1: 2012/06/26(火) 18:02:03 ID:iQGZTooQ



 ボクは、私用でIS学園から、外出していた。

夕方ごろ、帰ってきたけど・・・。 ボクは気まぐれで、いつもと違う夕日を眺めようと

IS学園の裏にある、雑木林の先を目指した。



シャル「・・・あれ?」

2: 2012/06/26(火) 18:03:04 ID:iQGZTooQ

シャル「なんでこんな所に電話ボックスが・・・?」

シャル「・・・不法投棄?」

            カチャ・・・キィ・・・

シャル「見たところ普通の電話ボックスだけど」

シャル「でも電話線も電線もないし・・・」

シャル「・・・・・・・・・・・・・」 ウ~ン・・・

シャル「・・・あ」

シャル「そういえば日本のアニメに こんな不思議な道具があったっけ」

            ガチャ・・・・・・

3: 2012/06/26(火) 18:03:48 ID:iQGZTooQ



シャル「もしも一夏が、ボクにぞっこんだったら!」



シャル「・・・なんてn」

            ジリリリリリリリリリリリリリリリリリンッ!!

シャル「わあっ!?」

            バッ・・・ギィッ・・・バタン!

シャル「・・・・・・・・」 ドキドキ・・・

シャル「な・・・なんなの?」

シャル「・・・・・・・・」

シャル「・・・帰ろう」

4: 2012/06/26(火) 18:04:56 ID:iQGZTooQ



              -同・IS学園・校門付近-

シャル「~♪」 フフ~ン フン

一夏「・・・!! シャル!?」

シャル「あ、一夏。 ただいm」

一夏「なんて格好してるんだよ! こっちへ来い!」 グイッ

シャル「えっ!? 格好って・・・ちょっ・・・! 一夏!?」

5: 2012/06/26(火) 18:05:58 ID:iQGZTooQ



              -同・IS学園寮・一夏の部屋-

一夏「・・・ふ~。 なんとか、見つからずにすんだな・・・」

シャル「・・・いったい、どうしたの? 一夏?」

一夏「そりゃ、こっちのセリフだよ・・・」

一夏「なんで女の・・・それも、女子の制服なんて着てるんだよ?」

シャル「・・・は?」

一夏「・・・大丈夫か? シャル?」

シャル「・・・・・・・・・」

6: 2012/06/26(火) 18:06:45 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・えっと、ごめん」

シャル「まず、一夏が『おかしい』と思うことを 言ってくれるかな?」

一夏「・・・? ああ、わかった・・・」

一夏「女子の・・・女の子の服を着ていたからだ」

シャル「・・・それの何がおかしいの?」

シャル「ボクは女の子だもん。 女の子の服くらい着るよ・・・」

一夏「・・・おいおい、シャル」

7: 2012/06/26(火) 18:07:32 ID:iQGZTooQ



一夏「男装してるのがバレたら、フランスへ強制送還なんだぞ?」



シャル「・・・えっ?」

一夏「・・・シャル、どうしたんだよ?」

一夏「フランスに帰りたいのか?」

シャル「・・・そんなわけない」

一夏「じゃあ・・・どうして女子の格好を?」

シャル「・・・・・・えっと」

8: 2012/06/26(火) 18:08:19 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・もしかして、あの電話ボックス)

シャル(あれのせい・・・?)



シャル「・・・その、ね・・・。 き、気分転換・・・」

シャル「気分転換で着てみたんだけど・・・、つい、うっかり・・・」

一夏「・・・・・・・」

一夏「・・・シャル」

シャル「う、うん・・・」

9: 2012/06/26(火) 18:09:37 ID:iQGZTooQ

                 ギュッ・・・

シャル「!!!?!???!!?!?」 ///

シャル(ええええええええ!? い、一夏が、ボクを抱きしめて・・・!?) ///

一夏「勘弁してくれよ・・・」

一夏「ちょっとした不注意で・・・、シャルが居なくなるなんて」

一夏「俺・・・嫌だからな?」

シャル「う、うん」 ///

シャル(ど、どうしたの!? 一夏・・・) ///

10: 2012/06/26(火) 18:10:42 ID:iQGZTooQ

一夏「・・・シャル?」

シャル「う、うん?」 ///

一夏「・・・本当に大丈夫か?」

シャル「だ、大丈夫・・・」 ///

一夏「顔が紅いけど・・・」

シャル(一夏のせいだよ・・・!!) ///

シャル「ホ、ホントに大丈夫だから・・・」 ///

一夏「なら・・・いいが」 スッ・・・

シャル(あ・・・離れちゃった・・・。 ちょっと残念) ///

11: 2012/06/26(火) 18:11:45 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・これは、たぶん あの電話ボックスのせい)

シャル(と・・・いう事は)

シャル(この一夏は、ボクに、ぞっこん・・・)

シャル(・・・・・・・・・・・) ///

シャル(・・・も、もう少し、様子を見てみようかな) ///

12: 2012/06/26(火) 18:13:44 ID:iQGZTooQ

一夏「安心したら、なんか腹減ってきたな・・・」

シャル「そういえば僕も」

一夏「じゃあ、食堂に行くか?」

シャル「うん!」

シャル「あ、ボクは着替えて行くから、先に行っててくれる?」

一夏「おう、待ってるぜ!」

13: 2012/06/26(火) 18:14:50 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・さてと」

シャル「男装しなきゃならないって事は・・・」

シャル「ボクはここに・・・、一夏と同じ部屋のままって事だよね・・・」

シャル「・・・・・・・・・・」 ゴソゴソ・・・

シャル「あった」

シャル「・・・・・・・・・・」 シュル・・・スススッ・・・

シャル(・・・また、この胸バンドを着ける事になるなんて・・・)

シャル(これ着けると、窮屈なんだよね・・・)

シャル「・・・・・・・・・・」

14: 2012/06/26(火) 18:16:06 ID:iQGZTooQ



             -同・IS学園・食堂-

一夏「シャルル、ここだ! ここ!」

シャル「あ、うん」

シャル(そっか・・・ボクは『シャルル』って呼ばれてたっけ・・・)

シャル「お待たせ、一夏」

一夏「お、今日は焼き魚定食か」

シャル「一夏は、またラーメン? 最近ちょっと多くない?」

一夏「う・・・、確かにそうかも・・・」

シャル「ちゃんとバランスを考えないとね」

一夏「かなわないな、シャルルには・・・」

シャル「アハハ・・・」

15: 2012/06/26(火) 18:17:32 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・さすがに、人が少ないね」

一夏「ちょっと遅い時間だからな」

シャル「・・・・・・・・・」

シャル(・・・あれ?)

シャル「・・・ねえ、一夏」

一夏「うん?」

シャル「もしかして・・・ボクが帰るのを待っててくれたの?」

一夏「当然だろ?」

一夏「一人で食うのは味気ないしな・・・」 ハハハ・・・

シャル「一夏・・・」 ///

シャル(凄く嬉しい・・・) ///

16: 2012/06/26(火) 18:19:39 ID:iQGZTooQ



            -夜・IS学園寮・一夏とシャルルの部屋-

             ☆一夏はシャワー中☆

シャル(・・・そうだった)

シャル(ど、同室って事は・・・同じ部屋で・・・寝るって事で・・・)

シャル(ボ、ボクに、ぞっこんな一夏は・・・) ///

シャル(ボクと・・・・・・しちゃってる・・・のかな・・・?) ///

            ガラッ・・・

一夏「シャル、お待たせ。 シャワー空いたぞ?」

シャル「!!」 ビクッ! ///

シャル「う、うん! じゃ、行ってくるね!」 タタッ ///

一夏「?」

17: 2012/06/26(火) 18:20:36 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・・・・) ///

シャル(ど、どうしよう、こ、心の準備が・・・) ドキドキ ///

シャル(・・・・・・・・・・・・) ドキドキ ///

シャル(・・・ううん、い、一夏が、それを・・・) ドキドキ ///

シャル(ボクを、望むのなら・・・) ドキドキ ///

シャル(ボクは・・・) ドキドキ ///

シャル(・・・・・・・・・・・) ドキドキ ///

シャル(と、とりあえず、念入りに体を洗っておこう・・・うん) ドキドキ ///

18: 2012/06/26(火) 18:21:40 ID:iQGZTooQ

               ガラッ・・・

シャル「・・・お、おまたせ」

一夏「おう」

シャル「・・・・・・・・・・・」

シャル(・・・・・・なんか、普通にくつろいでる)

シャル(・・・良かったような・・・がっかりしたような・・・) ハァ・・・

一夏「・・・・・・・・・・」 チラ見

一夏(・・・やっぱり様子が変だな)

一夏(・・・・・・・・・・)

一夏(・・・そうだ!)

19: 2012/06/26(火) 18:22:32 ID:iQGZTooQ

一夏「シャル」

シャル「ん? なに?」

一夏「明日の休日、ヒマか?」

シャル「うん。 特に用事は無いけど?」

一夏「そうか。 じゃあさ、明日」

21: 2012/06/26(火) 18:23:41 ID:iQGZTooQ



一夏「デートしないか?」



シャル「・・・・・・」

シャル「えっ!?」

一夏「・・・嫌か?」

シャル「ううん! そんな事無い! 行きたいよ!」 ///

一夏「よし! 決まりだ」

22: 2012/06/26(火) 18:24:29 ID:iQGZTooQ

一夏「どこに行くかは、任せてもらえるか?」

シャル「うん! 一夏の行きたい所ならどこでもいいよ!」 ///

一夏「そうか。 じゃ、明日モノレールの○○駅前8:00くらいに・・・」

シャル「・・・? 一緒にここを出ればいいんじゃない?」

23: 2012/06/26(火) 18:25:11 ID:iQGZTooQ

一夏「・・・おいおい、シャル」

一夏「前、一緒に行動しすぎて、ホ〇疑惑かけられた事」

一夏「もう忘れたのか?」

シャル「」

一夏「・・・みたいだな」

シャル「・・・ごめん」

一夏「・・・いや、いいんだ」

一夏「明日、楽しみにしててくれ」

シャル「うん!」

24: 2012/06/26(火) 18:26:34 ID:iQGZTooQ



              -翌日・8:00ごろ・モノレール○○駅前-

シャル「一夏、お待たせ!」

一夏「おっ、来たか、シャ・・・」

一夏「」

シャル「えへへ・・・どうかな?」 ///

一夏「お、おう、凄く・・・可愛い」 ///



一夏(白のワンピースに若草色のカーデガン・・・。 すげえ似合ってる) ///

25: 2012/06/26(火) 18:27:23 ID:iQGZTooQ

シャル「よかった・・・」 ///

一夏「けど・・・その格好で学園を出たわけじゃないよな?」

シャル「大丈夫。 さっき、この駅の化粧室で着替えたの」

一夏「そうか・・・」

シャル「一夏の私服もカッコいいね」 ///

一夏「そ、そうか? ・・・ありがとう、シャル」 ///

26: 2012/06/26(火) 18:28:37 ID:iQGZTooQ



              -午前中・水族館-

シャル「へえ~、水族館かぁ」

一夏「まだまだ暑い日が続くし、涼しげでいいだろ?」 クス

一夏「さて、先ずは何を見るか・・・」

一夏「シャルは、行きたい所ある?」

シャル「あ、ペンギンを見て見たいかな」

一夏「よし、ペンギンな」 ギュッ・・・

シャル「!!」

シャル(い、一夏、手を・・・) ///

27: 2012/06/26(火) 18:29:48 ID:iQGZTooQ

シャル「うわぁ~! 可愛い~♪」

シャル「あ! ねえ、一夏、あれって親子かな?」

一夏「どれ?」

シャル「ほら、あそこ・・・ちょっと岩場の影の所にいる二羽」

一夏「ああ、あれな。・・・う~ん」

一夏「・・・俺には、俺達みたいなカップルに見えるけどな」 ///

シャル「!?」 ドキッ ///

シャル「も、もう・・・一夏ったら・・・」 ///

シャル(ふふ・・・でも、確かにそう見えるかも♪) ///

28: 2012/06/26(火) 18:30:47 ID:iQGZTooQ

一夏「ペンギンも 結構種類があるんだな・・・」

シャル「ホントだね」

シャル「南極にしか、いないって思ってたけど・・・」

一夏「ハハ・・・、そんなイメージあるよな」

シャル「わっ! ・・・これ、大きいね?」

一夏「どれどれ・・・。 おお・・・でかいな」

一夏「お! しかも、その名も コウテイペンギン!」

シャル「ふふ、まさにピッタリの名前だね!」

29: 2012/06/26(火) 18:32:01 ID:iQGZTooQ

一夏「さて、次は、どこがいい?」

シャル「やっぱり巨大水槽かな?」

シャル「パンフも相当 力を入れてるし、期待しちゃうな」

一夏「なになに・・・、悠然と泳ぐジンベイザメと 彩り豊かな魚達をお楽しみください・・・か」

一夏「面白そうだな」

シャル「うん!」

30: 2012/06/26(火) 18:32:49 ID:iQGZTooQ

一夏「おお・・・・・・」

シャル「うわぁ・・・・・・」

一夏「凄いな・・・・・・」

シャル「うん・・・きれい・・・」

一夏(・・・シャルの方が、もっとキレイで可愛いよ) ///

シャル「ん?」

一夏「な、なんでもない」 ///

シャル「?」

31: 2012/06/26(火) 18:33:52 ID:iQGZTooQ

一夏「お! あれがジンベイザメかな?」

シャル「え? どれどれ?・・・って、あれはエイじゃない?」

一夏「・・・どう見てもエイだな」 ハハハ・・・

一夏「でも・・・これもでかいな」

シャル「え~と・・・。 あっ これかな?」

シャル「オニイトマキエイ・・・世界最大のエイだって」

シャル「マンタ、とも呼ばれてるって書いてる」

一夏「へえ・・・世界最大かぁ・・・、なるほど」

32: 2012/06/26(火) 18:34:43 ID:iQGZTooQ

シャル「あ!! 見て見て!! 一夏!!」

一夏「おおー!!」

シャル「おっきい・・・」

一夏「すごいな・・・」

シャル「ふふふ・・・」

一夏「? なにか、可笑しいか?」

シャル「うん、あのね、サメって言うから、もっと怖いのを想像してたんだけど・・・」

シャル「なんだか愛嬌のある姿だなぁって思って・・・」 クス

一夏「はは・・・確かにそうだな」

一夏(水中で絶対、遭遇したくないけどな・・・)

33: 2012/06/26(火) 18:35:28 ID:iQGZTooQ

一夏「さてと・・・そろそろ昼飯にしないか?」

シャル「うん、いいね」

一夏「え~っと・・・、レストランは、と・・・」

一夏「こっちか」

34: 2012/06/26(火) 18:37:08 ID:iQGZTooQ

シャル「一夏は、何にする?」

一夏「そうだな・・・」 パラパラ・・・

一夏「・・・?」

シャル「? どうかしたの?」

一夏「いや・・・、なんか普通のメニューだな、と思って」

シャル「普通?」

35: 2012/06/26(火) 18:38:02 ID:iQGZTooQ

一夏「だってさ、水族館だから、魚の・・・例えば、サバとかアジとか」

一夏「そういう海の幸のオンパレードかと・・・」

シャル「・・・それは、逆に斬新だけど」

シャル「ボクは、さっきまで元気に泳いでた魚達が・・・って思うと」

シャル「食欲無くすかな・・・」

一夏「・・・・・・なるほど」

36: 2012/06/26(火) 18:38:38 ID:iQGZTooQ

一夏「てなわけで、オムライス!」

シャル「ボクは・・・ナポリタン!」

         アハハ・・・

一夏「次はどこに行こうかな?」 モグモグ

シャル「今度は、一夏の行きたい所がいいな」 モグモグ

一夏「俺の行きたい所か・・・」 モグモグ

一夏「そうだな・・・」

37: 2012/06/26(火) 18:39:47 ID:iQGZTooQ

シャル「深海魚・・・」

一夏「普段は、絶対見れないからな」

一夏「・・・って、シャル?」

シャル「うん!? な、なに?」

一夏「・・・・・・・・・」

一夏「か、変えようか?」

シャル「ううん! いいよ? ぜ、全然、おっけー!」

38: 2012/06/26(火) 18:40:40 ID:iQGZTooQ

一夏(どう見ても・・・明らかに怖がってるじゃないか・・・)



一夏「・・・シャル、無理しないでくれ」

一夏「今日は、シャルのために来たんだから・・・」

シャル「!? ううん! む、無理なんて!」

シャル「・・・・・・・・・・・」

39: 2012/06/26(火) 18:41:49 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・ごめん。 やっぱり・・・怖い」

一夏「・・・いや、いいんだよ。 それくらい」 ニコ

一夏「じゃ、場所をかえy」

             ギュッ・・・

シャル「こ、怖いから、う、腕組んで、いい?・・・って言うか、もう組んでるけど」 ///

一夏「」 ///

40: 2012/06/26(火) 18:42:51 ID:iQGZTooQ

一夏(むむむ、胸がっ! お、大物だっ!) ///

一夏「じゃ、じゃあ、行く、か!」 ///

シャル「う、うん・・・」 ///



一夏(・・・いかん! き、今日のシャルは、いつもの200倍(当社比)可愛い!!) ///

一夏(お、おまけに! 腕にとてつもなく、き、気持ちのいい感触がっ!!) ///

シャル(こ、怖いけど・・・これなら、怖くない・・・) ///

41: 2012/06/26(火) 18:43:57 ID:iQGZTooQ

シャル「最後のリュウグウノツカイは、神秘的だったね!」

一夏「おう・・・」 ポー・・・ ///

シャル「・・・一夏?」

一夏「!! う、うん? なんだ? シャル?」 ///

シャル「話・・・聞いてた?」

一夏「お、おう! 竜宮城な! 浦島太郎が行ってきたって童話が・・・」 ///

シャル(・・・聞いてないじゃない) ムウー・・・

42: 2012/06/26(火) 18:44:46 ID:iQGZTooQ

シャル「あ! 一夏! もうすぐイルカのショーが、始まるって!」

一夏「おっ、もうそんな時間か」

シャル「行こう! 一夏!」

一夏「ああ、行こう!」

43: 2012/06/26(火) 18:45:50 ID:iQGZTooQ

            ザザーン・・・

シャル「わあっ! 可愛い!」

シャル「見て見て! 一夏!」

一夏「うおっ! イルカって、あんなにジャンプするんだ!」

シャル「すごい!」

一夏「おー! 今度は、三頭同時にジャンプ!」

シャル「きれいにそろってる! お見事だね!」

一夏「たくさん訓練したんだろうな・・・」 シミジミ・・・

シャル「ボク達にとっても連携は、大変だもの・・・。 感心しちゃう」 クス

44: 2012/06/26(火) 18:47:12 ID:iQGZTooQ



----------



シャル「楽しかったね~♪」

一夏「最後のイルカの寸劇は、なかなか凝ってたな」 クス

シャル「ふふ、確かに面白かった。 あのネタを考えた人、センスあるよね!」

一夏「ホント・・・涙あり、お笑いあり、老若男女、関係なく楽しめる内容だった」

シャル「また、見に来ようね!」 ニコ

一夏「ああ・・・。 また来よう!」 ニコ

45: 2012/06/26(火) 18:48:07 ID:iQGZTooQ

一夏「おっ、売店がある」

シャル「記念に何か買っていこうかな?」

一夏「いいな、俺も何か買うかな」

シャル「わあ・・・ぬいぐるみがいっぱい・・・」 キラキラ・・・

一夏「ジンベイザメが一番人気です・・・か」

一夏「どうだ? これなんて?」 ヒョイ

シャル「・・・・・・・・」

シャル「ううん・・・いい」

シャル「ボクは、『男』だから・・・そんな可愛いのは飾れないよ」 クスッ・・・

一夏「・・・!」

一夏「す、すまん・・・」

46: 2012/06/26(火) 18:49:25 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・これにしようかな」

一夏「キーホルダーか」

シャル「寸劇のイルカ君だね」

シャル「これなら大丈夫かな」

          コレクダサイ  ハイ、ドウゾ・・・

一夏「・・・・・・」

シャル「・・・一夏?」

一夏「!・・・え、えっと」

一夏「・・・じゃあ、俺は・・・、これにしよう」

シャル「・・・!? それって・・・イルカちゃんじゃない?」

一夏「おう」

47: 2012/06/26(火) 18:50:22 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・いいの? またホ〇疑惑がかけられるよ?」

一夏「ふふ・・・それは、カンベンして欲しいな」

           コレヲ  マイドアリー・・・

一夏「・・・はい、シャル」 スッ・・・

シャル「えっ?」

一夏「寸劇通りなら、イルカ君とイルカちゃんは」

一夏「一緒にいないとな」 ニコ

シャル「一夏・・・」

シャル「・・・・・・・・・・」

シャル「うん・・・そうだね。 ありがとう、一夏」 ニコ

一夏「どういたしまして」 ニコ

48: 2012/06/26(火) 18:51:01 ID:iQGZTooQ

一夏「さ~て、そろそろシメと行きますか!」

シャル「うん!」

シャル「最後はどこに行くの?」

一夏「クラゲのコーナーだ!」

シャル「・・・クラゲ?」

シャル「クラゲって・・・あのキミの悪い・・・?」

一夏「おっ・・・その反応!」

一夏「ふふふ・・・。 そういう反応のシャルにこそ、ぜひ、見てもらいたいんだ!」 ニコ

シャル「え~・・・」

49: 2012/06/26(火) 19:06:04 ID:iQGZTooQ

シャル「わあ・・・」

一夏「どう?」

シャル「凄く・・・幻想的だね・・・」

一夏「だろ・・・」 ニコ

一夏「受け売りだけど、光のあて具合とか、色々計算して」

一夏「こんな風になるんだそうだ・・・」

シャル「へえ・・・そうなんだ」

50: 2012/06/26(火) 19:07:18 ID:iQGZTooQ

一夏「・・・・・・・・・」

一夏「・・・えっと、シャル」 ///

シャル「うん?」

一夏「す、座らないか?」 ///

シャル「え?・・・うん、いいけど・・・」

シャル「・・・・・・・!?」

51: 2012/06/26(火) 19:09:06 ID:iQGZTooQ

 一夏にうながされて 振り向いたボクは、そこがどういう空間か わかった・・・。

あえて通路状に、横長な水槽と見学スペース・・・。 

ほとんど水槽からの明かりしかない、薄暗さ・・・。

ベンチとベンチの間に置かれている、仕切りの様な観葉植物(造花)・・・。

そして・・・。 薄暗くてよく見えないけど・・・、何組かのカップルがいる・・・。

52: 2012/06/26(火) 19:10:17 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・こ・・・これって・・・!) ドキドキ ///

一夏「・・・い、いや、か?」 ///

シャル「・・・! う、ううん! ・・・・・・そんな事、ないよ?」 ///

一夏「そ、そうか・・・」 ///

シャル「・・・す、座るね?」 ///

一夏「・・・お、おう・・・」 ///

53: 2012/06/26(火) 19:11:14 ID:iQGZTooQ

一夏「・・・今日は、楽しんでくれたかな?」 ///

シャル「・・・うん」 ///

一夏「そ、そうか・・・良かった」 ///

シャル「・・・・・・・・・・」 ///

54: 2012/06/26(火) 19:12:10 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・き、期待、しても、いいのかな?) ///

シャル(ううん・・・、こんなに雰囲気のある場所で) ///

シャル(な、何にもしなかったら・・・) ///

シャル(ボクだって、お、怒るんだから、ね・・・!) ///

55: 2012/06/26(火) 19:13:16 ID:iQGZTooQ



 目の前には、ゆらゆらと漂う 幻想的なクラゲ達・・・。 ロマンチックだけど

それとは正反対に ボクの胸の鼓動は、早鐘を打つように激しく動いていた。

すぐ右隣に、一夏が・・・、大好きな人が、いる・・・。

56: 2012/06/26(火) 19:15:04 ID:iQGZTooQ



 一夏の左手が・・・ボクにそっと触れる。 思わず ビクッ、としてしまうボク・・・。

でも・・・一夏の手は、戸惑いながらも ボクの肩に回され、一夏の方へ抱き寄せられた。



 今度は、一夏の右手が、ボクの顔に触れる。 ・・・そして、一夏の方へ、そうっと

顔を向けさせられた・・・。

 ボクは・・・、一夏の顔を見ながら、静かに目を閉じる。

57: 2012/06/26(火) 19:15:59 ID:iQGZTooQ



 ああ・・・・・・。 これが、一夏の唇・・・。 たどたどしいけど・・・、とっても優しい・・・。

ふふ・・・キスの時も、『一夏』なんだね。



 唇をあわせる・・・。 ただ、それだけの事なのに、一夏の事が 全部わかった気がしちゃうよ。

うれしい・・・。 ボク、本当に幸せだよ? 一夏・・・。



 大好き・・・。

58: 2012/06/26(火) 19:16:51 ID:iQGZTooQ



             -夕方・モノレール○○前駅-

一夏「・・・・・・」 ///

シャル「・・・・・・」 ///

シャル「きょ、今日は、ありがとうね」 ニコ ///

一夏「えっ? い、いや、シャルが元気になってくれたのなら」 ///

一夏「俺はうれしい」 ///

シャル「うん! 元気になれたよ?」 ///

一夏「そうか・・・。 よかった」 ニコ ///

59: 2012/06/26(火) 19:18:25 ID:iQGZTooQ

一夏「じゃあ・・・、俺は先に帰っているから」

シャル「・・・!」

シャル「う、うん! わかった」

シャル(・・・あれ?)

一夏「今日は夕食、部屋で一緒に食べようぜ」

一夏「サンドイッチかなんか、用意しとくからさ」

シャル「うん、いいね」 ニコ

一夏「じゃ、部屋で待ってるからな?」

シャル「うん、待っててね・・・」

一夏「ああ・・・」

60: 2012/06/26(火) 19:19:31 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・・・・・・・・」

シャル「・・・さ、さてと! 着替えないと!」

シャル「・・・・・・・・・・」

61: 2012/06/26(火) 19:20:19 ID:iQGZTooQ



             -同・モノレール○○駅・化粧室-

シャル(・・・・・・・・・) シュル・・・ススス・・・

シャル(・・・なんだろう、この気持ち)

シャル(・・・・・・・・・) ススス・・・ササッ・・・

シャル(幸せ気分が、どこかに行っちゃった・・・)

シャル(・・・・・・・・・)

62: 2012/06/26(火) 19:21:41 ID:iQGZTooQ



             -夜・IS学園寮・一夏とシャルの部屋-

シャル「ただいま~」

一夏「おう、おかえり!」

シャル「・・・あ、準備してくれてたんだ」

一夏「ハハハ・・・大丈夫。 さっき用意し終わったばかりだから」

一夏「さ、手を洗って、食おうぜ!」

シャル「うん!」

シャル「・・・・・・・・・・」

66: 2012/06/26(火) 20:48:14 ID:iQGZTooQ



            -翌日の朝・IS学園・1組教室-

シャル「みんな、おはよう」

セシリア「あら、シャルルさん、おはようございます」

箒「おはよう」

ラウラ「うむ、おはよう、シャルル」

鈴「おはよう、シャルル」

68: 2012/06/26(火) 20:49:55 ID:iQGZTooQ

セシリア「あのう・・・、一夏さんは?」

シャル「後五分~とか言ってたんで、そのままにしてきたよ」

鈴「うわ・・・遅刻したら千冬さんの雷が落ちるってのに・・・」

シャル「そんな事言われても・・・。 ボクは一夏の目覚まし時計じゃないから」 クスッ

箒「・・・ま、たまには、いい薬だろう」

セシリア「あら? ラウラさんは?」

鈴「え?」

箒「は?」

シャル「・・・あれ?」

69: 2012/06/26(火) 20:50:35 ID:iQGZTooQ

鈴「!! ラウラ・・・! もしかして!」 ダッ

箒「一夏の所か!」 ダッ

セシリア「抜け駆けは許しませんわー!!」 ダッ

             ドドドドドド・・・

シャル「・・・アハハ」

シャル「・・・・・・・・・」

70: 2012/06/26(火) 20:51:33 ID:iQGZTooQ



              -昼休み・IS学園・食堂-

モブ子「デュノアくん! ここで食べない?」

モブ美「ねっねっ! いいでしょ?」

モブ枝「一緒に食べようよ~!」

シャル「うん、いいよ」 ニコ

           ワ~イ! ウレシー! キャッ キャッ

71: 2012/06/26(火) 20:52:49 ID:iQGZTooQ

モブ子「ねえねえ、昨日のテレビでさ!」

モブ美「あ、それってあれじゃない?」

モブ枝「それよりもさ、駅前に出来た新しいケーキ屋さんなんだけど」

シャル「ああ・・・あの可愛いマスコットの?」

モブ枝「そうそう! それ!」

             アハハ・・・

72: 2012/06/26(火) 20:53:29 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・・・・・・)

シャル(・・・一夏は) チラ見

シャル(ふふ・・・いつも通りのみんなに囲まれてる)

シャル(・・・・・・・・)

シャル(あ・・・鈴に殴られた)

シャル(・・・何があったのかな・・・)

シャル(・・・・・・・・)

73: 2012/06/26(火) 20:54:13 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・・・・・・・)

シャル(ちょっとぐらい、いいじゃない)

シャル(ボクは、後で一夏を独り占めできるんだから)

シャル(・・・・・・・・・)

シャル(・・・・・・・・・)

74: 2012/06/26(火) 20:54:55 ID:iQGZTooQ



            -放課後・IS学園寮・一夏とシャルの部屋-

シャル「ただいま」

一夏「おかえり」

シャル「・・・一夏」

一夏「ん?」

シャル「あのね・・・」

一夏「うん」

シャル「・・・ホントの事、言っちゃ駄目かな?」

一夏「ホントの事?」

シャル「だから・・・、ボクが女だって事を・・・」

一夏「」

75: 2012/06/26(火) 20:56:09 ID:iQGZTooQ

一夏「・・・どうしてだ?」

一夏「フランスに帰りたいわけじゃないんだよな?」

シャル「うん・・・」

シャル「でも・・・特記事項だってあるし、きっと大丈夫だよ」

一夏「・・・・・・」

一夏「もし・・・」

一夏「もし、大丈夫じゃなかったら?」

一夏「単なる便宜上の記述だとしたら?」

シャル「・・・・・・」

76: 2012/06/26(火) 20:57:17 ID:iQGZTooQ

一夏「・・・・・・・・・」

シャル「・・・・・・・・・・」

一夏「・・・シャル」

シャル「うん」

一夏「俺が告白した時の事、覚えているか?」

シャル「・・・え? えっと・・・」

一夏「・・・ほら、鈴とセシリアが、ラウラに 負けた日の夜」

シャル「ああ! そうだったね・・・」

シャル(・・そ、そんなに早い段階で告白したんだ・・・) ///

77: 2012/06/26(火) 20:58:21 ID:iQGZTooQ

一夏「・・・まあ、最初は、同情だったかな」

一夏「シャルの境遇とか、似てるところあったし・・・」

シャル「・・・うん」

一夏「だけど・・・ほんの数日だったけど、シャルは、とても優しくて」

一夏「いつも俺の隣にいて、可愛い笑顔を見せてくれてて・・・」 ///

シャル「う、うん」 ///

一夏「俺の中で、どんどん存在が大きくなっていって・・・」 ///

一夏「か、掛け替えの無い、大切な人だって・・・思うようになってたんだ・・・」 ///

シャル「・・・・・・」 カァ・・・///

シャル(・・・う、うれしい) ///

78: 2012/06/26(火) 20:59:41 ID:iQGZTooQ

一夏「・・・でも」

シャル「・・・?」

一夏「同時に怖くなった・・・」

一夏「男装がばれて、シャルが居なくなる事が・・・」

一夏「とてつもなく恐ろしくなったんだ・・・」

シャル「・・・・・・」

シャル(・・・そっか。 そう、だったんだ)

79: 2012/06/26(火) 21:01:33 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・・・・・・・」

シャル「・・・ごめん、一夏」

シャル「もう・・・言わないから」 クスッ

一夏「・・・・・・俺の方こそ、ごめん」

一夏「わかってるんだ・・・。 シャルに、負担をかけていることは」

一夏「だけど・・・、俺、もう・・・シャルが居なくなる事には、耐えられない」

一夏「俺・・・」 グスッ・・・

シャル「・・・一夏」

シャル(・・・・・・・・・)

80: 2012/06/26(火) 21:03:05 ID:iQGZTooQ



              -夜中・IS学園寮・一夏とシャルの部屋-

シャル(・・・・・・・・・・)

シャル(・・・どうしよう)

シャル(凄くうれしい・・・) ///

シャル(・・・・・・・・・・) ///

シャル(一夏が・・・ボクと離れたくないって言ってくれてる) ///

シャル(ボクの知ってる一夏じゃないみたい) ///

シャル(・・・・・・・・) ///

81: 2012/06/26(火) 21:03:50 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・!!)

シャル(・・・・・・・)

シャル(・・・そうだ、違うんだ・・・)

シャル(この一夏は・・・)

82: 2012/06/26(火) 21:04:27 ID:iQGZTooQ



シャル(あの電話ボックスで作られた、ボクの理想の一夏なんだ・・・!!)



シャル(・・・・・・・・・)

シャル(でも・・・それでもいいじゃない)

シャル(今、隣のベッドで寝ている一夏は、理想の一夏だし・・・)

シャル(それでいいじゃない・・・)

シャル(それで・・・・・・・・)

シャル(・・・・・・・・・)

83: 2012/06/26(火) 21:05:04 ID:iQGZTooQ



               -深夜・IS学園裏・雑木林-

シャル「・・・・・・」

シャル「・・・・・・あった」

シャル「・・・・・・・・・」

シャル「いったい、誰が何の為に・・・」

シャル「・・・・・・・・・」

シャル「・・・考えても無駄だよね」

84: 2012/06/26(火) 21:05:44 ID:iQGZTooQ



 涼しい風が心地よい月明かりの中、ボクは、あの電話ボックスの中に入った。



シャル(・・・・・・・・・・)

シャル(ホントにいいの? シャルロット・・・)

シャル(あの一夏は、理想だよ?)

シャル(元に戻ったら・・・)

シャル(また、他のみんなと取り合いになるんだよ?)

シャル(・・・・・・・・・・)

85: 2012/06/26(火) 21:06:23 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・・・・・でも)

シャル(ボクは知ってるもの・・・)

シャル(日の当たる場所が、心地いい事を)

シャル(ウソ偽り無く、みんなと話せることが)

シャル(とっても楽しいって事を・・・) クスッ・・・

86: 2012/06/26(火) 21:07:35 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・・・・・・・・・)

シャル(そして、日陰にいたボクの背中を)

シャル(優しく、そっと押してくれたのは・・・)

シャル(元の世界の一夏)

シャル(・・・・・・ふふっ)

シャル(本人にその自覚が、全然無いけどね・・・) クスッ

87: 2012/06/26(火) 21:08:53 ID:iQGZTooQ



 ボクは、電話ボックスの受話器を手に取った。



シャル「元の世界に・・・もどって!」

            ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリンッ!!



 ボクは、電話ボックスを出ると、ISを起動して それを持ち上げる。

そして・・・、湖の真ん中まで来ると、思い切りそれを放り投げた。

88: 2012/06/26(火) 21:10:15 ID:iQGZTooQ



シャル「ライフル・・・榴弾、装填!」

             ダン!ダン!ダン! ・・・ボウンッ!!



 爆散して湖面に消える、不思議な電話ボックス・・・。

後悔してない・・・と言えば、それはウソになる。

でも・・・あれは、在ってはいけない物だ。

それは確信していた・・・。

89: 2012/06/26(火) 21:11:14 ID:iQGZTooQ



                -次の日の朝・IS学園・1組教室-

シャル「おはよう、みんな」

セシリア「あら、おはようございます、シャルロットさん」

箒「おはよう」

鈴「おはよう、シャルロット」

一夏「おう! おはよう!」

ラウラ「おはよう、シャルロット」

90: 2012/06/26(火) 21:12:08 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・ラウラ、今朝起きたら居なかったけど」

シャル「まさか また、裸で一夏のベッドに潜り込んでたり してないよね?」

ラウラ「ああ」

ラウラ「ちゃんとパジャマは着ていた」 ドヤッ!

シャル「・・・一夏?」 ゴゴゴ・・・

一夏「お、俺は悪くないだろ!?」

箒「ハレンチな・・・」 ゴゴゴ・・・

セシリア「一夏さぁん・・・」 ゴゴゴ・・・

鈴「一夏ぁ・・・」 ゴゴゴ・・・

一夏「」

91: 2012/06/26(火) 21:13:07 ID:iQGZTooQ



              -昼休み・IS学園・屋上-

鈴「まったく・・・あの朴念仁!」

ラウラ「嫁の悪口は止めてもらおう」

鈴「元はと言えば、あんたの所為でしょーが!」

シャル「ラウラ・・・、何度も言うけど、人のベッドに勝手に入っちゃダメだよ?」

ラウラ「そうか・・・。 ならば今度は、ことわりを入れてから」

セシリア「そう言う問題ではありませんわ!」

ラウラ「むう?」

箒(いくら言っても、平行線か・・・)

92: 2012/06/26(火) 21:13:55 ID:iQGZTooQ

シャル「ねえ、ラウラ。 一夏の事、好き?」

箒・鈴・セシ「「「!!」」」

ラウラ「もちろんだ」

シャル「そっか」 ニコ

シャル「・・・でもね、ラウラ」

シャル「『好きだから』 といって、それを押し付けるのは良くないと思うよ?」

ラウラ「・・・?」

箒・鈴・セシ「「「・・・・・・」」」

93: 2012/06/26(火) 21:15:24 ID:iQGZTooQ

シャル「ボクね、怖い夢を見たんだ」

ラウラ「夢?」

シャル「うん。 その夢の中での一夏は、ボクにぞっこんでね」

ラウラ「・・・どこが怖い夢だ」

箒・鈴・セシ(((う、うらやましい・・・)))



シャル「最初は、ボクもそう思ったよ」 クス

シャル「でも・・・」

シャル「夢の中の一夏は、ボクと一緒に居たいために」

シャル「ボクに男装を続けさせていたんだ・・・」

ラウラ「・・・!」

箒・鈴・セシ(((・・・・・・)))

94: 2012/06/26(火) 21:17:08 ID:iQGZTooQ

シャル「・・・もちろん、ボクもそれを 望んでいたのかも知れないけどね」

シャル「だけど・・・人に好きって想いを押し付けてしまうと・・・」

シャル「それは迷惑な事なのかなって、思える様になったの」

ラウラ「・・・・・・・」

箒(・・・今日は)

鈴(いつにも増して)

セシリア(説得力がありますわ・・・)

95: 2012/06/26(火) 21:17:58 ID:iQGZTooQ

ラウラ「・・・そ、そんな事は、無い!」

ラウラ「私の嫁は、喜んでいるはずだ!」

シャル「・・・・・・そう」

シャル「じゃあ、もう何も言わない」

シャル「ラウラが、それでいいなら それでいいよ」

シャル「忠告はしたからね? どうなってもラウラの責任だから」 ニコ

ラウラ「ひっ・・・!」

96: 2012/06/26(火) 21:18:56 ID:iQGZTooQ

鈴(うわぁ・・・・・・出たよ。 デーモンスマイル・・・)

箒(・・・せ、背筋が凍りつくような感覚が) ブルッ・・・

セシリア(わ、わたくしは、負けません事ですわよ!) ブルブル・・・

ラウラ(い、いつものシャルロットじゃない・・・!) ブルブル・・・

シャル「ん? どうしたの? みんな?」

箒・鈴・セシ「「「な、なんでもない!」」 ですわ!」

ラウラ(放課後・・・部屋に帰ったら謝っておこう・・・) ガクブル・・・

97: 2012/06/26(火) 21:19:46 ID:iQGZTooQ



 こうして、ボクの不思議な体験は、幕を閉じた。 

本当に夢なのかと思えるほど・・・。

 でも・・・そうではない、と伝える証拠が一つ・・・、ううん二つあった。

98: 2012/06/26(火) 21:20:50 ID:iQGZTooQ



             -夜・IS学園寮・ラウラとシャルの部屋-

シャル「・・・・・・・・・・」 チャラ・・・

シャル(イルカくんと イルカちゃんのキーホルダー・・・)

シャル(どうしてあるのかな?)

シャル(・・・・・・・・・・・) チャラ・・・

シャル(ふふ・・・まあ、いっか) クス

シャル(・・・・・・・・・・・)

シャル(それにしても・・・)

シャル(やっぱり もったいなかったかな・・・) チャラ・・・

99: 2012/06/26(火) 21:21:43 ID:iQGZTooQ

シャル(・・・・・・ううん)

シャル(それは考えちゃいけないよね・・・)

シャル(でも・・・いつか)

シャル(・・・・・・・・・)

シャル(ボクの好きな一夏と・・・あんなキスをしたいな) ///

シャル(うふふ・・・) ///

シャル(おやすみ、一夏・・・) ///



 それは、ボクだけの大切な宝物になっていた。



                おしまい

100: 2012/06/26(火) 21:25:56 ID:iQGZTooQ
皆さん、お疲れ様でした。 シャル編、終了です。
お楽しみいただけたのなら、嬉しいです。

いつもながら、支援してくださった方、ありがとうございます。

103: 2012/06/29(金) 09:30:02 ID:T8IxsxW.
>>1
乙~
次はセシリアかな?

引用: シャル「もしも一夏が、ボクにぞっこんだったら!」