ!」グルン、ズコ

788: 2018/12/30(日) 16:18:38.05 ID:5R1ovN4g0
紗夜「ふぅ」

香澄「すみません、タイミング悪くて」

紗夜「いえ、それより中央のほうから?」

香澄「はい。少し前日菜さんとやりあってたんですけど紗夜さんの匂いだ、って言っていなくなっちゃって」

紗夜「...なるほど」

香澄「この様子だと一騎打ちですよね? だったら私たちは先に進んで...」

紗夜「いえ、その必要はありません」

香澄「え?」


紗夜「戸山さん。及び、ポッピンパーティーの皆さんは今すぐに花咲川に戻ってください」

789: 2018/12/30(日) 16:24:57.13 ID:5R1ovN4g0
香澄「え?」

有咲「今すぐに花咲川に戻れって」

沙綾「どういうことですか?」

紗夜「言葉通りの意味です。三階に進むのではなく花咲川に戻って欲しいということです」

りみ「で、でも、ここまできてもうすぐなのに...」

たえ「どうしてですか?」

紗夜「先ほど羽丘のトップ、湊さんが花咲川に向かいました」

香澄「ええ!? 校長室前で待ち構えてるはずじゃ?」

紗夜「ここを通ったので間違いありません。校章を壊しにいったのです」

有咲「だったらなんで最初っから攻めに行かなかったんだ?」

沙綾「さあ。それはわかんないけど」

紗夜「花咲川には最低限の人数しか割いていません。湊さんは止められないでしょう」

790: 2018/12/30(日) 16:33:49.83 ID:5R1ovN4g0
香澄「だったら! 私たちが先にここの校章を壊せば!」

紗夜「たしかにそれもありです。しかし、校長室にはおそらく三年生、それも手強い人たちが待ち構えているでしょう」

紗夜「貴方たちとここにいる何人かを連れて行ったとしても人数的にも強さ的にも返り討ちに合うだけです」

りみ「そんな...」

紗夜「西側、それに正面の人たちの合流を待ってから校長室に攻撃をするのが一番ですが、待っている時間が惜しい」

紗夜「そこで貴方たちに戻ってもらい湊さんと今井さんを倒す、もしくは足止めしてもらいたいのです」

沙綾「私たちにやれる、のですか?」

有咲「向こうのトップ。しかも強さは紗夜さんと同等以上、なんですよね?」

たえ「...」

791: 2018/12/30(日) 16:39:25.55 ID:5R1ovN4g0
紗夜「申し訳ありませんが、やってもらう、しかないです」

紗夜「この状況は正直私も想定外ですので」

りみ「ど、どうしよう、香澄ちゃん」

香澄「...私たちは」



香澄「戻ろう。花咲川に」



有咲「ま、お前ならそういうと思ったけどよ」

沙綾「止められるの? その湊さんって人を」

香澄「どうかな? わかんないや。けど..」

香澄「私が日菜さんと決着をつけられなかったから、今紗夜さんが日菜さんとやりあってるわけだし」

香澄「花咲川のトップからの指示だし、ね」

792: 2018/12/30(日) 16:51:55.16 ID:5R1ovN4g0
有咲「へへ、お前がそんな風に言うなんてな」

沙綾「はぁ、わかったよ」

りみ「香澄ちゃんが行くって言うなら」

たえ「しょうがないから付き合ってあげる」

香澄「ふふ、ありがと」

香澄「というわけで紗夜さん。今から私達戻ります!」

紗夜「ええ。申し訳ありません。大変な役割を押し付けてしまい」

香澄「大丈夫ですよ。それじゃ、今すぐに...」クル

紗夜「戸山さん」

香澄「はい? まだ何か...」




紗夜「花咲川のこと、頼みます」

793: 2018/12/30(日) 16:59:37.07 ID:5R1ovN4g0






日菜「やっと終わった!」

紗夜「待たせたわね、日菜」

日菜「本当だよ! もう次は待たないからね」

紗夜「大丈夫よ。今ので最後だから」


紗夜「ここはいいから他の場所の手伝いをしてきてください」

花2年モブ「わ、わかりました」タッタタ

紗夜「さて、」

紗夜(一番の最善策は戸山さんと協力して日菜をたたき、各場所の生徒を集め校長室に攻撃すること)

紗夜(けど、そんな風にして勝っても得られるものなんてない)

紗夜(何より、今ここで本気の日菜と向き合わなければいつ向きあえばいいのか)

紗夜「これで正真正銘、二人っきりよ、日菜」

794: 2018/12/30(日) 17:08:12.52 ID:5R1ovN4g0
日菜「お姉ちゃん///」

紗夜「そしてもう、邪魔もはいらない」

紗夜「あとは私が勝って進むか、貴方が勝って私を止めるかよ」

日菜「大丈夫! 私が勝ったらお姉ちゃんを膝枕で介抱するから!」

日菜「だからお姉ちゃんも私が負けたら膝枕で介抱してね!」

紗夜「...それは約束しかねるわ」

日菜「ええ~! いいじゃーん!」

紗夜「ほんと、あなたはどんな時も変わらないわね」スーハー



紗夜「日菜、ここからは本気の勝負よ」


日菜「うん! まっかせて!」

795: 2018/12/30(日) 17:13:58.21 ID:5R1ovN4g0




有咲「何やら大変なこと頼まれちまったな」タッタ

沙綾「ホントだよ」

香澄「うん、そうだね」

りみ「羽丘のトップ湊さん、それに今井さんって人もいるんだよね? 私たちで大丈夫かな?」

たえ「大丈夫! 私達、五人でポピパだから!」

有咲「何の説得にもなってねぇ!」

沙綾「けど、その通りかもね」

香澄「うん。きっと、きっと大丈夫!」

香澄「さぁ、急いで戻ろう!」

796: 2018/12/30(日) 17:23:36.76 ID:5R1ovN4g0

友希那「...」タッタタ

リサ「ごめん、友希那。わたし...」

友希那「リサ? まさかもう疲れたの?」

リサ「そうじゃなくて! 私どうやって花咲川まで行くのか不思議だったけどまさか走りなんて!」

友希那「タクシーでも使いたかったの?」

リサ「そうじゃないけど!」

友希那「私たちはまだ誰とも喧嘩してないのよ? 走って軽くアップしないと」

リサ「うん。まぁ、いっか」

友希那「それに歩いていたら時間が来てしまうわ」

リサ「それもあるし、もしかしたら蘭たちがもう校章壊してたりして」

友希那「それならそれで構わないわ。私たちが勝つ、そのことが大事なのよ」

友希那「とはいえ、紗夜とも戦えず、校章も壊せないではまったくこの戦いの意味がなくなってしまうわ。急ぎましょう」

リサ「うん、りょーかい」

797: 2018/12/30(日) 17:34:27.97 ID:5R1ovN4g0
自分用に軽くまとめます

花咲川女学院

一階
チスパ&ハロハピVSアフターグロウ

二階
グリグリの二人喧嘩中

三階
ゆりさん守り中



羽丘女子学園

二階 西側
イヴ、千聖VS麻弥、薫

東側
紗夜VS日菜


彩 校内散策中

友希那、リサ ポピパ 移動中

799: 2018/12/31(月) 16:20:37.67 ID:FBfxh9su0
羽丘 西側 二階

イヴ「やぁ!」シュ!

麻弥「ほっ!」スッ

イヴ「たぁ!」パンチ!

麻弥「おっと」ヒョイ

イヴ「うぅ! 当たりません!」

麻弥「悪いっすけどこっちも負けられないので」シュ!

イヴ「きゃぁ!」ベシ

麻弥「早めに決着付けさせてもらうっす」バシ!

800: 2018/12/31(月) 16:30:14.02 ID:FBfxh9su0
千聖「はぁ!」バシ! ドシ!


薫「ふっ!」ゲシ! バッ!


千聖「ふん」クル、バッ!

薫「っと!」シュタ!

千聖「逃がさな...」ズキ!

千聖「くっ!」ヨロ

薫「ふぅ」スタ


薫「流石だね、千聖。相変わらず強い」

千聖「よく言うわよ。全然本気出してないくせに」

801: 2018/12/31(月) 16:39:00.13 ID:FBfxh9su0
千聖(足の痛み、思ったより響くわね。それに)チラ


麻弥「たぁ! ほっ!」シュン、スバ!

イヴ「うっ! うわ!」チ、ドシ


千聖(イヴちゃんも危なそうね。なんとか助けに行きたいのだけど)

薫「あの子が気になるかい?」

千聖「,,,」

薫「麻弥は強いからね。ただ、今は私に集中してもらわないと」

千聖「わかってるわよ」スウ

薫「ふふ、さーて、そろそろ本気でいこうかな」スッ

802: 2018/12/31(月) 16:48:12.99 ID:FBfxh9su0
千聖「っ!」ダッダ!

薫「ふっ!」蹴り!

千聖「くっ!」ヒョイ

千聖「この!」パンチ!

薫「ぐっ! だが!」ドシ! ス!

千聖「!?」

薫「はぁ!」パンチ!

千聖「きゃあ!」バシ!

薫「もう一撃!」グル!

千聖「やらせない、わ!」グル、スタ

薫「もう少しだったんだけどね」スタ

803: 2018/12/31(月) 16:54:56.17 ID:FBfxh9su0
千聖「はぁ、まったく」

千聖(昔より打たれ強くなってるわね)

薫「うまく決まれない。だが!」ダッダ!

千聖(タイミングを合わせて蹴りでカウンターを...)


ズキ!!


千聖「っ!」グラ

薫「今だ!」シュ!

千聖「しまっ...」

薫「はぁ!」キック!

千聖「うっ!」ドゴ!

薫「ふっ!」パンシ!

千聖「うぐ!」バシン!

薫「さらに、どうだ!」蹴り!

千聖「きゃぁ!」バキ! バタ!

804: 2018/12/31(月) 17:07:48.99 ID:FBfxh9su0
薫「今のはなかなか効いたんじゃないか? 千聖」

千聖「う、うぅ」ヨロヨロ

千聖(脇腹を、思いっきり蹴られたみたいね)ズキズキ

千聖「いっつ」グラグラ

薫「やはり立ってくるか」

千聖「勝った、なんて思わないでよ」スーハー

薫「当然さ。私は君に負けを認めさせるために戦ってるのだから」

千聖「あら、それなら貴方が勝つことはないわね」

薫「私が圧倒的な勝利をすれば認めざるえないだろう?」

千聖「その考え方がもう勝ったと思ってるって言ってるのよ」

薫「そうかい? しかし、いずれにしろ結果で示せばいいだけのことだ」

千聖「そうね。今度はこっちから....」



彩「千聖ちゃん!!」ハァ、ハァ

806: 2019/01/02(水) 00:01:08.58 ID:kXazC8ud0
薫「おや? 誰かな?」

千聖「彩、ちゃん? どうして、ここに?」

彩「戦うために、はぁ、はぁ、決まってるよ」

千聖「仕事、あったでしょ。まさかサボったの?」

彩「そっちは...何とかなると思う」

千聖「何とかって、そんな曖昧な...」

彩「それより! 千聖ちゃん、私ちょっと怒ってるんだよ?」

千聖「....」

彩「どうして私のお仕事変えたの? 私、そんなこと頼んでないのに!」

千聖「...彩ちゃん、不器用じゃない。こんな大喧嘩してるのバレたら間違いなく仕事に支障でるわよ」

彩「それは、千聖ちゃんもじゃん」

千聖「私は、何とかできるもの。けど彩ちゃんはそうじゃないでしょ?」

彩「うっ、それは...」

807: 2019/01/02(水) 00:05:55.12 ID:kXazC8ud0
千聖「わかったら仕事に戻りなさい」

彩「いやだ!」

千聖「なっ!? どうして!?」

彩「千聖ちゃん、私のこと心配してこんなことしてくれたんでしょ? けど、私だって千聖ちゃんやイヴちゃんのこと心配だよ!」

千聖「彩ちゃんに心配されるほど弱くはないわ」

彩「今ボロボロじゃん!」

千聖「そ、それは... こ、ここからよ!」

彩「だったら私も協力する!」

千聖「足でまといよ!」

彩「それでもする!」

808: 2019/01/02(水) 00:12:23.81 ID:kXazC8ud0
千聖「いい加減しなさい! 彩ちゃんは自分の実力がわかってないからそんなことを...」

彩「わかってるよ!」

千聖「え?」

彩「わかってるよ。私が本当は全然喧嘩強くないことを。ただ毎回たまたまなんとかなってるってことを」

千聖「そう、なの?」

彩「だから千聖ちゃん、私の事心配してくれたんでしょ? 今回も私が喧嘩しないようにしてくれて」

千聖「....」

彩「けど、何回も言うけど私だって心配なの! 力になりたいの」

彩「そのために今空手だってやってるし」

千聖「顔とか殴られたら絶対に叱られるわよ?」

彩「その時は、、一緒に謝って?」

千聖「もう、何よそれ」

809: 2019/01/02(水) 00:18:22.50 ID:kXazC8ud0
千聖「はぁー、本当にもう」

千聖(花音も、彩ちゃんも、私が知ってるよりずっと成長してるのね)

千聖(誇らしい半分、少しだけさみしいような...)

千聖「彩ちゃん」

彩「な、何かな?」

千聖「向こうでイヴちゃんが戦っているのだけど正直危ないわ。助けてあげて」

彩「え? けど、千聖ちゃんは?」

千聖「イヴちゃんが気になって集中できなかったの。けど彩ちゃんが行ってくれるなら安心ね」

彩「!! 千聖ちゃん!」

千聖「そっちがおわったら私の方も手伝って欲しいわ」

彩「うん! まっかせて! 行ってくる!」

千聖「無理だけはしないでね」

彩「わかってるよ」タッタ

810: 2019/01/02(水) 00:23:57.03 ID:kXazC8ud0
千聖「まったく...」

薫「随分と仲よさげじゃないか」

千聖「まぁ、貴方よりは何倍もね」

薫「これでも千聖とはいい関係だと思っていたのだが...」

千聖「いい関係、ね。ほんとかしら」

薫「さて、それでは続きを初めていいかな?」

千聖「そうしましょう。彩ちゃんが戻ってくる前にケリをつけるわよ」

薫「望むところさ!」

811: 2019/01/02(水) 00:30:11.88 ID:kXazC8ud0
彩「イヴちゃん!」タッタ

イヴ「はぁ、はぁ、彩さん!?」

彩「遅れてごめんね! ここからは私も手伝うよ!」

イヴ「本当ですか!? 彩さんが手伝ってくださるなら百人力です!」

彩「えへへ、そんなことないよ」


麻弥「増援、ですか? 一人だけのようですけど」

彩「割って入ちゃってごめんなさい」

麻弥「別に大丈夫っすよ。一対一でやってたわけじゃないので」

イヴ「彩さん、あの方強いです。特に掴んだり、絞めたりするのが得意なようで...」

麻弥「そっちも投げ技が得意そうですけど」

彩「わかったよ! けど、私も少しは強くなったから絶対に勝ってみせる!」ギュウ!

813: 2019/01/06(日) 23:08:59.44 ID:Yhz/c9vh0
花咲川 正面 一階

七菜「ゆり、一階正面はもう片づいた。あとは学校の中の子達だけだよ」

ゆり『ん、ありがとう。一階の階段前にひなこ、西にリィがいるから七菜は東をお願い』

七菜「いいけど、そっちは大丈夫?」

ゆり『ひなこを呼び戻すよ。代わりに正面に三年生を何人か送るつもり』

七菜「なるほど」

ゆり『現状、正面が苦戦してる以外は順調。他の場所をたたき次第集中して正面の羽丘の人達を叩く」

七菜「このままいけば守れきれそうね」

ゆり『油断はなしだよ』

七菜「わかってる」

814: 2019/01/06(日) 23:18:20.48 ID:Yhz/c9vh0
一階 正面 階段前

ひなこ「えー! 戻ってこい!?」

ゆり『その代わりそっちに何人か送るから』

ひなこ「けど、ここの子達強いよ?」

ゆり『だから他のところを叩いて最後にそこを集中攻撃するの』

ひなこ「う~~、わかった」

ゆり『すぐにむかわせてあげるから』

ひなこ「約束ね」ピィ


815: 2019/01/06(日) 23:23:47.03 ID:Yhz/c9vh0
ひなこ「ということでごめん。帰る」

巴「はぁ!? 待て待て! ちょっとしかやり合ってないぞ!」

ひなこ「リーダーからの指示! 仕方ないでしょ!」

巴「ちょ、逃げるな!」

ひなこ「逃げてないから! 後で決着つけるからね! 覚えてろよー!」タッタタ

巴「....マジで行っちまったぜ」

巴「何か、アタシこんなんばっかだな」

816: 2019/01/07(月) 00:00:38.85 ID:rDUcMnce0
ミッシェル「ふっ! たぁ!」シュ!シュ!

モカ「ほぉ~、とぉ~」バシ、バシ

ミッシェル「そんな声しておいてなんて機敏な動き」

真結「けどこっちはお留守だよ」ザッ!

モカ「わわ!」ズル

ミッシェル「チャンス!」シュ!

モカ「いたっ!」ベシ!

真結「こっちもね!」パンチ

モカ「おっとと」ヒョイ

真結「くっ! 惜しい!」

モカ「むむむ...2対1って思ったより辛いな~」

817: 2019/01/07(月) 00:12:25.98 ID:rDUcMnce0
つぐみ「たぁ! りゃぁ!」シュ!シュ!

花音「ふぇ! ふえぇぇ!!」スカ、スカ

里美「今だ!」パンチ!

つぐみ「きゃ!」ベシ

花音「わ、私も!」ヒョロロ~

つぐみ「おっと! 貴方は遅いよ!」カウンター!

花音「今!」ガシ

つぐみ「え?」

花音「や、やぁ!」グルン!

つぐみ「うわぁ!」グル、ズドン!

818: 2019/01/07(月) 00:15:23.93 ID:rDUcMnce0
里美「やるね! あんた!」

花音「そ、そうかな///」

つぐみ「いつつ...」

つぐみ「あの人にあんな投げ技が。二人相手ってのもきついかも」

里美「このまま行くよ!」

花音「う、うん」

819: 2019/01/07(月) 00:20:20.04 ID:rDUcMnce0
ひまり「わっ、くっ!」シュバ、ダダ

はぐみ「それ! それ!」シュシュ!

文華「やぁ! やぁ!」タタ!タタ!

ひまり「わぁ! あ、あぶな...」スカ

はぐみ「えい!」足払い!

ひまり「きゃあ!」ズコ

文華「私も!」シュ!

ひまり「いた!」バシ!

はぐみ、文華「「ダブルパーンチ!!」」

ひまり「きゃあぁ!」バシン!

820: 2019/01/07(月) 00:25:45.59 ID:rDUcMnce0
文華「いける!」

はぐみ「う、うん! このまま...」


巴「おっと、そうはいかないぜ」スタ


ひまり「と、巴!」

巴「大丈夫か?」

ひまり「ま、まあ。ちょっとやられ気味だったけど。ここから挽回するつもりだったの!」

巴「わかってるって。けど、アタシも混ぜらせてもらうぜ」

ひまり「もう、仕方ないな」


文華「うっ、巴...」

はぐみ「わわ、強そうだよ!」

821: 2019/01/07(月) 00:32:35.86 ID:rDUcMnce0
蘭「はぁぁ!」バシ!シュン!ザザ!

こころ「ええぇい!!」ダシ!ドシ!ビュン!


夏希(悔しいけど二人のレベルについていけない!)

夏希「けど、どこかに隙が出来るはず! そこを狙う!」


蘭「はっ!」ビュン!!

こころ「ほ!」ジャンプ!

蘭「くっ!」スカ

こころ「えい!」グル、キック!

蘭「大ぶり、過ぎ!」スカ、ダッダ!

こころ「また躱されたわ!」

蘭「なんで嬉しそうなのさ!」裏拳!

こころ「きゃ!」バシン!

822: 2019/01/07(月) 00:46:00.09 ID:rDUcMnce0
こころ「うっ!」バタ

蘭「しばらく寝てな!」かかと落とし!

夏希「おっと!」バッ!

蘭「くっ! 鬱陶しいね!」ググ

夏希「ホント痛い、けど!」ズキズキ

夏希「一発食らってもらうよ!」スッ、シュン!

蘭「残念だけどそれは無理」スカ

夏希「くっ、こ、こころ!」ガシ

こころ「っと、えーい!」ビュン!

蘭「何度も何度も食らわないって」グル

夏希「うわ!」グル

蘭「ほら、こうやってどっちかを盾にすれば攻撃は...」


こころ「必殺! ハピィーマジカル!」ジャンピングキック!


823: 2019/01/07(月) 00:50:03.49 ID:rDUcMnce0
夏希「うげぇ!」ドシ!

蘭「はぁ!? ちょ、わぁ!」ドシ!


こころ「ふふ~ん、決まったわね!」


夏希「い、いたたた、マジで痛い」ヨロヨロ

蘭「こころ、あんたねぇ」スタ

こころ「何かしら? あ、やっぱりハピネスもつけないとダメだったかしら?」

蘭「そういう問題じゃないっての!」

夏希「私だけ、ダメージ量多くない?」

蘭「...お疲れ様」

夏希「うん、全然嬉しくない」

824: 2019/01/07(月) 00:55:34.37 ID:rDUcMnce0
蘭「はぁ、今の決着ついたらもうあんたとはやりたくないね」

こころ「あら? どうして? こんなに楽しいのに!」

蘭「そう思ってるのはあんただけ。相方はそう思ってないみたいだけど」

こころ「そんなことないわ!」

夏希(そんなことあります)

蘭「ふぅ、ま、とりあえずこの勝負に決着をつけようよ」

こころ「望むところだわ!」ダッダダ


夏希(また、二人の戦いが...ん?)

夏希「あれ? そんな...」

825: 2019/01/07(月) 00:58:23.72 ID:rDUcMnce0
蘭「ふん!」シュ!

こころ「わわ!」チッ!

蘭「ほら!」グルン、シュ!

こころ「わぁ!」チッ!

蘭「甘いよ」ザ!

こころ「きゃあ!」ドサ!

蘭「ふっ!」ビュン!

こころ「いた!」ドシ!

蘭「はぁ!」キック!

こころ「きゃぁ!」バシン!

826: 2019/01/07(月) 01:06:49.08 ID:rDUcMnce0
夏希「こころがまともに食らい始めてる!?」


蘭「これで決めるよ、必殺、くらくらーいあうと!」正拳突き!!」


こころ「!! や、やぁ!」ザ!

蘭「!! まだそんなに動けるなんてね」

こころ「はぁ、はぁ、」

夏希「完全にやられ始めてる。私もちゃんと参戦、しないと」グググ

蘭「無駄だってわかるでしょ。さっきまで二対一でどうにかこうにか互角だったのにもう明らかに差がつき始めてる」

夏希「あんただって攻撃食らってるじゃん」

蘭「そりゃ私だって痛いよ。けど、体力はまだ大丈夫。けどこころは?」

こころ「私も、はぁ、平気よ」

夏希「こころ...」

蘭「そしてあんたは体力以前にダメージがひどいんじゃない?」

夏希「こ、こんくらい...」ヨロヨロ

827: 2019/01/07(月) 01:10:53.26 ID:rDUcMnce0
蘭「そう、まだやるんだ。ならもう立てなくなるまで続けるだけ」パシ!

こころ「望むところ、だわ」ハァハァ

夏希「こころの強がり、め」グググ


ミッシェル(こころ! 助けに行きたいけど)チラ


巴「オラオラ!」ビュン!

ひまり「一対一なら負けないよ!」シュン!

文華「く! きゃ!」バシ!

はぐみ「わわ! っつ!」ベシ!

828: 2019/01/07(月) 01:16:43.80 ID:rDUcMnce0
ミッシェル(はぐみのとこもやばい。ひなこさんはどこに?)

ミッシェル(花音さんの方は大丈夫そうだけど、あっちも人数は割けない)

ミッシェル(こうなったら)

ミッシェル「真結さん、つぐみや文華さんの方を手伝ってきてください。この人とは私一人でやるので」

真結「...大丈夫?」

ミッシェル「必ず勝ちます」

真結「そっか。わかった」タッタタ

ミッシェル(必ず勝つ、だなんてどの口が言ってるんだか)

モカ「あれれ~? 一対一に戻していいの~?」

ミッシェル「まぁ、何かしら手を打たないといけないし、誰かが頑張らないとね」

モカ「ほほう、苦労してますな~」

ミッシェル「そう思うなら早いとこやられてほしんだけど」

835: 2019/01/11(金) 01:54:01.36 ID:lK9lS2yi0
羽丘 西側 二階

イヴ「きゃぁ!」バタ

麻弥「悪いですけど、これで終わりッす!」バッ!

彩「させないよ!」ドン!

麻弥「おわ!!」グラ!


イヴ「助かりました!」

彩「ううん! 大丈夫!」

麻弥「うぅ、二人って以外と面倒ですね」

彩「この人を倒したら千聖ちゃんの助けに行くよ」

イヴ「はい!」

麻弥「まだ勝ってないですよ、っと」バッ!

彩「やぁ!」ビュン!

麻弥「おわぁ!」ザザ

イヴ「今です!」ダッ!

836: 2019/01/11(金) 02:03:55.27 ID:lK9lS2yi0
麻弥「と、見せかけて」ガシ

イヴ「わぁ!」ガッチリ

彩「ああ! イヴちゃん!」

麻弥「狙いは貴方ですよ」首締め!

イヴ「うっ! く、苦しぃ!」グググ

麻弥「このまま落ちてもらいますよ」ガッシリ

彩「すぐ助けないと!」ダッ!

麻弥「おっと」グル

彩「!! イヴちゃんが間に!」

麻弥「これならこの子が邪魔で攻撃出来ないでしょう」

彩「ど、どどうしよう!!」アワワ

イヴ「うぅぅ...」

麻弥「もう少し、これで...」



薫「ぐっ! うわっ!」バタ!

837: 2019/01/11(金) 02:10:49.34 ID:lK9lS2yi0
麻弥「のわぁ!」バッ!

イヴ「!! きゃ!」バッ!

彩「イヴちゃん!」ガシ


薫「いたた... ふふ、どうやら本気になったみたいだね、千聖」

千聖「随分大げさに吹き飛んだじゃない。流石の演技だわ、薫」

薫「そういう君こそ、足を痛めているとはまったく感じられない攻撃だよ」

千聖「さぁて、何のことかしらね」


イヴ「ゲホッ! ゲホッ!」

彩「イヴちゃん! しっかり! えっと、こういうときって背中を叩けばいいんだっけ!?」

千聖「さすってあげた方がいいに決まってるじゃない」

彩「だ、だよね!」ナデナデ

イヴ「うぅ、助かり、ます」

838: 2019/01/11(金) 02:15:19.13 ID:lK9lS2yi0
麻弥「薫さん、しっかりしてくださいよ~」ムク

薫「ああ、すまない。いいところを邪魔しちゃったかな?」スタ

麻弥「まぁ、いいですけど」

薫「もう少し離れて戦おうか」

麻弥「賛成です」


千聖「彩ちゃん、今私が助けないとイヴちゃんが危なかったのだけど?」

彩「そ、それは、その、ごめんなさい!」ペコ

千聖「謝らなくていいから集中して。私を助けることよりまずは目の前の相手よ」

彩「わかりました!」

千聖「イヴちゃんも、彩ちゃんを助けてあげて」

イヴ「は、はい!」ゴホゴホ

839: 2019/01/11(金) 02:20:36.31 ID:lK9lS2yi0
東側 二階


モブ「きゃあ!」ドッ!

モブ「嘘!」ガツン!

花モブ「ああ! だから言ったでしょ!」

咲モブ「あの二人の攻撃線上には入っちゃダメよ!」



紗夜「はぁぁ!!」ビュン!!


日菜「うわっと!」ヒョイ!



モブ「へ? きゃぁ!」ブオン!


花モブ「紗夜さんの蹴りの風圧で後ろの子が吹き飛んだ」

咲モブ「嘘でしょ、ホントに」

840: 2019/01/11(金) 02:25:44.90 ID:lK9lS2yi0
日菜「たりゃ!!」パンチ!!

紗夜「くっ!」パシン!!

日菜「!! さっすがお姉ちゃん! 私のパンチを片手で止めるなんて!」

紗夜「貴方もで、しょ!」パンチ!!

日菜「ええい!」パシン!!

紗夜「く、っ!...」グググ

日菜「えへへ、お姉ちゃんと手を合わせ合ってるよ~」グググ

紗夜「笑顔で恐ろしい力入れてるわね」スッ、ガシ

日菜「わぁ!」グラ

紗夜「はあぁ!」背負い投げ!

日菜「わ、きゃ!」ドシン!!

841: 2019/01/11(金) 02:32:10.61 ID:lK9lS2yi0
日菜「ゴホッ、いっった~い! 背中打ったー!」

紗夜「貴方が気を緩めたからよ」

日菜「緩めてないもん! ただお姉ちゃんの手のぬくもりを感じてただけだもん」

紗夜「....手つかむのやめようかしら」

日菜「ええー! 何でー!」


紗夜(何度か日菜はこんな感じで気を緩め、その都度こうして攻撃を加えてるわけだけど、痛がってる様子がまったく見受けられないわ)

紗夜「やっぱり、リスク覚悟で至近距離から全力で攻撃するしかないみたいね」

日菜「ぶぅー! いいもん! それなら私の方からつかみに行くから!」

紗夜「好きにしなさい」

日菜「そうするね! えい!」ダッ!

842: 2019/01/11(金) 02:39:28.55 ID:lK9lS2yi0
紗夜(速い!)

日菜「やぁ!」ビュン!

紗夜「くっ!」ガシ

日菜「へへ~、えい!」ビュン!

紗夜「こ、の!」ガシ

日菜「えへへ~、今度は恋人つなぎしてるよ!」グググ

紗夜「変なこと言うのはやめなさい!」グググ

紗夜(力比べのつもりかしら? それとも...)

日菜「ほい!」スッ

紗夜「それは、読んでたわ!」スッ

紗夜(いきなり力を抜いて体制の崩れたところを攻める。貴方なら私のマネをすると...)

日菜「なら、えい!」グイ!

紗夜「!! なっ!」グイ

843: 2019/01/11(金) 02:49:40.30 ID:lK9lS2yi0
紗夜(強引に引き寄せられっ...)

日菜「やぁ!」グル、バン!

紗夜「がはっ!」ドン!!

日菜「これでお互い背中打ったね!」

紗夜「ぐっ、うぅ」ムク

紗夜(力任せに壁に叩きつけられるなんて)


日菜「さーて、次はどうしよっか?」

紗夜「さっきから私と似たようなことばかり」

紗夜「貴方、本気でやってるの?」

日菜「...そういうお姉ちゃんはどうなの?」

紗夜「え?」

日菜「お姉ちゃん、全然向かってこないじゃん。さっきの攻撃だって本気じゃないでしょ? だってあんまり痛くないもん」

紗夜「それは...」

日菜「だから、お姉ちゃんが本気で私に向かってきてくれない限り私も本気で喧嘩しないよ?」

紗夜「....」

844: 2019/01/11(金) 02:54:47.55 ID:lK9lS2yi0
紗夜「はぁ、そうね。確かに本気じゃなかったわ」

日菜「でしょ?」

紗夜「貴方に勝つにはもっとギリギリでやり合わなきゃいけないわけね」

日菜「そうだよ! 今までみたいにちょっとずつやり合うんじゃなくてさ! ドカン!!ってやり合おうよ!」

紗夜「結局、こうなるまで私はまだ貴方から逃げてたってことなのかしらね」ボソ

日菜「うん? どうしたの?」

紗夜「貴方の言うとおりだと思ったのよ」

日菜「へへ、でしょ!」

紗夜「それならここからは容赦しないわよ」

日菜「私だって!」




花モブ「え? あの二人...」

咲モブ「まだ本気じゃなかったの?」

845: 2019/01/11(金) 03:02:05.19 ID:lK9lS2yi0
紗夜「ふっ!」ダッ!

日菜「たぁ!」ダッ!

紗夜「はっ!」シュ!

日菜「ほっ!」スカ

紗夜「...」スッ

日菜「フェイク!?」


紗夜「ブラックシャウト!!」回し蹴り!!


ガツン!!


日菜「ぐふっ!」ドゴ!

紗夜「もう、一撃!!」グル

日菜「!!」スッ!

紗夜(しまった! 逆に懐に!)

846: 2019/01/11(金) 03:12:43.56 ID:lK9lS2yi0

日菜「ワンダーランド・ガール!!」アッパー!!


ガツン!!


紗夜「がはっ!」バシン!

日菜「さらに、えい!」パンチ!!

紗夜「うっ!」ドゴ!

日菜「おまけだよ!」キック!

紗夜「!!」キッ!

紗夜「はぁ!」ガード!!

日菜「片手で!!」

紗夜「すぅー、ふっ!」ダッ!



紗夜「デタミネーション!!」キック!!!



日菜「うぐっ!!」バシン!

日菜「どわぁ!」バタン

847: 2019/01/11(金) 03:17:42.92 ID:lK9lS2yi0
紗夜「ふぅ」

日菜「いっった...」ゴロン

紗夜「....」


日菜「えへへ!」ムクリ


紗夜「...ふふ」



花モブ「...やば」

咲モブ「絶対痛いやつだよ、どっちも」

848: 2019/01/11(金) 03:25:12.50 ID:lK9lS2yi0
道路


有咲「はぁ、はぁ、なぁ! まだか!?」

たえ「もう、少し」ハァハァ

りみ「遠い、ね」ハァハlハ

沙綾「あと少しだから! 頑張ろう!」タッタタ

香澄「以外と遠いよね」ホッ

有咲「それにしても、はぁ、その湊さんと今井さんって人達の背中すら、はぁ、見えねーな!」

沙綾「確かにね」

りみ「あ! 学校見えてきたよ!」

たえ「本当にもう少しだった」

有咲「ようやく、だ」ハァハァ

香澄(時間的に考えると、もしかしてそろそろ学校に着いてるんじゃ...)

香澄「よし! ここからダッシュで行くよ!」

有咲「マジでふざけんなぁぁぁーーーー!!!」

851: 2019/01/13(日) 10:21:49.80 ID:r2vgQeQ/0
花咲川 正面 一階


つぐみ「たぁ! やぁ!」シュ!バッ!

花音「うっ、ふぇぇ」スカ、スカ

つぐみ「この!」ドッ!

花音「あっ!」ガシ

つぐみ「!?」

花音「え、えい!」

つぐみ「わっ! きゃあ!」グル、ズドン!


里美「す、すごい.. 完全に押してる。花音..先輩、あんなに強かったんだ」

852: 2019/01/13(日) 10:28:25.72 ID:r2vgQeQ/0
つぐみ「うっ、うぅ」ムクリ

つぐみ(まったく攻撃が当たらないのはそうだけど、途中から私の攻撃の勢いを使ってそんまま攻撃に転じてきてる)

つぐみ「えへへ、ちょっとやばいかも」


里美「こんなに強ったんですね!」

花音「あ、えっと、体が勝手に、っていうか」

里美「それでもすごいですよ!」

花音「あ、ありがとう///」


つぐみ(こうなったら手数で勝負するしかないよね)

つぐみ「私だって、負けたくないんだから!」ダッ!

853: 2019/01/13(日) 10:34:24.39 ID:r2vgQeQ/0
里美「来ました!」スッ!

花音「う、うん!」ググ

つぐみ(まずは...)

里美「こっち!?」

つぐみ「倒せる方から!」シュ!

里美「わっ! くっ!」チッ、シュ!

花音「え、ええっと」アワワ

つぐみ「えい!」キック!

里美「わぁ!」ドシ

花音「!! 助けないと!」ダッダ!

854: 2019/01/13(日) 10:43:31.07 ID:r2vgQeQ/0
花音「やぁ!」ヒョロロ

つぐみ「!! チャンス!」クル

里美「危ない!」

花音「あっ!」

つぐみ「攻撃の隙、ここだ!」


つぐみ「くらくらーいあうと!!」パンチ!!


花音「!!」


バシン!!!

855: 2019/01/13(日) 10:50:58.13 ID:r2vgQeQ/0


里美「あぁ!!....あれ?」





つぐみ「ぐはっ! なっ、どうし、て...」バタ


花音「ふぇぇぇ?」



里美「花音先輩、今何を?」

花音「その、殴られる瞬間、目を瞑っちゃって」

里美「そ、そうなんですね」

里美(何かあの人のパンチがあの人に帰っていったように見えたんだけど...)

花音「あの、大丈夫ですか?」ユサユサ

つぐみ「...」チーン

花音「これって...」

里美「私たちの勝ち、ですね」

857: 2019/01/18(金) 00:06:59.23 ID:H6FiXQ+x0
ひまり「巴!! つぐが!」

巴「わかって、る!」シュ!

文華「くっ! きゃ!」バシ!

巴「こいつで決める!」


巴「ジャンボリージャーニー!!」右ストレート!!


文華「うぅっ!!」バキ!!

858: 2019/01/18(金) 00:18:33.33 ID:H6FiXQ+x0
はぐみ「あ!!」

ひまり「よ、よーし! 私も!」ダッ!

はぐみ「っ!!」スッ!

ひまり「いっくよ!!」ググ

はぐみ「こ、こうなったら!」タッ!

ひまり「ひっさつ~」

はぐみ「ふわふわゆめいろ....」スウ


ひまり「くらくらーいあうと!!」キック!!


はぐみ「きゃあっ!!」バシン!!


859: 2019/01/18(金) 00:24:27.36 ID:H6FiXQ+x0
ひまり「よし!」

巴「さーてと」

真結「...やばいね、これは」

里美「大丈夫! 真結!」タッタタ

花音「は、はぐみちゃん!!」

真結「二人とも、助かるよ」

ひまり「来たね、つぐの敵!」

巴「まとめて倒してやるぜ」

860: 2019/01/18(金) 00:50:19.46 ID:H6FiXQ+x0

ミッシェル「のっびのびトレジャー!!」パンチ!!


モカ「わぁ!」バチン!

ミッシェル「ふう、やっとはいった」

モカ「いつつ...」

ミッシェル(いける。このままなら勝てる)

モカ「むむむ、ちょっとピンチっぽいかも」

ミッシェル「これで決める!」ダッ!

モカ「そうはいかないんだな~」スタタタ

ミッシェル「あ! ちょっと!」

モカ「ふふ~、勢いをつけて~の!」ダッ!

ミッシェル「うへ、走ってきた」

モカ「いっくよ~!」ザッ!

ミッシェル「仕方ない。ここで!」スウ!

861: 2019/01/18(金) 01:03:09.85 ID:H6FiXQ+x0


モカ「ツナグソラモヨウ!!」ドロップキック!!


ミッシェル「君がいなくっちゃ!!」キック!!


バシン!!!



モカ「うっ!!」ビシ!

ミッシェル「くっ!」ドシン!

モカ「うわぁ」バタ

ミッシェル「うぐぐ...」ゴロ

モカ「き、効いた~」

ミッシェル「こ、こっちも」

ミッシェル(すごい衝撃。頭クラクラする)

ミッシェル「けど、ここでとどめを」ムク

モカ「あ、ちょっと待ってよ~」ヘナヘナ

ミッシェル「悪いけどそれは...」



こころ「きゃっ!!」

862: 2019/01/18(金) 01:11:20.76 ID:H6FiXQ+x0
ミッシェル「!! こころ!」



こころ「うっ!」バタ

夏希「ここ、ろ」グラ

蘭「ふぅ、思いのほか手こずったよ」

こころ「うっ、くぅ」フラフラ

蘭「ここまでだね。今止め刺してあげる」スタスタ

こころ「まだ、まだよ」フラフラ、スタ

蘭「なんでそんなに頑張るかは知らないけど」スウ

蘭「私達にもしなきゃいけないことあるから」ザッ

863: 2019/01/18(金) 01:25:36.59 ID:H6FiXQ+x0
ミッシェル「やばい、今助けに...」ダッ!

モカ「おっと」ガシ

ミッシェル「わぁ! いつの間に!」

モカ「へへ~、パンチやキックじゃ効いてるかわからないしやっぱり絞め技だね~」ググ

ミッシェル「うわ、ちょっ!」ンー!ンー!

モカ「ほ~ら、このままじゃ腕が大変な事になっちゃうよ~」

ミッシェル(やばい!! ホントにやばい!!)

ミッシェル「いたい! 痛いから!!」

モカ「モカちゃんも心痛めてるか~」

ミッシェル「そんなの知らないから!!」

ミッシェル(こうなったら!)

ミッシェル「ホントはしたくないけど!」スル!

モカ「あれ??」

864: 2019/01/18(金) 01:35:44.27 ID:H6FiXQ+x0
美咲「ぷはっ!」スパ


モカ「おお~、着ぐるみを脱ぐとは」

美咲「はぁ、はぁ、ほんとはこんなことしたくなかったんだけど」

美咲(あのままだったら腕が大変なことに...)

モカ「黒のタンクトップなんだね~」

美咲「か、格好はどうでもいいでしょ///」

美咲「ってこうしてる場合じゃない!」ダッ!

モカ「あれれ? ちょっと~」



こころ「うっ、うぅ」バタ

蘭「はぁ、はぁ、これで、終わりだよ!」パンチ!



美咲「こころー!!」バッ!


ドゴ!!

868: 2019/01/22(火) 15:58:22.18 ID:vUVOWvyR0
蘭「...!?」

夏希「...!?」



美咲「うぅ...」バタン

こころ「美咲!」



蘭「え? 誰、あの人」

モカ「あの着ぐるみの中の人だよ~」

蘭「モカ、ってボロボロじゃん。大丈夫?」

モカ「蘭も中々だけどね~。平気だよ~」

蘭「ならいいけど。それにしても中の人ね」

モカ「親友を庇う、熱い展開だね~」

蘭「私が悪者じゃん」

869: 2019/01/22(火) 16:08:09.27 ID:vUVOWvyR0
美咲「いたた、ミッシェルを脱いだらすぐやられるなんて、やっぱり私喧嘩向いてないな」ゴロン

こころ「美咲! いつの間に来てたの?」ユサユサ

美咲「ずっといましたよ~」

こころ「..? いなかったじゃない?」

美咲「だから..っ!」ズキ

こころ「美咲?」

美咲「あー、ごめん。気、失いそ、う」

こころ「それは大変よ! 今すぐに...」

美咲「こころ....お願い」

こころ「え?」

美咲「こころは..負け.ない..で」ガク

こころ「...美咲」




モカ「うぅ~、感動だよ~」

蘭「ひまりじゃないんだからさ。そもそも、あの着ぐるみはモカが相手してたんじゃないの?」

モカ「いや~、それが強敵で...」


スタスタ

870: 2019/01/22(火) 16:14:51.27 ID:vUVOWvyR0
蘭「..?」

モカ「また階段から足音?」



花三年「一階中央階段前のアフターグロウを足止めしといて」

咲三年「って、ゆりちゃんに言われたから来たけど」

花咲三年「あの羽丘の制服の子達だよね」

花女三年「確かに押され気味だね」



蘭「また誰か来たし」

モカ「もぉ~、キリがないですな~」

蘭「ホントめんどくさい」

871: 2019/01/22(火) 16:21:43.35 ID:vUVOWvyR0
ひまり「きゃあぁ!!」グル、バタン!!

巴「ひまり!!」

ひまり「う、うぅ...」バタ


真結「や、やった」

里美「あと一人!!」

花音「へへ、やった」ハァハァ


巴「これは、完全に予想外だぜ」

真結「あとは!」シュ!

里美「あんただけ!」ザッ!

巴「おっと」シュ、シュ

真結「きゃ!」ベシ!

里美「くっ!」ドシ!

巴「この二人はともかく...」

872: 2019/01/22(火) 16:28:22.80 ID:vUVOWvyR0
花音「やぁー!」ヒョロロ

巴「..!! っと!」バッ、スタ

巴(思わず避けちまった。たいしたことないはずなんだけどな、あの人)


花音「はぁ、はぁ」

真結「大丈夫、ですか?」ハァハァ

里美「大分、警戒されてますね」ハァハァ

花音「えへへ、そうかな」ハァハァ

里美(実際この人が二人も倒してるわけだし)

真結「頼りっぱなし、っても情けない話ですけどお願いします」

花音「う、うん。任せて」


巴「...認めるしかないよな」

巴「あの水色の髪の人が強いって」

巴「ひまりも突っ込んでいってやられちまったわけだし」

巴「それを踏まえてどうするか、だけど...」


スタスタ

873: 2019/01/22(火) 16:36:36.36 ID:vUVOWvyR0
花音「..? 入り口の方から足音?」

里美「ってことは、また羽丘のやつらなんじゃ...」





友希那「これは...」

リサ「あれ? モカ達じゃん」




真結「う、そ...」

花音「え、えっと、知ってるの?」

里美「羽丘のトップ、ですよ」

巴「学校に残ってたんじゃ...」



モカ「蘭ー! あっち見て!」

蘭「何? 今この人達を...湊さん!?」



花三年「マジか」

咲三年「どーしよ」

花女「ええ~」

875: 2019/01/25(金) 00:28:14.11 ID:RRKLP82Z0
リサ「モカ~! どしたの? こんなところで?」

モカ「リサさん。いやー、これはですね」


友希那「美竹さん、貴方ならてっきりもう校章の前あたりだと」

蘭「くっ! それは、その、これは!」



里美「さーて、どうしよっか」

真結「いや、無理でしょ」

花音「ふぇぇ、そんなぁ」



花咲三年「ゆりちゃんがその二人とはグリグリがやるから残りの子をお願いだってさ」

花三年「おお、それなら」

咲三年「何とかなるかも」

花女三年「やってみよっか!」

876: 2019/01/25(金) 00:36:35.85 ID:RRKLP82Z0
友希那「ま、いいわ。それなら私達が先に行くだけよ」

蘭「...!! させませんよ! 私達はここまで戦ったんですから!」

友希那「ここまで、ってまだ一階じゃない」

蘭「そうですけど!」


リサ「あはは、それじゃあ、モカ。おっさき~」

モカ「あー、ずるいですよ~」


里美「....あんたはどうすんの?」

巴「アタシか? アタシはそうだな...やっぱつぐとひまりの敵かな」ビッ!

花音「ふぇぇ!」

真結「続けるってことね」

877: 2019/01/25(金) 00:43:52.94 ID:RRKLP82Z0
友希那「それじゃ」バッ!!


蘭「あ! ちょ、ああ~、もう!」ダッ!

花咲三年「おっと、貴方は待ってね」シュ!!

蘭「わっ!」スッ

花三年「悪いけどこっからは私達と勝負ね」

蘭「どうしてあたしばっかりこうなの」

モカ「らん~!」スタ

蘭「モカ!」

モカ「手伝うよ~」

蘭「ありがと、速攻でカタをつけるよ」

咲三年「ふふ、空色デイズの二つ名を持つ私の力、とくと見せてあげる」

花女三年「自分で言ってるだけでしょ」

878: 2019/01/25(金) 01:02:32.01 ID:RRKLP82Z0
リサ「二人とも、頑張れー!」

友希那「リサ、私達は先に進むわよ」スタスタ

リサ「わかってるって」クル



こころ「この先へは行かせないわ!」ザッ



友希那「....貴方は?」

リサ「かなりボロボロだけど」

こころ「私は弦巻こころ! ここから先へ人を通さないように任されてるのよ。本当は蘭と続きをしようと思ったのだけど、どうやら違う人と喧嘩しているみね! 今は貴方達が優先よ!」

友希那「そう、貴方がここで美竹さんとやり合っていたのね。けど、私は彼女のように甘くはない。すぐに決着をつけさせてもらうわよ」

こころ「望むところよ! 美咲にもお願いされてるの! 何か今はとーっても負ける気がしないわ!」

友希那「リサ、手を出さないで」

リサ「わかってるって。けど、こんなボロボロな子相手じゃ友希那やり過ぎちゃうんじゃ...」

友希那「そんな心配は不要よ」

リサ「え?」


友希那「...」スッ


こころ「ふふ!」グッ

879: 2019/01/25(金) 01:10:24.22 ID:RRKLP82Z0

友希那「ふっ!」キック!


こころ「やぁ!」キック!


バシン!!!


友希那「...くっ」グググ

こころ「うぅ~!」グググ

友希那「ふん!」バッ、ビュン!!

こころ「..!! ほっ!」バクチュウ

友希那「..!?」

こころ「今度はこっちから!」パンチ!

友希那「...」ベシ!

こころ「たぁ!」シュ!!

友希那「...」スカ

880: 2019/01/25(金) 01:25:03.85 ID:RRKLP82Z0
友希那「はぁ!」パンチ!!

こころ「ほっ!」ムーンサルト

友希那「...嘘でしょ」

こころ「よっと」スタ



リサ「あの子、普通に強い....けどそれよりあの動きは何!?」



蘭「こころのやつ、私との喧嘩であんな動きは...」

モカ「らーんー! こっちに集中しーてー!」ヒョイ、ヒョイ

花三年「よそ見すんな!」シュン!シュン!



友希那(ヒットアンドアウェイのようなスタイル。それでいて回避の仕方が...何というか、独特な動き)

友希那「美竹さんとやり合っただけはあるようね」

友希那(けど)

友希那「次で終わりよ」


こころ「まだまだ、よ」ハァハァ


リサ「あの子、もう足が震えてる」

こころ「負け、られないわ!」スーハー

友希那「...」

881: 2019/01/25(金) 01:33:39.30 ID:RRKLP82Z0
友希那「それは、私もよ」スッ

友希那「油断はしない。本気で行くわよ!」ダッ!

こころ「私も!」バッ!



巴「オラ! ソイヤ!!」ビュン!ビュン!

里美「きゃ!!」バタン

真結「ぐっ...うぅ」バタン

巴「これで、あんた一人だぜ」

花音「二人とも!」ハァハァ

巴「あんたには悔しいけど攻撃を当てられない。けど、つぐ達とやり合ったからこそもう体力が限界なはず。こうなったらとことん追い込んでやるぜ!」

花音「うぅぅ...」

夏希「私も、力を貸します」

花音「夏希ちゃん!」

巴「夏希じゃねーか!」

夏希「悔しいけど、あっちはもう私が介入できるレベルじゃない。なら、少なくとも一人くらいアフターグロウを倒さないと」

巴「それでアタシか? いいぜ、相手になってやる!」

882: 2019/01/25(金) 01:40:47.88 ID:RRKLP82Z0
蘭「ふっ、はぁ!」ビュン!

咲三年「ぐふっ!」ヨロヨロ

蘭「これで倒れないんだ。しぶとい」

咲三年「いったいなぁ~、もう!」

蘭「ったく、こっちは湊さんとこころの喧嘩に介入したいのに」

モカ「そうなったらモカちゃんがやられちゃうからやめてね~」シュ!バシ!

蘭「わかってる!」ドシ!!




友希那「はっ!」ガツン!

こころ「うっ!」ズキン!!

友希那「入ったわね。もう回避も間に合ってない。これで終わりにしてあげるわ」グル



友希那「ブラックシャウト!!」回し蹴り!!



こころ「..!!」ハッ

こころ「えぇーーい!」スライディング

883: 2019/01/25(金) 01:53:15.79 ID:RRKLP82Z0
リサ「嘘!?」

友希那(私が蹴りのために回り始めた瞬間にもう動いて...)

こころ「今よ!」ダキ!

友希那「...!!」

こころ「このまま投げ飛ばして...」グググ

友希那「...残念ね」

こころ「動か..ない..」プルプル

友希那「貴方が本来の体力ならともかく、そんな弱り切った力では私を投げ飛ばすことは不可能よ」バッ

こころ「きゃ!」

友希那「そして」ガシ

こころ「..!!」

友希那「貴方に本当の投げ技、プロレスの技を見せてあげる」グルン!!



友希那「ヒロイック・アドベント!!」バックドロップ!!

884: 2019/01/25(金) 02:01:40.71 ID:RRKLP82Z0

ガシン!!


こころ「がはっ!」

友希那「勝負あり、ね」

こころ「うぅ...くや、し..」バタン

友希那「ふぅ、」


リサ「大丈夫? 友希那」

友希那「ええ、ちゃんと叩きつける場所は考えたわ」

リサ「さっすが」

友希那「けど、この子の体力が普段通りだったらこんなにうまくはいかなかったわね」

リサ「かもね。けど、これで」

友希那「ええ、二階に進めるわ」タッタタ

885: 2019/01/25(金) 02:09:27.47 ID:RRKLP82Z0
蘭「こころが...やられた」

花三年「隙あり!!」ガツン!

蘭「っつ!」グラ

花三年「へへ、油断たいて...」ガシ

蘭「いったいよ!」ビュン!!

花三年「うげっ!」ドシン!

蘭「くっ、私が倒したかったのに。それに湊さんも行っちゃったし」



巴「ソイソイソイ!!」シュ!シュ!シュ!

花音「ふぇぇぇぇ!!!」ス、ス、ス

夏希「すっごい、本当に全部避けてる。けど..」

巴「くそ! マジであたんね!」

花音「はぁ、はぁ、」ゼェゼェ

巴「けど、へへ。辛そうだな」

花音「はぁ、はぁ」チラ

こころ、美咲、はぐみ「 」

花音(みんな...)ウル

886: 2019/01/25(金) 02:15:05.14 ID:RRKLP82Z0
花音「きゃ!」ズコ

巴「どうやら、本当に限界みたいだ」

花音「う、うぅ...」

巴「これで、決着だ!」パンチ!!



パシン!!



香澄「大丈夫、ですか? 花音先輩」グググ

花音「香澄ちゃん!?」

巴「お前は...」

887: 2019/01/25(金) 02:24:01.10 ID:RRKLP82Z0
夏希「香澄、あんた羽丘に...」

沙綾「まさか、ナツ達がアフターグロウと、ね」

夏希「沙綾!!」

沙綾「大丈夫? 他のみんなは?」キョロキョロ

夏希「それが、やられちゃった」

沙綾「そっか...けど、こっからは私達に任せて」


有咲「やっと着いたと思ったら」

たえ「さっきぶりだね」

りみ「め、めっちゃ疲れた!」ハァハァ

香澄「よっと」パッ

巴「おっと」スタ

香澄「...」チラ



蘭、モカ「ダブル・くらくらーいあうとー!!」Wパンチ!!


花女三年「ぐはっ!」グラ、バタン

花咲三年「く、そぉ」バタン

888: 2019/01/25(金) 02:33:28.76 ID:RRKLP82Z0
モカ「ふふーん、正義は勝つ」ドヤ

蘭「はいはい」チラ

香澄「...」

蘭「...」

香澄「てっきりもう校章前あたりにいると思ってたよ」

蘭「だーかーら! 次から次に来るんだから仕方なかったの。こころだって強かったし」

香澄「こころん? こころんとやってたの?」

蘭「まーね、あのままやってたらあたしが勝ってた。邪魔が入って最後湊さんにもってかれたけど」

香澄「!? それいつ?」

花音「ほんのちょっと前、だよ」

有咲「もうちょいだったのか! 頑張って走ったかいがあったぜ!」

りみ「だね!」

蘭「...なるほど。湊さんを追ってきたんだ。もしかして止めるため?」

香澄「止める...いや、倒すためだよ」

蘭「それは無理だね。香澄じゃ湊さんには勝てない。まずあたしに勝てないんだから」

香澄「何それ? 寝ぼけてるの? 蘭ちゃん?」

蘭「それはそっちでしょ」

889: 2019/01/25(金) 02:43:09.67 ID:RRKLP82Z0
巴「あーもう! やるならさっさとやろうぜ!」

モカ「モカちゃん、連戦に次ぐ連戦でちょっときついなぁ~」

有咲「私達も到着してそのままきたし体力がちょっと...」

巴「そんなの気合いだ、気合い!」

沙綾「大丈夫、喧嘩しながら息を整えればいい」

モカ、有咲「「本気で言ってるの?」」


香澄「花音先輩は休んでてください! あとは私達が!」

花音「ごめんね。お願い」


夏希「沙綾、私も戦える」

沙綾「大丈夫なの?」

夏希「ようやく反撃って時に休んでられないよ」

沙綾「...わかった。ただし、足引っ張らないでよね」

夏希「あったりまえじゃん!」


モカ「うわ~、これは..」

有咲「やる流れだな、完全に。けど、ちょうどいいや」

モカ「おや?」

有咲「お前にリベンジできるしな」

モカ「ほほ~う。それなら受けてたとうかな~」

たえ「私も息整えよ。複式呼吸でいいかな?」

りみ「おたえちゃん!普段の呼吸方法でいいから!」

890: 2019/01/25(金) 02:49:41.03 ID:RRKLP82Z0
香澄「なっちゃんとみんなはあの二人をお願い」

夏希「なっちゃん??」

沙綾「ん、任せて」

有咲「やるしかない、かぁ」

たえ「ヒッヒフー、ヒッヒフー」

りみ「あわわ! 始まっちゃうよ~!」


蘭「巴、モカ、周りの奴らをお願い」

巴「おう!」

モカ「ほーい」


香澄「私は蘭ちゃんと...」


蘭「私は香澄と....」



香澄、蘭「「ここで決着をつける!!」」

893: 2019/01/26(土) 23:47:43.06 ID:SM9VYRz20
羽丘 西側 二階

麻弥「ふっ! とりゃ!」シュ!ザッ!

イヴ「きゃぁ!」バシ!

彩「わわ!」ズコ

麻弥「一気にたたみかけるッス!」ザッ!

彩「させないよ!」ブン!!

麻弥「のわぁ!」チッ!


イヴ「はぁ、はぁ、助かり、ました。アヤさん」

彩「ううん、大丈夫だよ」チラ

彩(イヴちゃん、苦しそう。私がもっと頑張らないと!)ギュッ!


麻弥(あのピンクの髪の方の攻撃は強そうッスね。けど動きは単調だから躱しやすい。まずはもう一人の方を、っと)


イヴ(悔しいです。私、アヤさんに助けてもらってばかりで)


894: 2019/01/31(木) 14:51:29.89 ID:cxYoZt6s0
麻弥「そろそろ倒れてもらいますよ!」ダッ!

彩(イヴちゃんの方に!)

イヴ「これ以上、やられ、ません!」

麻弥「そんなフラフラな状態じゃ無理しない方がいいっスよ」

彩「やぁ!」ビュン!

麻弥「おっと」ヒョイ

彩「..!! そんな!」

麻弥「貴方は後回しっス。まずは」シュッ!

イヴ「くっ!」ベシ!

麻弥「ほっ!」ダシ!

イヴ「きゃあ!」バタ


彩「ええーい!!」ビュン!

麻弥「おっとと」ササ

彩「うぅ~、当たらないよ」

麻弥(どうやら何か習ってるみたいですけど実践は初めてみたいっスね。これなら..)

895: 2019/01/31(木) 15:11:31.55 ID:cxYoZt6s0
麻弥「とりゃ!」ダッ

彩「私の方に来た! これなら当てられる!」スッ

麻弥(さっきから同じ構え方。やっぱり...)

彩「てりゃ!!」ビュン!!

麻弥「ここ!」チッ!

彩「そんな! ギリギリで躱すなんて!」スカ

麻弥「ワンパターンッスよ。ほい」ガシ

彩「わわ! 掴まれ..」



麻弥「サバイバー ねばーぎぶあっぷ!」グル...バシン!!



イヴ「アヤさん!!」

イヴ(アヤさんが地面に叩きつけられて...)

麻弥「ふぅー、かなり強めに投げたので効いてるはずです」チラ



彩「うわぁーん!! 痛ーい!!」ウルウル

896: 2019/01/31(木) 15:20:26.73 ID:cxYoZt6s0
麻弥「...へ?」

イヴ「アヤ、さん?」

彩「うぅ、痛いよぉ」ウルウル

麻弥「あ、あの..」

彩「背中思いっきり打っちゃった..ゴホゴホ」

イヴ「あっ! 今背中さすります!」

彩「うぅ、ごめんね」

イヴ「い、いえ。この辺ですか?」スリスリ

彩「もうちょっと下の方お願い」


麻弥「えっと...え? 何ですかね?」

麻弥(喧嘩中、ですよね? なのに相手の前で堂々とこんな..)

麻弥(しかも泣いてたような...)


彩「すごくヒリヒリする。背中、絶対赤くなってるよぉ」

イヴ「見てみますね」ヒラ

彩「ひゃあ/// イヴちゃん!」

イヴ「確かにすごく赤くなってます!」

彩「やっぱり...ってそうじゃなくて!」

897: 2019/01/31(木) 15:28:37.60 ID:cxYoZt6s0
麻弥「あの! もう攻撃しても良いっスか?」

イヴ、彩「「!!」」

彩「ちょっと待ってください!」サササ

イヴ「あ、アヤさん!」サササ

麻弥「ええー」


彩「うっ、すっごく痛い」

イヴ「きれいな払い腰でしたね!」

彩「そんなこと言ってる場合じゃないよー!」

イヴ「た、たしかに」

彩「このままじゃ...」

イヴ「...」

彩(千聖ちゃんの助けに行くどころか足引っ張るだけだよ)

イヴ「アヤさん!」

彩「うわぁ! ど、どうしたの?」

イヴ「私に考えがあります!」

彩「ほんと!?」

898: 2019/01/31(木) 15:49:33.74 ID:cxYoZt6s0
イヴ「はい! それは...」ヒソヒソ

彩「うん。それで...」ヒソヒソ


麻弥「...もうそろそろ13時。あと1時間たらずで決着、と。攻めてる組はどうなってるのやら」

麻弥「私達以外はパッと見ても両方同じくらいやられてる感じですかね」

麻弥「そういえば薫さんはまだ戦ってるんッスかね?」キョロキョロ

イヴ「お待たせしました!!」

麻弥「おっと。もう痛いのはいんですか?」

彩「おかげさまで!」

麻弥「それは何よりです。それでは続きですね」


彩「イヴちゃん、本当にいいの?」ボソ

イヴ「はい! アヤさんもしっかりとお願いしますよ」ボソ

彩「...わかったよ」ボソ

899: 2019/01/31(木) 16:02:34.78 ID:cxYoZt6s0
イヴ「はぁぁー!!」ダッ!

彩「えーい!」ダッ!

麻弥「そっちから来ますか」スッ

彩「今度こそ! やぁ!」ビュン!

麻弥「もう無駄ッス」ヒョイ

イヴ「ここです!」パンチ!

麻弥「ほっ!」バシ!

イヴ「受け止められた!?」

麻弥「最初の頃ならともかく、今の状態の攻撃じゃ通用しませんよ」ググ

麻弥「このまま投げ飛ばします!」グル!

イヴ「きゃあ!」グイ

麻弥「てりゃー!」バシン!!

イヴ「がっ、はぁ!」バタン

彩「イヴちゃん!」

麻弥「これで残りは一人だけ。さぁ、これで終わりに...」

イヴ「まだ...です」ガシ

900: 2019/01/31(木) 16:13:26.38 ID:cxYoZt6s0
麻弥「!! まだ意識が!?」

イヴ「えーい!!」ガシ!

麻弥「うわぁ!」ズコ

イヴ「はぁ!」グググ

麻弥「こ、これは...寝技、っすか」グググ

イヴ「私も、日本の武道の、経験が...少しは..」グググ

麻弥「く、苦しい。けど..」グググ

麻弥(やっぱり拘束の力が弱い! 抜けられる!)ググ

イヴ「くっ! うぅぅ...」ググ

麻弥「あと、少し..」ググ

イヴ「もう、力、が...」ググ

麻弥「う、りゃぁ!」バッ!

イヴ「あぁっ!」

麻弥「はぁ、はぁ、危なかった」ゼエゼエ


彩「はぁぁ!」グッ!


麻弥「!!」

麻弥(真横に!? やばい!)


彩「はなまる アンダンテ!」バシン!!!

901: 2019/01/31(木) 16:24:36.89 ID:cxYoZt6s0
麻弥「がはっ!!」

彩「ごめんなさい! もう一発!」ググ

麻弥(やば..い、避け、ないと)


彩「もういちどルミナス!!」正拳中段突き!


麻弥「だはっ!」ドシン!!

彩(完全に入った!)

麻弥「う、うぅ、きつい、ッスね」バタン

彩「はぁ、はぁ、やった、よね?」

彩「そうだ! イヴちゃん!」タッ!


イヴ「アヤさん、やりました、ね」

彩「うん! これもイヴちゃんのおかげだよ!」

イヴ「私達の勝利、です、ね」ガク

彩「イヴちゃん? イヴちゃん!!」

イヴ「アヤさん、あとは、お願い、しま、す」バタ

彩「イヴちゃん....ありがとう」ギュッ!

彩「私、行くね。千聖ちゃんのところに!」

903: 2019/02/08(金) 14:36:03.78 ID:vbMTS6e+0
羽丘 二階 西側



千聖「はぁ、はぁ...」


薫「はぁ、はぁ...」


千聖「まったく、貴方も、しつこいわね」ハァハァ

薫「ふふ、千聖ほどでは、ないさ」ハァハァ

千聖(足の痛みは相変わらずね。けど、段々慣れてきた。問題は脇腹の方。動く度に痛いわ)

薫(本当に千聖は甘くないね。足の様子もそうだが、それを理由に手を抜く訳にはいかない。そう思って本気でやっているのに)

千聖「ふぅー...」

千聖「そろそろ決着をつけたいところね。貴方とこうして喧嘩してるのも飽きてきたわ」

薫「賛成だ。しかし、相変わらず千聖は私に厳しいね。何かしたかな?」

千聖「別に。けど、貴方だって私を目の敵にしてるじゃない」

薫「目の敵、って訳ではないさ。ただ私は君を倒したいだけなのさ」

千聖「なんでよ」

薫「...小さい頃からの憧れ、だからかな。超えたいんだよ、君を」

千聖「.....そう」

904: 2019/02/08(金) 14:44:35.11 ID:vbMTS6e+0
薫「少し恥ずかしいな。私も言ったんだ君を言ってくれないか?」

千聖「貴方を見ていると腹が立つからよ」

千聖(...まったく成長していない自分に)

薫「それは...どうしようもないな」

千聖「もういいでしょ。続けましょ」

薫「ああ、わかったよ」


千聖「ふっ!」ダッ!

薫「はっ!」ダッ!

千聖「はぁ!」ビュン!

薫「くっ!」バシ!

千聖「たぁ!」ドシ!

薫「うっ!」ドゴ!

千聖「もう、一撃!」ビュン!!

薫「はぁぁ!」ガシ!

千聖「くっ、うぅ..」グググ

薫「ぐっ、だぁ!」バッ!

905: 2019/02/08(金) 15:04:59.62 ID:vbMTS6e+0
千聖「はぁ、はぁ、この!」シュ!

薫「おっと」ヒョイ

薫「今度はこっちに番だ」スゥゥ


薫「ファントムシーフ!!」パンチ!


千聖「ぐっ! きゃあ!!」ドシ!バタン!


薫「防がれたか。けど!」ダッ!

千聖「まだ、よ」ムク

薫「私の儚い最高の一撃を!」ググ

千聖「いいわ、これで決めてあげる!」グッ!


薫「ゴーカ! ごーかい! ファントムシーフ!!」パンチ!!!


千聖「ゆら・ゆらリングドングダンス!!」キック!!

906: 2019/02/08(金) 15:19:27.84 ID:vbMTS6e+0

バシン!!!


薫「がはっ!!」


千聖「うっっ!」



薫「くっ、相打ち、か」グラグラ

千聖「まだ、よ。私の蹴りは...」グラ

薫「!?」

千聖「もう一撃、あるの、よ!」グル


バシン!


薫「がっ、ぐぅぅ」バタン


千聖「ぜぇ、ぜぇ、うぅ」ガタ

千聖「はぁ、はぁ、私の、勝ち、ね」

千聖「私だって、貴方には、負けたく、ないのよ」バタン

907: 2019/02/08(金) 15:28:04.41 ID:vbMTS6e+0
彩「千聖ちゃん!!」タッタタ

千聖「彩、ちゃん?」

彩「良かった! 勝った!?」

千聖「おかげさまでね」ゴロ

彩「!! 大丈夫!?」

千聖「はぁ、見ての通りよ。情けない姿見せちゃったわね」

彩「ううん。そんなことないよ」

千聖「イヴちゃんは?」

彩「あっちで横になってる。イヴちゃんのおかげで勝てたから」

千聖「そう。なら私も...うっ!」

彩「あ! 無理に起き上がらなくても!」

千聖「はぁ、ダメね。私はここでリタイアかしら」

彩「とりあえず安全な場所に移動するから」

千聖「...彩ちゃん」

彩「どうしたの?」

千聖「お願いがあるのだけれど...」

908: 2019/02/08(金) 15:43:37.30 ID:vbMTS6e+0
花咲川二階 中央階段

友希那「ふん!」シュ!

モブ「きゃぁ!」バタ

リサ「ごめんね!」シュ!

モブ「うわぁ!」バタ



友希那「残すは三階だけね」

リサ「うん。あと少し。そう言えばモカ達来ないね」

友希那「苦戦してるのか、他に強い子達がいたのか、けど来ないなら構わないわ。私達が校章を壊すだけよ」

リサ「ま、そうだね」


三階

リサ「とうちゃーく、っと。後はここをまっすぐに行くだけだけど...」

友希那「そう簡単にはいかないようね」



ゆり「そういうことだよ」


ひなこ「やっと暴れられるぅ~!」

七菜「騒がないで、ひなこ」

リィ「二人、か。報告通りだね」

909: 2019/02/08(金) 15:51:44.63 ID:vbMTS6e+0
友希那「ここにいるということは..」

リサ「三年生、それも最後の砦、みたいな?」

友希那「でしょうね。恐らく話に聞いていた..」


ゆり「私達はグリッターグリーン。校章を壊す前に私達と戦ってもらうよ」

友希那「ロゼリアの湊友希那よ。望むところだわ」

ひなこ「人数こっちの方が多いけど、許してね」

リサ「いえいえ~、こっちが勝ちますから」

リィ「言うね」

七菜「さーてと」

ゆり「様子見なんてしない。はじめから全力で行くよ、みんな」

三人「「了解!」」

910: 2019/02/08(金) 16:17:53.46 ID:vbMTS6e+0
羽丘 二階 東側


紗夜「はあぁ!!」ズドン!!

日菜「いったぁ! わたし、もぉ!!」バシン!!

紗夜「ぐふっ! くっ、はぁ!!」パンチ!

日菜「うっ!! とりゃぁ!」キック!

紗夜「がはっ!」バシン!


紗夜「く、うぅ」ハァハァ

日菜「はぁ、はぁ、いたた...」

紗夜(決めきれないわ。なかなかいい一撃を入れれない。このままならどっちが先に倒れるかの我慢比べになりそうね)

日菜「うぅ、お姉ちゃんと理想の殴り合いをしているのに嬉しい反面、滅茶苦茶痛いよ。流石お姉ちゃん!」

紗夜「貴方の攻撃も十分に痛いわよ」

日菜「ふぅー、よーし!!」

紗夜「?」

日菜「そろそろお姉ちゃんに膝枕、してあげるね!」

紗夜「それは私を倒す、ってことかしら?」

日菜「えへへ~」

紗夜「...いい笑顔ね。けどいいわ。私も我慢比べは好きじゃないもの」

912: 2019/02/14(木) 17:05:24.25 ID:0B6K4XCo0
羽丘 一階 中央


蘭「ふっ! らっ!」シュ!シュ!

香澄「っと! この!」スカ、ビュン!

蘭「へー、今回は最初っから本気みたい、じゃん!」ビュン!

香澄「わっと! 別にこれが普通だよ!」ビュン!


バシン!!


蘭「いった...」

香澄「いつつ...」

蘭「よく見たらもうボロボロじゃん」

香澄「そっちだって。結構お疲れのようだけど?」

蘭「はぁ? そんなことないし」

香澄「私だって全然ボロボロじゃないし」

蘭「....」

香澄「....」


蘭、香澄「「このぉ!!」」

913: 2019/02/14(木) 17:12:03.70 ID:0B6K4XCo0
夏希「はぁ!」シュ!

沙綾「たぁ!」シュ!

巴「ふっ、それ!」サッ、サッ

夏希「この!」ブン!

巴「遅い遅い!」スッ

沙綾「今だよ!」

りみ「やぁ!」グググ

巴「!! 後ろに!?」

りみ「これで、イチコロネ!!」ビュワン!!!

巴「やばっ!」ダッ、ゴロン

りみ「そんな!?」

夏希「あそこから反応するなんて...」

巴「ふぅー、危ない危ない。けど、二度は通じないぜ」

沙綾「1度目すら通じてないけどね」

巴「さーてと、そんじゃ、こっちからもいかせてもらうぜ!」ダッ!

914: 2019/02/14(木) 17:18:06.93 ID:0B6K4XCo0
巴「おら!」ビュン!

夏希「くっ!」ザザ

巴「そら!」ダシン!!

沙綾「うっ!」バシ

巴「それそれ!!」ソイソイ!

りみ「二人とも! わ、私も!」ダッ!

巴「お、混ざるか? けどな!」足払い!

りみ「きゃあ!」ズコ

巴「そこだ!」キック!

りみ「だはっ!」バシン!

巴「動きについて来れてないぜ」ダッ!

沙綾「りみ!」

沙綾(まずい。りみじゃさばききれない!)

沙綾「この!」パンチ!

巴「おっと!」バシ!

沙綾「ナツ!」

夏希「たぁぁ!」パンチ!

915: 2019/02/14(木) 17:23:18.06 ID:0B6K4XCo0
巴「反対側から!? けど!」ガシ!

夏希「くっ!」ググ

巴「アタシに食らわせるには速さが足りないな」グググ

沙綾「はぁぁ!」シュ!バッ!

巴「おっとと」バシ、ダシ

夏希「こっちも!」バッ、シュン!

巴「おわ! 待て待て! 違う方向からはずるいぞ!」シュ、スカ

夏希「ずるくて!」シュ!

沙綾「結構!」ドシ!

巴「ぐわ!」ドシ!

夏希「こっちも!」ビュン!

巴「うお!」ドゴ!

沙綾「てりゃ!」キック!

巴「うが!」バシ!

夏希「ほら!」パンチ!

巴「だはっ!ベシン!

916: 2019/02/14(木) 17:28:40.19 ID:0B6K4XCo0
巴「この~、いい加減に」バッ!

夏希「なぁ!?」ガシ

沙綾「うわ!」ガシ

巴「しろぉー!!」ブン!ブン!

夏希「わぁ!」グル、ドサ

沙綾「のわぁ!」グル、バタ

巴「ったく、そんなちまちまじゃなくてもっとこう、ガツンってこいよな」

夏希「ぐっ、このバカ力め」

りみ「ふ、二人とも、大丈夫?」

沙綾「りみ! そっちこそ」

りみ「私はなんとか。ごめんね、足ひっぱてて」

沙綾「そんなことないよ」

夏希「悔しいけど一対一じゃ圧倒的にあっちの方が強いからね」

巴「へへ、今度は三方向からか? その前にこっちから行ってやるぜ!」ダッ!

917: 2019/02/14(木) 17:33:23.69 ID:0B6K4XCo0
モカ「えーい」シュン!

有咲「くっ、おりゃ!」シュ!

モカ「うぐ」チッ

有咲(私が強くなったってのもあるかも知れねーけど今日のこいつの攻撃は簡単に対処できるぜ)

有咲「おら!」パンチ!

モカ「おっとっと」グラ

有咲「へへ、らっ!」シュ!

モカ「ほっ!」クルクル

有咲「なぁ!? 受け流してこっちに来やがった!?」

モカ「この勢いで~、モカちゃんパーンチ!」パンチ!

たえ「させない」ガシ

有咲「おたえ!」

モカ「ぐぬぬ、あと一歩の所を」

たえ「私も。おたえパーンチ!」パンチ

モカ「うぐ!」ドシ!

918: 2019/02/14(木) 17:40:44.47 ID:0B6K4XCo0
モカ「いたた~、容赦ないなぁ」フラフラ

有咲「...」

たえ「有咲、一気に決めよう」

有咲「なぁ、おたえ」

たえ「うん?」

有咲「ここからはあいつと一対一でやらせてくれないか?」

たえ「どうして?」

有咲「前にあいつに負けてんだよ。それにもし勝ったとしてもあんなフラフラな状態のやつ相手に二対一ってのもな」

たえ「...わかった」

有咲「わり、その代わりおたえは沙綾の方を....」

たえ「私があの人を倒すから有咲は沙綾の方をお願い」

有咲「お前話聞いてたか!?」

たえ「一対一で戦うって話でしょ? 任せて」

有咲「いや、そうだけど」

たえ「冗談だよ。ここは任せるね」タッタタ

有咲「...すげーわかりにくいぞ」

モカ「おやや? いんですか?」

有咲「まあな。言ったろ? この前の借りを返すって」

モカ「なるほど~。そういうことなら改めて受けて立ちますとも~」

919: 2019/02/14(木) 17:48:45.25 ID:0B6K4XCo0
香澄「はぁぁぁぁ、らぁ!」バシン!!!

蘭「がはっ!..つつつ、だぁぁ!」ビュン!!

香澄「ぐはっ!」ザザ

蘭「はぁはぁ、がはっ。いった...」

蘭(前にやったときより隙がなくなってる。変に大技も出してこないし、今みたいにカウンター気味じゃないと思いっきり殴れない)

香澄「はぁはぁ、ふぅー」ゴシゴシ

香澄(くっそー、誘われた。チャンスって思ったのにあっちも狙ってた訳ね)

蘭「ふん、前よりやるじゃん」ダッ!

香澄「そりゃ、成長しますよ」ガシ!

蘭「うぐぐぐ!」グググ

香澄「悪い、けど、力比べ、ならぁ!」ググ、グイ!

蘭「くっそ!」グイ

香澄「だぁ!」パンチ!

蘭「ぐふっ!」ドシ

香澄「おりゃ!」キック!

蘭「がはっ!」バシ!

香澄「スター、ビート!」回し蹴り!

920: 2019/02/14(木) 17:59:51.16 ID:0B6K4XCo0
蘭(やっと来た! 大技)シュン!

香澄(しゃがんだ!? けど!)

香澄「対策済みだよ!」グル

蘭「もう一回転!?」

香澄「ダブルレインボー!!」キック!!

蘭「っく、っだ!」バッ、グルン

香澄「右に飛んだ!?」

蘭「っと、いた」グル、バタ

香澄「あそこから避けるなんてね」

蘭「はぁ、はぁ、っしょ」ムクリ

香澄「...」

香澄(明らかに疲れてる。おそらくこっちで激しい戦いをしてたんだろね。けど)

香澄「私達の喧嘩には関係ない」

蘭(やっば。結構ピンチじゃん)

蘭(香澄だってあの様子だとあっちでそれなりに戦ってきたんだろうし、ここまで走って来たんだろうし)

蘭「そもそも喧嘩が始まった以上、言い訳は通じない」ダッ!

921: 2019/02/14(木) 18:03:57.39 ID:0B6K4XCo0
羽丘 三階

リサ「ふっ!」キック!

七菜「っと」スカ

リサ「てりゃ!」シュ!

七菜「っふ!」スタ

リサ「あらら~、当たらないね」

七菜「本気に見えないけど?」

リサ「段々上げていくタイプなんですよ」

七菜「なら、早めに仕掛けさせてもらうわね!」ダッ!

リサ「おっと」ササ

七菜「ふっ!」シュ!

リサ「よっと」スカ

七菜「はっ!」キック!

リサ「それ~」スカ

922: 2019/02/14(木) 18:06:53.69 ID:0B6K4XCo0
七菜(当たらない)

リサ「ふむふむ、なるほど~」

七菜「何か?」

リサ「いえ、ただ...」

七菜「?」

リサ「いや、もうちょっとかな~、と」

七菜「もうちょっと? 一体何が?」

リサ「いえいえ、お気になさらず。続けましょう」

七菜「...そうね」

七菜(少し、不気味ね)

七菜「あっちの方も心配だし早めにケリをつけましょう!!」ダッ!

923: 2019/02/14(木) 18:11:44.67 ID:0B6K4XCo0
ゆり「はっ!」ビュン!

リィ「てい!」バッ!

ひなこ「それぇー!」バシン!

友希那「ふっ、っと、はっ」バシ、ベシ、ササ

ゆり「ふん!」グル、バシン!

友希那「っく!」チッ

リィ「そこ!」パンチ!

友希那「甘いわ!」ガシ

ひなこ「甘いのはそっちかな~」ビュン!

友希那「っ! っく!」バシ!

ゆり「悪いけど、はっ!シュ!

友希那「ぐっ!」ドシ

924: 2019/02/14(木) 18:15:35.69 ID:0B6K4XCo0
リィ「よっ」バッ

友希那「くっ」スタ


リィ「悪いな、三人で」

ひなこ「ほんとだよ~」

ゆり「けど、貴方もこんなものじゃないでしょ?」

友希那「ええ」コキコキ

友希那「貴方達こそ、もっと本気で来てもらって構わないわ」ググ

リィ「へー」

ひなこ「わお、言うね!」

ゆり「その言葉、そっくりそのまま返すよ!」ダッ!

友希那「ふっ!」ダッ!

927: 2019/02/20(水) 11:27:39.69 ID:pH5KvzL90
沙綾「ふっ!」

夏希「でりゃ!」

たえ「はぁ!」

巴「くっ、そ!」

巴(もう一人混ざってきやがったぜ!)


りみ「おたえちゃん、あっちは?」

たえ「有咲が一人でやるって」

りみ「大丈夫かな?」

たえ「有咲なら大丈夫。それよりもこの人」

りみ「う、うん。確かに強いよね」

たえ「そう。だからこっちに集中しないと」


沙綾「おたえも混ざって四対一、か」

夏希「少し悪い気がするね」

巴「へへ、遠慮なんていらないぜ。むしろこれぐらいがちょうど良いってもんだ」

沙綾「そっちがいいならいいけど」

夏希「あんたを倒すことに変わりはないしね!」ダッ!

928: 2019/02/20(水) 11:39:58.08 ID:pH5KvzL90
巴「上等だぜ!」ダッ!

夏希「てりゃ!」シュ!

巴「おら!」ガシ

沙綾「ふっ!」シュア!

巴「無駄無駄!」ガシ

たえ「私も!」シュ!

巴「くっそ。こうなったら足で!」ガシン

夏希「こ、のぉ!」グググ

沙綾「三人の攻撃を、受け止めるなんて...けどね!」グググ


りみ「やあぁ!!」ビュン!!


巴「!! それはやばいぜ!」バッ!

りみ「!! 躱されちゃった」


たえ「あの人すごいね。こうなったら私の必殺技で!」ダッ

沙綾「私も!」ダッ!

巴「へっ! 受けてやるぜ!」ダッ!



たえ「花園電気パーンチ!!」パンチ!!


沙綾「ハートビート!!」回し蹴り!



巴「Y.O.L.O!!!!」キック!!!

929: 2019/02/20(水) 11:50:36.97 ID:pH5KvzL90
バシン!!!


たえ「きゃあ!」バシン1

沙綾「っつ!!」バシン!

沙綾(私の蹴りとおたえのパンチを一蹴りで吹き飛ばすなんて!)

巴「どんなもんだ....」

夏希「えぇーい!」ビュン!

巴「うお! やべ!」ベシ

夏希「油断したね。くらいな!」ググ


夏希「シャイン・シャイニング!!」パンチ!!


巴「ぐほっ!」ドゴ

巴(くそ! 腹に...)

りみ「私も!」グイ

巴(やべ!!)


りみ「これでイチコロね!!」パンチ!!!!!


巴「そっ、れぇーー!」バッ!

りみ「また避けられた!?」

930: 2019/02/20(水) 11:56:23.80 ID:pH5KvzL90
巴(あいつのパンチはもう完全に見切ったぜ)

巴「それでも危なかったけどな」クル、スタ



沙綾「ありがと。こっちに避けてきてくれて」クル


巴「!?」

巴(やばっ! もう動き出して...)バッ!


沙綾「今度こそ! ハートビート!!!」回し蹴り!!


巴「ぐわぁ!!」バシン!!

931: 2019/02/20(水) 12:09:24.23 ID:pH5KvzL90
蘭「ぐわぁ!」バシ

蘭「このぉ!!」ビュン!!

香澄「うぐっ!」ベシ!

香澄「でりゃ!」パンチ!


蘭「はぁ、はぁ、ったく。きりがない」ハァハァ

香澄「それは、はぁ、こっちのセリフ」ゼェゼェ

蘭(悔しいけど、完全に力はあっちの方が上。けど、お互い、あと何発か入れば倒れそうな状態)

蘭(なら、一撃の多さよりも、いかに攻撃を当てるかどうかにかかってる!)

香澄(さっきから蘭ちゃんがあまり踏み込んでこなくなった、気がする)

香澄(何冷静に分析してるのさ! まったく!)

香澄「喧嘩は考えるんじゃなくて本能でやるんだよ!!」ビュン!

蘭「はぁ!? 何言ってるの!」スカ

蘭「私はあんたみたいにただ喧嘩してるわけじゃないの!」シュ!!

香澄「私が何も考えてないって言ってんの!?」ヒョイ

蘭「そうにしか見えない、よ!」ビュン!

香澄「ぐっ! そんな一撃大して効かないよ!」ビュン!!

蘭「おっと」スカ

香澄「この!」シュ、シュ!

蘭「ぐ! うっ!...今だ!!」ビュン!

香澄「がはっ!」ベキ!

932: 2019/02/20(水) 13:02:33.26 ID:pH5KvzL90
蘭「それ!」シュ!

香澄「ぐふっ!」

蘭(いける!)

香澄「調子に、ならないでよね!」ガシ

蘭「くっ!」グググ

香澄「この!」グイ

蘭「わっ!」ズル

香澄「でりゃー!!」パンチ!

蘭「だはっ!」ベキ!!


香澄「はぁ、はぁ、ど、どうよ」ゼェゼェ

蘭「くっそ...痛い」ハァハァ

香澄「前やったときより強いね。けど...」

蘭「...けど、何さ」

香澄「前やった時と違うように感じる」

蘭「はぁ!? 何が?」

933: 2019/02/20(水) 13:16:30.70 ID:pH5KvzL90
香澄「何が、って言われると分からないけど」

香澄「強いて言うなら、うーん...オーラ?」

蘭「そんなの見えるわけないじゃん。バカなの?」

香澄「強いて言うならって言ったでしょ!」

香澄「何か、勝ちたい! じゃなくて負けたくない、って感じじゃない?」

蘭「同じじゃん」

香澄「いやいや、違うよ」

蘭「結局何が言いたいの?」

香澄「うーん、うまく伝わらない。もういいや!」

蘭「....」

蘭(勝ちたい、じゃなくて負けたくない、か)

蘭「香澄」

香澄「何?」

蘭「あんたは負けられない理由、ってある?」

香澄「うわ、急に何さ」

蘭「いいから」

香澄「...あるよ」

934: 2019/02/20(水) 13:29:31.26 ID:pH5KvzL90
香澄「けど、私の場合は何より自分の気持ちが一番で喧嘩してるから。だから勝ちたいよ」

香澄(ポピパのためや、紗夜さんに託されたから。そういうのもあるけど)

香澄(やっぱり私が喧嘩する理由なんて相手に勝ちたいから、そんなもんだよね)

蘭「...そっか」

香澄「そっちこそいきなり何?」

蘭「別に。ただ聞いただけ」

香澄「はぁ!? 何それ?」

蘭(私はこの戦いに勝って父さんにみんなを、そして今の私を認めてもらう)

蘭(そのためにも負けられない、そう思って喧嘩してた)

蘭(けど...)

蘭「はぁー、めんどくさい」

香澄「今度は何?」

蘭「こっちの話」

香澄「そう。んじゃ、続けるよ」

蘭「いいよ。その前に最後に一つ」

香澄「ん?」

蘭「私はやっぱり負けたくない。だからこそあんたを倒すよ」ニヤ

蘭(確かに父さんだとか、認めてもらうだとかより)

蘭(今は純粋に香澄に負けたくない、ってのが一番だ)

香澄「そっか。ふふ、今の負けたくないはさっきの負けたくないと違うみたいだね」ダッ!

蘭「どうかな!」ダッ!

935: 2019/02/20(水) 14:40:20.04 ID:pH5KvzL90
香澄「おりゃ!!」ブン!

蘭「くっ、このぉ!」バシ!!

香澄「ぐふっ! うりゃ!!」ビュン!!

蘭「がはっ! うら!」シュン!!

香澄(このまま!)

蘭(殴って勝つ!!)

香澄「はぁぁ!!」

蘭「たぁぁ!!」


香澄「スタービート!!」回し蹴り!!


蘭「くっ!」ザザ!

香澄(躱された!?)

蘭「今だ!」


蘭「くらくらーいあうと!!」正拳突き!!


香澄「っら!」バッ

蘭(避けられた!?)

936: 2019/02/20(水) 14:52:01.38 ID:pH5KvzL90
香澄(前の技は)

蘭(効かないって訳ね)

香澄「だったら!」ビュン!

蘭「違うやつで!」ドシ!

香澄「おりゃ!」バシン!!

蘭「うぐ!」ズズ

香澄(いっけ!)


香澄「タイム・ラプス!!」ラッシュ!!


蘭「ぐふっ、うぐっ、がは!」バシ、ドゴ、バシン

香澄「このまま!」シュ!、シュ!、シュ!

蘭「うっ...はっ!」バシ、バシ

香澄(腕をつかまれた!?)

蘭「はぁー!」頭突き

香澄「っつ!!」バシ!


蘭「トゥルーカラー!」膝蹴り!


香澄「がぁ!」ドゴ!!

937: 2019/02/20(水) 14:58:37.32 ID:pH5KvzL90
香澄(やばっ..い!)ゴホゴホ

蘭「そら!」パンチ!

香澄「ぐふ!」ベシ

香澄「この!」ブン!

蘭「くっ!」バッ

香澄(マジでやばい。こうなったら!)

蘭(次の一撃で!)

香澄、蘭((勝つ!!))



香澄「ライト・ディライト!!」パンチ!!




蘭「ヘイ・デイ・カプリチオ!!」パンチ!!!





バキ!!!

938: 2019/02/20(水) 15:04:32.04 ID:pH5KvzL90









香澄「がっ、は...」ポタポタ



蘭「....」ハァハァ



香澄「まさ、か」ポタポタ

香澄(クロス、カウンター? 狙って..たの?)フラフラ

香澄(やば、い。血が.. それに、平行、かんか..く...も)フラフラ..バタン



蘭「私の、勝ち。でしょ?」ハァハァ

939: 2019/02/20(水) 15:12:30.24 ID:pH5KvzL90
香澄「...」フラフラ...バタン



有咲「香澄!!」

有咲(どうなってるんだ!? 香澄がやられたのか!? そんなはず...)

モカ「よそ見はよくないなぁ~」シュ!シュ!

有咲「がっ!くそ!」バシ、バシ

有咲「どけよ!」ビュン!

モカ「あらら~」ヒョイ

モカ(攻撃が単調になってきましたね~)スカスカ

有咲「くそ! はやく! 香澄のところに!!」シュ!シュ!

モカ「ほ、よ!」ヒョイヒョイ

モカ「モカちゃんパーンチ!」キック!

有咲「ぐは!」バシ!

モカ「心配しなくても蘭と私には勝てないよ~」

有咲「この、お前!」ダッ!

モカ(少し勢いが足りないけど)



モカ「ツナグソラモヨウ!!」ドロップキック!!



有咲「ぐわぁ!!」ドン!!!

940: 2019/02/20(水) 15:16:52.36 ID:pH5KvzL90
モカ「...ふふふ、さっきの熊さんには決まらなかったからね」

モカ「今回はきれいに決まった。...おっと」ガク

モカ「正直モカちゃん、かなりフラフラ~」


有咲「く...そぉ」ググ

有咲「思いっきり食らっちまった」ゴホゴホ

有咲「はぁはぁ、きつい、な」スーハー

有咲「それより、香澄は?」チラ


香澄「....」


有咲「!! おい! 香澄!」ダッ!


モカ「えれれ? またまたさっきと同じ展開。モカちゃんほったらかしですか?」

941: 2019/02/20(水) 15:25:41.86 ID:pH5KvzL90



巴「おりゃぁぁぁぁーーー!!!」ブン!!!



たえ「うわ!」バシン

沙綾「うぐ!」バシン

りみ「きゃぁ!」バシン

夏希「三人とも! 大丈夫!?」

沙綾「追い詰めた、はずなのに...」ヨロヨロ

りみ「いきなりさらに強くなって」ヨロヨロ

たえ「ピンチになったら強くなる..香澄みたい」フラフラ


巴「はぁ、はぁ、いってーな、しかし」

巴「けど、へへ。まだまだだぜ。今、めちゃくちゃ体中が熱いんだ」

巴「燃えてくるぜーーー!!」


沙綾「香澄と言い、喧嘩バカばっかり」ムク

たえ「いわば対香澄みたいなもの」

沙綾「お、それいいね。香澄をぶっ飛ばすイメージで」

りみ「そ、それっていいのかな?」

夏希「あんたら香澄のこと嫌いなの?」

たえ「まだ勝ったことないだけ。嫌いってわけじゃない。むしろ好き」

沙綾「まだ香澄に勝ったことないだけ。嫌いとそんなんじゃないよ。むしろ...」

りみ「ふふ、仲いいでしょ?」

夏希「そのようで」


巴「よっしゃー! もういっちょ行くぜ!!」ダッ!

942: 2019/02/20(水) 15:34:24.89 ID:pH5KvzL90
有咲「香澄!!」ダッ!

香澄「あり、さ..?」

有咲「おま、口から血が!」

香澄「大丈夫、だから」


蘭「ちょっと、邪魔しないでくれない?」

モカ「ごめーん」

蘭「モカ、まさかあの人」

モカ「モカちゃんのお相手です」

蘭「なんでこっちきてるのさ」

モカ「ちょっと逃げられて...」


香澄「...」

香澄(やられたのに、何か落ち着いてる。この感じ...)

香澄(紗夜さんとやったときみたい...)

有咲「おい! 香澄!」ユサユサ

有咲「くそ、香澄が負けたのかよ」ギリ

香澄「まだ負けてない」

有咲「うわ!」

943: 2019/02/20(水) 15:40:06.24 ID:pH5KvzL90
香澄「有咲はもう一人の人に集中して。まずは自分の喧嘩でしょ」ドックンドックン

有咲「それは... てか、お前どうした?」

香澄「別に。ただもう二度とやられないから」ムク

有咲「そ、そうか?てか、雰囲気変わってね?」



蘭「香澄! 完全に倒したと思ったのにね」

香澄「いや、正直やられてもおかしくなかったよ」ドックンドックン

香澄「けど、私を倒したいならちゃんと意識まで確認しないと」ドックンドックン

蘭「そうみたいだね。けど、大丈夫? そんな体で?」

香澄「それはお互い様でしょ? それに...」ドックンドックン



香澄「もう、食らわないから」ドックン、ドックン

945: 2019/02/25(月) 16:14:04.70 ID:b+z8mthg0
花咲川 三階

七菜「ふっ! はっ!」シュッ!シュッ!

リサ「それ~、それ!」スカ、ヒョイ

七菜(さっきからまったく当たらない)

七菜「...まさか、見切ったの? もう?」

リサ「得意なんですよね。そういうの」

七菜「なるほど」

七菜(このままやってても不利になるだけか)クル

リサ「ん? どうしたんですか?」

七菜「誰かと変わってくるから少し待ってて」タタタ

リサ「えぇー! いやいや! ちょっと!」

946: 2019/02/25(月) 16:24:51.09 ID:b+z8mthg0
ゆり「はぁー!!」シュン!シュン!

友希那「ふん!」バッ!

ひなこ「私も!」ビュン!

ゆり「それ!」グル、バシン!!

友希那「っく!」バッ

友希那(どちらか片方の側面に!)スタ

リィ「おっと、きたな」シュン!

友希那「!?」ガツン!

友希那(よまれた? いったん距離を...)

ひなこ「させないぞー!」バッ!!

友希那「いつの間に!」グル、ビュン!

ひなこ「なんちゃって」スカ

ゆり「たぁ!!」パンチ!!

友希那(後ろから!?)

友希那「っつ!」バシン!

947: 2019/02/25(月) 16:40:58.14 ID:b+z8mthg0
ゆり「こんなに仕掛けて、ようやく一撃か」

リィ「これは思ったより大変そうだな」

ひなこ「ってか、私にもパンチ少しかすったよ!?」

ゆり「それは...ごめんね」


友希那「ふぅー、なるほどね」

友希那(あの三人、恐ろしいほど連携がとれているわ。あらかじめ決めてある動きかしら? それにしても仕掛ける時に打ち合わせしたそぶりもないし)

友希那(一人一人の強さは大体把握できてはいる。三人の中だとゆり、って人が一番強い。私達の学校の三年トップよりも)

友希那(けどそれでも一対一なら問題ない。問題なのは三人で、しかもあのコンビネーション)

友希那「けど私に同じパターンは通用しないわ」

ゆり「私達だって同じ動きが通用するとは思ってないよ」

リィ「私達のパターンも一つじゃないしな」

ひなこ「そうそう!」

友希那「でしょうね。こうなったら....」



七菜「ごめん。誰かあの子の相手変わって?」タッタタ


リィ「...急にどうした?」

ゆり「あっちの子は?」

七菜「後ろ」チラ


リサ「友希那~、ごめーん!!」タッタタ

友希那「倒した訳でも、やられたわけでもなさそうだけど?」

リサ「それが、いざ反撃だ! ってなった時にこっちに移動されて」

948: 2019/02/25(月) 16:53:55.85 ID:b+z8mthg0
ひなこ「あれれ~、逃げてきたの?」

七菜「そんなんじゃないから」

ゆり「今煽ってどうするの」

リィ「誰か変わる?」

ひなこ「しょーがない! 私が行ってあげよう!」

ゆり「それもいいけどせっかく四人揃ったんだからこのままいかない?」

リィ「確かに」

七菜「なるほどね」

ひなこ「ま、それでもいっか」

ゆり「ロゼリアの子達には悪いけど、私達は四人で戦えば無敵だから」



友希那「まぁ、そういうことなら仕方ないわ」

リサ「うぅ、ごめん」

友希那「謝らなくていいわ。それより次はしっかりと頼むわよ」

リサ「それは勿論!! ....ってあれ? 何か向こうが...」

友希那「四人できそうな感じね」

リサ「そうっぽいね。な、ならさ! 私達も二人で戦わない!?」

友希那「...まぁ、向こうに苦戦しているわけだし」

リサ「そっか。ならさ! ね!」

友希那「わかったわ。二人で戦いましょう、リサ」

リサ「うん!! よーし! 絶対勝とうね!」

友希那「勿論よ」

949: 2019/02/25(月) 17:06:30.81 ID:b+z8mthg0

蘭「がはっ! こ、のぉー!!」ビュン!!

香澄「ふっ」ヒョイ、バシン!!

蘭「ぐはぁ!」フラフラ、ガク

香澄「....」ドックン、ドックン

蘭「何なのさ、急に。別人のように強くなっちゃって」フラフラ、ムクリ

香澄「何って言われても、私は星の鼓動が聞こえてるだけだけど」

蘭「星の鼓動? 何言ってるの?」

香澄「いや、そのままだよ」

蘭「ほんと、意味わかんないんだけど!」ダッ!



モカ「....」チラ

有咲「おりゃ!」パンチ!

モカ「!! わわ!」チッ!

有咲「てーい!」キック!

モカ「うっ!」バシ!

有咲「くらえー!」パンチ!

モカ「のわぁー!」バタン

950: 2019/02/25(月) 17:14:03.20 ID:b+z8mthg0
有咲「わざとらしい声上げやがって」

有咲(けど、確かにはいったな)

モカ「うぅ~、いたた...」

有咲「どんなもんだ」

有咲「...」チラ

有咲(確かに気になる。香澄のやつ、いきなに強くなりやがった)

有咲(色々聞きたいけど後回しだ。まずはこいつを!)


モカ「よいしょ」フラフラ

モカ(これは、もう限界っぽいな~)

モカ「今日は頑張ったししかたないよね~」

モカ(けど)

モカ「こうなったらひーちゃんもどきだけでも」グググ

有咲「誰がもどきだ」

有咲(こいつももう限界だろ、流石に)

有咲「今決めてやる!」ダッ!

951: 2019/02/25(月) 17:20:41.95 ID:b+z8mthg0

モカ「くらくらーいあうと!!」パンチ!



有咲「私も...のわぁ!」ズコ!

モカ「えぇ!?」

有咲(足がもつれて... やべ! ぶつかる!)



有咲「ちょまま、ちょまま、ちょっと待って! ちょっとー!」頭突き!


モカ「ぐへぇ!」ドゴ!

有咲「うわぁ」ゴロン

モカ「う、ぐぐ...こ、こんなやられ、方」ガク、バタン

有咲「あ、あれ? 勝った、よな?」

有咲「そ、そうだ、勝った! リベンジ達成!」





有咲「....何かすっきりしないけど」

952: 2019/02/25(月) 17:29:25.30 ID:b+z8mthg0
巴「でりゃー!!」ビュン!

たえ「はぁぁぁ!!」バシン!

沙綾「たぁぁぁ!!」ドシン!


りみ「す、ごい。おたえちゃんもさーやちゃんも」

夏希「...沙綾のやつ。ふふ、いっけー!」


たえ(確かに強い。けど)

沙綾(いずれ香澄に勝とうっていうんだからこんな人数差で負けちゃいられない!)

巴「へへ、いいぜ、すっごいいい! こんなに熱い勝負をしてんだ。ぜってー負けたたくねー!」

たえ「それは!」

沙綾「私達もだよ!」チラ

りみ「!!」

りみ「夏希ちゃん、いくよ!」ダッ

夏希「え!? ちょっと!」

953: 2019/02/25(月) 17:39:29.51 ID:b+z8mthg0
たえ「いくよ! 私の最終奥義! 受けれるものなら受けてみて!」ダッ!

沙綾(そんなのあったんだ)


たえ「ホームストリート!!」キック!!!


巴「どりゃぁー!!」ガシ!

沙綾「今度こそ、私も!!」ダッ!


沙綾「八月のイフ!!」キック!!


巴「負けるかー!」バシン!

沙綾(私とおたえのキックをそれぞれ腕一本で...)

たえ「悔しい...」

巴「受けきったぜ、最終奥義ってやつ! 今度はアタシの最終奥義を食らわせてやる!」

沙綾「私のは最終奥義じゃないけどね。けど、いいのかな?」

巴「何?」

たえ「私達の攻撃はまだ終わってないよ」

954: 2019/02/25(月) 17:53:02.80 ID:b+z8mthg0
りみ「イチコロねの低温レシピ!!」キック!!


バシン!!!!


巴「がっ! ぐはぁ!」ヨロヨロ


たえ「りみがキックを..」

りみ「けどまだ倒れないよ」

沙綾「大丈夫! ナツ!」


夏希(まったくこんなお膳立てしてくれちゃって)

夏希「絶対決めてやる!」



夏希「ビ・シャイン・シャイニング!!!」パンチ!!


バシン!!

955: 2019/02/25(月) 18:00:12.73 ID:b+z8mthg0
巴「ぐはぁっ!!」ザザ!


夏希「これで!」ハァハァ

沙綾「どうだ!」ゼェゼェ


巴「ぐぅ、はぁはぁ」ヨロヨロ


りみ「お願い! 倒れて!」

たえ「...ごくり」


巴「っつ、ぜぇぜぇ」フラフラ

巴「く、そっ! ここまで、か」フラ、バタン



りみ「...勝った、よね?」

たえ「うん。...多分」

りみ「やったぁ!」ヘナヘナ

たえ「ふぅー」ゴロ

たえ「厳しい戦いだった」バタ


夏希「や、やった...やった!!」

沙綾「ナツ」スッ

夏希「!! ふふ」スッ


沙綾、夏希「「いえーい!!」ハイタッチ!

957: 2019/02/27(水) 15:43:26.01 ID:cwO3b9mc0
香澄「はぁ!」パンチ!!!!

蘭「ぐはっ!!」バタン


蘭「くっ、そ」ハァハァ

蘭(みんな)チラ


巴「...」

モカ「...」

つぐみ「...」

ひまり「...」


蘭(くっ!)

蘭「私、まで、倒れる、わけには!」フラフラ

香澄「強かったよ。正直、星の鼓動が聞こえてなかったら絶対に負けてた」ドックン、ドックン

蘭「へん! もう勝ったつもり? まだ負けてないっての!!」

香澄「そうだね。私もさっきのパンチのお返ししたいし!」グイ

958: 2019/02/27(水) 15:53:39.39 ID:cwO3b9mc0
蘭(絶対に香澄だけには勝ってみせる!)

蘭(いきなり速くなったし、攻撃は重くなったけど、それでも向こうだってダメージは残ってるはず!)

蘭(現にまだ血はでてるし)

蘭(後一発、まともに入れば勝てる)


香澄「...」ドックン、ドックン

蘭「っ!」ダッ!

香澄「....」ダッ!


蘭(どうせなら私の技の中で一番自信のあるこの技で!)

香澄(紗夜さんの時に決めきれなかったこの技で!)

蘭、香澄((決める!!))



蘭「ザットイズハウアイロール!!」キック!!!


香澄「スタービート!!」回し蹴り!!!

959: 2019/02/27(水) 16:00:08.50 ID:cwO3b9mc0

ガツン!!!!


香澄「うっ、りゃ!!」ビュン!

蘭「うっっ、だぁ!」バキ

蘭(足が! けどまだ!)

蘭「腕が、ある!!」グイ!

香澄「!?」



蘭「ヘイ・デイ・カプリチオォ!!」パンチ!!



香澄(ちょうど良いよ)

香澄「私もお返ししたかったからさ!」



香澄「イエス!バンドリ!!」パンチ!!



ドゴ!!!

960: 2019/02/27(水) 16:04:33.07 ID:cwO3b9mc0


香澄「...」

蘭「...がはっ!!」フラフラ

香澄「ふぅー」

蘭「なっ、さっきの私と、おな、じ...」

香澄「そ。クロスカウンター、だよ」

蘭「...ほんと、むか、つ、、く」バタン



香澄「...正直、危なかっ、た」フラフラ...バタン

961: 2019/02/27(水) 16:09:48.66 ID:cwO3b9mc0
有咲「香澄! おい!」

沙綾「しっかりして! 香澄!」


香澄「...う、うぅん?」パチリ


りみ「あ! 良かった!!」

たえ「目が覚めた!」

香澄「私...もしかして気を失ってた?」

沙綾「少しの間だけどな」

有咲「お前が倒れたのが見えたから近寄って声かけたら目を覚ましたって感じだ」

香澄「そっか... 心配かけたね」

沙綾「まぁ、そんなに心配してないけど」

香澄「ひどい...」

香澄「それより蘭ちゃんは?」キョロキョロ

夏希「倒れてるよ。意識も失ってる」

香澄「なっちゃん...」

沙綾「他のアフターグロウのメンバーも倒したよ」

香澄「そっか。みんなもお疲れ様」

962: 2019/02/27(水) 16:16:45.98 ID:cwO3b9mc0
たえ「アフターグロウ、強かった」

りみ「...うん。とっても」

沙綾「しかも私達が来る前から戦ってたんだよね?」

夏希「うん。ハロハピ達とね」

有咲「それであんなに動けたのかよ」

りみ「最初っから戦ってたら負けてたかも...」

香澄「けど、今回は勝った。でしょ?」

沙綾「香澄...」

香澄「次やったらどうかわからない。けど、少なくとも今回は私達が勝った。それでいいじゃん」

有咲「...そう、だな」

たえ「うん! 私達ポピパの勝利!」

りみ「うん! そうだね!」

沙綾「そういうことにしておきますか」

963: 2019/02/27(水) 16:27:13.19 ID:cwO3b9mc0
香澄「さて、友希那さん達を追っかけない、と」グググ、バタ

有咲「お、おい! 大丈夫か?」

香澄「うぅ、思ったよりダメージがでかい」

沙綾「思いっきり血流してるもんね」

りみ「少し休む?」

たえ「正直私も疲れた」

夏希「よい、しょ」ズズズ

沙綾「ナツ?」

夏希「ああ、気にしないで。倒れたチスパのみんなを移動させてるだけだから」

沙綾「手伝おうか?」

夏希「いいから、休んでて」

香澄「いや、行かないと!」ググ、ヘナヘナ

有咲「無理じゃねーか」

香澄「うぅ、お腹すいた」グー

たえ「私も」グー

964: 2019/02/27(水) 16:35:26.84 ID:cwO3b9mc0

花音「みんな、お疲れ様!」タッタタ


香澄「花音先輩?」

花音「みんな勝ったんだね。すごい」

有咲「いえ、先輩達、ハロハピが戦っててくれたおかげですよ」

沙綾「花音先輩は何を?」

花音「私もハロハピのみんなを安全な教室に移動させてたんだ。力がなくて時間がかかったけど」

たえ「なるほど」

花音「みんなはこの後どうするの?」

りみ「上に行って校章を守りに行きます!」

花音「そっか。さっき行っちゃった人達を追いかけるんだね。きっと今グリッターグリーンの人達が止めてくれてると思うけど」

有咲「グリグリさん達が!?」

沙綾「そっか。校章の前守ってくれてるんだね」

りみ「お姉ちゃん達がいるなら大丈夫だよ!」

たえ「うん、安心だ」

香澄「けど、私達も参戦した方がいいよ」

有咲「って言ってもお前動けないんだろ? 腹も空いてるだろうし」

965: 2019/02/27(水) 16:47:08.46 ID:cwO3b9mc0
花音「お腹すいてるの? それなら、はい」ヒョイ

たえ「!!」

沙綾「それは...コロッケ?」

花音「はぐみちゃんがね、喧嘩が終わったら食べようって持ってきたの」

りみ「コロッケを?」

有咲「えーと、もらって良いんですか?」

花音「私が食べたことにしておくから。みんなはもう少し喧嘩するんでしょ?」

香澄「花音先輩! ありがとうございます!」パク

たえ「ございます!」パク

有咲「はや!」

沙綾「すいません」

花音「大丈夫だよ」

りみ「ありがたくもらった方が良いよね」

有咲「だな。実は腹減ってたし」

沙綾「私も。少し休憩してから行こう」

香澄「美味しい!」パクパク

たえ「美味しい!」パクパク

966: 2019/02/27(水) 16:53:30.59 ID:cwO3b9mc0
羽丘 二階


紗夜「はぁ、はぁ、ゴホッ!」ポタポタ



日菜「はっ、はっ、すぅー...ゴホゴホ!」ポタポタ





花女生「す、すごい...」


花女徒「喧嘩を始めてかれこれ一時間たったよね?」

967: 2019/02/27(水) 17:03:05.02 ID:cwO3b9mc0
紗夜(右腕の感覚がなくなってきてるわね。動かせはするものの)グググ

紗夜(体を動かす度にどこかが痛い。ひどい有様ね)ズキズキ

日菜(血を流してるお姉ちゃんもかっこいいけど)フラフラ

日菜(すっごい意識を失いそう)

日菜「へへ...」

紗夜「また妄想?」

日菜「違うよ!」

日菜「今ね、すっごく意識がなくなりそうなの。こんなこと初めてでどんな感じなのかな~って」

紗夜「そう。あまりいいものではないわよ」

紗夜(私も喧嘩を始めた時なんかはよく気を失うまで喧嘩をしていたけれどね)

紗夜(主に湊さんにやれていたけど)

紗夜(私もやり返していたしお互い様だわ)

日菜「にしても、やっぱりお姉ちゃんはすごい!」

紗夜「急にどうしたの?」

日菜「だって私ここまでボロボロになるまで喧嘩したことなかったもん!」

日菜「大抵こんなになる前に倒しちゃうし」

968: 2019/02/27(水) 17:09:50.50 ID:cwO3b9mc0
紗夜「そうでしょうね」

日菜「へへ、だからね。今すごく痛いけど、楽しいの」フラフラ

紗夜「フラフラじゃない」

日菜「お姉ちゃんだってさっきから全然動いてないよ?」

紗夜「ただ立ってるだけよ」

日菜「もーう! そうやってすぐ否定して!」

紗夜「ホントのことだもの」

日菜「そうだけどさ~...あ! いいこと思いついた!」

紗夜「何よ?」

日菜「二人同時に同じ攻撃して決着つけない!?」

紗夜「はぁ!? 貴方何言ってるの?」

日菜「だからさ! 私とお姉ちゃんと同時に同じ攻撃して決着つけようってこと!」

紗夜「同時に同じ攻撃、って何するのよ?」

969: 2019/02/27(水) 17:22:44.15 ID:cwO3b9mc0
日菜「それは~、さっきお姉ちゃんがやってたデタミネーションってやつ!」

紗夜「あのキックを?」

日菜「そうそう! 滅茶苦茶かっこいいんだもん! 私もやりたい!」

紗夜「貴方に出来る?」

日菜「一回見たから出来るよ!」

紗夜「はぁー、私が必氏に身につけた技が」

日菜「ね!? ね!? いいでしょ?」

紗夜「....わかったわ」

日菜「ホント!? やったー!」

紗夜「白黒つける良い方法だしね」

日菜「へへ、、おっと」フラフラ

日菜「あはは..それじゃやろっか!」

紗夜(あの子も限界のようね)

紗夜「条件は同じ。後はこの一撃に全てをかけるだけ」スタスタ

日菜「うんうん! そういうこと!」スタスタ

970: 2019/02/27(水) 17:29:45.49 ID:cwO3b9mc0
紗夜(デタミネーションは右足で相手の頭付近を狙って蹴る技)

紗夜(私も日菜も同時に蹴るならお互いノーガードで受けることになる)

紗夜(つまりこれはもう満身創痍な上に蹴りを食らって耐えれるかどうか)

紗夜(そういう勝負ね)

紗夜「ようやく決着、ね」フー

日菜「私は楽しかったよ! 痛かったけど」

紗夜「私は痛いだけだったわ。もうやりたくない」

日菜「えー! そんなこと言わないでよぉ!」

紗夜「いいから集中しなさい。やるわよ」

日菜「あ、うん。まずはこの勝負に決着つけないとね」

紗夜「そういうことよ」



日菜「すーはぁー、うん! いくよ! お姉ちゃん!」


紗夜(これで勝負がつく)


紗夜「ええ! 行くわよ!!」

971: 2019/02/27(水) 17:45:32.74 ID:cwO3b9mc0
紗夜「....あ、待ちなさい」

日菜「ええ!?」ズル

紗夜「どうせ絶対に当たるなら違うのにしましょう」

日菜「えぇー、私、技わかんないよ?」

紗夜「大丈夫よ。ほとんど同じだから」

日菜「どんなの?」

紗夜「蹴る前に回転して勢いをつける。それだけよ」

日菜「それだけなら、なんとか」

紗夜「喧嘩中だと中々当たらないのだけどこの状況ならいけそうね」

日菜「でも別に今変えなくても」

紗夜「いいじゃない。名前、貴方がつけて良いわよ」

日菜「いいの!? これからもお姉ちゃんが使う技なんだよね!?」

紗夜「ええ、まぁ、一応」

日菜「やったー! ならいいよ!」

紗夜「ほんと、単純な子」フフ

972: 2019/02/27(水) 17:54:48.21 ID:cwO3b9mc0

日菜「決めた! 技の名前は、デタミネーション・シンフォニー!!」



紗夜「シンフォニー、ね。なるほど」

日菜「あぁ~。感動だよ~」

紗夜「さてと、練習も良いわね」シュ!

日菜「うん! 大丈夫だよ!!」シュ!

紗夜「それじゃ、今度こそ行くわよ」

日菜「うん!」



紗夜「っ!」ダッ!


日菜「っ!」ダッ!

973: 2019/02/27(水) 18:04:03.19 ID:cwO3b9mc0

紗夜(絶対に勝つ!!)グル


日菜「ほっ!」グル




紗夜、日菜「「デタミネーション・シンフォニー!!!」」キック!!!!!



バシン!!!!

974: 2019/02/27(水) 18:07:25.42 ID:cwO3b9mc0

紗夜(ぐっ!)ズキ

日菜「うっ!」バキ



紗夜「はぁー!!」バン!!



日菜「えぇーい!!」バン!!




ドン!! ドン!!

975: 2019/02/27(水) 18:12:46.98 ID:cwO3b9mc0
花女生「二人とも!」

花女徒「吹き飛んだ!?」



紗夜「ぐ..うぅ...」バタ


日菜「うぐぐ..うっ」バタン



花女生「そして二人とも倒れちゃった」

花女徒「引き分け、ってこと?」

976: 2019/02/27(水) 18:17:36.09 ID:cwO3b9mc0



友希那『紗夜、今度の学校対抗での戦い、そこで決着をつけましょう』



ゆり『紗夜ちゃんに指揮を任せようと思ってるの』

ゆり『大丈夫、もう紗夜ちゃんは私達花女の仲間だから』



燐子『紗夜さん、頑張って...いえ、頑張り、ましょう』

あこ『紗夜さん。あこは、またロゼリアとしていたいです!』

リサ『待ってるからね、紗代』



香澄『わかりました。花女は任せてください!』

香澄『その代わり、紗夜さんは羽丘の校章、お願いしますね!!』

977: 2019/02/27(水) 18:24:34.54 ID:cwO3b9mc0
紗夜(わた、し、は...)

紗夜「う、ぐぐ...」ピクピク

紗夜「うぐ、ぐぐぐ!!」グググ!

紗夜「う、ぁああああ!!」ムクリ


花女生「!!」

花女徒「紗夜さんが起き上がった!!」


紗夜「はぁ、はぁ、はぁ、」ヨロヨロ

紗夜「ひ、、な」スタ

日菜「おね、、え、ちゃん」

紗夜「今は、寝て、なさい。話は、家に、帰って、から、よ」ヨロヨロ

日菜「へへ、う、ん。わか、、った」ガク


紗夜「....」

紗夜(今の勝負...花女に行かなければ、勝てなかったかもしれないわね)

紗夜「私、が、誰かのために、喧嘩する、なんて、ね」

978: 2019/02/27(水) 18:34:25.17 ID:cwO3b9mc0
彩「はぁ、はぁ..あ! 紗夜ちゃん!!」タッタタ

紗夜「丸山、さん? なぜここに? 今日は来れないと、白鷺さんから聞いて、いたのですが」

彩「え、えっと、色々あって来れるようになりまして!」

紗夜「そう、ですか。助かり、ます」

彩「だ、大丈夫? すごくフラフラしてるけど」

紗夜「何とか。それより、いよいよ校長室に行き、最後の戦いです。他のメンバーが合流次第、行きます」

彩「あ、うん! 他の通路から来た人達もここに合流するようにしたから集まるまで少し休んでた方がいいよ!」

紗夜「そう、ですね。では、お言葉に甘えて...」バタン

彩「きゃ! だ、大丈夫!?」

紗夜「メンバーが集まり次第、起こしてくださ、い。時間もありませんので長くても五分です」

彩「わ、わかったよ!」

紗夜「...」スースー

彩「え? 寝た、のかな?」

979: 2019/02/27(水) 18:41:48.22 ID:cwO3b9mc0
花女 三階


ゆり「ドントビーアフレイド!!」キック!!


友希那「ワンネス!!」キック!!


友希那「はっ!」バシン!

ゆり「ぐっ、うっ!」ザザ!

友希那(このまま一気に!)ザッ!


リサ「友希那!!」



リィ「ドントビー...」キック!!

七菜「アフレイド!!」キック!!



友希那「!!」バッ!

友希那(躱しきれない!!」)バシン!

980: 2019/02/27(水) 18:45:44.01 ID:cwO3b9mc0
友希那「ぐっ!」ゴロ


リィ「当たったけど...」

七菜「片腕一本かな?」


リサ「友希那!」バッ!

ひなこ「おっと!」シュ!

リサ「きゃ! この!」スカ、シュ!

ひなこ「ほいほーい!」ヒョイヒョイ

リサ「どいて、よ!!」ビュン!


ゆり「隙だらけ、だね」シュ!


リサ「いつの間に!? うっ!」ベシ!

ひなこ「チャーンス!」バッ!


ひなこ「ドントビーアフレイド!!」キック!!


リサ「きゃぁ!!」バシン!!

981: 2019/02/27(水) 18:52:54.66 ID:cwO3b9mc0
ひなこ「こっちは決まったね!」

ゆり「あっちに戻るわ。お願いね」

ひなこ「ほいほーい」


リサ「いたた...」

友希那「リサ」

リサ「友希那! 大丈夫!? いまそっちに...」

友希那「来なくていいわ」

リサ「え?」

友希那「お互い目の前の相手に集中しましょう」

リサ「あ、うん。...わかった」

リサ(私は友希那の助けになるどころか逆に...)


リィ「押せ押せだけど」

七菜「油断できないね」

ゆり「その通り」

ゆり(実際、事前に決めてある攻撃パターンでは通用してない)

ゆり(その場その場でみんなが対応してなんとか攻撃出来てる感じ)

ゆり(そろそろ攻撃パターンもなくなるし、早めに決めたい所だね)

982: 2019/02/27(水) 19:04:22.33 ID:cwO3b9mc0
友希那「ん」グパグパ

友希那(多少痛むくらいね。問題ないわ)

友希那「さて」スゥ

友希那(三人相手、いい加減になれてきた所よ)

友希那(確かに毎回毎回攻撃の仕方は違うけれど全てにおいて共通していることがある)

友希那(そこをつけば...)


リィ「いくぞ!」バッ!

七菜「えぇ」ダッ!

ゆり「うん」ダッ!

リィ「たりゃ!」ブン

友希那「ふっ」スカ

七菜「えい!」ビュン!!

友希那「...」スカ

友希那(この二人はフェイク。本命は)チラ

ゆり「たぁ!!」ビュン!!

友希那「読み通りよ!」ガシ!

ゆり(掴まれた... けど)

983: 2019/02/27(水) 19:11:43.18 ID:cwO3b9mc0
リィ(そのままゆりに攻撃するはず!)

七菜(その瞬間、私達が別々の方向から!)

友希那「...」パッ

ゆり「な!?」

リィ「!?」

七菜「!?」

ゆり(私の足を離して、リィの方に!?)

友希那「当たりね」グイ

リィ(狙いは私か!)ザッ!

七菜「こっちが仕掛ける前に!」ダッ

リィ「望む所だ!」バッ!


リィ「ドントビーアフレイド!!」キック!!


友希那「それはもう見たわ」グル


友希那「ブラックシャウト!!」キック!!

984: 2019/02/27(水) 19:20:52.13 ID:cwO3b9mc0
バシン!!

リィ「ぐはっ!」バッシン!


七菜「リィ!」

ゆり「っつ!」バッ!

友希那「まずは一人」

リィ「う、うぅ」バタ

友希那「次は貴方ね」クル

七菜「やれるものなら!」シュ!

友希那「ふん!」バシ!

ゆり「はぁ!」ビュン!

友希那「ふっ!」ヒョイ

ゆり(完全に避けられた!?)


友希那「レジェンダリー!!」パンチ!!


七菜「きゃあぁ!!」バシン!

986: 2019/02/28(木) 04:01:17.62 ID:7cTY7P+G0
ゆり「七菜!」

七菜「う、あぁ...」バタ

友希那「これで貴方一人ね」

ゆり(リィと七菜がほぼ一撃...)

ゆり(それでも!)

ゆり「タイマンだって望む所だよ!」ダッ!

友希那「私もよ」ダッ!



ひなこ「とー!」ビュン!

リサ「くっ!」ガッ!

ひなこ「あっちもやばそうだし、こっちは終わらせてもらうよ!」シュ!

リサ「っと! そうはさせない、ですよ」スカ

ひなこ「ん?」

ひなこ(当たらなくなってきてる? っていうよりこれは)

ひなこ「動きが読まれ始めてる?」

リサ(例え相手が三年生でも友希那のために)

リサ「負けるわけにはいかない!」シュ!

987: 2019/02/28(木) 04:20:52.06 ID:7cTY7P+G0
リサ「たぁ!」シュ!

ひなこ「うっ! っとと」バッ!

ひなこ(いくら動きを読めても)

ひなこ「そんな攻撃じゃ、私は倒せないんだな~、これが!」パンチ!

リサ「っほ!」スカ

ひなこ「むむ!」

リサ(確かに私の攻撃はあまり強くない)

リサ「でも、私にだって必殺技くらいはあるから!」バッ!

ひなこ「なら私の必殺技と勝負だね!」ダッ!

リサ(絶対に決めてみせる)

ひなこ「いっくよ~」



ひなこ「ドントビーアフレイド!!」キック!!


リサ「ブラックシャウト!!」キック!!

988: 2019/02/28(木) 04:27:31.85 ID:7cTY7P+G0
ガッ!!!


ひなこ「てりゃ!」バシン!

リサ「うっ!」グググ

リサ(当然だけどキックの打ち合いじゃ私は勝てない。けど!)バッ!

ひなこ「突っ込んできた? 返り討ちだー!」ビュン!

リサ(ギリギリで躱して、後ろに回り込む!!)

リサ「とりゃ!」スカ

ひなこ「この~! ちょこまかと!!」裏拳!!

リサ「今だ!」ダキ

ひなこ「!!」



リサ「ロードナイト!!」スリーパーホールド!!

989: 2019/02/28(木) 04:38:42.84 ID:7cTY7P+G0
ひなこ「へ!? 嘘!」グググ

リサ(決まった! あとは逃がさない!)ガッシリ!

ひなこ「うぐぐ...この! この!」ガッ!ガッ!

リサ「いた! った! おとなしくして!」グググ

リサ(友希那から教えてもらった私の技。これなら相手に決まりさえすればあとは)

リサ「落ちて、ください」ギリギリ

ひなこ「うげ...ホントにやば、い」グググ

ひなこ「う、うぅ、だー!!」ブンブン

リサ「うわぁ! わわ!」ブンブン

ひなこ「うっ! りゃ!!」バン!バン!

リサ「ぐっ! うぐ!」ドン!ドン!

リサ(後、少し...)

ひなこ「うっ! ...っ!」ヘナヘナ

リサ「いけーー!」ガッシリ!

ひなこ「ぁ.....」ガク

リサ(抵抗がなくなった?)

リサ「やった、のかな?」 

リサ「....はぁー!」バタ

リサ「何とか勝てた。いたた... てか、この人暴れすぎ」

リサ「そうだ! 友希那は!」バッ!

990: 2019/02/28(木) 04:40:37.33 ID:7cTY7P+G0
すみません、続きは次スレにします

994: 2019/02/28(木) 07:49:31.34 ID:7cTY7P+G0

【バンドリ】ポピパ「「綺羅綺羅怒気怒気する!」」

続きです。SS速報Rにあります
よければご覧ください

引用: 【バンドリ】香澄「綺羅綺羅怒気怒気する!」